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〈インフィニット・ストラトス if 〉

 ( なりきり掲示板(フリー) )
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ユタロー @janus ★Android=g1wYDPJIn3

クリックしていただきありがとうございます。

こちらは http://mb2.jp/_ni2/18761.html まで続いたスレより、「男性もISに乗れる」という設定をそのままに一から再始動する意味を込めて建てたスレです。
なので上記のスレを知らない方々もお気軽に参加していただければ幸いです。

細かなルールはサブ記事にて

1年前 No.0
メモ2018/10/16 23:14 : 零治 @janus★Android-g1wYDPJIn3

現在までのルール(徐々に追加予定)

1:オリキャラ可

2:恋愛可(いきすぎた行為は禁止)

3:原作キャラの死ネタ禁止(オリキャラの退場は可)

4:キャラクター上限無し(自己管理できる範囲で)


参加キャラクター↓(随時更新予定)


▼原作キャラクター▼

織斑一夏(グリーヴァ様)

篠ノ之 箒(ユタロー)

セシリア・オルコット(北城様)


▼オリジナルキャラクター▼

御上 零治(1年2組)

ステラ・ピアース(1年2組)

フィル・カルディオ(1年2組)

久出 楪(1年2組)

ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ(3年3組)

リュイス・ベルダムンド・イ・シエルバ(1年3組)

北城 明佳(1年1組)

涼月宗也(2年1組)

ジークリット・フォン・リューベック(2年2組)

天条若狭(1年3組)

ライラ・グリプ(1年1組)

切替: メイン記事(189) サブ記事 (121) ページ: 1 2 3


 
 
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零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

ステラ「稽古……ですか?」

自身の要求に対してのラファエルの返答にステラは眉を細める。そして次の瞬間、彼女は腹を抱えて笑い声を上げた。

ステラ「スペイン代表は冗談がお好きなのね。私にはこの場に訓練する必要性がある生徒は見受けられませんが。」

そのあまりにも無情な一言に僅かにやる気を見せていた女子生徒達の目から光が消える。
彼女達の反応を見て、ステラはさらに続ける。

ステラ「…貴女達は何の為にISに乗っているのかしら?学園での必須科目だから?部活の延長?それともお友達とのレクリエーション?……この中で何人が今の例えと異なる答えを返してくれるかしら。」

金色の目が言葉を失う生徒達を見回し、やがて一人の生徒に止まるとゆっくりと歩み寄る。
その女子生徒は代表候補レベルとは行かないまでもクラス内で操縦技術に自信がある方で、現に学園に転入したての御上零治に実技の際に一番最初に勝利し……そしてその後ステラに一番最初に倒された少女だ。

ステラ「私が求めるのは数多の国を退ける最強のブリュンヒルデ。けれど貴女達からは頂点を目指す意志なんて微塵も感じられない。」

彼女の首輪が光り、右腕部と「角」が部分展開される。

まさか…と涙ぐみながらその場でへたりこむ少女の顔に手にした槍の穂先を向け、そしてーーー。

ステラ「お呼びじゃないわ。素質も目的もない人間なんて。」

殺気を込めた打突で貫いた………ただし少女自身ではなく彼女のこめかみを横切った先の地面に、だ。

しかし殺気に当てられた少女はその場で意識を失い、異変に気づいた彼女の友人らが駆け寄り、医務室へと向かう。
……その間、ステラを睨みつけるどころか目を合わせる者もいなかった。

ステラ「……如何かしら?貴方の教え子は稽古をつける前に既にやる気を失ってしまいましたが。」

部分展開を解除し、再びラファエルを見据えるステラ。

これで用意は整った。

>ラファエル all

6ヶ月前 No.140

シャルロット・北城 @blize859☆wKMk21AYDk6 ★XfXF0jdJYf_xGQ

これはステラとラファエルの戦いとは別の物語である。

【第一アリーナ/シャルロット、????】

(北城さん、今日も学校にきていなかった。大丈夫なのかな。)

リュイスに言われた通り自分なりに北城と話したかったものの、その肝心な北城がいなかった。
同じ寮部屋にいるステラに聞いても「知らないわ」とまるで関心がないとばかりの返答が返ってきた。
北城は大丈夫なのだろうか。
でも今はこれからおこなされる新型IS試験に向けて集中しないと…
シャルロットの気持ちは未だに晴れないが目の前のやるべきことに視線を向ける。

シャルロット達と対峙するかのように全身装甲(フルスキン)展開されている黒いIS。
あれがミスリルエレクトロニクス社が開発したと言われているものだろう。両腕には武装らしきものが装備されている。
その向こう側(観戦席)にはミスリル社の技術開発部が人間が機器を準備している様子が見える。
あちらの準備が出来次第、試験が開始されるであろう。

≫ALL

6ヶ月前 No.141

ラファエル @arthur ★iPhone=bOxOOGfdJX

【IS学園・第二アリーナ/ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 痛快話でも聞いたように、ステラは声を上げて笑った。最もその声色には侮りと嘲りが多分に含まれてはいたが。
 彼女は女子生徒たちに目標設定とそれに対する熱意の低さを辛辣につついた。生徒たちの反応は様々だったが、いずれも好感触を覚えているものはいない。
 制止しようかともラファエルは考えたが、ここまで険悪な空気になってしまっては訓練をしたところで、感情に振り回された私闘にしかなるまい。なにより提案したのは自分でこそあるが、これに反論すべきは彼女たちだろう。
 だが、それもあくまで言葉のみで争いが行われていた場合のみだ。ステラはISを部分展開すると同時に、何のためらいもなく刺突を少女へと見舞った。無論、当てるはずはないのだが、人の身の丈を超える凶器が自分のすぐ横を抉り抜けば、その精神は大きく揺さぶられるだろう。哀れにも標的にされた少女は気を失って、保健室へと運ばれていった。
 憤懣やるかたないといった様子の少女たちに、ラファエルは「大丈夫だ」とだけ言って行かせる。
 二人だけになったアリーナで、ラファエルは先程のステラの言葉を思い出す。素質と目的。思わず、ラファエルは端麗な顔に皮肉な笑みをひらめかせた。

 「……単刀直入に聞こう。彼女たちを随分と貶したが、御上零治はその素質と目的とやらを備えているのかな?」

 ISに触れてからまだ一ヶ月と経っていない人間に素質を感じるのは容易ではないが、目的については別である。これから探していく、などの理屈が通用するのであれば、彼女たちはあそこまで言われる謂れはない。
 まして各国の代表候補生たちには及ばずとも、IS学園への入学を果たしている時点で決して軽く見られるほどの素質ではないのだ。磨けばそれこそ代表候補生に比肩し得る原石がいる余地は十分にある。
 それにも関わらず、御上零治の為にここまでするのは何故なのか。男性にも関わらずISを動かせる、という点は学問的な側面で見れば興味深いが、必ずしもIS操縦者として優秀であるとは限らない。それこそ、これまで勉学と訓練に励んできた彼女たちの方が光るものはあるはずだ。
 他人の努力を否定し、その時間を奪った理由として、素質と目的を理由とするならば、せめて御上零治はその二つの要素を持っていなければならないだろう。

>>ステラ

6ヶ月前 No.142

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

思惑通り、邪魔だった外野がアリーナを後にし、この場にはラファエルとステラ…両者のみが残され、アリーナ内は先程までの活気溢れる訓練場とはうって代わり、静寂に包まれた決闘場へと変わる。

準備は出来た。ラファエルが想像通りの男であるならここで引くことはないだろう。
ゆっくりと首輪に手を添え、埋め込まれた黒曜石に触れる。

しかし起動する直前、皮肉な笑みと共にラファエルが問いを投げ掛けたことで今しばらく待ったをかけられ、眉間にシワを寄せる。

ステラ「成る程…確かにそれを明かさなければ不公平に捉えられるのは当然…。けれど残念。目的に関しては今は私と零治、二人の利害が一致しているからとしか申し上げられません。が、少なくとも先程の有象無象……あら失礼。貴方の教え子達より上を目指す意志はあることだけは断言させていただきます。」

若干垣間見せた言葉の刺を口に手を添える素振りで誤魔化すフリをしながら、おおよそ納得できない返答を述べるステラ。
そして今度こそと黒曜石に触れ、自身のISを起動させる。

『ジヤヴォール・ヴォルク』

黒い狼の意匠を施した西洋鎧型の第三世代近接特化型。
名義上は彼女の専用機として登録されているが、その実銀夜を開発する際、基礎スペックのデータ収集のために開発者である"御上美月"が作ったテスト機体であり、本来ならば銀夜完成後にはスクラップにされる予定だった未完成品。
当然その性能は完成品である銀夜には及ばず、既存の量産機と比べてもその一歩上程度と中途半端な代物であったが、彼女…ステラ・ピアースの技量と発現した単一仕様能力によって不敗神話を築き上げるまでに至る機体となっている。

ステラ「素質については……語らずともこれから始めることの中で理解していただけるかと。そして私に勝てば先程申し上げなかった目的の一端くらいはお話ししましょう。」

可変式突撃槍型ランス「角」を展開し、構える。
これで乗ってこないのはある意味大物だが、目の前にいるラファエルという男がその類いの大物ではないことは確かだ。

>ラファエル all

6ヶ月前 No.143

ラファエル @arthur ★iPhone=SYnO2fb4uM

【IS学園・第二アリーナ/ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 「公然と人の志を否定する以上、己の志は包み隠すべきではないな」

 微笑を消して、ぴしゃりとそう言い切る。政治的な思惑が絡んでいるであろうことをラファエルは予想したが、それならそれで他人の意志を見下し否定すべきではない。否定出来るとすればそれが人の道を大きく外れたものであったり、もはや意志とも呼べない、ただ欲望を満たす為だけに行われる類のものしかあるまい。
 ささやかながらも先程の女子生徒たちは自分たちの目標を持ち、あるいはそれをはにかんで隠すかも知れないが、だからこそ他人のそれを否定する道理がないことも弁えている。
 己の道の為に他の全ては押し退けて通る。倫理的な是非はともかくとして、それ自体を否定するつもりもない。だが、それならば正々堂々と自分の旗を掲げるべきではないのか。

 「結構だ。いずれ大音声で聞かせてもらおう」

 ラファエルは不敵に笑うと取引を拒絶した。そんな小さな餌などぶら下げず、好きなだけ自分の戦いを感取っていけ。言外にそう言っているのである。
 ステラからすれば、あるいは屈辱とも感じられるかも知れない。合理の面で考えれば、要するにラフェエルは何の見返りもなしに戦闘データをくれてやると言っているのだ。これほど美味い話もそうはないが、逆に言えば口にも出せないお前たちの志など、一回の戦闘にすら及ばないと突き放しているのである。傲岸不遜ではないが、恥を知らないわけではないステラからすれば、何も感じないことはないだろう。

 「覚悟しろ、不敗神話の崩壊だ」

 中指の指輪が光ったかと思うと、次の瞬間にはバリエンテに身を包んだラファエルが宙へと浮かんでいた。
 戦闘開始までの秒数が画面へと浮かび上がる。5、4、3、2、1・・・かくして、黒狼の不敗神話は崩されるか、あるいは新たに積み重なるかの分水嶺を迎えた。

>>ステラ

6ヶ月前 No.144

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

ステラ「…思った通りの男で喜ばしい限りだわ。」

ラファエルがバリエンテに身を包み、戦闘態勢に入る様を見上げながら、それまで丁寧であった口調からいつもの強気なそれに変わるステラ。

目の前にいる男を学年や年齢関係なく打ち払う為の簡単な切り替えというやつだ。
最も彼女自身、ラファエルに敬意を払っていた訳でなく表面上での態度だったのだが……。

装着したバイザーでバリエンテのスペックをスキャンする。
特に個人的にカスタマイズされた形跡はなく、過去に資料で目にした通り機動力に特化した第二世代全距離対応強襲型。
全くもって代わり映えのしない機体であるにも関わらず先の模擬戦で5機を相手に圧倒していた事実を見るにラファエルの操縦技術は一国の代表を担うに相応しい実力と認めざるを得ない。

ステラ「遊びは無し。最初から、本気でいくわ。」

戦闘開始のカウントダウンが0を告げる。
瞬間、槍の穂先がラファエルの胸を捉えていた。

瞬時加速(イグニッション・ブースト)……既に最初の起動時から"溜め"に入っており開始と同時に炸裂させる準備を整えていたのだ。

ISに備え付けられている『絶対防御』は不意討ちに関しては発動することが出来ない。
直撃すれば機体の損傷はもとより操縦者もただではすまないだろう。

先端がボディに届くまで後数p……しかし彼女はこの攻撃が決まることなど考えていない。

ステラ(ーーーさぁ、どう捌いてくるかしら!)


>ラファエル all

6ヶ月前 No.145

ラファエル @arthur ★iPhone=qt8Zne2VSc

【IS学園・第二アリーナ/ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 戦闘開始までのカウントダウンが0を迎える。
 肉迫したステラの刺突は空気を射抜き、瞬間加速の勢いを穂先に乗せる。猪突猛進だと一笑に伏す余裕はラファエルには無かった。二つある近接ブレードを呼び出し、一振で破城槌の如き一撃を受け流しつつ、もう一振で彼女の胴を薙ぐように振るって入れ違う。開始から一秒もしない攻防で、両者の位置が入れ替わり、そしてその頃にはラファエルの右手には近接ブレードではなく、アサルトライフルが握られている。
 銃声が三回に渡って鳴り響き、銃弾が大気を抉り抜いて飛ぶ。牽制の射撃が二つに、本命の射撃が一つだったが、完全に回避しようものなら速攻とは行かず、かと言って攻撃を仕掛けようものなら、いずれかへの被弾あるいはシールドバリアを展開するなどの対策を練る必要があるだろう。

 「こちらも大言壮語を吐いた以上は負けられないのでな!」

 初手から思い切った突撃を敢行して来た事に警戒してか、すでにアサルトライフルからサブマシンガンに装備を持ち替えると、中距離ほどを保って弾幕を展開する。
 不敗神話を崩してやる、という自身の宣言をラファエルは容易なものだとは考えていない。ステラ・ピアースの操縦技術は各国代表にも届く領域にあり、また愛機のことを熟知している。加えて、量産機とはいえ実力者と認めた自分に対して、思い切った先制攻撃を仕掛けて来た。判断力に関しても目を瞠るものがある。
 気を抜けば、いや抜かなくとも落とされかねない相手だ。故にラファエルは迂闊な近接攻撃は仕掛けず、中距離ほどの距離を保っての射撃戦を狙ったのである。遠距離に出れば、あの両肩の大砲を放ってくるだろうし、かと言って近距離に出ればあの突撃槍に双剣で挑まねばならない。
 相手の土俵で戦う義理はないので、自身に勝因を作るよりも、相手に敗因を作ることをラファエルは基本的な方針として定めた。

>>ステラ

6ヶ月前 No.146

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第一アリーナ/零治、フィル】

ーーーその日の放課後、第一アリーナは訓練場としてではなくとある会社の開発したISの試験場となっていた。

ミスリルエレクトロニクス社。

つい最近になってIS事業に参入してきた新参者でありながら一部の大企業に注目の的として名を上げられている新興企業である。

注目の点は代表取締役が元モンド・グロッソの出場者の『ミスリル・ア―ゼ・クランベル』であること。
そして他社とは違いISを軍事目的ではなく『エンターテイメントの一つに』という企業理念。

モンド・グロッソに出場した彼女が何を思い、何故その言葉を掲げてこの事業に名乗りを上げたのか……そんなミステリアスな部分もメディアの目を引いているのだろう。

そして本日はそのミスリル社からの要望で新型ISの運用試験をここ第一アリーナを用いて行う予定らしい。

当然、興味を持たれない訳もなく放課後のアリーナの観戦席にはミスリル社の技術者の他に新型を見に来た生徒達が試験開始を今か今かと待ちわびていた。

無論、アリーナをとりわけ見渡せる絶好の席を確保した
零治とフィルも例外ではなかった。

フィル「あー早く始まらないかなー。あ、零治。ポップコーンで良かった?」

零治「どこからそれを!?」

ステラに渡されたハンディカメラの動作を確認しながらフィルが抱えているバーレルいっぱいに盛られたポップコーンに仰天する零治。
数年ぶりに再開を果たしてから数日間。彼の突拍子もない行動に驚かされ、その後で互いの反応を見て笑いあうのが常になり零治の学園生活に居心地の良い時間が増えた。

……何故か一部の女子生徒からの視線が増えた気がするが。

フィル「あ!零治、シャルロット君だよ。」

肩を叩かれ、アリーナに目を向けると今回の試験で新型の相手を務めるシャルロットが自身のISを展開して現れる。
そしてそれと対峙する位置にもう一機。ISでは珍しい全身装甲(フルスキン)の黒い機体が立っている。

零治「あれがミスリル社の新型……。」

録画ボタンを押し、両者をしっかりと液晶画面に写していくーーー。

>シャルロット達 all

6ヶ月前 No.147

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

ステラ「そう!貴方ならそう対処するでしょうね。」

最速の槍の一撃を見事に受け流され、胴への反撃が迫る危機的な状況の中、ステラは怯むことなくむしろニヤリと笑みを浮かべる。
即座に左右のスラスターの出力を瞬間的に上げ、剣の軌道と同じ方向に身体を回転(スピン)させながら回避し、ラファエルの後方へと突き抜ける。

この間、僅か0.7秒。

俗に言う「瞬きする間もない」時間の中で両者は互いの実力を再度確かめる。

ステラが振り返る前にラファエルは間髪入れずに剣からアサルトライフルに変え、三発の銃声を響かせる。
ハイパーセンサーによる知覚強化をもってしても、着弾までの猶予は体感時間でおよそ1秒。
回避は不能………しかしステラは回避する素振りすらなく振り向き様に左腕で三発の銃弾を凪ぎ払う。

否、正確には左腕ではなく左腕から伸びた"爪"だ。

ステラ「『光爪(スヴェート・ノーガチ)』…滅多に使わない奥の手よ。出し惜しみは無しって、信じてもらえたかしら?」

左腕の光爪を解除し、得意げに首を傾げてみせるステラ。早々に手札の一枚を晒したにも関わらず未だ余裕綽々といった表情を浮かべている。

余裕綽々のステラに今度はサブマシンガンに持ち替えたラファエルが中距離から弾幕を張る射撃戦を仕掛ける。
近距離の槍、そして恐らく肩の砲を警戒しての判断だろう。
敵の武装の脅威を察知し瞬時に戦術を変えていく対応力……流石は代表クラスの実力者だ。

ステラ「けれど御生憎様。私に対応できない距離はないのよ。」

銃弾の雨を難なく回避しながら、ガシャン…という音と共にステラの槍が可変し、穂先の中からガトリングが既に回転を始めながら姿を現す。

ステラ「踊りなさい。」

彼女の手にした機銃が唸りを上げてラファエル目掛けて銃弾を浴びせにかかる。

>ラファエル all

5ヶ月前 No.148

シャルロット・北城 @blize859☆wKMk21AYDk6 ★7gqmMkEWNn_xGQ

【シャルロット/第一アリーナ】

『そろそろ始めます。』
「は、はい!」

ミスリス社から通信が入ってきた。
どうやらあちらの準備が整ったらしい。
考え事していたらシャルロットは我に帰り、再度目の前のISを注視する。
10…9…8…上空に映し出されるホログラムにカウントダウンが映しだされる。
2…1…0と同時にブザーがなった。試験スタートの合図だ。

「先手をもら――!」

両手にサブマシンガンを武装したその時であった、帯状のビームがシャルロットに襲いかかる。
瞬時に回避したものの、サブマシンガンはそのビームによって両断されるのであった。
漆黒のISは初見でシャルロットの高速切替(ラピッド・スイッチ)に対応したのはシャルロット本人が一番驚くであろう。

「それならこれで!」

次に装備しシールドの裏に装備したのは69口径のパイルバンカー。灰色の鱗殻(グレー・スケール)。
イグニッションブーストで一気に間合いを詰めてきつい一撃をお見舞いしようとしたその時であった。

「ッ!!きゃあ!」

接近したその時にはもうすでにシャルロットの後ろにあの漆黒のISが廻り込んで、蹴りをお見舞いするのであった。

≫零治、フィル ALL

5ヶ月前 No.149

ラファエル @arthur ★iPhone=182GyRlqE2

【IS学園・第二アリーナ/ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 アサルトライフルの三射撃は左腕の『スヴェート・ノーガチ』に斬り払われて霧散する。回避に迎撃を交えるかと予想していたが、まさか全てを近接武装で対応するとは予想外だった。
 とはいえ、戦闘の展開そのものは想定外ではない。サブマシンガンによる中距離射撃戦に切り替えると、ステラも同様に突撃槍に搭載されたガトリング・ガンによって応射する。

 「フラメンコにしては物騒なリズムだがな」

 軽口を叩きながらも、スラスターの推進力とPICによる慣性制御の特性を理解して、空中にそれこそステップでも描くように細かく展開された弾幕を回避する。側から見れば、思わず感嘆の声でも上げてしまうだろうが、対峙している者からすれば、憎たらしく映る代物であるかも知れない。
 中距離戦における若干の有利をラファエルは確信し始めていた。確かにあのガトリング・ガンも決して無視出来ない脅威ではあるが、構造上、どうしても射撃に特化したサブマシンガンと比較すると小回りが利かなくなる上に狙いもつけづらいだろう。あらゆる状況での戦闘を想定した上で考えれば優れた兵器ではあるが、中距離戦のみに持ち込んだ場合であれば、あるいはこちらに分があるのではないか。
 初期の方針を変更することはなく、ラファエルは空隙を埋めるように再び弾幕を展開する。若干の有利とは薄氷である。常に距離を味方につけなくてはならない。踏み間違えることがあれば、黒き狼は容赦なくラファエルを氷面下の湖水に叩き落とすであろう。
 弾幕を途絶えさせることなく、斜め下方へと急降下する。近接戦に持ち込むにはステラも急降下する必要がある。その際にカウンターを叩き込めば、大きなダメージを与えることができるだろうし、仮に誘いに乗らなくてもラファエルとしては問題ないのだ。

>>ステラ

5ヶ月前 No.150

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3


【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

空中を踊る二機のIS。絶え間ない無数の弾丸の雨。
既に第二アリーナは両者の苛烈な攻防によって地面は抉れ、壁は削がれ、防御シールドは悲鳴を上げていた。

中距離の射撃戦に持ち込んだものの状況は未だ有利とは言い難いいものであることをステラは察していた。
武装が豊富とはいえジヤヴォール・ヴォルクはあくまで近接特化型。文字通り真価が発揮されるのは高い機動力からの近距離攻撃。
ラファエルもそれを知ってか弾幕を張りつつも自分から仕掛ける素振りは見せず、常に一定の距離で様子を伺い、ステラが再び近接攻撃をするのを"待っている"。

消極的だが一部を除き、燃費の悪さがネックであるISとの戦闘においては最適解といえよう。
現にジヤヴォール・ヴォルクのエネルギーは既に七割を切っており、このまま攻めずにいればこちらのエネルギーが先に底をつくだろう。

だが着実に追い込まれているにも関わらずステラはこの状況を"楽しんでいた"。

考えるまでもなく常に圧倒し、他愛もなく牙の餌食にしてきたこれまでの対戦相手とは違う。今、目の前にいる男は自分が最善の一手を打つ相手として申し分なしと正当に評価し、"糧"にするべく刃を交えている。

ステラ「ーーー合格よ。ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ。」

激しい銃撃の中、ラファエルが急降下する。
エネルギーの消耗以外で相手よりも不利な高度に降下するということは何か狙いがあることは間違いないだろう。
しかしステラはあえてその誘いに乗るべく再び『角』を槍へと可変させ、シールドを展開しつつ空中で静止する。

両側のスラスターがまるで息をするように光の奔流を吐き出し、それをまた吸い込む。
瞬時加速の為のチャージ……しかも初手の一撃の時よりも膨大な量を、だ。

次に両腕、両足、スラスターに『光爪』による刃を展開し自らを包み込む。

その姿はまるでステラ自身をあらゆる物を穿たんとする『槍』へと変えるようにだ。

ステラ「………行くわよッ!!」

掛け声と共にステラの身体が弓形に跳ねる。
瞬きさせる猶予すら与えぬ最速にして最高の光の槍が銃撃などものともせずにラファエル目掛け突貫する。

>ラファエル all

5ヶ月前 No.151

ラファエル @arthur ★iPhone=VponaK5CfP

【IS学園・第二アリーナ/ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 中距離を保った射撃戦は一進一退の様相を呈しているように見えるが、IS操縦者であればすぐに気づくだろう。これが予断を許さない厳しい攻防であることを。
 鋭く狙いを定めた銃弾が秒間で幾十と飛び交い、その一つ一つを両者は回避しては撃ち合っているのだ。並行して行うには至難の技と言っても過言ではなかったが、いずれも一国の看板を背負っている。精神の弛緩を許さず、持てるだけの技量をこの状況に注いで、相手に攻め入る隙を与えなかった。
 だが、膠着した戦況はゆっくりとだが確実に消耗を与える。各エネルギーの残量、実弾兵器の弾薬、そして操縦者の心身疲労。機体の特性から燃費の良さでは勝るバリエンテはその点においてはアドバンテージを有している。付け入る隙を与えなければ、相手は消耗してそのまま戦闘不能に陥るだろう。
 しかしながら、ステラが敗北の未来を座して待つとは思えない。どこかで勝負を仕掛けてくることは疑いなく、ラファエルはそのタイミングを急降下という状況の変化によって指定した。

 「(来るか)」

 ラファエルの誘いに乗ったのか、ジヤヴォール・ヴォルクの各スラスターがエネルギーを噴き出し、そして再び吸い込んだ。
 その予備動作を見るや否やラファエルはすぐさま地表に触れるか触れないかの超低空を疾駆する。スラスターの収束は紛れもなく、瞬間加速の予備動作である。一度放出されたエネルギーはその指向性を反転させて、ISの背中を突き飛ばすかのように超加速させる。まして第三世代型ともなれば、その速さは瞬間移動のようにも見えるはずだ。
 ラファエルが横へと回避するのと同時に、先程まで滞空していた空間が空気ごとえぐり取られた。凄まじい衝撃波がアリーナ全体へと伝わり、舞う塵芥すべてを破砕したかのようだった。

 「おおおおおっ!!」

 しかしながら、バリエンテは砕けない。必殺の一撃を掻い潜ったラファエルの手にはすでに双剣が握られ、その一閃はステラの首筋を断ち切らんと風を鋭く切って振るわれる。瞬間加速の上に絶対防御のエネルギー消費が合わされば、もうジヤヴォール・ヴォルクに戦闘を続ける余力はあるまい。
 まさにラファエルの狙い通りの展開だったが、一抹の不安から彼は左手の剣を振るうことはせず、側面からの攻撃に備えさせた。絶好の隙を捉えたとはいえ、近距離は彼女のテリトリーである。加えてクレバーな彼女らしからず、ああも真っ向から向かって来られては、切り札も警戒しようというものだ。
 有利を確信した上でも、ラファエルは決して相手を侮らなかった。

>>ステラ

5ヶ月前 No.152

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第一アリーナ/零治、フィル】

フィル「ふへー…!あのひはい、シャルロッホふんの高速切替よりははふうほへるはんへ……ゴクン……相当機動力に特化してるんだね。」
(訳:あの機体、シャルロット君の高速切替より速く動けるなんて)

ポップコーンを口いっぱいに頬張りながら開始直後の僅か1〜2回の動きを見ただけで子供のように興奮し零治の肩を揺するフィル。
それもその筈、高速切替(ラピッド・スイッチ)は彼女と彼女の愛機『ラファール・リヴァイブ・カスタムII』の最大の特徴であり得意技。
大容量の拡張領域から隙なく展開される幾多の武器を戦いながら切り替えていくオールラウンダーな戦い方が彼女の強さだ。

しかし新型ISはその一見すると隙のない武装の切り替え時を突き、彼女が攻撃を仕掛ける前にいとも容易くそれを防いでみせ、かつ蹴りを食らわせるといったことを僅か数秒も経たずにやってみせたのだ。

…ふとデータ収集をしていたうミスリル社の研究員達の方を見ると何人かが小さく満足げに頷いている。

予想通りかそれ以上だったのか、いずれにせよテスト開始直前までのピリピリした緊張感を多少解きほぐす程には成果が出ているようだ。

>シャルロット all

5ヶ月前 No.153

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

ステラ(フフフ……どうやらここまでみたいね…。)

一撃で敵を沈めるはずの渾身の槍の先がバリエンテの胸部でなくその足元を砕く様を見て、ステラは自らの敗北を悟ると同時にその状況に不釣り合いな笑みを浮かべる。
実力…機体の状態…戦術…全てに手抜かりはなかった。


ただ目の前の男が自分より上手かった。


そんな無情な一言を自分自身に投げ掛けながらそれでもこれが最適解だと首筋に迫る刃を目で追いながら納得する。
これが代表……候補生との間に隔たれた壁の向こう側の実力。
例え全力ではないにせよその片鱗程度は感じることは出来た。

自分の目的は大いに果たされた。


ーーーーここからは只の自己満足だ。

首を絶ち切らんとしたラファエルの剣が肌に触れる寸前で止まる。
彼女の左手…咄嗟に展開された近接ブレード『牙』が火花を散らしながら彼の剣を止めたのだ。

一瞬、たった一瞬の出来事にラファエルの身体が硬直する。
その隙を逃すまいと地面に突き刺さった槍を手放し機体諸ともラファエルを押さえつけたまま再度スラスターを炸裂させる。

『二連加速(ダブルイグニッション)』。

本来ならば複数のスラスターを個別に使用することで発動できる瞬時加速の重ね掛け。
しかしステラはそれを瞬時加速使用前に倍のエネルギーを余分に溜めたことで発動を可能にしたのだ。
ただしこんな芸当は並みの人間ではまず身体が持たない。
無理な軌道変更による急激なG負荷は常人より肉体を強化されているステラでさえ全身の骨が軋みを上げるほどの激痛を与える。

ステラ「ハァァァァァァァッ…!」

それでも彼女は止まらず、ラファエルをアリーナの壁に叩きつけんと残されたエネルギー全てを速力に変換する。

>ラファエル all

5ヶ月前 No.154

ラファエル @arthur ★iPhone=s7g9OOKnjW

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5ヶ月前 No.155

シャルロット @blize859☆wKMk21AYDk6 ★7gqmMkEWNn_DZn

【IS学園/第1アリーナ観客席/????】

????『それだけじゃない。シャルロットくんの特性を知っているからこそあそこまで対処できる。あっぱれよ。』

フィルと零治の後ろには誰もいなかったはずだが
その後ろにとある女性が座っていた。
その女性はスーツを着こなし、流暢なロシア語で話しかけてきた。

????『あれだけで満足はしてられないわよ。まだまだ戦いは始まったばかりなのだから。結果はどう転ぶのだろうか。』

腕を組み、笑みを浮かべる。
彼女はいったい何者だろうか?

【IS学園/第1アリーナ/シャルロット 新型IS】

シャルロット「(まさかだと思うけど…この人。私のことをよく知ってる。)」

高速切り替えが見破られたことも含め、先ほどの攻撃を意図もかわされ
蹴りを入れられてしまったことにシャルロットは内心驚きを隠せずも冷静に対処する。
蹴りを入れられてもその勢いを利用してくるりと相手の背後へ回り、再度灰色の鱗殻で反撃。今度は命中した。新型ISは少し吹き飛んだが相手はその頑丈なグローブ状の左腕でガードして直撃を免れたのであった。

≫零治 フィル

5ヶ月前 No.156

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3


【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

……敗北を知らせるブザーの音が鼓膜を震わせる。
最後の最後に仕掛けた最高速の二連加速による突撃。
確実に虚を突いたタイミングで切ったカードを目の前の男は受け止めるのではなく自分自身が軌道を変える為の"舵"になることで見事かわしてみせた。
そもそもこんな無茶な芸当をやってのけたのはステラの記憶の中でもラファエルが初めてだろう。

ステラ「……最悪ね。」

エネルギーが底を尽き鉄の塊同然となった機体に張り付くような状態でぽつりと呟きながら、冷静に損害状況をバイザーに表示する。
右肩部損傷……過度なチャージによるスラスターの熱暴走及び内部の一部融解……自己修復機能があるとはいえ、完全に元通り…否、元以上に直すには多少の時間を要するだろう。

しかしステラはそのことを怒るどころか寧ろ何かを確信したように満足げに笑みを浮かべていた。

…ラファエルが軽やかにバリエンテから降り、手を差し伸ばす。
実に"らしい"行動だ。無礼な挑み方をした相手に対しても自身の平常を崩さず、優雅に振る舞う様はまさに強者に相応しい姿と言えるだろう。

認めなければならない。この男は間違いなく今まで見てきた操縦者の中で最強に位置する人間だ、とステラは差し出された手に自身の手を伸ばしーーー

それを弾くように払いのけた。

ステラ「やはり私の見立て通りだったわ。ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ…あなたこそ、最高の餌よ。」

ジヤヴォール・ヴォルクを解除し、地面に降り立つステラ。
全身の痛みに膝を折りそうになるも無様な姿を晒すまいと毅然とした態度でラファエルを見据え、指を二本立てる。

ステラ「二つ良いことを教えてあげる。一つ、私の不敗神話は今日あなたに負けた以前から既に破られている。」

"初めて"じゃなくて悪いわね。と冗談混じりに笑ってみせるステラ。

だがラファエルも一度は目を通したことがあるであろう代表又は代表候補生の間で公開されているステラ・ピアースのプロフィール内での戦績…つまりは公式の模擬試合の記録に敗北は刻まれていない。
非公式……例えば"訓練中の模擬戦"等ならば話しは変わるが……。

ステラ「ここまで言えば、私が誰に負けているのか…理解していただけるかしら?」

>ラファエル all

5ヶ月前 No.157

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第一アリーナ/零治、フィル】

フィル「ん?んん!?……ゴホッゴホッ!おっどろいたぁ。何でここに!?」

突然声をかけられ振り向いた先の女性に驚き思わず頬張ったポップコーンを吹き出すフィル。
その騒ぎに零治も気づき、同じ方向に目を移せば、そこにはつい先程フィルと話していた噂のミスリル社の社長…"ミスリル・アーゼ・クランベル"本人がそこに立っていた。

あまりの出来事に零治も開いた口が塞がらずにいる。
当然だ。気付かぬうちに背後を取っていた人物が雑誌の写真でしか見たことがない有名人であれば誰しもこんな反応になってしまうだろう。

零治(いや…ステラさんがそういう反応をする姿は想像できませんね…。)

一部例外はいるだろうと思った辺りで彼女が話しかけてくる。が、ロシアの代表候補生とはいえ生粋の日本人である零治には彼女の流暢なロシア語には首を傾げるばかりだ。

フィル『ミスリル社長。見苦しいところを大変申し訳ありませんでした。イタリア代表候補、フィル・カルディオです。』

どぎまぎする零治の横から助け船を出すべく身なりを整えた様子で彼女と同じくロシア語で話しかける。

フィル『失礼を重ね申し訳ありませんが、僕の友人は母国語以外はまだ苦手なので彼に対しては日本語で接していただけるとありがたいのですが…。』

いつもの陽気な雰囲気とは違い落ち着いた物腰から深々と彼女に頭を下げるフィル。
その様子に零治は心の中で感謝しつつも彼の昔にはなかった面を見て、少しだけ淋しさを覚える。


>ミスリル シャルロット達 all

5ヶ月前 No.158

ラファエル @arthur ★iPhone=zMAfcpgnhA

【IS学園・第二アリーナ/ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 ラファエルが差し出した手をステラはにべもなく払いのけた。予想していた反応ではあったが、ラファエルは苦笑いして、そのまま手を引っ込める事にした。不思議と悪い気にならなかったのは、彼女の表情に敗北を認める潔さが浮かんでいたからだろう。
 消耗しているのか、時折表情を苦痛に歪ませながらも、彼女は最初の約定を果たさんと口を開いた。

 「……何?」

 冗談混じりの笑みに、ラファエルは困惑したように眉根を寄せる。表情こそ悪戯っぽくはあるが、ジョークにしては質が低いと言わざるを得ず、それはすなわち事実を意味しているのだ。
 不敗神話はあくまで公式の戦績だ。訓練での勝敗すらもISは記憶するだろうが、そんなものをいちいち正式な記録として書き加えていればキリがない。
 ラファエルを困惑させたのは、仮に非公式の模擬戦と言えども、ステラ・ピアースに土をつけるほどの実力者が果たしてどれほどいるのかという点だ。無論、イタリアのアリーシャ・ジョセスターフなど、世界各国には優れたIS操縦者がいる。だが、いずれもステラと対峙するとすれば、大会などのいわゆる公式戦の舞台になるはずだ。自国のISをひけらかすような真似をしたくないだろうし、合同訓練があったとも考えづらい。
 そうなると、同じロシアのIS操縦者が疑われる。となると、更識楯無か。実力からすればステラに勝るだろうし、機体の性能も折り紙つきだ。それとも前代表のログナー・カリーニチェあたりか。
 多くの名前がラファエルの人物録から引き出されるが、いずれにしても要領を得ない。更識楯無にしても、ログナー・カリーニチェにしても、彼女らに負けたことを言う必要があるのか。ラファエルの気取った前口上を否定する意味しかなく、またそれをしたところで何の効果もない。
 と、ある名前が不意に浮かんだ。

 「まさかとは思うが……」

 ステラは最初にある人物の「素質」を保証した。その人物とはーーー

 「御上零治……」

 あり得ない。あり得ない話であるが、ここでステラが口にする必要がある人物と言えば、彼しかいないのではないだろうか。
 ラファエルとてこの短期間に代表に上り詰めるほどの卓越した才能を有し、またそれを努力によって研磨した人物だったが、それもISの研究者として機体の特性を熟知していた面が手伝っている。そうした経験が無ければ、少なくとも個別連続瞬時加速を制御するなどの操縦技術にはまだ達せていなかっただろう。
 だが、御上零治は違う。母こそIS研究者の御上美月であることは知っているが、彼自身はISとはほぼ無縁の環境で育ったはずだ。まして、今日の訓練でも芳しくない結果に終わったはずだった。
 荒唐無稽な推測が事実であるかを確かめるように、ステラの答えを待つ。

>>ステラ

4ヶ月前 No.159

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

ステラ「アハハ…!予想通りの反応。想定内過ぎて笑っちゃうわね。」

ラファエルの口から零治の名前が出たところで声を上げて笑うステラ。しかしラファエルを馬鹿にした様子はなく、寧ろあり得ないと思いながらもその答えに至った彼への称賛の意が現れている。

ステラ「ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ…あなたは確かに国の代表に相応しい力を持っている。しかも起動した日からこの短期間で……元々研究者だったとはいえ、操縦技術に関してはさぞ尽力したのでしょうね。
けれどいるのよ。"天才"は。それも私が銀夜の操縦者に求めていた才能を零治は持っていた。」

先程まで痛みに顔を歪ませていたのが嘘のように上機嫌に声を弾ませる。そして次の瞬間、ステラの口から更にラファエルを困惑させるであろう一言が出た。

ステラ「化物になる才能…とでも言うのかしら?御上零治という男は何かを"壊す"もしくは"殺す"天才だった。」

意外だと思うでしょう?とラファエルの反応を確かめつつステラは話しを続ける。

IS学園に編入する一週間前。ロシアが誇る天才"御上美月"の生み出した「銀夜」を扱えるというだけで代表候補生として登録されてしまった零治に最低限の知識と訓練をさせるべくステラは彼をロシアの軍事施設に連れていき、自らが教官として零治に教鞭を振るった。

2日後、座学もそこそこに初のISを用いた訓練に移行した際。知識の確認と零治の力量を測る為、模擬戦を行うことにしたステラ。

当然、零治本人は乗り気ではなく実力を引き出す以前の状態でありそれに業を煮やしたステラは発破をかけるべく開始直後に彼へ"ある言葉"を投げ掛けた。
それを引き金に薮から棒でも自身に全力で向かってくる程度の意志さえ見られれば良いと考えて、だ。


……その一言が彼を豹変させるとも知らずーーー。


ステラ「その時の私が覚えていることは三つ…抉れた地面に、半壊した私の機体と…バイザー越しからでも見える殺意に満ちた瞳だったわ。」

まさに一瞬…銀夜が零治に応え、初めて単一仕様能力を発現した僅か一分の間にステラの不敗神話は砂の城のように容易く崩れ去ったのだ。

ステラ「私にとって、あれ以上の番狂わせは今後一生無いでしょうね。」


>ラファエル all

4ヶ月前 No.160

ラファエル @arthur ★iPhone=g8m1rQKGSN

【IS学園・第二アリーナ/ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 ラファエルの推測にステラは声を上げて笑う。自分の筋書き通りのセリフを発したと言うよりは、まず否定するはずの可能性にこの男ならたどり着くだろうという期待が的中した喜びが起因だろう。
 とはいえ、ステラの話を聞いてラファエルは納得しかねている。火事場の馬鹿力とはよく言うが、それでも代表候補生の中では五本の指には入るだろうステラを感情の一つや二つで破れるとは思えない。肉親や友人を殺されて激情に駆られても、同じように殺されることも往々にしてあるのが戦場だ。いくら世界がスポーツとしてISを扱っても、武器を手にして戦う以上は現実的な要素が大きく戦いを左右する。
 ステラは壊すことや殺すことに特化した天才だと言ったが、それにしても行き過ぎだ。いくら優れた射撃の才能を秘めた人間がいるとしても、銃の扱い方を知らないことには撃ちようがない。

 「……学園には伝えてあるのか?話の流れからして、少なくとも激昂するほどの言葉のようには思えなかった。うっかり誰かが口にする可能性が考えられるなら、一部の教師だけにも伝えておくべきだと思うが」

 話の顛末を聞いてまずはそれを尋ねる。
 ステラは口は悪いが、かと言って相手を本気で怒らせることは少ない。それはある程度の正当性が言葉の背後にあるからであり、だからこそ彼女は挑発した物言いが出来るのだろう。もしかしたら、どこまでなら相手が耐えるかというところまで計算しているのかも知れない。
 そんな彼女が一言で激昂させるなど、尋常ではない。まるで人為的に仕掛けられたスイッチのようにすら思える。
 もし誰もが使いかねない言葉であるなら、対策が必要であろうことは目に見えていた。彼女とて零治を殺人者にはしたくないだろうし、大袈裟だろうが世界大戦のきっかけを作りたくはあるまい。

>>ステラ

4ヶ月前 No.161

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

ステラ「…ま、言葉だけで信じろというのも無理な話しかしら?」

ラファエルの顔から納得しかねるという表情が見て取れ、やれやれといった感じに首を振るステラ。
しかしそれだけ自身の実力を評価されていると思えば、悪い気はしなかった。

ステラ「良いわ。どうせ機会はすぐにやってくる。貴次の実戦訓練、貴方も見に来るのでしょう?」

ラファエルの疑問を見透かしつつその答えとばかりにステラの口から近々行われる一年合同の実戦訓練の話しを出す。
この短期間で一年の各クラスに代表候補生と専用機持ちが増え、そうでない生徒達の中にもISに慣れ、量産機でも頭角を出してきた者も現れた。
ならばこの辺りで具体的に実力を測る場を設けようというのが恐らく教師達の考えなのだろう。

そしてその実戦訓練にはラファエルの妹…リュイス・ベルダムンド・イ・シエルバが必ず出てくるだろう。

ステラ「兄として、妹の活躍は是非とも見たいわよね?」

普段の調子を取り戻したようにクスクスと笑いながら踵を返し、アリーナから立ち去ろうとする。

と、後ろ髪を引っ張るかのようにラファエルが零治を豹変させた"引き金"について尋ねる。
もし誰かがその言葉を言えば同じことが起きるのではないか…と。
そんな疑問にステラは「あり得ないわ」と一蹴し、後ろ手に指を二本立てる。

ステラ「二つ目…いくら貴方が強くとも、"化物"には敵わない。そしてそれが零治の本性。いつかその本性を自ら引き出せるようにするのが私の役割よ。」

言葉の端々から"引き金"は激昂させるものではなく元に戻す為のものと伝え、今度こそステラはアリーナを後にした。


ーーーーー

零治「…あ…ステラさん。」

更衣室でシャワーと着替えを終え、寮へ戻ろうとしていたところに昇降口前で困り顔をした零治と鉢合わせるステラ。
何故そうしているのかは大体想像できるが、それでも零治の口から言わせるため敢えて何も言わずに佇む。

零治「その…すみません。この場所に一人で来たことが無くて…迷ってしまいました。」

まるで子供みたいな言い訳にステラが眉を動かす。と、それに気づいた零治は深々と頭を下げ「申し訳ありません…。」と謝る。

ステラ「ーーーそうね…訓練に遅れた埋め合わせはどうしましょうか。」

そう言って平手を見せてくるステラに零治は仕方なしと覚悟を決めて目を瞑る。

しかし零治の頬に平手打ちは飛ばず、代わりに自らの身体を零治に預ける。
それまで何とか抑え込んでいた戦闘の負荷がここにきてピークを向かえたのだ。

ステラ「このまま…私の部屋までエスコートしなさい。そうしたら…許してあげる。」

痛みに耐えながら弱々しく発する声……当然、零治はそれを無下にできるはずもなく「…はい。」と小さく頷いた。

>ラファエル

4ヶ月前 No.162

ラファエル @arthur ★iPhone=lTwfRN5QVN

【IS学園・第二アリーナ/ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 「さすがにね。君の口から出ていなければ一笑に附しただろう」

 肩を竦めてラファエルはそう言う。それだけステラの語った出来事は現実味から遠いところにある。
 確かに昂ぶった感情が身体に影響を及ぼすことはある。自動車の下敷きになった老婦人を助ける為に、一人の男がその自動車を僅かながらに浮かせたこともあったそうだ。いわゆる火事場の馬鹿力と呼ばれるものだが、それもあくまで膂力という単純な力の強さでしかない。ISでの戦闘ともなれば、単に本人の身体能力のみならず、基本的な動作や武装の扱い全てを含めての操縦技術、またそれらをどのタイミングで使うかなどの判断力や観察眼など、いくつもの要素を高い水準で積み重ねて、初めて一流のIS操縦者と呼べるのである。
 激昂した状態では、平時よりも精密な動作が行えるとは考えづらいし、判断力に至っては間違いなく低下するだろう。
 それにも関わらず、ステラを破ったのだとしたらそうした判断力を動物的な感覚によって補った事になる。どこに銃弾が飛んでくるか、相手がどの位置へと移動するか、その次に相手は何をしてくるか。それらを分析よりも直感を重視して行い、それらが全てハマったということになる。ステラ自身が言わなければ、絵空事としか思えない話だ。

 「さすがに授業をサボタージュしてまでは見ないさ」

 三年生は三年生でその時間になんらかの授業があるはずだ。観戦したいのは山々だったが、記録された映像を見るしかないだろう。
 それに見届けずとも妹の実力は本物だ。まだ荒削りなところはあるが、もしかしたら操縦者としての資質は自分を上回るかも知れない。自分が操縦者として短期間で強くなれたのは、研究者として彼女の動きを常に観察していた所も大きいのだ。活躍という点に関して言うなら、ラファエルは疑っていない。

 「(本性……か)」

 少なくとも偶発的に危険な状態になることはないと聞いて、ラファエルはひとまず胸を撫で下ろしたが、去り際のステラの言葉に妙な違和感を懐く。
 実際にその戦闘を見た話ではないが、自分すら敵わないと言う荒唐無稽な強さもそうだし、なにより言葉一つでの激昂という点がどうにもきな臭い。まして、他の人間は言わないであろう言葉など、まるで暗号のようではないか。
 ステラがアリーナの出口に呑み込まれると、ラファエルもまた踵を返して、反対側の出口へと向かう。彼女は才能という言葉を使っていたが、ラファエルは何か人為的なものを感じざるを得なかった。

>>ステラ

4ヶ月前 No.163

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/中庭/零治】


ーーーーー

ラファエルとステラの秘密裏な一戦があった翌日…。
まだ起床時間前で誰もいないはずの中庭で零治は日課であるストレッチと素振りをしていた。
平日、休日問わず毎朝4時に目を覚まし、軽く身体を動かしてから暖かい朝食を取る…。元々、父親に稽古をつけられるようになった時から始めたそんな細やかな日課は今では前日に損われた身体の調子やメンタルを元に戻す為の大事な時間になっている。

何より朝の静かな雰囲気を零治自身が好んでいるのも長く続けている理由の一つなのだろう。

零治(…いよいよ今日、ですね。)

柔軟で身体をほぐし、持ってきた木刀を手にして素振りを始めながら零治は本日編入してくるイタリアの代表候補生のことを考えていた。
織斑一夏や三年生のラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ。そして自分と同じく"男"でありながら女性しか動かせないISを動かし。かつ早々に代表候補生の一人に選ばれた少年…。
ここまでが学園の女子生徒達も知っている内容。

しかし零治が気になっているのはその代表候補生に対するステラの反応だった。
普段ならば代表候補生でしかも男だと聞けば、すぐにでも集められる範囲の全ての情報を集め、自身にそれを嫌でも教えてくるはずが今回ばかりは何故かこちらから聞いても「知らなくても良い」の一点張りを決め、それ以上は何も話してはくれず、結局名前すら教えて貰えぬまま今日を向かえてしまったのだ。

しかも先生の話しによれば彼が寮に入る場合、必然的に自分と同室にする予定らしい。

零治(ああ…いくら同性とはいえ、上手くやっていけるだろうか…。)

不安が募り、それを払うように素振りに没頭する。
本来なら朝は200回程度で済ませるのだが、既に300回に到達しており誰かが止めなければ更に続けてしまいそうだ。

>all

4ヶ月前 No.164

北城・シャルロット @blize859☆J8/D6MAlKoU ★7gqmMkEWNn_4TP

【第一アリーナ/観客席/ミスリル】

ミスリル「これはこれは失礼した。」

フィルの要望にこたえるように流暢な日本語で話し始めた。

ミスリル「はじめまして。私はミスリル・アーゼ・クランベル。以後お見知りおきを…。」

そういって彼女は二人に頭を下げて礼をする。
ミスリル・アーゼ・クランベル…新興企業「ミスリルエレクトロニクス社」の代表取締役である。彼女の雰囲気は近寄りがたくもなくまるで自分の立場とは関係なくフレンドリーな印象を受ける。

ミスリル「それよりどうかね。我が社が開発したシステムと北城技研の技術そのパイロットの腕前を…。」

ミスリル社長の言葉からとある単語がでてきた。
「北城技研」…その言葉にはどこか聞き覚えがあるだろうか。

【第一アリーナ/シャルロット】

シャルロット「次はこっちの番だよ!」

近接ブレードを展開して、黒いISに猛攻を仕掛ける。
序盤では優勢かと思えていた相手のISは若干押されぎみとなる。
隙が見えたその瞬間、ラファエル・リヴァイブが動く。
懐に回し蹴りを決めて相手から間合いを離させ、すぐに連装ショットガン「レイン・オブサタデイ」へと切り替えて放つ。
砂漠の逃げ水(ミラージュ・デ・デザート)が決まり、黒いISのエネルギーシールドが大きく削られた。ラファエル・リヴァイヴの受けたダメージを比べれば差がひらいていた。
2機ともいったん距離を離れ、空中を浮遊する。

『そろそろお遊戯はそこまでにしましょうか。』
「…わかった。」

ミスリル社長から通信が入った時、IS操者を纏っていたフルスキンの装甲がはがれおちるように解除されていく。そしてそこから現れたのは…。

シャルロット「!!??…そんなうそでしょ?」
北城「…。」

しばらく行方をくらましていた北城本人であった。

≫フィル達 ALL

4ヶ月前 No.165

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第一アリーナ/零治、フィル】

零治「北城技研…?」

ミスリル・アーゼ・クランベルの口から出た聞き覚えのある名前にカメラを構えていた手を下げ、彼女のほうへ振り向く零治。
しかし零治が聞き返す前に通信機のようなものからあの黒いISに向かって彼女が指示を伝えるのを見て再び視線をアリーナに戻す。
予感は、していたかもしれない。
シャルロットの射撃武装を両断した帯状のビーム兵器以外、あの黒いISは蹴り等の直接的な打撃しか繰り出していない。

そしてその戦い方をする人物を一人知っている。
打鉄を駆り、刀ではなく拳を用いて戦うという珍しい戦闘スタイルを使うとしてステラが記録した映像で参考程度に見た"彼女"…。ここ最近まではルームメイトになったステラでさえ知らないと言ってしまうくらいに姿を見かけなかったのだが……とそんな零治の疑問はミスリルの指示で装甲を解除した操縦者の顔を見た途端に振り払われた。

零治「…これは、どういう事ですか?」

黒いISに乗っている"北城明佳"を見て、零治がミスリルを問い詰める。
何故、先の戦闘から姿が見えなくなった彼女が此処にいて。何故、ミスリル社の新型のテストパイロットになっているのか…と。

>ミスリル達 all

4ヶ月前 No.166

北城・シャルロット @blize859☆J8/D6MAlKoU ★7gqmMkEWNn_aLu

【IS学園/第1アリーナ観客席】

ミスリル「これは彼女が望んだことですよ。」

ミスリルは表情何一つ変えずに問い詰める零治を軽くあしらう。

ミスリル「まさか驚きましたよ。技研からは中々テストパイロットが見つからないと報告は受けておりましたがまさか技研、いや北城綾香さんの妹さんがテストパイロットになるとはおもいませんでした。しかも中々の適性の高さ。もしかしたらあれを使えるかもしれませんねぇ。北城さん…あれを使います。いいですね?」

ミスリルは零治達を気にせず次の段階へ向かうために北城に通信で呼び掛ける。
それにこたえるかのようにこくりと頷く。

ミスリル「ではごらんくださいな…我が者が開発した『BIOS』の実力とやらを」

笑顔がふと不敵な笑みを浮かべたような気がした。

≫零治達

【大変おそくなってすみませんでした!】

18日前 No.167

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第一アリーナ/零治、フィル】

彼女が望んだことだと冷静に告げられ、零治はミスリルに対し疑惑の目を向けるも言葉に詰まったように押し黙る。

考えてみれば北城との接点はまだ指で数えるほどしかなくほぼ顔見知り程度…。
それくらいしか関わり合いがない自分が彼女のことをとやかく言えることなど出来ない。
ましてや相手は一大企業の代表取締役……下手なことをすれば北城の立場を貶めてしまうかもしれない。

一瞬、フィルの方に視線を移す。フィルも零治の考えていることを察してか短く頷くと前へ一歩、零治と立ち位置を代わるように踏み出す。

フィル「申し訳ありません社長。彼はとても心配性でして。操縦者がいなかった御社の新型のパイロットがまさかの北城さんだった事実に驚愕してつい口を滑らせてしまったようで…」

零治「……大変失礼致しました。御気分を害されたならば心より謝罪致します。」

フィルに合わせ、謝罪の意を込め頭を下げる。

それに対しミスリルは特に関心などはないかのように次のテストに移行すべく通信で北城に指示を送る。

その際耳に入ってきた『BIOS』という単語に不安を感じながらも、何事もなく終わることを願いながら再びアリーナの方へ向き直る。

>ミスリル達

17日前 No.168

隊長のザクさん @blize859☆J8/D6MAlKoU ★7gqmMkEWNn_aLu

【IS学園/第一アリーナ/シャルロット、北城】

シャルロット「(聴きたいことたくさんあるけど…今は!」

相手が北城だということに驚くも今は大事な運用試験の最中である。話すのはそのあとで…と思っていた。

北城「…。」

すると北城はだんまりとうつむいた。

シャルロット「?どうしたの?」

シャルロットが呼びかけたその時であった。
何かを危険を察知したのかシャルロットは再度武器を構える。だがその時はすでに北城はシャルロットの懐へ飛び込んでいたのであった!

シャルロット「ッ!?」

防御姿勢をとるも時はすでに遅し。左腕の武装で射撃武器をはじきとばされてしまった。そのまま連撃を喰らった。すぐに態勢を整えようとするも今度は後ろへ回り込まれ、地面に向かって蹴りをお見舞いされ、地上へ叩き落とされてしまった。

シャルロット「くはッ!」

わずか1分も満たさない間にシャルロットのエネルギーシールドが北城のと下回ってしまった。
北城の猛攻は依然として顕在だ。
グローブ状の左腕は突如まるで獣の顎のようなものへ展開、襲いかかってきた。
あの武器はまずい…シャルロットはとっさの判断で灰色の鱗殻(グレースケール)を展開。盾として利用する。だがしかしウエポンアームドVCの前では役に立たず粉砕されてしまった。

シャルロット「もうやめて!!」

最後に操者に向かってウエポンアームドVCを振りお路頭した瞬間、シャルロットが北城に向かって叫んだ。
振り下ろす寸前で止まった時、試合終了のブザーが鳴る。

北城「ッ!!はぁ…はぁ…はぁ…はぁ」

まるで何かに解放されたかのように北城は息を乱している。

【第一アリーナ/ミスリル】

ミスリル「ハラショー。素晴らしい成果ですね。」

ミスリルは満面な笑顔で二人の操者に握手を送る。
だがこの試合を見ていた零治達他生徒たちもそうであるがまるで荒々しい獣のような猛攻に引いて誰も握手を送るものはいたいであろう。

≫零治達

17日前 No.169

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第一アリーナ/零治、フィル】

ーーーー

零治(これが……ただの運用試験…?)

試合終了のブザーが鳴り、ミスリルが上機嫌で拍手を贈る中、観客席は全員息を呑み、静まりかえっていた。
およそ想像していた"運用試験"とは全く異なる一方的な"何か"だとその場にいた皆がそう感じたからだろう。

手にしていたカメラのズーム機能を最大にし北城の様子を覗き込む。
無論音は拾うことは出来なかったが、肩を上下させ苦しげに呼吸しようとする様から決して普通ではないのは分かる。

フィル「社長。」

零治が再びミスリルの方へ向き直るよりも数秒早く、今度はフィルが彼女に問いかけていた。

フィル「新型の性能は大変素晴らしいものでした。けれど北城さんのあの様子からしてあの機体、操縦者への負担が大きいように見えますが……BIOSとは何ですか?」

真剣な面持ちで数分前に彼女の口から出た『BIOS』について聞くフィル。
あの指示を受けてから北城の動きが鞭打たれたように荒々しくなったのは間違いない。

>ミスリル達

16日前 No.170

北崎・シャルロット @blize859☆J8/D6MAlKoU ★7gqmMkEWNn_aLu

【IS学園/第一アリーナ/ミスリル】

ミスリル「『BIOS』とはブレインイメージオートマチックシステム。つまり脳内でISの操作をイメージすればISはその通りに動くシステムさ。」

ミスリルはフィルに対して淡々と質問に答えた。

ミスリル「『BIOS』によって実現するもの。それはISと操者の人馬一体、つまり操者をISそのものかのようにするわけだ。ただし操者はBIOS、いやISに主導権を渡されてしまえばあのようになるのだよ。」

そういってミスリルは息を荒げる北城に指を指す。
そう先ほどの戦闘はBIOSによってISが北城のコントロールを奪い、戦闘を行ったということである。

ミスリル「とある研究者はいった。歴史には平等はないと。人間は不平等であると。秀でる者がいれば劣る者もいる。だがこのBIOSがあればそれと同等の能力を得ることができると。まるで夢のようなものじゃないか。そう私は彼女に夢を与えたのだよ。」

ミスリル「だが悲しいことに夢とは与えた分だけ大乗はあるのだよ。その代償に打ち勝つのかは彼女次第さ。」

ミスリルは再度通信機を手に取った。

ミスリル『御苦労さまです。いかがでしたか?』
北城「はぁはぁ…まるでオレがオレじゃないかのように」
ミスリル『BIOSに飲まれていたのでしょう。発動は出来たものの、それを制御には至っていない。半分成功で半分失敗です。』
北城「…。」

北城はその言葉を聞いて無言になり、倒れているシャルロットに踵を返す。

シャルロット「まって、話してもらいたいことがやまほど」
北城「ごめん。それはもうできないんだ。」
まるでシャルロットの言葉に耳を貸さないかのように言葉を遮る。
シャルロットはこれ以上強く言えなかった。

北城はそのまま格納庫へと去っていくのであった。

ミスリル「運用試験1日目終了だ。北城は我がミスリル社のテストパイロットとして学園に在籍させてもらうことになるよ。運用試験期間まで私もこの学園に居させてもらうよ。何か言いたいことがあるのであればいつでも聞こう。それでは零治くん、フィルくん、君達との戦闘も期待しているよ。」

≫零治達

16日前 No.171

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第一アリーナ/零治、フィル】

フィル「脳で動かす、ですか…。」

BIOSが脳内のイメージでISを操作できるものと知り、合点がいったと納得するフィル。
しかし同時に新たな不安を感じていた。

脳や思考で動かす、というのは実に合理的だ。操作ミスや伝達させる為のタイムラグを払拭し生身同然の反応速度で処理できるのは兵器関係ならば是非とも取り入れたいシステムだ。
現にセシリア・オルコットのブルー・ティアーズや篠ノ之箒の展開装甲などの支援兵器はそれに近しい機能を備えている。

が、それらはあくまでサポート止まり。兵器そのもの…ましてや未だにコアの解析が進まずブラックボックスとして扱われているIS自体に使用するなど人間の許容量では到底処理しきれるとは思えない。

フィルの頭で次々に疑問が募る中、ミスリルは話しを続ける。
そして彼女が人間は不平等であることをひとしきり語ったところでーーー。

零治「……じゃないです…。」

それまで黙っていた零治が真剣な表情で口を開く。
これにはフィルもハッと彼の方へ視線を移す。

零治「人は不平等なんかじゃありません。ただ得手不得手があるだけです。だから人は支え合えるんじゃないんですか…?」

飾り気のない真っ直ぐな言葉を投げ掛ける零治。
それを見てふとある人物の顔が頭を過り、思わずフフッ…と笑みを浮かべるフィル。

フィル「変わらないなぁ。うん、だから僕は……。」

二人に聞こえない声でうんうんと頷きながら既に話すことを終え、踵を返すミスリルに最後の一言を去り行く後ろ姿を見ながら告げるフィル。
堅苦しさを抜きにし、いつもの調子でーーー。

フィル「ミスリルさーん。ISは機体と操縦者の対話で強くなること。忘れちゃダメですよー!」

>ミスリル達 all

16日前 No.172

北城 @blize859☆J8/D6MAlKoU ★7gqmMkEWNn_aLu

【北城明佳/格納庫】

北城「くはッ…。」

ISを解除したとき、北城は膝をついてしまった。
初めての『BIOS』。覚悟はしていたがこれほどのものとは思ってはいなかっただろう。
立ち上がろうとするも、中々足に力が入らなかった。

北城「…でも…それでもオレはあいつらをまもりた―――」

次に意識が遠のっていき最終的にはその場で気絶するのであった。


――

【北城明佳Side/自室】

北城「うッ…ここ…は?」

陽光が入り、ゆっくりと目を開けて目を覚ます。
重たい体を起き上がらせればそこは寮の自室であった。
誰がここまで運んできてくれたのだろうか?
そういえば自分はどれくらい眠っていたのだろうか。
改めて時間を確認すれば翌日の午前6時ぐらいであった。
それに散々散らかっていた部屋がいまではすっきりと片付いている。それに隣のベッドが誰かが眠った痕跡がある。
それもそのはず、北城の自室にはステラが同室しているのだから。

≫零治達

【長らくお待たせしましたがこれにてIS運用試験スレを終了したいと思います。後日、通常の絡み文を投稿したいと思いますのでよろしくおねがいします】
≫ALL本体様

16日前 No.173

北城明佳/シャルロット/ミスリル @blize859☆J8/D6MAlKoU ★7gqmMkEWNn_aLu

【北城&シャルロットSide/商店街】

日曜日のとある北城は日常生活品と服を買いに商店街へとやってきた。
あの散らかっていた部屋はステラ曰く「掃除」したということで捨てられていた。
さすがにあの時は疲れていてどうも怒る気にはならなかった。
それにステラからは日ごろの生活態度乱れすぎていると指摘されてしまってはぐうの音はでない。
捨てることはなかろうと…でも自業自得である。

北城「後これとこれは買ったなぁ。しかしこうも荷物が多くて歩きにく・・・あ?
シャルロット「あ・・・?」

商店街を歩いていると私服を着たシャルロット・デュノアと遭遇した。
これから始まるのは二人のちょっと気まずいけどちょっぴり楽しい一日がはじまろうとしていた。

≫ALL

12日前 No.174

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【商店街/零治、フィル】

『僕とデートに行かないかい?』

きっかけはそんなフィルの口説き文句じみた一言だった。
金曜日の放課後、教室で帰り支度を整えていたところ目の前にひょっこり現れては唐突にそんな事を言ってきた為クラスは騒然とした。
それもその筈だ。フィルが誘った相手は女子ではなく同じ男性の零治だったのだから。

零治「ハァ…全く、心臓に悪い…」

フィル「零治ー!ここのコロッケすごく美味しそう!」

ため息をつく零治を他所に肉屋さんのケースに並べられた揚げたてのコロッケに目を輝かせるフィル。

あの後、転入したてで学園外を良く知らない為見て回りたいという説明がなければ在らぬ噂を立てられそうになったのに本人はこれっぽっちも気にしない様子に零治のため息は増すばかりだ。

零治「フィル。あまりはしゃいでいると行きたいところ全てに行く前に疲れてしまいますよ。」

フィル「大丈夫だよー。はい、零治のぶんのコロッケ。」

零治「いや、こちらが疲れてしまうという意味だったんですが……まぁ、良いか……。」

手渡されたコロッケを口にしながら今更どうこう言っても無駄かと諦める零治。
好奇心で動く彼は誰にも止められない。
子供の時から変わらない長所であり短所な部分を見て懐かしさからつい許してしまうのだ。

>all

11日前 No.175

北城明佳/シャルロット/ミスリル @blize859☆J8/D6MAlKoU ★7gqmMkEWNn_aLu

【北城&シャルロットSide/商店街】

シャルロット「(どうしよう…何をはなしたらいいのかな。)」
北城「(どうしようか…何を声をかければ…。)」

お互い心の声では何を話したらいいのか迷っていた。
それもそもはず、急にいなくなった挙句対峙。
北城に至ってはBIOSのせいでシャルロットにひどい目に合わせてしまった。
シャルロットはさすがにどこにいっていたの?とかなんでミスリル社に?と本命を切り出せない。タイミングが見つからない。

シャルロット「今日はいい天気だね。」
北城「あぁ。」

シャルロット「荷物、大丈夫?よかったら」
北城「大丈夫。問題ない。」

シャルロット「…。」
北城「…。」

シャルロットはたわいのない会話から話しかけるも淡々とした答えが返ってくるのみでますます気まずさが増していった。
すると前方に見たけたことあるような人物達が歩いてきた。

シャルロット「あ!御上くん!フィルくん!」

シャルロットは元気よく二人に声を掛けた

≫零治達

11日前 No.176

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【商店街/零治、フィル】

フィル「あ、シャルロット君と北城君じゃないか!おーい!」

二人の声に気付き、振り向いた先にいたシャルロットと北城に手を振りながら呼び返すフィル。
零治もそれに着いていき、IS学園の特徴的な制服を着た四人が商店街の一角に集う形になった。

零治「随分と荷物が多いですね。お買い物ですか?」

北城が持っている大量の買い物袋に目をやりながら無難な質問をする零治にフィルは肩をポンポンと叩きながら首を横に振る。

フィル「零治ー…そこは何も問わずに荷物を預かるほうがスマートだよ〜…」

「そうなんですか?」と首を傾げる零治にフィルは「うむ」と頷く。
見て分かるような質問よりも気遣い、大事。と念を込めるような手振りをしながら恐らくこれまでろくに女子との交流がなかった零治に最善の行動を説いていく。

最も、フィル自身も誰かに教えるほど女子と交流した事はないのだが……。

零治「失礼しました。そのままでは歩き辛いでしょうし、持ちましょう。荷物。」

そう言って北城が持っているなかで一番大きい袋に手を伸ばす。

>北城達 all

6日前 No.177

北城・シャルロット @blize859☆J8/D6MAlKoU ★7gqmMkEWNn_aLu

【商店街/北城・シャルロット】

北城「お、おい別に―」

北城が断る前に零治は一番大きな袋に手を伸ばしていた。
北城は少しため息をついた後、渋々と荷物をもたせてあげることにした。

シャルロット「それにしてもすごい荷物だよね。何を買ったの?」
北城「…色々。あとそれ絶対に覗くなよ。」


(短文で失礼します!)

≫零治達 ALL

4日前 No.178

バカラ @bakara ★iPhone=l4puGe0kf0

【楪/IS学園学生寮前】

 IS学園。国内外から代表候補生や優秀な生徒が集まり日夜、研鑽に励む場所だと聞いている。
 だというのに、
「僕は一体何をやっているんだろう…」
 うなだれると同時にダークブラウンの髪が垂れ男にしては中性的な、ともすれば女性と間違われるような顔を少し隠す。
 編入して真っ先に職員室に向かって挨拶は済ませた。部屋で荷解きも済ませた。
 そしてすることがなくなった。
(でもルームメイトの子、僕のことすごい見てたな…。まず性別聞かれるし、何なんだ)
 つい数分前のことを思い出し今日に入ってから5回目のため息をつくと入り口の端に邪魔にならないように移動する。まだ綺麗なおろし立ての制服から携帯端末を取り出す。慣れた手つきで操作して今日のタスクを確認。…何もなし。
「大体の地形は頭に叩き込まれたし、あと何よりここにいると気まずいんだよなぁ」
 さきほどから通りすぎる女生徒のひそひそ声が聞こえる。「何しているんだろう」ならまだいい。時折「ナース服とか似合いそう」とか「メイド服だよ」とか聞こえるのは本当に気まずい。早く移動しないと。
「…仕方ない。少し辺りをぶらつこうかな」
》ALL

【いきなり癖の強い感じですいません!】

4日前 No.179

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【商店街/零治、フィル】

零治「え?あ、はい」

ため息混じりに荷物を預けた北城に中身は覗くなよと言われ零治は一瞬それほど大事なものなのかと少し慎重に受け取った荷物を持つ。
それほど重くはない為、精密機器とかではないだろう。

フィル「うんうん。さてここで提案があります。僕達は今、二人でこの商店街を何の目的もなくぶらついています。」

その場でピンと背筋を張り、自身と零治を交互に指差した後、その指を北城とシャルロットにも向ける。

フィル「そして君達二人はまだお買い物途中でこれからまた更に手荷物を増やしていくでしょう。」

つまりぃ〜?と言ったところで零治のほうへ視線を向ける。明らかな期待の眼差しに零治は困惑する。

零治「え…あの、一緒に見て回っても宜しいですか…?」

これがフィルが求めている受け答えだろうかと思いながら北城達にそう訊ねる零治。
確かにここで会ったのも何かの縁。二人でただぶらつくよりはフィルも楽しめるだろう。

フィル(無自覚なデートのお誘いキター!)

なお、当の本人は零治が女の子を誘っているという図と彼の慣れない反応を見て既に楽しんでいた。

>北城達 all

3日前 No.180

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/学生寮/ステラ】

…寮内が密かに騒がしい。アリーナで自身のISの具合を確認した後、寮に戻って休んでいたところでそんな気配を感じたステラは、少し不機嫌に部屋のドアを開け近くにいた女子の視線の先を追う。

原因はすぐに把握できた。

久出 楪……最近また編入されてきた"男性適合者"。
見た目からすれば過去のシャルロット・デュノアのように男装しているのかと勘違いする容姿だが正真正銘の男らしい。
簡単に調べた限りでは一夏や箒と同じく無所属の専用機持ちだそうだが、気になる点は学園に来るまでの経歴が驚くほど"何も無い"こと。
正確に言うならばISに関する経歴がごく最近のものしかなく、それより前は何の変哲もない普通の学生だったとしか記載されておらず特筆されるような内容は一切無し。
あまりの何も無さに"まるで操作されている"とすら感じたステラが他の代表候補と同じレベルで警戒している人物が外野が騒がしいのを除き都合よく一人でこの場を徘徊している。

ステラ(……今後の為にも探りを入れたほうが対処しやすいか……。)

そう判断すると先程から久出を遠巻きに見ていた女子達を一睨みし、蜘蛛の子を散らすように追い払うとそのまま楪に近づいていく。

ステラ「女の部屋の前をふらふらしているなんて随分と良いご身分ね。それとも自分が奇異の目で見られていると気づけないほど鈍感なのかしら?」

>楪 all

【申し訳ありません。昨日送信したと思ったら出来ていませんでした】

3日前 No.181

バカラ @bakara ★iPhone=rqwM5Fmk2k

【楪/IS学園 学生寮前】

 奇異の目に耐えられずそろそろ退散しようかと思っていた頃、事態が変わった。今まではこちらを見ていた女生徒達が蜘蛛の子を散らすようにどこかへ消えていき代わりに一人の女生徒が歩いてくる。
 年は僕と変わらないくらいだろうか。まるで作り物めいた美しさは精巧な人形と言われれば信じてしまいそうで、だからだろうか。開口一番の罵倒に予想外のダメージを受けた。

「え、あ、その、そんなのじゃなくて! 僕はただする事がなくて、邪魔になるのも悪いから隅に寄ってただけで! というか僕は覗いたりしてないよ!」

 混乱しているのが自分でもわかる。彼女は誰だったろう。確か、ステラ・ピアースという名前だったはず。クラスは僕と同じ1年2組。目立つ人物だからと頭に叩き込まれたのを覚えている。
 とにかく今は不必要に目立ちたくない。深呼吸して、怪しまれないように。笑顔で…!

「…僕は久出。君は確かステラ・ピアースさん、だったね。えっと、何か用かな」

 精一杯の笑顔(頬引きつり&目元痙攣)で話しかける。

》ステラ、ALL

【いえいえ! お気になさらないでください!】

3日前 No.182

北城・シャルロット @blize859☆J8/D6MAlKoU ★7gqmMkEWNn_aLu

【商店街/北城&シャルロット】

シャルロット「いいよ。北城さんも問題ないよね。」
北城「いやオレはそのままかえりた―」
シャルロット「問題ないよね?」
北城「・・・。」

シャルロットの言葉に何かこう圧のようなものが感じた。
北城はこれ以上言わない方がいいだろうと思い口を閉ざし、しょうがなく首を縦に振るのであった。

シャルロット「それじゃどこにいこっか!あ!あそこの店とかどうかな!」

そういってシャルロットが指さしたのはオシャレな服がそろっているとある洋服屋であった。
今は秋物のバーゲンセールを開催しているらしくいつもより安く服が手に入りそうだ。

北城「おいおいオレは服なんてもう買ったんだぜ。」
シャルロット「ダメだよ。クラスに聞いたよ?北城さんあまりオシャレとかに詳しくないらしいじゃない。」
北城「どこでそんな話を…。」
シャルロット「というわけでボクと零治君達にコーディネートしてもらおうか。題して北城さん大改造ビフォーアフター…っていう感じで。」

≫零治達 ALL

3日前 No.183

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/学生寮/ステラ】

ステラ「あら?名前を覚えているなんて光栄ね。最もそんな作り笑いをしながら言われても何も思わないけれど。」

お見通しだとばかりに金色の眼を光らせ、そのまま楪の肩を掴めば、窓際に押しつけて退路を断つ。
いわゆる「壁ドン」と呼ばれる体制で改めて彼を観察するが体型は余計なものを削ぎ落としたと言えば聞こえは良いが、はっきり言って痩せぎす。
常人とは異なるとはいえ窓際に押さえ付けられて抵抗の一つも出来ないところを見ると筋肉量も平均以下。

正直、危険性など一切見られない人畜無害というのが率直な感想だが、裏社会には諜報活動の為にあえて本来の体重から20kg減らし虚弱と偽るスパイもいる……。
ステラの中の疑惑を杞憂に変えるにはまだまだ材料不足だ。

ステラ「随分と華奢なのね。なのにISに適合してこんな学園に押し込まれて……辞退することも出来たでしょう?なのに何で貴方はここにいるのかしら、ね?」

互いの息遣いが分かる距離まで顔を近づけ、耳元で囁く。
万が一抵抗してくる事態を想定してか、いつでも部分展開して反撃に転じられるよう起動直前の状態で脈打つように光る首のチョーカーも楪にプレッシャーを与える。

>楪 all

2日前 No.184

バカラ @bakara ★iPhone=w2vw8a1p07

【楪/IS学園 学生寮前】

「っ!」

 お見通しだと言わんばかりに肩を掴まれ窓際に押し付けられる。肩に鈍い痛み。常人とは思えない腕力に混乱しながら痛みに顔をしかめるも彼女は止まらない。
 そのまま体をくまなく観察される。その目は冷徹というよりは澄んでいて吸い込まれそう、

(じゃなくて! 何なんだこの状況!?)

 思考だけがまとまることなく加速する。顔が熱い。鼓動が早くなるのが分かる。
 ステラさんがそのまま顔を近づけてくる。更に混乱し爆発寸前になった時、急に視界が鮮明になる。今までの動揺はまるで夢だったかのようになりを潜め顔色も戻っているのが自覚できる。
 この人は今何と言った。「拒否することもできた」「何故ここにいるのか」と言ったか。
 彼女の首で脈打つチョーカーも観察するような眼差しも今は気にならない。
 ただ色の消えたような笑みを浮かべ言う。

「…僕に拒否することなんてできないよ。ここに居るのは何でだろ。それは僕にも分からない」

 肩を掴む手を静かに外し、彼女の顔を見て続ける。
 彼女、ステラ・ピアースには嘘は通じないだろう。だから嘘はつかない。

「でも何だっていいよ。僕を救ってくれた人が言ったことだから。それが死ねって命令でも受け入れる。
 …ごめん! なんか今すごい事言ったね僕は! 今のは何というか言葉の綾というか…。とにかく気にしないで!」

 受け入れる。そう言った所でふと我に返り謝る。きっと混乱しすぎていたせいだろうと自身を強引に納得させて、とにかく頭を下げる。
 脳内では不快にさせていないだろうかという心配だけが駆け巡っていた。

》ステラ、ALL

2日前 No.185

織斑一夏 @arthur ★sMTaXRmOG3_sxd

【IS学園・第三アリーナ/織斑一夏】

 9月3日。まだ残暑も厳しい中、第三アリーナには一年一組および二組の生徒が整列し、一組の担任である織斑千冬と副担任の山田真耶の両名の話を受けていた。二学期初の実戦訓練がこれから行われる。
 千冬は長ったらしい話を好む人物ではなかったが、修学旅行中に起きた銀の福音事件といい、二学期初に起きた銀夜の強奪未遂事件は無視できる事柄では無かったらしい。簡潔にだったが先の事件を取り上げた上で、緊張感を持って実戦訓練に臨むように告げると、具体的な流れの説明は真耶に一任した。

 「(基本的には専用機持ちと成績上位者のグループとそれ以外のグループって形でやるってことか)」

 千冬から引き継いだ真耶の説明を一夏はそう噛み砕いて理解した。
 専用機持ちは一組に箒、セシリア、シャルロット、ラウラ、そして一夏を入れての五名。二組にはクラス代表の鈴にこの二日間の間に転入してきた零治とステラ、フィル、そして楪の同じく五名。そこに何人かの成績上位者が混ざる形になる。
 決して手を抜けない相手だ。まして一夏の白式は第二移行を成したことで、火力は大幅に向上したものの、ただでさえ悪かった燃費がますます嵩じている。考えなしに突っ込んでいればあっという間にガス欠になってしまうだろう。
 今日は勝つよりも新しい戦い方を掴むことを考えた方が良いか。腕を組んでそう考えていると、周囲は散会して指定されたグループを作り始めている。慌てる必要はなかったが、落ち着かなくなったので箒たちの姿を探すことにした。

>>一年一組・二組ALL


【一年越しにくらいになってしまいましたが、ようやくイベントを開始させていただきます。楪の編入時期ははっきりと分かりませんでしたが、9月1日〜2日と仮定させていただきました。】

>>参加者様各位

1日前 No.186

北城達 @blize859☆J8/D6MAlKoU ★7gqmMkEWNn_aLu

【セシリア&シャルロットSide/第三アリーナ】

一夏とは離れた場所にて…

セシリア「ふふふ…ついにこの時がきましてよ。新しくなったこのセシリア・オルコットを披露する時が来ましたわ!」

おそらくこの中で一番気合いが入っているセシリア。
これまでとは一味違うらしいと自信満々である。

―セシリア脳内劇場―

セシリア「そして強くなった姿を一夏さんに見せたら…」

『セシリア。見ない間につよくなったな。』
セシリア『い、一夏さん。』
『お前の一段と強くなった姿を見て、俺は決めたよ。セシリア、付き合ういや結婚してくれ。』

―閉幕―

セシリア「きゃああ!一夏さんたら!」

妄想の中の一夏にきゅんきゅんする一方でシャルロットは。

シャルロット「…。」

シャルロットは真剣な表情で何か考え事をしていた。
零治達のことも気になるが、あの襲撃してきたISについてである。
特に織斑先生や山田先生からは捕えたISのパイロットや機体状況などの詳しいことは聞かされていない。
何か強い力が働いているのだろうか?

セシリア「あら?シャルロットさん、どうかなさいましたの?」
シャルロット「へ?あ、いやなんでもないよ。あはは。
シャルロット(いけない…今は模擬戦に集中しなくちゃ)

≫一夏


【北城Side/第三アリーナ】

北城「…。」

北城は専用機持ちグループをまるで羨ましい眼差しを向ける。

北城(専用機…あれがあればオレはもう失わずに済んだかもしれない。あんな近くにあるようで遠くにあるように感じる。)

もし自分に専用機を持てるとすればきっと変わっていたかもしれない。だが神様は残酷であった。
今の力でも守るたいものを守る力を有することができれば…複雑な気持ちを抱き、彼女は成績上位とは違うその他のグループへと編入するのであった。

≫対象なし


【時系列的には銀夜強奪未遂事件→本イベント→数日後→ミスリル社ISテストという流れでいこうかなと考えております。そのためこの時点ではミスリル社長はもちろんのこと、ミスリル社やイザナギのことも知りませんので注意してください。】
≫ALL本体様

1日前 No.187

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【商店街/零治、フィル】

フィル「良いねそれ!あ、だったらついでに零治の服も選んで良いかな?」

シャルロットの北城大改造劇的ビフォーアフターの提案にフィルは指を鳴らしながら更なる提案を口にする。

零治「は…?」

フィル「零治はセンスは悪くないのに無難な服しか持ってないから皆の印象がイマイチなんだよー?……制服で外を歩けるのはあと3年しかないんだよ?」

フィルのストレートな言葉に零治は反論する余地もなくうう…と後退りする。
確かに遠出する以外では現在進行形で制服で通しているし、寮のクローゼット内で眠っている私服たちはほとんどが○ニクロなのは否定しない。(選んでいるのは専ら家政婦の恭子さんだが……)

フィル「ここで北城さんと一緒に待ってて。必ず君に似合うものを探してみせるから。」

女性相手に使うべき声色でフッ…と笑みを浮かべながら服屋へと歩き出す。
店内は既に数多の女性達が店員達の「50%OFF!」「10人まで早い者勝ち!」といった魔法の呪文に釣られ他者を蹴落とし獲物を奪い合う狩人と化している。
そして、フィルが向かうべき男性用コーナーはその戦場を潜り抜けた先…店の奥だ。

フィル「うおおおおおおおおおおおおお!」

覚悟を決めた雄叫びを上げ、戦場へと突撃していくフィル。

フィルーッ!そのノリは絶対に間違ってます。と制止する零治の声ももはや届かず、激流の中に消えていった……。

こうしてまだ承諾もしていない内に零治は北城の隣でポツンと取り残されてしまったのであった。

>北城達

13時間前 No.188

バカラ @bakara ★iPhone=7mcLagVW7R

【楪/IS学園 第三アリーナ】

 IS学園第三アリーナ。9月に入ったとはいえ未だ照りつける日差しは強く立っているとうっすらと汗が出てくる時期である。そんな中、楪は立っていた。
 …正確には立ち尽くしていた。

(疲れた…)

 思い返せばとてつもなく長い一日だったように思う。授業の合間にはクラスメイトからの質問攻め。おかげで次の準備すらも間に合わず教師には怒られ、挙句、内容は全くといっていいほど付いていけない。とどめを刺すならば今は大の苦手とする実戦訓練だ。ここまで来るともはや何かの罰ゲームのような気がする。

(神様。僕何か悪いことしましたか…?)

 などといるはずもない神に問いを投げるも当然返答はない。空はただ青いばかりだった。
 だが今はそんなことはどうでもいい。目の前の課題を何とかしなければ。

「と、とりあえず移動しないと…」

 辺りを見渡しながら指定されたグループを探す。途中、クラスメイトから声を掛けられ手を振り返す。返ってくるのは黄色い悲鳴。思わず苦笑が溢れた。
 断っておくが楪は決して女性嫌いというわけではない。声をかけられれば嬉しいし無視されるのは少し傷つく。ただ女子高生の持つエネルギッシュさに終始押されているだけである。

「…? あれは確か織斑君と…オルコットさん。あとデュノアさん?」

 先日のステラと同じく頭に叩き込まれた顔が見え思わず声が漏れる。たしか三人とも専用機持ちのはず。うち二人は代表候補生であり、もう一人は世界で最初に確認された男性のIS操縦者。確か福音事件にも関係していた筈だ。

 おーい。そう声をかけようとして急に恥ずかしくなりやめた。

(これじゃまるで友だちみたいじゃないか! ライラにだってそんな話し方しないし!)

 顔を赤くして頬に手を当てる。側からみれば完全に恋する乙女なのだがあえてそこは言わないでおく。
 余談だが、楪には友だちと呼べる友だちはいない。ライラ(監視役)はお節介焼きの妹に近いしもう一人については被害者と加害者の関係に近い。
 つまるところ非リア充である。

》一夏、セシリア達、一組、二組ALL

12時間前 No.189
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