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【ALL】Euthanasia in the Asteroid【冒険/戦闘】

 ( なりきり掲示板(フリー) )
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異星の王 @artemish☆8cfl5/j3VDw ★utloP7NDPP_ouC



 ――異星の錨は落ちた。楽園の光は地上に満ちた。

 それは突然の災害だった。
 瞬く間に失われていく自然の力、ヒトの営み。
 空の彼方より降り注いだ七つの光が大地を貫くと共に、世界は加速度的な終末の時を迎えた。
 惑星漂白。秩序は崩れ、生温い中庸は滅び、混沌すらも死に絶えた白の世界。

 宇宙からの星光は途絶え、地表は漂白され、地球はあらゆる関連から孤立した。
 ヒトの積み上げた歴史は見るも無残に棄却され、かつて未来と呼ばれた文明の灯は一つ残らず吹き消された。

 我々の宇宙は、未来は―――『礎』となった。
 歴史を見据える眼は既に無い、人を守護する英霊はもういない。
 すべては支配の檻に囚われ、進退も贖罪も赦されず枯死するのみ。

 だが、それを否定するなら、浅ましくも運命に抗い"生きたい"と願うのなら。
 旅立て、そして戦え。"まだ終わらない"と、"本当の闘いはこれからだ"と叫び続けろ。

 最期の希望は楽園の涯てに――――


【七つの"異聞星"を巡る、星を救う物語。詳しくはサブ記事まで。
 運営側役職『ドミネーター』のキャラクター以外はまだ本スレへのレスを禁止します】

メモ2018/11/30 22:43 : レオ☆wlNTvj.bQ62 @evil★Android-c1E0DIQTEq

改訂版ルール:http://mb2.jp/_subni2/19760.html-84#a

レイドイベント用ルール:http://mb2.jp/_subni2/19760.html-98#a


現行節あらすじ・概要:http://mb2.jp/_subni2/19760.html-98#a


◆アステロイド2黒き闇の伯爵=@無明葬送城 キャッスルヴァニア

異聞深度:B


人類は生態系の頂点を奪われた。

黒き闇の伯爵、ドラキュラにより世界は異形の怪物達のものとなった。人の歴史はこれより怪物のものへと塗り替えられた。


ドミネーター・ドラキュラは自らが召喚した、もしくは自らに同調したドリフターを以て刃向かう者を全て葬り去った。

闇の眷族を狩るべく決起した吸血鬼を狩る一族や怪物退治を生業にする者達がドラキュラに挑んだがドラキュラの擁する中でも一際強大な力を誇る『冥王』、『終焉の王』、そして『仮面の蛇』と称されるドリフター達によりその全てが敗れ去った。


希望の潰えた世界に撒き散らされた『血の呪印』。

それは人の心を蝕み怪物と同類に堕とす呪い。人が選べるのは餌としての隷属か、自分自身も怪物になるかの二つに一つだった。


光と正義を蹴散らして咆哮する闇の眷族。

歴史を塗り替え、世界を喰らわんとする異聞の暗黒。


第二の異星、暗黒。その賛歌は『復讐』。


関連用語:http://mb2.jp/_subni2/19760.html-109#a

ロケーション:http://mb2.jp/_subni2/19760.html-134#a


キャラクター一覧(○=生存、●=死亡)


◆ドミネーター

 ●治崎廻@僕のヒーローアカデミア:描いた理想は叶わない。

 ○ドラキュラ@悪魔城ドラキュラ

…続きを読む(67行)

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@recruit ★UH4NIh0UMH_QCk

【古城/工房/呼夜罹】


 ───空腹は満たされた。


 為らば後は本能に従い、蔵を壊そう、そうしよう。
 鼠の本分とはそれだ。蔵に溜め込まれた財を食らい、破り、荒らす。
 出来れば厳重に鍵が掛けられて、誰も入れないだろうと高を括っているような場所なら尚良い。
 其の方がきっと彼らは悔しがるだろうから────なんて、子供じみた発想。

「食べ物の置いてある場所はさっき襲ったしなぁ。
 どうしよう、何処か面白い遊び相手がいそうな場所に行けたらいいんだけど」

 こよりの目的はといえば、此処に踏み入っていながらも、敵を殺す事にはない。
 戦場で呟くにしてはあまりに惚けた内容を、独り言ちる様子は、場を違えているのではないかとすら思える。

 貴重な財宝が収められている場所を荒らす。
 こより、というよりも鼠という存在そのものが人間やその守護を行う霊的存在に対しての嫌がらせに特化している。
 それでいてこよりは外見通り、子供と同様の精神性しか持ち合わせていない。
 人間の道理なんて今の彼女にとっては如何でも良い事だし、その規範を守る意味なんて特にはない。
 だから彼女の場合、子供の遊びの範疇で以て、或いは本能の一つである食欲によって、結果として相手を殺してしまう。
 闇に生まれて闇に活きる、その本能の侭に成長し、自分以外の存在への加減を知らずに育ったが故の性質。

 一度の食事で、人間の記憶を、それこそ「生命」諸共食べ尽くしてしまう。

 それは勿論、食べる物が無くなってしまうのは辛いから、食糧が尽きない程度の加減はするけれど───

「……此処なんてどうかな」

 す、と。
 隠れん坊の鬼が、隠れている相手を見付けるような無邪気な所作で、工房を覗き込む。

3日前 No.1346

"強欲"のマモン @tukuyomi07☆2nDyzvx51us ★3aNoMW8gGM_TJc

【 古城/食糧庫/"強欲"のマモン 】

 強欲の呼び声に応えるかのように、騒動の渦中へと現れたのは一人の男。

「あァ……?」

 コートを着込んだ人間――この異形の星においては弱者であり、強者によって虐げられる存在でしかない矮小な存在。追い詰められ、追い込まれ、ようやく己の本質を思い出す。そのころには滅ぶ寸前、背水の陣を敷かざるを得ないマモンからすれば哀れな者ども。
 それが、不適にマモンをその視線で射抜いている。
 その事実自体、マモンにとっては見過ごしておけないものとする材料となるには――あまりにも十分過ぎた。

「文句あるか? あるから来てるんだな、ハハハハハ!」

 ただの人間ではあるまい。
 自分を前にして尊大な態度を取れるのは、余ほどの馬鹿かさもなくば強者だと思い込んでいる者のみ。
 その武威を示す証拠に、腰には見慣れぬ機械的なベルト。取り出した触媒と思しき容器染みたそれを装填し、高らかに男は叫んだ。
 次の瞬間、男は黒金の鎧を纏う戦士へと変成していた。その手の二連装ビームガンの銃口が、マモンに向けられ――発砲。

「ぬぉっ!?」

 光の弾丸――計四発。疾駆する光条がマモンの肉体を焼いてゆく。
 黒い煙を上げる怪物の肉体へ、更に追撃と言わんばかりにドロップキックが撃ち込まれた。
 鋼の蹴撃、押し出し、吹き飛ばすような攻撃がマモンを壁に叩き付ける――すべて、直撃。相応量のダメージ。
 ただし――。

「こんなもんかァ?」

 ――化外のタフネスを除けば、の話だが。

 ゆっくりとその巨体を起こし、首を二度三度鳴らすマモン――なんてことのないように立ち上がっている。
 禍々しい紫色の巨漢が猿渡一海の前に再び、壁のように立ちふさがる。
 にぃ、と歯を見せ凶暴な笑みを作るマモン、地を強く蹴って疾駆する。その両手は、既に構えられている。

「オラァッ!」

 振り被り――抜き放たれる剛腕、岩の如く、しかし岩山粉砕の威力。その態勢はラリアット。
 巨木のような威容を誇るマモンの右腕。大気を強引に抉じ開け引き裂いてゆくかのように、直進――顔面ごと首を吹き飛ばさんとする。

>猿渡一海

3日前 No.1347

Weiss Schnee @genmwhite ★HGFSFqNdXl_fyj

【古城/武器庫/ワイス・シュニー】

(早いッ───!)

 切っ先を向けた瞬間。
 相手の目が歓喜に満ち溢れた瞬間だった。
 こちらを認識した敵は、跳躍し全速力で突っ込んでくる。手にした剣の幅は、薙ぎ払えば無数の敵を打ち倒せるほど。なぜ、どうしてと思考する暇はなかった。
 ワイスはとっさに魔法陣を展開し、薄壁一枚の氷を広げる。それを蹴り、地面に展開していた魔法陣を伝って滑るように回避する。
 正直紙一重であったその一撃に、思わず冷や汗をかく。初撃を受けることはこちらの不利に繋がる。だからこそ、相手の連撃を予想し、防がなければならない。攻撃は一撃だけではないのだから。
 反転し、唸りを上げて滑らせる剣を、レイピアの切っ先をぶつけることで耐え凌ぐ。
 が───ミルテンアスターは文字通りの細剣だ。質量で言えば、相手の得物が上回る。その衝撃と反動はワイスの華奢な肉体には支え切れぬものだ。吹き飛ばされ、壁にその身をぶつける。
 土埃を払いながら立ち上がり、落ち着きを取り戻すように呼吸しながら相手の方へと向きなおる。

「審判人……処刑人……随分とご大層なことで!」

 忘れていたわけではない、……だが相手は"化物"。
 尊厳を感じさせない凶悪なる闇の眷属。そこに、人間が意識する騎士道だとかそういう仁義を感じさせることはない。出会い頭の奇襲攻撃など、当然のように行われるのだ。
 先の時計塔での戦いもそうだったが、こちらのルールが通用しない相手というのはどうにも苦手だ。腹をくくらなければならない。
 目を細め、相手を見つめる。接近戦ではこちらが圧倒的に不利だ。武器のリーチ、質量ともに相手が大幅に上回っている。
 ならば、いつにも増して手数に物を言わせた戦いを展開していかなくてはならない。果たしてセンブランスに回せるだけのエネルギーを用意できるかどうかだが……ここは博打でしかないだろう。

「今回もなかなかシビアですわね……けれど、……私はやり遂げてみせる! 《スノウグローブ》ッ!」

 地面に展開した魔法陣にミルテンアスターの切っ先を突きつける。
 そこから広がるのは、氷。冷気が噴出し、武器庫の壁や地面を氷漬けにしていく。
 時計塔の時と同じように自らに有利な戦場を構築することも目的だが、もう一つ理由がある。この武器庫という戦場を利用されないためだ。火薬の類を利用されれば、一気にこちらは不利になってしまう。そればかりか、長い目で見ればシュトルツそのものにも打撃を与えかねない。
 守ることはほぼ不可能に近いが、火薬を即座に反応させないために氷で覆ったのだ。氷を解除する際は魔法陣に戻せばいい。湿りを心配する必要もない。
 とはいえ、これでほぼ対等の条件に立ったようなもの。本当の戦いはここからだ。
 戦場によって発生する効果を打ち消しただけで、問われるのはやはり実力になる。ワイスはそれを理解しながら、再びミルテンアスターの切っ先を向ける。

「───《アイスシャード》!」

 魔法陣から出現するのは氷柱。槍のごとく強靭、そして太い氷柱を二本展開させ、挟み込むように射出する。
 そして、相手の足元にまで魔法陣を連続で展開させる。壁を蹴り、その上を直線上に滑り、ミルテンアスターを構える。
 アイススケートのように早く鋭く、氷柱という牽制を隠れ蓑にした刺突の一撃が迫る。

 >ヤーヤ・トーカーズ

3日前 No.1348

ザックス @phile☆fFByNj5QP5A ★AnStI6F1tD_Czx

【古城/作戦会議室⇒移動中/ザックス・フェア】

「これは……」

 そこかしこで聞こえる破壊の気配に、バスターソードの柄へ素早く手をかけながら警戒。
 古城に詰めているトリズナーとドリフターもある程度の数を揃えているが、いかんせん数で劣っているという話を聞いたばかり。
 ドリフター/トリズナーという不確定要素を抱えているのはこちらもあちらも同じだが、協力体制を整えたばかりのシュトルツと確実な統制を築く伯爵側では軍としてのまとまりに差がある。
 まだシュトルツの体制を整え切っていない間に行われた計画的な襲撃──まるでトリズナーの来訪を理解していたかのように。

「(頭のいい指揮官がいるってわけだ。そもそもドラキュラってやつ、もともと戦争やってたんだし当然か──)」

 理性なき獣も、心ある人間も、すべて闇へと貶めて自分のものとする。
 軍団を作るには、正直最適の能力だ。タチが悪いことこのうえない。
 とは言え──こういう状況こそ、自分たちトリズナーを売り込むには絶好の機会と言うべきだ。

「了解! ただ、いったん分かれた方が良いな! デートの約束、忘れないでくれよ!」

 大股でミラを追い越して、彼女とはあえて正反対の方向に走る。
 振り返りざま一方的な『デートの約束』を取り付けて、バングルにはめたマテリアを確認し直した。
 今回の戦闘は敵方でというわけではない。あまり派手に立ち回るわけにはいかないことはそれなりに念頭に置いておかなければ──

>ミラ、レオ、アルカード
【たびたび返信遅れてすみません……! ひとまず分断というかたちでお願いしますー】

3日前 No.1349

アルカード @evil☆wlNTvj.bQ62 ★Android=c1E0DIQTEq

【古城/礼拝堂/アルカード】

「まさか既にお前ほどの者が侵入していようとはな」

古城内部にある礼拝堂。アルカードはただならぬ気配を感じてそこに足を踏み入れたわけであるがそこに君臨していたのは容姿端麗、されど華奢さは感じさせない風格を醸し出す女性。
噂は耳にしていたが直接顔を会わせるのは初めてだ。

ジョージ・ゴードン・バイロン。彼、もしくは彼女は闇の眷族の中でも指折りの強大は力を持つと言われている。それほどの者が此度の襲撃に参加していようとは、『父』も相当にトリズナー達を危険視しているのであろうか。
だがこんな噂も聞いている。彼、もしくは彼女は父に対して憎悪という言葉すら生温い負の感情を抱いているとも。そんな想いを抱いている存在がなにゆえ父に従うのかと言えばそれは父のドミネーターたる権能の故に他あるまい。いずれにせよジョージ・ゴードン・バイロンはこちら側とは絶対に相容れぬ存在である。それだけは確かだ。

アルカードは剣を抜き放ち、バイロンに真っ向より相対しながら言い放つ。

「目的はトリズナーかレオか、はたまた俺か。
どれでも構わんがここから先には進ませられんな、バイロン。
故に、俺が相手となろう」

夜に生きる者の血を引きながら闇の眷族に反旗を翻す男が、吸血鬼の中の吸血鬼たる存在に宣戦布告する。

>バイロン

3日前 No.1350

ザンテツ @evil☆wlNTvj.bQ62 ★Android=c1E0DIQTEq

【古城/→工房/ザンテツ】

ザンテツは古城を獲物探して駆け抜けていた。後ろをチラリと見ればタスクが自分を追い掛けて追ってきているのが見えた。好きにしろと言ったが彼はどうやら自分についていくことに決めたようである。

そこかしこから匂いがする。敵の匂い、戦いの匂い。
ザンテツが欲するのは戦いだ。楽しい戦い。それこそが祭りである。

「っとォ?」

そこでザンテツは見つけた。無論敵をだ。外見は幼い少女のそれだがザンテツは騙されない。アレは敵であり闇の眷族に間違いあるまい。報告も上がっているのだから。曰く、ウィゴルの食料庫を荒らし時計塔にて大立ち回りをした闇の眷族が彼女であろう。報告にある特徴が一致する。

「よう、そこのお前…ウィゴルで派手にいろいろやってた奴の一人だな?
派手に遊びたいなら俺、いや俺達が相手になってやるぜ?」

ザンテツは自身の武器である旋棍を手に出現させて構え眼前の少女を挑発する。乗ってくればそれでよし、無論乗らなくてもはいそうですかと逃がすつもりはないわけであるが。問題は闇の眷族とはいえこのような幼い少女の姿をした相手と人のよさそうなタスクが戦えるかであるが彼が戦えなくてもザンテツは一人で戦う気満々である。

>タスク、呼夜罹

3日前 No.1351

紅のキバ @kaizelkai ★x9PY0FGVrO_mgE

【 古城/工房/紅 渡 】



 月下に、咆哮が轟く。異変に気づいた渡とキバットは外に出ようとしたが、その足が止め、ふと入口の方に何者かが工房を覗き込んでいる者に気付く。
青み掛かった、腰のあたりまである白の長髪。工房を覗く目の色は透き通るような青色で、小学生くらいの女の子であろうか。この古城に来てから、あのような子は見た事はない。新たなドリフターか、それともトリズナーと呼ばれる者か――



「 ……キバットッ! 」



《 お、おうっ!キバって、いくぜッ! 》





 何かを察知した渡はキバットを右手で掴み、戸惑いながらもキバットは、ワタルの手の中で口を大きく開けた。





《 ガブッ! 》




 キバットに、自身の左手を噛ませると、キバットが流し込んだアクティブフォースが、魔皇力と呼ばれる魔族の潜在能力を活性化させ、ワタルの顔と首筋にステンドグラス状の模様が浮かび上がった。
覚醒した力は体の隅々まで行き渡り、腰に集束され、何本もの鎖として具現化される。鎖は、左右それぞれに、3つの上笛が装填された紅いベルトに姿を変える




「 ――変身ッ! 」





 渡は、戦いへの決意を込めた言葉を発声し、キバットをベルトのバックル部分に逆さ吊りで装着した。ベルトに納まったキバットを起点に、紅い波動がワタルを包み、言葉通り、渡を変身させた。


 ファンガイア族に伝わる、王の証の一つ。“キバの鎧”。仮面ライダーキバ。それが渡の、もう一つの名前である。
黒いインナースーツに、鮮血を思わせる紅の鎧。右足と両肩には、自身が封印されるべき存在とでも言うように、白銀の鎖が厳重に巻かれ、蝙蝠を象った仮面が黄色く輝いていた。





「 君は、何処から来たんだい? 」





 変身が終わると、渡はその力を振るう前に覗き見る彼女に尋ねた。外から聞こえる咆哮、目の前にいる見慣れない少女の出現、考えられるのは敵の侵入である。トリズナーと呼ばれる者の迷子であれば良かったのだが、彼女からは何故かそういう友好的な意志が感じられない、ような気がするからだ。



>>呼夜罹


【絡ませていたただきますッ】

3日前 No.1352

エボルト @evil☆wlNTvj.bQ62 ★Android=c1E0DIQTEq

【堀/エボルト(エボル フェーズ1)】

「おやおや?」

ソイツはあろうことかそこに現れた。まるで嘲笑するか、牙を剥いたような蛇を彷彿させる仮面の装甲を纏う男。

ドラキュラ擁する三大ドリフターが一人、『仮面の蛇』エボルトがそこに現れた。ドラキュラの言いつけ通り『契約』だけを守りつつ好きにやらせてもらっていたエボルトであるが彼はトリズナーを探していたところ運良く彼女を、五十鈴れんを見つけたわけである。

どうやら彼女はこの堀にスタンバイして敵が来るのを待っていたらしい。
そんな彼女にエボルトはまるで気さくささえ感じさせる口調で語り掛ける。

「お嬢ちゃんがトリズナーかい?
どんな厳つい大男か大女が出てくるかと思ったら君みたいな可愛らしいのが出てくるとは」

エボルトはしゃがみ込み、自身の頬に手を当てて言葉を続ける。だが次の言葉にはあからさまな悪意が込められていた。

「で、どうだったよ?
星を壊した感想は?星の全ての動植物の命を奪った気分は?
是非とも聞かせてもらいたいなあ。そんな体験、なかなか出来るモンじゃあないだろ?」

エボルトは自分自身が星狩り族として幾つもの星を滅ぼしてきた存在であるにも関わらずそんなことをヌケヌケと言ってのける。
その意図は単純、自らの享楽のためである。

>れん

3日前 No.1353

紅のキバ @kaizelkai ★x9PY0FGVrO_mgE

【 古城/工房→井戸/紅 渡 】仮面ライダーキバ キバフォーム



 月下に、咆哮が轟く。異変に気づいた渡とキバットは外に向かう。古城の明らかなる異変は敵の襲撃なのは間違いなかった。
外に出た渡は通常の大きさではありえない鉄の塊、否、それは巨大な剣が突き刺さっていた。何故こんな場所に剣が刺さっているのか疑問を感じたが、その答えは次で理解した。
一羽の怪鳥が飛んでいた。通常ではありえない巨体の鷹がその足に掴んでいたのは、やはり尋常ならざる巨大な鉄塊であった。黒い闇を纏う鉄塊は、怪鳥の手を離れて突き刺さった巨剣の元へ落下する。周囲を揺るがす激震が広がり、体勢が崩れそうになる。


 数多の傷を刻んだその鉄塊は、ひとりでに動き出す。
その鉄塊の正体は超肉厚の鎧甲冑であった、軋みを上げながら立ち上がった。甲冑の隙間から、単眼を想起させる赤い光が不気味に光る。




「 ……キバットッ! 」



《 よっしゃーッ!キバって、いくぜッ! 》





 新たな敵の出現に対して、渡はキバットを右手で掴み、戸惑いながらもキバットは、渡の手の中で口を大きく開けた。





《 ガブッ! 》




 キバットに、自身の左手を噛ませると、キバットが流し込んだアクティブフォースが、魔皇力と呼ばれる魔族の潜在能力を活性化させ、ワタルの顔と首筋にステンドグラス状の模様が浮かび上がった。
覚醒した力は体の隅々まで行き渡り、腰に集束され、何本もの鎖として具現化される。鎖は、左右それぞれに、3つの上笛が装填された紅いベルトに姿を変える




「 ――変身ッ! 」





 渡は、戦いへの決意を込めた言葉を発声し、キバットをベルトのバックル部分に逆さ吊りで装着した。ベルトに納まったキバットを起点に、紅い波動がワタルを包み、言葉通り、渡を変身させた。


 ファンガイア族に伝わる、王の証の一つ。“キバの鎧”。仮面ライダーキバ。それが渡の、もう一つの名前である。
黒いインナースーツに、鮮血を思わせる紅の鎧。右足と両肩には、自身が封印されるべき存在とでも言うように、白銀の鎖が厳重に巻かれ、蝙蝠を象った仮面が黄色く輝いていた。




「 ――ハアッ! 」



 変身が終わるのと同時に、一気に接近する。巨大な剣を持ち、おぞましい雰囲気を持つ騎士だが地面に脚を付けず、浮くという変わった行動する。強化された身体能力を以て、懐に接近して数tのある脚力の右足からの横蹴りを、その騎士の胴体に向けて放った。鋭い足刀が、その甲冑を蹴り砕く勢いで迫る。



>>呪縛者



【 工房での人数オーバーにより、再度別ロケーションで投稿します。なので絡ませていただきますッ】

3日前 No.1354

猿渡一海 @antinomie☆yzl4MFL1dRLB ★sLdIAtRTAq_Czx

【古城/食糧庫/猿渡一海(仮面ライダーグリス)】

「ハッハァ!……―――って、何だ。そうか……そうだよなぁ?」

フルヒット。放たれた光弾は寸分違わず巨漢の異形の身を焼き、そのままの勢いで放ったドロップキックも直撃。
<仮面ライダー>の名を冠する兵器の力は、当然並のものではない。其処らを駆ける化け物くらいなら簡単に倒せる……はずだ・
だが、そうはならない。仮面に覆われた顔を少し傾け、吹き飛んだ者を目視する。

……当然、健在だ。それが分かっていたから、納得するように声を漏らす。
この古城は、云わば拠点。幾ら騒動の後とはいえ、彼方にとっても手を出し難い場所ではあるはずなのだ。
そこに堂々と乗り込んだ上に、あのような所業を出来るのなら―――……。

「そうでなきゃ、つまんねえよなァ?!ッ、おお……!」

それだけ、自信があるということだ。
疾走する巨漢に対応すべく、<ツインブレイカー>の砲身を動かす。音を立てて変形し、バンカーのようなモノが飛び出す。
<ツインブレイカー>の近接モードだ。だが、それで即座にカウンターを決めるわけではない。
迫る巨腕は、例えるなら大木―――大岩だ。そこから放たれるラリアットに、素直に取り合っていては間違いなく砕け散る。
肩のアーマーが動く。備えつけられた噴射口が迫る魔人へと向けられ、一海……グリス本人は、仮面の下で微笑んだ。

「はッ!こんなもんなわけ……ねえだろうが!」

雄叫びと共に、両肩の噴射口から黒色の燃料らしきものが勢いよく噴き出す。
翼のようにぶちまけられる黒色の粘液は放出の勢いでグリスを加速させ、回避行動を成立させる。
そのまま、地を蹴ることで自身の加速方向を調整し―――……。

「おらッ……もう一発ゥ!」

再度、接近。両肩のブースターで加速し、<ツインブレイカー>のバンカーの切っ先を突き付ける。
そのまま、突撃。その腹部を貫かんと、<ツインブレイカー>を装備している右腕で全力のストレートを放った。

>"強欲"のマモン

3日前 No.1355

アスモデウス @genmwhite ★HGFSFqNdXl_fyj

【古城/兵舎/アスモデウス】

 肌に刺激の痛みが走ったのはつい先ほど。
 それが何を意味するのか、わからない女ではない。何より自分も同類であるからこそ、その接近はよくよく分かってしまう。
 アスモデウスからすれば嫌悪したくなるほどの邪な気配が、全身の感覚を戦いへと掻き立てる。それは、彼らを滅ぼしたいと思う殲滅の欲望。悪魔が抱く破壊衝動。おおよそ人間の味方とは思えない、邪悪な笑みを彼女は浮かべていた。
 だからこそ、アスモデウスという"悪魔"は笑顔で敵を迎える。ああ、やっと来たな、滅ぼしたくてたまらない化物どもめ、と。
 目の前にいる存在が、自分と似たような性質を持つ存在であることを加味するとしても、どこか戦いを好むアスモデウスからすれば上質な獲物だ。
 混沌の化身は、それを感謝し、そして殲滅する。


「これは手厚いご挨拶だ。随分とご機嫌だな?」


 混沌は静かに、しかし確実に一歩前へ足を進めながら、細剣を揺らし、白銀の髪を靡かせ、邪悪なる司祭の目の前に立つ。
 襲撃に対応していた兵士たちの死体を見やり、そしてそれらを鏖殺し尽くした魔の軍団へ視線を移し。
 その邪悪な意思と、それに共鳴させられている魔物たち。どこから潜入したのかは定かではないが、この兵舎に対し直接攻撃を行えるというのであれば、方法は自ずと絞られていく。
 アスモデウスという悪魔は人間<ヴィータ>を軽んじている。だが、その意思が強固なものであることも知っている。特異な力を持たずとも、化物と戦う意思を見せたものたちが死んでいっている様を見ると、敵のとった手段も想像がつく。
 人間には善性が存在する。少なからず、それが悪性へ傾くものもいる。傾きすぎたものは、やがて悪魔とも見分けがつかない歪さを手にいれる。
 そして、人間へ牙を剥く。人間でありながら、人ならざるものに手を貸す。そういう類だ、目の前にいる男は。

 ……最も、アスモデウスが彼を相手したのは、ある種の不幸と言える。
 彼女はまだそれを察することができていないが、敵は魔性なれど司祭。対する彼女は、悪魔だ。
 それが何を意味するか。理解できていないわけではないが、実感はまだしていないのだ。


「実に優れた奇襲だ、人間<ヴィータ>にしては中々やると褒めてやろう。
 だが殺す。貴様がドラキュラに与するものならば、問答無用でだ。異論はあるまい」


 手に握られた細剣に、蒼白い炎が灯った時。
 兵舎に散らばる、先ほどまで命を持っていた残骸にその炎が移ってゆく。
 彼女からすれば、邪魔でしかない。雑兵に足をすくわれるつもりもない。彼女は彼女の戦いをし、彼女の敵である悪魔どもを殲滅する。
 理由など、ドラキュラが気に食わない。その一点だけで十分だ。

 一呼吸置き。すでに戦いは始まった。
 アスモデウスは、すでに剣を振るっていた。無論、それが相手に届く距離ではなくとも。
 その剣に灯された蒼白い炎が───蛇のごとく畝りながら、男に襲いかかったのだ。

 >アーヴ

3日前 No.1356

ヤーヤ @antinomie☆yzl4MFL1dRLB ★sLdIAtRTAq_Czx

【古城/武器庫/ヤーヤ・トーカーズ】

金属音が武器庫内に響く。
見た目通り、目の前の挑戦者の得物はあの歪な剣。興味がない、わけではない。
が、死合いを行う相手にそれを聞くのも野暮だ。何より、戦っていればどういった手で来るのか、というのは自ずと分かるだろう。
第一接触、一撃目は失敗。二撃目は、耳に届く金属音の通り、あのレイピアに防がれてしまった。
得物の差か、少女の身体は耐え切れず吹き飛ばされていき。ヤーヤは、それを目で追いながら剣を構え直す。

「氷―――……」

ぽつりと呟く。情報としては、一つ。
彼女は氷を操る―――使うのだ、ということを再確認する。別段、思い入れなどがあるわけではない。
が、ヤーヤの生きた場所、生きた戦争においてこの手の能力は比較的珍しかった。“豹の戦士”は、肉弾戦がメインとなる。
だから、少し新鮮だった。……とはいえ、闇の眷属として動いている間にそういったことを認知しなかったかと言えば否だが。

「……おや。賢い」

敷かれた陣から広がる氷が、武器庫を覆っていく。
主目的は恐らく、彼方に有利な戦場の構築だ。ヤーヤは、彼女のような魔法じみた技術を持たない。
氷を解かすならば火、と火薬に眼を移せば、其方もまた氷漬けになっている。故に称賛の言葉が口から洩れてしまった。
そして、第二接触だ。撃ち出された氷柱を確認し、対処方法を考える。

短く呼吸をし、まずは跳躍。全面氷漬けだ、動き辛いのは割り切るしかないだろう。
一本を避けるように跳び、もう一本に向けては全力で剣を振るうことで砕き無力化を謀る。しかし、素早く迫ったワイス本人への対処が遅れた。
しかし、だ。それを、手遅れの段階で気付いてもヤーヤの表情に焦りの色は浮かばなかった。

「ふ、ふッ……」

避けることは、ない。迫る刺突を涼しい顔で受け止めた。
当然、武器で防いだわけでも素手で武器を砕きに行ったのでもない。純粋に、直撃。だが―――……。

「捕まえた」

適切な判断だ。平均値で上回っていようと、形成されたフィールドは彼方のもの。
これらを全て砕いて回る、というのは非現実極まる―――そう判断した、ヤーヤの一手。動きを止めるべく、武器を握る手を掴みに掛かる。
そのまま、零距離で撃ち出されるのは純粋な蹴撃だ。だが、その威力は侮れない。
通常の人体であれば、大きな負傷は避けられない。その程度の威力を秘めた一撃だ。

>ワイス・シュニー

3日前 No.1357

"強欲"のマモン @tukuyomi07☆2nDyzvx51us ★3aNoMW8gGM_TJc

【 古城/食糧庫/"強欲"のマモン 】

「そうこなくっちゃあなぁ!?」

 翼のように噴出される漆黒の粘液――雄叫びと共に、迫る巨木の如しラリアットからグリスは逃れ得る。
 それは噴射の勢いを用いた装置染みたもの。マモンの剛腕が空を抉り飛ばす頃には、其処に獲物はいない。
 空ぶった腕がそのまま棚へと吸い込まれれば、木材質で出来ていたそれが文字通り木っ端みじんに砕け散った。

 いい腕をしている。力も強い――ただ喘ぎ嘆くばかりの貧者共より、よっぽど楽しめるのは間違いない。
 後はどれだけ耐えられるか。そしてどれだけキツい一発を相手が入れられるかだ。そう、相手の武装は変形している。
 ビームライフルの砲身が割れるように変形し、内側から現れた釘。そして、握り拳の構え。

 再び転身、加速からの再接近――グリスが此方への突撃を開始する。
 バンカーの切っ先を向けたまま、飛び掛かるかのような拳撃。
 姿勢を低くし、狙っている部分を護るかのような腕の交差。巨壁のごとし両腕のクロスガード。
 突き刺さる杭、マモンの腕に抉りこまれる。衝撃が抜き放たれ、マモンの肉体に僅かな損傷を与えた。

 脚を踏ん張っているにも関わらず、後ろへ押し出される――マモンは、笑っていた。
 歯を見せて、満面の笑みでグリスを見下ろす――身長差ゆえに、見下しているも同然の体勢。

「いい一発だ。だからこそ教えてやるよ――」

 巨躯が鈍足であると誰が決めたか。
 グリスの腹部へ突き刺すように、マモンはその膝を放つ――巨岩のごとし脚から繰り出される膝蹴り。
 更に腕を引き戻せば、腕を真上へ振り上げた。

「――俺が、最強ってことをだ」

 そのまま、グリスの頭頂へと向けて拳を振り下ろす――そのまま、地面に叩き付け、抉りこまんとする勢いで。

>猿渡一海(仮面ライダーグリス)

3日前 No.1358

シフ @wakame3☆FYUOhnBVGmk ★2RykzmoSz4_TJc

【古城/兵舎/シフ】

 来襲せし魔軍。シフは古城の塔の上で、その様子を鋭い獣の眼光で見下ろしていた。
 予感はしていた。この大狼は人ならざる神々の戦場に身を置き、深淵を狩りしもの。今やその記憶がなくとも、絶えず戦の匂い、魔性の匂いには敏感である。
 この城に来て、戦いの準備は済ませてきた。結界の大盾は城に置き、今その身に背負うのは己が供とする■■■■■■の聖剣のみ。
 背の大剣を器用に口元へ降ろし、剣柄を咥える。
 感じるのは無数の魔物と、それを従える老兵。そして、それに相対する銀髪の魔性の気配。
 頃合いか。剣とは主の戦時に、常に傍立つものである。一宿一飯の恩なれど、享けた恩は何者であれ返すのが狼騎士の流儀なれば。


「――――――――!!!」



 月下に遠吠えを上げる。さながら敵陣を前にあげる鬨の声のように、夜天に灰色の大狼の咆哮が木霊する。
 シフは、軽やかな身のこなしで塔の上から跳躍する。そこから天井から天井へと飛び移りながら下に降り、差し当たっては小型の魔物どもを蹴散らし、踏み潰す形で地表に着地し、兵舎へと突進する。
 真正面から戸をぶち破り、群がる魔物どもを咥えた聖剣で蹴散らしながら、隼の如き俊足で疾走し。
 老獪なる魔術師、その供回りのスケルトンごと叩き切らんと背後から突進し……正面の方向から飛来するアスモデウスの炎を高く飛び越えて、彼女の傍らに着地した。
 騎士の剣は誓約に従い、ここに参陣した。シフはアスモデウスに対して一瞥だけ寄越すと、強く深い殺意の眼差しで眼前の魔術師を睨みつけた。
 記憶に刻まれねども、己の本能が告げている。この闇、この人間性の深淵こそ己の何より忌み嫌ったものに他ならぬ。いちいち陣営や立場を説明されずともはっきりわかる、この者こそ己が討つべき闇であると。

>アーヴ、アスモデウス

3日前 No.1359

アイギナ @aroundight☆SdjaOljKHtOm ★msJh1WzJ3A_keJ

【城前広場/アイギナ】

 僅かな狼狽を伴った後の声。
 背後から聞こえたその声色はと言えば、人魔が入り混じるこの戦場そのものへの不慣れというよりは、予想だにしなかったことへの驚きが多分に含まれた声だ。それにいちいちフォローを交えることも、シュトルツの面々の一部ならばしたのかも知れないが、彼女の場合は単純。この場に立って、戦うことを選んでいるならば、よもや退けなどと言いすらしない。
 そもそも、あの魔狼と戦馬は逃げるという安穏な選択肢を許容してくれる瞳ではない。戦馬のそれも然ることながら、一番はあの狼。背に跨る首無しを従えたそいつの瞳が、何よりも覚えのある感情に包まれているから―――。

「惚けるくらいなら出てこない―――死にますよ!」

 掛けた言葉は一度だけ、最低限だが必要なワードだけ。
 それは対話と思考の余地を許してくれるような奴ではない、と。
 それと自分たちを同列の思考構造をした生物だと思うなよ、と。
 アイギナが掛けた言葉はそれだけだったが、意図が分からないわけでもあるまい。

 何しろ幸いなことに、あるいは不幸なことに、闘争の化身たる戦馬はあちらを向いた。
 連携して戦う、そう言う思考の持ち主ではないのだろう。
 ―――お互いがお互いのやりたいことをやる。それが、アイギナにとっては幸いした。一時的に相方になった神琴にとってどうかは知らないし、便宜を図るつもりが全くなかったわけではないが、そうなったのなら後はそのまま通すだけ。

 剣を握る手元が、散る火花と共に伝わる痺れのような衝撃を認識させ、すぐに彼女を目前のそいつに集中させる。彼女が打ち合ったのは、獣特有の爪や牙ではなく、ヒトの扱う武具であり、鎌だ。
 両腕がシェイプシフターのように別たれているその人型は、一枚一枚が目に映るものを片端からオートメーションで断首する死神の刃。明確に伝わる死のイメージをわざわざ手段として選んだ辺りにも、また殺意を感じさせるが、しかし―――。

「(殺意の大元はこの騎士ではないな………あまりにも希薄だ)」

 その割には、この傭兵はあまりにも“薄い”。
 それが強弱に関して決定的な差を創るわけではないが、刃の振るい方から迎撃の仕方まで、この首無し騎士はアイギナに魔法兵<ゴーレム>のそれに近しい無機質さと怜悧をイメージさせていた。もちろん、ただ与えられた命令をこなすだけの兵士としてはあまりにも適切だが、ある一点に限ればあまりにも不適切。
 そんな無感情かつ無感動な理屈で、“それ”は振るえるものではない。
 その自らを諸共焼くような情念の正体、狼と首無し騎士が終始向けてくる殺意の根本は何処にあるのか―――考えるまでもない。今、その首無し騎士の刃を伴いながら向かってきた“ヤツ”の眼が言っている。

 ・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・
 おまえのことなど知らないが、オマエたちが憎い。

 言葉にしなくても分かる目つきをしているのは、あの狼の方だ。

「―――成程、そちらだったか」

 なるほど確かに、そうであるならば殺したくて仕方がないだろう。
 憎み、妬み、喰らい踏み潰したくてしょうがないだろう。
 共感の一つすら、忌々しい話だが覚えかけてしまうほど、そいつの言いたいことは分かった。

「お前も何かを奪われたのだろうさ、群れ無き狼よ。でないとそんな目はしない。
 ああ、共感の一つくらいなら覚えてやらんでもないが―――」

 なにしろ。


「だから、どうした。
 それは………私の台詞だ。私も、お前たちが憎い」


 それは、自分の動機だからだ。


 憎くて仕方ない、生かしてはおけない。
 奪われたものの全てを奪い返さねば、この炎が消えてくれない。
 だから、おまえのことなど知らないが、オマエたちの総体が憎いからいま殺してやる。

 瞳を見ればわかる。そういう台詞が言いたいのだろう狼王よ。
 だからこそ、より素早く踏み躙る。
 私の復讐を、よりにもよって、オマエたちの復讐で踏み躙られてなるものか―――。


      > 「稀代の皇帝、獅子王アレムロンド………」
      >  O emperor,Protector of many...


   振り抉る鎌の一撃に対して、一節の咒<ワード>を口ずさんで踏み込む。
   初動の交差から、狙いを確実に付ける。


      > 「御旗の下、我らを守りたまえ!」
      >  Victory exists underthy Flag alone.


 瞬間に彼女を覆った不可視の加護の正体は、名を<エースガード>と呼ぶ。
 僅かな時間、僅かな瞬間。その加護を持たせた自分への疵を弾く。
 食い合い打ち合いが望みならば、まず最初にその目論見を崩す。獣の本能というやつはヒトが思うよりもずっと単純だが、ヒトが侮るよりもずっと高度だ。危機があると教え込めば、それを学習しないわけはない。
 どうせ短い期間で濫用は出来ぬのだから今使う―――それはあくまでも傷を通さないだけで、その質量を伴う打撃と斬撃に押し込まれる危険性はまだ残っているが、回避の仕方が容易になっただけでも十分使い手があるというもの。
 振り下ろされた爪撃は身を掠める程度の軽い回避でそのまま前に突っ込む。そのまま此方目掛けて振りかぶられた大鎌を、その加護が働く僅かな時間を利用して強引に踏み越える。

 微かな跳躍と同時に捉えたのはまず傭兵の方、ロボにとっての第三第四の手足だ。
 それの頭上を幅跳びのように越え、その勢いのまま縦に一回転して切り裂きに掛かるヒット&アウェイ。
 狼王ロボとヘシアンの背後を取るような移動と攻撃を兼ねた一手の後に、即座にロボの背後で着地―――。

「―――もう一撃!」

 間髪入れずに、振り向きざまに回転して横薙ぎの一閃。
 狙いはロボの後足を払うようにして、その機動力を傷によって断つこと。
 その図体で一撃必殺は不可能だろうが、ならば先ず足から潰し、手から落とす。

 すぐに殺せるなどと自惚れるつもりもなければ、望むでもない。
 やるならば、確実にだ―――。

>ヘシアン・ロボ、ゲリュオン アマテラス=姫 神琴

3日前 No.1360

Weiss Schnee @genmwhite ★HGFSFqNdXl_fyj

【古城/武器庫/ワイス・シュニー】

 魔法陣からダスト粉末を固形化させることで展開した氷柱。
 先の時計塔の戦いでは、敵の性質から牽制にすらならない状態であったが───どうやらこの敵は、そういった特殊な身体構造を持っているというわけではなさそうだ。
 回避、対応。この二つによって対処されてしまうものの、加速した一撃に対しては対応が遅れている。
 隙を突けば、一撃を与えることはできる。この手に確かな感触が伝わるまで過信はしないと、決めたつもりだったが……。

「……なっ!」

 確かに、剣は届いた。
 その刺突は、受け止められた。いや、受け止められたという表現はあまりに正しくない。
 それを剣で防いだわけでもない。ただ、単純に───受けた。直撃だ。だが、相手は涼しい顔をしている。もちろん、ミルテンアスターはシュニー家の技術を注ぎ込んだ一品だ、並みの武器ではない。
 だというのに。だというのに、平然と受け止めている……!
 至近距離で、捕縛される。それを、その意味を、深く深く知っているワイスからすれば……あまりにも、恐怖を植えつけられる瞬間だったに違いない。
 絶対的な自信を持って戦っているからこそ、それに傷を与えられた時の痛みは大きい。

「っ、があ……!!」

 ゼロ距離で放たれる蹴撃は、見事にワイスの鳩尾を撃つ。
 全身に走る衝撃を言葉で形容するのは難しい。骨にヒビが入ったような、そんな歪な音が聞こえて、ワイスは自分の不覚を呪った。
 衝撃で吹き飛び、再び壁に激突せんとする。が、二度も同じようになるわけにはいくまい。ギリギリのところで魔法陣を壁に展開し、足を吸い付けるようにして壁への激突を防ぐ。
 血反吐を吐きながら、相手との近距離戦はすなわち死を意味することを悟った。
 かつてない強敵というものを味わっていた。同じチームのヤン・シャオロンと同じ近距離パワー型の肉弾戦をメインとした使い手。
 ワイスにとって、苦手な部類の戦い方そのもので───ひどく、嫌気がさしてきた。

 きっ、と視線を険しくしたワイスは、戦闘方法をシフトさせることにする。
 まず展開するのは、再びアイスシャードだ。先ほどは質量にものを言わせたが、次は数でものを言わせる。六枚の魔法陣を相手の周囲に展開させ、そこからナイフ程度の大きさの氷柱を高速・連射する。
 間髪入れず、次の準備だ。相手が難なく対応してくることを想定し、ミルテンアスターの切っ先へ魔法陣を展開。それをつまむようにして引っ張り、白から黒へと色を変える。
 これは増強用の魔法陣。ここから展開されるものは皆、総じて威力を高めて放たれる。

「───行け!」

 やはり放たれるのはアイスシャード……だが、黒い魔法陣を媒介とすることで、その威力を大きく高めた。
 具体的には、先ほど放ったものと同じ大きさなれど、射出する速度を倍増させることで、その威力を高める。速度は、重さとなって、重さはそのまま相手へ質量の暴力として襲いかかかる。

 >ヤーヤ・トーカーズ

3日前 No.1361

血碧石 @aroundight☆SdjaOljKHtOm ★msJh1WzJ3A_keJ

【兵舎/アーヴ】

 こつり、と杖を突く。
 動かしていた足、群れを成す魔獣たちを含めて、一旦司祭の動きが止まる。

「ふう、む」

 隈を残したその瞳は、暗闇の中でも人のそれとは思えぬ正確さで目前のそれを捉えた。

 否、否々―――余程自信があるのか虚けなのか、そいつに隠す気が微塵もなければそうもなろう。例えば此処に居るのが司祭の男ではなく、そこらの魔獣だろうが、即座に気付く。そして、それらならば先ず逃げる。
 獣の理屈は単純だ。彼我の戦力差が分かった時、生命の保持のためならば驚くほど理知的な行動を取る。人間のように小難しいことを考えず、ただ目的のための理論を突き詰める浅ましさがそこにある。アーヴに言わせてしまえば、“だから”強いということに他ならない。そして、その獣の理屈に従って、大抵の魔獣たちはそいつに怖れを成すだろう。

 ―――あるいは“そやつら”か?
    夜天にて高く響いた遠吠えを、アーヴは聞き逃すことはなかった。

 いずれにせよ―――。

「ふぇふぇふぇ………恐悦至極。
 しかし、流石は獅子王の手足よ。易々本丸を食わせてはくれぬのう。
 最も、お前のその様子からして、あまり此処に思い入れはないようじゃが―――」

 揃って現れたのは、一人と一匹。
 それも、前者を“ヒト”と呼ぶべきかは聊かに悩ましいところがある。
 細剣に宿る蒼白い炎、鋭利な敵意を乗せたその女は、間違いなく凡愚の類ではない。

 稀にいるのだ。“彼”の偉大なる継嗣が、よりにもよって我々に牙を剥くように。
 闇の中で生きる者であって尚、その闇に牙を剥く輩は―――業腹なことに、存在する。
 あるいは自分たちと同じ。究極的にはこの星に居付くものではない、漂流者<ドリフター>ならばどうだ? そうした例外も多々あろう。少なくともこの者に関して言えば、“どういう手合い”なのかは一瞬で想像が付いた。

 そして―――。

「わしを断つか? 闇に生きる者でありながら、闇を断つ?
 ふぇふぇふぇ………言語道断と構えられては、わしも説得のしようがないのう」

 その瞳の持ち主は、微かな誘いにも乗りはしない。
 忌々しい瞳だ。にも関わらずアーヴが余裕綽々なのは、単に数の利でもあり、
 何より、彼女とアーヴという男の兵種<クラス>が示す相関に由来するものだが、さておき。

 のこのこと姿を晒した司祭を、双方が見逃す道理はない。問答無用、塵すら残さぬと前方より迫る噴炎、唸る蛇の牙のように、捨て置けば喉元を食いちぎるだろうが―――此方としても、それに取り合う意味はない。
 そしてわざわざ手札を晒していく必要もない。杖の柄で地面を一度突き、傍らのスケルトンの上位種たるヘルボーンがそれに呼応する。一体は大きく踏み込んで自ら蒼炎を押しとどめるように、そしてもう一体は―――背後に。振り返りざまに、叩き切るような何者かの斬撃へと応対するべく、その手元に持つ槍を振り翳す。

 雑兵と何ら変わりないスケルトンと比較し、
 魔力を注いだ紫骨で構成されたヘルボーンは熟練の戦闘技法を持つ。
 とはいえ、その一山幾らの魔物で凌げるならば苦労もしない。従って、此処で求められるのは個の生残ではない。

「ふぇふぇふぇ………! 血気盛んなことよ。
 獣の牙が人を討つは道理じゃが、ちと気が逸ったなあ?」

 払って良い犠牲ならば、払って良い。
 こと、奇襲を無傷で凌ぐ手段をアーヴは持っているが、それは初見であればあるほど効果を増す一手なのだから。

 前者は蒼炎に飲み込まれるも。
 万が一の余波すら届かぬようにアーヴが施した対魔障壁の杖による魔法で、即死から重度の損傷程度に留める。
 より正確に言うならば、もはや戦闘行為は不可能だが、要するに一度きりの盾だ。
 アーヴの魔道があれば、全く魔力に対する耐性を持たない存在にも鋼鉄のような堅牢さを付与出来る。切り込んで来たならばまたひと手間必要だが、牽制一射に留めてくるならばこれで十分。

 後者は切り伏せるような斬撃を、短剣と盾の組み合わせで攻勢に出ず小器用に防ぐ。
 防いだとはいっても、加速を伴う狼の剣技が齎すパワーを凌げるほどヘルボーンは頑強な種ではない。
 こちらは当然破壊されるが、それも織り込み済み。あくまでも“自分に”傷が付かなければ不利にもならぬ。

 上位種と言えど数あってのスケルトンだ。
 代わりは、いましがたシフが蹴散らした中にも両手の指で利かぬほど居たように―――。
 途方に暮れる程度の数というものがある。質では比べようもなかろうが、今はそれが必要不可欠。
 それを示すように、今度は紫の骸骨兵ではなく、正真正銘、ポピュラーな骨の兵士たちが軍団を形成してアーヴの前に出た。全体が槍を水平に構え、それぞれが自らの身を盾とし、命を度外視して突撃する、不死者ならではのファランクス。

 人の壁ならぬ骨の壁。
 それすら、雑多な数で“技”と“速さ”を抑え込むカウンターないし牽制に過ぎず、本命は自分だ。


「―――『Shine』!」


 一節の言葉で起動した魔法。
 その言葉が、一瞬で彼の視界に炸裂する光の花火を無数に生み出した。
 一度収束し、全方位へと拡散していく閃光<スパーク>のような白光は至るところにランダムに発生し、それは見た目通りの熱量を放ちつつも、邪悪なるものの根本を薄れさせるような力に満ち満ちていた。
 スケルトンたちの壁に手間取っていれば、そのままこれは回避不能かつ不規則な一撃と化し。
 よもや骨のファランクスを飛び越えようなどとした日には、飛ぶ蜻蛉を落とすように迎撃として働くだろう。

 この場に、かつ、アーヴという男にそぐわぬ光。
 彼の扱う魔法の性質は、凡そ、魔に与するものとしては有り得ない特長を有する。

 暗闇を一瞬で照らし出し焼き払うほどの聖光を恃みとする光魔法―――彼の嘗て居た大陸では、それは退魔の術として知られてきた。魔を屠り、邪なるものを祓う、神聖なる術。
 アーヴが紛れもなく司祭だったことに疑いの余地はない。
 そして彼が、その光ですら照らせぬどす黒い情念を秘めたことも、また言うまでもない。

>アスモデウス、シフ


【よろしくお願いします〜】

3日前 No.1362

アスモデウス @genmwhite ★HGFSFqNdXl_fyj

【古城/兵舎/アスモデウス】

「貴様───」

 遠吠えと、一瞥。
 アスモデウスからすれば、あまりに意外なものだった。確かに、自分は利を考えてあの狼をシュトルツへと引き入れた。
 その誇り高い性質を知っていながら、まさかとは思っていた。暴力の化身、混沌の権化たる彼女にとって、共に戦う仲間など薪のような程度の存在でしかない。真に彼女を理解するものはおらず、また彼女も誰かを理解することはなく。
 自らの細胞で生み出された悪魔ですら、そうすることは叶わなかった。故に、彼女にとって、戦線を共にするというのはあの甘ったれたソロモン王と、彼に付き従った追放された悪魔達だけであった。
 だからこそ、灰の大狼の参戦を、少し意外と思ったのだ。
 そして、かの狼が抱く闇の眷属への強い感情は、この戦場において──……相応の力を発揮するものとなるだろう。


「……成る程、使役型か。貴様のような戦い方をするメギドを知っているが、それとは少し異なるな」


 魔物を使役し、それを巧みに操る。
 それが敵の戦闘スタイルだ。知識と記憶の中にそれと似たものを感じるが、あちらが意思のない擬似的なものしか操れないのに対し、こちらは明確に強い意思を持っている。
 加えていうならば、司祭の男のサポートも大したものだ。アスモデウスの放つ蒼炎を受けてなお、あの巨大なスケルトンは息絶えることはなく健在である。
 機能する、しないはともかくとして、倒せなければ痛手だ。いくらでも戦線復帰させる手段は存在するだろう。
 灰狼の一振りですら、盾は砕けど倒れぬことはない。想像以上に厄介な立ち回りだ。雑兵どもと、魔力を注ぎ込んだ特別製に囲むことで身を守り、己に傷一つ与えることすら許さない。
 特にこのような場所、このような世界である以上、一般的なスケルトン、つまりは死者の兵を生み出すことなど造作もないことだ。
 数の利を最大限に活かしきっている。さすがに、賞賛を上げざるを得なかった。

 大楯を持ったメギドが行ったように、骨の軍団は槍を構え盾を構え、密集陣形で一丸となっている。
 その壁に等しい強固な陣形が───囮であると気づいた時、アスモデウスは、初めて眼を細めることになる。


「……意外とは言わん、が。これは厄介極まりないな」


 司祭の唱えた言葉の意味と、起動した魔法の性質を見て、彼女ですら不快な表情をせざるを得なかった。
 それは、光だった。忌々しいことに、悪魔に魂を売り渡したこの男は、光を操った。
 それが、悪魔<メギド>である自分にどう作用するかなど、当然知っている。追放メギドの中にマルコシアスという正義を自称するシスターがいたが、あの光の性質はつまりそういうものだ。悪魔という存在を許さない絶対的な正義によって振り下ろされる浄化の光。
 さしものアスモデウスですら、これには"本気"で対応せざるを得ない。


 目の前の骨の壁を跳躍して超えるのも難しい、かといって彼らに気をとられるわけにはいかない。
 不規則に拡散し、ランダムに発生するその光を、全て回避することは不可能だ。さりとて、それに当たれば激痛が待っているのも事実。
 ならば───猪のようで無様かもしれないが、背に腹はかえられぬ。しかしながら、これが最も正攻法とも言えるに違いない。

「───邪魔だ、どけ」

 アスモデウスは剣を構え、その刀身に再び蒼炎を纏わせながらファランクスの壁へと突っ込む。
 その女性の肉体からは想像もつかぬ膂力から振るわれる剣の一撃は、壁を真正面から粉砕するように薙ぎ払い、炎を灯してゆく。
 当然、不規則に迫る光を避けるにはこれしかあるまい。まるで骨の軍団を盾にするようにして、光をその身に当てぬように距離を詰めてゆく。

 魔の存在に対して特攻効果を発揮する以上、骨の壁もそう長くは持つまい。転々とするようにして軌道を変えながら、アスモデウスは司祭の姿を捉え続ける。
 ここで彼女が灰狼の都合を思考にとどめていなかったのは、あの強靭な肉体ならば光を掻いくぐることも可能であろうと考えたから。奴は、自らのような魔物ではなく、純然たる誇り高い獣であるが故に。
 そして、先の一撃と同じように、己の行動を見ている。ならば、それについてこいと無言で語るのみ。

 再び、剣が振るわれる。
 光の斉射を防ぐには本体を直接狙うほかない。司祭めがけて振るわれた蒼炎は鞭のようにしなり、横から薙ぎ払わんと迫った。

 >アーヴ、シフ
 【よろしくお願いします】

3日前 No.1363

五十鈴れん☆4H2CCC.TU8ct ★Android=zbCXnRRWFb

【堀/五十鈴れん】

>エボルト

 現れたのは――奇妙な男だった。
 それがあまりにも気さくに話しかけてくるものだから一瞬れんも呆気に取られてしまう。
 ただ、辛うじて敵だということは分かった。
 れんは――人の悪意を嫌い、なくそうと戦った魔法少女であるから。
 目の前の悪魔のような男が、人間では考えられないほどのそれを秘めていると…感じ取ることができた。

「…わざわざ、そんなことを言いに来たんですか」

 思うところはある。
 当然だ。
 たとえそうしなければ世界が終わってしまうのだとしても、れんたちが一つの星を終わらせたことに代わりはない。
 虐殺をしたことに弁解の余地はない。

「…」

 でもそれは――この人に言われるべきことじゃない。
 それだけはれんにもわかった。
 だから鎌を握ってしっかりと見据える――目の前の「敵」を。

2日前 No.1364

@recruit ★UH4NIh0UMH_QCk

【古城/工房/呼夜罹】

>>1342,1351

 覗き込んだ先には────誰もいないや。

 なぁんだ、残念。
 籤引きでハズレを引かされたような、肩の落ちる気分。
 籤引きなんてした事ないけれど。
 あるのはそういう人間の記憶でしかない。
 自分が食べた記憶の中に存在する情景と其処から生じる感情。
 今自分が感じたのは、それに近いものだと思ったから───

 こよりという確固とした自我という芯には、幾つもの人間の過去が混ざり合い、そして、少女という形を成している。

 とはいえ、何時までも気落ちしていても始まらない。
 遊び相手が此処にいないのなら、別の場所を探しに行けばいいだけのこと。

「しょうがないか。別のとこに行こ────う?」

 切り替えたその時。

「みーつけ、た」

 お目当ての物を見付けた子供の浮かべる表情ほど、明朗なものはないだろう。

「うぃごる? 派手に? ……ああ、こよりの友達がご飯食べた場所?
 そうだね、いっぱい食べたよ。いーっぱい。まあ、こよりは其処じゃご飯は食べられなかったんだけども。
 というか、なんであなたが其れ知ってるの? 確認はしてたけど、あそこにはあなた、いなかったよね──」

 疑問を問い掛けているようで、その実自問自答。
 だって素直に答えてくれはしないでしょう、こういう場合って。
 だから少女は記憶の中からありえそうな線を探して──

 そしてたった一つ、思い当たる節を見付け出す。

「ああ、そっか、そういう。
     ・・・・・・
 あなた、白いお姉さんのお友達なんだ?
 一緒に付いて来てるそっちのお兄さんもそうかな?」

 ────それなら、丁度いいや。

 確認も取らないまま、それしかないだろうなと答えを見出した瞬間、周囲の空気が凍り付く。
 只でさえ陽の射さない夜の世界とは冷たいもの。
 其処から更に底冷えさせるかのように、少女の周囲からは死後の世界を思わせるような冷たい気配と───蠢く闇の如き鼠の群れが、地下から溢れるようにして湧き出した。

「そうだね。こよりと遊んでくれるなら、こよりはうれしい。
 ついでに……この遊びでこよりが勝ったら、白いお姉さんについて教えて貰えると、もっと嬉しいな。
 こより、あのお姉さんは食べるって約束してるから──」

2日前 No.1365

タスク @antinomie☆yzl4MFL1dRLB ★sLdIAtRTAq_Czx

【古城/→工房/龍炎寺タスク】

タスクの選択した道は、ザンテツについていくことだった。
敵からの襲撃を受けている、というのであれば手分けをするのが定石だとは思う。だが、生憎とこの古城には他のトリズナーだっている筈なのだ。
だから、大丈夫。無理に散って、余計な迷惑をかけるというのも問題だ。
そう言い聞かせて、両手にある《二挺星銃(ツインスター) ジャック&ファング》を握る力を強めながら、ザンテツに追い縋って。

「……ッ!」

ザンテツが立ち止まる。
そして、発言。その内容から推察するに、その場所に居るのは仲間ではない。
遅れて、その工房へと姿を現し―――……その姿を目視して、眼を細める。理由は単純で、凡そこの“星”の景観に合うとは思えなかったからだ。
でも、と首を振る。意識を無理矢理切り替えるように、双銃のうち一方……銃剣の銃口を、向けておく。

「(白い、お姉さん?……ウィゴル、っていうと……多分、この前の街のことだ。
  闇の眷属―――……ヴァンパイアが統括をしているなら、この子の言うご飯、っていうのは……)」

思考する最中で、目の前の少女は纏う雰囲気を一気にがらりと変える。
底冷えするような、嫌な気配。言葉にするなら、正しく死の気配だ。それを、どうしてこのような幼子が放てるのかという疑問はさておいて。
下を見れば、蠢く影のようなものが目に入る。エネルギーのようなもの、ではない。

『タスク、あれは―――……』

「ああ。……カタチは違うけど、多分僕らと同じようなものだ。そして、多分……あれが、……」

彼女の言う、友達なのだろうか。
バディスキルを発動、少し身体を浮かせることでそれらを避けられるようにしつつ、複雑そうな表情を作って。

「僕は、その白い女の人のことは知らない。けど―――……食べる、っていうのが、命を奪うことを意味しているのなら。
 ……やるのは、遊びじゃないよ。止めなきゃ、いけない」

……とはいえ、ザンテツの懸念も尤もだ。今、胸に芽生えている正義感のみで何処までやれるかは分からない。
分からない、が。少女でも、何でも。人の命を奪うと宣言するのなら、やはり止めなければ。

>ザンテツ、呼夜罹

2日前 No.1366

猿渡一海 @antinomie☆yzl4MFL1dRLB ★sLdIAtRTAq_Czx

【古城/食糧庫/猿渡一海(仮面ライダーグリス)】

避けることに成功した一撃が、食糧庫の棚を粉砕するのを視覚センサーが捉える。
見た目通りの剛力だ。ハードスマッシュなんて目じゃないくらいの威力を目の当たりにし、内心で冷や汗をかく。
仮面ライダーの装甲をフルに活かしたところで、直撃すればヤバい。
ましてや、この身体は―――……いや。考えたところで、意味はない。両の手で受け止められるパイルバンカーを見ながら、意識を戦いに戻す。
まだまだ余裕らしい。……当然だ、とも思うが。

「……はっ、言うじゃねえか。図体だけじゃないってか?っつーか、よぉ……見下してんじゃ―――ぁッ!?」

そのまま踏み込み、その顎先でも殴りつけてやろうかとした瞬間。衝撃は、下から来た。
意識と視線を、見下ろす形で立っていた怪物の顔に向けていたことで対応が完全に後手に回る。装甲に膝蹴りが直撃した瞬間に、火花が散る。
短く苦悶の声を漏らし、身体が持ち上げられる。態勢を完全に崩されたまま、この威力のコンボを繋げられるのは、不味い。
そう思えば、行動は早い。取り出したのは、ゼリー飲料のようなツール……ではなく、城のような絵が刻まれたボトルだ。
短く、力強くそれを振るって蓋を捻る。
それを、振り下ろされる拳が到達するよりも早くベルトへ装填し、レバーを倒す。

《ディスチャージ・ボトル!潰れな〜いッ!……―――ディスチャージ・クラッシュ!》

頭頂へと吸い込まれるように振り下ろされる、槌の如き腕。
それを受け止めるように、城型のエネルギー体がグリスのベルトから発生する。

「ぐ、ぅッ……足りねえ、足りねえぞ……最強ォ!」

そのまま、滑り込ませるように<ツインブレイカー>にスクラッシュゼリーとボトルを装填する。

《シングル!ツイン!》

「強靭ッ!」

エネルギーが、<ツインブレイカー>のバンカーに集中していく。
届かないのなら、届かせるまでだ。だから、技を惜しまない。力を纏った拳を、まずは一撃と胸部へ放つ。

「剛毅ッ!不屈ゥッ!!!」

再びブースト。両肩の噴射を利用して、背後に回り込むように滑る。
そして、雄叫びを挙げながら押し込むのは、<ツインブレイカー>が持つ必殺技の一つ。

《ツゥインブレイクッ!》

「誰が俺を満たしてくれるんだよォォォォォッ!!!」

自身の気合を入れ直す意味も込めて、咆哮。
エネルギーが臨界まで達したバンカーを、愚直に真っ直ぐマモンへと撃ち込む。

>"強欲"のマモン

2日前 No.1367

仮面ライダーデルタ @genmwhite ★HGFSFqNdXl_fyj

【古城/溜池/北崎】

 出遅れた男は、ゆっくりと、気だるそうに歩いていた。
 右手に下げたアタッシュケースを揺らし、辺りを見回して誰もいないことを確認すると、ため息をついた。
 こんなことなら、もう少し早く乗り込んでいればよかったと思うほかない。そうすれば、シュトルツの猛者たちと戦うことができただろう。
 彼らは邪魔な存在だ。最終目的がドラキュラである以上、彼らに今潰れてもらっては困るが、調子に乗られても困る。適度に削り、シュトルツも、闇の眷属も、疲弊していってもらわなくてはならない。
 「王」は自分だ。北崎はそう信じている。今はこうやって一兵の立場に甘んじているが、その現状にも飽きが出てきている。
 だから、刺激を求めてこうして襲撃作戦に乗ったわけだが……、今のところ、この場所に敵はいない。飽きは加速するだけだ。

「あーあー……」

 駄駄を捏ねる子供のように現状への不満をつぶやきながら、北崎は手にしたアタッシュケースを開けていく。
 その中には物々しいベルトが収められていた。シュトルツにも同様の戦士が存在するというが、おそらくシステムが違うのだろう。それを見てみたくもあったが、出会えないのならば仕方がない。死んでいなければ次出会うとしよう。
 彼はベルトを取り出して腰に装着し、他のアタッチメントをベルトの側面などに取り付けていく。ライダーズギアはいちいち個別に装着しなければならないのが面倒な話だが、敵がいなければ準備はするに越したことはない。
 といっても───このライダーズギアを扱うことは、単なる手加減でしかない。シュトルツの面々に怪物としての姿を晒す必要は、まだ感じられないからだ。

「……さて……誰か来てくれるかな」

 淡い望みと、心を埋め尽くす飽きへの苛立ちを隠しながら、竜は敵を待ち続ける。

 >ALL

2日前 No.1368

ロボ、ゲリュオン @evil☆wlNTvj.bQ62 ★Android=c1E0DIQTEq

【古城/城前広場/ヘシアン・ロボ、ゲリュオン】

神琴とアイギナが話している内容などロボとゲリュオンにはどうでもよかった。
二人の存在はロボにもゲリュオンにもどうせ踏み潰し、殺す対象でしかないのだからあれこれ考えるだけ無駄というもの。
人間顔負けの知性があるロボはさておき、暴れることそのものが目的のゲリュオンには敵が何かしゃべっいるが関係ない、殺すというのが思考回路。
策など用いずただ己の肉体と牽引する戦車のみを武器としてゲリュオンという悪魔だ。

ゲリュオンの放つ武具の連射は神琴を捉えられず空振りに終わるがギラリとゲリュオンの眼光は回避行動をとる神琴の行方を確りと捉えていた。

神琴が突撃し、ゲリュオンに迫って来る。それをゲリュオンは真っ向から迎え撃つ。

『■■■■■――!!』

ゲリュオンは前脚を振り上げて神琴の剣戟を迎撃するが防げたのは二発目までだ。三発目はゲリュオンの頬を捉え切り裂く。

『■■■■――ッ!!』

ゲリュオンは蹌踉めき絶叫するがその闘志は微塵を揺らぐことなく直ぐさま神琴への逆襲を開始する。
ゲリュオンは一端神琴を素通りして疾走し距離をとる。そしてドリフトじみたターンをしながら再度正面に神琴を捉えて突撃する。
更に戦車より蒼白い爆炎が噴き出し辺りを焼き焦がしていく。ゲリュオンは身体を横に回転、豪快に牽引する戦車を神琴目掛けて叩きつけるように振るった。ゲリュオンの怪力と戦車の質量、備え無しに受ければただでは済むまい。

一方のロボ。

お前もおれが憎い?
なんだ貴様はなにをなにをなにをほざきやがる。
貴様の苦しみなどおれは知らない。貴様こそおれの苦しみがわかるものか。

因果なことにロボの相手はあろうことか闇の眷族に深き憎悪を抱く者だった。
だがロボは共感などしない、解り合おうともしない。

相互理解など不可能。此処に居るのは、憎悪を撒き散らす獣なり。

ただ暴れ狂うゲリュオンとは違い、ロボは如何にすれば人間を確実に殺せるかを思考して攻撃にかかる。
そう言う点ではロボはゲリュオンより数段厄介であろう。

アイギナはロボの爪を躱しこちらに迫ってくる。続いてヘシアンの鎌が襲い掛かるがこれも然したる戦果は得られなかった。
どうやら厄介な能力を敵は備えているらしい。アイギナが、飛んだ。
狙いは背後――否、ロボの後ろ脚だろうがロボはそれを拒む。脚に刃が届く前に自慢の瞬足を活かして地面を蹴り刃より逃れる。

『GRUaaaaaa!!』

ロボは再びアイギナに向き直りロボはアイギナの腹を抉りがために牙を剥き出し食らい付き、ヘシアンは両手の鎌でアイギナの頸を刈り取る斬撃を繰り出す。

>神琴、アイギナ

2日前 No.1369

ヤーヤ @antinomie☆yzl4MFL1dRLB ★sLdIAtRTAq_Czx

【古城/武器庫/ヤーヤ・トーカーズ】

身体を貫いた剣は、確かに威力を伴っていた。
そうでなければこの身体は貫けなどしない。精々が、痣を作る程度のものだ。
多少、侮っていたのは事実だ。が、それも問題は無いと判断しての行動だった。
ヤーヤ・トーカーズは、人外だ。
それは勿論、そのままの意味―――……だけではない。人ならざる者、といっても種類がある。
文字通りの怪異や、その要素を持つもの。闇の眷属は、往々にしてそういったものたちの集まりでもあるだろう。
そして、その中で。ヤーヤの持つ特異性、人ならざる者の要素とは。

「……あは」

刺突を受けた部分は確かに損傷をしている。が、そこに通うべきものが、一切見られない。
理由は、単純。そんなものが、この身体を動かす上では必要ないからだった。何せ、人形故に。

視界に捉え続けている彼女の動きが変わる。近接戦闘は危険と判断したか、接近してくること無く攻撃を放ってきた。
高速で飛来するのは、氷刃。先ほどのような圧力はないが、代わりに数と速度が違う。

「(……つれない、とは言えない。極めて正しい判断―――……)」

まずは一つ。剣を振るい、砕く。
続く二、三も難なく対応をする。が、軽く視線をワイスへと移してくすりと笑う。
やはり牽制だ、これは。近付くことを嫌っているのは事実だろうが、このような連射でどうにかなると考えているとも思えない。
あの黒い陣が意味するのは、何か。それを考えながら、残る氷のナイフも握り潰すように砕いて。
その後に、間髪入れずに迫る氷塊を視界に収める。先ほどまでと一切の違いが無いのなら、対処は簡単だ。
が、しかし。当然そうではない。速度が格段に違う。

「ッ……」

目を細め、ウォーソードを即座に変形。
迫る氷を切り裂かんと、刃を突き立てるも……その質量に、対応が間に合わない。
対処を途中でシフトさせ、剣を盾に受け切ろうとするも力が足りない。
それが直撃した時、車にでも撥ね飛ばされたようにヤーヤの身体は宙を舞う。
その最中で自らの剣に手を掛けて―――……。

「……ふ、っ」

天井を蹴って、急降下。接近を許されないのなら、此方にもやりようがある。
手始めに攻めるのは、上空からの強襲だった。その頭部から両断せんと、落下の勢いをも利用した振り下ろしを、撃ち込む。

>ワイス・シュニー

2日前 No.1370

シフ @wakame3☆FYUOhnBVGmk ★2RykzmoSz4_TJc

【古城/兵舎/シフ】

 唸り声を上げながら、魔導士の様子をうかがう。そのやせこけた体には傷一つない。近衛を巧く使っていなしたと見える。
 墓王の側近と同じく、スケルトンの本領とは数の暴力にある。術者が滅びるまでは、無尽蔵に蘇生する死の傀儡……それは恐らくあの骸骨騎士にも当てはまるだろう。
 数の差でいえば依然として不利なままというわけだ。

 数の差を覆す手札をシフは持たない。獣は獣なりに狩りの手管というものを知悉しているものだが、合戦なり防衛線なりとなるとまた勝手が違う。
 よってシフはまずアスモデウスの出方をうかがった。言葉は通じずとも、多少なりは合わせることもできるだろう。程なくして骨の兵士の密集陣形に吶喊する彼女に合わせる形で、シフは力任せに跳躍する。

 シフは魔性に属さず、寧ろ神族に育てられ聖剣を振るう存在である。ことにスケルトンなどの兵に対して特攻を持つそれは一度殺せば復活を許すことはなく、物理的に触れることもできない霊体すら容易く両断してみせる業物である。
 なればこそ骨の兵士を相手取るべきであったのだろうが、闇術の技を完全に断ち切ってしまうことがかえって仇と成る場合もある。シフは頭では理解していないが、スケルトンを光の術からの壁として使っている以上、下手に殺しきってしまえば壁を失い光芒の餌食となる。
 そういう立ち回りを阻害しないためにも、シフは跳んだ。この兵舎はそこそこの広さといえど屋内であり、石柱なり壁なりと足場は幾らでもある。シフは身軽にひょいひょいと跳び、上方から老魔導士を狙う。

 無論、魔に類するものにあらねど、幾重にも飛ぶ奇跡の術に無傷ではいられない。何発か被弾し、傷を負うものの、しかし決して怯むことはない。
 不撓不屈の騎士より受け継いだのは、その携え持った聖剣だけではないということだ。身軽さと高い強靭を併せ持った狼騎士の剣技は伊達ではない。そう吼える様に、シフは猛り昂ぶり疾走する。
 面の攻撃など相手にならぬ。撃ち落とすというのであれば、正面から点の攻撃で撃ち落とすことだ。
 そしてアスモデウスが横薙ぎに反撃の炎剣を唸らせたと同時に、それに合わせる形で二階の手摺から落下。大剣を唸らせて老魔導士アーヴに向けて突撃する。唐竹割のように振るわれる超重量の大剣の一斬が、さながらギロチンのように襲い掛かる。

>アーヴ、アスモデウス


【よろしくおねがいします】

2日前 No.1371

Weiss Schnee @genmwhite ★HGFSFqNdXl_fyj

【古城/武器庫/ワイス・シュニー】

(入った───……次!)

 黒い魔法陣による増幅した氷柱が、敵の防御を削りながら衝撃を与えて吹飛ばす様を確認する。
 相手が行動に移る前に、即座にワイスは地面に複数の魔法陣を展開する。
 近接戦闘ではこちらが圧倒的に不利である以上、この戦法は正解例に近い。ここであのヤンとのスパーリングが効果を発揮するとは思いもよらなかったが、対人戦は彼女の元いた星でも少なくない戦闘であった。
 その中に置いて、徹底的に味方のサポートに回っていたワイスからすれば、単独戦闘というのは専門外に近い。前回の時計塔の一戦でそれを反省したつもりだったが、本能的にはまだ飲み込めていなかったらしい。
 成長しなくては、と意気込みを新たにしつつ、ワイスは敵の接近に備える。

「上……! ならば!」

 遠距離戦闘において距離を詰める方法というのはいくらでもある。
 ワイスが広範囲に効果を及ぼす魔術師めいた戦い方をこなすのであれば、敵もまた相応の行動を取ってくる。愚直に突っ込むだけではアイスシャードによる射撃が常に待ち構えておいる。
 ではどこから来るか。それはやはり、上からだ。魔法陣は展開した部分から直線的にしか機能しない。魔法陣を飛び越えられれば、その射程範囲からは逃れられてしまう。
 当然、それを忘れていたわけではない。そのために展開した複数の魔法陣だ。これに氷を生み出すダストを注ぎ込み、振り下ろされるウォーソードに向けて、ミルテンアスターを振るった。
 その刀身をかすらせたわけではない。リーチの差から、空振りに近い挙動だ。だが、この武器は剣であると同時に杖である。故に、この動作は剣戟のためのものではない。
 振るったのは、トリガーだ。魔法陣を動かすための。白く発光した魔法陣から無数の氷結晶が隆起し、まるでアーチを描くようにワイスを包み込む。

 ウォーソードの刀身が触れると同時に氷結晶の壁は粉砕されるが、この一秒程度の隙間が逃げ道となる。
 地面に展開した魔法陣を蹴り、身を屈めて滑るように敵の射程範囲内から逃れる。改めて向き直りながら、荒い息を整えて剣を構える。

(全く脅威的……! やはり軽い一撃では傷にすらならない! それに、……あの傷の出来方……いくら闇の眷属といえど、生命体であるならば血が通っているはず)
(それが見受けられないというのは───)

 ……なるほど、例えるならばオートマータ。自分がいた星にも、あれほど人に近い外見ではないものの、そういう類のものはあった。
 大質量、そして破壊力において絶大な一撃を誇るものでないとろくに攻撃は通らない。今のオーラの残量からして、白騎士の腕を出現させられるのは少しの時間だけだ。出し惜しみをしてはいけないが、今出すのも退路を断つに近い。
 どこまでのものが通用するかを確かめなければならない。傷を与え、痛みを与えねば、敵は倒せない。

「───グレイシャルトレントッ!」

 行動は即座に行われた。
 ワイスは展開した魔法陣にミルテンアスターの切っ先を突き刺し、トリガーを引く。
 抽出されたダストが水色の光を纏いながら、魔法陣を敵の足元へと伸ばしてゆく。そして、捻るようにリボルバー部分を回転させると、その魔法陣から先ほどと同じような、巨大な氷結晶が次々と地面から隆起する。
 槍のごとく鋭く尖ったソレは、相手を足元から串刺しにせんと迫ってゆく。

 >ヤーヤ・トーカーズ

2日前 No.1372

"強欲"のマモン @tukuyomi07☆2nDyzvx51us ★3aNoMW8gGM_TJc

【 古城/食糧庫/"強欲"のマモン 】

 常に渾身の力で振り回されている鉄塊のようなもの。
 化外のタフネスと膂力から繰り出される打撃の威力は、只人が受ければ致命傷は待ったなしのものである。
 それは砕かれた棚、壁面が証明していて、剣を砕き、盾を割り、鎧を破壊することは想像に難くない。
 単純な腕力のみで織りなされる暴力の嵐が、仮面ライダーグリスを打ち据える。

「フンッ!」

 膝蹴り――脚力と勢いでもって宙へと浮かせた肉体へ、追い打つように振り下ろされた拳。
 あがる苦悶の声に笑い、振り下ろす拳に更に力を込めた。渾身の打撃でもって、人間――哀れな敵対者を潰すために。
 その頭頂へ向けて、吸い込まれてゆく拳。突き刺さり、命を奪うその境目を分けた壁がある――透き通った白亜の城。
 その発生源はグリスのベルト。
 力を込めた一撃が阻まれる――即ち、マモンの体勢は今は崩れているに等しい。
 回避することも、まして護ることも不可能。押し返すような拳が眼前に迫り、咄嗟に腕を交錯させようと引き戻す。

 だが、――それはもう遅い。
 それよりも先に、グリスの拳がマモンの胸部に突き刺さった。
 更にうめき声をあげる間も無く、雄叫びが食糧庫内に響き渡ったかと思えば――岩を砕き鋼をも砕く衝撃で、マモンは吹き飛ばされる!

「ぐ、ぉぉぉぉ――!?」

 宙を舞う巨躯――そのまま扉の方まで吹き飛ばされ、地面を勢いよく転がされる。
 遮る箱を壊し、棚を壊し、かなりの距離を転がされ……ようやく、停止した。
 今度は立ち上がるのも少し遅かった。しばらくした上で、起き上がり首を鳴らすマモン。

「ハハハハッ、やるじゃねぇか。俺様を吹っ飛ばすたぁなぁ……?」

 まだ、悪魔は笑っていた。邪悪な笑みであるにもかかわらず、あまりにも純粋で粗野な笑い声。
 隠すことも偽ることもしない。強欲の悪魔が、今ここでようやく――グリスを人間の中でも強者の部類であると認めた。
 認めたからこそ、潰すのだ。その右手をグリスに伸ばし、叫ぶ。

  ・・
「"強奪"ゥッ!」

 奪う――その宣言の下に、マモンの指示の下で大気に漂うマナが駆動した。
 瞬間、不可視のエネルギー波がマモンを中心に広がる。狩猟者が網で獲物を捕らえるかの如く、グリスへと襲い掛かった。

 着弾したが最後、抵抗すら許されずに――両手を組んで腕を振り上げたマモンの至近距離に"引きずり込まれる"。
 待っているのは大地へ叩き付けんと振るわれる、死の鉄槌。
 引きずり込まれるであろうグリスへと向けて、マモンは両手を大地へ向けて振り下ろした。

>猿渡一海(仮面ライダーグリス)

2日前 No.1373

アマテラス=姫 神琴 @tukuyomi07☆2nDyzvx51us ★3aNoMW8gGM_TJc

【 古城/城前広場/アマテラス=姫 神琴 】

 連携は望めそうにない。初対面であるとか感情の隔たりとか、考えればキリの無いことが山ほどあるが理由はシンプル。
 一つ、それ以前に敵側がまずそれをするつもりが一切無い。故に自然と分断した方が早い。
 二つ、戦馬と蒼狼が、単独戦闘において真価を発揮するよく言えばワンマンアーミー、悪く言えば殲滅兵器である。
 連携を取らないというより、彼らにはそれは必要なく、逆に足を引っ張る要因にしかならないのだ。
 その点で言えば獣というよりかは、災害に等しい。だからこそ連携を取られてもそれはそれで困るのだが――その証拠に。

「――いっ!?」

 ――少なくともゲリュオンに関して言えば、火力が異常すぎる。

 戦馬よろしく、ゲリュオンが再度此方を正面に捉えて突撃したかと思えば――直前で急速旋回。
 鎖が如く乱暴に振り回された超大質量の馬車が神琴に迫ってきた。
 冗談じゃない。あんなのが体に当たれば吹き飛ばされるどころか全身の骨が砕け散る。
 爆速の大型トレーラーが直撃して生きている人間など、この世に一割もいない――だから、全力回避。

  シフト
 《換装》――八尺瓊勾玉。靴底に爆裂の魔術<ルーン>を仕込む――すぐさま起動。
 噴き上がる爆炎、神琴を空高くへと打ち上げた。
 加速装置の要領で後方へ勢いよく跳躍し、宙を返りざまに着地する。

 ゲリュオンが駆け抜けた跡――燻るようにして噴き上がる、青白い炎。
 その頬には裂かれた生々しい痕が見て取れる――三連撃で以て蹌踉めき、絶叫せしめたあの時のもの。
 巧みに振るわれた前足、ひいては蹄による弾きを潜り抜けた《草薙剣》が抉り抜いていた。
 手傷は与えられないわけでもなく、寧ろ刃の通りとしては順当であることが分かっただけでも収穫。
 だが――懸念事項。想起する……この手の手合いの厄介さは、第一の星でいやというほど思い知らされた。

(……止まんないのよねぇ。戦車よろしく)

 ポケットに入れてあるコアメダル――高笑いする蒼海の暴君が脳裏に過る――思わず零れた苦笑い。
 ゲリュオンよりとめどなく溢れ出すのは純粋な闘気。早い話が戦闘狂<バトルジャンキー>。
 信念とか決意とか、その果ての結果をひっくるめた"目標"を重視するのではなく、過程に悦楽を見出す種族。
 言い換えれば手段がそのまま目的になっているような者。
 その手の手合いは総じて、折れないし、止まらないし、何なら焦りを見せることもしない。
 全神経が戦いに注がれているというものはやはり理解は出来ないが、納得はした。

 したからこそ――手も、集中力も抜けない。全霊で以て相手をする。
 丁度上手く分断される形で、少女騎士<アイギナ>は蒼狼と対峙しているのだから。

「はぁっ!」

 爆炎の魔術<ルーン>――起動。
 意趣返しと言わんばかりに真紅の弾丸が無数に形成され、ゲリュオンの頭部に殺到する。
 連射、連射、連射。魔力をつぎ込み、息をも付かせぬ連続砲撃。
 鉛玉の代わりに灼熱を、弾幕を張りながら距離を詰めてゆく。

 ある一定の位置――三歩踏みこめば距離を詰められる位置で《換装》。
 すぐさま、あの馬車が振り回される前に剣の攻撃範囲へと距離を詰めて、

「《草薙剣》ィッ!」

 業火に包まれた白銀の刃を握り、一刀両断せんと振り下ろす。
 更に追い打ちをかけるように、尾を引く爆炎が神琴の振るった剣閃に合わせてゲリュオンと馬車へと降り注いだ。

>ゲリュオン ヘシアン・ロボ アイギナ

2日前 No.1374

スレ主 @artemish☆8cfl5/j3VDw ★utloP7NDPP_m5I

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2日前 No.1375

ミラ @aroundight☆SdjaOljKHtOm ★msJh1WzJ3A_keJ


【⇒城門/ミラ=マクスウェル】

 踵を返して、すぐに視界に彼が映る。
 大股で追い越すような動きに合わせて、しかし行き先は別―――。
 当然、と言えば当然だ。この場でわざわざ合わせて動く理由があるのかは疑わしいところがある。
 あのミッドウェーで話に聞いた非理法権天のような例外でも居ない限りは、だが。それにそうなったとしても、そうなった、だ。先程の蒼騎士がアベレージなのかどうかはこれから判断していく必要もある。

「む、拘るな。だが分かった、覚えておくよ」

 追い越し序でに口にした青年の軽口に、表情を変えずに応答する。
 この身体はヒトの半分に対して有利になるように作った身体であるが、そこまで効果があるのか。
 そもそも本に聞くデートというやつはこうした場でやるものではない気がするのだが、とか、疑問が割となくはなかったが、それを聞いている余地があるような場面ではない。
 脚を急がせる。騒ぎの方向は幾つもあるが当然だ、連中、単身で襲撃してきたわけではないと見える。
 此処に来るまでに通ってきた道を、頭の中で反芻する―――音の少ない場所は、戦いが起きていない場所だ。そのまま、やろうと思えば構わず攻め込み、王の首を取りに掛かることの出来る場所ということだ。


◇ ◆ ◇


「(と、考えたが―――当たりだな)」


 果たして、それは予想通り。
 中庭にて吼え猛り暴れ回る竜との小さなニアミスを経て、彼女はこの古城にとっての玄関へと辿り着いた。
 侵入経路はそこに限った話ではないが、目に見えて分かりやすいのは此処で、一度に入れる数を思えば抑えておく必要がある場所でもあるだろう。そこまでミラが考えていたわけではないが、実際にそこに男が居た。
 夜の帳が降りた空の下を我が物顔で闊歩し、大胆不敵に潜入を果たした、明確に敵と分かるもの。

 男、とは言うが―――そいつの整った端正な顔は、そこらに転がる破落戸とは一線を画するものがある。
 衆目美麗なその面に、いずれ至るだろう気品が足されたのならば、一目見て王と誤認する格が生まれただろう。最も、“今のそいつ”はそこに至るまでの時が上積みされていないわけだが、さておき。

 ………それと似たものを彼女は一度見ている。邪気を打ち消すような品性を持つもの。
 この星を統べる中核たる不死者たち―――形としては、先に見たアルカードのようでもあるが。


「そこまでだ、止まって貰おう」


 形だけだ。
 一目見て、蒼騎士らと同等の邪気と、それすら上回る悍ましいものを受け取ったミラの行動は早い。
 止まって貰おうと言い切っておいて、やるのは威嚇や牽制などではなく容赦のない先制射撃。剣先を突き出して解き放った二条の雷光、マナによって精製された<ライトニング>の閃光は、そこに立つ男を寸分狂わず狙った。
 よしんば狙いを外すことのないようにと、頭ではなく胴体をわざわざ狙って―――当たり所が悪く、油断して直撃するならば、そのまま焼き殺せる程度に。容赦なく。

「と、言っても別に聞く気はないと踏んでいるが、どうかな―――」

>ディオ、(ザックス、レオ=ホワイトファング)

【了解しました〜。では一旦お相手ありがとうございました】
【そしてディオ本体様もとい記事主様、よろしくお願いします〜】

1日前 No.1376

アイギナ @aroundight☆SdjaOljKHtOm ★msJh1WzJ3A_keJ

【城前広場/アイギナ】

 ―――浅い、いや、避けたか!

 振るった剣が空を切るのを確かめると、小さく舌打ち。
 そのまま踏み込んでくる狼王が反転と共に行うだろう攻撃を予期するように、一歩後ろに下がって迎え撃つための間合いを取る。間合いを取る最中で視界に入るのは戦馬ゲリュオンの動きと、それと撃ち込み合う神琴の姿。

 彼方の瞳が映していたものへの理解は、あの狼王ほどではない。
 ではないが、此方に反転する兆しはない―――というより、出来ないというのが正しい。
 アイギナも、ゲリュオンも、少なくとも此処から乱戦に持ち込むことは出来ないというのが自分の見解だった。

 彼女が優秀なのか、アレが戦うことだけを望んでいるのか。
 あるいは両方なのか、ともかくゲリュオンの瞳は神琴に釘付けと言って良かった。
 なまじ一朝一夕でお互いの呼吸が把握出来るわけでもない。そちらの方が勝てるならば恥も捨ててそうするし目覚めも良いというものだが―――仕掛けた時の動きで分かった。連中がそれをさせまい。
 お互いがやりたいようにやる、そうした動き方がロボとゲリュオンの組み合わせだ。
 それを投げ捨ててわざわざ手を組むのか怪しいところだし、揃いも揃って獣の類だ。食いついたものからわざわざ口を離すというお行儀の良い仕切り直しなどしまい。
 故に、彼女とゲリュオンの側には間に合うならば手を出しに行く―――それが適うかも怪しい状況の中だなと、アイギナは自分で神琴に対する考察をいったん打ち切った。それよりも、突っ切ってくるそいつの瞳がより烈しい憎悪を突きつけてくる。

「憎いのだろう、我々が―――」

 お前の苦しみなど私は知らない。
 お前こそ私の苦しみが分かるものか。
 そっくりそのまま、一字一句変えずに瞳に籠った感情を綴る自信がある。
 アレはそういう眼だから理解もする―――理解するから、こう口にするのだ。

 ああ、お前、漂流者<ドリフター>とやらなのだろう。
 なにしろ連中ほど生物離れしていない。あの首無しはさておいて、本体の狼は何処までも自然のそれだ。
 そいつが人間を憎むならば、きっとそれなりの理由があるのだろう。
 あるから、その当人だけではない、大きなカテゴリの全てが憎い。殺さなければ収まらず、殺さなければ始まらない。そうしないと内側が疼き、自分で灯した炎に焼かれてしまいそうになる。

「分かってほしくもないのだろう。
 だとしたら。ああ忌々しいが知っているぞ、その感情は」

 食らいつく牙、後ろに身を引いて掠める程度に留める。
 痛みには頓着しない、そもそも気にするほどの傷でもないが。

「(下手に直撃すると、鎧ごと持っていくか)」

 何度も打ち合いたいものではない。認識を修正。
 続いて、迫る二の打に剣を翳す。

 もう<エースガード>の持続はない。受け止めるなり避けるなりの処置がいる。
 だからこそ最初に決めたかったが泣き言は言わない―――大鎌は断首の為に迫るものの、それを弾くようにして軌道を逸らし、掠めさせた兜に傷が付いた。
 微かに切れた金色の髪が数本散って、踏み込む戦乙女<ヴァルキリー>の道を彩る。
 一歩間違えたならば弾き<パリィ>ごとしくじり断首になりかねないリスキーな受けの仕方。

「だから、言うのさ。お前たちにそれを言わせてなるものか」

 そこから仕切り直して退くことなどない。そんな手段を取ったのは攻める為。
 退かず、殺し、奪い返す為だ。

「貴様たちだって―――」

 裂帛の気合を込めて、より大きく、一歩踏み出す。
 狼王を捉えた碧眼が、何より雄弁にものを語った。


「貴様たちだって―――我々から奪ったのだろうが………ッ!」


 戦意。転じて敵意、総じて殺意。
 理由のない憎しみほど強いものはなく、それはこの星を彩るに皮肉なほど相応しい原理だ。


 お前たちだって、私から、奪ったくせに。
 そのお前たちが、それをお題目に掲げるなど、どうして許せるものか。


 苛烈な稲妻のように、白刃が煌めく。
 刺突のように剣を突き入れた先は、ロボの背中。まずはそこを切り裂き抉るべく突進。
 突進のまま切り抜けながら、ヘシアンの胴体に剣を突き入れ、可能ならばそのまま切り上げんと刃を振るう。


>ヘシアン・ロボ、ゲリュオン アマテラス=姫 神琴

1日前 No.1377

血碧石 @aroundight☆SdjaOljKHtOm ★msJh1WzJ3A_keJ

【兵舎/アーヴ】

 光魔法の中では下位に位置する『シャイン』の閃光。
 使い手によってはこのように、視界一帯を埋め尽くすような炸裂を引き起こすものだが、対処の仕方は幾らでもある。無作為不規則に発生するが故に生まれる穴があり、それが確実な撃破を難しいものとしているからだ。
 構わず突っ切るという耐久勝負が可能になってしまうし、言い換えれば空中で距離を詰める手段も幾らだって実現可能になる。それをさせない為に呼び寄せた軍勢が数を恃みにしたのは、アーヴにとっての肉の盾以上に、範囲を狭める障害物としての意味合いがある。リスクを減らしてリターンを上げる分には、最も適切な手段。

「ふぇふぇふぇ………皆、初めは瞠目する。続いて激昂する。
 愚かよな………? この星で神と呼べるものなど、最早一人しかおるまいに」

 しかし、応じ方はそれぞれ別。
 哄笑する一方でアーヴは冷静に、淡々と状況の分析を終えた。

 こうは言ったし、彼女のような魔性に対して司祭が編む光魔法がプラスに働くのはほぼ間違いない。
 間違いないが―――跳躍という手段を選び、虎穴に入ることを選んだ後者、灰狼シフがまだ聡明に思えるほどに、突撃の手段だけを見るなら控えめに言って出鱈目だった。しかしそれは何も悪い意味ではない、その過程は見るべきものがある。
 組み立てられたチェス盤を物理的に粉砕して有耶無耶にするような剛力。女の身でやるとは到底思えない暴力の具現は、スケルトンの群れを構わず貫き破壊していった。自分にとっての壁を、逆に利用したというわけだ。

 では後者、先程微かに述べたシフはどうなのかと言えば、彼方は物理的な突破ではない。
 屋内ともなれば、獣にとっての足場は幾らでもある。これは人型には決して成し得ない立体的機動を、獣に非ざる武練と思考で成し遂げんとするのだ―――反射と思考の合一、考えるまでもなく脅威。
 まして数発の被弾など問題にもならない。速度も足捌きも衰えることがないのは痩せ我慢などではあるまい。
 相応の堅牢さと精神的タフネスがそいつにはある。魔に屈さぬというあの瞳をそいつもまた宿しているのだ。

 返す刀、横薙ぎの炎閃に縦から振り下ろされる猛撃。
 生半可な布陣など芥のように踏み砕くその姿勢。彼とて楽観視するものではない。
 アーヴはそれぞれを見つめた時に、瞬時に杖を持たない方の腕を動かすとともに、こう嘯いた―――。

「おお、これはこれは。老骨には堪えそうじゃ―――」

 言葉とは裏腹に、口元を釣り上げる。
 迫ってきた彼ら目掛けて、天井の黒がいま蠢いた。


「わしには、じゃが」


 骸骨兵スケルトン―――では、ない。
 これが百と居ようがヘルボーンの上位種だろうが、さすがに無理があるというもの。
 しかし、嘗て魔王と呼ばれたものに与したアーヴが授かっている力は、何も屍を操るものではない。文字通りに、魔を呼び、魔を従えるもの。目覚めかけの不自由な魔王を嘗て補佐するべく戦った彼だからこその力。

        、      、    、  ・・・・・・・・・・
 ならばこそ、扱える魔物は幾らでも種類がある。天井に張り付いていた数メートルほどの大蜘蛛がそれだ。

「抑え込めぃ!」

 エルダバール。堅牢かつ巨大な体躯を持ち、その脚についた爪に猛毒を持つ魔物。


 そいつはアーヴの言葉に呼応するように顔を覗かせると。
 シフが振り下ろした大剣を掴み取るように、鋭い爪と脚を延ばした。
 当然、足はシフの大剣を止められるほど頑強ではない―――精々、刃に余計な障害物を挟み込み、その斬撃の到達を鈍らせる程度でしかない。言い換えると、足を切らせる前提こそあれど鈍らせる程度ならば出来るのだ。

 その間にアーヴは横の斬撃に集中することが出来る。
 付け加えて、エルダバールが残る三本の爪と脚から繰り出した刺突は、すれ違いざまにシフへと襲い掛かる。命中したとすれば、アーヴが放つ光魔法とはまたベクトルの違う手傷が、猛毒という分かりやすい猛威が灰狼を襲う。

 残るアスモデウスが振るう炎は、剣の見た目よりも長い。
 剣を振るいながら解き放つのはしなるような蒼炎。なまじ近距離の間合いにおいてリーチの長さは単に強みだ。
 アーヴがもしも白兵戦で打ち合うような男であるならば、それだけでも脅威に感じるだろう。

 ただ。アーヴは、別に、白兵戦で戦う者などではないのだ。
 そして、司祭という兵種の強みは、単に魔性への特効性の高さだけではない。

「ふぇふぇふぇ………逸りすぎたなと、わしは先程そやつにも言ったはずじゃが?」

 彼は剣の間合いから距離を取り、蒼炎がぎりぎり触れるような位置へと間合いを取った。
 その法衣もろとも焼き焦がすはずの炎は、しかし彼に微かな火傷を残すだけに留めている。

 単純な話だ。司祭とは魔を払うもの。
 言うなれば魔法と呼ばれる技術―――彼の居た大陸において火・風・雷に類する現象はおろか、光・闇………彼らが扱う魔力を伴った現象の全てへの耐性がまず求められる。そしてこの邪なる聖者は、精神がどうあれ相応に格のある司祭だ。
 剣の直撃ならば流石に難儀にも感じようが、スケルトンに付与した加護のようなものを抜きにしても、掠める程度の炎など問題にもならない。アーヴが“シフへの行動”へと意識を先に割いて、エルダバールを引き寄せたのはそれが理由だ。

 とは、いえ。
 アーヴとして意外だったのは、自分の思考では全くの無傷で留めるつもりだったことにある。
 微かな火傷、掠めた部分から通った感覚は、自分の対魔法能力を活かしても完璧には防ぎきれないことの証左。

「その代償は高く付く。『Lightning』!」

 つまり、完璧に抑え込める相手ではないのだ。
 この瞬間を狙って確実に打ち倒す必要がある―――最短の詠唱で繰り出した光魔法『ライトニング』が、その名を現すような光の軌跡を一瞬だけ残し、稲妻が落ちるようにアスモデウスの立っている位置へと光を炸裂させた。

 先程のシャインと違うのは範囲。劣るのは攻撃の厚み。
 圧倒的に勝るのは―――その速度と精密性。動作を挟まねば、確実に体内から生ずる光が彼女を焼く。


「(さて、では念のため―――)」

 仕留めきれなかったケースのことも考えを巡らせる。
 召喚し、呼び寄せられる魔物は無尽蔵ではない。特に“アレ”など、一体しか持ち合わせはないのだ。
 強力な駒であるほど使いどころは慎重にしたいものだが、しかし持ち腐れにするわけにもいかない。

 必要なのは、あの狼を足止め出来る存在だ。大型だと尚良い。で、あるなら―――。

>アスモデウス、シフ

1日前 No.1378

アスモデウス @genmwhite ★HGFSFqNdXl_fyj

【古城/兵舎/アスモデウス】

 蒼炎の剣は、アスモデウスのメギドとしての固有能力の応用だ。
 煉獄より招来する炎を掴み上げ、それを自在に操る。悪魔<メギド>の持つ、フォトンを取り込む力によってそれは増大し、進化する。
 それはただの炎とは違う。性質は同じであっても、一度焼かれれば死ぬまで焼き尽くし、生物の死骸すら残さない地獄の炎。数多のヴィータを葬り焼き殺してきた煉獄の炎だ。
 が、しかし。アスモデウスは振るった瞬間に予感する。はっきりとした手応えのないイメージが思い浮かぶ。
 そうして、炎が過ぎ去った中で平然としている司祭の姿を見、先の攻撃とも合わせて、相性不利を確信する。その技術体系は似て非なるものなれど、彼女も見覚えのあるもの。数多の攻撃が存在するならば、それへの対応策は確りと存在している。
 あの司祭が生きながらえた星がそういう星であったのであれば、との仮説は、立てる間も無く本当であると確信へ変わる。
 なるほど確かに、厄介極まりない───邪悪な意思を持ちながらも、ヴィータを守る聖なる力が悪意によって齎されている事。

 煉獄の炎は、差して効果のあるものではない。
 どちらかといえば、彼奴が無尽蔵に生み出す雑兵の処理に用いるほかない。直接的な接近戦を挑まなければ、ろくにダメージを与えることも叶わない。
 それが成されれば、あの将は思いの外早く沈むのかもしれない。最も、そこにたどり着ければの話だ。
 故に、共闘している存在を失うわけにはいかない。剣を振るった手とは違うもう片方の手を咄嗟にシフの方へと向ける。そこから放たれた蒼炎が、シフめがけて襲いかかった大蜘蛛へと飛来していった。
 それが直撃したかどうかを確認するまでもなく、アスモデウスは司祭へ目を移す。

「愚か…………ああ、愚かだな。貴様も、ドラキュラも、この星も」

 アスモデウスは、右手を掲げる。
 ちょうど、最短の詠唱によって放たれる魔法が在った。
 損得を計算に入れたとして、奴が不用意に戦いを長引かせるとは思えない。闇の眷属どもの狙いはレオの首であるからだ。足止めに徹されれば、それだけ遠ざかることになる。
 壁は、すぐに破壊するべきものだ。故に、確実に致命打を与えることができる攻撃を仕掛けてくる。基本中の基本とも言える行動、思考ルーチン。
 だから、アスモデウスも最善の行動をとることにした。悪魔の持つ力に対して化学反応めいた特攻効果を及ぼすのであれば、それが作用しない自然の力を持って防ぐほかあるまい。
 つまり、掲げられた右手に収束したのは生命の力。直前の悲劇に置いて、無慈悲に奪われた兵士たちに残留していた欠片のような炎。フォトンと呼ばれるソレは、収束から広がりを見せた。
 稲妻のように落ちてくる光と、生命の力で生み出した不可視の障壁がせめぎ合う。相殺を意味するように弾け、周囲に紫色の、ガラスの破片のようなものが散らばっていく。

 魔法の防御には成功した。だが、障壁に用いたフォトンが足りなかったらしい。
 服の関係上わかりづらいが、アスモデウスの指先は焦げていた。鼻につく匂いは、間違いなく肉が焼け焦げた匂い。それだけで済んでいるのは障壁のおかげだが、アスモデウスを持ってしてこの損害であるのならば、直撃した時など想像するのは容易いことだ。
 指先から走る激痛はあった。しかしアスモデウスからすれば、気にならないものだ。痛みは彼女にとって苦痛ではない。どうでもいいものだ。溜め込んだフォトンを消費しきる前に、この戦いを制さなくてはならない。
 指先の再生を待っている暇など無かった。

「貴様の崇める"神"やそれに連なる闇と、闇の中で足掻いている人間<ヴィータ>ども。どちらに存在価値があるかなど、言うまでもない。
 その停止した思考で、己が妄言を吐き続けることを強く推奨してやろう。私は聞き流してやるが、灰狼の方は、貴様の腐った意思を無視できるかどうか知らんのでな」

 淡々と、冷酷に、感情のない言葉が口から出る。
 戦いにおいて舌戦など無意味な段階(フェーズ)だ。耳を閉じてしまうか、それとも聞くのをやめてしまうか。一方的に遮断できる戦いに意味などない。
 だから、この言葉に意味はない。アスモデウスが、ただただ相手の言葉に淡々とそう返しただけのことだ。
 そして、それは同時に彼女の攻撃を意味する。先ほどの骨の壁を強引に打ち崩した膂力は、やはりここでも最大限に発揮される。
 床を蹴る力は常人を遥かに超えている。不死者として存在する悪魔の力は、この程度は容易い。赤子を殺すより楽な作業だ。

「そら、いくぞ。聞き流すとはいったが、手を止めるつもりはないのでな」

 瞬間的に間合いを詰めて振るうのは剣───ではなく。
 振るわれたのは純粋な拳。不死者としての膂力によって生み出される、単純明快な破壊の拳だった。

 >アーヴ、シフ

1日前 No.1379

エボルト @evil☆wlNTvj.bQ62 ★Android=c1E0DIQTEq

【堀/エボルト】

れんが抱く感情はもっともだ。れんは自らの世界を取り戻すために『敵』とは戦ったものの仲間、味方も少なからずいた。
そんな者達まで望んで消したかと言えば絶対に否であろう。
ただ快楽、享楽のために幾多の星々を滅ぼしてきたエボルトとはワケが、事情が違う。そんなれんの事を知ってか知らずかエボルトは悪意を含んだ言葉を止めない。

「そうさ。
言ったろう?星を滅ぼすなんて滅多な事じゃ出来ない。
だから聞きたかったのさ、感想を。
だがその様子だと心地良くはなかったらしいなあ?」

エボルトが隠そうともしない悪意をれんは感じ取ったのであろう。彼女は得物たる鎌に手をかけている。

「だけど聞いているぜ。
お前達は此処を含めてあと六つ、星を滅ぼさないといけないんだろう?
なら止まれないよなあ?殺すこともなあ?
まあ、もうやりたくないなら――」

エボルトの声が低くなった。いつの間にかエボルトの手には愛用の武器である『トランスチームガン』が握られている。無論、銃口はれんに向けられている。

「此処でゲームオーバーだ、叛逆者」

瞬間トランスチームガンの銃口が火を噴き幾つもの弾丸がれん目掛けて襲い掛かった。

>れん

1日前 No.1380

シフ @wakame3☆FYUOhnBVGmk ★2RykzmoSz4_TJc

【古城/兵舎/シフ】


 上方からの落下攻撃から主を守るように、天井から飛来する何かがあった。
 蜘蛛だ。さながらイザリスの都に眠れる上位のデーモンを想起させる、大型の蜘蛛が壁となるべく下降してきた。
 無論、この聖剣に断てぬ相手ではない。遮る足をガリガリと斬り飛ばし、力任せに振り下ろしきる。
 しかし障害物を挟んだことで一瞬遅れが生じた結果、大剣は老魔導士の体を捉えることはなく。

「――――!」

 返す刀で蜘蛛の反撃が飛ぶ。猛毒の塗られた節足の爪先が、すぐ目前まで迫っていた。
 瞠目するシフに防ぐ手立てはない。毒の厄介さは、魔性をも跳梁した森で過ごしたシフはよく理解していた。
 だが……直撃を貰う寸前に、横合いから放たれた炎が蜘蛛の爪を弾き飛ばした。
 アスモデウスの援護射撃が間一髪のところのシフを救ったのだ。

 シフは理解を深めた。かつて疑いの目を向けていたこの魔物の女だが、その疑念は実戦の中で晴れつつあった。
 彼女は同じ魔に類するものとはいえ、少なくとも闇の眷属に抗う存在なのだと。
 ならばこの剣を以て奉公するに躊躇いはなし。シフの大きな獣の体が、より一層昂った。

 まずはこの厄介な蜘蛛を始末する。シフには魔術(Sorceries)、奇跡(Miracles)、或いは呪術(Pyromancies)に類する魔導の技を持ち得ない。あるのはこの大剣と、その独特な剣技のみ。
 この城に集った者たちと比べれば、幾らか見劣りするやもしれぬが……それでもこの魔性を相手取るには十分足りよう。
 次は足など狙わない。大きく跳躍しながら、蜘蛛の体を真っ二つに引き裂くように大剣を振るう。
 それと同時にステップを踏み、老魔術師から距離をとった。今は肉薄し、白兵戦に転じるアスモデウスを支援することが先決だと判断したためだ。
 敵の次の出方をうかがう傍ら、周囲を徘徊する魔物たちを威嚇、ないし注意を引くために、アーヴとアスモデウスを中心に円を描くよう走り出す。

>アーヴ、アスモデウス

1日前 No.1381

呪縛者 @wakame3☆FYUOhnBVGmk ★2RykzmoSz4_TJc

【古城/井戸/呪縛者】

 徘徊する黒鋼の騎士は、矢庭にその動きを止めた。葬るべき『敵』を見つけたが故だ。
 現れたるは、面妖な鎧を纏い、徒手で以て相手取る拳闘士の騎士。
 その翼を象った兜の荘重さといい、得物を持たぬ堂々たる立ち振舞いといい、王者の貫禄を醸し出して余りある。
 異なる世界の異なる民草であれば、それに平伏するものもいただろう。だが、この鎧武者に限ってそれはない。
 あるのは刻印を刻みしすべての者を狩るという使命だけだ。刻印を刻むもの。即ち『人』。小人の末裔にして、須らく闇の末裔として生まれ死ぬ定めの不死人たち。
 その使命は譬え時空が変われども終わることはない。刻印を刻むものを狩り滅ぼすその時まで、この騎士の戦いは終わらない。
 今目の前に立つこの男もまた例外ではない。人として生まれ落ちたすべてのものを滅ぼすために、鎧武者は稼働する。

 先手必勝とばかりに胴体へ向けて放たれるキバの蹴撃。数トンに及ぶ破壊力を伴った一撃は、鎧越しでも響いたことは疑うらくもない。
 だがそれは直撃していればの話。拳闘士の一撃を守るように、突如として壁が出現した。
 否、壁ではない。その手に携え持っていたのは、壁と錯覚するほどに巨大な盾だった。
 三メートルは越えよう巨躯の、その大半を覆ってしまう程の、奇怪な形状をした大盾だ。盾に刻まれた傷痕からは、その騎士の戦いの過酷さが窺えよう。
 キバの足は、その大盾を前に完全に止められてしまった。闇雲に攻めるだけでは、盾に防がれ反撃を食らうだけだ。まさしく、今のように。

 間髪入れず反撃の一手が迫る。足を受け止めた大盾によるシールドバッシュ。さながら壁が迫ってくる威圧感と、超重量に任せた圧力が拳闘士を圧殺せんと襲い掛かる。
 攻め手はそれにとどまらない。連続して右の手甲がギシ、ギシ、と軋み音を立てる。それに伴い、特大剣を握る手に力が込められていく。
 人間の扱う限界をさらに超えた巨剣は、重量に任せて振るだけでも容易く人体を両断して余りある。一度閃けば十の兵が、二度閃けば二十の兵が。この刃の前に命を散らせてきた。
 その巨刃で、大きく横薙ぎに薙ぎ払う。シールドバッシュによって体勢を崩したのを見計らっての一撃……如何なキバの鎧があろうとも、直撃すれば只では済むまい。

>仮面ライダーキバ

【すっかり見落としていました、申し訳ありません】

1日前 No.1382

ザンテツ @evil☆wlNTvj.bQ62 ★Android=c1E0DIQTEq

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1日前 No.1383

アルカード @evil☆wlNTvj.bQ62 ★Android=c1E0DIQTEq

【古城/礼拝堂/アルカード】

バイロンはアルカードを不肖の者、落伍者と言うがアルカードはそれに対して熱くなったりはしない。
アルカードが人に与するのは人であった母の存在と遺言が故。そして父たるドラキュラを倒すのもまた母のため。

「好きなように思うが良い。
俺は今の生き方を後悔したことなど一度も無い」

後悔はないと、ただただそうバイロンへと自らの意志を叩きつける。相手はあらゆる意味で『吸血鬼らしい』存在であると言える。
誇り、気品、そして持つ力の強大さ。だからこそアルカードはバイロンとは相容れないのであるが。

バイロンが曰く、此処に現れたのはただただ自らの気分であるとのことで間違ってもこの星のドミネーターのためではないらしい。
見所のある玩具のひとつふたつが見つけられれば――と語るが彼の口ぶりから察するに見つかったのだろう。即ち自分、アルカードだ。

「いいだろう。
だが、お前の望む玩具になるつもりはない。
吸血鬼は吸血鬼らしく、闇へと帰るべきだ」

掛かってこいと言い放つバイロンに対してアルカードが動いた。床を蹴り疾駆しアルカードはバイロンへと迫る。まずは手にした剣による一閃だ。

その狙いはバイロンの喉元を狙っているが仮にこれが直撃したところで倒せる確率の方が低いだろう。
バイロンは吸血鬼でありアルカードにも半分その血が流れている。吸血鬼の事はアルカードとてよくわかっているのだ。

>バイロン

1日前 No.1384

スレ主 @artemish☆8cfl5/j3VDw ★utloP7NDPP_m5I

【古城/城門/ディオ・ブランドー】

 今は星の走狗に墜ちさらばえながらも、いずれはそれを己の手に収めんと嗤う闇夜の吸血鬼の行く末を、しかし否と阻む女があった。

「ほう、これはこれは───ホワイトファングの莫迦の遣いかな? それとも君が《トリズナー》なのか」

 向けられた殺気は蛇をも射竦めるそれであるが、ディオは涼しい顔でその主たる女と相対する。
 何処か芝居がかった大仰な口調とは裏腹に、その眼差しは敵であろう彼女の様子を隈なく"観察"していた。
 その上で……自らに向けて放たれた二条の雷光、それを身を軽く逸らすことによって退ける。
 人間の身では避けるどころか反応すら困難であろう雷速の一撃を、単純な回避とはいえ凌いでのける辺りに、彼が人外の星に与している所以……彼が既に人間を辞めているという事実が覗いている。
 白い牙を笑んだ口元からちらつかせ、彼は穏やかに女へと笑い掛けた。

「残念ながらその通りだ、レディ。そして君は今……『声』を出すべきではなかったな。
 『声』を出して……『話しかけて』しまった。このおれの前に『姿』を晒してしまった」

 ディオが優れているのは何も後天的に得た肉体のみではない。
 彼が生まれ持ち、そして過酷な環境の中で研ぎ澄ましてきた聡明な頭脳と観察眼。それもまた、この男を人外の強者たらしめる要因のひとつとして機能している。吸血鬼化という人の身に余る力に振り回されることなく、ただただ一方的に乗り回す天性の才能。
 それを以っての評価だが───この雷を振るう女は、決して易しい敵ではないらしい。
 素人考えで頭を狙うことなく、より堅実に、そして確実に命中の確率を高められる胴体を狙い撃つ手腕、躊躇いの無さ。
 間違いなく場馴れしている、ともすれば自分以上に。ディオがこれまで奪ってきた命の中に、果たしてこれだけ戦いを知る人間が居ただろうか?

「出会ってしまったなら、これまでだ。君にはこの『ディオ・ブランドー』の渇きを癒す生贄となって貰おうッ!!」

 ならばこの場に於ける最も無難な選択は、戦闘を避けて温存に徹し機を待つことに他なるまい。
 だがディオはそうしない。そんな女々しい選択は、断じて夜をその手に納める暗黒の王の取るものではないからだ。
 経験? 手数? 未知の力? ああ確かに恐ろしいし厄介だ。侮って掛かれば危険だろう───だが所詮それまでのこと。
 あちらにとっても此方は未知。吸血鬼の力とこの頭脳を総動員したなら、あれしきの小娘ひとり退けられない道理はない。
 一度地面を蹴れば瞬時に猛獣を遥か凌ぐ速度まで加速して、ディオの鋭い五指が鉤爪の如く女の喉笛を切り裂かんと振るわれる。

 名前も知らない女。しかし、麗しく旨そうな女だ。組み伏せて地に墜ちた暁には……このディオの最初の部下としてやろう。

>ミラ

1日前 No.1385

@recruit ★UH4NIh0UMH_QCk

【古城/工房/呼夜罹】

>>1366,1383

「───────ふうん」

 そっか。

 食事。
 奪うのは記憶。
 人を形成しているのは過去。
 記憶の積み重ねが人を人たらしめる、魂にも繋がる。
 即ちこよりの食事とはその人間が人間であるために必要な最大の要素を喰らうことにある。
 根源まで食べ尽くせば、最終的には魂魄までも食い漁る────結果、食事の対象となった人間は衰弱で死ぬ。

 そう、死ぬ。
 だから目の前のお兄さんの指摘は正しい。
 こより自身もそれは充分わかっている、もう何度となく食べてきたから。
 一緒に暖かい白米をいただこうだとか、そんな温くて優しい事柄じゃない。

 故にそれを止める為の行為とは遊びには成り得ないのだろう。少なくとも、彼の場合は────戦闘を善しとするもう片方の彼に関しては、わからないが。

「こよりにとっては同じことだよ。
 お兄さんにとっては違うんだろうけれど────でも、やる事は同じなのに、変にかっこつけたがるよね。人間って」

 結局、こよりが遊びと称して食事を行うにしても。
 お兄さん達がこよりの行いを悪事であると断じて止めるにしても。


 ────最後には結局、相手(どちらか)は死ぬんだから。

 ・・
 誰かの為という理由を背中にして戦うか、それとも自分の満たされない部分を満たすために戦うか。
 強いて云えば違いなんて其処くらいなものでしかなく、さりとてその何れが正しいか何ていうのは当人の匙でしかない。
 だって、この世界はその正しさの測りになっていた人間による道徳は破綻した夜の世界。

 朝の来ない歪んだ道徳が罷り通る異界(ほし)。
 ならば、決めるのは──────

「いいよ、止めてみたらいいんだ、こよりを。
 お兄さん達の方がこよりより強かったら、私は遊ぶのを止めるしかないんだから」

 ──────強者の理しかない。

 こよりの行う遊びの果てに待っているのは、強い者が最後に立っているという結末以外にはない。
 遊び疲れて先にバテるのは、自分か、それともあちらか。
 負けた方は食糧として扱われるか、あるいは駆逐される害獣として排除されるか。これから始まる遊戯というのは、そういうものであり────

「───あは!
 そっちのお兄さんはノり気だね!
 嬉しいなぁ。じゃあめいっぱい遊ぼう!

 ・・・・・・
 夜は明けないから、鐘(チャイム)が鳴って御家に帰る必要もないよ。いつまでもいつまでも────飽きるまで遊ぼう! お兄さん達!」

 楽しそうに、楽しそうに、楽しそうに、楽しそうに。
 楽しくて、楽しくて、楽しくて、楽しくて、楽しくて。

 だから─────少女は笑顔で、開戦の合図に応えるように、片手を振るった。

 鎌鼬に対するようにして放り投げられたのは、地面から不気味に湧き出る闇よりも暗い闇────根の国の魔獣(ネズミ)。

 迫る刃に衝突させれば、鼠は斬られ、然し疾風の刃も其処で活動を停止させる。
 相打った───かに見える。実際、刃と魔獣同士の激突の結果はそうだろう。だが、其処から先は果たしてどうだ。
 一度的を切裂けば役割を終える風とは違い、未だ鼠の物量は「続いている」。
 故に、こよりはもう一度────先ほどとは別の腕を振るって、まずは大して照準もつけずに、化け物共を放った。

 黒い泥を撒き散らすかのように、鼠が寄り集まった土砂もどきは、両者目掛けて泥遊びが如くして放たれた。

1日前 No.1386

スレ主 @artemish☆8cfl5/j3VDw ★utloP7NDPP_m5I

【古城/礼拝堂/ジョージ・ゴードン・バイロン】

 バイロンにとって星の大祖であるかの吸血鬼は、己が奉ずる至高の名を僭称する目障りな存在に他ならない。
 だが、しかし───同族としての格で見たならば一目は置く。        .    .     .     . ヴァンパイア
 一体如何なる経緯を辿ってああなったのかは知らないし興味もないが、奴の"力"と"在り方"だけはバイロンが定義する吸血鬼を地で行くそれだ。
 そう、我らは上位者だ。愚かしくも虚像の栄華を誇る下等の虫螻を言葉通りに踏み潰して君臨することの出来る、選ばれた存在であるのだ。ならば何を、誰に憚ることがある。
 好きに振る舞え、好きに喰らって好きに犯せ。そうあってこその我らだろう、貴様ら一体何を夢に見ている。
 群れて隠れ、人目を避けて浅ましく生きる同族を見る度バイロンはそう蔑視の目を向けてきたものだが、このアルカードのような手合いはその中でも最も理解に苦しむ輩であった。

「闇へ帰る? 違うな───我らこそが闇なのだ」
        .     .    .     .     . メトシェラ
 何故なら我らは等しく、定命の軛から解き放たれて悠久を歩む超越者なのだから。
 人智を超えた膂力を有し、異能を有し、不死の身体と無敵の自我を有する闇夜の血族。
 これを幻想の怪物と呼ばずして何とする? 我が、己が、我らこそが吸血鬼。真に世界へ君臨し、遍く総てを掌に握る者なれば。

 一陣の颶風を思わす疾駆と共に振るわれた一閃は違うことなくバイロンの喉を狙う。
 紛れもない人体の急所だ。数多の血管や神経が通る此処を切り裂かれれば、生命活動を維持することは困難である。
 よしんば即死を避けたとしても失血は意識を朦朧とさせ感覚を鈍らせるし、神経に刃が届いていれば身体の動作にも支障を来たそう。
 尤も───相手が人間であるならば、の話だが。バイロンはアルカードへそう囁くように、微動だにせずその攻撃を受け止めた。

「良かろう。奴に代わっておまえを啓蒙してやる」

 喉が切り裂かれ、勢いのままに首が落ちる。噴水のように飛び散るは一面の赤。血、血、血。明らかに致死量のそれを撒き散らしているのに、何故かバイロンの声が続いている。
 落とされた首が、まるでビデオテープを逆再生するかのように空中を駆け上がって、やがて元ある場所に戻り着いた。
 刹那、礼拝堂の床を汚した血の海から這い出るように、無数の影が刃となってアルカードへ向かってゆく。闇夜を統べる真祖から賜った力は片鱗なれども百の兵を切り裂く刃。
 獲物に群がる鮫のように獰猛に、ドラキュラ伯爵の《不肖の子》を引き裂かんと迫った。

>アルカード

1日前 No.1387

紅のキバ @kaizelkai ★x9PY0FGVrO_mgE

【 古城/井戸/紅 渡 】仮面ライダーキバ キバフォーム→ドッガフォーム



 一切の加減のない足刀に突如現れた三メートルは越える巨大、騎士の大半を覆ってしまう程の、奇怪な形状をした大盾によって防がれた。多くの傷跡のある大盾は見た目は中性のような外観だが、強化された肉体で破壊する事が出来なかった。
そして間髪入れず反撃の一手が迫る。足を受け止めた大盾によるシールドバッシュ、すぐさま脚を引いて、その大盾の圧力を受け止める。だが渡は騎士の右手から、何かが軋む音が聞こえる。あの巨剣が来る、その危険を察知した。



「 ――ハッ!! 」


受け止めていた両腕の力を一瞬だけ強く、そして両脚で思いっきり、その場 から跳んだ。大盾を踏み台にし、空を飛ぶ蝙蝠のように舞う。空中で一回転し、騎士から離れるように、その場に着地する。そしてすぐさま騎士に対峙する。


大盾による攻撃、巨剣を片手で振るうパワー、現在のフォームではこちらの攻撃が効かず、相手の攻撃を受けたらキバの鎧に守られているとはいえ、変身者の渡にはダメージが大きい。渡はベルトの右から紫色のフエッスルを取り出した。




《 こういう時はあいつの出番だな!――力には力だ!――ドッガ・ハンマァァァ――――ッ!!》



 キバットに咥えさせ、フエッスルを吹きならすと、辺りに重低音の音色が響いた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




此処はキャッスルドラン。古城のように広く入り組んでおり、材質・細工・調度品。どれをとっても、超一流のアンティーク品で統一されていた。

暗くなれば、場内はシャンデリアや蝋燭が自然に灯火し、幻想的な明かりで包まれる。


同時刻、大広間の中央で、3人の男性がテーブルを囲んで、ポーカーに勤しんでいた。ドッガフエッスルの重低音は、キャッスルドラン内で待機していた三獣士に届き、場内の灯りが紫色に切り替わった。



「 チッ、ハズレか…… 」


「あ〜あ。僕が、行きたかったのに。」



 自分を呼び出す音色ではないことに、ワイルドな風貌としたタキシードを着込んだ男・次郎と海兵服の少年・ラモンはふてくされた態度をとる。一方で、呼ばれた燕尾服の大男・力(りき)は、「待ってました」といわんばかりの表情で席を立った。




「 いって、くる……。」



 手に持ったチェスの駒を握った力は、驚異的な握力で、粉々に握り潰す。腕組みをして、十三魔族の一つ、フランケン族である紫のフランケン『ドッガ』に変身した力は彫像態に変化して城を飛び立ち、王の元に向かった。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




 キャッスルドランから放出されたドッガの彫像が、キバの元にやってくる。ドッガの彫像は、宙でどんどん姿を変え、ドッガの拳を象ったハンマー『魔鉄槌ドッガハンマー』へと変形する。
キバが、それを力強く両手で掴むと、紫の電撃と共に鎖が厳重に両腕に巻きついていき、両腕が、キバの筋肉が通常の10倍に強化した紫の腕『グレードアーム』となった。
次に鎖が胸を多い、ドッガの拳が変質して出来たルシファーメタル胸部装甲『アイアンラング』に覆われる。

最後にキバットの眼が紫色になり、ドッガの幻影がキバに吸い込まれると、キバの眼も紫色に輝いた。


仮面ライダーキバ・ドッガフォーム、フランケン族の最後の生き残りであるモンスター、ドッガの力を得て変身する豪腕戦士形態。驚異的な腕力を持ち、力押しの近接戦を得意とする姿。全身を覆う紫艶が、深厚な闇の色を連想させる。キバは、ドッガハンマーを引きずり、真正面からゆっくりと歩き、呪縛者に近づく。





「 ……フンッ! 」



 無言の進撃。先ほどの大盾に向かって、右手からの正拳を放つ。そしてドッガハンマーを構えると、それを思いっきりフルスイング。通常の10倍まで強化された、ドッガフォームの腕力から放つ一撃は重く、雷のような一撃。それはキバフォームのときのような足刀が生ぬるいほどに。


>>呪縛者


【 お気になさらず、大丈夫です。】

11時間前 No.1388

ヤーヤ @antinomie☆yzl4MFL1dRLB ★sLdIAtRTAq_Czx

【古城/武器庫/ヤーヤ・トーカーズ】

ヤーヤの取る手段は、全くの正攻法だ。恐らく、相手にとっても。
眼前の、ワイスという少女の振るう技。最初の様子から推察するに、近接格闘もそれなりのものがある。当然、今の戦法も。
彼女にとっての得手がどちらであるにしても、戦術として組み込んでいる以上隙になる条件・行動も把握済みということになる。
それを理解していないわけではない、が。

「(……ふむ。力ばかり増しても通りませんか)」

手に伝わるのは、氷を砕く感覚のみ。あの剣、どうにも万能らしい。
拮抗する程度の火力では、猶予を稼がれ避けられてしまう。そして、すぐさま距離を開かれる。
……なるほど、ジリ貧だ。だが―――……。

「(それはお互い様)」

フ、と口角を上げ、視線を交差させる。
止むを得ないとはいえ、あれだけの攻撃を受けてしまった。自分がどういった類の存在であるかは予想されているだろう。
勿論、ヤーヤが本来の過ごしていた場であれば彼女の想像は正しい。兄の行使する力で作られた人形である少女は、死とは縁遠い。
だが、しかし。身体に、ダメージは蓄積する。人ではない身体が、何処までもつかは実際分からない。
だからこそ、導き出される答えは目的と同じ。単純明快だ。近付いて、切り捨てる。

がちゃん、と音を立てて剣が形を変える。
展開された剣の腹を見せながら、柄に手を掛け。

「―――どるん、どるん」

それを捻れば、まるで機械が駆動するような音が響く。
音の出所は、ウォーソード。刃が唸り、まるでチェーンソーのように奔り始めた。そのまま、踏み込み。
迫り来る氷の剣山を尻目に、駆ける。駆けて、駆けて、地を抉るように刃を這わせる。
目的は、氷槍を砕きつつワイスの下へ辿り着くこと。無傷とは、いかない。

「ふ……ッ!」

貫かれて、縫い留められることだけは避ける。足を削られ、身を削られつつも動きを止めることはない。
再生能力などと、高尚なものは持ち合わせていない。受ければ受けるだけ、損ではある。が……真っ直ぐ、チェーンソーと化したウォーソードを振り上げて。
氷ごと、両断せんと刃を迫らせる。

>ワイス・シュニー

10時間前 No.1389

猿渡一海 @antinomie☆yzl4MFL1dRLB ★sLdIAtRTAq_Czx

【古城/食糧庫/猿渡一海(仮面ライダーグリス)】

打ち据えた必殺は、確かにマモンの身体を捉えた。
集束されたエネルギーが爆発する。力が発揮された後には、力の残滓が光となって部屋を舞う。
巨体を吹き飛ばすことに成功したグリスは、攻撃の姿勢を少し保った後に自身の首元を掴んでくるりと首を鳴らす。
やっと、一撃だ。攻撃らしい攻撃が通ったことを喜ぶべきかもしれないが、そこまで楽観的でもない。
だが、通じたのもまた事実。先ほどまでよりも、復帰に掛かる時間が長い。
その事実が、グリスの―――スクラッシュドライバーの機構を刺激する。気持ちが昂る。戦意が高揚していく。

「ハッ!最強も高が知れてんなァ……!」

豪快に笑う怪物を見ながら、グリスもまた力強く応える。
自身が導いた結果ではあるが、相手を乗り気にさせてしまったというのは戦術的には失敗ではある。
ではある、のだが。仮面の下の一海の表情は、決して悲観的なものではなかった。むしろ、テンションの上昇と共に嬉々としたものへ変わっている。
伸ばされる右手を見て、構える。今までは、純粋な格闘。それだけでも脅威ではあったが……此処からは、全くの未知だ。

「う、おッ……!?」

グリスのカメラアイが、力場を感知する。だが、感知したところでそれを避けられるわけではない。
文字通り、身体の自由を奪われる。一切の抵抗を認めず、身体は巨漢の下へと引き寄せられていくのだ。
まるでブラックホールにでも引きずり込まれるような感覚と、降り落ちる鉄槌を前に。闘志に火をつけるような、記憶がよみがえる。

「舐め、んなッ―――コラァ!!!」

《ドラゴンゼリー!》

気合一発。引き寄せられることも、自身が受けるであろう衝撃ももはや止められない。
ならば、その気合は何のためか。力を尽くして、竜の意匠が為されたスクラッシュゼリーをベルトに装填する。
次いで現れるのは、もう一つの<ツインブレイカー>。鉄槌が身体に届くよりも前に、両の手のバンカーをマモンへと叩き込んで。

「ぐ、がっ……!」

衝突。グリス自身は、地面へと叩き付けられる。
だが、そのままで終わるわけではなかった。両肩の噴射口を、今度はマモンの側へと向ける。
そして、ゼリー状のエネルギーを全力で放出した。離脱をしつつ、マモンの動きを止めるためだ。

>"強欲"のマモン

9時間前 No.1390

血碧石 @aroundight☆SdjaOljKHtOm ★msJh1WzJ3A_keJ

【兵舎/アーヴ】

「ふぇふぇふぇ………言いよる、言いよる。
 おお、あの御方を慕うものが聞けば怒り狂って仕方がなかろうなあ」

 口元を小さく釣り上げて、男は言葉に応対する。
 容赦なく散らばった蜘蛛の破片が、“やはり”とアーヴにシフの斬撃の苛烈さを確信させる。

 ライトニングの閃光による最短の必殺が通用せぬとて、それを逸らされた、防がれた、そうした事態に関して考慮をせぬほど男は短絡的ではない。むしろ、老練にして狡猾な司祭は、完全に勝ちを詰めるまでは油断も隙もない類の人物だ。
 彼に足りぬものは唯一、信仰と清廉さ。司祭と呼ぶに恥ずべきものは、ただその強欲さ。
 その老獪なる司祭に言の葉の糾弾など、それこそ話にならない。土台すら崩れもしない。

「しかし」

 それは嘲るが故の態度ではなく、単純明快な理屈だ。
 蟻の鳴き声を聞き取る象は居らぬし、負け犬の遠吠えという言葉を先人が作ったように、この星はもう結果が生まれている。せめぎ合いなどではなく、実際に星にピリオドという名の楔が撃ち込まれて久しい。
   、    、   、    ・・・・・・・・・・・・・
 アーヴから言わせてみれば、それは出来ぬことをよくも自慢げに、と、という話だ。

 無論、ヒトというやつは如何にも無謀なれど、このソラに住まうものは臆病とは言い難い。

「お前の口にしたようなことを宣い、そして死んだ者は幾らおったと思う?
 そのうち、わしを見てそれを宣い、朽ち果てた者は、さて幾ら居たのか?」

 だから、何人もそれを口にしたとも。
 何人も、忘れて久しい陽の輝きを取り戻す為に渇望し、突き進み、そして骸の山を生産し続けた。
 その結果が、これだ―――この地に幾人もの、絶望と渇きを生んだ。

「何も変わらぬ。お前、ちと人の道理を高く見積もり過ぎだのう?
 ふぇふぇふぇ………」

 たった一度の、群衆の過ちが生んだ報復の連鎖。昏い復讐の星。
 アーヴという男にも当然“それ”がある。
 彼という司祭を繋いだのは魔王との縁に非ず、復讐という名の憎悪の念なれば。

「この星に神などもう居らぬ。神と呼ぶべきものの手を、あの御方は永遠に貶め続ける。
 この星に人などもう要らぬ。嘗て栄華を誇った者達は、ただ一つの躓きで無に帰した。
 自らに手を差し伸べることのなかった愚かなる神とその子らを、永遠に焼き続け、生かさず殺さず―――それこそが報復! 明けぬ夜の支配者として、これ以上のものは居るまいて! ふぇふぇふぇ………!」


 司祭は口元を釣り上げて、次なる魔法を詠唱した。
 なにせ、あれだけ分かりやすく魔への耐性を示してみれば、余程の阿呆でなければ次の手を打つ。
 馬鹿正直に延々と牽制の炎を撃ち続けるような真似を、よもやアスモデウスほどのものが取るわけがない。
 それをすれば此方の思うつぼであるし、持久戦が優位に働くのは基本的にアーヴの側だ。もちろん彼の目的を思えば、アスモデウスが時間稼ぎに出るケースは好ましいわけはないが、手駒の物量という点では彼が勝つ。
 そしてアーヴは治療の杖の心得を持つ故に、それ相応の治癒能力を持ってはいるが、単発の破壊力を御せるほどではない。それは勘付こうと思えば勘付くラインであるし、この事実をアーヴは極端に秘匿しようとしない。

 その二つが城塞と、城塞の欠陥となる。
 気付くか気付かないかのぎりぎりを仄めかすようにしたその二つが。

 堅牢な砦がわざと一つの門を開け、そこから不埒なる侵入者を大口を開けて誘い込むように。
 司祭アーヴを倒すならば白兵戦という大前提を決定的に植え付ける―――。


「ふぇふぇふぇ―――」


 その心理を逆手に取る。

「怖い、怖い。わしとて暴力に訴えられることは幾度かあったが、そこまで直線的なものは少ないのう………?」

 アーヴの杖が怪しく輝き、生み出された巨大なシルエット。それが、アスモデウスの拳を受け止めた。
 構わず粉砕したではない。受け止めた、だ。

 その打撃が土色の大柄な肉体に埋め込まれ、肉と骨を砕くような音こそ立てているが、通常の人型のサイズを3倍は上回るだろうその巨躯が屈するには、決して一撃では足りない。
 無骨で粗雑な大斧を武器とする、数メートルの威容を誇る一つ目の巨人。
 サイクロプス―――アーヴが踏み込みを前提として召喚を仕掛けた肉の壁だ。そいつはアスモデウスの攻撃を巨体を以て受け止めると、返す刀で放つ鈍重な大斧を薙ぎ払うように振るい、前方への進軍を押しとどめようとする。
 あるいは、牽制のために動いていたシフに引っかかるかもしれないが、そちらはまあ場合によっては、だ。

 そう、一つ思い違いがあるとするならば、円を描くように走り、牽制を掛けてくるシフの存在。
 再び正面から攻め込んでくるのが一番の理想だった。それならば“纏めて”処理が出来たところだ。

 十分矯正可能な範囲ではあろうが、確実な殺し手かは今ので疑わしくなる。
 しかし―――。


「『Arujirore』!」


 十分だ。その巨体が視界を埋め尽くした瞬間。
 大斧の薙ぎ払いという明確な物理攻撃を見せつけた、その瞬間。

 其処こそが狙い目―――アーヴが時間を掛けて詠唱した『アルジローレ』の光魔法が、そのサイクロプスの巨体諸共消し飛ばす勢いで解き放たれた。そう、事と次第によって周囲一帯を焼き尽くすような爆熱と閃光で以て。
 サイクロプスのちょうど背後にて発動と共に膨張し始めた光玉は、その溜め込んだ膨大なエネルギーを爆発させるように展開し、サイクロプスを挟んだ先に居るアスモデウス諸共焼き払い、事と次第によっては周囲を動き回るシフすらも簡単に射程範囲に入れるほどの膨大な攻撃範囲と破壊力を持って、暗き闇を一瞬にして白い閃光と熱で覆い尽くした。

「さて、獣の。お前はわしらの同類ではないのう。
 野蛮な獣の牙は人を容易く食い殺す。魔性に非ず、獣性を翳すものに非ず。じゃが………」

 ………更に。
 恐らくそのタイミングを好機と踏み込んでくるだろうシフに対して、ダメ押しのもう一手。
 杖が、妖しく輝いて―――。

「得てして、そういう高潔な輩ほど、墜ちる時は容易く墜ちるものじゃ―――」

 彼の思考に、無数のノイズを発生させた。
 急激な躁鬱を引き起こし、惑わせ、怒りを誘発するような外からの思考への干渉と誘導。
 生半可な精神の持ち主ならば先ず、その怒りに従って、見境なく全てを壊す、そういう類のノイズだ。

 杖から放たれた魔法の名前を<バーサク>と呼ぶように。
 これは敵陣深くの兵士に用いて、敵味方を構わず殺し尽くす狂戦士を生むためのもの。

 首尾よく通ずるならば良し、全く問題はない。
 だがそうでなくとも、僅かでも足を止めれば、十分にアーヴは行動の猶予が生まれるというものだ―――。


>アスモデウス、シフ

8時間前 No.1391

タスク @antinomie☆yzl4MFL1dRLB ★sLdIAtRTAq_Czx

【古城/工房/龍炎寺タスク】

ザンテツの忠告に頷きながらも、その微妙な表情を変えることはない。
勿論、その言葉は尤もだ。言葉の意味も、分かる。彼女は何処かおかしいのだ。
その『おかしい』が、自分の主観によるものだというのも重々承知だが。
そして、タスクがそれ以上の言葉を放つよりも前に、その戦線は開かれるのだ。
デッキの中の相棒がやや気にかけてくれているのが分かるが、タスクは首を振って構えた銃を降ろさない。

「……っ、分かってる。そう、言うのなら……無理にでも、止めてみせる。でも、僕は―――……」

吹き荒れるのは、ザンテツの風刃。
それに応えるのは、当然こよりを名乗る少女とその『友達』だ。
かっこつけたがる、というのは……苦笑で答えるしかなかった。言葉の真意を考えるよりも前に、攻防が始まってしまうから。
動き出しが遅れてしまったタスクは、その二人の衝突をまずは見送る。

「(……吸い込まれた?違う―――……無傷じゃ、ない。
  なら、これは?……違う!考えるような、ことはない……もっと単純な理由か!)」

一歩分、空中で下がって即座に武器を取り換える準備をする。
呑み込まれたのではない。純粋な、物量差だ。幾ら技を放とうとも、それが一撃で終わるものである限りは恐らく変わることはない。
だが、無策にジャックを見せるわけにもいかない。状況の打破には必要な札ではある、が。

「単発じゃ、ダメです!届きすらしない……!
 キャスト―――……《バーレカル・バレット》!」

カードと共にタスクの背後に現れるのは、近未来的な様相の戦闘機。
波を打ち払うように、戦闘機からは光の帯が幾つか放たれるが―――……恐らく、届かない。だから、敢えて近付く。
牽制用に持っていた《ジャック&ファング》を投げ捨てて、新たに構えるのは竜と星の力を帯びた片手剣。
剣の名は《J・スターセイバー》。迸る星光を刃に迸らせるそれを以て、鼠の波を切り払わんと、自身の放った光線との連携を行う。

>ザンテツ、呼夜罹

8時間前 No.1392

ミラ @aroundight☆SdjaOljKHtOm ★msJh1WzJ3A_keJ

【城門/ミラ=マクスウェル】

 ………速い。

 迸る雷光をさらりと回避して退けた様子を見て、ミラは内心で少し感嘆の意を覚えた。

 速いと言っても身体速度がではない。それ自体ならば確かに速いが、今まで見て来た輩と決定的差があるほどの速さではない。此処での゛速さ”とは行動に至るまでの小気味の良さ、文字通り弾かれるようにした反応の鋭さ。
 何しろ微温湯のような環境には決して身を置かず、餓えた狼のように常に自らを研ぎ澄ませた帝王の卵。それがこのディオという男だ。ヒトの内情などそうそう分かりもしないが、少なくともミラには第一印象も相まって、多少目を細めつつも、この青年が一筋縄ではいかぬことを確りと認識した。

「その言葉が出るなら、少なくとも貴様の敵ということになるな、私は。
 九割九分は自信があったが、今のでようやく合点が行く―――」

 口のわりに、ミラには初手の時点で確信すらあった。
 確実にそうだろう、というアタリすら付けていた。

「そして、此方の台詞だ。
 その眼………件のドラキュラから遠かろうが近かろうが、許容できる眼ではない」

     ・
 この男は悪だ。その確信があったから、ほぼ躊躇いもなく撃ったのだ。

 問答と対話による探りなどもうするまでもない。環境がどうの、周りがどうのと言った後天的要素ではあのような眼は生まれない。なまじアルカードという、不死者にして高潔なる男を見たが故に、ミラにはその判断が容易く出来た。
 それはディオとアルカードの優劣を語るものではない。なにせ双方、全く違うベクトルながらに鋭く研ぎ澄まされた精神を持つものだ。気高さという意味でならば、二人はどちらも並み居る者達とは一線を画する何かがあった。

 そして、ディオのそれが、ヒトの見せる意思の強さが、決して高潔さとは無縁の飢えと支配欲から来るものだと。
 先の星で傾向<ベクトル>は違えど類似するものを見たミラには、薄々アタリを付けていた。

 あの瞳は、ただの“ドラキュラの走狗”で甘んじる類ではない。そう確信を持っていた。
 理屈ではない。感覚として、刃のような美しさを持つそいつの危うさにアタリを付けたから―――仕掛けた。

「退くか、討たれるか。二つに一つだが、易々とは退かせん………!」

 とは、いえ。ディオと名乗った男が口にしたように、お互いに姿を晒した後だ。
 周囲に何かしらの気配もないとなれば、後は嘗てと同じようにやるより他にない。
 出会ってしまったなら、それまでと―――そういうことだ。踏み込んでくるディオにほんの僅か遅れて、ミラも足を踏み出した。近距離の間合いに踏み込んだのは、長々と術の詠唱などアレが許してくれる気配を持っていなかったこともある。

 だが………。

「(とはいえ………見間違いではない、こいつ、早い!)」

 その間合いは、ディオ・ブランドーにとって。
 吸血鬼ディオにとって、己の肉体のパワーを存分に活かせるレンジだ。
 蒼騎士ほどの膂力はない。それは見れば明らかだが、その分速い。本懐の全てを出したわけではあるまいに、それでも尚。

 鍵爪のように振り下ろされ、空気を鋭利な音を立てて引き裂く五指の斬撃の目測を僅かに誤る。
 右側面へと回り込むようにして回避を試みるも、先端がひっかくようにして身体に傷を付ける。幸いにも長く触れたわけではないし、深くえぐり込んだわけではないが、走った爪痕と傷がその速度と身体能力を教えてくれている。

 とは、いえ。後ろに下がっての精霊術による封殺は、このタイプには単身では狙えない。
 となれば必然白兵の打ち合いになる。そのために、自分も踏み込んだのだから。

 右側面へと回り込むような動作を伴いつつ、身を翻して一回転―――その手に携えた細剣が薙ぎ払うような回転斬りを繰り出すと同時に、その剣閃が光の軌跡を描く。
 可視化された光はマナを伴う残滓だ。剣が通り過ぎ、回転と同時に輪が形成されるタイミングで光輪は炸裂し、周囲に衝撃を伴う光を撒き散らす。よしんば剣をかわして踏み込んだとしても、二の矢のように光が炸裂する。
 その結果を見ることなく後ろに一歩飛び退く。まともに打ち合うよりも狙い目は一撃離脱。斬撃の後に、詠唱の過程をすっ飛ばして放つは魔技の一つ。翠光が僅かに走ると同時に、剣を持たないもう片方の腕を翳し。

「―――吹き荒れろ!」

 光輪と斬撃で多少なりとも足が止まることを想定し。
 その場所を立て続けざまに襲うのは<ウィンドカッター>によって生じる風の刃。
 鋭く払うような緑風の斬撃は都合二発、吸血鬼の追撃を阻むようにして放たれて―――。

>ディオ

7時間前 No.1393

"強欲"のマモン @tukuyomi07☆2nDyzvx51us ★3aNoMW8gGM_TJc

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7時間前 No.1394

呪縛者 @wakame3☆FYUOhnBVGmk ★2RykzmoSz4_TJc

【古城/井戸/呪縛者】

 敵は辛うじて直撃を免れたようだ。カウンターは確かに相手の体を強かに打ち据えた筈だが、徒手の拳闘士という流派なだけはあり相応に軽やかな動きができるらしい。
 男は蝙蝠の意匠が施された腰巻の口元に、笛と思しきものを挿入すると、開戦を告げる角笛のように高らかな音色を響かせる。
 それがカギとなって、術者の総身を包む鎧の形状が変化する。より重装の、より白兵戦に特化した戦闘形態(フォーム)に。
 新たに顕現した得物、重い鉄球を備えたフレイルを引きずりながら、男は真正面から攻めてくる。

 呪縛者の大盾が、それを迎え撃つ。徒手空拳の一打と、重いハンマーによる一撃。
 一度目の拳によって大きくスタミナを殺がれた呪縛者は、続くハンマーの一撃にまで耐えることができない。敢え無く構えた盾を弾かれる。
 追撃を躱すように、浮遊する体を後退させて敵の間合いから逃れるが、先の痛打は盾越しに本体まで伝わっていたようだ。
 この大盾ですら衝撃を殺しきれない剛力……戦闘形態を変えただけはあり、すさまじい腕力である。

 だが、防御力の程はどうか。
 浮遊する呪縛者は、その重装甲に関わらず軽やかな動きを可能とする。すい、と優雅な動きで助走距離を稼ぐと、その大盾を前へ構える。
 大盾を構えた呪縛者は、そのまま瞬発的に加速する。まるで大砲の砲弾が迫るかのような、凄まじい重厚感を伴った突撃(チャージ)。
 井戸の脇の民家の煉瓦を、まるで紙細工のように粉砕しながら突撃し、そのまま大盾で圧し潰さんと接近。
 ……するのは、あくまでフェイクである。先の立ち振舞いからして、大盾の突撃を力で以て正面から受け止め、防いでくるやもしれない。
 本命はやはり、この一撃必殺の特大剣。キバへの接触寸前に、下段に構えた特大剣を剛力に任せて振り上げる。ガリガリと大地を容易く抉り出しながら、股下から真っ二つに引き裂かんと大剣の刃が迫る。

>仮面ライダーキバ

7時間前 No.1395
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