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【ロボ】英雄幻想ガンパレードマーチ【ミリタリー】

 ( なりきり掲示板(フリー) )
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Overs System @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_Ssw

−プロローグ−
1945年【第5世界】
1939年に勃発した第二次世界大戦は、意外な形で終幕を迎えることとなった。
月と地球の間、二十四万qの距離に突如出現した黒い月。
それに続く、人類の天敵の出現である。人類の天敵、これを幻獣という。
神話の時代の獣たちの名を与えられた、本来、我々の世界にありえない生物である。
幻のように現れ、身に蓄えられた栄養が尽きるまで戦い、死んで幻に帰る。ただ人を狩る人類の天敵。人はそれが何であるかを理解する前に、そして人類同士の戦いの決着を見る前に、まず自身の生存のために、天敵と戦うことを余儀なくされた。
それから五十年。戦いはまだ続いている。
一九九七年四月。仁川防衛戦。ユーラシア大陸の最後の砦であった仁川要塞において、人類側は言葉も国籍の違いも乗り越え、決死の抵抗を試みるも要塞は陥落。
人類は四千万の死者を残してユーラシアから絶滅した。
……人類の生存圏は、南北アメリカ大陸と日本、アフリカ南部のみとなる。

ユーラシアから人類を駆逐した幻獣は、自然休戦期開け、ついに九州西岸から日本に上陸。ここに人類と幻獣の幾度目かの防衛戦争が開始された。
1998年、八代会戦。日本自衛軍は持てる戦力のすべてを動員し、限定的勝利を得るも、戦力の八割を喪失して無力化。戦略的には惨敗と言う結果に終わる。
事態を憂いた日本国政府は、1999年に二つの法案を可決し、起死回生をはからんとした。
ひとつは幻獣の本州上陸を阻止するための拠点、熊本要塞の戦力増強。もう一つは、十四歳から十七歳までの少年兵……学兵の強制招集であった。
召集された学兵は十万を超えるが大半はロクな訓練期間さえ与えられず戦場に放り出され捨て駒とされていく中変り種の5121小隊と言う名の精鋭部隊が誕生したが、それでも所詮は一個小隊、各防衛線は突破され学兵をオトリとした九州撤退作戦が発動、撤退命令を無視した5121小隊は多くの部隊を救出するも自衛軍は大打撃を受け、学兵に到っては無事撤退した兵士は招集された半数にも満たなかった、そして畳み掛けるように幻獣軍攻勢が開始された。
必死の抵抗を試みるも敵の新型幻獣や物量作戦に疲弊しきった自衛軍は押し込まれ遂に本土の横浜最終防衛ラインまで押し込まれる。
熾烈な物量作戦に防衛ライン陥落まで秒読みとなった、防衛ラインが落ちれば首都東京まで遮るものは何もなくなる。
このままでは日本も他の国同様に消えてしまう。

誰もが絶望し諦めかけたとき、不意に空に穴が開いた。
空だって誰かに見てもらいたいと思うものである、しかし絶望に染まり誰もが下を向いているため誰もが下ばかり向いていた。
そして世直しを始めるために空に穴が開いた、世界を救う希望[ヒーロー]を呼ぶために……。

【このスレは異説 ガンパレードマーチの復刻スレです。
 書き込み開始と書くまで書き込みはご遠慮ください】

メモ2019/01/02 13:01 : Overs System☆stkO0KxpThU @5121★ztEbdaugmt_Ssw

募集記事は下のURLになります。

http://mb2.jp/_nrs/4296.html

ページ: 1 2

 
 
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Overs System @5121☆stkO0KxpThU ★iPhone=C5jWn466A9

【横浜基地 会議室/君島 邦彦、峰津院 大和】

「オーケー、んじゃ明日の正午辺りに第二演習場な、詳しいこと決まったら端末にメッセージ送るからよ。あと俺は君島でいいぜ、階級もそっちが上なんだしよ、敬語もナシでいいぜ」

キーボードを叩きながらも快活に笑ってみせる君島、これでも君島なりにバーナード・オーガス改めローンウルフと打ち解けようとしているつもりだ。
先にこの世界に着いたからって先輩風吹かすつもりなんてないし、戦いに関する腕も知識もあっちが上だ、それに彼の素顔を見た瞬間に『こいつは俺なんぞが想像もできない環境で戦ってたんだな』ってことがわかった。これでもフィクサーとしていろいろな人間を見てきたのだ、その中にローンウルフのような目をした人間は誰一人としていない。
だからせめてこの部隊で戦っている間くらいはもっと人間らしく過ごしてもいいじゃないかと思ったのだ、うまい飯を食ったり、仲間と勝利を祝って騒いだり、中々思いつかないがもっと人間らしい思いをしたってバチは当たらないはずだ、そんな神様がいるならウチの神様(ハードボイルドペンギン)使って抗議してやる。
君島のそんな姿を横目で一瞥してヤマトは再び席についてノートパソコンを操作し始める。

「ご苦労ジーゼル千翼長、後ほどゆっくり読ませてもらう。それと諸君らの機体の情報についてだが、一々個々で交換していてもラチがあかん、端末のデータベースに各々の機体の情報を閲覧できるスペースを日付が変わるまでに用意するので機体の情報を纏まっている部分だけでも明日の2200までにアップロードしてくれ、私もまとめて目を通す。この情報は諸君が最初に持っていた端末から以外は覗けないので各自端末の取り扱いは厳重にな」

シボから受け取った書類を斜め読みすると一旦傍に置いて機体のデータ交換に勤しんでいる風渡りたちにヤマトはそう告げた。
一々交換するよりも端末のデータベースにアップロードして皆が閲覧できるようにしたほうが効率的だろう、寧ろ最初からそうしたほうがよかったのだろう、これに関しては自分の落ち度だな、だが失態は働きで取り戻すのがヤマトの流儀だ。まだまだ不慣れなところはあるが充分取り返しがつく範囲だ。
竹内と自分の話を聞いていた橋川万翼長が意見を述べてきた、ふむ、こちらとしては願ってもない提案だ。自前でパワードスーツを作ったりする辺り彼はこの部隊で部署を選ばず活躍できるという所においては一番優れているのかもしれない。

「それはこちらとしても願ってもない提案だ、橋川万翼長。大規模反攻作戦の初動において航空戦力は多ければ多いほど味方の被害が少なくなるからな、よろしく頼むぞ」

忙しなく作業を進めながら橋川にそう返答をする。見た感じ整備の腕もありそうだが彼一人を酷使しないように気をつけないといけないかもしれない。
酷使していると言えば君島も充分働き過ぎの部類に入るが、彼に関してはヤマトは能力を把握した上で使っているのだ、最も作業や仕事量が多いのは他ならぬヤマトだが、ヤマトは幼少の頃より組織の上に立つ人間としての教育を受けてきた、自分の限界は自分で分かっている。
だがあと一人事務や情報処理に長けている人物がいればもう少し楽にはなるのだろうが、贅沢は言えない。寧ろ君島が予想外の掘り出し物というだけだ。東三条も使えるには使えるのだが、他の部隊との折衝に専念させないと部隊が回らない。

「ああ、人形に関しては問題ないが、他に準備するものはないのか? 必要なものが他にもあるならば早いうちに芝村に用意させよう。物資の供給に当たっては素性や実力が確かなものしか居ないので他所の連中に変な勘繰りを受ける心配はない」

変なものといえば、つい先日ソックスハンターなる連中と風紀委員会が日夜戦いを繰り広げていると言う(ヤマト基準でいえば)非常にどうでもいい情報が上がってきたのを思い出した。
実は先程まで話していた芝村勝吏もその一味であると言う事をヤマトは知らないし、生涯触れることはないだろう。
さて問題は今日大勢現れた風渡りについて会津の連中がいらんイチャモンを付けてこないかだ。対処自体は簡単だがその分余暇が削られるので勘弁願いたいと言うのが本音だ。

「情報共有を含めて今出来るのはこの程度か、一度解散してもいいぞ。竹内、お前は皆に基地の案内をしてこい、何かあったら私の名前を使え、それで大体話がつくはずだ」

優斗は了解です、とだけ告げて席を立ち上がった。一度寝室になる部屋への案内もしなければいけないだろうし、これから修羅場になるヤマトや君島の邪魔にならないほうがいいだろう。

>会議室ALL


【一旦会議室から解散して適当に自由行動にしようと思います。ロケーションなどは適当にでっち上げてくださって大丈夫です(今更】

6ヶ月前 No.66

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【横浜基地会議室/橋川 清太郎】

レイチェルは包み隠すことなく、装備についての詳細や背景を話してくれた。このような厚意は無駄に出来ない。

「なるほど、試験機みたいなものか……え、ス、スリーサイズ!? そ、それは別に……」

年頃の乙女の口から大の男へ伝える情報としては、些か過激なものが聞こえた。まあ冗談の類であることはわかりきっているが、それでも女性への免疫が殆どないこの身としては、どうしても脊髄反射レベルで悶えてしまう。

「ち、知識だけじゃなく感覚でも覚えようってことか……うん、いいと思う。データ共有がひとしきり終わった後でお願いするよ」

かろうじてまともに話せるまでに冷静さを取り戻し、彼女の提案に賛同した。

――――

「ん、これは……」

自分の携帯端末に何らかの着信があるのに気付き、確認するとローンウルフのスーツと各種歩行戦車のデータが添付されていた。
間もなくヤマトによるブリーフィングが始まるので、ここは感謝を口に出すことなく目配せ程度に留めておく。
続いてグライムズから書類を受け取り、同じように軽く感謝のジェスチャーを返す。どうやら魔女の旅団なるものについての概要が書かれているようだが、やはり閲覧は後にする。

――――

ヤマトからの返答が来るより先に、シボが入室する。彼女は何らかの書類を提出。曰く、彼女らの所有する機動兵器の詳細な性能が記載されているらしい。

「か、会話の傍受……?」

スパイじみた行為、その自己申告に少しだけ面食らう。そして以前には自分も似たようなことをしていたので、それ以上言及はしなかった。
それにしても鮮やかな仕事振りだ、恐らくこのような分野に長けた機能を持っているのだろう。

手渡された資料に目を通し、重要そうな文字列、表記などは漏らさず頭に叩き込んでいく。

「ペットネームはないのか……それにしても随分大きいな」

ゆうに32mを超す全高に少々驚く、歩兵から見れば十分に要塞といえるサイズだ。武装面も強力かつ豊富であり、更には変形機能も備えているなど、かなり柔軟な運用が期待出来る。

「! ありがとう、微力ながら精一杯やらせて貰うよ」

航空戦に関する自らの提案は、快く了承してくれた。作戦中は技量不足や疲労で彼らの足を引っ張らないようにしなければ。

それから暫く経ち、ヤマトから解散の許可が下った。さてこれから忙しくなるだろう、だがこういう時こそ決して慌ててはならない。焦りからくるミスは放置しておくと致命的なものにもなり得る。
先ずは各種機体、兵装のデータ閲覧や整理、それから実働訓練による連携練度の向上。世界相違レベルの余所者同士が寄り集まるとこのような部分で皺寄せが起きる。しかしそこに絶望は感じない。寧ろ有意義とすら思える。多少不謹慎ではあるが、風渡りの面々と出会えたことを既に喜ばしく感じている。

「さーて……過労とかで倒れないよう気をつけないとね」

一言、自戒の言葉を呟き決戦準備へと意気込んだ。

>>all

6ヶ月前 No.67

蛮族白饅頭 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【横浜基地大型格納庫/入即出 やる夫】

入即出 やる夫がXAN-斬-の整備を行っていると誰かが声を掛けてくる。

「?」

振り向くと会議室でマズルカ―とレイチェルとは系統は違うが同じ魔女である自己紹介をしていた彼女が其処に居た。
確か会議室を全て終わって出る時に挨拶をされたが軽く挨拶する程度で出て行ってしまったので思い返せばその程度しか会話をしていないという印象の相手。
面と向かってこうして話すのは初めてではないだろうか

「ああ、別に大丈夫だお…確かマズルカだったおね?あの時はちゃんとした自己紹介出来なくて申し訳なかったお。
やる夫は入即出 やる夫だお。この第5世界とは違った歴史だけど幻獣なんて居ない未来の世界から来た…?
と、とりあえず改めてこれからよろしくだお!」

やる夫が思い返して見る限りこの世界はガンパレードマーチというゲームを中古ゲーム屋で買った以上
ゲームとして存在し、またこの作品ではなく様々な作品を原作者が居てその人達が作った創作物としている知っている故
その創作物の世界へ近頃流行の転移物として現実の世界から来た認識であり、冷静に考えれば居た時代は
既に西暦20XX年なので1999年というのはやる夫からすれば過去の時代に見えるが当然彼が生まれているその頃には
彼の生まれる以前から幻獣なんてものは居ないし聞いた事も無ければ歴史もこんな流れではない。

なので全く異なる歴史を辿った過去の世界かあるいは平行世界とも言えるがとにかくやる夫にはガンパレというゲームの世界なのは知っているし
君島等もアニメや漫画の登場人物であることを知っているがそれも現実世界で創作物として触れたから。
知識ではあるがそれを魔法だの超能力だのと言われたらそれを説明するのは難しいし相手が理解して貰えず狂人扱いもされたくない為
余計な事は言わず追求されても不自然ではなく間違ってはいないことを言うように注意を払いながら自己紹介をした。

ただ、やる夫は考えながら喋っていたが余り嘘を付けない為疑問符のような形になってしまったことには彼自身気付いては居らず
彼に関して関心が無いのであれば気にしない者は何も気にしないし、深く追求せず疑問符を聞き落とせばその程度の物だったが。


「へぇ〜今会議室に居た皆とはそんなことになってたのかお?確かにお互い、いろんな世界から来てるし知らない事が多いから
風渡り達の情報共有しようってのは悪くはないとは思うお。ただやる夫は…えっ?君島の兄ちゃんが?」

風渡り同士の情報を知ればそれぞれの得意不得意や勝利条件の達成に戦いへの組み込みや応用の役に立つのは運用者次第だが間違いはない。
自己紹介はしているがあくまでも大まかにであり全てではないし、細かく知っていて勝てる確率が0.1%上がめならやらない理由も無いし
やる夫はただバラバラに戦って勝利を目指すわけではなく、キチンと分析して考えようとする人が居ることに驚いたが、
そのこと自体は悪い事ではないと思う。
しかしXAN-斬-に関しては別の要因で情報提供をしても良いのか珍しく迷っていた。
その上で君島がやる夫に聞いた方が良いと言った様で信頼されているのか乗り手の自身が一番理解していると判断されているのか
反応にも困ったものの少し考えた末――

「分かったお。でもやる夫もXAN-斬-に関しては第五世界に来て初めて乗ったから本領の半分も発揮も出来てねぇお。
だからまだ知らない事が多いし、乗りこなせてもいない上でそしてコイツは本来無人で動いていたからやる夫が乗ってる時点で
正常な機能とかおかしいことになってるのも否定できないお。その上で見てくれお」

此処で見栄を張ったり誤魔化してもしょうがないので楽になりたく白状してしまえとそのまま話すがXAN-斬-はやる夫自身全て把握出来ている訳ではない。
はっきり言ってしまえばこのアーリーオーバーマンの原典は知るがその原典ですら持ちえる能力に関しては完全には語らず知らされていない。
乗っている本人ですら謎の部分があり本来の性能から全力の状態まで理解しているとは言い難いことだがアーリー・オーバーマンは
そもそも不可解で理不尽な存在でありそれはそれで致し方ない。
加えて乗り手ではない自身が加わったことで何が起こるか分からないので本来のXAN-斬-への悪い影響はどれ程の物か考えたくはないが
言わなくてはならないことなのできちんと言った後マズルカの端末にやる夫の端末からデータを送る。

「やる夫の機体はXAN-斬-。分類 オーバーマン、所属 元エグゼクターシステム。人間を再現したような特殊な機構を持つ一種の人造人間とも呼べる。
その中でも太古より存在するアーリーオーバーマンの一体。オーバーマンは固有能力を必ず持つがこの機体に関して詳細不明。
全高7.2m 重量7.5t。人類に対し味方するなど人格と魂を明確に持つ。此処からは私見だけどモチーフは忍者と思われるから
小型故狭い市街戦とか戦場も選ばずオールラウンドで戦えるし非正規戦や裏方仕事全般も向いている。高速で空も飛べるから空中戦も出来る
大まかななのはこんなところかお?判明している限りの基本性能は武装と能力はデータとして送るからそっちで確認してくれお」

半分は私見交じりだが分かっていることはそのままにしているので我ながら不確定情報が多すぎるとは思うが
分かる事が多くなっていけば更新していくようにするしか道はないだろう。
とはいえどれくらい分かってやれるかは分からないが可能な限り相互理解はしたい意思は明確だった。

「確かにマズルカの人形兵とかローンウルフみたいな歩兵分類はXAN-斬-が非正規戦とか破壊工作するのに
連携とか重要だし教えてくれると助かるお!」

XAN-斬-が少数精鋭で破壊するしかない命令でも受けない限り表では行われない水面下の戦いでは一人では出来ないことが確実にある。
それに連携して成功確率が引き上げられるのなら良いことなので反対する理由はなく人形兵の詳しい情報が知れることは願ってもない事。
本来のあの馬鹿げた強さを引き出せない以上意地は張らず、仲間を頼り作戦を成功させることが重要であることを力が無いなりに
薄々感じ始めていたのでマズルカの言葉に喜びを示していた。

6ヶ月前 No.68

蛮族白饅頭 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【やっべ忘れてた↑追記 >>all】

6ヶ月前 No.69

探索者 @mggjt984 ★Android=mngVAevrUp

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5ヶ月前 No.70

スパルタンと魂の魔女の行軍歌 @sierra09 ★5aJ5lBLy87_z8B

【横浜基地会議室/ローンウルフ、チョーク4】

「ですが君島千翼長貴方は先任で私は今日この部隊に配属されたばかりです。
たとえ下士官であっても先任には相応の敬意を払わせて頂きます。では明日の訓練で」

爽やかな笑顔で語る君島にローンウルフは変わらず敬語と階級を付けた呼称で答えた。
確かに軍隊において先任者が敬意を払われるのは当然なのだがやはり君島にとってローンウルフは「お固く」感じるだろう。
だが同時にそこに悪意は無くローンウルフはその世界(軍隊)しか知らないという事も分かるだろう。
あるいは人間らしさ等最初からないのかもしれないが、ともあれこの一匹狼が浮世慣れするには時間がかかりそうだ。

君島に敬礼してやり取りを済ませた後、同時に進めていたシボの構造解析が終わった様だ。之には流石のローンウルフも驚きを隠せなかった。
幾らミョルニルアーマーのプロテクトを解除して接続を許可しているとはいえ構造や特に内部のシステムに関しては下手な航宙艦より
よほど高度な物が搭載されており、神経インターフェイスでローンウルフ本人と接続されたそれは単に機密の塊と言うだけでなく
構造自体が非常に複雑なのだがどうやらシボにとっては大した問題では無かったらしい。ローンウルフが手伝えう事も殆ど無く初期作業は簡単に終わった

「素晴らしいシボ千翼長。貴女の様な電子戦の専門家がUNSCに居たらコヴナントも頭を悩ませた事でしょう。
調整の時間は出来ればソフトの完成後直ぐにでも。呼んで頂ければ此方から出向きます」

後頭部の接続端子から手を離し眼前に移動したシボをローンウルフは賞賛し、同時に調整に関してはシボさえよければ直ぐにでもと返答する。
こう答える辺りローンウルフはあまり寝る気が無いのだろう。
当然これは常人ほど寝なくて良いと言うスパルタンと言う強化された超人兵士故に出来る事であり
あまり褒められた事では無いのだがやれる事は少しでもやっておき済ませたいのが信条であり心情でもある
無論合同訓練の際の動作テストを行う事も承諾する。断る理由等ないしそう言った訓練を受けいているからこそテストの重要性は理解しており
故にそうした提案を行うシボに対して電子戦要員としてより信頼出来ると思った程だ。

「ではヤマト旅団長。私は明日マズルカ万翼長及び君島千翼長との合同訓練時、シボ千翼長のソフトのテストを並行して行わせて頂きます。
端末用データは既に先ほど作成した物をアップロード致しました」

最後に同席している上官への許可を取る。無論ヤマトが指示したデータのアップロードは既に行っており行動に無駄が無い。
この後は解散を指示したヤマトに従い竹内に基地を案内してもらうつもりでいた。
自分の今いる場所の把握も重要な事だ。シボは深夜と言っていたので基地内を回ってからでも遅くは無いだろうし、遅くなる様であったら切り上げればいい。
ヤマトが書類に忙殺されているのを見て、事務職志願も考えたがまだこの世界に慣れていない。
そもそも本職の事務屋でも無いのでもう少しこの第五世界の「作法」を学んでからでも遅くは無いだろうと今は止めておいた

「はい此方こそよろしくお願いしますシボ千翼長。それからベース(基地)の案内もよろしくお願いします竹内千翼長。
それと橋川万翼長貴方はどうしますか?私は之からベースの案内を受けるつもりですが…何か御協力出来る事があれば力になります」

やや言葉に戸惑った点等気にせずシボの挨拶に敬礼を持って答える。そしてヤマトから基地の案内を任された竹内にも此方から挨拶をしておく。
もう一つ気がかりなのは橋川だった。元々情報共有の提案は彼が行った物だったが
最初に支給品のスマートフォン型端末で情報を送って以来それっきりになっていた。
現状ヤマトから解散命令が出された為会議室から出るだろうが、何か手伝える事があればと彼にも積極的に声をかけていく。

グライムズ「他には窯と陳情品リストに書いた物を人形と共に送ってくれれば良いそうです…後でまた珈琲でも入れましょうか?

最後に人形以外何か無いか尋ねたヤマトに対してレンジャー人形兵事グライムズは先にリストに書いて提出した物。
因みにリストに書かれている物は野戦用炊事釜を除けば用途が良く分からないガラクタが多い。
軍服の切れ端とか良く分からない草花とか、壊れた銃の部品や兵器のパーツ等々…後漫画等もリストアップされている。
ただ魔術にも精通したヤマトならこれ等の使い道は何となく分かるだろう。
そしてレンジャー人形兵はと言うと、他に仕事が無いのか事務処理を続けるヤマトに珈琲のおかわりは必要かと尋ねた。

> 会議室ALL


【横浜基地ハンガー/マズルカ】

「ああ私は魂の魔女マズルカだ…っていやいや気にしないでくれ私も他の人と話していてつい君を後回しにするような形にしてしまったんだ。
こうしてしっかりと君と言葉を交わす事が出来て私は嬉しいよ。
後出自についてはそんなに気にしなくて良いんじゃないかな?何どこから来たか?と言う質問で一番困ると言うか一番胡散臭いのは間違いなく私だよ。
何せもうユート君(竹内)にツッこまれてる位だからね!ハハ兎に角よろしくやる夫クン」

少し申し訳なさそうなやる夫に対してマズルカは自分の方こそ落ち度があったといい
やる夫が来た世界を含めて気にしなくでくれといい会議室で見せていた様な活発な笑みと共に笑い飛ばし、挨拶を交わす。
次にデータ交換の話題に移ったが之に関しては会議室のグライムズを通じてやり取りを聞き、之に関してもやや不安そうなやる夫に笑顔を見せ
自分のスマートフォン型端末から魔女ノ旅団のデータを転送しつつ答える。

「何自分の事を全部が全部分かってる者なんてそうそう居やしないさ。それにやる夫クンが今頑張ってアーリーオーバーマンのデータを上げたのも
ナイスタイミングだよ。丁度ヤマトクンが風渡り全員に搭乗機体なんかのデータをこの端末を使ってアップロードしろって言ったんだ。
風渡りペディアでも作る気かな?まぁ大まかでも情報があるのと無いのとじゃ大違いだしね」

どうやら個人同士の情報交換を見かねたヤマトが一括でデータをアップロードしろと言ったらしい。
マズルカとやる夫が互いに情報交換し、それを伝えた後ローンウルフの情報がやる夫のスマホ型端末に転送された頃マズルカはその事をやる夫に伝えた。
確かにタイミングが良いと言えば良いだろう何せいま交換したデータをそのままアップロードすれば良いのだから。

「やる夫クンは一人で頑張っている様だけどあまり根を詰め過ぎない様にね?キミの先輩分の君島クンだけでなく
私の妹分になったレイチェル…いや多分全員が大なり小なり君の事を心配しているよ。無論私もさ
訓練に励むの良い事だけどそれで倒れたりしたら元も子も無いだろう?なーに初陣何て大抵みっともないものさ!
あんまり気にしないで…頼れる仲間達が大勢いるんだから頼る勇気も私は強さの内の一つだと思うよ?」

話が大体済んだ頃今までの無邪気な笑みから急に真面目な顔になり、やる夫に対して諭す様に語り掛ける。
仕方がないとはいえ気負い過ぎるなと言いたいのだろう。そしてあえて皆が気にしながら言えなかった事を口にする
「心配だ」と。真面目な顔から元の笑顔に戻ると少しオーバーなリアクションで話を続ける。

「明日は私の魔女ノ旅団とオオカミクン事ローンウルフ、君島クンの合同訓練があるし少し見学でもどうだい?丁度正午だしね来てくれたら
私の手作りお弁当も進呈しようじゃないか!おっとそれともレイチェルのを期待してるかな?」

今度はニヤニヤという感じの表情でいたずらっぽく言う。ただデータ以上に実物を見た方がより得る物多いだろうし
少し息抜きを兼ねての見学はどうだと言う提案自体は至極真っ当な物だ。弁当に関しては料理は得意なので任せてくれと胸を叩く(ぽよんと揺らいだ)
最後にまぁ飛び入り参加OKだから明日までに考えて置いてほしいと付け加えた。

「それじゃー私はユート君が基地を案内してくれるらしいからそれに便乗するよ。何かあったら遠慮なくマズルカさんに連絡してくれ。
勿論他の誰でも良いんだけどねそれじゃあやる夫クンおやすみ。ちゃんと寝るんだよー」

何というか最初のイメージ通りどこまでも明るく騒がしほぼ第一印象ままと言う感じと、その中に外見とは不相応な熟練した落ち着きも垣間見える。
腐っても自称「魔女」と言う事か

> やる夫 ALL

5ヶ月前 No.71

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【横浜基地会議室/橋川 清太郎】

彼女の話を聞く限り、どうやらそこまで機敏に動けるわけではないらしい。

「的になりやすい……か」

言われてみれば当然のことだ。サイズが大きいということは、そのまま被弾率の増大に直結する。味方にとっては精神的支柱になったりもするが、幻獣が情報通りの存在ならそれこそ狙い易いだけの標的になってしまう。

(でも)

それを補って余りある火力を有する。最初に抱いた要塞というイメージが正しくしっくりくる。別に彼女らの名誉のため無理矢理フォローしているわけではない、メカニックの自分がカタログスペックを閲覧した上での素直な感想だ。
連携を取るなら、長距離重火力武装郡で大型目標や敵集団にその殲滅力を遺憾なく発揮してもらい、自分は露払いに徹するのが理想的か。要は小型の敵に取り付かれたりしなければいいのだ。

(そうなると、中□近距離が主軸になるな)

Tussle dog(汎用サブマシンガン)Hard beak
(対装甲多目的ダガーナイフ)Black excalibur
(片刃式長剣型白兵武装)の3つが特に活躍するだろう。

――――

「シボ……か。わかった、よろしくね」

彼女は改まって自己紹介を行う。その際、僅かながら言葉選びに迷うような素振りを見せた。そして次に出た単語は『都市』
やや引っ掛かる言い方だが、自分達に隠したい情報があるのではなく、単に出身世界の説明としてなるべく適切なワードを絞り込んだだけと思われる。よって特に追及などはしなかった。

(おっと、Blitz griffonのデータをアップロードする準備しとかないと)

ヤマトから、公的な情報閲覧スペースに機体情報をアップロードしろとの指示があったことを思い出した。確か期限は明日の2200だった筈。
それにしても的確な対応能力だ。これから起こるであろう手間暇の増加という問題に対し、ごく短時間でそれを解消する手立てを思い付くとは。まるで底が知れない、彼が味方で本当に良かった。

「へ? で、出来ること……んー今は特にないなぁ。本格的なデータの擦り合わせは明日やるって話だし。ちょいとレイチェルとの予定も入ってるし。でもありがとう、気持ちは受け取っておくよ」

ふいにローンウルフから協力出来ることはないかと持ちかけられ、現時点ではこれといってないという旨を伝えた。
こちらもかなりの大物だ、みな例外なく多忙となるタイミングで、ここまで他人に気を配れるなんて。


決戦の時は近付く。風渡りの名を受け異界の戦士達は集い、足並みを揃える。人類の戦模様は決して芳しいものではなく、幾度も敗戦を繰り返し滅亡まであと僅かという様相だ。
しかし、彼らの中に絶望する者はいない、膝をつく者はいない、自棄になる者はいない。誰一人として己の境遇を嘆かず、寧ろそれを楽しんでいる節すらある。またそれは未熟さから来る『弛み』ではなく、戦士としての確かな『余裕』であった。


運命の日への秒読みは、既に進み始めている――――


>>all

5ヶ月前 No.72

Overs System @5121☆stkO0KxpThU ★iPhone=C5jWn466A9

【横浜基地 会議室/峰津院 大和、君島 邦彦】

「あ〜、そういうのじゃないんだが……前途多難ってヤツかねこれは、馴染んでもらうには時間かかりそうだぜ大将」

『仕方あるまい、生来のものであれば変わるということは中々難しい。バーナード・オーガスが馴染めるように色々と手を打ってみろ、これはお前の方が適任だ、君島。
コーヒーのおかわりを頼む、今日は少しばかり夜更かしをするのでな』

「ま、やるだけやってみるさ。あ、コーヒーのおかわり二人分ちょーだいな」

君島の思いはローンウルフにはまだ届かなかったようで、正論を盾にフツーにスルーされて敬礼して出て行ってしまった。
だが君島は気を悪くした様子はなく、寧ろ心配していた程だ。ハーマンの戦車組や生粋の軍人にはそれなりに溶け込めるだろうが、それ以外にはただの堅すぎるやつにしか見えないだろう。
それを言えばシボの相方の霧亥も無口過ぎる、やるべき事はシボが代替してやってるが、いずれは彼自身も取り留めのない会話や軍議にも参加してほしいものだ、と君島は思う。
これにより君島はこの部隊の和を取り持つ事になった、幸い半分くらいは気のいい奴らだし君島が頼めば協力もしてもらえそうだ、これに関してはヤマトの人心掌握は意味を成さず、性格が正反対の君島が向いているというのは両者共通の見解なので君島は文句を言わない。
ついでにヤマトに便乗してコーヒーのおかわりを頼むと真剣な表情でキーボードを叩き始めた。君島の裁量には限界があるので運が良ければ日付けが変わる前にベッドに入れるだろうがヤマトはそうもいかない。明日は演習もあるし早めに寝たいところだが。

こうして会議室の夜は更けていく。その日は日付が変わろうとも夜が開けようとも会議室の電気が消える事はなかったという。

>{会議室ALL)


【明日の夕方から夜に大規模反攻作戦の開始ロルを投下します。開始地点はヤマトと優斗と橋川清太郎さんは大型輸送機からの降下で残りの皆さんは横浜基地からの出発となります。まだ色々と不慣れな所はありますがどうかお付き合い頂けると嬉しいです】

5ヶ月前 No.73

大規模反攻作戦開始 @5121☆stkO0KxpThU ★iPhone=C5jWn466A9

1999年8月31日 04:00

空が白み始める前に地平線を埋め尽くす赤い異形の目に無数の砲弾が降り注ぎ、次いで閃光弾が発射され辺りは昼間のような明るさとなる。

横浜の廃墟に赤い炎の花が咲く、それに照らされるは日本自衛軍の勇士たち、そして戦うことから逃げなかった学兵たち。
そして世界を超えてこの世界の戦いに馳せ参じた風渡り(プレイヤー)。

彼らは性別も年齢も派閥も様々だが、ただこの戦いに勝つために、隣人を守るために、仲間を守るために、戦友(とも)を守るために、心の銀の剣を抜き放つ。

赤き人型戦車を駆る男が回線を開き高らかに叫ぶ。

「全軍抜刀、全軍突撃(アールハンドゥ ガンパレード)! この戦いで我らは日本の夜明けとなる!
仲間を守れ、家族を守れ、戦友(とも)を守れ! 我らに引く道はない、心の剣を抜け、それは闇を祓う銀(しろがね)の剣!」

突撃行軍歌(ガンパレードマーチ)、それは自衛軍、学兵、階級、所属関係なく戦場で歌う事を許される歌。
幾千のわたしとあなたであの運命に打ち勝とう。
全軍突撃、どこかの誰かの未来のために。

大規模反攻作戦「Earth Daybreak」開始

5ヶ月前 No.74

大規模反攻作戦開始 @5121☆stkO0KxpThU ★iPhone=C5jWn466A9

同日03:50

【横浜戦線 上空 輸送機内/峰津院 大和(フリーダムガンダム)】

≪峰津院大和より海軍第一特務旅団各員へ、通信状況はどうだ?≫

<こちら君島、異常ないぜ≫

<こちら竹内、異常ありません≫

ヤマトが通信回線を開くと次々に返事が返ってくる。咳払いを一つ入れるとヤマトは淡々と話し始める。

≪まず最初に諸君へ通達だ、四日前に会議室で言い渡した“符丁”が更新された。『自衛軍で最も不味いレーションは?』と問われたら『唐揚げレーション』と答えろ。理由は『衣が硬すぎて怪我人が続出』だ。繰り返す、『唐揚げレーション』だ≫

≪君島より旅団長へ、更新されてない符丁を答えた奴はどうするんだ?≫

≪即刻射殺しろ、拘束不要だ。符丁の更新は全軍に徹底されている。無論岩国市内の黒スーツの連中にも伝わっている。これは幻獣共生派対策の一環だ、各員絶対に間違えるな≫

まず最初にヤマトより伝えられるのは符丁の更新だ、これは全軍に直前に伝えられるように徹底されているようで、共生派対策の一環だという。
岩国にいる黒スーツの連中にもそれは伝わっているようで、疑わしければ問いかけろ、ということのようだ。

03:57

『峰津院旅団長、指定高度に到達しました』

「了解、作戦開始まで高度を維持しろ。我らが降下次第即座にこの戦域を離脱しろ」

『了解です、ご武運を』

指定高度に到達した事を輸送機のパイロットより伝えられる、彼らはヤマト、竹内優斗、橋川清太郎の三名が降下次第離脱する手筈になっている。
さて、間も無く作戦が始まるがあと一言くらいいう時間はあるか、ここは一つ旅団の皆を鼓舞するような言葉でもかけてみるか。

≪峰津院より各員へ、曲射砲の一斉射撃が我ら人類の反撃の狼煙となる。それと同時に我らの名がこの歴史に刻まれる瞬間となる。我ら海軍第一特務旅団のお披露目だ、諸君、派手に行こう≫

口元を楽しげに釣り上げたヤマトの宣言の後に地平線を埋め尽くす赤い光に膨大な量の砲弾が降り注ぎヤマトの眼下に赤い炎の花が咲き、次いで照明弾が発射され夜明け前の横浜が昼間のように明るくなる。
さあ、出撃の時間だ。

「峰津院大和、フリーダムガンダム、出撃する!」

青と白から黒と灰色に染められた自由の翼が空より飛来する。降下は自由落下にして地上のレーダーとリンクしたフリーダムガンダムのコンソールにはおびただしい赤に中型の幻獣を表す紫に最優先目標であるゾンビヘリを表した黄色が点々と表示されている。
その黄色の点であるゾンビヘリを自由落下しながらマルチロックしていき、射程内の敵を全てロックオンするのと同時に引き金を引く。天空より五条の光が数回にわたって降り注ぎゾンビヘリを次々に撃ち落としていく。

「さあオペレーション『Earth Daybreak 』の開幕だ」

>ALL


【これより大規模反攻作戦の第一フェイズ開始です。幻獣や他の部隊は主が動かしていくので皆様は自由に動いてください】

5ヶ月前 No.75

蛮族白饅頭 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【横浜基地大型格納庫/入即出 やる夫】

「はぁ、そんなもんかお?それでいいなら今度からそうするお」

マズルカが自分の出自からして怪しいものだから気にしなくても良いと
実例を交えて笑っていたが、やる夫からすれば突っ込まれても困るので
それならそれでこちらも助かるのには変わりなく今度からそうしようと決めたようだった。

「…それでもやっぱ知らないことだらけってのは不安なもんだお。風渡りペディアってのは言い得て妙って奴だお
もうこの戦いは後には引けない以上、絶対に勝てる作戦を建てなきゃならねぇお。その作戦だって風渡りの皆からして
向き不向きだってあるだろうし作戦の戦力編成の為ならある種仕方ないんじゃねぇかお?
だから大まかでも情報があるのと無いのとじゃ大違いってのは全く同意するお」

XAN-斬-について何も知らなさ過ぎる故に調べられるだけ調べて憶測と推測を述べている過ぎないが、
峰津院 大和が風渡りのデータを上げろと教えてくれたマズルカの風渡りペディアという現実におけるウィキペディアに当たる事
を作ろうとしているという言葉に笑い、なぜ知っているんだろうという疑問は浮かんだがまずは置いとく。
勝つ為の作戦を建てるのなら風渡り達のある程度纏めた情報はやはり必要だろう。何も知らないで力押しで勝てる段階ではない
ゲームなら操作キャラクターのステータス全て未表示のようなものなのだからやる夫だったらそんな状態でゲームをクリアしろなんて
どんなジャンルでも無理だと思う。それ自体には理解してるし納得もしているので個人的には異論は存在しない。
なのでマズルカの大まかでも情報があるのと無いのとじゃ大違いのにも同意する。

「やる夫は…皆とは違うお、優斗先輩だって最初から学兵として訓練積んでるし君島の兄ちゃんだって荒事に慣れてる。
皆は大小なりとも戦っているだろうけどやる夫はどれでもねぇお、来てから数日の付け焼刃の訓練してようやくこの程度だお。
正直戦う理由の半分は死にたくないから手を抜けねぇんだお、手を抜いた事で出来た事が出来なくて死ぬなんてのも嫌だし
自分の限界だって分からない内に仲間を頼るのはその一回で何かあれば甘え続けることになりそうで怖いんだお」

そうやはり自分が他の風渡り達とこの世界の学兵とはやる夫には最初から持っている物が違いすぎる事を感じていた。
足りない物を埋めるには時間も何もかもが足りない―そんな焦燥にも駆られる。
同時に綺麗事ではないXAN-斬-に報いたいという気持ちの半分のもう半分の理由が実際に死に掛けたことからの死を逃れる為。
それから逃れる為ならなんだってやる、だからこそ死に物狂いになる最早強迫観念に近い執念も彼を突き動かす
故に限界まで手を抜けない抜かない。それが分からぬ内は他者に頼るのはやる夫からすればまだ出来ない
まだ本人は理解していないが無意識的に他者を頼り過ぎて何も出来なくなりそれで死ぬことを恐れている。

「皆を頼るのは本当にどうしようもない時にしたいんだお…それまでは倒れようと小便ちびろうとゲロ吐いても見守ってて欲しいお。
だから心配してくれてありがとうだお!頼りたい時に遠慮なく頼らせてもらうお!」

自分一人ではどうにもならない時に力を借りたいそれまでは頑張れる所まで頑張る、我ながら無茶苦茶な事を言っている。
それでも安易に手を借りるにはまだ早い段階だと思っているが裏を返せばまだ限界だとは自覚していないという事。
その時がくれば遠慮なく頼るつもりだという旨を告げ、やる夫自身を心配してくれたことを感謝した。

「へぇそんなことするのかお、じゃあ皆の戦い方の参考の為見学させてもらうかお?手作り弁当かお、別世界の料理って興味あるお!
なんでレイチェルが出て来るんだお?」

マズルカの魔女ノ旅団、ローンウルフ、君島 邦彦との合同訓練の見学を勧められ
他の風渡り達の戦い方にまったく興味が無いといえばそうでもないので喜んで快諾する。
そこでマズルカは手作り弁当を作ってくれるとのことだが純粋に異世界の料理に興味を持ち
見てみたいと思っていたがそこでなぜかレイチェルという言葉が出てきたので首を傾げた。

「おっお、了解だお。この基地も広いからはぐれない様気をつけるんだお?
いろいろありがとうだお。おやすみだお、マズルカも無理しちゃ駄目だお?」

彼女は竹内優斗に横浜基地を案内してもらうようでそれに付いて行くようだ。
その際にマズルカだけでなく他の風渡りに何かあればしてくれとも言われ
笑いながら返事を返し、本当に色々やる夫について心配してくれたことに関して感謝の言葉を述べ
マズルカも無理をして欲しくないのでそのことを心配して挨拶をして別れる。

「気負い過ぎ…ってことかやる夫って周りからそう見られてるってことかお?
意識はしてるつもりはねぇんだけど…」

常に全力投球でもしなければ学兵に追いつかないと思っていた自分からすれば普通だが
人によってはやはりそう見えているということを理解し

「とりあえずXAN-斬-の整備が終わったら購買部に行ってハルカさんと話して大部屋帰って寝るかお」

ハルカさんというのは購買部のお姉さんの名前でありやる夫が大好きなエロゲに出てくるキャラに名前も含めよく似ているので
暇さえあれば必ず会いに行くやる夫にとって癒しの存在。
食い物を買う口実で会いに行くかと考え、一刻も早く整備を終わらせるため手を動かして最終確認を終えると
そそくさと大型格納庫を後にした。

>>マズルカ、all

5ヶ月前 No.76

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【横浜戦線 上空 輸送機内/橋川 清太郎(Blitz griffon)】

「………………………」

ネイビーブルーとブラックに塗装された機体のコックピットで、白い機鎧を纏ったまま黙して座する。GAWNDの外装甲型マニピュレータ越しに、操縦桿を握り締める。そしてゆっくりと、全神経の目覚めをも促すかのようにバイザー内で瞼を開けた。
とうとうやって来た、この世界での初陣にして大一番。何としても負けるわけにはいかない、ここで敗走すればもう人類に後はないのだ。だからといって過度な緊張で無駄に精神を消耗したりはしない。この状況で落ち着き払っていられるのは、ひとえに似たような経験を積んできたからだろう。

《こちら橋川、異常なしです》

ヤマトから通信状態を確認する旨の通信が入り、他のメンバーに続いて返答する。
自分は通信だけでなく機体、パイロット共にほぼ万全だ。他の風渡り達もベストに近い状態の筈。大した根拠があるわけではないが、何となくそう思ったのである。
余程深刻なイレギュラーでもない限り作戦行動に失敗はまず有り得ない。

(まあ、この任務の性質上そういう事態も起こりそうだけどね)

長時間故のヒューマンエラー、弾薬などの物資の枯渇、想定外の新種や増援の出現……挙げていけばキリがない。
だが、いちいちそんな可能性で怖気づいたりするものか。例え本当に起こったとしても、鼻歌交じりに対処してみせよう。

《えーと、唐揚げレーション、衣が硬すぎて怪我人が続出。唐揚げレーション……》

更新された“符丁”を復唱し、決して間違えないよう頭に叩き込む。自分はこんなことをしなくとも、HUDにでも更新後符丁を追加表示しておけばいいのだが、重要度の高さ故かついアナログな方法でも対応してしまう。

(そ、即刻射殺……)

これまでの情報からある程度は予測していたものの、直接言い渡されるとやはり重みが違う。こんな方針を取らなければならない程、共生派というのは厄介な組織なのか。

――――

輸送機が予定の高度に達し、出撃の時が迫る。ヤマトは輸送機パイロットと事務的な会話を交わした後、こちらを鼓舞する見事な演説を行う。
相変わらず圧倒的なカリスマだ。しかし最後に付け足した一言だけ、妙な違和感を覚えた。それが彼にしてはややフランクな言い回しだったためか、それとも別の理由があるためなのか、原因は全くわからない。
微細な疑念は秒と経たずに記憶の海へ沈み、彼の出撃宣言が程よい緊張感を蘇らせた。
闇夜に溶け込むネイビーブルーとブラックの装甲が、照明弾の光を淡く照り返す。

「橋川清太郎、Blitz griffon、出撃します!」

すぐ後に続く形で自らも降下。事前の打ち合わせ通り、彼(と竹内)のアシストに回る為まずフリーダムの後方へバーニアを吹かして移動。いつ接敵してもいいようにレーダーの様々な色の点の数々を睨みつける。

「す、凄い……多数の目標を同時に撃ち抜くなんて」

目の前で披露された大火力一斉射撃に面食らう。
初対面の時点で射撃能力に長けた機体だとは踏んでいたが、よもやこのような芸当が出来るものとは思っていなかった。

「っと、呆けてる場合じゃないよね」

こちらも負けじと武装の一つを取り出し、構える。ここで使うは全天候対応型スナイパーライフル・Pierce blow。
ヤマトが撃ち漏らした僅かなゾンビヘリに狙いをつけ、一つ、また一つと的確に撃墜していく。
汎用サブマシンガン・Tussle dogの乱射などで大立ち回りを演じても良かったのだが、この作戦では他の2機の方がより高度なパフォーマンスを行えるので、自分はその補助に徹することにした。

>>ヤマト、竹内、all

5ヶ月前 No.77

鋼鉄の棺桶/リベリオンウィッチ @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_vqN

【会議室→シューティングレンジ(射撃演習場の一角※横浜基地大型格納庫)→ハンガー/レイチェル・A・キャクストン少尉、ハーマン・ヤンデル中尉、レイバン・スラー軍曹】

―とにかく、時間が無い…というのもまた、事実といえば覆しようの無い事実だ。標準的な部隊編成からしてみても――(平時)ならば兵員の招集、部隊機能の習熟や把握、練成も含めて1ヶ月は掛かるのが大方の相場であるが、この“戦時”ではそんなモノは先ず望めない。限られた時間で行える事を行うしかない。…この数日の内に必要最低限尚且つ其処から先は作戦行動を取りながら(追い付かなかった)部分を取り繕い、完成させて行くしかないだろう。

レイチェル少尉「all right!(了解!)、色よい返事で何よりだよお兄さん、まぁ無理強いじゃないんでね。多分忙しくなりそうだし都合が付かなければそれでも大丈夫さ。」

エンジニアとしての顔も有るらしき彼(清太郎)、多芸者というのは何処でも何時だって引っ張りだこなモノで、――取り敢えずそれらの支障に成るのならば、と改めて遠慮を付け加えつつ―――

レイチェル少尉「よし、じゃあ早速…あたしもあたしの“慣らし”から取り掛からないとね。」

各々打ち合わせ(特に地上部隊の面々…“魔女の旅団”やローンウルフ、それから超電子的技術屋なシボさん辺り)に移り始めて、マズルカは新たな(人形)を作成し、これまたレイチェル視点で言えば(何処かで見た事がある)どころか、かなりタイムリーなSF(リベリオン合衆国陸軍特殊作戦部隊※実際面識が在ったのはその中での“デルタ12”なのだが)の装備をした面々(サイドアームがM1911A1な辺り、まんまそのままな再現率だろう。技量もそっくりそのままなのならば、歩兵単位の戦力としてはかなりのモノに違いない)が現れる。

レイチェル少尉(心※ひょっとして“情報”さえあれば(ウィッチ)もいけるのかな…?)

――思わずそんな心の呟きを漏らしたが、現状はマンパワーが必要な(地上戦力)が最優先だろうし、(魔力)を伴う(先ほどの施術の少々突っ込みを入れる余地のありそうな様子を見ても)儀式をしているのだから、不必要な消耗をルカ姉に強いるのも悪いだろう。

―旅団長から改めて解散を告げられて、彼らは彼らで別の仕事に取り掛かり始めるのを目にしながら、レイチェルもまた然るべき(準備)に取り掛かるべく、会議室を後にする。

―――



レイチェル少尉(心※不得意だとしても現場はそれで済ませちゃくれないからねぇ…一発でも多く撃ち込んで、一体でも多く確実に仕留めれば助かる命も在るもんだ。)

TAN!TAN!TAN!PATATATAN!TATAN!TAN!TAN!

咽返る様な硝煙の匂い、爆ぜる空薬莢、目まぐるしい点射から次々とスイッチング(光学サイト有り、もしくは腰だめで)、現れる“幻獣”を模した移動的――(ゴブリン)、その奥の奥に位置する(ゴブリンリーダー)へ5.56mmの三点射撃を浴びせ正確に急所を撃ち抜く、――弾倉を弾倉で弾き飛ばして二秒以内にマグチェンジからの再装填、だがあくまでこの射撃訓練に関しては(平地)で(自分の足で立ったまま)行っている点で言うと、実際の空中からの地上への射撃に備えた訓練としては不十分な部分が多い。(ユニットのFCS補正なども含めると更に差異が出るだろう)

ジャゴッ!DODON!DODON!DON!DON!DON!

所持分のマガジンを撃ち付くし、XM29Wから手を離しスリングで吊るしながら、ショルダーホルスターからサイドアーム(M1911A1)を引き抜いて、二点射撃と単発射撃、45口径故に反動は大きいが――此処は(魔法力)の反動制御無しで撃って行く。

―――

その他、自衛軍の制式小銃である(97式)やいわゆるSMG(サブマシンガン)に相当する(70式)も一通りの操作方法と(撃ち慣らし)を行い――最後に目に付いたのは

レイチェル少尉「Type99(99式熱線砲)――ヒューッ!所謂レーザーライフル(光学兵器)って奴か、晴天下なら射程6000m。バッテリー容量30射分。一射ごとの再チャージまで12秒。1秒の照射で8cmの装甲板を貫通可能…中々だね。」

先ほどまで散々人型戦車だのパワードスーツだの可変戦闘機だのを目にし耳にして来たが、(魔法力)や(エーテル)応用技術以外の純粋な光学兵器の類を手に取るとこれまた新鮮に感じてしまう。随分なサイズの得物だが…取り敢えず(飛んで携行)はなんとか可能と判断する。

基本的にロケット弾やら誘導爆弾、空対地ミサイルの類は搭載していない以上、ユニットのガンポッドや対地モードのAAM(空対空ミサイル)、もしくは携行火器を用いて戦う事になるであろう己としては、装甲目標への効果的な打撃力と天候に左右される場合もあるが有力で(弾持ちの良い)、この種の火器は御誂え向き言えた。無論強烈な反動がネックになるが其処は魔法力による反動制御如何になるだろう。

試射の際、その反動に驚いたのは言うまでも無い。

そんなこんなで、結構な時間を射撃訓練と他装備習熟に当てつつ、格納庫へ向かい自身の愛機(SR-71W)へ、件の部隊章をカラースプレーで起用に吹き付け、型を借りて仕上げて置く。国籍ラウンデルの隣に(ダイイチ)の部隊章がきっちりと存在感を主張する(本人はあまり意識していないが意外と絵心はある模様)

ハンガー内には割かし時間が被ったのか、同じ様に部隊章の塗布を行っている件の(戦車兵)の駆る61式も駐車されていた、既に何戦も模擬戦と戦闘訓練をやっていたらしく土埃と演習弾のペイントが所々に付着している。――砲塔部側面に型取りで部隊章を黙々と塗布していくスラー軍曹と、その反対側に座り、虚空に視線を向けて物思いに耽っているらしき例の中尉、――何気なくレイチェルは其方に視線を向けただけであったが…

レイチェル少尉(心※……!ッ)

彼(ローンウルフ)と同じく、彼女(レイチェル)もまた――その中尉の背中越し見える不吉な(影)を目撃した。―死人の様に真っ白な生気の無い肌に、黒い夜の闇の様な髪――風も無いのにそれをたびなかせる、黒衣の不気味な(死神)の姿を…

ヤンデル中尉「“見えた”か?」

レイチェル少尉「……えっ?」

ヤンデル中尉「…悪い事は言わん“今の”は忘れろ」

そんな彼女(レイチェル)の視線を最初から分かっていたかのように、振り返りもせず彼(ヤンデル中尉)は、戦慄で顔を強張らせているエースウィッチに意味ありげに尋ね

しかしそれも取り下げて再び沈黙する。

―――



―装備や機材の調整、必ずしも望む形そのままとはいかなかったものの一応は(風渡り)のメンバー…(ダイイチ)の面々との複数の演習と駐留する他の自衛軍部隊(主に攻撃ヘリを中心とした航空戦力)との協同、限られた時間と空域制限下の中で取れる演習としては上等なモノだったに違いない。――ほんの数日、しかし濃い数日をやれるだけの準備に費やした後、とうとう(その時)がやって来た。



【横浜基地→上空/タキシング→上空待機→作戦開始/レイチェル・A・キャクストン(SR-71Wジェットストライカー着装)】


―D-Day(作戦発起当日)早朝、まだ陽も出ていない白み掛けの地平線上で眩い閃光が連続し、重砲や榴弾が降り注ぐ様が見えてくる。長期作戦に備えた重装備で身を固め、ハンガーから滑走路上へ移動している最中に、その特科火力による大規模かつ出し惜しみ無しの盛大な準備砲撃を目撃したリベリアンウィッチはふと(砂漠の嵐)作戦の初日の光景を思い出す。

降り注ぐMLRS(多連装ロケットシステム)と榴弾の雨――“あの日”もこんな早朝だった。砲火の合間に時間差で照明弾が煌々と真昼間宜しく辺りを照らして輝いている。

静かだが確かに己の生まれる高鳴りと高揚感――

≪全軍抜刀、全軍突撃(アールハンドゥ ガンパレード)! この戦いで我らは日本の夜明けとなる!仲間を守れ、家族を守れ、戦友(とも)を守れ! 我らに引く道はない、心の剣を抜け、それは闇を祓う銀(しろがね)の剣!≫


―それは子供のころに聞いた話 誰もが笑うおとぎ話

でも私は笑わない 私は信じられる あなたの横顔を見ているから

――

≪管制塔よりミッドナイト01、cleared for takeoff good luck!≫


高度制限を解除され、真夜中の荒鷹の如く―機体規模と比較しても(桁違い)の出力の魔導エンジンを搭載した(化け物)ジェットストライカーを駆るリベリオンウィッチは蒼い魔力光の航跡を残しながら急激な速度で高度を上げて行く。

大型輸送機による空挺投入で先陣を切った旅団長を始めとする面々からの点呼及び情報の最終更新、データリンク機材や通信系は多少の互換性があった事と、そこから同じ風渡りの彼女(シボ)の尽力により違和感無く使えるレベルになっている。

レイチェル少尉≪こちらレイチェルことミッドナイト01、感度良好、コピー(了解の意)oohrah!!(ウーラー!!)≫

―食べたら負傷する硬さのフライ(から揚げ)って一体…などと言う妙な感想を覚えながら、通達された更新情報を頭に叩き込み。旅団長の鼓舞に元海兵らしくテンション高めの関の声を上げる。



同高度に複数のレーダー反応、IFF(敵味方識別装置)上は友軍だ。

其々二機ずつのエレメントが9つ。―本作戦に於いて作戦機の出し惜しみ無しの全力投入を行うという航空自衛軍の貴重な固定翼機――西側の名機としておなじみの収束爆弾で爆装したF-4ファントムと扶桑(日本)国産の支援戦闘機F-1、それからF-15イーグルだ。東部方面第三、第四航空団及び西部・中部・四国方面の飛行隊の残余の再集積飛行隊といったモノらしい。

≪聞いたな!ウィザード・リーダーより、ウィザード・ワイバーン各機、全兵装セーフティー解除。これより戦闘空域へ突入する!≫


≪コピー!≫


≪作戦空域上空の天候、快晴。雲量0・南南西の風・1.8m、攻撃には絶好の天候。≫


≪久々の大規模攻勢――ココで負けたら後が無いぞ……ん?≫


付近のF-4EJ改のパイロット…バイザーとヘルメットにマスクで顔は見えないがどうやら此方に気が付いたらしい、若干反応が驚いている様な様子にも見える。一先ず機械化航空歩兵(ストライクウィッチーズ)として、そして同じく空を翔る同類(ウィングマン)の端くれとしてレイチェルは彼らに空いている手でグーサインを示し、一つ挨拶しつつ、友軍機の編隊から更に高度を下げて、身を投げるように錐揉みになりながら大気中を庭と言わんばかりに翔け巡り――戦場への突入を開始する。

≫ヤマト旅団長、自衛軍、風渡り(海軍第一特務旅団)ALL


【地上組と一旦分けます】

5ヶ月前 No.78

スパルタンと魂の魔女の行軍歌 @sierra09 ★5aJ5lBLy87_z8B

【横浜基地/ローンウルフ、マズルカ、魔女ノ旅団】

「光陰矢の如し」とはよくいったものだ。
ローンウルフが会議室から退室し、格納庫でマズルカがやる夫と改めて挨拶や約束を交わした後の時間はあっという間に過ぎて行った。
勿論次の日は演習場にてローンウルフと魔女ノ旅団総勢10体のレンジャー・Dボーイズからなる人形兵達と
更に正午から人型戦車担当として君島が加わる合同訓練も行われた。幸運にもローンウルフの指揮は「自分の除けば」かなり真面な物であり
魔女ノ旅団の人形兵達も元々錬度が高いのも合わせ、直ぐに歩兵部隊として機能する様になり問題は無さそうだ。
だがやはり君島が加わり人型戦車との合同訓練になると危うい場面も出てくる。ウォードレスを着用し人型戦車と言う機動兵器全般が
闊歩する戦場は魔女ノ旅団の人形兵達は勿論の事、彼等より未来の軍隊に属するローンウルフもまた初めての経験なのだから仕方ないだろう。
ただローンウルフの指針である「訓練の為の訓練はしない」を曲げず、負傷者や死亡者が出てもおかしくない
ハードな訓練が時間の許す限り行われる。之に加えてローンウルフはシボとの約束である共有ソフトのテストも並行して行う。
最もそれ等全てを恙無く行う辺りは流石スパルタンと言った所か。

マズルカ「まぁ何とか形にはなりそうだね。昨日やる夫クンにはエラそうな事言ったけど
一番足を引っ張りそうなのは私達の可能性が高いかも…あやる夫クンもう一つどう?」

本来であればマズルカもオペレーターとして配属された為誘導技能を一夜漬けしなければならないのだが
今回は魔女ノ旅団の初めての訓練と言う事で監督(と言う名の見学)に来ている。尚同じく見学に来たであろうやる夫に出された弁当は
可愛らしい一口サイズのパイの包み焼だった。と言っても甘い御菓子では無くバターとペシャメルソースを効かせ
具は戻した干しキノコや干し鮭というメイン…とはいかないが前菜の様な物だ。無論美味しい。
尚何故しっかりとした料理で無いかと言うと曰く「お腹が膨らむと眠くなるしね。後消化しきれないと負傷した時そこから腐って傷が悪化するから」
と言う割と真面目な物だった。だから量でなく味とカロリーを重視した物を作ったとの事。

ローンウルフ「ガウン1はエヴァーズマンをガウンリーダーに。通信手ギャレンタイン、衛生兵シュミット、機関銃手ネルソン、トゥオンブリー。
ガウン2はサンダーソン、フート、ゴードン、シュガート、擲弾手としてグライムズの構成とする。
ガウン1はネルソンのM60とトゥオンブリーのM249を軸に小型手を掃討しつつ輸送用の車両部隊を守れ。
ガウン2は私(ローンウルフ)と共に行動し他兵科の支援に回す。風渡りに万が一負傷者が出たり、機体を放棄し脱出した者が出た場合も
我々の出番だ。中型から大型種は他の風渡りが相手をするだろうが、恐らくその足元には払い切れない小型種が残る。
残敵掃討…そして本作戦の最重要目標となる基地の制圧、都市の占領は我々が主役となるだろう。また移動には95式高機動車…
諸君等にはジャパニーズハンヴィーと言った方が分かり易いか。このジャンビー二両で移動を行う」

訓練の合間には部隊編成やブリーフィング等も密に行われる。ローンウルフと魔女ノ旅団のスカウトチーム(歩兵部隊)は彼等がジャンビーと呼ぶ
95式高機動車二両を軸に行動する様だ。尚本車の本来のあだ名は「トヨタク」らしい。
また非武装の偵察型ではなく70式7.62mm機関銃一丁が備わった掃討型が選ばれた。本来であれば50口径かミニガンが備わっていれば良かったのだが
どうやらSDF(自衛軍)は50口径に類する重機が無い様なので諦めた。
92式歩兵戦闘車(IFV)でないのは市街地での小回りや機動力を重視した為であり、之はローンウルフ自身が同じ様なワートホグで慣れた戦術でもある為だ。
幸い魔女ノ旅団も此方の方が良いらしく特に反対意見は無かった。

しかし問題が無いわけでもない。部隊は基本的にローンウルフの物を含めて突撃銃が主体。
レンジャーはM16A2でデルタはM727通称アブダビカービン。此方はカービン化しているがダットサイト等を装備している上
弾薬は共通の5.56mm弾なので特に差は無い。この部隊で違う弾を使うのはローンウルフ、ネルソン、シュガートの三人位だ(三人の主力火器は皆7.62mm弾)
どちらにせよ対戦車戦闘能力…つまり中型以上に対する攻撃力が殆ど無い。
ローンウルフは一応スパルタンレーザー等で対処可能だが、やはり戦闘は小型種掃討に特化する事になるだろう。
射場では全員がサイドアームも含めて熱心に射撃訓練を行っていた。装備はレイチェル少尉の想像通りレンジャー組がM9事
ベレッタ92Fのミリタリーモデル。デルタ組がM1911A1事ガバメント。人形兵の「モデル」が良いのか射場での成績も皆悪く無い。
尚ローンウルフのサイドアームは12.7mm。一人だけ大砲撃ってる様な音を響かせており、しかも標的は明らかに距離が遠く
ライフルの射程なのだがそれを正確に撃ち抜いている。尚その時珍しくマズルカの姿もあった。一応護身用の拳銃を持っていてその訓練に来たらしい。
尚お世辞にも上手とは言えなかった。というか…

マズルカ「ありゃ壊れたかな?(銃口を覗きこむ)フギャアッ!!」

ローンウルフ「貴女は死にたいのですか!SIGだからジャム(弾詰まりの意)らないと油断を?」

ジャムった拳銃の銃口を覗きこむと言う末恐ろしいド素人行為をやりローンウルフに殴られていた。
勿論安全の為なので配下である人形兵すら全く抗議しないしローンウルフも手加減して殴った為マズルカは鼻血だけで済んでいる。

マズルカ「よ.いふぉのみんふぁふぁるーふをまもろふ(良い子の皆はルールを守ろうと言いたい様だ)」

ドク・シュミットの手で鼻にティッシュを突っ込んで止血しながらふがふが言うマズルカ。因みにマズルカの銃はSIG・P239。
拳銃だけで12.7mm、11.43mm(45口径)、9mm、9.06mm(.357SIG)と弾の互換性を全く考えていない部隊である。
こうしてローンウルフは主に魔女ノ旅団との訓練。そしてその訓練においてシボ制作のソフトのテストを主とし
マズルカはオペレーターとしての誘導技能の学習、魔女ノ旅団の補佐等をやっている間にあっという間に時は流れた


【横浜戦線/ローンウルフ、マズルカ、魔女ノ旅団】

1999年8月31日遂に大規模反攻作戦が開始される日。スカウトチームであるローンウルフと魔女ノ旅団は95式高機動車に乗り込んで横浜基地を出発。
所定の位置で待機する。マズルカはダイイチの指揮車両配属なのでウォードレスを着用し先に指揮車両に乗り込んでいた。
03・50時に旅団長であるヤマトから確認の通信が入り、更に符丁の変更も指示された。ローンウルフ、マズルカ共に問題は無いのでそう答える。

ローンウルフ「<<此方スカウトチームローンウルフ感度良。符丁更新了解>>」

マズルカ「<<やぁやぁ皆の新しい御耳の恋人マズルカさんだよーと言う訳で感度良好問題無し。符丁も了解>>」

それぞれ何時もの調子で返答する。ある意味二人とも「何時も同じ」と言う点は共通していると言える。
ローンウルフは万事この調子だしマズルカも何時もの様にまるで日常の延長の如く冗談交じりに笑っている。
ヤマト旅団長の「ありがたい訓示」と作戦開始を告げる何よりも分かり易い合図。砲兵部隊の支援砲撃が地平線を明るく照ら
、更に恐らく正規軍の指揮官の軍歌…いや突撃行軍歌が聞こえてきた。

ネルソン「"スティール大尉"俺達の出番は何時です?」

ローンウルフ「SDFが15榴(155mm榴弾砲の意)とロケットでPB(Phantom Beasts…幻獣の意)地均しを続けている間
丁度今ヤマト旅団長率いる風渡りとSDFの航空隊が航空優勢の確保に出ている。我々の出番はまだ後だ。後そのあだ名は…」

サンダーソン「いいじゃないですか。似合ってますよ"鋼鉄の大尉殿"」

ヤマト旅団長や君島、レイチェル、竹内そしてSDFがPBの航空戦力と戦闘を開始した頃、待機中のスカウト部隊は
指揮官であるローンウルフにつけられた妙なあだ名について議論していた。

> ALL

5ヶ月前 No.79

探索者 @mggjt984 ★Android=qqjmR59mym

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5ヶ月前 No.80

大規模反攻作戦開始 @5121☆stkO0KxpThU ★iPhone=C5jWn466A9

【横浜基地□横浜戦線/君島邦彦(士翼号)】

あれから色々あった、多過ぎるので省略するしかないがその一例を挙げると、先ずは全員分の戸籍作成(人形兵含む)、それから苦情と言う名のイチャモン対応に、ローンウルフたちとの軍事演習、大規模反攻作戦前の裏切り者の炙り出し。最後のやつは君島主導でヤマトが補助という形になった。
人間ってのは誰しもが御伽噺の勇者じゃない、むしろ逆で臆病者の比率の方が圧倒的に高い、君島もそうだ。だから最後の最後で幻獣共生派の甘言に乗せられる奴は絶対出てくる、そうヤマトに具申して君島なりに色々と調べた結果出るわ出るわ……具体的な数は言えないが政治家が9割で残りは軍人だった。軍人は作戦決行直前に身柄拘束のち射殺、政治家はあと三時間位したらメディアに吊し上げられる予定だ。
となると当然符丁もバレてるので作戦開始直前に符丁の更新の手配をして、訓練も並行していたので君島はヤマトと共に馬車馬の如く働いていたことになる、一応睡眠は充分取っているが、どうなることやら。
ローンウルフたちとの訓練は成功と言ってもいいはずだ、マズルカが銃口を覗こうとしてローンウルフに殴って制止されたり、君島が無理して足並みを揃えようとした挙句機体操作をミスして演習場でコケそうになる(見学に来ていた5121のゴーグルの少年の機体に助けられて事無きを得る)などハプニングが続出したが、実戦でこんな失敗をやらかすよりはいい。
作戦開始20分前に機体に乗り込み、神経接続を開始する。毎度のように睡魔に誘われてグリフと呼ばれる夢を見る:

ーーーーーーー

『行こうぜ君島! これは、この光は! 俺とお前の輝きだぁぁぁぁぁっ!』

HOLYの■■と戦う■■■、君島の銃をアルター分解して世界は虹色の光で満たされる。
そしてその光が、本来開けないはずの『向こう側』の扉を開き……。

ーーーーーーー

「……ッハ! 今のは、ってか最近はずっとこうだな、ええ? 『相棒』」

最近神経接続の度に見るグリフは元の世界のカズマの姿ばかりだ。落ち込んでいたり、自暴自棄になって暴れたり、今度は君島の遺した銃をアルター分解したり。
一応今度ヤマトに報告でもしておくか、今はこの作戦を成功させることに集中せねば。現時刻は……1分しか経過していない、装備点検に補給場所の確認、後はトラブルが起きなければ良いのだが……。
ヤマトの訓示、曲射砲の一斉射撃、そして赤い機体に乗ったパイロットの鬨の声とともに戦端が開く。ヤマトのフリーダムガンダムのマルチロックからの一斉射撃を確認して君島も出撃する。

「君島邦彦、士翼号、出撃するぜ!」

射撃武装を満載したガンメタルブラックの機体が出撃する。既に他の風渡りも戦闘行動を開始している。

≪君島よりオペレーター、そのフレーズは5121に怒られるぞ。狙撃可能な場所にゾンビヘリの機影なし、俺は敵さんの足並みが乱れてるうちにゴルゴーンを狙撃する。手が足りてない場所があったら通信よろしく、どーぞ≫

君島の士翼号も戦線に到達すると瓦礫越しに92mmライフルを構えて後方の重砲型幻獣であるゴルゴーンを狙撃し始める。装甲の薄いゴルゴーンは一撃で爆散して強酸の飛沫を周囲の幻獣に撒き散らす。
その前にマズルカにどこで聞いたかわからないが5121のオペレーターのお約束を先に言った事に突っ込みを入れると同時にもう一発撃ってリロードしながら狙撃地点を変えるために移動開始する。
君島は遊撃として適当(無論いい加減の意ではない)に動くようヤマトより指示を受けている。見た限り各自初手は上々なんだが、そろそろ何かトラブルが起き始める頃合いだ。どれだけ綿密に作戦を立ててもこの世に絶対はあり得ない。君島の懸念は15分後に現実となる。

>ALL


【優斗のレスは後日、全員分の作戦開始レスが揃ったら幻獣サイドのレスを入れます】

5ヶ月前 No.81

蛮族白饅頭 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【横浜基地/入即出 やる夫】

そして翌日正午。午前中のやる夫はプログラム技能習得修練をそこそこにして
ローンウルフと魔女ノ旅団そして君島達の合同訓練に見学に来ていた。
当初は別世界の存在同士、すぐ連携が取れるかは未知数だったが
意外にもそんなことは杞憂だったようで歩兵部隊としての錬度も高いしすぐにそんな考えは頭から消えた。
だが君島の乗るような人型戦車との連携はやはりそうはいかないらしい。
何事も初めてだらけなのだから致し方無いがだからと言って今のままというわけにはいかない
戦いの日まであと少し、かなり気合の入った訓練が目前で行われているのを見る。

(やっぱりいきなり全員の連携取れないのが見ててよく分かるお)

やる夫のような素人とは根本の違う正しく戦いのプロフェショナル達も
別世界の者同士でも連携するのが難しいのだろうが当然そのままでは居られない。
だから何とかしようとしている彼らの姿からはどうしてか目を放せなかった。
そんな時、マズルカから声を掛けられ弁当を渡される。

「いきなり見ず知らずの相手同士なんだから仕方ないんじゃねぇかお?
時間が足りないとかも言ってられないから皆一生懸命だお…
一人だけ頑張っているなんて言うつもりはねぇけど、やっぱりみんなも大変なんだお」

戦いの日は差し迫っている以上時間も限られている中で頑張っているのは自分だけではないのが良く分かった。
マズルカは足を一番引っ張るのは自分達だと言っているが

「それでもよくやっていると思うお、やる夫も皆に負けないように早く使い物になれるようにがんばるお。
おっ美味そうだお、ありがとうだお!う、うめぇおこれ今度作り方教えてくれお!」

やる夫もまだまだその一人前以前なのだから、早くその輪の中で使えるようになれば負担は少しは減らしたい。
そう思いながら差し出された弁当を笑顔で受け取り一口サイズのパイの包み焼きを食べるがこれまた美味しい。
なぜ作ったか理由は聞いたが、それを抜きにしてもやはり美味しいものは美味しい。
是非今度作ってみたいと思いマズルカに作り方の教えを請う。

その後も訓練は続き、動作不良に陥った拳銃をマズルカが覗いてローンウルフに殴られるということもあったが
最後まで見学し終わり見せてくれたことに礼を言った後足早に去った。
やる夫もやる夫でハードボイルドペンギンとの修行、電子妖精作成の為に技能習得修練とXAN-斬-と装備の手入れ等で
あっという間に日を跨ぎ――

【横浜基地→横浜戦線/XAN-斬-/入即出 やる夫(蛮族装備)】

大規模反抗作戦Earth Daybreak当日

XAN-斬-に乗り込んだやる夫は全身震わせていた。そして緊張もしていたし冷や汗も止まらず
心臓も何時も以上に高鳴っていたが今までと違うのは恐怖には支配されていなかった。
今は必死で己の好きなエロゲソングメドレーをIpodを流してテンションとモチベーションを上げようと努めながら

「これから戦いが始まるお…みっとも無いところ見せるけど最期まで付き合ってくれお」

震えた声で相棒であるXAN-斬-に声を掛け、間髪入れず

『入即出 やる夫、XAN-斬- 出るお!!』

フォトンマットリングを稼動させて横浜基地から一気に飛び立ち横浜戦線にまで今出せる全速力で辿り着く。
そこで符丁の更新やら黒いスーツかどうたらこうたらという話が通信で全員に知らされる。
一応頭に入るくらいまだ話を聞けるぐらいの余裕があり

『こ、こちらXAN-斬-、ふ符丁変更 了解(ヤー)!』

声震わせながら返答を返し、地平線には無数の砲弾が降り注ぎ
航空戦を繰り広げている連中も盛大に戦っているようでゾンビヘリが多数落ちているようだ。
そんな中やる夫は地上の前線で飛び回っていた。建物があれば張り付き幻獣に見つからないように様子を伺いながら。
逃げている訳ではなくただじっと暫くそうしているとゴブリンとの大集団がゾロゾロと現れ始め二百や三百では効かない数。
やる夫を殺そうとした連中が正しく目の前に居る事でパニックになりそう、

だった。

しかし今の彼は目を背けず、両手にはクナイを出現させ張り付いていた建物からXAN-斬-が飛び出すと
落ちながら回転してクナイをばら撒くようにゴブリン達の影に突き刺し影縫いの術で動きを止め、
地に完全に足が付く頃にポシェットからアクナギノツルギを取り出しながら

「いくおXAN-斬-!戦闘開始<オープンコンバット>!!」

一気にフォトンマットで飛び出して加速、動けないように縛り束になって立ち塞がるゴブリンを凄まじい勢いで只管ぶった切りながら前に進む。

「うぉぉぉぉぉぉ!!」

自身を襲った悪夢を振り払うように太刀アクナギノツルギで徹底的に斬り付けて斬って斬って切りまくる
トラウマに自ら決着を付けるべく振るい続ける狂戦士―ベルセルク―の咆哮。
流れに任せるがままゴブリンの集団を9割半方を切り伏せ、流れが崩れないように進み続けるが途中で影縫いに引っかからなかった
三体のゴブリンが襲い掛かってくる。

「外したか!!だが!!!」

空いている片手ですぐにクナイを取り出して三体の喉元に投げて消滅させた瞬間、ゴブリンリーダーが出現し
手斧を投擲し、アクナギノツルギを落とした後再度手斧を持ったゴブリンリーダーが飛んで勢い良くXAN-斬-に斧を叩きつけ
馬乗りの状態になる。

「う、うわぁぁぁぁ!!」

蘇る痛みの記憶―確実な死が迫ったあの時を思い出し、極限まで恐怖が高まり限界を超えたその瞬間

やる夫の中で何かが切れた。

「!!!!!!!!!!!!」

XAN-斬-に狂ったように斧を叩きつけるゴブリンリーダーに片腕に仕込んでいるクナイを手元に出現させて
手斧を弾き、今度は両手に出現させたクナイで引き裂いてゴブリンリーダーを消滅させる。

「…こんな…こんなもんかお…」

心底から恐れていた物がこんなにも呆気なく消え死ぬ。
そんな幻獣に対し今彼の中では

こんなものか

ただそれだけ。
やる夫が死ぬほど恐れていたのはこんな程度だったのか
いや殺せる力があったからこそそう思えるのか。
そう考えると逆に冷静になっていき、此処が戦場ということを思い出し
倒れていた状態のXAN-斬-を起こしアクナギノツルギを急いで拾う。
直後、残った動けないゴブリン達の周りには桜の花びらが舞い散り
突然ゴブリン達の背後にXAN-斬-が現れた後、霧散し消える。

「今は何も考えない―考えるのは後だお」

何とも言えない表情をしながらもその言葉には複雑な感情が渦巻いていた。
だが此処は戦場、センチメンタルも何も予断は許されない場所。
次の瞬間にはXAN-斬-の居た場所に生体ミサイルが降り注ぐが既にXAN-斬-はその場所には居ない。
分身で回避し建物の上に立っていると既にミノタウロスに取り囲まれゴルゴーンが周囲に展開されている。

「此処は強行突破と行きますか」

その一言と共に建物から飛び出し、最大数出せる分身を9体出現させまずは取り囲むミノタウロス全てを倒す。
何の臆面も無く呟き迷うことなく分身と共に突撃した入即出やる夫のその姿は今までの姿とは違った。
恐怖を振り切った以前とはまるで違った彼に。

>>マズルカ、all

5ヶ月前 No.82

大規模反攻作戦開始 @5121☆stkO0KxpThU ★iPhone=C5jWn466A9

【横浜戦線 上空 輸送機内/竹内優斗(VF-19 エクスカリバー)】

コクピット内で息を深く吸い込み、吐き出す。緊張しているかと問われれば無論していると答える程度には緊張している。
今回の作戦はいつもの二級戦線のものではなく、文字通り負ければ終わりの大規模反攻作戦だ。敗北は日本の消滅を意味する、家族も、友人も、元の部隊の仲間たちも例外なく死ぬ。
結構精神的に負荷が掛かっているが、それでも全てを投げ出して逃げるという選択を取るほど臆病でもなかった。戦うと決めたのはこの機体に触れたその瞬間だ。
両手で頬を叩いて気合いを入れる、ヤマトの通信に返事をした頃には不思議と不安は鳴りを潜めていた。優斗は自分でも分かっていなかったがスイッチさえ入れば戦える方らしい。
曲射砲の一斉射撃が始まり、ヤマトや橋川清太郎が自分よりも先に降下する。優斗はヘルメットを被り直して強く操縦桿を握る、さあ時間が来た。

「竹内優斗、VF-19 エクスカリバー、発進します!」

輸送機からの降下ということで最初は人型のバトロイド形態で輸送機からゆっくりと飛び出す。これで後戻りは出来なくなった、だが不思議と落ち着いている。信じよう、僕なら出来ると。
これは言わば始めの一歩だ、ここでつまずく訳にはいかない、赤い人型戦車のパイロットが高らかに叫ぶ、仲間を守れ、家族を守れ、戦友を守れと。心の底から熱い闘志がゆっくりと湧き上がってくるのを感じる、最初の恐怖やプレッシャーは既に吹き飛んでいた。
ヤマトのフルバーストと橋川の機体がスナイパーライフルによる正確な狙撃でこの戦域のゾンビヘリを一掃していく、地上からも攻撃の光が見えたがアレは霧亥さんとシボさんのコンビだろうか?
これで次のゾンビヘリが後方から湧いてくるまでの制空権は確保したようなものだ、中型幻獣の空中要塞スキュラは健在だが、チャージが必要なレーザーと真下への爆撃しか攻撃手段のない奴らでは戦闘機や爆撃機は止められない。

≪野郎ども、仲間が目にもの見せやがったぞ! 我らも後に続け!≫

空軍のエース達が今までの鬱憤を晴らすと言わんばかりに地上の幻獣たちに猛攻を加えていく。乱れた足並みの立て直しを図る幻獣に容赦のない爆弾の雨を叩き込んでいく。
烈火の如き攻勢の後に一時帰投の為優雅に旋回していく彼らに一瞬見とれかけるが、直ぐに我に帰るとレーダーを見る。ゾンビヘリ現状ゼロ、スキュラの数は16、ミノタウロスとゴルゴーン合わせて……ダメだ、レーダーが中型幻獣を表す紫に染まって正確な数が分からない、少なくとも50はくだらないだろうが。
今は敵の前線が乱れている、前衛にミノタウロスを置き後衛にゴルゴーンという鉄板のパターンを取れないでいる今が好機だ。

≪こちら竹内、地上部隊の援護に回ります≫

ガウォーク形態に変形して高度を維持してブースターを吹かし前線に到達すると、決して軽くない傷を負い足並みを乱しているゴルゴーンを集中的にガンポッドとレーザー機銃で銃撃を加えて一体ずつ丁寧に撃破していく。
そして敵の攻撃がこちらに向く前にファイター形態に変形して即座に離脱、ヒットアンドアウェイを実践する、逃れた先に同じ部隊の機体の反応を見つける、これはやる夫くんか。

≪竹内より入即出機へ、援護は必要ですか? どうぞ≫

小型幻獣を鬼のような勢いで討伐していくやる夫、彼はこの作戦が初陣のようなものだった筈だ。
初陣の時は必要以上に緊張したり恐怖したりするものだ、戦いを見るに彼が自棄になっているとは思えないが、状況が許す限りは彼に気をかけていこうと前々から思っていたところだ。ゾンビヘリは移動速度が早いから増援に来るのは早いだろうが、まだ時間はあるはずだ。

>入即出やる夫、ALL

5ヶ月前 No.83

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【横浜戦線 上空→地表/橋川 清太郎(Blitz griffon)】

「何て制圧力だ……」

シボの機体から射出された誘導弾が、ゾンビヘリの集団を一網打尽に撃墜していく。
レーダー表示の一部分が丸ごと塗り替えられるのを、畏敬の眼差しで見つめる。
その方面での特化型であることは知っていたが、たった一武装でここまでの戦術効果を発揮するとは。

「! 砲撃か」

間を置かずモニターに予測射線やカウントタイマーがリアルタイム送信された。射線の座標は今自分達がいる空域より更に上方に位置している。
タイマーが秒を刻む度に神経が張り詰めていく。受信データを見る限りフレンドリーファイアの心配は皆無とわかっているが、それでも多少意識してしまう。
やがてカウント表示がゼロになり砲撃が実行される。撃ち出された弾体は、瞬きすら許さぬ速度で予定通りの軌道を通り過ぎスキュラタイプの一体に着弾、豪快に破壊した。その後同じシーケンスでもってもう一体のスキュラを撃破。二度の轟砲を終え冷却のため一時沈黙する。

「あれは、やる夫の……」

地表の戦闘エリア、その中でも特に混雑している部分をズームで確認すると、XAN-斬-の姿が見えた。ゴブリンタイプ相手に得意の白兵戦で圧倒している。凄まじい勢いで長刀型武装アクナギノツルギを振るい、次々と膾(なます)切りにしていく。

(……本当に新兵なのか?)

率直にそんな感想が出た。彼の動きは明らかに新兵のレベルを逸脱する。XAN-斬-の機体性能もあるのだろうが、白兵戦を基軸にああも立ち回るのはセンスと経験がモノを言う。

「!」

一瞬の隙をつかれ、ゴブリンリーダーが一気に優位に立つ。
まずい、あれではあと数秒と経たないうちにトドメを刺されてしまう。
すかさずPierce blowの銃口をリーダーに向け、やる夫の援護を試みる。

「なっ……これは!?」

しかし、次の瞬間XAN-斬-の様子が一変し独力で危機を脱した。そしてあっという間にリーダーを葬る。
土壇場で何かが吹っ切れた。否、箍(たが)が外れたというべきか。その後彼は分身などを用い、更に洗練された動作で瞬く間に幻獣達を蹴散らしていく。

「おっと、こっちに集中しないと」

レーダーに視線を戻し、数を盛り返してきた幻獣に注意を向ける。他人の活躍にばかり見惚れるわけにはいかない。自らも率先して撃墜数を稼がねば。
やる夫の方には竹内が援護を提案してくれたようだ、とりあえずの心配は無用だろう。

「……よし!」

意を決し、ある武装の使用を決断する。幻獣側の前線が安定していない今が好機だ。
淀みない手つきでコンソールを操作し、武装変更する。瞬時に機体がプログラムを受理、Pierce blowを元あったウェポンラックに掛け直す。そして超高出力大口径電磁熱線砲Rays of the□sunを取り出した。
その重量と放熱時間ゆえ使い勝手は最低クラスだが、そこに目を瞑ってもお釣りがくる程の火力を誇る。まだ混戦状態になっていない今ならば本領を遺憾なく発揮出来る筈。
一気に地表10m程度の超低空まで降下、スラスターでのホバリングをしつつ構える。

《こちら橋川、本機も重火力兵装を使用します。射線に重ならないよう注意して下さい》

シボに倣い各味方機のレーダーに簡易的な射線データを送信する。それと同時にエネルギーのチャージを開始した。実弾兵装とは一線を画するフォルムの銃口に、破壊の光が収束そして凝縮していく。五秒程かけて電熱エネルギーは銃身内で増幅され、開放の時をいまかいまかと待つ。

《……発射!》

射線上に飛び込む恐れのある機体がいないことだけ確認し、迷うことなく砕滅の輝きを吐き出した。特大サイズの光条は中型幻獣の集団、その一部を飲み込み容赦なく消し炭へと変える。
レーダーを埋め尽くす紫が目に見えて減少した。

「こんなもんかな」

確かな手応えに基づいた笑みを浮かべ、味方へ損害がないのを確認する。シボ程ではないが敵軍勢に打撃を与えられた筈だ。
直ぐ様冷却を開始、バックパックへ再度格納した。

まだ作戦は始まったばかり、力み過ぎて途中でバテるような事態は避けるべきだろう。

>>all

5ヶ月前 No.84

鋼鉄の棺桶/リベリオンウィッチ @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_vqN

【横浜基地〜横浜戦線/地上〜上空/ハーマン・ヤンデル中尉&レイバン・スラー軍曹(61式戦車5型)、レイチェル・A・キャクストン少尉(SR-71Wジェットストライカー着装)】【遅くなって御迷惑をお掛けしました。】


車内から件の技術肌の人間離れした女科学者(シボ)が、短い期間の間で速やかに構築した間に合わせとは思えない機能性を有している戦術〜交戦級のC4I(指揮・統制・通信・コンピュータ・情報※今回の場合、元々有していた連邦陸軍の規格とはまた別で自衛軍、もっといえばそれをベースとしたダイイチ独自の物)システムによるリアルタイムでのデータリンクで齎される陸空に於ける友軍の動きや状況把握を行いつつ――

一方で砲塔ハッチから上半身を晒し、ヤンデル中尉はその生の視界で繰り広げられる連隊規模以上の特科火力による榴弾と多連装ロケット(MLRS)による盛大な準備砲撃と、其処から繋げる形で開始される(ダイイチ)の機動兵器、主に空中機動可能な機体による空挺降下からの斬り込みを双眼鏡で確認し、戦術レベルでの戦況の変化を確認する。

同時多目標照準(マルチロック)による指向性重エネルギー兵器の色とりどりの火線と、更に後方から飛来する多数の長距離誘導兵器及び凄まじい弾速で飛来する電磁投射砲(レールガン)システムによる間接火力支援が元は自衛軍(学兵)が運用していた戦闘ヘリ(きたかぜ)や(うみかぜ)の被撃墜後の成れの果てである(ゾンビヘリ)と中型の飛行種(スキュラ)と幻獣側の砲兵とも言える(ゴルゴーン)が墜され消し飛び、続く面々の射撃を中心とした攻勢でその大半が無力化されていくのを見ながら

ヤンデル中尉「“露払い”としては上々だな。―――此処からは“後詰め”如何」

大っぴらに、そして大胆に…(地獄)の堰は切られたのだ。もう止まらない、止められない、止めてはならない。――最前線にてこのエリアを受け持つ自衛軍の正規機甲連隊(“可憐”等の重ウォードレスを含む機械化随伴歩兵付き※事実上の機甲戦力を中心とした諸兵科連合である)及び北海道からの増援の師団規模の機甲戦力、そしてヤマト旅団長から(預かった)歴戦の学兵たちで構成された(堅田女子α戦車中隊)、突破に伴う地上兵力としては規模も大きく士気も非常に高い(無論、もう後が無いことも影響しているだろうが)、少なくとも今のところは

―――

掲げた信号拳銃、そしてポウッという間の抜けた音と共に打ち上がる赤い信号弾。


同じく並んだ各発起点から進発の信号弾が上がる。先行して侵攻を開始する友軍の人型戦車、直掩の戦闘ヘリ(きたかぜ・うみかぜ)群、そしてその後方からその後方から続く自分達も含めた各種AFV群、照明弾の明かりに照らされて鋼鉄の棺桶の群れが広がる廃墟を轟音を響かせ揺らしながら進発していく。ハッチを閉めて車内に引っ込んだ狂える戦車長もとい狂える戦車中隊長はヘッドセット越しに応答する(ダイイチ)の(風渡り)と同じく自車と僚車もまた呼応した。


ヤンデル中尉≪此方旅団第一戦車中隊、各車ともに通達事項並びに符丁更新了解。作戦行動を開始する。――ストライダー01より各車、前へ!≫


―実際の所、あの後(顔合わせ)した際の彼女ら(彼ら)の反応は様々だった―そして概ねその大半は快いモノとはある意味間逆のモノだったのは言うまでも無い(本人の纏うアレな雰囲気や態度を見れば分からなくも無いが)、それでも一応は部隊としての体を維持出来たのは演習で見せたヤンデルの高度な手腕と技量、そして意外にも両者の間を取り持つスラー軍曹の地味な努力の賜物だろう。



――先頭を指揮車である61式5型が陣取り、左右後方を堅田女子α戦車中隊の74式改が固める、更にその両脇――は同じく他部隊の指揮車両(現地自衛軍の車両は74式改で北海道からの増援の戦車隊の車両は90式である)、突破陣形は自然、ポピュラーなパンツァーカイル(くさび形陣形)、戦車部隊の後方はIFV(歩兵戦闘車)やAPC(装甲兵員輸送車)が占めている。“露払いの露払い”で準備砲撃や機動兵器・人型戦車・航空戦力による“掃除”が終わった後に地固めとして機甲戦力が続き、重要拠点奪還後の市街戦に備えウォードレス兵を満載した輸送車両を素通りさせて損害を抑えていく寸法になる。


ヤンデル中尉≪ストライダー01より各車へ、接敵後射程内に入り次第自由射撃を許可する。先は長い、無駄弾は撃つな。≫


先の準備砲撃及び空挺降下した(ダイイチ)の面々の強打によるショックはかなりのモノらしく、態勢を立て直さんと進出させてきたスキュラとゾンビヘリが叩き落された時点で強引な突破自体は容易だ。――各車の同軸機銃ががなり疎らに点在しているゴブリンの小規模な群れを薙ぎ倒し、尚且つ轢殺してそのまま突き進み続ける。

――地上部隊の初期の(食い破り)は現状のところ順調である。


≪投下!投下!≫

≪ワイバーン03、効果確認――そのまま奴らを焼き尽くせ≫

攻撃機から投下されるナパーム弾が広範囲へ業火を広げ、小型から中型幻獣を巻き込んで舐める様に焼き尽くし、集束爆弾(クラスター爆弾)が続いて幻獣の砲兵たる(ゴルゴーン)の一群を爆発の渦に飲み込んでいく。無誘導兵器が多いが、火力に問題が無いのはこれらの兵器が元々面制圧用途に向いている物だからというのもあるが、純粋に搭乗員の練度の高さも伺える。

砲撃に続いて散開し地上部隊へのCAS(近接航空支援)に当たる空自のF-4戦闘機及びF-1支援攻撃機、しかしそれとは別にF-15戦闘機数機は搭載しているスパロー中距離AAMによるスキュラやゾンビヘリ相手の空対空戦闘へ移る。…とはいえゾンビヘリに関しては増援以外は粗方撃破されているので、自然――スキュラへとその照準は向けられていく。

―――



――

“それ”はまるで(空)に誰かが“切れ目”を入れたような蒼い光の軌跡――恐らく目撃した者はソレが航空機のモノとは思わないだろう。

何せ、ソレがあまりにも不確定なランダムめいた軌跡を辿っている事と――何よりソレが(速過ぎて)目視での追尾が困難だからだ。

――

錐揉みからの戦闘空域突入と同時に、リベリアンウィッチは自身の探査魔法(魔導針※ウィッチの魔法式レーダーの様なモノ、元々は“ナイトウィッチ”と呼ばれる夜間戦闘に特化したウィッチ達が主に用いていた哨戒技能であるが、魔法力の応用技術向上によりユニットを経由してある程度は機載レーダーとして扱える様になっていた、なおレイチェル中尉の物は自前の物とユニットの機能の併用。)を最大探知領域まで広げ、“敵”のレーダー上の識別と位置情報を更新。

先ず目に付けた目標は3体のスキュラ、兵装システムで搭載している空対空AAM(AIM-9XM-3Wサイドワンダー)を選択、HMD上に表示されている照準システムがソレらの大型レーザー発振器(主眼)にロックオンサインを刻む。



レイチェル少尉≪ミッドナイト01、エンゲージ!(交戦!)、FOX2!FOX2!≫

そのコーリングと同時に、ユニットの兵装倉(ウェポンベイ)を開放し、コールドローンチでサイドワンダーを2発射出すると共に彼女のジェットストライカーが一層の(加速)を開始――瞬間、瞬時に音速の壁を超え彼女の姿は文字通りの(軌跡)と同義となった。

恐ろしい事に、彼女は自身が発射した2発の空対空ミサイルを(追い抜いて)―迎撃手段を取る寸前のスキュラに肉薄、通りすがりの辻斬りよろしくユニットのガンポッドとメインアームのCマグ(ドラムマガジン)を装着したXM29A2W OICW(個人主体戦闘武器)による近距離での掃射と速射を浴びせ掛ける。

BUUUUUUUUUUUUUUUUN!

PATATATATATATATATATATATATATAN!

ガンポッドは7.62mm、XM29は5.56mmとスキュラを仕留めるには心許ない口径だが、(魔法力)による弾頭コーティングはこれらの破壊力と貫徹力、射程を20mmクラスの機関砲に匹敵するモノへと変貌させている。――それらの射撃は自然、生体ミサイルや小型のレーザー発振器を撃ち抜き、誘爆させ、致命傷に至らずとも攻撃手段を奪い使用不能にしていく。


レイチェル少尉≪――Whooooooooooooooo!!≫


PATATATATATATATATATATATATATAN!

BUUUUUUUUUUUUUUUUN!


…数秒の時間差で追い付いたサイドワンダー二発が灼熱した空薬莢を撒き散らしながら身を翻し飛び去る彼女の背後でズタボロになったスキュラの(主眼)に着弾し爆散、止めを刺す。

ソレを息つく暇も与えず3セット繰り返し――30秒ほどの交戦時間で三体のスキュラを撃破、合間に弾倉(Cマグ)を交換しつつ――彼女は戦場を一筋の(軌跡)として“飛び交い”空中機動可能な遊撃兵として対空・対地問わず、(風渡り)や友軍の援護や支援に回る。

魔法力という得体の知れない力を扱う兵(ウィッチ)に於いて(エース)と呼ばれる所以は幾つかあるが、彼女…レイチェル・A・キャクストン少尉の場合、驚異的なコンマ単位での空間認識能力と、戦術機動に於ける(躊躇の無さ)が上げられるだろう。歴戦のウィッチでも躊躇する様な無謀とも言える軌道――刹那の気の緩みがそのまま(墜落=即死)に直結する様な速度のまま軌道を躊躇無く飛んでのける相当な(スピード狂)という点だろう。

―――



下方を(Blitz griffon)の電磁熱線砲の火線が多数の目標を巻き込みながら通り過ぎて行く。――横目でヒューッ!と賞賛の口笛を吹きながら相変わらず馬鹿げた飛行速度のリベリアンウィッチはその経過を見届け、さてはて現状では特にヘルプコールは無いことを確認しつつ…個人的に(心配)だった“仲間”の上空へ移動する。



結局のところ彼女自身の心配はある意味では無駄で済んだ様で、レイチェルは内心胸を撫で下ろす。――少なくとも彼自身の(努力)の結果は少しずつながら確実に(開花)しつつあるらしい。

レイチェル少尉≪ミッドナイト01よりXAN-斬へ、…初陣って言ってたけど大したモンじゃないか。成る程あたしの心配は杞憂だったみたいで良かったよヤルオ!これでドーテイは無事卒業って訳だね。≫


殺伐としている現状ながら、多少リラックスさせるつもりの軽口ながら色々とアレな発言をオープンチャンネルでするこの海兵上がりのウィッチの感覚も問題かもしれない。


≫入即出やる夫(XAN-斬)、竹内優斗(VF-19 エクスカリバー)、橋川 清太郎(Blitz griffon)、ヤマト旅団長(フリーダムガンダム)、自衛軍、風渡り(海軍第一特務旅団)ALL

※警告に同意して書きこまれました (個人情報)
5ヶ月前 No.85

大規模反攻作戦開始 @5121☆stkO0KxpThU ★iPhone=C5jWn466A9

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5ヶ月前 No.86

スパルタンと魂の魔女の行軍歌 @sierra09 ★5aJ5lBLy87_z8B

【横浜戦線/ローンウルフ、マズルカ、魔女ノ旅団】

マズルカ「<<よーし皆ちゃんと聞いたかな?増援の位置をちゃんと把握して対処してねー空のスキュラ狩りと地上の中型幻獣の応戦。それぞれ得意分野で
しっかりとチーム分けしていこう。それと地上の中型ゴルゴーンタイプ約10体が射撃準備中!向かえる人は早急な対応を頼むよ!>>」

一応オペレーターとして指揮車両に搭乗して座っているが(まだ)本職では無いマズルカはあくまで本職オペレーター東三条のサポート位しかやる事が無い。
無暗に割り込まずあくまで更新された情報の再確認と急を要する事態への警告だけに留めてそれなりにオペレーター業務をこなしている。

ローンウルフ「<<此方ローンウルフ。トンネルラット(鼠穴)部隊の救援に向かいます。小型PB(幻獣)なら自分達スカウト(歩兵)で十分対応可能です>>」

小型幻獣の増加とそれによってトンネルラット達が足止めされ計画が遅滞した事を聞くとローンウルフは即座に援護に赴く。魔女ノ旅団を乗せた
95式高機動車二両が車載7.62mm機関銃を発砲しながら友軍の戦車や人型戦車、そして同じスカウト。更には中型幻獣の足元を掻い潜って猛スピードで走り抜ける
今の所ダイイチの風渡り達や友軍が小型幻獣に包囲されたという報告は無い。そして自分達(ローンウルフ等)ではスキュラは勿論中型幻獣の対処も難しい
ならば出来る事は同じ歩兵同士つまり小型幻獣の相手だ。もとより後方でずっと待機しているつもり等無かったが漸く"出来る"任務が来たと内心喜ぶ

こうした曲芸走行で最も近いトンネルへと到達する。どうやら情報通りゴブリンを中心とした小型幻獣がこぞって押し寄せている様だ。
地上から穴を掘られて侵入されたか、あるいはトンネル内その物へ"実体化"したか少なくともトンネルの上つまり地面は埋め尽くされている様な状況だ
ここからトンネル内に侵入した小型幻獣を排除し、ミサイルラット部隊が上空のスキュラへ攻撃させる事がローンウルフ達の任務となる。

ローンウルフ「総員降車!戦闘開始!」

ギャレンタイン無線手「<<此方海軍第一特務旅団スカウト部隊。之より鼠穴の援護を開始する!>>」

95式高機動車からそれぞれの武器を構えたローンウルフと魔女ノ旅団達が降り立ち、歪な人型と一つ目が特徴の小型幻獣通称ゴブリンへ攻撃を開始。
ローンウルフのMA37アサルトライフルを皮切りに、M16A2、M727各種突撃銃そしてM60とM249軽機関銃、M14自動小銃が次々と火を噴く。
だが最弱幻獣のゴブリンと言えど歩兵用の小銃弾では何発も撃ち込む必要があり、特に自衛軍同様5.56mm小口径高速弾を主力とする魔女ノ旅団は
モザンビークドリル…胴体に二発。頭に一発撃ち込む事で確実に一体ずつ始末し、ゴブリンの基本戦法である2〜30匹が一斉にジャンプして飛び掛かる
攻撃に対しては予めネルソン、トゥオンブリーの両機関銃手が弾幕を張る事で妨害する。しかし之でも2ガウンたった11名の戦力ではさばき切れず
通常なら数に押されて飲みこまれてしまうだろう。恐らく増援に気づいたトンネルラット部隊もそして攻撃されているゴブリン達もそう思っていた

しかしこのスカウト部隊には一名イレギュラーが存在した。漆黒の全身強化装甲服を纏ったリーダー事ローンウルフである。ゴブリン達のふがいなさに
苛立ちを覚えたゴブリンリーダーは「キョッキョキョ!!」と叫び両手に持ったトマホークを投擲し、手を足の様に使い四足動物の様に高速で飛びこむ。
身長2m体重約160kgの突進は投擲されるトマホークと併せ十二分に脅威である(事実過去学徒兵は2年生までリーダーとの単独戦闘は禁止されていた)
だがその相手であるローンウルフはというと、なんとMA37アサルトライフルを撃ちながらゴブリンリーダーへ向かって同じ様に突撃して来たのだ
しかもゴブリンリーダーでは無く周辺のゴブリンの頭部を正確に二発ずつ撃ち込み、ローンウルフが走るのと併せて周囲のゴブリン達がバタバタ倒れて行く
肝心の飛来するトマホークはどうしたかというと、弾倉交換のついでにまるで羽虫でも払う様に腕を振るいいとも容易く弾き落とす。

そのままゴブリンリーダーと正面からぶつかり合う。結果どうなったかと言えばゴブリンリーダーの方がまるでトラックにはねられた様に宙を舞い
地面に叩きつけられた。何故かと言えば単純な理屈でありミョルニルアーマーによるパワーアシストに加えローンウルフ自身が身体能力を強化されており
更にアーマー含め重量は200kg以上、因みに身長も2mを超えている。つまり体格も筋力も装甲も速さもどれをとってもゴブリンリーダーより勝っていたのだ。

その後も津波の如く押し寄せるゴブリン達をMA37アサルトライフルで撃ち、ナイフで突き、肘や膝を使って殴り、脚を使って蹴り、踏み潰して進む。
この第五世界の洗礼されたスカウトであれば華麗にカトラスを振い、舞う様に死を与えるのだろう。だがスパルタンの戦いは華麗さとは縁遠い
たとえゴブリンのジャンプ戦法で包囲されても銃やナイフに拘らず使える物は何でも使い、大きな目玉や臓物を素手で引き抜き、頭や腕を引き千切り、
今まで幻獣が人間にそうしていた様に"力でねじ伏せる"のだ。だがただ単純にローンウルフはゴブリン達を血祭りに上げている訳では無い。
上から見れば良く分かるが、数十匹のゴブリンの群れにローンウルフが突撃し之を分散させ、突撃したローンウルフに注意が向いた後魔女ノ旅団が
銃撃を加えてこの小部隊を全滅させ次の群れに向かう。と言う戦術に基づいたものであり之によって11人が圧倒的大多数の小型幻獣の群れを翻弄し
数を減らすことに成功している。地上がある程度間引く事に成功すると、魔女ノ旅団に地上の確保を命じローンウルフはトンネル内に飛び込む。

狭いトンネルの中では戦術も戦略も無くただ互いの返り血を浴びる凄惨な白兵戦が繰り広げられるというまるでWWTの様な光景となっており
そこに飛び込んだローンウルフはまず鼠穴部隊へ自分は海軍第一特務旅団所属の味方だと言う事を知らせ、その後彼等の先頭に立って文字通り血路を開き
地対空ミサイルによるスキュラ攻撃を成功に導く。一見同じ様な強化人間(第六世代とスパルタン)が纏う強化服(ウォードレスとミョルニルアーマー)と
余り違いが無い様に思えるがミョルニルアーマーとウォードレスの最も違う点は防御能力にある。人工筋肉による身体能力強化、補正を主とし装甲は
強化プラスチック製の必要最低限しか施されていないウォードレスと違い、ミョルニルアーマーは極めて強度の高い多層合金で構成された外装甲に
防護加工とエネルギーシールドが張り巡らされている。その為ゴブリン等に"少々"どつかれた程度では負傷する所かエネルギーをやや消耗する程度なのだ

鼠穴兵「ありがとう御蔭で予定通り攻撃出来そうだ」

ローンウルフ「では我々は次のトンネルへ向かいます。御武運を」

鼠穴兵「…しかし"アレ"本当に俺達と同じスカウトなのか?正直新手の幻獣かと思ったぞ」

鼠穴兵2「俺はてっきり死神が降臨したのかと思ったぜ」

無数の小型幻獣の返り血を浴びて漆黒のアーマーが赤く染まり、更にトンネル内に突入する際銃だけでは心もとないと、廃車のドアを外して四枚程重ね
左腕に巻き付けた簡易大盾を、右手には地面のコンクリート事引き抜き"柄"を引き千切って短くした即席トレンチメイスという出で立ちで
殺到するゴブリン等を押しのけ、叩き潰して鼠穴部隊を引き連れ攻撃地点まで道を作る姿は、その後ろで戦う鼠穴部隊のスカウト達にとって
頼もしい存在ではあったが同時に幻獣と同じ位恐怖を覚える存在であった。

ローンウルフ「ここは片付いた。次のトンネルに向かう」

エヴァーズマン「了解です大尉<<スカウトチームよりヨコハマベースHQ。我が隊はトンネルラットの援護を続ける以上>>」

サンダーソン「凄い活躍でしたねスティール大尉」

ローンウルフ「いややはり私の武装ではPBと効率良く戦う事が出来ない。お前(サンダーソン)の様にショットガンもあればもっと早く片付けられた」

横浜基地HQへトンネルの一つの支援に成功した事と鼠穴部隊の援護を続ける事を報告した後、ローンウルフ達は95式高機動車に乗り次の地点へ向かう
尚次のトンネル地上部分では即席トレンチメイスでなく建設用クレーンのフックをまるで鞭の様に振り回すローンウルフの姿が目撃された。
しかもローンウルフは14.5mm×114高速徹甲弾を使う大口径セミオートマチックスナイパーライフルも携行しており、小型幻獣だけでなく
ゾンビヘリに対してもヘリキラーウェポンとして有効に活用し、幻獣側の航空支援をある程度阻害する事まで出来る様だ。

>>ALL

4ヶ月前 No.87

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【横浜戦線/橋川 清太郎(Blitz griffon)】

《Blitz griffon了解。増援に対処します》

HQからの通達を受け、事務的に返答する。まだ想定内かつ被害も軽微だが、やはり緊張感は増すというものだ。

「!? 異常だって?」

どうやら早速足元を掬われたらしい。緊急事態……というわけではなさそうだが、やはり早急な救援は要るだろう。
さてどうしたものか、今しがたやってきた増援を迎え撃つか、それとも味方の助けに行くか。普段であれば迷わず後者を選んでいる、しかし現在は大規模共同作戦中だ、ある程度は効率的で冷徹な判断を下さなければならない。

《……了解、スキュラの撃破に向かいます》

ここは組織的な円滑化を重要すべきか。それにあまり味方の戦力を過小評価するのも失礼にあたるだろう。よって彼らを信じて己の責務に集中することにした。

(! ローンウルフ……助かった)

鼠穴には別の風渡りが対応してくれるようだ、見れば彼の乗っているであろう95式高機動車が、穴目掛けて交戦しながら疾走している。そしてローンウルフと魔女ノ旅団達は降りるや否や、ゴブリンの集団に突撃を仕掛けた。彼らの持つ大量の銃火器が鉛玉の嵐を巻き起こす。

「この分なら大丈夫だな」

カメラアイのズームやセンサー類でこれ以上穴の状況を詳しく知ることは出来ないが、不思議と不安感はあっさり拭われた。

片刃式長剣型白兵武装Black excaliburをバックパックから取り出し、スキュラへ向けて加速。非歩行式接地機動でレーザーや他の幻獣達をいなすように躱しつつ距離を詰める。人型兵器特有の滑走で大群の隙間を縫うように駆け抜け、ひと仕切り突破したところで跳躍、バーニアを更に吹かし肉迫する。そしてスキュラのクロスレンジへ入ると同時に斬り付けた。
その外殻は幻獣の中で最も頑強であり、生半可な武装では歯が立たない。
――――が、その鋒(きっさき)は残酷なまでに容易く食い込み、引裂き、噛み千切った。障害などまるで存在しなかったかのような呆気なさで、素振りでもしたかのような自然さで切り裂く。
Black excaliburの刀身は黒曜石系統の合金で出来ており、先端部分は単分子レベルの厚みしかない。スキュラの外殻は確かに規格外だ、しかしこちらの武装もまた同様に規格外だったのだ。
かくして、空中要塞とまで謳われた防御力を誇る幻獣スキュラは、一閃の下に個体としての生涯を閉じた。

「次!!」

まだだ、たかが一匹多く倒せたくらいでいい気になっていけない。それに自分の武装が特別強力なわけではない、事実シボの機体にはBlitz griffonを数段上回るような兵装が幾つも存在する。

「そこっ!!」

一匹、飛び上がってからの振り下ろしで葬った。レーザーは脅威ではあるがそう極端な精度で放たれるわけではないので、一度パターンを見切ってしまえばあとは度胸の問題だ。更に今はヤマト、優斗の撹乱行動のお陰で本来よりも回避が容易になっていた。

また一匹。自分は特に剣術の心得はない。だがこの武装は切れ味と扱い易さを両立している。性能面で補えばいいだけのこと。
そうして手近なスキュラタイプを何匹か片付けたところで、一度標的を変える。

「逃さない!」

次に狙いを定めたのはゴルゴーンタイプ。丁度いま十体程発射体勢に入っており、角度からして地上部隊を攻撃しようとしているのだろう。そんなことはさせるものか。
Black excaliburをバックパックへ戻し、今度はサブマシンガン型武装Tussle dogを取り出す。サイティングが済むや否やすかさず空中からフルオート射撃を開始した。
生体ミサイル発射のためゴルゴーン達は全く対処行動が出来ず弾幕に晒される。そして彼らの外殻はスキュラとは逆に薄いので、鉛玉による蹂躙を甘んじて受けるばかりだ。
間もなくして掃討は完了する。やはり無防備な状態だったというのが大きく、予想よりも滞りなく終えられた。

《こちらBlitz griffon、増援の出鼻を挫きました。引き続き対処にあたります!》

>>all

4ヶ月前 No.88

大規模反攻作戦開始 @5121☆stkO0KxpThU ★iPhone=C5jWn466A9

【横浜戦線 上空/峰津院 大和(フリーダムガンダム)】

「ふむ、私はどうやら彼らを見くびっていたかもしれんな」

想定の範囲内とはいえ即座に異常事態に対応する風渡り達。ローンウルフの部隊はは鼠穴の小型幻獣の排除に乗り出し、橋川に至ってはスキュラを両断した。
このまま力押しで行ける、という悪魔の囁きをヤマトは押し退けて堅実に状況を優勢に傾けていくために思考を巡らせる。
目下の脅威はスキュラだ、今奴らを撹乱できる戦力はヤマトと竹内優斗、そして橋川清太郎しかいない、ヤマトはフリーダムガンダムの背中の翼を展開してハイマットモードに移行する。
この高機動形態ではマルチロックからのフルバースト射撃は行えないが、それを補って余りある機動性を得られる。ビームライフルを腰のウェポンラックに収めてビームサーベルを抜き放つ。

≪君島よりダイイチ各位へ、その位置なら5121が向かうより俺の方が位置が近い、煙幕弾は俺が撃つ。あと30秒待ってくれ≫

≪峰津院より君島機へ、煙幕弾などいつのまに積んでいた?≫

≪へへっ、とある黄色い先生に教えて貰ったのさ。備えあれば憂いなしってな、念のために三発分積んどいた≫

戦闘の技能は見劣りするもののこういう気の利かせ方は君島の右に出るものはそう多くないだろう。滝川に教えてもらったと言っていたが煙幕弾は装備リストに入っていなかったはずだ、どこから調達したのかは後で聞こう。
ともあれ、あと30秒稼げばいいのならば楽なものである、生体レーザーの発射体制に入っていたスキュラの一体に高速で肉薄してすれ違いざまに発射口に二回斬撃を見舞う。動揺するように発射口の光が弱まり、じきに消える。
流石に二回斬った程度では落ちないか、そう考えるとまるで熱したナイフでバターを切るようにスキュラを斬り裂いた橋川清太郎の剣がどれほど高威力なのかが伺える、奴が敵にいなくて良かったと思いながらもスキュラの隊列に飛び込み次々に斬っては距離を取るというヒットアンドアウェイを繰り返す。
橋川清太郎はスキュラの注意を引き付けた後サブマシンガンで発射体制に入っていたゴルゴーンの隊列に弾幕を浴びせる、彼は状況がよく見えている、かなり共闘慣れしていると見た。

≪峰津院より橋川機へ、貴官には無用の心配かも知れんが深追いはし過ぎるな。今ローンウルフが鼠穴を順次制圧中だ。スキュラに関してはミサイルラットが行動再開できるまで持たせればいい≫

スキュラを斬り裂きながらも器用に橋川清太郎に通信を入れる。彼の機体を用いた戦闘技能はトップクラスに位置すると見ているので余り心配はしていないのだが。
ともあれ、今の時点で全力を出し過ぎると岩国基地奪還作戦までにバテる可能性もあるので一応は忠告しておく。皆もバテなければいいのだが、どうなるか。

≪峰津院よりマズルカへ、念のため戦線後方に補給車の手配を、人型戦車はそろそろ弾薬が尽きる頃合いだ、ダイイチ各員も弾薬は惜しむな、ここが作戦の第一関門だ≫

そう檄を飛ばしながらもヤマトはスキュラの撹乱を止めない。無理して落とす必要がないというのは楽でいい。
本腰を入れて白兵戦で落とそうとするならば人型戦車用の超硬度大太刀を持って来なければならない、少なくともフリーダムガンダムのラケルタビームサーベルでは数回深く斬らなければ厳しいだろう。

>橋川清太郎、マズルカ、横浜戦線ALL


【度々書き込みが遅くなって誠に申し訳ありません;】

4ヶ月前 No.89

蛮族白饅頭 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

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4ヶ月前 No.90

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【横浜戦線/橋川 清太郎(Blitz griffon)】

ヤマトの駆るフリーダムは瑠璃紺の翼をはためかせ、戦場を駆け抜ける。電熱を一振りの刃として形成した白兵用武装ビームサーベルを翳し、スキュラへ斬りかかった。
白き騎士の天舞輝劔によりスキュラ達は見事に翻弄され、本来の高火力を生かせないでいる。
一撃の威力こそこちらのBlack excaliburに劣るが、刀身部分を質量に頼らないという性質上、軽さや取り回しの面ではあちらに軍配が上がる。事実フリーダムは白兵戦にてこの武装の重量が足枷となっているような様子は見られなかった。

《!……了解、深追いは自重しておきます》

(これはちょっと……危なかったかも)

ヤマトから指示を受けて初めて気付いた、自分がかなりのハイペースで動いていたことに。敵の大軍勢を相手取っているという事実に意識を割きすぎて、無自覚のうちに神経を大きく摩耗していたのだ。短期決戦ならばともかく、長期的ローテーションが肝となるこの作戦では悪手といえるだろう。
ヤマトはすかさずマズルカにも指示を出し、その間も撹乱行動を欠かさない。流石の一言に尽きる、戦闘行動と指揮統率を同時にこなすというのは、並大抵の人間が出来ることではない。そんな離れ業を大した苦もなくやってのける彼は、やはり人の上に立てる器なのだろう。
ふとXAN-斬-に目を向けると凄まじくアクロバティックな機動で、ゴルゴーンを刺してはまた別の個体へ飛び移っていく姿が見えた。
恐ろしく機敏であり、Blitz griffonでは追い縋れるかどうかも怪しい。

(やる夫の動き、やっぱり……)

おかしい。半ば直感的ではあるが確信をもってそんな判断を下した。彼は明らかにその場の傾向……所謂『流れ』を理解した立ち回りを行っている。そんな芸当はとても新兵に出来るものではない。隠された才能がここで開花しているとでもいうのだろうか。

(……ま、何れにしろ助かることには変わりないけどね)

如何なる理由であろうと、その鬼神の如き武勇が自分達を助けているのは事実。ここは素直に彼の力も頼らせてもらおう。

さて、他人に見惚れるばかりでなく自らも動かなければ。
Tussle dogのリロードを終えるとバックパックへ戻し、代わりにリボルバー弾倉式グレネードランチャーSmart elephantを装備する。そして一旦完全に地上へ降り、歩兵方式の堅実な動きでヤマト達の火力支援に回った。
単純な威力と使い勝手はBlack excaliburを下回る、しかし小銃と同等の射程でそれ以上の火力をコンスタントに使えるという大きなアドバンテージを持つ。
スキュラタイプへ向けて一発一発確実に当てていく。自慢の外殻は被弾するたび着実に削れ、数十秒も経つ頃には地へ沈んでいた。
手早く片付けるだけならBlack excaliburを使った方が効率的だが、味方との連携という点では接近によるダメージなどのリスクが無く、通常の射撃戦術のみで撃破を狙えるSmart elephantが勝っている。

>>all

4ヶ月前 No.91

鋼鉄の棺桶/リベリオンウィッチ @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_wGM

【横浜戦線/地上〜上空/ハーマン・ヤンデル中尉&レイバン・スラー軍曹(61式戦車5型※進撃※行進射撃中)、レイチェル・A・キャクストン少尉(SR-71Wジェットストライカー着装)】

ヤンデル中尉≪3時方向敵中型6、弾種3徹甲、2榴弾、第1小隊同時多目標、指命ッ!≫

≪2、良し≫

≪3、了≫

≪4、了≫

≪5、了解≫

過不足無い指示が流れるように下される。

同時に砲塔が旋回。前線の人型戦車や機動兵器、そしてなにより(ダイイチ)各員の手により撹乱され、尚且つ戦力としては漸減され続ける形で数を減らしつつある(幻獣)最前線、数拍遅れて進行する機甲戦力群は各車の主砲射程内へ入り次第。各中隊長の目標指示に従い砲撃を開始。

ヤンデル中尉≪撃ぇッ!≫

――105mm、90mm、120mmのライフル砲や滑腔砲そして明らかに場違いな155mm2連装滑腔砲が腹に響く砲声と共に一斉射される。

榴弾砲や曲射砲による間接砲撃との違いは火力の投射量はそもそもながら、直接照準故の(精度)の違いだ。――前線で暴れ回ってる機動兵器や人型兵器群がエネルギーや弾薬の補給に戻るタイミングを見計らった様に、入れ違いでストレートな砲火で無慈悲とも言えるほど(確実に)止めに次ぐ止めを刺す。

対機甲・対砲兵幻獣とも言えるゴルゴーンも大体が(Blitz griffon)や(XAN-斬-)の活躍でその増援も火力を発揮する事無く撃破され続け、スキュラの方も抑えが相当効いている以上、現状で機甲部隊が成すべき仕事と言えば、進撃して地上部隊の道を(補強)する事と、射的宜しく目に付いた小型・中型幻獣の群れに榴弾や徹甲弾を叩き込み、機銃の掃射で蹴散らし、道を阻む者を轢き潰すのみ、という単調作業そのものと言える。

巧みな業や戦術はまだまだお呼びではなく、現状用いているのはチェス版を傾けて駒を流し落とす様な順序立てた力押し。――全力を費やしつつもペース配分を考えながら、尚且つ作戦計画通りの侵攻速度を維持する。シンプルだが明らかな実力を求められる作業。さもなければあっという間に数の暴力に飲み込まれる。

その点、この面子(ダイイチ各員)は上手くやっているに違いない。

ヤンデル中尉≪ストライダー01よりダイイチ各機へ、一時補給で空いた穴は此方(第一戦車中隊)で埋めて置く―――現状の彼我の交戦距離は十分(射程内)なんでな。遠慮は要らん。≫

そう言いながら、テレスコープ(熱源画像)モニター越しに射角的にも余裕のある高度に、尚且つ(撹乱)されて回避行動もおざなりなスキュラを捉え――

斉射

タイミングをずらして放たれた連装滑腔砲、その155mmAPFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)、一発目がその主眼に吸い込まれる様に撃ち込まれ――信じられない事に二発目はその一体目のスキュラの後方の二体目のスキュラの主眼を同じく吸い込まれる様にして撃ち抜き、突入した重金属(劣化ウラン)の侵徹体が内側から二体のスキュラをズタズタにして撃破する。

連装砲とはいえ一度の砲撃――それも行進間射撃で空中目標の急所を寸分の狂いなく、尚且つ誤射も考慮したタイミングでの(二体同時)に撃ち抜く針の糸を通す様な砲撃。――まさしく高性能なFCSと熟練の職人芸の併せ技と言っても良いだろう。

スラー軍曹「…………………」

ヤンデル中尉≪この距離であの図体と速度、おまけに撹乱されて右往左往してる的だ。外しようがあるまい。≫

そして狂える車長もとい中隊長は舌なめずりしつつ次のターゲットを照準に収める。

―――――――

――



レイチェル少尉≪ミッドナイト01よりXAN-斬へ、ま、スタイル(戦闘方法)が違うから詳しい事は良く知らないけど、そんなもんなのかねぇ――All right!おかわり自由ってこった!んじゃ御互い生き残るとしよう!ミッドナイト01アウト!≫

にひひっと明らかにコンバットハイ気味なのは間違いない様子のウィッチ(機械化航空歩兵)

そんなお喋りも束の間、彼(やる夫)も彼女(レイチェル)もまた其々の戦場へと引き戻される。

HMD越しの戦術表示上に踊る多数の新規注視アイコンと彼我の距離を示すメーターの奔流、速やかにガンポッドの残弾数と搭載しているAAMの本数を確認してやや思案、してる間にも別働のスキュラからのレーザー照射の赤い奔流が複数、彼女へと向けられていくがスイッチを入れての急上昇からの錐揉みターンも交えた(直線的な癖に曲射線)という見る者に目の錯覚を覚えさせる様な馬鹿げた戦闘機動で混ぜ返して迎撃を押さえ込む。

元より、大空でレーザーに追い回されるのはウィッチとしては最早お約束なのかもしれない。

彼女もまた再び一筋の蒼い(軌跡)として、尋常ではない戦闘機動を維持したまま更に複数のスキュラをミシンで穴を開けるが如く縫う様に、尚且つ正確にライフルとガンポッド、そして高初速40mmグレネードの魔力強化された緻密な急所狙いの速射と掃射で蜂の巣にしていく、――空薬莢を撒き散らしながら3体のスキュラを12往復の鉛弾の(縫いつけ)で撃破した後

――撹乱真っ最中の旅団長(ヤマト)の駆るMS(フリーダムガンダム)の傍らに滞空してる様は、サイズ差的な意味で巨人とティンカーベル(妖精)染みている様にも見える。


レイチェル少尉≪サー、(うっとおしい小ハエ役※撹乱役)は承りますよ!よくよく考えて見るとあたしにピッタリの仕事ですんで。≫


本人はXM29A2のCマグ(ドラムマガジン)をレーザーを回避しつつ手早く交換、再装填を難なく済ませながら再びぶっ放し始めている、戦術データリンク上からの彼女からの具申(提案)

ヤマト旅団長が危惧している(ペース配分)の件、それに当て嵌めると明らかに危うそうに見えるのが一名(実際大規模作戦や激戦状況下だとテンションのせいで大体いつもこんな感じであるが…)



≫ヤマト旅団長(フリーダムガンダム)、入即出やる夫(XAN-斬)、竹内優斗(VF-19 エクスカリバー)、橋川 清太郎(Blitz griffon)、霧亥・シボ(戦機甲冑)、自衛軍、風渡り(海軍第一特務旅団)ALL

4ヶ月前 No.92

大規模反攻作戦開始 @5121☆stkO0KxpThU ★iPhone=C5jWn466A9

【横浜戦線/君島 邦彦(士翼号)】

「こちら君島、位置についた。煙幕弾発射!」

ヤマトと橋川清太郎がスキュラ相手に大立ち回りを演じているうちに君島は煙幕弾の友好射程内に入った。
なに? 遅いんじゃないかって? アホを抜かすな、これでも士翼号の全力走行で最短距離を突っ切ってきたんだよ。少なくとも5121の滝川を呼び付けるよりも早い。
煙幕弾等が空中の指定位置で弾けて乳白色の煙を撒き散らし始める、断続的に放たれる照明弾の影響でスキュラのシルエットくらいは視認できる。
こういう支援系はホントに得意なんだがなぁ、と胸中でひとり愚痴る君島。でも前よりは……ロストグラウンドでフィクサーやってる時より力があるというのがちょっと皮肉だ。
もっと前にこういう力を手に入れていたならカズマとも肩を並べて戦えたのかなと考え、即座に否定。無理である。デカくて器用で馬力があるだけじゃアルター使いとは戦えない。

「この煙幕弾は改良品でなあ、一発で二分間スキュラのレーザーを無力化できる。あと二発あるから六分間は一方的にボコれるぜ。
オペレーター、鼠穴の方はどうなってる?」

≪指揮車両より各位へ、現在ローンウルフさんの活躍により順次制圧が始まっています。既に攻撃を開始した地点もあるのでこのままスキュラを抑えてください≫

「りょーかい」

指揮車両の東三条から返事が返ってくる、今のところはまだ大丈夫そうだな。
ジャイアントアサルトの弾丸の残りは3割、零式減口径砲は5割、92mmライフルは7割程度。コレはもう少ししたら補給に戻った方がいいかもしれない。
他の誰かと補給のタイミングがかち合わないように気をつけなければいけないが、弾が切れてから補給に戻っても遅いと軍事教練で学んでいる。
その前に、ジャイアントアサルトに次の煙幕弾を装填して、と。肩のウェポンラックにジャイアントアサルトを掛けて92mmライフルを装備。匍匐の体制をとるとライフルで狙撃を開始。地上部隊の援護を開始する。
次の煙幕弾の発射までは1分半、まだ時間はあるがその間遊んでいるわけにはいかない。戦闘技能は決して高い方ではないが君島には周囲を見渡す観察眼がある、こういう戦い方を君島は得意としていた。

「マジかよ、スキュラを二体同時にか!?」

ヤンデル及びスラーの両万翼長の神業じみた二体同時撃破を君島は偶然観測した、ミドルレンジで戦っていたら気付かなかったかも知れないが、ロングレンジで戦っているからこそ気付いた。
いやー、凄いという月並みの感想しか出てこない。あれがベテランの戦車兵の実力なのか? 凄まじい。
っと、驚いてる場合じゃねえ、92mmライフルの次弾装填をせねば。一瞬止まった狙撃を再開する。
俺はスキュラを一発で撃ち落とす真似はまだできない、だから自分が出来る精一杯をやる。決して背伸びはしない、しても無駄で帰って足を引っ張る可能性もある。だから今は淡々と地上の中型幻獣を撃破していく。

>ハーマン・ヤンデル、レイパン・スラー、ALL


【優斗のレスは後ほど】

4ヶ月前 No.93

大規模反攻作戦開始 @5121☆stkO0KxpThU ★iPhone=C5jWn466A9

【横浜戦線/竹内 優斗(VF-19 エクスカリバー)】

橋川さんの攻撃を皮切りに次々とミサイルの発射体制に入っていたゴルゴーンが撃破されていく。残りはあと二体だ。
正直みんなは凄いと思う、ヤマトは戦うだけではなく指揮までこなして、橋川さんは戦闘も整備も、qるいは歩兵さえも出来る。戦車兵のヤンデルさん達はたった今スキュラを二体同時に葬る離れ技をしてのけた。
レイチェルさんは複雑な機動で果敢にスキュラに挑んでいるし、やる夫くんも恐怖を諸共せずに戦っている、君島さんは周りを良く見ていて的確なところで援護を入れている。ローンウルフさんは鼠穴に侵入した幻獣にいち早く対応した。
ほんの少し前ならば自分と比較して落ち込んでいたかもしれないが、今は違う。僕はもう戦える、そのための翼まで与えられている、だったら負けていられない、自分もみんなと同じダイイチなのだから。

「ミサイル発射!」

二発のミサイルを発射して傷ついて無防備になったゴルゴーンを撃墜する。これで発射体制に入ったゴルゴーンは全滅だ。
それにしても、やる夫は新兵にしては動きが良い、というレベルではない。あの機体の特性かもしれないが動きが良すぎるのだ、今回の作戦は横浜線戦だけではない、岩国基地奪還が残っている。
だが下手にペースを落として撃墜されたら目も当てられない、ここは自分がうまくフォローするしかないか。

「了解です、くれぐれも無理はしないで。それとゲーミングパソコンとブルーレイレコーダーってなんです? パソコンでゲームするんですか?」

注釈を入れるとこの時代はパソコンはそこそこ普及しているが、パソコンでゲームをするという発想はまだない。良くてPCに入っているソリティアやマインスイーパー程度である。
ついでに言えばブルーレイはまだ普及してもない、開発されているかも不明だ。優斗にはよく分からないがやる夫には現実は非情である。
ヤマトがマズルカさんに補給車の手配を命じた、ミサイルは温存していたのでまだ余裕はあるがガンポッドは持ってあと10分程度だ、ほくうのタイミングがかち合わないようにして後ほど補給に向かおう。
襲撃を受けた鼠穴はローンウルフの手によって次々と奪還されていっている。既に攻撃を再開した鼠穴もあるようだ、皆の目がスキュラに釘付けとなっているが増援のゾンビヘリはまだ残っている。
ここはあれを試してみるか、ぶっつけ本番とも言えなくはないが、やってみる価値はある。
それはミサイルのマルチロック射撃だ、この数だとミサイルパレットにあるミサイルを使い果たすことになるが後で補給に戻るのだ。前の部隊にいた時には考えられない贅沢な(前の部隊が貧乏過ぎたということもあるが)弾薬の使い方ができるのは感謝している。
視線でゾンビヘリのみを器用にロックオンしていく、スキュラの撹乱の参加はこれを撃ってからだ、そしてミサイルの上限一杯にロックオンができた瞬間に優斗はトリガーを引く。

「発射!」

数多のミサイルが発射されて複雑な軌道を描いて増援のゾンビヘリを次々に撃墜していく。ゾンビヘリは移動速度が早い分突出しやすいという欠点もある、それらをロックオンすることは容易かった。

「ミサイル残弾ゼロです、ですがスキュラの撹乱に問題はありません。引き続き戦闘を続行します」

ファイター形態に変形すると可変翼を折り畳んで弾丸のように加速する。ウォードレスのベイビーバードの補佐もあり加速には十分耐え切れる。
そしてスキュラの群れに突撃するとガンポッドとレーザー機銃の弾幕を張りながらレイチェルの通信を送る。彼女は僕たちと違って生身だ、彼女の負担は想像できない。

「竹内機よりレイチェルさんへ、先程からかなりハイペースで飛ばしているように見えますが大丈夫ですか? キルスコアが凄いことになってますよ」

生身でスキュラを落とすのはミサイルラットの特権のようなものだが、レイチェルは生身で飛行し、あまつさえスキュラを撃墜して回っているのだ、心配にならないわけがない。
この調子でいけば横浜線戦だけで銀剣突撃勲章は堅いが、ペース配分のことを悠人は心配しているのだ、やる夫の時と違って声に出して聞くのは彼女が歴戦のウィッチだからだ。
現在は3機と1人が撹乱に入り、煙幕弾でスキュラのレーザーも無力化出来ているので一旦引かせるのは容易だろうが……ウィッチの戦闘に疎い優斗は心配しているようだ。

そろそろ戦況が動いてもおかしくない、現在は圧倒的優勢を保っているが何が起きるか分からないのが戦争だ。

>やる夫、レイチェル、ALL

4ヶ月前 No.94

スパルタンと魂の魔女の行軍歌 @sierra09 ★5aJ5lBLy87_Jty

【横浜戦線/ローンウルフ、マズルカ、魔女ノ旅団】

マズルカ「<<了解!ダイイチCPより補給部隊へ指定座標へオットーとハーマン(燃料と弾薬の意)の配達を頼むよ。それとダイイチ各員へ君島クンが煙幕炊いて
ヤンデル中…もとい万翼長指揮下の戦車中隊が前線を押し上げているから補給するなら今が好機だよ。特にレイチェルとやる夫君は頑張りすぎ!
一旦降りてきてトイレにでも行って頭冷やす事!>>」

ヤマトから言われた補給部隊の手配を即座に行うと同時に、風渡り全員の活躍により幻獣側の増援は早々に崩れ、ヤンデル中尉の部隊によって前線も
安定している事を告げると、指揮官の裁量を妨害しない程度に補給を促す。ついでに"張り切り過ぎ"なレイチェルとやる夫へ釘を刺しておいた。
二人の戦果は個人としては凄まじい上特に不安だったやる夫も、ベテランパイロットに負けず劣らずの獅子奮迅の活躍で幻獣を屠っている。
だが二人とも差はあれど熱が入り過ぎているきらいがある。この点橋川は戦果を拡大しつつも周りを見渡し、自らを制する落ち着きがある様に見える。
ヤマト旅団長や君島機及び竹内機もそうだ。この辺りは流石先任達と言った所だろうか。それが指揮車両のレーダーに映るブリップ(点)の動きから
ダイイチ全員を見ているマズルカの素直な感想だった。大活躍は無論良い事なのだがその熱に味方が引っ張られたりするのはマズイ。
凡夫が英雄の真似をしても無残な結果にしかならないのだから。

ローンウルフ「<<ローンウルフよりCP(指揮車両)弾薬欠乏の為一時魔女ノ旅団を後退させる>>」

マズルカ「<<CP了解補給地点を転送する…ってオオカミク…ローンウルフはどうするのさ?>>」

ローンウルフ「<<戦闘を継続する以上>>」

弾薬の問題は他の風渡り以上にローンウルフと魔女ノ旅団にとって深刻であった。メインウェポンであるアサルトライフル(突撃銃)は基本的に一弾倉30発
そして平均で600〜1000発に満たない弾しか携行していない。たとえゴブリンの様な小型幻獣が相手でも一匹倒すのに2〜3発撃ち込んでいくのだから
一人の歩兵が持つ弾等30分とかからず無くなってしまう。機関銃手は更に早い事も合わせれば歩兵である彼等にとって補給は死活問題なのだ。

しかし今鼠穴部隊の支援を止める事は出来ない。ただでさえ遅延しているスキュラ攻撃をこれ以上遅らせる訳にはいかないし、何より他の風渡り達が
スキュラや中型幻獣を倒して稼いでくれている貴重な時間を使っているのだから之を無駄には出来ない。その為95式高機動車に魔女ノ旅団と
回収できた鼠穴部隊の負傷兵達を乗せて補給地点へ後退させ、ローンウルフ一人が残って応戦する事にした。勿論ローンウルフは残弾等無い。
自分の持つMA37アサルトライフル等は、魔女ノ旅団が補給を終えて戻ってきてから漸くまた使える様になる。だが幸いにもここは戦場である
学徒兵や自衛軍の倒れたスカウトが残した銃火器がそれなりにあるし、銃等使わなくても先ほどから愛用している建設用クレーンのフックや
道路標識を引き抜いて作った即席トレンチメイス、ナイフ等の白兵戦武器があるし最終的には素手でもよい

ローンウルフ「とにかく倒せれば何でもいい。いくぞ」

後は基本的に先ほどと変わらない。魔女ノ旅団が後退し自分一人になっても小型幻獣の群れに突っ込み、建設用クレーンのフックを鞭の様に振り回して
数十体のゴブリンを纏めてなぎ倒し、トマホークを手に突っ込んでくる個体をトレンチメイスのコンクリート部分で頭を叩き潰し、飛び掛かってくる
奴はトレンチメイスの柄(引き千切って先端が尖った標識)やナイフ等で突き刺す。数を減らすのは勿論だが派手に暴れて幻獣の注意を引き付け
鼠穴を攻撃位置に着かせる事が一番の目的だ。幾らローンウルフが強くても之だけの数の小型幻獣を殲滅するのは物理的に不可能である。
だが一匹でも多く倒せばそれは同胞(この場合風渡り含め戦場に居る兵士を指す)を助ける事に繋がる。であれば全力を尽くすだけだ。

マズルカ「<<やれやれオオカミクンにゃ参るね。あの姿を見て冷静になった人は補給を忘れないよーに。マズルカお姉さんとの約束だよ>>」

あえて風渡り達の機体にローンウルフ視点の"惨状"を送り、補給を促すマズルカであった。

>>横浜戦線ALL

4ヶ月前 No.95

探索者 @mggjt984 ★Android=2n14X9o8Iy

【横浜戦線/霧亥、シボ】



連撃に次ぐ連撃。地平を蠢く幻獣の軍勢に畳み掛ける様な一斉攻撃に攻勢の勢いを崩され成すすべなく蹂躙される幻獣達から慟哭の思念が一斉に噴き上がる。


───何故、何故、何故だ。


───より多く、多く、多く。


───殺せ、殺せ、殺せ。


嘆きの様な慟哭は憎悪を呼び起こしやがてそれは束ねられ一つの意思にへと収束する。


────″奴等を皆殺しにせよ″


歓喜が沸き上がったのも束の間、横浜基地のHQの専属オペレーターからの通信が全軍へと通達される。それと同時にレーダー機器等の機材を搭載する兵器のレーダー上に夥しい数のマーカーが画面上を埋め尽くす。スキュラ30、ゾンビヘリ50、中型小型合わせ計測不能、少なく見積もったとしても100以上の数がこの横浜戦線へと投下されたのだ。更に追い撃ちを掛けるが如く重ねて新たに通信が入る、対スキュラ用の火砲を武装した鼠穴部隊がゴブリン種を中心とした小型幻獣の群れに進軍を阻まれ防戦一方へ追い込まれているという内容であった。
自衛軍の予想以上の反撃と奮戦により数を急激に減らした事が呼水となり増援に連れられる形で小型幻獣が殺到したのだ。
時間を掛ければ掃討は出来るだろうがその合間に増援として現れたスキュラ種への攻撃は停滞し進撃を許す事となる。
怒号の様な通信が飛び交う中でHQから海軍第一特務旅団参謀兼オペレーターである東三条孝則へと通信が送られスキュラ種及びゾンビヘリへの対処する指令が通達された。
無茶を承知してその任を請け負う旨をHQへと返答すると共に通信が第一特務旅団員全員へ指示を送る。
通達された指令に対し旅団員達は即座に行動へと移った。
ローンウルフを中心に魔女ノ旅団で構成されたスカウト部隊が乗る95式高機動車が敵味方の足元を曲芸の如く駆け抜け小型幻獣達の殺到するトンネルへと急行し即座に掃討戦を開始、11人という少人数なれどその巧みな連携により多数の小型種の群れを翻弄し瞬く間に殲滅していく。
橋川清太郎の乗機であるBlitz griffonは地上に蔓延る中型幻獣達の火線を回避しそのまま加速の勢いに任せて飛翔し一体のスキュラへと肉薄しクロスレンジに捉えると同時に一閃し仕留めると同時にバーニアを噴かし上昇すれば真上からもう一体のスキュラを切り裂き撃破するとその勢いに任せ増援として現れたゴルゴーン種の一群を空中から強襲し見事、出鼻を挫いてみせた。
入即出やる夫のXAN-斬-はその身軽な敏捷性を生かしミノタウロス、ゴルゴーン種の一団を機体の特質を生かし翻弄し流れる様に仕留めていく。
後方では進撃を開始した機甲戦力群の前面に展開する戦車隊の相次ぐ連撃により増援として現れた小型、中型種の幻獣は次々と撃滅され第一戦車中隊を預かるヤンデルの神憑り的とも言うべき砲撃により二体のスキュラが沈黙、空からは非常識とも言える様な戦闘起動により自在に飛翔するレイチェルがスキュラの一群に飛び込み翻弄しつつ、蜂の一撃の如く痛烈な一撃を加えスキュラを叩き落としてゆく。
君島が投擲した煙幕弾によるスキュラのレーザーの無力化、並びにヤマトと竹内優斗の撹乱により地上部隊への攻撃が最小限に押えられている。


「前に出る」


戦闘に入ってから無言を貫いていた霧亥が口を開く。呟く様な声量ながらも確かな強さを含んだ声音と共に彼が何を意図するかを理解したシボは無言のまま頷き同意する意を伝えると同時に機体の整波スタビライザーが可動、砲撃姿勢を解くと同時に一瞬にして加速。鉄塊とも呼ぶべき黒き巨体が宙を飛翔する。
背後に座るシボの方はと言えば機体の感覚器やリンクした機体から送り込まれる膨大とも言える様な情報を処理し5121各機体を電子的にサポートする。
先にも挙げられた人物達と比較して戦技的な技量等を彼女は持ち合わせていないが代わりとして特質とも形容すべき驚異的な電子的技術により裏から各機体の連携を支援してゆく。
ローンウルフ率いる歩兵部隊には隊長であるローンウルフのアーマーに詳細な地形マッピングと共に各鼠穴の戦況状態や小型幻獣の展開状態についての詳細なデータを送ると共に前線に展開するヤマト以下の各機には展開する友軍の情況、幻獣の予測進攻範囲を示したデータを送信し必要であれば口答により詳細な情報を各機に伝達してゆく。
彼等が前線に於いて存分にその力を振るえる様にサポートをするのが今のシボの5121に置いての立ち位置である。
そして機体の操縦士たる霧亥の役割は─────


「シーカーより各機へ、これより残存するスキュラ、ゾンビヘリ及び地上への中型幻獣への攻撃を再開するわ。攻撃範囲に注意して」


音声データによるシボの伝達と同時にスキュラや中型幻獣に対し攻撃を敢行する5121各機へのディスプレイに先程と同じく攻撃範囲を示すマーカーとカウントが表示されるがその表示は先の物に比べて更に広い範囲を指し示していた。
程無くしてシボと霧亥を乗せた機体の一部分が可動、その形態に変化が生じる。
左腕部と胴体を連結する肩部の装甲と胴体下部を配された装甲が一挙に展開し異形じみたシルエットがより攻撃的な物へと変ずる。
肩部からせり出し突出した砲身は縦に割れて肉食獣の牙の如く並ぶ粒子安定用のレールが展開し淡い光を帯び始める。
胴体下部からは長方型の砲身が突出しまるで狙いを定める様に頻りに可動を続け最適位置へと固定される。
整波スタビライザーが同時に可動し先と同じく反重力波を固定化し発射態勢に移行し弾体加速装置と荷電粒子砲に莫大な電力供給が開始され砲身に帯電し始める。
竹内優斗と航空戦力により幾らかのゾンビヘリは損じていたものの後方にいたゾンビヘリの一群が侵出を開始、地上部隊の支援の為に展開していた攻撃ヘリ部隊がその進攻を阻むがそれ掻い潜り殺到する数機のゾンビヘリがシボと霧亥の機体を有効射程範囲に捉えれば生体ミサイルを発射、幾らかのミサイルは可変盾により着弾を免れるが数発が機体の胴体部に着弾、弾体の破裂と共に強酸と爆風が機体を包み込む。


「問題はない」


誰が彼等の安否を気遣うのを見越したのか此処で初めて霧亥の声が通信に入る。
自機が攻撃に晒された直後と思えぬ様な冷静さであり落着きがあるのを通り越し機械染みた無機質さすら感じさせた。
その直後に爆煙の晴れ現れた機体はより一層、異形の形態へと変じていた。
肩部に格納された補助腕部と胴体部に格納された頭部が姿を現し完全なる戦闘形態を曝け出した。
補助腕部が握る連射砲が唸ると同時な数百にも及ぶ弾体が撃ち出され機体の周囲を飛び交うゾンビヘリ達を一瞬にして引き裂き鉄屑と生体部品のスクラップへと変えてゆく、連射砲の射程外にいるゾンビヘリは頭部よりせり出した光学兵装が放つ紅い収束レーザーが一瞬にして融解させ薙ぎ倒す。
間髪入れずに飛翔体発射孔から飛翔体群が発射され空中より地上部隊に襲い掛かろうとするゾンビヘリの一群へと殺到し叩き落とす。
周囲のゾンビヘリを掃討が終わると同時に電力供給を終えチャージが完了した荷電粒子砲と弾体加速装置より咆哮の如く轟音が鳴り響くと同時に一斉射され前線にて奮戦するヤマト達を左右から挟撃しようと差し迫るスキュラへと襲い掛かる。
収束、加速された荷電粒子は唯の一撃でスキュラの頑強な装甲を融解させその総身に大きな風穴を開けたのみならず更に後ろにいたスキュラをも貫き一撃にして二体を撃破。二体のスキュラの総身を貫き威力は減衰していたもののその熱線の莫大な熱量は変わらぬままで二体のスキュラの背後にいた別のスキュラは熱線の直撃は免れたもの莫大な熱量によりその半身を焼かれレーザーの発振器官と眼球が熱に晒され内部のガスの引火による破裂こそ免れたものの大破寸前のダメージを負う。一方で左側より迫っていたスキュラ群には超々速に加速した弾体が回避行動を取らせる暇もなく一体のスキュラに着弾し内部のガスに引火しその総身が膨脹すると同時に爆発を引き起こす、攪乱により連帯もままならぬ内に受けた強襲を受け更に動きが乱れた所に更にもう一撃が撃ち込まれ更にもう一体のスキュラが撃破されると同時に墜落したスキュラの残骸に押し潰されるか或いはその火炎に蒔かれる形で下にいた複数の中型種が叩き起こされていく。
最後の駄目押しと言わんばかりに三射目となる飛翔体群が機体より撃ち出されれば今度はそれらが多数のスキュラの眼球やレーザー発振器官を狙い殺到しこれを破壊、撃墜こそしなかったものの攻撃力を削ぎ落とされその脅威は多少ではあるが削ぎ落とすこと出来た。


「飛翔体残弾数ゼロ、機体損傷レベル0.012%。戦闘続行に支障無し……シーカーより5121各機へ、このまま暫く地上への支援攻撃を再開、補給に向かいたい機体はすぐに向かって」


再度シボの通信が入ると共に機体の胴体部よりせり出した胸部質量砲が砲撃を開始、発射された弾頭は橋川とやる夫が奮戦する地点を飛び越え更に奥にいたミノタウロスやゴルゴーン種等の中型種の群れへと見舞われ、奮戦する橋川とやる夫を薙ぎ倒そうとする中型種の一群は打撃を受けその統制に乱れると更に駄目押しに連続して砲撃を加えられその進攻が目に見える形で停滞を始める。
霧亥とシボの乗る機体はその武装の一斉発射は一見して派手ではあるがその戦闘は無駄というものが見受けられない。
恐ろしく正確に、無慈悲に、効率的に敵を撃滅出来るかという事だけに重点が置かれている。
恐らくはそれは搭乗者の正確が目に見える形で現れているのだろう、シボと機体と接続している事により機能的な支援等はあるが操縦においては全て霧亥の性質が現れている。
ただ只管に敵のみを討ち滅ぼす事に一点に注ぐ機械的で無機質な無慈悲さ。
凡そ其処に奮起といった感情的な機微の介在は見受けられない、今の彼にとっては如何に今いる敵を多く倒せるか…それだけが重要であると言わんばかりに幻獣達へと攻撃を加えてゆく。

>>横浜戦線ALL


【大分お待たせして申し訳御座いませんでしたorz】

4ヶ月前 No.96

蛮族白饅頭 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【横浜戦線/XAN-斬-/入即出 やる夫(蛮族装備)】

『こちらXAN-斬-、ミッドナイト01へ。所詮やる夫の意地と自分なりの恩返しって奴だお忘れてくれお。
大丈夫だおこのまま流れに乗ってれば勝てるお…そんな気がする。了解、レイチェルも気をつけて』

命の恩人におんぶに抱っこというのがやる夫個人が許せないという所詮は感情に過ぎない。
只の兵器ではなく意思を持ち生きている神のような存在とも言える相棒と対等に居たいし
認められたいからこそ性能便りの戦い方はしたくない―正しく男の子の意地って奴だった。
それとさり気無く肌で流れを読んで感じていることを漏らしながら、他人の心配できるほど余裕はないが
精一杯の気遣いを何とか言って通信を後にする。

『大丈夫、ヤバくなったら尻捲くって逃げるか優斗先輩達を頼りますから。あっ』

竹内 優斗に援護は不要という会話をしている内、ゲーミングパソコンとブルーレイレコーダーについて尋ねられて
この時代は自身の居た年代より過去であり今まで技術的に歪な部分…現実では少なくてもやる夫の知る限り(彼は知らないだけで実は作れる人は作れる)
実現など出来ない電子妖精云々の件やら見たことから失念していた。
その二つは時代からすれば作れるはずが無い、ある意味進んだ未来からやってきたやる夫の盲点。

『簡単に説明すればその通り。そのゲームができるゲーム特化のパソコンでブルーレイは…また説明は今度で』

もっともこの世界で持ち込まれた技術として魔法云々も科学と絡めたPCが作られたりする可能性は無くもないし
その場合やる夫の知るどのパソコンよりも性能のも機能も見違えるほど高いかもしれないが
今の彼には当然知る由もないしブルーレイの説明含めそこまで考えが現在回っていない。
理解してもらえるなら機会があれば教えよう程度に留めた。

横浜戦線で現在確認できる発射体制の中型幻獣ゴルゴーンは増援含めBlitz griffon、VF-19 エクスカリバー、XAN-斬-によって全滅した。
残ったミノタウロスと距離を取り手裏剣状のフォトンマットエネルギーを高速で投げ、
次はVF-19 エクスカリバーが皆が見ていないゾンビヘリに向けてミサイルをぶち込んでいたので
クナイでけん制してアクナギノツルギで斬りかかろうとかと考えていた際に

「クナイが10本切った…バカスカ使ってたらそりゃあ無くなるかお」

最初は大量のゴブリン以降殆ど地上での対機甲・対砲兵問わず中型幻獣相手に無我夢中で切り込んだ。
数えるのも忘れるぐらいの撃破数になっているだろうがそれに伴い未だ未熟なやる夫でも相応に消耗する。
XAN-斬-もゴブリンリーダーの攻撃以降倒したミノタウロスの強酸も今更だが完全に振りかかるのを現段階では全て避けられないので
フォトンマットバリアーの機能を使って防ぎ余り損傷は受けていないがエネルギーは使うし無傷でもない。
しかし前にはまだまだ幻獣は控えているし橋川 清太郎との奮戦で馬鹿の一つ覚えだが有効には違いない後方にいる数で押そうとしている。
更に勢いで突撃するしかないのか、と決めあぐねていたが支援に入った霧亥、シボによる胸部質量砲の砲撃で幻獣側の侵攻に停滞が生まれ
その直後にシボとマズルカから補給するなら今がチャンスと通信が入る。

『XAN-斬-より了解(ヤー)、マズルカの言う通りテンパってたお。でも初陣だから勘弁してくれお
頭冷やすのと先の事考えて悪いけど補給に入らせてもらうお』

まずこの戦いですら前哨戦に過ぎない以上飛び道具もエネルギーも最終目的地に到達まで使い果たすまでのは論外。
ペース配分もしなくてはならないが、幻獣側のこの物量作戦で出し惜しみをして押し潰されてしまえばそれまで
予測も付かない戦場ゆえいろいろ難しい。
それでもやれる精一杯の事しかやる夫には出来ない、それをするしかない。

なので此処で逃せば後の皆が詰まるので最初に補給を受ける旨を伝えて補給の出来る指定座標に向かう。
道中、戦場を見渡すがやはり激しい戦いが繰り広げられ人類と幻獣の生存競争が行われている。
今は圧倒的に優勢だがこれから何が起こるのか―そう思っているうちにあっという間に辿り着く。
XAN-斬-がエネルギーや消耗したクナイの補充を開始するものの最前線からの命のやり取りから離れて
少し安心した瞬間、XAN-斬-と一体化している為より近い感覚極めて高いオーバーセンスを持っている為か
直で自ら生き物を殺す生々しい感触がやる夫に一斉にやってくる。
急激に気持ち悪くなり、コックピットから飛び出し近くで吐く。
戦っている時は興奮しすぎて感じなかったがやはり生き物も殺したことが無い人間が本来持ち得なかった圧倒的な力を得た弊害あるいは代償。
その力を得るために近づけば近づくほど経験や感覚が一時的とはいえ同化しているためフィードバックし
Earth Daybreakで初めて生き物を殺すことになった故XAN-斬-と近すぎるやる夫に返って来た。

本来XAN-斬-と同化しないあるいはそんなにオーバーセンスが高くなければ感じることでもないが
やる夫の極めて高い才能と潜在能力と命の共有により半身同然なのでもう一人の自分と変わりない
だから同じことを直に感じざるを得ない。

戦場での活躍とは裏腹に高すぎる才能の異常性と普通の感性を持つ人間の不安定(アンバランス)さ。
その歪さを露にしながらゲーゲー吐きながら生き物を殺すとはこういう事なのか
やる夫の今頭の中で浮かび死体すら残らない自ら奪った命をその数を身を持って知っていた。

>>竹内優斗、レイチェル・A・キャクストン、橋川 清太郎、マズルカ、霧亥、シボ、all

4ヶ月前 No.97

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

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4ヶ月前 No.98

鋼鉄の棺桶/リベリオンウィッチ @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_wGM

【横浜戦線/地上〜上空/ハーマン・ヤンデル中尉&レイバン・スラー軍曹(61式戦車5型※進撃※行進射撃継続)、レイチェル・A・キャクストン少尉(SR-71Wジェットストライカー着装)】


ヤンデル中尉≪目標03、04は沈黙、次は05、06を狙う。軍曹、増速だ。進路そのまま。初弾次弾、弾種対榴。左30度準備……撃て!命中、左15度、左30度準備、続けて撃て≫


テレスコープモニター越しに155mm高性能榴弾を叩き込み、二発偏差着弾により肉片と血煙と化すミノタウロスと、巻き添えを喰らって爆散するゴブリンの小規模な群れを確認しつつヘッドセット越しに危ない笑みを浮かべた赤いベレー帽を被った狂気交じりの中隊長の指示が伝達される。


ヤンデル中尉≪ストライダー01より中隊各車へ、落ち着いて戦闘機動を続けろ。敵は浮き足だっているぞ。等速直線運動は避けつつ適時割り当てられた目標へ砲撃を継続せよ――友軍機の補給機会の合間を補う。他戦車中隊との協同も視野に入れる。≫


そうがなりながら、中隊長はコンソールのタッチパネルを操作して戦術マップを展開して随時移動先の戦闘地形を頭に叩き込む。そうして僅かな時間で地形と目標を考慮した陣形・戦術パターンを考案する。戦車長である上に中隊指揮を任された中尉の仕事は多い。

行進射撃は継続、楔形陣(パンツァーカイル)から自然、被弾に備えて車間距離を広げた横隊(ラインフォーメーション)へ移行、(ダイイチ)所属のヤンデル中尉指揮下の(第一戦車中隊)のみならず状況の推移を認識した自衛軍や北海道からの増援の戦車部隊も右に倣う形で陣形を変更。砲撃を続けながら進撃する機甲戦力の(壁)を形成する。

無論、ゴルゴーンやスキュラの遠距離攻撃は(ダイイチ)各員の驚異的な奮戦で殆どの個体が射撃体勢から発射までの過程に至る前に撃破、もしくは無力化されていたが、少なからず最前線を進撃する機甲部隊の損害がゼロという訳でも無く、少なからず飛来した生体ミサイルや短く照射されたレーザーで小破したり中破、そのまま進撃する横隊から離脱・脱落する車両も少なくない。しかし当初の損害想定からしてみるとかなり控え目なモノで済んでいる様だ。


≪近接航空支援、来ます。≫


――機甲部隊直掩の数的な意味で虎の子な自衛軍の攻撃・戦闘ヘリ群、二重反転メインローターが特徴的な日露共同開発の(きたかぜ)と小型汎用ヘリをそのまま武装させ攻撃用途に転用した様な(うみかぜ)の混成部隊が遅れて長射程の対戦車ミサイルやロケット弾を斉射していく。実質的に(対空脅威)に対してかなり脆弱と言えるヘリの正面戦闘での運用は悩ましい所だが、脅威が比較的減り始めた現状なら突出にさえ注意すれば空飛ぶトーチカやらATM陣地だのに喩えられる強力な火力を発揮できる。

戦車部隊と同じく各種補給で一時的に攻勢から抜ける友軍の人型戦車や(ダイイチ)の機動兵器を初めとする(風渡り)の後を埋める形の火力支援だ。既に各員の攻撃や絶妙なタイミングで君島機((士翼号)が発射・展開したレーザー対策も兼ねた改良型の煙幕弾による撹乱が効果が出ている所を更にもう一押しする形になる。

同時にこれらの攻撃・戦闘ヘリ群に随伴して飛来した(きたかぜ)派生の偵察/観測ヘリである(きたねこ)数機が敵勢力を観測、着弾データや敵の動向・タイプなどを各部隊へ通達し情報を最新のモノへ更新していく。無論、この手の観測情報をメインとしたC4ISR機能の恩恵を受けるのは戦車部隊や砲兵、そして
あの圧倒的なレンジと凄まじい制圧火力を発揮しているシボ/霧亥の駆る(戦機甲冑)だろう。

そもそも、ココまで効率的な戦闘情報通信網の構築を、規格も技術レベルも何もかも異なる装備や機材間で短期間且つ即席とは思えない出来でやってのけたあの女性科学者(シボ)の技術的手腕があってこそ成り立ってる様な物だ。

ヤンデル中尉≪ストライダー01よりシーカー、了解。しかし当車は弾数残余に未だ余裕有り、――引き続き進撃を継続する。≫

――その戦い方もまた(兵器)や(戦術)の合理性を突き詰めた様に無駄なく無慈悲で、何より正確且つシステマチックそのものだったが、そんな彼ら(彼女ら)の機体も前に出始めている。

ヤンデル中尉≪各“坑道”の制圧も大体済ませつつあるか、特技兵(ミサイルラット)による(スキュラ)への対空攻撃再開は急務。――ふふふ、まるで“鬼神”だな。大尉殿≫

指揮車(マズルカ)経由で注意も兼ねて送られてきた彼(ローンウルフ)視点の戦闘映像、千切っては投げ、という比喩が生易しいほどの小型幻獣相手の血肉飛び散る近接白兵戦闘の光景に狂える戦車長は歯に衣着せない率直な感想を口に出す。

―――――

――



提案はして見たもののそれ以前に一連の戦闘のハイペースさが明らかに目立ってしまったらしく、先ずは竹内千翼長から心配の声を掛けられて…――照射されるレーザーの連撃を紙一重ですらりと躱し続け、明らかな戦闘中毒(コンバットハイ)気味な様子でスキュラへとライフルを撃ち返し牽制しながら

レイチェル少尉≪ミッドナイト01より竹内千翼長へ、ノープロブレム!、元々長距離を長時間(追ったり追われたり)で飛び回るのはあたしの十八番だったし、何よりメイデンの曲みたいに live to fly,fly to live!(飛ぶために生き、生きるために飛ぶ)ってのでなんぼが(ウィッチ)だからね!――お〜ひと段落ついた後に(戦果を)確認するのが楽しみだ。≫

と何だか答えになっていない返事を返している(本人は至って本気らしいが…)ところへ更に指揮車(マズルカ)から自分とやる夫向けの忠告が飛んでくる。無論明らかに戦闘に熱が入り過ぎている件に関する事である。

レイチェル少尉≪ッルカ姉…コピー(了解)、OKOKクールダウン、クールダウンっと≫

HMDの表示上ではAAM(空対空ミサイル)はとっくに看板、ユニット搭載の7.62mmガンポッドは残弾が100発を切っている、携行火器(XM29A2W)も装填済みのCマグが47発、腰の弾倉ポーチに同じ様なドラムマガジンが残り一つと、通常の30連弾倉(STANAG標準マガジン)が4本、40mmグレネードはあと3発と言ったところで、レーザーライフル(99式)はまだ一発も撃っていない。――もう少しそこそこ暴れられる残弾数だが、此処は素直に補給に戻るべきだろう。

レイチェル少尉≪ミッドナイト01、RTB…もとい一時補給へ向かう。オーバー≫

既に戦線の(抑え)は各員の奮戦で利いている上、今の機会を逃すと下手するとまともな補給は当分望めない可能性もある。――同時期に補給に戻るやる夫(XAN-斬-)と橋川(Blitz griffon)の二人に合わせる形で、彼女もまたぐるりと宙返りして方向転換するとそのまま速やかに指定された補給地点へと後退していった。

――



野戦環境且つ何かと不便な離着陸環境下、しかし時間が押している上に敵の浸透が万一にも無いとは限らない為、速やかに行うべき補給活動――展開し設営され、ウォードレス姿の兵士達が警戒している中へ、やる夫(XAN-斬-)に続いて、ドラッグシュートを用いた強引な強行着陸で到着し、補給車の間近で半ば地面に(突き刺す)形でストライカーユニットを固定して、携行火器とユニットの兵装用の弾薬や補給品をかっ込む様に再装備していく…

そんな中で

レイチェル少尉「やふふぉ?(やる夫?)んんーだあどぶ?(大丈夫?)」

空のマグポーチに弾倉を突っ込み、口にはエナジーゼリー(所謂ウィ×―ゼ×―の様な行動食)のパックを咥えて啜りながら、思い切り嘔吐してしまっている(風渡り)の戦友――この作戦が初陣で、尚且つ初めて敵(幻獣)を手に掛け、その多数を屠って見せた彼(やる夫)――その心情までは伺い知れないが、受け付けないだけの(無理)をして、その反動が返って来て辛そうだと彼女は思いながら、傍にしゃがみこむとそっと彼の背をさする。

レイチェル少尉「…まー初陣であんだけ暴れりゃねぇ。――でもその反応は正常な証だよ。端っから許容する方が異常なんだ、だから吐けるだけ吐いてスッキリしちゃいな。」

ただ空きっ腹でまた出るのは良くないから、一口でも良いから何か口に入れなよ、とエナジーゼリーのパックを差し出しつつ…


≫入即出やる夫(XAN-斬)、竹内優斗(VF-19 エクスカリバー)、ヤマト旅団長(フリーダムガンダム)、橋川 清太郎(Blitz griffon)、霧亥・シボ(戦機甲冑)、自衛軍、風渡り(海軍第一特務旅団)ALL

4ヶ月前 No.99

大規模反攻作戦開始 @5121☆stkO0KxpThU ★iPhone=C5jWn466A9

鼠穴の奪還は順調過ぎるほどに順調で今や9割と少しがその機能を回復していた。
地面から次々に発射される零式ミサイル、撃墜されていく空中要塞スキュラ、ゾンビヘリも優斗と霧亥・シボの活躍で戦線の敵航空戦力はゼロ、制空権を完全に掌握している、それを指を咥えてみている空軍ではなく爆撃機で何度目かになる爆撃を叩き込み軒並み幻獣を赤い光に帰していく。
勝てる、と誰もが思った。だが幻獣は曲がりなりにも知性を持つ生き物だ、憎悪と恐怖に歪んだ知性が人類に思わぬ形で牙を剥く。

【横浜戦線/幻獣サイド】

ーーーーーーー

何故だ、という思考が幻獣たちを支配する。何故いつものように数で押しているのに勝てないのだ、と戸惑っている。
意図しなかったとはいえ増援で鼠穴に攻め込んだ、これは良かった。これでスキュラは空中要塞としての役割を遺憾なく発揮する筈だった。
だがスキュラもゾンビヘリもあの人形の謎の機体達に翻弄されて撃墜、制空権を盤石のものとした空軍に好き勝手に打ち込まれている。
幻獣たちはその原因を探る、そして見つける。『奴らこそがこの劣勢の元凶』だと。特に目立った働きをしているネイビーブルーの機体(Blitz griffon)と黒い翼の機体(フリーダムガンダム)と白い変形する戦闘機(VF-19 エクスカリバー)、他にも赤い人型戦車や5121小隊の3機と戦機甲冑を含めた“人型の兵器”に目をつけたのだ。
奴らさえ居なくなれば、奴らさえ殺してしまえばあとは同じだ、いつものように勝てる筈だと幻獣たちは考える、他の有象無象など後で片付ければいい話だ、と。

ーーーーーーー

≪指揮車両より海軍第一特務旅団各機へ、敵の増援を確認しました。今度はスキュラ50、ゾンビヘリ60の航空戦力が中心に……待てよ? なんだこの動きは、攻撃の頻度が落ちて一定の地点を目指している……?≫

指揮車両の東三条は冷静な声で敵の増援を告げる。航空戦力を先に算出してダイイチ各位へ報告するが、何かに引っかかったように言い淀む。
東三条はROTC(予備士官制度)出身で頭も切れる、幻獣の進行先を即座に割り出して、その結果に顔が青ざめる事になる。

≪指揮車両よりダイイチ各位へ! 気をつけてください、幻獣たちのターゲットは“君たち”です! 現在ターゲットにされているのはダイイチの人型機と霧亥さん、シボさんの戦機甲冑、優斗くんのエクスカリバーです!≫

≪君島より指揮車両へ、それはマジで言ってるのか?≫

≪マジじゃなければ言いませんよ! 当然君島機もターゲットに入っています≫

げっ、という君島の呟きがダイイチの通信回線に流れる。次いでヤマトが通信で問いかける。

≪峰津院より指揮車両へ、ターゲットは人型機と言ったな? ハーマンの戦車や入速出の機体はどうだ?≫

≪まだ大まかな進軍の指向性しか測れていないので不明です、あと30秒待ってください。その間に横浜基地にも進言します。皆さんは回避に徹して決して無理をしないでください≫

東三条は忙しく横浜基地HQに連絡を入れて、何やら通信先で揉めているようで、いつもの飄々とした形を崩して通信機越しに怒鳴りつける勢いで話している。
通信が終わらない間にも算出が終わり、東三条はマズルカの肩を軽く叩いて結果を報告するようにと促す。
結果はやる夫とレイチェル、ハーマン・レイバンの戦車はターゲットに入っていなかった。戦車は人型ではないし、やる夫とレイチェルはターゲットから漏れていたことを計器が告げている。
二度目の大規模な増援に際して小型幻獣もまた大量に出現するが、今度は鼠穴に向かわず後方への浸透突破を測るような動きに切り替わっていた。
君島の発射した一発目の煙幕弾の煙幕が薄れてくる、薄れた先には大量の航空戦力を中心とした幻獣たちはの増援が映っている、いち早く煙幕を抜けたゾンビヘリはダイイチの人型兵器に機関銃を発射し始める。

だが今度は人型兵器以外の攻撃が疎かになっていた。やる夫やレイチェルたちはもちろん、戦車も進路上に存在しなければほぼ無視して突撃している状態である。
あちらを立てればこちらが立たず、という言葉を身を以て証明しているようなものだ。他の戦車や鼠穴はほぼそのまま残っているし、幻獣の増援にも限界はある。ここで食い止めきれるかが勝負の分かれ目だ。

4ヶ月前 No.100

スパルタンと魂の魔女の行軍歌 @sierra09 ★5aJ5lBLy87_Jty

【横浜戦線/ローンウルフ、マズルカ、魔女ノ旅団】

マズルカ「いやーヒガシさんが基本的な事してくれるしスーパーハカーのシボちゃんが電子戦支援までしてくれるしマズルカさん楽出来ていーね」

必要最低限の仕事は勿論こなしていたが、基本的に東三条更にはローンウルフと共同でシボが開発したソフトウェアと共にES(電子戦支援の略)
を行ってくれている為ダイイチは現在物的にも電子的にも極めて優位に立っていると言える。
この恩恵を最も受けているのはやはりローンウルフと魔女ノ旅団達スカウトだろう。
最も必要とされる情報が正確かつ瞬時に送られて来る為ヤンデル中尉の例える"鬼神の如き戦い"によって効果的かつ効率的に小型幻獣を倒し
そして鼠穴部隊を攻撃位置へと導く事が出来る。補給を受けに戻り帰ってくる間も最短経路がマッピングされた御蔭でかなり早くローンウルフと合流が出来た

とは言え之はシボのみの御蔭では無い。こうして小型幻獣掃討に専念出来るのはシボと霧亥が"物理的"に支援を行い
幻獣の数をゴッソリと減らしてくれていた為でもあり、橋川のBlitz griffonによる安定感のある戦いによって正面の圧力が弱まり
やる夫のXAN-斬-の変幻自在の太刀筋と忍術によって翻弄され、小型、中型問わず次々と幻獣達は幻に戻っていく。
生き残った哀れな"風船"はレイチェルの烈火の如き攻撃の前に無残に火を噴き沈んでいく。
そして戦線の押し上げはヤンデル中尉指揮下の戦車中隊とその随伴部隊によって盤石なものとなった。
しかもヤマト旅団長の指揮は健在であり、君島の的確なサポートと竹内の制空戦能力が合わさっているのだから隙らしい隙も無い。

マズルカ「皆も無事一時後退して補給出来てるみたいだしマズルカさんもここでちょっと一服…
え何ヒガシさん今丁度コーヒーを飲もうとしてた所で…ヒガシさんも?え?そうじゃない?え?!ふええー!!!」

のんきにコーヒーを飲もうとしてたマズルカは大慌てで情報を飛ばす東に戦況の激変を伝えられ
間抜けな声を上げてコーヒーのは言ったカップを落っことしそうになる。慌ててカップを拾い上げて適当な場所に置き、シボのESを含めて自ら状況確認。
指示にある通り幻獣の"特異"な戦術変更を即座に通達する。人型戦車及び機動兵器特にダイイチの機体がターゲットになった事。
そしてもう一つ重要な事は"ターゲットになっていない"仲間の事だ。

マズルカ「<<CPよりやる夫クン、レイチェル、ヤンデル中尉へ話は聞いたね?大規模な幻獣の増援それだけじゃないダイイチの機体が優先目標になった。
でも"君達"はそのターゲットに入ってない。既に君島クンの作った煙幕を抜けて先行のゾンビヘリが攻撃をかけて来てる。
指示は聞いた通り今は回避に徹する。でも"君達"にしか出来ない事もある筈だ。後標的になった皆は旅団長含めて絶対やられないよーに!之はCP命令だよ!>>」

流石に何時もはお調子者と言った感じのマズルカも焦りを隠せない様で
まだまだ即席オペレーター故私情や余計な指示が入ってしまっているが之でとりあえず必要な事は通達出来ただろう。
額に流れる汗をぬぐうとマズルカは、東のサポートと今まで以上にマメな情報伝達を心掛けダイイチの支援を行う。

ローンウルフ「<<ローンウルフよりCP。敵中型PBの増援に合わせ小型PBの増援も確認。しかし行動に変化が見られる…CP敵小型幻獣は浸透戦術を図る模様。人型戦車以外を無視し強引に戦線突破を図っている。指示を求む>>」

95式高機動車の上に乗り、アモポーチに弾倉を詰めていたローンウルフは機敏に小型幻獣の行動の変化を察知し、CPへ通達しヤマトに指示を求めた。
勿論大型・中型幻獣がダイイチを標的としただけでなく小型幻獣の行動の変化も掴んでいるだろう。
しかし改めて自ら確認した事を報告し、上官に指示を仰ぐ。こうした行動はローンウルフ"らしい"と言えるだろう。
狂戦士の如く無数のゴブリン等小型幻獣を血祭りに上げる一方でダブルチェックを行い上司に指示を仰ぐと言う一見相反するそれは
命令に従い、命令を遂行するという軍人精神その物ともいえる…だが流れる様に変化する戦況をこの"一匹狼"が大人しく待っている事は出来なかった様だ。

ローンウルフ「<<此方ローンウルフ。敵小型PB尚も増加。之より指示があるまで人型戦車部隊への支援行動を開始する以上>>」

魔女ノ旅団兵「しかし大尉!アレだけの小型幻獣が戦線後方に達したら…」

ローンウルフ「作戦に支障が…いや最悪民間人に被害が出る可能性がある。しかしこの人型戦車への集中攻撃により
万が一ダイイチの機体が撃墜された場合パイロットの生存が困難となる。それは避けねばならない。
人型戦車のパイロットは希少だ。そして我々(ダイイチ)は"脱落者"を出す事は許されない。その可能性が一ミリでもある限りその可能性を排除する。出発!」

もしこの集中攻撃によって誰かの機体が撃墜あるいは行動不能になったら…もしその時小型幻獣の群れがそこへ殺到したら…
勿論ダイイチにもターゲットになっていないメンバーはおりダイイチだけでなく全軍が幻獣側の戦術変更に対応中だ。
ローンウルフが言う可能性は本当の極わずかなものでしかないのだろう。だが戦は水物何が起きるかは分からない。
故にローンウルフは極わずかな可能性の芽を摘み取る事を選ぶのだ。
ほぼ素通り状態の95式高機動車二両が小型幻獣の群れと真逆の方向へ駆けて行く。
無論車載機関銃を含む魔女ノ旅団等の銃弾の雨で道を作りながらの移動の為最短経路でもどうしても時間はかかる。
だが之だけの数の小型幻獣を跳ね飛ばして進める程95式高機動車はタフな車では無い。
そもそも車は基本的に物を跳ねて走る事を想定していない為道を作らなければ簡単に小型幻獣に飲まれ横転し立ち往生してしまうだろう。

魔女ノ旅団兵「大尉我々の人数では全員の機体に同時に赴く事は出来ません。何か優先順位があるのですか?」

ローンウルフ「まずは橋川万翼長機。次は霧亥万翼長及びシボ千翼長機だ。我々はどの道上空の機体の支援は不可能だから除外する
。橋川万翼長機はデータリンクによると補給前敵の攻撃を受けたとある。我々は基本的に弾薬や推進剤等の
補給は受けられても機体の修理は出来ない。CPに確認を取って貰い不測の事態に備え周囲の小型PBの数を減らす。
次に霧亥万翼長及びシボ千翼長機だがこの機体は火力は高い物の運動性は高いとは言えない様なので、人海戦術に押し込まれ
孤立する危険性がある。またシボ千翼長はESとして我々に多大な恩恵をもたらしている。
敵が之に気づいた場合支援機の破壊に戦力を向けるかもしれない。以上だ」

マズルカ「<<え?あ.ああ聞けって事ね!は.橋川君機体は大丈夫かな?!そっちにオオカミクン(ローンウルフ)が向かったから小物は任せて大丈夫だよ!
シボちゃんの方はどう?!今の所敵が更にそっちを狙ってるって事は無いみたいだけど気を付けて!>>」

ローンウルフの説明を聞き慌ててマズルカは橋川とシボに現在の状況を伺い
同時にスカウト部隊のローンウルフと魔女ノ旅団が向かって居る為小型幻獣の負担は減りそうだと言う事を伝えた。
マズルカから通信が入っている頃にはBlitz griffonの周辺で歩兵特有の小火器の銃声が派手に鳴り響き始めているだろう。
幾ら道を作っているとはいえ多数の小型幻獣の群れを突っ切って来た為95式高機動車は既に二台ともボロボロの状態だ。
それなりの装甲はへこみ、ひしゃげ、トマホークが突き刺さって穴が空き、既に一部ドアが無くなっている。
しかしそこから飛び出た11名のスカウト。ローンウルフと魔女ノ旅団は些かも草臥れた様すは無く手にした武器をフル活用し
周囲の人型戦車、機動兵器に殺到しようとする小型幻獣を横合いから思い切り殴りつけ、群れの中に飛び込み少しでも注意を逸らし
尚且つ小型幻獣の数を減らす為、引き金を引き、手榴弾を投げ、M203グレネードランチャーから40mmグレネードを放ち
ローンウルフは廃車になった95式高機動車を両手で抱えてまるでボーリングの様に小型幻獣の群れへ投げ込む。

ローンウルフ「此方にはまだ遊撃戦力としてやる夫千翼長にレイチェル万翼長。そしてヤンデル中尉の戦車中隊が居る。
たかが11名にてこずっている様では話にならんぞ」

地面に拳を叩き付け"剥がした"道路の一部を振り回し、トマホークの一斉投擲や飛び掛かりには盾として使い
"あり物で小型幻獣を駆逐する鬼神"はダイイチの機体に群がろうとする小型幻獣を一蹴する。

>> ALL

4ヶ月前 No.101

探索者 @mggjt984 ★Android=a4GutO89JH

【横浜戦線/霧亥、シボ】


ローンウルフ率いるスカウト部隊の正に"無双"とも言える様な活躍により鼠穴の奪還は順調過ぎると言う位に完了し、滞っていた地上からの対スキュラの"鼠穴"部隊が対スキュラへの攻撃を再開。
他にもダイイチ各員や自衛軍の活躍により戦線は盛り返し多数の幻獣が葬られその勢いに自衛軍の誰もが一時は勝機を確信させる程であった。
しかし一方的な攻勢に対しただ嬲り続けられる幻獣ではなく憎悪や殺意に歪んでいるとはいえこの状況に陥った要員を思考、思案しその結果として割り出された結論が幻獣達をある行動へと移させる。


戦闘指揮車両にて指示を送る海軍第一特務旅団参謀東三条から各員へ増援の通達が成されるが幻獣達の取る行動に違和感を感じ進軍先の割り出しに掛かるとその結果に血相を変え悲鳴にも似た声で各員に再度報告する。
それは増援及び現存する幻獣達の内、スキュラ種やゾンビヘリを中心とした中型幻獣群が一斉に此方側の人型兵器群を撃滅せんと殺到しているという内容であった。
君島が驚愕した様子で報告を傾聴していたのも束の間、旅団長であるヤマトが他の兵器が標的になってないかを東三条に確認を取らせ直ぐ様、彼が横浜基地HQへと確認を取る為に通信を送る。
怒号の応酬とも呼べる様なやり取りを交わした後にマズルカを通して伝えられたのは他のダイイチの兵器群……レイチェル、やる男に並びハーマンが率いる戦車中隊は攻撃目標には含まれてはいないとの事だった。
しかし状況は考えているよりも芳しくはない、増援として現れた中型幻獣に合わせて第二派となる小型幻獣群が出現、戦闘車両を軒並み無視して後方に向けて浸透戦術を開始し強引な戦線突破を図り始めたのだ。
幻獣達の取る"特異"な行動に全軍の連携に乱れが見える中でいち早く行動を移したのはローンウルフ並びに魔女ノ旅団一同であった。
小型幻獣達が取る行動からその狙いが何であるかを把握すると直ぐ様ローンウルフは通信を入れると答辞に旅団を率い95式高機動車に乗り込み濁流の如く迫る幻獣の群れを掻き分け強行突破し自衛軍の人型兵器に殺到しようとする小型幻獣達への攻撃を開始する。
ローンウルフの指示を受けて慌てた様子でマズルカと橋川とシボと状況の確認を伺う為に通信が送られてくる。


「シーカーよりCP、既に状況は把握しているわ。今の所はPB側に此方を集中的に戦力を向けている様子は見受けられないわ」


マズルカより送られてきた音声通信に応じるシボの応答は真剣な声音ではあるものの焦燥を感じさせない平静なものであった。
通信に応じる傍らで機体内の操縦席に備えられたコンソールへ止めどない手捌きで打ち込み機器を操作し送られてくる情報の処理や算出に勤めていた。
錯綜する情報の中より確かな情報のみを収集しデータへと組み込んでいく、確かに幻獣の特異な行動はシボが知り得る情報の中にも存在しないがそれに対して狼狽えている時ではない。
今必要な事は今は状況の詳細な情報の収集と共有であり、その役割をダイイチで担っているのがシボである。要である自身が取り乱していては仲間達が危険に晒されてしまう。
現状で収集した確かな情報を分析、解析し纏め上げた総合データが投影スクリーンに映し出される。


「シーカーよりダイイチ各員へ…PB側の行動に対するデータを今算出したわ。CPより通達された情報通り現在ダイイチの人型兵器を含んだ自衛軍の人型兵器がPB側の最優先攻撃目標になっている」


スクリーンが存在する機体群にシボの収集した情報データが送信される。
横浜基地周辺の地形データに現在展開する自衛軍と幻獣側の戦力がマーカーとして表示される。
増援として現れた幻獣の指向性を示すデータが矢印として表示されそれらの大半がダイイチを含めた自衛軍の人型兵器に向けられており分刻みで予測した幻獣側の展開予想図ではその大半がこのまま行けば人型兵器へ集中的な攻撃を仕掛けるであろう事を示している。


「加えてダイイチスカウト部隊や偵察部隊から通達された情報によればこれに合わせて出現した小型PB並びに中型PBが進軍を開始、前線後方に向けて浸透突破を図ろうとしているわ…このまま突破をされれば後方に展開する補給部隊や歩兵戦力を輸送する輸送部隊に損害が出るのに加えて最悪の場合、小型幻獣が市街地に到達してしまう懸念もあるわ」


今度はスキュラ種とゾンビヘリを除いた幻獣側の展開図へと替わり地上を覆う小型種と中型種が進軍する様子が表示され先端部となる第一派が自衛軍側の前線と接触し攻撃を仕掛けている。
小型種の機動力を以てすれば早急に対処を行わなければ後方に展開する補給部隊や輸送部隊に被害が出るのみならず前線や基地を突破し都市部に到達する危険が少なからずともあると算出されたのだ。


「現状で対処を行わなければ以後の作戦に大きな支障が出る可能性がある、最悪の場合……作戦は失敗し自衛軍が敗北もある……シーカーよりCP並びに旅団長に提案するわ、私はPB側に対して打って出るべきだと考えている…其方側に私が検討した対処策の概略を手短に伝えるわ」


コンソールを操作しヤマトのフリーダムやマズルカと東三条が乗る戦闘指揮者を含めたダイイチの機体に向けて新たにファイルが送信されると同時に再びシボからの通信が再開される。


「既に知っている通り…PB側は現在人型兵器を優先して攻撃を加えている……けれどPB側の戦術には穴が存在するわ。CPから通信された通り人型兵器以外の攻撃は先に比べてかなり疎らになっている。これはダイイチのみならず他の自衛軍の戦力に対しても言えるわ。現在の所、PBは進路上の兵器に向けて攻撃加えるのみで他の陸上兵器や陸上部隊、鼠穴部隊に対しては敵性反応を示していないわ」


シボの通信と共に収集、現在の幻獣が敵性反応を示す兵器の割合を示す解析データが表示されそれによれば七割強が人型兵器への敵性を示しその他に対しては軒並み低い割合を指し示していた。
幻獣には知性や思考が確かに存在はするようだがこと戦術や戦略に対する柔軟性がいま一つ足りていない様に見受けられる。
確かに幻獣側が攻め切れない理由は人型兵器の活躍があるのは事実だがしかしそれは戦略の一端にしか過ぎない。
自衛軍側の対幻獣の戦略を補強したに過ぎず人型兵器以外にも多数の戦術や要因があり現状の幻獣側の劣勢に繋がっているのだ。


「これが事実であれば現状の状況を打破出来る可能性は十分にあると思う、まずはCPの指令通り人型兵器は回避とゾンビヘリに対する対処を優先すると同時にスキュラ種の陽動を行ない、A-23ポイントへ誘導する」


画面が切り替わりシボの通信に合わせて進路図が表記されシボの語るポイントに逆三角状のポインターが表示される。
ポインターが指し示しているエリアに重ね合わせる形で地下に存在する鼠穴部隊が展開に用いる為の"坑道"が表記され各地に点在する鼠穴部隊の大まかな分布図が同時に図説される。


「このエリアであれば各鼠穴部隊が比較的短時間で迎え尚且つ展開するスキュラ種を容易に包囲する事が出来るわ、今の状況を利用する事が出来れば陽動する事も比較的容易に出来る筈よ……その為にもスキュラ種の機動力を押さえて鼠穴部隊の配置を完了させる必要があるわ……スキュラ種への現状の撹乱役に最適なのはレイチェル万翼長だと私は考えているわ」


シボが名指しでレイチェルの名を呼び提言する作戦の概略でスキュラ種の撹乱役に最適であると告げる。現状の状況を加味すれば彼女以上に最適な人員は存在しない。
"人型兵器"が幻獣側の最優先攻撃目標である以上は人型兵器によるスキュラ種の撹乱は危険性が余りに高いと言わざるを得ない。
同時にこれは十分な支援がないままレイチェルを単騎で多数存在するスキュラ種の群れの中に放り込む事を意味する。
それに彼女の正確を考えれば我先にと志願する事は明白であった。


「支援に関しては私達の機体の支援砲撃によって幾らは援護は出来るけれど基本はレイチェル万翼長の単騎による任務になるわ…飽くまでも撃破ではなく敵の戦闘能力や機動力を削ぐことを優先して」


彼女の正確な考慮して釘を刺す形で飽くまでもスキュラ種の無力化や機動力の削ぐ事を優先する必要があると告げた後に次の説明に移る。


「次に浸透突破を仕掛けている小型PB、中型PBの対処だけれど現在小型PB種の第一派が前線に展開中の自衛軍陸上部隊と交戦中、これの対処にはダイイチスカウト部隊並びに自衛軍のスカウト部隊が担当しヤンデル万翼長の指揮する戦車中隊並びにやる夫千翼長、展開する自衛軍戦車部隊には後方より進軍する第二、第三派へ攻撃を行う事で進攻を押さえるというのが現状では最適だと考えているわ…地上部隊の脅威となるゾンビヘリに対しては私達の機体とヤマト旅団長のフリーダム、竹内千翼長のエクスカリバーによる対処が適任だと思うわ」


展開図が変わり地上に展開する現状の小型種と中型種及び自衛軍の陸上部隊の展開分布図が表示されるとローンウルフ率いるダイイチスカウト部隊とヤンデル率いる戦車中隊の位置が表記され大まかに第一、第二、第三派と小型、中型種の群れと区分される。
人型兵器が後退するのに合せ地上部隊も後退しつつ側面と前線後方から戦車部隊が第二、第三派へ砲撃を行ないその数を損じていき残存した小型種はスカウト等歩兵部隊により撃破するというのがシボの考える算段である。
やる夫の操るXAN-斬-の高いと機動力と変幻自在の攻撃能力が加われた幻獣への撹乱効果も見込めるがダイイチの中で最も新兵であろうやる夫にはそこまでの任を負わせるのは重いと考え提言するのは留めておく事にした。
現状で地上部隊に対して最も脅威となるゾンビヘリは空中機動が可能な人型兵器が回避をしつつその数を減らしてゆく。


「大まかな概略が今の様な感じになるわ、CP並びにフリーダムは作戦の検討を、他のダイイチ各員にも検討してくれると助かるわ。私達はこれから地上部隊の支援とスキュラ種への攻撃を開始する。それとマズルカ……私はこれから電子支援に注力するけれど……もしかすれば通信に手が回らない可能性がある。その時はカバーをお願い、通信終わり」


必要な事項を各員に告げた後に操縦席後方のカバーを取り出すとシボはそこから補助電脳に繋がる追加接続端子を取り出す。
微細な針が端子から突出すると同時に躊躇なく首筋や後頭部に端子を打ち込めば情報量が莫大に膨れ上がり脳内殺到する。
先に比べ跳ね上がる情報量を捌くために処理速度は更に上がりハードウェアであるシボの肉体が熱を帯び内部に沸騰する様な感覚が襲い掛かるが構わずに処理を継続する。


「霧亥」


そんな感覚に陥る中でシボが霧亥の名を呼ぶ。
前操縦席に座る霧亥はその声に応じる様に無言の儘、処理を行うシボへと目線を向ける。


「頼んだわよ」


それを確認したシボは短く然れど確かな信頼と信用を含んだ言葉を告げた後に再び電子支援の処理を再開し霧亥もまた再び視線を前方に戻し視界を切り替える。


「あぁ」


その言葉を確かに受け取った事を示す短い相槌を返した後に機体は駆動を再開、此方や地上部隊に攻撃を加えようと迫る先行のゾンビヘリ部隊に対して光学兵装と連射砲が迫る来るゾンビヘリへと弾幕を叩き落としながら機体左側面に展開する荷電粒子砲が形状を変化させ砲撃形態を放射モードに切り替え電力の充填を開始、チャージが完了すると同時に扇型の熱線が掃射され広く散開するゾンビヘリは熱線に晒され機体が融解を起こし爆煙を撒き散らしながら地上を進軍する小型種の群れの上へと墜落し幾らかの小型種を道連れにする。
それだけに留まらず同時に電力の充填を完了した弾体加速装置から弾体が発射され煙幕を抜けた先行のスキュラ種を先んじて叩き落とす。
地上の小型幻獣に対しては先の胸部質量砲から榴弾による砲撃が継続的に行われ第一派の後方に存在する第二派先鋒に着弾し、凄まじい砲撃により歩みを乱され進軍速度が下がってゆく。
情報処理能力を限界まで引き上げたシボによる電子支援は更なる情報伝達速度の向上と共にダイイチの各員へ幻獣の大まかな進路予想図を示したデータの送信が開始されスクリーンを有する機体にはレーダー上に進路図が表示された。
シボが示した先の作戦の内容はこれまで以上に幻獣側の動向に注意を払う必要がある。
故に大まかなものではあるもののその観測した指向性から次に取るであろう幻獣の進路方向を表示するデータを送信する事にしたのだ。
それにシボの提言がたとえ採用されなくとも現状の幻獣に対する対処にあたり幻獣の予想進路図は対処の一助になるだろうという考えがシボにはあったからである。
後は各員が如何にするか応答を待つのみ、今は二人はその進撃を出来うる限り留めるべく多数の幻獣達を蹴散らしてゆく。


>>ALL

3ヶ月前 No.102

大規模反攻作戦開始 @5121☆stkO0KxpThU ★iPhone=C5jWn466A9

【横浜戦線/峰津院 大和(フリーダムガンダム)】

「(さて、どうする? 回避に専念するのは簡単だ。だが問題は……)」

機体を忙しなく動かしながらも一旦ハイマットモードを解除して通常機動に戻して、ゾンビヘリに大雑把な回避運動をしながら頭部のバルカンをばら撒いて対処する。
回避が大雑把な理由は簡単、フリーダムガンダムには“フェイズシフト装甲”があるからだ、大まかに性能を話せば機体の電力を消費して実弾武器を無力化するものだ、流石に生体ミサイルの強酸は試していないが機銃程度はどうとでもなる。
並列思考で対応を検討しているとシボから通信が入る、彼女らの機体はターゲットに入っているもののまだ敵が集中して狙っているわけではない、現在ダイイチで優先して狙われているのはヤマトと優斗、そして橋川清太郎だ。
彼女は考えがあるらしく、ヤマトは手短に「言ってみろ」と促す。内容は問題なし、ヤマトもいずれ同じ結論に至った可能性は高いが、シボの思考速度はヤマトを上回った。そのことに口の橋を釣り上げて笑みを浮かべると、すぐに表情を引き締め指示を出す。

「指示を出す、よく聞け。ゾンビヘリの撹乱は私一人で行う、ヘリの機銃程度ではフリーダムのフェイズシフト装甲は抜けない。その間にマルチロックで一気に落とす。竹内はその援護だ」

まずは地上戦力の脅威となるゾンビヘリへの対処だ。ヤマト自ら囮になりゾンビヘリを引きつけてマルチロックからのフルバースト射撃で一気に数を減らす。
優斗はその援護、霧亥及びシボにはその撃ち漏らしを排除してもらう。これが作戦の第一段階だ。説明をしながらもヤマトは手を動かしてゾンビヘリをロックしていく。

「次にスキュラへの対応はレイチェルに撹乱陽動を任せる。誘導ポイントは先ほど述べたA-23が理想だが無理はするな、場合によってはレイチェルのいる戦域にミサイルラットを集結させる。その場合は君島の煙幕弾と合わせて時間を稼げ」

≪こちら君島、了解だ。あと20秒で煙幕が晴れる。煙幕はスキュラのレーザーを無力化するが近距離だったらレーザーを拡散しきる前に当たっちまうから気をつけろ、っとお! 左肩に機銃弾が掠った!≫

次いでレイチェルへの指示を出すが、これには少しアレンジを加える。レイチェル一人に負担がいかないようにA-23ポイントに移動できそうにない場合のミサイルラットの集結と、君島の支援の煙幕弾の要請。
君島も了解の意を示してカッコ良く決めようとしたら左肩に機銃弾が掠めてテンパる。だが直撃弾は今の所ないししっかり回避運動を取っているので今は問題なさそうだ。
霧亥及びシボへの指示は最後だ。

「小型幻獣の対処は自衛軍任せでもいいが、万一に備えてジーゼル千翼長の案を採用する。ダイイチのスカウト各位は“適当に”対処に当たれ。土地への多少の損害は目を瞑る事とする、好きに暴れろ。モノより命が最優先だ。
手が足りそうにない場合はヤンデル戦車長率いる中隊にも掃討に参加してもらう、入速出はヤンデル隊の支援に回れ、決して一匹も後方に逃がすな」

スカウト隊の、というよりローンウルフの壊れた95式高機動車の投擲や道路の引き剥がしにも一応言及するが、ヤマトはそれを考慮した上で好きに暴れろと指示を出す。
ハーマンの中隊は必要ならばその援護を、やる夫にはその支援を命ずる、忘れがちだがやる夫は初陣だ。そろそろ息が切れてもおかしくないので比較的楽な位置に置かざる得ない。これはやる夫を気遣っての判断だ。

「橋川機、霧亥及びシボ機は思うように動け、貴官らは私が指示を出すまでもなく最適解を選べるはずだ。だが撃墜されることは許可しない。いいな?」

戦術に組み込まなかった三人には自由に動いてもらう事にする。彼らにはこの場ではヤマトの指揮は必要ないと判断した。彼らは自らの判断で動けると確信しての指示だ。
さて、一通りの指揮は済んだ。あとは行くのみ。Earth DayBreak第一フェイズの終わりは近い。

「各員行けるな? 行動を開始せよ!」

>ALL

3ヶ月前 No.103

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【横浜戦線/橋川 清太郎(Blitz griffon)】

補給から戻り前線で再び奮闘していると、何やら不穏な通信が入った。幻獣達の動きに変化があったらしい。

(一定の地点を……? どういうことだ)

その内容に耳を傾け、次の言葉に驚愕する。

「ぼ、僕達が!? いや、そこまで不思議じゃないか……!」

だが直ぐ様自分達の活躍ぶりを思い出し、真っ先に脅威として排除される可能性に思い当たり、甘んじて状況を受け入れた。
考えてみれば尤もな話だ、言うなればぽっと出の小規模集団が幅を利かせて暴れ回っているようなもの。敵側からはそれはもう邪魔で仕方ないだろう。数を挙げて押し潰そうという結論に至るのも自然な流れといえる。
流石に集中攻勢が来るとあっては大っぴらに回避の指示も出ようもの。これといって反抗する理由もないので言われた通り避ける事に専念した。

「こいつらにこんな知能があったなんて」

戦況を判断しその時々に応じた行動を取るとは、まるで人間と同じだ。
……が、練度に関してはまるで足元にも及ばない、稚拙もいいところである。

スラスターから蒼焔を吐き出させ、疾風と化す。一斉攻撃を仕掛けてくる幻獣達を次々といなし、生体ミサイルやレーザーの弾幕から小刻みな機動で退避していく。時折申し訳程度にSmart elephantで反撃し、雀の涙ながらも撃墜数の足しとする。

「……まったく」

レーダー上でこれでもかと自己主張を行う大量の光点を一瞥、辟易の感情がこもったため息をつく。
今やどの方向を見渡しても幻獣で埋め尽くされている。これからその僅かな隙間を縫って脱出しなければならないと思うと、闘志も萎えてしまうというものだ。

「けどいちいち落ち込んじゃいられない」

コントロールグリップを前へスライドさせ、機体を加速。いよいよ逃走の体で回避に集中する。
そんな折、大量に湧き出てきた小型もこちらに来るかと思われたが、逆に無視して強引な突破を計った。どうやら中型は囮として動くつもりらしい。

「ッ!」

ゾンビヘリが突撃、機関銃のシャワーを遠慮なく浴びせてくる。我先にと煙幕を抜けてきたようだ。
一瞬反応が遅れ何発か被弾してしまう。この程度でオシャカとなる装甲ではないが、醜態なのは確かである。

「チィ!」

即座にTussle dogを乱射、鉛玉の大群でもって迎え撃った。キャノピー、ローター、テール問わず無慈悲に風穴を開ける。ゾンビヘリは堪らず黒煙を吹き上げ、間を置かず爆散。同じ要領でニ機目、三機目と撃墜していく。マガジン内の弾薬が切れると、リロードの手間すら惜しみ片腕で対装甲多目的ダガーナイフHard beakを取り出す。

「たあああああっっ!!」

スラスターを併用しての跳躍、ほぼ一瞬で展望台に次ぐ高さまで到達し、ゾンビヘリの上を取った。落下の勢いを殺さない程度に微調整しつつ、メインローターへHard beakを突き刺す。攻撃方法の関係上、過剰な質量と運動エネルギーにより刀身どころか二の腕辺りまで入り込む。

(この分ならわざわざ持ち替えなくてもよかったか)

半ば埋まった腕を素早く引き抜き離れる。
揚力の生命線を根本から失ったゾンビヘリは力なく墜落していった。直後、マズルカから提携のための通信が入る。

《こちら橋川了解、これより連携行動を取るよ。平気さ、まだまだ作戦行動に支障はないから》

小型の相手はローンウルフに任せてもよいという旨のそれを聴き、安心した。
本当に頼りになる者達だ、これ程優秀な仲間がいながらもし撃墜でもされたとあっては、いい笑い者である。

「これは、データファイル?」

シボからダイイチ全員へ送信されたデータを早速開示、閲覧する。
現時点での幻獣がとる攻撃行為の取りやすさをより詳細に纏めたもののようだ。この短時間で、それも戦闘中によく実行出来たものである。

《わかった、ゾンビヘリへの対処とスキュラの陽動、それからA-23ポイントに誘導だね?》

図らずも指示通りの行程を進めていたことに、少々驚きつつ確認する。
その後も極めて綿密な戦術立案を報告する様に内心舌を巻いた。
ややあって、彼女の機体から大火力支援砲撃が来る。見た目に違わぬ殲滅力でもってゾンビヘリ群を一掃していく。

「一人で……!? あ、そうかフェイズシフト!」

ヤマトの通信に対し、いくらなんでも単機で全てのゾンビヘリを相手取るのは危険だと考えるも、フリーダムの持つ特殊機能を思い出しそれが杞憂と気付いた。彼も彼でシボの戦術に即席で調整を行い指揮官としての格を見せ付ける。

「了解! 勿論生きて帰るつもりさ」

ヤマトからの命令に快諾を以て返す。決して自惚れるつもりはないが、切り抜けた修羅場の数はそれなりだ。こんなところで態々命を投げ出してたまるものか。

>>all


【難産が続いてしまってすまぬ……すまぬ……!】

3ヶ月前 No.104

蛮族白饅頭 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【横浜戦線/XAN-斬-/入即出 やる夫(蛮族装備)】

生命を奪うという事は綺麗事ではない―例えそれが生存競争でも。
生き物を殺す初めての感覚に嘔吐し続けるやる夫に声を掛け、背中を摩ってくれるレイチェル。
もう吐く物がなくなると一端落ち着きミネラルウォーターを取り出して口を濯ぐ

「…悪い、ありがとうだおレイチェル」

濯いだ後エナジーゼリーのパックを受け取りお礼を言う。

「殺す感覚がこんななんて、それを知りながら仕事できる軍人さんは馬鹿には出来ないお」

やる夫は元より馬鹿にしているつもりはないが、ゲームではまず生き物を殺す感触など普通は無い。
だから錯覚してしまうのだ自分は安全圏に居て娯楽や遊び感覚で何も感じない
幻獣に襲われて殺されかけたことも自身の手で殺した感覚が直にやってくる事もまず現実で体験する事は無かっただろう
少なくても普通に暮らしていればだが。それを知った以上今更ながら敬意すら持っていた。

すると通信が入り、また増援が出現一定の地点を目指しているという後の言葉に驚愕する。
東三条はダイイチがターゲットとして狙われていると

「どういうことだお!?この状況はヤバイじゃねぇかお!」

少なくても入即出 やる夫は自分より戦闘経験がある以上やる夫とは違い信頼もあるし
普通は心配する程でもないが全員あれだけの大攻勢で補給体制に入った訳でもない。
現にローンウルフは既に使えるもので戦っている状態他の連中も武器弾薬が切れるのも時間の問題のはず。
偶然か狙ったのかは分からないが、状況下としては良くない事は確か。
だがその中にはレイチェルとハーマン・ヤンデルそしてやる夫は入っていない。
その為シボから提案によりレイチェル一人によるスキュラ種の撹乱役と
ハーマン・ヤンデル率いる戦車中隊は街へ浸透突破を仕掛けようとしている幻獣の掃討を
支援をXAN-斬-に乗るやる夫に任せるというもの。

「女の子一人に援護も支援も無しに大軍の中に突っ込ませるとか正気じゃねぇお」

まだ普通の感覚が抜け切れないやる夫は思わず口に出さずに居られない。
がやれる人員は今はレイチェルしか居ないのでどんなに危険度が高かろうが任せられる者はいないのは確か。
やる夫が口出ししても状況がそれを許さないのでそれが尚更腹立たしく腕を震える。

『XAN-斬-より了解(ヤー)!横浜市街に入ろうとしてる奴等全部潰したらレイチェルの援護に回るお!』

シボ、峰津院、マズルカ全員含めてそう通信に返答する。
新兵だと気遣って貰っているというのは薄々分かっているのだが
誰も欠けさせない為に自分なりに動こうと心に決めていた。

「やる夫はまだ未熟だけどレイチェルや仲間を守れるぐらいには絶対強くなるから、だから必ずいくお」

レイチェルに真剣な眼差しで皆を助けられるぐらいになると誓い
一人で戦う彼女の元へ必ず助けに行くと告げてXAN-斬-元へと向かう。

クナイの補充とエネルギーの補給を完全に終える最中にエナジーゼリーに飲み干す。
完了してすぐにフォトンマットを稼動させ、一気に上空に飛び立ち

「ゴラァ!女の子が一人で戦ってんだ、さっさとくたばれぇ!」

そのままの勢いで浸透突破を仕掛けている幻獣の第一派と自衛軍陸上部隊の戦闘領域に
アクナギノツルギをポシェットから引き抜いて突撃、幻獣数十体を引き裂いて暴れまわる。
ヤンデル中尉の戦車中隊がやってきて動きを合わせるまでの間はひたすらそれを繰り返していた。

>>レイチェル・A・キャクストン、マズルカ、霧亥、シボ、峰津院 大和、橋川 清太郎、、all

3ヶ月前 No.105

鋼鉄の棺桶/リベリオンウィッチの斗い @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_nWi

【横浜戦線/地上〜上空/ハーマン・ヤンデル中尉&レイバン・スラー軍曹(61式戦車5型※進撃※行進射撃継続→敵侵攻阻止)、レイチェル・A・キャクストン少尉(SR-71Wジェットストライカー着装※携行装備換装・撹乱・陽動行動開始)】【毎度遅れがちで申し訳ないです】


ヤンデル中尉≪くくくくっ“意図して狙いを外される”とは我々も随分と嘗められたモノだな。CP、了解した。――ストライダー01より中隊各車へ、御指名だ。これより我が中隊は転進し、指定座標とその周囲の敵突出勢力の侵攻阻止/撃滅する。我々の穴埋めは第4中隊が引き継ぎ友軍部隊と共に進撃を継続。≫

(ダイイチ)第一戦車中隊が速度を落とし、(壁)から時間差で抜けて行き、彼らの後方に位置していた自衛軍の別の中隊がその隙間を補う形で配置に就き、(壁)を維持する。機甲部隊そのものが敵(幻獣)の優先目標から外れた今こそある意味で言えば進撃距離を稼ぐまたと無い機会とも言えるのだ。しかしながらそれと引き換えに、貴重な戦力である機動兵器とその搭乗員、及び戦線後方への敵の浸透で齎されるであろう市民や市街地への甚大な被害を許容するというのは全く以って割に合わないトレードと言えるだろう。

よって双方共に叩く必要があるのは確定事項である。

戦闘速度で派手に土煙をあげながら連装滑腔砲を備えた異世界の主力戦車(M61A5)とその僚車たる74式改と61式が二両一組で左右に展開、シボ千翼長の意見具申とそれを許可し、改めて通達するヤマト旅団長の通信をバックに追加された副次目標の達成の為速やかな配置転換を行う。

ヤンデル中尉≪ストライダー01よりCP、配置に就いた。(オマケ)付きでな、一つ目どもを蹴散らしてやる。各車10m間隔、パターンC。本車より前へは出るなよ、取り付かれると面倒だ。≫

向こう(自衛軍)のヘリ部隊の指揮官のささやかな厚意と言う訳か、機甲部隊の直掩に当たっていた十数機の攻撃/戦闘ヘリの内の数機、(うみかぜ)二機と(きたかぜ)一機で構成された分遣隊がヤンデルの戦車中隊に随伴して来ていた。

きたかぜパイロット≪確認した、射撃開始。≫

きたかぜコ・パイロット≪宵越し銭は無しだ、ポケットを空にするぞ!≫

近接航空支援の三機の攻撃/戦闘ヘリから機関砲と空対地ロケット弾が斉射され、畳み掛ける様に中隊各車の滑腔砲やライフル砲が各個に火を噴き、榴弾が固まった小型種群を吹き飛ばし、細かく散らばった個体に対しては同軸機銃や車載機銃の集中射撃が加えられていく。

ヤンデル中尉≪ふん、派手にやってるじゃないか小僧。――各車、味方機への誤射に注意しろ。奴(XAN-斬-)が釣っている間に敵後続の進出経路を潰す。≫

既に先行してより一層の鬼気迫るド派手な大立ち回りで幻獣群を蹴散らし続けている(XAN-斬-)、敵の意識が其方に向いている間にペリスコープモニター越しに中尉が睨むのはその群れの進出点。

ヤンデル中尉≪次弾装填、弾種焼夷榴弾――撃て!≫

連装滑腔砲が唸り、同時発砲された二発の155mm焼夷榴弾が高速機動中の(XAN-斬-)の背後から肩越しの精密砲撃で前方に叩き込まれ、複数の小型幻獣の群れと中型幻獣群を文字通り着弾と同時に(焼き尽くし)、地獄の様なテルミットと特殊装薬の化学反応で発生したテニスコート二つ分の数千度の業火で構成される面制圧的な(炎上網)を作り出す。これは延々と進出してくる幻獣群に対する迂回路の強制による遅滞効果を期待してのモノである。

ヤンデル中尉≪ストライダー01よりローンウルフへ、此方は現配置より貴隊及びその周囲を射線上に捉えている。直接火力支援の要は有るか?≫

交戦を続ける(XAN-斬-)及び(Blitz griffon)、そしてスパルタン(ローンウルフ)指揮下の(魔女ノ旅団)、白兵戦を繰り広げている彼らへの支援砲撃及び限定的ながら航空支援も行える現状、幻獣群を抑えながら余分な火力の提供が可能であると、特に歩兵戦力のみで交戦中の(彼ら)へ伝えつつ――ヤンデルはこれらを抑えた後の動きを幾つか青写真を広げる様に頭の中で組み立てて行く。

―――



レイチェル少尉「んぐっ…ふふっその言葉、期待してるよ!でも無理は禁物、この言葉はしっかり覚えておいてよヤルオ」

一言二言交わして意地と男気を見せんとする彼(やる夫)に対して彼女もまたエナジーゼリーを飲み下しつつ頷きながら笑顔でそう答えて、しかし落ち着いた声で諌めも含めた忠告をしつつ――ヘッドセット越しに舞い込んできたシボ千翼長からの提案と意見具申に彼女は一拍遅れて目を輝かせ、なおかつ獰猛な笑みを浮かべて

レイチェル少尉≪Excellent(上等)、アイ・サー…そういう役割こそウィッチ冥利に尽きるってモノです。喜んで!≫

ヤマト旅団長からの了承と改めた指示に了解の意を示す。

事実上の(囮)な訳だが、なんだか今し方交わした彼(やる夫)への忠告に矛盾が生じてしまう様な…しまわない様な

ガジャゴッガコンッ

ジャラララ(弾帯を巻く音)

弾薬と装備の補充を済ませ――幾らかの装備の(変更)を補給車で済ませて、再度ジェットストライカーを着装、穿いた途端に大気を揺るがす様な勢いで再び大空へと浮き上がった。XM29A2Wは背中に預け、彼女が手にする得物は94式小隊機関銃、文字通り50口径(12.7mm)の回転式多銃身機関銃で重量も途轍も無いモノだ。――規格外のペイロードと推力を有するジェットストライカーユニット(SR-71W)と、潤沢な魔力を有している彼女だからこそこの重量級の重火器を携行しても機動力を落とさず飛び回れる。

レイチェル少尉「イカしたデカい銃、イカした速度、―――それになにより」

急行した先、戦場の空、多数の空中要塞たる(スキュラ)の“目”が不敵な笑みを浮かべる魔法細工の空戦兵器(ジェットストライカー)を駆る一人の小娘(ウィッチ)の姿を捉え、一斉に紅く閃く。

レイチェル少尉「イカしたシチュエーション!」

数十、否、百を超える生体レーザーが濃密な火線を展開、単一目標に対してほぼほぼオーバーキル以外の何物でもない様な熾烈な攻撃――この時彼女はこの世界に来て初めてシールド(魔力障壁)を用いていた。

ドルイド系の複雑な術式と円形を描いた蒼い魔法陣を象った回転するシールド(魔力障壁)

迫る生体レーザーの弾幕を受けて現れては相殺、現れては相殺を繰り返し、戦場の空に奇妙な現実味の無い幻想的な光景を顕現させる。

そして再び馬鹿げた戦闘機動により(蒼い光)と化したエースウィッチはレーザーとレーザーの間を縫う様に飛び交いながらスキュラからしてみればうっとおしい(囮)としての動きを始める。

レイチェル少尉≪ポイントA-23への撹乱陽動開始。――鬼さんこちら!手の鳴る方へ!≫


≫入即出やる夫(XAN-斬)、竹内優斗(VF-19 エクスカリバー)、ヤマト旅団長(フリーダムガンダム)、橋川 清太郎(Blitz griffon)、霧亥・シボ(戦機甲冑)、自衛軍、風渡り(海軍第一特務旅団)ALL

3ヶ月前 No.106

スパルタンと魂の魔女の行軍歌 @sierra09 ★5aJ5lBLy87_Jty

【横浜戦線/ローンウルフ、マズルカ、魔女ノ旅団】

マズルカ「<<そっちにも旅団長が承認した計画が来てるだろうけど、橋川君もシボちゃんも今の所問題は無いので
ローンウルフクン達スカウトチームは人型戦車隊の防衛から小型幻獣の攻撃に移行。ヤンデル中尉による戦車隊の支援も受けられるし
"こっちの増援"も送るからラビットホーン(兎に角)幻獣の子一匹戦線後方エリアに入れない様に。
私も忙しくなってきたし、シボちゃんに通信補佐も頼まれたから後は"テキトー"にね!>>」

ローンウルフ「<<"テキトー"了解。之よりローンウルフ以下10名は小型PBへの攻撃を開始する>>」

魔女ノ旅団兵「大尉旅団長も仰っていましたがその"テキトー(適当)"とは?」

ローンウルフ「この国の言葉で"全力を持って当たれ"と言う意味だ」

第五世界流の"適当"の意味を人形兵に説明しつつ、ローンウルフは既に文字通り形骸化し
殆ど骨組みしか残っていないかつて道路だった残骸を思い切り投げつけ、ハンドガンを引き抜き応射を行う。
そういえばヤマト旅団長はあえて周辺被害について口にしていた。と言う事は自分(ローンウルフ)の戦い方はあまり好ましく無いと言う事なのだろうか
まぁ"少々"荒っぽい事は自覚してはいるのだが…ふと改めて戦場を見渡すとある事に気づく。それは道路が殆ど痛んでいない事だ。

道路も廃墟も壊れているのはどちらも人類側の攻撃で破壊された物が大半だと思われる。
幻獣側は無駄な破壊を好まずそれどころかどうやら道路に関しては積極的に利用している様だ。
之に関しては小型幻獣よりも中型幻獣…ゴルゴーンやミノタウロス等が顕著である。態々ビルの合間を縫って道路を歩いてくるのだから
今回イレギュラーな行動を取る事が多い様だがこの"歩きやすい所を通る"という基本的な習性は変わっていない様だ。だとすれば利用出来るだろう。
そう考えた時丁度ヤンデル中尉から火力支援が可能であるが必要かと通信が入る。ローンウルフは之に即座に頷いた。

ローンウルフ「<<はい"指定座標"への砲撃を願います>>」

意外と思うかもしれない何せ鬼神の如く小型幻獣相手に戦っていたローンウルフが素直に支援を求めたのだから。
だが送られてきた"指定座標"はこれまた奇妙な物であった。それは全く敵とは外れた場所や効果的とは思えない地点中にはただの建物もあった。
データリンクは正常シボの電子支援もあり地形や座標を間違える…それも風渡りの中ではヤンデル中尉同様
職業軍人の中でもスパルタンという特殊部隊に類するローンウルフがここに来て間違ったデータを送る筈が無い。

ローンウルフ「<<奴らは歩き易く動き易い場所を好みます。中尉は先ほど焼夷榴弾で遅滞させましたが効果は一時的な物。ならばいっそ連中の移動経路を作ってやりましょう>>」

質は圧倒的に上回っていても数では負けており特に浸透戦術によって津波の如く押し寄せる小型幻獣は、人型戦車部隊への集中攻撃と言う幻獣側のイレギュラーな戦略変更と併せダイイチは兎も角自衛軍・学徒兵部隊では効率的な対応は難しいだろう。
此方は一滴でも漏らした時点で敗北が決まる。であれば対応し易くすればいい。つまり…

マズルカ「<<いやいやいや!?何オオカミクン要するに地形破壊で敵を誘導しようっていうの?!
いやいいアイディアかもしれないけどさそれオオカミクンが判断していい事なのかなぁとマズルカさんは思うよ?!>>」

忙しい様子のマズルカも之には口を挟んで来た。道路や建造物を破壊すると言う事は今後此方側の侵攻作戦にも影響が当然出る。
一介の大尉(現在は万翼長だが)が判断して良い事では無いのは確かだ。

ローンウルフ「<<ヤマト旅団長は"適当にやれ"と仰った。ならば"適当"にやらせてもらう以上>>」

ヤンデル中尉指揮下の戦車隊及び航空隊、更には他のダイイチメンバーにまで"支援砲撃"を要請した後ローンウルフは自分を含め魔女ノ旅団の移動を始める
適宜小型幻獣に応戦しつつストロボやスモークを炊き座標を正確にマークしつつ
高度なデータリンク機能の無い自衛軍及び学徒兵部隊に之からの作戦を分かり易く通達する為だ。
この作戦は小型幻獣の移動を妨害するのは勿論だが、"誘導"する事にも意味がある。なので突出したり孤立したスカウトが居た場合それを回収し
幻獣が引っかかったりしない様上手く立ち回らねばならない。恐らくヤンデル中尉の事だ意味をくみ取れば即座に行動に移るだろう
既にローンウルフは"自前"で破壊工作に赴いているので魔女ノ旅団側は急ぐ必要があった。

支援砲撃要請が通れば直ぐにでも榴弾やロケットが指定座標への攻撃を始めるだろう。
同時にローンウルフは何と攻撃に失敗したミサイルラット部隊の零式直接支援火砲や工兵用手榴弾まで持ち出して人類・幻獣双方が構築した
「地下坑道」に設置して爆破。轟音と共に整地された道が隆起し、崩れ陥没していく。之に合わせて支援砲撃によって倒壊した建造物が道を塞ぎ
砲弾の直撃によって道に大穴が空く。とは言え工兵が本格的に破壊工作をしている訳では無い
あくまで「通り易い道」を限定的に壊しているだけに過ぎない為、多少時間はかかれど小型・中型PB問わず走破は不可能では無い筈だが
今までとは状況が違う。PB特に小型種は強引な戦線突破を図っており少しでも時間がかかる行為は好まない筈だ
更にまごまごしているとヤンデル中尉指揮下の戦車中隊から熾烈な砲弾の雨が降り注ぎ、やる夫のXAN-斬-が斬り込んでいる上
空中支援もヤマト旅団長等ダイイチ機動兵器部隊が抑えている為幻獣側の被害は拡大するばかり。

一秒でも早くこの戦場を抜け後方に到達したい小型幻獣にとって少しでも時間が取られる破壊されたルートや
人類側の迎撃が激しいルートは避け、ゾロゾロを次第に密度を増して動いていく。それが指向された動きだとも知らずに
そうして"とある地点”にまでやってくる。比較的人類側の抵抗が弱く何より破壊されていない"動き易い"地形な為ここを通り一気に突破を図るつもりだった

ローンウルフ「<<攻撃開始!>>」

誘導され一本道に殺到した小型幻獣の群れに対して、合流した自衛軍・学徒兵スカウト部隊と共に周囲の建造物や遮蔽物に隠れた
ローンウルフと魔女ノ旅団人形兵達が号令と共に手にした銃火器から一斉にを火を噴く。
正面は勿論左右更に建造物内に配置され上から撃ち下ろされる状況は幻獣にとって悪夢以外の何物でもない。
97式突撃銃は豆鉄砲と揶揄される小口径高速弾で同じ5.56mm弾のM16A2、M727突撃銃を使う魔女ノ旅団共に火力不足が懸念されるが
それを補う様に99式擲弾銃や54式機関砲改によるグレネード弾や榴弾の雨が上から降り注ぎ
特に原型がボフォース40mm高射機関砲である54式機関砲改は同じ40mmのグレネードランチャーとは一線を画す大火力を誇り
降り注ぐ榴弾やナパームでゴブリン主体の小型PBを吹き飛ばし、焼き払う。たとえ銃弾と砲弾の雨を掻い潜って突破しようにも
正面には魔女ノ旅団を中心としたスカウト部隊がローンウルフ自慢の馬鹿力で構築した、破棄された車両や装甲車を積んだ簡易トーチカに籠っており
それ自体突破を難しくている上、トマホークを投げた程度では中のスカウトに傷一つつかず、中からは落ち着いて冷静に射撃を行う事が可能である。
データリンク上では半包囲された小型PBが加速度的に減っていくことが分かるだろう。

自衛軍スカウト「目を瞑っててもどこかに当たるぜ全く海軍(ダイイチ)の連中大したもんだ」

人形兵「ありがとうよ。だが問題は之が何時まで続けられるかだな」

短く言葉を交わすとそれぞれ97式突撃銃とM16A2に備わった20mmと40mmのグレネードランチャーから榴弾を放ちゴブリンの群れを吹き飛ばす。
この"キルゾーン"に入った幻獣は自動的にひき肉になり、まごついていればヤンデル中尉ややる夫を含む
小型幻獣掃討任務に就いた通常・人型戦車部隊及び航空隊の手にかかる。だが一見この完璧な策にも問題があるそれは弾だ。
小型PBを集中させたと言う事はつまり純粋に数が多い。友軍がそれなりに間引いてくれているとはいえスカウト部隊にかかる
圧力は一向に減らずただ弾薬だけは加速度的に消耗していく状況だ。既に学徒兵スカウトの中には護身用に近い
70式軽機関銃(SMG)や白式拳銃と呼ばれるSIG・P226のライセンス品を撃っている者もいる位だ。

>> 続く

3ヶ月前 No.107

スパルタンと魂の魔女の行軍歌 @sierra09 ★5aJ5lBLy87_Jty

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3ヶ月前 No.108

大規模反攻作戦開始 @5121☆stkO0KxpThU ★iPhone=C5jWn466A9

【横浜戦線/峰津院 大和(フリーダムガンダム)】

指示通り各員は動き出す。橋川清太郎は指示する前から図らずとも作戦に沿った行動をしていたし、やる夫は小型幻獣の浸透を防いだ後にレイチェルの援護に行くと息巻いている、少なくともやる夫の方も士気は高いようで安心した。
レイチェルの方も無茶振りをしたにも関わらず意気軒昂といった様子でスキュラをかき回して誘導し、ハーマン戦車長率いる中隊は連携を密にしつつ相変わらず職人のような安定感で事を進める。ローンウルフの方は……ヤマトの想像を超える“乱暴“かつ”効率的“な戦闘行動に思わず笑いが出てきた。

「フハハハハ! 想像以上だローンウルフ! インフラの再整備にもタダではないが今回ばかりは構わん。始末書など全て私が持ってやるとも。
各員へ改めて通達、今回は手段を問わず”皆と生きて勝てば良い“全ての後処理は気にするな。我々は今、この世界の歴史の節目に立っている!」

ローンウルフとヤンデル中隊のこの世界では例を見ない豪快なやり方に色々通り越して高笑いをした、その笑い方はまるで悪役か何かのようであるが、後で戦闘による脳内のアドレナリンの過剰分泌という事にしておこう。
ヤマトは元々結果のためなら手段を選ばない所がある、ローンウルフ率いる魔女ノ旅団とハーマン・ヤンデル率いる戦車中隊のやり方はヤマトの琴線に触れたのだろう、皆を鼓舞する様に声を上げるとヤマトも己の責務を果たす。
シールドを左手に持って出来るだけ直撃弾を減らしながら滞空し、凄まじい速さで全てのゾンビヘリをロックオンし終えると、即座にトリガーを引く。
次の瞬間、五条の光が連続して放たれて次々にゾンビヘリを爆散させていく、煙幕を突っ切ってきたゾンビヘリは勿論、煙幕の中からレイチェルの方に向かおうとしていた後続のゾンビヘリもクスフィアスレールガンで撃ち貫く、この戦域の全てのゾンビヘリは文字通り全て消えた。

≪こちら指揮車両。峰津院旅団長、HQから旅団長宛に凄まじい量の通信が来ています! ゾンビヘリ消失の件とインフラ破壊の件について詳しく説明を求めています!≫

≪その全てにこう答えろ、『今は忙しいから後にしろ』、以上だ≫

≪まぁ、そうなりますか。了解です。こちらはなんとか抑えますので、皆さんは戦闘の続行を。今のところ我々は想定通りに戦局を動かしています。どうか油断なされぬよう≫

ゾンビヘリの一斉消失の件はともかく、流石にローンウルフやヤンデル戦車中隊の破壊活動は目に余ったようで指揮車両を通してヤマト宛の通信が凄まじい量になっているのを、この一言で全てバッサリ斬り捨てた。
東三条も苦笑しながらその答えを是とし、全ての通信に一括でヤマトの言葉を一語一句違わずに返信した、その後更に膨大な量の通信が来るが東三条は同じ言葉を返すのみだ。
責任はヤマトが取るとの言質を得ているからとはいえ、東三条もなかなかいい性格をしている様だ。
さて、残りはスキュラと陸上型の中型幻獣だが。後者は陸軍の矢吹戦車師団が派手な一斉砲撃で食い散らかしている。それにローンウルフとヤンデル戦車中隊が戦線を押し上げている、崩壊はもはや時間の問題だろう。スキュラの集団もレイチェルに乗せられつつある。

≪竹内機より各位へ、僕もレイチェルさんの援護に回ります。僕の機体も狙われているなら誘導の手助けになれるはずです≫

≪峰津院より竹内へ、アレはベテランであるレイチェルだからこそ出来る芸当だ。勝算はあるのか?≫

≪はい、レーザーの発射口の色と角度さえ計算すれば回避は充分可能ですし、この機体はターゲットとして優先されるなら陽動にはうってつけの筈です≫

≪いいだろう、許可する≫

戦線の押し返しとゾンビヘリの全滅で戦局は大きく人類に傾いた。後は粛々とやるだけだ。

>ALL


【竹内、君島のレスは後日改めて】

3ヶ月前 No.109

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【横浜戦線/橋川 清太郎(Blitz griffon)】

(やる夫、戻ったのか!)

レーダーに映る、流星の如き速度で戦線へ近づく友軍機反応を見て、再び安堵感を得る。
補給を終えたXAN-斬-は僅かな衰えも見せず暴れ始めた。早くもパイロットが板についてきたように思える。
だからというわけではないが、こちらも本腰を入れるべきか。
Tussle dogを一度取り出しリロードを済ませ、また直ぐ戻し空いた片腕で二本目のHard beakを掴む。ここで選ぶは機動性重視の戦術、ナイフ型武装としての取り回しの良さを活かし、一撃離脱を繰り返すという寸法だ。基礎的な殲滅力は非常に低くなるが、その分運動力や奇襲への対応のしやすさは上がる。この状況では最適だろう。

「突っ込むぞぉっ!」

敵陣の手近な一角へ切り込み、眼前にいたミノタウロスへすれ違いざまの一閃を浴びせる。そこまで深いものでないが、確かな手傷を与えられた。その後も同じ要領で幻獣を切っては駆け抜けていく。逆手持ちの二刀流で、殴りつけるような斬撃で何度も集団を掻き乱す。

――――

(!)

ふと味方の反応が近くに現れたので視線を向けると、レイチェルが撹乱と誘導を見事にこなしていた。この分なら自分の助けは要らないだろう。というより下手に手出しすれば却って邪魔になってしまう可能性が高い。
彼女の活躍に水を差さないようローンウルフとの連携へ方針を切り替え、バイザー型カメラアイを彼の方角に合わせると、今まで以上に破天荒な行動をしている彼の姿が映った。

「あ……はは……」

GAWNDの頭部装甲の下で引きつった笑いが漏れる。これは流石に度が過ぎていると言わざるを得ない。あの典型的な軍人気質の彼が、こんなメチャクチャをやらかしていると思うと何とも言えない気分になる。ヤマトもヤマトでそれを注意するどころか呵々大笑の始末だ。そして非常に思い切りのいい号令を出す。器が大きいとも単にヤケを起こしたとも取れる。

(まあ、彼のことだから前者だろうけど……)

それを裏付けるように全砲門開放でゾンビヘリを全滅させ、竹内とのやり取りも淀みなくこなして見せた。

「後はミノタウロスやスキュラくらいか」

あれほど犇めいていた小型幻獣は今や見る影もなく、視界内には数える位しか確認出来ない。正しく予想以上の戦果だ、これまでよりもはっきりと勝ちの目が見えてきている。
噂をすればとばかりにミノタウロスの一体が追い縋ってきた。そのまま勢いと力に任せた拳撃を繰り出す。

「っと!」

片足を軸としたターンで回避、返す刀でその剛腕を一本斬り飛ばした。そして弾かれるように脇を素通りする。
今尚自分達は幻獣達のお尋ね者である、先程と同じヒットアンドアウェイに徹した方が無難だろう。それにミノタウロスタイプは強力な硫酸が体内を満たしている。ダメージを与えた際に反撃されるのを防ぐためにも、一個体に拘って足を止めるのはやめておくべきだ。

>>all

3ヶ月前 No.110

大規模反攻作戦開始 @5121☆stkO0KxpThU ★iPhone=C5jWn466A9

【横浜戦線/君島 邦彦(士翼号)】

「優斗がレイチェルの方に行くなら俺は必要なさそうだな、俺も橋川のダンナと地上の中型幻獣の追い込みに向かうぜ」

そう言って君島は伏射体制から起き上がると近くのビル群に身を寄せて92mmライフルを構えて群から離れたミノタウロスやゴルゴーンを丁寧に一体ずつ狙撃して行く。
何? ヤマトたちに比べると地味だって? バカヤロー俺だって分かってるよ! でも現実は皆が皆華々しい戦果を挙げられるわけじゃないんだぜ。
そもそもこの機体は機動力全振りで耐久力は向こうで戦っている橋川清太郎の機体に比べれば障子紙だ、パンチ一発で即大破と言っても過言じゃない。
そもそも君島の専門分野は裏方であってこういった荒事じゃない、それでも人型戦車の適性が振り切れんばかりに高かったから戦場に出ているのだ。人型戦車の適性を持つ人間は非常に限られていて、とある大佐の部隊も女子高生で構成されている程だ。
狙い、発射、排莢、弾丸装填、そしてまた狙い、発射。これを何度かループさせる。時に場所を変え、姿勢を変え淡々と狙撃していくが、ついに君島を鬱陶しく思ったミノタウロスの一群が君島のいるビル群に向けて腹を開いた。生体ミサイル発射のサインである。

「やっべぇ、目ェ付けられた!」

≪君島くん、そっちはいけない! 後方に引くんだ!≫

全速力のホバー飛行でビル群から脱出、どうやら狙撃に気を取られすぎて引き際を誤ったらしいということは肌で理解した。背筋にゾワゾワくる嫌な感覚がまだ続いている。
しかもこれで終わりではなく脱出した場所で君島は中型幻獣に捕捉される。ミノタウロスの群体が一斉に士翼号を向く様はホラーどころの騒ぎではない。東三条の声は一歩遅く、君島は9時方向と12時方向から十字砲火を受ける位置についてしまった。
だが先ほど生体ミサイルを発射したミノタウロス群の動きがおかしい、まるで別のターゲットを見つけた様な動きだ、これを幸いと言わんばかりに君島は左腕で92mmライフルを保持して右肩に架けていたジャイアントアサルトを右手で持って連射しながらこの危険な位置から抜ける。

≪はっはっは、大丈夫かね黒い凡人君? 大方狙撃に夢中になって引き際を誤った、といったところかな?≫

≪いや凡人って……まあその通りだけどさ、助かったぜ、ええと……≫

≪私は海軍第2師団第3大隊長の荒波宗一郎大佐だ。よく見ておきたまえ凡人君、これが軽装甲の真髄というものだ!≫

彼は戦線を開いた時に突撃行軍歌(ガンパレードマーチ)を歌い出した彼の声の主である。彼もまたこの幻獣軍の動きで集中的に狙われる身であるが一切の疲労も怯えも感じられない堂々とした様子である。
鮮やかなワインレッドの軽装甲の士魂号はぐっと体を屈ませると爆発的な速度で加速。ミノタウロス群に狙いを定めさせない速度で後ろを取り、思う存分ジャイアントアサルトの銃弾を浴びせ、ようやく振り向いた時には姿を消している。
さらに余裕があるときは左腰に提げた超硬度大太刀で切り込み、ミノタウロスのハンマーパンチを易々と回避して頭に超硬度大太刀を突き刺して息の根を止める。君島とは違い人型戦車の全てを把握している動きで、一切の無駄がない紛れも無いエースパイロットの動きだ。
余談だが機動力で勝る筈の士翼号の動きよりも遥かに機敏で無駄がない。これを真似できるのは5121小隊のようなごく限られた人間だけだろう。
蝶のように舞蜂のように刺す、という言葉がしっくり来る凄まじい動きだ、味方の戦車部隊の支援を上手く使いこなしてビル群に生体ミサイルを放ったミノタウロス群を全滅させて見せた。

≪そこのブルーの機体のエース君。奴らをD-26ポイントまで誘導できるか? そこまで誘導すれば後は一気に殲滅出来る準備がある。薩摩お得意の“釣り野伏せ”と言えば分かるかい?≫

先程凄まじい機動を披露しておきながらその声は活力に溢れて疲労を一切感じさせない。君島には凡人と言っておきながら橋川にはエース君と呼ぶ荒波大佐。君島は一瞬だけど何か言ってやりたい衝動に駆られるが事実なので口を噤む。
釣り野伏せとは島津家が得意とする戦法だ、派手に暴れて敵の目を引き付けて、撤収と思わせて敵を罠の只中に誘い込む、という戦法だ。荒波大佐はそれを人型戦車で可能とする。
指定されたD-26ポイントは何か穴が掘られたような形跡があるだけの平野で他には特に何もない、否、何もない平野だからこそできる戦法だ。

>橋川清太郎、ALL


【申し訳程度に小説版のエースを出してみるテスト。5121小隊より先に出すとは思わなかったです;
竹内優斗のレスは後日】

3ヶ月前 No.111

鋼鉄の棺桶/リベリオンウィッチの斗い @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_spV

【横浜戦線/地上〜上空/ハーマン・ヤンデル中尉&レイバン・スラー軍曹(61式戦車5型※敵侵攻阻止・支援砲撃)、レイチェル・A・キャクストン少尉(SR-71Wジェットストライカー着装※携行装備換装・撹乱・陽動行動開始※ポイントへ誘導しつつ交戦中)】

BOOOON!BOOOOON!BOOOON!

レイチェル少尉「Yeeeeeeeeeeeeeeeeehaaaaaaaaaaaaw!!」

射程内にて凄まじい集弾性でまとまり、ある種の集束した(散弾)めいた50口径(12.7mm)の小隊機関銃の継続的な短連射、多数のスキュラ群より放たれてくるレーザーの雨を能動的な照射間隔を先読みしたような回避機動と受動的な魔力障壁(シールド)による防御で凌ぎ、もしくは捌きながら、夥しい量の灼熱した空薬莢をばら撒きアサルトライフルのソレとは比較にならない火力でダメージ、もしくは幾つかの複眼に損傷を与えて各スキュラ群に少なからず手傷を負わせてゆく。

レイチェル少尉「――もっともっと、早く、速く。」

――獰猛な…それでいて何処か晴れやかな笑みを浮かべたリベリアンウィッチは曲芸めいた凄まじい戦術機動で蒼の軌跡の線を折り重ね交差させ収束させて――視界で捕らえ続けるのも億劫な速度に、時折混ざる小隊機銃の曳光弾の火線がその大空のページェントにアクセントを添える。

レイチェル少尉≪ミッドナイト01より竹内機へ、エレメント(二機編隊)ですね!了解!そちらへ合流します。一緒に馬鹿踊りと洒落込みましょうぜ。あちらさん方(スキュラ群)はお気に召してくれてるようですし。≫

追い縋るレーザーの火線に非誘導の誘導弾を数発撃ち放ち即席の目晦まし(敵の“視線”に対するある種の誘導とも言える)を行い、爆発に紛れてストライカーユニットの推力偏向ノズル機動を駆使した力技かつ急激な方向転換から一気に援護(陽動の加勢)に回ってきた竹内千翼長の駆る可変戦闘機(VF-19)の前方まで移動すると、速やかに異種二機編隊のエレメントを構成する。

サイズ差は大きいが、どちらも機動力と運動性能に関しては申し分ない上、スキュラ群から見れば非常にうっとおしく、そして排除を優先すべき脅威であるのは間違いない。一箇所に集めてしまえば確かに(囮)としては魅力的だろう。このまま散発的に攻撃(挑発)しつつポイントA-23まであの空飛ぶレーザー風船要塞の編隊を引き寄せ続けるのみ。

――――

――

ヤンデル中尉≪濁流の流れ道を無くす…か、ふん…なるほどな。了解した。ストライダー01より中隊各車へ、最優先目標だ。指定座標への各個支援砲撃を開始せよ、弾種榴弾――公共物への損害はお偉方の問題だ。遠慮なく叩き込め!≫

61式5型の地球連邦陸軍規格の車間データリンク(IVIS※車間情報システム)と、自衛軍、もとい(ダイイチ)側の戦術情報処理用霊子計算機はシボ女史による(調整)と(規格合わせ)により誤差無くリンクし、目標情報の共有も隔絶した世代の車両同士ながら可能である。――ローンウルフからの要請と併せた説明により速やかに状況と意図を把握したヤンデルは彼(ローンウルフ)が考えていた様になんら躊躇無くHEAT-MP(多目的対戦車榴弾)やHE(榴弾)による火力支援を開始。

同時に上空の(きたかぜ)と(うみかぜ)で構成されている回転翼機(ヘリ)の分遣隊もそちらへ対戦車ミサイルと空対地ロケットの残弾を撃ち込み始めた。

しかるべき友軍部隊の誘導が済みつつある中で入れ違える様に10m間隔で横隊として並んだ(ダイイチ)第一戦車中隊各車は砲声を上げてその火力の牙を剥く。目標は地上を往く幻獣小型〜中型種の(進軍経路)即ち放棄された廃墟の道路や街路――へ、次々と砲火が叩き込まれ始める。コトがコトということも有り、懸念を見せる者や、やや引き笑い気味の者もいるが、少なくともヤマト旅団長は豪胆に笑い、そして許可してみせる。

どの道敗北すればそんな事を気にすることも出来なくなるのだ。確かに此処は“歴史の節目”に違いない。――それこそ戦果も損害も大それた物になりがちなのは間違ってはいないだろう。

適時砲撃を行いつつ意図した目的を達成した第一戦車中隊はそのまま廃墟内の(幻獣)への主砲と機銃による圧迫を行い、(魔女ノ旅団)と(自衛軍・学兵)への火力支援を続け、上空からの(きたかぜ)及び(うみかぜ)の持続的な近接航空支援は誘導弾やロケットを撃ち尽くした後は機関砲や機銃によるモノへと移り変わり始めていた。

きたかぜパイロット≪一発でも多くぶち込め!今は補給に戻る間も惜しい、戻るのは全弾撃ち尽くしてからだ!≫

きたかぜコ・パイロット≪…“可憐”の新型か?あんなウォードレスは見た事無いな。≫

空からだと色々と戦況や事の推移が良くわかる訳だが、ガンナー席でガンモニター越しに20mm機関砲をぶっ放していた(きたかぜ)のコ・パイロットは殺風景なこの廃墟の戦場では良く映える燃える様な赤髪が駆る白いパワードスーツ(パーシェ)と元々居たゴツい黒のパワードスーツ(ローンウルフ)の両者が死ばかり機宜しく凄まじい突破力と火力で小型幻獣を揉みくちゃにして蹴散らしているのにやや呆気に取られて…

一方で

うみかぜパイロット≪……あの補給トラック、全車とも熱源反応無しだ…≫

うみかぜパイロット2≪多分む、無人車って奴だ、きっとそうなんだろ。≫

こちらはこちらで別の意味で不可思議(奇妙)なモノを目撃していたが、直ぐに戦闘に引き戻される。…少なくとも彼らがこの戦場を生き延びたのなら、どんどん脚色されてある種の奇妙な戦場伝説的なモノが語り草になるかも知れない。


≫入即出やる夫(XAN-斬)、竹内優斗(VF-19 エクスカリバー)、ヤマト旅団長(フリーダムガンダム)、橋川 清太郎(Blitz griffon)、霧亥・シボ(戦機甲冑)、自衛軍、風渡り(海軍第一特務旅団)ALL

2ヶ月前 No.112

大規模反攻作戦開始 @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_oYX

【横浜戦線 上空/竹内 優斗(VF-19 エクスカリバー)】

「竹内機よりレイチェルさんへ。エレメントは不慣れですが絶対にやってやりますよ! さあこっちだスキュラ! 空を返してもらうぞ!」

余談ではあるのだが優斗は空軍の学校では実習と呼べるものは整備と戦闘ヘリの操縦程度しか経験していない。
戦闘機や爆撃機の操縦はシミュレーター上でしか経験しておらず、VF-19を用いた実戦も小競り合いを3回しかこなしていない。
それでも空軍エース顔負けの戦果を叩き出しているのは機体性能と天性の才能によるところが非常に大きい、燃料不足の空軍でエレメントを組む、それも相手は生身のウィッチという状況はとてもじゃないが想定していない。
だが、そんな状況でも優斗は弱音を吐かないし、寧ろ気炎を吐くほどの気迫を見せるのは色々なものに『負けられない』と無意識のうちに考えていたからだ。
優斗は空が好きだった、自由に飛べたらどんなに素敵なことかと思うほどに。だが今はどうだ、幻獣が人間を殺戮するために我が物顔で浮かんでいる、それが優斗には許せない。だから優斗は銃を取ったのだ。

「竹内優斗、吶喊します! 援護頼みますレイチェルさん、うおおおおおおおおお!」

普段は優しくお人よしで、そしてどこか頼りない優斗は戦場(空)で吠える。
バトロイド形態からファイター形態に変形してガンポッドとマイクロミサイルを発射しながら突撃を敢行する。無論レイチェルを巻き込まないように細心の注意を払ってだ。
そしてこれ見よがしにスキュラの目の前でバトロイド形態に変形して両手にピンポイントバリアを展開してレーザーの発射口を殴る、殴る、殴りつける。
それは効率的とはいいがたい攻撃で撃墜には至らないが、スキュラを怒らせるには充分だった、そしてその怒りはスキュラの群れ全体へと伝播する。
空を返してもらうぞ、自由と無限の象徴である僕らの空を! バトロイド形態からガウォーク形体に変形して高度と速度を維持しつつゆっくりと、しかし確実に目標のポイントに敵を誘導する。
歴戦のウィッチと新米パイロットの空中のダンスは長く続かない、なぜなら本職のスキュラ狩りの歩兵が想定より早く展開を終えていたからだ。

≪いいか野郎ども! 絶対にあの戦闘機と空飛ぶ嬢ちゃんに当てるんじゃねえぞ! 総員構え、撃て!≫

VF-19とレイチェルに誘き出されたスキュラは狩人の罠にまんまと嵌った。
真下の鼠穴と呼ばれる地下坑道の入り口が一斉に開き多数の零式ミサイルが発射されてスキュラの無防備な腹部に吸い込まれていき、爆発を起こす。
空中要塞の異名を持つスキュラが炎を上げて落ちていく。

≪ずらかるぞ、爆発に巻き込まれるな!≫

≪聞こえるか、戦闘機のパイロットとお嬢さん。誘導感謝する、それと部隊の展開が遅れてすまなかった。今度はもうちっと早く動けるようにする≫

≪ところで戦闘機はともかくあのお嬢ちゃんはどうやって飛んでるんだ? あの足の機械かな?≫

≪さあ? 後で聞いて……あだっ!≫

≪無駄口叩くな馬鹿! 口より先に手と足をシャキシャキ動かせ!≫

忙しなく動いている中でもこちらへの謝罪と礼を言うミサイルサットの指揮官と無駄口を叩いて軽く殴られる部下二名。
空中に展開する幻獣はゼロ、これで制空権か完全に人類が握った、この機会を見逃すほど空軍は甘くない。

≪よくやったぜダイイチ! さあ行くぜテメェら! 俺たち最後の花道だ、派手にカッコよく決めんぞ!≫

爆撃機に戦闘ヘリ、さらにはミサイルを撃ち尽くした戦闘機まで、搭載された弾丸の最後の一発まで撃ち尽くすべく前に出る。
対空攻撃手段を持つキメラやナーガはこの戦場にいないのはもう全軍が把握している、彼らは水を得た魚のように、追い風を味方につけた渡り鳥のように全力を発揮する機会を得た。
甚大な被害を受ける地上の幻獣、戦線崩壊はもう時間の問題だった。

>レイチェル、ALL

【書き込みが大幅に遅れて誠に申し訳ありませんでした。つい先日まで入院していて書き込みが出来ずにおりました。次はせめて事前に知らせるくらいはしたいと思います】

2ヶ月前 No.113

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【横浜戦線/橋川 清太郎(Blitz griffon)】

《え、釣り野伏せ……ですか?》

荒波大佐からやや唐突にかけられた通信。薩摩、釣り野伏せ共に実のところ初めて聞く言葉だ。己の無知加減を悔やみながらも、どうにか話の流れから正確な意味を読み取ろうとする。
誘導、殲滅などの単語で待ち伏せの手助けに近いことと結論付け、やること自体はそう複雑でないと安堵した。

《了解しました、D-26ポイントへ誘導を開始します》

理解出来たらあとは行動するだけだ。コクピット内で前傾姿勢になり、操縦桿を前に押し込み機体を加速させた。
幻獣達の方は想定通りこちらへ引き寄せられ、馬鹿正直に群がってくる。この分なら作戦に気付かれる心配はないだろう。
これといって障害もなく件の地点まで到着する。順調に囮が出来ていることをレーダーでも確認し、通信を入れる。

《こちら橋川、予定のポイントへ着きました》

そこは何か穴らしきものが存在するだけで、特に仕掛けといえるのはなさそうに見えた。故に視覚的に罠の類と看破されるおそれはない。
他の仲間がどうしているか少しだけ注意を向けると、普段とはまるで違う気迫で猛攻をかける竹内機の姿が確認出来た。ガンポッド、マイクロミサイルが散らばり幻獣達を揺さぶる。それだけでなく瞬時に人型(バトロイド)形態へと変形、マニピュレータにエネルギー防壁を集中形成し、豪快に打撃の嵐を見舞う。その攻撃は存分にスキュラの注意を引き、恐らくは視野を大きく狭める。烈意と火薬の暴風は戦場に更なる剛を彩った。率先して敵陣へ切り込み勇敢に戦う様は、伝説の聖剣の名を冠するに相応しい。
そしてすかさず四足(ガウォーク)形態へ移行し、こちらとは別件の誘導を行う。
見事な手腕だ、コンバットハイに近い状態でここまで淀みなく作戦を遂行出来るとは。

「よし、この波に乗ろう!」

状況は完全にこちらが優勢、ならばここで攻めに転じない手はない。Blitz griffonの持ち得る推進力を限界まで引き出し、幻獣群から一気に距離を取る。殲滅行動の巻き添えを喰らわないためだ。

《先行して攻撃を仕掛けます!本命の奇襲は僕に続く形で行って下さい!》

囮の自分が率先して撃つのは若干セオリーから外れているかもしれないが、ここは機体のスペックを腐らせるタイミングではないと判断。
Hard beakを二本とも格納スペースへ仕舞い、リボルバー弾倉式グレネードランチャーSmart elephantを取り出した。この火力であれば、ミノタウロス程度なら押し負けることはない。
手始めとばかりにトリガーを引く。対大型目標炸薬弾頭が一直線に飛翔し、先陣を切る一集団を崩した。

>>all、荒波宗一郎

2ヶ月前 No.114

蛮族白饅頭 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【横浜戦線/XAN-斬-/入即出 やる夫(蛮族装備)】

だがやる夫もまだまだ素人であり、少しづつだが深追いをし始めていた。
その過程で若干熱くなっていたというのもあったが近くで突撃を繰り返す内
戦っていた損傷の激しい友軍機の一機が幻獣に数に押されそうになっているのを
どうしても見捨てられず守りながら戦っていた。

『もういい私を見捨てて先に行ってくれ』

『馬鹿言ってんじゃねぇお、まずは生き残る事を考えるお!』

今の自分の力で全てを守り切るなんてことは出来っこない。
相棒の力全てを引き出せないのだからそんな事はわかっている
とはいえ安易に見捨てる事も出来ない。

「つっても一定距離から離れれればアウト…どうすっかお」

ジリジリと群がり近づいてくる幻獣達に立ち止まるXAN-斬-はアクナギノツルギを構え
冷や汗を流しながら睥睨していると突然背後から炎上網が発生し取り囲んでいた幻獣達が焼き尽くされる。
レーダー反応からしてヤンデル中尉の61式戦車5型及び戦車中隊の連中。

『ヤンデルのおっさん遅せーお!でもナイスタイミング!』

とは言いつつ機体性能も特性、進軍速度含めて何もかも違うのだから致し方はないが
援護も含め任せられる相手が居るのはとてもありがたいので

『自衛軍の人はあの戦車中隊の連中に助けて貰ってくれ、そんじゃ時間が惜しいからもう行くお』

相手は何かを言っていたかもしれないが本当に時間が惜しいので耳に入らず勢い良くすっ飛んでいく。
目に付いた幻獣を切り捨てながらヤンデル中尉に通信を繋いだまま

『助かったお。そして今からあんた等戦車中隊と動きを合わせるお、
他の皆も動いているから余計な小細工はしないで突っ込むから追い詰めて欲しいのがあれば指示くれお。
こっちも一網打尽にしたいのもあんた等に頼むから』

補給が完了し復帰した者や新しく投入された者達も現れ、また流れが変わる。
流れを肌で感じているやる夫からすれば皆の役割が上手く回っており
自身の役割を今のまま続けていれば最短で援護に迎えるのが分かったのか続けて突撃だけをすることと
指示があればそれに従うと伝える。

「もうこの流れは幻獣には変えられないお…一秒でも早く戦線を崩壊させる」

もうこの波は誰にも止める事は出来ない正にビックウェーブに乗っているという奴だ。
これは数だろうとどうしようもないどうにもできない存在が居るというのは幻獣は知る筈。
証明してやろうと言わんばかりにやる夫はその言葉通り、苛烈極まりなく突撃が更に拍車が掛かり
文字通り目に付いた幻獣は指示を受けて追い詰めたのを除き例外なく葬り去られた。
この時の姿から後に出会った幻獣は皆殺しにされる異名幻獣スレイヤーと呼ばれることになる。

>>ハーマン・ヤンデル中尉、レイチェル・A・キャクストン、マズルカ、橋川 清太郎、峰津院 大和、all


【大変長くお待たせしてしまい申し訳ありません】

1ヶ月前 No.115
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