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【ALL】災厄の罪過【戦闘/シリアス】

 ( なりきり掲示板(フリー) )
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因果応報の結末 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_m8y

―――世界は、一夜にして崩壊を遂げた。
圧倒的な力で他国に対し、連戦連勝を遂げていた軍事帝国ノアキス。彼らの科学力で成し遂げられぬことは、文字通り何一つなかった。
更なる帝国の発展、世界全土の支配を求めた時の皇帝は、国中の優秀な研究者を集め、とある計画を発動。結果としてそれが、終末の始まりとなったのであった。

「旧支配者復活計画」。かつて地上を支配したといわれる古の神々を現代に呼び寄せ、帝国の協力者として利用するという、あまりにも無謀な計画。
自分達の強さに驕ったノアキス帝国の者達は、正しき判断を下すことが出来なかった。そうして呼び出された旧支配者は、皇帝の命令を無視して暴走を開始。
世界の支配者となることを夢見た皇帝は一瞬の内に殺され、天から降り注ぐ炎が地表を焼き尽くす。海がうねり、人類の痕跡を洗い流す。
科学と共に発展を遂げてきた人類は、自らの業によってその代償を支払わされることとなる。全てが終わりを告げた時、そこに残っていたのは、僅か数百万人までに減少した人と、全壊したかつて都市の跡のみであった―――


時は流れ、大災厄から3年が経過した世界。絶望のどん底にいた人々の悲しみも徐々に癒え、各地では復興が始まりつつあった。
文明は中世と同程度まで退化してしまっていたが、彼らは共に手を足り合うことで苦難を乗り越え、次なる一歩を踏み出そうとしていたのだ。
しかし、そんな時代の潮流に逆らうかのように、自暴自棄になって破壊活動を行う者も数知れず。危機的状況においても、人は一つにまとまることが出来ずにいた。
そして、世界の裏側では、ノアキスの遺産を利用して彼らが成すことの出来なかった世界の支配を目論む者達が、静かに暗躍を始める。

終末の世界、大災厄という形で訪れた罪過への報いを前に、人類という名の種族の、醜き本質が曝け出されようとしていた。



【クリックありがとうございます。この物語の舞台設定は大災厄によって文明が崩壊した後の世界です。かつては栄華を誇った人類文明は、大災厄の影響によって中世レベルまで後退してしまっています。そのような状況の中、世界の復興を目的として活動するギルド連合体と、ノアキス帝国の意志を継ぎ、今一度旧支配者をこの世へ呼び戻そうとするファクトリーの戦闘に巻き込まれるキャラクター達の姿を描くのが、このスレッドの主な目的です。

オリキャラでの参加は勿論、版権作品をあまり知らないオリなり民の方も歓迎ですので、オリなり民の方も、どうぞご遠慮なくご参加下さい。
なりフリー民とオリなり民、互いに協力しあうことで、よりよきスレを目指しましょう。

なお、合図があるまで書き込みは禁止ですので、ご注意下さい。まずはじめに、サブ記事の方を確認頂くようにお願いします。】

メモ2017/08/08 22:45 : 第三章:「降り注ぐ戦火」☆XQ6phrzcKMtR @infernus★F7MrHN45jw_Qjg

―――現在は、第三章です―――


第三章:「降り注ぐ戦火」

ザルカヴァ救援作戦を終え、ギルド連合本部へと帰還を果たした連合体の面々。だが、ファクトリーは彼らに休息の暇を一切与えない。

突如、ゼファーリア共和国の各地で起きた爆発。国全体が混乱に陥る中、まるで示し合わせていたかの如く姿を現すファクトリーの者達。

そう、この同時多発テロも、彼らが仕組んだことであった。ザルカヴァでの包囲攻撃には、連合体を疲弊させ、この作戦の効果を上昇させる目的もあったのだ。

大災厄後の世界において最も平和であるといわれたゼファーリア共和国に降り注ぐ戦火。逃げ惑う住人達は、容赦なく蹂躙されていく。

時を同じくして、に連合本部内へも敵が攻め入り、両軍入り乱れての激しい戦闘が勃発する。今ここに、連合体とファクトリーの全面戦争が幕を開けようとしていた。


ルール&プロフィール:http://mb2.jp/_subni2/19646.html-1#a

役職一覧:http://mb2.jp/_subni2/19646.html-2#a

世界観・組織解説:http://mb2.jp/_subni2/19646.html-3#a

各陣営の目的:http://mb2.jp/_subni2/19646.html-4#a

ギルドテンプレート:http://mb2.jp/_subni2/19646.html-5#a

第二章のロケーション:http://mb2.jp/_subni2/19646.html-205#a


・現在イベントのあるロケーション

ギルド連合本部:連合体による本部防衛戦、ファクトリーによる連合本部侵攻戦

エルハーブ:ゼファーリア共和国同時多発テロ

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Lumen Sage @makita ★Android=EKADxH4UEP

【 ダラカニ地方/枯れ木/カエルム(賢者戦闘服) 】


 いきなり背後をとられたのにも関わらず、振り向いた少女の表情には狂気が貼り付いたまま、一切の怯えという感情を見せない。それだけでも充分すぎるほど相手が“普通ではない”ことが窺いしれるが、何者かを問うた時の応えもよく分からないものであった。
 一見深いような言葉ではあるが、その実は単に相手と自分が人間であるということだけを抜き出して、“そうである”といっているに過ぎない。つまり特殊を排除した――生物学者がある動物の習性はこうであるからそういうものだと言うときのような認識を、少女はそれを同じ人間にまで当てはめているといえよう。

 けれどその短い言葉からその様な意味合いがあることなど浮かぶわけもなく、賢者の中では面倒なタイプに遭遇したものだなと心の中で溜め息をつく程度に留まった。

「先か……。で、その先に何があるというんだ?」

 ファクトリーの内部情報はきくことはかなわず、しかも会話も成立しない相手、まともにお喋りの相手をすれば頭がおかしくなること間違いなしの得体の知れない少女。次の質問もろくな返答などかえってはこないだろうと思いつつ、先に何があるか聴かなくとも、この少女はこの先に行かせてはならないという気がしていた。
 それは狂気の笑顔と、そのよく分からない感性、何よりも返り血で汚れた姿が強く物語っている。

「生憎先には行かせられない。向こうで戦っているギルドメンバーに一つ厄介ごとを増やすようなことは避けたいからな……。大人しく家に――――――――」
 というわけにはいかないか……。賢者は攻撃の意思を露わに、血塗れた赤い拳銃の銃口を向けてきた少女を鋭い目で睨んだ。此方も容赦はしないと言うかのように。

 賢者の持つ希望と愛の名を冠す二丁拳銃の威力はその形状からも推測できるようにコルト・ガバメントと同等――だが魔界の武器職人ロダンが手掛けたそれにはやはり工夫が凝らされている。リロード不要、更に連写性能はマシンガンのように高い。
 しかも天界の霊力が込められている故に、超自然的存在を葬ることさえできる代物だ。そのようなものが今まさに、天使でも悪魔でも神でもない、一人の人間の少女に向けられている。

 そして引き金は――――――――

 一帯にこだましたけたたましい銃撃音。その音は賢者が少女に向けて引き金を引いた証であり、戦いの合図でもあった。“先に進む”、その思いを胸に。


>Human

【ありがとうございます! 話し合いが無理なら闘うしかねえっ!!】

3ヶ月前 No.648

lzh @lllllzh☆PvKD6UICUoMc ★TuwsMa7hHI_6XV

【ファクトリー本部/実験室/檀正宗(変身解除)、アッキ】

「さぁ……どうだ?」
天井に入ってゆくヒビを見て私は思った。
そのヒビの名は『ライドゲート』うまくいけば世界と世界を繋ぐことができる。
ついにヒビが砕け、空間に穴が空いた。
世界を覗き見ようとしたその時――――

「……ん?」
「あああああああああああ!!」
ひらひらと落ちてくる謎の紙。
それから少しして小娘が空間から落ちてきた。

ほどなくして空間は閉じ、何事もなかったかのように全て元に戻った――――

「なんだ? この小娘は……」
「いたた…… あー! それ『魔女の黙示録』でしょ! はやく返しなさい!」
仮面ライダーのガシャットなのに仮面ライダーじゃないのが落ちてきた。
その小娘は私がまったく聞いたことがないワードを出してくる。

(やはり世界は……選べないか)
「……『魔女の黙示録』とはこれの事かね? 返して欲しければ私の部下として戦え」
私は案の定かと思いつつとっさにこの小娘を利用しようと思いつく。

「胡散臭いから嫌よ!」
「そうか……なら力ずくで押さえつけるとしよう……」
小娘からの返事を聞いた私は、なんとしてでも彼女を利用するために実力行使に踏み切った。

『ガッチャーン……』
私はそのために、バグルドライバー・ツヴァイを腰につけ、
クロニクルガシャットの起動ボタンを押した――――

『仮面ライダークロニクル……』

>周辺all

3ヶ月前 No.649

変幻自在 @sable ★mvaJaf04S7_PHR

【ダラカニ地方/クレーター/ウィンディア・ヴァンディール】

足を負傷したことを見抜かれていた。それ自体は構わないのだが、やはり先程の防御技が満足に撃てなくなったのが厳しい。仲間どころか自分の身すら守れるか怪しくなってくる。
当然この程度で諦める気はさらさらない。派手な攻撃を連発できなくなっただけで、力をセーブしつつチャンスを伺う戦法に切り替えればまだ望みはあるのだから。
とは言っても足は技を繰り出すためだけの道具ではない。僅かな移動や回避にも用いる以上、痛めた右足を庇いながら戦うようなことになれば、大きな隙を作ってしまいかねない。
不利ながらも思考を冷静に保ち、今後の展開を考えるウィンディアは、ジェラルドの言葉を耳にして悲しそうな表情を浮かべた。

「落ちぶれたわね。ジェラルド」

煽り立てることで発破をかけるつもりだろうが、ウィンディアは心の底まで冷めきっていた。闘魂や勝利への執着を失ったわけではない。ただただ物悲しかったのだ。
彼女の知るジェラルドとは、努力に努力を重ねる孤高の剣士。洗練され鍛え抜かれた剣技一つで、異能者相手にも互角以上の勝負を繰り広げる名士。
もちろん大きなコンプレックスを抱えていたことは重々承知している。それでも彼は『ザン』の中で、いや連合体の中で、上位に位置する実力の持ち主だったと言えるだろう。
時間はかかっても、己の力でしがらみを打ち破ってくれると信じていた。仲間がどれだけ気にかけようと、最後は自分自身との戦い。彼の抱える問題は、彼にしか解決できないのだから。

しかし今、彼はその戦いに敗れ、混沌の手の中にある。失望の色を浮かべるジェラルドの顔を、同じく失望と深い悲しみを湛えた瞳で見つめ返す。

「『真・セイントウォール』!」

握り締めた右手に光属性のエネルギーを集中し、こちらの攻撃を掻き消した上で襲い来る魔弾目掛けて防壁の様に展開する。
重たい一撃は『X』で、物量にモノを言わせた攻撃は無印でと、技によって役割を分けているのだ。右足を負傷しても遠距離攻撃にならまだまだ対応できる。
流石に混沌が放つソレは破壊力が大きく、防ぎ切った後も右手に痺れを感じたが、今はただ前進あるのみ。
まだ力を溜める必要があると判断したウィンディアは、敵の懐に飛び込んでいくライドウの支援に回る。彼の周囲には無数の槍が生み出されており、かなり危険な状況だ。
天空から同じく無数の雷を降らせ、槍の大半を叩き落していく。これだけ数を減らせば彼の負担も軽減されることだろう。引き続き混沌目掛けて雷を落としながら、反撃の刻をじっと伺う。

>>Nyarlathotep、17代目葛葉ライドウ

3ヶ月前 No.650

救国の英雄 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Qks

【ファクトリー/動力室→実験室/テッサ・プリンスキロ】

水色髪の少女が最初に示した反応は、警戒であった。当たり前のことだろう。突然、見ず知らずの人間に話し掛けられ、一緒に脱出しようと持ち掛けられて、警戒しないはずがない。
テッサとしても、彼女を誘ったのはある種の懸けであり、仮に提案が受け入れられなければ、それ以上無理強いは出来ない状況であった。だが、そんな不安も、次の瞬間には取り除かれることとなる。
どうやら彼女は、こちらがファクトリーの人員を攻撃したのを見て、警戒を解いてくれたようだ。それまでは険しかったテッサの顔にも、優しい笑顔が浮かぶ。
これで状況は整った。後は、四人全員で生きて本部からの脱出を図るのみ。実を言うと、もう三人……イザベルらエンハーサ一家も気になるところなのだが、彼女達の力を持ってすれば、自力で脱出出来るだろう。
姉妹の母、イザベルの力量を信じ、敢えて一家との合流はしないことを選択するテッサ。ここからはゼロ……いや、レイの提案により、二手に分かれて行動することとなった。

「脱出を願う者がいれば、極力その方々を連れてきて下さい。恐らく、ファクトリーの現状に嫌気が差している者は、大勢いるはずです」

レイに対し、テッサは脱出志願者の救出を要請した。オクサナの死に起因する派閥争いによって、現在ファクトリーの基盤は、大きく揺らいでいるといっていい。
どちらかの派閥に所属している者が大半であるのは確かだろうが、中にはこのような状況を見て、もう付いていくことは出来ないという思考に至っている者もいるだろう。
そうした者達と共に脱出することは、結果としてファクトリーの戦力を削ぐことにも繋がるし、より多くの人間を正しい道へと引き戻すことが出来るはずだ。

ノーラの空想伝染病によって、敵の一般兵には凄まじい恐怖が植え付けられており、ここまでの突破は簡単であった。一瞬、脳裏に先程別れたレイと水色髪の少女のことが浮かぶが、レイが付いているならば問題はないはずだ。
テッサとノーラの組も順調に出口へ向かって進んでいたのだが、その途中、実験室を通ったところで足止めを食らうこととなる。そこに立っていたのは、上から下まで黒で統一された容姿をした男。
気付かれずに突破する、というのは不可能だろう。テッサは彼に見覚えがなかったが、相手が何らかの能力者であることは間違いない。異世界からの来訪者、と見るのが妥当なところか。

「旧支配者の復活は、人類はおろか世界の破滅を招きます。ようやく光の差し込み始めた世界に、二度目の闇は必要ありません」

敵が発した独り言に、そう力強く返答するテッサ。自ら存在を相手に知らしめることとなるが、あのような言葉を聞いて、黙っている訳にはいかなかったのだろう。
既に戦闘が起きる一歩手前、一触即発の状態。次にどちらかが動いたその瞬間こそが、開戦の合図となるだろう。彼女はいつでも魔法を発動出来るよう、密かに魔力を蓄えつつ、男の反応を待つ。

>ノーラ・ヴァンピーラ、ネームレス、(レイ・リゼルファー)、(チルノ)
【ということで、二手に分かれました。ネームレスとの邂逅に関しては、脱出途中で遭遇した体でお願いします】

3ヶ月前 No.651

血の繋がりは断ち切れない @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Qks

【エルハーブ/博物館→ファクトリー本部/強制労働施設/サリエル・エンハーサ】

背中を擦られる度に、涙が溢れ出す。母親からは常に愛情を注がれていたが、それがこれほどまでに暖かく感じたのは、もしかしたら初めてのことかも知れない。
隣に昔と同じように、姉のジゼルがいることもあるのだろうか。サリエルにとって今の状況は、本当に幸せの限りであった。出来れば、ここに父親もいれば……などと考えていたのだが。
次の瞬間、姉の口から語られたのは、父親が不倫しているという事実と、その不倫相手の連れ子に、自分達以上の愛情を注いでいるという、聞きたくもなかった話。
薄々、嫌な予感はしていた。ジゼルを愛しているといいながら、金を渡す以外のことはしていなかった辺り、最初から自分達には興味もなかったということか。
父親から愛されていたはずの姉がいうのだから、きっと間違いはないのだろう。一瞬、父親に対して今まで募った鬱憤と共に怒りの感情が湧き上がってくるが、サリエルは母親の言葉を聞いて、それを抑える。

「わたしは勿論ですわ。後は、お姉様次第ですわよ」

元より母親からより愛情を注がれていたサリエルは、回答に迷う意味がなかった。イザベルの言葉に返答した後、彼女はわざとらしく意地悪なことを言ってみせる。
こんなことを言い合えるようになった、というのが何故だか気持ちよかった。今まではどんな言葉を交わす時も、悪い感情を抱かずにはいられなかった姉に、冗談を飛ばすなんて。
正直いって、姉の回答も待つ必要はない、とサリエルは考える。そうでもなければ、わざわざ自分に良くしてくれていた(といえるかどうかは不明だが)父親を告発しようとは思わないはずだ。
三人は立ち上がり、イザベルの車に乗り込んでファクトリー本部を目指す。残る問題は、父親の件。そこに決着が付いた時、一家は真の団結を果たすこととなるだろう。

そうして遠路はるばる本部まで戻ってきたのはいいのだが、彼女達が到着した時、既にそこは戦場と化していた。連合体が攻め込んできているようだが、どうやら起きている事態はそれだけでないらしい。
所長、オクサナの死、それに代わる新所長の就任、新所長を狙う者が仕掛けた派閥争い、ファクトリーを見限り脱出を狙う者。様々な要因が絡み合い、本部内は大混乱もいいところであった。

「一体何が起きているんですの……!?」

あまりに状況が衝撃的過ぎる故に、サリエルはそう言葉を発するのが精一杯であった。正面から侵入することは不可能に等しかったため、三人は物資の搬入口を通って本部へと帰還する。
エンハーサ一家が最初に足を踏み入れた部屋は、強制労働施設であった。ここではファクトリーが連れてきた奴隷が日夜を問わず働かされていたのだが、今日に限っては彼らの姿が見受けられない。
恐らく、混乱に乗じて逃げ出したのだろう。勿論、彼女にそれを追うつもりはない。むしろ、同じように奴隷として使役されていた過去がある以上、どうか上手く逃げ延びて欲しいと内心願うほどであった。
取り敢えず、これからどうするべきだろうか……この状況では、ゆっくり父親と会話を交わしている暇もないだろう。それに、あの父親の性格からして、とっくに脱出しているのは明白だ。
となれば、後はファクトリーに従うか、それとも離反するかで話が違って来るのだが……サリエルはここで、イザベルに一つだけ我儘を言ってみることにする。

「お母様。わたし、もうここにいるのは嫌ですわ。こんな奴らと一緒だなんて、耐えられませんのよ」

サリエルは、既に争いの絶えないファクトリーを見限っていた。元々、組織に加入したのも、父親がスポンサーを買って出たからであって、自らの意志ではない。
戦闘員である自分の待遇は、はっきりいってそこまで特別にいい、というものでもなかったし、ここにいて何かを得られた、ということもない。いってしまえば、所属したところで無駄だということだ。
当然、姉のジゼルには理事というポストがあるし、母親のイザベルにも色々なしがらみがあることは理解している。それでも、今くらいは、こんな状況だからこそ、自分の正直な気持ちを、二人に伝えたかった。

>ジゼル・エンハーサ、サリエル・エンハーサ
【勝手に帰還してしまいましたが、問題があれば言って下さい】

3ヶ月前 No.652

無明の闇 @zero45 ★h2BOlEz4kD_xrJ

【ファクトリー本部/タラップ/ヘルロード・ブラッドキス】

 勃発した権力闘争によって混乱している隙を狙って、ファクトリー本部へと強襲をかけて来た連合体の第一陣。飛空艇の内部へと繋がるタラップ周辺を防衛する兵達を蹴散らしながら、此方へと向かって来る二つの人影を男は知っている。
 一人は"紅炎の核弾頭"の異名で知られる、"ロミネ・リゼルファー"。組織へと叛旗を翻した元理事"ゼロ・リゼルファー"改め"レイ・リゼルファー"とは兄妹の関係にある。彼が組織を裏切ったのは、彼女の存在が大いに影響を及ぼしているのは相違無いだろう。
 それにしても……ザルカヴァの一戦で相見えた時に比べ、大きく変化した物だ、と彼は思う。以前の彼女とは違い、今の彼女は戦士として完成されていると言っても過言では無いだろう。これ程の物を見せられてしまっては、素直に称賛せざるを得まい。

「……見事な面構えだ、ロミネ・リゼルファー。良くぞ此処まで己を高めた物だ。今のお前なら、戦士として認めてやっても良い」

 今の彼女であれば、全力で叩き潰す事自体に躊躇は無い。戦士として己の前に立ったのだから、自らも戦士としてそれに応じる事こそ至上の礼賛。だが、其処まで踏み切れない理由が、一つ存在している。
 それは無謀にも突撃を仕掛けて来るもう一人、"ネイア・カヴァリエーレ"の存在だ。どの様に変化する物かと期待を寄せ、蓋を開けてみればこの始末。彼女は何も成長していない。誰彼に対しても突撃で挑む戦法など、愚劣の極み。好き好んでそんな戦い方をする者など、死にたがりの馬鹿に他ならない。

「……戯けッッ!」

 先制攻撃として放たれた光と闇の弾丸。複雑な軌道を描きながら殺到する無数の光弾を前に、彼は避けようともしなければ、防ごうともしない。拳の構えを崩さぬまま、静止を維持し続ける。
 当然、直に光弾を喰らう事になるが、彼自身の性質も相まって大した傷を負わせるに至っていない。闇は吸収されて彼の魔力へと変換され、光は彼の肉体に少しばかりの火傷を負わせる程度。しかも、急速な勢いで火傷は治癒され、瞬く間に元通りとなる。

「どの様に変化する物かと期待して見れば、この体たらく。断言しよう、今のお前では旧支配者を相手にした所で五分……いや、一分すら持たん!」

 先んじて攻撃を仕掛けた事で、孤立する形となったネイアの周囲へと彼は無数の魔法陣を展開する。各属性を象徴する色が割り振られた魔法陣からは、その色に応じた属性を宿したレーザーが猛烈な頻度で放たれ、最初の魔法陣が始動するするよりも速く、檻から抜け出せなければ致命となる攻撃だ。囚われた者は忽ち無数の光に焼き尽される事となるだろう。
 そして彼は大地を蹴り上げて空中へと跳躍すると、纏った紫電を手繰り寄せて一振りの巨大な雷電の剣へと変える。そのまま上空で一回転して勢いをつけ、地表諸共二人を薙ぎ払わんと剣を揮う。


>ネイア・カヴァリエーレ ロミネ・リゼルファー

3ヶ月前 No.653

あやつり糸の先に潜む者 @kyouzin ★XC6leNwSoH_Qks

【ファクトリー本部/研究施設→強制労働施設/シャン・ロード】

「えぇ、えぇ。 奴隷なんて物は新たな世界に不必要な物ですからね。 サロメさんも、私も、そう思っていますから、あえて、何時でも対処は出来るのに逃がしたのです。 ヴァネッサのような愚か者に捕まらないように、ね?」

強制労働施設に戻ってきたサリエルの内心を見透かしたような言葉が、この場に響いた。
それは聞き覚えのある男の声、誰よりも、それこそ魔術的な魅力を感じさせる優しい声と言葉。 何時でも困った事があれば相談してくださいと、この場の誰もに一度は声を掛けたかもしれない人間。
間違いなくその時は、どうせ何もしてくれない人間の戯言、同情や哀れみから来る偽善の言葉と切り捨てられたかもしれない、だが、その本性を現した男が、ゆっくりと、かつかつと靴の音を立てて、三人に近づいてくる。 それは紛れも無く……ファクトリー理事"アギアス・ピリアー"の姿だった。

彼が真っ先に口にしたのは、奴隷制の否定であった。 それだけならば、さほど違和感のある言葉ではない、アギアス、さらには今新所長として発表されたサロメも、元々はノアキスの奴隷と言う立場である、故に旧支配者と言う力を用いて、それを解放したがる、というのはごく当然の話だ。

だが、彼が"アギアスの言葉"を使っていたのはそこまで、そこから先は、発せられる言葉と、アギアスの口の動きが合っていない、下手糞な口パクのような違和感のある見た目から、より、違和感の強まる言葉ばかりが出てくる。

「実に、実に……哀れです。 食事、娯楽、時間、全てが自由に行き渡らないから、人間と言う種族は愚かに見える行動を取ってしまうのでしょう。 私はそれがとても悲しく、そして……故に、とても愛らしい」

彼の輪郭が文字通り『歪む』 まるで、滲んだ絵の具が、歪で、想定されていない絵を形作るように、彼の皮膚や骨格すらも、ぐにゃぐにゃと膨張、縮小を繰り返し、自らが幻覚のような存在である事を見た目のみで相手に確信させる。
それでもなお、彼はアギアスの言葉を使い続ける。 あくまで『人間』の望む事のように語り続ける。

「貴方がたの境遇は把握しています。 私は、人間としてもそうですが、貴方たちと言う固体に、深い悲しみを覚えています。 が、同時に、エルザという固体もまた、悲しいと思っています。 ……あぁ、ですからね、私は貴方たちに選択肢を与えたい。 ファクトリーと連合体しか視界に入らない人間たちに、ほんの少し、助言をしてみたい。 叶うならば、友人として振舞いたい」

"彼"の本心が語られる。 それがどんなに歪んだ形で実行されているのかは、誰にも分からないが、彼は間違いなく彼が思うがままの事を語っている。
ついには、アギアスの体は、蜃気楼のように薄れて消える、その代わりに、アギアスという男を操り続けていた存在が、ゆっくりと何もなかった場所から、ゆっくりと実体化を始めた。

「ジゼルさん、サリエルさん、そしてイザベルさん。 どうです? 奴隷制を否定し、旧ファクトリーも何れ否定する事をお約束します。 サロメさんの下に付け、と言う訳ではありませんが――私と、トモダチになりませんか? もう一度話してみて、仲直りも、やはり仲違いするのも、どちらでも私は適切な助言を行える――たとえ憎い男と、汚らわしい子供を殺して欲しい、と言われてもね」

その時、まさに『化けの皮』が剥がれ落ちた。
アギアスという人間はこの場に居らず、そこに居たのは、巨大な植物の種を抱えて飛行する、あらゆる地球上の生物からかけ離れた巨大な虫。
今まで理事と言う体を使ってファクトリーを操ってきた、とても歪んだ趣向を持つ、人間が大好きだと語る化け物の姿だった。

エルザは彼にとって、良い玩具になるとしか考えられていない、だが、この三人は、上手く取り込めれば、実に、実に面白いことになると考えている、だから、彼は甘い言葉を掛けた。
サロメのように、"より良い友人"になれば良いなどと考えて。

>ジゼル・エンハーサ サリエル・エンハーサ イザベル・エンハーサ


【要望が飛んできたので絡みますー】

3ヶ月前 No.654

紅炎 @sable ★mvaJaf04S7_PHR

【ファクトリー本部/タラップ/ロミネ・リゼルファー】

唐突に称賛の言葉を贈られたロミネは、面食らったような顔でヘルロードを見つめる。ザルカヴァで刃を交えた時とは全く違う言動。心情や思想に何らかの変化が生じたのだろうか。
いや、彼もまた成長し、進化したのだ。足りない要素を補い、一つ上のステップに進む。自己を省みることで新しい自分になったのは、二人とも同じなのかもしれない。
そう解釈したロミネは、ニッと片方の口角を吊り上げ、挑戦的な笑みを以て返す。それは"この戦いに全力を尽くす"という、彼女なりの宣言でもあった。

相方のネイアは相変わらずの突撃戦法。それでも彼女なら大丈夫、自分や他の仲間達に「無理はしない」と約束したのだから…そう信じて戦いに意識を傾ける。
先制攻撃の属性弾は惜しくも成果を挙げられなかったが、彼女の実力はまだまだこんなものではない。きっと吸血鬼の鼻を明かすような一撃を叩き込んでくれるはず。
そうと決まれば自分がすべきはサポート。戦友が100%の力を発揮できるような土台を作る。

大地を切り裂く紫電一閃。その脅威を目の当たりにしながらも、ロミネは恐れることなく立ち向かっていく。

そう、今まで守ってもらった恩を返す時だ。

「はぁっ!

真!ファイアーウォールエーーーックスッッッ!」

炎の宿った両腕を胸の前でクロスさせ、掛け声と共に振るう。そのまま全身に炎を纏って地面を強く蹴り、前傾姿勢の猛烈な勢いで前方へ飛び出していく。
振りかぶった右の拳にエネルギーが集中し、開かれた手のひらに巨大なX字の炎が生み出される。着地と同時に左手を添え、"X"の交差部分を紫電の刃に叩きつけて粉砕した。

なんとロミネが繰り出したのは『ファイアーウォールX』。もちろんウィンディアのものをそのまま真似したのではない。モーションが簡略化されたことで時間短縮に繋がり、始動に足を必要としない点から非常にスムーズな発動が可能となっている。
これが彼女のオリジナル、『真・ファイアーウォールX』。今まで攻撃一辺倒だった彼女からは想像もつかない、恐るべき完成度を誇る防御技を編み出していたのだ。

ザルカヴァの戦いの後でウィンディアに教えを請うたとき、「なんとしてもマスターしなさい」と言われ伝授されたのがこの技。防御は勿論攻撃にも転用でき、余りあるパワーをそのまま威力に乗せられる。
感覚としては、相手の攻撃を止めるというより、こちらも攻撃をぶつけて掻き消すという方が正しいだろう。あらゆる点でロミネにマッチした防御技である。

「ネイア!目にモノ見せてやって!」

ヘルロードの攻撃をガッチリと抑え込んだロミネは、ネイアの士気を鼓舞すべく大声を張り上げた。彼女ならあの魔法陣を突破してくれる。そう信じ、後に続くべく全身に力を込めた。

>>ヘルロード・ブラッドキス・ネイア・カヴァリエ―レ

3ヶ月前 No.655

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_zI8

【ファクトリー本部/実験室/ネームレス】

同室にて、何とも言いようもない謎の音が彼にとっての至福な時間を見事に途切れさせてしまう。ネームレスは単純で分かりやすい好奇心のみでその音の方向へ導かれる様に歩き出すがその後に自身の独り言についての反論とも言えるべき発言が実験室の扉の方向から聞こえてくる。ネームレスが振り向いては非常に目立つ黒色に赤色リボンの魔法使い帽子を被る女性と吸血鬼を彷彿とさせる格好をした幼い印象が残る少女が目の前で戦闘態勢を取る。そしてネームレスは魔法使い防止を被っていた女性を一方的に知っていた。

「まあ、例え君達が何者であろうが理事であろうが旧支配者の復活を阻止する者ならば、此処で蹴散らすのみ。そう、例え旧支配者が復活して世界が破滅しても、その世界もまた私の理想郷」

そう言って静かに二人の女性に口角を裂ける程上げては微笑んでみる。その姿はもはや怪物。終局さえも好奇的に考える彼が見つめる瞳はやがて歪み、彼が理想郷を抱く両腕は人差し指と中指が真っ二つに裂ける様に割れてみせる。そして裂けて四つと化した両腕はまるでゴムの様に伸縮を繰り返し、指の先がナイフの様に固く鋭い形質を変えては腕部分を鞭の如く撓らせ、二人の首を飛ばす様に襲ってみる。そして彼はとりあえず二人の回避方法や防御方法、そして攻撃方法を確かめる。対応次第では指の先のナイフを飛ばしたり、腕部分をいつでも放出出来る棘塗れにして見たり身体を変化させる予定。とにかく今は相手の様子見を優先。そしてもし相手の攻撃により腕の機能が働かない程にダメージを受けても、もっと手っ取り早い方法も存在するが再生する事が可能。ただし元々自身の身体に存在している細胞を大量に使用する為、かなりの疲労感が襲い多用出来ないのとあまりに大きなダメージを喰らうと供給出来る細胞が無くなり再生が出来ないと言う弱点を持つ。
そして彼の歪んだ瞳もいつのまにか通常の目玉の下にさらに目玉を二つ増やし合計四つの目で相手の様々な筋肉のこれから動きを予測して攻撃に出る。さらに通常の人間では見えない死角も瞳を増やす事で死角を減らせる事も可能。さらに先程二人の女性にネームレスが話しかけている間、彼の身体の一部がミミズの様に分裂。現在、この部屋の隅の方で隠れながら細胞を眼球に姿を変え二人の様子をじっと窺っている。

「……こんな素晴らしく完璧な理想郷に一体何の不満があるのか……何故この理想郷を君達が壊そうと出来るのか……理解が出来ない」

ただ、彼は気付く事は無い。自身の歩く道に何者だろうが誰も肩を並べて通る人物等存在しない事に。たった一人きりの彼は二人の人物を見て凄まじい怒りを覚える。

>>テッサ・プリンスキロ、ノーラ・ヴァンピーラ

3ヶ月前 No.656

冷気を操る妖精 @aaazzz123 ★Android=KP9LssNLxz

【ファクトリー本部/動力室/チルノ】

もうすぐこの組織から出られると思うと段々と嬉しい気持ちが込み上げてくる。嬉しさからか、チルノの放つ冷気が少し強くなり、周囲の気温が少しだけ下がる。
こればかりは能力ではなく体質だから仕方がない。

「アカクロ」と一緒に居た赤と青のマントの男がここからは2手に分かれる事を提案する。そしてチルノは自分に着いて来いとのこと。

「ふふん…あたいを選ぶあんたのセンス…流石ね!やっぱりあたいの強さっていうのは………えっと…なんだっけ、「フンイキ」…とか、「フーカク」……に出ちゃうものなんだなぁ…うんうん…!」

恐らくそういう意図ではない指名にまで勝手に活気づく。それほど心が躍っている…というより、元に戻ったという方が正しいか。

マントの男は特大の氷の弾丸を放ち、壁に穴を開け、その穴の淵に手をかける。
そこで思い出したかのように、「アカクロ」になにかすべきことがあるかを問いかける。
返ってきた答えは、他にもここからの脱出を望む者を多く連れて来て欲しいとの事。

「あたいたちの他にもここから出たい奴がいるって事ね…まぁこんな所、当然と言えば当然だけど」

チルノはそう呟いた。
こんな組織、言い出せないだけでさっさと抜け出したいと思ってる奴なんかそれなりに居るに違いない。
感じ悪い奴多いし、卑怯だし。
そう思いながらチルノはマントの男の方へと向かう。
そうだ、名前も伝えておこう。

「あたいはチルノ。きっとあたいと一緒に行動したという事、いつか自慢できるからしっかりと名前を覚えておきなさいっ。…あんたは?」

自信たっぷりな自己紹介を簡潔に済ます。
この自意識過剰さ、もはや清々しいほどである。

>>レイ・リゼルファー、(テッサ・プリンスキロ)、(ノーラ・ヴァンピーラ)


【自意識過剰がリボンつけて歩いてる。大まかな流れは周囲に任せますね。】

3ヶ月前 No.657

茶碗蒸しと悪魔遣い @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_5cz

【ダラカニ地方/クレーター/17代目葛葉ライドウ】

「らしいな、だが今のでおおよその”質”は理解した。貴様は――」

ライドウの言葉は剣戟の音に遮られて途切れることになった。
元の世界の這い寄る混沌……ニャルラトホテプは、世界を滅ぼすために周到な準備をし、あと一歩で世界を滅ぼすところまで来ていた性悪だ。
だがこちらの奴はそこまで性質は悪くない、悪いことは悪いのだが、単独で世界を滅ぼすほどではないようにみえる。
それに奴は完全なる魔に落ちているようには見えない、まだヒトの性質が残っていると見た、でなければ”ジェラルドという殻”を被り続ける意味などない。
殻を被り続ける意味があるとすれば、ウィンディアの希望を目の前で打ち砕く愉悦を得ることくらいか。だがこれしきで壊れる女には見えん。

「カズィクル・ベイのつもりか? あまり人間を舐めるなッ」

無作為に放たれる漆黒の槍衾、それはかの串刺し公を連想させるが、天空から降る雷にていくつかは撃ち落とされた。
感謝の言葉を掛ける暇はないが、心の中で感謝をすると秘剣ヒノカグツチを一旦鞘に納め、無数の緑の光を帯びた剣線を奔らせて漆黒の槍の悉くを打ち砕いていく。
ライドウの封魔管のマグネタイトを消費することで自身にも超人的な動きを可能としているのだ、だが四本溜めている内の一本目がそろそろ枯渇する。持久戦に持ち込めるペースではない。
最後の一本の槍が刀を振り抜いたライドウに迫る、刀を戻すのも間に合いそうにない、しかしライドウは不敵な笑みを浮かべて声を発する。

「待たせたな、ヨシツネ」

『遅せえんだよ! 17代目!』

<ヨシツネ見参!>

ライドウの目の前に唐突に烏帽子を被った鎧武者が現れて最後の漆黒の槍を打ち払い、返す刃で這い寄る混沌の首を狙う一閃を放つ。
ヨシツネ。日本人なら知らぬ者などいない最強の源氏武者”源義経”その人である。ライドウはそれをも力で捻じ伏せて従えていた。突然現れたのは最初に召喚してずっと”隠形”で押し隠していたからだ。
そして追いついたホワイトライダーがライドウの頭上を飛び越えて上空より体当たりを敢行する。
ありとあらゆる手管を用いて無理を通して道理を粉砕する、これが17代目葛葉ライドウの戦いだ。

>ウィンディア・ヴァンテール、Nyarlathotep

3ヶ月前 No.658

空想吸血鬼 @kyouzin ★XC6leNwSoH_Qks

【ファクトリー本部/動力室→実験室/ノーラ・ヴァンピーラ】

「ちょちょちょっ……寒――こほん。 フン、流石の攻撃力と言った所か、まあ? 我の力には遠く及ばんが!!」

先ほどから感じてはいたが、気にするほどでもなかったチルノが発している冷気がより強いものになり、さらにレイがその状況下でよりにもよって氷の弾丸と言う方法で壁を破壊したことによって、周囲の気温は一気に落ち、ノーラのキャラが一瞬崩れかける、いや、崩れたが、すぐに何時もの調子に戻す。
勿論、思いっきり寒がった癖に、最後には私の力には遠く及ばないなどと語るが、空想伝染病が十分に充満していない以上、他人から見える彼女の姿と言うのは紛れもなくコスプレした少女のそれでしかなく、威厳も何も合った物ではなかった。

ひとまず、二手に別れて協力できそうな者は取り込みつつ脱出するという方針になったようで、ノーラは特にそれに何かを言うわけでも無く従う。 うむうむと頷くその態度だけはまるで自分がその作戦を考えましたと言わんばかりのデカさだったが、間違っても意見をしたりはしていなかった。

そして、その場から離れる形で二人と別れ、テッサと共に出口に向かっていたのだが、その先で一人の敵に出くわした。

「ふむ……通り抜けるのが無理なら不意打ちを――あ。 え……高潔な吸血鬼であるこの我が、後ろから奇襲などと言う手段は取らん、立ちふさがると言うのなら、正面から粉砕してくれよう!」

敵の姿を確認して、その物騒な独り言を聞くにこちらの仲間になってくれなさそうなのは明白であったので、ノーラは奇襲と言う手段によって突破しようとしたのだが……タイミングが悪いことに、あるいはノーラはその作戦をテッサに伝えず、自分の中だけで完結させていたがために、テッサが言葉を掛け、敵が気づいてしまった。

一度こちらを見られると、回り込むようなスペースもないので、自分も姿を現すしかなく、それならそれでと、次の台詞を高らかに叫ぶ。

そして、彼女の装備している手甲鉤の辺りから、大量の蚊が沸き始め、それらはこの実験室の中で飛び回り、じわじわと相手に、ノーラの姿を少女ではなく『強力な吸血鬼』と誤認させる幻覚を撒き散らす。
だが、直接の吸血によって、伝染病を植え付ける事はまだしなかった、と言うのも、攻撃してこない相手にそれをするのはポリシーに反するから。

「フン……我からすれば、愚かな人間共が当然のように王座に腰掛けているのが許せぬだけ――うわ」

そんな台詞をノーラが言い終える前に、相手は攻撃態勢に移ったのだが、その見た目にノーラは引いた。
腕が裂ける時点で大概だが、さらには目も増えている、はっきり言って一般的には引かないほうがおかしい。 そりゃあ、ファクトリーにも色々な能力者が居るが、ここまで直球に気持ち悪いのは、研究員の作る化け物だったり、理事の作ったアンデッド兵の一部ぐらいだ。

「えぇい気色が悪い! 理想郷どうこうに何か言おうとしたが、この際どうでも良い!!」

その言葉と共に、彼女は無数の蚊に攻撃指示を下し、敵から吸血させようとする。 最も、それを受けた所で伝染病が進行し、彼女の『空想』が押し付けられ、かく乱する事しか出来ないような物だ。
付け加えるならば、蚊の数が多いために、無駄に全て避けようとすればそれこそ大きな一撃を受ける隙にも繋がりかねないような弱い攻撃と言える。

そして彼女は、鞭のように襲い掛かってきた指だったモノを、両手の手甲鉤で回避が間に合わない攻撃を最低限弾いてから、マントをはためかせて跳躍する。
もしも吸血が成功していたり、伝染病の進みが早ければ、マントがまさしく吸血鬼らしい羽へと変わって、飛行して避けたようにも見えるかもしれない。

だが、その程度の幻覚はまだまだ序の口、ノーラの能力は戦いが長引けば長引くほど、相手の認識をかく乱するのだ。

>テッサ・プリンスキロ ネームレス (レイ・リゼルファー) (チルノ)

3ヶ月前 No.659

革迷家カーリー @fromsign☆Tzz8anAJCsGV ★iPad=BfSnDq1JcU

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3ヶ月前 No.660

偽りの神 @sable ★mvaJaf04S7_PHR

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3ヶ月前 No.661

This is Human @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Qks

【ダラカニ地方/枯れ木/Human】

少女の言葉に、賢者は先には何があるのか? と問い掛ける。しかし、彼女はその質問の意図が理解出来なかった。そもそも先に何があるのか分かっていれば、進む必要なんてないのだ。
人間の名を持つ少女を先へ進ませる最大の原動力となっているのは、ヒトであれば誰しもが持ち、決して抑えることの出来ない欲望……好奇心である。
ただ純粋に、もっと先へ進んで、そこにあるものを確かめてみたいと願うが故に、彼女は止まらない。道を塞ぐものを無理矢理排除してでも、とにかく進もうとする。
もはや狂気ともいえるその執着は、見る者によっては恐怖かも知れないが……少なくとも目の前の賢者が、そのような感情を抱く可能性は皆無といっていいだろう。

「何があるか分からないから、僕は進みたいんです」

賢者の質問にそう答え、一心不乱に銃を乱射する少女。睨み付けられようとも全く怯えてはいないようで、その攻撃は更に激しさを増しつつあった。
反撃とばかりに、賢者も引き金を引くが、それに対して彼女は一切回避行動を取らない。当然の如く、離れた銃弾は一つ残らず身体へと突き刺さるが、少女の真骨頂はここからだ。

「退いてくれませんか?」

あれだけの銃弾を撃ち込まれ、当然の如く真っ赤な鮮血を滴り落ちさせながらも、少女の歩みは止まらない。まるで、全く痛みを感じていないかのようだ。
攻撃力には難がある彼女の最大の武器は、この驚異的な耐久力。防御せずとも、回避せずとも、どんな攻撃の直撃にも耐えるその身体で持久戦に持ち込み、相手を疲弊させた末に勝利をもぎ取ってきたのだ。
とはいえ、攻撃手段が多くないがために、力で押し切っての勝利は期待出来ない。少女は相も変わらず銃を乱射し続けながら、じわじわと敵を追い詰めていく。

>カエルム
【マジで貧弱な攻撃のバリエーションどうにかしろ】

3ヶ月前 No.662

全てを失いし者 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Qks

【ファクトリー本部/タラップ/ネイア・カヴァリエーレ】

最初の一撃として放った光弾は機能しなかったが、それでネイアが焦りを見せることはない。彼女はまだ他にも、多彩な攻撃手段を持ち合わせているからだ。
幸い、彼とはザルカヴァで一度相見えている以上、戦闘スタイルや攻撃の傾向などは一通り知っている。初見の相手に比べれば、遥かに対処しやすいといえるだろう。
洗練された突撃戦法。無謀にも見えるこの戦法を用いながら、ネイアは今日この日まで、幾多の戦場を駆け抜け、生き抜いてきた。絶対に死ぬことはないという自信が、彼女の背中を押す。
しかし、吸血鬼の男は、そんなネイアの姿を見て"体たらく"と一蹴した。その口振りからして、彼は旧支配者を知っているようだが……それと対峙すれば、ネイアは一分すらも生き延びれないという。
普段あれば所詮敵の戯言と受け流すところなのだが、彼女はそこで鷹男との会話を思い出す。自分の戦い方は、もしかすると間違っているのだろうか? いや、今はそんなことを考えている場合ではない。目の前の敵を倒すことに集中しなければ。

前線へ飛び出たことによって、ネイアは必然的に孤立する形となったが、これを切り抜けられないほど、軟ではない。むしろ、そこまで想定して彼女は動いているつもりであった。
無数の魔法陣が展開されたのを確認すると同時に、両手にエネルギーを溜め、衝撃波による防御を展開しようとするネイア。そう、先の戦いにおいて彼女が骨折する原因となった技だ。
痛ましい記憶があるはずのそれを躊躇せずに再度打とうと思えるのは勇気か、はたまた無謀か。集約されたエネルギーが右手一本に集まり、彼女が地を蹴って飛び立とうとしたその瞬間―――
迫り来る紫電に、X字状の炎が激突した。思わず振り返るネイア。あの攻撃一辺倒であったはずのロミネが、防御技を発動したのだから、驚かずにはいられないだろう。
だが、同時に彼女は心強いとも感じていた。これで自分は、完全に攻撃へ専念することが出来る。以前のように、ロミネを守りながら立ち回る必要はないということだ。

背後から聞こえてくるロミネの声に無言で頷きながら、改めて疾駆するネイア。加速による風圧で魔法陣より放たれる光を押し退けながら、彼女は一気に敵の懐へと踏み込む。
彼女はそこで先程防御用に溜め込んでいた衝撃波を放出すると、直ぐ様その反動を利用して後方へ飛び退いて距離を取り、間髪入れずに二撃目の詠唱を開始する。
空中に現れた輝くエネルギー体。次の瞬間、それが目を開けることすらも困難なほどの光を放ったかと思うと、大きな弧を描きながら、相手へと襲い掛かる。
強烈な光によって視界を奪われれば、まず回避は間に合わないだろう。しかし、ネイアは決して過信せず、攻撃が躱される、もしくは防がれることを想定して、次なる行動へと移っていた。

>ロミネ・リゼルファー、ヘルロード・ブラッドキス

3ヶ月前 No.663

Charlotte @kirieru ★Android=ryLO8WYMEG

【ギルド連合本部/救護室/霊犀 唯香】

「失礼します」

救護室に入るとベットの上にギルド長である青崎が寝ていた。
どうやら自身の力を試していた様で唯香を見るなりベットから体を起こす。
どうやら青崎の方もさっきまで激闘を繰り広げていたようでその体の状態から察する事が出来た。

「師範......既に耳に入っているかと思われますがファクトリーの所長が死亡した様で......上層部はこれを好機にファクトリーに向けて一気に攻撃を仕掛ける見たいですが......」

青崎に今、現在進行形で起きている状況を伝えていく。
これから自身が思っている事をギルド長に向けて伝える為の繋ぎとして。

「当然私達も出撃しますよね?けど師範のその体じゃ......だから今回は私一人で出撃します......!」


>>青崎 鷹男


スレが遅れてしまいすいませんでした!

2ヶ月前 No.664

"Tarantella" @zero45 ★h2BOlEz4kD_xrJ


【ダラカニ地方/クレーター/Nyarlathotep】

「……何を今更。お前の知る俺は三年前に死んだ。今此処に立っているのは、奴等への復讐を果たすが為だけに力を追い求め続けた亡霊に過ぎない」

 ジェラルドは失望の色を湛えた瞳でウィンディアを射抜き、所詮はその程度かと煽り立てたものの、彼女には発破が通用しなかった。逆に深い失望と哀しみを湛えた瞳で見つめ返しながら、彼女は落ちぶれた物だ、と告げて来る。
 それに対して応えるは、否定では無く肯定。彼女が知っている、狂気にも等しい努力を重ねた果てに、異能者と肩を並べる程の実力を手に入れ、精錬された己の剣技を誇りにさえ思っていた"ジェラルド・マックスロード"という男は三年前に死んだ。
 こうして彼女の前に立っているのは、その男の亡霊。鬼哭の叫びをあげ、旧支配者に対する憎悪を絶えず燃やしながら、力を追い求め続けた復讐の悪鬼であると、ジェラルドは語る。

「今までお前の仲間を演じ続けてきたのも、この状況を作り出す為だ。何故ならお前は決して仲間を見捨てない。だからそれを利用させて貰った……肝心な旧支配者の復活を阻止されてしまっては、全てが水の泡になるからな」

 以前までの彼なら絶対に浮かべる事の無い、醜い嘲りの笑みを浮かべながら、自らが"ザン"の一員として加わった理由を語り始めて行く。その傍らで、首を刎ねんと迫り来る武者の刃を、瞬時に形成させた漆黒の刃で受け止め、頭上から強襲をかける騎士の体当たりを、前方に展開した障壁で威力を減衰させた上で受け止め、その衝撃を利用して後方へと退く。
 そして彼女が落とす雷を素早い動きで縦横無尽に飛び回って避け続け、敵との距離を十分に稼いだと見るや否や、混沌の翼を広げて大地を蹴り、天高く舞い上がる。

「そして何より、何処までやれるのかを試しても見たかった。この力で全力のお前達を殺せないなら、神を殺す事など叶うまい。ああ、要するに全力を出せと言うのはそう言う事だ――どうせいつかは滅びる運命を背負っているんだ。此処で死んだ所で、構いはしないだろう?」

 闇の夜空に輝く月を背に、翼を広げて宙に浮かぶジェラルド。その後方に巨大な真紅の魔法陣が出現する。其処から轟音を響かせながら、姿を現すは巨大な誘導弾――それは紛れも無き"核ミサイル"。もっとも、その見た目は単なる威圧の為の外装に過ぎず、実際の中身は収束された炎のエネルギーでしかない。原典に比べて威力は当然遥かに劣るし、人体に有害な放射能を戦場に撒き散らす事も無いのである。
 だが、仮に迎撃に失敗し、地表への激突を許せばどうなるかは想像に難くない。収束された炎のエネルギーが猛烈な勢いで解き放たれ、この隕石孔の地表全体を焼き払う大熱波として襲い掛かり、生半可な防御では全身を焼き尽される事となるだろう。どちらにせよ、生命を脅かす脅威である事に違いは無い。

「これは人の悍ましき業が生み出した、破滅を司る兵器。その身を以て味わうが良い……!」

>ウィンディア・ヴァンディール 17代目葛葉ライドウ


【ジェラルド(?)、下衆な部分を曝け出して行くスタイル。疑似核ミサイルの迎撃の成否はお任せします】

2ヶ月前 No.665

救国の英雄 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Qks

【ファクトリー本部/実験室/テッサ・プリンスキロ】

予想はしていたことであるが、やはり目の前の男は旧支配者の復活に肯定的な意見を示した。彼にとっては、それで世界が破滅しようが、そこが自分にとっての理想郷であることに変わりはないのだという。
テッサは表情を変えずとも、内心でその言葉に対して強い憤りを抱く。己の利益とはまた違った側面であるとはいえ、結局は自分のことしか考えていないのである。
今まで見てきたファクトリーの者達は、大半がそういった人間であった。中にはノーラのような例外もいるが、本当にごくごく少数派であり、それが露見するようなことがあれば、一瞬で爪弾きにされる。
異なる思想を持ちながら、テッサが今までそうした扱いを受けてこなかったのは、一つは理事であるということと、もう一つは表面上は協力する姿勢を見せていたということが大きい。
ザルカヴァの攻略作戦に一応ながらも参加していたことからも、それは明らかだろう。彼女は敵を傷付けることはしなかったが、かといって味方に歯向かうような素振りも見せなかった。

結果として、組織そのものが大混乱に陥るまで脱出の機会を掴むことが出来なかったが、ノーラ達に被害が及ぶことは避けられたので、無意味ではなかっただろう。
まるで口が裂けているのかと錯覚するほど口角を釣り上げ、笑う男。だが、次の瞬間、その瞳は歪み、両腕が真っ二つに割れ、そこからゴムのように伸縮する腕が四本、生えてくる。
鞭のように撓りながら襲い掛かるそれを、テッサは簡易的に展開した魔法障壁によって防ぐ。この障壁は一撃で消滅してしまうのが難点だが、その分長い詠唱を必要とせず、一瞬で展開出来る。
出来れば、ノーラの方にも救いの手を差し伸べたかったところだが、彼女は彼女なりに対処していたようなので、これならば大丈夫だとテッサは胸を撫で下ろした。

「貴方にとってもは完璧な世界かも知れませんが、私達にとってそれは、欠陥だらけの世界です。私達の理想郷は、別の場所にある」

旧支配者の支配する世界。それを望む者がいるのは、今更確認するまでもない事実だ。しかし、テッサを含めた大多数の人間にとって、二度目の大災厄など絶対に避けたい最悪の事態だろう。
どんどん姿を怪物のそれへと変化させていく敵を前にしても、彼女が怖気づくことはない。それに今回は……非常に味方にとっては心強い能力を持った少女が、共に戦っている。
昔ながらの長い詠唱から、巨大な魔法陣を展開するテッサ。もはや時代遅れの戦法であるかも知れないが、彼女はここまで、己の魔力一つで数多の戦場を生き抜いてきた。
白く光り輝く魔法陣が、テッサの腕の動きに合わせて脈動する。刹那、放たれるは空間そのものを斬り裂く魔力の波動。斬り裂かれた空間からは異世界の物質が溢れ出し、そこに立つ者を侵食していく。
ただでさえも凄まじい光景だが、仮にノーラの能力の影響が相手に出ていれば、彼は想像を絶する恐ろしい瞬間を目の当たりにすることとなるだろう。勿論、テッサは確証のない事象に山を張ることはなく、古典的魔導師特有の鈍重な動きながらも、静かに敵の反撃に備える。

>ネームレス、ノーラ・ヴァンピーラ

2ヶ月前 No.666

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_zI8

【ファクトリー本部/実験室/ネームレス】

彼が見るに、吸血鬼を彷彿とさせる人物の手甲鉤の辺りからいくつもの蚊が溢れ出して来る。そんな蚊を警戒していると瞬きする度に蚊を撒き散らしていた人物が本物の吸血鬼、それもかなり手練れで一筋縄では行かない程に強者の様に感じてしまう。そして目の前に吸血鬼に最大限の臨時体制を行おうとかと考え始めてしまう。さらにその吸血鬼は星の様な数の蚊をこちらに寄こし、何か攻撃を仕掛けるのかと彼は蚊では無く吸血鬼を警戒する。しかし感染病を媒介する蚊を本来なら警戒しなければならず、今すぐに攻撃を止めて身体の皮膚を硬質化させ蚊による吸血を防ぐべきなのだがネームレスはその知識が無い為、たかが小さな虫だとそのまま放置する。勿論、視覚的に鬱陶しいので払い除ける程度の動作は行っている。またこちらの攻撃に対して相手の吸血鬼は手甲鉤で攻撃を弾きながら蝙蝠の様な翼を大きく広げ攻撃を避ける。
一方で、魔法使いは魔術か魔法の類であろう障壁を出現させ防御する。障壁は攻撃を防ぐのと同時に消えてしまう。そして女性はこの世界を欠陥品だと評価して、自身に怖気付く事無く立派に立ち向かって行く。
だがネームレスは四つの目の瞳孔を開いてはそんな二人を見てやっぱりこの世界は自分にとって理想郷である事を証明する。

「魔法使いに吸血鬼。この種族が同居している地点で十分素晴らしい理想郷だ」

すると、魔法使いは世界を切り裂きその世界の隙間から異物とも言えない恐ろしい異質な物体がネームレスを襲って行く。だが此処でネームレスはある事に気付く。それは事前に分裂させ配置させておいた現在、この部屋の隅の方で隠れている眼球に姿を変えている自分達が見る光景と本体の自身が確認している光景が全く異なっていた事。さらに吸血鬼の姿においてもかなり状況が違っている。これにより、頭の中がかなり混乱してしまい、自身が見える世界と言うが分からなくなってしまう。
とりあえずどちらの光景でも対応出来る様に、ゴムの様に伸びた二つの腕を上の天井に思いっきり突っ込み固定させ、そのまま腕を縮める事でネームレスは天井に浮遊する。そして残りの二つの腕を同じ壁に突っ込み固定させたのと同時に天井に突っ込んでいた腕を外し、壁際に移動する。この動作を実験室内の壁や天井、床、全てを使い全力で高速移動を行う。またゴムの伸縮を利用する事で速度は意識しなくとも上昇を開始する。天井や壁、床は至る所に亀裂が入りまでこの動作が続いていく中、突如としてネームレスは高速移動の矛先を魔法使いと吸血鬼に向かって踏み込んでくる。しかも身体中はいつのまにか棘が大量に吹き出しており確実に致命傷を与えるべく二人に襲いかかろうと歯向かう。

>>テッサ・プリンスキロ、ノーラ・ヴァンピーラ

2ヶ月前 No.667

lzh @lllllzh☆PvKD6UICUoMc ★TuwsMa7hHI_6XV

【ファクトリー本部/実験室/檀正宗(変身解除→仮面ライダークロノス)、アッキ】

「!」
何かを察したのか小娘がいきなり闇魔法を私めがけて放ってきた。
闇の弾は地面で爆発し、煙幕として機能する。

「くっ……」
私はとっさに防御の姿勢をとった。
煙が晴れるころには、目の前に小娘の姿はなかった――――

「やはり私の目に、狂いはなかったようだ……」
思ったとおり『小娘に何の能力もない』ということはなさそうであった。
私に逆らった罰として当分はただ働きさせるとしよう……

『ガシャット……』

小娘を捕まえるため、私はクロノスに変身し、
そのままゆっくりと歩き出した。

『バグルアップ…… 今こそ時は、極まれり!』

>周辺all

【ファクトリー本部/動力室に移動中/アッキ】

「はぁ……はぁ……」
あたしは走っていた。
なんでなのかというと、あの変なオッサンから逃げているのだ。
一目でわかった、あれはかなりやばい敵だって。

「このあたしが……こんなまねするなんて……」
自分でも信じられないくらいだ。
どこがどうなっているかもわからない場所で敵から逃げ惑っているだなんて。

「……ん?」
近くで話し声が聞こえた。
物陰から見ると、兵士達がどこかに向かっているようだった

「動力室で何かあったらしいな……」
「だな。まぁなんにしろ俺達が今すべきことは一つなんだがね」
一部の兵士達が駄弁っていた。

「『動力室』ねぇ……」
正直今のままだと勝てる見込みがないので兵士に紛れるとしよう……

>周辺all

2ヶ月前 No.668

老骨 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Qks

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2ヶ月前 No.669

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【ギルド連合本部/救護室/青崎 鷹男】

毎度ながら律儀なものだ、同年代であるにも関わらずきっちりと敬語で接してくるとは。正直言ってむず痒いのだが、やはり立場が立場である以上徒に訂正するのは憚られた。

「……ああ、任せたぞ」

俺も一緒に出る、という言葉をすんでの所で飲み込み唯香を激励する。ここは彼女を笑顔で送り出してやるべきだろう、でなければその実力を否定することになりかねない。
彼女はこことは違う世界の出身ではあるが、ギルド長としてそれなりに強さと心意気は見てきたつもりだ。陰陽五行を始めとした技の数々を見事に使いこなし、どのような相手、状況でも不足なく戦うことができる戦闘力。そして如何なる逆境でも帰服しない精神力と正義感。後者については些か過剰な節があるため、ネイアと似たような思想にならないか不安である。故に、

「必ず生きて帰ってこい。これは命令だ」

無様でもいい、惨めでもいい、勝てないと思ったら敵前逃亡も許可する。捨て身の特攻などもっての外だ。何だかんだ言っても全員生還するのが理想的なのだから。生きている限り何度でもやり直せる、死んでしまっては切磋琢磨も自己研鑽も出来ない。仮に彼女が戦死したらどうなるか、自分でも想像がつかない。泣き叫ぶのだろうか、或いは塞ぎ込むのだろうか。

(そんなことを考えていても何が解決するわけでもないな)

未来のことなど分かる筈もなし、その時はその時だ。今は仲間達を信じ、自分にできることを成すだけだ。

>>霊犀 唯香

2ヶ月前 No.670

革迷家カーリー @fromsign☆Tzz8anAJCsGV ★iPad=BfSnDq1JcU

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2ヶ月前 No.671

無明の闇 @zero45 ★h2BOlEz4kD_xrJ


【ファクトリー本部/タラップ/ヘルロード・ブラッドキス】

 紫光の眩い輝きを湛えた雷霆の巨剣が、ロミネが放つ真紅の焔十字と激突を繰り広げた末に霧散する。以前の戦いに於いては攻撃一辺倒の、悪い意味で"紅炎の核弾頭"の異名に見合った戦い方を見せていた彼女が、こうまで見事に精錬された防御技を披露して来たという事に対して吸血鬼は驚愕を禁じ得ない。どうやらザルカヴァで相見えて以降の戦いの中で、彼女は想像以上に成長を果たした様だ。
 そして、雷電の一撃が防がれた事により、防御へと移る必要が無くなったネイアは、加速で光の包囲網を抜け出して、勢いそのままに吸血鬼の懐へと踏み込んで来る。彼女の右手に集約されたエネルギーが解き放たれ、其処より生じた猛烈な衝撃波が、吸血鬼を襲う。

「……遅い、だが何より弱い。この俺が対応出来ている以上は、旧支配者に対しても通用しないと思え」

 迫り来る衝撃の荒波を前に、しかし吸血鬼は涼し気な顔を崩さぬまま、即座に右手へと膨大なエネルギーを集約して地面へと叩き付け、衝撃波に対して衝撃波を以て相殺。衝撃波の反動が全身へと襲い掛かるが、それを全く苦としないまま、敵に向かって疾駆して距離を詰めて行く。
 その途中、二撃目となるエネルギー体から放たれた白光によって視界を奪われるが、瞬時に全方位へと闇の障壁を張り巡らせて防御を完成させる。襲い掛かる光は障壁に阻まれた末に消失し、その応酬として障壁から無数のレーザーを撒き散らして行く。
 障壁を維持していたエネルギーを全て放出し、姿を再び現した吸血鬼に握られていたのは、漆黒色の双槍。それを構えると、加速しながら光線の合間を縫う様にして突き進み、それぞれに向けて槍を投擲する。

「逃げ場は与えん。各々のやり方で、防いで見せろ」

 撒き散らされた光線によって逃げ場を極限まで減らし、身動きが取れなくなった所を、神速の如き速さで突き進む槍で貫き殺す一撃。此方の言葉に従い、防御で往なすか、或いは強引に回避へと移るか。都合の良い展開としては前者を選んでくれる事だが、そう上手くは行くまい。焦らずゆっくりと、正さねばならぬ部分を自覚させる機会を待ち続けるとしよう。

>ネイア・カヴァリエーレ ロミネ・リゼルファー


【遅れました(土下座)】

2ヶ月前 No.672

@sable ★mvaJaf04S7_PHR

【ファクトリー本部/動力室/レイ・リゼルファー】

「わかった。幸運を祈る」

連合体への転向を志す者がいれば救出しろというテッサの言葉に頷き、壁に空けた大穴から外へ出る。連絡通路を使えば出口まですぐだろうが、人通りも多いはずなので見つかる危険性がある。
仮にも理事を務めていたのでこの建物の構造には詳しいが、自分と同じかそれ以上の知識を持つ者がごまんといることを考えると、馬鹿正直な脱走はリスクを孕むばかりだろう。

「ああ、君からは無限の可能性を感じる」

すっかり元気になって胸を張るリボンの少女の言動を、レイは否定も無視もせずに肯定した。別にお世辞でもなんでもない本心である。戦果を挙げられていないのは彼女の実力のせいではない。単にファクトリーという組織が合わなかっただけだ。
それに節々に末の妹と似た所が見受けられるせいもあってか、彼女への親近感は高まりつつある。年下の相手に慣れているのもあるからだろうか。
肉親の無事を知り涙を流してからというもの、レイはかつての面倒見のいい好青年へと戻りつつあった。

「しかと覚えておこう。俺はレイだ」

チルノの言葉を聞いて思い出したように名乗る。自己紹介を手短に済ませたレイは、彼女を先導するようにして通路を走っていく。
騒ぎに乗じて逃げ出すなら、この施設の外壁に大穴を空けて逃げ出すのもいいかもしれない。そんな今後の展望を巡らせる彼の顔は、"ゼロ"だった頃とはまるで別人のようにイキイキとしていた。

>>チルノ、ノーラ・ヴァンピーラ、テッサ・プリンスキロ


【お待たせして申し訳ないです!】

2ヶ月前 No.673

変幻自在 @sable ★mvaJaf04S7_PHR

【ダラカニ地方/クレーター/ウィンディア・ヴァンディール】

ジェラルドの言葉を寸分も聞き漏らすまいと受け止める。彼がかけてきた発破に乗ることこそしなかったものの、今の状況を作り出した責任は自分にもあるからだ。
怒りや悲しみこそすれど、真実から目を背けるほどウィンディアは弱くはない。背負うべき使命から逃げ、運命に従うままにしていては、決して強くはなれない。
混沌は必ず討ち取る。例え自分のことを仲間と思ってくれなかったとしても、ジェラルド・マックスロードを連れ帰る。その意思を固め、決意を新たにしながら運命と向き合う。

「やっとわかったわ。真に貴方を飲み込んだのは、混沌でなければ、大災厄で変貌した世界でもない…」

天高く飛翔するその姿を眺め、ポツリと呟きを漏らす。真紅の魔法陣から姿を現した弾頭には驚愕を禁じ得なかったが、例えアレが本物であろうとなかろうと、自分がやるべきことはただ一つ。
そうでないと彼は取り戻せない。混沌にも勝てない。世界を救うことだって出来ない。常に全力で戦う事こそが自分の使命ではないか。
右後方へ大きく身体を捻り、左手を心臓のある位置に添えて力を溜める。握り締められた右の拳に集まっていくのは、火・水・氷・風・光・闇の六属性のエネルギー。
それらが混じり合い、ほんの一瞬だが虹色の光を覗かせるのを見たウィンディアは、勢いよく前方へ拳を突き出した。上空に展開された巨大なエネルギーの盾がミサイルを受け止める。
『〇〇ウォールX』を封じられたり、破られたりした時に備えて練習していた防御技だが、まだ完成には至っていない。それでも相応の防御力はあるらしく、ミサイルを破壊するとともに溢れ出した炎もある程度掻き消すことができた。

「貴方の"弱さ"よ!」

全身に雷を纏って地面を蹴り、回転を伴いながら炎の中を突っ切る形で上空へ飛び出す。生み出された蒼い雷電の渦が逆巻き、その先端はドリルの様な鋭さを湛える。
そう、これは紛れもなく城塞の戦いで編み出した技。本来右足を軸とした技のはずだが、今回は左足を使って放たれた。右足を負傷しているのもあるが、極めていればその程度の差はものともしないはず。テストを兼ねての使用とはいえ、全力を注ぎ込んでの一撃だ。
振り落とされた雷の螺旋は、城塞で使われた時とは比べ物にならない凄まじい勢いを誇り、混沌を突き崩さんと唸りを上げる。

>>Nyarlathotep、17代目葛葉ライドウ


【お待たせしました!】

2ヶ月前 No.674

茶碗蒸しと悪魔遣い @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_5cz

【ダラカニ地方/クレーター/17代目葛葉ライドウ】

『おい17代目! あのマークは!』

「慌てるなヨシツネ、アレが本物の核である保証はない」

核ミサイルを見て動揺するヨシツネだがライドウはそれを冷静に否定する、このご時世に核ミサイルを用意できるとは思えない。
這い寄る混沌が召喚されたのは外なる神々が召喚された後で文明が滅んだ後か直後だろう、その頃には核ミサイルを用意できる国などない。
ならば外側だけしつらえた偽物だろう、だがアレから確認できる魔力は膨大なものだ。爆発すればこの辺り一帯は灰燼と化すだろう。
這い寄る混沌は言葉でウィンディアに揺さぶりを掛けるが、彼女は微塵も屈した様子はない。悲しみこそすれ、それを受け入れた上で立ち向かう姿勢を示している。
悪くない、ウィンディアもまた”立ち向かう者”だ。彼女にならば背中を預けられそうだ。体当たりを敢行したホワイトライダーを管に戻す。

「来い、フツヌシ!」

『応よ!』

次に呼び出す悪魔はフツヌシ、辺りに無数の剣を浮遊させた修行僧のような姿だ。フツとは斬るという意味でありヌシは神の意。
高位の悪魔の連続召喚は流石に体に堪えるが、今攻め手を緩める意味はない、ウィンディアの攻撃でミサイルを撃ち落とし溢れる炎をある程度掻き消す。
だが完全ではない、フツヌシに「散らせ!」とだけ命ずるとフツヌシは無数の剣を幾層にも展開、回転させて炎を散らしていく。

「往くぞヨシツネ、合わせろ!」

『あいよォ! 行くぜぇぇぇ!』

<八艘飛び!>

ライドウは真正面より袈裟斬り、斬り上げ、薙ぎ払い、突き、回転斬りを浴びせ、ヨシツネは八方向より跳躍と斬撃のヒット&アウェイを繰り出す。
溜めているマグネタイトの二本目が底を付きそうだ、このまま順調に押し切れるとは思えないが、一応ウィンディアに声だけは賭けておこう。

「貴様の背中は俺が預かる、貴様は後悔なき選択をしろ」

最終的に這い寄る混沌を、ジェラルドをどうこうするかはウィンディアに委ねるとライドウは言う。
這い寄る混沌に立ち向かう唯一の方法、それは”光に向かって歩みを止めない”ことだ。

>ウィンディア・ヴァンテール、Nyarlathotep

2ヶ月前 No.675

空想吸血鬼 @kyouzin ★XC6leNwSoH_Qks

【返信遅れました、申し訳ない】

【ファクトリー本部/実験室/ノーラ・ヴァンピーラ】

旧支配者……その名こそノーラは理解してはいるが、その姿を見た事は無く、その性質も理解していない。 いや、見ていないのはおそらく多くの者が同じなのだろう、だからこそ、今生き残れている訳で。 それこそ、本当に直視できた人間と言うのは、例外なく死んでいるだろうから。
……だからノーラには、旧支配者をありがたがるファクトリーの面々も、それこそ恐れているテッサの事もよく分かっていない、何をしたか、というのは確かに大災厄と言う形で現れてはいるが、実際の所、旧支配者と言う名前だけが一人歩きしており、知識のある人間が理論によってのみ論じている概念であるようなモノ。
少なくとも、それをノーラは理解したいとは思わなかった、信頼している人が恐ろしいものだと言うのならばそうなのだろうし、仮に意見が逆でも、言っていたのがテッサなら従っただろう。

しかし、彼女は……オクサナのやり方には、高貴な吸血鬼である"ノーラ"としても、ノーラと言う一人の"子供"としてもあまりにも残虐で、理想とかけ離れていると考えており、それに比較すれば現トップの二人はまだ良いのだが、それでも、サロメたちもオクサナと同じ道を歩むと言ったのだから、おそらく、旧支配者に頼ると言う道その物が、良い物なのだろう。

だから、自分は向こうに戻らない、旧支配者など関係ない、お前たちの指導者とやり方が気に入らないと言う単純な理由で。
子供染みた身勝手な理由、だが、それこそが、作る必要も無く『吸血鬼らしい』所なのかもしれない。

「フン……旧支配者に頼らずとも、そんな世界は幾らでも作れる。 このノーラ・ヴァンピーラと、テッサが居るのだからな!!」

根拠は無い、しかしながら、ノーラはテッサとの関係の事しか考えていて居ないため、確かに旧支配者に頼らなくても共存は成立する、視野の狭い話ではあるが。
そして相手は、歪な変形を行ったかと思うと、そのゴムのような体を生かして高速移動を行い、タックルのような形で攻撃をしてくる。

ただの体当たり、かと思いきや、何時の間にやら全身を棘で覆っており、十分な威力はあると考えたほうが良いだろう。

また、先ほどのように手甲鉤で受け止められるような勢いと質量でもない。
本来前衛に当たる自分が敵の攻撃を受け止めてテッサを守るべきなのだろうが、伝染病を完全に満たさねば、そんな芸当は不可能だ、満たしたとしても、あくまで自分は『幻覚の能力者』であって、超人的な身体能力を持っている訳ではないのだから。

ノーラの体が一瞬霞んだかと思うと、彼女の体は一瞬にして無数の蝙蝠に分裂し、敵の攻撃を回避する。 ……実際はジャンプで避けただけと言う、回避と言うよりは『コースから外れた』だけの物であるが、それでも幻覚の効果で、敵が適切な軌道で攻撃するのは不可能だ。

そして、無数の蝙蝠は、ノーラの着地地点で集合し、彼女の形を形作る。 さらには蚊たちの見た目は徐々に霞み始め、不可視の感染源になり始める。

「……これぐらいならば気づかれぬか。 くくっ、我が血液に貫かれて死ぬが良い!!」

彼女は手甲鉤の先端部分を敵に向ける。 すると、三本ある爪のうち真ん中の一本の先端が盾に開いたかと思うと、そこから銃口が現れる、要するに、仕込み武器だ。
そして、ノーラはその仕込み銃を発砲する。 最も、直線的な軌道で相手に迫る普通の弾丸であるが……

相手からすれば、幻覚の効果によって、何処から放たれたかも不明瞭な、血を象った魔力弾のように見え、さらに生きているかのように不規則な軌道で迫る弾丸となっているのだ……もっとも、『本物』は普通の弾丸なので、着弾する場所は同じなのだが。

>テッサ・プリンスキロ ネームレス

2ヶ月前 No.676

Lumen Sage @makita ★Android=1ZJoxJicBJ

【 ダラカニ地方/枯れ木/カエルム(賢者戦闘服) 】


 双方による銃撃戦。光陰術を使いながら弾丸の雨を逃れる賢者に対して、少女の方はまるで一切の痛みも感じないアンドロイドのように弾を一身に浴びて、大量の血を滴らせながらもその足を止めようとしない。
 人間であって生物としての人間ではない、人間というものを特徴づける概念がそのまま受肉し存在しているかのような少女には、好奇心に勝る動機など皆無なのであろう。それ故、彼女には諦めるという選択肢は無い。少なくとも賢者はそう感じていた。

「姿は人間であっても、まるで前に進むようにプログラムされた機械のようだな……」
 しかしだからといって賢者は諦めたわけではない。好奇心旺盛な人間の弱点といえば、目移りしやすいというところだ。ならばその弱みを利用しない手立ては無いのではないか?
 勿論、普通の感性で、ファクトリーの為に戦っているといった使命感を明確に持ったものであるならばまず相手にしないような考えではあったが、狂気ともいえるほどに好奇心だけでひたすら動いている場合であれば話は違うのではと考えた。

「先か……。この先には殺風景な景色と普段通りの戦いが巻き起こる戦場が広がっているだけ、所詮似たり寄ったりだ。それでも進みたいというのならば、もっと有意義な場所へと向かった方がいいと私は思うがな?」
 そう言うと、賢者は一旦戦闘を辞め指を鳴らした。パチンという高い音と共に、賢者と少女の間に展開されたのは優しげな光を放つ金色の魔法陣。光陰術を何度も使用したことによって霊力が高まり、それを現出することが可能となったのである。

「その先には神の世界がある……。つまりはこの魔法陣は天界への入口だ。……善良なる魂の安息の場所、御使い達が集う光の庭園―――――」
 古今東西人類が長い歴史の中で思い描き続けた神の住む場所。まさにそんな世界へと繋がる門が、人間の少女の前で口を開けて待っている。だが……
「――――だがタダでは通さない。誰でも異世界に入る資格があるわけではないからな。試練を乗り越えてこそ通れる選ばれたものの行く場所だ」
 別にそのまま入らせてもよかったのだが、障害があった方が燃えるだろうと感じ、先へ行くために敵と戦うというシチュエーションを設けることにした。その敵とは勿論、天界に住まう御使い。


>Human

【遅くなりました、申し訳ありません!】

2ヶ月前 No.677

"悪夢" @zero45 ★h2BOlEz4kD_xrJ


【ダラカニ地方/クレーター/Nyalrathotep】

 轟音と共に紅の魔法陣より顕現するは疑似核誘導弾。放射能を撒き散らして死の空間を生み出さない分、温情であるとも言えるが、その本質は原典同様大量殺戮兵器である事に変わりは無い。弾頭部が地表に激突したが最期、内部に蓄積された膨大な焔の魔力が解放され、猛烈な勢いで放たれる大熱波が全てを灰燼へと帰させるのである。
 だが、二人の戦士は破滅の鏃へと恐れる事無く立ち向かう。六大属性の全てを混ぜ合わせて虹の光を生み出したウィンディアが展開した巨大な魔力の盾によって誘導弾は受け止められ、その際の衝撃によって破壊された部分から焔が溢れ出して来るものの、盾によって悉くが掻き消されて行く。更にはライドウの従える悪魔達による無数の剣撃によって焔は散らされ、鋼は断ち切られる。
 そして遂には、蓄積された焔の魔力が底をついた事によって誘導弾は無力化されてただの鉄の塊となり、重力に従うまま緩やかに落下を始めたのであった。

「その通り、その弱さ故に此処まで堕ちた――」

 無数の剣撃が疑似核誘導弾を斬り裂く寸前に、焔の中を突っ切って上空へと舞い上がったウィンディア。逆巻く蒼の雷電螺旋を振り落とす彼女は、"ジェラルド・マックスロード"を堕落させた物が、混沌でも大災厄で変貌した世界でも無く、彼自身に巣食う"歪み"、即ち"弱さ"であると断定する。そんな彼女の言葉にジェラルドは肯定を――

「――とでも言うと思ったか? よく此処まで偽物が語る言葉を、この男が抱く本心であると信じた物だ。何にせよ、貴様が全力を出した時点でこの男の命運は決まった。正真正銘の亡霊として彷徨い続ける事となるのだ……"誰かを救いたい"と言う本心を抱きながらな」

 ――返さない。最も悍ましくて醜悪な表情を浮かべる"混沌"は、苛烈に荒ぶる雷電の力を最大限に掻き集めて槍に変え、それを彼女の心臓を目掛けて投擲する。雷速を越えた速さで放たれた雷槍は螺旋を突き抜けて一直線に彼女へと迫って行く一方、螺旋が迫りつつある彼は無防備のまま動かない。動く筈が無い。何故なら、混沌は彼女が全力を一撃に注ぎ込むこの瞬間を狙って、わざと戦意を焚き付ける様に"堕ちたジェラルド・マックスロード"の演技をして来たのだから。
 当然の如く、無防備の"魂無き"彼の肉体は螺旋を直に受け、激しく痙攣しながら雷電に焼かれる事になる。そして攻撃が収まった直後に翼が消え、全身に火傷を負った瀕死の身体は墜落を始める。その光景を前に、混沌はひたすら嘲りの狂笑を続けるのであった。

>ウィンディア・ヴァンディール 17代目葛葉ライドウ


【混沌 is DUST. 救いは……ありますあります。
 あと2レス程でニャル本体も撤退する予定です】

2ヶ月前 No.678

偽りの神 @sable ★mvaJaf04S7_PHR

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2ヶ月前 No.679

lzh @lllllzh☆PvKD6UICUoMc ★TuwsMa7hHI_6XV

【ファクトリー本部/動力室/アッキ】

後をつけると、一つ、部屋の扉があった。
その扉を兵士達は開き、中に飛び込んでいった。

「動くな! 大人しくしろ!」
兵士は中の人間に武器を突きつけ、相手を威嚇する。
なるほど。『動力室で何かあった』というのはこういう事か。
あたしは納得した。

「見ない顔だな……気づかないとでも思ったのか?」
別の兵士があたしに気づいた。

「!」
あたしは身を守るために闇魔法でそいつを吹っ飛ばす。
しかし気づかれた以上他の兵士も向かってくるだろう。

「ちいっ!」
あたしは兵士を押しのけ一気に走り出し、
そのまま『動力室』へと駆け込んでいった。

「うぅっ……反逆者を捕らえるついでに、そこの小娘も捕らえろ!」
押しのけられた兵士が起き上がって叫んだ。
兵士が『動力室』の中に入っていく!

>動力室周辺all

2ヶ月前 No.680

冷気を操る妖精 @aaazzz123 ★Android=KP9LssNLxz

【ファクトリー本部/動力室/チルノ】

無限の可能性…んん、なんといい響きか。
レイの後をパタパタと羽を羽ばたかせて着いていきながらチルノはさらに得意になる。

「そうでしょそうでしょ!!やっぱわかる奴にはわかるのねぇ…どんどんあたいを頼ってくれていいわよ!!」

チルノの発する冷気がまた少し強くなる。簡単に言えば、「元気な上に気分がいい」ということ。
今のチルノは以前と違い完璧なコンディションだ。いざ急な戦闘になってもフルパワーを出せるだろう。
…恐らく、スペルカードを通さずに能力を使い、上手く制御できずに疲れてしまうところまでセットだろうが。

レイの後を着いていく途中、来た道の方向がなんだか騒がしい声が聞こえてくる。

「ねぇ、なにか聞こえるけど…」

聞こえてくる騒ぎの声はどうやら誰かを追っているかのようにも聞こえる。
それも自分たちでは無い誰かだ。

「…!誰かあいつらに追われてる!助けに行ったほうがいいんじゃないの!?」

チルノはさっきのテッサの「脱出を願うものは連れていけ」という言葉を思い出した。
追われている者が誰であろうと、ファクトリーから逃げているのであればそれはファクトリーと敵対関係にあると言って良いだろう。共に連れていくには十分な理由だ。

>>レイ・リゼルファー(アッキ)

2ヶ月前 No.681

救国の英雄 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Qks

【ファクトリー本部/実験室/テッサ・プリンスキロ】

「残念ながら、私は魔法が扱えるだけの人間です。貴方の望むような超常の存在ではありません。彼女は別ですが」

魔法使いを種族と称した男に対し、テッサは素っ気なくそう返す。しかし、テッサに関しては彼の想像通り、吸血鬼であると敢えて"嘘"をついてみせた。
これは彼女の空想伝染病の効果をなくさないためである。本当にそれが出ているのかどうかは定かではないが、味方の強みを否定してしまうのは戦略として最低だ。
状況としては二対一と数的有利ではあるものの、相手の能力がまだよく分かっていない以上、探り探りの戦法を強いられることとなる。下手に打って出れば、手痛い反撃を喰らうこととなるだろう。
腕を天井に突き刺した敵は、高速移動をしながら部屋中を跳ね回る。ただでさえ攻撃の隙が見つからないだけではなく、狭い部屋の中では脅威が何倍にも増す。
特に、動きが鈍重であるテッサにとって、この速度は脅威だろう。彼女は相手が自分へ向かってくる度に障壁を展開することで何とか凌ぐが、このままではいつまで持つか分からない。
ノーラは至って普通の動きで攻撃を回避しているが、上手く空想伝染病に敵が感染していれば、その光景は違ったものとなっているはずだ。防御に徹していたテッサも、いよいよもって反撃へ動く。

「私にとっての理想……それは、全ての民が平等に平和を享受出来る世界」

ノアキス帝国が世界最強の国家として君臨していた時代。防衛戦争以外は行わないと宣言した帝国は、その裏で数多くの小国を攻撃し、自らの領土を拡大させていった。
歴史は勝者によって紡がれるもの。先制攻撃を仕掛けたのは彼らであるにも関わらず、事実はいとも簡単に捻じ曲げられ、多くの真実が闇へと葬り去られたのである。
栄華を極めた帝国の地下で、全ての人権を取り上げられ、命を落とすまで働かされ続けた奴隷達。ノアキス帝国の繁栄は、数え切れない犠牲のもとに成り立ったものなのだ。
限られた一部の人間のみが享受出来る平和になど、意味はない―――それがテッサの持論。彼女は、この世界に住まう全ての者が平等に生きられる平和な世界を夢見、戦う。

テッサの足元に描き出される魔法陣。白く、ある種の神々しさを感じさせるそれが、眩い光を放つと同時に、それは始まる。爆発的な魔力の鼓動、脈動する世界。
今この瞬間、空間そのものが敵となった。彼女にとっての敵である男の存在を許さないとでもいわんばかりに、暴走した魔力が多種多様な攻撃となって襲い掛かる。
もしもここに空想伝染病が加わった場合は、一体どのような光景が眼前に広がるのであろうか……さぞかしそれは、恐ろしい眺めであることだろう―――

>ノーラ・ヴァンピーラ、ネームレス
【大変遅くなりました、申し訳ありません】

2ヶ月前 No.682

紅炎 @sable ★mvaJaf04S7_PHR

【ファクトリー本部/タラップ/ロミネ・リゼルファー】

新たに身に付けた防御技でピンチを凌いだロミネは、少し煤けた掌を見つめて頷く。確かにこの手で仲間を守ることができた。攻撃しか能のなかった甲斐性無しの自分はもういない。
まだまだ発展途上とはいえ、第一に足りないモノは補うことが出来た。進化の階段に片足をかけたという自覚が、彼女に更なる向上心を芽生えさせる。
もっと強くなりたい。必要な要素をどんどん突き詰め、真に強い戦士を目指したい。戦いが終わった時、大切な仲間達と笑い合えるように。
そう、自分は彼らのことが大好きなのだ。いつまでも友達でいたい。だから―――

(ネイアが足りないモノを見つけて強くなれるまで、何度だって守ってみせる。だから諦めないで!)

敢えて言葉をかけることはせず、障壁から放たれる無数の光線を黙々と撃ち落としていく。流石に物量攻めへの解答は持ち合わせておらず、止めきれなかった光線が、文字通り光の包囲網となってロミネを取り囲んだ。
ネイアと分断されてしまった以上、彼女のフォローはできない。ヘルロードの言う通り逃げ場も脱出口も存在しない。上を見上げても通り抜けられるだけの隙間は見当たらない。
加えて身動きが取れなくなったところ目掛けて槍を投げ込まれ、追い込まれてしまったロミネは厳しい表情を浮かべる。神速の槍と狭まった空間の組み合わせが、『真・ファイアーウォールX』を使うことを許さないのだ。
それでも彼女の目は死んではいない。この程度で音を上げてどうする。そう言わんばかりの輝きが瞳に灯る。

「うォらァッ!」

ロミネが選んだのは真っ向勝負。右の拳に溜めた炎を足元に撃ち込み、紅蓮の火柱を立ち昇らせる。間髪入れずに炎を纏わせた強烈な蹴りを叩き込むと、火柱は巨大な灼熱の槍に変貌を遂げ、どこまでも真っすぐな彼女の心を体現するかのように突き進んでいく。
槍と槍のぶつかり合い。食い止めていられる僅かな時間に攻勢に出るしかないと読んだロミネは、炎槍がこじ開けた隙間から飛び出し、地面を蹴って上空へと躍り出た。それでも数か所に傷を負ったが、あの包囲網をそのまま強行突破するよりかはマシだったはず。

「メテオストォォォォォォムッ!」

彼女の叫びに呼応し、天空から燃え盛る隕石が嵐の如く降り注ぐ。ヘルロードが無数の光線で自分達を雁字搦めにしたように、ロミネもまた数で彼を圧倒しようとしたのだ。
ここにネイアのカウンターが合わされば、きっと盤面をひっくり返せるようなパワーが生まれるはず。戦友を信頼しているからこその行動。
ネイアなら必ず進化して、もう弱いだの戯けだのと言わせない力を見せてくれるに違いない。

>>ヘルロード・ブラッドキス、ネイア・カヴァリエーレ

2ヶ月前 No.683

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_zI8

【ファクトリー本部/実験室/ネームレス】

棘塗れでの特攻は魔法使いが見事に障壁を展開する事で攻撃を防ぎ、吸血鬼は無数の蝙蝠に分裂して攻撃を見事に回避する。そしてネームレスは思っていた距離感と実際の距離感が大分違う事に気付きながらも、棘塗れの身体で壁に衝突する。そして壁際に立った状態で身体から生えた棘を魔法使いと吸血鬼に全方位に向け飛ばしていく。しかし同時に吸血鬼が軌道が読めない血液の様な魔法弾をどこからともなく撃ち飛ばしていく。同時に別の彼が見ていた景色は普通の銃弾。通常の物体を用いる弾丸ならば、硬質化による防御、伸縮化による跳ね返し等十分な対策を取れるが軌道が読めず、何の効果を齎すか不明な魔法弾等は非常に対処しにくい。とりあえず、身体全体を先程の蝙蝠と同様で身体を糸の如く分裂させて。もしも魔法弾に追尾機能が付いていても、ある程度対処出来る様に施す。ただし身体の細胞が糸状に変化するのは遅いのでその魔法弾の攻撃を普通に受けてしまい出血する。それでもどうにか頭だけを残したネームレスは魔法使いの発言に頭から糸に変わるまでに呟いていく。

「成程……この世界も如何様に変わる事が出来ると言う訳か。つまりこの世界にもまだ名前が無いと。それゆえに勿体ないとは思わないのか。この何者にもなれる素晴らしき世界を平和等と言う在り来たりな世界に変えてしまう事を」

そう言いながら彼の声さえも糸へ変わる様にネームレスと言う存在はこの世界に融けていく。先程の魔法弾による攻撃で何か毒や混乱、火傷等の特殊効果を受けた可能性を考え、負傷した細胞をあえて分解させ死滅させる。再生と言う選択肢も考えたが体力をかなり使うので飽く迄も奥の手。ちなみに、分解すればその分細胞は減ってしまう。
すると、魔法使いの足元から白い魔法陣が描き出されると眩く発光していき其処からどれも避けるにはあまりにもこの部屋では小さい程の隕石とも言える様な巨大な攻撃をネームレスを襲う。一瞬にして分裂していた糸の様な彼等はこのままだと全滅してしまう為、細胞をそれぞれで合体させ何人かの歪で奇妙な生命体を創り上げ各自で背中から真っ白な翼を生やして、外への脱出を試みる。しかしそれでもこの攻撃から間に合う事出来ないと判断して、翼を身体に覆い奇妙な形を成して身体全体を硬質化。そしてこの攻撃より世界の終局の方が恐ろしいのかと考えるといくつかに分裂した胸のトキメキが止まらない。勿論、硬質化しても魔法で形成された攻撃の為、特殊効果による耐性がネームレスには無く死ぬまででは無いがダメージを負ってしまう可能性も存在している。また二人を監視していた眼球達も硬質化して四つある内、二つが潰されている。しかし眼球の方は徐々に時間をかけてだが密かに再生していく。

やがて幾つかの歪な生命体は混合され、ネームレスをもう一度この世界に形成する。しかしどうやら彼の一部であった一体の生命体が先程の攻撃を多く攻撃を受けた事により硬質化したまま破片を残して死んでいた。それに彼は手に持って、口から捕食していき身体の腕の部分にその破片達を筋肉を使って配置させる。すると腕から今にも飛び出しそうな破片がズラリと腕に並ぶ。さらに腕からは細胞から分裂と言うより硬質化しながら独立して弾丸の様な形をした物体も腕に残したまま出現させる。

「ちなみにこの弾丸の一部はあえてゴムの様に伸縮化させてある」

そう言いながら両腕を伸縮化させゼンマイの様に捻って見せては、時計仕掛けの様に捻れから解放させ全方向に破片と弾丸とゴム弾が高速に撃ち出される。破片と弾丸を普通に飛ぶがゴム弾のみ、壁や床、天井に着弾した場合、跳ね返る性質を持っており軌道を読む事は難しい。さらに自身に弾が当たる事を考慮してネームレスは身体全体を硬質化させていた。

>>テッサ・プリンスキロ、ノーラ・ヴァンピーラ

2ヶ月前 No.684

This is Human @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Qks

【ダラカニ地方/枯れ木/Human】

もっと有意義な方向へ向かった方がよいと諭す賢者であるが、少女にその言葉が届くことはないだろう。彼女は、ある特定の先の景色を見たいという訳ではないのだ。
ただ単に、自分が見たことのない場所がどうなっているか、その先に何が広がっているのかを確かめたいだけ。そのためであれば、進む方向など、どちらでも構わない。
目的を達成するその瞬間まで、少女は歩みを止めないだろう。いや、彼女が目標を達成することなど、そもそもないのかも知れない。"先"に到達したら、きっと少女は、更に先へと進もうとするから。

「この先には僕の知らない世界が広がっているんですか?」

神の世界、天界への入り口という言葉に、少女は反応を示した。まるで想像もつかないような世界、未知という二文字に、彼女は耐え難いほどの興奮を覚える。
わざわざ道を用意してくれたのだから、そのまま進ませてくれるのかと思ったが、どうやらそういう訳ではないようだ。魔法陣の前に立ちはだかるは、それを出現させた張本人である賢者。
少女は一瞬落胆の表情を浮かべるも、すぐにそれは狂気の笑みへと変わる。そんなにもして、彼は自分を邪魔したいのか……だったら、どんな手段を使ってでも、この先へ進んでやろう。
天界に住まう者達が、次々と少女へと襲い掛かる。だが、やはり彼女が立ち止まる様子はない。次々に向かってくるそれらに対して銃弾を乱射、あるいは尖った動物の骨を振るうなどしながら、着実に歩みを進めていく。

>カエルム
【攻撃手段枯渇】

2ヶ月前 No.685

Charlotte @kirieru ★Android=ryLO8WYMEG

【ギルド連合本部/救護室/霊犀 唯香】

「はい!承知しまいました!」

青崎から出撃許可を貰った唯香は声を張り上げながら微笑む。
今、怪我で動けない青崎の為にギルドのエースである唯香が動かなければ連合体としても戦力は大幅に削がれるだろう。
唯香は救護室の出入口の前で立ち止まると再び青崎の方へと振り返った。

「師範、安心して下さい私は必ずここへ帰って来ます....ですから今はゆっくりと体を休めて下さいね......」

今回、青崎から無理はせず危なくなったら撤退しても良いと言う命令が下る。
無論、みすみす自ら命を捨てる事などと考えてはいない唯香は必ず本部へと帰還すると笑顔で青崎に伝えると同胞達が戦っているであろう戦場へと赴くのだった。



>青崎 鷹男

2ヶ月前 No.686

老骨 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Qks

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2ヶ月前 No.687

革迷家カーリー @fromsign☆Tzz8anAJCsGV ★iPad=BfSnDq1JcU

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2ヶ月前 No.688

空想吸血鬼 @kyouzin ★XC6leNwSoH_Qks

【ファクトリー本部/実験室/ノーラ・ヴァンピーラ】

テッサの、吸血鬼であると言うことを肯定する言葉に対してノーラは小さく胸を張った。 彼女にとって一番の幸福はこれなのだから、戦闘時とは言え、ある程度仕方が無い事だ。

そんな事はともかく、かく乱効果によって、本来取るに足らない小さな攻撃ですらも、厄介な攻撃に見えてしまう、そうして相手は無駄なリソースを使ってくれる。
ノーラの強みとはそういう事だ、彼女にとっては低燃費の弱い攻撃であっても、相手はそれに対処するために最大限の力を使う、また、伝染病は単独で機能しており、断じて伝染病を存在させ続けるためにノーラが体力を消耗すると言う事も無い。 なので、長期戦には滅法強いのだが……目の前のこれに消耗と言う概念があり、またそもそも長期戦が上手く運ぶかどうかは分からなかった。

ここまで歪で、あらゆる能力者ともかけ離れている相手が、普通の人間と同じように消耗すると決めてかかるのは危険だ。 それに、あまり悠長にやっていると、今度はテッサの方に限界が来てしまう。 だからこそ、自分がなるべく彼女が消耗しないように立ち回る必要がある。

「フン……そのありきたりな世界よりも素晴らしい世界と言うのは、多くにとって最低の世界だ。 貴様にとって100点、我々にとって0点の世界ならば、ありきたりな60点の世界で大いに結構ッ!!」

実際の所、ノーラもこの世界に不満足な点は、無いわけではない。 そうでなければファクトリーには入っていない。
だが、だからと言って目の前の者が語る、今のファクトリーに任せた後の世界など、どういう物かは大体想像が付く、そんな所に行くぐらいならば、テッサと共につまらない日常に興じるほうがまだ良い。

相手は姿を何度も変え、そして分裂と結合を繰り返してこちらの攻撃を耐え切った、その様はあまりにグロテスクだが、それに吐き気を催す暇すら無く、相手は反撃に移る。
ここでノーラは、テッサのフォローに回る、理由は先ほど言った通り、自分と違ってテッサが消耗するとまずいことになるからだ。

一瞬の内にテッサの前に躍り出て、その長い爪……手甲鉤で、飛んでくる弾丸や破片を引き裂き、叩き落す。
さらにその間に、無数の蚊を操って、相手を包囲するように布陣させるが……その際に蚊の操作に集中してしまったしたせいなのだろう、一発の弾丸がノーラの腹部を貫き、そこからは体勢を崩す形で他の破片や銃弾も最初の一撃ほど重傷ではないが、当たり続けて地面に落ちた。

普通の人間ならば、既に戦意喪失する所だ、そしてノーラはあくまで幻覚を使って自分を吸血鬼に見せかけるだけの能力者に過ぎない……しかし、彼女の能力の対象は、何も敵対者だけではない。

「下等生物がぁっ! 我が、このノーラ・ヴァンピーラがそう安々と負ける物かよ!!」

その瞬間、敵の周囲と自分の周囲に布陣していた蚊の腹部が水風船のように膨れ上がったかと思うと破裂し、空想伝染病を周囲に撒き散らして大きくその数を減らした。
だが、そうする事によって、敵だけではなく、自分にも伝染病の影響が出る。

銃弾によって開いた穴が休息に塞がって行き、血もぴたりと止まる。 だが、それはあくまで『幻覚』に過ぎない、自らに、痛みを感じず、既に再生が終わったと言う幻覚を流し込んでいるだけなのだ。

そして、もはや伝染病が満ちた以上、物理攻撃に頼るまでも無く、ただ『空想』だけでも十分な攻撃となる。
ノーラの両腕の爪が長く伸びて赤く変色し、それぞれが触手のようにしなり、相手を突き刺そうと襲い掛かる。

それらは確かに幻覚で、先ほどまでの手甲鉤や銃を使った攻撃と違って『実体』が無いため、当たった所で肉体的なダメージは受けない。 だが、空想伝染病が進行しつつある今、たかが幻と切り捨てられるような物でもなくなっているのだ。

>テッサ・プリンスキロ ネームレス

2ヶ月前 No.689

変幻自在 @sable ★mvaJaf04S7_PHR

【ダラカニ地方/クレーター/ウィンディア・ヴァンディール】

「アンタの言葉なんか関係ないわ。責任はこんな悪党にのまれたジェラルドと、それを止められなかった私にあるんだから」

元より混沌の語ることなど信用してはいない。奴の言葉を真摯に受け止めていたのは、偏にジェラルドの堕落を阻止できなかったことへの後悔あればこそ。もし赤の他人ならまるで耳を傾けはしないだろう。
しかし確信は得られた。彼の真の弱さは能力や実力の問題ではない。コンプレックスを抱えた自分の心、自分自身との戦いに敗れたのだ。そうでなければ得体の知れない力に手を出したりしないはず。
そう、ジェラルドは確かに落ちぶれたのだ。自分のモノではないチカラに身を委ねるという形で。

「随分と陰湿なやり口ね」

心臓目掛けて放たれた槍を回避したウィンディアは、敢えて雷電の螺旋をその身に受けた混沌を眺めながら、すっかり冷めきった口調でポツリと呟いた。
もちろん仲間の身体を傷つけられたことへの怒りや悲しみはある。だが表に出すことは絶対にしない。幼い頃からノアキス帝国の軍人として務め上げてきた彼女であればこそ。
それに覚悟は決めていた。彼を連れ戻すという目標を掲げてこの地に足を運んだとはいえ、最優先事項は戦いに勝利し、混沌を葬ること。その過程でジェラルドの死が避けられないというのならば、自分は甘んじて受け入れる。
全てが自分の手の平にあるような言動を取り、高笑いを上げるその姿に、ただただ冷たい視線を注ぐ。

「言われなくとも、そうするわ」

ライドウに向かってそう答えると、自分に向けて追い風を吹かせ、堕ちていくジェラルドの元へ一直線に飛んでいく。受け止めた彼の身体は酷く負傷し、全身を惨い傷が覆っていた。
まだ混沌がこの身体を支配しているとすれば危険な試みだが、ウィンディアは迷わずそれを遂行し、彼をそっと地面に寝かせた。

>>Nyalrathotep、17代目葛葉ライドウ

2ヶ月前 No.690

@sable ★mvaJaf04S7_PHR

【ファクトリー本部/動力室/レイ・リゼルファー】

不意に後ろが騒がしくなったのに気付き、追っ手の可能性を考慮して振り返る。騒ぎが起こっているのは、まさに今自分達が後にした動力室だ。今の状況から判断するに同族の可能性が高いと考えたレイは、チルノの言葉に無言でうなずき、動力室へと引き返した。

「元理事からのプレゼントだ。受け取れ」

動力室に雪崩れ込む兵士達に背後から声をかけ、振り返るや否や炎エネルギーの塊を投げつける。床に命中し飛散した炎が兵士達を怯ませ、根性の無い何名かはそれだけで一目散に逃げていった。
なるほど、やはり自分とチルノの推理は正しかったらしい。兵士が追いかけていたのは金髪ドレスの少女だった。ただ見かけない顔のため、ファクトリーからの脱走者ではなく、ここに攻め込んだ連合体の戦士とみた方がいいかもしれない。
怯まずにかかってくる者を炎で阻みながら、氷の塊をぶつけてノックアウトしていく。それでもまだまだ数が残っているのを確認したレイは、新しい相棒に助太刀を頼んだ。

「さぁ、君の番だ。氷属性のマスターは自分だということを見せつけてやれ」

背中を押しつつ軽く発破をかける言い回しは、年下の妹二人と長い時間を過ごしたことで培ったもの。戦う理由を得た今の彼女なら、一発派手にかましてくれるだろう。

>>チルノ、アッキ


【遅くなって申し訳ないです】

2ヶ月前 No.691

茶碗蒸しと悪魔遣い @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_5cz

【ダラカニ地方/クレーター/17代目葛葉ライドウ】

「油断はするな」

分かっているならばライドウが言えることはその程度しかない、だが心の隙を抉じ開けて傷を広げるのが奴の手口だ。
今の這い寄る混沌はズタボロだ、自分は目立った傷はないが貯蔵したマグネタイトを半分使いきったところだ。
秘剣ヒノカグツチを納刀しコルトライトニングの弾倉を破魔弾から衝撃弾に入れ替える、相手を吹き飛ばす力が強い弾丸だ。
なんだかんだ言いながらもライドウも良い結末を望んでいるのだ、可能性があるならば賭けたい気持ちもある、備えは怠らないが。

「来い、ジャックフロスト、彼女を癒せ、彼女のみを、だ」

『了解ホー』

ホワイトライダーを管に戻し、代わりにジャックフロストを呼び出してウィンディアに”ディアラハン”を掛けさせる。
ウィンディアの体の傷を徐々に癒していく、急激に治すとその分体に負荷がかかる、それに消費した魔力は補えない、あくまで治せるのは傷だけだ。
傍にはヨシツネを置いて警戒させ、ライドウはホルスターに手を掛けて、引き金に指を掛ける。
今ライドウが敷ける万全の布陣はこの程度だ、完全に滅殺する布陣ではなく生かさず殺さずの布陣だ。後はウィンディアと、残っているならジェラルドの意志に委ねる。

>ウィンディア・ヴァンテール、Nyarlathotep

2ヶ月前 No.692

冷気を操る妖精 @aaazzz123 ★Android=KP9LssNLxz

【ファクトリー本部/チルノ/動力室】

レイは無言で頷き、チルノと共に動力室へと戻る。
動力室へとなだれ込む兵士をレイは背後からそれを退けるように攻撃を放ち、それでも向かってくる者は炎と氷を駆使し確実に仕留めていく。
チルノはその堅実な戦法に思わず「おぉ…っ」と声をもらす。
しかしまだ敵は多く残っている、レイがチルノを背中を軽く押し、「君の番だ」と発破をかける。

「あの子を助ければいいのね?よっし…!この最強のあたいの本気を見せてあげるわ!あんたの氷の使い方もなかなかだけど、あたいはもーっとすごい!!いくぞぉーっ!!!」

チルノは意気揚々と兵士達の上空へと一気に上昇する。
スーパーなヒーローに必要なものとは何か?まずは…かっこいい登場シーンである。

「フロストコラムス!!たぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

チルノはそう叫びながら今度は一気に地面に向かって急降下を始める。
そしてチルノの右手が勢いよく地面に触れた瞬間、氷の棘がチルノを中心に辺りに勢いよく広がっていく。
完全に手加減をしていないため、巻き込まれた数名の兵士は無残にも精製された氷の棘に串刺しにされてしまった。
前のような罪悪感はない。
こいつらは散々自分を利用しようとしたんだ。当然の報いだ。

氷の棘がパキパキと音をたてながら少しずつ砕けていく。
兵士達が怯む中、チルノはゆっくりと立ち上がる。

「さぁあんたら…覚悟しなさい!!あたいを利用しようとした事、たっぷり後悔させてあげるんだから!!」

チルノの周囲に冷気が渦巻く。
苦し紛れに兵士が放った弾丸は、チルノの目の前で凍りつき、勢いを殺されそのまま地面に落ちた。

渦巻く冷気、チルノの最も得意とする大技が来る前兆だ。その名も…

「パーフェクト…フリィィィィズ!!!」

チルノは両腕を上に掲げ、その手から周囲に向かってエネルギー弾をばらまいた。
エネルギー弾自体は真っ直ぐ飛ぶ上、あまり弾速は速くない。攻撃を見切った兵士はエネルギー弾を辛うじて避けるが、「パーフェクトフリーズ」の真骨頂はここからである。

「はぁぁっ!!」

チルノが掛け声と共に周囲に冷気を解放する。恐らくこの時点で部屋の温度は−1度は軽いだろう。普通の生物が入れるような場所ではない。
エネルギー弾がチルノの冷気に包まれる。するとエネルギー弾は凍りつき、空中で静止してしまう。

「これがあたいの最強の奥義…パーフェクトフリーズ…!弾幕が動くまで、4…3…2…」

チルノはカウントダウンを始めるが、そのカウントが終わるより速くエネルギー弾が動き始める。
全てのエネルギー弾は進路を変え、めちゃくちゃな方向へと動き出す。
寒さにより動きを制限されている上に、弾道の読めない攻撃を前に、ファクトリーの兵士達は次々に被弾して倒れていく。

「ん…ま、まぁ?少し早かったけど…ほら、ナントカは急げって言うじゃない?」

凄まじい冷気、そして読めない攻撃を前に、残っていた兵士は皆尻尾を巻いて逃げていった。
チルノは「ざまーみろよ!」と倒れている兵士に「べー」っと舌を出す。

「あっ…そうだ、さっきの子、どこに……うぉっ…」

チルノはさっきの金髪ドレスの少女を探そうとするが、足元がふらつき、思わず転びそうになる。

それもそのはず、本来であればどの技もスペルカードを通して力を抑えて使っていた技である。
それを直接使うことにまだ体が慣れていない故、下手に大技を使うとどっと疲労が溜まってしまうのである。

>>レイ・リゼルファー、アッキ

2ヶ月前 No.693

lzh @lllllzh☆PvKD6UICUoMc ★TuwsMa7hHI_6XV

【ファクトリー本部/動力室/アッキ】

「やってみなさいよ!」
あたしは敵めがけて闇魔法を放つ準備をする。
その時だった。

「ぐああっ!」
「があっ!」
「……ん?」
あたしが攻撃するより前に、あたしを追っている敵が一気になぎ倒されていった。
見ると、目の前には二人の人間が立っていた。

「ありがと……まぁあの程度あたし一人で十分だったけどさ」
あたしはその二人に歩み寄り、言った。
そして思った、『この二人は何か知っているのだろうか』と。

「んで、こんなときになんだけど、何が起こっているのか教えて欲しいわ……」
今なにが起こっているのかどころかここはどこなのかすらわからない以上、知っておく必要がある。
少なくともあの変なオッサンと何か関係があるのは確かなのだが……

>チルノ、レイ・リゼルファーおよび周辺all

2ヶ月前 No.694

混沌 @zero45 ★h2BOlEz4kD_X1g


【ダラカニ地方/クレーター/Nyalrathotep】

「……成程、この程度では壊れない。結構、結構。そうでなくては神々の相手など務まる筈が無い」

 ウィンディアが墜落して行くジェラルドの身体を受け止め、そっと地面に寝かせたのとほぼ同刻、二人の前方に黒い霧が寄り集まって行く。其処から現れたのは、漆黒色に染まった両眼を持つ、もう一人のジェラルド。その正体が何たるかなど、語るまでも無い。紛れも無く先程まで"本物"の肉体を支配していた、混沌その物である。
 混沌は姿を現すや否や、彼女が見せる"強さ"に向けて称賛の拍手を送る。それは即ち、彼女の"強さ"を認めた事であり、同時に混沌は此度の遊戯に於いて、彼女の心を破壊出来ずに敗北を喫した事実を意味する。当然、勝負に負けた以上は約束を果たさねばならないので、ジェラルドには手を出さない。もっとも、彼は既に死んでいる様な物なのだから、手を出す必要性すら最初から無いのだが。

「今回は私の負けだ。約束通り、この男の身体は返そう――殺すも良し、生かすも良し。生殺与奪の権利は間違いなくお前達にある」

 潔く敗北を認めた混沌は、ジェラルドの肉体を返却し、彼の処分をどうするかを決める権利はお前達にある、と告げる。

「だが、どちらにせよその男はもう死んでいる。世界を救うと願い、自ら堕ちる事を望んだ男の魂は、其処にはない。生かした所で、二度と目覚めん」

 そしてその権利でどちらを選択しようが、男が死んでいる事実に変わりは無い、とも告げる。傷を完治させた所で、魂が無い抜け殻である彼は二度と目覚めないし、殺せばどうなるかなど言うまでもない。

「信じる信じまいは勝手だ。だが、この言葉を信じ、尚且つ男の魂を取り戻し、真実を知りたいと願うならば……魂の居場所を教えよう」

 混沌はウィンディアに選択肢を提示する。一つは、言葉を信じずジェラルドを殺す。そしてもう一つは、言葉を信じて彼の魂を取り戻すか。"ジェラルド・マックスロード"と言う男の結末を、混沌は彼女に委ねる。

>ウィンディア・ヴァンディール 17代目葛葉ライドウ

2ヶ月前 No.695

偽りの神 @sable ★mvaJaf04S7_PHR

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2ヶ月前 No.696

Lumen Sage @makita ★Android=1ZJoxJicBJ

【 ダラカニ地方/枯れ木/カエルム(賢者戦闘服) 】


「進むことが出来るなら、分かるんじゃないか? 尤も、噂によれば天界は地球よりもずっと広大らしい。私も何があるのか正直わからない」
 新たな未知を用意され、少女の意識がそちらに向いたことは、不気味な笑顔を見せ、襲い来る御使い達を次々に肉片へと変えていく様を見れば明らかだ。いくら作戦とはいえ、そこまで執着を始められると流石の賢者も少女にちょっとした恐怖心を覚える上、普段は気にも留めない御使いに思わず同情の心を寄せてしまう。

「――――人間なのに天使を葬っていいのか? 死んだら地獄行き確定だぞ?」
 確かにさほど強い天使では無いが、とはいえ天界のものに手を出すことに畏れや罪悪感というものは、この少女には存在しないのかと驚きを隠せない。
 だがそれもそれで面白かったのだろう。賢者は微かに口角をあげて指を鳴らす。途端、魔法陣から巨大な影が過ぎる。そしてそこからハープーンミサイルが五つほど飛び出し、先へ進もうとする少女目掛けて接近していた。
 目視できないほどの速度ではないため、反射神経がよければ避けられる程度ではあるが、ミサイルは追尾式で、尚且つ複数。回避するのはその分困難なものとなっているだろう。


>Human

【動物の骨ですべてが持って行かれた(笑)】

2ヶ月前 No.697
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