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紅焔の塵殺者 @zero45 ★h2BOlEz4kD_sgs

【歴史是正機構本部/実験室/レオンハルト・ローゼンクランツ】

 赫怒の情に感応して増幅する焔の魔力。先の一戦を経て燃え上がった"火種"は、狂気の虜囚となった獅子の肉体を著しく変質させると同時に、超絶なる蹂躙の力を彼に与えた。焦土へと塗り替えられた実験室内部の凄絶なる光景は、その程度の表れ。一度、灼熱を掻き集めて解放するだけで、空間は瞬く間に生存不能の領域へと変える事が出来る。
 仮に生存できる存在が居るとすれば、それに拮抗し得るだけの力を持つか、或いは、彼が憤怒の情を抱く事が出来ない相手のみと相対させ、それ以前に灼熱を無力化してしまうかの二つ。然し、前者の大半は際限無く昂る憤怒によっていずれ追い放される宿命に在り。後者が実現する場面は、限定的な物であり、可能性としては限りなく低い。何故ならば、それは彼が認識する中での特別、"例外"である必要があるから。そんな存在、果たして居るかどうかさえ怪しい。

「そうだな、否定はしない。これが落ち度である事は確かだ」

 解放した被験体の逃走をより確実な物に変える為にも、今の基準では僅かと言う認識が相応しい地の魔力を用いてゴーレムの生成へと取り掛かる、そう決断したその矢先に、聞こえて来たのは乾いた拍手。音の主は触手で捕らえた被験体の少女を見せびらかす。口を塞ぎ、必死に逃れようともがきながら涙を流すその姿は痛ましく。同時に、彼女が抱く恐怖は奴と自身に向けられているのだと判断する――当然だろう、奴も自分も、真っ当な人ではない。恐怖の対象として見做すには十分過ぎるくらいだろう。

「……その子を離して貰うぞ。彼女は、俺や貴様の様な化物と関わるべき存在ではない」

 だからこそ、彼女の心が恐怖で壊れてしまう前に、早急に解放すべきであると判断し、行動に打って出る。緋色に煌く焔の剣を構え、一瞬の内に視界から消え去ると、直後にその背後から出現し、死を齎すべく六度に渡って神速の刺突を放つ。怪物を滅ぼすが為の術は幾らでもあるが、あくまで少女は巻き込むまいとして、数ある内の中で選択した攻撃手段がこれであった。

>黄衣なる者

2018/04/11 04:47 No.1142

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