Google
    
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▼レス(166) >>

〈インフィニット・ストラトス if 〉

 ( なりきり掲示板(フリー) )
- アクセス(2206) - ●メイン記事(166) / サブ記事 (92) - いいね!(8)

ユタロー @janus ★Android=g1wYDPJIn3

クリックしていただきありがとうございます。

こちらは http://mb2.jp/_ni2/18761.html まで続いたスレより、「男性もISに乗れる」という設定をそのままに一から再始動する意味を込めて建てたスレです。
なので上記のスレを知らない方々もお気軽に参加していただければ幸いです。

細かなルールはサブ記事にて

1年前 No.0
メモ2017/09/06 14:20 : ユタロー @janus★Android-g1wYDPJIn3

現在までのルール(徐々に追加予定)

1:オリキャラ可

2:恋愛可(いきすぎた行為は禁止)

3:原作キャラの死ネタ禁止(オリキャラの退場は可)

4:キャラクター上限無し(自己管理できる範囲で)


参加キャラクター↓(随時更新予定)


原作キャラクター

織斑一夏(グリーヴァ様)

篠ノ之 箒(ユタロー)


オリジナルキャラクター

御上 零治(1年2組)

ステラ・ピアース(1年2組)

フィル・カルディオ(1年2組)

ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ(3年3組)

リュイス・ベルダムンド・イ・シエルバ(1年3組)

北城 明佳(1年1組)

涼月宗也(2年1組)

ジークリット・フォン・リューベック(2年2組)

天条若狭(1年3組)

切替: メイン記事(166) サブ記事 (92) ページ: 1 2 3


 
 
↑前のページ (116件) | 最新ページ

織斑一夏 @arthur ★iPhone=hmu2tOJ8Qi

【IS学園・第一アリーナ/織斑一夏】

 声を掛けたは良いものの、零治の心身にはかなりの負荷が掛かっているようである。大丈夫だという本人の弁も喘ぎ喘ぎでは、説得力に欠けていた。
 万一に備えて、医療班も控えているであろうし、そこに連れて行こうかと一夏が思ったその時、意外な人物が手を差し伸べた。天条若狭である。
 この深夜に寮から離れた第一アリーナにいた事は疑問だったが、彼女は零治に水を差し出す。零治はゆっくりと水を飲み込み、少しずつ精神の安定を取り戻していった。
 一夏はそれを見届けると、シャルロットの近くに歩いて行く。

 「シャル、お疲れ。北城さんも疲れてるみたいだな……」

 彼女に声を掛けながら、離れた位置で黙々とISを解除する明佳に視線を向ける。塞ぎ込んだ様子だったが、初めての実戦だったのだ。むしろ、ひどいパニックに陥らないだけ、マシと言える状態だろう。
 再び視線を零治たちの方に向けると、若狭がステラに状況の説明を求めていた。確かにこの深夜に専用機持ちたちがこぞっての帰還を遂げた事に関して、無関心でいられる者の方が少ないだろう。
 しかし、ステラはもちろんこの場にいる誰も答えることはしまい。いや、正確には出来ないのだ。ISは軍事利用の禁止はもちろんだが、運用する事すら基本的には国家の認証が必要であり、アラスカ条約を始めとする法の規制がされている。
 そのISが国家の認証を受けないテロリストやそれに類する集団の手中にあり、まして国家のISの強奪を目論んだなど、あってはならない事である。
 そもそも、ロシアの最新機たる『銀夜』の装備が輸送されるという情報すらも国家機密にカテゴライズされるであろう代物なので、少なくともここにいる生徒の一存では口に出せる内容ではなかった。
 若狭を無視する形で、ステラは零治に起立を命じると、その頬を強かに打った。一夏は思わず眉根を寄せる。
 間髪入れずに、ステラは零治の行動について叱責し始めた。その内容については擁護出来ないが、先程まで息も絶え絶えだった人間に、もう少し言いようはないのだろうか。

 「やめろよ、今の零治見てた上で、まだ言うんだったら俺が相手になるぜ」

 稚拙な感情論ということを一夏は自覚していたが、ステラに向き合うように足を踏み出す。
 これがラウラ・ボーデヴィッヒや更識楯無であれば、理路整然とした反論をするのだろうが、生憎と織斑一夏は軍人でもなければ暗部の人間でもない。ただ仲間を守る為に戦い、そして疲れ果てた人間を見てすべきことは叱責ではなく、まずは労いの言葉であるべきだ。そう思わずにはいられなかったのである。

>>零治&ステラ シャル&明佳

7ヶ月前 No.117

参加希望者 @blize859☆wKMk21AYDk6 ★XfXF0jdJYf_qTF

【IS学園・第一アリーナ/シャル】
アリーナに響く乾いた音。
ステラの『撤退命令』に反してしまったための行動したための報いだ。
だが考えてもみれば零治は初の実戦。なれない戦闘の中感情的に行動してしまうのは仕方ないことである。ステラに怒られた零治はしゅんと落ち込んでいる。
何度も謝罪の言葉を口にしながら。
そんなステラの行動に真っ先に叱責したのは織斑であった。
彼は零治の行動は仕方のないことだとかばった。

「そうだね。ステラさんの意見は分かるよ。でも御上くんは感情的に行動してしまったけど北城さんを助けてくれた。それって大事なことだとボクは思うよ。」

続いてシャルも零治のフォローに入った。
彼女はすぐさま彼の元に駆け寄り「よくがんばったね。」と労いの言葉をささげた。
ふと彼女は何かに気づく。

「あれ?北城さんは?」

そうこの場に北城は既にいなくなっていたのであった。
使用された打鉄もすでに格納準備が済まされていたことを考えれば作業は終了したと思えるがこの状況にまったく触れずどこかへ去ってしまったのであった。

≫零治達&一夏

【いったんここで北城をフェードアウトさせます。彼女この後何をしたのか後日スレとして話したいと思います。戦闘イベントに付き合っていただきましてありがとうございます】

7ヶ月前 No.118

北城&シャル @blize859☆wKMk21AYDk6 ★XfXF0jdJYf_qTF

【すみません >>118 は私のスレです。連レスしてしまいすみません。】
≫ALL本体様

7ヶ月前 No.119

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第1アリーナ/零治、ステラ】

ステラ「あらあら勇ましいのね。けれどあなたごときが私の相手になるとでも?」

零治を庇い自身に向き合う一夏を見据えながらステラは余裕を感じさせる笑みを浮かべる。
決して一夏の実力を軽んじている訳ではない。
これまでのゴーレム襲撃や銀の福音事件の功績は助力こそあれど一夏の活躍が中心だったというのは理解しているし、彼の駆る白式は対IS戦において無類の強さを誇るのも把握出来ている。
が、それでも彼女の目には万に一つも自分が負けることはないという確固たる自信の色が見て取れる。

…既に戻したジヤヴォール・ヴォルクの待機状態である首輪(チョーカー)に手を掛けるステラ。

零治「ーーやめて下さいッ!!」

再びISを起動しようとするステラを零治の必死に吐き出すような叫びが止める。
息こそまだ荒いものの瞳には力が戻っておりゆっくりと背筋を伸ばしステラの前に立てるくらいには持ち直す零治。

零治「…お願いします。ここで争うのは止めて下さい。罰なら私が、どんな罰でも受けますから…。」

深々と頭を下げながらそう口にする零治にステラは眉間にしわを寄せながらも「命拾いしたわね」と一夏に言い放ちながら首輪に触れていた手を下ろす。

ステラ「……三日間、訓練メニューを倍に増やすわ。その性根を一から叩き直すわ。」

更衣室に向かう去り際で零治にそう耳打ち、零治が小さく頷くとステラはその場を後にした。

零治「……許してあげて下さい。心根はとても優しい人なんです。」

ステラが去った後、今度はその場に残っている全員に頭を下げる零治。

>一夏 シャル 若狭

7ヶ月前 No.120

織斑一夏 @arthur ★iPhone=siHX6ijn3c

【IS学園・第一アリーナ/織斑一夏】

 相手になると言う宣告に対し、ステラは嘲笑を浮かべて応じる。自分を侮った事から来るものなのか、あるいは彼女が自信家であることに起因しているものなのか。判別がつかなかったが、少なくとも彼女に自分の発言を撤回する気が無いということは分かった。

 「相手になるかならないかじゃねぇ。俺がやるかどうかだ!」

 ステラがチョーカーに手を掛けるのと同時に、一夏もまた白式の待機状態であるガントレットへと手を伸ばそうとする。
 しかしながら、両者がISを展開することはなかった。図らずも争いの原因となってしまった零治が制止の声を上げたのである。あの穏やかな少年が発した声だと気付くのに、一夏は僅かに時間を必要とした。
 続いて懇願するかのように、頭を下げる。こうされては、一夏は引き下がらざるを得ない。ガントレットに伸ばした指を引っ込めた。ステラとしてもそれは同じだったようで、憎まれ口を叩きながらも、チョーカーから手を離す。
 結局、ステラは零治に厳しい訓練を与えることを宣言すると、アリーナを後にする。その背中を睨む事しか一夏には出来なかった。
 続いて、零治がアリーナを去ろうとするが、その去り際に彼女を弁護した。彼こそが最も理不尽や怒りを感じてもおかしくないであろうが、それを越えた感情があるらしい。

 「……俺も熱くなりすぎた。ただ……納得はいってない」

 零治が今の扱いに納得がいっているのであれば、もう口に出すことはない。理屈ではそう分かっていたが、ステラがあそこまで苛烈な理由も分からなければ、それを零治が庇う理由も分からないままだ。素直な感情を言葉にすると、一夏もまたアリーナを後にした。

【ようやく二学期初日が終わりましたね!翌日の絡みでもよろしくお願いします】

>>零治&ステラ シャル&明佳

6ヶ月前 No.121

織斑一夏 @arthur ★iPhone=VP4C1tTaw8

【IS学園・1年1組教室/織斑一夏】

 深夜までの任務を受けていたとはいえ、翌日の授業の欠席が許される訳ではない。負傷でもしていれば話は別なのだが、不幸中の幸いならぬ、幸い中の不幸とも言うべきだろうか。織斑一夏の身体にはかすり傷一つなく、朝のホームルームからの出席を余儀なくされた。
 担任の織斑千冬と副担任の山田真耶は昨夜のことなど何もなかったかのようにホームルームを終わらせ、教室を出て行く。それを見計らって、大きなあくびを一つかいた。目が熱く潤んで、じんわりと眠気を訴えてくる。実を言えば、あくびがしたくてしたくて仕方なかったが、最前列の真ん中の席で、加えてあの実姉の前でやる勇気はなかった。手で抑えれば、お目こぼしはもらえただろうが、万が一にでも頭は叩かれたくない。

 「……次は歴史かぁ」

 気の抜けた声で呟くと、コンソールの画面をいじって、教科書とノートを取り出す。IS学園の設備は最先端のものだ。机は一般的な高等学校のものとは異なり、液晶画面のようなキーボードが中央にあり、その両端には各種ボタンが備え付けられ、空中投影ディスプレイを浮かばさせる事も可能である。変わり種のパソコンのようなものだろうか。
 生徒によっては読みたいデータなどをあらかじめインストールしており、教科書や参考書の内容をそのまま入れてしまう生徒も少なくない。一夏もある程度のものは取り込んでおいていたが、なんとなく高校受験まで親しんでいた勉強のスタイルを崩す気にもなれず、基本的には本の形を取っている教科書とノートを好んで使っていた。
 次の授業の準備が出来たことで、何気なく昨夜のことを思い出す。作戦そのものは上手くいったが、最後の零治とステラのやり取りが引っ掛かっていた。
 一晩経つと、ステラへの怒りは和らぎ、むしろ疑問が大きくなっている。ロシア代表候補生として、国威に泥を塗るような操縦者は許せないということなのか。しかし、怒りを受ける側の御上零治がそれを黙って受け入れる理由にはならない。確かに彼女の言うことも正論ではあるが、国の都合で国家代表候補生にさせられ、ISというものすらよく分からないまま、戦地に投入されたのである。聖人でもなければ、反発の一つや二つは間違いなくするはずだ。
 何かある。だが、何かは分からない。悶々とした気持ちを持ったまま、教室を見渡した。そういえば、明佳は何も言わずに寮へと戻ってしまった。彼女のことも気掛かりだったのである。

>>ALL

6ヶ月前 No.122

若狭 @chinatu420☆W70gfm2ujQap ★Bb8LDg8VKJ_D9v

【1-3教室→1-1教室/天条】

 若狭は授業を受けながら前日のアリーナでの一幕を思い出していた。
 ステラがなぜあそこまで御上零治にこだわるのか、前に出会ったときはもっと落ち着いた雰囲気であり、アレほどまで取り乱すような人物ではなかったはずだ、と分析しつつ、電子黒板の板書をノートへと書き写していく。

 無用な発言をすることもなく、ノートへ素早く書き写し、残りの時間を教員からの薀蓄や講釈を聞くのに費やす、これが若狭の普段通りの行動であった。
 チャイムが鳴り、授業が終わると席を立ち教室を出て、1-1の教室へと足を運んだ。そこであれば1年の専用機持ちが集まっているという確信があったからである。

「失礼します、織斑さんはいらっしゃいますか?」

 教室のドアを軽く叩いてノッカーの代わりにすると、顔を覗かせながら教室内へと声をかけあたりを見回す。

>>ALL

6ヶ月前 No.123

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/1年2組/零治】

ーーー翌日。

昨日の任務など嘘だったかのように零治は通常通り登校した。
帰還後すぐにシャワーを浴びて寮のベッドで横になり一晩ぐっすり熟睡できたおかげか調子は良い。
まだルームメイトがいないので朝起きた時の部屋の空虚感に少し戸惑いを感じたくらいだ。

零治(…イタリアの代表候補生。一体どんな人なのだろう。)

朝のホームルームを終え、次の授業の教科書を用意しながらまだ現れぬイタリアの代表候補生のことを考える。
ステラからはついぞ何も教えられることはなく分かっているのは自分や一夏と同じく"男性"であること。
日本への到着が今日の夕方で顔合わせは明日の朝のホームルームになること。の二つだけ。

以前、自分で調べようとも思ったのだが顔を載せられるのが嫌いなのか各メディアに写真はなく雑誌等で当たり障りのないインタビューのやり取りの文面のみ。
自分だけではなく各方面にも謎の少年と噂され、注目されているらしい。

零治(……これだけ注目されて彼は何を思うのだろう。)

頑なに世間に姿を見せないのは遠慮か自己陶酔か、何にせよ数少ない同性として良好な関係になれそうな人間であることを願いながら、零治は今日も難易度が格段に上がった授業の数々に挑むのであった。

ーーーーー

脳が悲鳴を上げる。

本日の授業が終わり零治は完全に参っていた。
勉強が苦手という訳ではない。中学の頃も真面目に取り組み、成績は"並"より"良"が多いくらいには良かった。
が、この学園の授業レベルを見るに恐らく自身の中学は控えめに言って優しい内容だったのだと痛感する。

零治(ぅぅ…ロシアに行く前、ステラさんに今までの教科書を見せた時のあの蔑んだ目の理由はそういう事だったのか…)

通りでロシアでの座学の時間が短かったわけである。
ステラはあの時既に零治の"頭"に期待していなかったのだ。

零治「はぁ…情けない。」

昨日のことを含めて自身の無能さを恥じながら、ステラに課せられた放課後の訓練の準備をする。
とは言ったものの昨日は流れでアリーナに集まり、そのまま寮に戻っただけでアリーナの使い方が分からない。

……辺りを見回すと談笑するクラスメイトは何人かいる。が、昨日の実技の醜態が引きずっているのか今日も自身に対しての態度がよそよそしかったのを考えると声をかけづらい。

零治「一夏さんなら知っているだろうか。」

昨日の今日で頼りがちになってしまっていることは否めないが他に声をかけられそうな人間が思い浮かばない。
思い立つと同時に教室を後にすると、彼のクラスである1年1組の教室へと足を運ぶ。

>all

6ヶ月前 No.124

織斑一夏 @arthur ★iPhone=RP7iGQ0Wyg

【IS学園・1年1組教室/織斑一夏】

 六時間目のISの授業が終わり、いつの間にか夕方のホームルームの時間になっていた。明日は二学期初の実戦訓練が行われる旨などが伝えられ、ひとまず今日の課程は終了した。
 最も一夏の場合は放課後をゆっくりと過ごすということはあまりない。だいたいは箒やシャルのような専用機持ちたちとの自主練習を行い、一緒に夕飯を食べてから寮へと戻るというのがいつもの形だった。日によって面子が変わることもあったが、基本的には放課後もISに打ち込んで過ごしている。
 昨日の疲れも抜けている訳ではないのだが、あの五人は自分の為に時間を掛けてくれている事を思うと、やはりちょっとやそっとのことで休みにするのも悪い。気合い入れに軽く頬を叩いたところで、来客があった。

 「天条さん……それに零治か。なんか用か?」

 二人揃って、という訳ではないようだったが、どちらとも一夏に用があるのは間違いないだろう。
 一人ずつ用件を聞くべきだったかと少し後悔したが、場所を移したければ本人たちが言うだろう。一夏から見て、若狭は人に遠慮をするタイプには見えないし、零治も穏やかな性格をしているが芯の強いところがある。人払いくらいの事なら臆せずに言うはずだ。
 椅子に腰掛けたまま、二人の返事を待つ。もし長引くようなら、今日の練習相手に連絡を入れるが、今すぐにする事でもなかった。

>>若狭 零治

6ヶ月前 No.125

北城/シャル @blize859☆wKMk21AYDk6 ★XfXF0jdJYf_qTF

【IS学園/第一アリーナ/シャル】

今日のカリキュラムは終了し、シャルはいつも通りにアリーナにて自主トレを開始していた。
ダダダッ!ダダダッ!…シャルのアサルトライフルの銃撃音が響き鳴る。
けたたましく移動するターゲットマーカーを正確に狙い撃っては移動しての繰り返し…。マーカーのスピードはあの所属不明IS機と同じスピードであった。
あの戦闘から一夜明けて明佳は授業に出ることなく欠席となっていた。
よほどのことがない限り欠席は認められないが何かあったのだろうか

シャルは心配していた。明佳もそうだが零治のことも
そのことを考えていると銃撃の勢いも徐々に衰えていったのであった。

「はぁ…またやっちゃった。」

ターゲットマーカーが消失し、リヴァイヴはゆっくりと着陸するのであった。
スコアを確認。いずれも自己ベスト更新しているも自分の納得いくようなものではなかった。それも一度ではなく二度、三度であった。

≫アリーナALL

【零治達が教室でからんでいるので別口でアリーナに絡み文を投下しておきました。明佳は後々の登場させますので】

6ヶ月前 No.126

リュイス @arthur ★iPhone=PHjXu5GrDw

【IS学園・第一アリーナ/リュイス・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 一日の授業も終わり、IS学園の生徒たちは部活動やISの自主練習に励んでいた。部活動を休んで、ISの稼働をする生徒は少なくない。ISの操縦は稼働時間とも密接な関係にあり、授業で躓きを感じたり、あるいはより技術の向上を望む生徒は放課後であろうと訓練に打ち込む。
 とはいえ、世界にコアが467個しかないとされているISが全生徒に支給できるはずもなく、結果として申請を行った上での順番待ちという形が取られる。毎日、稼働できる訳ではない上に、ISの成績は特に重要視される項目だ。基本的に部活動よりもISの訓練が優先される、というのがこの学園の暗黙のルールだった。
 ここ第一アリーナでも、ISを身につけた少女たちが多様な訓練に取り組んでおり、一つのISを交替で使っている姿が多い。連名で申請を出せばそういったことも可能で、もっと言うなら連名の方が優先度は高い。教師などからの指示があれば話は別だが、基本的には多くの生徒たちにISを触れさせるべきだと考えているのだろう。
 多くの生徒が訓練に励む中、フランス代表候補生のシャルロット・デュノアはその肩書きに反さぬ技量を発揮していた。高速で移動するターゲットを追尾しつつ、正確に狙い撃ち、ほとんどが中央を撃ち抜いている。とはいえ、本人の間ではどうもしっくりと来ていないようで、溜息を零す様子が見られた。
 部活動を途中で切り上げたスペイン代表候補生のリュイス・ベルダムンド・イ・シエルバーーー本名はもう少し長いーーーは、第一アリーナに入ってそんな彼女の姿を目にすることになった。

 「悩み事か?フランスの代表候補生」

 正義感と好奇心を刺激されたリュイスはシャルロットへとそう声をかける。他の生徒たちが興味深そうにその様子を見守っていた。
 もしかしたら、専用機同士の戦闘が見られるかも知れない。そんな期待のこもった視線を向ける生徒や、そもそも中性的な魅力を持つ二人に惹かれている生徒などもいたが、多くの生徒がこの場に注目しているのは間違いない。
 それを感じて、リュイスはプライベートチャンネルを使用する。

 『こっちを使っても良いぜ』

 第一アリーナは広いので、全ての生徒が聞き耳立てられる訳ではないだろうが、近くの何人かはリュイスの言葉が聞こえただろう。先程からのシャルロットの覇気のなさから言っても、それに関連することだと推測する生徒は少なくあるまい。
 そう見越して、プライベートチャンネルを使用したのだ。最もさほど親交のある相手でもないので、自分に打ち明けるかどうかは微妙だったが、憂さ晴らしにISの訓練くらいなら付き合ってやれる。専用機持ちとの戦闘は自分の訓練としても効果的だと考えての声掛けでもあった。

>>シャルロット

6ヶ月前 No.127

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第1アリーナ/箒、???】

箒「ーーーここがIS学園の第1アリーナ。生徒達は放課後、夕食までの間は主に部活動かここでISの訓練をして過ごしています。」

アリーナの観戦席に繋がる連絡通路の出入口から下に見えるフィールドを指差しつついつも以上に堅苦しい言い回しでそう説明する箒。
それを聞き今まで彼女の後ろをついてきていたブレザーにチェックのズボンといったアレンジを施された真新しい制服を着た"彼"は若干興奮ぎみに駆け出し、観戦席の手すりに身を乗り出すようにして下の光景に目を輝かせ
る。

「わぁ…すごい!一つの機体を複数人で使い回したりして、皆熱心だなぁ。」


頑張る人間に対しての尊敬を込めた感想を述べつつ子供のようにはしゃぐ彼の姿を見ながら箒は改めてこうなった経緯を脳内で整理しはじめる。
授業が終わり、部活か訓練。今日はどちらにしようかと決めかねながら廊下を歩いていた矢先、織斑先生とその後ろにいた彼に偶然出くわした。
箒は短めの挨拶をしてその場を後にしようとしたのだが、テストの採点で忙しいので代わりに学園を案内してやれと先生に押し付けられ仕方なく適当な箇所を見て回り、最後に彼の希望で第1アリーナに足を運び、現在に至る……という訳だ。

箒(…今日はテストなどなかったはずなのだが…。)

別の用事かあるいは体よく逃げたか……恐らく後者なのは間違いないが好きになった男の姉の頼みを無下にはできない。
それにこれから同じ学園の生徒になる彼に不自由を感じさせるのは好ましくない。

箒(大丈夫だ…ここまでは上手く対応出来ている。この調子だぞ、箒。)

そう自身に言い聞かせながら再び彼のほうへ目を向けると彼の視線がある一点を見つめていた。

「あれは…フランスとスペインの代表候補生…!」

彼の目が一層輝きを増す。
同じ代表候補生として是非とも挨拶を交わしたいのか、気づけば手すりから半身を乗り出し深く息を吸う。
ちなみに彼の編入予定日は明日、本来ならこの場にいてはいけないのだが本人の希望で極力生徒に干渉しない程度の見学が認められた身だ。
それを思い出し、内心「しまった!」と叫ぶ箒と下の二人に声をかける彼の声はほぼ同時だった。

「フランスとスペインの代表候補生さん。こーんにーちはー!明日からお世話になる『フィル・カルディオ』でーす!よろしく〜。」

他の生徒の目もお構い無しに彼…フィルはそう挨拶すると中性的な顔立ちからの屈託のない笑顔を浮かべた。

>リュイス シャルロット

6ヶ月前 No.128

シャルロット・デュノア @blize859☆wKMk21AYDk6 ★XfXF0jdJYf_Keq

【シャルロット・デュノア/第一アリーナ】

誰かがこちらに声をかけてきた。
シャルはそちらに振り向くと1人の少女がこちらを向いていた。
あの容姿に見覚えがあった。スペイン代表候補生のリュイス・ベルダムンド・イ・シエルバ。
するとリュイスからプライベートチャンネルが届いて承諾した。

「(悩みが打ち明けられるかどうかわからないけど溜めているよりかマシかもしれない。)」

――――少女説明中――――


「…ということがあったんだ。」

リュイスには簡易的であるが昨日の出来事を話してみた。
今自分が悩んでいること…北城さんや零治くんの心情が気になるとそう相手に伝えたその時、またこちらに話しかけてくるものが現れた。

「!。もしかして、あのイタリアの代表候補生?」

実際にはあったことないがあの中性的で活発的な印象で声をかけてきた人物はイタリア代表候補生であることがすぐにわかった。そしてその傍には箒もいる。

≫リュイス フィル達

6ヶ月前 No.129

リュイス @arthur ★iPhone=HMwR4NkdZe

【IS学園・第一アリーナ/リュイス・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 突然のことでもあったせいか、シャルロットはすぐには答えなかったものの、それでも悩みの種を放置しておく気にはなれなかったらしい。掻い摘んではあったが、昨夜起きたことのあらましを話した。もちろん、国家の機密に触れるような内容は伏せての会話である。
 専用機持ちには珍しくない、学園からの「任務」に参加した一般生徒がいたらしい。そして、初の実戦を経験した翌日ーーーすなわち、今日にあたるーーー、登校してこなかったと言うのだ。任務終了時の様子がおかしかったこともあってか、その生徒のことがシャルロットは気になってしまい、溜息の原因となっているようだった。
 遮ることもなく、黙って聞いていたリュイスだったが、話が終わったところで口を開いた。

 「お前は触れないようにする、って選択肢を取ったんだろ?でも、それがしっくり来ねぇなら、何かするって方向に変えりゃ良いんじゃねぇか」

 あっけらかんとそう言い切る。相手の心情よりも自分の心情を優先させた主張のように思えるが、そもそもその相手の心情が掴めないとシャルロットは言っているのだ。であれば、自分にとってしっくり行くやり方を選ぶのも悪くない。竹を割ったような性格のリュイスにしてみれば、シンプルな話なのだろう。

 「メシ誘うなり、なんか差し入れるなり、ささやかなもんなら相手も乗りやすいしな……って、うるせーな、なんだ?」

 会話の途中に挟まれた声の出所へと首を向けると、そこには能天気そうな笑顔を浮かべた少年がいた。少年という言葉は本来、性別に囚われるものではないが、少なくともリュイスたちに声をかけたのは男性である。
 彼はフィル・カルディオと名乗った。織斑一夏や御上零治に次いで現れた、謎多き男性操縦者である。

 「ああ、お前がか……」

 相手の素性を知ると、リュイスは破顔する。猛禽類を彷彿とさせるその笑顔は歓迎と闘争心がないまぜになったものだった。

 「イタリアの男にしちゃあ、口説きに芸がねぇなぁ!降りて来いよ!少しは靡くかも知れないぜ?」

 人種における偏見が多分に含まれてはいたが、傾向というものは少なからず存在する。そして、知ってか知らずかフィル・カルディオという少年の精神構造は、その傾向といくらか一致していた。
 「明日から」というフィルの言葉の意味は汲んでいたので、戦闘に誘うような真似はしなかったが、それでも好奇心を刺激されたのだろう。なにより、一言交わすだけでは面白味がない。

 「悪ぃな、フランスの。ま、どっちにしろオレから言えるのはそんくらいだ。せっかくだし、アイツと少し話そうぜ」

 相談を遮られる形になった事に、リュイスは詫びたものの、答えられることは答えたと思っていた。結局、どうするかはシャルロット次第であるし、より具体的な行動についてのアドバイスを求められる訳でなければ、特に補足することはない。
 ひとまず、話は終わったとばかりに、ニューフェイスの顔を間近で拝んでやろうと提案した。

>>シャルロット 箒&フィル

5ヶ月前 No.130

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第1アリーナ/フィル、箒】

フィル「アハハ!口説いてないよー。すぐにそっちに行くね!」

箒「なっ!…勝手に出歩くのは…」

リュイスの誘いに応じ、箒の静止を聞き流して真っ直ぐ昇降口へと駆けていくフィル。
一気に階段を下り、アリーナを全力ダッシュして二人の目の前に来た時には興奮と息切れでその場で両膝に手をつき肩を上下させていた。

フィル「ハァ…ハァ…思ったよりも距離があったんだね。少しペースを間違えちゃったよ。」

深呼吸がてらに大きく伸びをしながら照れ臭そうに笑う姿に周りの女子は思っていたよりも背が高いことと今までの男子とはまた違うタイプの人間であることを感じたことだろう。

フィル「あらためて自己紹介!イタリアの代表候補生、成り立てほやほやのフィル・カルディオです。気軽にフィルって呼んでね!」

そう言ってリュイスとシャルロットそれぞれの手を取り、両手で握手を交わす。

フィル「いやぁ同じ代表候補生だけど、雑誌に載っていた人達が目の前にいると気分が高揚するよね!僕は取材が来る前にこっちに来たからあまり公にされてなくてね。」

完全に二人はおろか周囲を置いてきぼりにして喋り続けるフィル。
まだ編入していないはずなのにこの場は既にフィルのペースに圧されている。

フィル「そうだ!二人は"御上零治"って知ってるかな?」

>リュイス、シャルロット、all

5ヶ月前 No.131

シャルロット @blize859☆wKMk21AYDk6 ★XfXF0jdJYf_xGQ

【第1アリーナ/シャルロット】

―それがしっくり来ねぇなら、何かするって方向に変えりゃ良いんじゃねぇか―

「何かをする…うんそうだね。うだうだ考えるよりも行動したほうがいいよね。」

リュイスの言葉に納得したのかうんうんと頷く。
シャルロットの悩みの重みが少し軽くなったような気がした。
今度北城さんにあったらもう一度話しかけてみようと思うのであった。

一方イタリヤ代表候補生ことフィルの活弁はさすがイタリア?というべきなのだろうか
初対面でもすごく話しかけてくる。なんだか親しみやすそうな感じがシャルロットが持ったフィルの印象であった。
そして御上零治のことで知っている?と聞かれた時

「同じクラスじゃないけどきっと教室にいるんじゃないのかな。」

≫フィル リュイス

【返信大変遅くなってしまって申し訳ございません】

4ヶ月前 No.132

グリーヴァ @arthur ★iPhone=za2aSymOHK

【IS学園・第一アリーナ/リュイス・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 案外、冗談の通じないやつなのか?とリュイスは訝しんだが、降りて来いという呼びかけにフィルは応じた。
 彼の姿が昇降口へと消えてから、アリーナへと姿を見せるのにそう時間はかからなかった。息を弾ませながら、はにかんだように笑顔を見せる。中性的な顔立ちだったが、近くで見ると意外にも背丈が高いとリュイスは感じた。

 「オレはリュイス・ベルダムンド・イ・シエルバ。ま、リュイスで良いぜ」

 握手に応じながら、リュイスもまた自己紹介を返す。続く彼の口振りからすると、シャルロットとリュイスを知っているようではあったが、自己紹介とは何もただの情報交換ではない。コミュニケーションの一つとして大いに意味を持つ。
 今時珍しい男だな、とリュイスは思った。昨今の女尊男卑の気風は強く、道の端を歩く男が増えている中、フィルは女性に対してもリラックスして接してくる。イタリア人の気質というものもあるのだろうが、フィルの明るさをリュイスは悪くないものだと感じた。
 ここ数週間ほど世界を沸かし続けている人物の一人に話題は転換する。御上零治。織斑一夏に続いて現れた男性のIS操縦者であり、そして日本人でありながらもロシアの代表候補生になった少年。

 「まぁ人並み程度にはな」

 大人しそうな転校生の顔を思い出すと、リュイスはぶっきらぼうにそう答える。
 まだ話したこともなければ、IS操縦者としてどれほどの実力を持つかも分からない。結局、リュイスが持っている御上零治の情報と言えば、そこらの女子生徒が持っているものと大差はなかった。
 最もその捉え方は黄色い声援を上げる方向性のものではなく、政治的な意味でのものではあったが、 それはフィルに話すことではないだろう。知っているかという問いに対しては適切ではないように思えた。

>>フィル シャルロット

4ヶ月前 No.133

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第1アリーナ/フィル、箒】

フィル「?…おかしいなー。零治のことだからもっと注目されていると思ってたんだけど…。」

シャルロットとリュイス、二人の淡白な返答にフィルは首を傾げる。
世界に数少ない男性のIS操縦者、それだけで他の操縦者…ましてや代表候補生ともなれば警戒や興味などで多少マークされてはいるだろうと思っていたからだ。

フィル自身もイタリアでは軍の人間や他の代表候補生にまるで監視されているかのように目をつけられ、おちおち通販で手に入れた日本の漫画もろくに読めない時期があった為、零治もそうなっていないか心配していたのでこの反応は予想外だ。

フィル「んー…とにかく教室に行けば会えるかもしれないんだよね?よし、なら早速……うッ!?」

シャルロットの教室にいるかもしれないという答えを頼りに踵を返したところでフィルの顔が青ざめる。

そこにはどこから持ってきたのか…木刀を携えフィルの行く手に立つ箒の姿があった。
顔は笑っているように見えるが溢れでる殺気が彼女の背後に鬼の形相を象っている。

箒「…勝手に出歩かれては困りますと再三申し上げたはずですが、今度はどちらに行かれるつもりですか?」

フィル「あわ…あわわわわわわ…!」

あまりの迫力に思わずその場で腰を抜かすフィルに箒はゆっくりと歩み寄り、木刀で彼の足元を突き、ヒビを入れる。

箒「そういえばまだ剣道場にご案内していませんでしたね。丁度今は剣道部が活動していますし……"体験入部"でもしましょうか?」

フィル「ひぇぇぇぇぇッ!リュイス君!シャルロット君!助けてぇ!」

体験入部という一言に身の危険を感じ、震えながらリュイスとシャルロットの背後に隠れるフィル。
しかしそんな事で彼女から逃げられる訳もなく、すぐに襟首を掴まれ、二人の陰から引きずり出される。


箒「……訓練の邪魔をしてすまない。あとは私に任せてくれ。」

二人に謝罪し、フィルを引きずりながらアリーナを後にする箒。

昇降口の影に消えるまでの間、アリーナには「わーん!ごめんなさーい!」というフィルの哀れな声が虚しく響いていた……。

>リュイス シャルロット all

4ヶ月前 No.134

シャルロット @blize859☆wKMk21AYDk6 ★XfXF0jdJYf_xGQ

【シャルロット/第一アリーナ】

「嵐のようにやってきて嵐のように過ぎちゃったね。」

リュイスに苦笑いでそう告げるシャル。
実際にそうであったのでまちがいはなかった。

「ん?」

端末から何か連絡がきたとお知らせがはいった。
端末を取り出しその連絡を確認する。

「えっと『数日後よりミスリス社協力によるIS模擬試験を開始することが決定された。このメールが届いた生徒はミスリル社によって選抜された者として出席すべし』」

≫リュイス ALL

【次回のレスでミスリル社によるIS模擬試験ということでその旨のレスを投げたいと思います】
≫ALL本体様

4ヶ月前 No.135

リュイス @arthur ★iPhone=NMW1ie06IW

【IS学園・第一アリーナ/リュイス・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 二人のそつない反応に、フィルは肩透かしを食らったようだった。
 確かに新たな男性操縦者は興味深い存在ではあるし、単にISの技術研究という点のみならず、それを通して女尊男卑の社会すらも変えかねない。だが、零治が初めてISを起動してから半月程度しか経たず、ロシアという国家に保護されているような状態では、情報など集まるはずもない。
 どうせIS学園に編入するのであれば、そこで彼について調べるのが適当だろう。それ以前にスパイを送り込もうにも、満足な情報が得られるとは限らないし、それが発覚すれば国際問題に発展する。まして、あのロシア相手にスパイ戦を挑もうとは、スペインの首脳陣は考えなかったようだ。
 そうして、零治が編入して来たのが昨日。いかに優秀な調査員がいたとしても、まず実際に起こった出来事の数が知れている。結果として、リュイスの持っている情報は限られた。全敗したと言う模擬戦もすべて見たが、初起動から半月ではあんなものだろうとも思う。

 「 こっちも新学期で色々あんだよ、興味はあるけどな」

 そのあたりの政治事情は伏せて、やはり投げやりにそう答える。
 そこまで話したところで、ただならぬ殺気を纏った箒がアリーナへと入って来た。勝手に動き回っていたフィルを連れ戻しに来たらしい。
 やべぇ、降りて来いっつったのオレだ。腰を抜かすフィルを見ながら、リュイスもまた冷や汗を流すが、箒はフィルを引きずって退場していく。
 彼の悲痛な叫びを聴きながら、ほっとしたところでシャルが苦笑まじりに話しかけて来た。

 「ああ、まぁ悪いヤツじゃなさそうだ」

 同意すると、リュイスの携帯電話がバイブレーションする。私的な用件かとも思ったが、その内容は要するにISのテストパイロットをしろということだった。学園のスポンサーからこういう依頼が来ることは珍しくない。特に専用機持ちともなれば、高い操縦技術があるので、一般的な生徒よりもこうした仕事の数は増える。

 「兄貴のIS以外は乗る気が起きねぇんだけどな」

 気は進まないが、代表候補生である以上、やりたくないは通るまい。

 「ま、その前に明日の実戦訓練か。しかし、数日後ってまたあやふやだな」

 調整がうまく進んでいないのだろうか。首を傾げたものの、追って連絡はあるだろう。

 「オレは少し動いてから帰るわ。あんま気詰めんなよ」

 シャルロットにそう声をかけると、ISを展開してアリーナの中央へと飛び込んでいった。

【すっかり忘れてましたが、実戦訓練イベントもありましたね。そっちはミスリル社のイベントの後に、時系列を遡る形でやりましょうか】

>>シャルロット (フィル&箒)

4ヶ月前 No.136

ラファエル @arthur ★iPhone=vgDvoCiaT5

【IS学園・第二アリーナ/ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 放課後のISアリーナはどこも自主練習に励む生徒で賑わっている。ここ第二アリーナも例外ではなく、数の限られたISを生徒たちが交代で操縦していた。半年前はたどたどしく歩行や飛行をしていた一年生たちも本人の努力と教師陣の指導もあって、今では他の生徒との衝突にすら気を配って模擬戦闘を行なっている。
 皆、集中して取り組んでいたが、ふと誰かが驚きと歓びを交えて声を上げる。その視線の先には一人の青年がいた。
 名工が掘り出したかのように精悍な、それでいて端麗な顔立ちは目が醒めるで、金色の瞳には強い知性が宿り、切れ長の目の形が鋭さを感じさせる。加えて、引き締まった口元と高い鼻梁、筋肉質な肉体が男性的な魅力を高めていた。

 「お気になさらず」

 アリーナのほぼ全員が自分を注視していることに気付くと、そう微笑を浮かべて声をかける。甲高い声が交錯したが、それにどぎまぎすることもなく、青年はISを呼び出す。
 意外にもそのISは専用機ではなく、スペインの量産機であった。もちろん扱いとしては専用機としての登録がされているが、性能面は全く変わらない。
 鋭角的なフォルムを持ち、それこそ戦闘機が鎧に形を変えたようなそのISは青年の体を包み、その凛々しさをなお引き立たせていた。

 「あ、あのっ!よろしければお相手頂けませんか!?」

 女子生徒の一人が勇気を振り絞って声をかけた。周囲がざわめき、次いで固唾を飲んで青年からの返答を皆が待つ。

 「喜んで。私もこいつを動かしたかったからね、こちらこそよろしく」

 青年の快諾を聞くや否や、残りの女子生徒たちも押し寄せた。次は私が!いや私!サイン下さい!写真撮らせてください!などなど、関係のない頼みごとも含まれていたが、青年は苦笑してこう答えた。

 「じゃあ、纏めて相手をしようか」

〜〜〜

 それが三十分前の話。青年ことスペイン代表であるラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバは宣言通り、アリーナ内にいたIS五機を同時に相手にし、そして勝利した。
 見ていた者はもちろんとして、相手取った者も信じられなかっただろう。即興で組んだチームとはいえ、五体一の戦力差が覆ることなど、まずはない。それを量産機でラファエルは実現してみせたのだ。
 才能の違いを見せつけられ、意気消沈していた生徒たちだったが、ラファエルに呼び止められ、今は座って彼の話を聞いていた。さながら授業中にも思える光景だが、聞き手の表情はいずれも真剣である。ラファエルは先程の戦闘についての解説などを踏まえて、決して先の勝利がただの才能による賜物ではなかったことを教えた。

 「……とまぁ、要するに私が言いたいのは機体の性能以前に操縦者の技術が第一だと言うこと。忘れがちだけど量産機にもそれぞれ特性があって、カスタマイズ次第でさらにまた特徴が生まれる。それをしっかりと理解してやって、自分に合う戦いを見つければ、専用機持ちとも十分に張り合えるだろう」

 講義の締めくくりに彼はそう言うと、生徒たちは納得したようにしきりに頷いた。
 量産機は軽く見られがちではあるが、実際に軍などで運用されるのは量産機であり、そもそも優れているからこそ量産されるのだ。機体の性能を理解し、自分の得意とする戦術を当てはめていけば、巨人殺しの余地もある。ISの開発者もしているだけあって、この手のことに関しては知識があった。

 「さて、じゃあそれを踏まえて今度は面子を変えてやろうか!」
 「「「はいっ!!」」」

 女子生徒たちの気合の良い返事を聞いて、ラファエルは再びアリーナへと降りた。バリエンテを軽く動かすつもりが、こうなってしまったのは彼自身が情熱家の気質を持つが故だろう。
 先程とはまた違う生徒たちがISへと乗り込んだのを確認して、ラファエルもまたISを起動した。

【書いててちょっと強過ぎないかとも思いましたが、スペイン代表になるくらいなのでこんな感じにしました。単機でMやスコール、山田先生あたりと互角に戦えるイメージですね。】

>>(ステラ) ALL

4ヶ月前 No.137

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

ーーー退屈。

アリーナに据えられた観戦席の一つに腰掛け、各々の訓練に勤しむ生徒達を上から眺めていたステラはその様子を上記の一言で片付ける。

零治への"罰"の為、少しでも広い面積で使える場所をと常にほぼ満員の第一アリーナを初めから候補に外しここ第二アリーナに赴いたのだが、その光景は無駄な時間の浪費と言わざるを得なかった。

初心者には目を瞑るとして模擬戦闘はまるで部活の延長。中には緊張感のない歓声や戦闘に関係ない会話をしながら銃の引き金を弾いている。
身にならない訓練、不必要な馴れ合い……あれであの中に代表候補を目指す者が何人いるだろうか。

ステラ「…あれを全て凪ぎ払えばこのアリーナを丸ごと使用しても問題ないかしらね。」

等と冗談混じりに呟いているとまたもや一際大きな歓声が聞こえ、目を移すとステラは目を見開いた。

遠目からでも分かる他とは違う気品と力強さを併せ持つ金髪の偉丈夫。
加えてスペインの量産機"バリエンテ"を駆る者と言えばこの学園に一人……彼女の目的を阻む最大の壁。

ステラ「ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ……!」

思わぬ人物の登場に思わず身を乗り出すステラ。
彼女にとっては嬉しい誤算。学園に在籍している要注意人物の中で彼のデータだけはまだ不十分であり、近々行われる実戦訓練まで収集はお預けと思っていたからだ。

しかも都合の良いことに女子生徒の一人の申し出から多対一で手合わせを始めようとしている。
あまりに無謀……されどステラにとってこれほど良い転び方はない。

ステラ「見せてもらうわ……スペイン代表の実力をね。」


ーーーーー

三十分後…。
五対一で始まった模擬戦は特に見処もなくラファエルの圧勝で幕を閉じた。

ステラ「案の定……というより柄にもなく期待し過ぎたわ。」

いくら実力が違うとはいえ多対一ならば追い詰められはせずともラファエルの本気を一割程度引き出せるだろうと思っていた自分を恥じる。

これではデータとして余りにも収穫が少なすぎる。
せっかくの好機だ。みすみす棒に振る訳にはいかない。

…携帯していた自身の端末を開き、何かのコードを叩いては、閉じる。

そうした後に席を立つとそのまま観覧席からアリーナに向かって飛び下り、着地する。
普通の人間ならば只ではすまない高さにも関わらずステラは平然とし、講義の後に再びISを起動しようとするラファエルに拍手を贈りながら近づく。

ステラ「流石はスペイン代表。見事な腕前ね。ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバさん?」

ステラが現れた途端、先程まで熱の入っていた女子生徒達の何人かが彼女の目を見てまるで氷付けにされたように萎縮する。

よく見ればその女子生徒は授業でステラに叩きのめされた生徒だった。

わざとらしくその女子生徒の一人に笑みを浮かべ、再びラファエルの方を見る。

ステラ「お忙しいところを大変恐縮なのですが、これからロシアの代表候補を鍛えたいのでアリーナを使わせていただけますか?」

普通ならばこの言葉は間借りの意味で使われるだろう。
しかし彼女の口調からは明らかに「明け渡せ」という意が込められていた。

>ラファエル all

4ヶ月前 No.138

ラファエル @arthur ★iPhone=ZW9Z5bVP1g

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

4ヶ月前 No.139

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

ステラ「稽古……ですか?」

自身の要求に対してのラファエルの返答にステラは眉を細める。そして次の瞬間、彼女は腹を抱えて笑い声を上げた。

ステラ「スペイン代表は冗談がお好きなのね。私にはこの場に訓練する必要性がある生徒は見受けられませんが。」

そのあまりにも無情な一言に僅かにやる気を見せていた女子生徒達の目から光が消える。
彼女達の反応を見て、ステラはさらに続ける。

ステラ「…貴女達は何の為にISに乗っているのかしら?学園での必須科目だから?部活の延長?それともお友達とのレクリエーション?……この中で何人が今の例えと異なる答えを返してくれるかしら。」

金色の目が言葉を失う生徒達を見回し、やがて一人の生徒に止まるとゆっくりと歩み寄る。
その女子生徒は代表候補レベルとは行かないまでもクラス内で操縦技術に自信がある方で、現に学園に転入したての御上零治に実技の際に一番最初に勝利し……そしてその後ステラに一番最初に倒された少女だ。

ステラ「私が求めるのは数多の国を退ける最強のブリュンヒルデ。けれど貴女達からは頂点を目指す意志なんて微塵も感じられない。」

彼女の首輪が光り、右腕部と「角」が部分展開される。

まさか…と涙ぐみながらその場でへたりこむ少女の顔に手にした槍の穂先を向け、そしてーーー。

ステラ「お呼びじゃないわ。素質も目的もない人間なんて。」

殺気を込めた打突で貫いた………ただし少女自身ではなく彼女のこめかみを横切った先の地面に、だ。

しかし殺気に当てられた少女はその場で意識を失い、異変に気づいた彼女の友人らが駆け寄り、医務室へと向かう。
……その間、ステラを睨みつけるどころか目を合わせる者もいなかった。

ステラ「……如何かしら?貴方の教え子は稽古をつける前に既にやる気を失ってしまいましたが。」

部分展開を解除し、再びラファエルを見据えるステラ。

これで用意は整った。

>ラファエル all

4ヶ月前 No.140

シャルロット・北城 @blize859☆wKMk21AYDk6 ★XfXF0jdJYf_xGQ

これはステラとラファエルの戦いとは別の物語である。

【第一アリーナ/シャルロット、????】

(北城さん、今日も学校にきていなかった。大丈夫なのかな。)

リュイスに言われた通り自分なりに北城と話したかったものの、その肝心な北城がいなかった。
同じ寮部屋にいるステラに聞いても「知らないわ」とまるで関心がないとばかりの返答が返ってきた。
北城は大丈夫なのだろうか。
でも今はこれからおこなされる新型IS試験に向けて集中しないと…
シャルロットの気持ちは未だに晴れないが目の前のやるべきことに視線を向ける。

シャルロット達と対峙するかのように全身装甲(フルスキン)展開されている黒いIS。
あれがミスリルエレクトロニクス社が開発したと言われているものだろう。両腕には武装らしきものが装備されている。
その向こう側(観戦席)にはミスリル社の技術開発部が人間が機器を準備している様子が見える。
あちらの準備が出来次第、試験が開始されるであろう。

≫ALL

4ヶ月前 No.141

ラファエル @arthur ★iPhone=bOxOOGfdJX

【IS学園・第二アリーナ/ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 痛快話でも聞いたように、ステラは声を上げて笑った。最もその声色には侮りと嘲りが多分に含まれてはいたが。
 彼女は女子生徒たちに目標設定とそれに対する熱意の低さを辛辣につついた。生徒たちの反応は様々だったが、いずれも好感触を覚えているものはいない。
 制止しようかともラファエルは考えたが、ここまで険悪な空気になってしまっては訓練をしたところで、感情に振り回された私闘にしかなるまい。なにより提案したのは自分でこそあるが、これに反論すべきは彼女たちだろう。
 だが、それもあくまで言葉のみで争いが行われていた場合のみだ。ステラはISを部分展開すると同時に、何のためらいもなく刺突を少女へと見舞った。無論、当てるはずはないのだが、人の身の丈を超える凶器が自分のすぐ横を抉り抜けば、その精神は大きく揺さぶられるだろう。哀れにも標的にされた少女は気を失って、保健室へと運ばれていった。
 憤懣やるかたないといった様子の少女たちに、ラファエルは「大丈夫だ」とだけ言って行かせる。
 二人だけになったアリーナで、ラファエルは先程のステラの言葉を思い出す。素質と目的。思わず、ラファエルは端麗な顔に皮肉な笑みをひらめかせた。

 「……単刀直入に聞こう。彼女たちを随分と貶したが、御上零治はその素質と目的とやらを備えているのかな?」

 ISに触れてからまだ一ヶ月と経っていない人間に素質を感じるのは容易ではないが、目的については別である。これから探していく、などの理屈が通用するのであれば、彼女たちはあそこまで言われる謂れはない。
 まして各国の代表候補生たちには及ばずとも、IS学園への入学を果たしている時点で決して軽く見られるほどの素質ではないのだ。磨けばそれこそ代表候補生に比肩し得る原石がいる余地は十分にある。
 それにも関わらず、御上零治の為にここまでするのは何故なのか。男性にも関わらずISを動かせる、という点は学問的な側面で見れば興味深いが、必ずしもIS操縦者として優秀であるとは限らない。それこそ、これまで勉学と訓練に励んできた彼女たちの方が光るものはあるはずだ。
 他人の努力を否定し、その時間を奪った理由として、素質と目的を理由とするならば、せめて御上零治はその二つの要素を持っていなければならないだろう。

>>ステラ

4ヶ月前 No.142

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

思惑通り、邪魔だった外野がアリーナを後にし、この場にはラファエルとステラ…両者のみが残され、アリーナ内は先程までの活気溢れる訓練場とはうって代わり、静寂に包まれた決闘場へと変わる。

準備は出来た。ラファエルが想像通りの男であるならここで引くことはないだろう。
ゆっくりと首輪に手を添え、埋め込まれた黒曜石に触れる。

しかし起動する直前、皮肉な笑みと共にラファエルが問いを投げ掛けたことで今しばらく待ったをかけられ、眉間にシワを寄せる。

ステラ「成る程…確かにそれを明かさなければ不公平に捉えられるのは当然…。けれど残念。目的に関しては今は私と零治、二人の利害が一致しているからとしか申し上げられません。が、少なくとも先程の有象無象……あら失礼。貴方の教え子達より上を目指す意志はあることだけは断言させていただきます。」

若干垣間見せた言葉の刺を口に手を添える素振りで誤魔化すフリをしながら、おおよそ納得できない返答を述べるステラ。
そして今度こそと黒曜石に触れ、自身のISを起動させる。

『ジヤヴォール・ヴォルク』

黒い狼の意匠を施した西洋鎧型の第三世代近接特化型。
名義上は彼女の専用機として登録されているが、その実銀夜を開発する際、基礎スペックのデータ収集のために開発者である"御上美月"が作ったテスト機体であり、本来ならば銀夜完成後にはスクラップにされる予定だった未完成品。
当然その性能は完成品である銀夜には及ばず、既存の量産機と比べてもその一歩上程度と中途半端な代物であったが、彼女…ステラ・ピアースの技量と発現した単一仕様能力によって不敗神話を築き上げるまでに至る機体となっている。

ステラ「素質については……語らずともこれから始めることの中で理解していただけるかと。そして私に勝てば先程申し上げなかった目的の一端くらいはお話ししましょう。」

可変式突撃槍型ランス「角」を展開し、構える。
これで乗ってこないのはある意味大物だが、目の前にいるラファエルという男がその類いの大物ではないことは確かだ。

>ラファエル all

4ヶ月前 No.143

ラファエル @arthur ★iPhone=SYnO2fb4uM

【IS学園・第二アリーナ/ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 「公然と人の志を否定する以上、己の志は包み隠すべきではないな」

 微笑を消して、ぴしゃりとそう言い切る。政治的な思惑が絡んでいるであろうことをラファエルは予想したが、それならそれで他人の意志を見下し否定すべきではない。否定出来るとすればそれが人の道を大きく外れたものであったり、もはや意志とも呼べない、ただ欲望を満たす為だけに行われる類のものしかあるまい。
 ささやかながらも先程の女子生徒たちは自分たちの目標を持ち、あるいはそれをはにかんで隠すかも知れないが、だからこそ他人のそれを否定する道理がないことも弁えている。
 己の道の為に他の全ては押し退けて通る。倫理的な是非はともかくとして、それ自体を否定するつもりもない。だが、それならば正々堂々と自分の旗を掲げるべきではないのか。

 「結構だ。いずれ大音声で聞かせてもらおう」

 ラファエルは不敵に笑うと取引を拒絶した。そんな小さな餌などぶら下げず、好きなだけ自分の戦いを感取っていけ。言外にそう言っているのである。
 ステラからすれば、あるいは屈辱とも感じられるかも知れない。合理の面で考えれば、要するにラフェエルは何の見返りもなしに戦闘データをくれてやると言っているのだ。これほど美味い話もそうはないが、逆に言えば口にも出せないお前たちの志など、一回の戦闘にすら及ばないと突き放しているのである。傲岸不遜ではないが、恥を知らないわけではないステラからすれば、何も感じないことはないだろう。

 「覚悟しろ、不敗神話の崩壊だ」

 中指の指輪が光ったかと思うと、次の瞬間にはバリエンテに身を包んだラファエルが宙へと浮かんでいた。
 戦闘開始までの秒数が画面へと浮かび上がる。5、4、3、2、1・・・かくして、黒狼の不敗神話は崩されるか、あるいは新たに積み重なるかの分水嶺を迎えた。

>>ステラ

4ヶ月前 No.144

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

ステラ「…思った通りの男で喜ばしい限りだわ。」

ラファエルがバリエンテに身を包み、戦闘態勢に入る様を見上げながら、それまで丁寧であった口調からいつもの強気なそれに変わるステラ。

目の前にいる男を学年や年齢関係なく打ち払う為の簡単な切り替えというやつだ。
最も彼女自身、ラファエルに敬意を払っていた訳でなく表面上での態度だったのだが……。

装着したバイザーでバリエンテのスペックをスキャンする。
特に個人的にカスタマイズされた形跡はなく、過去に資料で目にした通り機動力に特化した第二世代全距離対応強襲型。
全くもって代わり映えのしない機体であるにも関わらず先の模擬戦で5機を相手に圧倒していた事実を見るにラファエルの操縦技術は一国の代表を担うに相応しい実力と認めざるを得ない。

ステラ「遊びは無し。最初から、本気でいくわ。」

戦闘開始のカウントダウンが0を告げる。
瞬間、槍の穂先がラファエルの胸を捉えていた。

瞬時加速(イグニッション・ブースト)……既に最初の起動時から"溜め"に入っており開始と同時に炸裂させる準備を整えていたのだ。

ISに備え付けられている『絶対防御』は不意討ちに関しては発動することが出来ない。
直撃すれば機体の損傷はもとより操縦者もただではすまないだろう。

先端がボディに届くまで後数p……しかし彼女はこの攻撃が決まることなど考えていない。

ステラ(ーーーさぁ、どう捌いてくるかしら!)


>ラファエル all

4ヶ月前 No.145

ラファエル @arthur ★iPhone=qt8Zne2VSc

【IS学園・第二アリーナ/ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 戦闘開始までのカウントダウンが0を迎える。
 肉迫したステラの刺突は空気を射抜き、瞬間加速の勢いを穂先に乗せる。猪突猛進だと一笑に伏す余裕はラファエルには無かった。二つある近接ブレードを呼び出し、一振で破城槌の如き一撃を受け流しつつ、もう一振で彼女の胴を薙ぐように振るって入れ違う。開始から一秒もしない攻防で、両者の位置が入れ替わり、そしてその頃にはラファエルの右手には近接ブレードではなく、アサルトライフルが握られている。
 銃声が三回に渡って鳴り響き、銃弾が大気を抉り抜いて飛ぶ。牽制の射撃が二つに、本命の射撃が一つだったが、完全に回避しようものなら速攻とは行かず、かと言って攻撃を仕掛けようものなら、いずれかへの被弾あるいはシールドバリアを展開するなどの対策を練る必要があるだろう。

 「こちらも大言壮語を吐いた以上は負けられないのでな!」

 初手から思い切った突撃を敢行して来た事に警戒してか、すでにアサルトライフルからサブマシンガンに装備を持ち替えると、中距離ほどを保って弾幕を展開する。
 不敗神話を崩してやる、という自身の宣言をラファエルは容易なものだとは考えていない。ステラ・ピアースの操縦技術は各国代表にも届く領域にあり、また愛機のことを熟知している。加えて、量産機とはいえ実力者と認めた自分に対して、思い切った先制攻撃を仕掛けて来た。判断力に関しても目を瞠るものがある。
 気を抜けば、いや抜かなくとも落とされかねない相手だ。故にラファエルは迂闊な近接攻撃は仕掛けず、中距離ほどの距離を保っての射撃戦を狙ったのである。遠距離に出れば、あの両肩の大砲を放ってくるだろうし、かと言って近距離に出ればあの突撃槍に双剣で挑まねばならない。
 相手の土俵で戦う義理はないので、自身に勝因を作るよりも、相手に敗因を作ることをラファエルは基本的な方針として定めた。

>>ステラ

4ヶ月前 No.146

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第一アリーナ/零治、フィル】

ーーーその日の放課後、第一アリーナは訓練場としてではなくとある会社の開発したISの試験場となっていた。

ミスリルエレクトロニクス社。

つい最近になってIS事業に参入してきた新参者でありながら一部の大企業に注目の的として名を上げられている新興企業である。

注目の点は代表取締役が元モンド・グロッソの出場者の『ミスリル・ア―ゼ・クランベル』であること。
そして他社とは違いISを軍事目的ではなく『エンターテイメントの一つに』という企業理念。

モンド・グロッソに出場した彼女が何を思い、何故その言葉を掲げてこの事業に名乗りを上げたのか……そんなミステリアスな部分もメディアの目を引いているのだろう。

そして本日はそのミスリル社からの要望で新型ISの運用試験をここ第一アリーナを用いて行う予定らしい。

当然、興味を持たれない訳もなく放課後のアリーナの観戦席にはミスリル社の技術者の他に新型を見に来た生徒達が試験開始を今か今かと待ちわびていた。

無論、アリーナをとりわけ見渡せる絶好の席を確保した
零治とフィルも例外ではなかった。

フィル「あー早く始まらないかなー。あ、零治。ポップコーンで良かった?」

零治「どこからそれを!?」

ステラに渡されたハンディカメラの動作を確認しながらフィルが抱えているバーレルいっぱいに盛られたポップコーンに仰天する零治。
数年ぶりに再開を果たしてから数日間。彼の突拍子もない行動に驚かされ、その後で互いの反応を見て笑いあうのが常になり零治の学園生活に居心地の良い時間が増えた。

……何故か一部の女子生徒からの視線が増えた気がするが。

フィル「あ!零治、シャルロット君だよ。」

肩を叩かれ、アリーナに目を向けると今回の試験で新型の相手を務めるシャルロットが自身のISを展開して現れる。
そしてそれと対峙する位置にもう一機。ISでは珍しい全身装甲(フルスキン)の黒い機体が立っている。

零治「あれがミスリル社の新型……。」

録画ボタンを押し、両者をしっかりと液晶画面に写していくーーー。

>シャルロット達 all

4ヶ月前 No.147

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

ステラ「そう!貴方ならそう対処するでしょうね。」

最速の槍の一撃を見事に受け流され、胴への反撃が迫る危機的な状況の中、ステラは怯むことなくむしろニヤリと笑みを浮かべる。
即座に左右のスラスターの出力を瞬間的に上げ、剣の軌道と同じ方向に身体を回転(スピン)させながら回避し、ラファエルの後方へと突き抜ける。

この間、僅か0.7秒。

俗に言う「瞬きする間もない」時間の中で両者は互いの実力を再度確かめる。

ステラが振り返る前にラファエルは間髪入れずに剣からアサルトライフルに変え、三発の銃声を響かせる。
ハイパーセンサーによる知覚強化をもってしても、着弾までの猶予は体感時間でおよそ1秒。
回避は不能………しかしステラは回避する素振りすらなく振り向き様に左腕で三発の銃弾を凪ぎ払う。

否、正確には左腕ではなく左腕から伸びた"爪"だ。

ステラ「『光爪(スヴェート・ノーガチ)』…滅多に使わない奥の手よ。出し惜しみは無しって、信じてもらえたかしら?」

左腕の光爪を解除し、得意げに首を傾げてみせるステラ。早々に手札の一枚を晒したにも関わらず未だ余裕綽々といった表情を浮かべている。

余裕綽々のステラに今度はサブマシンガンに持ち替えたラファエルが中距離から弾幕を張る射撃戦を仕掛ける。
近距離の槍、そして恐らく肩の砲を警戒しての判断だろう。
敵の武装の脅威を察知し瞬時に戦術を変えていく対応力……流石は代表クラスの実力者だ。

ステラ「けれど御生憎様。私に対応できない距離はないのよ。」

銃弾の雨を難なく回避しながら、ガシャン…という音と共にステラの槍が可変し、穂先の中からガトリングが既に回転を始めながら姿を現す。

ステラ「踊りなさい。」

彼女の手にした機銃が唸りを上げてラファエル目掛けて銃弾を浴びせにかかる。

>ラファエル all

4ヶ月前 No.148

シャルロット・北城 @blize859☆wKMk21AYDk6 ★7gqmMkEWNn_xGQ

【シャルロット/第一アリーナ】

『そろそろ始めます。』
「は、はい!」

ミスリス社から通信が入ってきた。
どうやらあちらの準備が整ったらしい。
考え事していたらシャルロットは我に帰り、再度目の前のISを注視する。
10…9…8…上空に映し出されるホログラムにカウントダウンが映しだされる。
2…1…0と同時にブザーがなった。試験スタートの合図だ。

「先手をもら――!」

両手にサブマシンガンを武装したその時であった、帯状のビームがシャルロットに襲いかかる。
瞬時に回避したものの、サブマシンガンはそのビームによって両断されるのであった。
漆黒のISは初見でシャルロットの高速切替(ラピッド・スイッチ)に対応したのはシャルロット本人が一番驚くであろう。

「それならこれで!」

次に装備しシールドの裏に装備したのは69口径のパイルバンカー。灰色の鱗殻(グレー・スケール)。
イグニッションブーストで一気に間合いを詰めてきつい一撃をお見舞いしようとしたその時であった。

「ッ!!きゃあ!」

接近したその時にはもうすでにシャルロットの後ろにあの漆黒のISが廻り込んで、蹴りをお見舞いするのであった。

≫零治、フィル ALL

4ヶ月前 No.149

ラファエル @arthur ★iPhone=182GyRlqE2

【IS学園・第二アリーナ/ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 アサルトライフルの三射撃は左腕の『スヴェート・ノーガチ』に斬り払われて霧散する。回避に迎撃を交えるかと予想していたが、まさか全てを近接武装で対応するとは予想外だった。
 とはいえ、戦闘の展開そのものは想定外ではない。サブマシンガンによる中距離射撃戦に切り替えると、ステラも同様に突撃槍に搭載されたガトリング・ガンによって応射する。

 「フラメンコにしては物騒なリズムだがな」

 軽口を叩きながらも、スラスターの推進力とPICによる慣性制御の特性を理解して、空中にそれこそステップでも描くように細かく展開された弾幕を回避する。側から見れば、思わず感嘆の声でも上げてしまうだろうが、対峙している者からすれば、憎たらしく映る代物であるかも知れない。
 中距離戦における若干の有利をラファエルは確信し始めていた。確かにあのガトリング・ガンも決して無視出来ない脅威ではあるが、構造上、どうしても射撃に特化したサブマシンガンと比較すると小回りが利かなくなる上に狙いもつけづらいだろう。あらゆる状況での戦闘を想定した上で考えれば優れた兵器ではあるが、中距離戦のみに持ち込んだ場合であれば、あるいはこちらに分があるのではないか。
 初期の方針を変更することはなく、ラファエルは空隙を埋めるように再び弾幕を展開する。若干の有利とは薄氷である。常に距離を味方につけなくてはならない。踏み間違えることがあれば、黒き狼は容赦なくラファエルを氷面下の湖水に叩き落とすであろう。
 弾幕を途絶えさせることなく、斜め下方へと急降下する。近接戦に持ち込むにはステラも急降下する必要がある。その際にカウンターを叩き込めば、大きなダメージを与えることができるだろうし、仮に誘いに乗らなくてもラファエルとしては問題ないのだ。

>>ステラ

3ヶ月前 No.150

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3


【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

空中を踊る二機のIS。絶え間ない無数の弾丸の雨。
既に第二アリーナは両者の苛烈な攻防によって地面は抉れ、壁は削がれ、防御シールドは悲鳴を上げていた。

中距離の射撃戦に持ち込んだものの状況は未だ有利とは言い難いいものであることをステラは察していた。
武装が豊富とはいえジヤヴォール・ヴォルクはあくまで近接特化型。文字通り真価が発揮されるのは高い機動力からの近距離攻撃。
ラファエルもそれを知ってか弾幕を張りつつも自分から仕掛ける素振りは見せず、常に一定の距離で様子を伺い、ステラが再び近接攻撃をするのを"待っている"。

消極的だが一部を除き、燃費の悪さがネックであるISとの戦闘においては最適解といえよう。
現にジヤヴォール・ヴォルクのエネルギーは既に七割を切っており、このまま攻めずにいればこちらのエネルギーが先に底をつくだろう。

だが着実に追い込まれているにも関わらずステラはこの状況を"楽しんでいた"。

考えるまでもなく常に圧倒し、他愛もなく牙の餌食にしてきたこれまでの対戦相手とは違う。今、目の前にいる男は自分が最善の一手を打つ相手として申し分なしと正当に評価し、"糧"にするべく刃を交えている。

ステラ「ーーー合格よ。ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ。」

激しい銃撃の中、ラファエルが急降下する。
エネルギーの消耗以外で相手よりも不利な高度に降下するということは何か狙いがあることは間違いないだろう。
しかしステラはあえてその誘いに乗るべく再び『角』を槍へと可変させ、シールドを展開しつつ空中で静止する。

両側のスラスターがまるで息をするように光の奔流を吐き出し、それをまた吸い込む。
瞬時加速の為のチャージ……しかも初手の一撃の時よりも膨大な量を、だ。

次に両腕、両足、スラスターに『光爪』による刃を展開し自らを包み込む。

その姿はまるでステラ自身をあらゆる物を穿たんとする『槍』へと変えるようにだ。

ステラ「………行くわよッ!!」

掛け声と共にステラの身体が弓形に跳ねる。
瞬きさせる猶予すら与えぬ最速にして最高の光の槍が銃撃などものともせずにラファエル目掛け突貫する。

>ラファエル all

3ヶ月前 No.151

ラファエル @arthur ★iPhone=VponaK5CfP

【IS学園・第二アリーナ/ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 中距離を保った射撃戦は一進一退の様相を呈しているように見えるが、IS操縦者であればすぐに気づくだろう。これが予断を許さない厳しい攻防であることを。
 鋭く狙いを定めた銃弾が秒間で幾十と飛び交い、その一つ一つを両者は回避しては撃ち合っているのだ。並行して行うには至難の技と言っても過言ではなかったが、いずれも一国の看板を背負っている。精神の弛緩を許さず、持てるだけの技量をこの状況に注いで、相手に攻め入る隙を与えなかった。
 だが、膠着した戦況はゆっくりとだが確実に消耗を与える。各エネルギーの残量、実弾兵器の弾薬、そして操縦者の心身疲労。機体の特性から燃費の良さでは勝るバリエンテはその点においてはアドバンテージを有している。付け入る隙を与えなければ、相手は消耗してそのまま戦闘不能に陥るだろう。
 しかしながら、ステラが敗北の未来を座して待つとは思えない。どこかで勝負を仕掛けてくることは疑いなく、ラファエルはそのタイミングを急降下という状況の変化によって指定した。

 「(来るか)」

 ラファエルの誘いに乗ったのか、ジヤヴォール・ヴォルクの各スラスターがエネルギーを噴き出し、そして再び吸い込んだ。
 その予備動作を見るや否やラファエルはすぐさま地表に触れるか触れないかの超低空を疾駆する。スラスターの収束は紛れもなく、瞬間加速の予備動作である。一度放出されたエネルギーはその指向性を反転させて、ISの背中を突き飛ばすかのように超加速させる。まして第三世代型ともなれば、その速さは瞬間移動のようにも見えるはずだ。
 ラファエルが横へと回避するのと同時に、先程まで滞空していた空間が空気ごとえぐり取られた。凄まじい衝撃波がアリーナ全体へと伝わり、舞う塵芥すべてを破砕したかのようだった。

 「おおおおおっ!!」

 しかしながら、バリエンテは砕けない。必殺の一撃を掻い潜ったラファエルの手にはすでに双剣が握られ、その一閃はステラの首筋を断ち切らんと風を鋭く切って振るわれる。瞬間加速の上に絶対防御のエネルギー消費が合わされば、もうジヤヴォール・ヴォルクに戦闘を続ける余力はあるまい。
 まさにラファエルの狙い通りの展開だったが、一抹の不安から彼は左手の剣を振るうことはせず、側面からの攻撃に備えさせた。絶好の隙を捉えたとはいえ、近距離は彼女のテリトリーである。加えてクレバーな彼女らしからず、ああも真っ向から向かって来られては、切り札も警戒しようというものだ。
 有利を確信した上でも、ラファエルは決して相手を侮らなかった。

>>ステラ

3ヶ月前 No.152

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第一アリーナ/零治、フィル】

フィル「ふへー…!あのひはい、シャルロッホふんの高速切替よりははふうほへるはんへ……ゴクン……相当機動力に特化してるんだね。」
(訳:あの機体、シャルロット君の高速切替より速く動けるなんて)

ポップコーンを口いっぱいに頬張りながら開始直後の僅か1〜2回の動きを見ただけで子供のように興奮し零治の肩を揺するフィル。
それもその筈、高速切替(ラピッド・スイッチ)は彼女と彼女の愛機『ラファール・リヴァイブ・カスタムII』の最大の特徴であり得意技。
大容量の拡張領域から隙なく展開される幾多の武器を戦いながら切り替えていくオールラウンダーな戦い方が彼女の強さだ。

しかし新型ISはその一見すると隙のない武装の切り替え時を突き、彼女が攻撃を仕掛ける前にいとも容易くそれを防いでみせ、かつ蹴りを食らわせるといったことを僅か数秒も経たずにやってみせたのだ。

…ふとデータ収集をしていたうミスリル社の研究員達の方を見ると何人かが小さく満足げに頷いている。

予想通りかそれ以上だったのか、いずれにせよテスト開始直前までのピリピリした緊張感を多少解きほぐす程には成果が出ているようだ。

>シャルロット all

3ヶ月前 No.153

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

ステラ(フフフ……どうやらここまでみたいね…。)

一撃で敵を沈めるはずの渾身の槍の先がバリエンテの胸部でなくその足元を砕く様を見て、ステラは自らの敗北を悟ると同時にその状況に不釣り合いな笑みを浮かべる。
実力…機体の状態…戦術…全てに手抜かりはなかった。


ただ目の前の男が自分より上手かった。


そんな無情な一言を自分自身に投げ掛けながらそれでもこれが最適解だと首筋に迫る刃を目で追いながら納得する。
これが代表……候補生との間に隔たれた壁の向こう側の実力。
例え全力ではないにせよその片鱗程度は感じることは出来た。

自分の目的は大いに果たされた。


ーーーーここからは只の自己満足だ。

首を絶ち切らんとしたラファエルの剣が肌に触れる寸前で止まる。
彼女の左手…咄嗟に展開された近接ブレード『牙』が火花を散らしながら彼の剣を止めたのだ。

一瞬、たった一瞬の出来事にラファエルの身体が硬直する。
その隙を逃すまいと地面に突き刺さった槍を手放し機体諸ともラファエルを押さえつけたまま再度スラスターを炸裂させる。

『二連加速(ダブルイグニッション)』。

本来ならば複数のスラスターを個別に使用することで発動できる瞬時加速の重ね掛け。
しかしステラはそれを瞬時加速使用前に倍のエネルギーを余分に溜めたことで発動を可能にしたのだ。
ただしこんな芸当は並みの人間ではまず身体が持たない。
無理な軌道変更による急激なG負荷は常人より肉体を強化されているステラでさえ全身の骨が軋みを上げるほどの激痛を与える。

ステラ「ハァァァァァァァッ…!」

それでも彼女は止まらず、ラファエルをアリーナの壁に叩きつけんと残されたエネルギー全てを速力に変換する。

>ラファエル all

3ヶ月前 No.154

ラファエル @arthur ★iPhone=s7g9OOKnjW

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

3ヶ月前 No.155

シャルロット @blize859☆wKMk21AYDk6 ★7gqmMkEWNn_DZn

【IS学園/第1アリーナ観客席/????】

????『それだけじゃない。シャルロットくんの特性を知っているからこそあそこまで対処できる。あっぱれよ。』

フィルと零治の後ろには誰もいなかったはずだが
その後ろにとある女性が座っていた。
その女性はスーツを着こなし、流暢なロシア語で話しかけてきた。

????『あれだけで満足はしてられないわよ。まだまだ戦いは始まったばかりなのだから。結果はどう転ぶのだろうか。』

腕を組み、笑みを浮かべる。
彼女はいったい何者だろうか?

【IS学園/第1アリーナ/シャルロット 新型IS】

シャルロット「(まさかだと思うけど…この人。私のことをよく知ってる。)」

高速切り替えが見破られたことも含め、先ほどの攻撃を意図もかわされ
蹴りを入れられてしまったことにシャルロットは内心驚きを隠せずも冷静に対処する。
蹴りを入れられてもその勢いを利用してくるりと相手の背後へ回り、再度灰色の鱗殻で反撃。今度は命中した。新型ISは少し吹き飛んだが相手はその頑丈なグローブ状の左腕でガードして直撃を免れたのであった。

≫零治 フィル

3ヶ月前 No.156

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3


【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

……敗北を知らせるブザーの音が鼓膜を震わせる。
最後の最後に仕掛けた最高速の二連加速による突撃。
確実に虚を突いたタイミングで切ったカードを目の前の男は受け止めるのではなく自分自身が軌道を変える為の"舵"になることで見事かわしてみせた。
そもそもこんな無茶な芸当をやってのけたのはステラの記憶の中でもラファエルが初めてだろう。

ステラ「……最悪ね。」

エネルギーが底を尽き鉄の塊同然となった機体に張り付くような状態でぽつりと呟きながら、冷静に損害状況をバイザーに表示する。
右肩部損傷……過度なチャージによるスラスターの熱暴走及び内部の一部融解……自己修復機能があるとはいえ、完全に元通り…否、元以上に直すには多少の時間を要するだろう。

しかしステラはそのことを怒るどころか寧ろ何かを確信したように満足げに笑みを浮かべていた。

…ラファエルが軽やかにバリエンテから降り、手を差し伸ばす。
実に"らしい"行動だ。無礼な挑み方をした相手に対しても自身の平常を崩さず、優雅に振る舞う様はまさに強者に相応しい姿と言えるだろう。

認めなければならない。この男は間違いなく今まで見てきた操縦者の中で最強に位置する人間だ、とステラは差し出された手に自身の手を伸ばしーーー

それを弾くように払いのけた。

ステラ「やはり私の見立て通りだったわ。ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ…あなたこそ、最高の餌よ。」

ジヤヴォール・ヴォルクを解除し、地面に降り立つステラ。
全身の痛みに膝を折りそうになるも無様な姿を晒すまいと毅然とした態度でラファエルを見据え、指を二本立てる。

ステラ「二つ良いことを教えてあげる。一つ、私の不敗神話は今日あなたに負けた以前から既に破られている。」

"初めて"じゃなくて悪いわね。と冗談混じりに笑ってみせるステラ。

だがラファエルも一度は目を通したことがあるであろう代表又は代表候補生の間で公開されているステラ・ピアースのプロフィール内での戦績…つまりは公式の模擬試合の記録に敗北は刻まれていない。
非公式……例えば"訓練中の模擬戦"等ならば話しは変わるが……。

ステラ「ここまで言えば、私が誰に負けているのか…理解していただけるかしら?」

>ラファエル all

3ヶ月前 No.157

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第一アリーナ/零治、フィル】

フィル「ん?んん!?……ゴホッゴホッ!おっどろいたぁ。何でここに!?」

突然声をかけられ振り向いた先の女性に驚き思わず頬張ったポップコーンを吹き出すフィル。
その騒ぎに零治も気づき、同じ方向に目を移せば、そこにはつい先程フィルと話していた噂のミスリル社の社長…"ミスリル・アーゼ・クランベル"本人がそこに立っていた。

あまりの出来事に零治も開いた口が塞がらずにいる。
当然だ。気付かぬうちに背後を取っていた人物が雑誌の写真でしか見たことがない有名人であれば誰しもこんな反応になってしまうだろう。

零治(いや…ステラさんがそういう反応をする姿は想像できませんね…。)

一部例外はいるだろうと思った辺りで彼女が話しかけてくる。が、ロシアの代表候補生とはいえ生粋の日本人である零治には彼女の流暢なロシア語には首を傾げるばかりだ。

フィル『ミスリル社長。見苦しいところを大変申し訳ありませんでした。イタリア代表候補、フィル・カルディオです。』

どぎまぎする零治の横から助け船を出すべく身なりを整えた様子で彼女と同じくロシア語で話しかける。

フィル『失礼を重ね申し訳ありませんが、僕の友人は母国語以外はまだ苦手なので彼に対しては日本語で接していただけるとありがたいのですが…。』

いつもの陽気な雰囲気とは違い落ち着いた物腰から深々と彼女に頭を下げるフィル。
その様子に零治は心の中で感謝しつつも彼の昔にはなかった面を見て、少しだけ淋しさを覚える。


>ミスリル シャルロット達 all

3ヶ月前 No.158

ラファエル @arthur ★iPhone=zMAfcpgnhA

【IS学園・第二アリーナ/ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 ラファエルが差し出した手をステラはにべもなく払いのけた。予想していた反応ではあったが、ラファエルは苦笑いして、そのまま手を引っ込める事にした。不思議と悪い気にならなかったのは、彼女の表情に敗北を認める潔さが浮かんでいたからだろう。
 消耗しているのか、時折表情を苦痛に歪ませながらも、彼女は最初の約定を果たさんと口を開いた。

 「……何?」

 冗談混じりの笑みに、ラファエルは困惑したように眉根を寄せる。表情こそ悪戯っぽくはあるが、ジョークにしては質が低いと言わざるを得ず、それはすなわち事実を意味しているのだ。
 不敗神話はあくまで公式の戦績だ。訓練での勝敗すらもISは記憶するだろうが、そんなものをいちいち正式な記録として書き加えていればキリがない。
 ラファエルを困惑させたのは、仮に非公式の模擬戦と言えども、ステラ・ピアースに土をつけるほどの実力者が果たしてどれほどいるのかという点だ。無論、イタリアのアリーシャ・ジョセスターフなど、世界各国には優れたIS操縦者がいる。だが、いずれもステラと対峙するとすれば、大会などのいわゆる公式戦の舞台になるはずだ。自国のISをひけらかすような真似をしたくないだろうし、合同訓練があったとも考えづらい。
 そうなると、同じロシアのIS操縦者が疑われる。となると、更識楯無か。実力からすればステラに勝るだろうし、機体の性能も折り紙つきだ。それとも前代表のログナー・カリーニチェあたりか。
 多くの名前がラファエルの人物録から引き出されるが、いずれにしても要領を得ない。更識楯無にしても、ログナー・カリーニチェにしても、彼女らに負けたことを言う必要があるのか。ラファエルの気取った前口上を否定する意味しかなく、またそれをしたところで何の効果もない。
 と、ある名前が不意に浮かんだ。

 「まさかとは思うが……」

 ステラは最初にある人物の「素質」を保証した。その人物とはーーー

 「御上零治……」

 あり得ない。あり得ない話であるが、ここでステラが口にする必要がある人物と言えば、彼しかいないのではないだろうか。
 ラファエルとてこの短期間に代表に上り詰めるほどの卓越した才能を有し、またそれを努力によって研磨した人物だったが、それもISの研究者として機体の特性を熟知していた面が手伝っている。そうした経験が無ければ、少なくとも個別連続瞬時加速を制御するなどの操縦技術にはまだ達せていなかっただろう。
 だが、御上零治は違う。母こそIS研究者の御上美月であることは知っているが、彼自身はISとはほぼ無縁の環境で育ったはずだ。まして、今日の訓練でも芳しくない結果に終わったはずだった。
 荒唐無稽な推測が事実であるかを確かめるように、ステラの答えを待つ。

>>ステラ

2ヶ月前 No.159

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

ステラ「アハハ…!予想通りの反応。想定内過ぎて笑っちゃうわね。」

ラファエルの口から零治の名前が出たところで声を上げて笑うステラ。しかしラファエルを馬鹿にした様子はなく、寧ろあり得ないと思いながらもその答えに至った彼への称賛の意が現れている。

ステラ「ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ…あなたは確かに国の代表に相応しい力を持っている。しかも起動した日からこの短期間で……元々研究者だったとはいえ、操縦技術に関してはさぞ尽力したのでしょうね。
けれどいるのよ。"天才"は。それも私が銀夜の操縦者に求めていた才能を零治は持っていた。」

先程まで痛みに顔を歪ませていたのが嘘のように上機嫌に声を弾ませる。そして次の瞬間、ステラの口から更にラファエルを困惑させるであろう一言が出た。

ステラ「化物になる才能…とでも言うのかしら?御上零治という男は何かを"壊す"もしくは"殺す"天才だった。」

意外だと思うでしょう?とラファエルの反応を確かめつつステラは話しを続ける。

IS学園に編入する一週間前。ロシアが誇る天才"御上美月"の生み出した「銀夜」を扱えるというだけで代表候補生として登録されてしまった零治に最低限の知識と訓練をさせるべくステラは彼をロシアの軍事施設に連れていき、自らが教官として零治に教鞭を振るった。

2日後、座学もそこそこに初のISを用いた訓練に移行した際。知識の確認と零治の力量を測る為、模擬戦を行うことにしたステラ。

当然、零治本人は乗り気ではなく実力を引き出す以前の状態でありそれに業を煮やしたステラは発破をかけるべく開始直後に彼へ"ある言葉"を投げ掛けた。
それを引き金に薮から棒でも自身に全力で向かってくる程度の意志さえ見られれば良いと考えて、だ。


……その一言が彼を豹変させるとも知らずーーー。


ステラ「その時の私が覚えていることは三つ…抉れた地面に、半壊した私の機体と…バイザー越しからでも見える殺意に満ちた瞳だったわ。」

まさに一瞬…銀夜が零治に応え、初めて単一仕様能力を発現した僅か一分の間にステラの不敗神話は砂の城のように容易く崩れ去ったのだ。

ステラ「私にとって、あれ以上の番狂わせは今後一生無いでしょうね。」


>ラファエル all

2ヶ月前 No.160

ラファエル @arthur ★iPhone=g8m1rQKGSN

【IS学園・第二アリーナ/ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 ラファエルの推測にステラは声を上げて笑う。自分の筋書き通りのセリフを発したと言うよりは、まず否定するはずの可能性にこの男ならたどり着くだろうという期待が的中した喜びが起因だろう。
 とはいえ、ステラの話を聞いてラファエルは納得しかねている。火事場の馬鹿力とはよく言うが、それでも代表候補生の中では五本の指には入るだろうステラを感情の一つや二つで破れるとは思えない。肉親や友人を殺されて激情に駆られても、同じように殺されることも往々にしてあるのが戦場だ。いくら世界がスポーツとしてISを扱っても、武器を手にして戦う以上は現実的な要素が大きく戦いを左右する。
 ステラは壊すことや殺すことに特化した天才だと言ったが、それにしても行き過ぎだ。いくら優れた射撃の才能を秘めた人間がいるとしても、銃の扱い方を知らないことには撃ちようがない。

 「……学園には伝えてあるのか?話の流れからして、少なくとも激昂するほどの言葉のようには思えなかった。うっかり誰かが口にする可能性が考えられるなら、一部の教師だけにも伝えておくべきだと思うが」

 話の顛末を聞いてまずはそれを尋ねる。
 ステラは口は悪いが、かと言って相手を本気で怒らせることは少ない。それはある程度の正当性が言葉の背後にあるからであり、だからこそ彼女は挑発した物言いが出来るのだろう。もしかしたら、どこまでなら相手が耐えるかというところまで計算しているのかも知れない。
 そんな彼女が一言で激昂させるなど、尋常ではない。まるで人為的に仕掛けられたスイッチのようにすら思える。
 もし誰もが使いかねない言葉であるなら、対策が必要であろうことは目に見えていた。彼女とて零治を殺人者にはしたくないだろうし、大袈裟だろうが世界大戦のきっかけを作りたくはあるまい。

>>ステラ

2ヶ月前 No.161

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第二アリーナ/ステラ】

ステラ「…ま、言葉だけで信じろというのも無理な話しかしら?」

ラファエルの顔から納得しかねるという表情が見て取れ、やれやれといった感じに首を振るステラ。
しかしそれだけ自身の実力を評価されていると思えば、悪い気はしなかった。

ステラ「良いわ。どうせ機会はすぐにやってくる。貴次の実戦訓練、貴方も見に来るのでしょう?」

ラファエルの疑問を見透かしつつその答えとばかりにステラの口から近々行われる一年合同の実戦訓練の話しを出す。
この短期間で一年の各クラスに代表候補生と専用機持ちが増え、そうでない生徒達の中にもISに慣れ、量産機でも頭角を出してきた者も現れた。
ならばこの辺りで具体的に実力を測る場を設けようというのが恐らく教師達の考えなのだろう。

そしてその実戦訓練にはラファエルの妹…リュイス・ベルダムンド・イ・シエルバが必ず出てくるだろう。

ステラ「兄として、妹の活躍は是非とも見たいわよね?」

普段の調子を取り戻したようにクスクスと笑いながら踵を返し、アリーナから立ち去ろうとする。

と、後ろ髪を引っ張るかのようにラファエルが零治を豹変させた"引き金"について尋ねる。
もし誰かがその言葉を言えば同じことが起きるのではないか…と。
そんな疑問にステラは「あり得ないわ」と一蹴し、後ろ手に指を二本立てる。

ステラ「二つ目…いくら貴方が強くとも、"化物"には敵わない。そしてそれが零治の本性。いつかその本性を自ら引き出せるようにするのが私の役割よ。」

言葉の端々から"引き金"は激昂させるものではなく元に戻す為のものと伝え、今度こそステラはアリーナを後にした。


ーーーーー

零治「…あ…ステラさん。」

更衣室でシャワーと着替えを終え、寮へ戻ろうとしていたところに昇降口前で困り顔をした零治と鉢合わせるステラ。
何故そうしているのかは大体想像できるが、それでも零治の口から言わせるため敢えて何も言わずに佇む。

零治「その…すみません。この場所に一人で来たことが無くて…迷ってしまいました。」

まるで子供みたいな言い訳にステラが眉を動かす。と、それに気づいた零治は深々と頭を下げ「申し訳ありません…。」と謝る。

ステラ「ーーーそうね…訓練に遅れた埋め合わせはどうしましょうか。」

そう言って平手を見せてくるステラに零治は仕方なしと覚悟を決めて目を瞑る。

しかし零治の頬に平手打ちは飛ばず、代わりに自らの身体を零治に預ける。
それまで何とか抑え込んでいた戦闘の負荷がここにきてピークを向かえたのだ。

ステラ「このまま…私の部屋までエスコートしなさい。そうしたら…許してあげる。」

痛みに耐えながら弱々しく発する声……当然、零治はそれを無下にできるはずもなく「…はい。」と小さく頷いた。

>ラファエル

2ヶ月前 No.162

ラファエル @arthur ★iPhone=lTwfRN5QVN

【IS学園・第二アリーナ/ラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ】

 「さすがにね。君の口から出ていなければ一笑に附しただろう」

 肩を竦めてラファエルはそう言う。それだけステラの語った出来事は現実味から遠いところにある。
 確かに昂ぶった感情が身体に影響を及ぼすことはある。自動車の下敷きになった老婦人を助ける為に、一人の男がその自動車を僅かながらに浮かせたこともあったそうだ。いわゆる火事場の馬鹿力と呼ばれるものだが、それもあくまで膂力という単純な力の強さでしかない。ISでの戦闘ともなれば、単に本人の身体能力のみならず、基本的な動作や武装の扱い全てを含めての操縦技術、またそれらをどのタイミングで使うかなどの判断力や観察眼など、いくつもの要素を高い水準で積み重ねて、初めて一流のIS操縦者と呼べるのである。
 激昂した状態では、平時よりも精密な動作が行えるとは考えづらいし、判断力に至っては間違いなく低下するだろう。
 それにも関わらず、ステラを破ったのだとしたらそうした判断力を動物的な感覚によって補った事になる。どこに銃弾が飛んでくるか、相手がどの位置へと移動するか、その次に相手は何をしてくるか。それらを分析よりも直感を重視して行い、それらが全てハマったということになる。ステラ自身が言わなければ、絵空事としか思えない話だ。

 「さすがに授業をサボタージュしてまでは見ないさ」

 三年生は三年生でその時間になんらかの授業があるはずだ。観戦したいのは山々だったが、記録された映像を見るしかないだろう。
 それに見届けずとも妹の実力は本物だ。まだ荒削りなところはあるが、もしかしたら操縦者としての資質は自分を上回るかも知れない。自分が操縦者として短期間で強くなれたのは、研究者として彼女の動きを常に観察していた所も大きいのだ。活躍という点に関して言うなら、ラファエルは疑っていない。

 「(本性……か)」

 少なくとも偶発的に危険な状態になることはないと聞いて、ラファエルはひとまず胸を撫で下ろしたが、去り際のステラの言葉に妙な違和感を懐く。
 実際にその戦闘を見た話ではないが、自分すら敵わないと言う荒唐無稽な強さもそうだし、なにより言葉一つでの激昂という点がどうにもきな臭い。まして、他の人間は言わないであろう言葉など、まるで暗号のようではないか。
 ステラがアリーナの出口に呑み込まれると、ラファエルもまた踵を返して、反対側の出口へと向かう。彼女は才能という言葉を使っていたが、ラファエルは何か人為的なものを感じざるを得なかった。

>>ステラ

2ヶ月前 No.163

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/中庭/零治】


ーーーーー

ラファエルとステラの秘密裏な一戦があった翌日…。
まだ起床時間前で誰もいないはずの中庭で零治は日課であるストレッチと素振りをしていた。
平日、休日問わず毎朝4時に目を覚まし、軽く身体を動かしてから暖かい朝食を取る…。元々、父親に稽古をつけられるようになった時から始めたそんな細やかな日課は今では前日に損われた身体の調子やメンタルを元に戻す為の大事な時間になっている。

何より朝の静かな雰囲気を零治自身が好んでいるのも長く続けている理由の一つなのだろう。

零治(…いよいよ今日、ですね。)

柔軟で身体をほぐし、持ってきた木刀を手にして素振りを始めながら零治は本日編入してくるイタリアの代表候補生のことを考えていた。
織斑一夏や三年生のラファエル・ベルダムンド・イ・シエルバ。そして自分と同じく"男"でありながら女性しか動かせないISを動かし。かつ早々に代表候補生の一人に選ばれた少年…。
ここまでが学園の女子生徒達も知っている内容。

しかし零治が気になっているのはその代表候補生に対するステラの反応だった。
普段ならば代表候補生でしかも男だと聞けば、すぐにでも集められる範囲の全ての情報を集め、自身にそれを嫌でも教えてくるはずが今回ばかりは何故かこちらから聞いても「知らなくても良い」の一点張りを決め、それ以上は何も話してはくれず、結局名前すら教えて貰えぬまま今日を向かえてしまったのだ。

しかも先生の話しによれば彼が寮に入る場合、必然的に自分と同室にする予定らしい。

零治(ああ…いくら同性とはいえ、上手くやっていけるだろうか…。)

不安が募り、それを払うように素振りに没頭する。
本来なら朝は200回程度で済ませるのだが、既に300回に到達しており誰かが止めなければ更に続けてしまいそうだ。

>all

2ヶ月前 No.164

北城・シャルロット @blize859☆J8/D6MAlKoU ★7gqmMkEWNn_4TP

【第一アリーナ/観客席/ミスリル】

ミスリル「これはこれは失礼した。」

フィルの要望にこたえるように流暢な日本語で話し始めた。

ミスリル「はじめまして。私はミスリル・アーゼ・クランベル。以後お見知りおきを…。」

そういって彼女は二人に頭を下げて礼をする。
ミスリル・アーゼ・クランベル…新興企業「ミスリルエレクトロニクス社」の代表取締役である。彼女の雰囲気は近寄りがたくもなくまるで自分の立場とは関係なくフレンドリーな印象を受ける。

ミスリル「それよりどうかね。我が社が開発したシステムと北城技研の技術そのパイロットの腕前を…。」

ミスリル社長の言葉からとある単語がでてきた。
「北城技研」…その言葉にはどこか聞き覚えがあるだろうか。

【第一アリーナ/シャルロット】

シャルロット「次はこっちの番だよ!」

近接ブレードを展開して、黒いISに猛攻を仕掛ける。
序盤では優勢かと思えていた相手のISは若干押されぎみとなる。
隙が見えたその瞬間、ラファエル・リヴァイブが動く。
懐に回し蹴りを決めて相手から間合いを離させ、すぐに連装ショットガン「レイン・オブサタデイ」へと切り替えて放つ。
砂漠の逃げ水(ミラージュ・デ・デザート)が決まり、黒いISのエネルギーシールドが大きく削られた。ラファエル・リヴァイヴの受けたダメージを比べれば差がひらいていた。
2機ともいったん距離を離れ、空中を浮遊する。

『そろそろお遊戯はそこまでにしましょうか。』
「…わかった。」

ミスリル社長から通信が入った時、IS操者を纏っていたフルスキンの装甲がはがれおちるように解除されていく。そしてそこから現れたのは…。

シャルロット「!!??…そんなうそでしょ?」
北城「…。」

しばらく行方をくらましていた北城本人であった。

≫フィル達 ALL

2ヶ月前 No.165

零治 @janus ★Android=g1wYDPJIn3

【IS学園/第一アリーナ/零治、フィル】

零治「北城技研…?」

ミスリル・アーゼ・クランベルの口から出た聞き覚えのある名前にカメラを構えていた手を下げ、彼女のほうへ振り向く零治。
しかし零治が聞き返す前に通信機のようなものからあの黒いISに向かって彼女が指示を伝えるのを見て再び視線をアリーナに戻す。
予感は、していたかもしれない。
シャルロットの射撃武装を両断した帯状のビーム兵器以外、あの黒いISは蹴り等の直接的な打撃しか繰り出していない。

そしてその戦い方をする人物を一人知っている。
打鉄を駆り、刀ではなく拳を用いて戦うという珍しい戦闘スタイルを使うとしてステラが記録した映像で参考程度に見た"彼女"…。ここ最近まではルームメイトになったステラでさえ知らないと言ってしまうくらいに姿を見かけなかったのだが……とそんな零治の疑問はミスリルの指示で装甲を解除した操縦者の顔を見た途端に振り払われた。

零治「…これは、どういう事ですか?」

黒いISに乗っている"北城明佳"を見て、零治がミスリルを問い詰める。
何故、先の戦闘から姿が見えなくなった彼女が此処にいて。何故、ミスリル社の新型のテストパイロットになっているのか…と。

>ミスリル達 all

2ヶ月前 No.166
切替: メイン記事(166) サブ記事 (92) ページ: 1 2 3

 
 
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▲ページ上 >>
★必ず ローカルルールメビウスリングのルール をご覧ください。
 ▼スタンプ▲スタンプ
※スタンプはいちどに 3個 まで使えます  ×閉じる
注…進行相談・設定はサブ記事をご利用ください(テスト中)。