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指輪の女帝 @kyouzin ★XC6leNwSoH_YD6

【時空防衛連盟本部/周辺市街地/パージルク・ナズグル】

虐殺、戦い……いや、パージルクから言わせば、癌細胞にも等しい存在を取り除く浄化は滞りなく進行している。
それは必然である、彼女にとってはこれは正しい行いであり、自分は正しい事に死力を尽くしているのだから、必然的に負けるはずが無い。
他の者からすれば、元より人類最高峰の魔術師であったパージルク・ナズグルが無意識下で抑えていた「殺意」であるとか「憎しみ」を遠慮なく撒き散らし、さらにはある人物の能力によってリミッターを取り外された挙句、未来技術で再生されたコントロールクリスタルが埋め込まれた錫杖によって増幅されている。 そんな人間すら超え、魔族を超越しかねない"化け物"に勝てる物など、そう居ない。

ビルを破壊し、中に居る人間を全滅させた、足りる訳が無い。
この地域の敵軍を一掃した、まだ足りぬ。
皆殺しだ。

自分の夢を妨げる者と、その夢の先にあってはならない者は、一人たりとも生かしてはおかない。
パージルクが錫杖を振るえば、距離と空間が引き裂かれ、古代より幾つかのライフゴーレムが召喚され、そのまま錫杖をまだ光を放っている市街地に向ければ、そこにある全ての生命を殲滅せんとライフゴーレムたちは動き始めた。
ちょうどその時であった、あの女の声が聞こえたのは。 この時代に居るはずが無いもの、しかしながら、それはパージルクにとって興味の対象外だったのか、実際に肩を揺さぶられ、怒鳴り声が聞こえてようやくパージルクは目をニケの方へと向けた。

「……愚物が。 どうもしておらんよ。 むしろ、あのとき妾が平和ボケし過ぎていただけだ、あちらが異常だったのだ。 妾の人生でもっとも大事だったあの人のためにも、最愛の娘のためにもならないような自己満足に浸る、あの時が」

その目線は、心底軽蔑したような冷たい眼差し、"何故そんな事も分からないのかと"、目だけでニケに語りかけていた。
だが、その直後には、あの迷いながらも、ある種「自分の死」へと吹っ切れていた表情とは打って変わって、夢追い人のような、狂気染みた明るい様子で"あちらが異常だった"と語った。

もしも、もしもそれだけで済めば、まだ、彼女は彼女のままと言えたのかもしれない、しかし、次の瞬間には。

「そして、あの人の身体に、第二人種に味方した塵にも満たぬ小娘が触るなっ! 視界から消える事すら許さん、一度でも、魔道帝国に唾を吐きかけた存在は、必ず殺す、そこで黙って死ねェッ!!」

――光剣

錫杖の先端から巨大な光の剣が生成され、ニケを追い払うなどの目的ではなく、明らかに"首を刎ねる"ために振るおうとした。
その様は、魔道帝国と敵対することになっても、敵対者として、挑戦者として、一人の人間としてニケを尊重していた古代での言動とは全く異なる物だった。

だが、実際に光の剣が振るわれるより前に、パージルクはある人間の言葉を聞き、その姿を視認した。

ぎょろりとパージルクの眼球が動き、マロンの方へと向く。

……一瞬の沈黙が場を包んだ、その間、パージルクは何かを言おうとするようにぱくぱくと口を開いていたが。
まるでスイッチが切り替わるように、不敵な笑みを浮かべる。

「そうか、そうか。 ニケ、貴様もまた、"いい仲間"とつるんでいるようだな。 マロン、今のお前は知らない、分からないと言うだろう、だが、あの少し後に起きた事を妾は知った。 だから、お前のその馴れ馴れしさが、たまらなく鬱陶しいよ」

――よくも、あの人と育てた我が娘を

光の剣が無数の粒子になって散ったかと思うと、その粒子が一斉に光の棘へと変わる。
呪詛に近い言葉とともに、その棘は一斉にニケとマロンに飛ぶ、手加減など一切無い、ただ、初手から相手を殺すために。

>ニケ・エタンセル マロン・アベンシス

2018/04/11 00:39 No.1137

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