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〈インフィニット・ストラトス if 〉

 ( なりきり掲示板(フリー) )
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ユタロー @janus ★Android=g1wYDPJIn3

クリックしていただきありがとうございます。

こちらは http://mb2.jp/_ni2/18761.html まで続いたスレより、「男性もISに乗れる」という設定をそのままに一から再始動する意味を込めて建てたスレです。
なので上記のスレを知らない方々もお気軽に参加していただければ幸いです。

細かなルールはサブ記事にて

メモ2017/09/06 14:20 : ユタロー @janus★Android-g1wYDPJIn3

現在までのルール(徐々に追加予定)

1:オリキャラ可

2:恋愛可(いきすぎた行為は禁止)

3:原作キャラの死ネタ禁止(オリキャラの退場は可)

4:キャラクター上限無し(自己管理できる範囲で)


参加キャラクター↓(随時更新予定)


原作キャラクター

織斑一夏(グリーヴァ様)

篠ノ之 箒(ユタロー)


オリジナルキャラクター

御上 零治(1年2組)

ステラ・ピアース(1年2組)

フィル・カルディオ(1年2組)

ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ(3年3組)

リュイス・ベルダムンド・イ・シエルバ(1年3組)

北城 明佳(1年1組)

涼月宗也(2年1組)

ジークリット・フォン・リューベック(2年2組)

天条若狭(1年3組)

切替: メイン記事(89) サブ記事 (55) ページ: 1 2


 
 
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リュイス @arthur ★iPhone=A1e5ak1VhG

【IS学園・第一体育館/リュイス・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 第一体育館では、バスケットボールの試合が行われていた。夕方とはいえ、夏日の続く気候である。息を弾ませるような運動量と相まって、選手たちの肌には熱い汗が流れ落ち、ユニフォームと床を濡らしていく。ボールと足とが床を叩きつけ、声援と選手たちの短いやり取りとが乱舞し、音と振動がコート一帯を支配していた。
 中でも、特別大きな声援を受ける選手がいる。すらりとした手足に、野生の悍馬にも似たしなやかで力強い動きは、相手にはプレッシャーを、味方には闘志を与えるものであった。しかしながら、最も注目すべきはその顔だろう。怜悧でありながらも、どこか不敵な印象を与える美貌は、確かに同性すら虜にするものだった。
 彼女は三人のガードをすり抜けて、相手のゴールに肉迫すると、見事にダンクシュートを決める。一瞬、床を打っていた足音が鳴りを顰め、代わりにコート外からの声援が一際大きくなった。
 無邪気な笑顔でダブルピースを場外に送ると、彼女は再び真剣な表情で試合に戻っていく。

ーーー

 そうして、休憩に入った。時計を見れば、五時を少し過ぎている。先程、ヒーローのように扱われていた少女は、差し出されたタオルで額を拭うと、同じく差し出されたスポーツドリンクのキャップを外そうとし、それが最初からないことに気付くと、そのまま口をつけた。渇いた口内に爽やかな甘味が流れて、そのまま手足にまで伝わるような錯覚がする。
 彼女らに「ありがとな」と声をかけると、そのまま座り込んで、ユニフォームを胸元をつまんで仰いだ。

「あっちぃー……あと一時間か」

  少女ことリュイス・ベルダムンド・イ・シエルバーーー本名はもう少し長いーーーは時計を見て、そう呟いた。
 今日は彼女の兄であるラファエルが転入して来た日である。彼女にとって誇りでもあり、ISに関してはパートナーとも言える存在である彼とは、前日や前々日にも話したのだが、やはり転校初日の感想だけでも早く聞きたかった。もしかしたらこの場にいるのではと思ったのだが、思えば学園案内などもないのだ。自分のいる場所も分かるまい。
 部活仲間やファンの少女たちと話しながら、休憩時間を過ごす事にした。

>>ALL

5ヶ月前 No.40

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園・食堂/零治、ステラ】

零治「私達も午後はISの実技があるので、ここで失礼します。良かったらまた晩御飯時にでもご一緒しましょう。」

先に立ち去った若狭や北城に続き、一夏に一礼をした後に食堂を後にする零治。
先程まで集まっていた女子生徒達が慌てて自分たちの授業に向かって廊下ががらんとしていたからか、あるいは一夏達と一緒に食事をして気が楽になったからか、足取りは軽やかだった。

ステラ「……一応、零治の休息の一役を買ってくれたお礼は言っておくわ。じゃあね、織斑 一夏さん。」

最後に皮肉の隠った言い回しで一夏に軽く会釈して零治と同じ方向へ歩き去るステラ。
その顔は一夏からは見えなかったが、不適な笑みを浮かべていた。

ーーーー

零治「…はぁ、ようやく一日が終わりか…」

帰りのHRの後、想像とは遥かに違う忙しい編入初日が終わったことに一息つく零治。
帰り支度のために編入したてでまだ少ない教材を鞄に詰めながら、ふと周りの様子を見る。

授業が終わる度に執拗に来た質問攻めは今はなく、午前の時とは打って代わり女子生徒達の零治に対する反応はとても静かだった。

零治(分かってはいましたが、この空気は長く居たくないですね…)

ーーー午後の最初の授業、ISを用いた実技訓練にて先生の提案で編入したての零治とステラの実力を測るべく、1年2組の中で特に実技成績の良い5人の量産機乗りと一人ずつ「先に3回攻撃を当てた方の勝利」というルールで模擬戦が行われた。


結果は……全戦全敗。


しかも零治の方は一度も攻撃を当てることが出来ず最後には地面に叩きつけられるという代表候補生としては有り得ない始末だった。

当然、一夏のような実力を期待したクラスメイト達はこの結果に困惑し、以後は気まずさからか零治に声をかける者は誰もいなかった。
ちなみにステラは圧倒的な実力差で零治とは逆に全戦全勝。見事に不敗記録を伸ばす結果になったのだが…その時の表情は鬼も裸足で逃げ出すほど苛立っていたらしい。

こうして零治は編入初日で"形だけの代表候補"という汚名を背負うことになった。

零治「…お先に失礼します。ステラさん。」

片付けを終え、零治が一声かけるとステラは返事のかわりに不機嫌そうに睨み、失せなさいと言わんばかりに手をひらひらさせる。
それを見てから教室を出た零治は夕食の時間までどうやって時間を潰そうかと考えながら、夕焼けで赤く染まる長い廊下を一人歩いていく。

>ALL

5ヶ月前 No.41

北城 明佳 @fantsu☆HOu6VywnVNE ★5KdiJ3wIq2_M0e

【IS学園・廊下:北城】

午後の授業は特に何も変わらず時間が過ぎ、気づけばすでに放課後となっていた。
八月も終わりになっても日はまだ沈まず、だけど廊下の雰囲気はどこか閑散としており、
窓の景色からは部活に励む生徒達を眺めることもできる。
寮に帰るまで友達と一緒に談話しながら帰宅する奴もいれば…

「くそッ…なんでこんなことを引きうけてしまったんだ。」

私のように雑用を受ける者もいる。
経緯から説明して担任の山田真耶先生が慌てた様子で「すみません。この段ボールを資料室に届けてくれませんか」と急きょ頼まれたからである。特に部活も何もしていない。あまり乗る気ではなかったので適当な理由で断ろうとしたのであるが、ここで私の中の良心が山田先生の苦労を考えて断ることもできず現在に至る。
最後に「資料室に織斑くんがいるので、渡していただければ大丈夫です。」と付け加えたのちに風のように去って行った。どうやら織斑の奴も山田先生に頼まれていたようであった。おそらく何かしか忘れていたのか、最初の追加分であろう。だがしかしこの追加分の資料も中々の重さであった。
こんなことを頼んでしまったことを嘆いても仕方ない。とにかく資料室へ向かうその途中であった。

「(あれって御上 零治じゃないのか?)」

その前方に男子生徒「御上 零治」が歩いていた
よくよく彼とは出会っているような気がする。でもなんだか暗い(ような気がする)
午前のときとは違う、別のことで落ち込んでいるようである。
何かあったのだろうか…他の女子生徒達との関係になんかあったのか。
北城の良心センサーが反応しだした。頭をぶるぶる横に振ってそのような雑念を振り払おうとした。
だが彼の背中から発しされる落ち込みオーラを感じとれれば、じれったい。
あぁーーもう見てられないッ!良心センサーがまたも北城に勝った瞬間であった。

「おいッ!」

段ボールを担ぎながら夕焼け色に染まる廊下を歩く零治に大声で声をかけて「手伝え!」と段ボールに視線を動かして、一緒に運んでもらうように強引に手伝わせるであった。

≫零治 資料室ALL

5ヶ月前 No.42

ジークリット/涼月宗也 @hananomi☆Mwp.W.uiBT6 ★5tuXai74if_R9r

【 IS学園 IS整備室→整備室付近廊下 / 涼月 宗也 】
「とりあえずはこんなところ、か」

 転入早々に整備科に配属された青年は、昼間の授業で傷のついた訓練機の修繕を終え、ふぅ、と溜息を吐いた。
 機械油に照り輝く工具も、不思議と手になじむ。使い慣れている自前の物でないにもかかわらずそうなのだから、ここの工具がずっと大事に扱われてきたことの証左なのだろう。
 先ほどまで整備に使用していたレンチをクリーナーで軽く洗い、雑巾で拭う。本来は洗った後に油をさすべきなのだが、この工具にはメッキがなされているから省略しても問題はないだろう、と判断し、手元のレンチを工具箱に戻した。
工具箱の蓋を閉じて、一呼吸おいてから工具箱を持ち上げる。鉄製の工具がぎっしりと詰まった工具箱は見た目以上に重く、所定の場所に戻すのに想定以上に時間がかかってしまった。

「――――それにしても、女所帯に一人で放り込まれるのがここまで気を使うとは思ってもみなかった」

 周囲に誰も見当たらないのをいいことに、そんなことを呟いた。
 彼自身は学園で初めての男子生徒というわけでもないが、しかしそれでも女所帯の整備科に一人で入っていくわけだから、それなりに気を使わざるを得なかったわけである。
 打ち解けるまでのわずかな間の気の張りかもしれないが、しばらくは大変そうだ、などと考えながら、整備室を出る。
この時間帯に誰か専用機持ち、ないし専用機を建造しようとしている生徒が来ないとも限らないが、特に誰も来ないならば閉めてしまおう。

>>(特になし)


【レス投下が遅れてしまい申し訳ありません。駄文にて恐縮ですが、よろしくお願いいたします】

5ヶ月前 No.43

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園・廊下/零治】

零治「…!北城さん?どうしたんですか。」

不意に呼び止められ、声のする方へ振り向けば重そうな段ボール箱を抱えた北城が立っており目を丸くする。
状況から察するに先生か誰かに頼まれて何処かに段ボールを運ぶ途中のようだが…身なりだけなら素行が良いとは見えないが、何だかんだで頼まれたら断れない性格なのかもしれない。
そう思うと少し親近感が沸く。

零治「重そうですね…分かりました。手伝いましょう。」

手伝えと言う北城の言葉に従い、彼女から荷物を受け取る零治。
成る程、確かに女性が運ぶには些か重いなと感じながら自身も細身であるにも関わらず軽々と抱える。

零治「さ、何処に運べば良いでしょうか」

>北城 一夏 ALL

【この絡みに関してはもう資料室に着いたところまで飛ばしていただいて構いません】

5ヶ月前 No.44

北城 明佳 @fantsu☆HOu6VywnVNE ★5KdiJ3wIq2_M0e

【IS学園・廊下:北城】

「…ありがとう。」

少々手荒く相手に頼んでみたものの、素直に承諾してくれた。
お礼を言った後に、いったん荷物をおろし、零治に渡せば分割してと運ぶことができた。
軽々しく荷物を持ち上げるあたり「さすが男だな」と心の中で感心した。

「持っていく場所は資料室。織斑もまっているらしいから急いでいくぞ。」

零治に目的地とそこに織斑一夏も待っていると告げたのちにその方向へ歩くのであった。
そもそもなぜ北城は声をかけてしまったのか…その一番の要因となったのは
とある人物の言葉によるものだろう。

『うじうじしている時は体を動かせ。何もしなければしないほど大きくなる』っと

学園初日、しかも男性のISパイロットであること。そしてそれにはそれなりの使命があることが
昼休みのあの若狭との会話の内容からして自分にはない何かを彼はもっている。
それで何か悩んでいたのだろう。だからこそこうやって手伝わせて気をまぎらそうとさせたのだ。

―――――

【IS学園・資料室/北城】

しばらくしてようやく目的の資料室に到着した。

「織斑。いるか?」

資料室の扉を足で開き、ゆっくりと資料室に入った北城。
資料室全体に声のボリュームでいるであろう男子生徒の名を言うのであった。

≫零治 一夏

5ヶ月前 No.45

織斑一夏 @arthur ★iPhone=XUonDAMCxL

【IS学園・資料室/織斑一夏】

 自動扉の開く音に気付いて振り向くと、そこには昼食を一緒に摂った北城明佳と御上零治の姿があった。二人とも両腕でダンボールを抱えており、教員からの頼まれごとを引き受けたのだろう。明佳の口振りからして、どうやら一夏と同じく山田先生に頼まれたらしい。

「二人とも来たのか。って言っても、そのまま適当に置いておけばいいみたいだけどな。ほら、貸せよ」

 両腕を出して、まずは明佳からダンボールを受け取ろうとする。たかが二、三メートルの距離であれば、本人たちにやらせても良さそうなものだが、そうしないのが彼の人柄なのだろう。最も多くの人に親切で優しいからこそ、色恋沙汰にもとことん疎いのであろうが……

「御上くんも……って、どうした?」

 彼からもダンボールを受け取ろうとするが、その表情に影があることを一夏は読み取った。今日会ったばかりとはいえ、昼と様子が違うことくらいは理解出来る。

「なんかあるなら、相談に乗るぜ。俺も最初の方はいろんな目にあったしな」

 無理に聞こうとはせず、あくまで寄り添う形でそう話す。一夏も初めは箒に剣道で叩きのめされ、IS戦では善戦したとはいえセシリアに敗北し、周囲の期待ほどの活躍は出来なかった。今でこそ、少なくとも並のクラスメイトよりは動けるようになったと思うが、その時に受けた失望の眼差しは、悪意がないとはいえ少し堪えるものがあったのは間違いない。
 具体的な内容までは分からないとはいえ、零治の悩みの根本的な部分はなんとなく予想出来る。もしかしたら、力になれることがあるかも知れないと一夏は思った。

>>零治 明佳

5ヶ月前 No.46

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園・資料室/零治】

零治「お邪魔します…は少し違いますよね。」

北城と共に資料室にたどり着き、中で待っていた一夏にそんな軽い冗談を言いつつ足を踏み入れる零治。
いくらIS学園といえども資料室まで特別変わっているということはなく、中学校までで嗅いだことのある埃っぽさと真新しい紙類の匂いに何処か懐かしさを覚える。

そうこうした後に一夏に持ってきた荷物を手渡そうとした時、ふと彼からどうしたのかと問い掛けられる。
恐らく今日の出来事に気疲れしているのが無意識に顔に出てしまったのだろう。
相談に乗ると言ってくれた一夏の表情からは悩んでいる零治の力になりたいという真っ直ぐな善意を感じる。

零治(本当に、優しい人なんですね…)

世界で初めて男性の身でISを動かし、自分以外同性のいない環境であるこの学園にやってきた一夏。彼も最初、そんなアウェイな環境で成長し今の頼もしい存在になったのだと考えると、それだけで励みになる。

零治「大丈夫です。一夏さんにそう言われた途端、悩みがどこかに吹き飛びました。」

ありがとうございますと礼を述べる零治。
その顔は昼休みに食事をした時と同じく屈託のない笑顔だった。

>一夏 北城 ALL


【IS学園・IS整備室前廊下/ステラ】

ステラ「……あれがこの学園の整備室ね。」

放課後、零治とは時間をずらして教室を後にし真っ直ぐに整備室へと足を運ぶステラ。
他のISとは違い自身と零治のISを自分以外に弄くらせるつもりはないステラとしては、今後多用することになるここの設備を把握する為の下見といったところである。

ステラ(ん…?あの生徒は確か……)

設備室前へと差し掛かったところで出入り口から生徒らしき人物が出てくるのを見かける。
しかも良く見ればただの生徒ではなく数少ない男子生徒の一人で日本の代表候補…にも関わらず設備科に所属している「凉月 宗也」である。
生徒でありながら国内にてISの搭載部品や武装の開発に力を注ぐ"久慈重工業"の社員である彼はその腕を見込まれ、学園の訓練機全般のメンテナンスを担っている……と、事前に調べていた詳細を記憶から引き出しつつ、彼が持っているであろう設備室の鍵を渡してもらうべく近づいていく。

ステラ「そこの貴方。ここの鍵を持っているなら少し借りても良いかしら?帰りは私が閉めるから。」

>凉月

5ヶ月前 No.47

北城 明佳 @fantsu☆HOu6VywnVNE ★5KdiJ3wIq2_M0e

【IS学園・資料室/北城】

資料室にて、織斑と合流。
抱えていた段ボールは織斑に渡してその様子をただ見るだけ。
別に渡してもらおうなんて思ってはいなかったが織斑が率先してやってくれたことに
やはり優しい奴なんだなと改めて認識した北城。
そして織斑は零治が何か悩んでいることにも気付いた。
同じ男性同士、悩みを打ち上げてくれる存在がいるおかげか
表情もその雰囲気も昼休みと同じくらいにまで元気を取り戻していた。

「男の友情ってこういう感じなんだな。」

その光景に思わず呟いてしまった。
友達とか自分のこと話せる人があまりいない北城にとって
心のどこかで「憧れ」という気持ちがでてきたのかもしれない。

「運ぶだけで帰るのもなんだし…資料の整理手伝ってやるよ。」

このまま帰ってもなんだか味っ気がないそう感じたのか
織斑に自分から資料の整理を手伝うと申し出た。
その時の彼女の表情は軽く微笑んでいた。

≫零治 一夏 ALL

5ヶ月前 No.48

織斑一夏 @arthur ★iPhone=1BC4rvOQU7

【IS学園・資料室/織斑一夏】

 言葉だけとはいえ、一夏の声色と眼差しは真っ直ぐで、それだけでも零治の苦悩を取り払うに値するものだったらしい。零治の表情を支配していた暗雲は霧散して、明るいものへと立ち帰っていた。無論、問題そのものが根本的に解決した訳ではないのだが、彼の精神的疲労は十分に和らいだだろう。

「そっか。まぁまたなんかあったら頼ってくれ……って言っても、俺が頼るかも知れないけどな」

 頭を掻きながら、はははと笑う。彼も男性でありながらISを起動できる人物であり、実姉はあの織斑千冬というイレギュラーだ。常人よりも特異な環境で育ち、未だに世界の関心を集めて止まない存在であるが、独力であらゆる問題を打破できる超人という訳ではない。少しだけはにかんだ様子の笑顔は、多くの少年が持つ、裏のないものだった。
 二人のやり取りに、明佳は心地良いものを感じたのか、ふとした呟きを口にする。

「北城さんもだぜ。あ!男って意味じゃないからな。なんかあったら頼ってくれってこと。俺でも力になれる事はあるだろうからさ」

 他に音の出所がない、密閉された空間である事が原因だろうか。明佳の小さな声も聞き逃さなかった一夏は、そう彼女にも声をかける。
 クラス代表も務めている一夏だ。いわゆる学級委員長のような仕事をする事も多く、そうした事を半年の間もこなしているうちに、責任感が芽生えていた。こうして彼女に心を砕くのも、生来の優しさや正義感が土壌になっているのだろうが、IS学園での生活を通して得たものもあるに違いない。

「いや、さっきも言ったように別にダンボールのままでも良いらしいぜ。俺らがよく分かんないで出しちゃうと、帰って訳わかんなくなりそうだしな」

 明佳の提案に一夏は待ったをかけた。無論、怠惰から来るものではなく、慎重さから来るものである。一夏も常日頃から真耶と千冬には世話になっているので、少しでも負担を減らしてやりたいという気持ちはあるが、ありがた迷惑になっては本末転倒だろう。

「……代わりと言っちゃなんだが、校内探索でもするか?うちの学校、特にそういう案内しないからな。もちろん、疲れてるならまた今度でいいぜ」

 少し考えてから、二人にそう提案する。明佳はともかく、来て間もない零治には意味のある事だろう。IS学園は一つの島が丸々敷地になっている。研究施設など生徒によっては縁のない場所も多いが、それを除いても普通の高校と比較して、設備が充実しているのは間違いない。
 今の時間なら各部活も活動している事だし、主要なものだけ回っていれば、決して退屈はしないだろう。噂好きの多い女子高生にとっても、時の人である御上零治には良くも悪くも無関心ではいられまい。彼の人柄であれば、すぐに受け入れられるだろうし、そう言った意味も含む提案であった。

>>零治 明佳

5ヶ月前 No.49

若狭 @chinatu420☆W70gfm2ujQap ★fQlwkThNIv_jCr

【IS学園・アリーナ】

 専用機を展開し、ゆっくりと宙に浮かび上がり、展開されている透過ディスプレイ型アイウェアを頭上に跳ね上げてあたりを見回すと、現状自分一人だということを再確認できる。

「ふぅ……相変わらずこの『脚』にはなれませんね」

 鳥の足のように逆関節型の大型脚部の上に腰掛けるようにしている体勢は、普段使っていた通常の二足機とは全く別の感覚のため、若狭はほぼ毎週毎日という頻度でアリーナに篭り、狂ったように基礎動作訓練を繰り返していたのであった。
 代表候補生と言う身分でほぼ毎日アリーナに篭り、更に数週間先までの使用許可を申請しに来る若狭に教師は怪訝な顔をしていたが、流石に代表候補生といえどそんな頻度で貸し切りにはできない、と素気無く返されてしまった。
 一応、今日の放課後は貸し切りにできたということで、昼間失敗したことを引きずっていた事もあり気分転換もかねて一人で展開から基礎動作を一通りこなしてから、またアリーナの中央に戻り展開を解く、と言う訓練を繰り返していたのだった。

「踏ん張る、という動作はあまり意識しなくても良いですが……地上旋回の時に膝を曲げて重心を落とすと体幹が崩れますね……」

 独り言ではあるが、自分の感覚上の問題点を一つづつ口に出しメモに取っていく。
 専用機を任されているからこそ、自分の機体への研究は惜しんではいけない、という自己判断に基づいて、彼女はひたすら基礎機動訓練と武装の確認を行っていた。

>>ALL

5ヶ月前 No.50

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園・資料室/零治】

零治「校内探索…良いですね!私もちょうど機会があれば学園内を歩き回ろうかと思っていたんです。」

一夏のこの後の提案に快く賛成の意を示す零治。
編入したてで午前中は考える間もなかったのだが、これほど他に類を見ない広大な学園だ。目的はなくとも自分の目で色々見てみたいという探求心が擽られるのは当然である。

加えて今日はステラから放課後の予定についての連絡はきていない。
今日の実技の結果から、何か咎めや訓練の追加があるのではと内心覚悟していた零治だったが、HRを終えても何も言わずに帰れと意思表示してきたので意図せず夕食まで暇な時間が出来たのだ。

零治(ステラさんの考えは分からないが……今後のためにも今日は残りの時間を好きに使わせてもらおう)

そういう訳で決意を固めた零治だったが、探索といっても当てずっぽうに学園内を回るのではなく、目的地を決めてその道すがらを案内してもらったほうが覚えられるのではと思いつき、では何処にしようかと考える。

そうしてしばし沈黙の後、どの学校施設にもあるであろう場所が頭に浮かび上がった。

零治「ここには図書室は…ありますよね?」

>一夏 北城

4ヶ月前 No.51

北城 明佳 @fantsu☆HOu6VywnVNE ★5KdiJ3wIq2_M0e

【IS学園・資料室】

「余計なひと言が多い。」

頼るのは別になんともないが、その男っていみじゃないからなという付け加えに
少しだけムッとした表情をした。
織斑は決して悪い奴ではないのは同じクラスに所属しているから分かっている
でもどちらかというと彼にどれだけ好意をアピールしてもそれがなかなか心に届かない
唐変木な部分であろうなと北城はふと考えた。

資料の整理に関してはこのままでいいらしい。
勝手に資料とかを整理しても結局ここを使用するのは生徒ではなく教師が多い。
人の好意は時に迷惑になることがある。そのことに関して北城は何も言わないことにした。

さてこれからどうするかと考えた際、織斑が「校内案内をしよう」と提案した。
これはまだ学園初日で来た零治の為であろう。クラスが違えどおそらく零治はこの学園や施設に関しての
不足している箇所があるであろう。それに関して零治は賛成。しばし沈黙した後に「図書室」というワードが出てきた。

「図書室…私はいったことないなぁ。」

あまり本を読むことに関しては嫌いではないが好きではない。無関心である。
図書室は普通の高校にもあることだしここIS学園にもあっておかしくないだろう。
しかしなぜ図書室なのだろうか…?

≫零治 一夏

4ヶ月前 No.52

織斑一夏 @arthur ★iPhone=71P7eAk9fN

【IS学園・資料室→図書室/織斑一夏】

 一夏の補足はどうやら明佳にとっては面白くないものだったらしい。彼女の眉根や表情筋が小さな不愉快を訴えており、その口からもはっきりとした感想が出てきた。

「うぐっ、すみません……」

 一夏は少しわざとらしく仰け反ると、素直に謝意を伝えた。
 悪意のない発言であったし、それこそたおやかな女性であれば、むしろ相手を気遣った発言として受け取るのだろうが、明佳は言葉遣いを始め中性的な少女である。男性に限らず助けるという意味よりも、彼女を常日頃は男性のように見ているかのように伝わってしまったのだろう。
 それはともかくとして、校内案内に零治と明佳は乗り気のようだった。しばしの沈黙の後に零治はまず図書室の名前を挙げた。

「ああ、あるぜ。専門的な本とかになると、図書室とはまた別の図書館があるらしいから、そっちに行くのも手だな……本、好きなのか?」

 質問に答えると、一夏は零治に質問する。意外という感じはしなかったが、多くの施設が思い浮かぶであろう中でその名を挙げたのである。好きな分野や、あるいは小説家でもいるのかと思った。
 ちなみに明佳はと言うと、特に興味はないようで、図書室という空間そのものにも、特別落ち着きを感じるとか、そういった事はないようである。

「とりあえず、歩きながら話すか。まぁ図書室はそんな遠くないんだけどさ」

 そう提案すると、一夏は開いた自動扉の間から廊下へと踏み出した。夏のようなものなので、日没時間までまだ時間はありそうである。窓から差し込む光は真昼に比べれば、弱々しくなっているものの、黄昏時という感じはあまりしなかった。あと三十分か一時間もすれば、夕焼け空が拝めるようになるだろう。施設の一つや二つの案内は出来そうだった。

>>零治 明佳

4ヶ月前 No.53

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園・資料室→図書室/零治】

零治「読むのは好きですよ。簡単な読み物なら暇にちょうど良いですし。ただ専門書は流石に好きにはなれませんが…」

たはは…と苦笑いをしながら、とりあえず歩きながらと先に外に出た一夏の後に続いて資料室を後にする。
図書室を選んだ理由は単純に今後調べ物をする際に利用したいのもあるが、もう一つ……とても大事な"目的"の為だ。

零治(二人には話す必要はないだろう)

この"目的"に関しては今いる二人はおろか出来ることならステラの耳にも入れたくない重要なことだ。必要な時が来るまでは内密にしておきたい…。
そう考え、一先ず一夏の言葉に乗っかって自分が本好きだから図書室を希望したことにする零治。
僅かに隠し事をした罪悪感もあったが、実際に読書は嫌いではないので嘘は言ってない。と自分に言い聞かせつつ図書室を目指す。

>一夏 北城

4ヶ月前 No.54

北城 明佳 @fantsu☆HOu6VywnVNE ★5KdiJ3wIq2_M0e

【IS学園/資料室】

「ふぅーん。」

図書室とは別に専門書を取り扱う図書館があることは初耳だったのはさておき、
織斑が零治に本が好きなのかと尋ね、零治は簡単なものであれば読むらしい。
もしこれが他の生徒に耳に入ればまた根ほり葉ほり聞かれるであろう。

織斑達に続いて北城も廊下に出た。
さっきとは違って日差しが弱弱しくなっているも夕暮れといえるほどではなかった。
図書室までは遠くないらしい。本当に話がら進めばあっという間になるかと思うが、
さすがに異性に挟まれて歩くのは抵抗があり、二人とは若干距離をとって後を追う北城であった。

≫織斑 零治

4ヶ月前 No.55

織斑一夏 @arthur ★iPhone=ixlWSNbbVW

【IS学園・図書室/織斑一夏】

 零治は当たり障りのない回答をした。その苦笑に一夏は違和感を覚えることもなく、適当に相槌を打った。

「俺も専門書目当てで図書館は行ったことないなぁ。あ、でもいろんな料理本があるのは嬉しかったわ」

 二人は知る由もないが、一夏は家事の達人である。彼女の姉こと織斑千冬は世界最強のブリュンヒルデでありながら、生活力という点ではゴミ屋敷の主人には勝てるであろうと言った程度である。無論、未成年でありがらも幼い弟を女手一つで育てていたという背景もあるのだが、そういった事情も相まって、一夏が物心ついた時には、自然と家事全般は彼の担当になっていた。
 自分を見捨てずに育ててくれた姉への恩義もあるのだろう。現在でも一夏は彼女を喜ばせる為もあって、料理の研究を怠っていない。

「……と、ここだな。まぁ迷うほどのデカさでもないから、案内見てれば分かると思う」

 話しているうちに図書室に到着した。普段は文芸部などが活動しているのだろうが、二学期初日から集まるほどの熱心さはないらしい。いつもの図書室よりも閑散としており、わずかな生徒が読書に勤しんでいた。何人かは入室者に気付いて顔を上げたが、すぐに本の世界へと戻っていく。

「雑談は禁止って訳じゃないが、デカい声で喋ってると追い出されるから気をつけろよ。あとまぁ静かなんで、勉強するのにも向いてるかもな」

 声量を少し抑えて二人にそう言う。

「せっかくだし、なんか借りていくか?話題書や雑誌なんかも本屋ほどじゃないけど入ってるしな……お、鈴のヤツが表紙になってる」

 一夏の言うように表紙が見えるように作られた本棚には、雑誌が並べられており、やはり女生徒がほとんどということもあってか、女性誌や芸能、生活に関するものが多かった。しかし、それ以上に多いのはやはりIS関連の雑誌である。大手出版社のものはほとんどあるようで、一夏はその中から、幼馴染の鳳鈴音が表紙になっているものを見つけると、手に取ってパラパラとめくり始めた。

>>零治 明佳

4ヶ月前 No.56

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園・廊下→図書室】

零治「お料理ですか…自分で作れるのは良いですよね」

歩きながら一夏が料理本も多く、嬉しかったという話しを聞き、一夏が料理をすることを知った零治はふと自身の家庭を振り返る。
母・美月がロシアの研究施設に行ってしまった後の御上家の食卓は散々なものだった。
祖父、父、息子ともに料理などしたことはなく肉や魚はほぼ丸焼き。野菜は祖父の趣味である漬物や裏山で採った山菜や野草を塩や醤油で味付けしただけ等、米と味噌汁以外は野生味溢れる(というより野生味しかない)ものばかりだった。
だがそんな絶望的な状況を救ってくれたのは父の幼なじみである"恭子さん"の存在だった。
上京先の職場を本人曰く"一身上の都合"で退職、帰省して久しぶりに父に会うために御上家を訪れた際、この惨状を目の当たりにした彼女が父と祖父に激怒。
その後国際電話で美月の快諾を得て、御上家の住み込みの家政婦として家事の全権を掌握したのだ。

以降の御上家の生活水準は大幅に改善され、零治は中学のお弁当に魚の丸焼きを持参せずに済んだのである。

ちなみにロシアに発つ際にも恭子は零治にお弁当を渡してくれたのだが、見事ステラに没収され将校達のお昼として献上されてしまった。
……噂だとその美味しさにしばらく軍の食事が喉を通らなくなったそうだが……。

ーーそんな事を考えているといつの間にか目的地である図書室に着いてしまっていた。
道すがらも含めて案内してもらおうと考えての提案だったのを自ら不意にしてしまった事を悔やみながら、中へと進む零治。
中学の図書室とは明らかに違う室内の広さと蔵書の数に驚きながらも案内板を見ながらゆっくりと本を物色していく、と一夏が立ち止まった雑誌コーナーの表紙の中に見慣れた人物が顔を覗かせていた。

零治「ステラさん…雑誌の取材を受けていたんですね。」

単純な興味から一夏と同じくパラパラとページをめくっていく零治。
しかし表紙で取り上げているにも関わらず、ステラ関連の項目は10ページにも満たず、インタビューもそのほとんどが「どうでも良い」「話しても無駄」という答えだった。
これを見るだけでその日ステラがどれほど不機嫌だったのか手にとるように分かる。

>一夏 北城

4ヶ月前 No.57

北城 明佳 @fantsu☆HOu6VywnVNE ★5KdiJ3wIq2_M0e

【IS学園・図書室】

「料理…ねぇ。」

織斑の料理はうまいと評判なのは既に知っている。
料理だけでなくありとあらゆる家事が得意ことも…どんだけ女子力高いんだと心の中でツッコむ
ちなみに自分の場合は…

1.衣類の整理整頓はあまり得意ではない。部屋のベッド周辺にちらほらと下着とか服とかが置いている。
2.掃除とかもあまりしない。明日からやろうパターン。
3.料理できなくても、インスタントがある。

ストライクスリー、バッターアウト。どこにいってしまったのだろうか自分の女子力。
それはさておき、二人の会話を聞いているうちに図書室に到着したようだ。
図書室はイメージ通り、静粛で閑散としている。わずかな生徒が読書にふけっている。
織斑からはあまり大声でしゃべるなよっと言われると「わかってる」と小声で返事をした。

それからは、織斑達は表紙が見えるように作られた本棚へ移動してIS関連の雑誌を手にした。
織斑は同じクラスであり、中国の代表候補生「鳳 鈴音」が表紙になっているもの雑誌を。
ツインテールと小柄な体格で八重歯が生えていてかわいらしい印象を受けるが実際にはサバサバとした性格であるも
その表紙からはとうていそのような性格を伺わせない。下手なモデルより、きっちりこなしているというより
本当にプロもモデルのようであった。
一方、零治もまたIS関連の雑誌を手にしていた。表紙は「ステラ・ピアーズ」。
その表紙から感じた印象は・・・最初にみたときから変わらず冷たい。
さてとここまで来たのだから自分もなんか雑誌とか見ていくかと思い、並べられている雑誌の表紙をざっと
見ていく。

「何々…『ミスリルエレクトロニクス社』IS開発に着手か。』…あまり聞いたこともないな。」

表紙には雑誌のタイトルと社長らしき、30代ぐらいのスーツを着こなす女性が写っていた。
適当にパラパラをめくっていくと断片的にであるが、この企業は元々ゲームをメインに取り扱う事業であったことと
『私達が目指すISとは、軍事的利用としてではなく一種のスポーツやエンターテイナーとして取り組んでいきたい』という社長のインタビュー。
今現在、ISは既存するありとあらゆる兵器を超越した存在。数も限られているため各国は兵器として必死にISの開発を進めている。そんな中、ISを1つのスポーツとして取り組んでいきたいなんて素晴らしいことであるが、そうそうできることではないこと。でもその女性の写真からはどこか自信に満ち溢れているように感じた。

「実現するといいな…。」

一息おいて、次のページをめくった際にとあるその女性とは別の記事が取り上げられていた。
そこもまたIS関連の記事であるが、そこで北城の手が止まった。
そして本を閉じて元の場所に戻すのであった。

≫零治 織斑

4ヶ月前 No.58

織斑一夏 @arthur ★iPhone=Y5N8nuVkFq

【IS学園・図書室/織斑一夏】

「……やっぱピアースさんって性格キツイのか?」

 横から首を伸ばした一夏が紙面を覗きみて、零治に尋ねる。
 ここまで容赦のない回答をするなら、いっそ取材など受けなくても良いだろうにと一夏は思ったが、代表候補生の身分ではそうもいかないのかも知れない。セシリアなどもあまり乗り気ではないと以前にボヤいていたのを覚えているし、ISという大きな力を持つ以上はそれだけの制約も受けるという事だろう。他人事ではないな、と一夏は心内で呟いた。
 しかし、こうした発言をそのまま紙面に載せられるあたり、やはりこうした女性を求めている層もいるのだろう。特に男性に嫌悪感や差別意識を持つ女性にとって、ステラのような女性は惹かれるものがあるに違いない。本人としては良い迷惑であろうが、いつの時代も民衆は理想の偶像を作りたがる生き物である。それは女尊男卑以前の世界も変わらぬことだ。

「そっちは……新しいIS開発についてか。アラスカ条約があるから、本来は軍事利用は禁止されてるんだけどな……まぁ、形だけって感じも薄々あるけど」

 今度は明佳の読んでいた雑誌を覗いて、そう発言する。
 『軍事利用』がどこまでを指すのかも明確にされていない以上、取り締まりようがないのだろう。日本の自衛隊なども、兵力ではなく実力などという呼称をしているが、実質上は軍隊である。だが、いざという時に災害やテロリストから国民を守る必要は当然あり、それを多くの人が理解しているからこそ、今日も自衛隊は組織されているのだ。ISに関しても同様であり、平和主義をテロリストに訴えたところで、銃火による応酬しか期待できぬであろう。
 そんな中で、純粋に競技としてのISを追求する人々がいる事は一夏にとっても好ましい事だった。同時にその競技で頂点を掴んだ実姉のことを改めて誇りに感じる。

「……応えなくっちゃな」

 二人に聞こえるか聞こえないかくらいの声量で呟く。姉はその栄光すら手放して、自分を助けてくれたのだ。そして、白式を託してくれた倉持技研の人々がいて、放課後にレクチャーしてくれる親友たちもいる。彼女らに報いなければ、男として、人として恥ずかしいことではないのだろうか。そんな想いのこもった独語だった。

>>零治 明佳

4ヶ月前 No.59

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園・図書室/零治】

零治「さぁ…どうでしょう。私自身、未だにステラさんがどんな人なのか把握できていないので…」

申し訳ないと一夏に謝りつつ、雑誌に写るステラの顔を真っ直ぐに見る。


ステラ『貴方の母親、御上 美月が死んだわ』

挨拶を除けば、その一言が初対面で彼女の口から最初に聞いた言葉だった。
自然に溢れた片田舎の風景に似合わない軍服とコートを纏った彼女は母の死に呆然とする零治を他所に淡々と母の最後までの話しをし、待機状態の銀夜を手渡すまで眉の一つ動かさなかったステラ。
その姿は零治が目の前の彼女が本当に自分と同じ人間なのかと生まれて初めて他人を疑わせるほどに不気味だった。

ーーー少し過去の出来事に没頭しすぎたと感じ、雑誌を閉じる零治。

零治(癖の強い性格だが母の残した遺品を真っ先に日本の御上家に渡しにやってくるほどだ。
母をとても慕ってくれていたのだろう……今はそう思っておこう)

雑誌を元の位置に戻し、本探しを再開する零治。
日頃から図書委員がこまめに整理を心掛けているのか、ジャンル別の戸棚を探せば気になる本がすぐ見つかった。
が、借りるには些か量が多いと判断し、タイトルをメモするだけに留めておく。


零治「こちらの用事は一通り終わりました。皆さんはどうですか?」

主な目的があったのは自分だが、他の二人も何か気になる本でも見つかっただろうかと尋ねてみる。

>一夏 北城 ALL

4ヶ月前 No.60

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【恐れ入りますが、ステラの絡みを一旦リセットさせていただきます】


【IS学園・廊下→アリーナ/ステラ】

ステラ(全く…今日は散々な日だったわ…。)

先に出た零治と顔を合わさぬよう充分に時間を空けてから教室を後にするステラ。
零治の顔を見ては今日の失態を咎めることしか出来ない。それはメンタル面がまだ弱く、帰国からの編入初日で心身共に消沈している零治にとって毒でしかなく、教訓として身に染みないと判断し、あえて訓練メニューも設けず零治を先に帰したのだ。


ステラ(今日の実技…あそこで零治の力を見せつければ、クラス代表は確実に零治に譲られ、代表候補との模擬戦が組み易くなる…はずがーーー)

まさか一度も攻撃を当てられずに全敗するなんて…と心の中で消えぬ鬱憤を吐露するステラ。
零治の実力を認めさせ、クラス代表にのし上げて他の代表候補生と模擬戦をする機会を増やし経験を積ませる計画が今回の一件で遠退いてしまった。

加えて零治が実力のない御飾りの代表候補生と周囲に認識されては今後それが足を引っ張る可能性が高い。

ステラ(対策は幾つかある。けれど肝心の本人がアレではまた同じことを繰り返しかねない…。)

苛立ちを覚えながらアリーナへと続く廊下を歩いていく。
一先ずは学園の訓練システムを把握し、零治の訓練メニューを確立せねば始まらない……。

>ALL

4ヶ月前 No.61

若狭 @chinatu420☆W70gfm2ujQap ★fQlwkThNIv_m8y

【IS学園・アリーナ→アリーナ前】

「もういい時間ですし、そろそろ切り上げてもいいかもしれませんね……」

 独り言を呟きながら空中旋回や急加速停止、急降下からのホバリング等、基礎動作制御をひたすら繰り返していたが、日も傾き始めそろそろ寮に戻る時間も迫ってくる頃合い、若狭は訓練を切り上げ、更衣室に戻ろうとピットに戻っていった。

 程よい汗をかき、タオルに汗を吸わせながらスポーツドリンクを飲むと、制服に着替えてアリーナから出ようとする。

「あら……、どうも、こんにちは、ロシアの……いえ、ピアースさん」

 おそらくは偶然、アリーナの前を横切ろうとしたステラに対し、昼間とは真逆の落ち着いた言動で声をかけた。
 昼間に見せたのは演技か本心かは定かではないが、落ち着いた笑みを湛え、どことなく冷たさと柔らかさが同居した雰囲気を持っており、それで居て自然体な若狭の体捌きや表情からは、昼間見せたものとは全く別の印象を与えさせるようなものであった。

「なにかお困りのようですし、もし迷子でしたら私が職員室まで……という冗談が通用しそうな状態ではなさそうですね」

 優しく微笑みながら、パーソナルスペースを侵さない絶妙な距離を保ちつつ、ステラの背後から明るい調子で声をかける。
 何があったかを追求するつもりはない、代表候補生同士、個々人の都合に首を突っ込むつもりはないが、食堂で一種の【漫才】を演じ、学校外、候補生同士としても何度か顔を合わせているからこそ、若狭はステラ纏う雰囲気が、普段より鋭く硬いものになっている、と察し、声をかけたのである。

>>ステラ、ALL

4ヶ月前 No.62

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園・アリーナ前/ステラ】

ステラ「……日に二度も貴女と顔を合わせることになるなんて、今日は俗にいう"厄日"というやつね。」

無視してそのまま横切ろうとしたところで、やけに明るい調子で背後から声をかけてきた若狭の声にステラはただただ率直に今日という日の感想を一言で述べる。
そのまま無視を通して歩き去ってしまおうかとも考えたが、言われてばかりなのは自身が気にくわなかったことと食堂の時とは違う余裕を見せた雰囲気から何を言ってくるかという興味から足を止め、若狭の方へと振り向く。

ステラ「随分と良い汗をかいたようね。…ああ、発情期の動物は身体が火照って気分が高揚するそうだけれども貴女もその類いなのかしら。」

微笑む若狭に合わせるようににっこりと笑い返しながら軽く毒を吐いてみる。
効果があるとは思っていないが、自分の知る天条若狭とどう変わったのか知るための様子見だ

>若狭 ALL

4ヶ月前 No.63

織斑一夏 @arthur ★iPhone=AOutC7r1sR

【IS学園・図書室/織斑一夏】

 「そうなのか?向こうは随分近い距離で接してるように見えたけどな」

 少なくとも自分や他の生徒にああいう応対はしないだろうと思った。
 ステラは初対面時のラウラにも似た、棘のある人柄ではあるが、零治に対しては毒や皮肉の中にも期待にも似た感情があるように思われる。
 昼食時に軽く接しただけに過ぎないので、単なる直感でしかないのだが、それでも彼女の印象がそれまでと異なったように感じたのは事実だった。
 話しながらも零治はメモを書き留めると、用事が済んだことを告げた。どうやら相当数の本を借りるらしく、学園を徘徊するには邪魔になると判断したようだ。

 「俺は案内しただけだしな。しかし、随分も借りるつもりなんだな……」

 人並みに読むことは先程の会話から読み取っていたが、どうやら想像以上の読書家らしい。一夏は驚いたように唸った。

 「んじゃ、次行こうぜ。そうだな……武道場なんてどうだ?今なら剣道部が活動してると思うぜ」

 そう言いながら、一夏はファースト幼馴染と渾名をつけている篠ノ之箒の顔を思い出す。全国大会で優勝するほどの技量の高さは恐らくこのIS学園の剣道部においても頂点に君臨するのではないだろうか。玉に瑕があるとすれば、どうも幽霊部員になっているという噂を聞いたことがある点ではあるが……
 零治が剣術の類にどれほどの興味があるかは分からなかったが、彼もIS乗りである以上は無関心ではいられまい。少なくとも退屈することはないだろう。そう考えの提案だった。

【遅れて申し訳ないです!箒出しやすい感じにしたかったので、次の移動先は武道場にしてみました。】

>>零治 (明佳)

1ヶ月前 No.64

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/図書室→武道場/零治】

零治「あ、いや流石に全ては読めませんよ。良さそうな表紙を抜き出してるだけで後々また選ぶつもりですから。」

驚いている一夏にまさかと訂正をする零治。走り書きとはいえ集中していたのか、ふと抜き出したタイトルに目をやれば、軽い読物から難解な古書まで幅広いものをメモ帳の数ページびっしりに埋めてしまっていた。
思わず「おぉう…」と唸る零治。

厳選するつもりがあまり意味のないことになってしまったと反省する中、一夏が今度は武道場に行かないかと提案してくる。

零治「武道場……ですか…」

名前を繰り返したところで一瞬目を輝かせる零治だったがすぐに困ったような表情に変わる。
行ってみたい気持ちはあるが、迷惑にならないだろうか…そんな風に返事を渋っている。

>一夏、北城 all

【こちらもリハビリがてらの絡みで申し訳ありません】

1ヶ月前 No.65

織斑一夏 @arthur ★iPhone=cteQBrbudb

【IS学園・図書室/織斑一夏】

  「それはまた……随分熱心なんだな。」

 さすがに全部は読まないという零治に対して、一夏はむしろ選別するという作業もまた手間だと考えたらしい。
 零治がメモに書き留めた本の冊数は、速読法でもない限り、自由な時間を全て読書につぎ込んでも、読破するのに数ヶ月はかかるであろう多さである。余程、興味を惹かれるものが多かったのか、あるいは何か明確な目的があって、情報を集めようとしない限りは行わない行動のように思えた。

 「(……まぁ深くは詮索しないでおくか。力は貸すって言ったし、これ以上踏み込むと押し付けがましくなっちまう)」

 意気投合したとはいえ、今日会ったばかりの相手にそうなんでも頼ることに引け目はあるだろう。まして、御上零治という人間が生真面目という事は昼休みから現在にかけて把握出来たので、そんな考えをしているかも知れないという事は一夏にも伺えた。
 話題を切り替えることも考えて、次の移動先を提案した訳だが、零治は顔を輝かせた後に表情を曇らせた。一夏はすぐにその表情の変化を察する。

 「あー……その、騒がれるのは嫌か?」

 入学からしばらく、自分自身も苦しめられた事柄である。
 正直言って、同世代の女子から黄色い声援を投げられるのは悪い気はしない。いや、むしろ心地良いとすら言って良いが、四六時中、好奇の視線に晒され続ける環境というものは、些か以上に精神を磨耗する。
 そんな初体験を今日一日でたっぷり味わったばかりである零治には、あまり良い提案ではなかったかも知れないと一夏は思った。
 最も零治自身は稽古の邪魔にならないか、などの事柄を中心に考えているのだが、その点に関してはむしろ剣に集中できない剣士が非難されるべきであろう。道である以上は感情に悪く左右されるべきではあるまい。試合に勝利しても喜んではいけないなど、厳しい取り決めのある剣道においては尚更だ。

>>零治 (明佳)

1ヶ月前 No.66

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/図書室→武道場/零治】

零治「あ…いえ、そういう訳ではないのですが…部員でもない、ましてや剣道に関して"素人"である私が踏み入れて良いのかどうかが気になってしまって…。」

ISの操縦、整備等を主にしているとはいえ、それ以外は普通の学園と変わらない。当然部活動もあるとステラから聞かされていた零治。
初日である今日も時間が許されるのであればクラスメイトから話しだけでも聞いてみようと思っていたのだが、今日の授業の失態からの雰囲気から声を掛け辛くなり諦めていたのだ。

…正直に述べるなら一夏の提案はとても嬉しい。
叶うならば是非にとお願いしたいところだが、

零治(また何か失敗してしまうのではないだろうか…?)

そんな不安が胸中で生まれてしまう。

>一夏 北城 all

1ヶ月前 No.67

織斑一夏 @arthur ★iPhone=rJlADGUauC

【IS学園・図書室→武道場/織斑一夏】

 「そんなこと心配してたのか!?ははは、んなギスギスしてる訳ないだろ。部活動だぜ?」

 意識の高い強豪校であっても、見物くらいは許すであろう。何も門外不出の奥義が炸裂するわけではないのだし、そもそもそんなものが高等学校の剣道部にあるはずがない。剣士であることに優越感があり、そこから素人を小馬鹿にする人間も世にはいるだろうが、そうした空気がIS学園の剣道部に蔓延しているとは考えられなかった。

 「そら、行くぞ!」

 零治の腕を強く引くと、一夏は武道場へと歩き出す。
 もし騒がれたり、そもそも剣道自体に良い思いがないというのであれば、一夏も連れて行くつもりなかったが、とんだ杞憂に悩まされているようなら話は別である。
 すれ違う生徒が物珍しそうに見てきたり、声を上げたりしていたが、気にすることはない。ずいずいと進んで行くうちに、武道場に辿り着いた。
 武道場では防具を身につけた部員たちが竹刀を交わしており、試合というよりは型の練習をしているようである。威勢の良い掛け声と竹刀同士のぶつかる音が交錯し、誰かが踏み込む度に床から振動が走り、場全体が心地良い緊迫感と活気に満ちていた。剣道ではなく、剣術ではあるが、経験者である一夏から見ても、全体のレベルは高いように思える。
 部員たちのほとんどは集中しているのか、一夏たちには気付いていないようだったが、中には気付いた者もいるようで、露骨に動きが鈍くなったり、逆に力の入り過ぎる者などが見て取れた。

 「ここが武道場だ、タイマーを見た感じ、そろそろ一息入れるんじゃないねえかな」

 音と振動が常に炸裂しているので、一夏は声を張って零治に説明する。
 しばらくして、ブザーが鳴った。全員が簡易に礼を済まして、道場の壁へと速やかに撤退すると、正座したのちに面を取り始める。試合や部活動終了時の礼であればともかくとして、練習の合間にする礼などはこんなものだろう。
 そうして緊張から解放されたと同時に、彼女らのほとんどは一夏たちに気付いたようだ。驚きの声を上げたり、興奮した様子で友達と密かに話し合ったりと反応は様々だったが、いずれも一夏たちに悪意がないことは明白だった。

 「すみません、ちょっと見学していって良いですか?」
 「問題ないよ?好きなだけゆるりとしていってね?あとなんなら入部してほしいんだけどね?」

 一夏はやんわりと部長の提案を断りながら、礼をして場内へと入った。

>>零治 (明佳)

1ヶ月前 No.68

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/図書室→武道場/零治、箒】

零治「うわ!い、一夏さん!?」

自分の心配していることなどただの杞憂だと一蹴され、そのまま腕を引かれて武道場まで引っ張られていく零治。
当然、予想外な行動だった為なす術なく連れていかれる様は端からみたら言うことを聞かない犬を引っ張る飼い主の図に見えるだろう。
実際すれ違った生徒の顔を見ると何人かは珍しいものを見る目でこちらを見ていたのを零治は見逃さず、なんとも気恥ずかしい気分のまま歩いていきとうとう武道場の前にたどり着いてしまった。

零治「うわぁ……!」

一夏の後に続くように足を踏み入れた零治の第一声は先ほどまでの遠慮をなかったことにする嬉々としたものだった。
カチカチとつばぜり合う時防具がぶつかり合う音、ダンッと床を蹴り間合いを詰める音、そしてスパンッと決まる竹刀の音。
何もかもが新鮮で零治は目を光線でも出すくらいに輝かせる。

しばらくしてブザーが鳴り、部長らしき人物の「止めぇっ!」という掛け声で音が止む。
互いに竹刀を納め、簡易に礼をした部員達は壁際に移動すると防具をほどき休憩に入る……とここで部員全員が一夏に気づいたようで先程の緊張感から一変、剣士達は年相応の女の子達に戻り、驚きと興奮の声を上げている。

零治(それもそうか…一夏さんは憧れの的だからなぁ)

つくづく一夏の人気を目の当たりにしつつ武道場を見回す、と

「いい一夏!?なな何でお前がここに!」

一夏の姿を見て、壁際の隅から驚いた様子で部員らしき胴着姿の女子が彼に近づいていく。
頭に巻いていた手拭いをほどけば、黒く長い髪が露となりその容姿から以前ステラに見せられた学園内の専用機の操縦者名簿の写真と同一人物だと理解する。

零治(あの人が『篠ノ之 箒』さん…第四世代機体の操縦者か。)

>一夏 北城

1ヶ月前 No.69

若狭 @chinatu420☆W70gfm2ujQap ★Bb8LDg8VKJ_WcJ

【IS学園・アリーナ前】
「えぇ、そうかも知れませんね、気分は悪くはないですし、今の貴女よりは……少なくとも元気ではあると思います」

 厄日だ、とストレートに言われたことに苦笑しつつ、自分の胸に手を当てながら発情期の獣か、という問いかけに対してそれとなく返答する。
 もちろん、彼女自身がどう思っているかや、あからさまな、自分は今疲れています、と言ったオーラを理解していないわけではないが、ソレを踏まえた上で若狭はこの様に返答した。
 当然、悪意も害意もなく、ただ皮肉には皮肉で返すというただの言葉遊びの基本に習っているだけだが、昼間のように取り繕って自分を騙るよりも遥かに気安く話すことが出来るのだから、無理に怯えた演技をする必要も無いのだ。

「ピアースさんは忙しそうですし、私は今の課題を纏めるために図書館にでも行ってきますね。」

 一応心配して声を掛けたは良いものの、彼女が扱っている案件や疲労の原因を絞りきれない今、無理に話をして彼女の気分をこれ以上下降させる理由もないので、申し訳ない、という雰囲気を出しつつ、一旦ノートやペンを鞄にしまう。

「でも、もし差し支えないことでしたらいつでも、愚痴を聞くくらいはできますから、話して頂いても構いませんよ、そう、いつでもです。」

 鞄を肩にかけ、スーツの上から制服のスカートを穿き、長袖ジャージの上着を羽織ると、上着と鞄を抱えたまま丁寧に礼をして振り返りそのまま歩き始める。

>>ステラ、ALL

30日前 No.70

織斑一夏 @arthur ★iPhone=mxwE798uKN

【IS学園・武道場/織斑一夏】

 目を輝かせる零治を見て、一夏は微笑ましく思った。あれだけ遠慮していたことが嘘のようである。真面目だとは思っていたが、予想以上に純朴でもあるらしい。
 そんな風に零治を見たところで、聴き馴染んだ声が鼓膜に入って来た。反射的に顔を向けると、幼馴染の篠ノ之箒が驚いた様子で近付いてくる。ホーステールに結い上げられても、腰に届くような黒髪が歩くたびに光沢を放って揺れる。

 「なんだよ、いちゃ悪いか?」

 慌てふためく箒に悪戯っぽく尋ねる。一夏が武道場を訪れたのは、幼馴染がどんな反応をするかを楽しみにしていたという部分もある。
 一方で自分のISの特訓に付き合っているばかりに、あまり部活動に顔を出していないと聞いて、孤立しているのではないかという懸念もあったのだが、少なくとも完全な幽霊部員になっている訳ではないようである。

 「まぁ冗談はさておき、彼……御上零治くんに学校案内をしてたんだ。んで、せっかくだしここにも寄った」

 隣で興奮冷めやらぬ様子の零治を目で指し示しながら、そう説明する。箒としてはお前に会いに来たと言ってもらいたいところであったろうが、一夏としては冗談でもそんなことを言う気も起きない。気恥ずかしさもあるが、セシリアや鈴、ラウラ、シャルの耳に入った時のことを考えれば、決して口に出してはいけない類の内容だろう。
 あまり会話を弾ませても、零治の入る隙がないだろう。一度そこで口をつぐむ。少なくとも自己紹介はし合うはずだろう。零治はもちろんとして、箒も気難しいところはあるが、彼女とて礼儀を弁えている。

>>零治&箒

27日前 No.71

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園・武道場/零治、箒】

箒「そ、そうか。編入生の案内か…」

僅かに自分に会いにきたのかという期待を抱いたものの、きっぱりと学園案内の為にと言い切られ少し残念そうに息を吐きながら一夏が示した先にいる零治の方を見る。
零治の方も箒の視線に気づいたのか、正面に向き直り、姿勢を正すと堅苦しくない程度に一礼すると手を差し出して握手を求める。

零治「初めまして。御上 零治です。よろしくお願いします。」

箒「あ…ああ。篠ノ之 箒だ。よろしく。」

箒も挨拶を返し、零治の求めに応じて握手をする。

箒「ここに来たということは君も剣道の経験者なのか?」

零治「いえ、恥ずかしながら剣道に関しては話しに聞いただけで実際こうして目にするのは今日が初めてです。」

その答えに箒は僅かな違和感を覚える。
箒自身、伊達に全国大会を制してる訳ではない。一流と自負するつもりはないが、素人と経験者の区別くらいは呼吸と体裁きを見れば見分けることが出来る。
そして零治は箒から見ても明らかに素人のそれではなく、ましてやただの経験者でもない。
……箒はこの違和感を確かめたくなってしまった。

箒「一夏。お前の防具があるなら彼に貸してくれないだろうか。……彼と手合わせしたいんだ。」

零治「ええッ!?」

突然の提案に零治はおろか端から聞いていた部員達も驚きの声を上げた。

>一夏 (北城)



【IS学園・アリーナ前/ステラ】

ステラ「……そう。なら良かったわ。」

極めて無難な若狭の反応に、ステラは微笑を浮かべながらそう呟く。
今の返しで昼間の過剰なまでの怯えようはやはり演技であり、こちらの言葉遊びに乗ってくる程度には余裕を隠していることを確信する。
興味の対象にもなり得ない薄っぺらな存在だと思っていたが、それは早計だったようだと自身の認識を訂正する。

ステラ「そうね。たまになら貴女を話し相手にするのも面白そうね。」

着替えを終えてその場を後にする若狭の背中にそう言い放つと入れ替わりに更衣室に入っていく。

ステラ「期待してあげる。私の目的の為の踏み台として……ね。」

>若狭

27日前 No.72

織斑一夏 @arthur ★iPhone=tUoFhmTXbY

【IS学園・武道場/織斑一夏】

 零治と箒の二人はお互いに名乗り合い、自己紹介を終えたところで箒が妙な申し出をした。剣道の経験がないという零治に手合わせを所望したのである。
 一夏は少し考えたが、すぐに結論を出した。

 「零治が構わないなら。あと部活動に支障が出なければな」

 ちらりと部長の方へと目配せすると、彼女は頷いた。それほど時間のかかることではないし、純粋に御上零治という人物に興味を持つ生徒は多い。剣道部においてもそれは然りで、部員たちの意を汲んだということでもあるのだろう。
 あとは零治の意思次第であろう。剣道に対する好奇心は強いようであるが、大勢の前で剣を振るう事に抵抗がない訳ではないだろうし、本人が萎縮してしまうようだったらやめさせようと考えていた。

>>零治&箒

26日前 No.73

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/武道場/零治、箒】

零治「一夏さんまで何を…!」

ただ見学にと来たつもりが予想外の事態になり困惑する零治。
周りを見回せばそれまで一夏に注目していた部員達の目が箒に手合わせを申し込まれた自身に集中していることが嫌というほど分かる。

この状況で断ろうとすればまたもや代表候補生としてマイナスな印象を与えてしまうだろう。
それは同じロシアの代表候補であるステラに迷惑がかかるかもしれない。
退路は無し…ならばと零治は深く息を吸った後に口を開く。

零治「私で宜しければ、お手柔らかにお願いします。」


ーーーーーーーーーー

一夏から胴着と防具を借り、武道場の裏で着替えを済ませ再度武道場に入るとそこは先程とは違う場所だった。
場内は静寂に包まれており部員は全員壁際にそして箒は零治に向かい合う位置にて正座している。

正式な試合ではないにも関わらず箒は目を閉じて既に精神統一に入っており、その姿から全国最強の剣士の名に恥じない覇気を感じる。

零治(…凄い集中力だ…これが篠ノ之箒さんの実力。)

周りの空気に気圧されぬよう平常心を保ちつつ箒の前へと進み正座すると互いに防具をつけ始める。
慣れないながらも箒より少し遅れて零治が防具をつけ終えた後に審判である部長と部員二人が三隅に移動する。

ここで箒が手を上げて一夏の方を見る。

箒「一夏、すまないが審判を部員の一人と交代してくれないだろうか。一番近くで見て欲しいんだ。」

その言葉から普段、一夏に向けている感情は一切ない。
同じ剣士としてこの手合わせを間近に見てもらいたいという真剣な申し出だ。

>一夏、(北城)

23日前 No.74

織斑一夏 @arthur ★iPhone=tuElJOuvwr

【IS学園・武道場/織斑一夏】

 零治は予想だにしなかった展開に慌てふためいていたが、覚悟を決めたのか箒との仕合を受けることを了承した。これだけ期待した目に囲まれれば無理もないだろうな、と一夏は思った。

 「あんま気張るなよ、箒は強ぇからな。負けても馬鹿にされるようなことはない」

 男子更衣室ーーーとは言っても、倉庫の片隅ではあるがーーーへと零治を案内しながら、そう声をかける。入学時であればともかく、入部から半年が経過した今となっては、篠ノ之箒の実力を疑う者はいまい。いくら代表候補生とは言っても、剣に関して篠ノ之箒の右に出る者は、それこそ学園内では織斑千冬ぐらいのものではなかろうか。贔屓目を引いても一夏はそう思う。
 防具と道着を手渡すと、臭くないかなという一抹の不安を抱えながら、一夏は倉庫から退出した。

ーーー

 五分もしないうちに両者は向かい合っていた。
 零治には道着と防具の結び方などは軽く教えたが、初心者にしては驚くほどしっかりと防具に身を包んでいる。さすがに理解力が高いというよりは、経験があると一夏も勘づいていた。零治の口振りは、剣道自体に経験はないが、他のなんらかの武術は修めているというようにも取れたし、何より箒が初心者相手に立ち合いを申し込んだ時点で光るものが疑いようがない。
 精神を研ぎ澄ましていた箒が不意に手を挙げる。どうやら審判の一人と変わって欲しいとのことであった。

 「ああ、良いぜ。じゃあ、副審に立たせてもらう」

 副審に立っていた女子から紅白旗を受け取ると、試合場の隅に一夏は立つ。剣士としてきちんと見ておけということであろう。半年でだいぶ磨かれたとは言え、まだまだ剣の技量では箒に及ばない一夏だ。後学のためにも断る理由はなかった。

>>零治&箒

19日前 No.75

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/武道場/零治、箒】

「始めぇッ!」

一夏が副審に加わり、零治と箒が竹刀を構えたところで主審である部長が試合の開始の一声を高らかに上げる。

零治(軽い…やはり木刀とは違うんですね…。)

初めて持つ竹刀の感触に普段扱う物との明確な違いを感じつつ既に箒が竹刀を中段に構え、切っ先で牽制し出方を伺っているのを見据える。

試合開始から二分……緊張感が高まる中、箒が動いた。

箒「たあぁぁぁッ!!」

零治の構えが若干ずれた一瞬の隙を突き掛け声を上げ、地面を強く蹴る。
狙うは面。踏み込みも速さも今日一番と言って良い程完璧。これを捌けるのは経験者であっても難しいだろう。

箒「面ッッッ!!」

箒の竹刀が零治の脳天を捉え、試合を見ていた部員達が箒の勝利を確信した……その時。

零治「……ふっ!」

小さな息遣いの後、零治の竹刀が箒の竹刀を弾き、スパンと面…ではなく肩に直撃する。
これを見ていた一夏を除く審判二人が驚いた様子で紅白旗を交差するように振り、箒の面が決まらなかったことを示す。

箒(あれを止めるのか……やはり只者のはずがない)

再び間合いを離しながら今日最高の打ち込みを止められ、心なしか火が着く箒。

ーーーその後も隙を見計らって面、小手、胴を打ち込もうとするも、零治はそれを防ぎ続ける。
が、既に何合も竹刀を打ち合っているにも関わらず、零治からは一向に攻めてはこない。

攻めかねている訳でも何かを狙っている訳でもなく、ただ箒の打ち込みに反応し、防ぐだけ。
勝つことを放棄している零治の姿勢に箒は歯痒さを募らせていく。

箒(なら…無理矢理にでも!)

零治の危機感を刺激するべくそれまで使わなかった"突き"を零治の喉元目掛けて繰り出す箒。

零治「!…うわぁッ!!」

次の瞬間、箒の突きを避け零治が咄嗟に突き出した竹刀が防具の隙間……箒の首を掠めた。

箒「なっ………!」

零治「…ハッ……!?」

その光景に周囲は呆然とする。試合中に誤って竹刀が防具を身に付けている部分以外に当たってしまうのは良くあることだ。
しかし今の零治の突きは咄嗟の動作で当たりこそしなかったものの防具の隙間を正確に"すり抜けて"繰り出されていたのだ。

竹刀を落とし、がくりと膝をつく零治を見てこれ以上は無理と判断したのか、「そこまで!」と部長が試合を止めた。


零治(ああ…またやってしまった…。)

>一夏、北城

17日前 No.76

織斑一夏 @arthur ★iPhone=goI0JKxa6Y

【IS学園・武道場/織斑一夏】

 両者が対峙して二分が経過した。もうこの時点で零治がただの未経験者であることを誰も信じてはいまい。この膠着はすなわち、あの篠ノ之箒が隙を見いだせなかった事を意味しているのだ。彼女が攻撃を誘うような動きをしても、零治は動じずに守勢を保っている。それだけでも大したものだと一夏は思った。
 だが、それでも気を抜く瞬間というものは必ず生まれる。一夏が気付くよりも早く、箒の右足が床を蹴っていた。その進撃と同時に繰り出される面への一撃は見事で、手のみならず体全体の勢いを余さず威力へと変換していた。
 そんな肌が粟立つような打突を零治は逸らした。肩にこそ直撃しているものの、有効打とは認められないだろう。他の審判や観戦している部員たちと同様に、見事とは言えないが、直撃を避けた反射神経に一夏もまた驚いた。
 渾身の一撃が流されたことに、箒は闘争心をますます昂らせたらしい。隙を伺うような姿勢をやめて、積極的に攻撃を仕掛けていったが、やはり同様に零治が捌いてしまう。一方的に見えながらも、箒は攻めきれないでいるようだ。

 「(箒が怖いのはここなんだよな)」

 よく闘争心の類は余計な力みを生むというが誤りだ。極端に我を失っている場合は別だが、強い感情というものが爆発力に直結することは否定できないだろう。
 箒の場合はそうした精神の昂揚が如実に剣に現れる。最も全国大会の試合をネットで見た時は、圧倒的な強さを感じながらも、どこか乱れた様子ではあったのだが、今の箒は違う。激しくも纏まりのある動作である。
 と、そう思った瞬間、箒が乱れた。苛立ったと一夏が感じ取ると同時に、彼女はそれまで使用を避けていた突きを繰り出す。

 「ッ!箒、無事か!?」

 一夏は審判であることも忘れて、思わず声を上げた。
 箒の繰り出した突きは鋭かった。しかし、それを零治は避けたのちに、奇妙な反応を示したのである。
 同じく突きを繰り出した上で、箒の面と首筋の間を掠めたのだ。
 苦し紛れの反撃がこのような形で終わることはよくある事だが、少なくとも一夏はそうは見れなかった。押されていたとはいえ、果たして箒相手にあそこまで守った零治が、あんな手を打つだろうか。
 ひとまず部長の判断で、試合は中断された。

>>零治&箒

15日前 No.77

北城 明佳 @blize859☆wKMk21AYDk6 ★XfXF0jdJYf_jG9

【IS学園/武道場】

「はぁはぁ、何だお前らそこにいたのか。」

零治と箒の試合が終わってしばらくして、
武道場には現れたのは先ほど別れた北城であった。
北城は何を急いでいたのか息が少し乱れていた。

「まったく学園中探し回ったんだぞ。」

広い学園敷地を走って零治達を探していたらしい。
一呼吸置いてから彼らに視線を向けて「織斑先生が呼んでいる」と告げた。

何かあったのだろうか?

≫零治&箒 一夏

11日前 No.78

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/武道場/零治、箒】

零治「申し訳ありません…!お怪我はありませんでしたか?」

試合が終わり、互いに防具を解いた途端に飛ぶように箒の前に出て深々と頭を下げる零治。
そのあまりの動揺ぶりに箒は後退りしながら困惑する。

箒「あ…ああ。軽いミミズ腫になっただけだ。こんなものは稽古をしていたらいくらでも出来る。」

そう言って箒は自身の首筋に出来た小さな赤い線を見せ、笑ってみせる。
その様子に安堵したのか零治はほっと息をつく。

零治「流石は全国大会を優勝した方ですね。まるで隙がなくて全く攻めることが出来ませんでした。」

箒「驚かされたのは私のほうだ。最初の面…私なりに渾身の打ち込みだったんだがーーー」

先程の様子とはうって代わり、試合について談笑を交わす二人を見て周りの緊張もほどけたのか、部員達からも溜息が漏れる。

と、そこに図書室で別れたはずの北城が息を切らせながらやってくる。

乱れた呼吸を整えた彼女が言うにはどうやら一夏の姉であり、この学園の教員の織斑千冬が彼と零治の二人を呼んでいるらしい。

零治「分かりました、すぐに行きます。あ、一夏さん。胴着は洗ってお返しするのでこのまま預からせて下さい。」

そう一夏に告げた後、一足先に武道場を後にする零治。

零治の姿が見えなくなった辺りで箒が一夏の傍まで歩み寄る。
しかしその顔は未だに剣士のそれであった。

箒「一夏……見てくれ。」

顔を少し上げて先程零治にも見せたミミズ腫れを一夏に見せる。
指の第一関節程度の小さなものであったが、よく見ると腫れている部分はちょうど首の頸動脈を一閃するように出来ていた。

箒「信じられるか…?防具で隠れていたはずなのに、彼はここを正確にしかも私が首を引いて防具と首の僅かな隙間を縫って突きをしてきたんだーーー」

>一夏、北城

10日前 No.79

織斑一夏 @arthur ★iPhone=ssR6BUUaYR

【IS学園・武道場/織斑一夏】

 試合も終わり、むしろその内容について話を膨らませる二人を見て、部員たちの多くは緊張を解いたらしい。再び適度に緩みながらも、怠惰の気はない休憩時間が訪れる。
 それでも一夏は小骨が引っかかったように、零治の動きが気になって仕方がなかった。あれはもう剣道の類の動きではない。
 千冬が読んでいると言う明佳と、道着を洗って返すという零治に「ああ」と了解したところで、面と小手を外した箒が近付いてきた。もともと凛々しい顔立ちをしている少女だったが、剣士としての表情になるとまた一段と引き締まったものになる。やはり彼女も一夏と同様に零治の剣捌きが腑に落ちなかったようである。細い首筋には小さくもハッキリとした一線が走っている。

 「……箒と同じ、剣道というよりかは剣術はやってる、あるいは俺みたいにやってたクチだろうな。あそこから見てても、反射的に剣が出てたように見えた」

 剣道とは語弊を恐れずに言ってしまうと、スポーツである。道を重んずるという精神面を鍛える側面は、それこそサッカーや野球のようなスポーツよりも重視されるきらいがあるが、それでも厳密に決められたルールに則り、試合を展開するのだから広義で言えば同じ事であろう。
 一方で剣術は元を辿れば、ハナから殺人を目的とした技術である。どのように人体を動かせば、より間合いが伸びるか、より力が入るか。どの部位を狙えば、より損傷を与えられるか、より死に至らしめられるか。それらを何百年と絶えず研究して、完成させたものが剣術だ。
 あくまでルールで定められた勝利を狙う剣道であれば、有効となる動き以外は不要であり、先の零治の一閃は間違いなく剣道では習いようのない動きだった。

 「……ま、なんとなく聞いてみるさ。それより冷やしとけよ、いくら剣道ったって首にできることってそうないだろ、ミミズ腫れ」

 心配そうにそう言う。剣道に限らず、運動に怪我はつきものではあるが、その処置を疎かにして良いわけではない。単なる心配性であろうが、きちんとやっておいて損はあるまい。

>>零治&箒 明佳

10日前 No.80

北城 明佳 @blize859☆wKMk21AYDk6 ★XfXF0jdJYf_jG9

【武道場/北城】

「?なにかあったのか?」

箒と零治との試合を見ていない北城は首をかしげた。
何やら箒の身に何かあったのはわかるものの、どうやら命とかに別条がないとわかった。
ただし本当のところ、もしあの竹刀が日本刀としたら実は大変なことになっていたことまでは知らない。
零治が一足先に準備を済ませて武道場を出るときその後ろをついていこうとした際に、ふと箒と一夏のやり取りをみた。
一夏と比べて凛々しく、勇ましい篠ノ之 箒。そんな二人が幼馴染だとは信じられないのだがあの光景を見れば信じるものだろう。

「なのに進展がないというのもおかしいよな。」

織斑一夏は唐変朴 the 唐変朴といわれるほど恋愛に関して鈍感なところがある
そのことをぼそっと呟きながら「先にいってくる。遅れるなよ」と告げて零治の後ろを追いかけるのであった。

≫零治 一夏達



ちなみに…後々、織斑千冬先生の口から出されたのはとあるIS襲撃に対しての防衛任務であった…


―ミッション【対IS防衛線】―

未明、とあるIS企業のサーバーが何者かによる不正アクセスの痕跡が確認された。
漏えいされた内容は転校してきたロシア代表候補生達の武装及びその搬送日であったことが判明。
装備を強奪ことが推定する為、本日よりロシアからの輸送船が港へ到着するまでの護衛任務を依頼された。

なお今回の作戦では増援としてシャルロット・デュノアとイタリア代表候補生がこちらへ合流する予定だ。
各自、専用機だからといって油断はするな。

それともう一つ注意するべき点がある。
各地でISによる襲撃の際に『謎の煙に包まれたIS』による武力介入が目撃されている。
この情報はまだお前たちに公開するべきではない情報ではあるが例外ではない。
仮にそのISが介入してきた際は厳重に注意しろ。

―以上、解散―


≫ALL

10日前 No.81

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/視聴覚室/零治、ステラ】

ーーーーー

零治「護衛任務……ですか?」

北城から聞いた通りに視聴覚室へとたどり着き既にそこにいたステラと共に"任務"の詳細を聞かされ目を見開く零治。
ロシアから運搬される装備……恐らく後日搬送される予定だった零治とステラ二人の追加武装のことだろう。それを積んだ輸送船の護衛……。

内容としては確かにロシアの代表候補生である二人に関わりのあるものだが、他の代表候補生の増援を要するような任務に編入初日の、ましてや初日の実技で代表候補生にあるまじき最低得点を叩き出してしまった自分が何故呼ばれたのか疑問に思う零治。

それを見透かしてか否かステラが溜息交じりに挙手し、口を開く。

ステラ「恐れながら。今回の護衛対象は仰る通り、我々の武装…しかも大半はここにいる御上 零治の専用機のものが大半。故に現在、零治の機体で調整が完了している武装は近接ブレードの"千鳥"のみ。今回の任務には不向きかと。」

冷たく言い放つもあくまで零治自身ではなく機体が万全でないという体で任務から外すよう千冬に進言するステラ。
その気遣いに零治は感謝しつつも自身の不甲斐なさに胸が締め付けられる。

>北城(千冬) all

【ブリーフィング場所とそこに千冬がいるのか否かが分からなかったので視聴覚室でこのようなやり取りをしているという風にしました。違っているならば後程修正し投稿し直します。】

6日前 No.82

織斑一夏 @arthur ★iPhone=yxnLBrv8LW

【IS学園・武道場→視聴覚室/織斑一夏】

 千冬は輸送船の護衛を視聴覚室の面々に命じた。本来は軍人でもない少年少女がすることではないのだが、ISという規格外の代物を駆る以上、単なる高校生ではいられない。非常時にはこうした任務を遂行せざるを得ない時もあった。
 そして、ほとんどのIS操縦者は最初からそうした事も理解し、それを前提とした訓練も受けている訳だが、一夏や零治のように本人の意思の外で操縦者になってしまった者はその限りではない。銀の福音の暴走事件などである程度の経験を積んでいる一夏はともかく、ISに触れてからまだ数週間程度の零治には技量的にも精神的にも酷であろう。ステラが反対するのも無理もなかった。

「……これだけの専用機を護衛につけることで、襲撃を中止させるのが狙いか?千冬ね……織斑先生」

 実際に戦闘することを前提に考えれば、零治を編入することに大きな利益は見出せないが、そもそも戦闘自体を回避させることが目的なのではないか。ステラの意見を聞いて、一夏はそう結論付けると、千冬に尋ねる。
 あえて銀夜を編入することで、追加武装なしでも十分な性能を発揮できると思わせる事も出来るだろうし、今日転校してきたばかりの零治が実技において最低得点を記録した事なども漏れるとは考えられなかった。もし漏れているとすれば、それは学園内にスパイが存在していると見て良い。
 いずれにせよ、名目上は国家ですら介入できないIS学園に手を出すのだ。万全を確信していない限り、迂闊に襲撃はして来まい。そして、専用機が少なくとも五機が脇を固めているのであれば、まず攻略は不可能であると判断するであろう。

>>零治&ステラ 千冬

6日前 No.83

北城 明佳 @blize859☆wKMk21AYDk6 ★XfXF0jdJYf_jG9

【IS学園/視聴覚室/北城、千冬】

千冬は今回の作戦に関する情報が映し出されているディスプレイで説明した。
各々、作戦を理解したようだ。そんな中、ステラは零治を投入させるのは妥当ではないと申し出た。
一方で一夏は専用機を護衛に付けることで襲撃を抑制させることが狙いではないかと考えた。
その時、千冬先生の視線は一夏に向けられ「そうだ。」とうなずいて答えた。

「本作戦では専用機を投入することで敵の襲撃を抑制させる狙いでもあるがもう一つが理由がある。それはロシア代表候補生という肩書き、特に御上零治という男性がISを操縦できる点と関係している。今まではISは女性しか操縦できないものだったが近年になってから一夏以外の男性でも操縦できるようになってしまっているがそれでも指で数えられる程度であろう。」

次に一夏から零治達、ロシア代表候補生組に視線を移す。

「御上零治、お前の模擬戦の戦績はすでに把握している。随分ひどい有様だったらしいな。だがそれは君達の本国は知らないこと。お前にはまだ想像以上の期待と誇りを背負わされているのだ。おかげさまで本国からは是非とも御上零治を投入して、力を示したいとの意向らしい。ステラの意見は妥当だがそれでも零治を投入しなければならない状況なのだ。」

それはロシア代表候補生としての使命なのか数少ない男性ISの操者としての特別扱いなのか。
まるで呪縛にも思えるような重荷により零治を実戦投入しなければならないと半ば嘆くように告げたのであった。

「バックアップ要員として代表候補生2名を投入させる。過剰とも思える戦力であるが、それだけでも相手が大馬鹿者出ない限り襲ってくることはないだろう。」

カツカツとヒールを響かせながらディスプレイの隅へと戻っていった千冬先生。
それと同時にディスプレイが消えたと同時に視聴覚室の明かりがついた。

「本作戦の現場指揮はステラ・ピアース。指令は私と山田先生だ。自分が専用機持ちだからといって油断するな。」

≫一夏 零治達

【次の私のスレにて護衛任務場面へ移させていただきます】

5日前 No.84

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/視聴覚室/零治、ステラ】

零治「期待……ですか………」

千冬の口から出た言葉を呟きながら零治は表情を曇らせる。
男の身でISを扱える…。ただそれだけの理由で故郷でもない国の代表候補に選ばれ、一方的に期待を寄せられ、こちらには拒否権はない。
特別と称されながらも自由の効かない自分の立場に歯痒さを感じる。

ステラも千冬や一夏の言う通り、襲撃そのものを抑えることが目的ならば頭数を増やすのが妥当と納得せざるを得ないのか、顔をしかめるばかりだ。
いよいよ断ることの出来ない状況。こうなってしまったら仕方なしと零治が口を開く。

零治「…分かりました。それで戦闘を回避できる可能性が高くなるなら…」

相手が襲撃を中止する可能性を考え、任務に参加することを決める零治。
任務内容にあった霧に包まれた正体不明のISの存在も気になるが、専用機が5機もいるのだ。諦めて撤退し、何事も起こらなければ……。

ステラ「…では各自準備が出来次第、出撃ということで良いのかしら?」

千冬から指揮を一任され、仕方ないと言わんばかりに席を立ち、出撃する面々を見回す。そして最後に零治の顔を見て「足は引っ張らないように」と言ってから一足早く視聴覚室を後にする。

>一夏、千冬 all

1日前 No.85

織斑一夏 @arthur ★iPhone=EHSb9RYINO

【IS学園・視聴覚室/織斑一夏】

 事情を理解しながらも、不承不承といった感じで零治は頷いた。無理もない。己の意思とは他のところで、戦いの駆り出されるのである。それも手前勝手な期待を押し付けられての上なのだから、納得出来るはずもない。
 世界では主流となりつつつある女尊男卑的な思想を持つ集団が、むしろ零治を陥れる為、任務に参加させたいのかとも思えたが、政治的な思惑にいくら一夏が思索を巡らせようとも無駄である。世界初の男性IS操縦者も、そういって部分での影響力はないに等しいのだ。

 「……まぁ、心配すんなよ。俺もまだまだ半人前だけど、経験がないわけじゃないし、これから合流するシャルは頼りになるやつだ。大船に乗ったつもりでいろ」

 せめてもの慰めに零治にそう声をかける。事実、軍用ISではないとはいえ、専用機五機を相手に対抗できる手段など、それこそ同じだけの専用機か、千冬やイタリアのアリーシャ・ジョセスターフなど、ブリュンヒルデやヴァルキリーを冠する最高位のIS操縦者とその愛機程度のものである。油断は禁物ではあるが、状況を考えれば、一夏の考えは至極当然のものだと言えよう。

 「俺は問題ない。君の指示に従う」

 やむを得ず指揮を執る、と言った様子のステラに思うところが無かったわけではないが、一夏は彼女の言葉に賛同した。
 零治の不服さとステラの不服さは何か質が違う。前者のものは理不尽に対する無念が感じ取れるが、後者はただ面倒事や興味の外に対する無関心さから来る物に思えた。とはいえ、その傲岸さは自信の証左と言っても良いだろう。狼狽されたり、極度の緊張に強張られるよりかは、遥かにマシだと言える。
 この程度のことで波風を立てる気にもならなかったし、よく知りもしない相手を一方的に決めつけるのは正しくないだろう。今回の作戦では、余程のことがない限りは彼女の指示に従うことを一夏は決めた。

【次のレスで場面転換をしてしまって構いません】

>>零治&ステラ 千冬

1日前 No.86

北城 明佳 @blize859☆wKMk21AYDk6 ★XfXF0jdJYf_IZy

【ここで場面転換を行います】


【海上→護衛目標(輸送船)】

時は既に夜となり、雲一つもない夜空に浮かぶ月が周囲を照らしてくれる為、視界は比較的良好。
零治達は静かな夜空を飛んで防衛目標となる輸送船へと向かっていくのであった。

「・・・・。」

一夏達専用機組で固められている編成の中でただ一人第二世代型IS「打鉄」を纏った不服そうな表情を浮かべている北城が追従していた。
数時間前…零治達を呼びに来ただけなのになぜか護衛任務の説明を受けさせられ、進み度にいやな予感はしていたが…

『おまえもいけ。』

予感は的中。千冬先生から北城も任務に赴くように指示された。なぜかと問うた際に「零治のお守だ。」という一言であしらわれた。
専用機の中心で量産機…戦力から考えれば果たして必要なのかどうかどうも納得いかず現在に至るのであった。

≫零治達 一夏

1日前 No.87

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【海上→輸送船/零治、ステラ】

ーーー学園を発つ頃には日はとうに沈んでいた。

海上を沖に向かって飛んで数分。既に街の光などは見えず、月明かりのみが視界をクリアに写している。
各機体がそれぞれを守るように編隊を組んで飛行する中、先頭のステラの機体『ジヤヴォール・ヴォルク』のハイパーセンサーが数十q先の船影を捉える。

ステラ「まもなく護衛対象との合流ポイントよ。出撃前に確認した通り一人は船体の後ろ。もう一人は甲板上空。残りは遊撃として各々の自己判断で防衛網を築きなさい。」

オープンチャンネルにより事前に決めていた船の"足"と上空からの狙撃の警戒以外は特に重要視せず各自の可能な範囲で守りを固める作戦を再度全員に伝達するステラ。
癖のある専用機乗り達には細かい作戦よりも多少は行動に自由を与えたほうが今後の作戦の為の目安が測れると踏んでの作戦だ。

ステラ(…ま、今後も組むとは限らないけれど)

そうした考えを巡らせていたところでふと自身の横に追従して飛んでいる零治の方を見る。
夜に溶け込む黒いボディのジヤヴォール・ヴォルクとは対称的に月明かりに照らされその名の通り銀色に輝く機体『銀夜』。

唯一認める自分よりも優れていた"天才"が生みだした最高傑作にして自分の存在理由を明確に表す象徴…。
機体を眺めながらそのことを再確認した後、操縦者である零治の方に視線を移す。
バイザーを装着しているため表情はあまり見えないが、ここまで一切口を聞かないのを見るに初めての実戦で緊張しているのだろう。

ステラ「…零治」

零治「はっ…はい!」

名前を呼ばれ、呆けていたのを誤魔化すような返事をする零治の反応にクスクスと笑う。

ステラ「気負い過ぎよ。刀一本しかない今の貴方に多くは求めないわ。けれど全く戦果を出さなかったらーーー分かっているわよね?」

零治「…尽力します。」

脅すようなステラの言葉に零治は短くそう答え、更に身を強張らせる。
その様子を見てステラはさらに愉快そうに笑った。

零治「そういえば、現地で合流予定のイタリアの代表候補生とは連絡は取れましたか?」

ステラ「……現在、イタリアから護送ヘリにてこちらに向かっているらしいわ。悠長なことね。」

零治「…どんな人なんでしょうね……」

代表候補生になってからというものステラに大量の資料を渡され、学園にいる専用機持ちの生徒や各国にいる代表候補生の顔と名前を覚えさせられてきたが、今回合流する予定のイタリアの代表候補生に関しては何故かステラから「今は知らなくて良いわ」と見ることが出来なかった。
ステラが言うにはつい最近代表候補に選ばれ、まだメディアには公にされていないそうなのだが………。


>一夏 北城達 all

15時間前 No.88

織斑一夏 @arthur ★iPhone=nbJ8xYRGRH

【海上・輸送船/織斑一夏】

 街の光が遠ざかってから、どれほどが経過しただろうか。夜空の星々は爛々と輝き、月は黄金にも似た光を洋上に投げかけている。肉眼でさえ、その迫るような光景は畏怖すら与えようものだが、ISのハイパーセンサーを通して知覚すると、ますますその畏敬の念は強まるものだった。こうして、編隊を組んでいなければ、呆けたように眺め続けてしまうだろう。
 もうすぐ輸送船と合流するとステラは言った。なるほど、確かに望遠してみると夜の海を掻き分ける船影が見えた。もし襲撃があるとすれば、ISが合流する前であろうと思っていたが、それも無かったようだ。
 まだ姿を見せぬイタリア代表候補生を除く四人となると、自然と役割は分担される。一夏は主武装が近接ブレードである雪片弐型である以上、艦上や後尾に回っても十全に力は発揮できない。遊撃手につくことにした。

 「イタリアの代表候補生か……シャルは何か知ってるか?」

 本国から向かっているということは、IS学園の所属ではないという事だろう。
 セシリアとの戦いも含め、情報が戦闘においては大いに肝要だという事を知った一夏は学園の代表候補生くらいは調べておいたが、それ以外の代表候補生ともなると、どうにも心当たりがない。優等生をそのまま形にしたようなシャルロットなら何か知っているかも知れないと思い、彼女に話しかける。

>>零治&ステラ シャル

59分前 No.89
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