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【ALL+オリ】オルゴールに憧れて

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スレ主 @isaribi10 ★0gkYBdXyN1_jWF

――オルゴール。それは機械仕掛けにより自動的に楽曲を演奏する楽器。どこか儚く優しい楽器。だがこの楽器により地球の危機が訪れてしまう。

英雄に憧れて。彼等は希望を育てて行く。
魔王に憧れて。彼等はロマンを育てて行く。
オルゴールに憧れて。彼等はずっと其処にいる。
ゼンマイを巻けば色あせた彼等と頭の中の彼等が現れる。
かつての英雄も。かつての魔王も。まだ見ぬ英雄も。まだ見ぬ魔王も。

――此処は地球。現代とほぼ同じ文化を保ち日常を過ごしている。しかしある、赤色のオルゴールが世界に鳴り響いた日。その日常は崩れ去る。オルゴールから生まれた奇妙な姿をした化け物達が人間達を襲う。オルゴールが空しく曲を奏で人類は絶滅危機に陥る。その時、人類は青色のオルゴールを起動させる。青色のオルゴールからは同じ人間の姿をしながら強力なヒーロー達が誕生する。此処から二大派閥戦争が行う事になる。そして数十年後、人類は青色のオルゴールを参考にして緑色のオルゴールを創造する。そして緑色のオルゴールが世界中に鳴り響く。オルゴールから生まれたのは別の世界から呼びだされたかつての英雄や魔王達だった。彼等はそれぞれの派閥へ入り協力をしたりする。
――オルゴールに憧れて。彼等と共に物語を奏でる為に。
【閲覧ありがとうございます。これは謎のオルゴールから生み出された者達を中心に描く物語です。興味があればサブ記事へどうぞ。しばらくは書き込み禁止です】

切替: メイン記事(38) サブ記事 (13) ページ: 1


 
 

スレ主 @isaribi10 ★0gkYBdXyN1_jWF

【メタトロン/荒野】
オルゴールが生み出した敵はいくらくらいなのか。それは誰にも分からなかった。別の世界の数、別の世界に行く方法、オルゴールは何処へ羅針盤を向けるのか。そんな事を考える暇はこの戦場ではあり得ない。
「私の思考の邪魔をするな」
メタトロンは槍を持ち無表情で醜いゴブリンの様なヒーローの胸を貫く。ヒーローはピクピク動いて目を見開いたまま生涯を終える。人類は地獄前通りと言う場所で他の人間と共に埋葬されるらしい。だがヒーローもアンチヒーローも死に場所は荒野。悲しむ者等どこにもいない。何故なら彼等にとって家族は存在しないからだ。言うなれば母親がオルゴール程度。意識も化け物のまま、祝福を受け完璧な身体を受け持つ。ただ彼等は自分達の存在の証明を見せつけるかの様に人間に宣戦布告を行う。メタトロンは拳銃に対し確実に銃弾よりも早く動き超越した視覚で銃弾を見切り、聴覚で空気を突き抜ける弾丸を軌道を予想し、触覚を使い身体の感覚を二つの感覚に任せる。だがこんな事が出来るのは相手が一人の場合のみ。戦場は闘技場では無い為、同時に複数の相手をしなければならない。メタトロンの周りには10人のゴブリンの様なヒーローが現れ、メタトロンを囲む。
「アンチヒーローの方には幽霊とかいるんだろ?お前は化けて出るなよ?また殺すのが面倒だからな」
ゴブリンは10人同時にメタトロンに襲いかかる。メタトロンは瞬きする間も無く刹那の如く、10人のゴブリンに対して槍を貫く。
「私の戦闘力がゴブリン十匹分に勝ると思われたのは非常に心外だ」
メタトロンはアンチヒーロー幹部。彼は槍に付いた血を丁寧にハンカチでふき取る。ハンカチは使い捨ての傘の様に赤色の荒野に放り投げる。
「さて、いつまでこの戦争が続くのか……そろそろ私もオルゴールについて調べたいのだがな」
【参加者の皆さま、お待たせしました。メイン記事解禁です。詳しくはサブ記事をご覧ください】

2ヶ月前 No.1

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

【カーツ・グラーフ/スイス/欧州原子核研究機構】

煙草を咥えたまま火を付けると男はフゥーと白い息を吐く。
それが別に普通の場所ならそれでもいいが
そこは欧州原子核研究機構、通称CERNと呼ばれる世界最大規模の素粒子物理学の研究所である。

「この世界にもあったんだなコイツは」

周囲には立ちはだかるアンチヒーロー共の死体が転がっている中で目的である物を見つけていた。
男は方にFNSCARを肩に乗せてインカムを通じてこの地に居るこの地のラストゴーストの部隊全員に通信を送る。

「こちらカーツ、欧州原子核研究機構の制圧が完了した――」

タイムマシン、男は確かにそう言った。
なぜそんな物が此処にあり、なぜ彼らが知っているのか?
それは彼の世界に置いてタイムマシンを作っているCERNは国連直下の独立遊撃部隊ラストゴーストの事実上の支配者である
秘密結社ビルダーバーグ倶楽部の研究機関の一つであったからだ。
もしも同じあるいは近い流れの世界ならばタイムマシンも存在するのでは無いか、と睨んだカーツは
調査と偵察を何度も重ねた上で確証を得た。
彼はタイムマシンを手に入れ、いざとなれば過去に戻りオルゴールの破壊や最初に利用もできるし
スイスを同時に解放できるとして現地の人類側のレジスタンスやパルチザンに接触し、ついに行動を起こしたのだ。
その目論見は成功し、この蜂起によりスイス全土に潜伏していたラストゴーストがアンチヒーロー制圧作戦が始動した。
瞬く間に広がり現在は欧州原子核研究機構を最後にスイス全土の掌握をしていた。

「強襲部隊は残党の掃討と技術班は案内役に続いて解析を急いでくれ以上」

インカムの通信を切り、いつの間にか次の指示が来ていたので端末を開くと
次の戦場は日本らしくそこはアンチヒーローの本拠地があるとの確実な情報を掴んだようだ。
そこを叩き、アンチヒーローを完全に殲滅しろとの事。

「日本が奴等の本拠地とは聞いてはいたが、本気になるのが遅いんじゃねぇのか?」

とは言えカーツは敵の実力も知らない内に敵地のど真ん中に攻め込むなんてのは無謀すぎる事は言うまでもなく理解している。
既にラストゴーストは全世界で展開し、アンチヒーローから国家を幾つか取り戻しておりこのヨーロッパもその一つ。
その制圧作戦でアメリカ、中東、そして此処ヨーロッパに従事したカーツもアンチヒーローは決して油断ならない連中だと知る
良い準備体操だったと言うのが感想だった。

「まぁいいさ念の為の切り札は確保出来たしなもう此処には用はねぇ」

カーツはそう呟いて、足早に欧州原子核研究機構を去るのであった。

2ヶ月前 No.2

スレ主 @isaribi10 ★0gkYBdXyN1_jWF

【メタトロン/荒野→東京紅白塔】
メタトロンは戦場から空を飛んで抜け出す。そのまま、東京紅白塔の展望台に歩けるスペースを確保しながら加速により発生するオーバーランが起こらない様にゆっくりと着地する。さながら鳥とあまり変わらない動きで翼の手入れを行う。メタトロンは展望台から荒野を見つけ、ヒーロー、アンチヒーロー共に血が流れる光景を見つめていた。
「ヒーロー、アンチヒーローの首領や幹部が現在不在の為部下達に指示を送れないせいで下の者同士の争いが過熱しているな……」
メタトロンは状況を口に出す事でより思考、知覚、心理を巡らせる癖がある。
「私も幹部なのだが、戦略的な事は苦手だ。自分だけの戦いならばいくらでも戦略は浮かび上がるが将棋の様な数を用いての戦略はどうしても行う事が出来ない。部下の能力、心的傾向も知らないのだからしょうがないと思うが」
メタトロンは緑色のオルゴールについて人類に毒を吐きながら考える。
「別の世界の扉と言うべき緑色のオルゴール。人類ごときに制作出来るのならば我々にも出来るはず。だが……私達にそんな技術は無い。何故、人類はオルゴールの制作が出来たんだ?」
人類によって創られた東京紅白塔でメタトロンは胡坐をかく。
「我々は人類と違いオルゴールによって人類、ヒーローを壊す為に生まれて来た。だが我々にも何かを創造する力が必ずあるはずだ。そうでなければこの戦争は無意味だ」
メタトロンは東京紅白塔から飛び立ちアンチヒーローの本拠地である人類により創られた壊れかけの国会議事堂へ向かう。彼は青色のオルゴールの調査を開始する。

2ヶ月前 No.3

スレ主 @isaribi10 ★0gkYBdXyN1_jWF

【メタトロン/アンチヒーロー支部→オルゴール保管室】
メタトロンは部下達に軽く様子を見た後青色のオルゴールの調査に乗り出す。オルゴール保管室は意外と警備が手薄で簡単に入れてしまう。青色のオルゴールは一見典型的なオルゴールにしか見えない。だがこのオルゴールが世界の滅亡を企んでいるのだから何が起きてもおかしくは無い。
「……君が奏でるのは人類滅亡のレクイエムか?それとも……」
メタトロンはオルゴールを即座に分解する。見た目はただのオルゴールの為、破壊、分解、改造、また曲の変更が可能。
「世界を変える神器がこんなに脆い訳が無い。本当にオルゴールは世界を変えるのか?」
メタトロンは曲の変更を行う。この作業は非常に時間がかかったが、オルゴールを鳴らす。しかしオルゴールは鳴る事は無かった。
「成程。機能はしっかり働いているはずだがオルゴールは鳴らない。不調と言う事も無いとすれば、オルゴールが鳴らない原因は?」
メタトロンは再びオルゴールに没頭してしまう。

2ヶ月前 No.4

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

【カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ/日本/横田基地】

カーツは途中でミランと合流し、空路にて日本の東京都多摩地域中部にある軍用飛行場
今後日本に置いての活動拠点となる東京都内に一番近い横田基地に来ていた。
横田基地は警備は他の軍事施設に比べてとても厳重であるが逆に言えばこの基地を失えば東京に置ける空路による支援攻撃や
補給場所が無くなるということであり、何があっても死守しなくてはならないため一般市民たちを守る為に他に回せる余力は無いと見える。
度々のアンチヒーローからの襲撃から守り抜いてはいるようであり、基地機能は何とか維持出来ているようだが

「俺達が来なければ此処も長くは無かったかもしれないな」

増援として大勢のラストゴーストの構成員と航空兵器と共にこの地に降り立ち、痛々しい襲撃の爪痕とボロボロな基地全体を見て
カーツは抱いた第一の感想だった。

「お前ら、休める時に休んでおけよ」

そして横田基地に辿り着いたラストゴーストから派遣された者達全てにまずは英気を養い休む事を命じ
カーツはミランを連れて横田基地周辺にある今でもやってるレストランに入りそれぞれの食事をした後
バーを見つけて二人で気が済むまで飲んでいた。

2ヶ月前 No.5

スレ主 @isaribi10 ★0gkYBdXyN1_jWF

【メタトロン/オルゴール保管室→商店街】
メタトロンはヒーローや自軍であるアンチヒーローの情勢を忘れてオルゴールの調査に没頭していた。しかし、少し休憩にと商店街へ飛び立つ。
「商店街には確か、毎週新着の武器が売っているはずだ」
メタトロンは防具を購入する事は無い。彼にとって敵の攻撃に対する選択肢は回避のみ。防御を行う事は少なく、防具は重りと同じで回避の邪魔にしかならないと断言している。
それゆえに大事なのが武器。槍の切れ味は常に髭が剃れる程の切れ味を保つ必要があり、鍛冶屋に依頼する事は少なくない。彼の持つ槍は柄の部分が赤いだけのありきたりな千本槍の形状をしている。実際、この槍は安物で強敵との戦いではすぐに壊れてしまう。
「武器のこだわりは皆無。愛着も皆無。私の所持してきた武器の末路はハンカチと同じだ」
武器屋の主人は何も言わず千本槍を持って来る。主人はきっとメタトロンの事をケチなアンチヒーロー程度に思っている事だろう。
「代金」
主人はぶっきらぼうにメタトロンと売買取引を行う。メタトロンは千本槍を予備含めて数本購入する。一本のみを背中に担ぐが残りの槍は隠してある細長いポケットに入れる。槍の矛先にちゃんとカバーが付けられている。
そしてメタトロンはヒーローの不穏な空気を察する。
「……何か、異変が起こっているのかも知れない」
その後、メタトロンにアンチヒーローの工作員からヒーローについての連絡が来る事になる。

2ヶ月前 No.6

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

【カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ/日本/地獄前大通り】

翌日、カーツは地獄前大通りに来ていた。
酒瓶を持って。

「馬鹿野朗が、子供の父親になるのにガキと母親悲しませてどうすんだ」

此処日本で情勢調査とアメリカ軍との合同作戦に先に参加していた彼と友人関係に当たる兵士が
子供を庇って死んだため此処に埋葬されたと聞きカーツは来ていた。

「これから生まれる子供に重なって見えたか?これまでしてきた罪滅ぼしかはわからんが…」

ラストゴーストはとてもではないが正義とは無縁の組織。
彼の世界ではかなりの確率で子供達が超能力あるいは能力を持って生まれてくることが多い。
これに関して学会にてある学者はこれを生まれながらに武器を持っている危険な存在と提唱していた。
2017年にある人物により「金持ちと権力者を上から殺していけば世界が平和になるんじゃない?」
そんな馬鹿げた考えにより入念に計画された全世界で全権力者と大富豪が一斉に殺害される子供の能力者集団による大規模テロが起こった。
この大規模テロにより世界は国家と経済は大混乱に陥り滅茶苦茶になった。
が、そんな能力者に呼応するように軍人達の中にキラーエリートと呼ばれる生まれながらの兵士あるいは戦である英雄達が現われ
彼らの判断、行動による反攻作戦と現代兵器を舐めて掛かった故に彼らは次第に追い詰められていき
最終的にはこの全世界を揺るがした少年少女は全員が国家反逆罪により問答無用で処刑されることでこの事件は幕を閉じるが
この事件による衝撃と爪痕は計り知れないものであった。
これにより能力者の弾圧と迫害は先の学者の提唱もあり厳しい物となっていく。
社会は法律と秩序に従うならば人権を認め最低限の権利を認めるとされているが事実上現行体制の裏の支配者ビルダーバーグ倶楽部のモルモット候補であり
それは表向きは人間扱いされているだけで実際には人間扱いされていないも同義だった。
そしてそれらに従わないのなら彼らは人間ではない、先の大規模のテロにより能力者を見る目は完全に憎しみと怒りの対象であり
子供は人類の宝、なんて言葉を言うのは彼らの保護をあるいは人権侵害を謳い助成金をせしめる利権団体かNPO法人、先のテロを体験していない連中であり
大勢の人々からは畏怖と憎悪、危険な存在としてしか見られていない。

近代兵器を上手く使えば敵ではない軍隊や警察が対応出来ないレベルであればそんな現行体制維持を揺るがすレベルと考え
ラストゴーストはそのレベルの能力者あるいは子供達を無慈悲に刈り取り抹殺する事を目的に設立された組織である。
平然と現代の権力者や利権団体の邪魔となれば問答無用で子供を殺す者達がまともなわけが無い
カーツの戦友がそうした行為をした上で人の親となることが良心の呵責に耐えられなくて戦場の子供を庇い
最終的に死んだのだとしてもおかしくはなかった。

「良い奴は先に死んでいく…まともな奴もこの仕事をしていると長くは生きられない―」

ふざけたガキが何人死のうがカーツは知ったことではないが、戦友が死なれる事は仲間と部下を人一倍大切にする彼からすれば
慣れないいや慣れたくないそれが当たり前だと思えば彼が彼では無くなるとどこかで思っているのかもしれない。

「お前の嫁さんとガキは心配するな、その後に関しては俺が保障する」

キュポ、と酒瓶の蓋を開ける音がした後酒瓶から墓に向けて酒を降り注ぐ。

「何時そっちに行くかは分からんが遠くは無いだろう、その時はあの世でゆっくり語り明かそうぜ」

酒瓶全てを降り注ぎ終わると敬礼し

「じゃあな」

と呟き地獄前大通りから立ち去ろうと足を入り口に向けた。
その直後ヒーロー側に不穏が動きがあったという情報を受けることになる。

2ヶ月前 No.7

スレ主 @isaribi10 ★0gkYBdXyN1_jWF

【メタトロン/商店街】
メタトロンにヒーローの裏切りについて連絡が来たのは武器購入直後であった。連絡係がメタトロンの元へ直接出向く。
「その情報は本当か?ヒーローの罠、作戦では無いのか?」
連絡係は映像を残しており、その中には南雲(なぐも)と言うヒーロー幹部が反乱を起こしていた。
「お前が直接撮ったんだな」
連絡係は緊急会議の為、アンチヒーロー支部への集合を促す。
「残念だが、首領、その他の幹部はオルゴール調査直後に海外でヒーローの領地を制圧しようと準備をしている。首領が直接出向く戦争だ。どれくらい大事かは分かるだろう」
メタトロンは今の権力者は自分自身と見せつけるように連絡係を圧倒させる。
「私は此処で首領から守護の役目を貰っている。つまり、全責任と全権利が私の手元にある訳だ……。勿論、私は悪用する気は無い。有効に活用するだけだからな」
メタトロンはヒーローの支部へ行く事を決意する。通常は部下を数人引き連れて万が一に備える物なのだが彼は部下さえも重りと感じており、一人で行動した方が色々と都合が良い。
「ヒーローの裏切り。これ程、世論受けするネタは無い。私の他にも潜入者が出てくるかもな」
彼は静かに飛ぶ事無く徒歩でヒーローの支部へ向かう。彼は好奇心が豊かだ。決してアンチヒーローに心酔してる訳でも無く、アンチヒーローを乗っ取ろうとしてる訳でも無く、ただ好奇心だけがゆっくりと足をヒーローの支部へ向かわせる。
「もうそろそろ、黄昏か」
メタトロンの背には黄昏時の夕日が照らされていた。

2ヶ月前 No.8

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

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2ヶ月前 No.9

スレ主 @isaribi10 ★0gkYBdXyN1_jWF

【メタトロン/ヒーロー支部】
ヒーローの裏切り者の首謀者、南雲は掌から皮を突き破るツタを見事に扱う。彼等が襲っていたのは主に人間だった。他のヒーロー達が南雲を説得しようとする。
「南雲!君の相手はアンチヒーローだ!」
人間達は騒ぎ立て、あるいは、ああ、やっぱりかと化け物を見る様な目でヒーローを見る。南雲は瞳孔を開き叫ぶ。
「私達は人間達を守る為に生まれて来たって言うけど誰がそんな事を教えたの?私達だって普通に生きたいのよ……こんな無責任な奴等を守るなんて……無意味。だから守るべき者って言うのを消せば私は自由になれるのよ。人間を消せば!」
南雲はピクニックに行くかのような明るい笑顔で人間を襲う。メタトロンは南雲を見つけ他者にバレない様に廃墟ビルに向かって騒いでいる人間達に混じる。人間達は自分の事で精一杯の様でメタトロンの事を気にしない。
「容易に侵入出来る地点でヒーローや人間達の能力は測り知れたモノだな」
メタトロンは呆れ、避難をする人間達を余所に南雲の元へ隠れながら近づく。南雲率いるヒーロー反乱軍は留まる所を知らなかった。ヒーローの一人が首領や幹部に連絡しようとしていた。メタトロンはその状況を見て考える。
「ヒーローサイドも首領や幹部がいないのか。ヒーロー側はアンチヒーロー以上にまとまりが無いな。恐らく南雲は首領と幹部がヒーロー支部にいない時を狙って反乱、クーデターを起こしたのか」
人間達は避難を終えた後、勝手にヒーロー達について議論を重ねていた。スーツを着た政治家らしき男は大きな声で怒鳴る。
「やっぱりヒーローは我々を利用していたんだ!奴等は化け物共と何も変わらない!」
「通りでヒーロー……偽善者共は無条件で我々を助ける様な真似をしたんだな」
しかし、少なからず反論を起こす者もいる。
「それは都合が良すぎじゃないですか。我々もヒーローと癒着していた部分もあるじゃないですか。何もアンチヒーロー対策も出ずにヒーローに任せていたのは誰ですか……。他の国はちゃんと対策だって出して抵抗しようとしてますよ」
「我々は平和主義者だ。少なくともこの国での世論は戦争を望まない傾向にある。今、我々がアンチヒーローと戦う為に戦争を起こしますって言って見ろ。国民は黙っていない。……この国の政治家の評価が下がっては絶対にならないのだ。メディアには対策をするがな。日本は絶対安全とでも書いておけ」
「そんな事の為に何もアンチヒーローの対策をしないんですか?」
「……誰もお前の意見等通す訳無いだろうが。少し黙ってろ」
南雲達は徐々にヒーロー達の増援の影響で追い込まれていた。ヒーロー達は南雲に向かって激怒する。
「これでヒーローの評価がガタ落ちだ。どうしてくれる」
「貴方も評価評価と気にするのね。あの愚かな人間達と変わらないわよ」
「だがお前にとっての普通の生活と言うのも人間達と変わらない生活だったはずだ。つまり、お前はあの愚かな人間になりたいって言ってるのと同じなんだよ」
「違う……私は……」
ヒーロー達は南雲に対してリンチを行う。
「お前は他のアンチヒーロー同様、公開処刑だ。……我々も潮時かもしれないな。これからは人間達ともっと交流を持たないと。もっとビジネスに生きなければ」
そう言ったのは、幹部候補のバルと言う男性。渋い緑色の軍服に包み身体中に大量の傷を背負うヒーロー、首領、幹部無き日本ヒーロー支部を牛耳ろうと考えていた。メタトロンは南雲以外の幹部を探すがどこにもいなかった。
「状況はアンチヒーローと同じだったか。南雲以外の幹部は全員海外に出払っている……このままこの国は忘れ去られるんじゃないだろうな。我々のオルゴールはこの国が所有していると言うのに」
アンチヒーロー、ヒーロー共にオルゴールの場所は分かっていない。だが不思議な縁か。青、赤、緑のオルゴールは全てこの国に存在していた。
また、ヒーローの中にはちゃんとした正義の為に動く者もいるが、彼等はずっと戦場の中を生きている。
バルは笑いながら呟く。
「私の考えに反対しそうな者は事前に前線で頑張ってもらう。そして名誉ある戦死を告げた英雄にさせておけば何も問題は無い。皆、ハッピーだよ」

2ヶ月前 No.10

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

【カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ/日本/ヒーロー支部】

彼に雇われた私服で変装させてはいるがいざとなればフル装備で活動できる傭兵部隊が
ヒーロー支部を周囲に配置し、カーツは光学迷彩の使用により更に間近で内部に侵入していた。
この場合、傭兵を使った理由としては簡単仮に戦闘となったとしても彼らにはこの世界に来て
重要ではあるが表沙汰には出来ない非合法の戦闘を共に駆け抜けてきた信頼できる戦友達であったこと。
そしてドライな言い方になってしまうが、例え死んでも自分達ラストゴーストには辿り着かないように
するためである。雇った金も十分すぎるほど支払っているので万が一の備えとしていた。

(偵察用ドローンも配置してあるから諜報員を派遣することもねぇ、いやぁ未来兵器様様だなほんと)

観測する限り対象は人間には見境なく襲い掛かっているので諜報員たちにも被害が及ぶリスクは避けたかった。
そして現状使える人員は多ければ多いほど良く、使える機械類で補えるのであれば使える限り使い倒していくつもりだ。
カーツはヒーロー支部に潜入し、今までの話の流れを全て聞いていた。

「こちらエクスターミネータ、今までの会話は全て録音・記録しているなイライザ」

『はい、エシュロンからの盗聴とドローンの音声録画機能により確実に記録を取りました』

インカムから支援AIイライザから確認を取るカーツ。
これにより既に此処にいた政治家達の命運は決まっていた、自分達には逆らえない弱みを握ったのだ。
国の内外に録音した事を流せば国内は握りつぶされるかもしれないがそれでもネットに流せば完全には潰せないし
海外には幾ら日本の政治家だろうとその権力では届かないし世界の世論からは猛反発、海外からの批判は絶対に避けられない
それにより各国が武力介入を開始し最悪日本と言う国もなくなるかもしれない。
ラストゴーストの介入する大義名分ができるということだ。

(ヒーロー側も一枚岩じゃなさそうだな…)

ヒーロー側も純粋に正義の味方とは言えない連中は居るようであり、こいつ等を全面的に信用するのは辞めて置いた方がよさそうだ。
自分達と同じくビジネスを企む輩もいる為コイツは何らかの形で利用できなくも無いが、カーツとしては利用するのなら
いざとなれば切り捨てられても文句は言えまいと印象に残った。
とはいえ政治家同様公開されればその手の輩も只では済まないのは確実なので脅しに使える。

ミラン:エクスターミネーター、南雲と呼ばれた反乱者はどうするの?

「俺達が奪還し、身柄を保護する」

ミラン:え?どうして?

「奴は腐っても元ヒーローの幹部だ、このまま死なせるのも惜しいしこの世界での使える部下は可能な限り欲しいからな」

カーツは一個師団クラスの部隊をラストゴーストから与えられているが直属の部下は殆ど連れてくる事は出来なかった。
彼の住んでいるもう一つの地球がある現実世界でも新霊長―能力を持った人間達と様々な事件、敵対している秘密結社や組織との戦いがあり
この世界での戦いに全てを投入する事は当然だか出来ない。
兵隊は集める事は出来るが、際立った技能や能力があるエキスパートを仲間にするのは簡単ではない。

ミラン:大丈夫なの?

「本当に平和に暮らしたければ脱走でもなんでもすればのに短絡的に人類抹殺を選んだ時点で奴はテロリストだ。その時点で問答無用で処刑いや
ヒーローに関して調べる為の生体標本にされてもしょうがあるまい」

既に無関係な人間に巻き込んだが様子から見て殺してはころしてはいないため、一線は踏み越えてはいない。
が、世界中からすれば南雲はアンチヒーローと同様に人を抹殺しようとした時点で裁判にかけるまでも無くに敵勢力の外患誘致及び国家反逆罪により
死刑が妥当だがヒーローに関しては謎も多いため、生体標本として人体実験のモルモットにされるのがカーツは容易に想像できる。
正直に言えば簡単にこんな考えに行き着くこの手の馬鹿とはカーツは関わりたく無いが、最低でも持っている情報には彼女を生かすだけの価値はあるだろう。

「いざとなれば了承させる切り札がある、何れにしろ奴には仕出かした時点で三つの選択肢以外に無い」

ミラン:…なら救出は何時

「公開処刑される当日だ」

ミラン:了解

そして二人は通信を終了し、カーツはその場から退却した。

2ヶ月前 No.11

スレ主 @isaribi10 ★0gkYBdXyN1_jWF

【メタトロン/ヒーロー支部】
メタトロンは人類避難区域の緊急会議室と言う名の政治家しか入ってはいけない部屋で沢山の政治家達が荒れ果てた瓦礫の上でプライドだの評価だのの話をしている事に呆れていた。当初、形上は国会の様な座席に座りながら議論を行っていたが回数を重ねる事に与党、野党の分別が付かないくらいに入り乱れ権力を持つ者が露骨且つ勝手に議論を進めていた。あろうことがメタトロンは緊急会議室の入り口に張っていた護衛を倒し緊急会議室の扉の前で盗み聞きを行っていた。彼自身は気付いていないがメタトロンは好奇心が身の危険より勝ってしまう事がある。今の事態も同じであり、他のヒーロー、人類がアンチヒーロー幹部、メタトロンに気付けば彼が南雲と同じ運命を辿るのは必然だった。最善の策より好奇心が勝る、彼の弱点はそう言う行動に詰まっていた。政治家達は身分に合わないパイプ椅子に苛立ちを覚えながら南雲の話を行う。
「南雲を我々の方で実験台として使えるのでは?」
「身体の構造も気になるからな。中には身体が空洞と言うヒーローがいるらしい」
メタトロンは南雲の行動について疑問を覚える。
「……南雲はわざわざ人類を狙ってクーデターを起こそうとした。人類の復讐か?だったらもっと計画的に犯行を行えたはずだ。衝動的な犯行でも幹部ならば自身の部下のヒーローの戦力くらいは分かっていそうだがな」
ただ、確実に南雲の行動により人類に対してのヒーローの在り方が変わってきたのは事実であった。彼はこの事件についてもっと真実を知りたくなっていた。南雲が無計画なテロ行為として人類を襲ったのか。それとも何か別の計画があり無謀な行為を行ったのか。
メタトロンはわずか数時間の命しか無いであろう南雲と接触するのは困難を極める。何故なら南雲が逃げ出さない様にアンチヒーローの捕虜と共に過ごす事を強いられていたから。恐らくアンチヒーローの捕虜達はメタトロンを見て救済に来てくれたのかと勘違いし騒ぎ始め、ヒーローを呼び出す元凶にしかならない。メタトロンは流石に危険性に気付き緊急会議室を去る。
また、ヒーロー自体が強い警戒を始めており南雲を唆したアンチヒーロー、第三勢力、そして人類を探し始める。混乱を極めていたヒーローも南雲を抑えた事により冷静な対処を進めていた。メタトロンはせめて数時間後の南雲の処刑が見たいが為に緊急会議室の護衛、即ち人間になり済ます。特徴的な翼を服の中にどうにか入れ込む。だが他人と会えば確実に化け物と言うのは気付けてしまう。見た所、政治家達はまだ緊急会議室にこもっていた。恐らく数時間の間でその扉が開かれる事は無いだろう。だがもしも、数時間の間に護衛の交代時間が訪れ、他人と会った場合、彼は間違いなく人類により公開処刑の対象にされる事に彼は気付いていながら直、逃げる事をしなかった。彼はあえて無謀な愚者の選択を行う。

2ヶ月前 No.12

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

【カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ/日本/ヒーロー支部】

南雲及び公開処刑予定のアンチヒーロー達が居る場所に国際連合の旗が描かれた数台のL-ATVがやってくる。
全ての車のドアを開けて出てきたのは数十人の兵士とカーツ、そしてミランだった。
当然の事ながら警備の兵士と護衛の者達も出てきたが

「自分達は国連直下の治安維持部隊であり、南雲の身元預かりに来た。その許可は既にとってある」

と堂々と国連直下の治安維持部隊である事を名乗り身元預かりに来たと言う。
それでも信頼出来ないのなら許可した政治家に電話して確認しろとも。
もちろんその政治家全員は例の議論の会話を海外とネットで拡散して欲しくなければと脅して許可させた物で
すぐに返事をさせたが。

そのまま特に問題なく数十人の部下と共に南雲の元に向かい、彼女が居る牢屋までやってきた。
扉を開けるとその際一人の妙な護衛が居た。
どこかで見た事があるのかも知れないと思ったが、少なくてもこの世界では日本に来たのは初めてなのに
なぜだろうかと思っていた。

「此処だな、南雲がいるのは?」

その護衛に対して声を掛けるカーツ。

「俺は国連治安維持部隊に所属するカーツ・グラーフ上級大佐だ。国連預かりとして南雲を引き渡して貰いたい」

キチンと上の方には許可も取ってあると付け加えて護衛に対して引き渡すように呼びかける。

>護衛(メタトロン)、南雲

2ヶ月前 No.13

スレ主 @isaribi10 ★0gkYBdXyN1_jWF

【メタトロン/ヒーロー支部】
メタトロンは護衛を装いながら南雲の牢屋の前まで来ていた。メタトロン自身も自分が描いていた予定以上の行動が出来た事に驚いていた。メタトロンはアンチヒーローの捕虜に気付かれない様に南雲と会話を試みる。
「反逆者。一つ聞きたい事がある」
南雲はメタトロンを睨み付ける。
「人間に話す事は無いんだけど」
メタトロンは南雲が行った無意味とも言えるテロ行為について話した。
「お前の目的は何だ?」
「……人間にも私の行動を分析しようとする奴がいるなんてね。良いよ、教えてあげる」
南雲は今回の計画について呟く。メタトロンはやけに南雲が自らの行為を話そうと言う姿勢が気に入らなかった。
「脱獄でもするつもりか?」
「冥土の土産よ。取っておきなさい。それじゃ話させて貰うわね。
結論から言えば私の行ったクーデターは人類の復讐と私自身の自由を求めた結果では無く、私に公開処刑を執行させる事が大事なのよ」
メタトロンは好奇心が勝りさらに南雲に引き寄せられる。もうすぐこの場所に人が来るかもしれないのに。
「私は公開処刑を行う日、きっと大量の見物客が見にくるでしょう。私を笑い、恨み、恐れ。そして私は処刑される直前に大声で叫ぶの。
腐りきったヒーローの現状をね。特にバルと言う人物はヒーローの名を語り、人類達に様々な犯罪を起こしているわ。そしてヒーローと癒着していた阿呆な人類はきっと誰も信じられなくなる」
バルは戦時中の兵士の様に一般市民に対しての当たりがきつかった。
「お前が憎んでいるのは人類のはずだ。其処で何故ヒーローの評価を落とす必要があるんだ?」
「それは全てヒーローを愛しているからよ。今じゃ首領や他の幹部達はこの国を捨て本当の正義なんて言う虚言を吐き捨て他の国へ渡ったわ」
ヒーローの首領達は本当の正義を探しこの国を捨てていた。もっと言えばヒーローが求めていたのは救い甲斐のある弱者と倒し甲斐のある悪であった。つまり、ヒーロー達は敵と救済者を選ぶヒーローとも言えない自己満足集団に成り下がっていた。しかし、この状況はアンチヒーローにも見られていた。ヒーローより少し遅いだけでメタトロンはまだ気づいていない。
どちらの派閥も自己犠牲の英雄とロマンに溢れた魔王は存在していなかったのだ。
「ヒーローの堕落は人類のせいよ。だから私は人類を憎んだ。私だってもっと崇められていればヒーローである事に誇りを持ったわ。クーデターなんて起こさなかったわ。だけど、現状に満足出来ないからせめて普通を求めたの。そしてヒーローにはもう一度目覚めて欲しいの。自分のやっている愚かな事に。バルと言うヒーローの名前を語ったクズがこの国で好き勝手遊んでいると知れば首領達も戻ってくるはず」
南雲はヒーローを愛していた。その為にバルと言う人物をいつでも利用出来る様に幹部補佐の仕事に就かせ、こうなる事を願っていた。
「だがお前が死ぬぞ」
「良いのよ。これでヒーローが変われば」

「此処だな、南雲がいるのは?」

どこからか声が聞こえる。メタトロンは我に帰るが既に遅し。数十人の人々とそれを率いる青年がメタトロンの元へ向かう。
「俺は国連治安維持部隊に所属するカーツ・グラーフ上級大佐だ。国連預かりとして南雲を引き渡して貰いたい」
メタトロンは南雲が処刑以外の人生を歩む事になる等予期せぬ出来事に応じると言う選択しか今の所、思い浮かばなかった。

>>カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ

2ヶ月前 No.14

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

【カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ/日本/ヒーロー支部】

だが先ほどの話を聞いていたのか

「だが南雲と言ったか?その前に言わせて貰おうか、テメェは馬鹿か?」

カーツは迷いも遠慮なく言い放つ。

「テメェのやってる事は自己満足な上に他の人間を巻き込んだ犬死だ」

煙草を懐から取り出して、口に咥えるカーツ。

「この現実世界はなゲームや漫画でもねぇんだから単純な善悪で割り切れない事も山ほどあるんだよ生きている人間はそんな単純でもねぇ」

煙草にジッポライターで火を付けながら

「しかしいろんな事情で重なってあるいは家族や友人を守る為に抗える人間が世界には居る。
そしてこの世界はそんな人間以外には甘い場所じゃねぇってことに気づいてねぇんだよ、特にこの日本はテメェ等のような
甘やかす連中が居たのもあるんだろうがな」

カーツとミランは海外でアンチヒーローに家族や大切な者を奪われた者達やこのまま死にたくないと思った連中が作った
レジスタンスやパルチザンと共に戦いそんな彼らを見てきた。
弱い連中でもいざとなれば戦うし、現実を嫌でも理解しているのだヒーローなんて物がいたとしても助けてくれない
だから立ち上がり抗うのだ。
それも見ずもせず日本という島国だけを見て勝手に人類を判断している狭い世界しか見ないその手のガキは唾棄すべき存在だ。

「そんなだから未だに平和ボケしてる連中が居るんだ、崇められたいならアイドルでもしてろ。
名声や対価を求めてる時点でボランティアじゃねぇんだ、貴様等正義の味方の定義は対価を求めるのか?」

何処までも容赦の無い言葉を南雲に向け

「悪の栄えるようになってる狂った世界なんだよ、俺達の居る現実世界は
その上で抗うこの世界の俺の戦友達を冒涜する事は許さん」

ミラン:ちょっと言いすぎじゃない?

「黙ってろ。現実を見せねぇから馬鹿が増長するんだ、その例がお前らが助けているこの日本の連中なんだからよ。
俺は自分から立ち向かう奴以外は助けもしないし支援もしない、勝手に死ね」

彼は正義の味方では無い。だからこそ助けようと思う者に関しては手を差し伸べるし同じ人類でも邪魔ならば容赦なく殺す。
そんな彼を苛烈な自己満足なエゴイストとでも言えばいい

「お前が死ぬなら勝手にすればいい、お前一人ならな。だが他の連中も巻き込んだ連中は?
お前が起こしたクーデターで怪我をして一生身動きが不自由になった奴が居たらあるいは世話しなくてはならなくなった家族は?
言っとくがソイツがお前に復讐するなら俺は喜んで手を貸して殺すぞ?」

南雲が言っているのは彼女個人だけでやっているならまだしも他の者達も巻き込んでいる。
そして彼自身は元は復讐者だ、虚しいとは言わないし自分に決着を付ける為に立ち上がるのなら手伝う
最早彼女だけの問題では無くなっている。

「そしてお前が死ぬ前に幾ら叫ぼうが、幾らでも捏造できるなんせその手の事が得意なんだからな
お前がやろうとしている事はどうなっても無駄死にだよ、お前らの望む連中なんぞこの世にはそうは居ないんだからな」

パルという幹部補佐に関してももちろん調べてはいるがこの手の輩は策謀も得意な以上どうにでもなるし、
証拠が無い以上南雲が処刑場で言っても揉み消されるだけだ。

「今までの話を聞いて気が変わった、此処でお前に三つの選択肢をやる。本当に最後のチャンスだ」

横田基地まで連れて帰るつもりだが、此処までの話を聞いて其処までするまでも無い

「一つ目はお前は国連の研究所で生体標本としてモルモットにされること。そして細胞一片になるまで死ぬことは出来ない」

「二つ目は俺の部下となり、どんな汚名や誹りを受け続けても果てには何も無かったとしても信じる事を実現するエゴイストとなること」

「三つ目は――」

ホルスターからノーバディ――ソーコムピストルベースの大型拳銃を南雲に向ける。

「此処で俺に処刑されること。そしてお前が言った事が本当になるか試してみれば良いさ」

まっ、三つ目の場合此処で何を言おうとも揉み消されてどの道無意味になるがなと付け加えた。
カーツからすれば南雲は所詮世界にすら目を向けていない偽善者の戯言に過ぎなかった。
その上で考えが変わらないのなら彼自身は殺す価値も無いのでそのまま引き上げるつもりだ。

>護衛(メタトロン)、南雲

2ヶ月前 No.15

スレ主 @isaribi10 ★0gkYBdXyN1_ya5

【南雲、メタトロン/ヒーロー支部】
護衛は目の前で処刑が見られるのを楽しみにしていた。そして彼の目的は果たされた為、カーツと言う人物が提示した三つの選択肢でありながら一つの選択肢しか許されなかった分岐点をどう判断するかを南雲を見る。南雲の行動はアンチヒーロー以下の身勝手な心理で人類を襲いそして無意味な事だった。まさしく典型的なテロと言った所であろう。ヒーローを盲信し、彼女自身が虚言を吐き自らの罪を革命と呼ぶ。まるで自分が行動すれば何かが変わるかのように考えていた自称革命家は牢獄の前の青年によって自分自身が変わらないとならない事に気付く。だが、その一つの選択肢は彼女が望んだ者とは大きくかけ離れていた。しかしこれまで生きて来た中で彼女が望んだ物が其処にあった。
――本当のヒーローとは。
彼女はヒーローを愛している。人類を傷付け、ヒーローの評判を落とし、かつての部下を何人か殴り飛ばし、名誉と地位を捨てていても彼女はこう発言した。あれほど、名誉を求めていた彼女はくだらない偽善の為に牢獄でアンチヒーローの捕虜と同じ道を歩む。今までの彼女に人類救済の選択肢は無かった。彼女自身もまた自らの評価を気にして優越感に浸るバルの様な人物と変わりなかった。
だが、彼女が憧れ、粉々に砕かれた理想は目の前で大型拳銃を向けていたカーツによって大きく変わる。彼女は再生をするか、モルモットと名前を変えるか、馬鹿な革命者を演じるか。本当の意味での革命は今現在、ひっそりとこの牢獄で行われる。
アンチヒーローに抗う人類、正義の味方の定義、第三の勢力。どれも南雲が考えた事が無かった。そして南雲は答える。
「名誉と地位はもう捨てた。それでも私は英雄になろうとした。だけどそれはもう止める事にするわ」
彼女が行こうとする道は確実に英雄や革命者の道でも無ければ正義の味方の道でも無い。続けて彼女は答える。
「私は貴方の部下になる」
全ての綺麗事を捨て彼女はヒーロー以外の選択肢を選び、自分が望むべき現実の為動き出す。それは彼女がヒーローだった時よりも本当のヒーローの様だった。全ての者からはエゴイストと呼ばれても。
護衛は南雲に向け大型拳銃を持つカーツがどう判断するかを待ちわびる。護衛は黙ってある事を考える。それは南雲の公開処刑。
国民の前で死んでも拳銃で撃たれても南雲の最期が見たかった。だが南雲が生きる事を選択しては処刑を見られない。特に意味の無い好奇心であり、此処で行動するほど本当の愚者でも無かった護衛は何も問題行動を起こす事は無かった。
「英雄や魔王はいないけど悪魔は存在する。アンチヒーローも人類もヒーローもね」
護衛はカーツに牢獄の鍵を渡し去ろうとする。鍵は倒れていた護衛から直接奪い取っていた物だ。鍵を奪う意味は南雲の取引の材料に使う予定だった為。つまりメタトロンもどこかで南雲の解放を少しだけ望んでいた訳である。南雲のテロ行為の真実を聞いてその考えは吹き飛んだのだが。

>>カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ

2ヶ月前 No.16

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

【カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ/日本/ヒーロー支部】

「生きる事を選んだか。もう後戻りは出来んぞ、此処で死んでおいた方がよかったと思うことになってもな」

南雲は生きる事を選んだ。しかし茨に舗装された修羅の道であり其処に正義は無い。
何処までも過酷で汚い現実をまざまざと見せ付けられるだけ
命を絶っておいたほうがよかったと思われてもその時はカーツの知ったことではない。
それを含めて選んだのだから

「お前の選んだ選択肢はその悪魔の契約と同じ物だぞ?交わした以上行き先は地獄かそれより酷い所だ」

ノーバディをホルスターに入れ護衛から渡された鍵で牢屋の鍵を開ける。

「出ろ、お前にはして貰う仕事がある」

南雲に対して出ろと告げる。
そして護衛には

「待て、此処で話したことは誰にも話すなよ?そしたら報告しないでやるよ」

明らかに普通の人間ではない護衛に対して釘を刺す。
それは入ったときから気づいてはいたが今までの様子を見た限りは此処にいる連中の解放でも無い
南雲自体に用があったが逃がすためでもないようだが殺すための殺気も放っていない。
自分と同じ目的だったのかそれとも別の目的なのかわからないが
ただ一つこの場の似つかわしくない護衛は政府関係者ではないのは確実だった。
カーツは何もしないのなら見逃す、ということだ。

>護衛(メタトロン)、南雲

2ヶ月前 No.17

スレ主 @isaribi10 ★0gkYBdXyN1_ya5

【メタトロン/荒野→アンチヒーロー支部】
ヒーロー支部を抜け出したメタトロンは荒野へ行き元の姿に戻る。隠れていた翼を大きく広げる。荒野では何も知らないヒーローとアンチヒーローが今でも前線で戦争を行っていた。
「ヒーローの対応を変えなければな。恐らく、今がヒーローを潰せる時だと思う。まあ、正直どうでも良いが。私はオルゴールについて調べたいだけだからな」
メタトロンは人類移住地域を見ながら考える。
「緑色のオルゴール……どの組織が誰により保管されているのか世界中探して見つけ出さないと。一番簡単で一番厄介なオルゴールだよ」
メタトロンはまた、南雲を保護した組織についても考える。
「……警戒するべきだろうな。だがアンチヒーローに報告は止そう。余計に混乱するだけだ」
メタトロンは他の幹部、首領と連絡を行おうとするが連絡が取れない。
「成程、かなり遠くへ向かっている様だな」
メタトロンは南雲騒動が終わり退屈そうにアンチヒーロー支部へ向かう。アンチヒーロー支部は派閥ごとで小競り合いを起こしていた。
「また支部が壊れてるな」
どれもメタトロンの言う事は聞かずに勝手な行動を起こしたり指揮を取る。メタトロンは知った事では無いと言う素振りでオルゴールに関する書物を漁る。
「何度も読んだが見落としている部分があるかもしれない」
メタトロンは既に南雲の事は頭の中には無かった。

1ヶ月前 No.18

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

【カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ/日本/ヒーロー支部→横田基地】

南雲を引き連れ、数十人の部下と共にL-ATVで横田基地に帰還するカーツとミラン。
そして内部を部下に南雲の部屋になる場所を最後として案内させる。

「俺がいない間に何かあったか?」

「はい、防衛省情報本部の皆川特務二佐という女性からグラーフ上級大佐に市谷駐屯地にて大事なお話があるとの事で連絡をいただきました」

米軍基地のオペレーターに報告を促すと防衛省情報本部の士官がカーツに対して連絡を取ってきたようだが
生憎カーツからすれば尋ねる用件も理由も無い。

「なるほどな…ではこちらから今から尋ねると連絡を入れろ」

「畏まりました」

オペレーターには今から尋ねる旨を先方に伝えさせ、再びミランと共にL-ATVを駆り
防衛省情報本部のある市谷駐屯地へと向かうカーツ。

1ヶ月前 No.19

スレ主 @isaribi10 ★0gkYBdXyN1_ya5

【メタトロン/アンチヒーロー支部】
オルゴールに関する事はほぼ分かっていないが人類とヒーローとアンチヒーローがこれまでの間、オルゴールについて調べ上げようとしていたのは分かる。その資料をメタトロンは血眼になる程に読み漁る。何度も何度も同じ所を読み、オルゴールの情報を頭に叩き込む。しかしオルゴールの使用例はごく稀で情報が少ないのも事実。
「やはり、二つのオルゴールを見比べてみなければわからないな」
オルゴールは何故生まれたのか。何故ヒーローとアンチヒーローと別の世界を繋げて別世界の住人を呼び寄せたのか。全ては偶然か、必然か。大抵はそんな事を考える暇も無く戦死してしまうのだが、メタトロンは何としてもこのオルゴールの存在意義を知りたかった。
「……」
オルゴールの形状は小さな箱で、ゼンマイを回せば音が鳴る。その中で世界がもう動き出しているかのようにオルゴールは鳴り、その世界を維持している。何も変わらずに。
オルゴールは自然的に生まれたのか、それとも何か大きな目的があり人為的に生み出されたモノなのか。考えても答えの出ない問いに埋もれて行く。そして、メタトロンは休憩ついでに食事を取りに商店街へ行く。
彼の生活の基準はオルゴールに対しての思想と言う実につまらないアンチヒーローである。

1ヶ月前 No.20

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

【カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ/日本/横田基地→市谷駐屯地】

市谷駐屯地にやってきたL-ATV。すぐに許可が取れ、駐車場にて車を止めて中に入るカーツ達。
そこで一人の女が出迎える。ベレー帽に自衛官の制服を身に纏っている紛う事の無い美人というのが印象的だ

「あんたが皆川特務二佐さん?」

カーツはそう尋ねると、彼女ははいそうですと認めた。
その後彼女は此処ではなんですので、と自分達の案内をし
カーツもミランもそれについていく。

1ヶ月前 No.21

スレ主 ★0gkYBdXyN1_ya5

【メタトロン/商店街】
メタトロンは商店街のレストランで食事を行う。しかし、彼は食事を楽しむ事は無い。生きて行く上で食事と言う動作が必要無いならば彼は食事を取る事は無い。そんな退屈な人生を歩んでいるが彼自身は合理的な行動を行っているつもりらしい。娯楽の意味を知らない彼にはこれが普通。
「……」
メタトロンは自分の戦術を考える。槍術は自己流でどこの流派でも無い。槍も今後の強敵の為、本格的な槍を使用するべきなのだが彼は高い槍を好まない。
「強い武器に頼るのでは無く、弱い武器でいかに敵を倒すのかが重要だと感じる。戦場でいちいち愛用の武器を大事に持つ程の余裕は無い。また、その武器を戦場で無くした場合、愛用の武器がなければ戦えない程の軟弱者に変わり果てたくないからな」
メタトロンはそう言い聞かせて安い槍を乱暴に扱い店を出る。

【申し訳ございません。諸事情によりアカウントを使用しないで投稿します。最悪の場合、新アカウントで活動する場合があります。迷惑をかけてしまいますが宜しくお願いします】

1ヶ月前 No.22

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

【カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ/日本/市谷駐屯地】

案内されたのはとある一室。皆川特務二佐が扉を開け、カーツは部屋に入ると一人の若い男が立っていた。

「ようこそ、カーツ・グラーフ上級大佐殿。お待ちしておりました」

「アンタは誰だ、俺は美人の誘いだから来たんだぜ?」

「初めまして私の名は河原崎明人、日本の防衛副大臣をしています」

若い男は自らを防衛副大臣だと名乗り、カーツにわざわざ名刺まで差し出す。
頭をきちんと下げ腰の低い態度で真摯に対応する男の名刺を無碍にはせず
口調からは一国の大臣に対して無礼と咎められても仕方ないが、カーツ自身もきちんと受け取る。

「立ち話は何なので座りながらでも」

男は部屋のソファーに座る事を薦められ、そのままカーツとミランはソファーに座り
皆川特務二佐はソファーと向かいにある河原崎の仕事をする机と椅子の方へと歩き
河原崎はその椅子に座りその隣には皆川が立っているという構図になった。

「で、わざわざ俺を呼び出した要件は?」

「貴方方のいや貴方の力をお借りしたい。この国を守る為に」

「………」

「貴方の噂は情報部を通して海外ではとても有名ですよ、大規模な反攻作戦では必ず貴方の名前を聞きます
貴方の関った作戦の成功は我々人類はまだ戦えることを教えてくれた」

「…勘違いしてるようだが、それは自ら戦うと決めて立ち上がったレジスタンスやパルチザンが勝ち取った勝利だ。
俺一人で勝ち取ったわけじゃない」

むしろその勝利はこの世界に生きる彼らの物だとすらカーツは考えている。
確かに彼は超人的あるいはとても人間ではない能力で戦地を駆け抜けたが、その勝利を独占するつもりは無かった。

「だとしても貴方は重大な戦いに勝利を貢献しているのは事実だ。もちろん無償で手を貸せと言っている訳ではありません、
日本政府はヒーロー達がいる事で国連の治安維持部隊の活動を認めないでしょう。ですが我々は自衛隊のあらゆる支援と援護
そして活動において全面的に協力することをお約束します」

「……お前は何が目的だ?」

「ただ単純にこの国を日本を守りたいだけです。国を守るのが私達自衛隊の本来の仕事なのですから。
幾ら敵とは言え公開処刑を平然と行える連中が本当ヒーローと呼べるのか私には疑問しか浮かびません」

「一理あるな確かに。俺達も余り言えた義理じゃあねぇがあれで人の命は尊い物だと言うのだとしたら反吐が出るな」

ヒーローなんてものは堂々と敵を倒す存在であるはずだが、敵とは言え公開処刑をするなどと独裁国家とやっている事が変わらない
少なくてもこの河原崎はそう思っているようだ。
カーツ自身は綺麗事など言う気はないが、ヒーローもアンチヒーローも得体の知れない存在なのは確かで
漫画のようなヒーローは人間が作り出した概念に過ぎないだけで現実に存在したらあんな連中なのか。
所詮は日本を飛び出すような偽善者なのだから期待するだけ無駄なのかもしれないなともカーツは思っていた。

「だから私も全面的には信用がどうしても出来ません…彼らは人々の為に戦っているのかも知れませんが
それが我々人類に絶対向けられないとは限られない、その時に一般市民を守れるのは我々しかいない。
お願いします、どうしても貴方の力が必要なのです」

「………良いだろう利害は一致してる、力を貸そう」

カーツからしても正直に言えば願っても無いことだった。
日本での活動はこれで堂々と出来る。

1ヶ月前 No.23

スレ主 @karasu1010 ★0gkYBdXyN1_BYL

【メタトロン/アンチヒーロー支部】
メタトロンの他に百目鬼と言う幹部がいる。百目鬼は中立派を保ち、武闘派と穏健派と別れているアンチヒーローの仲を悪化させないようにして来ていた。ちなみにメタトロンは介入せず客観的に見る。百目鬼自体の性格は気性が荒く、気に入らない事があれば他人を殴る様な人格を持つ。ただしアンチヒーローにとってはそれが普通である。そして何より感情的に行動する事が多い。百目鬼の思想はアンチヒーローの一枚岩の形成。その為には現在の別れている派閥をどうにかして崩す必要がある。どちらかの派閥を消してしまえば解決になるが勢力も小さくなるのでヒーローに勝てる力は残らない。百目鬼の目的はヒーローの殲滅。メタトロンから見ても百目鬼のヒーロー嫌いは度を過ぎていた。また、アンチヒーローに対してあまり良く思っていない所があり度々百目鬼はイラついていた。
「内輪揉めしてる最中かよ。ヒーローと真正面から戦争仕掛けておいて思想が別れるなんてどうかしてる」
アンチヒーローとしての役割を果たそうとしないメタトロンも百目鬼にとってはストレスの対象の一つだった。

1ヶ月前 No.24

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

【カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ/日本/市谷駐屯地】

「ただ俺達は基本、一国の最高権力者あるいは影からの支配者そして其れに近しい人物ではないと
上の連中は取引は基本しないという事になっている」

もちろん例外はあるが。

「だからあくまでもこの判断は俺個人の裁量の出来るギリギリの判断だ、俺の表向きの部隊は動かせん
動けるのは俺一人と直属の部下と個人的な協力者だけと思え」

「そんな…」

カーツは階級上では佐官では最大の上級大佐であるがこの世界に置いては元帥待遇及び匹敵する権力を持っている。
理由としては現場にて判断できる人間でありどんな状況でも生き残れる者であるから
そして最早此処まで滅亡まで近いとなると権力も金も幾らあっても無駄なのだ。
権力と金は所詮文明がある程度成り立っているからこそ意味があり、滅び去れば何の意味も無い。

「なに方法は幾つかあるぜ。まずアンタが首相になればいい」

「私にクーデターを起こせと?」

「手段の一つだな。あとは裏からの支配者として首相やらを傀儡に出来るほどの権力を握ることだ」

「……」

河原崎や今現在の殆どの官僚は国会議事堂をアンチヒーローに襲撃されて制圧された際に死んだ前任を引き継いだ者達だ。
数少ない生き残った副首相が首相代理をしているが、中立の立場をあくまで取っているようで
ヒーロー達で解決出来れば越した事はないと日和見を決め込んでいる節がある。
そして河原崎の上司である防衛大臣もあくまで日本の混乱を避けるため自衛隊を官僚たちの護衛と
現在の議事堂の代わりに使われている皇居の防衛に戦力を回している有様である。

「後はどのようにしてそうなるかはあんた等官僚の得意分野だろ?自分で考えな」

ソファーから立ち上がり、話も済んだのでミランと共に足早に市谷駐屯地から立ち去る。
その前に拠点を新宿にある陸上自衛隊の施設を移すとも告げて許可も取らせた上で
L-ATVに乗って一旦横田基地に帰還する。

1ヶ月前 No.25

スレ主 @karasu1010 ★0gkYBdXyN1_BYL

【メタトロン、百目鬼/アンチヒーロー支部】
「俺は生まれて来た意味を考えた事は無いんだ。ただ……オルゴールの思想に従うだけ」
「オルゴールの思想 ?」
「ああ、生まれた時に感じたんだよ。お前も分かるはずだ。いや、分からないと駄目だ」
「何が ?」
「はあ……質問すれば答えが帰ってくると思うなよ」
「……私はその話に興味があるから質問をしているとでも?興味があるならちゃんと考えている」
百目鬼はメタトロンの発現にイラついていた。
「お前には届かなかったのか ?そう、生まれた時にメッセージが届いたんだ、俺には。地球の覇権を握れと。その為に、ヒーローと人類を殺せと !」
百目鬼はヒーローの殺し方しか知らない。きっと他の事に興味は無い。恐らくアンチヒーローが覇権を握っていても、倒すべき目標と目的が無くなって欝になるのは目に見えていた。彼には戦争しか生き甲斐が無かった。彼が生まれたのは戦争の中からだった。
百目鬼が日本を離れ、首領達と共に海外へ行く事になった時、彼は喜んだ。倒すべき敵に胸が高鳴る。
「メタトロン、俺はお前とは違うんだよ!」

1ヶ月前 No.26

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

【カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ/日本/新宿・ラストゴースト日本拠点】

L-ATVに乗って横田基地に帰還後、改めて拠点を移動するべく準備をさせた後
数日後南雲と連れて行ける傭兵100人を引き連れて、やってきたのは新宿のとある場所にある
市谷駐屯地ではない自衛隊の施設に案内される。

そこは一見ただの廃墟に見えるが内部は立派な基地施設として新造されたばかりの場所らしい。
いわば秘密基地のようだ。

「ほお、あの河原崎ってのは本気でこの国を守りたいようだな」

皆川特務二佐:此処は元々統合情報本部のアンチヒーローに関する情報収集専門と対アンチヒーロー部隊用に作られていた施設ですから

「俺としちゃ市谷の方を使わせてもらうつもりだったが、専用の施設を使わせてもらえるのなら好きにさせてもらうぜ」

河原崎副防衛大臣の出来うる限りの協力と言う言葉は嘘ではないようだ。
わざわざアンチヒーロー用に作っていた事実上の専用施設を提供したのだからその覚悟が見えた気がした。

皆川特務二佐:お気に召したようで何よりです。

そして此処に来た連中全員の部屋が案内された後、一日が終った。

1ヶ月前 No.27

スレ主 @karasu1010 ★0gkYBdXyN1_BYL

【メタトロン、百目鬼/アンチヒーロー支部】
メタトロンは百目鬼の想い出を一枚一枚捲る様に感じ取る。どれもいらない思い出だが過去の事は全て美化される。その為、メタトロンは百目鬼の事を思い出す。傍にいれば考えが合わない敵。思い出に残っていた百目鬼の姿は敵と言う者では無かった。
「とにかく、私はあんな奴を友と呼べる程に過去を美化したがる傾向にある。何故だろうか」
これは完全に個人的な思想でありメタトロンにとっては不要な考えであった。だが人は孤独になるとどんなクズでも恋しい。
「……」
彼自身は知っていた。首領達が二度と帰ってくる事は無いと。そう、メタトロンは首領達に見捨てられたのだ。切り捨てられた日本と残されたアンチヒーローと共に。荒れ果てたアンチヒーロー支部は誰も治そうとはしない。同時にヒーロー支部でも同じ様な事が起きているのに潜入した時に気付く。
「私が護衛の格好をしていた時、ヒーローの幹部は南雲一人だった。……同じ出来事が起こっているのか。しかし偶然にしては出来過ぎているが」
メタトロンが考えると、ある知らせが届く。百目鬼がヒーロー支部、幹部に昇進したばかりのバルに捕縛された事を。メタトロンは驚きを隠せなかった。

1ヶ月前 No.28

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

【カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ/日本/新宿・ラストゴースト日本拠点】

翌日、この新たな基地に慣れようとしたりする者や早速自衛隊員を傭兵達に
地獄のような戦いを切り抜けた故の経験と知識で一刻も早く使い物になるように鍛えるように訓練の開始された。

皆川特務二佐:グラーフ上級大佐、先ほどアンチヒーローの幹部が捕縛されたという情報が入りました。

「ほう、ラストゴーストの諜報員と非合法活動部門の連中もそんな情報を持ってきたな」

皆川特務二佐:表向きの治安維持部隊は動かせないというお話でしたよね?

「国連の直属部隊としての正規部隊はな。非正規部隊と諜報員は別だ、大々的に戦闘には参加出来ないが援護と支援には使える」

但しこれも持ちうる権限で出来るギリギリの段階である。
とは言え元々日本で表立って活動できない場合は全て非合法の任務で日本で活動するしかないし
またとてもではないが表沙汰には出来ないこともあり、何れにしろやろうとしていた事と使える札は対して変わらない。

「その捕まった…」

ミラン:百目鬼よ、カーツ

「百目鬼ってのはどんな奴なんだ?」

皆川特務二佐:アンチヒーローでは武闘派で有名な幹部ですよ、しかしこんな簡単に捕まるなんて…

「……」

カーツは日本に来て間もないので簡単に捕まった事自体には興味は無い。
だが彼が興味があるのはアンチヒーローの幹部であり、武闘派の奴が生きて捕まっていることだ。
武闘派ならば死ぬまで戦うはずだが、もしかすれば瀕死の重傷で捕まったのかもしれない。

ミラン:カーツもしかして…

「ああ、コイツは腐ってもアンチヒーローの幹部だ司法取引なりなんなりで部下にしてでも情報が欲しい」

南雲もヒーロー側の幹部であり、ヒーロー側の情報は幹部だからこそ詳しいだろうと部下にした。
今度はアンチヒーロー側の情報も欲しいと考えていたカーツはこれも使える切り札になるのでは無いかと思っていた。

皆川特務二佐:私は賛成しかねます、人類側を積極的に滅ぼそうとしていたとしていたことだけがわかってはいますが
情報が足りなさ過ぎることと簡単に協力してくれるとは思えません。

「さてな、だとしても死刑で死なせるには勿体無いな。捕まった以上死刑は確定だろうしな、どうしてもなりたく無いなら
せめて俺が引導を渡してやる」

武闘派ならば最後は戦って死にたいはずだ、どうせ死刑なら俺が最後の相手をしてやれば良い
戦争が好きで好きでしょうがないいや戦いがなければ生きていけないどうしようもないカーツは
この男に対して何かを感じ取っていたが、カーツ自身でもそれはわかっていなかった。

1ヶ月前 No.29

スレ主 @karasu1010 ★0gkYBdXyN1_BYL

【メタトロン、百目鬼/荒野】
百目鬼を一言で言うならば信頼出来る組織が無い孤独な鬼。彼自身はアンチヒーローに誇りを持ちながら腐りきったアンチヒーローに命を預ける事が出来ず、命を預ける事が出来る組織を探していた。つまり百目鬼が求めているのは命を懸ける事の出来る組織であった。全てはアンチヒーローの使命として。
「私には心底理解が出来ないな」
メタトロンは百目鬼の考えを理解出来なかった。この世界に生まれたのに全てを戦場に捧げる事に。メタトロンは少しでもこの世界の事を知る為に戦場へ出向く事は少ない。その為に首領達からの信頼は皆無だった。ヒーロー撲滅がアンチヒーローの役目のはずなのにメタトロンはオルゴールの調査と称して戦場に向かおうとしない。それだけで首領や百目鬼達がメタトロンを置いた理由があった。
メタトロンは百目鬼を救出するかどうか悩んでいた。メタトロン自身には一切損得は存在しない。だが他人に関心の無い彼が百目鬼を救うかどうか悩んでいるだけで百目鬼と言う人物がいかに強者なのかを物語る。
「そもそも彼がバルとか言う軟弱者に捕えられるとは思えないが……。しかも百目鬼は海外へ行っているはずだ。何故ヒーロー日本支部が捕えられたんだ?」

1ヶ月前 No.30

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

【カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ/日本/新宿・ラストゴースト日本拠点→ヒーロー日本支部】

そして再びヒーロー日本支部にL-ATVでやってきたカーツとミラン。
しかし此処まで来るまでに可能な限り情報を集めていたが腑に落ちない点があった。
それはアンチヒーロー側の動き。
幹部が捕まったのであれば部下達やらが何かしらの行動を起こすはずだが
少なくても日本国内では大きな行動は見られていない。
正確には動こうとする者達はいる事は把握は出来ているが

「アンチヒーロー側も一枚岩じゃねぇってことなんだろうが…」

大規模な奪回作戦を起こされる可能性も否定できないので
油断だけはしているつもりはないのだが。

ミラン:政治家達の件はクリア出来ているけれど、ヒーロー側は取引してくれるかしら?

「南雲の件もどうにかなった百目鬼も処刑するくらいなら俺達が身柄を預かっていも良さそうな物だが」

南雲の件はこれから先死んだほうがマシな道を選んだ、奴は死人も同然
カーツとしてはまだ仲間としては認めていないし背中を預ける事は到底出来ない
今後の働き次第の判断と考えている為、実質死刑囚と未だ変わらない扱いをしていた。
ならば死人も同然、死人ならば既に法も何も意味は無い
百目鬼も同じならば同様の取引でヒーロー側もなんとかなるはず。

「まずは面会だ、それから決めよう」

南雲の時と同じく、政治家どもの許可を取った証を見せて
百目鬼が収容されている場所まで足を踏み入れた。

1ヶ月前 No.31

スレ主 @karasu1010 ★0gkYBdXyN1_BYL

【百目鬼/ヒーロー支部】
百目鬼は南雲がいた牢獄に閉じ込められていた。
「南雲って奴は此処にいないのか?」
「……答える義務は無い」
警備の人間は強い口調で百目鬼を制す。百目鬼は海外でアンチヒーロー首領と共に活動を行っていた。しかし百目鬼はアンチヒーロー達がアンチヒーローである誇りを失っていた事に気付く。
「初めの頃は楽しかった。まあ今と違ってギャングみたいな集団で纏める力も権力も無かった。だけど皆、誇りがあったんだ。今は権力に溺れ誇りを失った者ばかり。誇りなんて何も価値が無いかもしれないが失ってはいけない物だと思うんだよ。死ねば無くなる綺麗事だけどな。どうせ死ぬ時は戦場でボロボロになって死ぬんだ。生きてる時くらいは綺麗な事でも言わないと」
百目鬼は警備に淡々と語る。
そして百目鬼はアンチヒーローを事実上脱退。向かった先はヒーロー支部であった。
「南雲って言う奴がヒーローを裏切って暴れてるって聞いたんだ。ヒーローの事情なんて知らないが……俺は真っ先に飛び出していた。本当のアンチヒーローの誇りを取り戻す為に。南雲がどんな人物なんてどうでも良い。命張れる組織を俺自身で創り上げる」
「……」
「だからな、南雲は俺の組織に必要なんだよ。南雲を始めヒーローとアンチヒーロー、あるいは自分の誇りだけを懸けた組織を創る。俺達は誰にも指図されない」
百目鬼は牢獄の檻を見渡す。
「牢獄に南雲がいるから話せると思ってわざと捕まったが……やっぱり俺みたいな奴がその場で考えた策で行動するんじゃないな……」

1ヶ月前 No.32

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

【カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ/日本/ヒーロー日本支部】

牢屋に入る頃、丁度百目鬼がなにやら話している場面に出くわす。

「クククハハハ、こいつは傑作だ!」

話を聞いていたカーツは笑い出す。

「誇りだぁ!?大量虐殺を平然とやりだす連中が!?一線を簡単に超えられる奴が寝言ほざくんんじゃねぇ!!」

カーツはいろんな戦場を見て来たがどのアンチヒーローも平然と人の大量虐殺を行える連中だった。
それは奴等の役目からすれば当然だろうし、所詮人の目線からだがカーツからすれば
偽善者と同類あるいはそれ以下にしか聞こえない

「無関係の人間を巻き込んでおいて誇りなんて言葉を語るな、お前らの言う誇りなんて反吐が出る」

煙草に火をつけて百目鬼を汚いものを見るような目で

「戦いにルールもクソもねぇ、だが一線を越えれば只の腐れ外道なんだよ!」

アンチヒーローは正にそれだ、破壊するだけの無慈悲な殺戮者。

「それにお前らが組織を作った所で何をする?只の破壊しかできんだろうが?」

ただそれだけで、少なくてもカーツは何かをアンチヒーローが治したあるいは作ったなどという例は聞いた事が無い

「ならばこの世界には何も残らない、完全なる無の世界しかない――そして何も出来ないお前らに存在意義は無い
その時は自殺でもするのかえぇ!?」

破壊しか出来ない連中は全てを破壊し終れば創造も何も出来ないのであればそこから先は何も無い。
それまでの存在であり、カーツ自身も己に対する皮肉も含めて笑みを浮かべた。

「破壊に誇りを持ったとしても所詮そこまでなんだよ、そんな物が許されたのは騎士や侍が居た頃までだ」

故に彼は人殺しに誇りなんて物は持っていないそんな物を誇るのはイカレた連中だ。

「南雲も似たような事を言っていたが、アイツは気づいたアイツなりにだが。
しかしやったことは消えないケジメは何れ付ける時来るだろう必ずな」

咥えた煙草から煙を吹かしながら百目鬼に対して以前厳しい視線を向ける。

「はっきり言って上は現状お前らに対して兵器としての技術転用に使えるサンプルに出来る物以外は極力殲滅しろと言われてる
それ以上の価値はねぇと。俺も使える部下あるいは貴重な情報持ち以外はそうするつもりだ」

だが先ほどの話を聞く限りはそれも怪しくなってきた、このまま処刑させるってのも手だ

「お前はどうする?此処から解放するだけの価値が無ければ用はねぇ」

本当にそうするだけの価値はあるのか、百目鬼の行動を見る。

>百目鬼、all

27日前 No.33

スレ主 @karasu1010 ★0gkYBdXyN1_giC

【百目鬼/ヒーロー支部】
「アンチヒーローの誇りを随分貶してくれるな!アンチヒーローに説教か?アンチヒーローの誇りも分からぬお前に?俺達はその誇りを掲げてこれまで生きているんだ。ヒーロー、お前の言う無関係な人間を全滅させるのが俺の誇りだよ。それがアンチヒーローの使命だ。だが、今のアンチヒーローはまるで駄目だ。だから俺は捨てた。ヒーローも誇りがあるだろう。そうだ、アンチヒーローの全滅だよ。だが今のヒーローはどうだ?まるで腐ってる。俺も倒し甲斐が無いからな。俺は命張れる誇りだけを懸けた組織を創り上げる。俺達の誇りは決して折れない。ヒーロー、アンチヒーローに不満を持った者だけで形成される組織……。これこそ俺が戦場で死ねる組織だ」
百目鬼は牢を無理やりこじ開ける。ハッキリ言ってしまえば百目鬼はアンチヒーローの誇りを神格化し過ぎてしまった。反吐が出る誇りも極めれば美しいと。百目鬼にはもう戦士を名乗る資格は無い。かつて地球をアンチヒーローの物にする為だけに戦場で戦い続けたアンチヒーローは誇りに拘り自分の事しか考えない鬼に変貌する。
「そう……誇りは俺の中の人生で大切なんだよ。その誇りを侮辱するんだからそれなりの覚悟あるんだよな?」
百目鬼はカーツに向かい太い筋肉質な右足で素早くハイキックを入れようとする。

>>カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ

26日前 No.34

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

【カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ/日本/ヒーロー日本支部】

牢屋をこじ開け出てきた百目鬼のハイキックを避ける素振りも見せず蹴り飛ばされる。
壁にめり込み、衝撃で叩きつけられ周囲に土埃が舞うが

「…こんなもんか?」

額から血を流しながらも叩きつけられた壁から動くカーツの姿。

「薄っぺれぇ――随分薄っぺらい一撃だなぁ、おい」

対してダメージ無い様に見えるカーツは寧ろ失望したような
哀れみのような目で百目鬼を見つめる

「中身が薄っぺらいと一撃も薄っぺらくなるのかねぇ?」

ペッ、と血を地面に吐いて

「アンチヒーローの誇りなんて知らねぇよ、腐れ外道であることが素晴らしいなんてご高説なんて端から興味すらねぇ。
殺し合いなんてのはなぁ、殺し合う覚悟がある者同士でやることなんだよ!!」

覚悟が無い者が銃を撃つなんてのはあってはならない
逆に撃つ覚悟かせ無い者を撃つ事も然り
それでこそ戦いは成り立たなくては成らない本来はそうであるべきだと

「それ以前に今のテメェはこの国の権力にしがみ付く老害と同じだ!その証拠にだ!!」

カーツはビシッと百目鬼を指差す。

「俺達だぁ!?お前には誰も付いて来てねぇじゃねぇか!?一人もな!
テメェが正しいと思うなら一人でも付いてくるはずだ!南雲の偽善にですら反応する連中が居た!
今のお前はそれ以下だってことじゃねぇのか!?」

いつの間にかカーツは百目鬼の死角に移動し、真正面の下から屈んで拳を少し引き下げて

「誇りなんて言葉で誤魔化しているが、目を逸らしてその言葉にしがみ付いてるだけだ!
そんな物は誇りでもなんでもねぇ、只の現実逃避だよ!!」

そして百目鬼に向かって勢い良くアッパーカットを繰り出そうとする。

>百目鬼、all

17日前 No.35

スレ主 @karasu1010 ★0gkYBdXyN1_giC

【百目鬼/ヒーロー支部】
カーツはアッパーカットを繰り出し、百目鬼を殴り飛ばす。百目鬼は口から血を出しながら倒れる。
「お、俺は……誇り高きアンチヒーローだぁ……オルゴールが望んだ世界にするのが役目……。何故どいつもこいつも賛同しない……」
百目鬼はよろけながら立ちあがる。理想ばかり語り、自分が現状に満足しないのは仲間や組織、社会のせいと叫び、やがて誰も百目鬼を見る事は無くなりやがて鬼は……。
「俺は……!」
誇りを信仰化し始め、百目鬼は暴走を開始する。決して逃亡は悪い事では無いが百目鬼は自覚していない。止めてくれる者もおらず、ついて来る者もおらず。
「……」
百目鬼は何も無い空を見つめる。
「俺は……他の奴とは違う。俺は……一人でも誇りを……誇り……」
百目鬼の全てだった誇りが百目鬼は誇りを恐れる。これ以上誇りだけを握り続けたら本当に大切な物が無くなるかもしれないから。しかしそれはもう遅く、本当に大切な物等、百目鬼には既に無かった。
百目鬼は廃人の様な顔になる。
「誇り……誇り……誇り……」

>カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ

17日前 No.36

湾岸の戦鬼 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★siB5HwVanD_EP8

【カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ/日本/ヒーロー日本支部】

「うっとおしい!!」

廃人のように誇りと繰り返すカーツはそこに情け容赦も無く牢屋の中に向かって百目鬼に全力の蹴りを叩き込む。

「みっともねぇ、本当にアンチヒーローの武闘派と呼ばれた男か!?」

誇りと言う言葉のみを信仰しているこの男に感じるシンパシーなど何処にもない。
いや戦いを続けているうちに精神が狂ってしまえば己もこうなってしまっていたのかもしれない
その可能性は決して否定は出来なかったが

「本当に信念があるなら、どれほどの事でも揺るがねぇんだよ。それで揺らぐならその程度だってことだ」

誇り、誇りと言いつつも狂ったように連呼しか出来ないこの鬼の信念はそれで揺らぐその程度なのだ。
これを見て南雲はまだマシなほうだと痛感されせられる。

「なら今のお前にもう用はねぇよ」

今の奴は此処から出す価値も無い、今までのやり取りでカーツはそう認識した。

「矛盾もお前の薄っぺらさも理解できないならそのまま朽ち果てろ」

踵を返し、このまま牢屋から出て行きながら

「だが、そこから這い上がれるのもお前次第だ」

もっとも望みは薄いかもしれないだろうが、と最後に呟きカーツとミランはこの場を完全に後にした。

>百目鬼、all

6日前 No.37

スレ主 @karasu1010 ★0gkYBdXyN1_giC

【百目鬼/ヒーロー支部】
百目鬼はカーツに蹴りを入れられる。そしてカーツとミランは百目鬼を後にする。百目鬼は仰向けに倒れる。
「誰か……誰か……助けて」
百目鬼は過去の誇り以外に様々な物を持っていた沢山の自分を思い出す。今は誰もいない何も無い自分を悔やむ。そして目の前に天使が現れる。
「……メタトロンか。死ぬ間際に幻覚を見るなんて……俺も……」
天使は答える。
「変わり果てた鬼よ。同志として同じ組織に捨てられた身として、私がお前を処刑しよう」
百目鬼は何も答えなかった。
「お前が失った物と共に埋めてやる。だから……その姿を私に見せるな」
「……俺はどうする事も出来ないのか」
「さあな、だが……同じアンチヒーローとして言うが此処で死ぬべきだ。お前は変わるには遅すぎた。いや、お前はこれからも何も変わらないだろう」
百目鬼は目を閉じる。身体は震え、息も荒くなる。
「さらばだ」
天使は百目鬼を処刑する。百目鬼がもう一度目を開けた時にはもう天使はいなかった。

百目鬼は全てに後悔し生きるのに疲れてしまった。やり直すだけの精神は残っていなかった。百目鬼の身体に刻まれたかつての歴戦の傷は腐るだけ。
「……やっと俺は……」

百目鬼は片隅の牢屋で孤独に死んでしまう。

>カーツ・グラーフ、ミラン・アークゥエル・ミステリテ

4日前 No.38
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