Google
    
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▼レス(276) >>

【ALL】永遠の皆既日食【戦闘/シリアス】

 ( なりきり掲示板(フリー) )
- アクセス(2274) - ●メイン記事(276) / サブ記事 (206) - いいね!(3)

人類と魔族 存亡を懸けた戦い @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Xgx

「皆既日食」。それは、太陽、月、地球が一直線に並び、かつ月と地球の距離が近いときにのみ起こる、偶然が重なり合って出来た宇宙の神秘。
その神秘は、長くても数分で終わりを迎え、太陽は再び地上を照らし始める。数分間の暗闇も過ぎれば、再び空から生命の源となる光が降り注ぐ。
悠久の如き歴史の中で繰り返されてきた奇跡。それは変わることなく、これからも必然として存在していくことだろうと、誰もが信じてやまなかった。

しかし……最後の皆既日食を境に、天の刻は静止する。太陽の光は失われ、木々は枯れゆき、科学は滅び、雨すらも降ることはなくなり、地球は死の世界へと変わり果てていく。
闇に包まれた世界に現れしは、魔性の者達。光なき世界を求める邪悪が地上を支配し、力なき人々を蹂躙する。
光を失った人類は、あまりにも矮小で無力な存在であった。絶望の渦巻く現実に疲弊した彼らは、同族同士の争い、あるいは自ら死を選ぶことで、着実にその数を減らしていく。

希望など、存在しない。我が物顔でこの世を牛耳っていた人類の春は過ぎ去り、地上では魔族の支配する闇の時代が幕を開けた。
死の世界へと変わり果てた地球を救う術は、果たしてあるのだろうか―――光なき世界に、終わることのない永遠の暗黒が訪れる。



【クリックありがとうございます。この物語の舞台設定はほぼ現代と同じ文明の時代です。ある日を境に天の刻が静止し、永遠の皆既日食によって世界は闇に包まれています。そんな中、世界を支配する魔物達に抗う人々と、人類の抹殺を目論む魔族、更には偶然この世界へと流れ着いたキャラクター達の姿を描くのが、このスレッドの主な目的です。

オリキャラでの参加は勿論、版権作品をあまり知らないオリなり民の方も歓迎ですので、オリなり民の方も、どうぞご遠慮なくご参加下さい。
なりフリー民とオリなり民、互いに協力しあうことで、よりよきスレを目指しましょう。

なお、合図があるまで書き込みは禁止ですので、ご注意下さい。まずはじめに、サブ記事の方を確認頂くようにお願いします。】

メモ2017/04/16 20:57 : 第二章:「前門の虎、後門の狼」☆XQ6phrzcKMtR @infernus★F7MrHN45jw_Xgx

―――現在は、第一章です―――


第二章:「前門の虎、後門の狼」

軍上層部の一存により、東部戦線の状況を無視して、半ば無理矢理な形で決行を強制された発電所攻略作戦。

そんな中、指揮官アルスタッドは、極力味方の被害を抑えるべく策を巡らせ、更には本部からの援軍を取り付けることにも成功する。

しかし、人類抵抗軍が攻めてくるであろうことは、魔族側も承知済みであった。現地に到着した彼らを待ち受けていたのは、手厚い歓迎。

以前によりも遥かに強化されたサロルカの要塞と、大挙して押し寄せる魔族の軍勢。尽く先を読んだ敵の配置……

追い打ちを掛けるかの如く、本部が約束したはずの援軍は、いつまで経ってもやって来る気配がない。

前線へ突出し、完全に孤立状態となってしまった東部戦線。奮戦を続ける彼らの運命は、果たして―――


ルール&プロフィール:http://mb2.jp/_subni2/19597.html-1#a

役職一覧:http://mb2.jp/_subni2/19597.html-2#a

世界観・陣営解説:http://mb2.jp/_subni2/19597.html-3#a

各陣営の目的:http://mb2.jp/_subni2/19597.html-4#a

第二章のロケーション:http://mb2.jp/_subni2/19597.html-118#a


現在イベントのあるロケーション

サロルカ:人類抵抗軍による攻略作戦

発電所:人類抵抗軍による攻略作戦

切替: メイン記事(276) サブ記事 (206) ページ: 1 2 3 4


 
 
↑前のページ (226件) | 最新ページ

東部戦線の獄風 @sable ★KMxItQnK9M_yFt

【サロルカ/砦→跳ね橋/ウィンディア・ヴァンディール】

身を挺して解き放たれたソウルドライブ。闇の力に身を委ね、黒く濁った風を纏う。東部戦線の仲間…延いてはコマンダーを護りたい一心での、捨て身の攻撃。これだけ体力を消耗してなお、命を削る大技を繰り出したのだ。襲い来る魔弾まで躱す力は残っていない。きっと自分は助からないだろう。でも構わない。
刺し違えてでもヤツを葬り去れば、コマンダーは生き延びることが出来るのだから。彼ならきっと部下からの誤解を解き、腐った指導者を廃して指揮権を奪い返してくれる。東部戦線のみならず全ての友軍を一つにまとめ、必ずや勝利を掴み取ってくれるはず。自分は一足先に、あの世で皆を待とう。

強大な闇を湛えた大鎌が、魔女の身体を真っ二つに引き裂く。飛び散る体液、内臓、四肢。全てフォビア・セインテアのものだ。間違いなく十字銃の魔女は死んだ。この手で打ち取ったのだ。

…いや、何かがおかしい。なぜ自分は死んでいないのだ?あの跳ね回る弾の中を突っ切ったというのに、それらしい外傷は一つとして見当たらない。血を流しているのは追尾弾にやられた右肩だけだ。急に我に返ったウィンディアは、鎌の柄を支えにして立ち上がった。

そこには、本来彼女が受け止めるはずだった魔弾を生身で受け、おびただしい量の血を流すアルスタッドの姿があった。どうして、か細い声で呟く彼女の前で、血まみれの指揮官は遺言を残した。生きろ。そして自分を殺したと報告しろ。そうすれば…その言葉の一つ一つを脳に刻み付ける。
本当は泣き叫びたかった。命に代えても護りたかった人が、自分を庇って死のうとしているのだから。これまでの道のりを振り返ってみれば、結局自分は何の役にも立てなかった。彼を蹴落とさんと渦巻く黒い陰謀に気付いていながら、阻止どころか告発すらできなかった。それなら戦場でと身を粉にして戦ってきたが、その果てに待っていた結末がこれだ。

全身を震わせ、涙を流しながら、彼の最期の声を聞くウィンディア。彼女が完全に正気を失ったのは、フォビアの復活を目の当たりにした時であった。

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

慟哭。痛ましい叫び声が黒い雲に覆われた空に響く。半狂乱になった彼女は鏡面目掛けて鎌を放り投げ、泣き叫びながらその場から逃げ出した。武器も持たずに走る彼女の足首を、フォビアの放った光弾が掠める。固い地面に倒れこみ、幼い子供のように泣きじゃくるウィンディア。惨めだった。特異な能力を持って生まれたがために親に捨てられ、それでも挫けず17年間努力を積み重ねて、上や同僚からの嫌味にも耐えてきたというのに。
齢19の少女には残酷な現実が突き付けられる。いっそここで死んでしまいたかったが、それだけは許されない。この命は自分だけのものではないからだ。ここで何もかも投げ出して命を断てば、コマンダーが味わった苦痛も全て無駄になってしまう。だからなんとしても生きねばならない。

立ち上がり、支部を目指してヨロヨロと足を進める。


____



「雨…」

ルルと共に戦った跳ね橋まで戻ってくると、降り注ぐ雨粒が身体を打つのに気が付いた。冷たい風に頬を撫でられ、ハッと目が醒める。そしてコマンダーの最期の言葉を思い出した。まだ涙は止まらないが、上を向いてキッと空を睨みつける。そして誓った。絶対に負けない。あの人の遺志を無駄になどしないと。


『サロルカより、こちらウィンディア・ヴァンディール。

叛逆者アルスタッド・メスタージャを始末しました』


>>アルスタッド・メスタージャ、フォビア・セインテア、(通信室all)


【お相手いただきありがとうございました!

15日前 No.227

もょもと @michael773 ★Android=OIcqbjESd4

【発電所/機械搬入口→正面入口/ロラン】

「昇一文字斬」は確かに魔導人形の腕を斬り落としたが、倒すまでには至らなかった。ノーガードの所に大斧の爆発を叩き込まれ体勢を立て直している内に、落とした腕を回収して逃げられてしまった。

爆発に関しては魔力的なもののようで、かつての戦いによって対魔力に関しては強くなっているために、軽く傷を負い吹き飛ばされる程度であった。確かに強力で不意を突いた攻撃ではあったが、あの爆発単体で自分を殺すことは不可能だと思っている。勿論、あれを基点に連撃を加えてくるのならば話は別になる。


ともかくと、大きく息を一つ吐いて、自分の思考を、ゆっくりと整理する。魔導人形との戦闘した時の愚行を、今更ながら恥じている。

自分は、勇者としての『人々と共にある命』と、自分自身としての『普通の人間の様に死にたい』という、使命と願いで心が揺れていた。魔導人形ディストリアは、この世界に流れ着いて来てから戦った中で一番強かった。間合いに入らずとも感じる圧倒的で、強者が放つオーラを纏っていて、あれならば自分を殺してくれるかと思っていた。だから、自分自身の願いを優先して『勇者』としての役目を飲み込んで、一人の死にたがりとして戦った。

只、冷静に考えればあの人形には自分の姿が酷く愚かなものに見えたのだろう。戦闘中にも言われたが、死にたいのなら自害しろというのは全くもってその通りだった。それをしないのは己の弱さの顕れで、エゴなのだろう。

「僕も、まだまだ未熟だって事かな」

言葉を一つ呟いて、気持ちの切り替えを終える。ちからの盾の回復呪文を使って、爆発で負った傷をある程度癒し、また歩き出した。帰るためではなく、未だ突入できずに苦戦している者たちの為にだ。

――――――――――――

暫し歩いて辿り着いたのは正面入口。

この一帯だけ業火が襲ったかの様に熱く、近付くだけで火傷を負うかと思った程だ。左腕の切り傷を確認するが、腐ってはいないし大丈夫そうだ。

正面入口で、右腕が金属の不気味な大男が発電所に触れて何かを行っている。先の魔導人形のオーラとは違う、禍々しく底の知れない感覚すら覚えるオーラだ。何をしているかは知らないが、自分たちを妨害しようとしてるのは明らか。自分は、この大男を倒してみせる。

先手必勝と言わんばかりに、不気味な大男の背中にへと衝撃波を放った。何をしているのかも何をされるのかも分からない為に、距離を置きながら攻撃したかったからだ。この一撃で力尽きてくれるのなら本望だが、果たしてどうだろうか―――。

>DUST CHUTER


【こんな妨害で良いんでしょうか?ともかく、お願いします】

15日前 No.228

《虹色の死神》 @x5mas☆sECYEVcUXiI ★iPhone=cJFhgqTEWx

【発電所/正面入口/入口内部/DUST CHUTER】

 壁は脆く朽ち果て、先へ、先へ。輝く術を忘れた銀腕は壁を削り、窪ませ、少しずつ発電所の内部へと減り込んでいく。存分具合が良い、この調子であれば変電室を“劣化”させるにもそう時間は掛かるまい――

 死神は突然腕を引き抜くと、僅かに身体を横へと外らせる。振り返ることも無い背からは、音を置き去りにした一撃が飛翔した。目標を見失った単弾は壁へと激突、果ては貫通して何処かへと消え去っていく。死神は埃の付いた腕を払うと、“無謀な挑戦者”へ視線を合わせた。遥か地底を響くが如し、威圧を込めた声が空気を揺るがす。

「……無粋な真似をする。折角私が貴様等の“道”を造ろうというのに、随分と不遜なものよな?」

 死神が攻勢に出ず、飽くまで言葉を交わし、攻撃を躱すのみ。残火の熱量が空気を膨張させ、死神の姿を不確かなものにしていく。漆黒に染められた服と陽炎の揺めき、それはまるで“空に写る影法師”。死神は酷く冷静に、一切の動揺も無く言葉を紡ぎ出す。

「ほれ、此処なる孔を見るがいい。嗚呼、人類の抵抗軍とやらが剰りにも暗愚なものでな、死神の目にも憐れに見えたのだよ。せめてもの餞けにと、裏道でも造ってやろうとな。」

 死神は語ると横へと退き、先の所業の跡を挑戦者に示す。成る程確かにそこにあるのは、黒く染った“道”。剣の衝撃波によって止めを刺された、かつての外壁の成れ果てだ。虚構に染め上げられた穴は確かに発電所の内部へと通じている、変電室や非常階段からも然程離れてはいない。
 だが、果たして道の先に待つのは勝利だろうか。勝利と敗北は丁度釣り合う天秤のようなもの、ほんの些細なバランスの崩れが戦況を一変させうる。
 死神は再び穴の前に立ち、手招きをしながら続いて語り掛ける。表情は一切変わらぬ、何を考えるのかも分からぬこの状況で、だ。

「さあ、来るといい。正面から堂々と入る? “死に急ぐのは意味が無い”、選択を誤らぬことだ……」

 死神はそれを最後に、穴の闇へと姿を溶かした。先程までは真黒に染まっていた外壁は、僅かに黒い煤を散らすばかりで既に白く戻っていた。しかし……嗚呼そうだ、この“道”は虚構に染め上げられたもの。闇の果てに待つものが何であるか、知る者であったならば――。
 それでも、それでもだ。死神を無視して正面入口を攻略するのもまた極めて危険。死神を何処へ居るかも分からぬ状況で、野放しにするも同然なのだから。死神の目的を知っていれば尚更に悪手。そうだとも、死神へと挑戦状を叩き付けた時点で“策中に入ったも同然”だ。

 死神は闇路の奥、静かに嗤う。さあ挑戦者よ、“勇者”よ。来るがいい。 私は今、貴様を待ち受ける“魔の首領”となろうさ。

>>ロラン (他発電所,正面入口ALL)

【絡み有難うございます! でも正面からは行かない……】

15日前 No.229

相対的強者 @kyouzin ★XC6leNwSoH_NFR

【人類抵抗軍東部戦線支部/作戦会議室/カーメス・ポーデンス+魔弩兵】

現在、カーメスはデビッドと別れて、東部戦線支部の一室でその時を待ちかねていた。
その周囲には先ほど引き連れていた二人の近衛兵だけではなく、複数人の魔弩兵が待機しており、その総数は明らかに"自分の護衛"のために展開させている数ではなかった。

明らかに一つだけ豪華な椅子に座って一服していたカーメスが、自らの私兵の連絡を受けて、ふーっと口から煙を吐いてから、手に持つ物の火を消してから通信機を手にとって、デビットに伝言を残しておく。

「デビッド様、アルスタッドの裏切りの件、お聞きしました。 私どもポーデンス商会としては、裏切り者が処分されるのは極当然の話と考えております。 故に、新指揮官の貴方に付き従いましょう。 とは言え、裏切り者はやはり東部戦線から出た錆、反乱の可能性がある連中はこちらが処理しましょう」

それだけ言い残して、カーメスは通信を切って一人くくくっと笑う。
一応同格である幹部二人は敗戦した、アルスタッドはもう居ない、いや、仮に生きていたとしてももう戻っては来れまい。
発電所の攻防の結果に関わらず、デビッドに次ぐ権力者となれる……そう考えたのだが、すぐに嫌な物が頭に思い浮かんだ。

玉藻陽華、よくよく考えればあの女が居る限り、自分が二番手となる事は出来ない……いや、むしろ、今までは他の幹部と同じ位置に甘んじていたが、二〜四番手なのは確実であった、そして、内政ができ、上層部とのパイプを持っている以上、二番手であった可能性はかなり高いと言える、だが、あの女のせいで、確固たる二番手を手に入れる事は出来ず、結局安定した三番手しか手に入れられないではないか。

……くだらん下衆だけならばコントロールし易く、金を吐き出す機械として素晴らしいと言うのに、あの女のせいで、こちらにとって良い取引を継続して行う事も出来ない。

「何れ、退場して貰う必要があるな……容姿だけで評価された何処の馬の骨とも知らん女に、二番手は勿体無い。 まぁいい、今は回収できる物を回収するとしよう、行くぞ」

当然ながら、カーメスは玉藻の本性を知らないため、このような認識しか持って居ない。 故に、すぐにでも退場して貰おうと画策しながらも、今は今の利益のみを考える事とする。
そして、カーメスは今回収できる利益を求めて多数の私兵を引き連れて、作戦会議室へと向かい、その扉を蹴り開けた。

こんな状況で突然蹴りあけられた扉、そして突入してくるカーメスの私兵である魔弩兵隊。 はっきり言ってその場の誰もが最悪の事態、クーデターを想定したかもしれない。
だが、カーメスはそんな事をする度胸も無ければ、それで採算が取れるほど有能でもない。

むしろ、彼女がやる事はその逆と言えるだろう。

「やあやあ諸君。 此度諸君らには、愚かな指揮官の反逆によって、ある疑惑が持ち上がっていてな? だが……私としては、有能な諸君らが裏切っているとは到底思えない、阿呆はあの元指揮官殿だけで十分だ。 故に、諸君らに選択肢を与えよう、これからも代わらず、新指揮官、ひいてはデビッド殿に尽力して貰うか、ここで反逆者の仲間として死ぬか。 我が商会の一員となるか、だ」

反逆者というありもしない罪状、それをこの場に居る者たちに被せて、脅迫を行う。
だが、処刑か「デビッドに」屈服させるためにカーメスはここに来た訳ではない、ただ、有用な人材を回収しようとしているのだ。
ハッキリ言って、デビッドが指揮を執るような東部戦線よりは、どう考えても商会のほうがまだマシな組織だ、それを分かった上で、カーメスはこんな問いを行い、彼らをデビッドに潰される前に取り込もうとしているのだ。

ふざけるななんて誰かの声が聞こえる。

誰かが立ち上がり、拳銃を構えようとすれば、カーメスは素早く両手に付けていた鉄鋼鉤を相手に向けて……鎖つきの爪の先端を射出し、相手を絡め取って、素早く接近してその腹に拳を叩き込んだ。
そのままカーメスは改めて涼しい顔をしてこの場の者たちに語りかける。

「職場はここが良いと言うのなら、別にここに残留しても構わんのだよ? 君たちの優秀さを買って、商会に相応の待遇で迎え入れる事も吝かではないと言うだけの話だ。 ああ、反乱分子が居ると言うのなら、それは仕方が無いな、ああ、仕方が無い。 その場合はここで死んで貰わなければ困るな」

……数分後、そこには何時も違い、やたらとにこやかなカーメスがそこに居るが、魔弩兵は居ないし、当然「反乱分子」も居ない何時もの作戦会議室があった。

カーメスはけらけらと笑う。
この調子で、何れは東部戦線だけじゃあない、上層部の権力も手に入れてやる。
微妙な魔力しかないと自分を見下した連中を、大した努力もせず、能力だけで幹部を名乗っているような連中を嘲笑ってやる、と。

>ALL


【三章以降前に酷いレスを一つ。 スレ主様に許可は取ってますよ!】

15日前 No.230

業火の悪魔 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_NFR

【発電所/変電室/ホーリックス・フォトンマーシュ】

変電室での戦いは、いよいよ大詰めを迎えようとしていた。突如鬼と化した男の攻撃によって窮地に追い込まれることとなったホーリックス。彼女はそれでも任務を遂行するため、最終手段に打って出た。
魔族にとって、今回の作戦における最善は発電所の防衛であるのは間違いない。しかし、彼らは次善策として、発電所そのものの破壊を実行することも可能な立場にあった。
人類にとっては死活問題である電力も、元々それを必要とせずに生きてきた魔族にとっては、"あった方が多少便利になる"程度のものであり、必要不可欠であるという訳ではないのだ。
それに、魔族が支配している発電所は、ここ以外にも多数存在する。その内の一つが消失することになったとして、大勢に影響を及ぼすことはないだろう。

悪魔の放った地獄の業火が、変電室を焼き尽くさんと迫る。黒豹は真空波をぶつけることで相殺を試みたようだが、それで炎を消せると思ったら大間違いだ。
やはり、馬鹿は何をしても馬鹿であるのだと、ホーリックスは心の中で嘲笑う。むしろ注意すべきは、あの召喚士の男と、鬼と化した男の行動である。
召喚士は、どうやら消火に全ての力を注ぐことにしたようで、まずミシャグジを使役して味方に対する防備を固めた後、今度はセイリュウを使役し、地獄の業火に絶対零度をぶつけてくる。
一度に多くの力を使い過ぎたのか、召喚士は思わず体制を崩している。この様子であれば、追加の行動はないだろう。ホーリックスは更に炎の勢いを強め、押し切ろうとするが、またしてもそこで鬼が邪魔をする。

心臓と頭部目掛けて集中して放たれる爪の斬撃。当然、ホーリックスは回避にも注力しなければならなくなり、結果として万全の状態で炎を放つことが出来なくなる。
そもそも、自然災害どころでは済まない超高熱と超低温の中で、それらを全く意に介さず行動出来るというのが、普通であればあり得ないことなのだ。
一体、この鬼の力はどこから溢れているというのか……業火の悪魔ともあろう者が、目の前の存在に対して恐怖心を抱いている。人間がこのような力を持つなどとは、聞いていない……!

「ぎんにゃぁぁぁぁぁ! 無理無理無理無理! こんなの聞いてない! もーっ! だから"暑苦しい奴"は嫌いなのよーっ!」

やがて攻撃を躱し切れなくなったホーリックスは、腹を深々と鬼の爪に貫かれ、情けない悲鳴を変電室に響かせた。同時に、燃え盛っていた炎が、一瞬にして消え失せる。
これほどの深手を負ってしまっては、しばらく時間を置いて傷を癒やさない限り、戦闘続行は不可能だ。魔軍師は、自らの慢心故、見下していた人類に敗北を喫することになったのである。
彼女は最後に、自分に対する盛大なブーメランであるとも取れる発言を残して、そそくさと発電所を立ち去ってしまった。かくして、変電室の戦いは人類の勝利という形で幕を閉じたが……この時、彼らには、別の方面からもう一つの危険が迫りつつあった。

>クロパルド・ヴァンディール、葛葉ライドウ、柊神夜
【という訳で撤退、一応第二章の区切りとなります。お相手ありがとうございました!
 入口の方からDUST CHUTERの能力によって発電所が侵食されていたので、このような締めにさせて頂きました】

15日前 No.231

風将軍の黒豹 @sable ★KMxItQnK9M_yFt

【発電所/変電室/クロパルド・ヴァンディール】

最後の最後で何の役にも立てなかったが、心強い仲間達の働きによって、地獄の業火を操る悪魔を制することが出来た。彼女が戦闘不能に陥ると同時に火も消え、変電室を焼き尽くさんとする脅威は完全に退けられる。この発電所攻略を以て、東部戦線はやっと大きな一歩を踏み出すことが出来た。作戦のために散っていった仲間達も少しは報われたことだろう。
もちろん勝利を収められたのは、連携攻撃をかけてくれたライドウ、意外性の塊のような神夜のおかげだ。二人なくしては勝利どころか生還すら有り得なかった。初陣とはいえ彼らの足を引っ張りかねない戦いをしてしまったことを恥じる。

「やっぱり凄いなあ…」

憧れに目をキラキラと輝かせ、二人の大きな背中を見上げる。帰ったらこのことをウィンディアに報告しよう。厳しくてもいいから稽古をつけてもらって、もっともっと強くなるんだ。そう決意を改めると、クロパルドは黒豹の姿のまま部屋を後にした。

>>ホーリックス、ライドウ、柊神夜、(オーネット)


【最後短くてすみません!お相手いただきありがとうございました!】

14日前 No.232

葛葉の一枚看板 @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_NGC

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

14日前 No.233

東部戦線の暴風 @sable ★KMxItQnK9M_yFt

【人類抵抗軍東部戦線支部/自室→作戦会議室/ウィンディア・ヴァンディール】

サロルカでの身を削る三連戦と辛い別れの後、ウィンディアはしばらく自室で瞑想していた。思えばあれが初めての涙。誕生時に流すような機械的なものとはまるで違う、感情の爆発から来る心の悲鳴。2歳の頃から軍人として生きてきた彼女には、今の今まで無縁なものだった。
裏切られたアルスタッドを側で眺めているしかなかったときの、肌が爛れそうなほどに熱い涙。死にゆく彼と向き合ったときの、とめどなく流れる大粒の涙。忘れようにも忘れられない。彼と共に生きると宣言しておきながら、結局は武器も彼のことも捨てて逃げた。取り乱してしまったとはいえ、敵に背を向けたことには変わりない。
あそこでもう一撃叩き込んでいたら…彼の犠牲を無駄にすることになっても、刺し違える覚悟で挑んでいたら…そんなことばかり考えてしまう。この目で見たわけではないのに、アルスタッドの死に顔が頭に浮かんできてしまうのだ。

「…私は負けない。絶対に抗い抜く」

だがウィンディアは誓っている。あの惨めな自分を嘲笑うような雨空を見上げた時、決して折れはしないと心に決めたではないか。それに落ち込んでいる場合ではない。報告に目を通せば"発電所攻略成功"の報こそ届いているが、当然払った犠牲も桁違いの大きさだ。
多くの兵士達の命が失われた上に、同じ幹部のエリザベートが心を折られているとのこと。つまり前線にてまともな戦闘が可能な幹部は、ウィンディアただ一人になってしまったのだ。この損失の埋め合わせをするためにも、自分はもっともっと強くあらねば。今一度そのことを心に刻み、立ち上がって軍服に袖を通す。

その時だった。閉めていたはずのドアが勢いよく開けられ、黒いナニモノかが部屋に飛び込んできたのは。

「クロパルド、どうしたの!?

…本当!?」

黒い影の正体はクロパルドだった。自分の胸に飛び込むなり、黒豹の姿のまま必死に口をパクパクしている。どう見てもただ事ではない。自然と調和する能力で以て、その内容を把握しようと試みるウィンディア。彼女の顔にサーッと動揺の色が滑り込んだのは言うまでもない。


_____



深い緑のマントを翻し、会議室へと足を進める。すれ違った人々は皆、彼女の殺気立った表情に驚いていた。無理もなかろう。最も恐れていた事態が遂に起きてしまったのだから。

作戦会議室前に到着すると、ウィンディアは大きく深呼吸した。憤る心こそあれど、今から自分がするべきは、"アイツ"に対して怒りをぶつけることではない。ここで起きたことについての尋問でもない。あくまで彼女やデビッドの方針に賛同するふりをして、なおも渦巻く陰謀の根源を突き止めるのだ。幸か不幸か、自分はアルスタッドをこの手で始末したことになっている。上層部やアイツにとって目の上の瘤である彼を消したともなれば、ある程度信用して狙いを話すかもしれない。

もう一度息を吸って硬い表情を作り、悠々とした足取りで会議室に立ち入る。一度振り返って後ろ手でドアを閉めるのも余裕の証だ。

「騒ぎがあったそうだけど、何事かしら?まだ裏切り者がいるというの?」

そうカーメスに問いかけつつ、足元に倒れている者をつま先で転がす。その際気付かれないように一瞬だけ顔を確認する。よかった、どうやら気を失っているだけのようだ。安堵の気持ちすら顔に出さないのはウィンディアにとって苦しいことだったが、キッチリ表情を崩すことなくカーメスの目を見据えた。

>>カーメス・ポーデンス


【やっぱマント平時でもアリで行きます!】

14日前 No.234

相対的強者 @kyouzin ★XC6leNwSoH_NFR

【人類抵抗軍東部戦線支部/作戦会議室/カーメス・ポーデンス+魔弩兵】

「カーメス様、各固定砲台、攻撃準備が完了しました。 また、機動バリスタを擁する三班から六班が射撃位置に付きました」

通信機を持つ一人の部下が、カーメスにそのような内容を淡々と報告する。
まるで魔族が襲い掛かってきたとでも言うのかと問いかけたくなるような内容であるが、当然今、この場に魔族など一体も確認されていない。

元々、彼ら言う各砲台も、機動バリスタも全てポーデンス商会が提供した物である、であるならば、そのコントロール、あるいは指揮権はカーメス・ポーデンス個人が持っている事は、少なくともカーメスにとっては当然の事である、故に、指揮官不在の今も、勝手に動かすことが出来る。
……支部を取り囲んだ、機動バリスタや、最初から全周囲に砲塔を向けることが出来るように作られた全周砲台の狙いは、全て味方である抵抗軍に向けられていた。

そんな様子を知っていても、カーメスは酷く上機嫌で、よろしい、よろしいと頷いていた。

「さて、選択すべき時が来ていますぞ。 我々の機動バリスタの一番のウリは「精度」にあります、その点を加味した上で良い結論を出して頂きたい物ですな」

行うのは当然脅迫だ、多少強引な手段を使ってしまったが……デビッドに使い潰されるよりは幸せな人並みの生活は送らせてやろう。 そんな説明は既に終えている。
その上で強固に反抗してくるようならば、あるいは今の立場に拘るようならば、退場して貰う他無い。

向けられているのは魔弩兵が持つ高性能武装魔弩。 仮に撃たれる前にカーメスに攻撃が出来たとしても、彼女とて、ウィンディアやエリザベートといった他の幹部には一回り劣る物の、凡人離れした身体能力を持つ、暗器使いである、仮に魔弩兵が手を出さず、この場の全員が敵となっても、おそらくカーメスは全員嬲り殺しにすることが出来る。

諦めムードが漂い始めた頃、作戦会議室の扉が開く。
他の部隊との合流予定など入っていない、それは部隊内で共有されていたため、入ってきたウィンディアに対して、一斉に魔弩兵たちが魔弩を向ける。

振り返って扉を閉めた彼女に対して、一人の兵士が「動くな」と声を掛けようとしたとき、カーメスが横から少し声を荒げた。

「やめんか愚か者共が! これはこれはウィンディア様、任務ご苦労様です。 ……まさか、貴方が裏切り者を処分するとは。 正直申し上げると、私から見て貴方と裏切り者は親密な仲に見えましたからなぁ。 まあ、貴方の組織に対する忠誠心が想像以上だったという事でしょうなぁ」

すぐに魔弩兵共に得物を下げさせて、カーメスは一応労いの言葉を掛ける、何故ならば「ウィンディアが裏切り者であるアルスタッドを殺した」と言う報告は既にこちらにも届いているからだ。
かなりアルスタッドとの親交があった人物なので、この報告が無ければ反乱分子の疑いを吹っかける所だったのだが、その手で奴を殺したのならば……案外打算的な奴よ、もしそうだとするならば、打算のみで動くこちらの敵にはなり得ない。

カーメスはウィンディアの「個人」ではなく「組織に対しての忠誠心」を称賛してから、彼女の問いに答える。

「ご心配なく、やはりこの場の者たちは有能であり、反逆者に付き従う愚か者など居ませんでしたとも。 それに、既に商会の兵を展開させております、仮に他所に裏切り者共が居ても、すぐに我々が、ククッ……」

カーメスはこの場の者たちを脅迫するように大きな声で「愚か者など居なかった」と断言して見せた。
それと同時に、もし他の場所に裏切り者が居ても、自分たちが処理するとも。

>ウィンディア・ヴァンディール

14日前 No.235

アンドロイド兵 @aaazzz123 ★Android=KP9LssNLxz

【サロルカ/鉄門/ノウン】

リリーに左手のクローを振りかぶったその時、ノウンの通信機能がある知らせをキャッチした。
「発電施設の奪還」「一部部隊の撤退」「裏切り者の抹殺」
あらゆる情報が一瞬の内に舞い込んでくる、どうやら戦局が大きく動いたようだ。
…いや、戦局だけではない、軍内部でも何か動きが起きているようだ。

「……………………」

ノウンは振り下ろす直前に大きく身を翻し、リリーと距離を取る。

「戦局が大きく変わった、戦闘続行するべきか否か、現時点では判断できない…一時撤退する。」

ノウンはそう言い残すとリリーに背中を向けないように後ろ向きに飛び、ある程度離れた所で基地の方に向かって一気に飛び始めた。

まずは状況を掴みたい、状況がわからない事にはこちらも不用意に動くことが出来ない。

「……司令室、応答を頼む。こちらで得た情報では戦局が大きく変わっているようだが、詳しく聞いても良いだろうか?そして私はどうすればいい?」

>>司令室all


【レス返がないため半ば強引にレス蹴りさせていただきました…なにかおかしい部分があったら指摘してください】

14日前 No.236

黄色 @linnvo ★iPhone=vHS9oEFUi7

【人類抵抗軍東部戦線支部/通信室/クルル】

アルスタッド・メスタージャが指揮官から外された。それだけには止まらず討伐命令が下される。後腐れの無いよう反逆者の汚名を着せた上で。とうとう……と言うのが正しいか。上層部から収集した情報によると、指揮官に宣告し臨時の指揮官となったあの男はデビッド・エイブラムスという名で、上層部の中でも特に期待を寄せられている有力者らしい。だから自ら上層部を代表して、作戦に乗じて実行しようと目論んでいたというのか……?

その後、あまり時間が経たぬ内にアルスタッド・メスタージャ始末完了のメッセージが届いてきた。

「″了解……″」

発信者はウィンディア・ヴァンディールという幹部の一人だった。意外だねェ……思慮深いペコポン(地球)人と聞いたような気がしたが……何かあったのか……。まぁ、指揮官とはいえ馴れ合いは好まないタチなんで詮索はしねぇがな……。

それから暫くして、今度は変電室制圧完了の報告が届いた。悪い知らせの後の良い知らせってやつだな。任務は上手くやってくれてるじゃねぇか……。何が崩壊寸前だっつーの。

「″了解……。ご苦労だった……″」

応答した後、部隊の派遣と全体へ変電室制圧の報告を済ませた。

すると、鉄門で任務に当たっていたノウンから通信が入る。

「″こちらはクルル……。ああ……既に聞いているかもしれねぇが、まずセルフィ・バランシーンという魔族の者を戦闘不能にしたんで回収命令が出たが失敗……向こうの救出部隊とかち合いでもしたんだろうよ……。その後上層部からアルスタッド・メスタージャの指揮官解任宣告及び討伐命令……上が言うには反逆者だかららしいぜ。命令は程なくして実行された。そして色々問題はあったが、作戦の目的である変電室の制圧は成功したようだ。後は、すぐ取り返されされちゃ意味ないからねェ……。やる事探してんなら、まだ発電所に残ってる魔族を追い払うんだな……くーっくっくっ″」

制圧状態を維持出来れば攻略は成功したも同然。俺様もそろそろ一息つこうかねェ……少しやりたい事もあるしな……。

>ノウン、(ウィンディア・ヴァンディール)、(17代目葛葉ライドウ)、東部戦線all

【通信室から動けるのだろうか……】

14日前 No.237

東部戦線の暴風 @sable ★KMxItQnK9M_yFt

【人類抵抗軍東部戦線支部/作戦会議室/ウィンディア・ヴァンディール】

会議室に足を踏み入れるなり、無機質な音と共に無数の魔弩が突き付けられる。困ったものだと言わんばかりの表情を浮かべ、首を振るウィンディア。カーメスの怒号によりその砲口が下げられるや否や、魔弩兵などまるで眼中にないといった振る舞いで彼女の元へ歩みを進める。奴らに脅されている者達には、また一人憎たらしい小娘が増えたと思われていることだろう。だが今はこれしかない。不本意とはいえ自分に課せられた使命なのだ。「反逆者を始末した」という肩書きを最大限に活かして、奴らの陰謀を少しでも暴かなければならない。例えかつての仲間達から、蛇蝎の如く嫌われようとも。

「そうね。私なりに奴の方針には賛成できる所があったのだけれど、ここ最近は警戒の目を向けていたわ。犠牲を払っているのに弱った魔族は殺さない、回収に向かった班は即座に襲われる…明らかに不自然だったわ。

全てはデビッド長官の指示のおかげよ」

労いと元指揮官の殺害に言及するカーメスの言葉に対し、あくまで表情を崩さずに淡々と答える。冷徹な面持ちで故人の尊厳を踏みにじる様子は畜生そのものだが、こうでもしなければ相手を騙すことは不可能だろう。彼女の言う通り、自分はアルスタッドのことを尊敬していたし、慕ってもいた。並大抵の演技では拭い去れない過去があるのだ。当然このセリフも予め考えておいたものである。違和感が生まれないよう、一応彼のやり方に賛成していたことは認めつつ、その上で不信感を抱きつつあったのだと説明する。そして最後にデビッド長官を持ち上げて、自分が"そちら側の人間"なのだということを強調する。

魔族の攻撃に身体を苛まれるより、こうやって仲間を罵る方がよっぽど辛かった。それがアルスタッドともなれば尚更である。しかし今は我慢するしかない。

「そう、喜ばしい限りね。わかっていると思うけど、これは害虫駆除と同じ類よ。親玉が見つかったなら子分もウジャウジャ湧いてくるでしょう」

大きな声をあげて裏切り者のいないことを示すカーメス。それを聞いて安心したかのように目を瞑り、腕を組んで口を開く。この場に反逆者の仲間がいないことを嬉しく思うという意思表示の後、ちらりと彼女の横顔に目線を走らせる。

…それにしても、面と向かって会話をするとこんな風になるのか。今までなるべく接触を避けてきたから知らなかった。指揮官室を去る自分の背中に罵声を浴びせてきた彼女とはまるで別人だ。あの時とは打って変わった恭しい態度の彼女に、内心冷ややかな目を向けながら、ウィンディアもこの余興を心底楽しんでいるのだというアピールをしてみせた。

>>カーメス・ポーデンス

14日前 No.238

ネームレスA @izuma☆VNvX9naPtFo ★HhCfmmMzXU_NFR

【発電所/非常階段(飛行中)/アルファ06(黒翼改※コールサイン・ティンカー04)】

ガチャコ

無機質な音を立てて頭上から急降下する中で寸分の狂い無く構えられるパルスライフル、電流のジュール熱にて弾体後方の導体をプラズマへ相変化させ、これに伴う急激な体積の増加を発射機構として利用するタイプの一種のサーマルガンであり、(この世界)には元来無かった異世界由来の軍事技術だ。“アルファシリーズ”から現状最新鋭の“デルタシリーズ”までの(航空特技兵)が使用する標準携行火器であり、エネルギー兵器と実弾兵器の中間に位置する半(試作)兵器。

「……………………」

強襲から思考を切り替えて急降下間際に敵の機体上部にでも軽く掃射して先ずは小手調べと行こうと引き金に指を掛けた矢先、標的から分離する形で飛ぶ球状び自律砲台(ターレット)

「これは…かわす」

同時に複数の敵と交戦する際には牽制にも攻めにも防御にも使えるであろう敵に回すと厄介な兵装――から放たれるは青白く輝くエネルギー弾の火線、――弾道から大体どう(動け)ば“当たらない”かを把握する事が出来るだけの経験と練度を有する(魔女)は、本人が分かっていても他者から見ていたら無謀とも思える様な機動を以ってスレスレの紙一重、掠るぐらいには最低限の動きで、まるで度胸試しでもする様に自律砲台からの射撃を受け続ける、微かな状態の挙動、首の曲げ具合、脚の角度――如何せん感じて当たり前の恐怖という情緒的なモノを完全に切り捨てて――射線と風を読み。魔力障壁の消耗を抑えながら標的(本体)と二機の自律砲台(ターレット)の周囲を囲う様な器用な飛び方をしつつ

BADODODODODODODODODODODODODODODOD!

青白いマズルフラッシュを伴って、二機の自律砲台(ターレット)へ片手撃ち(委託射撃)でパルスライフルを交互に連射、吸い込まれる様に火線が(押し退ける)形で半実半エネルギーのプラズマ化した10mmケースレス弾が自律砲台の機動を妨害する様に飛来していく。

「これは…ふせぐ」

――恐らくあちらの本命は直接装備している重火器類だろうと踏んで、案の定正確に放たれて来たライフルによる実弾の連射を複数の蒼の(魔力障壁)で相殺しながら、すれ違い様にもう片手に携えたSMAW(多目的ロケット擲弾発射器)を敵機体の上部へ狙いを付けて宙返りしつつ――これまた(兎)らしい跳躍力を生かした機動戦を仕掛けている味方の(肉弾攻撃)に一拍遅れる形でタイミングをずらしたタンデム(二重弾頭)の83mmHEAA(対戦車弾)を敵機体の頭上から撃ち下す様に撃ち込んだ。

ZUBAN!

白煙を曳いた一発は機甲目標相手では常識的なトップアタック(上面攻撃)

ガコンッ

――一撃離脱で急上昇しつつ着弾の効果を横目で確認…早くもSMAWの弾薬チューブを黙々と再交換して次の攻撃の準備を行う(航空特技兵)。

―その双眸には相変わらず情緒らしい情緒を浮かべていない。

≪てぃんかー04よりうさぎさん、けがはない?≫

しかしながら共闘した魔族の友軍へそんな一言を投げ掛けてはいる。

≫ライオビット、ゴールディゴードン(レイジングトレントW)、発電所上空ALL

14日前 No.239

冷徹なる指揮官 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_NFR

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

14日前 No.240

鬼人 @zero45 ★h2BOlEz4kD_ude

【発電所/変電室→移動開始/柊 神夜】

 "絶対零度"が生み出す極低温と"地獄の業火"が生み出す極高温に身を曝しながら、しかしそれらを全く意に介さぬ様子で鬼は敵へと向かって一直線に特攻を仕掛け、確実に仕留めるべくして頭部と心臓の両方に狙いをつけて鬼は猛撃を繰り出して行く。その姿を前に恐怖心を宿す敵は必死に攻撃を躱そうとするが、往なし切れなかった一撃が腹部へと炸裂し、鬼の鋭き爪が深々と突き刺さる。
 悲鳴が変電室に響き渡ると共に、先程まで燃え盛っていた炎は一瞬でその姿を消す。それが意味する物は、敵が戦闘不能に陥ったと言う事実。即ち、人類側の勝利を意味する物であった。最後に情けない言葉を残して去って行った敵を鬼は追おうとするが、直前に精神干渉を受けた影響で未然に終わった。

「――戦いは、どうなったんだ?」

 それから暫くして、二人が去って行った直後に鬼は人へと姿を戻した。変身の際に地面に落とした刀を拾い上げた後、神夜は周囲の状況を把握すべく室内を確認して行く。設備等は無事で、敵の姿も今の所は見えない。この戦闘はこちら側の勝利で終わったと見て間違いないだろう……そうして状況確認を終えた神夜は無線機を手に取り連絡を取ろうとするが、何度呼び掛けても相手からの返答が来ない。どうやら、戦いの中で故障してしまった様だ。
 とにかく、変電室を制圧した以上は此処に留まり続ける理由も無い。後の事は、送られてくるであろう部隊の者達に任せるとしよう。そう判断して、神夜は発電所を離れて東部戦線支部への帰還を開始する。到着した後は、兼ねてより興味を抱いていたアルスタッドと一度対話を試みる予定でいた。無論、その本人が叛逆者として処刑された事実を、まだ彼は知らない。


>ホーリックス・フォトンマーシュ クロパルド・ヴァンディ−ル オーネット・ブラッドレイ 17代目葛葉ライドウ


【お相手ありがとうございました】

14日前 No.241

九尾の狐 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★LYuSdVxfir_Xgx

【サロルカ/砦→???/???/玉藻前】

つい先程まで、人類抵抗軍と魔族による激しい戦闘が繰り広げられていたサロルカの砦。今となっては周囲も完全なる静寂に包まれており、傷付いた砦の壁が、そこで起きた戦いの激しさを物語るのみである。
発電所の防衛に失敗したことで、サロルカは魔族にとって不要の地となった。生産性のない土地を確保していても意味はないので、恐らく魔帝直々に、放棄の命令が下されることだろう。
即ちそれは、この街が人類の手へと戻ったことを意味するのだが……続々と魔族が撤退していく中を、流れに逆らうようにして歩く女性が一人。彼女の尻からは、特徴的な九つの尻尾が生えている。
僅かでも知識を持つ人間であるならば、それが九尾の狐、玉藻前であると気付くことは容易いだろう。しかし、彼女は現在、人の姿に化けて人類抵抗軍に潜入しているはずであり、本来ここに顔を出す予定はない。
では何故、彼女はわざわざ擬態を解き、人類の元を抜け出してまでここへやって来たのか。それは、"間近で聞いていた"、とある人類抵抗軍上層部の人間の無線が関係していた。

「こっぴどくやられたもんだねぇ。生きてるだけでも奇跡、ってところか」

潜入中に使っているお淑やかな口調から一変、素を出して本来の口調に戻った彼女は、砦の中で倒れていたある男を見つめながらそう呟く。これほどの重傷にも関わらず、まだ息があるとは驚きだ。
だが、そうではくては困る。その人物は魔族にとっては明らかな敵であるが、玉藻前からすれば、彼に死なれては困る理由があった。彼女は男の身体に触れると、簡易的な治癒魔法を発動する。
一応、これで死の危険は免れたはずだが、何しろ怪我の程度が凄まじい以上、意識を取り戻すにはもうしばらくの時間を必要とするだろう。ここに放置しておけば、いずれ他の魔族に見つかって殺されてしまうのは確実。
そう判断した彼女は、男を抱きかかえると、そのまま砦を後にし、一人神殿とは別の方角を目指して飛び去っていく。敵の命を救うという、完全なる利敵行為だが、玉藻前は全く意に介していないようだ。

「お前さんにはまだ生きててもらわなくちゃ困るんだ。折角楽しくなってきたのに、これで終わりじゃつまらないからねぇ」

玉藻前は何を思い、彼の命を救ったのか。利敵行為であると知りながら、その決断を下した真意はどこにあるのか。その全てを知る者は、彼女本人以外に存在しない―――

>ALL
【フラグ建設。
 魔族側には既に情報が伝わっているということで、本拠地における会話でこのことを話題に出しても構いません】

14日前 No.242

死を嗤う魔界虫 @kyouzin ★XC6leNwSoH_NFR

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

14日前 No.243

アンドロイド兵 @aaazzz123 ★Android=KP9LssNLxz

【サロルカ→発電所/鉄門→正面入口/ノウン】

1通りの戦局を聞き、どうやら現在は自軍が有利な状況…というよりも、"ほぼ"勝利のような状態らしい。
次はこれを確実な勝利へとする為、発電所へ向かってほしいとのことである。

「…了解した。これより発電所へと向かう」

…しかし、まさか裏切り者の正体が指揮官だった事実を聞き、面には出していないが流石に少し動揺する。
指揮官、つまり自分のいた基地で最も高い階級を持つ者…という判断で間違いないだろう。
もしこの作戦がその「裏切り者の指揮官」発案の作戦であれば、この作戦の続行はその裏切り者に従うという事ともとれる行動になるが…
作戦は未だ続いており、そしてまだ完全に決まった訳では無いが「こちら側の勝利」という事にもなっている。
裏切り者の作戦であれば普通に考えれば敵側が有利になるはずだ、しかしそれが起きていない以上、指揮官よりも上の者による発案の作戦の中で起きた突然の裏切り…と考えるのが妥当か。
上層部に対して不信感を抱く者が多いのは知っていた、指揮官もそうだとすれば、単純な考えではあるが辻褄は合う…それによる利己的な行動か。
…裏切ったものは死ぬ、その行動が例え不本意であったとしても。
意図的なものであれば尚更だ。

…事の真相を知らないノウンはアルスタッドを「単なる裏切り者」としか捉えることしかできなかった。
ノウンにとって上官は絶対の存在、「そう作られた」事よりも、過去に自分と同じアンドロイド兵が意図しない違反行為を起こし、その場で処刑されたを目撃したことにより芽生えたとても小さな恐怖心が、自分の中でそういうルールを形成したのだ。
一見するとただ単に無心にも見えるノウンだが、心がないのではなく心がリセットされているという表現が正しい。
ノウンは常に意図しない「命令違反」「反逆」「違反行為」を恐れているのである。


……しかし、さっきからレーダーに反応する"力"が大きなものばかりだ。
残存部隊の排除と聞き、残っているのは撤退し損ね、無謀な抵抗をする低級魔族かと思っていたが、考えが甘かった。
…正面入口に誰か見える、あれは…剣士か?あの特徴的な装飾の施された剣と盾には基地内で見覚えがある。
まずは合流か、そう思いながらロランの近くにゆっくりと着地する。

「私はノウン、発電所に残った魔族の残存部隊を叩く命令の元にここへ来た。」

降りるのと同時にここへ来た理由を手短にロランに伝えた。
近くに「大きな力」こそは感じているが、敵の姿が見えない。常に警戒しながら周囲に気を張り巡らせる。

>>正面入口all ロラン DUST CHUTER


【ちょっと乱入な形になってしまいますが、よろしくお願いします。問題やおかしな部分があったら指摘してください。】

13日前 No.244

清々しい程の俗物 @kyouzin ★XC6leNwSoH_NFR

【発電所/非常階段/ゴールディゴードン(レイジングトレントW)】

まずEOによる牽制射撃による陽動はそれなりに成功した、勿論最良としてはそれなりの火力を持つこれが当たってくれる事だったが、そこまで弱いのならば、わざわざ自分の目の前にしゃしゃり出てきた理由が分からない だが、こんな物は回避されて当然の攻撃だ、本命はその後の攻撃である。

レーザーライフルの攻撃は、あの兎畜生の身体を掠めるに留まり、ハッキリ言って良い成果が出たとは到底言えない物である。
さらに、その回避の動作は、回避と同時にこちらの上を取るような物であった、相手の火力などたかが知れているが多少面倒だ。

そして、あの人側の魔女はこちらの攻撃を何らかの防壁で防ぎつつ、EOを狙ったエネルギー兵器による射撃を行ってくる。
だが、それを視認した瞬間、がちゃんと音を鳴らして、EOはレイジングトレントWの背中に引っ込んでしまった。

「フン……みすみす手数を減らされる物か」

もしやすると相手は勘違いをしているかもしれないが、EOはあくまで自律兵器であるが、機動砲台の類ではない、あくまで「自機上空に滞空し、敵を攻撃する装置」に過ぎない、だが、それは同時に格納と射出のタイムラグが非常に少ないことを意味し、このように敵に狙われた時はすぐに引っ込めて、その間にEOのエネルギーチャージを済ませると言う芸当が出来るのだ。

さらに、相手が放ってきた攻撃をゴードンは素早く人並み外れた射撃の腕を使ってレーザーライフルで撃ち落し、回り込まれないように一気にブースターを起動して位置の変更を行ってからレーザーライフルと違い、多少連射性能があるライフルを使い、軽く弾幕を張る。
だが……それはこの状況では悠長と言える行動であった、何故ならば、そんな事をしている間に、二人の敵に上を取られていたのだから。

まず攻撃を仕掛けてくるのは、あの兎だ、奴は先ほどの回避動作で大きく跳躍しており、その勢いのままにこちらに蹴りを繰り出してきたのだ。
これに対して、ゴードンはエネルギーをケチる、あるいは、相手を殺せると思ったのか、ライフルによる迎撃を行ったのが失敗であった。 結果的にその弾丸は相手に当たる事は無く、そのまま彼の蹴りはゴードンの、アンテナのような頭部に直撃した。

ばきりと何かが折れるような音がし、様々な機械が駄目になった事を告げるような爆発音が響き、レイジングトレントWのCPUが無機質な声でアナウンスする。

"トウブ ソンショウ"

そんな事はわかっていると内心毒づく。
だが、既に追撃は放たれていた……同じく上を取っていた魔女によるトップアタックだ、最初に目となる頭部をやられている。 勿論サブカメラはあるが、それへの切り替えへのタイムラグを付かれる形で、追撃の攻撃もレイジングトレントWに直撃した。

……普通の機動兵器なら、ここで停止しただろう。

しかし。


"トウブ ハソン"

無機質なそんな声が響き、爆風が晴れると、頭部とその下にある胸部パーツがかなり破壊されている物の、それ以外の部位はほぼ無傷なレイジングトレントWの姿があった、伊達に重装機ではないのだ。
相手が相方の生存を確認している間に、彼は一気に距離を開けてから、二人をロックオンする。

「ちっ、抵抗軍風情が……ッ! 最大火力をくれてやる!」

次の瞬間、ゴードンはまずイクシードオービットを再度展開、攻撃を行わせ、さらに左肩のオービットを六機射出、三機ずつを二人に纏わり付かせる。 そして最後には、右肩に搭載されたミサイルと両手に持つレーザーライフルとライフルを発射する。

結果として、まずイクシードオービットの二発の射撃、そして、纏わり付くように展開する小型オービットからの極小な威力を持つ大量の青いレーザー、そこにレーザーライフルとライフルによる同時射撃だけではなく、途中で一度分裂して四発のミサイルを放ち、さらにその四発のミサイルが二発に分裂するという性質を持つ分裂ミサイル……つまり合計八発のミサイルが二人に襲い掛かった。

……だが、この瞬間、レイジングトレントWの機体温度は急速上昇していた。
当然と言えば当然だ、先ほど攻撃の直撃を受けた事で、冷却できる程度だとはいえ熱が発生した状態で、ブースターを吹かした挙句、大量の重火器を全て使ったのだ、機体に掛かっている熱の限界は超えつつあった。

>アルファ06 ライオビット・ヴァンディール

13日前 No.245

風将軍の三窟 @sable ★iPhone=ubbTgyMSve

【発電所/非常階段/ライオビット・ヴァンディール】

機械兵に組んでかかるライオと人造魔女は、互いに一撃離脱の攻撃をテンポよく繰り出す。相手は重火器を巧みに扱ってくるため、攻撃に固執しすぎては身を滅ぼすだろう。撃破は多少遠のくものの、まずは己の安全を確保することが最優先。命無くして勝利も何もないのだ。こう見えて頭脳派なライオビットは、アホの子な相棒と違ってその辺を弁えている。

「僕は平気さ。そっちこそ大丈夫?」

くるりと宙返りしながら着地するライオに、戦友が労わりの言葉をかけてくれる。初陣のライオはこういうやりとりに慣れていない様子で、すこし気恥ずかしそうにしながら言葉を返す。心配するような言い方になったが、彼女は実践経験で言うなら大先輩だ。少々生意気だったかもしれない。

「″兎を見て犬を放つ″か…」

連携攻撃の結果それなりのダメージを与えることが出来たが、流石は堅牢な装甲を持つ機械兵。目に見えて損傷しているというのに、まだまだとんでもない手数の銃撃とレーザー、そして恐怖のミサイル攻撃を繰り出してくる。これは先程のものとは桁違いの威力を持っているに違いない。掠めでもすれば爆発し、ウサギの自分など木っ端微塵にされてしまう。

そう、まさに″兎を見て犬を放つ″だ。獲物を見つけた後に追っ手を放ったとしても、遅すぎるということはない。ここからミサイルの破壊力で逆転されることも有り得る。ならば自分がやるべきは…

「『ラピッドラビット』!」

襲い来る計8発のミサイル、それら全てを躱す気合いで行動に出る。相方のために撃墜するなどという粋な真似は、自分の未熟さ故に不可能だ。彼女には悪いが、ここは先に行かせてもらう。

自慢の後ろ脚を活かした神速のステップ・ラピッドラビットで、次々とミサイルを躱していく。直進とジグザグ移動に加え、時にバックステップ。追尾してくるユニットからの攻撃に何発か被弾してしまったが、こんな大したことのない痛みに気を取られている場合ではない。注意を払うべきはミサイル。少しでも掠めれば命はないのだから。

なんとか全てのミサイルを切り抜けて機械兵との距離を詰めたライオは、またまた跳躍力を活かして敵の頭上に躍り出る。繰り出すは更なる脚技。

「『ワイルドスタンプ』ッ!」

『ビットスタンプ』とは比べものにならないほど、鋭い角度と強烈なスピードを以って急降下。踵落としのお手本のような技だ。加えて直撃の際には衝撃波も発生するため、より深いダメージを期待できる。

>>ゴールディゴードン、アルファ06

13日前 No.246

相対的強者 @kyouzin ★XC6leNwSoH_jCr

【人類抵抗軍東部戦線支部/作戦会議室/カーメス・ポーデンス+魔弩兵】

「はっはっは、なるほど。 まぁ魔族を殺さず、保護するなどと、あんな不自然な言動をしていれば、デビッド様が真実を明かし、こうなるのも時間の問題でしたな」

カーメスは酷く上機嫌に笑いながらそんな返答を行う、周りからの目線など一切気にしていない、と言うより気にする必要が無いと考えているのだから当然だ。
そして、ウィンディアはハッキリ言って自分が上に成り上がるには邪魔な存在であったが、実際は味方となると心強い、何せデビッドの下には自分含めて、強大な個人戦闘能力を持つ人材が決定的に欠けていたのだ、だが、彼女が居ればある程度の安定は保証される事だろう。

しかし一つ懸念すべきは、バカのフリをした女と言うのは分かっていたが、ここまで冷淡で狡猾な女だとは……玉藻と違って、実力と活躍によってこうなっているのが少し厄介だ。
かと言って、味方であるならば消す必要もあるまい、差し詰め、この後ライバルとして見なし、周囲に自分の実力を証明するのにうってつけな相手はこのウィンディアか、などとカーメスは思考を巡らせる。

……仮に、仮に内政面などを含めた総合的な実力で劣っているのならば、いや、どうせそうなった所ですぐに上層部に行く事だろう、この女が生きていた所で自分には何の損害も無い。 それに、ここまでやれる人材とはなるべく良い関係を保っておきたい、すぐ消せるような無能ではないのは明白だ。

そんな事を考えていると、彼女はこの状況は害虫駆除と同じだ、と語って見せた、それについては同意である。

「えぇ、そして貴方やデビッド様のような優れた個人だけでは手が回りきりません、なので、勿論目に付いた連中は潰して貰って構いませんが、多くは商会の兵士にお任せを。 何せ錬度と装備が違います、反乱分子が現れても、一方的な虐殺が起こるのみでしょう!」

そして、ここでカーメスが良くやる、自分の存在価値の説明だ。
とは言え、これもよくあるパターンではあるのだが、間違い自体は一言も言っていない。 実際に架空の「反乱分子」が実在するなら、個人の手ではどうこうできる規模ではないのは確かで、それに最も効率よく、安全に対処できるのは、遠距離武器である魔弩や機動バリスタ、さらには砲台をコントロール下に置く商会兵士なのである。

もしやするとウィンディアは反乱分子の虐殺を楽しむタイプなのかもしれないので、目に付いた連中は潰して貰って構わないと補足を入れつつも、カーメスは自分の存在価値を説明し終える。

……そう話していると、扉が開き、誰かが入ってくる。 他の奴、となると……エリザベート辺りか? あいつは面倒だ、だが、一度負けた幹部でもある、落とすのは容易い。
そんな事を考えていると、現れたのはあまり見たことが無い奴だった……確か、上層部の人間だったはずだ。

「新指揮官……? デビッド様からはそんな事を聞いていませんがねえ?」

どうせ連絡の不手際なのだろうが、一応皮肉を入れておいてやる。
だが、そんな事はお構いなしとばかりに、相手は要求のみを突きつけてきた。

――は? 何言ってるんだコイツは。 偽者じゃなければ東部戦線は終わりだ。 こんな奴をデビッドや上層部は寄越したのか、そろそろ引き際か?

「はっ? ……あー、えー、契約破棄、と言う事でよろしいですかね、新指揮官殿。 えぇえぇ、意見などありませんよ、上官からの命令ですから。 ですが、契約として、事前連絡なしの契約解除料金、各種砲台設備の撤去費用、今月振り込まれるはずだった兵士共の給料、全て纏めて支払ってくださいな、勿論、貴方は前指揮官と違って「信頼」すら得ていない状態での要求、ローンは認めませんぞ?」

カーメスは一瞬驚きながらも、すぐに商人へと思考を切り替えて、相手の発言に応じる。
仮に武器は法外な値段で売っていたとしても、商会との契約自体は正常な物だ、となれば、正常な契約には従って貰わなければ困る、これは素晴らしい事に、ちゃんとした効力がある物だ。

無論、正常な契約だけに、条件はゆるい、全然巻き上げれない。
事前連絡があれば大幅な緩和があったりがその例だが、この馬鹿は突然契約解除を突きつけてきた、わざわざ大量の金を払いに来たような物だ。

本当に、今、ここで現金を一括で払えるのならば、退いてやろう、そんな傲慢な態度でカーメスは応対した。

>ウィンディア・ヴァンディール ルクレツィア・カルベロビュート

13日前 No.247

東部戦線の暴風 @sable ★KMxItQnK9M_yFt

【人類抵抗軍東部戦線支部/作戦会議室/ウィンディア・ヴァンディール】

高笑いを上げるカーメスを横目に、ウィンディアは内心ホッとしていた。なんとか騙せたようだ。不本意な肩書きを利用し、アルスタッドへの中傷にも踏み切ったのだから、成功してくれなければ困る。これで信頼を得られなかったら危うく抜刀していたところだ。
人類の陣地で味方同士探り合いをしなければならない、そんな悍ましい現実に吐き気を催しそうだが、今はこれしかない。組織に蔓延る悪の目を欺き、不敗の根源を突き止めるまで、この自分を殺すような演技を続けねばなるまい。

「頼もしい限りね。きっと長官も高い評価をくださることでしょう。

私も鍛えてきた甲斐があったというものだわ」

続けて反乱分子の討伐方針について語りだす。正直なところ、彼女の兵器に関する知識や備え、魔弩兵士の数の充実具合は評価に値する。これに関してはウィンディアも密かに認めていたほどだ。会話に違和感は生まれないだろう。そんな集団が異端者共の討伐に一役買ってくれるのなら、もう何も心配はいらないだろうと彼女を褒めた。
そして自分自身もやる気でいるというアピールも忘れない。口だけで実行には移すまいが、だからと言って話に乗らないようでは綻びが生まれる。この手のことは徹底的にやるべきだ。

事態について大体把握できたことだし、そろそろ部屋に引き返して今後の方針を決めようか。そう考えてドアの方に向き直ると、見知らぬ若い女性が入ってきた。若いとは言っても当然自分より歳上のはずだが…

(指揮官!?)

若い女性の正体は、ウィンディアの想像の斜め上を行っていた。なんとアルスタッドの後釜として派遣されてきた新指揮官だというのだ。ルクレツィアと名乗る彼女の顔を、驚きを隠せない表情でまじまじと見つめる。
しかし驚きも期待もすぐに消え、冷めた感情が心を支配していく。きっとこれも上層部の算段に違いない。彼を消したことで指揮官のポストが空いたのだから、自分達にとって都合の良い思想を持った人物を送り込むに決まっている。コイツもデビッドやカーメスと同じ…

「お、お待ちください。彼女は主に防衛及び兵器の調達、そして何より兵士の育成に長けた優秀な戦力。

これを手放すのがどういうことかはお分かりでしょう」

全然別人だった。余りの衝撃に言葉が出なくなりかける。この新指揮官は、自分の予想に反して相当有能な人物のようだ。根っこまで腐りかけた東部戦線に於いて、喉から手が出るほど欲しかった人材。過激派という言葉がお似合いだが、革命のために過激さが必要なのは歴史が証明している。まさに渡りに船と言ったところか。このどうしようもない現状を打破するためのキーパーソンになってくれるだろう。

そんな彼女の前で演技を続けるのは嫌だったが、咄嗟に最適と思われるセリフを紡ぐ。カーメスとはまた違う方向から、彼女の追放に伴うリスクを指摘する。危なかった。ここで崩れれば全ては台無し、あくまで自分はカーメスの味方という立場を演じ続けなければならない。真実を打ち明けるのは、新指揮官と二人きりになってからでも遅くないのだ。

>>カーメス・ポーデンス、ルクレツィア・カルベロビュート


【新指揮官がウィンディアの真意を見抜くかどうかはお任せします〜】

12日前 No.248

十字銃の魔女 @kyouzin ★XC6leNwSoH_jCr

【小ロケの小ロケを捏造とか言う最低な事をやる奴が居るらしい。 すまない。 二章〜三章の間はフォビアさん前線に出ず日常ロル回してます。 それでも良かったら絡みはご自由にー】

【時空の神殿/居住区/フォビア邸/フォビア・セインテア】

ここは居住区に構えられた不気味な程に「魔族」らしさを感じさせる毒々しい色合い、まるで砦か要塞のような建物。 門番として周囲を監視する大型ゴーレムの存在も、その雰囲気の異質さを加速させている。
こんな物を建てることが出来、こんなところを好き好んで居城とするのは、魔族の数が幾ら多くとも、一人ぐらいしか居ない。

十字銃の魔女、フォビアである。 あくまで彼女は人間らしさと言うのを嫌う、それは勿論、センスであるとか、見た目においてもそうだったらしく、このようなステレオタイプの魔族の居城を持つのだ。
彼女は早めにセルフィを医療機関に渡して、自分もまた傷を癒すためにここに戻ってきたのだ。
ここにも、医療機関などには引けをとらない設備を大量に備え付けられているが、何分使う物が使う物だ、万人に使える物ではない、最悪戻って来れない。

そして、フォビアがゆっくりと門へと歩を進めると、自分を認識したのか、二体のゴーレムはその場に跪き、門を開け、建物に入る自分を見送った。
それを見て、フォビアは少し不機嫌に思いながらも、建物内に入ると、幾人かの使用人とそれにくれてやった雑用と警備用の下等魔法生物が出迎えてくれる。

――ご苦労。 食事や風呂は後で良い。 何時も通り客人が来たら地下まで通せ。

なんて言葉を言いながらも、フォビアはさっさと自分の実験場でもある地下室に下りる。
……こんな姿になっても、自分と認識してくれる忠誠心を喜ぶべきか、或いは、魔女フォビアと、こんな人間の姿を同一視されている事を嘆くべきか、と考えながら。

そして、自分の実験場に到着すると、まず目に入ったのは、警戒音を鳴らし、今にもこちらに飛び掛ってきそうなキメラ。 とりあえず虫を適当に混ぜたのは覚えているが、それ以降は覚えていない代物だ。
奴は主の姿と理解できないのか、目の前の「人」を捕食すべく、その牙を突きたてようとする。

「良い子だ」

フォビアはそう呟き、転移魔法でキメラを屋敷の倉庫に放り投げる。 ただ見た目が変わった奴が最重要と指定していた部屋に出てきたので攻撃しただけの話、普通に使用人が出くわす分には何の問題も起きない。
そんなことがあった後に、よく見れば自分の部下共が居る。

『戻っていらしていたんですか。 しかし、その姿で戻ってくるとは、随分手ひどくやられましたねえ』

「無駄話は良い。 顔と腕の取替えだけ済ますが、状況報告だけ気にせずしておいてくれ」

部下と言うには多少言葉使いに問題がある者に対して、フォビアは何時も通り冷たくあしらってから、状況報告を命じる。
少し周囲を見渡した後……フォビアは魔法を行使して、腕を「消滅」させる。 当然、血が流れてくるが、そんな事は気にせず淡々と近場の培養液に漬けられた、あの複数の生物の皮膚が混ざり合ったような腕を引っ張り出して、魔法を使って結合させる。 それをもう片方の腕にも行い、最後にはその腕で顔を剥いで、人間としては違和感のある奇妙な目玉を取り出して結合……ハッキリ言って行動の一つ一つで相応に血液だったり骨だったりが飛び散り、グロテスク極まりないのだが、何時もの事だと部下は受け流して報告だけ行う。

『ビリーバットの損害は平時と比べ、かなり高いですが、再生産に時間が掛かってしまうと言うだけで、ゴーレム軍団自体には大きな影響はありません、急ぎ数を戻すならそちらで追加の"糸"のご用意を。 あとホーリックス様はもう駄目ですね、そろそろ戦線の崩壊が始まるので、撤退を支援する部隊の派遣許可ください、まあ私としては他が死んでくれても実験材料が増えるんで良いんですけど。 それと……」

魔軍師を相手にしているとは思えない口調でフォビアの部下はフォビアに状況報告を行う。
だが、すらすらと各種情報を報告する部下が、少し言葉に詰まった。

まぁ、すぐにいちいち指摘するまでも無く話し始める、内容は……玉藻前が、敵指揮官、つまりアルスタッドにトドメを刺す訳でもなく「救出した」と言う物であった。

「そうか。 新しい腕や頭が定着するまで時間が掛かる、それにこの忌々しい身体に流れる血液を変質させねばならん。 故にビリーバット共の再生産は通常速度で良い。 救援部隊は派遣しろ、無駄に仲間を殺す必要もあるまい。 さて、ここからは老人の愚痴だ」

大まかな指示を終えると、部下は了解ーなどと言ってから、他の配下だったり伝達係に指示を飛ばしてから、愚痴と言う言葉を聞いて、数は多いほうが良いですよね? なんて言いながら他の部下を何人か集めた。
……愚痴を聞く相手の数など心底どうでもいいが、まあいい。

「玉藻前め……この十字銃の魔女の上前を撥ねるつもりか? いや、それならば良い、だが救出したと、確かにそう言ったな? ……女狐が! これは完全な利敵行為だ。 己の実力を過信し、人間を気まぐれで生かすなどあってはならぬ、この私が殺そうとした人間ならば尚更だ。 手柄を奪われる、それに問題は無いが、生かしたと言う事が問題だ。 ……ご苦労。 解散してくれ」

そして、玉藻前に対する怒りを爆発させる、とは言え、仕方が無い事である。
フォビアは確かに人間に対する憎悪が過剰な所はあるが、今回ばかりは、この情報が事実ならば玉藻前の完全な利敵行為なのだ。 それこそ、しかるべき所がすぐに粛清命令を出してもおかしくないような。
だが、実力があるから、一回や二回ではそうならない事を知っていて、あの女狐はよりにもよって、自分の獲物であり、最も厄介な敵である指揮官を助けたのだ。

……指令さえ下れば、その腸を引きずり出してやる。

等と思いながらも、フォビアはさほど長くもない愚痴を終えて部下を散らせた。
中には残って「ですよねぇ」なんて相槌を打つ奴も居たが、ひとまず無視して、他の部位の皮膚の取替えと血液の変質の準備を始める。

>ALL

12日前 No.249

陽に照らし出される吸血鬼 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_NFR

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

11日前 No.250

もょもと @michael773☆5fmNdtisnno ★Android=OIcqbjESd4

【発電所/正面入口/入口内部/ロラン】

放った衝撃波は、いとも容易く回避された上に壁を破壊してしまった。そして、大男が口を開いた。威圧が籠められた、体を震わせるような声。無粋な真似とか道を作っていたとか、偉そうに語っていたが、それを丸っきり無視して自分が気にかけていたのは相手の動きだ。次は何をしてくるだろうか、それだけに意識が集中して話を聞く処では無かった。

語り終えたらしい大男が少し退いた先にあったのは、先程の衝撃波によって外壁を破壊されたことで生じた「道」。黒く染められた道は、変電室等にも近いのだろう。だからこそ、大男は此処にいた。意図は掴めないが、発電所にまだ残っている者たちに嫌がらせをするであろうことは間違いない。

攻撃してくる姿勢こそ見せないものの、大男には今まで対峙したことの無い気持ち悪さがあった。言葉の一つ一つが粘っこく絡み付いてくるような、言い表し辛い不快感。敵であるはずなのに、攻撃するのを躊躇いそうになる底知れなさ。かつて討った邪教団や破壊神とはまた違った威圧感があった。

大男が言葉を残して「道」へと消えていき、死に急ぐ気はないが、正面を突破する以外に自分には打つ術は無い。便利な呪文は扱えず、己にあるのは怪力だけだ。だから、変に策を打つよりも強引に突破する方が性に合っている。

いざ突入せん、といったところで上空から何かが 来た。一瞬だけ攻撃体勢を取るがどうやら味方のようだった。味方とは、見たことのない少女で、名をノウンというらしい。どこか人間味に欠けていて、そもそも飛んできたし人間では無さそうだが、人間の姿そのものでありながら機械に近い様に覚える。先に戦った、あの魔導人形に通じるものがある。

「僕はロラン。この道に敵がいるんだ。僕が先陣を切るから、着いてくるなら着いてきて欲しい」

命令でわざわざ来た味方を、自分の力を見せたくないからと追い返すのは気が引ける。この少女がどれだけの力を持っているかは知らないが、あの大男と戦うのならいないよりはマシかもしれない。とにかく、今は突入して、あの大男を倒すことが先だ。

かつて踏破した地獄の回廊に比べれば、落とし穴もないであろうこの道に突入することは何も恐くない。大男が如何なる能力を持つかは知らないが、人々を守り救う勇者として、退くつもりはない。

「じゃあ、僕は行くよ」

関わりを出来るだけ拒否するように簡潔に告げてから、先の見えぬ穴に飛び込んで行った。

>DUST CHUTER ノウン


【返信が遅い挙げ句、駄文で申し訳ないです】

11日前 No.251

冷徹なる指揮官 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★ov8ZtZdcg5_Xgx

【人類抵抗軍東部戦線支部/作戦会議室/ルクレツィア・カルベロビュート】

どうやら、自分が新たな指揮官として東部戦線に着任するという報せは、彼女達の元へは伝わっていなかったようだ。デビッドが既に連絡しているものかと思っていたが、恐らくどこかで齟齬が生じたのだろう。
まあ、それは置いておくとして……問題は、カーメスの反応だ。入ってきていきなり追放を宣言されて、はいそうですか、と素直に従う人間がいるはずもない。事実、彼女は契約を盾に、違約金をせしめようと画策している。
隣にいる幹部級の女性、軍上層部にて確認したデータによれば、ウィンディア・ヴァンディールという名前であったか。彼女も反対する素振りを見せているが、どこか本心ではないような雰囲気を感じる。
実のところ、彼女とは個人的に話したいことがいくつかあった。それについては、この異端者の排除を終えてからでも遅くはないだろう。ルクレツィアが合図を出すと、直属の部下が、迅速な動きで彼女へとアタッシュケースを手渡す。
軍上層部においても、東部戦線が話題に上がることは多い。当然、ルクレツィアもカーメスの評判は耳にしていた。彼女に対して強硬姿勢を取った時、このような事態が起こるのは予測済みである。

「貴方のような人物は大金を払ってでも追い出す価値がある。金は用意した。早く出て行って」

ルクレツィアは全く動じずにそう言い放つと、手に持ったアタッシュケースを無理やりカーメスに押し付ける。もしかすると、更なる利益を求めて駄々をこねてくるかも知れないが、それには応じないつもりだ。
幸いなことに、あれほど阿漕な商売をしているポーデンス紹介にしては、契約の条項は割とまともな部類であった。その契約に則った違約金を払っているのだから、文句を言われる筋合いは一切ない。
他の上層部の面々とは違い、私財を溜め込むようなことをしていないルクレツィアにとっては相当な大金であるが、デビッドに従う振りをしたことが功を奏し、今回は難なくそれを調達することが出来た。
更には着服すると見せかけて、東部戦線のための軍資金も確保してある。上層部出身ということで懐疑的な目線を向ける者は多いかも知れないが、彼女は本気で、東部戦線支部を再生するつもりでいた。

「ウィンディア・ヴァンディール、貴方にも話がある。指揮官室まで来て(前指揮官、アルフレッド・メスタージャについての真実を聞かせて。それが私の望み)」

彼女はその後、ウィンディアにもカーメスの時と同じような勢いで詰め寄り、先程と同じような口調で粛清染みたことを行うと見せかけて、気付かれないようにこっそりと耳打ちをする。
報告によれば、デビッドによって反逆者の角印を押されたアルスタッドを殺したのはウィンディアということになっているのだが……ルクレツィアはどうも、そこが腑に落ちずにいた。
アルスタッドと親密な関係にあり、上層部でも邪魔者として認識されていた彼女が、果たして本心で指揮官を殺すようなことをするだろうか。仮に見えない不満を抱いていたとしても、そのようなことをすれば、戦線の指揮権を忌々しいあの肥えた豚に握られてしまうことくらい、簡単に分かるはず。
もしかすると、アルスタッドの死には、何か別の要因が絡んでいたのではないか……ルクレツィアはそう推察し、最も近くでその瞬間を見ていたであろう、ウィンディアに詳しい話を聞こうと考えたのである。

>ウィンディア・ヴァンディール、カーメス・ポーデンス
【徐々に他の場所での戦闘も終わりつつありますので、今日中に第三章の詳細を投下したいと思います】

11日前 No.252

相対的強者 @kyouzin ★XC6leNwSoH_jCr

【人類抵抗軍東部戦線支部/作戦会議室/カーメス・ポーデンス+魔弩兵】

「くくくっ、無論無論、利口な選択をし続ける限り、我々の未来は保障されている」

……そんな事をウィンディアに向けて言うほどに、カーメスは上機嫌だった。
だと言うのに、今、目の前に現れた新指揮官は、突然出てきて早々に解雇を言い渡してきた。

だが、そうは行かない、如何にアルスタッドが飲ませるために正常化した契約とは言え、違約金となってくるとその総額は凄まじい物である。
この場で、そんな大金が用意できる訳が無い、仮に用意してきたとしても、その時は利子だのなんだの理由をつけて価格を吊り上げてやる、そうカーメスは考えていた。

経理や金銭面で、小娘ごときがこのカーメスを負かせると思うなよとカーメスは内心笑っていた。
今後も、このポーデンス商会会長、カーメス・ポーデンスの立場は磐石、ただ新指揮官の登場で、乗り越えるべき壁が一つ増えたに過ぎないのだ、と。

しかし、ルクレツィアという奴は、すぐに部下に命じてアタッシュケースを自分に渡してきた。
大金を用意してでも追い出す価値がある、などの挑発的な言葉を乗せて。 はっ、実際に違約金を全てこの場で払うなら、私財をなげうつレベルの価格だ、どうせしょっぱい金額で手を打とうとしているのだろう。 馬鹿が、そうなれば正当な法がお前の敵となるのだ、と思い、カーメスはニヤついた顔でアタッシュケースを受け取った。

……それは、ずっしりと重い。
鉄でも入れたかこの女は、などと思いながらアタッシュケースをカーメスはその場で開けて、驚愕した。

「……勘定!!」

声を荒げてカーメスは、伊達に幹部を名乗っている訳ではないのか、それなりに重いアタッシュケースの蓋を閉めて、後方の部下に投げ渡す。
だが、その息遣いは非常に荒い物で、間違いなく目測ではあるが「足りている」と把握できるような量を新指揮官は手渡してきたのだ。

ある程度の時間が経つと、数人係でアタッシュケースの中にある札束を勘定し終えた部下が彼女の傍に来て耳打ちする。
唸り、顔を真っ赤にする彼女を見れば、結果がどうだったかなど、わざわざ言うまでもないだろう。

そして、自分はもう関係ないとばかりに、ウィンディアとの会話場所の話をし始める彼女は、カーメスから見て相当嫌味に映った。

「き、貴様……このポーデンス商会のバックアップなしにマトモに戦えるとは思わんことだ! 後で我が商会の力を認める事になる……その時は、倍額で契約させてやる!!」

そんな捨てセリフを残して、カーメスは部下を引き連れてその場から退出した。
はっきり言って、彼女の内心は穏やかでない、と言うのも、引き上げは勿論プランにあったが、違約金が足りないと理由をつけて引き伸ばし、その間にデビッド経由で別戦線に渡りをつけるつもりだったが、速攻で解約された事でその時間も無くなった何とかデビッドに取り入るか、見返すしかない、そうカーメスは考えていた。

だが、その手段が無い、不味い、非常に不味いぞ……などと言いながら、カーメスは廊下を歩く。
違約金はしっかり支払われたので、完全に引き上げて別の商売に手を出す事も十分出来るのだが、彼女は今手に入れたこの戦争市場と権力を手放したくなかったのだ。

>ウィンディア・ヴァンディール ルクレツィア・カルベロビュート

10日前 No.253

アンドロイド兵 @aaazzz123 ★Android=KP9LssNLxz

【発電所/正面入口/入口内部/ノウン】

"道"…正面にある、この暗く先の見えない穴か。
わかるのはこの奥に大きな力を持つ存在が居るということ。
一筋縄で行かないことはレーダーで察知した時からわかってはいたが、いざ近づいてみると仮にレーダーが無かったとしても、その力の大きさがはっきりわかる。
禍々しく、重い空気。恐らく自分に僅かに残る人間である部分がそれを感じさせているのだろう。
しかし、だからと言って引くわけには行かない。命じられて来た以上、やるべきである。

「了解した、加勢しよう。」

そう一言言い、暗い"道"の中へと進むロランの後を追った。
大きく…また大きく…進めば進むほど、確実にその力の主に近づいているのがはっきりとわかる。
しかし、その力の主以外の者による突然の奇襲が無いとも限らない、レーダーをフルに稼働させ奇襲にも備える。

「…お前はこの力に恐怖しないのか?一筋縄で行かない事は確か。最悪命を落としかねない相手だ。」

ノウンは周囲を警戒したまま、疑問に思った事をロランにぶつける。
………しかし、考えれば単に命じられただけというのも考えられる。
…何故自分は少し考えればわかることに疑問を抱いたのか…。


>>正面入口all ロラン DUST CHUTER


【いえ、こちらこそ拙い文ですが…宜しくお願いします】

10日前 No.254

葛葉の一枚看板 @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_NGC

【発電所/変電室→人類抵抗軍東部戦線支部/作戦会議室前/17代目葛葉ライドウ】

ライドウは撤退して医療室にて拝借してきた包帯で左腕を吊っている状態で作戦会議室に足を運んでいた。
表向きは特筆すべき魔族の戦力に関する報告書の提出、本当の目的は作戦会議室に集まるであろう主要人物の『心を読む』ことだ。
現在”隠形”という技術で気配を消して誰にも見えないようにしているが、足元には外法属のモコイという小さな悪魔が歩いている。
作戦会議室前に着いたところで廊下を歩くカーメスと右肩がぶつかる、否、わざと避けなかった。

「……つっ! 失礼した、貴殿は確か商人殿ではないか? お急ぎのようだが如何した?」

ぶつかった表紙に僅かに痛そうに顔を顰め、直ぐに何でもないように取り繕い謝罪する。
そして何気なく質問して足を止めるように質問を投げかける、その表情はまるで事情を知らない素人のようなものだ。
だが、足元に居る姿も気配もないモコイがライドウに念話で耳打ちする。

『サマナーくんサマナーくん、この人どうやら軍と契約解除されたみたいッスよ、それでトサカに来てるみたいッス』

「(なるほど、戦争市場の独占が崩れて焦っていると……)
 自分は葛葉ライドウと申す、この詫びといってはなんだが、力仕事の類なら仲魔に手伝わせますが」

表情を微塵も動かすことなくモコイからの報告を受け取ると、何があったか分からないという風に首を傾げる。
葛葉ライドウはデビルサマナーだ、時には悪魔相手に交渉することもある、その交渉手腕から”口八丁管八丁の交渉人”の称号を授かったこともある。
その交渉・演技力をもって戦闘しかできないシロウトを演じているのだ、容易く見破れるものではない。

>カーメス・ポーデンス、ALL

【試しに絡んでみました、都合が悪いようなら適当に蹴ってくださって構いません】

10日前 No.255

東部戦線の暴風 @sable ★KMxItQnK9M_yFt

【人類抵抗軍東部戦線支部/作戦会議室/ウィンディア・ヴァンディール】

表向きはカーメスの追放に反対し、彼女の有用性と手放すことによる不利益を訴えるが、内心では新指揮官の采配に「有能」の二文字しか浮かばなかった。もちろんカーメスの秀でている点はちゃんと把握しているし、彼女がいなくなることで防衛面に何かしらの影響が出るのではないかという懸念は存在する。しかしヤツは、それを悪い方に補って余りあるほどの悪党なのだ。現に今もアルスタッドの死に乗っかって麾下の兵士を扇動し、この東部戦線どころか上層部に於ける覇権すら掌握せんと画策していたではないか。当然腐敗の原因と成り得る。端的に言うなら危険人物だ。団結と勝利のために、排除は避けられない。

そして案の定解約金を要求するカーメス。一瞬これまでかと表情を曇らせるが、その点に関しても新指揮官はぬかり無かった。すぐにずっしりと重そうなアタッシュケースが手配され、指揮官自身の手で押し付けられる。金への嗅覚が鈍いウィンディアでも容易に察せた。あれはニセモノじゃなければ、掻き集めた額の足らない有り金でもない。カーメス及び彼女が抱える兵器・兵士にまつわる巨額の契約金、その全てを払い切るに足る額だと。

「!

かしこまりました」

気迫と共に詰め寄ってくるルクレツィアの姿に、「あぁ、自分も同族と見做されたか」と項垂れるウィンディア。しかし耳元で囁かれた言葉に弾かれるようにして頭を上げ、あくまで何も言われていない様子を取り繕って返事する。新指揮官は知っていた。アルスタッドの死には隠された真実があると。そして気付いていた。彼女がカーメスやデビッドとは異なる存在であると。

相変わらず心配そうな表情を浮かべて、目の前で苛立ち憤怒する同僚を見守る。まさか自分を解雇するための金の勘定をする日が来るとは、流石の彼女も思いもしなかっただろう。まさに青天の霹靂だが自業自得でもある。私財を蓄えるだけでは飽き足らず、大権をも得ようと欲を出したのが失敗だったというわけだ。身の丈に合わない野望は、己の身を滅ぼす。少し複雑な感情の入り混じった眼差しで、荒々しく会議室を去る彼女の背中を見送った。こればかりは演技ではない。

「さてと、お話があるのでしたね。参りましょうか」

新指揮官の方に向き直り、変わらぬ口調で一言。この演技もそろそろ終わりだ。自分には新たな使命ができた。それはアルスタッドの非業の最期を語り、彼の遺志をしかと継いでもらう事。自分もいつ命を落とすかわからぬ身、ルクレツィアが理解を示してくれたのは本当にありがたかった。

>>カーメス・ポーデンス、ルクレツィア・カルベロビュート

10日前 No.256

《虹色の死神》 @x5mas☆sECYEVcUXiI ★iPhone=qqe7JWKdkl

【発電所→???/???/DUST CHUTER】

 カッ、カッと路に響く靴音。外で合流でもしたのだろう、不揃いな音が二人分聞こえてくる。しかし……なんと無謀なことだろうか。《虹色の死神》を目前に、“たった二人で”挑んでしまうとは。発電所が自軍によって攻略された今、一度退いて人員を確保するもまた、立派な戦術であったろうに。
 だがもう遅い。此方目掛けて突入を試みる“蛮勇の主”に、死神は憐れみの目を向けた。

「――此方を選んだか、若者よ。惜しいものだ……貴様程に勇猛な者であれば、なあ? きっと人々は敬愛と畏怖の下、貴様を賞賛していただろうに。此処には誰も居ない、それに値する者は。」

 死神は語る。本来であれば、人の子の堅い意思は拍手喝采を浴びていたのだろうと。間違いない、“彼の世界”に於いても、確実にそうだろうと。無知故の言論か、或いは現状への強烈な“皮肉”か……此処にそれを知る術は存在しない。
 続いて死神の下に至ったのは、酷く無機質な瞳の女。“使命に燃える”人間を見、ただ男は嘲笑を込めて独言する。

「己が存在の意義や意味でさえ、貴様には虚なのだろうな……。どうだ、殺しの腕は上がったか? 笑顔の作り方は教わったか?」

 “相手を殺せ”、それが彼女に与えられた唯一の“使命”。魔族であろうと人類であろうと、彼女の眼には平等なのだろう。種族など関係ない、敵が味方か二つに一つ。死神が言及したのは、そんな下らない二元論だろうか。それとも――

 二人が辿り着いた部屋は、戦地の只中に在るとは思えぬ程の静寂に包まれていた。光は己の行先を見失い、人の気は微塵もありはしない。暗黒の中心、そこで“影”は佇む。闇に浮かぶのは、何処までも冷酷な紅の双眸。
 耳障りな音を立て、銀腕が持ち上がる。その指が指し示すのは、勇士達の煌く得物。

「汝が剣は、仇なす者を裂くに足るか? 汝が盾は、我が一撃を受くるに足るか? 汝が機械(からくり)は、戦の末を知るに足るか? ――失せろ、“軟弱者”。」

 ――物事には、必ず道理が在る。虚無から突然に物体は出現しない、元から存在していた物が何らかの形で姿を現わすに過ぎないのだ。それは世界を超えてなお、普遍の原理であろう。魔術にしてもそうだ、詠唱や魔法陣、媒体や魔力の放出など、何らかの“動き”が無ければ事象は発生し難い。

 だが彼は、そう彼は――根本的に、違った。

 空隙を裂き顕現するのは“黒染めのクレーン”。人が振るうには余りに無骨な、巨大なそれは現れた、一切の前兆を見せることもなく。一体何が起きたのか、一体何が始まるのか――考えにすら至らせぬ程の早急さで、鉄骨の一撃は振るわれる!!
 質量と速度、その両方を兼ね備え“過ぎた”一撃だ。当れば最後、並の人間であれば粉微塵に粉砕されよう。更にこの鉄骨には【死神の異能】が宿る。大型の戦闘機であろうとも即座に【劣化】を逐える程――早い話、鉄骨への接触は即ち死を意味する。
 更に、更にだ。釣り具の接続するワイヤーはよく撓う。振り抜かれた金具は空へと舞い、きっと天井を破壊する。勿論“何にも接触しなければ”の話だが……攻撃を回避をしたところで、【侵食】の始まった破片の落下が待っている。破片と言えども、侵食された天井に潰されれば――言うのも悍ましい。

 二段構えの攻撃、これでも死神には小手調べに過ぎない。躱して見せるがいい。鉄骨の鞭を乗り越えて。“死の岸辺”は未だ、遥か彼方だ。

>>ロラン、ノウン

【ここは何処でしょうかね……】

10日前 No.257

Charlotte @kirieru ★Android=ryLO8WYMEG

【サロルカ≧砦/ルナティクス・ラスヴェート・リュツィフェール】

「っ........!!」

ルナティクスは目の前のエグゼイドと互角の鍔迫り合いをしていた。
しかし分身のルナティクスの攻撃を文字通り瞬間移動でさけ死角から本体のルナティクスへと奇襲を仕掛けた。
これを好機と捉えたエグゼクイドもその剛腕をルナティクスに撃ち込もうとする。

しかしあと一歩の所で分身のルナティクスが本体を突き飛ばし挟み撃ちになった二人の攻撃を身代わりになって直撃した。
打撃と斬撃を受けた分身のルナティクスは声をあげる事なく黒い霧となって消滅する。

「今のは.......少し危なかったな......」

ただ黒い霧となった分身の成れの果てを見ながら脇腹の破れた服の部分をルナティクスは見つめる。
さっきのコハクの奇襲に回避が少し遅れてしまったようであり破れた箇所から血が滲んでいった。

「もう少し貴殿との戦いを楽しんで行きたい所だが.......防衛の事もあるのでな.....そろそろ幕を引こうか!」

そう言うと軍刀を頭上に掲げた瞬間に回りから多数の人魂のような物が出現しそれが軍刀に集まった途端、ルナティクスの殺気が更に増大する。
つまりこれは遊びではなく次は二人を殺すという意味だ。

「さぁ......遊びは終わりだ......!」

低い声で殺気を放ちながらゆっくりと二人に近づいていった。

>エグゼイド、コハク


遅れてすみません!
もう第三章が始まるようなのでそろそろこの戦闘を終わりにしたいです

9日前 No.258

Futo・Volde @nonoji2002 ★0hekQLL3eX_0GX

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

8日前 No.259

ネームレスA @izuma☆VNvX9naPtFo ★HhCfmmMzXU_NFR

【発電所/非常階段(飛行中)/アルファ06(黒翼改※コールサイン・ティンカー04)】


≪それならあんしん、こちらはひだん、“ゆにっと”のふちょうともになし、さくせんこうどうをひきつづきけいぞくかのう。≫


共闘している友軍の彼(ライオビット)からの返答に律儀に形式掛かった応答を返す人造魔女(航空特技兵)は――二人でそこそこの損傷を与えたもののまだまだ戦闘可能な様子の見た目に違わない装甲能力と耐久力を有する頑強な“敵”を視界に入れながら腰溜めで構えたパルスライフルを手に再び黒で塗り潰された中空を滞空…

「きた」

HUD越しの戦術情報表示――ロックオン警報の無機質な警報音と注視のアイコンが飛翔中に多弾頭を露わにした八つの噴進式誘導弾(ミサイル)を示す――同時に先ほどのモノとはまた異なる分離式の機動砲台(オービット)が3つと球状の高エネルギー射撃が可能な先ほどの物(イクシードオービット)、一気に手数を増やして、尚且つ保有火力の大半をこちらに割り振ったらしき相手の動向を踏まえて……先に誘導弾(ミサイル)の追尾を受けた味方が流す形で此方に飛来するミサイルと機動砲台(オービット)、そして先ほどと同じ火力のエネルギー砲撃を繰り出す球状の砲台(イクシードオービット)

ジャキャッ

BADON! BADON! BADON!

迫り来る火力の洗礼に対して、人造魔女は背泳ぎでもする様にその身を水平に保ちつつ、ユニットの推進機関を高出力で吹かせて後方へと上昇しながら下がりつつ仰向けの姿勢からパルスライフルを構え、狙い済ませた単発射撃で飛来するミサイル群の内の数発――の弾頭を狙撃、撃ち抜いて破壊する。

BADODODODODODODODODODODODODO!

当然機動砲台からの細やかながらも濃密な青のレーザーによる執拗な弾幕が襲い掛かる上に残りのミサイルとライフルとレーザー兵器による直接射撃も迫る。連射による迎撃に切り替えたパルスライフルを扇状に掃射して機動砲台を牽制しつつ飛来するレーザーを躱すか魔力障壁で防ぐかのコンマの判断をリズミカルに進めながら追い縋る機動砲台(オービット)三基との激しい回避戦を繰り広げつつ…ばら撒かれるフレアの花とチャフ(防御兵装)、そして電磁的欺瞞――瞬きする間の対抗電子戦による妨害を加え――追尾が緩んだ隙を捻り込んで一気に彼我の距離を引き離しながら――(本体)への二次攻撃に向かうが…

ライフル射撃の一部が、飽和状態の魔力障壁の合間を縫って――彼女の頭部へと直撃する。

■■■■

「!…ッ」

HUDの表示が途切れて、大きく破損したフルフェイスヘルメット越しに大気を直に顔に感じる。…そのまま仰け反っていたら恐らく(頭ごと持っていかれ)ていただろう。大空を高速で飛ぶ上で、被弾時の力加減一つで掠り傷から致命傷まで即座に変化する。――今のは運がよかっただけだ。

HUDの機能を補う形で網膜内に仕込まれているAR(拡張現実表示機能)が立ち上がり、臨時のHUD表示を補助――光の迸る速度でユニットの状況と同期して異常が無い事を運用者に知らせた。

――

ガコン

ZUBAN!

再装填を終えていたSMAW(多目的ロケット擲弾発射器)を再び構えると、今度は特に射撃距離を稼ぐことも無く普通に発射する。――と同時に

轟ッ!!

闇夜に伝播し大気を揺るがすソニックブーム

―点火から音速突破までに数秒も掛からない、魔力の増強供給による驚異的な急加速と身を回転させながらの錐揉み飛行を以って―自ら撃ち出したロケット弾を“追い越す”形で人造魔女(航空特技兵)は超音速巡航(スーパークルーズ)へと移行、蒼の魔法陣がその前方に複数重なる形で展開されていき――そのまま“敵”に対する直接攻撃(体当たり)を敢行する。

無論、ただの体当たりならば…此処まで大袈裟な真似はしない。――視界に浮かぶHUDの表示は、彼女の(ジェットストライカーユニット)の内蔵兵装が選択された事を示している。

遠くでミサイルやら機動砲台と追いかけっこしている間から急転して急速に(本体)へと迫る黒い影。

味方(ライオビット)の一撃の成否に関わらず、スツーカめいた接触距離からの(直接爆撃)での力押しを彼女は試みるだろう。



≫ライオビット、ゴールディゴードン(レイジングトレントW)、発電所上空ALL

8日前 No.260

清々しい程の俗物 @kyouzin ★XC6leNwSoH_jCr

【ディウムとメトラは撤退後の対応考えてるのでひとまずこっち先に投下しちゃいます】

【発電所/非常階段/ゴールディゴードン(レイジングトレントW)】

レイジングトレントWの最大火力を叩き込んだ。
これで相手は木っ端微塵になっている事だろう……そうゴードンは考えていた、だが、視界に広がった現実は全くそんな予想とは違うものであった。
まず兎畜生の方は、とても生物がやっているとは思えない、それこそブースターを搭載した機動兵器染みた、凄まじい速度で、それでいて複雑な機動を取る事で大量のミサイルや弾幕を回避しきって見せた。

ではあの人側の魔女の方には攻撃が当たったかと言うとそうではない、あの兎が特別ミサイルを迎撃したり、引き付けたりしている訳でもなく、彼女へと向かう弾丸の量は凄まじい物だと言うのに、奴はそれを回避しきった……直線的な軌道を取るレーザーやライフルの弾丸だけならば分かるが、実際は包囲してから攻撃を行うオービットや、誘導性能を持つミサイルも含めた弾幕だ、そう簡単に往なせるはずが……そんな風にゴードンは内心焦っていた。
こちらが出した成果は精々相手の頭部を損傷させた程度だ、一見どちらも頭部破損でイーブンに見えるが、こちらは全武器を使ってこれだ、全く良い状況とは言えない。

これほどやるとは、多少、力量を見誤ったか……!

その間にも、兎の方は大きく跳躍して、魔女はその飛行性能を生かして、こちらの頭上を取る。
勿論、それに対してオービットとイクシードオービットは苛烈な迎撃射撃を加えるが、肝心の最大火力であるレーザーライフルとライフルが迎撃に参加できない。
当然と言えば当然だ、幾ら機械とは言え、重い武器を振り回すような事は出来ず、射撃角度の問題もある。 また、ミサイルを撃つにしろ、追加のオービットを放つにしろ、相手を中央に据えてロックオンする必要があるために、ゴードンは対空戦闘をさほど重視している機体でもないのに「上を向く」格好となっている。

「ざけやがって……!」

そんな悪態をつきながらも、ゴードンはレイジングトレントWのブースターを使って敵の攻撃から逃れようとした。
だが……それをするには、ゴードンはエネルギーを派手に使いすぎた。

彼の持つレーザーライフルやオービットと言った光学兵器は全て、ブースターなどに使うエネルギーと共有なのだ。 勿論、無限充填されるジェネレーターからエネルギーを引っ張ってきているので、実質弾数無限と言うメリットこそあるが、同時に、攻撃に熱中しすぎて、エネルギーをある程度食い潰すと、ブースターも機能停止すると言う構造をしているのだ。

そして、突然ブースターが使えなくなったゴードンが、相手の攻撃に対処できるはずも無く、まず、ライオビットのかかと落としがクリーンヒットする。
完全に頭部が大破し、レーダーやセンサーに砂嵐が入り、他のサブコンやFCSがそれを必死に修正する。

そのまま大きく仰け反ったゴードンだが、頭部を完全にやられた以上、次の攻撃に対応できる道理は無かった。
まず、飛んでくるのはロケットだ……強固なレイジングトレントWの装甲が、ようやく砕け始めた。

イクシードオービットは本体からのエネルギー供給を失い、背中に再度格納され、通常のオービットも、しばらくすれば本体からのエネルギーが無くなって地面に落ちる事だろう。

ゴードンに残った攻撃手段は、エネルギーに依存しないライフルとミサイルであった。
彼は接近を拒むように、ミサイルはとても誘導できる距離に相手は居ないと言うのに、ミサイルと、頭部を失った事で狙いが甘いライフルを乱射する。

……ハッキリ言って、これだけならば、まだレイジングトレントは、仮に次に来る相手の攻撃を耐えることが出来ただろう、それほどの重装甲機だ。
だが、既にロケットによって発生した熱によって、レイジングトレントの内部の熱は冷却装置が自前で冷却できる許容量を遥かに超えており、機体が「燃え」、もうほとんど無いエネルギーを食い荒らすように冷却装置が緊急冷却機能をフル稼働させて、回避手段を奪い、レイジングトレントからその強制冷却で排出された煙が周囲に撒き散らされる。

当然、そんなガタガタな内装によって被害が出ている中、相手の突撃に対応できるほど、ゴードンは名うての傭兵ではなかった。

「クソッ……このポンコツが、何が悪かったって……あ? ま、待て、まだ、死にたくな――」

自分が作った機体と言うのに、彼は自分の機体の劣悪な内装に苛立ちを積もらせる。
……そして、ようやく、相手の「急降下攻撃」に彼は気づいた。

……攻撃が完全に通った。 数値にして可視化された破損状況(AP)が、0を告げた。
最後の言葉を言い終える前に、レイジングトレントWは大きく煙を噴き上げ、ばちばちと漏電を起こしたかと思うと……爆散した。

>アルファ06 ライオビット・ヴァンディール


【ゴールディゴードン/レイジングトレントW@死亡。 と言う事でここで彼は退場です、本当はもうちょっと生かす予定だったけど、いい感じで殺せそうなのでここで。 お相手、ありがとうございました!】

7日前 No.261

冷徹なる指揮官 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_NFR

【人類抵抗軍東部戦線支部/作戦会議室→指揮官室/ルクレツィア・カルベロビュート】

カーメスの契約解除金は正当な契約であったとはいえ、そこは彼女のこと。実に狡猾に、"普通であれば"、まず一括では払えないように計算された金額が設定されていた。
しかし、それもルクレツィアの前では一切通用せず。肥えた上層部から巧みに引き出した資金により、彼女は不可能と思われた所業をやすやすとやってのけたのである。
顔を真っ赤にして、捨て台詞を叫びながら去っていくカーメス。冷徹なる指揮官はそんな彼女には目もくれず、ただ作戦会議室に設置されたモニターを見つめ続けていた。
やがてその声が遠く聞こえなくなったところで、彼女はウィンディアの言葉に頷き、指揮官室の方を目指して歩き始める。傍から見れば、これから"裏切り者"に対する尋問が行われるかのように見えることだろう。
だが、実際は全く違う。ルクレツィアは事の経緯を知る唯一の人物、ウィンディアに、前指揮官アルスタッドが戦死を遂げた真相を尋ねようとしていたのだ。

指揮官室へと足を踏み入れた彼女は、話の最中に他の者が乱入してくるようなことがないよう、扉に鍵を掛けた後、かつてアルスタッドも座っていたであろう椅子に腰掛ける。
机の上には、彼が処理する途中であった案件についての資料が、多数放置されていた。その中には、つい先程追放を言い渡したばかりの、カーメスが叩き付けたであろう契約書もある。
どうやら武器の購入契約のようだが、明らかに値段が常軌を逸していた。こんな奴から戦力を提供してもらっていては、あっという間に東部戦線の財政は破綻してしまう。
見れば、上層部が送り付けたであろう最後通告も置かれている。東部戦線がこれまで持ち堪えていたのは彼のお陰であるというのに、彼らはそれを理解することが出来なかったようだ。

「驚かせて悪かった。でも、ここならもう大丈夫。貴方が見た全てを、私に教えて」

ルクレツィアはウィンディアに椅子へ座るよう促した後、一言謝罪の言葉を述べ、本題へと入る。彼女がアルスタッドを殺していないという事実は、その目を見る限り間違いない。
確かあの時、二人と交戦していたのは、"十字銃の魔女"フォビア・セインテア。直接手を下したのは奴で決まりだろうが、そこに至るまでに、一体何があったのか。
そして、ウィンディアが彼を殺したと報告したのは、一体何故なのか。ルクレツィアが最も知りたいと考えているのは、その二点であった。

>ウィンディア・ヴァンディール、(カーメス・ポーデンス)
【お待たせ致しました。これより、第三章を開始致します。
 第三章の序盤は日常展開となる予定ですので、よろしくお願い致します】

7日前 No.262

第三章:「因果応報の審判」 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_NFR

第三章:「因果応報の審判」
アルスタッドの死により揺れ動く東部戦線にやってきた、元軍上層部の新指揮官、ルクレツィア。
彼女は着任早々、東部戦線内にて阿漕な商売を続けていたカーメスを追放し、周囲を驚かせてみせる。
しかし、東部戦線では上層部への反発が根強いこともあり、誰しもが彼女を完全に信頼した訳ではなかった。
一時の静寂が流れる中、その報せは突如として舞い込んでくる。魔族の奇襲、軍上層部の危機。
たとえ気に入らない相手であっても、味方は味方。東部戦線は彼らを救うべく、人類抵抗軍本部へと急行する。
そこで待ち受けていたのは、思わず目を背けたくなる惨状と、全てを影で操っていた者の姿であった。

7日前 No.263

相対的強者 @kyouzin ★XC6leNwSoH_jCr

【人類抵抗軍東部戦線支部/作戦会議室前/カーメス・ポーデンス+魔弩兵】

ぶつぶつと呟きながらカーメスは下を向いて歩く、近衛兵を引き連れながら、そんな状態の彼女は、酷く不気味だ。
とは言え、こうなってしまうのは必然でもある、何せ、出世は確実、安定も約束されていたと思っていたら、突然現れた新指揮官の手によってそれが破壊されそうになっているのだから。

当然、それに対する対処法を考えている最中なのだから、彼女の部下はともかく彼女自身は目の前から歩いてくる男の姿を視界に入れる事すらなかった。
ハッキリ言って、さっさと近衛兵が何とかするべきだったのだが、彼らも気が気でなかったのか、結果的にカーメスと前から歩いてきていた男の肩がぶつかった。

明らかに気が立った様子で、一人の近衛兵が魔弩を構えて「動くな」と告げた。
しかしすぐにカーメスがそれを静止する。

「やめんか、見苦しい。 こちらこそ失礼した。 ……何、大した事ではない、多少、問題が起きただけだ。 我が地盤は強固、そう易々と問題になどならん」

カーメスはため息混じりにそんな事を呟いてから、こちらこそと相手に謝罪する。
何かあったのか、と言う問いかけに対して……明らかに、後半からは自分に言い聞かせているようにしか聞こえない返答を返した。

そして、未だに虚勢を貼り続けているが、その内心は穏やかとは到底言えない、ハッキリ言って問題大有りであるし、彼女の言う「地盤」つまりデビッドとの繋がりや上層部との繋がりも、抵抗軍の一員ですらなくなった事で、酷く薄い物になりかねない状態である。

……では、これで。 などと言って立ち去ろうとすると、相手は名乗ってから、詫びとして、力仕事の類ならば手伝うと言ってきた。

「知っているだろうが、私の名はカーメス・ポーデンス……ああ、気にする必要は無い。 それに基本的に人手は十分にある、作業自体は確かに存在するが、わざわざ手を借りる程でもない、どうしてもと言うなら用意はするが。」

この言葉に関しては真実であった、何せ商会所属の兵士と言うのはそれなりの数が居る、当然ポーデンス"商会"との契約をルクレツィアは切ったので、すべての商会兵士や商会の関係者は全員動かせる準備が整っている。
また、手伝えるであろう作業も存在する、それは大量の火器や資源を持った状態で本部に帰還することだ。

どうせあのデビッドのことだ、仕事が終われば本部でのんびりと過ごす、そんな事をしているに違いない。
あいつが役立たずでも、他の本部の有力者に取り入り、速やかに契約を成立させねば、抵抗軍と言う金づるが遠のいてしまう、だから、そちらに行こうと彼女は考えているが、同時に、商会の関係者でもない人間に手伝わせ、それを見られることによって「商会」の力が弱体化していることを悟られたくは無かったのだ。

……本当は、もう一つ、かなり決定的な理由もあるのだが、あえてカーメスはそれを語らずに、やんわりと断るが、どうしてもと言うなら用意するとも語った。

>17代目葛葉ライドウ

7日前 No.264

氷神将 @zero45 ★h2BOlEz4kD_ude


【時空の神殿/玉座/ニヴルヘルム・ジュデッカ・フロウスト】

 禍々しき外観の神殿の最奥、魔族の象徴たる支配者の為に設けられた玉座の手前に広がる空間が、突如として歪み始めて行く。其処からゆっくりと姿を顕したのは、純金の飾緒が取り付けられた漆黒の軍服を纏い、穢れの無い純白色のマントを羽織った、あらゆる者を見下せる長身に筋骨隆々とした屈強な肉体を併せ持つ蒼髪の青年であった。
 その男の地位は"特戦隊"であり、本来であれば多大な功績を挙げぬ限りは拝謁が赦されぬ身分であるが――その男には、特例を生み出せるだけの"歴史"がある。嘗ては"氷神将"の異名で謳われ、怪力無双と賢者の智慧を以てして、種の繁栄を阻害する外敵を悉く蹂躙し尽くしてきた古の魔将軍、"ニヴルヘルム・ジュデッカ・フロウスト"。その"歴史"が輝かしい物として存在し続ける限り、彼の男の振る舞いを咎めようとする者は誰一人とて居はしないのだ。

「久方振りの対面、と言う訳には行かぬか……まあ、良い。戦乱が続く限りは、いずれお前と言葉を交わす機会が訪れるだろう」

 男の視線が、無人の玉座へと向けられる。魔帝の姿が見えぬ事に対して落胆の表情を浮かべながらも、彼は異空間へと繋がる歪みを出現させて、そこから小型の水晶玉を取り出す。それから水晶玉に魔力を込めると、徐々に輝きが強めて行く。やがて輝きが最高潮に達したのを見計らい、自分の顔の前へと持ち上げる。

「伝言だ。俺は次の戦場へと出撃する……娘が言うに人間にも侮れぬ存在が居ると聞いたのでな、興味が湧いた。それで、何か命令があれば、後で伝えてくれ。"出撃するな"の命令は聞けんが、それ以外の命令ならば何でも従おう……では、失礼するぞ」

 人間で言う"録音機"の役割を果たすそれに向けて、魔帝に対しての伝言を記録させて行く。その時の彼の表情は、まだ見ぬ人間達の中に紛れ込む"強者"との邂逅への期待に満ち溢れた表情であった。我が愛娘たるアリーシアが"エリザベート・リーゼングロス"と言う好敵手を見出した様に、この俺もまた、人間の中から"好敵手"と呼べる者を見出すとしよう。真の強者、最強の称号を冠すに相応しい者へと、己を高める為に――

「……さて、枷を嵌められるか、それとも自由の身か。どちらにせよ、愉しめる内容であるのならばそれを喜んで受け入れるとしよう――」

 近くの兵士を呼び寄せ、魔帝が戻り次第これを手渡す様にと伝えた彼は玉座に背を向けて去って行く。果たして、魔帝は彼に枷を与えるのか、与えぬのか。枷を与えるとすれば、それが如何なる物なのか。明かされぬ未来に、彼はただただ期待を寄せる――

>ALL


【戦闘が開始するまでは勝手に侵入した玉座で日常ロルを】

7日前 No.265

東部戦線の暴風 @sable ★KMxItQnK9M_yFt

【人類抵抗軍東部戦線支部/作戦会議室→指揮官室/ウィンディア・ヴァンディール】

カーメスが去り、作戦会議室には静寂が訪れた。狡猾な彼女のさらに上をいく新指揮官・ルクレツィア。そのぬかり無い用意周到さ、そして有無を言わさぬ容赦の無さに、ウィンディアは内心感嘆の声をあげていた。
殺しても死なないという表現が誰よりも似合うカーメスを、合法的かつ真正面から蹴落とせる者など、後にも先にもこのルクレツィア一人しかいないだろう。根っこまで腐りかけた東部戦線に於いて、これ程までに心強い助っ人がいるだろうか。
きっとアレスタッドも喜んでくれる。そう信じ、この新指揮官に大きな期待を寄せた。頷いて歩みを進める彼女に続き、マントを大きく翻して会議室を後にする。
去り際まで演技は崩さなかった。ここにいる者達は、裏切り者がまた一人消されるのだと思ったことだろう。何せ報告上では、前指揮官を殺害した張本人なのだから…

指揮官室に入ると、軍帽とマントを外してそっと棚に置く。腰に提げた愛刀も壁に立てかけ、今更かもしれないが、上官に謁見するに相応しい格好を取った。
ふと視界の端に飛び込んできた資料の数々を、思わずまじまじと見つめる。責任者としての負担の多くを占める、処理案件に関する書類。幹部である自分もこの手の仕事はこなしているが、アルスタッドほど重くはなかった。
そして一目でカーメスとわかる、武器購入の契約書。こんな値段も態度も常軌を逸したセールスができるのは、上層部と彼女をおいて他にはいない。兵站が枯渇する中で、彼女からの挑発は心に来るものがあっただろう。その隣にある最後通牒と思わしき書類は、流石に目を通す気にはなれなかった。

あまりに痛ましすぎる。

「わかりました。全てお話ししましょう。

あの人は…コマンダーは…」

ふと椅子をすすめるルクレツィアの言葉で我に返る。一礼して着席すると、決して軽くはない口をゆっくりと開き、自分が知り得る限りを彼女に告白した。
予てから彼の周囲では陰謀が渦巻いていたこと。自分を含む東部戦線の戦士達に慕われ、非常に聡明な人物であったが、上からは疎ましく思われていたこと。そして濡れ衣を着せられ、裏切り者の誹りをうけたこと…
たった一度だけ共に戦った、フォビア・セインテア戦のことも話した。戦闘不能に陥った魔族を助けようとしたことも、デビッド長官の卑劣な罠に嵌められてしまったことも…

最後にアルスタッドの死について話そうとしたところで、ウィンディアの目からは大粒の涙が零れ落ちた。今なお脳裏に焼き付いて離れない光景の数々。鮮血と閃光が彩る彼の最期。武器を捨てて逃げた自分。

彼に関する記憶の全てを語った。

「私は捨てたんです!私を庇って血を流すあの人を…!

あの人を本当の独りにしてしまったんです…!」

今なお消えやらぬ自責の念。命の限り支えなければならなかったはずだ。尽くしてきた人類抵抗軍に裏切られ、たった一人になってしまった彼を。あの時側にいた自分が、命に代えても護らなければならなかった。
それをなんだ。半狂乱になって武器を捨て、背中を向けて逃げた?到底許されるべき行為ではない。元より戦うことでしかお役に立てないのに、一番の使命から逃げてしまったのだ。

ウィンディアは未だに自分を許せないでいた。彼を殺したのは上層部でなければ、十字銃の魔女でもなく、自分自身なのだと、心のどこかで自分を責め続けていた。立ち直ったとはいえ簡単には忘れられない。一生付きまとうかもしれない重責に、齢19の少女は喘いでいた。

ルル・ローランドにも、二人の弟子にも打ち明けられなかった罪と真実の重さ。それはルクレツィアに打ち明けたところで、到底軽くなるものではない。語り終えたウィンディアは、力なく肩を落とした。

>>ルクレツィア・カルベロビュート

6日前 No.266

葛葉の一枚看板 @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_NGC

【発電所/変電室→人類抵抗軍東部戦線支部/作戦会議室前/17代目葛葉ライドウ】

気が立った様子の近衛兵に魔弩を向けられた瞬間、脊髄反射で右足のホルスターに手が伸びた、が、伸びただけだった。
阿漕な商人の近衛兵と言えど味方を撃つような素人を護衛に選ぶはずはないと思い至った、案の定カーメスに制止されて武器を下ろしていた。

「いや、こちらの不注意だった。商人殿のお噂、というよりボーデンス商会の魔弩の実力はかねがね耳にしておりますが、それでも問題と言わしめる事が起きているのであればこちらとしても捨て置けない」

一戦力として心配している、というスタンスを崩さずに会話を続ける。実物を目にする機会はあまりなかったが魔弩兵は戦力としてはなかなかのものだと聞く。
その問題というのを口に出させるべくライドウは適当におだてつつ遠回しに”問題があるなら協力する”と告げて話を進める。
足元で隠形しているモコイの念話を聞く限り内心は穏やかではないことは筒抜けだが、それを表情に出さずに次の一手を模索する。
これはボーデンス商会の内情を知るチャンスであり、まかり間違っても心の内を読んでいることを悟られてはいけない、相手も交渉事におけるプロだ、一言一句に注意を払わねばならない。
手伝いの件はやんわりと断られるが、それでは気が済まないという風に装って一歩だけ食い下がってみる。

「私は悪魔召喚士(デビルサマナー)です。先程の戦いで片腕をやられましたが、仲魔を使役する分には問題ありませぬ。戦線に向かうことは許されていませんが手伝い程度なら許されましょう。
 そこらの重機程度問題にならない馬力のある悪魔を呼び出して貴殿の手伝いをさせることが可能です。無論そちらの邪魔にならなければ、ですが」

ライドウは包帯で吊っている怪我をした(ように装っている)左腕を示して”今は戦えないが手伝いは出来る”事をアピールする。
蛮力属の中位くらいの仲魔を呼び出せばその程度の仕事は問題なくこなせるだろう、気性は荒いが監督さえすればその力を振るってくれるだろう。
手伝う気はあるが邪魔はしない、というスタンスで話を進める。これで『邪魔だから帰れ』と言われればそのまま引くつもりだ、無理を言って不信感を募らせるつもりはない。

>カーメス・ポーデンス、ALL

6日前 No.267

風将軍の三窟 @sable ★KMxItQnK9M_yFt

【発電所/非常階段/ライオビット・ヴァンディール】

防御を捨て回避に重点を置いたライオの戦法は、まかり通る相手ならば大きな成果を生む。回避成功はそのまま反撃に繋がり、攻撃を終えたばかりで隙の大きい敵を狙い撃てるのだ。今回は多少の被弾こそあれど綺麗に決まった形となり、風を切る『ワイルドスタンプ』が機械兵の頭部を直撃した。相方もこれがミサイル攻撃の手本だと言わんばかりの威力を見せつけ、堅牢な装甲にも亀裂が見受けられる。またも連携攻撃成功だ。それも今度はとびきりの有効打だったと見える。

当然敵もやられっぱなしではない。残った兵器を稼働させて迎撃を行うが、頭部を重点的にやられたからか狙いが定まっていない。『脱兎エスケープ』を使うまでもなかった。そして相方はかの科学の国の急降下爆撃機を思わせる様な、鋭く突き刺さる一撃を繰り出す。損壊した機械兵に成す術はなく、煙を上げて爆散したのだった。

「順風満帆、追い風ってとこかな」

見事初陣を飾った喜びに、また小生意気なことを口走る。だが今回の勝利は相方のアルファ06によるところが大きい。経験からして大先輩である彼女の戦闘は攻守を伴っており、攻撃を命中させた際の破壊力も一入だった。いくら跳躍力に長けていると言えど、激化する戦いの中で「当たらなければどうということはない」理論を貫くのは難しい。今後の参考にさせてもらおう。

「それじゃ、僕はこれで。なんか大変なことになってるみたいだしね」

東部戦線の基地がある方を指差し、小さく会釈すると非常階段から飛び降りた。とはいっても地上目掛けて真っ逆さまというわけではなく、来た時のように外壁のオブジェを伝ってだ。端末に届いた情報によれば、発電所の攻略は無事成功している。しかし払った犠牲は甚大、おまけに主兼姉貴分であるウィンディアがアルスタッド指揮官を殺害…わりかし頭脳派なウサギの彼にも、少々理解に苦しむ現状だ。これからの戦いが混沌の中で行われることは間違いない。

>>アルファ06、ゴールディゴードン


【お相手いただきありがとうございました!

それにしてもなんだこのロル(戦慄)
撤退ロル苦手過ぎってハッキリわかんだね】

6日前 No.268

死を嗤う魔界虫 @kyouzin ★XC6leNwSoH_jCr

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

6日前 No.269

相対的強者 @kyouzin ★XC6leNwSoH_jCr

【人類抵抗軍東部戦線支部→人類抵抗軍本部/廊下→/カーメス・ポーデンス+魔弩兵】

ふむ……などとカーメスは少しの間思考する。
だが、疑心や、最後の断りたかった理由は確かにあったものの、それ以上に自分たちを褒めるような言葉に気を良くした。
何せ、自分たちを"正しく"評価しない愚かな新指揮官の方針のせいで切り捨てられたときに、異世界人からこんな事を言われたのだ、そうなるのも必然と言う物だろう。

そもそも……その最後の理由のせいで、彼女は自分を評価する異世界人など居ないと決め付けていたのだから尚更だ。

――まあ、良かろうよ。

カーメスがそんな言葉を呟くと、近衛兵の中でも特に彼女に近い位置に立っている人物が声を掛けようとする。
だが、彼女はそれを聞くことも無く、彼の持っている魔弩を取り上げてから、目の前のライドウの眉間に向けた。

「それはどうも、異世界人、こちらとしてもあぁは言ったが人手はあった方が良い。 だがな? あまり相手のことを知らぬまま交渉を持ち込むのは良くないと私は思うぞ?」

別に、トリガーを引いたりする事は無い、これで勝手に激怒して何処かへと立ち去ればそれはそれで良いのだ。
カーメスは突然、何時もの営業トークと違い、少し感情的な、冷静さを欠いた口調で彼に語りかける。

それだけ言い終えると、彼女は魔弩を下げて、彼の目を見ながら言った。

「私は能力者が嫌いだ。 特に努力せずとも、その先天的強さで地位を手にした、魔族のような連中や、アルスタッドやルクレツィアのようなガキ共。 それに、何もせず生じた能力だけで評価されて私を置いて上層部に行った身内もな。 コイツが何のために作られたか、それはお前の同属とも言える能力者や魔族共を殺すためだ」

その時、カーメスは嫉妬と憎悪の感情が入り混じった言葉を吐き出した。
さらには、自分の持っている魔弩を指差して、これが作られたのは、先天性の強さや才能だけで上にのし上がった人間や、種族単位でそれを行う魔族を殺すためなのだと。

そのためだけに、金銭をかき集め、武器を大量に生産し、兵を揃えたのだと彼女は話を締めくくり、また歩き始めた。

「……私の直接戦闘には干渉してくれるなよ。 敵が来れば、私の力とそろえた武器で敵を殲滅して、あの新指揮官に違いと言うのを教えてやる。 ……まだやる気があるなら、外で砲台の解体が始まっている、解体が終わった砲台を本部に輸送するのを手伝ってくれ。 嫌になったなら何処へでも行け、邪魔するならば処理するまでだ」

それが、彼女の言う所の「最後の理由」だった。
そして、そんな才能だけで成り上がった、と、少なくともカーメスが思っている人間を見返すために、自分の力だけで敵を殲滅する、結論としてはそんな所だった。

これを聞いても尚やる気があるなら、と、仕事場を提示して、カーメスはその場から立ち去った。
邪魔しようと、降りようと構わないと付け加えて。

本来ならば、そもそも誰に忠誠を誓っているかも分からない赤の他人であるライドウにここまで喋るのは、やめるべきだったのだろう。 だが、追い詰められた精神状態と、相手がこちらを褒めてきたと言う安心が、ここまで口を軽くさせたのだろう。

>17代目葛葉ライドウ

5日前 No.270

葛葉の一枚看板 @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_NGC

【人類抵抗軍東部戦線支部/作戦会議室前→人類抵抗軍本部/17代目葛葉ライドウ】

こちらの言葉に少しの間思案している様子のカーメスを急かすことなく、余計な言葉を加えることなく待つ。
ここで功を急いで余計な言葉を連ねるのは初心者のすることだ、かくいう自分も一度通って痛い目を見た道だ。
『まあ、良かろうよ』との言葉を聞き取り、思案が終わったかと僅かに顔を上げる、次に彼女がとった行動は魔弩をこちらに向けるというものだった。

「……私としては、十分にあなた方を知った上での行動を取った心算です。ですがまだ私の考えが至らぬようであればそのように見識を改めましょう」

ライドウはトリガーを引かれないことを前提にしているように冷静に、淡々と言葉を紡ぐ。これは心を読むまでもないことだ、足元で隠形しているモコイも手を出そうとしなかった。他の悪魔なら激昂してもおかしくなかったが。
この商人、カーメスにとって優先されることは”自分にとっての利益”と思えたからだ、それは金銭的なものから立場の向上といったものだ。ここで自分を撃つことに”利”はない。
ならば目的は自分を試すことだろうと予測、喉元に刃を突き付ける類の交渉は(死なない程度に保険を掛けた上で)何度も通った道だ、今更動揺するほど素人でもない。
やがてカーメスは魔弩を下げるとこちらの目を見ながら話を始めた、その内容は有り体に言えば嫉妬や憎悪に溢れたものだった。

「左様でしたか」

嫉妬を始めとした負の感情が隠れもしない言葉に対してライドウは、落ち着いて相手を邪険にしない声音を作りそれだけ答えた。無論目を逸らすことなく表情も魔弩を向けられた時と変わりはない。
これは言わば愚痴の類か自分を大きく見せるためのものだ、相手に取り入ろうと無理に言葉を重ねて返事をしようとすれば逆に不自然になる。
今の自分はあくまで”手伝いを申し出ただけの多少見識がある異世界人”だ、相手の機嫌を取ろうと言葉を連ねれば不自然が生じる、今はこれがベストだ。
ライドウ自身は彼女を全く評価していないわけではない、嫉妬や欲を完全に取り除けば彼女は稀有な逸材だろう、少なくともアルスタッドらと肩を並べる程度には。
だが嫉妬や欲が彼女の強い原動力として動いている以上はそれは叶わない話だ、カーメス自身が嫉妬の炎を消し飛ばすほどの切っ掛けでも得ない限りは彼女は永遠に変わらない。実力相応の地位を得たとしてもだ。
元の世界でも腐敗した上を見て能力主義に傾いているライドウでも惜しいとは思う、が、今はそれだけだ。

「了解しました、私は戦闘には干渉しないとしましょう。未だ直接目にしていない魔弩の力を近くで拝見する良い機会としましょう」

遠回しに、いやかなり直球で『余計なことをするな』とのカーメスの言葉にライドウは同意する、補足するとライドウは魔弩の実践を本当に見たことはない。
それを見るいい機会だとまで言い切ると、モコイを隠形のまま包帯に仕込んだ封魔管に戻して、懐に手を入れて新たな封魔管を二本取り出す。
これから呼び出す悪魔は付き合いの長い(ライドウ基準では)使いやすい悪魔だ。

「では早速作業に当たります。来い、ゴズキ、メズキ」

『はいよ、どうしたサマナー?』

『召喚に預かり参上しました』

「今から解体作業に従事する、私の指示通りに動け、戦闘は無しだ」

2.5mはある馬面の二足歩行の悪魔を二体呼び出すと、先に砲台の解体をしていた兵士たちに話を通してゴズキとメズキに指示を出して一番重い砲身を重機なしで運ばせ始めた。
最初は怪訝な表情をしていたり警戒していた兵士たちだったがライドウの指示に従う悪魔に、ライドウ自身の話術で兵士たちを穏やかに説き伏せることで悪魔を作業に組み入れるという異例を押し通した。
その間ライドウは二体の悪魔に細かい指示を送りつつも適度に兵士たちの装備や砲台を観察していた。

>カーメス・ポーデンス、ALL

4日前 No.271

ネームレスA @izuma☆VNvX9naPtFo ★HhCfmmMzXU_NFR

【発電所/非常階段(飛行中)→上空(航空優勢・制空権争い)/アルファ06(黒翼改※コールサイン・ティンカー04)、アルファシリーズ数機(黒翼改※コールサイン・ティンカー各ナンバー)、抵抗軍東部戦線第244戦術飛行隊vsビリーバット・フライヤー×多数】


突き抜け、通り過ぎるは白煙と実弾、光学兵器の掃射――弾道から考えて殆ど弾幕を張らんとしていたらしい事は分かるがそれにしても焦りが目に見える様な動き、事実そうだったのかも知れないし、HUDの熱源センサーにも相手の機体の熱量の増大を探知している…兵装の連続多用によるオーバーヒート、察するに継続戦闘能力のソレに関しては考慮していなかったのだろうか、この手の兵器を扱う技術者や整備兵ではないが…それでも相手の機体が現状では動作や機動にすら支障を来たすほどなのは確かだろうと(航空特技兵)は思う。

同時にそれは、決定的な打撃を与える隙としては十分過ぎるモノであり

極音速一歩手前の速度で、尚且つ魔力障壁による同時多方向防御をフルで発動させ迫る人造魔女(航空特技兵)を墜とすには些か不十分なモノだった。

ガコンッ

BARARARARARARARARARARARARARA

“体当たり”直前に身を捻る様にして軌道を変えコンマ数秒も掛からない速度で殺到した機影――異界の技術を元にした同士の兵器の直上にて――両部“ユニット”の兵装倉の開放と放たれる無数の劣化ウランのベアリング球――試験的に(付加魔力による表面コーティング強化)が施されたEFP(自己鍛造弾)――被爆物との直撃距離が近ければ近いほど装甲侵徹力が高まる代物。

本来は面制圧兵器であり、元々が大型であればあるほど強力な代物なので魔女の装備する“ユニット”に内蔵できる程度の量とサイズでは多目標相手では大きな火力は期待出来ないが…今回の場合は(相手が単独)だったが故に保有弾数を全て叩き込む事が出来た。ある意味での切り札だ。

―射出と同時に瞬時に急上昇した彼女の眼下で、無数のソレ(爆発成形侵徹体)が突き抜けて――煙を上げつつ一挙動遅れる形で漏電を起こしたかと思うとそのまま爆散した。

≪もくひょうのちんもく…げきはをかくにん。≫

破損したフルフェイスヘルメット越しに――凍える様な大気に触れる事も意にも介さない様子でその黒煙を上げる爆発痕を見据えて、明日は我が身―恐怖は無いが(その時)が来た時に己が最期に感じるモノは何だろうかとふと思う。だが、ソレ自体がよくよく考えれば不変でもなく意味の無いことであるのと思い直し、この場での共闘者であった兎の魔族な彼(ライオビット)からの返事に一端のウイングマンらしくグーサインで応えて


≪そう、ごぶうんをうさぎさん。わたしも“そら”にもどる。≫


此方の役割はあくまで“制空任務”今回の場合も副次的に支援要請に応じて此処まで降りて来た訳で――本来なら戦闘機一機、魔女(航空特技兵)一人減らすのが惜しいと言わんばかりのそんな戦場から好意で送られた支援は役目を終えて、常夜の空を駆ける人造魔女は再び自分の本来の任務へと戻って行った。

――――



≪グレムリン01よりオールグレムリンズ・残存各機、聞け、地上の発電所の確保が進みつつある、――我々はこのまま第二攻勢点まで前進、そこから第二ラウンドだ。機体に損傷がある機は下がれ。余力のある奴のみ付いて来い。この機会は逃がす手は無い、“奴ら”を減らせるだけ減らすぞ。≫

≪久し振りの再攻勢だ。滾るな!≫

≪カイゼル07より01、…大分減りましたね。敵も味方も≫

≪てぃんかー04よりてぃんかーりーだー、しえんにんむかんりょう、へんたいにごうりゅうします。≫

≪了解04、ご苦労だったな――下は何やらごたついている様だが…私達は私達の“役割”を果たすのみ。≫

策略と造反、利権と野心、同族間ですら渦巻く不協和音を他所に、日の差す事の無い一万フィート上空…常夜の空を編隊を組んで駆ける機械仕掛けの戦鳥の群れと人造魔女達。――迎え撃つは態勢を整えた魔導有機生体兵器の大部隊。―任務を終えて消耗し切った地上の友軍の“背後”を護る意味もあるこの追撃・戦果拡張戦。

――寧ろ空での戦いは激しさを増していくだろう。雲海の向こう側―何処まで行っても戦場は続く。


≫ライオビット、(ゴールディゴードン) 発電所付近ALL


【御相手ありがとうございました。 】

4日前 No.272

相対的強者 @kyouzin ★XC6leNwSoH_jCr

【どっちにしろ短いので同時投下です】

【人類抵抗軍東部戦線支部→人類抵抗軍本部/廊下→/カーメス・ポーデンス+魔弩兵】

眉間に魔弩を向けたとは言うのに、目の前の男は動じる事無く言葉を発する。
幾ら自分が、どういう性格をしていて、利益を追求する性格である事が分かっていたとしても、こんな愉快ではない状況で、ここまで落ち着いているのは珍しい。

そして、嫉妬と劣等感を含んだ感情を吐き出しても、同意する訳でもなければ、否定する事も無くただ受け流された。
これにはカーメスも自分の行動に対して思う所があったのか、小さな声で「失礼」と付け加えた。

「あぁ、そうしてくれ。 一部の連中には話は通す、それで問題なく参加できるはずだ……では、よろしく」

ソレを言い残して立ち去る前に、カーメスは呟く。

「言われずとも、万人に見せ付けてやる……私の実力を」

>17代目葛葉ライドウ


【多分終わりの流れだったので出さなくても良かったかなーとは思いつつ、絡み終了文を一応。 絡みありがとうございましたー】


【時空の神殿/居住区→警備櫓/ジルファーデン・リッター】

ここは居住区、その中でも他の住居に比べて一回り大きな家に、彼は居た。
その名はジルファーデン・リッター。 魔界最高の騎士と呼ばれた事もあり、全身を赤い機動鎧で覆い、幾つもの戦場に勝利をもたらしてきた勇者である。

精鋭たるリッター重騎士団は多くの場合において騎兵の役割を果たし、格闘戦においては無敗。
それを率いるジルファーデンが無能のはずも無く、幹部からも一目置かれるような勇将である事はもはや疑いようも無い。

「おぉぉおおおお……! すまない! 私とて、もう少し、いや、何時までだって君と抱擁を交わしていたい、だが、だが、行かねばならんのだ、魔界騎士故に! 将であるが故に! 我が愛娘の事……頼んだぞ!!」

……別に遠征に行く訳でもなく、すぐに帰ってくると言うのに玄関先で騒いでいようが、その実力はもはや疑いようも無い、そう、無いのだ。
そして彼は、フルフェイスヘルムを着用しているものの、その隙間から涙を流しながらも、外へと振り返り、ゆっくりと歩き出した。

振り返って手を振った回数は実に三回。 嫁に呼び止められたのは一回、娘の声に反応したのが二回。

それはさておき、見えなくなってからのジルファーデンの動きの変化は凄まじく、今まではとぼとぼ歩いていたが、見えなくなった事に気づくと、さっさとブースターを起動して、待機場所である警備櫓へと向かって離陸、そのまま飛行態勢に移行。
結局、玄関前でグダグダやっていた時間の三分の一程度の時間で彼は警備櫓へと到着した。 まぁ、そこは機動鎧の機動力を褒めるべき所なのかもしれない。

「ジルファーデン・リッター、到着した。 指示は来たか?」

『いえ、まだのようです。 何せ奇襲作戦と言う話でしたから、それなりの時間が掛かると思われます。 我々は、作戦開始と同時に攻撃を行うためにここで待機と』

内心ジルファーデンは「じゃあまだ家に居れたではないか」と不満を感じるが、あくまで表面上では何時も通り、威厳ある騎士として振舞った。
……直属の部下たるメンバーにはバレているのでいちいち隠す必要は無いのだが。

ひとまずは、作戦開始の時を待つしかあるまい。
そう考えてジルファーデンはこの時を如何に使おうかと考え始める。
……まぁ、何も思いつかなかったのなら、適当に時間を過ごし、時が来れば戦うまでだ。

>ALL

3日前 No.273

黄色 @linnvo ★iPhone=vHS9oEFUi7

【人類抵抗軍東部戦線支部/通信室→屋上/クルル(アンチ・バリア展開中)】

作戦が終了し、通信士としての役目も休息に入る。俺は一旦通信室を離れ、食堂でカレーライスを一皿貰い、屋上へ出た。目的は支部のアンテナの改造。さっきの作戦では随分と扱いにくかったんで、今のうちに必要な物を俺好みに変えてやる……。
工具を広げ、パソコンを繋げ、側に食いかけのカレーの皿を置き、アンチ・バリアで全部を不可視状態にし、他人に作業している姿を見せないようにしていた。宇宙人としての建前だが、あらかじめ人目を気にしない状態になっておく方が集中しやすい。
勝手にいじっていいかなんて知ったこっちゃねェ……。俺様の才能が役に立たないはずがないからなァ……。逆に感謝してもらいたいものだぜェ……。

「この辺をああすりゃ、もっと感度が良くなるな……クーックックックッ」

周囲には聞こえるはずのない、宇宙人通信士の笑い声が屋上に響き渡る。

>人類抵抗軍東部戦線支部屋上all

3日前 No.274

冷徹なる指揮官 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_jCr

【人類抵抗軍東部戦線支部/指揮官室/→移動開始/ルクレツィア・カルベロビュート】

涙ながらに訴えるウィンディアの声を、ルクレツィアはただ黙して聞いていた。この様子からして、やはり彼女がアルスタッドを殺したという話は、真実でないのだろう。
自責の念に駆られるウィンディアを宥めながら、彼女は考える。奮戦する東部戦線をこれ程までに追い詰めた上層部とは、そろそろ手を切るべきであるのだと。
ふと視界に飛び込んできたのは、前指揮官が上層部との交信に使っていたであろう無線機。彼はここを通じて、一体どれだけの罵倒を受けてきたのだろうか。
もはや、あのような存在の言いなりになる必要などない。そう考えたルクレツィアは徐に立ち上がると、件の無線機の電源コードを引っこ抜き、上層部との交信を不通にした。
今まで彼らがしてきた仕打ちを省みれば、当然の行動。しかし、結果としてそれが、後にある大きな問題の引き金を引くこととなることを、彼女が知る由もない……



ウィンディアをこの状態で送り返す訳にもいかないと、しばらく指揮官室で彼女を落ち着かせることに努めていたルクレツィア。すると唐突に、作戦会議室の方面が騒がしくなる。
次の瞬間には、声を張り上げながら扉を開けるように願う部下の声が、室内へと響いてきていた。ただ事ではない雰囲気を感じ取った彼女は、すぐに扉に掛けた鍵を外し、報告に来た部下を招き入れる。

『報告致します……! たった今、軍本部からの救援要請が入りました……!』

まさかの出来事であった。上層部の者達も、というよりはほぼ全員が彼らとその取り巻きで構成されている軍本部は、激戦地からは遠く離れた安全地帯にひっそりと建設されている。
勿論それは、私利私欲に走る彼らが、なるべく戦いに巻き込まれないようにするためであるのだが……その場所を魔族が知ることなど、まずないと断言出来る。
だとしたら、今の状況は一体何なのだ? どこから情報が漏洩したのだ? まさか、アルスタッドが死の直前にそれを敵に暴露したなどということはあるまい。
他戦線との連携も考えた時、東部戦線だけが救援を拒む、などという判断を下す訳にはいかない。不本意ではあるが、あんな連中でも一応立場上は味方。軍人として、味方は何としてでも救い出さなければならない。

「……分かった。東部戦線の各人員に告ぐ。人類抵抗軍本部より、緊急救援要請。戦闘可能な者は、直ちに準備を整え出立せよ。繰り返す―――」

軍本部の救援が、東部戦線指揮官としてのルクレツィアの初仕事となった。ここから軍本部までは、車を全力で飛ばしても数時間は掛かる。それまで彼らが持ち堪えられるかどうか……
彼女は隣にいたウィンディアにも一言、「付いてきて。よければルルも一緒に」と声を掛けると、急いで軍用車へと乗り込み、軍本部を目指して移動を開始する。

>ウィンディア・ヴァンディール
【そろそろ頃合いかと思いましたので、軍本部での戦闘を解禁致します】

3日前 No.275

東部戦線の暴風 @sable ★KMxItQnK9M_yFt

【人類抵抗軍東部戦線支部/指揮官室/→移動開始/ウィンディア・ヴァンディール&クロパルド&ライオビット】

また泣いてしまった。こんな事をルクレツィアに訴えたところで、自分の犯した罪を清算できるわけじゃないのに。一生付きまとう重責から逃げられるわけでもないのに。力なく肩を落としたまま目を伏せるウィンディアだったが、不思議と心が僅かにだが軽くなったような気がした。ルルにも二人の弟子にも打ち明けられず、一人で抱え込んでいた秘密。解決などしなくとも、誰かに聞いてもらうだけで意味があるのかもしれない。着任して間もないというのに、この新指揮官には救われっぱなしだ。

もう泣くのはやめよう。過去を振り返るのもこれが最後だ。自分の使命はただ一つ、この世界を守るために戦うこと。それがアルスタッド、ひいては戦いの中で命を落としてきた、多くの仲間達への最大の弔いにもなる。彼らの墓前に供えるのは、花じゃなければ涙でもない。平和だ。

「救援!?本部が襲われたの!?」

涙をぬぐって気持ちを切り替える。こんなうじうじした自分は誰も望んじゃいないはず。気持ちを改めてルクレツィアに礼を言おうとしたが、束の間の静寂は驚愕の報せによって破られたのだった。本部からの救援要請。それは安全地帯にあったはずの本部が、魔族による襲撃を受けたことを意味する。各戦線からも遠く離れているはずなのに、こんなことがあっていいものか。すぐに考えられる節を当たろうとするが、どれも正解には程遠いと思われた。仮に内通者がいたとしても、本部より各戦線のウィークポイントを漏らす方が早いはず。上層部のメンツも、こんな自分達にとって無益な真似をするはずがない。では一体どうして…

とにかく出来る限りの速さと戦力を以て向かわねばなるまい。腐っても本部は人類軍の中心、軍備も資金も潤沢に用意されている。当然重要な機密情報もあると考えられ、それらが魔族の手に堕ちるリスクは相当なもの。ただでさえ苦戦している各戦線がどうなるかは想像に難くないだろう。本部を含めた二方向からの挟み撃ちも有り得るのだ。なんとしてでも守らなければ。

「わかりました。

ほら、貴方達も行くわよ!」

急いでマントを羽織り、愛刀を腰に携える。同行を求めるルクレツィアについていくと、作戦会議室のドア前で側耳立てているクロパルドとライオビットに鉢合わせた。ギクッという擬音が似合う姿勢で固まる二人に、ウィンディアは手招きしてついてくるよう命じる。本部防衛に際しては彼らも貴重な戦力。サロルカの戦いで初陣を飾ったばかりとはいえ、どちらも成果は上々。共闘したパートナーの働きによるところが大きかったようだが、激戦を潜り抜けて東部戦線に貢献したことに変わりはないのだ。大きな活躍が期待できることだろう。

端末を取り出し、ルル・ローランドへ向けて「本部が襲われた。貴女の力が必要」と、短い文章だが通達する。自分達の仲ならこれだけで信頼が伝わるはずだ。決して軽くない傷を負った彼女を連れて行くのは憚られるが、この非常事態に於いて出し惜しみは禁物。走り出す車に弟子二人と共に飛び乗ると、待ち受ける難関へ向けて決意を新たにした。

>>ルクレツィア・カルベロビュート、ルル・ローランド

2日前 No.276
切替: メイン記事(276) サブ記事 (206) ページ: 1 2 3 4

 
 
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▲ページ上 >>
★必ず ローカルルールメビウスリングのルール をご覧ください。
 ▼スタンプ▲スタンプ
※スタンプはいちどに 3個 まで使えます  ×閉じる
注…進行相談・設定はサブ記事をご利用ください(テスト中)。