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【ALL】災厄の罪過【戦闘/シリアス】

 ( なりきり掲示板(フリー) )
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因果応報の結末 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_m8y

―――世界は、一夜にして崩壊を遂げた。
圧倒的な力で他国に対し、連戦連勝を遂げていた軍事帝国ノアキス。彼らの科学力で成し遂げられぬことは、文字通り何一つなかった。
更なる帝国の発展、世界全土の支配を求めた時の皇帝は、国中の優秀な研究者を集め、とある計画を発動。結果としてそれが、終末の始まりとなったのであった。

「旧支配者復活計画」。かつて地上を支配したといわれる古の神々を現代に呼び寄せ、帝国の協力者として利用するという、あまりにも無謀な計画。
自分達の強さに驕ったノアキス帝国の者達は、正しき判断を下すことが出来なかった。そうして呼び出された旧支配者は、皇帝の命令を無視して暴走を開始。
世界の支配者となることを夢見た皇帝は一瞬の内に殺され、天から降り注ぐ炎が地表を焼き尽くす。海がうねり、人類の痕跡を洗い流す。
科学と共に発展を遂げてきた人類は、自らの業によってその代償を支払わされることとなる。全てが終わりを告げた時、そこに残っていたのは、僅か数百万人までに減少した人と、全壊したかつて都市の跡のみであった―――


時は流れ、大災厄から3年が経過した世界。絶望のどん底にいた人々の悲しみも徐々に癒え、各地では復興が始まりつつあった。
文明は中世と同程度まで退化してしまっていたが、彼らは共に手を足り合うことで苦難を乗り越え、次なる一歩を踏み出そうとしていたのだ。
しかし、そんな時代の潮流に逆らうかのように、自暴自棄になって破壊活動を行う者も数知れず。危機的状況においても、人は一つにまとまることが出来ずにいた。
そして、世界の裏側では、ノアキスの遺産を利用して彼らが成すことの出来なかった世界の支配を目論む者達が、静かに暗躍を始める。

終末の世界、大災厄という形で訪れた罪過への報いを前に、人類という名の種族の、醜き本質が曝け出されようとしていた。



【クリックありがとうございます。この物語の舞台設定は大災厄によって文明が崩壊した後の世界です。かつては栄華を誇った人類文明は、大災厄の影響によって中世レベルまで後退してしまっています。そのような状況の中、世界の復興を目的として活動するギルド連合体と、ノアキス帝国の意志を継ぎ、今一度旧支配者をこの世へ呼び戻そうとするファクトリーの戦闘に巻き込まれるキャラクター達の姿を描くのが、このスレッドの主な目的です。

オリキャラでの参加は勿論、版権作品をあまり知らないオリなり民の方も歓迎ですので、オリなり民の方も、どうぞご遠慮なくご参加下さい。
なりフリー民とオリなり民、互いに協力しあうことで、よりよきスレを目指しましょう。

なお、合図があるまで書き込みは禁止ですので、ご注意下さい。まずはじめに、サブ記事の方を確認頂くようにお願いします。】

メモ2017/08/08 22:45 : 第三章:「降り注ぐ戦火」☆XQ6phrzcKMtR @infernus★F7MrHN45jw_Qjg

―――現在は、第三章です―――


第三章:「降り注ぐ戦火」

ザルカヴァ救援作戦を終え、ギルド連合本部へと帰還を果たした連合体の面々。だが、ファクトリーは彼らに休息の暇を一切与えない。

突如、ゼファーリア共和国の各地で起きた爆発。国全体が混乱に陥る中、まるで示し合わせていたかの如く姿を現すファクトリーの者達。

そう、この同時多発テロも、彼らが仕組んだことであった。ザルカヴァでの包囲攻撃には、連合体を疲弊させ、この作戦の効果を上昇させる目的もあったのだ。

大災厄後の世界において最も平和であるといわれたゼファーリア共和国に降り注ぐ戦火。逃げ惑う住人達は、容赦なく蹂躙されていく。

時を同じくして、に連合本部内へも敵が攻め入り、両軍入り乱れての激しい戦闘が勃発する。今ここに、連合体とファクトリーの全面戦争が幕を開けようとしていた。


ルール&プロフィール:http://mb2.jp/_subni2/19646.html-1#a

役職一覧:http://mb2.jp/_subni2/19646.html-2#a

世界観・組織解説:http://mb2.jp/_subni2/19646.html-3#a

各陣営の目的:http://mb2.jp/_subni2/19646.html-4#a

ギルドテンプレート:http://mb2.jp/_subni2/19646.html-5#a

第二章のロケーション:http://mb2.jp/_subni2/19646.html-205#a


・現在イベントのあるロケーション

ギルド連合本部:連合体による本部防衛戦、ファクトリーによる連合本部侵攻戦

エルハーブ:ゼファーリア共和国同時多発テロ

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機甲将軍 @kyouzin ★XC6leNwSoH_Qjg

【ギルド連合本部/会議室/機甲将軍グラント+機械兵士】

生きる価値の無い人間……その会話を聞いて、グラントにも思う所が無かった訳ではない。
しかしながら、それが出所はあくまで『自分』の言葉ではなく『ガルゼルド』の記憶から来る物であり……何より、自分は、彼をあまり好いていないがために、グラントは口を開く事は無かった。
少なくともグラントは合理的で、冷静な機械である、それが見た目と合わせて人に恐ろしい印象を与える事もあるが、少なくとも敵に隙を晒す事は無い。

……味方はこちらに笑顔を向けた、それはありがたい事だ、何故ならば機連という組織は嫌われやすい組織である。
あのノアキス帝国の遺産である機械兵士を大量運用し、その技術を使って発展した、大災厄を再び引き起こす存在。 あるいは、ノアキス再興を目論むギルド、と言うのはよく聞く話である。

グラントが顔全体を覆い隠すバイザーを下ろしておらず、戦闘時でなければ、笑顔を返していただろう、だが、今はそうは行かない。
すると、ヴァネッサもまた、こちらに向かって反応する。 生きていたのかと。
それを聞くと、グラントはくつくつと笑う。 だが、それは楽しげな物ではなく、むしろ、乾いた笑いであった。

「いや、お前の認識は間違っていない。 大災厄にて、技術将校ガルゼルドは死んだ。 守るべきノアキス帝国市民を守れずにだ。 ここに在るのは、ガルゼルドの記憶と人格をコピーした機甲将軍グラントと言う機械に過ぎぬのだ」

そして、グラントは生前の自分を……いや、コピー元の人物を、何も守れずに死んだために、ヴァネッサの考えは当たっていると語り、さらには、先ほどから人間のように喋っている自分もまた、そういうように作られた機械に過ぎないのだと断言する。

グラントとは機械だ、私に心など無い、あったトコロで、それは擬似的なモノに過ぎない。
ならば、感情など押し込めて、ただ、殺戮兵器らしく、連合体にとって害になる者を排除するまでだ……人を守りたい、助けたい、救いたい。

それは、軍用兵器として建造されたハイコマンダーモデル、グラントの思う事ではない。 仮に人格があったとしても。

……機械のことなどどうでも良い、重要なのは、今、敵が撤退を選択しないと言う点だ、かといって攻撃を仕掛けてくる訳でも無い、云わば、強者ゆえの余裕と言えるだろう。
状況は四対一、あの少女の実力は未知数だが、優秀な戦闘兵器である機械兵士と、その上位機と一目で分かるグラントを前にしても、彼女は退かなかった。

「――さあ、二人とも。 ただの機械の、『生きる価値の無かった人間の記憶』などに興味などあるまい。 来るならば、全力で、機械的に処理しよう」

『……言いたい事はいろいろありますが――それは後にしましょう。 攻撃開始!!』

その掛け声と共に、二機の機械兵士のレーザーマシンガンが火を噴き、ヴァネッサに向けて幾つかの光弾が発射される。
とは言え、接近攻撃を仕掛けた味方に当たらないように、精度に劣る連射では無く、精密射撃に留めているので、その数はさほど多くない、しかし。

グラントの巨大な機械腕がヴァネッサに伸びる。 その両腕の先端からは、バチバチと電流が音を立てている。
……そして、ちょうど味方の飛び蹴りとタイミングを合わせて、両腕からヴァネッサの体をめがけて高圧電流を発射する。

>ヴァネッサ・クリヨンルージュ 霊犀 唯香

6日前 No.447

機甲将軍 @kyouzin ★XC6leNwSoH_Qjg

【エルハーブ/城塞/アギアス・ピリアー+骨蛇】

相変わらず、アギアスはニタニタと笑っていた、だが、その笑みの性質と言うのは先ほどまでとは大きく違う、あえて言うならば、今までのは温和そうな優しい笑顔だったとするならば、今の彼の笑顔は、それこそ虫の足を□いで死にゆく様を観察して笑う無邪気な子供のようであった。

――再構築

とアギアスが呟いて、またあの不気味な本のページを一枚千切って、それを骨蛇の方に投げれば、一部の砕け散って地面に落ちていた骨や分裂した骨蛇が浮遊し、それが一箇所に固まり、先ほどと全く同じ大きさの骨蛇が再びその場に居た。 中途半端な破壊は、分裂からの再合体によって解決できる、と言う事だろう。

そして、彼が見つめる先にある二人の人間の内一人は、あれを見ても尚、口調を崩さず話しかけてくる。
中々肝が据わっているじゃあないか、あるいは、何も知らないだけか、と思いながらもアギアスは応対する。

「ははは、そんな所ですかねぇ。 あぁしかし、友人と言うのは語弊があります。 ……あー、しかし、あの恐ろしく強大な力を持っている彼が、私の従者と言っても、信じてくれますか?」

魔界植物、そんな言葉に対して、アギアスは肯定するも、友人と言う表現には語弊があると訂正する。
……あれは自分の従者である、つまり、支配下にある。

彼は確かにそう言った。 確かに彼は、理事であり、有能なネクロマンサーである事は疑いようも無い、さらに本のページを千切り、そこから攻撃魔法も使ってくると考えれば、明らかに天才の類と言っても良いだろう、だが、それでも。
あの明確な『人類の敵』とも言える存在を、使役できるほどの男には、到底見えない。 と言うより、それほどに、あの存在が強大だったのだ。

そして目の前の男が皮肉と、地獄行き確定と言った所で、彼はその笑みを崩さない、あるいは崩せるように出来ていない。

「何を言います、まだ彼女は消えてませんよ。 肉壁に潰されて、どろどろに溶けて、それでも私が与えてあげた耐久力故に生きていて、助けを求める声が苦痛による悲鳴に変わり……ああ! "人間"は聞こえないのでした、そして私はアギアス・ピリアー、人間でございました、これは失敬。 ははははは! 確かにアギアス・ピリアーは地獄行きですね」

いよいよ持って、アギアスの言葉から『何者か』の言葉に変わって行く。 だが、偽りの顔が剥がれかけた所で、そこに親愛や誠意は全く感じられないだろう。
その何者かの性質は、酷く邪悪で歪んでおり、悪趣味である事は、少し言葉を交わすだけで理解できる程の物なのだから。

――そして、敵が攻撃を仕掛けてくる、すぐにアギアスは本からページを千切ろうとするが、その直前に、はっとした顔をして。

「ああ、そういえば見られたなら"人形の設定"なんて遵守する必要がありませんね。 ああ、しかし、それは、アギアス・ピリアーだけではなく、私が敵に追加されているのでは? うむむ、まあ、使ってしまいましょう、ズルいと思ったら必死に懇願してください、アギアスとして戦いますから」

そのまま彼は本を捨てた。 その不気味な本は地面にばさりと落ちると、まるで『偽装』が剥がれるように、普通のノートに戻っていた。 それが意味する所は一つ。
――彼に本など最初から必要ないと言う事だ。

「デフレクター」

彼が短くそう呟くと、彼を『覆うように』膜を形成し、二つの攻撃を完璧に防いだ、かに見えた。
だが、ウィンディアの一撃は、この膜にヒビを入れ、大量の矢は頭上の膜を破壊し、確かに一本の矢が、彼の腕に突き刺さったのだ。

「痛いですねぇ。 困ってしまいますよ、実に実に」

アギアスは、二人から少し距離を取ってから、光り輝く鞭を生成し、それを手に取った。
そして、骨蛇は、意趣返しのごとく、アギアスを見ていれば死角となる背後に回って、二人に猛毒の息を吐き掛け、そしてアギアスは、触れた物に『ダメージ』を与える事はできないが、悶え苦しむほどの苦痛を与える神経ムチと呼ばれる武器を振るった。

>ウィンディア・ヴァンディール カエルム


【そろそろ種族バレ。 長丁場になっていますが、次の次辺りに決着つけたいと思うので、なにとぞもう少しお付き合い、お願いします!】

6日前 No.448

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【ギルド連合本部/訓練施設/青崎 鷹男】

――――手応え、ありだ。
今までの奴との戦いで得られなかった感触。直接手足を伝う電気信号でなくとも、完全な直撃でなくとも、確かに有効打を与えられたという事実を脳が認識したのだ。
まだ無力化には程遠いだろうが、手傷を負わせられたというのは大きい。目の前の存在が無敵でないと脊髄で確認できると、その後の士気に地味ながらも影響してくる。無論、もとより簡単に折れるような闘志など持ち合わせていないが。

(まだまだこれから、だな)

あちらの方も既に持ち直しているようだ。幾らか流血しながらも膝を折る様子はない。



「……なんだと?」

だがこちらの予想に反し、暫し問答をするつもりらしい。軽く出鼻を挫かれた気分になり眉をひそめる。とはいえそれも一瞬。当のネイアは短く淀みなく答えると同時に、ダメージを感じさせない動きで攻撃を仕掛けた。

(流石だな)

胸中で称賛を贈り、自身も彼女に続く。ほんの少しだけ『溜め』の姿勢に入った後、自らの体を弾丸として飛び蹴りを放つ。何の変哲もない打撃ではあるが、威力と速度が決定的に違った。前者は隕石の衝突に匹敵し核シェルターも紙くずのように貫くだろう。後者は音速すら遥かに超え奴の詠唱どころか言葉を発する暇さえない。ザルカヴァの時以上に力が高まっている今だからこそ出来る芸当だ。
結果として、ネイアより後に仕掛けることになるが、彼女よりも先に攻撃する形になった。

>>周辺all

6日前 No.449

変幻自在 @sable ★mvaJaf04S7_PHR

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6日前 No.450

旧支配者の虜 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Qjg

【エルハーブ/大通り/セレスティア・ヴァイスリージェント】

狂気に支配されているように見えて、計算され尽くした戦い。セレスティアの頭の中では、その言動からは全く想像も付かない、驚くほどに緻密な計算が繰り広げられていた。
とはいえ、相手の攻撃を利用してダメージを軽減するというのは、明らかに常任技ではない。身体は人間なのだから、そのような無茶を続ければ、いずれ限界が訪れる。
事実、彼女にも徐々にその影響が現れ始めているようで、度々していた吐血の量が、段々と増えてきていた。そろそろ決めに掛からなければ、逆に追い込まれるのはこちらだ。
延々と続く笑い声が激しさを増すと同時に、放たれている闇の濃度も上昇する。闇はそのまま二人を飲み込むかに思われたが、青髪の少女が防壁を展開することで、それを防ぎに掛かる。

「あああああああああああ!!! そうよおおおおおおおおおおおおおおお!!!!! もっと足掻いてみせてえええええええええええ!!!!!!」

この戦いは、セレスティアにとって品評会に過ぎない。彼らが実験体として持ち帰る価値のある人物であることを確かめた後は、二人の意識を奪うことに全力を注いでいる。
仮に青髪の少女と帽子の少年が敗れ去るようなことがあれば、両者は二度と今の姿で表の世界に戻ることは出来ないだろう。ファクトリーの実験に捧げられて、正気を保っていられるような人物は皆無に等しい。
闇は更に深く、黒く大通りを塗り潰していくが、一瞬の鬩ぎ合いの後、それらは一気に晴れ上がり、周囲にはいつものような澄み切った世界が戻ってくる。
何が起きたのかは明白。少年が振り下ろした焔の剣が、セレスティアを直撃したのだ。幸い急所は免れたようだが、口からは尋常ではない量の血が吹き出している。
途切れることなく連射を続けていたので、魔力も尽きかけていたのだろう。闇を出現させることが出来なくなったと同時に、体力の限界を迎えた彼女は、地面へと倒れ伏す。
それでも、その表情が揺らぐことはなかった。相変わらず、狂笑を振り撒きながら、よろよろと立ち上がり、セレスティアは二人を再度焦点の定まらない目で捉える。

「もう無理よおおおおおおおおおおおおお!!!!!! 連れて帰れないいいいいいいいいいいいい!!!!!! 悔しいよおおおおおおおおおおおお!!!!!!! 実験出来ないいいいいいいいいいいいい!!!!!!」

二人をファクトリーへ連れ帰ることが出来ないことを悔しがっているようだが、声の調子は先程までと変わっておらず、感情の起伏は感じられなかった。
勝ち目はないと判断したのか、セレスティアは踵を返すと大通りを逆方向へと歩いていく。腹いせに、近くに倒れていた何人かの市民を引きずりながら。
代わりの実験体にでも、するつもりなのだろう。大きな成果は期待出来なくなってしまったが、それでも旧支配者へと近付くため、歩みを止める訳にはいかなかった。

>鳥居純吾、レイシー・リゼルファー
【セレスティアはここで撤退とさせて頂きます。お相手ありがとうございました。
 この後、別の場所に第三章のボスを投下予定です】

6日前 No.451

ユラヴィカ @koki☆iOEaToagbI2 ★P24UIEe7ZZ_Qjg

【ギルド連合本部/屋上/ラムール】

虚をつく奇襲を行うべく空中から背後を強襲してみたものの皮膚を軽く掠めただけでたいした傷を負わせることができなかった。さすが、エスペランザのギルド長であり多くの部下を取りまとめるだけあって統率力だけではなく戦闘の経験もかなりのものらしい。予想通り強敵との遭遇に口元に笑みが漏れた。

 しかし、このような狭い場では以前の遭遇戦とは違い機械兵に圧倒されることもなく自分が得意としている一体一での戦いができるため幾分かこちらに憂李であることは変わりがない。地面へと着地し正眼に構え相手の動きを伺っていると先ほどと同じくまっすぐ肉薄をしてきたが目の前で背後に回られ剣先が近づく気配を感じた。

 「…貴様こそ中々やるではないか。貴様の顔を私の収集品に増やしてもいいのかもしれない」

 先ほど投げかけられた言葉を背後にいる彼へと返答をしていけば引き金を引き咒式を発動、背後に高強度、高弾性で単結晶のセラミックス繊維で出来た極細のワイヤーを数十本生成し背後からの強襲を防ぐのと平行して拳と短刀を受け止めたことにより発生したたわみがそのままラムールの首元や四肢へと向けて放たれていき身体をばらばらにすべくワイヤーが放たれていき

 ラムール

6日前 No.452

Lumen Sage @makita ★Android=1ZJoxJicBJ

【 エルハーブ/城塞/カエルム(賢者戦闘服) 】
【 熾天使グラマー退場→四元徳サピエンチア(一部)召喚 】


 時間差で放たれたウィンディアと私の攻撃は、不可思議な言動を始めたネクロマンサーの男“アギアスピリアー”に襲いかかり、アギアスの展開した完璧と思われていたバリアーを破壊し、一本の光の矢は彼の腕を見事突き刺した。
 攻撃をする前、アギアスは私にあの魔界植物を従えていることを述べ、そのことを信じられるかと問うてきたが、現時点での様子を見る限りそれほどの魔力を有しているようには見えない。もしそうであるならば我々の攻撃など彼にとったらとるに足らないもので、あの時とて完璧に防御できていた筈だ。だが出来なかった。
 ただ彼が独り言のように言っていた不可思議な発言から、能力を使うとき彼に本など必要がなかったという事実から、私は一つの推測が頭に浮かぶ。
 ――――今目の前にいる男も“ある強大な何者か”の操り人形に過ぎないのではないかという予感。そう考えると辻褄があることばかりなのだ。

「まさかな」

 その時即座に動いたウィンディアが、火炎放射攻撃で(一つに集合し元々の大きさとなった)巨大骨蛇の例のガスを吹きかけてくるの掻き消した。下手をしたらあのガスを吸い込んでいたであろう私は、自分を助けてくれた彼女に礼を言うと、火属性には弱いであろう骨蛇はウィンディアに任せ、自分は光り輝く鞭を取り出したアギアスの相手をしようと構えていた。
 だが、その鞭による攻撃を避けた後、背後から痛みによる悲鳴をきき振り向いたときには死角であったが故に鞭に利き手をうたれ、そこをおさえしゃがみ込むウィンディアの姿がそこにはあった。

「ウィンディア!」
 すぐに回復させに行くべきか考えたが、この状況でむやみに動き自分まで攻撃され行動不能になれば、二人とも助かる確率は低くなると相手に近付くことはやめ、無事かどうか名前を呼ぶことで確認した。

「……っ!」
 すると右手が使えなくなるほどの攻撃をされたのにも関わらず彼女は即座に立ち上がり、今度はまだ使える左手で骨蛇に対して八発の雷球を撃ち込んだのだ。
 その彼女の姿からは、この街の人々を守りたいという強い思いが確かに漲っているように見えた。その思いが今の彼女を立たせ、支え、強く気高くしているように感じた。その思いは私とて同じ――――――

「ネクロマンサーだか魔界でフラワーショップの店長だか知らないが、お前が何であろうと私達はお前の……ファクトリーの好きなようにはさせない。……させてはならない」

 決意と共に右手を高く上げ指を鳴らすと、骨蛇によって傷付いたグラマーが消え、また別の巨大な黄金の円陣が天に浮かび上がった。
 第二の召喚――――そこから出てきたのは四本の太い触手。その先端には眼球が光り、天上から骨蛇を睨むように見下ろしている。その瞬間、四つの目はエネルギーをチャージするかのように強く輝きだし、眼下で泳ぐ骨の蛇に向かって光線を容赦なく放った。天から落とされるその威力は太陽光線の何十倍にも相当し、あたれば肉を焼かれ、何の能力も持たない者であれば終末の裁きを受けるものの如く塵に帰されるだろう。


>アギアス、ウィンディア

【回復術はプロフにはありませんが、原作ゲームでは賢者の能力としてムービー中に登場しています。ただし瀕死の人間を助けることは出来ないようです】

6日前 No.453

獄土の悪鬼 @sable ★mvaJaf04S7_PHR

【ギルド連合本部/訓練施設/ゼロ・リゼルファー】

自分に失うものは無いと言ってのける女性の言葉に、ゼロはどこか腑に落ちたような表情を浮かべた。自分と重ねてしまったからだ。互いに属する組織も掲げる方針も正反対だが、全てを失ってなお戦場に立っているという点は同じ。
それに危険を顧みず突き進む姿勢にどこか懐かしいものを感じる。この戦場から、この相手から、感じ取れるすべてがゼロの記憶を刺激していた。長らく忘れていた感情が蘇る。
もしかすると妹達は生きているのかもしれない。この世界のどこかで、もしかするとまさにこの施設で、自分の帰りを待ってくれているのかもしれない。
そうでなかったとしても、ゼロはこの場で全てを出し切るつもりでいた。文字通り全部をぶつける。三年間溜め込んできた何もかもをこの場で吐き出す。
そうしなければ、例え勝とうと敗けようと、妹達が生きていようといなかろうと、自分には何も残らない。そんな気がしたのだ。

「受けてもらおう。俺の一切合切を」

迫りくる虹の弾丸と、飛び蹴りで突っ込んでくるハチマキの青年を見据えて一言。次の瞬間、ゼロは驚くほど優雅な動きで宙返りし、二つの攻撃を回避していた。
これが鎧を捨てた彼の戦い。身体のみならず、心の重しまで取り払われたかのような身のこなし。魔力を用いて天井付近まで素早く上り詰めると、膨大な闇属性エネルギーの塊を前方に作り出す。
それだけではない。左手に氷、右手に炎まで溜め込んだかと思うと、その両方を闇の塊に向けて撃ち込んだ。まるで命を吹き込まれたかのような脈動。瞬く間にエネルギーの塊は姿を変え、とある生物の姿へと変貌を遂げた。

「『インファナルフェニックス』ッ!」

そう、その生物とは不死鳥。闇で形作られた黒い身体に炎の翼、氷の尾羽を飾った巨大なフェニックス。これぞゼロの全てが込められた最後の奥義。完成と同時にゼロは全ての感情を爆発させたような雄叫びを上げる。
最早咆哮とでも呼ぶべきソレに、地獄の底で翼を広げたフェニックスは、鋭く高い鳴き声を以て応えた。そして燃え盛る両翼と凍てつく尾羽を揺らし、訓練施設の床にいる二人目掛けて突っ込んでいく。
サイズからわかる通り範囲は広く、破壊力も今までの技とは比べ物にならない。これを受け止めてかつ反撃に出てこそ勝利が待っている。

>>ネイア・カヴァリエ―レ、青崎鷹男

6日前 No.454

邪悪なる白魔道士 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Qjg

【ギルド連合本部/会議室/ヴァネッサ・クリヨンルージュ】

「そうですよ。私が決めることです。だって、みんな私より弱いじゃないですか」

苦笑いを浮かべながら返答を返す女性に対し、ヴァネッサはさも当然であるかの如くその言葉を発した。弱者は、強き者の決定に逆らうことは出来ないのだと。
当たり前の話だ。彼らは何をさせても結果を残すことが出来ないし、いたところで資源を無駄に食い潰すだけ。そんなもの、はじめからいない方がいいに決まっている。
かつてノアキス帝国の地下で働いていた奴隷達もそうだったが、基本的にそういった者達の生殺与奪権というものは、より上位の権力を持つものが有している。
だからこそ、ヴァネッサはこの会議室に集まっていたギルド長達が世界にとって不必要な存在であるとの判断を下し、その命を奪ったのだ。彼女に、一切の悪気はない。
死にたくなければ、力を手に入れればよい、というのがヴァネッサの持論。それも出来ないような可能性なき者達は、邪魔とならない内に始末した方が、世界のためである。

「そうですか。当たり前の結末ですね。貴方が死んだ理由は、単純に力がなかったからですよ。そしてそれは、今も同じです」

正直にいって、最初からほとんど眼中にもない存在だったので、ガルセルドが本当に死んでいたとか、今ここに立っているのは記憶を受け継いだだけの個体とか、そういうことはどうでもよかった。
ただ一つ確実にいえるのは、どんな言い訳をしようとも、彼自身が死を遂げたのは、力を持てなかったが故の結末であるということだ。頭も足りていなかった可能性もあるが、それはまた別の話。
大体、護るなどと御託を述べている時点で、二流なのだ。真の力というものは、そんな綺麗事に使うようなものではない。力があるならば、上を目指すべきなのである。
ヴァネッサの記憶上、自らの力を護るために使うなどと豪語している連中は、得てして弱者に分類されるような者達であった。つまりそれは、強大な力を持てなかった者の言い訳に過ぎないのだ。

「どれだけ目を背けようとも、"貴方"が犯した失敗の記憶を消すことは出来ませんよ。今の貴方は、逃げることしか出来ない弱者そのものです」

開戦の宣言を言い放ったグラントに対し、ヴァネッサはそんな言葉を吐き捨てながら、自身の眼前に一瞬にして魔法障壁を展開する。少女の渾身の飛び蹴りは、いとも簡単に防がれてしまった。
続く機械兵士の射撃と、グラントの高圧電流も同様だ。一通りの攻撃を凌いだことを確認した彼女は、徐に指を鳴らす。すると、今まで受け止められた攻撃が逆流するかのように、四人へと襲い掛かっていった。
何を隠そう、ヴァネッサが展開したのはただの防御壁などではなく、反射障壁であったのである。絡繰りに気付くことなく攻撃を仕掛けてきた彼らを嘲笑いながら、彼女は追撃の魔法の詠唱へと入る。
足元へと描き出される魔法陣。ヴァネッサが頭上で交差させた両手を振り下ろすと共に、邪悪を滅する聖なる光の柱が辺り一面に現れる。彼女自身の邪悪さとは打って変わって、使役する魔法は、溢れんばかりの神聖さに包まれていた。

>機械兵士グラント、霊犀唯香

5日前 No.455

鴉羽/ペルタ @tukuyomi07☆2nDyzvx51us ★3aNoMW8gGM_P5K

【 ギルド連合本部/廊下/鴉羽 】

 ――生きたい。

「……へぇ」

 少女の答えを聞いた鴉羽の目が細められると同時、対面のヒューリとは真逆の感情――喜悦を露わにした。歪んだ口元は張り付いた仮面の底にある虚無を発露させ、斬り捨てたところで記憶にすら残らない人形から一個人の殺害対象としてハッキリと認識した瞬間。
 富も、地位も、権力も、それの何よりも彼女は己の生存のみを優先したのだ。それがヒューマンハンターの怒髪天を突いたのは確かだったのだし鴉羽の中での評価を変えたのは言うまでもない。
 だから。

「まぁがんばりなよ」

 にこり、と。
 静かな狂気を滲ませた笑みがミューレンに向けられる。同時に、ヒューリに命じられたブラッドイェーガー隊による銃撃が開始された。
 鴉羽は動くことをしなかった。精々やったことと言えば、流れ弾に当たらない程度に軽くステップを踏み続けることだけ。

>ミューレン ヒューリ+ブラッドイェーガー隊


【 エルハーブ/住宅街/ペルタ・ツォーン 】

「――いいや、単純なことだよ。これは当たり前のことだ
 確かに実験はしているよ、だがそれは二の次さ」

 腐敗の痛み? 火傷の痛み? 凍傷の痛み? 今にも朽ち果て崩れ落ちそうなこの肉体を指したデリック・サムスンの驚愕とも複雑とも取れる指摘は確かにその通りであろう。それどころか通常であればデメリットにしかならない。耐性を持たぬまま長時間異能<デュナミス>を行使した挙げ句、相手の攻撃が直撃し手傷を負い続けるのでは自滅も自壊も早いのだから。
 腐敗に対する訓練は不可能だ。それはそうなのだろう。再生<リジェネレイト>の異能で肉体の即時崩壊を防いでいているとはいえ、断続的な痛みは今もペルタを襲い続けている。痛みがなくとも、生きながら腐り果てていくのは誰もが経験したくない悪夢の出来事であろう。だが、ペルタは信じている。この痛みを味わい続けてきたのが<大災厄>の生き残りの住民達だというのなら、人は自力で超えることが出来るのだと。

「痛いからどうしたというのだ?
 辛いからどうしたというのだ?
 ・・・・・
 そんなもの立ち止まる理由にすらなりはしない。努力すれば克服出来るだろうこんなもの。
 <大災厄>に立ち向かった人類は、私などより力(異物)がないにも関わらず、あの地獄を生き延びてみせたのだから。
 失礼ではないか、力を持っておきながらのうのうと立ち止まることがどれだけ非力な英雄達の面を汚しているのか。見るに堪えんよ」

 自嘲気味に吐き捨てる言葉の数々はそのどれもが<大災厄>の英雄賛歌。異能や魔術などが反乱する前の時代においても人々は生き延びてみせたではないか。無力であるにも関わらず、彼らはたゆまぬ努力でもって生き延びてみせたではないか。旧時代の人類に出来たのだから、私にだって出来なければおかしい。
 例えば、瓦礫の下に埋まった親を助けようとする子供がいる。だが瓦礫は子供の力では非常に重く、助け出すことが出来ない。だから諦める、それでは三流なのだ。真に希望を捨てないものであれば必死に瓦礫を取り払い、火事場の馬鹿力を発揮して瓦礫を取り除くことなど当たり前であろう。どれだけ痛く苦しかろうと、そこで立ち止まって逃げてしまえば希望を捨てたことになってしまう。
 ペルタはそれが大嫌いだから気合いと根性でもって成し遂げただけの話。これでもまだ、彼女の掲げる理想にはほど遠い。

「私はただ、創りたいのだ。理想郷を。
 人はこのような災厄の中でも生き延び、あまつさえ輝いてみせた。
 ならばこそ旧支配者は再度呼び出されなければならない。彼らの力を前に、人は真に己を輝かせ更に自己の文明を発展させる」

 笑みが浮かぶ。
 焼け焦げ生きながらにして朽ち果て生きながらにして凍りつきはじめているにも関わらず何ら変わりのない状況で動く怪物。
 だから、彼女が狙いを定めたのはフェルゼンであった。彼らが交わした会話は、ハッキリとフェルゼン――銃火器を用いる男が無能力者であることを示していた。
 ガスマスクの男、デリックも素晴らしい。だが、無能力者にこそ世界の先にある光を掴み取ってくれるのだと信じている。
 先程の焦熱波は遮蔽物の一切を焼き払った。マンホールなどもあったようだが、そこに逃げ込めば次は追撃する手段がある。デリックはこちらの様子をうかがったまま動いていない。

「<大災厄>のあの日、人は本気で輝いていた。
 だが今はどうだ? 見ろ、仮初めの地位と権力に甘え腐敗した汚泥の中で腐り果てていいくばかりではないか。
 お前達にも覚えがないわけではないだろう。連合体は足並みが取れておらず、あまつさえ自己利益のみを考えて腐り果てる輩が足を引っ張っているとも聞く。
 私はそれが嫌だったのだ、だから変えたいと思った――人の世にもう一度変革をもたらしたいのだ。
 本気で努力をした者達が正当に報われ、邁進を忘れた人間が己を省みて再度奮起する、そんな世界を創りたいのだ!」

 フェルゼンの手でばらまかれる榴弾へと向けて突貫する。
 肉体が塵となって吹き飛びかねない爆風と衝撃を一身に浴びながら、住宅の路地へ隠れたフェルゼンを見つけただし距離を詰めた。
 そしてその鋼鉄の右手を頭蓋に叩き込まんとする。その手に、超高圧の電流を宿しながら。頭蓋を掴んだとき頭からつま先までを沸騰させ感電死させんとする。

「そら、これも耐えてくれ。こんなもので止まるようでは、ファクトリー、否、真ノアキス帝国打倒は夢のまた夢だぞ?」

 彼女は信じている。
 彼らがファクトリーを倒すと謳うというのなら、頭が吹き飛ぼうが立ち向かってくれるという狂気染みた理想を。
 フェルゼンが目の当たりにするであろう彼女の目は、純真である。夢を追い求める少女の瞳。
 彼女はファクトリーの中でも利己主義に囚われていない。真実、人間のためだけに粉骨砕身を続ける理想主義者でしかないのだ。

    、 、 ・・・・・・・・・・・・・
 ――実現すればこの世の地獄でしかない理想を掲げている点を除けば、だが。

 何故ならその世界は、一切の堕落が許されない。たとえ気の迷いであってもだ。
 怠惰に陥る人間は塵屑としか扱われない。常に輝き続け死の間際にでも暗くなることが「許されない」光の園<エデン>。

>フェルゼン・アンブロシア デリック・サムソン

【諸事情の後にピンポイントで体調を崩してて遅れました。頭痛はクソってハッキリわかんだね】

5日前 No.456

造られた神 @sable ★mvaJaf04S7_PHR

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5日前 No.457

lzh @lllllzh☆PvKD6UICUoMc ★TuwsMa7hHI_6XV

【エルハーブ/大通り/檀正宗(仮面ライダークロノス)】

「知っていることを全部話したまえ……話せば悪いようにはしない……」
「お、俺は何も……」
明らかに異彩を放つ緑と黒の強化服。
それを身にまとう男、つまり私が締め上げているのは、一人の敵兵士――――
兵士は首をつかまれ、かなり苦しそうだ、だが喋ってはくれなかった。
どうやら本当に何も知らないらしい。

「フン……」
男は敵兵士を投げ捨て、少しがっかり気味にこう言った。

「……手がかりなし、か」
私は『檀正宗』。幻夢コーポレーションの社長『だった』男。
いまはファクトリーに協力する傍ら、こうして探し物をしている。

「どうやらこの辺りには何もないらしい……他をあたるとしよう」
私は辺りを見回し確信した。そして他の場所を探そうと歩き出す。
テロによる爆発の影響で、町には炎があがっていた。
だが、強化服『クロノス』の性能ならこの程度なんということはない。

「まぁ……なくても一応実験できるようになったがね」
成功率はどうしても上げておきたい。
私自身と『仮面ライダークロニクル』を元の世界に戻し、今度こそ世界のルールとなるためにも――――

>周辺all

【一応過去ログを見て『アリかな』と思ってやりましたが、問題があるなら差し替えます】

4日前 No.458

老骨 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Qjg

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4日前 No.459

全てを失いし者 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Qjg

【ギルド連合本部/訓練施設/ネイア・カヴァリエーレ】

自らの放った攻撃と、それを追い越す形で突貫していく鷹男。二つの行方を眺めていたネイアであったが、敵の男の表情を見て、心の中で僅かな危機感を抱く。
こちらの勝利が確実に近付いているのは間違いないが……何故か、彼はまだ本気を出していないような気がしたのだ。鎧も破壊され、満身創痍といった様子だが、油断は禁物。
人は勝利を確信した時こそ、最も大きな隙を生じさせる。確実に全ての敵が活動を停止したと断言出来るその瞬間まで、決して戦闘態勢を解いてはならないのだ。
如何なる反撃にも対応出来るよう、密かに両足にエネルギーを溜めながら待つネイア。だが、次に放たれた敵の攻撃は、彼女の予想を遥かに超える代物であった。

それまででは考えられなかった軽やかな動きで、敵が二つの攻撃を同時に回避する。まるで、鎧そのものが足枷であったかのような動き。これが、彼の本気とでもいうのか。
魔力による飛翔によって天井付近まで上り詰めた相手は、その場で詠唱を開始し、巨大な闇のエネルギーの塊を空中に出現させる。直後、右手と左手にそれぞれ蓄えられる炎と氷。
彼がそれらを闇へ向けて撃ち込むと、闇は瞬く間に不死鳥へと姿を変えた。男が雄叫びを轟かせると同時に、不死鳥もまた咆哮し、凄まじい速度を以てネイアと鷹男へ迫り来る。
今までの攻撃とは桁違いの威力。生半可な防御術では、対抗することすらも出来ないだろう。ネイアは思考する時間も惜しいとばかりに、反射的に駆け出した。

「私が止める。貴方は攻撃に集中して」

鷹男にそう告げ、両手に膨大なエネルギーを宿すネイア。彼女はそれを頭上で一つにした後、全てのエネルギーを右手へと移動させ、地を蹴って空高く舞い上がる。
そのまま重力に従って落下していくネイアは、着地の直前、エネルギーを込めた右手を地面へと撃ち込んだ。そのまま、右手だけで全体重を支え、逆立ち脳な姿勢を維持するネイア。すると、強烈な衝撃波の壁が、二人を覆うようにして出現し、不死鳥と拮抗し始める。
彼女は敵の全力に、自身の持つ最強の防御技で応えたのだ。恐るべき力と力のぶつかり合いに、周囲には漏れ出た余波が電撃のように迸り、壁や床を破壊していく。
永劫に続くかと思われた鬩ぎ合いであったが、想像を絶する不死鳥の威力に、衝撃波の壁には亀裂が入っていき、やがて乾いた音と共に防壁は破られてしまう。
ネイアは一瞬驚愕の表情を浮かべるも、咄嗟にもう一度エネルギーを貯め、攻撃が鷹男に届くよりも早く再度衝撃波の壁を出現させる。再び始まる、両者の拮抗。
しかし、この防御技には最大にして唯一ともいえる欠点が存在していた。この技は、先述の通り、右手で全体重を支えなければならない都合上、腕への負担が凄まじく大きいのだ。
次の瞬間、鷹男は目にすることとなるだろう。ネイアの右腕が、"あらぬ方向"へと曲がり、衝撃波が刹那の内に消滅する光景を。だが、腕を犠牲にしてまで放った二連族の大防御によって、不死鳥の勢いは確実に削がれた。
後は、鷹男が決めさえすれば、勝利を手にすることが出来る。ネイアは彼の力を信用しているからこそ、危険を顧みず、無謀な賭けへと出たのである。

>ゼロ・リゼルファー、青崎鷹男
【本気で誰かが止めないとこの子その内死ぬ】

4日前 No.460

踊り子猫 @prismriver☆kFuUk0otHg5u ★TZkXkdft22_MEH

【エルハーブ/時計塔/ニーニ・テト】

姿勢を低くして警戒していたニーニだったが、相手は自分が敵だということを自らバラした。今すぐここを立ち去れば見逃してくれるそうだが、ニーニからすれば敵であると分かった時点で退くつもりはなかった。挑発ともいえるその言葉に、彼女は低い唸り声を発して敵意を示すが、そんなことをしている内に戦場にもう一人の人影が近づいてくる。一瞬、敵の増援がきたのかと警戒してしまったが、どうやら仲間のようだ。ニーニは思わず安堵して、笑顔を浮かべる。

「ニーニも負けるつもりはにゃいにゃん。お前のその顔に引っかき傷つけてやるにゃ」

相手の綺麗な顔に引っかき傷をつけて屈辱を味あわせてやろうという考えを抱きながら、ニーニは飛んできた攻撃を避ける。矢は地面に刺さった後に爆発したが、彼女の身体能力を持ってすれば爆風から逃れるのは簡単なことだった。そのまま加速して敵へと接近していくニーニ。あまり味方と連携することは考えていないようだ。いや、そこまで考えられるほど頭がよくないだけかもしれない。

「うーにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ!!」

接近の後、放つのは両手の爪での連続引っかき攻撃。宣言通り、その攻撃は顔を狙って放たれている。技の出の速さ、手数ともになかなかのものだが、攻撃の軌道は単純なので、見切ればかわすのも難しくないだろう。

>>イザベル、アレイシア

【遅れました、申し訳ありません】

4日前 No.461

海洋冒険家 @jojo3daime☆UIZ8nct3yGTf ★iPhone=ialNxN5yOq

【ギルド連合本部→エルハーブ/→大通り/空条承太郎】

取り敢えず、現状把握までに時間はそうかからなかった。
現状、戦況がいいとは言えない。やはり受け身になる分対応に遅れるのを狙われてしまっている。
スズロの意外な1面を見た直後に分かれたのだが、現状に休んでいる余裕はない。本部の方もだが、エルハーブへの襲撃。
承太郎はすぐさまエルハーブのテロの方に向かうことにした。取り敢えず、リゼは同行する形になるのだろうか。

急いで駆けつけるも、辺りは火が立ち上っていた。

辺りを見回す。火や煙で隠れる部分も多く視界がハッキリとしない…が。
すぐ近くにはっきりと見えるものがあった。
放り投げられた1人の兵士と、その兵士と敵対していると思われる男。兵士の方はこちら側の存在のようだ。

敵対している男、妙な覆面をかぶっている男。恐らく敵なのだが…

まだ多少は距離がある。承太郎はすぐにスタープラチナの腕を出し、ライフルの実弾をスタープラチナが弾くように飛ばす。
まずは先手必勝、不意討ちという形にはなるが、大したダメージは見込めないと思われる。

敵がいる以上は処理をしなければトラブルを抑えることは出来ない。
早く抑えなければ……

それにしても妙な格好をした男である。まるで…テレビに出ている特撮物のような…

とは言っても、そもそも別の世界にいるということ自体マンガみたいな話ではある。その辺はどうしようもない。
とにかく、一筋縄では行かなさそうな相手である。

弾丸を弾いた直後にスタンドをしっかりと発現させ、仮面の男に向かい足を1歩ずつ踏み込んでいくのであった。

>>檀正宗 リゼ (スズロ)


【絡ませていただきます】

4日前 No.462

記憶喪失の英才教育 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Qjg

【ギルド連合本部/廊下/ミューレン・ハストゥール】

敵の指揮官はこちらが生きたいと言っておきながら武器を向けてきたことが相当頭に来たようで、顔を真っ赤にしながら地団駄を踏み、周囲に当たり散らしている。
ミューレンはそんな彼女を様子を眺めながら、普段は抱かないような、妙な感情を抱く。指揮官の姿を見て、哀れであると心の中で思ってしまったのだ。
恐らくあれは、権力や地位といったもので繋ぎ止めておく以外に、他人の信頼を得る方法を知らないのだろう。彼女はそれさえあれば、何でも自分の思い通りに世界を動かせると思っているのだ。
彼女の下に戻らないことを選択した判断は、正しかったのだと実感させられる。あそこで甘い言葉に釣られて誘いを受けていれば、自分は一生"奴隷"のままで終わっていただろう。
たとえ特権階級であろうと、誰かに支配され続け、その者に全てを捧げなければならないのは確実。束縛され、自由を失うことになるのは、絶対に嫌であった。

「ぼくは……あなたみたいな人と一緒になりたくない」

明確な拒絶の意志を示すと同時に、抑えつけられていたミューレンの力が覚醒する。儚げな瞳が光り輝くと共に、彼女を中心として形成されていく風のドーム。
暴風は飛来してきていた弾丸を尽く叩き落とし、無力化させる。なおも勢いの止まらぬそれは、敵指揮官とそれを取り巻く精鋭達を飲み込まんと、轟音を立てながら廊下を突き進む。
当然、それはミューレンの背後に立っている黒い少女にとっても同様だ。何もして来ていないとはいえ、現時点では敵であるという認識のため、彼女も攻撃対象に含まれている。
ただ、生きるだけでは意味がない。自分の生きたいように生きてこそ、意味がある。記憶喪失以来、誰かに命令されることでしか動けなかったミューレンの中に、明確な自我が芽生えつつあった。

>ヒューリ・カラット、ブラッドイェーガー隊、鴉羽

4日前 No.463

残虐なる幼子 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Qjg

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4日前 No.464

"Kr" @zero45 ★h2BOlEz4kD_v2j

【ギルド連合本部/食堂/ジェラルド・マックスロード】

 前線には立たず、連合本部を防衛する任に就いたジェラルドは食堂近くの区画で待機し、襲撃して来る敵を待ち構える。瞳を閉じて瞑想に耽り、ただ精神を研ぎ澄ます事に専念する彼だが、その心は真の平静へと至らない。ザルカヴァの戦いで聞こえた何者かの声が後を引いて、彼を苛立たせているのである。結局彼は平静を取り戻す事無く、食堂から聞こえて来た音に反応して現場へと急いで向かう事となる。

(……少女? 奴等はこんな幼い子供まで戦場へと立たせると言うのか!?)

 レイピアを片手に扉を蹴破り、食堂へと突入した彼が目にしたのは、テーブルや柱などの遮蔽物に身を隠している味方の姿。そして、身を焼かれて地に倒れている数人の味方と、彼等を倒した張本人らしき、まだ幼い少女の姿。彼女の手に握られている魔法のステッキは明らかに"おもちゃ"であり、それは何ら脅威ではない。
 脅威と呼べる物と言えば、やはり魔法だろう。やられた味方の状況からして、彼女の操る属性は恐らく"火"。それもかなりの使い手である事に相違無い。元々優れた資質を有していたのか、ファクトリーによる教育の賜物なのか。どちらにせよ、今は彼女を止める事が先決だ。堂々とした足取りで突き進み、彼女の前へと立つ。

「今すぐに降伏するんだ。魔法少女らしく正義の味方をやっている心算なんだろうが、君がやっている事は悪に他ならない。世界を滅ぼす旧支配者の復活は、してはならない事なんだ」

 幼い子供を傷付ける事を躊躇しているのか、彼は先ず戦闘では無く話し合いで解決を図ろうとしていた。最大限の警戒を張り巡らしつつも、レイピアを下ろして、君のやっている事は"正義の味方"では無く"悪の手先"であり、組織の掲げる"旧支配者の復活"はしてはならない事なのだと訴える。そう上手く理解して貰えるかどうかは解らないが、とにかくやるしかない。理想が現実によって打ち砕かれ、絶望に苛まれる苦痛を、彼女には味合わせたくないのだ。

>ナタルマ・グレープシード


【謎の筆名。レスが進む毎に文字が追加されて行くけど多分二レスくらいで何なのかバレる】

4日前 No.465

革迷家カーリー @fromsign☆Tzz8anAJCsGV ★iPad=BfSnDq1JcU

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4日前 No.466

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【ギルド連合本部/訓練施設/青崎 鷹男】

(駄目か!)

神速の蹴撃は跳躍によってあっさりとかわされる。それにより『不殺』が発動。これは攻撃を繰り出す際に頭部や胴体などの急所を外すことを条件とし、また他の部位も治療不可能な程のダメージは与えない。意図的であるかどうかは無関係……というものだ。
また回避されたとはいえ、その動きは見失うことなくはっきりと目で追う。地流闘覇で強化されるのは何も筋力だけではない、動体視力もだ。それのお陰で自身の速度に振り回され自滅、という事態を防いでいる。

(ついこの前起きたばかりだがな)

しかしそれも既に克服済み、事実として今の状態には完全に順応できている。あの時以上の強化であるにも関わらずだ。どうやら奴は跳躍の勢いそのままに距離を取り、攻撃体勢に入るつもりらしい。

(それなら……!)

足を打ち下ろす形で強引にブレーキをかけ、男へ向き直った。魔力で何か作り出そうとしているようだ。本来ならほぼ一瞬の出来事であるが、今の自分にはひどく冗長で緩慢に見える。
迷うことなく『専心』を発動。疾うに抜山蓋世という表現すら、生温くなっている力が更に押し上げられていく。眼前には魔力によって造られ、創造主の意思を吹き込まれた不死鳥が産声を上げる。自然界どころか伝承にも存在しない異質な姿は、不精な兵士であればたちどころに戦意を失うだろう。

「ネイア、何を!?」

不意に、彼女が即席の作戦を申し出る。言葉の響きから嫌なものを感じ取ったが、制止する暇もなく彼女は行動に移ってしまう。
宣言通り、死力を尽くして壁となり不死鳥の降下を遅らせることに成功した。その為に払った代償は決して安くないが、今それに意識を割くのは許されない。なぜならそれをしてしまうと彼女からの信頼を裏切ることになるからだ。

「おおおおおおおおっっっ!!!!」

地を砕かんばかりの勢いで踏み抜き跳躍、不死鳥に対し正面から突っ込む。そして未だ恐るべき殺傷力を内包するそれに向けて拳を突き出した。
確かに戦略兵器と呼んでも指し支えないだろう、理事クラスの最終攻撃として恥じないものだろう。

だが、

それでも、

「敗北(ま)けんっっ!!」







勝負は一瞬で終わる。難攻不落と思われた不死鳥の巨体は、弾丸と化した自分の拳と体で貫いた。頭部が砕け散り、その体に大きな風穴が開いた不死鳥は、儚げな煌めきを伴いながら消滅していく。しかし、こちらも無傷ではなかった、祓帯が巻かれてある手足を除き、全身の至る所が重度の火傷か凍傷に見舞われているのだ。

「ーーーーーー!!!」

されど、まだ動きは止めない。止めてはならない。最早声にならない咆哮を上げながら、刹那の間に足元へ最大質量の岩を生成、手頃な大きさのそれを蹴ることで再び跳躍。狙いは言うまでもなくあの男だ。死に体の現状などまるで意に介さず先程と同じように拳を突き出す、だがその勢いは段違いに強かった。それは不死鳥から受けた攻撃が致命傷であった為、『奮迅』が最大限の効果で発動したからである。
電光石火を超越し、音速の数十倍の速さで男に迫った。自分もここで総てを注ぎ込む、全身全霊をこの拳に込める。

>>周辺all

4日前 No.467

ドール・ネクロマンサー @kyouzin ★XC6leNwSoH_h7d

【エルハーブ/城塞/アギアス・ピリアー+骨蛇】

「おや、それは残念です。 しかし、言う暇もなくコロッと死んでしまうのが人間の戦という物、私では声を聞く事はできても完全な蘇生は難しいですから、早めにお願いしますね」

ウィンディアの、一生のお願いという懇願は後にとっておくという回答に対して、アギアスは死ぬときは一瞬、他の"人間"と違って死者の声を聞くことは出来ても、その願い事を叶えきれるとは限らないので、生きて口を開けるうちに言って欲しいと強調する。
そして、どんどん彼の挙動が、がくん、がくんと人形を糸で動かしているような、云わば『雑』な人形劇のような違和感のある物へと変わってゆく。

と言うよりは『本体』が操作ではなく戦闘にリソースを割き始めたために、偽装が偽装の体を成していないと言ったほうが正しいか。
彼はそんな奇妙な挙動ながらも、少なくとも人間ではない方のアギアスは冷静に戦況を見ていたようで、骨蛇のブレス攻撃が敵に往なされても特別反応を返す事はなかった。
むしろ、彼にとって大事なのは神経鞭が当たっても尚、ウィンディアが動いている事に対する興味であった。

「これはこれは、これで打たれると普通の人間は動く事すらままならないのですが……素晴らしい。 あぁ、肉体の方がドールズには不釣合いなのが残念。 いえ? 適当な肉体を見繕って、精神を挿げ替える、そういった趣向の人形も面白いかもしれませんねぇ」

概ね、年齢の事を言っているのだろう、そしてそれは、適正などもあるにはあるだろうが、彼の趣味が多大に影響しているからこそドールズは『あぁいう物』と分かるような発言であった。
そして相手の反撃が始まる、まず男の方は、使役する化け物を変えてきた、続いて出てきたのは、先端に目玉を備えた四本の触手、その眼光が光り、そして、片やギルド長は、気力によって、あの神経鞭が与える激痛を堪えて、同じく骨蛇に狙いを定めて八発の巨大な雷球が放たれる。

――さて、どうした物か。

間違いなくアギアス・ピリアー個人としては、負ける寸前と来ている。
だが、自分は、命令一つで、これらの努力を全て無意味に変えて、さらに最悪の追加戦力である『植魔』を呼び起こす事もできる。

しかし、しかしである、このアギアスと言う名前と体は気に入っている。 であるならば……『卑怯な手段で勝った契約者』ではなく『戦いで華々しく散ったネクロマンサー』として殺してやろうではないか。

「多重防――いえ、デフレクター」

アギアスが何か別の魔法を行使しようとするが、すぐに、先ほども使っていた防壁を骨蛇の周囲に展開する。
だが……先ほども二人の攻撃で破られた防壁だ、それは脆くはない物の、二人の全力を受けるには、あまりにも不足であった。

デフレクターにヒビが入り、砕け散り、攻撃の対象となっている骨蛇は、分裂する暇もなく、塵へと還り、その一部の破片や、吹き飛ばされた城砦の一部がアギアスの体に突き刺さった。
爆風が晴れたとき、そこに骨蛇はおらず、人間ならばとっくに死んでいるほどの傷を受けながらも、平然とそこにだらだらと血を垂らしながらも、笑顔を絶やさないアギアスの姿のみがあった。

「ああ、ファクトリー。 そんなのも居ましたね。 ええ、彼らの好きにさせてはいけませんよ、させませんけど」

そんなぼそぼそとうわ言を呟きながらも、彼の体は既に原型を保てなくなっているのか、ぼろぼろと、何故か『何年も前に死んでいた』かのように腐敗臭のする腐肉が地面へと落ちる。
右手が□げ、地面に落ちた頃、彼の左手から大量の魔力が圧縮され、その手が二人へと向けられる。

――滅せよ

紫色の怪光線が二本、二人に向けて照射される。 その見た目は細いレーザーのようにしか見えないが、破壊力、貫通力、魔力量、どれを取ってもこれまでの攻撃を凌駕するような攻撃である事は明らかだ。
しかし、この底知れぬ怪物にも『限界』が見え始めている、と言うより、仮に攻撃が成功しても、自壊するのがオチだろう、そんな状態であった。

>ウィンディア・ヴァンディール カエルム

3日前 No.468

lzh @lllllzh☆PvKD6UICUoMc ★TuwsMa7hHI_6XV

【エルハーブ/大通り/檀正宗(仮面ライダークロノス)】

「……ん?」
何かが飛んできて私に当たった。
飛んできた方を見ると一人の男がいた。

「やれやれ、君の相手をしているより探し物をしたいのだがね……」
私は男に言い放つ。
そして臨戦態勢で歩み寄ってくる男の前で仁王立ちをした。

「それとも、あの兵士のようになりたいのかね?」
恐らくこう言われても退く男ではあるまい。
私はこう思いつつも、男に言った。

「……」
――男から『何か』を感じた。バグスターウイルスは見えてもこの『何か』は見えないらしい。
だが、見えなくても問題はない。私はそう判断した。

「……かかってきたまえ」

>空条承太郎および周辺all

3日前 No.469

Charlotte @kirieru ★Android=ryLO8WYMEG

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3日前 No.470

金剛不壊の突撃兵 @sacredfool ★vSGwAby1m4_Qjg

【エルハープ/商業区/アルマ・ディアマンテ】

 突撃兵は恐れを知らない。獣は得てして自分より大きな者に対して怯むが、人間の場合も例外ではなく、体格の良い者に対しては自然と威圧感を覚えてしまう。彼女は例外の一人であり、女性でありながらどんな体格差にも臆さず果敢に立ち向かう胆力を持つ。半獣の青年に対してもそうであり、ほとんど蛮勇ともいう。実際のところそうなのだ。帝国の繁栄という目的を阻むもの全てを打ち砕こうと彼女は考えている。それがどんな強敵であれ……かえって彼女はそれと出会うことを望んでいるが。実のところそちらが本命とも言えなくもない。帝国の繁栄と、己が認めた悪の討滅。それがたまたま目的として合致しただけで、条件が違えば彼女はこの青年と共闘していたかもわからない。
 それはたらればでしかない。現に彼女と青年は敵として対峙している。ゆえに明星は彼の脳天へ振り下ろされる。直撃すれば痛手は免れない。女性とて侮るものではない。身体強化の魔術によって人間を遥かに超える膂力を得たうえでの一撃である。頭蓋どころか、アルミ缶を踏み潰すがごとく、足先まで粉々になるだろう。実際、彼女の相手をしてきた雑兵はそうなっている。
 だが、青年は違う。これを受け切れぬほど柔な戦士ではない。突撃兵も経験による目算からそれはおおよそ把握していた。恐らくは受けるなり躱すかしてくるだろう、と。強敵との対峙とはいえ、彼女には自分の実力に多少の覚えはある。膂力においては異世界の者たちにさえ引けをとらないと考えているほどだ。それゆえ少し驚いた。彼が受けるという選択をしたことに。

「Hehhh……避けないのネ! 嬉しいヨ、強そうなヒトに会えて」

 襲撃に対して殆ど動じずに軽口を返してくる超然さといい、常人では受け切れぬはずの一撃を容易く受け止める実力といい、外見から予想できるよりもよほど自分の渇きを癒やせるのだろうと突撃兵は見た。そう思うと、依然、口角は吊り上がってきてしまう。戦闘の最中とは思えぬほど無邪気な笑みを向けて彼女は賞賛する。
 青年は咎めるが、彼女に話す余裕が無いわけではない。それどころか、言葉を戦いのスパイスと考えるきらいがある。勿論、言葉でなく刃で語る硬派な戦闘も胸を満たさないわけではないが、戦の最中に交わされる言葉は時に戦う者に何らかの感情を与え、それが戦いをより胸躍るものにしてくれることを彼女は知っているのだ。

「Morning star……『明けの明星』って意味ネ。トゲトゲが星みたいでキレイでショ?」

 彼女の得物が弾かれるのに合わせ、彼女自身も大きく飛び退いて青年と距離を取る。そして少女の疑問に答えるべくその柄頭を指した。尤もそれは彼女の言葉とは裏腹にどこまでも無骨で、それまで彼女が行ってきた蛮行を語るように真っ赤な血に塗れている。

「このAlma・Diamante、アナタたちに会えて光栄デス! 帝国のイシズエとなるがいいネ!」

 雄弁に己の名を語る突撃兵。しかし彼女に友好的な感情はなく、その笑みはどこまでも猟奇的に端正な顔に彫りを入れている。
 少女が何かの言葉を紡ぐ。魔術を嗜む者として、アルマはそれが詠唱であると判断した。それからの動きは速い。詠唱を終えるに合わせ、彼女は地を駆けた。自分へ放たれる光の矢を全く苦にしない。そのどれもこれもが彼女の身体を掠めるが、直撃だけは避けている。目にも留まらぬ速さで建物の壁を跳躍し、飛び移りながら獲物の二人へと接近していく。その動きが矢の一つや二つで捉えられることはない。あれよあれよという間に突撃兵は再び青年への接近を果たし、一気に距離を詰めて血に濡れた柄頭の打撃を浴びせる。が、それは青年に向けたものではない。青年への突撃の寸前で方向転換し、瞬時に彼らの背後に回ると、少女の左わき腹めがけて明星を振り抜く。
 可能であれば遠距離攻撃を使う者から倒す戦術を、この突撃兵は知っている。そして、それを為すだけの能力を彼女は有している。更なる遠距離から撃ち抜くなどの小細工ではない。己の身一つで接近し、殴り倒すだけのことだ。獲物を砕くその瞬間の手応えに、彼女は歓喜に打ち震えるのだ。

>>獣の傭兵&ゼロ

3日前 No.471

茶碗蒸しと悪魔遣い @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_3HH

【エルハーブ/大通り/鳥居 純吾】

「……うるさいな」

ジュンゴの声に怒りと苛立ちが混じる、いくら内容をシャットアウトしていてもうるさいものはうるさいのだ。
白い焔の剣を直接叩き込む、『ゼロ距離八相発破』は一定の成果を上げたが、打ち倒すには至らなかった。
奴は、セレスティアは逃げようとしている。それも民間人を数人引き釣りながら、その行為をジュンゴは絶対見過ごさない。

「やらせるかッ!」

ジュンゴは居合抜きの要領で右手で溜めの動作を作り、接近して薙ぎ払う。
絶妙に威力を調整した『なぎ払い』はセレスティアの手から民間人を全て救い出す。
その間にセレスティアには逃げられてしまったが、ジュンゴは出来うる限りの最善を尽くした。
召喚したシヴァとじゃあくフロストを送還すると、体の埃を払い帽子を被り直す。

「ありがとう、君がいなければもっと多くの人が死んでた」

そう言うとジュンゴは律義にレイシーに一礼して感謝を述べる。
今すぐにでも他の場所の救援に回りたいが、この場所を確保しておかないとまたファクトリーの兵隊が来たら今度こそこの場にいる民間人は終わる。

>セレスティア、レイシー、ALL

【民間人救助の確定ロルは許可を得たうえでやっております】


【ギルド連合本部/食堂/17代目葛葉ライドウ】

「ちっ、なんという体たらくだ」

舌打ちをしながら食堂に駆け込む男が一人、黒い学帽に黒マント、そして刃のように尖ったモミアゲが特徴の青年だ。
ギルド連合本部の食堂に辿り着くと辺りの炎を隣に置いていた悪魔、青い帽子を被ったどこか愛嬌があるジャックフロストに消火させる。
そしてこの相手には一見ジャックフロストは不利に見えるだろうが、このジャックフロストは”特製”だ。

「やるぞ、ジャックフロスト。味方には当てるな、やるのはあの少女だけだ」

『あいあいホー!』

ジャックフロストは横にくるりと一回転して元気に返事をする、これから戦うというのに気の抜けた光景だ。
しかし手心を加えてやるつもりは一切ない、彼女は敵だ。それ以上でも以下でもない、ならばどうするかは決まっている。
ライドウは右のホルスターからリボルバー拳銃”コルトライトニング”を取り出し迷うことなく敵に銃口を向ける。

「手っ取り早く死ぬがいい」

『レッツ殺戮ホー!『ブフダイン!』』

ライドウはリボルバーに込めていた普通の弾丸よりも格段に威力が高い加重弾を六発放ち、ジャックフロストは情人が受ければ即氷像と化す強烈な冷気の波動を放つ。
これは相手の出方をある程度窺うための牽制だ、だが子供だからという加減や躊躇いはない、敵は必ず殺す。
戦場に立つ以上甘さは捨てる、相手の事情? そんなもの今は考慮する価値はない。こちらに死人が出た以上生かして帰すわけにはいかない。

>ナタルマ・グレープシード、ジェラルド・マックスロード

3日前 No.472

再生の竜リゼ @forte10☆NeDCG1Klls. ★SjANaFstHP_Gxb

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3日前 No.473

海洋冒険家 @jojo3daime☆UIZ8nct3yGTf ★iPhone=ialNxN5yOq

【エルハーブ/大通り/空条承太郎】

…所詮玩具だな。やはり接近して殴らなければならなさそうだ。
相手は余裕綽々といった態度を取りながらこちらに探し物をしたいと告げる。しかしまあ敵さんに味方をやられている以上は無視することも出来ないし、やるしかないのだが。

「…スタープラチナ」

すぐにスタンドの名を呼び、構える。

…かかってこい、か。ならお言葉に甘えて近づいて殴ることにしよう。

すぐに近づき、承太郎は殴ろうと___

その前に、目の前に巨体が現れた。
背後から、爪を振り下ろす。その巨体から放たれた斬撃をまともに喰らえばただでは済まないのだろう。もし相手にしているのが自分だとしたらゾッとするぜ…そんなことを思いながら。

彼ならおれに当てるようなヘマはしないだろうし、最悪当たってしまったとしてもなんとかなるだろう。

それなら、こちらも仕掛けない手はない。先手必勝、今は攻める時だ。

「オラァ!」

スタープラチナが、声を上げて仮面の男に向かい鋭く拳を振るう。その拳はまっすぐ、顔を隠す仮面に向かう。

最初から、本気で殺すつもりで。
殺すつもりでやらなければ倒すことなどできないだろう。この男は何か妙なものを感じる。その正体が何かはわからないが…

>>檀正宗 リゼ

2日前 No.474

祖国への想い @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_h7d

【エルハーブ/住宅街/フェルゼン・アンブロシア】

「ファクトリーには黒い噂が絶えない。彼女も、もしかすると……」

予てからファクトリーにおいては、非合法な人体実験が行われていると専らの噂であった。ザルカヴァで起きた事件も、恐らくそれに関連するものであるのだろう。
連合体もそういった噂についての調査は進めているものの、なかなか正確な情報が伝わってこないということもあり、未だ核心に迫ることは出来ていないのが現実だ。
ラムールやグラント達が証拠を掴めぬ現状にもどかしい思いをしていることを、フェルゼンは知っている。あと一歩で突き崩せるというのに、連合体は足踏みをさせられていた。
ファクトリーの攻撃は日増しに強まっており、このままではいつまで持ち堪えられるかも分からない。まして、戦いを長期化させることは、今回のように無関係の民間人が危険に晒される確率が増えるということでもあった。

「お前の意見に同意しよう。確かに、人は変わらなければならん」

この女科学者の言うことに、同意出来ない部分がない訳ではない。自らの利益ばかりを追求する輩によって、連合体全体の足並みが揃っていないのも事実だ。
大災厄という未曾有の危機を経験してもなお、人は一つになることが出来ずにいる。種族の存亡という問題が目前にある状況であるのにも関わらず、だ。
もはやそれは、個人の問題ではない。世界が破滅へと向かうか、それとも再興を目指して歩み始めるか。人類は、種としての岐路に立たされているといっても過言ではないだろう。
人が過去の過ちを省みて、変わらなければならないのは事実。しかし―――だからといって、旧支配者を復活させ、再び世界に混乱と災厄をもたらすことだけは、絶対に許してはならない。

「だが、俺はお前のそのやり方を否定する。多くの者に不幸を与える大災厄など、この世には必要ない!」

右手が頭蓋へと叩き込まれる直前、姿勢を落として後ろへローリングすることによって、攻撃を回避するフェルゼン。反応が少しでも遅れていれば、即死していたことだろう。
何とかここまでは無傷で乗り切ってこれているが、いつまでこれが持つかは怪しいところだ。常にギリギリのラインで戦っている以上、少しでも誤差を生じさせれば、手痛い一撃を喰らうこととなる。
デリックも万全の状態ではない以上、彼に頼り切ってばかりではいられない。フェルゼンはアサルトライフルで弾幕を張って相手を足止めしつつ下がり、途中にあった窪みに身を隠すと、そこから手榴弾を投擲する。
彼が下がった理由は、単に安全地帯を確保するためだけではない。ここは狭い路地。自分達の後を追うようにデリックがそこへ足を踏み入れれば、自然と挟み撃ちの状況が完成するはずだ。

>デリック・サムソン、ペルタ・ツォーン
【遅れてしまいました。申し訳ありません】

2日前 No.475

決着 @sable ★mvaJaf04S7_PHR

【ギルド連合本部/訓練施設/ゼロ・リゼルファー】

闇、炎、氷の三属性が織りなす死と破壊の音色。燃え盛る翼を広げ、凍てつく尾を引いた不死鳥が二人の戦士を飲み込まんとする。仮にも理事クラスであるゼロが全力を注いでの攻撃。
生半可な防御技では遅延や弱体化すら能わず、一瞬の内に消し炭にされてしまうだろう。しかし彼らは切り抜けてみせた。どんな痛みも、どんな犠牲も厭わない心が、地獄の底から飛び立った怨念の化身を打ち破る。
目で追う事すら叶わぬスピードで迫るハチマキの青年に、ゼロは残る全ての力で以て応えようとしたが、もう闇エネルギーは微塵も生み出すことが出来なかった。
当然だ。二回の攻撃に加えて必殺技まで二度使用したのだから。辛うじて生成できた炎と氷の壁を叩きつけるが、出涸らし魔法では結果は目に見えていた。

突然、ゼロの周囲に突風が巻き起こる。ここに至るまでの双方の強烈な技と、音速を遥かに超えた"神速"と呼ぶに相応しい青年のスピード。そこにゼロの防壁が激突したため、空間そのものが激しく圧迫されたのだ。
そして弾かれた空間は急速に元に戻ろうとし、台風すら生温いレベルの衝撃波を生み出した。破れかぶれの守りなど無いも当然。風ならぬ風に巻き上げられたゼロは天井に突っ込み、そのまま落下していく。

互いに持てる全てを出し切り、憎み合う立場とはいえ正々堂々戦った。どちらが勝ってもおかしくない接戦であった。その上でゼロは完璧に破れたのだ。
過去に縛られ、永遠の現在を彷徨っていた悪鬼は、未来を目指して突き進む二人の戦士によって打ち破られた。

(何もかも出し切った…もう何もない)

体勢を立て直すことすらできず、床に叩きつけられて転がる。打ち付けた右肩の感覚がない。あの黒髪の女とお相子になったかもしれない。それに頭から落ちていたら間違いなく死んでいただろう。
満身創痍で力なく横たわるゼロだが、その顔は妙に晴れ晴れとしていた。喜怒哀楽すら飛び越えてしまったような表情。己の抱える全てを放出した者だけができる顔だった。
喋ることならできるとわかったゼロは、かすれている上に途切れ途切れの声だが、ずっと知りたくて堪らなかったことを遂に口に出す。

「教えてくれ…あの子達は…

レイシーとロミネは…生きているのか…?無事でいるのか…?」

もし彼女が二人のことを知らなければ何の意味もない質問。しかしゼロには確信があった。確たる証拠こそないものの、血の繋がった肉親だからこそ持てる自信が。
それはここに来た時に感じた"懐かしい匂い"だけではない。戦っている最中の女性の表情や姿が、どこか妹達に影響を受けているような気がしてならなかったのだ。

>>ネイア・カヴァリエ―レ、青崎鷹男

2日前 No.476

剛健令嬢 @zero45 ★h2BOlEz4kD_v2j


【エルハーブ/時計塔/アレイシア・ファーレンベルク】

 やはりと言うべきか、脅しが相手に通じる事は無かった。誰もが心の中では戦いを避けたいと思っていても、お互いの思想が相容れぬ物である以上は、戦わざるを得ない命運にあると言うもの。戦いとなった以上は、自らは決して諦めず、そして敵を諦めさせるまで徹底的に殴り合い続けなければならない。戦士としての力量もそうだが、何より重要なのは信念の強さ。どれだけ相手の信念を上回れるか、それが勝利の鍵となる。

「そう……でしたら、仕方ありませんわね。"旧支配者"なんて下らない物に頼るその思想、全力で叩き潰してくれますわ」

 "叩き潰す"、などと名家の令嬢に似つかわしくない物騒な物言いをしながらも、アレイシアは巨剣を構えたまま不動を保つ。飛来する爆発矢が地面へと突き刺さる直前、彼女は巨剣へと魔力を送り込み、刀身に刻まれた複数の魔術文字で構成される魔術式を起動させる。強国の象徴とも言えるノアキスには到底及ばないとは言え、ラギアにも魔術方面の技術力はあるのである。
 "魔術障壁、展開――"、そう告げると共に刀身の至る所から青白い光が放たれ、前方に巨大な障壁を形成する。これだけの規模となれば、消費する魔力も多いのだが、それ以外に魔力を使う用途を持たない彼女にとっては然程問題では無い。せいぜい、肝心な場面で使えない失態を犯さない様に注意するだけだ。障壁が爆風を完全に受け止めると、展開した障壁を解除して反撃へと移る。

「受けなさい、わたくしの一撃を……!」

 大地を駆けて敵へと接近して行き、その途中で地面を陥没させる程の勢いで地を蹴り空へと舞い上がる。そのまま敵の頭上を通過して背後へと回り、着地する。そしてすぐさまその場で回転して水平に構えた巨剣を振り抜き、その背中を引き裂かんとする。前方から迫り来る猫の爪での引っ掻き攻撃、後方より迫る薙ぎ払いの一撃を前に、敵はどう動いて切り抜けるか。

>イザベル・エンハーサ ニーニ・テト


【遅れました、申し訳ないです】

2日前 No.477

変幻自在 @sable ★mvaJaf04S7_PHR

【エルハーブ/城塞/ウィンディア・ヴァンディール】

アギアスの挙動が突然おかしくなる。糸で吊るされた操り人形のようにカクつく様は、先程の彼の発言を露骨に裏打ちさせるようだった。しかしそんなことに注目していられる余裕はない。ムチに打たれた右腕の痛みは引かず、内側を有刺鉄線で描きまわされているような感覚すら襲い来る。
それでも倒れることなど許されない。自分達の双肩に街の運命がかかっている。そして自分はギルドリーダー。『ザン』の仲間達を率い、悪を根絶すべく戦い続けなければならないのだ。
右腕を押さえたままゆっくりと立ち上がったウィンディアは、ムチを喰らう前とまるで変わらない強気な表情を保つ。

「ハッ、年増し女で悪かったわね。セクハラの罪で"本体"ごとしょっぴいてやるんだから」

防壁を破られて骨蛇の残骸を浴び、ボロボロのアギアスを指差して宣言する。血と腐肉を撒き散らす人形だけでなく、いつかソレを操る黒幕も始末してやると。
千切れていない方の腕から紫色の光線が放たれると同時に、右腕を駆け巡る猛烈な痛みすら掻き消すような気迫がウィンディアの全身から放たれる。
彼女はこの一撃を受け止めるつもりでいた。それこそが奴の背後にいる旧支配者達への宣戦布告になるのだから。

「はっ!はぁっ!

サンダーウォール…エックスッ!」

一度目の掛け声で右足を斜めに蹴り上げてターンし、二度目の掛け声で左足を斜めに振り下ろす。これによって青色の雷エネルギーが大きなX字を形成し、ウィンディア自身も青いオーラを纏う。
間髪入れずにもう一度ターンすると、後ろ回し蹴りの要領で右足の裏をX字の中心に叩き込んだ。撃ち出されたX字のエネルギーは豪速で前へ突き進み、怪光線を二本まとめて受け止める。
暫しの均衡の後に競り合いは決着した。光線と『サンダーウォールX』が相殺で立ち消えたのを確認すると、ウィンディアは前方へ飛び出し、アギアスを仕留めるための最後の一撃に出る。

「今度こそッ!」

少し屈んだ姿勢で全身に雷を纏い、激しく回転しながら上昇する。生み出された雷の渦が逆巻き、勢いが収束する先端部分はドリルの様な尖りを見せる。そのまま右手と右足を強く振るい、撃ち出すようにして渦を振り落とした。
先程と全く同じ技だが、更に完成度が上がっている。威力もスピードも正確さも申し分ない一撃。まだ僅かに足りないような感覚があるのは否めないが、これが今の自分が出せる全力。
青紫色に輝く竜巻がネクロマンサーを飲み込まんとする。

>>アギアス・ピリアー、カエルム

2日前 No.478

酢橘 @karasu1010☆TyGLtXpsS1g ★0gkYBdXyN1_vDC

【エルハーブ/住宅街/デリック・サムソン】

デリックは至る所に予備のローブを隠している為、それを用意して着直す。すると、敵は相変わらずの剣幕で大災厄、そしてそれに立ち会った人類について語る。やはりそれぞれの思想を垣間見るのは此処でしか味わえない何かを感じる事が出来る。実に理想的で。実に輝かしく。実に真面目過ぎる。彼が感じた彼女への感情は肥大化し確信へと変わる。またそれに対してフェルゼンの反応もまた、実にヒトらしい反応だった。
そして彼女のある一言が彼のこれまでの考えを悪い意味で変わってしまう。

――理想郷。

自分には到底叶わない理想を彼女は当然の如く語る。この時、彼は意地悪でも親切心でも無くただデリック自身の本音を言ってしまいそうになっていた。しかしそれを喉元に留めておく。何故デリックは本音を止めたのか、それは味方が先に発言した後に、敵が超高圧の電流を右手に巻きつけフェルゼンの頭を鷲掴みしようと試みていたからである。フェルゼンは冷静に対処して攻撃を回避した後、アサルトライフルで相手を対抗しながら後ろに下がる。そしてその場にあった窪みに身を隠すと手榴弾を敵に投げていた。

デリックはこの状況を見た後、ようやく構えていたままの身体を動き出しフェルゼンと女科学者を挟み撃ちの形に向かう。

そんな敵である女科学者や味方のフェルゼンも反応から考えてこの場にいる全員が大災厄が発生した時、この世界で生活してきた者達。同じ空に生まれ同じ出来事を得て此処まで二人のヒトの思想が変わるとは、やはり他者の人生観を覗くと言うのはどんな書物を読んでも得られない現実を感じる事が出来る。

そしてヒトは彼女の人生観を見て憤怒、尊敬、絶望、一体どんな感情を見せるのだろうか。
その中でデリックがまず一番に受けた感情は哀れ。

「これは私個人の考え方ですが……理想だけの中途半端な理想は貴方もそして他人も無闇に傷付けるモノなんですよ。そのままその腐りかけの理想は関わった全員に感染して腐敗してしまう」

例えば、一人の医師が存在したとしよう。彼は世界中の人々を救いたいと考えていたが全く医師としての腕、才能が無かった。だがそれでも人々を救済したいが為に医師を続けた。自分を応援してくれる人々の期待、救済されるのを待つ患者の為に。夢だ、理想だと叫び諦めなければ夢は叶う。そう信じて。しかし結果は患者は救えず、周りの期待にも応えられず、それにより医師は罪悪感で傷付いてしまう。

勿論、彼女に自分や他者を傷付けてでも突き進もうとする自覚があるならば別に構わない。だがこの空に生まれた彼女なら知っているはずである。こんな世界で理想を叶えようとするならばそれは幻想に変わり大きければ大きい程、汚染は広がると言う事を。その象徴が大災厄。果たして何人の人々がその理想で犠牲になったのだろうか。そんな事を当時犯罪者であったデリックは勝手に考える。
また彼自身も人体蘇生と言う理想を持ち自分や他者を傷付けて回っていた一人。そう言った点では彼は彼女に似た部分を感じる。

そう思いながら、棒を素人ながら振り回し手の痛みに耐え少しずつ女科学者に近づいていく。

>>ペルタ・ツォーン、フェルゼン・アンブロシア

2日前 No.479

全てを失いし者 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_h7d

【ギルド連合本部/訓練施設/ネイア・カヴァリエーレ】

三者三様、全員が力を出し尽くした激闘の幕切れ。防御に全力を注ぎ、その果てに右腕を骨折するという結末に至ったネイアは、鷹男の反撃を倒れ伏したまま眺めていることしか出来なかった。
弾丸と化した彼が不死鳥を突き抜け、その異次元的速度によって突風を巻き起こす。対する敵の対応は貧弱なもので、小さな炎と氷の壁を生成するのがやっとであった。
ここまでの戦いで、相手は魔力を使い果たしてしまったのだろう。こうなった以上、こちらの勝利は確実。風に巻き上げられた敵の身体が、激しく天井へと叩き付けられる。
受け身を取ることすらも叶わず、地面へと激突する男であったが、どうやらまだ死んではいないようだ。その間にネイアは立ち上がり、折れた右腕を無理矢理戻し、臨戦態勢を取る。
猛烈な痛みが襲っているのにも関わらず、彼女は表情一つ変えなかった。むしろ、骨を戻す際の音の影響で、周囲の方がなんとも言えない気持ちを抱いているかも知れない。

「……生きている。二人共、無事」

倒れ伏す男から投げ掛けられた質問に、ネイアは一瞬驚愕の表情を見せつつも、それに答える。やはり、戦闘中に感じていた違和感は、気の所為などではなかった。
恐らく彼は、リゼルファー一家に関係する人物だ。兄であるのか弟であるのかは分からないが、少なくとも血縁関係にあるのは間違いないと見ていいだろう。
敵であれば容赦はしないと決めていた彼女であったが、ここに来てその決断が揺らぐ。仮にも味方の血縁者であろう彼に、自分が手を下してよいのだろうか?
勿論、そのような甘えなど戦場では許されないことは重々承知している。だからといって……折角、会えそうな距離まで近付いた家族を、死別という形で離れ離れにしてしまうのは……
普段は敵に対して一切の情け容赦を掛けないネイアが、予想外の事態に静止してしまう。力なく垂れ下がる右腕が、彼女の心中をそのまま物語っているかのようであった。

>ゼロ・リゼルファー、青崎鷹男

2日前 No.480

機甲将軍 @kyouzin ★XC6leNwSoH_h7d

【ギルド連合本部/会議室/機甲将軍グラント+機械兵士】

「目の前の戦力も計れなくなったか。 どこぞの技術将校と同じだな」

今も、昔も単純に力がなかったから死んだのだと語るヴァネッサに対して、グラントは『その死んだ男』と同じだと冷笑する。
見た目で人を判断すると言うのは愚かな事だが、ヴァネッサの中身の人格だけですべてを決定する思考も、また愚かな物である。 慢心が過ぎる彼女は、形は違えど、無駄な足掻きしかできなかった愚者と同じモノ。

敵が使ってきた防御手段は攻撃の反射。 普通に考えれば防御と攻撃を両立できる、中々高度な魔術であろう。 そして、複数方向からの一斉攻撃を全て弾き返すと言うのも、中々できぬ芸当である。
しかしながら、それは意味を成しはしない。

そもそも自分の武器の性能が分からない程、グラントの頭は悪くない、そして機械兵士はただ殺戮のために動く人形という訳でも無い。
ただ『反射』しただけで、持ち主を壊せる訳がない。
機械兵士たちは二方向にブースターを噴かして急加速し、ちょうどヴァネッサを挟み込むように陣取りつつも攻撃を回避し、グラントは回避を放棄、むしろまた電力チャージを開始する。

……当然、反射された高圧電流や銃弾が直撃するが。 効かない、否、効くはずがない。 最強の機械兵士である『グラント』が、自分の攻撃でどうこうなる柔な装甲を持っているはずがない。

「――人を見下せば自分が強くなれるとでも思ったか?」

そんな短い問いと共に、彼はそのバイザーについている赤いモノアイを不気味に光らせ、ゆっくりとヴァネッサに近づいていき、腕を伸ばす。
ちょうど、その時であった、ヴァネッサが光の柱を生成したのは。

だが、それを自分の体には届かせない、二機の機械兵士がレーザーマシンガンの最大出力射撃をグラントの近くに生成された光の柱に向かって発射し、そしてグラントも、その両腕にあるミサイルハッチを開き、そこから大量の追尾ミサイルを発射する。
とはいえ、その目標はやはり光の柱であり、ヴァネッサ本体に対する攻撃はまだ行われていなかった。

……そして、ヴァネッサを自分のリーチ内に捉えれば、またあの巨大な腕が伸びる、今度は別々の場所へと。

「だろうな。 私たちの罪は消えない、何れ報いを受けるべきだ。 ……それを指摘した所で、お前の罪が消える事は永劫無いがな」

まず右腕は、ヴァネッサの両足を纏めて掴みかかる。 先ほどからヴァネッサはその場からほとんど動いていない、当然、足も広げている訳がなく、グラントの巨大な腕ならば、十分に二本の足を纏めて掴む事が出来るだろう、もちろん、成功すればの話だが。

そして同時に伸びた左腕が狙うのは、相手の首。
それも、高圧電流を解放しながら、だ。 仮に相手の首をそのまま取れなくとも、一瞬でも掴みかかり、魔法行使のキーとなる喉を焼こうとしているのだ。

>ヴァネッサ・クリヨンルージュ 霊犀 唯香

2日前 No.481

Futo・Volde @nonoji2002 ★7KU5qNWZJU_h7d

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1日前 No.482

lzh @lllllzh☆PvKD6UICUoMc ★TuwsMa7hHI_6XV

【エルハーブ/大通り/檀正宗(仮面ライダークロノス)】

「……」
殺気を感じた。
敵が私に殴りかかってきている。しかも背後から別の敵が来ているのだから最悪だ。

「ふぅ……やれやれ」
――――だが、問題ない。
敵の動きは全部見えている。間に割り込むことなど造作もない。
私は、おもむろにバグルドライバーのABボタンを押した。

『ポーズ……』

周囲の時間が止まる。
騒がしかった町も一気に静かになった。

「さて、と……」
探し物の途中なのだ、むざむざ時間を使ってはいられない。

『ガッチョーン……』
『ガッチャーン……』
バグルドライバーを取り外してグリップパーツにつける。
そして私はあの男と先ほど私を狙ってきた敵の目前にビームガンを放ち、その場から離れた。

そしてバグルドライバーを戻し、再び同時押しする。
『リ・スタート……』

 ――――時間が動きだし、敵の目前で止まっていたビームガンが迫る。

>承太郎、リゼおよび周辺all

【念のため言っておくと確定ではありませんちゃんと回避できます】

1日前 No.483

造られた神 @sable ★mvaJaf04S7_PHR

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1日前 No.484

革迷家カーリー @fromsign☆Tzz8anAJCsGV ★iPad=BfSnDq1JcU

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1日前 No.485

カリー @karikari10 ★Android=GZn0EZmRVy

【ギルド連合本部/訓練施設/青崎 鷹男】

あの男にもう回避を行う力は残されていないようだ。しかしまだ辛うじて防御魔法を使い、なけなしの盾を作り出した。それが功を成しソニックブームらしき現象が発生、拳の直撃は受けず衝撃波によって天井へ叩き付けられる形となる。

「ぐ……!」

男が落ちる様子を観察する余裕はない、今度は自分の番だ。速度は相変わらず音速の数十倍である。このままでは天井を突き破ってしまい、誰が損害を被るかわかったものではない。咄嗟に両腕を突き出し土や粘土といったこの場で思い付く限りの、緩衝材代わりになりそうなものを生成していく。

鈍い衝突音が響き、全身に激痛が走る。どうにか天井の貫通は避けられたようだが、それだけだ。まるで戦車砲でも着弾したかのような有り様である。
苦痛に耐えながら着地、男の様子を窺う。まだ命どころか意識も手放してはいないらしい。先刻の攻撃自体は掠りもしなかったので当然といえば当然か。

(……?)

男が卒然に問い掛けてきたので少々面食らう。レイシーにロミネ、どちらも聞き覚えのある名だ。あの姉妹だけ名指しで呼んだということは彼女達の近親である可能性が高い。
だからといって、殺さずに済んでよかったとは思わない。敵対勢力として長期間こちら側に損害をもたらしてきた以上、この場で引導を渡されても文句は言えない筈だ。

(けど、ここで奴にとどめを刺せる余裕がないのも事実か)

皮膚の至るところが焼け爛れ、凍てついている。正直言って今にも倒れそうだ、地流闘覇を維持する余力もない。命が風前の灯とはこのことか。これ程まで消耗したのは恐らく初めてだろう、些か不謹慎であるが格闘家としていい経験になった。

「――ッ」

ネイアの腕から聞こえた音に眉をひそめる。他ならぬ彼女自身がやったことだが、やはり気分のいいものではない。

「ネイア、医療班を呼んでくれ。奴を連合体に引き込もう」

暫し考慮を重ね、口を開く。直ぐ様息の根を止めてもいいという考えがあるのは事実だ。しかし殺すことによりあの姉妹が悲しむというのは後味が悪い。それに、奴の声色からはもう憎悪や悲哀といったドス黒い感情はないように思えた。

「大丈夫だ。仮に裏切ったなら、その時こそ俺が始末を付ける」

もう手の内は把握した、サシでやり合うことになったとしても負ける気はない。また、大々的に裏切った後なら例え殺しても姉妹から糾弾される謂われはなくなる。

>>周辺all

1日前 No.486

決着 @sable ★mvaJaf04S7_PHR

【ギルド連合本部/訓練施設/ゼロ・リゼルファー】

黒髪の女性の言葉を聞いた途端、ゼロの頬を涙が伝った。二人は生きていたのだ。三年前の大災厄で引き裂かれたまま、二度と会えないと思っていた。
これだけの事をやっておいてどの面下げて、と言われても反論はできない。ファクトリーの理事として活動していた自分が兄と知れれば、彼女らの評判を下げることになるかもしれない。
全ては連合体の判断と采配に委ねられている。自分は罪人であり捕虜なのだから。

「二人は俺の妹だ。もう三年間も顔を見ていない」

そう言うと全身に力を込めて立ち上がる。二人の生存を知ったことで力でも湧いてきたのか、満身創痍だというのに妙に力強いその出で立ち。
流石に右腕は動かせないらしく垂れ下がったままだが、左手を右肩に回してボタンを外す。背中から離れて床に落ちた黒いマントは、彼が闇の中から抜け出したことを示しているようだった。
悲壮な決意と覚悟を抱き、世界のリセットを目論んでいた悪鬼はもういない。

「その前に裁きを受けなくてはなるまい」

そう、ゼロの処分を決めるのは連合体のリーダー。目の前の二人が許そうと、上の者が首を横に振れば意味は無い。自分はこれから立つところに立たなければならない。
もし罪を許され連合体の一員になることを認められた時、この組織は強大な戦力を得ることになるだろう。仮にもファクトリーにて理事を務め、『獄土の悪鬼』と呼ばれ恐れられたゼロのことだ。
彼自身も、その時が来た暁には、全身全霊を以て連合体に尽くすつもりでいる。世界のため。未来のため。そして何より愛しい妹達のために。

>>ネイア・カヴァリエ―レ、、青崎鷹男


【お相手いただきありがとうございました!】

1日前 No.487

左遷先の女帝 @kyouzin ★XC6leNwSoH_h7d

【すいません、こちらの返信見逃していました! 遅れてしまって申し訳ないです】

【ギルド連合本部/廊下/ヒューリ・カラット+ブラッドイェーガー隊】

こちらの取った開戦の音頭に、鴉羽は合わせて動く事はなかった。
それに対してヒューリは、基本的に目に見える物全てが腹立たしい事もあって、底知れぬ違和感と煩わしさを覚えるが、あいつの事だ、万が一の事が起きたときに、いち早く動けるように後詰として動いてくれているのだろうとヒューリは一応の結論を付けておく。
しかし、異世界人を信用しすぎるのは考え物だ、最悪の場合、こちらを見限って他のギルドやファクトリーに抜かれている可能性もある。 だが、それよりもまず、この目の前のガキを片付けなければ、ヒューリは後には引けなかった。 可愛い部下の前だから尚更だ。

……もっとも、ブラッドイェーガーはあくまでヒューリではなく金銭と制度に忠誠を誓う兵隊故に、彼女の面子などどうでも良く、ただただヒューリが勝手に持ったプライドを守ろうとしていると言うのは、おそらく彼女以外の誰もが知る所である。

「なっ……泣かせてやるっ!!」

相手に向けられた、明確な拒絶の言葉に対して、素晴らしいコンニャクレベルの硬さのヒューリのメンタルに傷がついたのか、ついに煽りのレベルが地に落ち始める。
まぁ、それも仕方がない事ではある、彼女はノアキスが与える無償のサービスや教育を受けた一般的なノアキス人から、礼儀や道徳を丸ごと抜き取ったような温室育ちである。

はっきり言って、口喧嘩にしろ、戦いにしろ、不慣れな事には変わりない。
何故ならば、彼女のやってきた事と言うのは須らく戦いではなく部下の手によって行われる『略奪』や『殺戮』『処刑』の類でしかなかったためだ。

敵に向かって放たれた銃弾は効果なし、味方は相変わらず動かず、反撃として風の『壁』がこちらに向かってくる。
それに対応するブラッドイェーガーだが、あくまで彼らが強化されているのは身体能力。 回避能力は十分にあるが、閉所での、このような面制圧攻撃の防御や相殺手段は存在しない。
で、あるならば、当然残っている手段と言うのは、距離を取るという事だけな訳で、一人がヒューリを何時ものように抱えて後ろに下がり、他の者がこの風の源であるミューレンに強引に接近、その首元にナイフを突き立てようとするが、それらの何れもが、風に吹き飛ばされたり、引き裂かれたりで、ほとんど攻撃の体を成していない。

結果として、ヒューリは攻撃範囲から逃れたが、反撃はほとんどできていなかった。

「こんの役立たず共が……どうせ本部襲撃なんて大事が来てるんです、本隊に連絡! ウチの最大戦力を持ってこの場を制圧しますよ、残ってる連中はとっとと立ち上がって食らい付け!!」

そんな悪態をついて、部下たちに指示を飛ばせば、先ほどの攻撃で傷つきながらも、ブラッドイェーガーはミューレンを視界に捉え、再接近してから、五方向から同時に、拳銃による零距離射撃を行う。

>鴉羽 ミューレン・ハストゥール

22時間前 No.488

邪悪なる白魔道士 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_h7d

【ギルド連合本部/会議室/ヴァネッサ・クリヨンルージュ】

グラントからの煽りの言葉を目を細めるだけで聞き流しながら、ヴァネッサは反撃と防御を両立させた攻撃の行方を見守る。とはいえ、相手も初撃で被弾するほど腑抜けという訳ではないようだ。
女の格闘家の方は地面を隆起させることで、グラントは反射したそれを真正面から受け止めるという選択をした。さすがに、自分の攻撃で損傷するような、軟な装甲ではなかったか。
最低限、ノアキス帝国出身として恥ずかしくない実力を持ち合わせていることは確認出来たものの、今更それがどうしたというのだ。ファクトリーを選ばなかった時点で、彼の未来は閉ざされている。
まあ、仮に同じ陣営に所属していたとしても、あのような性格の人物が成り上がる可能性は皆無に等しく、むしろ邪魔者として早期に処分されていた確率の方が高いのだが。

「まさか。単に私は―――最初から強いだけですよ」

相手からすれば、問い掛けがまるで意味をなさず、会話が成立していないと思うことだろう。しかし、彼女は全く以て真面目に、本心でこの言葉を言い放っている。
自分が他人を見下すことが出来るのは、強くなったからではない。単純に、最初から強かっただけなのだと。実際ヴァネッサの実力が、世界でも有数のものであったのは間違いない。
圧倒的な科学力が売りであったノアキス帝国においても、その魔法の才能は重用されていた。あの好待遇がなければ、恐らくメムノニアを離れることはなかっただろう。
元より国に対して忠義を尽くすつもりはなかったが、帝国は自らの力を正当に評価してくれたのだ。彼らであれば、いい踏み台になってくれると確信していたのだが……大災厄によって、計画は白紙に戻された。
とはいえ、その後すぐに帝国の意志を継ぐファクトリーに属することが出来たのは、運が良かったとでも形容するべきか。ヴァネッサの思い描いていた未来の予想図は、徐々に現実のものとなろうとしている。
その未来が実現した暁に、連合体の存在は確実に邪魔となるだろう。それが分かり切っているのであれば、早めに排除しておくに限る。どうせ、取るに足らない連中だ。自分が動かなくてもいずれ瓦解するだろうが、余興としては丁度いい。

「私がいつ、どんな罪を犯したっていうんですか? 私は世界の為を思って行動しているだけですよ」

彼とすれば、力のない人間を殺す所業を罪であると言いたいのだろう。だがそれは……連合体側の物差しで語っているだけに過ぎない。ファクトリーの思想からすれば、ヴァネッサの行っていることは正義だ。
正義の反対は別の正義ともいうように、彼らにも彼らなりの正義があるのは理解しているが、所詮弱者の妄想だ。そんなものが実現したところで、世界がよくなるとは到底思えない。
光の柱を前に、臆することなく突進してくる格闘家。その力の源が東洋の五行思想に通じていることを早くも見抜いたヴァネッサは、彼女の攻撃に対し、回避で対処する。
障壁魔術で防いだところで、恐らく衝撃波がこちらまで伝わってくる。ならば、はじめから躱し切ってしまえばいい。ヴァネッサは、魔力だけに頼り切った魔導師では、断じてないのだ。
回避行動によって立ち位置が変わったことにより、必然的にグラントの足を狙った攻撃も無意味と化す。敵は首を狙い、喉を焼こうと試みているようだが、彼女は微笑みを浮かべたまま左腕に光の魔法をぶつけ、軌道を逸らした。
二人の攻撃への対処を終えた彼女は、直ぐ様自身の両脇に一つずつ魔法陣を展開し、そこから殲滅の光を放つ。見ているだけで魅入られてしまいそうなほどの神聖な輝き。しかし反面、それを発動した者の心は、邪悪に満ちていた。

>機甲将軍グラント、霊犀唯香

21時間前 No.489

残虐なる幼子 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_h7d

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21時間前 No.490

"Kru" @zero45 ★h2BOlEz4kD_v2j

【ギルド連合本部/食堂/ジェラルド・マックスロード】

 残虐なる魔法少女。異界より顕れし魔族。悪魔を使役せし青年――そして、十字架を背負いし哀れなる細剣使い。絶望へと繋がる悲劇の舞台が着々と整い行く様を見届ける"何か"は、歓喜に満ちた狂おしき嘲笑の声をあげる。遂に、遂にその時は今訪れようとしているのだ。
背負いし罪を贖うべくして、誰かを救いたいと願う無力な男。生まれながらにして魔力を持たず、抜きん出ていた剣技の才の誇りさえとうに砕け散ったも同然な今の男。貴様には救えないのだと、現実を突き付けられれば突き付けられる程に男の渇望は更なる熱を帯びる事だろう。
 故に――"最悪の展開"は、避けられない。三年前のあの日から始まった男のこの物語は、与えられた筋書き通りに突き進むだけなのだ。

(殺す……つもりなのか!?)

 ジェラルドの言葉を聞き入れようとせず、降伏を拒んだ少女。ならば、何度でも語り掛けてそれは間違っているのだと、考えを改めさせようと彼は決意する。"旧支配者"は決して君達を救ってくれる様な、理想郷を築いてくれる様な存在では無いのだと、ただ訴える。それが、三年前の大災厄の中心に居ながら生き残った者として果たすべき責務なのだから。そう、今度こそ守り抜いて見せる。守り抜いて、見せるのだと誓う。
 そう意気込む彼だが、次の瞬間に目にする光景を前に驚愕の表情を浮かべる。此処へと駆け込んで来た一人の青年は、明確な殺意を以てこの少女へと弾丸を撃ち放ったのだ。まるで敵ならば殺すと言わんばかりに。確かにそれは正しい、敵を前にして殺さなければ殺されるのは当然の事。彼は何も間違ってはいない。だが、正しいからと言ってそのやり方に合わせる心算は無かった。それは、己の掲げる理想に反する物だからだ。

「クッ……止めるんだ、こんな事は! 君は本気で世界を滅ぼすつもりなのか……!?」

 高らかな咆哮を響かせながら、猛烈な速度で突き進んでくる焔の鳥。威力とスピードはかなりの物だが、そう易々と当たる訳には行かない。近くのテーブルに飛び移り、更に其処から天井に向かって跳び上がり、体勢を変えて天井を蹴って軌道上から離れる。だが、其処から彼は反撃へと移らない。何故ならば、まだ説得を諦めていないからだ。諦めがつくまで、彼はこの刃を揮う事は出来ないだろう。

>ナタリア・グレープシード 17代目葛葉ライドウ NOVA


【明らかに味方にとってお荷物なジェラルド】

19時間前 No.491

Lumen Sage @makita ★Android=EKADxH4UEP

【 エルハーブ/城塞/カエルム(賢者戦闘服) 】


「やはりな」
 推測は正しかったのだろう。あのネクロマンサーも正確には“傀儡”。もっと別のものが、今でも高みの見物で自由気ままに男を操っているのだ。
 端から見ても不自然な挙動を始めたアギアスを認めて、私はサピエンチアを返した後そう心の中で呟く。

 そうした中、果たして全力で放った私達の攻撃がどうなるかを見届けていると、徐に展開したアギアスのバリアをも破壊し、再生の余暇も与えぬほどの強烈な威力を誇ってあの巨大な骨蛇に直撃したのだ。
 凄まじい爆発と爆風によって、付近の城壁をも巻き込み、それによって立ち込めた煙が晴れた頃には骨蛇の姿はなかった。だが私の表情は依然として警戒を緩めていないように映ったことだろう。

「まるでゴキブリ並のしぶとさだな。まさかその肉体は使い捨てるつもりか……?」

 何せそこには、普通であれば即死でも可笑しくないような重傷を負ったアギアスが、血だらけのその姿で尚も薄気味悪い笑顔を湛えているからだ。
 私はこの時、男の肉体を操る何者かは、たとえ操る対象が生物学的に医学的に死として判断されるような状態となっていようと、無理矢理にでも動かすことが出来るのだろうと感じていた。
 つまり頭がもげようと、身体の中央に大穴が開けられようと、動かせる人形のように――――。

 ダメージを受けたことをきっかけに腐敗をはじめ崩れていく男の人形は、まだ倒れることを知らず、我々に短い言葉と共に、その手から強力な魔力と破壊力を伴うであろう紫の怪光線を容赦なく照射した。あれに当たれば一溜まりもないことくらいは容易に想像できる。
 私は早々と回避しようと動いていたが、ザンのギルド長は違った。逃げなかったのだ。その人並みはずれた精神力と忍耐力――――それらで彼女は二本の光線に立ち向かった。
 その行為は一見無謀にも見えたが、攻撃は最大の防御と言わんばかりに溢れ出したエネルギーを見れば、それが勝算あってのことだと知るだろう。彼女のX字の攻撃は、あの途轍もない破壊力があるであろうそれを相殺したのだ。

「そこのレディに失礼な発言をしたんだ。当然のお仕置きだな? 年齢などと言い訳しているが、要は“見た目”なんだろ? そんな変態な悪い子を黙って見過ごすほど私は心は寛くないぞ?」
 先程からのウィンディアに対するセクハラ発言を戒めるような冗談めいたことを言いながら、既にその右手は膨大な霊力をこめて希望の名を冠した銃を真っ直ぐ男に向けている。

「――――さあ……これでも喰らいなっ!!」

 そして引き金を引いた瞬間、銃口の前、そこに金色の魔法陣が展開されサピエンチアの触手が放った黄金の光線と同一のものが放たれた。
 太陽と天界に通じる賢者の、その絶大なる神の力が、ウィンディアの渾身の、完成度の高くなった強烈な青紫色の竜巻と共に、まさに腐食していくネクロマンサーの男に迫りゆこうとしている――――――――


>アギアス、ウィンディア

13時間前 No.492

Futo・Volde @nonoji2002 ★7KU5qNWZJU_h7d

【エルハーブ/時計塔/イザベル・エンハーサ】

「あらあら、怖い怖い」

口では怖いなんて言いながらも、その表情は怖がるどころかむしろ楽しんでいるようにも見える。前方からは半人半獣らしく、自慢の爪でこちらをひっかきに来る亜人の少女。後方からは自分の頭上を大きく通り越して、背後から切りかかる金髪のドレスを纏った少女。どちらも当たれば大きな傷になるのは間違いないが、この程度ならばまだ、彼女にとって躱すのは容易い事。

イザベルは亜人の少女の方へと駆けだすと共に、自身の能力で地面の一部を凍らせると、スライディングの姿勢を取り、そのまま氷の上を滑って、2人の攻撃を躱す。スライディングだけでも躱せたのに違いはないが、今の服を汚したくはないし、スライディングでかすり傷を負うのも御免、とどこかでお金持ちらしい発想に至った結果がこれである。

「可愛らしい猫さんね、屋敷にも1匹居るわ」

相手とそれなりの距離を取るや否や、亜人の少女を挑発するように可愛らしいと表現するイザベル。彼女はペットとして1匹の猫を屋敷で飼っている。本来なら家の事は家政婦にまかせっきりの彼女でも、猫の世話だけは家政婦ではなく、自身でやっている。それ程に猫を溺愛している。

「そして“私の一撃”を受けるのは私じゃなくて貴女の方よ」

加えて、イザベルは金髪の少女の方に対しても挑発的な態度を取る。彼女にしてみれば敵はすべて挑発対象であり、またその兆発は彼女の絶対的な自信から来るもののようだ。

彼女の武器はには選択肢がたくさんある。支給された複数の武器をすべて持ち合わせているのだ。例えば、標準的なアサルトライフルだとか、グレネードランチャー。あるいは護身用のナイフ、手榴弾など上げればきりがない。
しかし、彼女はそれらの武器に切り替えることなく、再びボウガンを構えると自身の能力も付与した“氷の矢”を敵2人にそれぞれ放つ。しかし、この矢はただの矢ではない。矢の先端が網へと変形し、2人の動きを封じ込めようと開く。加えて、彼女が氷の能力を付与していることを考えれば、この網に捕えられればしばらく身動きが取れなくなるのは明白だ。

>ニーニ・テト、アレイシア・ファーレンベルク


【やはり文章の乗りがあまりよろしくないですね。遅れて申し訳ない】

10時間前 No.493

茶碗蒸しと悪魔遣い @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_3HH

【ギルド連合本部/食堂/17代目葛葉ライドウ】

「フン、問答無用で殺人を犯してこちらを悪党呼ばわりか、笑わせる」

軽く鼻を鳴らすと冷徹な声でナタルマの言葉を一蹴する。この場において問答は無意味だ。
この殺戮を行っておいて正義を語るか、笑わせる。大方ファクトリーの連中にでも洗脳でもされているのか?
それとも洗脳以前に”それ以外を知らない”のか、どのみちライドウがやることは変わりない、抹殺だ。
ただでさえギルド本部に大勢の敵が雪崩れ込んでいるというのにこれ以上の被害は食い止めねばなるまい。
たとえそれが少女を手に掛けることになってもだ。コルトライトニングを排莢して今度は氷結弾をリロードする。

「魔力を回せ、ジャックフロスト、やるぞ」

『了解ホー』

<大銀氷忠義斬!>

秘剣ヒノカグツチにジャックフロストの氷の魔力を纏わせると、一旦刀を鞘に納める。
そして居合抜きの要領で秘剣ヒノカグツチを抜き放ち、無数の剣閃を放ち炎の鳥を迎撃する。
この程度の攻撃を真正面から凌げなければ”葛葉の一枚看板”という称号を授かっていない、火の鳥を細切りにして最後の気合の一閃で火の鳥を滅する。
そして冷気を纏った刀でナタルマの首を目がけて横薙ぎに刀を振るい、直ぐに距離を取る。斬れていなくても構わない。
”自分の命は狙われている”という実感を与えられれば十分だ。

「おい貴様、やる気がないならば引け、今は話し合いの時ではない」

何とかして話し合いに持ち込もうとするジェラルトを一瞥すると冷たく突き放す。
交渉するには手遅れで、”まだ早い”今から交渉に持ち込むには相手の心をへし折る必要がある。
生半可な優しさはただの甘さだ、戦場において甘さは死に直結する。かつては自分も通った道(そして痛い目を見た)だから気持ちは分からなくもないが。

>ナタルマ・グレープシード、ジェラルド・マックスロード、NOVA

4時間前 No.494

ドール・ネクロマンサー @kyouzin ★XC6leNwSoH_h7d

【エルハーブ/城塞/アギアス・ピリアー】

「いえいえ、この身体は末永く使うつもりでした。 何せ『移動』を重ねると、例えばそうですねえ。 在りし日の皇帝や、そちらのノアキスのグラントさんや、アンジェリカさん、こちら側ではヴァネッサという方が居るのですが、身体を変えて何度も初対面を繰り返していると、いつかボロが出てしまいそうでしたからね。 ですが、ここまで楽しませてくれた以上は、移動も已む無しでしょう。 ああ! ウィンディアさん、もしかしたら貴方とも会った事があるかもしれませんね?」

カエルムの『その肉体は使い捨てるつもりか?』という問いかけに対して、アギアスは人間の口がもはや全く開いていないのに、言葉を発する。
本来、この肉体は使い捨てる予定はなく、アギアス・ピリアーは長く使われる予定であった、そもそもこの状況そのものが想定外なのだと"彼"は語る、と言うのも、あまり身体の『移動』を重ねると、特定人物に何度も初対面を繰り返す事になるので、正体の露呈が危惧されるから、と。

そして彼は、何度も初対面を繰り返した人間の名前を並べる。 ヴァネッサ、と言うのが伝わるかは疑問ではあるが、何れもノアキスの重鎮クラスの人物だ。
さらに彼は付け加えるように、ウィンディアとも何度か『初対面』をしたかもしれない、と語った。 つまり、面子はやはり、ノアキスの重要人物や軍人に限定されている。

このような邪悪な本質を持ち、死体に取り付いて、まるで生きている人間のように振舞う怪物が、ノアキス帝国に巣食っていた……こんなものが野放しになっていて、ノアキス帝国にどのような影響を与えたか、それを特定するのは困難だが、ある程度想像するのは簡単な事だ。

その発言は、己の糸で、どれほどの数の人間を"人形"として操り、弄んで来たのか。 そんな恐ろしい疑問さえ生まれるような物だ。

こちらの放った射撃攻撃は、敵の決死の防御によって相殺された、使用エネルギーの量を考えれば、こちらの方が負けたと言えるだろう。
さて、"私"として撃った攻撃も往なされてしまったとあれば、いよいよ持って潮時だ。

「ははは、これは失礼。 何分、人間の女性を使った経験は乏しく、あまり詳しくない物で。 あぁ、しかし、同属たちに比べれば私の発言は幾分マシだと思うのですが、人間の感覚ではそうではないようで」

アギアスは笑う、その感情の篭っていない顔で。 しかし、確かに彼は笑っているのだろう、こんなに楽しそうなのだから。
同属の存在を仄めかしながらも、彼は二人の放った攻撃を見て、魔術を展開する。

「多重防壁」

その宣言と共に、彼の眼前に、様々な色が混ざった……まさしく『虹色』の防壁が展開される。 だが、展開されたのは、本当に頭と胸を守る程度の大きさの物だ。 まるで、重要な部分だけを守るように。
二人の攻撃が彼に直撃する、彼の展開した防壁は……凄まじい音を立てて敵の攻撃を拒む。

しかし、壁の防御範囲に入っていない彼の下半身や両腕は、確かに焼かれ、音を立てて肉が削られ、消滅する。

……その爆風が収まったとき、アギアスはそこに立っていた。 その様は異様な物であった、防壁を展開していた部分だけは全くの無傷、それ以外は、それこそ骨がむき出しになり、所々に肉がこびりついていると言う物、だと言うのに彼はたって、動いている。
彼は笑いながら、少しずつ後退して、城壁の端まで行ってから、二人に話しかける。

「何時もは身体も再利用するのですが、貴方たちが恨む対象となる死体は残してあげましょう。 お好きに使ってください。 何時から私に乗っ取られていたかも分からない死体を辱めして気分が晴れるならね」

それだけ言い残して、アギアスは城壁の上から飛び降りた。
不快な、死体が地面と激突したべちゃりと言う音と共に、奇妙な羽音が聞こえ始める。

……アギアスと言う男は、既に死んでいた男は、ようやく『終幕』を迎えた、だが、分かるだろう。 羽音は城壁の上で滞空しており、まだそこに居ると。

もはや人形すら存在しないと言うのに透明の『それ』はアギアスと全く違う、かと言ってあの植魔の同類のようで、その上を行く恐るべき存在感を放ち続ける恐ろしき者は、初めて人形を介さず話しかけた。

「この地からファクトリーを撃退、からの殲滅、ココロの底から応援していますよ。 あぁ、一つ言っておきましょう。 我々は何時も貴方たちを見守っています、何せ、特に私は、人間という生き物が大好きですから……とはいえ、最後に勝つのは『私』ですが、ね」

その姿は透明だが、羽音から虫のような羽を持っている事は判別ができる、そして、心底楽しそうである事も。
酷いぐらいに、一人称を使い分けた理解に困る言葉使いで、彼は一通り話すと、人間と言う種族に対する『愛』を語り、勝利宣言を行ってから、その姿の見えぬ存在は……"使者"は一瞬の内にこの地から飛び去った。 城壁の下を見れば、アギアスの死体は確かにそこにある。 死んでからどれほどの時間が経ったのか、ミイラのようになって原型がない死体が。

……しかし『アレ』が死んだとは、この場の誰も思わないだろう。
だが、少なくとも、ファクトリー理事"アギアス・ピリアー"は確かに、ここで、活動を停止したのだ。

>ウィンディア・ヴァンディール カエルム


【アギアス・ピリアー@死亡。 と言う事でお相手、ありがとうございました! 割と大物なので死んだって情報は両勢力に出回って大丈夫です。 意味深な終わり方したように、アギアス君は次の出番が終わったぐらいで、キャラを一新して再登場します】

1時間前 No.495

鴉羽/ペルタ @tukuyomi07☆2nDyzvx51us ★3aNoMW8gGM_jmr

【 ギルド連合本部/廊下/鴉羽 】

 鴉羽という鶺鴒は底が知れない。
 だが、底が知れないからこそ常人とは違う理由で動き続けている。
 金も名誉もほとんど要らない、精々疲れを癒やしコンディションを整える福利厚生さえあればいい――ある種破格の待遇であろう。
 そこに戦闘能力も合わされば申し分がない。理想の歯車の一部として、回転させ続けることが出来る最高の逸材だ。
 だからヒューリの見立ては間違ってはいない。

 ――たった一つの大きな思い違いを除いては。
   だがその思い違いに彼女が気付くことは永遠にない。鴉羽の心(こうどうげんり)は、何処にも無いのだから。
   だから誰も、不気味な違和感の正体に気付くことは出来ない。最初から、最後まで。

 無論、ミューレン・ハストゥールにも――それは分からないように出来ている。
 彼女の決意の言葉を聞いた鴉羽の口が、この世界に来てからは珍しいくらいに喜悦のあるものに変化したその意味を。
 覚醒。
 暴風が周囲に吹き荒れる。先の戦闘では欠片すらも見受けられなかった真の戦闘能力は彼女の眼に一縷の光を取り戻させる。
 主の意のままに仇成す者を引き裂き殺せ、踊れ踊れ踊り狂え。ヒューリ・カラットとブラッドイェーガー隊の猛威からミューレンを守り切り、同時に引き裂く攻防一体のドームを形成する。
 その余波は鴉羽にも降りかかってきていた。
 だが彼女は最低限の対処以外何もしない。まるで、この戦闘そのものに介入するつもりがないとでもいうかのように、ゆらりとした動きで回避だけを行い続ける。
 殺気も殺意も彼女にはない。
 まるで、ミューレンに対して後ろは気にしなくていいとでも言わんばかりの露骨なソレはこの場に何をもたらすのか。

>ミューレン ヒューリ


【 エルハーブ/住宅街/ペルタ・ツォーン 】

「? 何を言っているのだお前は」

 デリックの言葉に至極真面目な調子でペルタは首をかしげる。心の底から、彼の抱く懸念、彼の抱く諦観、そして彼がこちらに向ける哀れみの眼差しを彼女は心の底から理解出来なかった。
 何故彼はそうまでして諦めているのだろう。あれはある種の絶望を知っている顔だ。ペルタは過去の経験からそれを無碍にすることはない。とりあえず理解し、噛み砕き、こう結論を出す。

   、 ・・・・・・
「それでもやれば出来るのがヒトで、
 理想を成そうと死にもの狂いで努力出来るのがヒトだろう?
 結果はどうであれ、ヒトはカミを召喚出来たのだから」

 デリックに対してペルタが向けた視線は――それらを全て呑み込んだ上で「ならなぜお前はそこで立ち止まっている?」といった微かな憤怒であった。罪悪感も自責の念もタガが全て外れている。外れている上で、本気で彼女は進み続ける。己が信じる光の道をただ只管に。
 過程にいる全てを轢殺しながら進み続ける彼女の眼には、未来以外の何も映っていない。つまるところ、彼女の五感はあの大災厄で全てが潰れきっている。彼女には他者が見えていない。いや――「自己を含めたその他大勢」をイコールに結びつけて、その上でフラットにならして思考する。
 彼女の理想郷には「特定個人(だいじなひと)」などありはしない。「全て」を救うし「全て」が救われる。そんな未来。
 過程に存在する他者全てを理想に必要な努力<いたみ>と称して轢殺する、最悪の幻想<ヒカリ>。

「――そして、現にヒトは変ることが出来た」

 フェルゼンの言葉も――嗚呼、その眼は理解していると頷く。
 彼の頭蓋に叩き込まんとしていた右手は、彼の咄嗟の回避によって宙を切ることとなった。
 行き場を無くした稲妻が周囲に暴威をもたらし、また一つ住宅を抉りとっていく。

「己が権力と財力に驕り、努力を忘れた旧ノアキスの屑共は一掃された。
 暴利を貪りヒトを使役し、邁進を忘れた連中は一掃された。
 そして残されたヒトは、何も無い大地を前に活路を見出そうと光り輝いてみせた」

 フェルゼンの銃口より降り注ぐ鉛玉の雨を前に再び腕を硬質化させ、更に筋力に増強<ブースト>を行いながら近付いていく。
 骨は砕け激痛が襲う。ペルタとて、能力持ちであることを除けば人間でしかない。いや、能力自体も彼女から見れば人体実験の結集物でしかない。

   イマ
「だが現状はどうだ?
 旧ノアキスの屑共の利権をそのまま貪る連中は蔓延り、当の連合体とてやっていることはただの残党狩り――悪く言えばゴミ掃除だ。作業と何ら変らん。
 かつて、あの日にあった宝石の如し輝きはくすぶり鈍色の……いいや、錆び付いた鉄屑と成り果てている。
 これでは大災厄で死んだ者達が報われん。カミの招来のためにひたむきに努力し続けた者達も、大災厄の最中生き残ろうと足掻き続けた者達も」

 後ろの気配は勘づいている。
 だがペルタは何もしない、何も出来ない。銃撃を続けるフェルゼンの防御で手一杯であるからだ。少しでも制御を解いたり気を緩めれば一瞬で死ぬ。
 張られる弾幕が止んだかと思えば、飛んでくるのは手榴弾。これも全身を鋼鉄化させて受けきるが、剥げ落ちた表皮の部分は焼け焦げる。
 それを解いた彼女の姿は最早見るも無惨であり、何故立っていられるのかが危ういというもの。

「私はヒトを信じている。
 信じているからこそ――もう一度、あの光を見てみたい。故にカミを呼び出すのだ。
 ただの塵屑の一研究者である私ですら喚び出せることを証明し、ヒトはこれを倣い全力で打ち倒す。……神話の創世のはじまりだ。
 そのためならば」

 笑う彼女の右腕に形成するのは灼熱。肉が焼け焦げる匂いが充満する。
 何の勝算もなく誘われたのではない。ペルタはフェルゼンを評価している。彼は人間の中では光り輝いている者だと。
 だからそれを称賛し――ありったけを籠めて放つのだ。
 隠れ潜み、仲間の一発逆転を信じるフェルゼンへ。
 一歩、また一歩と近づき確死の一撃を叩き込もうとするデリックへ。

「痛みも苦しみも悲しみも辛さも全て呑もう、許容しよう。
 私は成し遂げる、その先に真の楽園<エデン>があると信じて」

 拳に燻る灼熱を、大地に叩き込んだ。
 巻き起こるのは先程生涯を焼き払った熱波。
 灼熱の津波は、ペルタとの距離を詰めれば詰めるほど、あるいはその距離を保とうとすればするほど逃れられぬ暴威として彼らを襲う。
 だがペルタは信じている。きっと彼らはこれを乗り切るのだろうと。死にものぐるいに、傷だらけになりながら、自分に立ち向かうのだろうと。

  、 、  ・・
 ――彼女は、人間を愛しているのだから。
   ヒトは才能も腕もなくとも、何かを成し遂げることが出来るのだから。

>フェルゼン、デリック

13分前 No.496
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