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【ロボ】英雄幻想ガンパレードマーチ【ミリタリー】

 ( なりきり掲示板(フリー) )
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Overs System @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_Ssw

−プロローグ−
1945年【第5世界】
1939年に勃発した第二次世界大戦は、意外な形で終幕を迎えることとなった。
月と地球の間、二十四万qの距離に突如出現した黒い月。
それに続く、人類の天敵の出現である。人類の天敵、これを幻獣という。
神話の時代の獣たちの名を与えられた、本来、我々の世界にありえない生物である。
幻のように現れ、身に蓄えられた栄養が尽きるまで戦い、死んで幻に帰る。ただ人を狩る人類の天敵。人はそれが何であるかを理解する前に、そして人類同士の戦いの決着を見る前に、まず自身の生存のために、天敵と戦うことを余儀なくされた。
それから五十年。戦いはまだ続いている。
一九九七年四月。仁川防衛戦。ユーラシア大陸の最後の砦であった仁川要塞において、人類側は言葉も国籍の違いも乗り越え、決死の抵抗を試みるも要塞は陥落。
人類は四千万の死者を残してユーラシアから絶滅した。
……人類の生存圏は、南北アメリカ大陸と日本、アフリカ南部のみとなる。

ユーラシアから人類を駆逐した幻獣は、自然休戦期開け、ついに九州西岸から日本に上陸。ここに人類と幻獣の幾度目かの防衛戦争が開始された。
1998年、八代会戦。日本自衛軍は持てる戦力のすべてを動員し、限定的勝利を得るも、戦力の八割を喪失して無力化。戦略的には惨敗と言う結果に終わる。
事態を憂いた日本国政府は、1999年に二つの法案を可決し、起死回生をはからんとした。
ひとつは幻獣の本州上陸を阻止するための拠点、熊本要塞の戦力増強。もう一つは、十四歳から十七歳までの少年兵……学兵の強制招集であった。
召集された学兵は十万を超えるが大半はロクな訓練期間さえ与えられず戦場に放り出され捨て駒とされていく中変り種の5121小隊と言う名の精鋭部隊が誕生したが、それでも所詮は一個小隊、各防衛線は突破され学兵をオトリとした九州撤退作戦が発動、撤退命令を無視した5121小隊は多くの部隊を救出するも自衛軍は大打撃を受け、学兵に到っては無事撤退した兵士は招集された半数にも満たなかった、そして畳み掛けるように幻獣軍攻勢が開始された。
必死の抵抗を試みるも敵の新型幻獣や物量作戦に疲弊しきった自衛軍は押し込まれ遂に本土の横浜最終防衛ラインまで押し込まれる。
熾烈な物量作戦に防衛ライン陥落まで秒読みとなった、防衛ラインが落ちれば首都東京まで遮るものは何もなくなる。
このままでは日本も他の国同様に消えてしまう。

誰もが絶望し諦めかけたとき、不意に空に穴が開いた。
空だって誰かに見てもらいたいと思うものである、しかし絶望に染まり誰もが下を向いているため誰もが下ばかり向いていた。
そして世直しを始めるために空に穴が開いた、世界を救う希望[ヒーロー]を呼ぶために……。

【このスレは異説 ガンパレードマーチの復刻スレです。
 書き込み開始と書くまで書き込みはご遠慮ください】

メモ2019/01/02 13:01 : Overs System☆stkO0KxpThU @5121★ztEbdaugmt_Ssw

募集記事は下のURLになります。

http://mb2.jp/_nrs/4296.html

ページ: 1

 
 

Overs System @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_Ssw

【横浜基地 会議室/峰津院 大和】

広い会議室の一番奥でキーボードを叩く音がする。キーボードを叩いているのは青い制服の上に黒いコートを羽織った銀髪の少年だ。その表情は歳に合わず険しい。
内容は来るべき戦いの準備、そしていずれ来るであろう風渡り(プレイヤー)達の戸籍の準備のための下地作り、部屋の割り振り、必要な物資の手配など多岐に渡る。
不意に会議室のドアがノックされる、会議室の主となった少年『峰津院 大和』は、「鍵は開いている、入れ」と偉そうな口調で言う。
その言葉を聞いて「失礼します」と声を上げて一人の青年が入ってくる、彼の名は東三条孝則、海軍第一特務旅団、通称ダイイチの参謀兼オペレーターだ。
参謀が入ってきたことでようやくキーボードを叩く手を止めると、乾いた目に目薬をさしながら大和は問う。

「して、要件は何だ? 下らん老人共のクレーム処理か? いずれ来る風渡りの部屋割りはあと1分待て、個室を多く用意できない以上大部屋を確保している途中だ」

『いえ、峰津院上級万翼長、要件はもっと重大な物です。『特異反応』が検知されました。数および範囲はまだ割り出しきれていませんが、間違いなくプレイヤーが来ます』

その言葉を聞いて大和の険しい表情は取れて口元を歪ませて笑ってみせた。ようやくだ、そして間に合ってくれた。
今までに観測されたプレイヤーは自分を含め三名、峰津院大和、君島邦彦、入速出やる夫。例外だが異世界から機体を受け取った竹内優斗もここに入る。
二週間で四名ほど、このペースでいけば今度も二人程度か、そう考えるが、それを問う前に参謀・東三条が声を上げる。

『今回検出された特異反応は規模が今までより巨大です、横浜基地周辺というざっくりとした範囲までしか絞れていない程です、今回は二名程度dふぇはなくもっと多いものと予測されます』

「フッ、いよいよか。近日中に発令される大規模反攻作戦に間に合ってよかった……出現が観測された場所には君島と竹内、必要であれば入速出と私も向かうので軍は動かすな、東三条、貴様は私が出している大部屋の確保の申請を確定しておけ」

『了解です』

峰津院大和は席を立つと、黒いコートをなびかせながら颯爽とハンガーへ向かって歩き出す。
最低限の準備しかできていないが、来るプレイヤーに不安や不満を抱かせない程度の準備は出来た。
あとは彼らを迎えるのみだ、戦う覚悟を決めて来る勇士たちはどんなものか、珍しく期待に胸を膨らませながら大和は機体を収めたハンガーへと向かう。

>対象なし

【これにて書き込み解禁です、興味を持たれた方は募集記事へお越しください】

14日前 No.1

探索者 @mggjt984 ★Android=KIGnZ9Cpz7

【横浜基地近郊/霧亥・シボ】




──────10,472



最初の『特異反応』から10,472秒…時間にして2時間54分32秒経過。




横浜基地から約50km程の距離から離れた廃虚群。廃虚のコンクリートに生々しく刻み込まれた弾創や亀裂、爆発痕が此処で起きた戦闘が如何に激しいものであったかを雄弁に語る。
主を喪い取り残された廃虚の内部を横切る黒い影。一歩一歩と確実に踏み締め舞い上がる塵を蹴りながら朽ちた通路を歩み上段へ、また上段へと上がってゆく。
尚も上段へと上がる人影は遂に廃虚の屋上へ辿り着く。それまで廃虚の影に隠蔽されていたその人影の姿が空の下へと曝される。
黒々とした頭髪とは対照的にその顔は青褪めているのを通り越しまるで石灰の彫像の様に無機質で人間味をまるで感じさせない。
所々罅割れ陥没した屋上の先へとその男は突き進み、錆びれ朽ちた柵の向こうより広がる景色を一望する。
その表情には何の感慨もなくただ作業的に、辺りの景色を眺め時に観察する様に一点に視点を凝らし、それが数分程続いた。
踵を返し景色を背にすると男は屋上を後にし再び先程まで通った道を辿る様に歩んでいく。
未だに戦渦の傷が残る廃虚群の中をただ一人歩みながら石と鉄のジャングルの奥へ奥へ歩んでいく。
廃虚群を抜け現れたフェンスを越え向かう先、開けた広間の奥にはそれまでの廃虚のそれとはまるで異質な存在が姿を露にする。
潰れかかった廃虚のコンクリートの外壁に半ばめり込む形で鎮座する人の形を模した漆黒の金属の巨像。
その姿には機械的なモールドや意匠が各所に象られており二等辺の三角形を横たえた鋭角的で非人間的な頭部の各所からはまるで胎動しているかの様な一定のリズムを刻みながら赤い燐光が明滅を繰り返し放っていた。


「シボ」


巨像に対して何者かの名前を呼び掛ける。掠れた人間的情緒を感じさせぬ声音、風の一吹きでさえも掻き消せてしまう程だがその声は聞き届けられたのか巨像の胴体から何本ものボルトがせり上がり胴体を覆う外殻が解放し円筒状の物体が胴体より伸び始める。
引き出された円筒の奥より這い出る様に何者かの人影が蠢きそのシルエットを曝け出す。
女性的なラインを形成する細身の四肢はまるで機械めいた球体関節がドレスの様な衣装の隙間から垣間見える。
肩口まで伸びた白髪は風に靡き陽光に照らされる事で七色の光を帯びその柔らかな柔肌を撫で下ろす。
その躯体を起こし靡く白髪を整えれば脊髄のインターフェースに接続されたコードを引き抜き円筒より降りると男と対面する。


「お帰りなさい、霧亥。各部の調節は済んだわ…後は動力炉が安定すればすぐに起動出来る筈」


シボ、と呼ばれた女性は彼とは対照的に穏和な微笑みを零しながら鎮座する機体を見上げながらそう答えた。
対する男…霧亥も機体を一瞥した後に再びシボの方へと顔を向けると淡々とした口調で語り始める。


「50km先に大規模な施設がある。複数の動体も走査出来た…人間がいる」


先の探索により発見した施設…横浜基地の存在を遠方から視認したという言葉。
長距離から横浜基地の存在を視認するという常人ならば信じ難い言葉だろう。
しかし霧亥にとってはその程度の距離を知覚する事なぞ容易い事で、その言葉に対してシボも何ら疑問は持たなかった。


「そう、作業中に通信機からノイズが走っていたけれど……その施設から発しているのかもしれないわね」


機体の関節部の確認をしながら短い思案から己の考察を呟きながらシボは言葉を続ける。


「だけどその施設に向かうのは少なくともこの機体が動く様になってからよ。……万が一の事も考えられるから」


シボの語る万が一の事、それは仮に其処にいる人間が友好的ではなかったと言う事。
自分達は世界を救う為にこの世界へ呼び出された…霧亥もシボも同じ存在の手によって…。
敵は何であるか、世界がどの様な状況に置かれているか…大まかな概略を知らされていたが故にめまぐるしく変わった環境に特に驚きはしなかった。
しかし飽くまでも概略は概略に過ぎない、所詮自分達は異邦人に過ぎない。
巡り歩き直接見聞きしない情報を安易に信頼する程に安易な考えは抱いてはいなかった。
異邦人である自分達の言葉を信じる人間がいるとは限らない、寧ろ信じない方が自然的だと言える。
だからこそ"万が一"を想定しておくに越した事はない、そうシボは考えていた。
その言葉に対し霧亥な黙したままであったがまるでシボの考える真意を悟ったかの様にその場から離れ周辺部の警戒を再開する。
それを受けてシボもそれ以上の事は語らずに機体の関節部や各部のチェックをし始めた。
二人の間に交わされた言葉はその程度であったがその光景は裏を返せば互いを信頼する左証でもあった。


>>ALL



【開催おめでとう御座います。問題がありましたら御一報下さい】

13日前 No.2

Overs System @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_Ssw

【横浜基地 ハンガー/君島 邦彦(士翼号)】

横浜基地のハンガーにて一人の若い男が武骨な翼が特徴のガンメタルブラックの人型戦車に乗り込む。
最新式のウォードレス『FOXキッド』に身を包む少年『君島邦彦』はコクピットから各種景気を確認しながらヘッドセットを装着する。

『聞こえますか、君島千翼長。状況は先程峰津院上級万翼長が説明したとおりです。彼らのポイントが確定したところを順番に回ってください、手が足りない場合は竹内千翼長や入速出千翼長にも出ていただきます』

「あいよ、東三条大尉殿っと。一応聞いておきたいんだが、武装はどうする?」

『今のところ幻獣出現の兆候はありません、ですが敵と誤認される可能性はあります。最低限の武装は必要です』

「だよなぁ、今から神経接続に入るからその間にジャイアントアサルトと小太刀頼みますわ」

それだけ言うと君島は人型戦車の神経接続を開始する、何度やっても慣れないし、消えることのない副作用(グリフ)が来る。
グリフとは人型戦車が見せる夢のようなものだ、長さはまちまち、十数秒で終わることもあれば二分以上続くこともある。
そこで君島が見た夢は、つい昨日のことのように覚えている相棒の夢だ。
荒々しくもタフで愛しい、そして楽しかったころのことだ。だが今回は何かが違う。タフで猪突猛進がウリの相棒が膝をついて倒れそうになっている、考えるより先に口が動く。

『らしくねーぞ■■■! 諦める方向に行きたくねーんだろ? だったら足掻けよ徹底的に!』

彼の名を呼ぶときに短いノイズが奔る、だがお構いなしに倒れそうな相棒に呼びかける。
お前はそんなところでは終わらない、終わってたまるか。なにせコイツは――――。

「そんなお前のダチだったんだぞ、オレは――」

まるで自分の寝言で目が覚めるように、その一言でグリフから覚醒する、頬には一筋の涙が伝っていた。
ソレを拳で乱暴に拭うと、クレーンで吊るされたジャイアントアサルトと超硬度小太刀を掴み取り、小太刀を右腰にマウントする。

『君島千翼長、行けますか?』

「行ける行ける。んじゃ、やる夫以来のプレイヤーとやらに会ってきますかねぇ」

ジャイアントアサルトを右手で保持して左手で支えると、通常歩行でハンガーを出る。
レーダーには幻獣の影はなく、代わりに明滅する緑の点が二つあった。


【→横浜基地周辺 荒野/君島 邦彦(士翼号)】

ホバー飛行ではなく二本足を使った通常走行で真っ直ぐにレーダーに映った点に向かっていく。
視認できる距離まで近づくと男性と思わしき人影と白髪の女性と……なんだろう? 君島が見たこともない機体が傍に鎮座していた。
とりあえずこういう時はファーストコンタクトが大事だ、この辺の基礎は押さえている。

「あーあー、テステス。うっし乾度良好っと。ちゃんと聞こえてるなそこのお兄さんとお嬢さん?」

拡声器から聞こえる声は敵意を感じさせない軽いノリの声だ。敵意がないことを示すようにジャイアントアサルトの銃口は空に向いている。
次いで君島は士翼号に片膝を付かせて敵意がないことを示すと、黒髪の生気を感じさせない男性と初発の女性に軽快に声を掛け続ける。

「オレの名前は君島邦彦、アンタらの同郷ってワケじゃないが、同じ境遇の風渡り、プレイヤーってやつさ、アンタらにも聞こえたんだろ? Overs Systemって名乗る声がさ。
 この世界の詳しい状況ってヤツは頭に入ってるな? オレらはその風渡りを集めてるんだ、海軍第一特務旅団ってのがその集まりさ」

君島は向こうが状況を飲み込んでいることを前提に話を進めていく。
あまり長引かせると不審に思った連中に嗅ぎ付けられてまた難癖をつけられかねないのだ。だから話を早く済ませるのに越したことはない。

「そこでだ、オレたち海軍第一特務旅団、長いからダイイチでいいか。そのボスからアンタらを横浜基地にご招待しろって言われてんだ。
 衣食住と身分、あと戸籍とか金とかその他諸々。必要なものがあるならコッチで用意する、オレが誘導するからついて来てもらえるかい?」

そういって君島は士翼号の左手を差し伸べるように彼らに向ける。
この機体結構大きいけど、ハンガーはかなり大きめに作ってるから収納は出来そうだ、というかこれ以上大きかったらハンガーを増設しなきゃいけなくなりそうだ。

「あ、そうだ。基地に向かいがてらアンタらの名前とか色々教えてくれよ、そっちも質問があれば受け付けるぜ?」

>霧亥・シボ

【問題などありません、これからよろしくお願いします】

12日前 No.3

NOBLE6 @sierra09 ★6iTM2Pmb53_Qi5

【横浜基地周辺/ローンウルフ】

横浜基地に近い廃墟の中。崩れた残骸と廃屋の中から彼は必然的に最も高い場所尚且つ防御に適した場所を見つけ潜んでいた「持ってきた武器」だけでなく廃屋の中の乱雑した生活用品やがらくたから
簡易的な警報装置や罠を作り上げて周辺に仕掛けており、素人目にはただの廃墟にしか見えないが高度な訓練を受けた人間が見れば立派な陣地と言えるだろう。
その奥で彼…SPARTAN-B312事通称ローンウルフは自分が身に纏っている傷だらけのアーマーを念入りに調べ、簡易的な補修作業を行っていた。武器に関しては来てすぐに点検済みだ。

「本当に違う世界なのか」

元々口数が少ないローンウルフは漆黒の装甲服の点検を終え異常がない事を確認すると今度は改めて現状確認を行おうとした。自分は″あの時″惑星リーチに一人残りそしてコヴナントの大軍を前に…
いやその少し前自ら残る事を決め揚陸艇から飛び降り、対空砲を起動して友軍の撤退を確認した直後か。妙な声を聴きその声の問いかけに対して答えた。そして気が付いたら″この世界″に来ていたという訳だ。
最も声の主…Orvers Systemの事をローンウルフは新型AIの類だと思っていた為、てっきり問いかけもUNSCによる正規の配置転換命令だと。だがその結果は全く想定外と言って良いい

「幻獣等という物が存在したという記録は無い。歴史も全く違う。だが何故かそれを記憶として私は持っている」

追加されたこの第5世界の知識もまたローンウルフを混乱させた。だが幾ら頭の中で一人自問自答しても明確な答えに辿り着く事は出来ずその代りに出来たのは、訓練によって染み付いたもはや習慣と呼べる
防御陣地の構築を行い、武器と防具を点検して何時でも戦える様にするという戦いへの備えだけだ。だが一方でそれで良いとも思っていた。ローンウルフはリアリストであるが意固地になる事は無い。
異星人との戦争は既存の常識や概念といったものは役に立たず、殊更に人類同士の戦争以上に新しい物を受け入れる柔軟性が求められる。そうだここでもそれは変わらない。
新しい場所に新しい常識に新しい戦争。既存のルールに縛られず新しいルールに適応する事。

「そして戦い抜き生きる事。それが今の私の任務」

あえて決意を口にして自問自答を止めると今度はヘルメットに内蔵された無線機に集中する。スパルタン用のミョルニルアーマーに内蔵された通信機は個人携行用としてはかなり高性能な物だ。
それ故広範囲にわたって様々な電波や通信を広い、傍受する事が出来る。最初はUNSC暗号通信によって友軍に連絡を取ろうとし、またUNSCの通信を傍受しようと努力したが結局無駄に終わった
当然のことだが星間航行文明を築いているローンウルフの時代と比べこの世界は酷く原始的だ。最も時たまこの世界の平均的技術レベルを超える電波等が確認出来た事もあった。
それが単なるこの世界の技術的差異なのかあるいは自分の様なイレギュラーな存在なのかは分からない。だがやはりこのままでは情報が少なすぎる。
何時までも籠っている訳にはいかない。幸いこの周辺に幻獣を含む敵性体が存在しない様なのでリーチの様に大軍にいきなり包囲される様な事は無いだろう。

ならばもう少し偵察範囲を伸ばしても良い筈だ。そう考えたローンウルフはMA37アサルトライフルとM6Gハンドガンの点検を行い安全装置を外し、「仮住まい」の廃墟から静かに地面に降り立ち
瓦礫の横浜の街を歩き出した。

>>ALL


(正式スタートおめでとうございます。そして皆様宜しくお願いいたします)

12日前 No.4

鋼鉄の棺桶 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_Tik

【横浜基地周辺/ハーマン・ヤンデル中尉、レイバン・スラー軍曹(61式戦車5型)】


今際の時の(奇妙な夢)…混濁する意識、しかし暗闇の中で確かに明確な意思を以って問い掛けられた(質問)

―状況を理解しているかも定かでは無い認識を以って、途切れがちの言葉で死人はその問い掛けに答え(応じ)た。

―――――

――

砲塔内…灼熱して爆散したガラクタと人肉の焼ける匂い、それは己が身か?――記憶は曖昧…否、確かに俺は奴(ホワイト・オーガー)を屠った。――そしてその後は、翳す様に目の前へ出した掌が…、一瞬炭化し切った黒い塊に成り果て同じくざらついた頬を撫でる感触を覚える、がそれも刹那の事であり己の腕と掌が視界に映り何時もの砲塔内が見える。先程見えたモノは(幻覚)か?


ヤンデル中尉「ふっ…くはっふはははははははははははははははッ成る程、成る程なぁ」


がんがんと義足で足元を蹴り付け…(車長)は虚しげな乾いた笑い声を上げる。顔に奔る生々しい縫い傷、無精ひげを生やした顎――そして何処か焦点の合わない鋭い視線をたたえる双眸をぎらつかせて、(車長)――E.F.G.F(地球連邦陸軍)第44機械化混成連隊第301戦車中隊隷下第1戦車小隊指揮官…ハーマン・ヤンデル中尉は自嘲気味な笑みを浮かべたままごちる。

ヤンデル中尉「つまり死神どころか本物の(死人)へと成り果てた訳だ。―――ならば此処は…いつも通りの“地獄”か」

車外監視装置・車長用独立熱源映像装置(CITV)を作動させて戦術モニターに車両周囲の熱対象・動体物を検知・表示させる。砲塔部の上部に搭載されている環境センサーとFLIR(赤外線映像装置)がギュイイインと回転し360度範囲を光学的・電子的に走査…そうして今際の状況を車長に伝え、其処から齎される情報から迷いなく、くだんの(夢)で伝えられた話。

即ち異世界――何処とも知れぬ地、エキゾチックな東洋の異国の汚れ拉げたBARの看板が申し分程度に辛うじて残った支柱の下で首の皮一枚で繋がっている様にブラブラしている。倒壊し掛けた雑居ビルの下で全長9mの(陸の王者)は蹲る様に鎮座していた。

スラー軍曹「こんな事、有り得ない…馬鹿な。」

ヘッドセット越しに(車長)とは対照的にやや困惑と狼狽を隠せない様なドライバー(操縦手)の声が聞こえてくる。――律儀な事だとヤンデルは顔を歪める。わざわざドライバーまで付けてくれるとは気の利いた悪夢だ。

―――



ヤンデル中尉「…何が“相手”にせよ、やり合うなら好条件と言う訳だ。」

忌々しいミノフスキー粒子散布レベルは…0.00%、計器が正常に作動しているのならば、まずありえない数値だ、ジオン公国軍による散布工作は開戦後間も無く全地球レベルで行われていた筈、地域により程度は異なれど影響はある―――だが此処では反応数値自体が引っ掛かる以前のレベルである。即ちミノフスキー粒子自体が(存在)していない。

ヤンデル中尉「軍曹、周辺を偵察し状況把握を行う。微速前進――廃墟の真下は通るなよ。」

スラー軍曹「しっしかし中尉、こんな得体の知れない土地で、私にはこれが現実だとはとても…」

ヤンデル中尉「知らん!――だが貴様も此処にいるということは…当然“聞いた”筈だろう。―疑うな、迷うな軍曹。これは紛う事なき(現実)だ。」

スラー軍曹「…了解。」

半ば無理やり言い包められた感も無くはなかったが―あの夢現に確信を抱いた(車長)に気圧される形でドライバー(操縦手)スラー軍曹は、その車体を天然の遮蔽壕たる崩壊し掛けの廃墟の影から動かし―変わり果て荒廃し人っ子一人いない車道へと移動させ、警戒しながら進んでゆく。―――が、出発地点から数百メートルも行かない内に…

ヤンデル中尉「ふん、確かに人間は居るらしい。」

方々から傍受する無線通信を聴きながら、ハッチを空けて上半身を出したヤンデル中尉は――目敏く何かを見つける。だが恐らくは(あちら)も此方に気づいていておかしくないとも言えるだろう。歩兵と戦闘車両ではこの手の市街での遮蔽率の高さは比較にならないからだ。

面識も、そもそも相手が身に纏っている軍装や装備自体、連邦陸軍でもジオン公国軍のどちらでも無いのは一目瞭然であり――全く持って未知の勢力の兵員であろう相手に、赤い徽章入りのベレー帽を被った荒々しいエイハブ船長の如き面構えの戦車兵は声を掛けた。

ヤンデル中尉「あの(声)が言っていた其方が何処の馬の骨かは知らんが…大方御同輩と言った所か?――どこぞの誰かに(呼ばれた者)って意味でのな。」


≫NOBLE6

11日前 No.5

Overs System @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_Ssw

【横浜基地 ハンガー/峰津院 大和・竹内 優斗】

「ふむ、これは……」

スマートフォン型の端末を覗き、考え込む大和。この端末にはプレイヤーの出現場所を探知するアプリを導入している。
それをウォードレス『ベイビーバード』を着込んだ竹内優斗が目撃して駆け寄る、彼もまた自分の端末でアプリを起動して状況を把握する。

「どうかしましたか旅団長? ああ、現れた反応が接触しようとしてますね、どうします? 僕が行きましょうか?」

「いや、私が出る。君の人柄は理解しているが、事態が拗れないとも限らない。他に単独で出現したプレイヤーが現れた時に保護に向かえ、いいな竹内?」

「了解です、では僕はハンガーにて待機します。それと頼まれていた着替えは準備できています、XSからXLまでのサイズは準備できました、これ以上のサイズは新しく作るしかないとのことです」

「分かった、ご苦労だったな。では私は出るぞ」

コクピットに颯爽と乗り込むとOSを起動、この機体の名はフリーダム、ガンダムというのはOS起動時に出てくるプログラムの頭文字を取ったものらしい。
この機体が存在した世界とは違って射出用のカタパルトなど存在しない、歩いてハンガーから出ると、機体を走らせて二つの反応が接触しようとしている地点を目指す。
本当は飛行して向かいたいところだが、町の近くで飛行すると騒音で苦情が来るのだ、なのでやむを得ずこのような形となった。


【横浜基地周辺 荒野/峰津院 大和(フリーダムガンダム)】

機体を走らせること十数分、ようやく目標地点付近に辿り着いた、横浜基地と市街地の近辺の、廃屋やら瓦礫が散乱する場所だ。
熱源センサーを作動させると三人分の熱源を確認した。ビンゴだ。全員が戦闘要員でなくてもかまわない、大和が欲しているのは『意志のある人間』だ。
此処に呼ばれたからには『戦うことを選択する意志』があるということ、入速出やる夫のようになし崩し的に巻き込まれた例はあれども最低限の戦闘力は持ち合わせているはずだ。
周囲に他の部隊が展開していないことを改めて確認すると、コクピットを開けてその身を外に晒す。青を基調とした制服に黒いロングコートを羽織った少年、大和は拡声器で周囲に呼びかける。

「私は海軍第一特務旅団の旅団長、峰津院大和だ。諸君には風渡り、もしくはプレイヤーと名乗った方が手っ取り早いだろう。私は異世界より来る風を集めている。
 我々は君たちを迎え入れる準備がある、衣食住に加えて戸籍や金銭、支援物資や弾薬、他にも必要なものがあればこちらで可能な限り手配すると確約しよう」

やや高圧的であるものの堂々とした態度、毅然とした眼差しで周囲を睥睨しながら大和は問いかける。
一陣の風が吹き、大和のコートを強く靡かせる。大和は無策で身を晒しているわけではない。
狙撃や不意の発砲に対して自分に小規模の物理反射結界を張っている、徹甲弾程度なら容易く跳ね返せる。強いて欠点を挙げるなら榴弾やナパーム弾の炎による酸欠が怖い程度だ。

「この辺りにいるのは三名か、諸君を横浜基地へと招待したい。本来なら歓迎の食事会でも開いてやりたいところだが生憎と現状が切迫しているのでな、諸君もその辺りの事情は分かっているはずだ。
 一先ず私から君たちに望むことは姿を現して返事をすることくらいだ、君たち以外にもこの周囲にご同輩が現れる兆候があるのでな、できれば早めに出てきてくれると助かる」

>ローンウルフ、ハーマン・ヤンデル・レイバン・スラー

11日前 No.6

NOBLE6 @sierra09 ★5aJ5lBLy87_kqq

【横浜基地周辺/ローンウルフ】

偵察に出てすぐにこの廃墟の街で初めての異変を察知した。アーマーに内蔵されたセンサーやレーダーに反応。瓦礫の山の中に何か生きて動く物がある。
電子的に送られてくる情報だけでなくローンウルフはスパルタンとして叩き込まれた猛訓練と潜り抜けた実戦の数々によって得た経験により
肌で感じる振動の強さと耳に聞こえる履帯を軋ませ巨体を動かす力強い駆動音から、レーダーに映るプリップ(点)の主に大よその検討をつける。

「(…戦車。それも随伴歩兵も無く一両だけとは)」

即座に瓦礫の中に身を隠しバイザーの光学機器を作動させ目視で捕えたのはやはり大型の連装砲を装備した無限駆動式戦車であった。
UNSCにも"この世界"にも該当する戦車は存在しない。しかも廃墟の市街地を単独で行動している等軍事的常識では考えられない事であり
それに単なるはぐれ者以上のモノを感じた。そのイレギュラーさとでも言うのだろうか?客観的に見れば自分と同じくらい異質な存在に思えた。

「(まだ情報が足りない。接触は避けるべきだがしかし)」

もし相手に敵意があった場合厄介な事になる。スパルタンとは言え歩兵であるローンウルフが陸の王者である戦車を倒す事はたやすい事では無い。
たやすくは無いが幸い相手は単独で地の利は此方側にある。対戦車火器が無くとも倒す事は不可能ではないだろうが交戦は避けたかった。
その為最も理想的なのはこのままやり過ごす事だ…しかしどうやらあの戦車は此方に"当たり"をつけて行動している様に思える。
光学ズームで確認した際光学機器やセンサー類を確認出来た。UNSCの主力戦車スコーピオンとは姿形は違えど、性能的に大差は無いと考えた方がいい
と言う事はつまり通信機器も同じレベルと考えるべきであり、自分が放った通信を相手も傍受している可能性が高い。

此方の存在を認識されている以上接触を避けるのは難しい。逆にこちらが隠れ続ける事によって交戦の意思ありと判断されかねない。
それ以上に…あのハッチから身を乗り出している車長(ヤンデル中尉)と思わしき人物は、機械などに頼らずとも此方を見つけた様に感じる。
ヴェテラン兵士のカンやセンスと言った物は時にハイテク装備をも凌駕する…スパルタンであるローンウルフ自身も時に其方を信頼する位だ。

結局ローンウルフは小細工無しで接触を図る事にした。あのタイプのベテラン兵士にはその方が有効だと考えたからだ。
遮蔽物から出て道路の真ん中を歩き戦車へと接近する。互いに歩み寄り程なくして相対する事となった。
だがヤンデル中尉にとってローンウルフの第一印象は決して良い物とはならないだろう。何故なら嫌でも"アレ"を連想させるからだ。
相対したローンウルフはダークカラーの装甲服に身を包み、ブルパップ式突撃銃を携行してゆっくりと61式戦車の前にやって来た。
UC0079においても強化外骨格等は別に珍しくは無い装備であり、宇宙軍もノーマルスーツを標準装備している。最も陸軍の強化外骨格等は
主に作業用であり武装を施した物も少数存在したが結局歩兵用装備の主力とはなりえなかった。ローンウルフの着用しているアーマーはそれ等より
遥かに洗練された装備に見える。何よりも全身の装甲表面に着いた無数の傷痕がその装備の戦闘の過酷さを物語っていた。
両肩のアーマーは破損したらしく左右非対称で片方は乱暴にベルトでくくりつけてあり、胸のマグポーチやベルトも機能的に取りつけられている。

そしてそれ以上に陸の王者たる戦車を前に全く臆する事無く、脆くなったコンクリートを踏みしめて歩き接近してくる姿
それはまさに"歩兵"と言うよりも"MS"であった。勿論ジオン公国軍の人型機動兵器であるMSは18m以上ある鉄の巨人と比べた場合
ローンウルフの大きさは普通の成人男性よりも一回り大きい程度だ。だが目の前にいる歩兵は何故かそれ以上物を感じさせた。

「はい<Orvers System>なるものと接触し気が付いたらここへ来ていました」

しかしその様なプレッシャーとは裏腹に、ヤンデル中尉の問いかけに答えたローンウルフの声は随分と若く感じられた。
落ち着きがあり物腰は丁寧だが年齢的にはスラー軍曹と同じ位かそれより下かもしれない。"ホワイトオーガ"の様ないかつく渋い声とは対照的である

「自分はSPARTAN-B312。UNSC海軍に所属するスパルタンで階級は大尉です」

敬礼はしなかったがまるで上官に会った下士官の様に名前と所属、階級を述べる。スパルタンと言う単語を含めどうやらかなり特殊な兵士の様だ。
こうして陸の王者を駆る鉄の騎兵と現代に蘇ったスパルタ歩兵は出会う事となった。

>>鋼鉄の棺桶

11日前 No.7

蛮族白饅頭 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

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11日前 No.8

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【横浜基地周辺/橋川 清太郎(Blitz griffon)】

「…………?」

目覚めて最初に感じたのは、違和感。
白いパワードスーツ、GAWNDを纏っているからか。否、それはいつものことだ。スーツを脱がないまま疲労で寝こけてしまうのは時折あるので気にはならない、問題は別に存在する。何故、自分はここにいるのかという点である。先程までは確かにデスクワークの合間の休眠をとっていた筈だ。にも関わらず、

「どうして、Blitz griffonのコクピットに座ってるんだ?」

実動訓練が終わった直後、疲れでそのまま眠ってしまったのだろうか?
違う、今日はそんなスケジュールではなかったし、コクピットで寝ていたなら不審に思った職員達が直ぐ様自分に呼びかけようとするはず。

「じゃあ、この状況は……」

まさか、とその考えを一蹴しようとした。だが既(すんで)のところで踏み止まる。

(さっき見たあの『誰かと受け応えする夢』は本当に、他の世界での戦いに駆り出させるものだった?)

バカバカしいの一言で片付く考察。しかしそれを裏付けるかの如く、頭の中には全く見覚えのない情報が記憶として居座っていた。

(Orvers Systemって言ってたな…


何者かが特殊な技術を使い、自分を呼び寄せたのだと仮定すれば、実のところそこまで驚くような状況ではない。他の世界へ干渉するような技術は自分にとっては寧ろ身近といえる。
取り敢えずの結論は付いた。次はどのような行動を起こすかだ。
まずはBlitz griffonのカメラアイで周囲を見回し、レーダー類で地形などを把握する。
やや遠方に軍事建築物が一つと、機動兵器らしきものがいくつか見付かった。与えられた記憶と照合した結果、建築物は恐らく横浜基地と思われる。機動兵器群は記憶にないが、挙動からして自分と同じく『呼ばれた者』である可能性が高い。
与えられた記憶が正しければ、横浜基地には『呼ばれた者』を戦力として受け入れた経験があり、かつそれの体制がある程度整っているらしい。ならばこの場での離脱や敵対行動などは愚の骨頂だろう。

(『受け入れ』がもう始まってるみたいだな)

確証はないが、機体毎の動きからしてなんとなくそんな気がしたのだ。
Blitz griffonのオールグリーンを数秒で確認。救難信号を発信すると同時に、ブーストを使わない、出来うる限りの加速を行った。目標は青い翼のある機体だ。今しがたズーム機能で調べたところ、あの機体はコクピットからパイロットが出てきており、かつその人間が拡声器を所持していた。様子から察するに、既に呼び掛けの類が終わった後と見るべきか。ここで遅れたりすれば彼らからどんな扱いになるかわかったものではない。念のため救難信号に機体の識別データを添付し、そしてある程度距離が縮まったところで減速、停止した。

>>峰津院 大和、all


【遅ればせながら参加させて貰います】

10日前 No.9

探索者 @mggjt984 ★Android=yW622Mie1I

【横浜基地近郊・荒野/霧亥・シボ】


──────1,825



「シボ……、"何か"が此方に近付いてくる」


霧亥が周辺部の探索を終えてから1825秒、換算して30分25秒経過。
機体周辺部にて状況把握に務めていた霧亥の知覚機能が本能の如く此方に訪れる「襲来者」の存在を報せるその存在をシボへと伝える。
「襲来者」の存在に警戒心を強める霧亥に対し機体各部の点検をしていたシボの様子は落着き払っていた。


「私も「機体」の観測識の中に捉えたわ。妙ね……方角が施設のある座標の方角とほぼ合致する。……今は様子を見ましょう」


警戒心を強める霧亥に制しつつ「襲来者」が現れるであろう方角に視線を配らせながらシボはその心中に「襲来者」に対する疑問と期待を募らせた。



──────368


そして、368秒が経過したその時、「襲来者」が姿を二人の前に露にする。
凡そのシルエットについては人の形を為してはいるが体格は人のそれを遥かに上回り、次いでその表層は砲金色の特殊合金の装甲外殻に包まれその姿はさながら鎧を纏う騎士の様にも見えた。
出現した黒金の巨兵に対し霧亥が網膜にその姿を納めれば間を置かず走査を開始し機体構造から内部機関、構成物質に至るまで数秒足らずで解析、分析し次いで機体内部に有機体───即ち「君島邦彦」の存在を認めれば次いで解析を行ない内部に納まる有機体の正体を「人類」と知覚機能が認識し網膜に文字体が表示されると僅かではあるが身構えていた霧亥の警戒心が和らぎを見せその様子を感じ取ったのか、シボもまた霧亥を制していた手を降ろした。
暫しの睨み合いが続いた後に最初に行動を起こしたのは「君島邦彦」の乗り込む巨兵で携えた小銃を天に掲げ次いで地面に膝を付く動作を取る。
それが悲戦の姿勢を表すとシボは判断し次いで巨兵の拡声器から此方に語り掛ける様に発する内容を黙して聞き続けた。
「キミシマクニヒコ」と名乗る風渡りからの語る情報、内容から察するにこの男が所属する「海軍第一特務旅団」と言う組織がこの世界に於いて「幻獣」に対抗する組織か、或いはそれに準ずるモノであろうとシボは推察した。
「OVERS system」等の風渡りが知るであろう単語を口にしている事からも信憑性については高いと見ていいだろう。
無論、全幅の信頼を置くには今の情報だけで判断するには些か早計だが少なくとも状況が良い方向へ前進したという事に間違いはない。
言動から察するに彼の所属する組織は特殊性を孕む風渡りという存在に正しい理解がある人物か或いは他に存在する風渡りがいる可能性が大いに高いと言える。
であれば此処で腹の探り合いをする事は少なくとも現状においては得策とは呼べないだろう。
此処は君島という男の言葉に従い彼が所属する組織の長に会う事が今の取るべき行動の選択の中では最も賢明だと判断し早速コンタクトを取るべくシボが前へ出ると直ぐ様、霧亥もその後を追っていた。
霧亥が何を考えているかはシボも推し量る事は出来なかったが此方の行動を阻害しようとする素振りを見せない所を見るに少なくともシボの行動に否定的な考えを抱いてはいないのだろう。


「こうして出迎えに来てくれた事に先ずは感謝するわ。私の名前はシボ、此方にいるのは霧亥。貴方の言う通り風渡りであり此方側の世界には数時間前に転移してきて、今まで此処であの機体の調整をしていた所なの。」


物腰柔らかに対応を始めるシボとその背後から万が一に備える様に君島の動向を注視する霧亥。
彼から見た二人の言動は事前にOVERS systemからの介入により知識の植込みがあったとしても妙に落着き払っていると言っても良いだろうか。


「色々と質問したい事はあるけれどそれについてはその施設に着いてから聞く事にするわ。貴方としてもその方が都合が良いでしょう?」


手早く自己紹介も兼ねて自分達の動向について理解し易い様に掻い摘んで説明する彼女の対応を見るにこうした状況下に陥る事に慣れている様に見えた。
対して背後に立つ霧亥は対照的に沈黙したまま会話が終わる迄の間、片時も君島の機体から目を逸らす事もなく注視し一挙一動を捉えていた。
態度こそ邂逅時に比べれば幾分和らいだと言えど未だに全てに於いて信頼を置いているとはまだ言い難いのだろう。


「それじゃあ、これから機体を起動をしに行くわ。すぐに移動をするから少し待っていて。」


事情説明等を終え最後に以上の言葉で締め括ると直ぐ様シボと霧亥は廃虚を背凭れに鎮座する機体の方へと向かっていった。
機体の下へ歩み寄りシボが腕を伸ばし掌を外殻装甲に接触させるとまるで呼応する様にそれまで微動だにしなかった機体が挙動を始めまるで誘うかの様に腕部を二人の足下へと伸ばし次いでその掌を拡げる。
掌へと乗り込めば腕部が持ち上がり、機体胴体部へと伸びると同時に機体胴体を覆う装甲外殻を固定するボルトロックが展開し外殻が割れ胴体部より円筒がせり上がり次いでハッチが解放されると内部のコックピットブロックが円筒内部上方より下降する。


「席に座ったらこの配線を繋げて。起動と並列して脳に操作法をダウンロードするわ」


下降したコックピットブロックの後方座席に腰掛け機器との接続を始めるシボが同時に霧亥に搭乗を促す。
指示に従い前方操縦席へと腰を降ろし座席より伸びる配線を己のインターフェースへと接続する。その瞬間、機体制御から操作、搭載武装、火器管制等のプログラムがダウンロードされ適化、順化が行われてゆく。
脳体にプログラムの定着が完了すれば即座に機体コックピットブロックが保護円筒内上部に上昇すると同時にハッチが閉じきり保護円筒が機体内部に収納される。


「霧亥、私は脳死した主電脳の代わりに機体動力の制御をしないとならない。索敵等の補佐はするけれど機体操縦や火器管制は任せるわね」


自身の背後にて計器類に入力する傍ら、説明をするシボの言葉に耳を傾けながら霧亥も網膜表示される指示に従い各種計器類に情報をインプットしていく。
霧亥と機体間を接続するチャンネルの最適化の終了を告げると同時に操縦席背後の装置が展開し投影型MFD、PFDが網膜投影され機体の状態を表示し、次いで操縦補助の為の操縦捍が操縦席下部よりせり上がる。
展開した操縦捍を霧が握り締めるとそれまで灰色であった円筒内部表層に周囲の風景が投影される。
アイドリング状態から本格始動する重力機関炉から機体全身に電力が供給され始める。
それまで鎮座していた漆黒の巨体が胎動するが如く微震し機体各部に点在していた走査センセに光が灯り始める。
全動作に問題無し、稼働可能────システム群や各部はほぼ全てグリーンゾーンと表示される。


「問題無いわ、行きましょう」


シボの言葉と共に機体が稼働を開始、半ば廃墟に陥没していた上半身を起こし始め、支える様に次いで腕部が稼働し機体上半を押し上げ陥没していた廃墟から完全に上半身が脱却する。
並行して脚部が稼働を始め降着用の簡易脚が脚部基底より展開、地面へと接着し徐々にその巨体が大地から離別を始める
それまで瓦礫の影に埋もれていた巨体は遂に陽光の下に曝け出されその全貌を明らかにする。
人型としてのシルエットを成してはいるものの君島が乗り込む人型戦車「士翼号」や峰津院大和が操縦する「フリーダムガンダム」等の人型兵器群と比較してこの機体は細身な胴体とは対照的に過密なまでに武装を積載、内蔵し肥大化、延長化した四肢と言う歪な非人型的な歪を同時に孕んでいた。
人型と言う汎用性を突き詰め形を成した人型戦車やMS等とは対照的に戦闘車輌等に人としての機能を外付けしたかの様である。
それを現すかの様に大地へと立ち上がる巨兵の箱状の脚部の膝にあたる箇所から末端部が割れ二股へと分離すると同時に脚部の各部も変形を果たし下半身が別の形状へと変化を遂げた。
二股に別れた脚部が完全に水平へと開き切ったその姿は例えるなら戦車の車体に砲塔の代わりとして人の上半身を乗せた様な感じであろうか。
次に機体背部に接合された大型の三角錘状の構造体が下部へスライドし漸く機体の挙動が一旦の停止し変形を完了させた。
そして最後に機体下部の大地と接着する基底部が微震すると空間ごと大地が歪む。
脚部及び背部の複合プラットフォームに内蔵された反重力斥力場生成推進機により形成された半重力場によりその巨体が浮上を果たすと地上の障害物や起伏を物ともせずに滑る様に前進し前方で待機していた君島の「士翼号」の横へと移動をし停止すると同時に拡声器により待機する君島に向けてシボが言葉を掛ける。


「待たせたわね…、それじゃあ案内をお願いするわね?」


>>君島邦彦



【大分遅れてしまいすみませんでした】

9日前 No.10

Overs System @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_Ssw

【横浜基地周辺 荒野→移動中/君島 邦彦(士翼号)】

「えーっと、もっしもーし? 聞こえてるー?」

まさか機体を、それも中に搭乗している自分まで解析されているとは露知らず、ジャイアントアサルトを持ってない手を振ってみる。
君島は色々と器用にこなすし、技術の吸収も早いが、いきなりそんなオーバーテクノロジーを理解するのは不可能というものだ。
無意識に左手で頭を掻こうとする、その動きが機体にトレースされて無駄に人間味のある動きにつながる。大和辺りが見ればため息を付いたであろう無駄な行動だ。

「っと、シボに霧亥ね。よろしく頼むぜ〜、詳しい話は横浜基地でお茶かコーヒーでも飲みながら大和……ダイイチのボスから説明する、オレはまあソイツのパシリみたいなもんさ。
 一応着替えとかも用意してあるし、腹減ってるならメシもある。機体の整備は……まあ追々ってことで、にしてもデカイ機体だよな〜ソレ、点検とか色々大変そうだな」

どう会話のとっかかりを掴もうかと思案していると白髪の女性、シボの方が声を掛けてきた。
これを幸いと言わんばかりに軽いトーンで会話に漕ぎつける君島。特殊な連中やメカが集まるのがウチだ。
簡単な整備以外はしばらくは自分で何とかして貰うしかない、この世界出身の機体を使っている君島ですら整備に難儀するのだ、これだけ大きい機体ならさぞ大変だろう。
と、考えていると、シボがあの大きな機体に触れただけで起動したかのように動き出した、君島もビックリである。コクピットであんぐりと口を開けているが、士翼号には口はないのでここは反映されない、解析でもされない限り君島の名誉は守られることだろう。
とりあえず思考停止した頭を再起動、やる夫のアレ、何だっけ?ヤーパン……じゃねえ、XANだったか、アレも生きてるような挙動してるじゃねえか、それに今のおれの相棒にも似たようなことを感じることがある。

「お、おう。それじゃ付いてきてくれ。オレやダイイチの人間がいかねーと基地の人間が間違えて銃を向けかねんのよ。まあこの一連の会話はウチの参謀が記録してるから大丈夫だぜ。
 っと、通信入ってる、はいはい君島くんですよっと」

彼女ら宛でもあるかもしれないので拡声器のボリュームを絞ってシボたちにも聞こえるように調整する。

『こちら横浜基地、海軍第一特務旅団参謀の東三条大尉です。シボさん及び霧亥さんへ、我々はあなた方を歓迎します。君島くんの誘導に従って基地へお越しください。
 君島千翼長へ、入速出千翼長が出撃しました、特異反応が絞り切れていない範囲に留まっていますが、そのお二方をハンガーまで案内したら彼に合流してください、基地内部の案内は私か竹内千翼長が引き継ぎます』

「あいよ、聞こえてんなお二人さん、基地まで案内したらまた行かないといけなくなった、ハンガーで別の奴が出迎えてくれるからしばらくの間そこで待っててくれ。
 今日はオレやお前さんたちみたいな風渡りの反応が大量に検出されてんだ、ウチのボスも風渡りの出迎えに出てるワケよ、まあ詳しくは基地でな」

あの大きな機体がどの程度の速度をだせるか分からないが、乗用車でも出せる時速40キロ程度の速度で走り出す。
士翼号は軽装甲の機体だ、本気になればこの倍以上の速度を出せるが、置いて行っては意味がない。
今のところ幻獣の出現の兆候はない、あったら報告が入っているはずだ、だからやる夫が現れた時みたいな危険な状況にはならないよう大和がアプリを作成している。
ただ、それが正確にやる夫に伝わってないのは大和が大量の仕事に忙殺されていたせいだろう、君島も訓練と手伝いに明け暮れていて報告が言っていなかったのだろう。その辺についても後で誤っておこう。

>シボ、霧亥

【移動が終わり次第君島でやる夫の方に行こうと思います、大和のレスが他の方を待ってからです】

8日前 No.11

鋼鉄の棺桶/リベリオンウィッチ @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_Tik

【横浜基地周辺/ハーマン・ヤンデル中尉、レイバン・スラー軍曹(61式戦車5型)】【遅くなって申し訳ないですorz】

(自分の居た世界)では本格的な戦闘用のモノは普及度の関係で中々お目にかかれない(強化外骨格)、随分前に一度だけ目にした事のある“ソレ”に比べると、敵か味方かも分からない戦闘車両へと臆することなくやって来た目の前の(兵士)…が着用している其れ(ミョルニルアーマーV)は随分と技術的に高度且つ洗練されたモノに見える。

何よりあのジオンの(巨人)18mの忌々しい“機動歩兵”に自然と近しく感じるのは仕方が無い事だろう(救いが有るとすれば一度見たら決して忘れられない煌々と輝く“モノアイ”が無いという点だが)―だがそういった個人装備や体格の良さ以前に、中尉が目の前の相手から感じるのは凄まじい濃度の硝煙と鉄火事場の気配――否、匂いとでも形容出来そうな何とも言えないモノ、一体この男はどれほどの死線を潜り抜けて来たのか…

ヤンデル中尉「やはりな…“Orvers System”――どのみち悪夢には変わらん。E.F.G.F(地球連邦陸軍)南欧方面軍第44機械化混成連隊所属、ハーマン・ヤンデル中尉だ。“スパルタン”の大尉殿。」

SPARTAN-B312、大方識別番号の類だろうが見るからの通常の歩兵部隊に所属している様には見えない(ヤンデルの認識的には特殊作戦部隊のそれだろうと当てを付けている)――階級的には相手が一つ上だが元々自身の所属する連隊指揮官相手でも大して変わらなかった荒くれな上に、情緒的に色々と(ズれた)手合いである。

そして何よりハッチから覗いているこの不敵な戦車兵の背後に…生きる時代も環境も異なる異世界の強化歩兵の精鋭(スパルタン)は見たかもしれない、薄っすらと差す様な不吉な影を――尤も単にバイザーに奔ったノイズの類だと思うかも知れないが。

種としての生存権を賭けた星間戦争只中な星の海を往く時代の人間にはミドルスクールのティーンエンジャーがキャンプファイアを囲みながら噂する様なしょうも無い怪談話の類は当に廃れたものだろうから…

―――



ヤンデル中尉「ふっ…噂をすれば何とやらか“迎え”が来たらしい。」

夢見のままに、何れにせよこの(現実)を悪夢の続きの様に認識している戦車兵は相手(B312)に顎をしゃくって響いてきた拡声器越しの毅然とした呼び掛けに応える様に其方へ顔を向け…同時に車内にその姿を消したかと思えば…

――

ガコンッ




スラー軍曹「中尉!一体何を!?」


不意に動く砲塔、慌てた操縦手(ドライバー)の正気を疑っている様な声とは裏腹に流れる様に行われる一連の動作、砲身の微調整、そして腹に響く砲撃。

一泊遅れたタイミングの連装滑腔砲の砲声と共に、その方向で呼び掛けた者(大和)と呼び掛けられた者達の間を塞いでいた残骸が高性能榴弾で吹き飛ばされ――煙と塵芥が風に流れた後には…距離はあるものの熱源探知を行わずともお互いの姿を視認できる状態になった。


ヤンデル中尉≪くくくっ…これで見通しが良くなった、そちらが何処の御偉方かは知らんが確かに事前に聴いた“説明”通りだな。――要請を受諾する。合流地点の情報を寄越してくれ。≫


同じく車外拡声器で相手(大和)の呼び掛けにどこか壊れた戦車乗りはそう応え(やや荒っぽいが快諾したらしい)―――同時に車体後部の兵員・物資用キャリアのハッチが開く。

ヤンデル中尉≪目的地まではそう遠くないだろうが…乗っていくか?、行軍好きなら好きにしてくれ。≫


≫NOBLE6改めローンウルフ、峰津院 大和(フリーダムガンダム)



【横浜基地周辺/最前線の境界/SR-71Wジェットストライカー/レイチェル・A・キャクストン少尉(魔法力発動中)】

蒼々とした空のプリズムと――澄み切った大気

――ストライカーも自己診断プログラム上は異常無し、自身の感触でも異常無し、装備にも異常無し。

おかしいのはそれ以外の全て、航法装置上の地形情報や自身の位置情報は消失し、通信機も非常用の暗号化された周波数(チャンネル)を含めて友軍との通信網は全て沈黙、代わりに聞き慣れない単語を含めた未知の通信網に繋がった。もちろん時刻も天候も…恐らく現在飛行中の(空域)もまるでつい数十秒前までとはまるで異なる――そもそも時間の感覚が億劫になる様な僅かな合間に自身に掛けられた(問い掛け)と“Orvers System”という単語。

確か自分はアラビア半島の沿岸空域からネウロイ支配空域への長距離侵入/威力偵察任務を受けて単独で高高度夜間飛行をしていた筈だが…もしも現状があの(声)の言う様な内容であるのならば

消えたのは(世界)では無く(自分)だ。

レイチェル少尉「――んでもこれじゃあまんまフロリダ沖の怪談というかなんというかねぇ…」

置かれた状況に対して余りにも緊張感の無い能天気な様子で、大きな航空機を模した履物(ジェットストライカー)を着装したブロンドのサイドテールに何故かジャッカルの獣耳を生やし(無論臀部からはふさふさした尻尾が生えている)夜間迷彩の施されたフライトスーツの上着にホルスターや各種装具を備えたプレートキャリア、下は黒のパンストという出で立ちに物々しいOICW(個人主体戦闘武器)…要は馬鹿でかいハイテクライフルを携えた何だか良く分からないうら若き少女…は思案の末に


レイチェル少尉「…となると、このがなってる通信の発信元に行くしかないか〜」


巡航飛行から一転、急激に速度を落としていき――というより、ストライカーユニットの全システムをシャットダウンして…

ぐわんっ

その場でコブラでもする様に仰向けに一回転して、身を投げ出す形で高高度から一気に重力に逆らうことなく大空へ(墜ちて)いく。無論、急速に落下速度は速くなってゆく。

そんな手の込んだ投身自殺めいた行為にも見える(自由落下)だが彼女からしてみると、まるで大気と一体になった様な感じで気持ちがいいし、何より考え事に耽るには丁度良いのだった。


が、どう考えても傍目から見れば


親方!空から女の子が!


な状態だったりする。


≫入即出 やる夫(斬-ZAN-)

7日前 No.12

NOBLE6 @sierra09 ★5aJ5lBLy87_kqq

【横浜基地周辺/ローンウルフ】

「私は海軍なので殿は要りません中尉。それに階級ももはや意味をなさないでしょう」

改めて車長であるヤンデル中尉と操縦手のスラー軍曹と挨拶を交わす。とほぼ同時にヤンデル中尉同様峰津院が拡声器を使った声を聞いた。
成程これも何となく脳にインプットされている(ローンウルフは第五世界に関する追加された記憶をそう例えた)本来であれば謎の兵器に乗り
御菓子(住居や食料の提供等)で釣ろうなんて人間について行こうとは思わない。今時こんな怪しい勧誘には子供だって引っかからないだろう。
だが行くしかない。それが世界の選択であり自分の選択…そんな気がしていた。なので相手側に通信を送ろうとしたその時。
突然車内に潜ったヤンデル中尉。そして砲塔が動き出したのを確認すると咄嗟に防御姿勢をとる。次の瞬間轟音と衝撃波が襲った。

「…次は砲撃の前に一言下さい」

無論この程度でミョルニルPAA装甲服を纏った強化兵士であるスパルタンが如何なる訳でもないが、それでも精神的には宜しくは無かった。
どうやら第一印象通りこの車長ヤンデル中尉は相当な人物らしい。歴戦の勇士されど人格に問題アリ…軍隊には往々にして存在するタイプだ。

「<<此方SPARTAN-B312。此方も貴官の要請を受諾する>>」

"過激な挨拶"の後拡声器で返答するヤンデル中尉に続いて峰津院にローンウルフも承諾したと通信を送る。またヤンデル中尉の誘いを受け
この大型連装砲戦車(61式)に搭乗して向かう事にした。キャリア内に乗り込むと適度に音が出る様ハッチを殴り、搭乗完了を知らせる。
この辺りはEFGFもUNSCも変わらないだろうと考えての事だ。そしてもう一つ途中である地点で少し止めて欲しいと頼んだ。
承諾を受けると3分と立たず戻ってくる(受けなければそれ以降は徒歩で峰津院の元まで移動した)
帰って来たローンウルフの背中には大型の対戦車兵器らしき物が担がれ、これまた大型のアンチマテリアルライフルをスリングで下げていた。
最初から持っていたブルパップ式突撃銃と大型拳銃を含めるとかなりの重装備となる。拠点を移すなら置いて行く訳にはいかない。

この先どうなるのか。車中あるいは徒歩で向かいながら少し考える。明白な事答えは出ないが何と先に待っている物は分かる。
戦闘いや戦争。その運命からは絶対に逃れられない。何故ならローンウルフはスパルタンなのだから。そして人類が危機に陥っているのならば
スパルタンはどんな過酷な戦場に身を投じる事も厭わない。つまりやる事は変わらないだろうという結論に達した。
だがもう一つ先行きとは別に気になる事が一つあった。それはヤンデル中尉の事だ。正確にはヤンデル中尉との会話中に"見えた"物

「黒衣の…女…」

その呟きはもし61式に乗っていた場合、戦車特有の煩い駆動音に紛れて聞こえなかったかもしれない。
或いは"何らかの理由"によってローンウルフの意思とは別に二人に聞こえたかもしれない。そうローンウルフは見たのだ。
ヤンデル中尉の後ろで冷たい笑みを浮かべる黒衣の女を。だが直ぐに気持ちを切り替え装備を点検し、何時でも戦闘が出来る様にした。

>ヤンデル中尉・スラー軍曹・峰津院

(此方のミスで峰津院の呼びかけを無視する様になってしまい申し訳ありませんでした)

7日前 No.13

Overs System @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_Ssw

【横浜基地周辺→横浜基地ハンガー/峰津院 大和(フリーダムガンダム)】

『峰津院上級万翼長、その近辺に反応がもう一つ現れました、視認できる範囲です』

「ああ、捉えている。多忙ゆえに”今は”ある程度話は省かせてもらうが、君も風渡りだな? 我らは君たちを迎える用意がある」

全長はややフリーダムより低いが多彩な武装を搭載している機体にむかってそう言葉を掛ける。
頭の中で部屋割りやハンガーの増設の必要性、世間にはどういった形で誤魔化すか、などの思考をはしらせる。
次の言葉を掛ける前に視界の端で何かが動く、それは戦車の砲塔だ、方角はこちらを向いているが仰角は低いのを確認、次の瞬間砲弾が放たれた。
それは近くの瓦礫、建物の残骸を吹き飛ばした。徹甲弾ではない、榴弾砲か……などと考える、その間約30秒、その間大和は微動だにせず戦車に向かって不敵に笑って見せた。

「フッ、瓦礫の除去に榴弾は釣り合わんぞ。今参謀が何事かと耳元で騒いでいる所だ。データを送りたいところだが機材の規格が合わん、通信の周波数の擦り合わせも後で行うとしよう。
 諸君らを目視にて誘導を行う、今回限りは我慢するがいい。次はもっとマシにする。東三条、戦車一両と歩兵一人、それに人型機体が一機だ、ハンガーで受け入れ準備急げ」

61式戦車の砲撃を軽く咎めるに留めてコートを翻してコクピットに戻る。
最後の最後まで高圧的な口調のままだったが、言葉の内容は至極真っ当な物だった、
通信機器の規格不揃いは、こればかりは仕方がない、時代や国どころか世界が違うのだ、だから態々拡声器など使ったのだ。
通信の傍受程度は可能だが、データの送受信はこの時点ではまだ不可能だ、基地に戻りソフトウェアの統一を行うしかない。基本骨子は似たようなものだから軽い調整で済むはず。

「さて、遅くなったがそろそろ向かうとしよう。ああ、そこの人型機、ホバー飛行は許可するが低空飛行は許可できない、市街地が近いので苦情が来るのでな。
 滅亡秒読みの段階で何を言っているのかと言われればそれまでだが、余計な手間が増えるので避けてくれ、以上だ」

大和はフリーダムを決して遅過ぎず速すぎずの速度を保って横浜基地へと向かって走り出す。周囲に多少の障害物はあるものの見晴らしの良い荒野だ。
さて、戦車に二名、歩兵一名、声を出さなかったから性別や年齢の判別は不可能な人物と機体が一、君島の方でも二人確保の報告が入る、この時点で六名、賑やかになるなとおもいながら思考の海に沈みかける。

――――――

「此処が横浜基地だ、ようこそ風渡り諸君、改めて君たちを歓迎しよう。車両、機体は誘導に従ってくれ」

大和はハンガーの端から詰めて機体を止めてコクピットより降りてきた。
ハンガーに他の機体はなく、各々の機体には整備員が駆け寄り、手を振って機体の誘導を開始した。
彼らは海軍第一特務旅団の専属の整備兵だ、機密は厳守するし身元も確かな者たちだ。

>ハーマン・ヤンデル、レイバン・スラー、ローンウルフ、橋川清太郎

【ちょっと駆け足ですが、基地到着です】

7日前 No.14

蛮族白饅頭 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【横浜基地周辺 最前線の境界/XAN-斬-/入即出 やる夫】

自身が死に掛けた場所を飛び回るその最中ですら
入即出 やる夫は今の自分が何処までやれるのかを確かめるべく
最高速度を出そうとフォトンマットをコントロールしようとするが上手くいかない。

「応用して「加速」を使って制御しようにもこれじゃあな」

そもそもオーバースキルすら発動できないやる夫からすれば応用なんて夢のまた夢。
今はこうして動け飛行できるのが関の山か

「でも大分動かし方は分かってきたお」

ただ、思った以上に殆ど手足のように扱え動かせるようになってきている。
このまま訓練を続けていればオーバースキルも使えるようになるのも
そうは遠くないのかもしれない。

が、突然目の前を何かが急速に落ちていく

「わっ!!なんだお!?」

それはとんでもない速さだが一瞬だけ見えた。
見えたと言ってもやる夫が動画サイトでアニメを見てるとき女の子がパンツを見せたときに
入れるコメントの合いの手ではない、女の子だ。

「落ちてる…?ヤベェお!」

理由は分からない。が、この状況で反応は風渡りと示しており
やる夫の中ではまだ機体を得ていないで呼ばれたかもしれない
と考えるのは無理も無く

「助けねぇと叩きつけられてミンチどころじゃねぇお!」

フォトンマットを全速力で飛ばすが間に合うかどうか五分五分なほどの速度。

「間に合え…間に合え!」

徐々に女の子の落下速度も速くなっていくが
間を詰めようと必死に彼女を掴もうとしたその時
一瞬だけXAN-斬-の顔は稲妻模様が変化し
花弁と共に彼女の横に現れてキャッチする。

「???やった、やったお!」

突然彼女の真横に居たことに驚くが今はまずは間に合ったことに喜び
ガッツポーズをする。

「間に合った、君大丈夫かお?」

発声器により搭乗席から両手でキャッチした女の子に呼びかける。
だが良く見てみると同年代の軍服を着た少女だった。

>レイチェル・A・キャクストン少尉、all

7日前 No.15

探索者 @mggjt984 ★Android=Gb6t7b00ay

【横浜基地近郊・荒野→移動中/霧亥・シボ】



君島邦彦と言う人間は実に軽妙洒脱な人物というのがシボの彼に対して抱いた第一印象であった。
絶え間なく言葉を綴りながらも妙にそこに煩わしさを感じない、一方的でなく此方も意図も汲みながら言葉を紡ぎ出す彼から感じる言葉の節々からは若干の軽薄さは感じながらも何かしらの裏を抱く様な人物にはシボには思えなかった。
途中彼の拡声器越しより別の人間───東三条と名乗る人物より此方に対して通信が送られてくる。
参謀と言う言葉や君島の反応から察するにそのダイイチと呼称される組織の中でも大分高い位に位置する人物であると推察出来る。
内容からは察するに他に転移してきた「風渡り」の達がこの周辺に出現し現在、彼の組織はその対応に追われている様だ。
その証拠として観測識の有効範囲で観測されたデータには機械体と有機体と思わしい影が「ヨコハマキチ」と呼ばれる施設の周辺に点在し幾つかの影は施設の方へと向けて移動を始めている。
あれだけの規模の施設であればそれなりの人員は居ると思うのだが周囲の惨状から見るに状況は自分達が予想するより切迫しているものであるのだと嫌でも理解させられる。
それに加え彼の言動と加味すると矢張り組織の内情というのは一枚岩とは言い難いと言うのが実情らしい。


「分かったわ。なら少しばかり急ぐ必要があるわね。貴方の機体がまだ速度を出せるなら速く動いても構わないわ、此方もまだ余裕があるから」


兎も角、今は施設に向かい他の風渡りや君島が語る幹部の人間に会う必要がある。落ち着ける時間があるかは定かではないが少なくとも其処に向かえば詳しい情報を得る事や機体の解析等が出来るだろう。
相変わらず霧亥は無言の侭ではあるがシボの意図を理解したかの様に機体の制御を行っていく。
君島の搭乗する「士翼号」の背後から随伴する機体周囲の空間が始動時と同じく歪んだかと思えば前方進路上にある瓦礫や粉塵を巻き上げながら瞬く間に横並びとなり徐々に「士翼号」を追い上げ始めていた。
霧亥とシボの搭乗する「機体」は君島の搭乗する「士翼号」と異なり推進には反重力を利用した推進システム採用している。
類似する推進システムとしては入即出やる夫の搭乗する「XAN-斬-」と呼称される機動兵器が近しいだろう。
機体の敏捷性等は「士翼号」と比較して大きく劣るものの機体サイズに反して機動力から言えば遥かに優れていると思われる。
シボの口振りや機体の挙動から見るに「士翼号」がより速度を上げたとしてもそれに余裕で追従するだろう。


>>君島邦彦

6日前 No.16

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【横浜基地周辺→横浜基地ハンガー/橋川 清太郎(Blitz griffon)】

青い翼の機体から、こちらを迎え入れる意志があることを確認し一息つく。今しがた聞こえてきた風渡りというワード、これも与えられた記憶にあるものだ。

「う、うわっ!?」

突如として発生した振動と衝撃に面食らう。
これは着弾音だ、音波パターンからしてミサイルか砲弾である可能性が高い。何事かと思い、簡易弾道逆算で割り出された発射地点に機体を向けると、一台の戦車が佇んでいた。一見すると砲塔が少しばかり多いだけの普遍的な戦車に思えるが、各所に改良の痕跡が存在することから、相当な高級(ハイエンド)品であるのはほぼ確実だ。
さてそんな特製戦車が何故いきなり火を吹いたのかと考える前に、青い翼の機体が戦車に返答らしき通信を送った。どうやら今のは障害物の破壊の為であり、交戦の意志はないようだ。
続いてこちらにも通信が来た、低空飛行は禁止とのこと。

「え? ああ、わかったよ」

初動で友好アピールの為バーニア使用を控えたのが、少々意外な形で吉と出た。もし使っていたらあちらにクレーム処理の仕事を増やしていたであろう。
ホバー飛行は許可してくれるらしいので、好意に甘えることにしバーニアを推進圧接地モードへ切り替え、青い翼の機体に追従した。

(うーん……火力と機動性を重視した構成みたいだな)

すぐ目の前を走る機体を軽く観察する。まず両サイドスカート部として取りつけられている装備、最初は副推進系かと思ったが、スリットや関節部の存在からして『折り畳まれた状態の射撃武装』である確率が高い。そして背中の青い主翼も、砲塔らしき部分が一門ずつ確認出来る。一方で装甲面はそこまで重厚というわけではなく、機動性及び運動性を保持していると見ていいだろう。

―――――――

やがて横浜基地のハンガーフロアへ到着し、指示に従い適当な場所へ詰めて機体から降り、後は整備員達に任せることにした。Blitz griffonから降りたといっても、白いパワードスーツGAWNDは当然纏ったままである。

「えーっと……時空防衛連盟所属の橋川 清太郎、です……といっても肩書きはもうあんまり意味ないか」

>>峰津院 大和、ハーマン・ヤンデル、レイバン・スラー、ローンウルフ

5日前 No.17

Overs System @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_Ssw

【移動中→横浜基地 ハンガー/君島 邦彦(士翼号)】

『横浜基地より君島千翼長へ。特異反応がもう一つ、入速出千翼長のすぐ傍に出現しました。高度が高いようですが……いや、これは落下している!?』

「はぁ!? 空から降ってくるってどういうことだよ? ワケわかんねぇぞ!」

『とにかく、彼らを基地に誘導したらやる夫くんの方に向かってください、速度制限は解除します』

なんで今日に限って……と呟くが、呟くだけでは仕事は減らない、むしろ元の世界に居た時もこういう事ばかりだった気がする。
ともあれ、シボが言うように急ぐ必要が出来た、最初くらいは事態の把握も含めてゆっくりさせたかったが、そうもいかないかも知れない。

「悪りぃな、コッチの事情で急がなきゃいけなくなった、お言葉に甘えて飛ばすぜ!」

そう言うや否や、君島は機体を前傾姿勢にして一気に加速した。
その速度は時速100キロは出ているだろう。シボと霧亥が乗った機体はどの程度の速度が出せるか分からないが、もう基地は近い。
基地の外側に近い位置にあるハンガーに着くとシボたちに手を振って「こっちだ」と誘導する。

「機体をとめる場所はハンガーの中で誘導に従ってくれ、サイズはデカいが多分大丈夫だろ。
 急ぎ足で悪いが、今度は多分会議室で会おうぜ!」

そう言って君島は再び士翼号を走らせた、やる夫の位置はレーダーに移っている。
やる夫は前から横浜基地に居たのでデータリンクは済んでいる。遠距離の無線もつながる。

≪あー、聞こえるかやる夫。参謀がなんかそっちに落下してるとか言ってたけど大丈夫だよな!? 死んでないよな!?≫

やる夫の機体、XAN-斬-に通信を送る。内容は大分テンパっているが。
ともあれ、士翼号の全速力でやる夫の地点に走っているが、見えるのは青くて小さい機影だけだ。
シボや霧亥たちのように他に機影は見つからない、まさかマジで死んだか、と血の気が引くが、レーダーにはやる夫の他にももう一つ影が重なっている。
やる夫が助けたと考えるのが妥当か、ホッと胸を撫で下ろしつつも君島はやる夫の下に期待を走らせ続ける。

>シボ・霧亥、入速出やる夫(レイチェル・A・キャクストン)

5日前 No.18

スパルタンと魂の魔女の行軍歌 @sierra09 ★5aJ5lBLy87_kqq

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4日前 No.19

Overs System @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_Ssw

【横浜基地 ハンガー →横浜基地周辺/竹内 優斗(VF-19 エクスカリバー)】

次々にハンガーに搬入されてくる異世界より現れた機体や車両、その様子は中々に圧巻で、優斗は「すごいなー」という感想しか抱けなかった。
どうやって動いているのか、など色々気になるところだが、手に持ったままの端末が振動する、新たに風渡りが出現したという合図だ。
端末を覗き込み場所を特定する、横浜基地に結構近い位置に現れたようだ。

「旅団長、新たに風渡りが出現しました。回収に向かってよろしいでしょうか?」

『許可する、だが飛行は控えろ。ガウォーク形体のホバー飛行は許可する』

「了解しました、では行ってきます!」

人型機と戦闘機の中間のガウォーク形体でハンガーに収まっていたVF-19 エクスカリバーに乗り込んで皆の邪魔にならないように静かに発進する。

――――――

「えっと、座標はこの辺りのはずだけど……あ、あの人かな?」

ガウォーク形体のホバー飛行で目標の座標に近づいてきた優斗。
機体を停止させて、コクピットから出て機体を降りる。
被っていたヘルメットを取ると刈り上げた髪の人がよさそうな少年の顔が見て取れた。

「僕は海軍第一特務旅団所属の竹内優斗と言います、風渡りである貴女を迎えに来ました。
 見たところ日本人じゃないみたいですけど、日本語分かります?」

ヘルメットを左脇に抱えて右手で海軍式の敬礼をする優斗、三角帽を被っている女性に日本語を話せる他尋ねる。
優斗は”この世界の人間”である、風渡りの知識はあるが、やはり実感があまり沸かないというのもある。
頭の隅でコスプレかな? と少し失礼なことを考えながらも敬礼している手を降ろして手の平を差し出した。

>マズルカ

【これから後の流れを後程募集記事に書きます】

3日前 No.20

探索者 @mggjt984 ★Android=9waeScn5W8

【移動中→横浜基地ハンガー/霧亥・シボ】



「いえ、気にしないで大丈夫よ。」


取り急ぐ様に士翼号で瓦礫の散る荒野を駆け抜けながら此方に詫びる君島に対し断片的ではあるものの傍受した通信の内容やその錯綜の具合から大方の事情を察していたシボは落ち着いた声音で君島に返答を返した。
100kmという速度で駆ける士翼号をシボ達が搭乗する機体は何ら問題なく並走し瓦礫の散らばる荒野に砂煙を巻き上げ滑走しながら横浜基地の方角へと駆けていった。
竹内優斗の搭乗する可変戦闘機、VF-19「エクスカリバー」が横浜基地を離陸して数分が経過した後に君島の乗る「士翼号」とシボ、霧亥が乗り込む機体が横浜基地外周部へと到着する。


「此処まで案内してくれて有難う、また後で会いましょう。」


案内を終えハンガーへの誘導役を旅団の専属の整備士達へ託した後に別件にてすぐに基地を後にした君島の背に向けシボは一時の別れの挨拶を述べた後にコックピット内殻に投影される基地の景色を一瞥する。
機体の下部で忙しなく指示を送る整備士達や此方を奇異な目で見詰める軍人達の姿を眺め、人間を見たのは幾年、幾十年振りだろうか、とシボはその胸の内で回想した。
霧亥について言えば先程から無言、無表情を貫徹しその心中を推し量る事は困難ではあったがその瞳は幾らかではあるが驚きに満ちている様に思えた。
整備兵達の誘導を受けながら丁度、大和等の機体を搬入された格納庫の隣に位置する大型機専用の巨大格納庫の内部へと機体を移動させる。
続々と集まる整備士や兵士達の霧亥達が乗り込む機体へ送られる視線には機体に対する好奇心と興味が多分に孕んでいた。
そんな視線が向けられる最中、霧亥の操作により機体の各部装甲表面より地形走査装置が展開し走査レーザーが投射されるとハンガー内部の詳細なデータがMFDに投影される。
それに従い霧亥は機体を操り大柄ながらも機敏とした動きで格納庫内を移動し降着姿勢へと変形すれば脚部整波スタビライザー先端部から降着用のランディングギアが突出すると機体下部に展開されていた反重力場が徐々に弱まり始めその巨体を地へと降ろした。
動力がアイドリング状態になった事を確認し機体システムを待機状態へ移行させると機体胴体先端部のボルトロックが解除され装甲がスライドすると胴体内部よりコックピットシリンダーが突き出されハッチが開放されると霧亥とシボは機体の接続を切りコックピットが降下すると同時に展開された昇降用の簡易タラップより地上へと降りる。
それと同時に旅団所属の兵士一名が二人の下へと近付き敬礼をした後に"既に報告は受けております、ご案内を致します"と二人に声を掛け霧亥とシボを案内し隣に位置する格納庫へと移動をする。
此方の格納庫に於いても忙しそうに旅団所属の整備士達が搬入されてきた機体の誘導に追われていた。
機体色や形状が若干異なるも君島の搭乗していた「士翼号」と同型の機体が何機かが待機しているがそれらと反対側のハンガーブロックには明らかに意匠が異なる人型兵器二機と戦闘車輌用のスペースに一両の戦車が駐車されていた。
恐らくこの兵器群は自身等と同じ「風渡り」達が搭乗してきた兵器に間違いないだろう、とシボが思考を巡らしていた所で二人を案内していた兵士が立ち止まると、"此処でお待ち下さい"と、二人をその場に引き留め、足早に黒と白のカラーリングが特徴的な人型兵器が待機させられたハンガーブロックへ向かえば近場に佇んでいた白髪と黒いロングコートを羽織る男性に畏まったかの様に敬礼をし幾らか会話を交わした後に再び二人の目の前へと戻ると

"お待たせ致しました。彼方にいる方が海軍第一特務旅団旅団長、峰津院大和上級万翼長になります"

と丁寧な口調で霧亥とシボの眼前に佇む青年を紹介した。
紹介を受けたシボと霧亥は彼の下へ歩みを進め大和との対面を果たす。


「貴方の部下には世話になったわ。私の名前はシボ、此方にいるのが霧亥よ。以後は宜しく」


>>君島邦彦



>>峰津院大和、ハーマン・ヤンデル、レイバン・スラー、ローンウルフ、橋川清太郎



【合流した経緯については東三条参謀が手配した旅団所属の兵士に案内させる形としました。問題がありましたら仰って下さい】

3日前 No.21

スパルタンと魂の魔女の行軍歌 @sierra09 ★5aJ5lBLy87_kqq

【横浜基地周辺/マズルカ】

「おっとっと」と言いながらマズルカは接近してくる可変戦闘機(VF-19)の風圧に少しよろめいた後帽子とスカートを手で押さえる。
幾らホバー走行と言っても可変戦闘機が熱核バーストタービンエンジンを吹かして飛んでいる事に変わりは無い
なので「女性らしい格好」をした彼女はこうして衣服が乱れたり帽子が飛ばされない様にする必要があった。
機体を停止させ竹内優斗が降りてくる際にさっと身なりを整え、やってくる竹内優斗を笑顔で出迎える。武器の類は一切持っておらず
やはり「ちょっと変わった格好をした(コスプレ)美少女」にしか見えない。風渡りの中でも相当に異質な分類だろう。
だがその異質さは別の面でも発揮された。竹内優斗が「日本語分かります?」と問いかけた瞬間。可愛い笑顔を一瞬おもちゃを見つけた遊び盛りの子供の様な
いたずらっ子の顔に変え、今度は一転真面目と言うか鋭い目つきと威嚇する様な表情そして声でこう叫んだ

「ヤック ゼントラン! エスケスド ギルデスタ ニルケザン!」

第五世界の人間である竹内優斗は恐らくぽかんと呆気にとられるしか無かっただろう。どう聞いても彼女が叫んだ言葉は日本語では無い
と言うかそもそも地球の言語なのか。異世界の言語でコミュニケーションが取れないのは問題だどう意思疎通すべきか…
恐らくそんな風に悩むであろう竹内優斗を見ていたマズルカは、我慢しきれずに表情を崩しケラケラと笑い出す

「アッハッハ…ごめんごめん。いや大丈夫ちゃんと君の言葉は理解出来るしこうして私も話せるよ。いや久しぶりに"人に会った"ものだからついね」

どうやらからかわれたらしい。元の人懐っこい表情でころころとひとしきり笑った後マズルカは竹内優斗に謝罪し(之を謝罪と呼べるのかはアレだが)
しっかり話し出す。からかった事に関して追及しても「魔女は人を誑かすものさ」と思いだし笑いつきで軽く返されてしまった

「私は幽かな魔法の世界テミスから来た魂の魔女マズルカ。君の察する通り風渡りさ。事情は大体分っているつもりだ君の指示に従うよ」

そして軽く自己紹介を済ませ竹内優斗の差し出した手を改めて取り握手を交わす。笑顔で握手をするマズルカの姿はやはりただの民間人にしか見えない
大人しく竹内優斗に従い横浜基地に付いていく様なので、もし仮に間違いだった場合はまぁ民間人として別の対応が成されるだけだろう
一方で可変戦闘機を見て「へぇもしかしてこの機体は複座なのかい?珍しいね」等とさらっと言う辺り、言動の端々に怪しい点が見え隠れする。

> 竹内優斗

3日前 No.22

鋼鉄の棺桶/リベリオンウィッチ @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_yYb

【横浜基地周辺→横浜基地 ハンガー/ハーマン・ヤンデル中尉、レイバン・スラー軍曹(61式戦車5型)】

ヤンデル中尉「ふふふふっ“様式美”という奴だ大尉。それに小煩い奴がいるからなぁ…」

スラー軍曹「なっ…しかし――ハッ、レイバン・スラー軍曹であります。」

答礼で敬礼を返しながら、もっともな返答を返す確かにこんな有様でこんな状態なのだ、給与等級の意味も成さない(古巣)の階級など名刺代わり以外の何の役に立つだろうか、結局のところ現状は特に意味も成さない物だろうが少なくとも(形式上)はある程度則った方がやり易いのも事実なのかもしれない(軍曹は律儀にスパルタンに対して敬礼も含めて挨拶していたが)挨拶代わりにしては随分と荒っぽく誤解を受けかねない様な砲撃に、キャリアに乗り込んだ彼(スパルタン)も流石にやや苦言を含めた当たり前な言葉を投げかけられるが、(善処する)と一言返したっきりである。

ヤンデル中尉「ふん、見渡す限りこのザマなのだから今更と思わんでも無いが……まぁいい、軍曹。」

スラー軍曹「了解です中尉、到着後にヴェトロニクスの調整と設定の変更を…」

返事を返しながら一連のやり取りからスラー軍曹は思い浮かべ開戦初期のマリアージュを思い出す。永らく大規模な正規軍同士の戦闘の其れを経験してこなかった連邦陸軍と、戦争が絵空事の様になっていた地球の市民達の意識――コロニーが落ち、鉄の巨人が大挙して宇宙(そら)から来襲して来てからは殆ど忘れ去られ、乱暴に揺さぶり崩されて失われ二度と戻らない物…(この世界)では少なくとも市民生活のそれと最前線の緊張感が混濁して漂う非日常感。

――新手の見慣れない機体(Blitz griffon)の搭乗者(着装者)とヤマト旅団長のやり取りを聞きつつ――途中、一度停車し今し方の乗客(スパルタン)が(此処)へきた時に構築していた即席の陣地にて残してきた重火器を含む装備や弾薬を回収してきて再び乗り込んだのを確認しつつ再び誘導を行う青い大きな翼が特徴的な機動兵器(フリーダムガンダム)の後に追随する。



―黒衣の…女…

――

ヤンデル中尉「くくくっ…ふふっくくくくくっ」

スラー軍曹「ッ…………!」

彼(スパルタン)の呟きは、騒音の中でも気味が悪いほどはっきりと、車内の二人の耳に届いていた。狂える車長(ヤンデル)は何も語ることなく乾いた笑い声を上げ――ドライバー(スラー)は沈黙していたがその顔には確かな戦慄が浮かんでいた。

―そのまま何かしらの会話が続くことも無く、―車両は基地敷地内へと入り、整備バンカーへと到着。スラー軍曹は早速通信機器や車載の戦術ネットワークの件で現地の整備兵との相談に移り、一方のヤンデル中尉はどこか遠くを見る目をしながらハッチから身体を乗り出し義足を軋ませて腰掛ける。既に自己紹介の類が行われ始めている様だが…進んでそういうことをやる柄でもないらしい。


≫ローンウルフ、峰津院 大和(フリーダムガンダム)、橋川清太郎(Blitz griffon)、霧亥・シボ、ハンガーALL


【横浜基地周辺/最前線の境界/SR-71Wジェットストライカー/レイチェル・A・キャクストン少尉(魔法力発動中)】


ぱちり


と目を開く、ギリギリの高度まで墜ち行く最中に――瞬時に出現した(何か)の手によりキャッチされる形になった自身の身と、受け止めた腕からその不可思議な感じのする(ロボット)―即ち(XAN-斬-)の顔に当たる部分へ彼女はまじまじと顔を向けて不思議そうな視線で見つめる。

レイチェル少尉「…んー、新型の“ネウロイ”って訳じゃあないみたいだね。」

掛けられる声、声色的にはそう年の離れていない少年と青年の中間な感じ…つまりこの(ロボット)には誰かしらが乗り込んでいるのだ。間違いなく。

数秒の頭の回転と状況把握

レイチェル少尉「なるほど、アンタはあたしを助けてくれたって事か。」

必要だったかどうかは兎も角、確かに先ほどのアレは誰がどう見ても(墜ちてる)様にしか見えない。なら慌ててキャッチぐらいするだろう。無論可能ならばだが

レイチェル少尉「必要かどうかはまあ良いとして、これは礼を言うべきだねぇ…誤解させてたなら尚更。ありがとう見知らぬお兄さん。でもあたしは見てのとおり“大丈夫”だからさ。心配は要らないよ」

そういいながら脚部のジェットストライカーを再起動させ、ふわりと受け止められてた姿勢から浮くように(XAN-斬-)の掌上で滞空する。――通信の混線というより明確に此方を指しているような声、風の直感で此方へその声の主が向かっているのを認識しつつ…

レイチェル少尉「へへぇ…“Orvers System”に(風渡り)か――中々面白そうじゃん、アンタとも割りと長い付き合いになりそうだ。」


≫入即出 やる夫(斬-ZAN-)、君島 邦彦(士翼号)

2日前 No.23

Overs System @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_Ssw

【横浜基地 ハンガー/峰津院 大和】

基地を出発した優斗を見送るとパワードスーツを纏った男に声を掛けられる。
あの人型機のパイロットか、しかし時空防衛と来たか、世界は無数にあるようだが、そのような組織まであるのか。
その時空防衛連盟が大和の世界にまで干渉してくる確率は低いだろう、文明レベルも何もかもが普通で、”全ての人間の意志が反映される”だけの世界だ、
だが、そんな世界でも無二の朋友と仲間たちで勝ち取った世界だ、その世界に幻獣を侵攻させないために大和は此処で戦っている。

「ご苦労、私の名は峰津院大和、階級は上級万翼長で風渡りを集めた旅団の主だ。後で皆を集めて面通しを行う予定だ」

先に話しかけてきた橋川清太郎に、海軍式の敬礼をして大和は口を開く、上から目線の自己紹介だが事実彼らの上に立つのだ、こればかりはしょうがない。
さて、先程『瓦礫の撤去に協力』してくれたことになっている二人の戦車兵に歩み寄り、再び敬礼をする。
入り口付近から東三条の声がする、あの二人が君島が連れてきた風渡りか、一緒くたで悪いが、一遍に挨拶を済ませるとしよう、これでも大和は上段抜きで多忙な身だ

「さて、横浜基地へようこそ風渡り諸君。歓迎会でも開いてやりたいところだが、生憎と時間が押していてな。
 まずは各位更衣室にてこちらが用意した制服に着替えてもらいたい、着替え終わったら会議室で面通しと様々な調整を行う予定だ。
 まだハンガーに着いていない者もいるが、じきに到着するだろう、私からは異常だ、何かある者はいるか?」

>橋川清太郎、ローンウルフ、ハーマンヤンデル・レイパン・スラー、霧亥・シボ、ALL


【横浜基地周辺→移動中/竹内 優斗(VF-19 エクスカリバー)】

「え、ええっ!?」

笑顔で出迎えられたことで少しだけホっとしかけたが、次の瞬間にそれは無きものになった。目に見えて動揺する優斗。
ヤック? ゼントラン? 何語だろう?あ、ゼントランっていうのはこの機体に関する知識にあった気がする。
中途半端に知っている単語があっただけに混乱は深まる。さっきの笑顔はどこに行ったのか威嚇されてるし。
今思い出したがゼントランというのは一時期人類と敵対関係にあった巨人ではなかったか? まさかその末裔が……と顔が青くなりかけたが、彼女はケラケラと笑いながら流暢な日本語で話し始めた。

「そんな、あんまりですよ!こっちは真剣なんですから!」

今度こそ大丈夫かと胸を撫で下ろしながら抗議を入れる優斗。どこまでも人のいい一般人な反応である。とりあえず促されるままに悪手する。
これが大和ならもっと冷静に対処しただろうし、君島なら笑って軽い雰囲気にしたうえで適当に流したことだろう。
しかし、久々に人に会ったというのはどういうことだろう? コスプレなら人に見られて当たり前なのだからやはりコスプレではないのか。
とりあえず、いつまでも憤っていても仕方ない。コホンと咳払い一つ入れて表情を作り直す。

「はい、マズルカさんですね。機体や車両はなしっと。とりあえず僕の機体の後部座席に乗ってください、僕の機体は複座型なので、大した速度は出さないのでG負荷のことは気にしないでください」

一度機体に戻るとラダー(簡易的な梯子)を降ろすと昇ってくるように促す。
だが流石に優斗でもこの言動の端々から出てくる胡散臭さには首を傾げる。
一見ファンタジーな世界でもやはり戦闘機とかあったのだろうか? こればかりは聞かないと分からない。

「それにしても詳しいですね。そちらの世界にも戦闘機とかあったりするんですか?」

とりあえずストレートに尋ねてみることにした、回りくどく尋ねてもしょうがないと判断したからだ。
マズルカを載せると機体をゆっくりと発進させて横浜基地に向かう、機体の操縦はとても丁寧な物で、他人が運転する車に乗るのとさして変わらない感覚だろう。

>マズルカ

2日前 No.24

スパルタンと魂の魔女の行軍歌 @sierra09 ★5aJ5lBLy87_kqq

【横浜基地周辺→/横須賀基地ハンガー内/】

ローンウルフ自身信じられなかった。戦車と言う騒音の塊の中通信機越しでも大声を出した訳でもないのにと疑問を抱く。
ヤンデル中尉もスラー軍曹も直接何かローンウルフに言って来た訳ではないが確実に聞こえたのだろう。
何かの意思を感じる。しかしこれ以上深入りしてもロク目に合わない。之はカン…いや本能が危機を察知したとでも言えばいいのだろうか。
故に彼は軍隊において最も優秀な回答である「沈黙」を保った。ただ61式戦車の力強い駆動音だけが響き横浜基地に到着する。

「有難う御座いました中尉。軍曹」

横浜基地のハンガー内に到着した後は多過ぎる荷物を持って、61式戦車のハッチから降りヤンデル中尉とスラー軍曹に短く礼を述べ
その後適当な整備兵を捕まえて自分の荷物(スパルタンレーザーとSRS99スナイパーライフル本体そしてその弾薬を預ける。
MA37アサルトライフルはミョルニルPAAの背中磁気ラックに装着させてそのまま携行した。説明通りどうやら自分と同じ境遇の者が集まっている様だ
事前にインプットされたこの世界(第五世界)の知識に無い機動兵器や装具を纏った人物ををちらほらと見掛ける。
一瞬GAWNDを纏った橋川清太郎を同じスパルタンかと思い注視ししたが直ぐに違うと分かり峰津院大和の元へ歩み出す。

「UNSC海軍所属。SPARTAN-B312着任しました」

漸く両手が空いた為同じく海軍式(ローンウルフ自身が述べている通り元々海軍所属)敬礼で着任の挨拶を行う。
上官となるであろう峰津院大和は中々に多忙な様だ。最も軍隊とはそんな物だ。それにこの世界の惨状を見るに暇な時間等無いのだろう。
彼の説明に大きな疑問は無い。がスパルタンであるローンウルフには一つ問題があった為あえてそれを伝えた。
忙しい上官に対して質問するのは御法度であるが之ばかりには事前に確認を取っておかねばならい。

「上級万翼長。私のアーマーは外す事は非常に困難であり制服の着用には問題が生じます」

そうミョルニルPAAを常に着用しているスパルタンであるローンウルフは制服が着れない。因みにUNSCでもそれは同じでスパルタンが脱ぐ事は滅多に無い
受勲式と言う軍人なら礼服を着る場面ですら、スパルタンはミョルニルアーマーのままだ。最もそれ以外は全く問題無いので制服問題が解決次第
会議室へと向かう事にした。

> 峰津院大和 他ハンガー内ALL


【横浜基地周辺→移動中/マズルカ】

「いや私の世界は君が想像する通りの場所だよ。空を飛ぶのは鳥位。遠くに行くには馬を使う。でも私は魔女だからねちょっと異世界には詳しいのさ」

ラダーを使って後部座席に座る際も全く躊躇い無く乗り込み、説明も聞かずシートで体を固定して竹内優斗の操縦に身を任せながらマズルカは質問に答えた。
曰く彼女の世界幽かな魔法の存在するテミスにも時折異世界に通じる場所や事象が存在し、魔女故そう言った事に普通以上に慣れているのだと
更にマズルカはテミスが幻魔の様な災厄と呼べる魔物オオガラスに滅ぼされかけた事も説明した。

「それで一時期時間や異世界を渡る研究もしていてね。最も研究で知識は得られたけど自分の意思で異世界に渡ったりは出来ないんだけどねー」

後部座席でやれやれと言ったリアクションをして見せる。ここまで話を聞けば単なるコスプレ少女の民間人と言う線は消えるだろう。
勿論出鱈目を並べているだけという事も考えられるが、何となく彼女の語る話には真実味があり風渡りの反応と併せれば本当の事に思える。
何より…良く考えれば第五世界ですらイレギュラーな可変戦闘機VF-19にスムーズに乗り込めるというだけで、十分ただの人では無い証拠だ。
そのまま竹内優斗の質問に答えたり、マズルカが逆にする質問に答えたり(中にはちょっとガンポッド撃ってみてよという物騒な提案もあった)
している間に横浜基地へと到着する事だろう。ハンガー内に着いた後はこれまたスムーズに可変戦闘機から降りて見せる。

「いやぁ初めて乗ったけど良い物だね有難うユート君。今度は是非竜鳥飛びも体験させて欲しいな」

礼を述べていったん別れる際これまた竹内優斗に引っかかる単語を残してハンガー内を歩きだす。全員が軍人或いはそれに属する人間であり
風渡りを含め皆が「それらしい」格好をしている中、マズルカはその容姿と併せ特に目立つだろう。本人はそんな視線等どこ吹く風と言った様子で
やぁやぁと気軽に横浜基地の正規軍人や風渡りにも気軽に挨拶を、時には短く会話を交わして大和の元へと向かう。

「ユート君に連れてきて貰った多分現状最後の風渡り事、魂の魔女マズルカだ。君がここのボス何だろう?よろしく頼むよ」

最後の最後に遅れてやって来たマズルカは峰津院大和相手にも変わらぬ姿勢で、まるで友人の家にでもやって来たかの様に挨拶をして来た。
その後一悶着位あるかもしれないが今の所指示自体には素直に従っている。ただ制服はやや胸がキツイと文句を言った。

>竹内優斗 峰津院大和 他ALL

2日前 No.25

蛮族白饅頭 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【横浜基地周辺 最前線の境界/XAN-斬-/入即出 やる夫(蛮族装備)】

キャッチしたXAN-斬-の腕の中で目を開いた美少女の第一声はこう言った
新型のネウロイではないと。

(今ネウロイ…だって言ったかお?)

その言葉がやる夫が頭の中で指し示すのは一つだが―
あくまでもそれは自分の知るアニメや漫画の知識に過ぎない。
がXAN-斬-を見てその言葉が出てくるとはとそんな時
目の前の彼女はアンタが助けてくれたのかと尋ねてくる。

『あ…ああ、そうだお』

肯定する答えを返すが意外にも落ちていたことに対して恐怖は無く寧ろ落ち着いてる様子すら見せ
見ているこちらからすれば肝を冷やす処か心臓に悪い所ではない。
軍服の美少女は誤解させたことと助けたことも含めお礼を言うが
心配は要らないから大丈夫と手助けの必要は無かったような言い方で
今度はXAN-斬-の手の上にて滞空する。

『なるほど、そういうことかおやっぱり』

あんな高度から落ちながらも冷静な理由が脚部のジェットストライカーであることに視線を向ける。
やる夫はそんなことを言いつつもこの蛮族のような装備の恩恵で野生的な本能から研ぎ澄まされた勘から
内心ではこう思っていた。

『(お嬢さんが無事でなによりだお!)度胸も胸もクレイジーだな、だが子供を沢山産めそうないい女だ気に入った』

本音と建前が反対に出てしまいあっ、と気づいた時には遅かったが。
だから余りやる夫は嘘が付けず女の子から引かれてしまう事も多くモテない理由の一つになっていた。
蛮族の装備をしている時は自分自身でも意図せず本能と欲望にストレート過ぎる言動や行動をすることが少なくない。

(アチャー、初対面の女の子にやる夫は何言ってるんだお!?)

始めて会ったしかも美少女にこんなこと言われたらドン引きなんてレベルじゃない
ヤベェ…ヤベェ…と淫夢厨特有の台詞を口走りながら恥ずかしさと焦りでパニックになりそうだったが
これぞ天の助けかXAN-斬-に対して君島邦彦の士翼号から通信が入るとレーダーにより同時に近づいてくるのが分かる。

『おおお、き…君島の兄ちゃん!丁度良かったお、こっちは無事だお!!』

何が丁度良かったのかは無視して通信機に振り向いて君島邦彦への返信を行い
そのまま軍服の美少女にやる夫は再度視線を向けて

『ととととりあえず、もっとお近づきになりたい…じゃないお!それで話が分かっているなら!』

顔を真っ赤にしながら明らかに動揺を隠せていないが一先ずは横浜基地の方へと案内しなくてはならない。
それが今回の入即出 やる夫に課せられた任務であり千翼長という階級を与えられた仕事を全うする為と
必死に己に言い聞かせながら

『やる夫は同じ君と同じ反応のあった風渡りを連れてくるように言われてんだお』

目の前で飛んでいる少女に対して此処に来た理由を話し

『だからこの機体に付いてきてくれお、詳しい話は横浜基地でするから』

相手をXAN-斬-のコックピット内でしっかりと見据えながら答えを待つ。

>レイチェル・A・キャクストン少尉、君島 邦彦(士翼号)、all

2日前 No.26

探索者 @mggjt984 ★Android=2Hy9fXaoHV

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2日前 No.27

Overs System @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_Ssw

【横浜基地周辺→移動中/竹内 優斗(VF-19 エクスカリバー)】

「へぇ〜、そういうものなんですね。あとガンポッドは撃っちゃダメですよ、弾丸だってタダじゃないんですし怒られます」

特にマズルカの言うことを疑う様子もなく話を聞く優斗。流石にガンポッドを撃てと言われても断ったが。
あれ? この人なんでこの銃の名前がガンポッドって知ってるんだろう? それにシートベルトとかも自分が言う前に締めてたし。
流石にこれはちょっとおかしいだろう。異世界に通用する知識というのは分かるが、いくら何でも色々と重なり過ぎだ。
それに最後の”竜鳥飛び”という言葉が決定的だった、あれはこの機体がまだ”YF-19”でベットネームもなかったとき、スーパーノヴァ計画でとあるエースパイロットが披露した――。

「ちょっと待ってくださいマズルカさん! この機体の知識が無い筈の貴女がなぜそれを知って――」

『そこまでだ竹内、話の続きは後にしろ。女子更衣室に踏み込む気か?』

「いぃぃぃっ!? いえそんな僕はただ……」

『いいから貴様もウォードレスから着替えろ』

マズルカのピンポイント過ぎる知識について追いかけて聞こうとしたら大和に肩を掴まれた。
流石に優斗もそこまでするつもりはなかったが、そう言われるとそれ以上は追及できない。
会議室での面通しや調整が終わった後に聞こうと決めると、更衣室でウォードレスを脱いで手早く青と白を基調にした制服に着替える。
先に着替えていたマズルカの苦情には、大和の代わりに「後で女性隊員の方にお願いしておきます」とだけ答えた。

>マズルカ、ALL


【→横浜基地周辺 最前線の境界/君島 邦彦(士翼号)】

「ふぅ、生きてるか。やる夫の時の二の舞にならなくてよかったぜ」

やる夫が現れたのは何を隠そう、幻獣との戦闘中だったのである。突然最前線に現れたせいでこちらはてんやわんやで、急いで回収に行ったら死ぬ一歩手前だったのである。
今後そのような事態を無くすために大和は風渡りの反応を探知するアプリを作成、各自の端末にインストールさせたのだが、やる夫には伝わっていなかったので後で謝ろう。
ホント、ナニモノなんだろうな大和って。少なくとも君島の時代よりも未来から来たとは知っているが、十年ちょいでそこまで技術は進むのか。
ともあれ、同じ風渡りの無事に胸を撫で下ろした瞬間やる夫からの爆弾発言。某アスキーアートのようにコクピット内で思いっきり吹いた。

≪ぶはっ!? オイマテコラ! いきなり何を言っちゃってるんですかねチミは!? 謝れ今すぐ、セクラハで営倉にぶち込まれたいのかバカ!≫

第二の緊急事態発生である、更にテンパる君島。この状況は色々とまずいのではないだろうか?大和に聞かれたらどんな顔をされるか。
実際に通信を傍受していた大和は目を閉じて眉間に手を当てて渋い表情をしていたことは、後に優斗が語ったことである。

>入速出やる夫、レイチェル・A・キャクストン

1日前 No.28

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

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1日前 No.29
ページ: 1

 
 
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