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【ALL】Eden of Jerusalem【戦闘/シリアス】

 ( なりきり掲示板(フリー) )
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なりフリー+オリなり交流企画 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Gbh

―――かつてその世界には、平穏があった。かつてその世界には、凪の時代が存在していた。
回帰歴3年、西暦で言えば2205年の地球は、リグレッシオーネの教えを基盤とした、神による世界の一括統治が行われる時代。
それを疑う者など、一人たりとも存在しない。神を信じぬ者など、一人たりとも存在しない。
世界中の人々にとって、リグレッシオーネを信仰するということは、当たり前のことになりつつあった。

完全なる、思想の統一。神の支配に反逆した国家は皆駆逐され、最後に残されたのはイギリスと、いくつかの小国のみ。
絶望的な状況の中でも彼らに抵抗を続けていたロンドン対策本部は、いつしか異教徒と見なされるようになっていた。
自分達がやっていることは、本当に正しいことなのか? リグレッシオーネこそが、世界の平穏の象徴なのではないか?
長きに渡る戦いによって疲弊した人々は、導かれるようにして彼らの教えに従い、身も心も神の色に染まり果てていく。
今や、敵は世界。当然の所業に倣わず、リグレッシオーネを敵視し続けるロンドン対策本部こそが、異端分子なのだ。
希望とは、一体何を意味しているのだろう。こんなにも残酷な世界に、希望など存在しているのだろうか。
戦いの始まりすらも忘れさせる、神の時代。もはや、この世界に、凪の時代が訪れることなどあり得ないのだろうか。
時の流れの遥かな底から、その答えを拾い上げることなど、今となっては不可能に近い―――

しかし、確かにあの頃私達は、戦争も紛争もない平和な時代を愛し、何の変哲もない日常に感謝を捧げ……
いつもと変わりない青空に、透き通った笑い声を響かせながら、風と共に世界を駆けていた。
もう一度、あの美しい時代を取り戻そう。もう一度、心の底から笑顔になれるような時代を、この手に掴もう。
"地球"という名の楽園を取り戻すための、最後の聖戦。彷徨いの果てに勇者達が辿り着いた旅路を、月灯が優しく照らす。

【クリックありがとうございます。この物語の舞台設定は近未来、西暦2205年春の地球です。世界にはリグレッシオーネの創造神による一括統治が敷かれ、残された国々は絶望的な状況の中でも、もう一度平和を取り戻すべく戦い続けています。。偶然この世界に辿り着いたことにより、その戦いに巻き込まれてしまったキャラクター達の姿を描くのが、このスレッドの主な目的です。

また、このスレッドでは、なりフリー民とオリなり民が一緒に楽しむことを目標にしております。
オリキャラでの参加は勿論、版権作品をあまり知らないオリなり民の方も歓迎ですので、オリなり民の方も、どうぞご遠慮なくご参加下さい。
なりフリー民とオリなり民、互いに協力しあうことで、よりよきスレを目指しましょう】

メモ2016/09/20 01:43 : 風神少女☆XQ6phrzcKMtR @infernus★F7MrHN45jw_6MN

―――現在は、最終章です―――


最終章:「方舟 -ARK-」

仰ぐ星空。その遙か先に見えたのは、崩れた世界、そしてクレーターの海。創造神によって破壊され尽くされた世界に残された、唯一の希望。

蒼い惑星に刻まれた思い出達が、螺旋を描いた。あの日の記憶、繰り返す妄想。人々はそんな絵空事より、"自分らしくなりたい"と願いを抱く。

窓から覗く安らかな太陽でさえ、混沌とした運命の欠片に過ぎないというのか? 遠く遠く、流れゆく星を眺め、勇者達は世界の行く末を見やる。

宇宙の果てに翔る鼓動が、旅人達を乗せ、聖地エルサレムへと響き渡る。迷いなど、もはやない。後悔など、もはやない。

この戦いが終わった暁には、傷付いていた希望の蕾も、大輪の花を咲かせることだろう。永久に満ちる輝く可能性を求め、勇者達は聖地へ降り立つ。

己が望む世界の到来を確信し、偽神は聖地の地下に広がる未知の世界にて笑う。神に抗う意味などない、もはや奇跡など起こるはずもないのだと。

明日を夢見る幾千の原子達。聖戦の果てに待ち受ける未来は、永劫の凪か、はたまた光なき深淵か。幻想の渦をすり抜け、方舟が時を超える。


ルール&プロフィール:http://mb2.jp/_subni2/19356.html-1#a

役職一覧:http://mb2.jp/_subni2/19356.html-2#a

世界観・組織解説:http://mb2.jp/_subni2/19356.html-3#a

各陣営の目的:http://mb2.jp/_subni2/19356.html-4#a

最終章のロケーション:http://mb2.jp/_subni2/19356.html-27#a

募集板:http://mb2.jp/_nrs/4145.html


・現在イベントのあるロケーション

エルサレム:最終決戦

神の庭:最終決戦

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凪の英雄 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Q1n

【神界/神の庭/ノヴァ・レイズアネイティヴ】

偽神から余裕の二文字が消え失せた。彼女は、人間と同じ土俵に叩き落され、それでもなお自らが神であると信じてやまない、哀れな姿を曝け出している。
ノヴァは絶対を誇った敵の凋落を目の当たりにしつつも、もうすぐ訪れるであろう、永遠の凪の到来という結末が、必然であったのだということを感じていた。
元より、創造神ネフィリムという人物に、人を統べる力がなかったことは明らかだ。だからといって、自分達ロンドン対策本部にも責任がない訳ではない。
全ての元凶となったのは、ネフィリムのような人物を生み出してしまった時代、ひいてはそのような時代を作り出してしまった人類、ということになるだろう。
伝染病の大流行、乱れる治安。崩れ行く凪の時代を前に、人類は有効な手立てを打つことが出来ず後手後手に回り続け、結果としてリグレッシオーネの台頭を許してしまった。
凪の時代の崩壊が防げたかどうかは分からない。どれだけ最善の手を尽くしても、今この状況へ辿り着くという運命の流れは変えられなかったかも知れない。
だからこそ、次なる凪を永遠にするため、自分達が成すべきことはただ一つ。偽神を打ち倒し、今後は彼女のような思想を抱くような人物が現れることのない、よりよき時代を築き上げること。
それは、夢物語のようなものだが、ノヴァはここまで共に戦ったイギリスとロンドン対策本部全員の力があれば、必ずやそれを成し遂げられると信じていた。

「貴方の全力はこの程度ですか! これでは、私達の意志を打ち砕くことなど、出来るはずもない!」

ネフィリムが作り出した火葬神殿。自分達にとっての盟友である、レイチェル・アレクサンドラは、死後偽神の力に捕らわれ、求道神として数々の悪事へ加担させられた。
三柱と呼ばれた者達の力を回収することで、ロンドン対策本部の面々を葬り去ろうという魂胆なのだろう。しかし、彼女には、意志というものがない。
偽神の火葬神殿は、見た目だけは真似出来ても、自らの命すらも燃やしたレイチェルの炎には遠く及ばない代物であった。ウィルの言う通り、彼女の炎は……もっともっと、熱かった。
ウィルと並ぶようにして、ノヴァも駆ける。視界が赤で染め上げられるが、熱さは一切感じない。偽りの炎で、意志の力を燃やすことなど出来やしない!

「時代とは、人の力で切り拓くもの……その人の力を否定する貴方に、世界を統べる資格はない!」

ノヴァは力強い言葉と共に跳躍し、秘められし力を解き放つ。敵へ向かって真っ直ぐに突き出された両手から放たれたのは、辺り一面を覆い尽くそうかという規模の白い光線。
唯でさえも相当な破壊力を持つそれが、星の意志とこの場に集った味方達の意志に反応し、更に加速していく。光に乗せられ、平和への想いが、ネフィリムへと突き刺さる。
神の力を喪失した偽神に、これを防がれる道理はない。仮に防がれようとも、この場には心強い味方が大勢いる。この意志は、絶対に折らせはしない。全ての人々の願いと共に、彼女は吼える。

>ウィル・S・シヴァルリィ、ユース・ベネルド、シノ・クリーク、ヴァレーリア・ニカロノワ、足立透、ヴィクトーリア・ダールグリュン、クラウス・V・ラインヘルツ、スターロード、オーネット、リプレイサー

14日前 No.1859

ヴィクトーリア・ダールグリュン @infernity☆ABoQ4DiOf0I ★PSVita=4CwMLylD2t

『神界/神の庭/ヴィクトーリア・ダールグリュン』

対策本部の者達が放った攻撃のいくつかは防がれたものの、
ヴィクトーリアが放っていた攻撃を含めて、残っていた攻撃が次々と偽神に当たっていき、偽神が地面に膝をついた。

「仮にも神と名乗る者が情けないですわね」

絶対的な防御を無くした今、最初の威勢は何処へやら。
防御が無くなり、攻撃が当たっているだけであの変わりようである。
偽神がどれほど力に頼っているかが分かる。
偽神が対策本部の者達を焼こうと炎系統の攻撃を放ってきたが、
偶然にもヴィクトーリアは炎への耐性を持っていた。
炎の魔法を使うライバルのハリーへの対抗心により身に付けたものだが。
三柱の内の一人である邪神ミナヅキとなら以前対策本部の仲間達と戦ったことがある。
あの時はまさか彼女が雷を吸収できるとは思いもしなかったが。
狂神と求道神には会ったことがないのでどのような人物だったのかは分からない。
邪神ミナヅキは雷系統の攻撃を放っていたため、彼女以外のどちらかの三柱が使っていたものだろう。
他者の力を使っているという点ではヴィクトーリアも同じはずなのだが、何故違いが出ているのか。
パッと思いつく偽神との違いを上げるのなら、ヴィクトーリアのは仲間から教わり、練習して習得したものである。

「五十四式!「槍礫」!」

ヴィクトーリアの周囲に15の青白い雷の魔力球が展開され、
その15の魔力球全てが偽神に向かって放たれようとした。

>>創造神ネフィリム、シノ・クリーク、スターロード、ユース・ベネルド、ウィル・S・シヴァルリィ、足立透、
レオニード・クロムハート、クラウス・V・ラインヘルツ、オーネット、リプレイサー、ノヴァ・レイズアネイティブ、ヴァレーリア・ニカロノア

14日前 No.1860

black @bass3 ★m3411KbiOz_JdE

【神界/神の庭/女王付近/足立透&マガツイザナギ(同化中)】

「おー、随分必死な回避方法だねぇ」

こっちの“力入ってるんだか入ってないんだか分かりもしない斬撃”を避けて、さらに続く味方陣営の爆撃みたいな攻撃を必死になって防ぐネフィリムさん。ね、十分だったでしょ。この場でだったら力振り絞ってダメージを通そうとすることもなし。もっとも、それは“厳しいかったんだけどさ”。

「はぁ………我ながら酷い有り様だねぇ」

ネフィリムさんじゃないけど、ボクも何を必死になってるんだか。精神攻撃からの一撃が直撃だったのがやっぱ堪えてる。その後はマガツマンダラのごり押しでどうにかしてたけど、やっぱタダじゃ済まなかった。味方の総攻撃が続く中、ボクは女王の傍に降りて膝をつく

「はぁ……はぁ……」

ボクが息を整えてる間に意識を取り戻した隊長さん達が戦線に復帰してネフィリムさんの受難更に続く。ざまぁみろっての。

「あー……不思議なもんだねぇ……この星の意志って中にいるとどんなダメージを負っても動けそうな気になるよ」

一種の“ハイ”状態なんだろうけどさ。その証拠にボク以外にもダメージ負ってるヤツいるのに皆攻撃を続けてる。後でどうなっても〜ってこれは野暮か

「にしても……大したチート性能ですねぇ」

顔を真っ赤にしてネフィリムさんが“蒸し焼き攻撃”仕掛けてきた。しかも副隊長の物言いからして人様のパクリいや隊長さんの言い分から“劣化コピー”らしい。そんな攻撃も“女王(クイーン)の手の中”には届かない。序盤で重傷で離脱して全体攻撃ばかりだったとはいえ、神サマモードのネフィリムさんの攻撃に耐えに耐えてきた。いわんや、今のネフィリムさんをやってところか。ユース君も守護術式を重ねがけしてくれてるし、安心して戦線から離脱できる。

「いいんですか?攻撃に参加しないで。“仇(かたき)”なんですよね?今なら攻撃ぶつけ放題でしょうに」

序盤で離脱してずぅーっと“裏方”に徹しているこの戦いのもう一人の主役。情勢が一気に変わった今でもネフィリムに恨みや感情をぶつけることもなく、言葉を一口もせず、皆の総攻撃を見守り続ける女王サマ……。目の前に仇がいる。序盤は血気に任せて単身で挑んだ。でも、今はそうしない。ダメージが思ったより深刻だから?でも、女王から漏れる“意識”には別なものを感じなくもない。って口にしてから気がついた。なんで、ボク“こんなこと尋ねてるんだろう?”

>女王、神の庭ALL

【足立は一旦戦線から離脱します(代わりにファビアンが次回から戦線に出ます)。代わりにちょっと女王とお話できれば。個人的にもう少し女王サマの内面が知りたい今日この頃】

14日前 No.1861

black @bass3 ★m3411KbiOz_JdE

【神界/神の庭/ファビアン】

「隊長ーーーーーー!!!!」

“凪”が立ち込めし神の庭に遂に足を踏み入れる。すべてはここから流れ出ずる

「へへっ………“約束”果たせましたね」

隊長を見つけ声をかける。傍には副隊長もついてる。女王も傷を負いながら無事なようで隊長達を見守っている。そして………

「よう。都落ちした神騙り……“滑り落ちた気分”はどうだい?まさか……まだ座に居座れる……なんて思ってないよな?」

化けの皮が剥がれ本性むき出しの創造神ネフィリム。いや、もはや単なるネフィリム。化けの皮が剥がれたその姿は茨で覆われている。そう、コイツは触れる物全てを害する。そして時代を世界を、凪を傷つけ苦しめた。後一歩で全てが壊される寸前までに

「もう星の意志は“回帰”に縛られない。従わない。星の意志は……“凪”と共にある!!!!!」

ネフィリムが対しているのはもはやロンドン対策本部なんて組織じゃない。時代のうねり。“凪”という巨大なうねりがネフィリムの茨でさえも包み込んで呑み込んでいく。そしてこの地はその“中心”にして“始源の地”。例え神を騙ろうと一個体が抗えるものではない。なにより……

「アンタのこれからの相手は“凪”その物……そしてその凪を迎え入れんとする“人の意志”だ!!!!!!!」

ファビアンの後ろから怒号の様なうねり声が響き神の庭をその声を振動が揺らす。その数判別不能。どこまで連なっているか分からない。

「一つ一つは小さく儚くなくとも………束ねりゃ“神騙り”ぐらい簡単に覆い尽くす。アンタに選択の余地はない。“受け容れるんだな”」

直接神と矛を交わす力はなくても、今この場には神界に滞在するロンドン対策本部全部隊の“意志”が集っている。ファビアンがバンダナの外装を変化させ、ネフィリムに宣戦を布告する

「融化・血采!!!!【化血陣誅】!!!!!」

ファビアンが声高らかに叫ぶと外装から血の筋が飛散しネフィリムに伝う茨の蔦から血が滴りt出す。やがてネフィリムの立つ地に血の術式が浮かび上がりネフィリムの茨をまとめて引きちぎらんとする勢いで猛烈な勢いで爆ぜる。その様子に何よりファビアンが驚いた。

(凄い………)

発揮される出力が普段の物と比べ物にならないデタラメの域になっている。血量、活性と鎮静の規模、血液への変換効率。全てが本来のファビアンのスペックを超えた“天井知らず”なものに変化している。これが星の意志の為し得る御業か。物理的不可能すら容易く覆す。ファビアンの力ですらネフィリムにダメージを与えるに十二分な出力となっている。ファビアンが叫ぶ

「この血の一滴一滴がアンタに泣かされた人類の“涙”!!!! 己の業をとくとその身で味わうんだな!!!」

血の術式から血が溢れ出でネフィリムの身体を茨を血の爆ぜりが襲い掛かる。その場から離れるだけでは無駄なこと。血の術式はネフィリムの茨から滴り地に描かれている。血の術式はネフィリムに纏わりつき離しはしない。それだけ人類はネフィリムに“回帰”に泣かされてきたのだ。ちょっとやそっとで怨敵を手放したりはしない。

>ネフィリム、神の庭ALL

【ファビアン参戦です。それと星の意志補正で設定の一部をオミット(除外)します。まぁラストバトルなのでなにとぞご容赦を】

14日前 No.1862

【黒風白雨】 @x5mas☆sECYEVcUXiI ★iPhone=qKova9TlUC

“絶対”は崩れ去り、後に残ったのは“断絶”の二文字のみ。当然のことだ、彼女には他の一切を軽んじたツケがたっぷりとあるのだから。が、彼女はそれさえも否定する。無数の刃を身に受けてなおも首は横に振られる。一体何が彼女を縛り付けるのか……もはや考えが及ばない。

「頭も身体もガッチガチだな、こりゃ……!あー、なるほど……『茨の獣』ね。確かに的確だ。」

 先程までは、『偽神』と呼んでいた。けれど、今の彼女には『偽神』を名乗る資格さえも存在しない。自己崇拝を続けた彼女からは、人を名乗る意味すら見出せない。そう、獣だ。彼女は滅びへの《盲信・猛進》を続ける獣に成り果てたのだ。

「……ネフィリム。お前の過ちは、数えられたものじゃない。」

 彼女の反撃は、火焔であった。世界を覆い焼き尽くさんと蠢く火柱の数々が、その壮大な威力を物語る。汗が一滴流れ落ち、シュッと小さな音を立てて空間に離散した。
 だが、全く足りない。偽神が放つ数多の攻撃を潜り抜け、“星”との対話を果たした面々には__皆無に等しい一撃だ。

「その中に一つ、お前の“敗北”を決定付けたものがある。」

とはいえども、少々息苦しくなってきた。恐らく、一挙に火の手が上がったことで酸素濃度が低下しているのだろう。ではどうするかというと__“庭の外”から、【空気だけ持ってくれば】いい。気付いた時には、笑いすら込み上げてきた。この庭……否、神界というのは、“一切この地球と変わらない”らしい。要するに“この世界”は、見た目だけのハリボテ。神の世界? 笑わせるな。

「お前は、足元を見ようとはしなかった。俺たちが“星の意志”の存在に気付いていたこと、交信を図っていたこと……否、お前の信者の内に在った僅かな疑問にさえ気付いていれば、お前が敗ける方が難しかった筈だ。」

 皆が熱気を利用し、あるいは跳ね除けたことを確認してから、業火に熱せられた空気そのものを【入れ替える】。空気の対流によって起こる風は、凪を迎うるべく吹き込む最後の潮風。勇猛なる戦士達の背を押してくれることだろう。
 そしてネフィリムは__ネフィリムは、既に地べたに引き摺り降ろされている。

「そうして今、お前は同じ過ちを繰り返す。避けてみろ、ネフィリム。」

 フォースの要塞の前で、またも奇術師はカツンと地面を蹴る。それと同時に、ネフィリムの足元では__地面が、僅かに消し飛んだ。
 足首まで入る程度の、僅かな窪みだ。普通なら、これで傷を負うことは無いだろう。あって精々、足首を挫く程度のものだ。冷静に対処できれば何ら脅威でもない。だが、もしそれがコンマ1秒の油断も許されない戦場なら? 飛来する攻撃を避けようと足に力を込めた瞬間のことなら?
 風の中、ただ奇術師は佇む。獣が起こす、一挙一動すらも捉え切るべく。

>>創造神ネフィリム、ウィル・S・シヴァルリィ、ユース・ベネルド、シノ・クリーク、ヴァレーリア・ニカロノワ、足立透、ヴィクトーリア・ダールグリュン、クラウス・V・ラインヘルツ、スターロード、オーネット、ノヴァ・レイズアネイティヴ、ファビアン

13日前 No.1863

唯我独尊の創造神 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Q1n

【神界/神の庭/創造神ネフィリム】

かつてレイチェルが操った業火。それをより高位の存在である自分が放てば、敵対者達を焼き尽くすことは容易い……創造神は、そう考えていたのだろう。
しかし、実際に彼女が放った火葬神殿は、ロンドン対策本部の面々からすれば、求道神のものよりも遥かに対処が楽なものであると感じられていたようだ。
それは当然、星の意志が彼らに味方しているということもあるだろうが……最も大きな要因は、ネフィリムとレイチェルの性質が大きく異なるということに尽きる。
己の命すらも燃やし、勝利を欲したレイチェル。果たしてネフィリムに、そこまでの覚悟が出来るだろうか? 自らの命を削るという覚悟があるだろうか?
答えは否。彼女は人の意志や覚悟というものを、下らないものだと切り捨てた。所詮それらは弱者が抱く幻想であると、ネフィリムは高を括っていたのだ。
驕りに驕りを重ねた結果が、今の現状なのである。だが、この期に及んでも彼女は現実を受け入れることが出来ず、何としてでも神の座へ留まろうと足掻き続けていた。

「神に抗う愚か者め……虫けらの未来にあるのは死! わたくしがそう決めたのだから、逆らうことは出来ませぬわ」

あくまで自分は神であると信じて疑わないネフィリムは、敵の攻撃が自らに届くよりも早く、次なる攻撃を放つ。刹那、空間に迸る雷光。天が、眩く光り輝く。
天照雷覇……それは、邪神と称された水無月香織が用いた技。神の裁きを思わせる轟雷が、この地を埋め尽くすかの如く、殺戮的な勢いで降り注いでくる。
その強烈な電圧によって、ありとあらゆるものを押し潰すほどの一撃。されど、これも結局は模倣に過ぎない。愛に飢え、誰かの愛を望んで戦っていた香織の雷の規模とは、全く比べ物にもならないだろう。

そうこうしている内に、勇者達の攻撃が次々とネフィリムへ炸裂した。光の刃が、彼女にまとわりついていた茨を斬り払う。だが、初撃を貰った程度ならまだ退避の余裕はある。
ネフィリムは直ぐ様神速の移動で攻撃範囲から逃れようと試みるが、次の瞬間、襲ってくるのは身体が何かに吸い寄せられるかのような感覚。スターロードの重力地雷が、彼女を捕らえて離さない。
憤怒の表情を浮かべるネフィリムを嘲笑うかのように、ヴァレーリアの回転斬り、レオニードの緋槍、クラウスの血十字、オーネットとベルゼバブの零距離射撃が突き刺さる。
連撃を食らっている内に、唯一美しさを保ったままであったはずの顔までもが傷付き、醜く歪んでしまった。もはやネフィリムに、美の言葉を象徴する部分など、一切残されていない。
尚も止まぬ攻撃。シノの炎のライトセーバー、ノヴァの殲滅の光線、ヴィクトーリアの魔力球、そして新たにこの場へ辿り着いたファビアンの血の術式。
それらを避けようと跳躍を試みたネフィリムは、リプレイサーが仕掛けた僅かな窪みに足を取られてバランスを崩し、全ての攻撃をもろに受ける結果となった。

「神 の 時 代 を 否 定 す る 者 達 に 存 在 価 値 な ど な い ! ! !」

ネフィリムが咆哮する。これ程までに痛め付けられても、未だに反撃の余力は残しているのは、仮にも神の座へ一度は辿り着いた者の意地なのだろうか。
否、この女に、そのような感情が存在しているはずもないだろう。彼女に意地というものが存在するのであれば、ロンドン対策本部の者達に敗北を喫することなどあり得ないからだ。
あるのは、ただ自分が最強で、それ以外は屑であるという、唯我独尊の真理のみ。だからこそ、ネフィリムは敗北を認めることが出来ない。自分より矮小な存在に敗北するという運命が、受け入れられない。
神の座へ留まるためであれば、どんなことをしてでも、目の前の者達を打ち倒す。たとえ美しさを失おうとも、そんなものは後でいくらでも取り繕える。
自らの庭へと足を踏み入れた不届き者を排除すれば、もはや抵抗する者はいないも同然。簡単なことではないか。それなのに、どうして攻撃が届かない?
醜さで塗り潰されたネフィリムが放ったのは、神の時代への回帰を象徴するかの如き、熾烈な攻撃。あまりにも強大な力によって、神の庭に存在する因子全てが無へと返されていく。
それが意味するのは、意志の消滅。ネフィリムが神となった世界には、人の意志というものが一切存在しない。人々は、偽神の傀儡として、ただ生かされるだけの存在と化するのだ。
希望と光に包まれた凪の時代と、絶望と闇が支配する神の時代。互いが理想とする世界の衝突が、神の庭を震わせ、天地をも揺るがす―――

>ウィル・S・シヴァルリィ、ユース・ベネルド、シノ・クリーク、ヴァレーリア・ニカロノワ、足立透、ヴィクトーリア・ダールグリュン、クラウス・V・ラインヘルツ、スターロード、オーネット、リプレイサー

13日前 No.1864

リグレッシオーネ補佐官 @kyouzin ★XC6leNwSoH_Q1n

【ハーッハー!! 書くこと決まってたから長くなります。 やりたかったんだ許してくれ!】

【神界/神の庭/ヴァレーリア・ニカロノワ+ヴェル=コズ】

「あら、じゃあ言い返すとしましょうか。 人を救うことを辞めた"神"の言葉になんて価値は無く、今はその価値を装飾する力すら微妙な物となってるのよ」

あくまで絶対者として振舞うネフィリムに対して、ヴァレーリアは少し呆れた様子で、最初からネフィリムと言う存在の言葉に価値は無い。
そう、結局の所、星の意志であろうと同じ、彼女はただ見守り続けるのみ、べらべらと御託を垂れ流したりはしない、何故ならば、無意味であるからだ。

あくまで、ネフィリムは人を救うことをやめた、しかし「居てしまっている神」である。 さらに、それを何とかマトモに見せていた力すらも、疑問符が付くような惨状となった今、そんな奴の言葉に耳を傾ける必要は無い。

奴はやはり、今度は邪神からの借り物の力を行使してきた、とは言え、狂神のまともな攻撃手段と言うのが物理攻撃特化だった以上、この辺りが撃ち止め、と言った所だろう。
轟雷が降り注ぎ、あらゆる物はネフィリムの手によって無へと還る。 だが、ヴァレーリアはその時、回避動作を放棄した。

ある通信が入ってきたからだ。

≪ヴァレーリア隊長、どうやら"仕上げ"の準備が済んだようですぜ≫

ヴァレーリアに対して、通信機越しにランツクネヒトからの報告が届いた、それは、"仕上げ"の準備が済んだという報告。 だが、大層に周りに広めるほど、この場の者にとっては希望を与える物ではない、むしろ、悪い言い方をすればヴァレーリアの自己満足の極み、それがこの"仕上げ"である。
故に、あくまで他の者たちに無駄な期待をさせないように、水面下でこの仕上げの準備を進ませていた。

そして、それが終わった、つまり、ヴァレーリアにとっては"殺しに行く"時間となったわけだ、もはや、出し惜しみする必要も無い。

「そう……応えてくれたのね。 なら、"ヴェル=コズ"に武器転送指示。 さ、ネフィリム、貴方が覚えているかどうかは知らないけど、この場に唯一居るリグレッシオーネ元幹部として、やる事はやらせて貰うわね」

彼女はこの場に居ない異世界人の名を呼んだ、その次の瞬間には、一気に神界が終わりを告げるかのような、この場においても、数名は見覚えがある"深淵なるヴォイドの闇"が広がり始める。
それは爆発的に、辛うじて残っている清らかな神界や、茨の群れを飲み込み、同じく広がりを見せた"無"すらも取り込み、相殺を繰り返す。

ヴァレーリアが「リグレッシオーネ元幹部」として、やる事はやらせて貰う……そう怪しく笑ったとき、ユースの持つ端末から音声が流れ始める、それは間違いなく、彼が現在真実の門にて戦っているヴェル=コズに予め渡していた"コムリンク"からの物であった。

――彼は何時ものように、感情という物を感じさせない無機質な喋り方で、周囲の屍の山に横たわりながらこの場に居る者たちに話しかけた。

『さて、これで届いていると良いのだが……あぁ、繋がったか? 一部の者はお初にお目にかかる、それ以外は先ほどぶりとなるな。 ……要件は単純だ、そこのニンゲンから多少無茶ではあるが、頼まれ事をされてな、武器を転送する係となった、が。 それだけでは知識を得難い、故に、私からも、残存エネルギーから考えて一度切りとなってしまうが"カミ"へ贈り物を届ける事にした。 まぁ、巻き込まれるな、と言う簡単な話だ』

そんな言葉のあとには、広がり始めた"闇"から、一斉に、まるで"邪神"が使っていた技に対抗するためか。 あるいは、利用するだけして見捨て、死んだ後も邪神の力のみを利用するネフィリムに対して意趣返しをするかのような、無数の雷撃が撃ち出され、敵対者であるネフィリムや無数の茨に襲い掛かり、周囲に降り注いだ雷を雷で相殺し、闇は友軍やヴァレーリアの周囲に展開され、敵の破壊力その物を侵食し、威力を減衰させる。
その破壊規模は、火力は、明らかに"余力が無いから真実の門で待機する"と言う彼の発言内容と矛盾しており、この瞬間、あの発言は今になって一種の"ギャグ"と化した。

その直後、ヴァレーリアの真上に広がった闇から、何かが落ちてきて、それが最初から来ると分かっていたのか、特に驚く事も無くヴァレーリアはそれをキャッチして、その"砲身"をネフィリムへと向けた。

「"コイツ"が何か分かるかしら? 貴方には分からなくとも、一部の子には分かるかもね。 お前の暴政に呆れて、最後にはお前に牙を向いた、所属が違うだけで、私達と同じ"反逆者"の武器よ」

ヴァレーリアが、闇を通してヴェル=コズから転送された武器は、一部の者にとっては間違いなく見覚えがある物だ。
カナン警備部隊隊長、通称警備隊長こと"ポール・オブライエン"が最期まで使い続けた、巨大な狙撃砲である。

彼の愛用していた武器をヴァレーリアは「同じ反逆者の武器」と語り、その砲身が、今、ネフィリムへと向けられていた。

「コイツも、直属ではなかったとは言え、立場上、私の元部下。 リグレッシオーネ補佐官として、最後に、"死んでいった連中"の腹の虫を少しでも収めてやろう、とね?」

次の瞬間、ヴァレーリアは大きく跳躍してから狙撃砲のトリガーを引く、さすれば、ネフィリムの身体に向けて、一発の巨大弾丸が放たれた。
だが、それだけで彼女の攻撃は終わらない、すぐさまその狙撃砲を宙に放り投げれば、在るべき場所に戻るかのように、狙撃砲は闇に呑まれ、また別の武器が闇からヴァレーリアに届けられる。

「彼は、貴方の作る平和と、貴方自身を信じていた、だけど貴方は、この武器の持ち主のような熱心な信者すらも最後には価値が無いと切り捨てた。 その信頼を裏切った罪、己の苦痛で払いなさい」

続いて現れるは、異世界出身ながらネフィリムに付き従い、最後にはその命を散らせた、若き機兵乗り"ジャウザー"が所持していたレーザーマシンガン。
だが、幾ら従っていても、信じていたとしても、このネフィリムと言う奴は、最後には「必要なかった」と切り捨てた、それはおそらく、彼に限らず、全ての、本心から彼女を信じていた信者全員に対して行われた事である。

彼らの無念を晴らすためか、レーザーマシンガンはネフィリムと言う"邪悪"を撃ち抜く無数の光の弾丸をその銃口から連射する。

そして、同じようにレーザーマシンガンは、闇の中へと還り、次の瞬間には、ヴァレーリアの手の中には、明らかに手の小さい者が使うためにカスタムされた……返り血がこびり付いた拳銃があった。
……ヴァレーリアは一瞬だけ、表情を曇らせた、まるで今まで目を逸らしていた事、知らない事と言いながら、何となく察しが付いていた事を直視してしまったかのように。

「貴方は、何も救えていない。 ただ世界に害悪をばら撒いただけで、小さな少女一人助ける事すらしなかった。 貴方のような"居る神"がちっぽけな善行すらしなかった事を知れ……孤独すら、癒せなかった事も」

ヴァレーリアは一瞬の内に、その拳銃を手に、茨を足場に空高く跳躍して、ネフィリムの脳天めがけて、何発もその拳銃の弾丸を撃ち込む。
……本当は、これの持ち主が恨みを晴らしたい相手は、コイツではない事は分かっている。

あの子が今、本当に救われるためには……いや、ただ、安らかに眠らせるためには世界を良い方向に持っていく事ぐらいしか出来ない、ネフィリムなど殺しても何も変わらない。
だから、この最後の時に、この拳銃を使った、この一撃も他の攻撃と同じように、良い世界のための礎となることを願って。

最後の武器が闇へと還った。
ヴァレーリアは、静かにその場に着地して、敵の存在を確認する……これで、慰め程度にはなれば良いが。

勿論、ヴァレーリアとて無傷ではない、闇が彼女を守ったとは言え、それでもネフィリムの攻撃を受けている、はっきり言えば、普通の戦闘であるならばとっくに撤退している状態だ。 しかし、彼女は――
だが、これでもまだ死んでいなかったのなら……最後の一撃は、誰にも譲らない。
何処までも結局好戦的なヴァレーリアはそんな少々意地の悪い笑みを浮かべ、相手の行動を待つのであった。

>創造神ネフィリム ノヴァ・レイズアネイティヴ ウィル・S・シヴァルリィ シノ・クリーク レオニード・クロムハート ユース・ベネルド 足立透


【死人組の武器を使った一斉攻撃。 返信先はヴェル=コズと絡みのあった方or死人組の誰かと交戦した事があるキャラとなってます】

13日前 No.1865

英国女王 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Q1n

【神界/神の庭/クイーン・エリザベス5世】

既に、反撃の狼煙は上がっている。ロンドン対策本部に集った者達は、未来を掴み取るべく、各々に出来る最大限を発揮してあの偽神に立ち向かっている。
そんな中、女王は攻撃することはなく、壁にもたれ掛かっていた。蓄積したダメージが大きいのは勿論だが、それ以外にもある大きな理由が一つある。
放とうと思えば、ここからでも攻撃を試みることは出来た。彼女が敢えてそうしなかったのは、自分が最優先して果たすべき使命を理解していたからだ。

「……貴殿の言う通りです。私にとって、彼女は仇で間違いはない」

女王はこのネフィリムという人物に、父親を殺した。直接手を下した訳ではないだろうが、そこへ至る原因を作ったのは、彼女で間違いないだろう。
父の、先代の王の仇という意味では、絶対に倒さなければならない人物。単身戦いを挑んだのも、全てはこれ以上味方の被害を拡大させまいという願いと、仇討ちを果たすためという二重の想いの末。
地上へと引き摺り下ろされたネフィリムに、以前の見る影など一切ない。この右手に携えられし聖剣を振るえば、きっとその身に傷を刻むことが出来る。
だが、女王はそんな状況においても、自らの使命を優先した。君主としての務めは、何も祖国に害をなす敵を排除することだけではない。それよりも、もっと重要な役目がある。

「……ですが、私が倒れては、英国を導く者がいなくなってしまう。女王としての最大の責務は、自国の領土と民を護ることなのです」

彼女が傍観に徹していた最大の理由。仮にこの消耗した状態で突撃し、命を落としてしまったら、誰が英国を導くというのだ?
更に、星の意志の加護があるとはいえ、敵の攻撃は熾烈。前のめりになっている味方の隙を突いて、強力な攻撃を仕掛けてくるかも知れない。
そうなった場合に、彼らを護ることが出来るのは、自分しかいないのだ。幸いにも、身体に残っている魔力を総動員すれば、絶対防御を維持するには十分な量に届く。
目の前の仇よりも、己が成すべき使命を優先する。今の女王は、敵を打ち倒すことに捕らわれ、周囲が見えなくなっていたあの頃とは、全く異なる人物へと変貌を遂げていた。

>足立透、(ウィル・S・シヴァルリィ、ユース・ベネルド、シノ・クリーク、ヴァレーリア・ニカロノワ、ヴィクトーリア・ダールグリュン、クラウス・V・ラインヘルツ、スターロード、オーネット、リプレイサー)
【女王もまた、成長を遂げていた】

13日前 No.1866

ジェダイ・ナイト @sable ★gJN2ImybZg_yFt

【神界/神の庭/ユース・べネルド】

決死の思いで張り巡らせた巨大要塞より、何人かの仲間を地獄の業火から護ることが出来た。残りは犠牲になったのではない。身を焼き骨を焦がすような炎を、自らの力に変えてネフィリムに撃ち込んでいる。やっぱり皆凄いや...小さな声で呟く。マスターからフォースの真髄を教えられた時、「決して力に驕るな。ジェダイですら辿り着けぬ境地が、この宇宙には幾らでもある」と硬く忠告されたのを思い出す。その一つは間違いなくこの場だろう。個々の力は決して神には及ばないだろうが、意志の元に結束し力を合わせたことで、運命をも変えてしまう程の力を生み出している。己の能力を用いて真似することは出来ても、その偉大さ、奥深さ、底の知れなさまでは測れまい。その点に気付けているか否かが今回の勝敗を分ける。少なくともあのカミサマモドキは気付けていないようだが。

「ヴェル!

...そうだ。アイツの稲妻は、アイツの魂は、こんなに捻じ曲がってなんかいない!

もっと"真っすぐ"だった!」

空間を切り裂く轟音、目が焼けるような閃光。一度アイツと戦ったことがあるならわかる。邪神ミナヅキの能力だ。彼女なりの真っすぐさを証明するためにも、この攻撃は絶対に退けなくてはなるまい。その決心がユースの残り僅かな力を余さず引き出す。ヴェル=コズの雷撃に呼応し光り輝く要塞は、まるで上空から襲い来る敵機を撃ち落とすかのように、衝撃波による対空砲火を放ち始める。他の皆は全力を振り絞ってネフィリムを討とうとしている。いくら本物には及ばないとはいえ、こんなまがい物の攻撃でペースを乱されちゃいけない。皆のためにも、水無月のためにも、最後の頑張りを見せるべし!

ヴェル=コズが誇る異次元の力はやっぱりケタ違いだった。結果として上空から降り注ぐ雷のほとんどは打ち消されることとなった。対照的に仲間達の連携攻撃はその多くが命中し、ネフィリムは内面が滲み出てきたかのような醜い姿へと変貌を遂げる。まるで戦いが始まった時とは正反対の流れだ。

「存在価値は誰かに張られるレッテルじゃない...

自分で積み重ねてきたものが決める!!!!!」

ネフィリムの怒りの咆哮にユースも応える。天上の存在でありながら、何故有象無象の虫けら達に激情を抱くのか。それは己の真理と現実が矛盾し始めたから。最強のはずの自分が攻撃を受けて傷つき、自分の所有物だったはずの世界が背を向けた。玉座にヒビが入り、押し寄せる反乱者達を阻むバリケードが崩れたのだ。怒るはずだ。今まで何者も寄せ付けず、自分一人で勝ち進んできたんだから。そんな自分が、大勢で群れる雑魚にいいようにされているんだから。

「これが俺の覚悟。世界を思うがままにしようとするお前への答えだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

全てが無に帰す勢いの熾烈な攻撃。対するユースが放ったのは、全ての仲間を勇気づけ、生きとし生ける全ての命を包み込むような、あたたかいフォースの波動。世界のために戦う者にとっては追い風となり、世界を己が掌に納めようとする者にとっては向かい風となる。その波を受けたフォースの要塞は一か所に集中し、一本の巨大な槍に姿を変えた。この槍は何も傷つけない。何も殺さない。あくまで暴虐の限りを尽くす偽神を食い止め、続く仲間達に希望を託すのみ。突き崩すのはネフィリムの悪しき心だけだ。ユースの希望と理想を乗せた一撃が、彼女の破壊の嵐を掻き消しながら突き進んでいく。

それを見届けたユースは、静かにその場に膝をつき、倒れ伏した。遂に限界を迎えたのだ。意識を手放すその瞬間まで、彼は仲間達の勝利と、人が夢を持てる時代の到来を望んでいた。

>創造神ネフィリム、ウィル・S・シヴァルリィ、ヴァレーリア・ニカロノワ、足立透、ヴィクトーリア・ダールグリュン、クラウス・V・ラインヘルツ、スターロード、オーネット、リプレイサー

【流石にこの空間に三人送り込むのはいけないので、ここでユースはいったん下がります。】

>ヴァレーリア本体様

【投稿するギリギリで気付けて良かった!非常に熱く、非常に頼もしい援軍でした!】

13日前 No.1867

ジェダイ・ナイト @sable ★gJN2ImybZg_yFt

【神界/神の庭/緋茜拓海】

全身を茶色のローブで包み、澄んだ水の様に落ち着き払った足取りで、一人の男が神の庭の間近に迫る。彼の名は緋茜拓海。幼くして対策本部の若将軍を務めた栄光と、3年前の敗北の直前にリグレッシオーネの傀儡となった屈辱、その両方を知るジェダイ・ナイトだ。先の戦いでレミリア・スカーレットとサム・ギデオンの見事な連携の前に破れ、再び対策本部の兵として戦っている。以降狂神戦で勝利を収める等、自分の出来ることはなんでもやってきたが、まだ贖罪は終わってなどいない。否、これからが本番と言えよう。屈辱の3年間で犯した罪を清算し、新たな時代を掴み取る。その時初めて使命は果たされ、同時に一度敵となった自分を受け入れてくれた、女王陛下と将軍にも恩を返せるのだ。
操意針の前で見せた異様なまでの集中と、フォースへの深い深い信仰はなおも続いている。この先で怒り狂う創造神とは対照的な姿で、拓海は神の庭に足を踏み入れた。

「驕れる者も久しからず...ただ春の世の夢の如し。猛き者も遂には滅びぬ...一重に風の前の塵に同じ。

かつての主、ネフィリムよ」

全てを無に帰す熾烈な攻撃を、フォースで退けて静かに歩みを進める。世の常であるとされる平家物語の冒頭を口ずさみながらネフィリムの前に立つと、そっとフードを降ろして顔を見せた。この世は常に栄えと滅びの連続。リグレッシオーネによる支配も、一時期大きな勢力を誇り栄えたのは揺ぎ無い事実。しかしいつか終わりが来るというのもまた事実。全てはこの理の元に成り立つ。邪教は再び滅びの時を迎え、次なる凪の時代が栄える。そして凪もまたいつかは倒れ...そう、大河の如く。ネフィリムが成そうとしているのはその循環の停止。止めなければならぬ。後継の若き命のためにも。

「陛下は民の希望であり、我々の光。先代国王も誇りにお思いでしょう」

かつての危険を顧みず戦場を駆ける姿から一変、民を導く者としての自覚を持った女王に、拓海は全幅の敬意を表した。英国はいつだって彼女の強さ、優しさ、気高さに包まれていた。胸に手を当てて女王の前に片膝をつき、新たな時代を求め戦う者達の輪に、自分も加わることを宣言する。彼女にはその背中を見守っていて欲しい。そして戦いが終わったら、またかつての様に導いてもらいたい。優しく平穏な凪の時代を...

「お前はもう十分に理解しているはずだ。自分は神などではない。位に縋り、追い詰められれば牙を剥く...我々人間となんら変わりはなかろう」

自分の絶対性を損ない、なりふり構わなくなったネフィリムの姿を一瞥すると、拓海は極められたフォーム・Z、ジュヨーの構えをとった。フォースの暗黒面に極限まで肉薄し、己の闇を制御することで真価を発揮するこのフォームは、使用に相当なリスクを抱えている。それを出会い頭にいきなり使うのは、拓海がネフィリムの恐ろしさを痛い程よくわかっている証拠である。いくら絶対防御を失ったとはいえ、神格の破壊力はほとんど損なわれていなかろう。ならば戦いを長引かせるのは自殺行為というもの。皆のためにも全力でかからねばなるまい。
身体を少しよじり、義手の片手で持ったライトセーバーを頭上に掲げ...感情に僅かな昂りを許す。闇との肉薄を感じたジェダイは神速の動きでネフィリムとの距離を詰め、一切敵の反撃を恐れない破壊の一撃を振り落ろした。

>創造神ネフィリム、ウィル・S・シヴァルリィ、ヴァレーリア・ニカロノワ、足立透、ヴィクトーリア・ダールグリュン、クラウス・V・ラインヘルツ、スターロード、オーネット、リプレイサー

13日前 No.1868

black @bass3 ★m3411KbiOz_JdE

【神界/神の庭/女王付近/足立透&マガツイザナギ(同化中)】

「責務………ねぇ」

それって権力者が己を律することができるのはそれを導くべき民がいるからこそってことなんだろうか。序盤はまだ誰も辿り着いてなかったからね。導くべき民がいれば個人ではなく権力者として振る舞える……そういうもんなのかねぇ

「まぁ、確かに女王サマの本質が護りにあるってのはこの状況みれば誰もが納得でしょう。おかげで随分と楽させてもらってます」

おかげ様でこうして身体を休めることもできるし、安心してこの戦いの状況を見守っていられる。たぶん、この状況は女王がいなかったら無理だった。

「や、わざわざこんな自国民でもない者の問いに答えて頂いて恐縮です」

にしても、すんなりと答えてくれたもんだ。女王サマとネフィリムさん、元々はどちらも最高権力者なのに片方は守護と使命で己の欲(敵討ち)を律し、片方は欲するままに攻撃攻撃また攻撃……そして状況は……皮肉なもんだねぇ。女王に頭を下げて再びネフィリムさんと戦う味方陣営に目を向ける。どうやら後方支援の部隊の連中も到着したらしい。そしてネフィリムさん性懲りもなく再び劣化コピーですよ。しかもあの邪神(笑)サマの。本編でも最後は敵(ヴェル=コズ・ユース君)の御情けで幕が引けたキャラの技をぶっぱしたところで締まらないというより、立て続けに死人の技をパクるなんて冒涜は火に油………

「へっ 闇!?」

なんか見たことのある光景がってかアレ(ヴェル=コズ)この場にいないはずだよね。でも声が……なになに………おー、遠距離遠隔援護射撃とは中々味な真似を……いいぞもっとやれ。

「なーんだ、やっぱ余力あったんじゃない」

それとも短期間での超回復かね。まぁ、どっちにしろ結果的に離脱はフェイクだったわけだ。ヴェル=コズの闇から生まれた雷がネフィリムさんの劣化コピーを阻んで更に闇から巨大な何かが零れ落ちる。それを受け止めたのは自分の部隊まるごと使って創造神モードのネフィリムの頃から喧嘩ふっかけてた女指揮官さん。確かもともと敵だったヒト。さっきから時折のぞく笑みがコワイデス。ヴェル=コズからのプレゼントを受け取った女指揮官が振りかぶる様に巨大な砲身をネフィリムさんに向ける。あー、めんどうになってきたんでここからはネフィリムはネフィリムで。

「死者を冒涜する振る舞いには死者を使って意趣返しねぇ……いいねぇ、盛り上がる盛り上がる」

ヴェル=コズの援護射撃から含めて三連撃がキレイに決まる。あっ、ネフィリムがキレた。えっ存在価値?……ハッ

「あー、神サマに存在価値なんて賜らなくてもテキトーに作り出すんでいいです」

思わず鼻で嗤ってしまった。ヒトって神サマが思っているより自分勝手で気ままだから。神サマが存在価値くれないなら自分で作ってその上で、存在価値よこさない神サマイラネって神をボコり始めるのがヒトってやつ。そして今まさにそのヒトの意志で神サマボコってるわけだけど。まぁ、ネフィリムよ、アンタが神だろうとそうでなかろうと“ヒトの意志でボコにされる”って結果と帰結に変わりはないから。今さら神がどーのどうでもいいから。お前の座(せき)ねぇから。さて、ネフィリムの攻撃結構シャレにならないっぽいけど、邪神(笑)サマを冒涜されて黙ってないのがもう一人いる。

「へぇ……ただただ、迫り来る暴威をかき消す槍か……」

女王の守護性能はもともとチートだったけど、星の意志ってのがこの地に満ちはじめてだいぶ経ってきたせいか、どのキャラの迎撃も出力がチートじみてきた。さっきの後方支援のヒト(ファビアン)の攻撃も確かあんなデタラメな力じゃなかったはず。まぁ、たぶんコレ、序盤と構図が逆なだけだよね。星の意志がどんどん満ちてネフィリムのルールを塗り替えた結果今度は“こっち側がチートになった”とそんなとこ。ってなわけでユース君の力もそれはそれは凄まじく……ちょ、ユース君?

「無茶し過ぎだ……よっっと」

糸が切れた様なユース君を空間殺法で回収……女王の傍に寝かせる。いや、ボクもユース君のこと言えないか。こんなナリで空間殺法なんて使ったら……ほら、すっごい反動。

「あー………しんど」

なんかさっきからボク“らしくない”こと連発してるよね。気絶した連中を身を挺して守るとか、女王サマに問いかけたりとか。まぁ、でも……いい……のかな? やっぱダメ自分でもよく分からない。それよりも……

(ユース君の渾身の一撃でなんとか凌げるかな?)

今まさにユース君の槍がネフィリムの暴威かき消して突き進んでる最中だけど、このまま押し切れるのかどうか。それと気になるのはネフィリムが立場が逆転しても“こちらと拮抗していること”。こっちは序盤はノーダメで完封されたのにネフィリムさんの攻撃は未だにこちらに深刻なダメージ(女王の守護の外側に限って)を与えてくる。こりゃ、いわゆるFA(ファイナルアタック)に注意した方がいいかもね。FAってのが分からない人はとりあえず死に際のカウンター技って事だけ押さえておけばいいよ。大抵の場合は自分の命もろとも相手を全滅させにくるから。最もネフィリムのソレがどんなもの想像もつかないんだけど

>女王、ネフィリム、ヴェル=コズ&ヴァレーリア、(ユース)、神の庭ALL

【とりあえず、アンカはこのレス中で足立が反応した相手にしてます。】

13日前 No.1869

Futo・Volde @nonoji2002 ★0hekQLL3eX_JdE

【神界/神の庭/スターロード】

俺の戦略は見事に成功した。いや、仲間たちとの連携プレーがあったからこそ成功したと言っても過言ではない。俺の重力地雷により動きを封じ込められた“偽神“。それを避けようとした結果、仲間が仕掛けた窪みに躓き、”奴“は次々と仲間たちが繰り出す攻撃をなす術なく受けて行く。

「お前は神なんかじゃない。いい加減その事実を認めたらどうだ?」

随分手堅い攻撃を喰らわせたとは思っていたが、やはり仮にも“神”の力を持っていただけのことはあるのだろう。それでもなお、反撃をするだけの力が残っている。
しかしまぁ、この場に及んでもやはり神だと思っているのか……まぁ、どうせ俺らがこんなこと言ったってコイツは多分頑なにその事実など認めないんだろう。
きっとその命が尽きるときまで、“私は神だ”と言い続けるだろうな。

「往生際が悪いな……」

奴が放つ猛烈な一撃。その一撃はあらゆるものを無へと”還し“ていく攻撃。この場に及んでまたしても彼女以外の力を使うとは、そうまでしてでも自分が”神“であり続けたいというその執着心には恐れ入った。でも俺個人の意見を言わせてもらうとすれば”重い人間“ってのはそれだけ付き合うのに力がいる。サバサバしてる女の子の方が俺は好きだ。ってそれはいいとして避けないと。あの一撃が通った後は文字通り”無に還ってる“。奴の闇ともいうべきこの一撃がこの神の庭を、世界を覆い尽くせばこの世界は”作り物“の世界に変わってしまう。そんな世界を果たして奴を信仰していた人々は望むというのだろうか?

しかし、一時はどうなる事かと思ったが……それは何とか回避できたようだ。
隊長と呼ばれている女性は真っ向から闇を抱えて、そこから次々に武器を出してはそれをすべて“奴”に向ける。
一方で、先ほどフォースで要塞を築いた彼は今度はその要塞を“槍”のように形を変えて“俺たちの希望”を載せて、渾身の一撃を“奴”に向けて放つ。その槍は奴の放った強力な一撃さえも撃ち抜き、“奴”へと放たれていくが、このまま押し勝てるだろうか。それよりも、そのまま倒れ込んでしまった彼は大丈夫なのか? あー、どうやら大丈夫そうだ、女王の傍に運ばれてる。こっちの心配は無用みたいだな。

「チッ、弾切れか……」

俺も何かしようとは思ったんだけど、流石に酷使しすぎたようだ。
レールガンは弾切れ。他の武器も同様。レーザーライフルだけは少し弾薬が残ってる、とは言っても撃ててせいぜい1マガジン分。元々威力が高い武器じゃないから困ったな。

あと使えるのはせいぜいクアッドブラスターくらいか……だけどこれだって殺傷能力が高い武器ってわけじゃない。いくら“奴”が弱っているとはいえ、決定打になるダメージにはならないだろうし。それなら大人しくこのまま後ろに下がって、“仕上げ”てる仲間たちの邪魔にならないようにしておくとしよう。彼らならきっと“殺ってくれる”。

>創造神ネフィリム、シノ・クリーク、ヴィクトーリア・ダールグリュン、足立透、ユース・ベネルド、ウィル・S・シヴァルリィ、クラウス・V・ラインヘルツ、レオニード・クロムハート、ヴァレーリア・ニカロノワ、オーネット、リプレイサー、ノヴァ・レイズアネイティヴ、神の庭ALL

13日前 No.1870

紅焔の復讐者 @zero45 ★LmmmVQnyhu_w96

【神界/神の庭/レオニード・クロムハート】

 燦々と輝く真紅の光を迸らせながら、劫火の緋槍は志半ばで死した同胞達の遺志を乗せて空間を駆けて行く。勇壮たるその姿を見届けながら、着地すると同時に地を駆け、突き刺さったままの緋剣を引き抜いて次の反撃に備えんとするレオニード。静寂を体現するが如く、不動を保つ彼へ襲いかかるは裁きの轟雷。然し、彼は退かない。憶する素振りも見せず、雷撃に打たれた彼の身体に奔る電圧は、容赦なく肉体を蹂躙して行く。

「その程度で我々の運命を定められると思うな……! 所詮は誰かの力に縋る事でしか威張る事の出来ない貴様に、我々を打ち砕く事が出来るものかッ!」

 そして、彼は耐え抜く。大地を力強く踏み締め、緋剣の構えを常に保ちながら、高らかに叫ぶ。貴様の在り方とは、正に"虎の威を借る狐"その物であると。その程度の輩に我々が敗れるなど、決して有り得ぬ事だと思え。我々の運命を定める事など、叶わぬ事と知れ――!

「――世界を導く者は、強く正しく優れた者の役割。断じてネフィリム、貴様の役割ではない……!」

 この戦場には居ない"ヴェル=コズ"が送り込んで来た狙撃砲を見て呟く。彼が散り際に遺した言葉は今も忘れてはいない。正しき者が評価されず、愚かな者が評価されたが故に誕生したのがこの世界ならば、我が役割はこの狂った世界を容赦無く、完膚無きまでに破壊する事。その上で、我々は世界を再び作り直そう。今度こそ、正しき者が世界を導く世界へと――

「――燃えよ、我が緋剣……!」

 不退転の意志を顕すが如く、荒ぶる焔が緋剣に宿る。大地を蹴って、神の庭に存在する因子全てを虚無に還す熾烈な攻撃に立ち向かう。既に己の身体は限界に近づきつつある。後どれ程耐えられるかも解らない。それを理解した上で、尚も彼は恐れる事無く突き進んで行く。此の一撃で、その胴体を緋剣で貫くべくして――!

>創造神ネフィリム 神の庭ALL

13日前 No.1871

光焔の翼 @zero45 ★LmmmVQnyhu_w96


【神界/神の庭/デューク・シュテル】

 輝く緋色の刀身を手に、金色の翼を広げて神の庭へと姿を顕した白銀の騎士。唐突に戦場へと顕れた彼の名を、一部の者達は知っている事だろう。嘗ては死を懇願する敵として戦場に立ち、嘗ては復活の陰謀を打ち砕くべくして味方として戦場に立った男。彼の名は"デューク・シュテル"。彼が今此処に顕れた理由は唯一つ、背負った罪の一つを贖う為。舞い降りた騎士は堂々とした様子で醜い姿となったネフィリムの元へと近づいて行き、剣先を向ける。

「些か予定が狂ったが、何とかこの刻を迎える事が出来た――3年前、お前の復活を阻止出来なかった罪を此処で贖うとしよう」

 翼が眩い光を放ったその瞬間、虚無への回帰を為さんとする熾烈な攻撃がその力を衰えさせる。自らの命を擦り減らす事で引き起こした"現象"は、戦場に立つ味方全員を生きて帰すが為。無暗に使えば死に至る物と理解していながら、躊躇する素振りも見せずにそれを選択したのだ。
 そして彼は今、"3年前"を回想する。黒幕であった男を斃す事には成功した。だが、黒幕が為そうとしていた物を阻止する事は出来なかった。ネフィリムは復活を迎え、結果的に神が支配する時代の到来を許す事になった――その責任は、紛れも無くあの戦場に居た己にも課せられている。その償いをしなければならないのは、自明の理だ。

「存在価値を定めるのは神でも無ければ、人でも無い。他ならぬ己自身が定める事だ」

 神の時代を否定する者に存在価値は存在しない――咆哮を上げながらそう訴える彼女の言葉を否定し、焔の剣を構えて天を舞う騎士。破壊の力を宿した漆黒の光を幾度も翼から連射しながら、身体に流れる魔力を剣に集束させて行く。長剣は焔の大剣へと姿を変え、連射を中止したと同時に一気に加速し、ネフィリムの眼前へと接近した。

「人が生きる世界に、神は不要だ。今も、これからも……」

 言葉と共に、斬り抜ける形で一撃を放つ。そして、更に加速しつつ遥か天空へと飛翔した彼は大剣を一気に振り下ろし、頭上目掛けて焔の斬撃を放つt共に連射を再開し、怒涛の如くネフィリムへと攻撃して行く――!

>創造神ネフィリム 神の庭ALL


【余りにも遅すぎる上に唐突ですがデュークを参戦。ま、まあ多少はね……?(震え声)】

12日前 No.1872

凪の英雄 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Q1n

【神界/神の庭/ノヴァ・レイズアネイティヴ】

時間の経過と共に、偽神から余裕の色が消え失せていく。今や、戦いの主導権を握っているのは完全にこちらであり、このまま行けば勝利は必然だろう。
しかし、油断は禁物。あれだけの攻撃を受けてもなお、敵は生きているのだ。最後の最後に、形成を逆転させる奥の手を隠し持っていたとしても不思議ではない。
あと一歩、あと一歩までやって来たからこそ、ここでノヴァは大きく深呼吸をする。決して、焦ってはならない。攻め急げば、全てが無に帰すこととなる。
相も変わらず、ネフィリムの攻撃は熾烈だ。星の意志の加護がなければ、今頃ロンドン対策本部の面々は、全員消し炭と化していてもおかしくはない。
自分がこの状況でするべき最善の行動を模索するため、彼女は周囲を見回す。丁度その時、背後から響いてきた声―――

「ファビアンさん……よくやってくれました。私達が反撃の機会を得ることが出来たのは、貴方と、ここに集った皆さんの尽力のお陰です」

誰一人として、欠けてもよい人物などいなかった。ファビアンが実行した作戦、そして神の庭で好機が訪れるまで、偽神の攻撃に耐え続けた全ての者達。
暗闇に閉ざされていた世界に、光が満ちようとしている。それぞれが全力を出して臨んだからこそ、未来への扉にようやく手を掛けることが出来たのだ。
ファビアンの到着から少し遅れて、拓海とデュークも神の庭へと足を踏み入れた。ノヴァは彼らに対しても笑顔で微笑みかけ、ここまでの奮闘に感謝を捧げる。
その間にも、ネフィリムは形振り構わずといった様子で、強烈な攻撃を連打してくる。まず襲い掛かってきたのは、邪神ミナヅキ、否、水無月香織が使っていた激しい雷撃だ。
あたかも自分が全知全能の神であり、三柱の力であろうとも自由自在に使えるのだ、ということを強調したいのだろうが……それは全く以て無意味なこと。
魂の籠もっていない偽神の攻撃では、対策本部の面々に傷一つ付けることすら敵わない。彼女は、降り注ぐ雷撃を前にも臆さず、敵へ向かって歩みを進める。
しかし、続いてネフィリムが放った攻撃は、まさしく暴虐の一言が相応しい代物であった。神の庭に存在する全ての因子が、次々に無へと還されてゆく。
危険を感じたノヴァは、一度防壁の中へ後退しようとするが……それよりも早く、ユースが自らの意識を犠牲に召喚した槍が、敵の一撃を塗り潰しながら進んでいった。
そうだ、何も恐れることはない。もはや、敵は神などではないのだから。この局面さえ乗り切ることが出来れば、自分達は遂に、凪の時代という名の平和を手に入れることが出来るのだ。
覚悟を決めたノヴァが、一気に地面を蹴って跳躍する。拓海の一閃、ヴァレーリアのヴェル=コズと協力しての乱撃、レオニードの緋剣、デュークの焔撃が入り乱れる中、彼女も更なる追撃を偽神目掛けて放つ。

「遠い昔より紡がれてきた人類の歴史と遺産……ここで絶やさせはしない―――!」

人が進化の過程で築き上げてきた数多くの歴史と遺産。それは、この地球にとっての、掛け替えのない秘宝。その秘宝を、偽神に奪われる訳にはいかない。
ノヴァが両手を広げると同時に、天空より大地を貫く無数の閃光が降り注ぎ始める。白く澄んだ輝きは、彼女の揺るぐことのない強固な意志の力の現れ。
時代を創るのは人、断じて神などではない。自らが世界の支配者であると勘違いした哀れな偽神へ向け、ノヴァは最大限の力を込めて、平和への一撃を叩き込む。

>ウィル・S・シヴァルリィ、ユース・ベネルド、シノ・クリーク、ヴァレーリア・ニカロノワ、足立透、ヴィクトーリア・ダールグリュン、クラウス・V・ラインヘルツ、スターロード、オーネット、リプレイサー

12日前 No.1873

ライブラ @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_81E

【神界/神の庭/クラウス・V・ラインヘルツ】

十字型殲滅槍は直撃した、減衰されたりする様子もなかった、だがやはりまだ息がある。
しぶといと言えばいいのか分からないが、唯一美しかった顔までもはや見るに堪えない有様となっている。
大技を撃ち込んだ後にクラウスは距離を取る、確かに今はこちらが優勢で勝利は揺るぎないかもしれない。
だがあれほどの力を持った者が最後に敗北を悟った後が問題だ、ネフィリムは自棄になって全てを消そうとするだろう。
それだけはいただけない、大技で殺しきるのも無理だ、耐久力が桁違いだ。

「それでも人は生き延びる、貴女を此処にて打ち倒して」

クラウスは宗教を否定するつもりはない、それを心の拠り所として生きている人もいる。
だがその神が災厄を振りまくのならば、倒すしかない、今は神の時代にあらず、人の時代だ。
いずれ人の時代が終わる時が来るかもしれないが、それはもっと未来の話であり今では断じてない。

次の攻撃が放たれる、今度はミナヅキか、自称神もずいぶんなりふり構わなくなってきている。
レイチェルの件でもそうだが、三柱の神の取り込んだ力を使ってくるとすれば次は狂神ラインハットの怪力か?
次が予想できるなら打てる手はある、ユースが放ったフォースの槍が破壊の力を打ち消していく。
流石にあの渦中に突っ込めば死は免れない、だから遠距離からの一手を打つ、今攻撃を緩めるわけにはいかない。

「32式、電速刺尖撃(ブリッツウンディヒカイト・ドゥシュテェヒェン)」

細長い血十字を生成してフォースの槍を追随するように投擲する。
この技も最初にネフィリムに無力化されたが今度は趣向を変えている。
投擲する血十字の密度を限界まで高めて細く尖らせたのだ、最初は”砕く”ことに重点を置いたが今度は”刺す”ことに切り替えたのだ。
サイズが小さいと侮るなかれ、クラウスの剛腕から放たれるソレは威力まで一点に凝縮されているのだから。

>創造神ネフィリム、神の庭ALL

12日前 No.1874

ヴィクトーリア・ダールグリュン @infernity☆ABoQ4DiOf0I ★PSVita=4CwMLylD2t

『神界/神の庭/ヴィクトーリア・ダールグリュン』

「全く、本当に貴女には呆れますわ!」

他者によって決められた運命や未来を生きていくなど、何の意味があるのか。
更には偽神は対策本部の者達を存在価値がないと決めつけてきた。
個人の感情で存在価値は決めつけるものではない。
そして最強とは、最も強いというだけであり、無敵ではない。
誰しもは一度は負ける。負けたことがない人なんていない。

炎の次に雷系統の攻撃を偽神が放ってきた。
この雷にはヴィクトーリアは覚えがある。
少し前に戦闘したことがあるあの邪神ミナヅキの雷である。
ヴィクトーリアは雷系統の魔法を使うためか、分かる。
これであの偽神が三柱の力を吸収して行使しているのに確信を持てた。
ヴィクトーリアは二発目となる「百式「神雷」」を使い、自分に向かってきていた雷を防ぐ。
「百式「神雷」」をヴィクトーリアが使用できるのはあと一回。
その強化版である「百一式「業雷神撃・神雷」」も大量の魔力を消費する為、元々一回しか使えない。
よく考え、使用するタイミングを計るしかない。
大技であり、高威力を誇る「百式「神雷」」の二回目を使用した時点でヴィクトーリアはどこか辛そうだったが、
休んでいる暇はないと、ヴィクトーリアはすぐ攻撃に移る。

「外式!ガンフレイム!」

ヴィクトーリアは左手に魔力を集中させる。
彼女の左手が炎が灯っているかのように青白く光っていき、それが大きくなっていく。
やがて収束が完了し、左手を偽神の方に向け、青白い雷の光線が偽神を飲み込もうと放たれようとした。

>>創造神ネフィリム、シノ・クリーク、スターロード、ユース・ベネルド、ウィル・S・シヴァルリィ、足立透、
ヴァレーリア・ニカロノア、デューク・シュテル、レオニード・クロムハート、クラウス・V・ラインヘルツ、
オーネット、リプレイサー、ノヴァ・レイズアネイティブ

11日前 No.1875

Knight of Light @sacredfool ★fNWz5q4cwm_Q1n

【神界/神の庭/ウィル・S・シヴァルリィ】

 偽りの箱庭に無数の稲光が走る。三柱が一人、邪神ミナヅキの神雷を模したものだ。戦場に逃げ場はなく、箍の外れた超高電圧は絡め取った者全てを焼き尽くすだろう。如何にも、偽神はあの三柱の技能を自分のものとして転用できる。しかしこれも――足りない。結局のところ模倣は模倣でしかなく、心が無ければイミテーションがオリジナルを超えることは有り得ない。嘗ての飼い犬にさえ、手を噛まれるのだ。
 ヴェル=コズの深淵が中空に出現し、急激に肥大化する。空が切り取られ、漆黒の大穴が口を開く。深黒から放たれる雷が、イミテーションを嘘の様に打ち消していく。闇の力は留まることを知らず、彼らの叛逆行動は限界を超えて広がろうとしている。偽神に付いていたはずの者達……彼らの御礼参りが始まる。深黒から彼らの得物が惜しみなく送り出されていく。

「あれは――」

 偽神の下に居た者達……それは即ち、対策本部が敵対し、交戦した相手である。彼女が振るう武器にも、見覚えのあるものがいくつかある。ポール・オブライエン、ジャウザー、そして――リグレッシオーネだった者として、彼女は今、清算しているのだ。狂信者だった時の影を討ち払おうとしている。ヴェル=コズが深淵は結果として紛い物の雷撃を悉く相殺し、ネフィリムの放つ破壊の力でさえも減衰させる。彼の作ってくれた好機を無下にする道理は無く、防御に行動を費やす必要の無くなった同志の攻撃が次々に偽神へと降り注ぐ。光の援軍は更に増えていく。操意任務を果たしたファビアンと拓海が加勢に駆けつけてきてくれたのだ。彼らの異能はここへ来て増幅している。……星の意志。其の力だろう。

「……ファビアン、拓海。君達の尽力にも、感謝する」

 いよいよ偽神は己の驕りを自覚せざるを得ないところへ来ている。神を気取っていた時の余裕は既に消え失せ、歪んだ顔には赤褐色の筋が垂れるばかりだ。彼女は諦めない。自分の理想とする世界の創造を諦めない。彼女の望む世界はあまりに破滅だ。恐らく彼女以外の誰も受け容れられるものではない。ゆえにその道理を通すわけにはいかない。人間から意志を奪ってはならない。己の意志で歩むことにこそ人間の価値がある。それを奪うのは世界の、星の理が許してはおかないのだ。

「星の意志に俺達の可能性を見せるんだ! 俺達が、明日を掴むッ!」

 始まりから今に至るまで、人間を観測してきた星の意志。彼をもう失望させはしない。人間が積み上げた血肉の歴史を、これからも続ける為に。
 両の掌を掲げ、地に落とし、大地から天空を貫く極光の柱を幾つも立ち上らせる。一片の穢れもない白色の輝きは、使用者の弛まぬ堅固なる意志の現れ。
 偽りの神に時代を創ることはできない。それを成せるのは互いの手を合わせた人間たちだけだ。自ら孤独を選んでしまった偽神に、それを理解する術はないのだろう。ならばせめて満身の力によって泰平への一撃を叩き込もう。

>>ノヴァ・レイズアネイティヴ、ヴァレーリア・ニカロノワ、ファビアン・フェアフィールド、緋茜拓海、創造神ネフィリム、神の庭ALL

11日前 No.1876

black @bass3 ★m3411KbiOz_JdE

【神界/神の庭/ファビアン】

「遅くなりました。いや、俺達がこうしていられるのは隊長の尽力ですよ。まっ互いに謙遜は後回しにしましょう。今は……“コイツ”を……ね?」

隊長の腰の低さにはホントなんというかこっちが恐縮しちまう。俺達の尽力こそ隊長の尽力がなければなかったものなのに……まぁ、こんな人だからこの俺っちが“赤髪の司令ちゃん”ってあだ名から“隊長”なんて敬称で呼ぶ様になったわけだけど。さぁ、隊長にも言った様に今はコイツ(ネフィリム)だ。

「副隊長こそ。隊長の尽力を支えたのは間違いなくここ(神の庭)にいた連中です。こちらこそ“俺達も尽力させてくれてありがとう”ってやつですよ。えぇ、俺達の可能性を見せつけてやりましょう!!!」

副隊長の律儀な感謝にこれまた恐縮しそうになるが、それ以上に感謝の気持ちが表に出る。隊長が無事に尽力できたのはネフィリムを引き受けていた皆の尽力。まぁ野暮を承知で尽力の構図を形にするなら。副隊長をはじめネフィリムを引き受けてくれた連中の尽力→隊長の尽力→隊長と一緒に星の意志に働きかけた連中の尽力→俺っち達の尽力という感じだろう。

「民 衆 の多 様 性 を!!!! “可 能 性” を 認 め な い 統 治 者に 価 値 な ど な い!!!!」

【化血陣誅】が決まり、次々と味方の迎撃が決まっていくなかでネフィリムが吠えた。それに対してネフィリムのそれを打ち消す様に俺っちも想いの丈を叫ぶ。副隊長が口にした可能性という言葉を入れて思いっきりネフィリムに意趣返ししてやる。神などとは口にしない。できれば統治者なんて表現も使いたくないが、その事実を否定すれば“回帰に泣かされてきた者”も否定することになっちまう。そして、コイツはなんだかんだ種族としては“ヒト”なんだよ。

「……はん、神界なんて大仰な場所すら“ハリボテ”かよ」

神の庭の因子が次々と消えていくのを見て俺っちはそう断じる。この神界なんて空間ですら星の意志の力で“その様に見せていただけ”ってこと。つまり、この空間は元々は“人工物”であり“建造物”。ホントどこまでも“自分”というもので勝負しない。というより“自分”というものを認めない

「“ヒトである自分”を否定する解決策が“神である自分”をでっちあげってか?ホント救えねぇし冗談にもならねぇよ」

てめぇのくだねぇ都合に世界を時代を巻き込んでじゃねぇよ。どんな攻撃を繰り出そうとどんな力を奮おうと俺っち達はてめぇに引いたりしねぇよ。拓海の同胞(ユース)が死力をつくして作り出した道筋に隊長が、副隊長が皆が応える。俺っちだって!!!!

(星の意志が働いている今なら……!!!)

俺っちの異能は融血、化血、統血の三系統で成り立つが普段の力じゃ二つの系統を中心に技を発動するのが限界だった(例:融化・統化などの掛け声がソレ)。だが、星の意志で“天井知らずの増幅”が働いている今なら三系統全てを使った技が使えるかもしれない。いや、使ってみせんだよ。

「すぅーーーーー……融化統・“全”血采!!!!!」

正直使った後どれだけの反動があるか分からない。最悪……その場でぶっ倒れるかもしれない。だが、ここで全賭けできなきゃいつやるってんだ

「【万理総血】!!!!!!!」

俺っち周辺すべての物質が紅に変わる。神の庭の因子とネフィリムの攻撃すら俺っちの理が呑み込む

「ヒトである事から逃げたてめぇに……ヒトが屈する道理はねぇんだ!!!!」

この技は攻撃じゃない。万の理の総てを血に変状する空間支配。拓海がお仲間がやった様にネフィリムの攻撃の無力化を狙うもの。拓海のお仲間がネフィリムの暴威をかき消すものなら、俺っちのこの技はネフィリムの攻撃に宿るネフィリムの“理”を無力化する。もっとあくまで【万理総血】を発動し続けている間の短時間だけだが。さぁ、根性の張り所だ。ヒトの度を超えたこの技で、ヒトの可能性を魅せてやる。

>ノヴァ、ウィル、ネフィリム、神の庭ALL

10日前 No.1877

Umbra Warlock @libragreen ★iPhone=tDa7oQFxUu

【 神界/神の庭/オーネット 】

「おやまぁ、色女になったじゃんよ」

オーネットのゼロ距離射撃などを始めとした戦士たちの総攻撃は、その全てが命中し炸裂された。唯一の美しさを保っていたネフィリムの顔面すらその本性のごとく醜悪に歪ませるほどに。
序盤の頃には絶対的な虎の威を見せつけ、奢り高ぶっていた茨の獣はもはやその面影を残していない。しかしアレは腐っても偽神、リグレッシオーネの信者たちを踏み台にし続けたその厚かましさとしぶとさは未だ健在らしい。それにーー手負いの獣は死の間際に何をしでかしてくるかわからない。

「いまさら空っぽの言霊ぶつけられてもねェ…」

そもそも茨の獣の言葉に耳を傾ける価値など最初からありはしないと理解してるオーネットは肩をすくめた。この神界しかり、先ほどの業火しかり、今くりだされた雷撃しかり……あの茨の獣は利用するだけしつくした三柱の劣化コピーや星の意志の力を、あたかも自分の力とでも言いたげに恥じる様子もなく行使してくる。そしてネフィリム本人としての攻撃は、この場にいるもの全て無価値だと獣らしく吠えたてながらハリボテの神界全てを無に帰しにかかっていた。
しかしそんなものなど全て無駄だ。下ではなく上ーー空にある宇宙から深淵の闇が、駆けつけてくれた仲間の血の術式が、ユースの最後の力を振り絞っ光の槍が、そしてもう一度人を信じる星の意志の加護が、偽神の虚ろなる世界と破壊を相殺していく。

「へッへへッ…どういたしまして。 油断は禁物ならないが、こちらも全力でいかせてもらうとしよう」

ネフィリムから距離をとってから照れたようにお礼を返すと、まだ残っていた邪神の力である雷光につっこんでいく。それは自暴自棄によるものではなく、ある魔導器の力を増幅させるためだ。そして避雷針として天に掲げられ、衝撃の余波を堪えながら電撃を吸収したものはーー機織にして武神の織物 倭文(しずり)を切断して燃やし、その灰を鋼に混ぜ込んで作り上げ、鍛え直された大金槌W天羽槌(あめのはづち)W。

「W獣になってしまえば人であるという苦痛から解放されるWーーって、よくいったもんだよなァ…手前の場合はW解放WじゃあなくW逃避Wだけど」

雷光をとりこんだ大金槌は、すぐさまその内部で魔力に変換、呼応することその身に雷電を帯び始める。その上これは邪神が用いていた桁違いな雷の力、魔導器の力は数倍にも膨れ上がっていることだろう。

「そォら、倍返しだ! ーー A R / A R / T I O 》

足を踏み鳴らせば三日に渡る大地震を引き起こし、山をも砕く強靭な六本の腕を持つ巨人ーー天地を震わすもの、ヘカトンケイル…の一部である二本の豪腕が、帯電もといチャージ中の契約魔女オーネットの背後で召喚された。この強大な魔の物は知能が低くて凶暴だが、力は紛れもなく本物である。
地面をえぐる程の強さで跳躍してネフィリムの懐にもぐりこみ、ヴァレーリアが去ってしまったものたちの無念を晴らすかのごとく猛攻した直後ーー充分な帯電とチャージをし終え、数倍にも膨れ上がった電圧と指を固く組んだヘカトンケイルの両腕と同時に、雷鳴を轟かせ大地を揺るがす重い一撃が、茨の獣となりはてたネフィリムを叩き潰さんと振り下ろされた。

>>創造神ネフィリム、神の庭ALL

10日前 No.1878

唯我独尊の創造神 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Q1n

【神界/神の庭/創造神ネフィリム】

いくら攻撃を仕掛けようとも、神の力で蹂躙を試みようとも、勇者達は倒れない。一方の創造神は、もはや威厳など何処といった様子で、ただただ己の力を振るい続ける暴虐の徒と化している。
今まで必要ないと放置していた三柱の力までをも取り込み、ネフィリムは完全形態となったはずであった。それなのに、何故彼女は劣勢に立たされているのだろうか?
偏にそれは、"意志の力"の存在に他ならないだろう。星の意志をも味方に付けたロンドン対策本部は、今やほぼ無敵といっても過言ではない状態にある。
先ほどまで、彼らがネフィリムに傷一つ与えることが出来なかったのと同じ理由だ。だが、それだけでは、この急激過ぎる形勢逆転の全てに説明が付く訳ではない。
何よりも重要であったのは、勇者達一人一人が凪の時代を頑なに信じ、自らの意志を見失わずに戦闘を続けたことだ。彼らの変わらぬ姿勢は、凍り付いていた星の意志の心までをも溶かし、世界を正しき方向へ導こうとしている。
それでもネフィリムは、あくまで神の座に縋り付こうと往生際悪く力を誇示し続ける。そう、神はこの世にただ一人。自分こそが、世界を統べるに相応しいのだと、敵に語り掛けるかの如く……

しかし、現実は非情。ネフィリムの放った攻撃は、尽く幾重にも張り巡らされた防御に阻まれ、ロンドン対策本部の面々を傷付けるには至らない。むしろ、攻め立てられているのは、彼女の方だ。
最初に炸裂したのは、ヴァレーリアとヴェル=コズが行った、無数の連携攻撃。過去にネフィリムが歯牙にも掛けない存在として切り捨ててきた者達の攻撃が、次々と身躯へ突き刺さる。
狙撃砲、レーザーライフル、拳銃の弾丸……無数の攻撃に晒されながらも、憎悪の念だけを頼りにネフィリムは立ち続ける。まとわり付く茨が、空いた傷口を塞ぐかのように脈打つ。
続いて襲い掛かるは、ユースの放った強烈なフォースの槍。それはネフィリムの身体を、紙細工であるかのように軽々と吹き飛ばし、宙へ高々と打ち上げた。
もはやこうなってしまっては、回避行動を取ることもままらない。身動き出来ぬ彼女は、シノの一撃、レオニードの緋剣、デュークの焔の斬撃を続け様に食らう。
なおも倒れぬネフィリムであったが、勇者達は反撃の隙を与えない。休む暇もなく、今度はノヴァの呼び寄せた聖光が、彼女を焼き焦がし、押し潰していく。
そこへ続いたクラウスの血十字が、深々とネフィリムの腹を抉る。ヴィクトーリアの青白い雷の光線が、ウィルの極光の柱が、彼女を捕らえて逃がさない。
ネフィリムの空間攻撃は、ファビアンの理に塗り潰されて霧散した。オーネットの重い一撃が、ネフィリムを地面へとめり込ませる勢いで飛来する。それでも、偽神は倒れない。
自分が頂点で、それ以外が下。そんな身勝手な理想の世界を実現する一歩手前まで迫ったというのに、ここで死ぬ訳にはいかぬと、彼女は意志の力を否定して立ちはだかる。
肉体の限界が近いのは確かであったが、矮小な存在に負けるはずがないではないか。肩で大きく息を吸うその姿には、威厳など微塵も感じられぬが、邪な感情がネフィリムを突き動かす。

「人が作り上げた歴史になど、価値はありませんわ……そのようなもの、このわたくしが全て洗い流してくれる!」

刹那、ネフィリムを強大な力の奔流が包み込んでいく。神の庭、否、世界そのものが振動しているかのような、強烈な歪み。それが、空間に具現化する。
ネフィリムの顔が、醜く歪む。まるで、敵に対して「お前達の勝利など、ここには存在しない」のだとでも言い放つかのように。ここまで追い詰められても、余裕を見せ付けられる所以―――
全ての事実は、次の瞬間に明らかとなる。轟音と共に異空間から次元を突き破って現れたのは、かつて堕落した人々に怒った神が、正しい人のみを乗せるために作ったと伝えられる、"方舟"。
方舟と同時に現れた猛烈な洪水と嵐が、神の庭を、世界を洗い流していく。雷が、閃光が、闇が、火が、ネフィリムに仇なす存在全てに牙を剥いていた。
神と共に歩まぬ愚かな人に与える天罰としては、まさしく相応しいものであるのだろう……凄まじい勢いで迫る方舟と大災厄を前に、ネフィリムが狂笑を浮かべる。

「あーはっはっはっは! 虫けら共にはお似合いの結末ですわ! 愚かな人よ、世界が滅ぶ瞬間をその目に焼き付けて死ねェッ! あはははははは! あーはっはっはっは!」

方舟を止める方法など、この世には存在しない。意志の力? そんなもの、神の前では無意味。絶対的な力の差の前に、人類は屈することとなるのだ。
ネフィリムが呼び寄せた暴虐的な破壊によって、僅か数秒の内に神の庭の半分以上が消失を遂げている。だが、これはまだ序の口に過ぎない。この方舟は、世界全てを洗い流すまで止まることはないのだから。
世界が浄化された後、新たな理の元に新世界を創造する。次なる世界においては、自分は絶対の存在、唯一の神として、全人類からの畏敬を受けることとなるだろう。
既に自分の勝利を確信しているネフィリムは、両手を広げて高らかに叫ぶ。全ては終わった。これより、神の統治する時代が訪れるのだ。所詮人類など、神には遠く及ばない矮小な存在であった。世界を手中に収めるのは、創造神ネフィリム。人の創る時代は、今宵、終わりを告げる。

>ウィル・S・シヴァルリィ、ユース・ベネルド、シノ・クリーク、ヴァレーリア・ニカロノワ、足立透、ヴィクトーリア・ダールグリュン、クラウス・V・ラインヘルツ、スターロード、オーネット、リプレイサー
【これで最後です。凪の時代を信じる者達よ、全ての想いを、今ここに―――!】

9日前 No.1879

英国女王 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Q1n

【神界/神の庭/クイーン・エリザベス5世】

後方から戦況を見つめる女王。今までは先頭に立ってイギリスの民を率いてきた彼女であったが、今は深手を負って動くことも出来ず、皆の奮闘を見つめるばかり。
それでも、共に歩んでくれた味方達が、未来を掴もうとしている瞬間を見ることが出来て、彼女は幸せな気分を味わっていた。たとえ戦えなくとも、この場に立ち会うことが出来ただけで光栄だ。
無数の攻撃に晒され、急速な勢いで威厳と美しさを失っていくネフィリム。だが、それでも倒れることのない彼女を前に、エリザベスの脳内を一抹の不安が過ぎる。
直後、女王の感じた不安は現実のものとなった。異次元より呼び寄せられた方舟……一目見ただけでも、その破壊力が計り知れないものであるということが理解出来る。
前のめりになって攻め続けていた味方にとっては、非常に危険な状態。ユースが展開した要塞であっても、この大破壊を防げるかどうかは定かではない。
そう考えた次の瞬間、女王の体は動いていた。手負いの身体を引きずり、前線へ。誰よりも前へと進み出た彼女は、そこで攻撃を放つかと思いきや、両手を広げ、詠唱の体制に入る。

「―――サンクチュアリ」

最後の最後に力を温存しておいたことが、ここで功を奏するとは予想外であった。体内に残存する全ての魔力を糧に、女王は神の庭全体を包み込むかの如き絶対防御を展開する。
方舟とそれが衝突した瞬間、襲い掛かってくる衝撃。想像を絶する威力を象徴するかのように、聖域が軋み、その表面には徐々に亀裂が走っていく。この様子では、あまり長い時間は保たないだろう。

「方舟は私が食い止めます。貴方がたは、偽神を倒すことに集中して下さい!」

女王がそう叫ぶ間にも、聖域は悲鳴を上げる。ここまで来て、全ての人の意志を否定される訳にはいかない。冥き神の時代の到来を防ぐためにも、何としてもこの攻撃だけは食い止めなければ。
偽神と女王、究極の光と究極の闇のせめぎ合い。自国の領土と民を護るという、王としての務め。今こそそれを果たすべき時。女王の強固な決意が、壊れかけた聖域を再構築していく。
それでも、方舟は止まる様子を見せない。既に魔力の突きかけている女王が攻撃を受け止められるのは、長くて数分、といったところだろう。世界の命運は、この場に集った他の勇者達に託されることとなる。

>ウィル・S・シヴァルリィ、ユース・ベネルド、シノ・クリーク、ヴァレーリア・ニカロノワ、足立透、ヴィクトーリア・ダールグリュン、クラウス・V・ラインヘルツ、スターロード、オーネット、リプレイサー

9日前 No.1880

ジェダイ・ナイト @sable ★gJN2ImybZg_yFt

【神界/神の庭/緋茜拓海、戦艦インヴィンシブル・フォートレス】

不思議なものだ。古来より人間というものは諦めが悪い。絶望的な状況に立たされた時ほど秘められた力を発揮する傾向にある。"火事場の馬鹿力"とはよく言ったもので、最後まで運命に抗おうとする。遠く及ばないはずの相手に楯突き、最後までその責任をとって戦い抜く。大した特にもならないのに...他の誰かに任せたっていいはずなのに...本当に不思議だ。恐らくこの場に集った誰一人として、その心理を説明してみせられる者はいないだろう。そういうものだ。ネフィリムの様な人物からすれば腹立たしいことこの上なかろう。最強のはずの自分が勝利を収められず、いつまで経っても食い下がられ続ける。それどころか形勢逆転にまで漕ぎ着けられている有様だ。今まで歯牙にもかけなかったクズに。雑魚に。劣等に。ここまで弱者を寄せ付けず勝ち上がってきたはずの自分がだ。

そんな土壇場の逆転劇を生んだ要素は何か。それは意志の力に他ならない。志を同じくする仲間同士で硬く結束し、どんな苦境に立たされても自分の、自分達の意志を貫いてきた。その目に曇りはなく、また邪念も存在しない。理想の実現と使命の達成に心血を注ぎ、損得勘定を遥かに超えた境地で物事を考える。遥か昔に廃れたとされる"義"の思想がこの場では生きていた。だからこそ星の意志は自分達を認めてくれた。絶望とトラウマの檻を破り、本当の神様として再び世に羽ばたいてくれた。皆の力で掴み取った奇跡だ。

「本音をぶつけてきたな。人類の歴史には決して計れぬ重みがある。遠い昔、銀河系の遥か彼方より、大河の如く受け継がれてきたのだからな。
過ちを犯すたびに人類は学習し、よりよい未来を目指し歩んできた。その時代を生きた者のみが歴史の価値を知るのだ。

お前も意地と執念で"今"を生きる身。もう心のどこかでその重さを知っている」

勇者達の攻撃のほとんどを受け、ネフィリムは最早虫の息だ。それでも神の時代の到来を頑なに信じて踏ん張る彼女の姿は、拓海の目にはなんら自分達と変わりなく映った。だが彼女は独りだ。意志を確かめ、高め合う仲間がいない。星の意志も彼女と袂を断った。ここに勝敗を分ける決定的かつ致命的な違いがある。

ヤツが異次元から方舟を呼び寄せたのと、全ての乗員が退去したインヴィンシブル・フォートレスが爆音と共に神の庭に突っ込んだは、ほとんど同じタイミングだった。こうなることは何となくわかっていた。女王陛下が己の全てを以て食い止めてくれているが、持って数分というところだろう。それでは陛下の身に何が起こるかわからない。だからこちらも"方舟"で応戦する。ネフィリムが人の時代を否定し破壊するというなら、インヴィンシブル・フォートレスは最後まで人類の盾であり続ける。自動操艦に拓海の強大なフォースが加わった人類の盾は、未曽有の災害を齎すネフィリムの方舟と正面衝突した。如何なる攻撃にも耐えて見せたはずの装甲板は忽ち亀裂が走り、衝撃波で多くの火器が機能停止する。それでも巨大な戦艦は人類の未来を背負って戦う。その雄々しいながら美しくもある姿に敬礼し、ライトセーバーを握り締める。

「一度お前の時代が栄え、多くの民が心を寄せたのは事実だ。しかし滅びの時を迎えたのもまた事実。世に吹き渡る新たな風を遮断し、何時までも王の座にしがみつく者は、漏れなく破滅を迎えることになる。

もう何もかもが遅い」

その言葉には強い悲しみも籠っていた。因縁の敵とはいえ、自らの衰えと新たな時代を受け入れたなら、仲間に迎えることも不可能ではないはず。しかし彼女は最後まで認めなかった。どちらかが全滅するまで戦争は続く。そう、遅すぎたのだ。後は破滅しかない。ここまで来てしまった以上、引導を渡してやるのがせめてもの情けというもの。

全身全霊のフォースと共に、拓海は地面を蹴った。

「往生せェェェェェェェェェェェェェい!!!!!!!」

再び限界まで暗黒面に肉薄した神速の動きと「ジュヨー」の剣技が炸裂する。一切無駄な防御は考えない破壊の一撃。余計なことは考えにない。ネフィリムという傷ついてなお厚い壁を打ち砕く。その先にあるものを目に焼き付ける。それだけだ。拓海の積み上げてきた全てが込められた一閃が、押し寄せる災厄の嵐を切り裂き、ただ一人の目標であるネフィリムに迫った。


>創造神ネフィリム、ウィル・S・シヴァルリィ、ヴァレーリア・ニカロノワ、足立透、ヴィクトーリア・ダールグリュン、クラウス・V・ラインヘルツ、スターロード、オーネット、リプレイサー

【インヴィンシブル・フォートレス、名誉の挺身攻撃】

9日前 No.1881

"風"の騎士 @kyouzin ★XC6leNwSoH_Q1n

【神界/神の庭/ヴァレーリア・ニカロノワ+ランツクネヒト隊+ヴェル=コズ+警備部隊+死霊龍】

一時は神の庭全てを飲み込まんとした深淵なる闇であったが、その勢いは徐々に衰えを見せ始めていた。
当然と言えば当然だ、あれほど強力な攻撃を発射した挙句、何度もポータルによる武器転送を繰り返しており、幾らヴォイドの深淵より生まれ出たヴェル=コズであっても、限界と言う物が見え始めている。

さて、これ以上やる義理は無い、そう考えてヴェル=コズは、幕引きを神の庭にいる者たちに任せようとした。
だが、彼は闇越しに見る事となる、人間たちの戦いを、死力を尽くし、それぞれの想いのために"カミ"と戦う者たちを。

≪目標……確認しました、隊長。 ……警備部隊各機、攻撃開始! このために戦艦の護衛のために引っ付いて来たのだ、徹底的に破壊せよ!!≫

≪異世界出身の連中に任せて引き下がるなんて事出来るかよ、ランツクネヒト隊、全機攻撃開始!!≫

何も、この場に突入してきたのはあの巨大戦艦インヴィンシブル・フォートレスだけではない。
警備隊長の命令を守り、対策本部側としてリグレッシオーネと戦っていた者達の内、あの戦艦の護衛と称して追従していた戦闘機群や、ランツクネヒトが所有する戦闘機が一斉攻撃を仕掛ける。
無論、この場の者からすれば、微々たる火力、ネフィリムの前では羽虫に過ぎない、だが、そういった状況と……限界を超えても尚戦い、最後には、活路を開いてその場に倒れた、ユースと言う自らの"友人"を見たとき、ヴェル=コズは考えを改めた。

『……いや、余力があったとは言え、そろそろ限界なのは事実、事実だが――この興味深い出来事、私も最後まで見届けたくなった。 多少、命を賭けさせて貰おう』

足立の言葉に対して、ヴェル=コズは、若干の疲労を感じさせるような喋り方で返答する。
しかし、この状況に対して、ヴェル=コズの知識欲は最高潮に達しつつあった、故に、彼は「多少命を賭ける」と言う選択を取った。

闇が一気に薄れる、だが、それはヴェル=コズの終わりを告げる物ではない……むしろ、ヴァレーリアの周り、あるいはネフィリムの至近距離に濃い闇が展開されていた。

「生者と死者、もはや片やもはや亡き主君のために尽くし、片や死者たる彼らの魂はまだこの世に在る主君を守ろうとする。 実に、興味深い」

その時、ネフィリムの傍に展開された闇より出現する巨大な影が一つ……それは龍。
この世界からは既に去った後の、不死の王"モルデカイザー"の権能によって作り上げられた"対策本部やイギリス兵士の塊"、悪しき不死の王が去りし今、身体である龍は、無数の魂によって動いていた。
死して尚、彼らが求めるは主君の生存と、怨敵であるネフィリムの討伐。

既に、権能が薄れつつあるためか、崩壊しかけた体ではあったが、巨大な死霊龍はその執念を持って青い火炎をネフィリムに向けて放った。


そして、次の瞬間、ヴァレーリアの周りに風が吹く、ヴェル=コズが開いたもう一つの闇から風が吹き荒れているのだ。
……また、武器が転送されてくるのかと思いきや、ヴァレーリアの手の中に落ちてきたのは、黒いチョーカー。 勿論ヴァレーリアはそれに見覚えがあった。

「何のつもり? ヴェル=コズ」

『状況は作った。 そして、私はお前が最も必要とする物を闇から取り出した。 後は、お前が判断すれば良い』

……その時、闇の大半が、ヴァレーリアの周囲に展開された物を残して消滅する。
おそらく、それはヴェル=コズのエネルギー切れを示す物であり、それ以降、ヴェル=コズが言葉を発する事は無くなった、それでも尚、最低限の闇が残っている所は、流石と言うべきか。
結果的にヴァレーリアは、彼女と共に葬ろうとした"形見"と呼べる物を手渡された形となる。

状況は揃っている、闇から吹き荒れていた風は、幸いな事にまだ残っている、チャンスは今しかないのはヴァレーリアにもすぐ理解できた。

「……ソフィアさん、私に生きる希望を、目標を与えてくれた人……貴方の技と、私の技を持って、ネフィリムを葬ります」

その時、ヴァレーリアは自らの腕を、あの張り巡らせたかのような木の根を思い起こさせる"異形の連刃"を作り上げ、ネフィリムへと再接近する、だがその刃は、暴風吹き荒れる関係で激しく震え、"風の流れ"を徐々にコントロールしていた。

――Divine Wind

彼女に、風を操る能力など無い、ただ、その覚悟を持って、暴風が吹き荒れる環境で、己の剣を震わせて、都合の良い環境で剣を振るったのみ、その構えはまさしくソフィアの物、だが、能力の無い彼女が放った、ソフィアの切り札など、所詮は"もどき"に過ぎない……はずであった。
だが、ヴァレーリアと言う人物は、何よりもソフィアに近づくことを願った人間だ、当然、技も何度も見ており、何度も似たような事を出来るように今まで訓練もしていた。

実戦で使うのは初めてだった、放たれても弱い風の刃ぐらいが普通だ。

だが、神ではなく、運命は……あるいは、もう居なくなった者は彼女に微笑んだ。
……ヴァレーリアは、ヴェル=コズが作り出した風とは、全く違う微かな"風"を最後に感じた。

放たれるは神風、まさしく"預言者ソフィア・アガフォノワ"が使っていた最強の攻撃と同等の物、偶然が偶然を呼んだ結果の産物であった。
そして、その攻撃を放ち終えても、ヴァレーリアは止まる事を知らない、ソフィア最強の攻撃を放てば、それに追従し、ほぼ同時にネフィリムに攻撃が当たるタイミングで、自らの力である、異形の連刃を、ネフィリムに振り下ろした。

>創造神ネフィリム ノヴァ・レイズアネイティヴ ユース・ベネルド 足立透 クイーン・エリザベス5世 神の庭ALL

8日前 No.1882

悪滅の焔 @zero45 ★LmmmVQnyhu_w96

【神界/神の庭/レオニード・クロムハート】

 一心不乱に敵へと猛進し続け、間合いに入るや否や緋炎の巨剣を突き出し、目掛けた胴体を貫かんと一撃を放つ。抵抗の隙を与えぬ見事な連携が功を為してか、滞り無く剣撃は行き届く事に成功した。後に続く者達の妨げとならぬよう、緋剣を引き抜き即座に後方への退避を開始する。その合間にも、聖なる光から血の十字、雷の光線から光の柱と言った英傑達の攻撃の数々が彼女を蹂躙して行く。
 それでも尚、ネフィリムは斃れない。自分達が未来を勝ち取らんとする執念を燃やす様に、彼女もまた己が理想する世界の実現を為さんと執念を燃やしているのだ。だが、似た者同士と呼ぶには一つ足りない物が彼女には存在している。それはお互いの意志を確かめ合い、そして高め合う関係に有る物――同志、仲間と言った物だ。
 無論、彼女が関わってきた人々にもそれに成り得る可能性を秘めた者達は居た事だろう。しかし、彼女はそうした者達すら自らの"道具"へ仕立て上げた。自らの意のままに操れる"狂信者"と言う名の手駒へと。結果、今の彼女には報いが訪れている。手駒を喪い、仲間も存在しない彼女は正しく"孤独"と言って過言では無い。執念を維持するだけの物が無い今、彼女の意志が押し負けるのは時間の問題だろう。

「貴様には無くとも、我々人類にとっては価値在る物だ――たかが神を騙る者一人のエゴで消滅させられる訳には行くものか……!」

 ――逆に言えば、その問題を解決する手立てがあるのならば、我々の敗北は必至となる。

 轟音と共に異次元から姿を顕した"方舟"。神と共に歩んだ者だけが生存を許された"大洪水"の再現が今、為されようとしている。真っ先に前線に出た女王陛下が展開する聖域がそれを何とか食い止め続けているが、洗い流されたが最期、世界から人類は消失する。その瞬間が訪れるよりも早く、決着を着けなければならない。

「その魂ごと、焼滅させる。貴様に相応しい結末を、辿らせてやろう……!」

 故に、此処まで温存して来た力を解放する。剣を地面に突き刺し、それを足場に天高く飛翔し、両手を空に向けて掲げる。限界を意志の力で打ち破り、万物を焼き払う焔の巨剣を形成する。正に古の巨人が振るう代物と錯覚させるが如き大きさを誇るそれを、全力でネフィリムに向けて振り下ろすと同時、逃れられぬ様にネフィリムの足元から更に熱を奪って氷で拘束せんとする。

 ――焔が、ネフィリムに迫って行く。胸に募る恩讐、同胞達の遺志、未来への渇望……あらゆる感情が"正義"を為さんと、悪滅の焔と言う形を得て牙を剥いた。

>創造神ネフィリム 神の庭ALL

8日前 No.1883

black @bass3 ★m3411KbiOz_JdE

【神界/神の庭/女王付近/足立透&マガツイザナギ(同化中)】

もはや叫び対するモノを否定するだけしかできないネフィリム。あーあー、やっぱ“格”なんてものはなかったね。さて、ユース君と他多数が繋いでくれた筋道……その行く末はっと……。ボク自身の地面に座りこみながら気を失ったユース君をちらり。そして未だ動かず戦況を見守る女王サマをちらり。そしてもはや格もへったくれもない“ラスボス(笑)”をちらり。ネフィリムの攻撃でへたばるつもりはないなんて言ったけど現実は非情。もうしんどい。そして現実は残酷。突如として出現する巨大、いやそんな言葉では収まらない圧倒的な質量がボクらの前に出現する。あーこれがネフィリムのFAに相当するやつっぽいね。

「もうボクたちを消せれば後のことはどうでもいいってことね」

あれは舟だね。まさか“方舟”のつもりかね。最後まで神気取りだねぇ。ただ、アレは運び、導くものじゃない。その巨大な質量で全てを押し潰し滅ぼす。どうやらこの星ごと“堕としに掛かった”みたいだ。参ったね………

「あー、もう指先だって動かす気力もないんだけど」

ユース君の回収で力吐き出しちゃったし。悪いけどボクは………

『―――サンクチュアリ』

隣で響く凛とした声と張られる広大な守護方陣。やや呆気にとられてその方向を見れば………

(………なんというか、凄いね)

そりゃいてもたってもいられず気力振り絞ったってのも分かるけど。この場に至って“護りは私が引き受ける”発言。なんでそんなにも………

『……自分から、相手を信じないと……相手も信じてくれませんから……』

頭に浮かんできたのは傷だらけのあの子の言葉…………。あぁ、これが“信頼に応えたい”ってやつなのか。女王サマは残りの皆があの舟を壊せると信じているから“自分から動いたんだ”。

『正直この涙の意味もよくわからない(中略)俺自身理解できてないんだからな、この気持ちを』

そして自分でも良く分からない気持ちや感情に身を委ねて力を振り絞って筋道を繋いできたユース君の姿をここまで見てきた。。

「……よっこいしょ」

あれ、なんでボクの身体が動いてる?なんでやる気になってる?そしてなんでこんなに心がうるさい? 立ち上がってネフィリムが放ったとてつもない質量の“舟”を見上げて。ペルソナを発動する。いや、SPなんてもう残って……

「【コンセントレイト】」

精神が一気に研ぎ澄まされ集中力で周りの物が遅く感じるくらいに高まった。嘘……発動できた事もあれだけど今まで一番しっかりとした感触と感覚なんだけど………なに、まさか妙なテンションにでもなってるっていうの?このボクが?

「…………」

世の中はクソだ。世界は歪んでねじ曲がっている。現実は非情で残酷だ。このゲームの中だってそうじゃないか。元は敵陣営でやってきて後になって味方サイドに回されて終盤までろくな活躍もなく針のむしろ状態。紛うことなきクソゲーだったじゃないか。そんなクソゲーに対してなんでこんなにも“やる気になっている”?なにこれ。なんなの。なんなんだ? 分からない。分からないけど……

「女王サマだけに縁の下任せちゃダメでしょ。あいにくもう攻撃に回るだけの余力もないんで」

攻撃を指示した女王サマにあえて口を挟んで隣に並び立つ。口調はつとめて軽く。迫り来る巨大な質量を正面から見据える。不思議なもんだ。ミスれば即刻でゲームオーバーな状況なのに心にあるのは高揚だけ。世の中はクソだ。世界は歪んでねじ曲がっている。現実は非情で残酷だ。この主義主張を変えるつもりはない。間違ってるとも思わない。でも……“今はどうでも良く思える”。この世界がゲームの中か……“今はどうでも良く思える”。ボクが足立透という別世界の悪党であること…………“今はどうでも良く思える”。そう、なぜか知らないけど今この瞬間だけは“心の高鳴りをそのまま吐き出す以外の一切合財がどうでもよく思えた”。

「マガツ………マンダラ!!!!!!!!」

発するは赤黒きペルソナのオーラ。攻防一体のスキルにして最も出力に優れたスキル。コンセントレイトの効力でその出力は今までの比じゃない。女王サマの守護方陣を下支えする様に爆発的に拡散し空間をオーラが埋めていく。

(なんだろう………)

異常な状況ではあるが単なるスキルの発動のはずなのにすごく気持ちいい。気分がいい。そしてちょっぴり誇らしい。こんな感情を抱いたことはボクにあっただろうか………まぁ、それも後でいい。今は心のままに吐き出すだけ。思うままに力を振り絞るだけ。ボクを中心に赤黒いオーラが何重にも女王の守護方陣を取り巻き防御層を何重にも厚く強くする。女王は攻撃を指示したが、この展開なら攻防の質はおそらく問わない。要はこのネフィリムの舟を地上に着弾させなければいい。綱引き状態なってネフィリムの舟が出力を吐き出し続ければ必然的にネフィリムの舟の出力を削ぎ落すことに繋がる。後は削ぎ落とした結果舟を弾き返すか、削り合いで勝って攻撃に回った連中の出力で舟ごとを突き破るか。“攻撃・防御どちらを選んでも勝利には貢献できる”はず。で、ボクが防御を選んだ理由は余力っていうのもあるけど……“ユース君ならこっちにしたと思うから”。傷だらけの子(セシル)の言葉も大きかったけど、たぶんこの胸の高鳴りままに行動できるのは目の前で見せつけられてきた……こほん、“戦友”のおかげだと思うから

「最後まで………一緒しますよ」

例え結末がどうなっても。その時に自分がこの場から消え去っていても。心の高鳴りそのままに女王サマに言葉を告げる。さぁ、後はこの後に続くみんなの踏ん張り次第。とても口にできないから心で紡ぐ。“みんな がんばろう!!!!”

>女王、(ユース)、神の庭ALL

8日前 No.1884

ヴィクトーリア・ダールグリュン @infernity☆ABoQ4DiOf0I ★PSVita=4CwMLylD2t

『神界/神の庭/ヴィクトーリア・ダールグリュン』

「人が作る歴史には意味がありますわ。もちろん今この瞬間もね」

「そうやって自分こそ正しいと思い込んでいる貴女なんかに、
何もかも切り捨てようとする貴女に、歴史など理解することは出来ませんわ!」

先人達が作り上げてきた歴史は無駄なんかではない。
過ちは繰り返させない為に当事者である親や大人達が知らない世代の子に教え伝えていくもの。
それを否定する事など愚かすぎる。
最後まで自分の力を誇示し、力にすがり、
自分こそが絶対としか思っていない偽神を可哀想な人と、最終的な評価をヴィクトーリアは出した。

「貴女はその力で好き勝手しすぎです。
きっと違う形で出会えていたのなら、私達は手を取り合って分かりあえていたでしょうに・・・」

ヴィクトーリアはそう言って息を軽く吸って吐いては気持ちを切り替える。

「さあ、受けてみなさい!私の最高の一撃を!」

ヴィクトーリアの足下に、
「百式「神雷」」を使用した時に展開した魔法陣よりも大きな青白い三角形の魔法陣が展開される。
それと同時に彼女の金髪も青白く光り、強く輝き始める。
勝利への布石となる攻撃魔法を唱える前、ヴィクトーリアは初めてこの世界に呼び出された事や様々な人との出会い。
巻き込まれて早くも三回目となった異世界への呼び出し。
今なお不殺主義を貫き続けていること。
ヴィクトーリアは今までの出来事を思い出しながら、
この世界での騒動が終わりに近づいているのだなと感じ取っていた。
例え生まれ方や住む世界、持つ力や事情が違えども、人は協力できるし、
例え相手がどの様な圧倒的な力を持ち、強大な存在であっても恐れずに立ち向かえる。
ヴィクトーリアは痛感している。


「百一式!! 「業雷神撃・神雷」!!!」


偽神の頭上から一本の巨大な青白い雷の柱が降り注ごうとする。
強化版である「百一式「業雷神撃・神雷」」の威力は「百式「神雷」」の四発分相当の威力を持つ。
(「百式「神雷」」1発を数字に表した際の威力は「14850」。
ほぼ無傷であったシャンテのライフポイント15000を一気に150にまで減らした)
本来であれば習得するはずのなかった攻撃魔法。
だがこの世界に呼ばれ、自分の成すべき事を決めたヴィクトーリアの覚悟の象徴。
現在ヴィクトーリアが習得している魔法の中で最強の攻撃魔法。
ヴィクトーリアのデバイスが非殺傷設定のままであり、
ヴィクトーリアが使用する魔法が凶器化していないので偽神がで死ぬことはないが、
魔力ダメージによる大ダメージと感電による麻痺を発生させるぐらいのことは出来る。

>>創造神ネフィリム、ノヴァ・レイズアネイティヴ、シノ・クリーク、スターロード、足立透、
オーネット、リプレイサー、ユース・ベネルド、ヴァレーリア・ニカロノワ、
ウィル・S・シヴァルリィ、クラウス・V・ラインヘルツ、デューク・シュテル

8日前 No.1885

絶対不倒の信条男 @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_81E

【神界/神の庭/クラウス・V・ラインヘルツ】

「価値の有無など後世の人間が決めることだ、我々人類はただ”今をより良く生き抜く”だけだ!」

ネフィリムは最終手段に出た、あれは舟、箱舟だ。だがあの舟はノアの箱舟とは違う、ただ押しつぶすだけの質量兵器。
だがそんな単純な質量兵器が我々をこの星ごと消し去ろうとしている、クラウスは考える、あの舟を”打ち破る”方法を。
答えはクラウスの血闘術では不可能だ、だがそれはクラウスだけならばという注釈がつく、クラウスは一人で戦っているのではない。
いつでもクラウスは孤独ではなかった、元の世界から共に来た炎を操る天才の無法者や絶対零度の冷血漢、それだけではない、この世界に来てからも仲間は増えた。
今ここにいる全ての戦友たちが、姿無き英霊たちが共に立ち向かっているのだ、孤独な偽神に負けはしない。

「光に向かって――」

女王陛下が温存していたであろう絶対防御の力を発動する、聖域の名を冠する防壁は箱舟の前にヒビを入れるが強固な意志で再構成させる。
巨大戦艦インビシブル・フォートレスが箱舟と激突し、緋茜拓海が守りを捨てた神速の剣技を放つ。
クラウスは覚悟を決める。

「――歩みを進める限り――」

続いて戦闘機群が群れを成して一斉攻撃を放ち、巨大な死霊の龍が青木炎をふき、ヴァーレリアが剣の風を吹き荒れさせる。。
レオニードが氷で拘束を試み、同時にーヴァティンの如き焔の巨剣を振り下ろす。
クラウスは左拳を振り上げる。

「――人間の魂が真に敗北することなど、断じてないッ!」

この中で戦意が一番鈍かったように見えた男、足立透が吼える、女王陛下の聖域を幾重にも力を巡らせて守りをさらに強固にする。
ヴィクトーリアが青い雷の柱を降り注がせようとしたその瞬間にクラウスの技もまた完成した。
我が滅獄の血よ滾れ!ここは世界の分岐点、ここで成せずして何がライブラか、何が男か!
その技は此処で放つのは三度目になる、いや、今度はその”規模が違う”元より防御を捨てて攻撃に特化した技だったがクラウスは自らの体のリミッターを外した。

「――ブレングリード流血闘術、111式改、巨大殲滅型十字槍ェェェェッ!(イミューヌクロイツ・ヴェルニクトランツェ)」

クラウスは獣の如く吼える、その咆哮は優雅さも何もあったものではない、まさにケモノの叫び。
その血十字槍は20mを優に超える超巨大でも城塞でも容易く粉砕できそうな規模だ、だがクラウスの体に掛かる負荷も相当なものだ。
左腕の筋肉が膨張して袖が弾け飛び、血管も一部破裂しているのか体のいたる所から血が出ている、顔も真っ赤に染まっている。
今までこの世界で色々な攻撃を受けてきたがその時のどれよりもクラウスの体は傷ついている、まさに乾坤一擲の一撃。
ここには居ない仲間の分も、ここに至るまでに倒れた仲間の思いをも込めて、巨大な血十字槍はネフィリムへと突き進む。
正真正銘全てを込めた一撃、代償に自らの血を撒き散らしながらクラウスは咆哮を上げる――!

>創造神ネフィリム、神の庭ALL

8日前 No.1886

星宿の障壁 @sable ★gJN2ImybZg_yFt

【神界/神の庭/ユース・べネルド】

一度は手放した意識。ゆっくり湯船に身体を沈めるような、体中を包み込む暖かな感触。父の様で...母の様で...恩師の様でもある。実力相応の域をとうに超え、限界すら突破してフォースを使い続けたのだから、三途の川を渡ることになっても不思議ではない。数分前まではその結末を意地でも受け入れなかったろうが、今は何故か納得していた。最大の理由はあの場所に於けるベストを尽くしたことか。自分が出来ることを常に突き詰めて考え、結果皆の盾として最後まで奮戦した。唯一創造神に命中した攻撃、フォースの槍は対象を傷つけるための技ではない。悪しき心を突き崩し、後に続く者の活路を切り開くためのもの。だから勝利に直結するようなことは出来なかったが...それでもよくやったと思う。自分なんかよりよっぽど強い仲間達が集う中で、やれることは精一杯やったと思う。

―――でもそれって、リタイアの理由になるの?

「ッ...!」

湯船から出てシャワーを浴びようとしたら、切り替わりが遅く冷水を頭から被った。例えるならこれしかない。これがピッタリだ。満足しかけていたユースの心は鋭く痛み、温まっていた身体は現実世界の冷たさに晒される。飛び起きると同時に、倒れこんでからの情報が一気に頭の中に入ってきた。足立が自分を介抱してくれたこと。ネフィリムが怒りを爆発させ、人類もろとも世界をリセットする道を選んでしまったこと。そして何より、邪神戦までの彼とはまるで別人な足立が、目の前で女王に付き添っていること。変わったんだ、アイツも。ありがとう。誰もが自分の身を守るのに精一杯な中で、俺なんかを助けてくれて...

ユースは立ち上がっていた。誰もが精一杯の力で最後の一撃を繰り出している。星の意志と通信するときに自分を護ってくれたクラウスさんも、地面を強く踏みしめて新たな時代の到来をその目に焼き付けようとしている。どこまでも意地を通す道を選んでいる。自分もその姿に習うべし!

「聞け、ネフィリム!この世界は神の支配なんか望んじゃいない!人類のリセットだってそうだ!

だから俺はもう一度立ち上がれた...戦い抜く力をもらったんだ!」

女王陛下と足立の隣に立つと、フォースに共鳴するアガデン・クリスタルをライトセーバーから取り出す。掌に乗せられたクリスタルは忽ち青白い光を周囲に撒き散らし、今にも内部から崩壊しかねないレベルの振動を始める。当然だ。今までライトセーバーの核として、幾多の精巧な部品に囲まれ、その力を制御されていたのだから。ユースが最後に使うのはこの力。ある意味貯金箱感覚で温存してきた、文字通り最後の手だ。強くクリスタルを握り締めながら叫ぶ。

「燃え盛れ、俺の魂!荒ぶれ、フォースよ!この痛みと引き換えに...悪しき者の魂を浄化せよ!」

次の瞬間、クリスタルは砕け散った。ユースの手の中から稲妻の如き光が溢れ、ユース自身にも相当な衝撃が走る。周囲に飛散するクリスタルの欠片と、迸るフォースの稲妻。それらは再び一つに混じり合い、満天の星空を思わせる無数の光となり、天に昇って行った。それらは女王陛下と足立が築き上げた防御陣に辿り着くと、互いに光で結びあい巨大な網と化す。二人の防御をさらに下から包み込む形で強固なものとしたのだ。まるで星の意志の美しさをモデルに組み立てられたような星宿の障壁は、凄惨なはずの戦いの空を、煌びやかに飾った。まるで彼らを待ち受ける未来が、輝かしく充実したものだと保証するかのように...

>足立透、英国女王、創造神ネフィリム、神の庭ALL

8日前 No.1887

Twin Knight @zero45 ★LmmmVQnyhu_w96


【やれなかった展開だとかを無理矢理やろうとした結果が明らかなこの自演、許してくれ!】

【神界/神の庭/デューク・シュテル+アイザック・ゴドウィン】

 異次元に直結する歪みから姿を顕したのは、猛烈な洪水と"方舟"。神と共に生きる正しき者だけが"方舟"に乗り、それ以外の総ての生ける者は為す術も無く大洪水に呑まれて絶滅したとされる物語を再現する事によって、ネフィリムは一度世界を"終焉"へと至らせる心算でいる。女王を筆頭とする英雄達の力が合わさる事で一時的に方舟を押し止め、何とか世界への流出を防いでいるが、それも長くは持たない。偽神を斃さぬ限りは、方舟も止まる事無く進み続けるのだ。
 故に、此の場面で必要なのは偽神を確実に仕留められるだけの火力。その為にも、自身の命を犠牲にしてでも焔剣の力を解放する心算で居たが――此処に辿り着くまでの時間が狂う原因となった、キャンプでの"彼"の言葉を聞いて少々考えが変わった。"今はまだ"、死ぬ時では無い。

「――さあ、"お前"の出番だ。俺の"贖罪"を否定するならば、それだけの物を見せて貰うとしよう」

 此の場にはまだいない"彼"を試す様な言葉と共に急降下し、空いた片手で"時間の流れ"越しに別地点に存在している"彼"の手を握り、そのまま引っ張り出す。周りからは何も無い場所から現れた様に映るであろう、漆黒の騎士。同胞と敵対者、両方の血を全身に浴びた彼を人はこう呼んだ――"サー・モルドレッド"と。
 聖剣と対極を為す白銀の魔剣を手に、神の庭へと現出した彼の傷は総て完治している。ごく僅か、然し純粋な人間にとっては十分な生命力を光焔の剣士に分け与えられたが為だ。それ故、今の彼はほぼ万全の状態と言っても良い。
 自身の役割は一先ず終わった、後は各々の攻撃で仕留め切れるかどうかを見極めんとする――剣士は再び空を舞い、何時でも力の解放が可能が出来る様に準備を整える。

『……無論。貴方の死に場所は、貴方自身の世界に在る。決して此処は、貴方の死に場所では無いと証明してみせよう』

 対する騎士は、魔剣を手に疾走しながら詠唱を開始する。詠唱の終了と同時に絶対防御として機能する"闇の聖域"を、自身の前方へと展開。最大限の速度を常に保ちつつ、偽神への距離を詰めて行く中で魔剣に魔力を集束させ、膨大な闇の奔流を閉じ込める。

『我が手で葬り去ってしまった同胞達への、せめてもの手向けだ……』

 自らが殺めた同胞達の姿を次々と思い浮かばせながら、絶対防御の"聖域"を攻撃に転化して、直接偽神に衝突させようと突進して行く叛逆の騎士。間合いへと踏み込むや否や、魔剣を振り下ろして闇の奔流を解き放ち、蹂躙せんと一撃を放つ――

>創造神ネフィリム 神の庭ALL

7日前 No.1888

Futo・Volde @nonoji2002 ★0hekQLL3eX_JdE

【神界/神の庭/スターロード】

「お前にとっては価値がないかもしれないけど、それでも命張る奴だっているんだよ」

全ての攻撃を阻まれ、返り討ちにされてもなお、自らを神だと思い続けるだけのメンタル。ホントに底が見えない奴というか、固執しすぎているというか……、そういえば元はどんな奴だったんだろうか。考えたこともなかったな。
“奴”は人間の歴史に価値はないと思っているようだが、果たしてそうだろうか?
まぁ、勝者の手によって良い様に書き換えられている人間の歴史を考えれば、それもまぁ一理あるのかもしれない。けど、俺にしてみればそうだとしても、人間が長い間生きてきた記録は紛れもない事実だし、その歴史が刻まれた事実に価値がないなんてわけがない。
だからこそ、ここに居る皆は命を張ってでもそれを守ろうとしているわけだ。

「“ノアの方舟”か……」

どこまでも往生際が悪い。憎悪を浮かべ、顔を歪ませた奴はついに“リセット”に走った。
“ノアの方舟”、伝承として伝わるアレだ。神がこの箱舟の中にオスとメスの動物たちと船を作ったノアの家族だけを乗せ、40日間もの間洪水が、150日もの間水が地上を覆ったという物語。正直聖書に書かれていることはグリム童話を読むのと同じように、“フィクション”だとばかり思っていたが、まさか“本当”だったとは思いもしなかった。

って、そんな悠長なことを言ってる場合じゃない。
この光景はまさしく“ノアの方舟”の物語そのものだ。
洪水が神の庭を覆い、波が神の庭の半分を抉っていく。闇、炎、雷……“絶望的な要素”が凝縮されて襲い狂ってる。参ったな……。

「ガモーラに止められてたけど、使うなら今だよな」

“方舟”の方は女王が自ら、止めると、俺たちには“奴”を狙え。瀕死状態だった女王だが、彼女が自らそう言っているのだ、ここは彼女の言うことを聞いて、“最後の一撃”をお見舞いしてやろう。

「ダンスバトルとしゃれこもうぜ……!」

“オーブ”。無限の力を秘めた石と言おうか。紫色に輝くストーン、名前は……なんだっけ。まぁいいや。体への負担は大きいし、一歩間違えば死ぬことくらいわかってる。でも1回成功させたんだ。ロナンを倒すときにな。

「ッ――!!」

オーブの爆発的な力、エネルギーというものをすべて溜めこむ。
紫色の煙が周りを覆いつくし、傍から見れば周りの状況と合わせてかなりすごいことになってんだろうな……、クソっ、体が持つか、怪しくなってきた。パワーを制御できるようになったって言っても、これじゃあまだまだだな。でも、絶対に“奴の時代”なんて来るのは御免なんだよ。

「くたばりやがれッ!!」

そのまま溜めこんだエネルギーと言うエネルギーをすべて“ネフィリム”にむけて放つ。
これが、最後の一撃。これが奥の手だ。こういうのは最後まで取っておくもんだろ?
一歩間違えば自らも消し飛ばす威力を持つからガモーラは止めていたけど、ここで使わずしていつ使うんだ? これで絶対に決着を付ける。きっと俺以外のみんなも“最後の一撃”を放つはずだしな、絶対に勝てる。そう信じてるんだよ、俺は。

>創造神ネフィリム、クイーン・エリザベス5世、シノ・クリーク、ヴィクトーリア・ダールグリュン、足立透、ユース・ベネルド、ウィル・S・シヴァルリィ、クラウス・V・ラインヘルツ、レオニード・クロムハート、ヴァレーリア・ニカロノワ、オーネット、リプレイサー、ノヴァ・レイズアネイティヴ、神の庭ALL

7日前 No.1889

black @bass3 ★m3411KbiOz_JdE

【神界/神の庭/ファビアン】

「おぉおおおおおおおおおおお!!!!」

叫ばずにはいられない。それほどの激痛と苦しみ。やはり三系統を全てを解放するのは星の意志の支えがあったとして無謀なものがあった。が、そんな事は端から分かっていたことだ。

傍で皆も残った力の底から絞りつくす様にネフィリムの顕現した“舟”に想いを載せてぶつけていく。拓海とレオニードは自らの因縁と恩讐を糧にした全力と共に。ヴァレーリアはこの戦いの中で生まれた縁と絆そして……戦い以前から心に期してきた“鋼”の如き想い。決して千切れることなき鎖になり、決して断ぜぬ物はない刃にもなる鋼。その重みと幾重に積み重なった絆が生み出した“風”と共に。

「ぐっ!?……うぉおおおおおおおおお!!!」

ヴィクトーリアとクラウはこれまでの戦いと出会いに対する想いと己の矜持と覚悟、信念と共に。足立は芽生え始めた心の温かさと高鳴りと共に。ユースとスターロードは身は顧みない。出し惜しみはしない。総てを出し尽くさんとする覚悟と共に。デュークは別の時間軸と繋がり同じ様に贖いを志す者と共に。誰も彼もが“つながり”を胸に抱きその想いをぶつけている。

「うぐ……ぐっ!?……う、うぅ、うおぉあおあおああおおおおおあああおああああああああ!!!!」

比喩じゃなく血が沸騰している。体組織が限界を訴え全身が軋む。だが、屈しない。屈せない。ここで流れを途絶えさせてはなんのために遅れてはせ参じたのか。例えこの身が朽ちても……!!!!

『最後まで、希望を捨ててはいけないわよ……』

「!?」

己の全てを賭け己の身を犠牲にしようとした瞬間頭を駆け抜けたのは“彼女”の言葉。そうだ。そうだった……。これは“明日”を掴むための戦い。明日を掴むには………“最後まで、希望を捨ててはいけない”。ネフィリムに勝って終わりじゃない。先がある。待っているものがある。今、この場にいる誰も彼もが望む明日を掴むためには“誰が欠けてもいけない”!!!!。犠牲なんてならない。力尽きていいわけない。生きるんだ!!! 生きるんだ!!! 勝つだけじゃ足りない!!!!死に向かった意志で明日を掴かむなんてしない!!!! しがみついてやる!!!!なにがなんでも!!!!俺っちだけじゃない。この場の全員が生き残る!!!!! 最後まで“希望”は捨てない!!!! 生きて……生き残って!!!! この場の全員で明日を掴むんだ!!!!!!

「ああああぁあ!!!!!!」

視界が紅い。まるで自分自身が血と同化したみたいだ。血は生命の象徴。生存の証。死や消滅をも覚悟して撃ち放ったみんなの生命の魂の一撃。ネフィリムに打ち勝って当然のもの。そこの心配なんてしない。だから、傲慢だろうと分相応だろうと俺っちがするのは、血を司るこの身でするのは……“全員生還”!!!!そいつを俺っちの“理”で少しでも引き寄せる。それが俺っちが為す“つながり”だ!!!!!

「!!!!!!」

もはや声が形にすらならない。宿れ、灯せ、吹き返せ!!!!! 生命の奔流、紅の奔流、俺っち達を“明日”へと運べ!!!!!紅の理を浴びて方舟へと向かうみんなの一撃に“生の意志”が満ちる。溢れんばかりの生命の力が死と滅びを帯びるネフィリムの方舟に向かう最中、俺っちは声にならない聲をしぼり出す

(隊……長、副隊……長、女……王。みんなで編んだ“つながりの力”……“仕上げ”をお願い………します)

生と希望の力と死と滅びの力がぶつかる間際……俺っちは“二つの舟”を見た気がした。

>神の庭ALL

【ここから先ネフィリム戦が決着するまでファビアンは返信不可扱いにします】

6日前 No.1890

Umbra Warlock @libragreen ★iPhone=uUPhq0lHQB

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5日前 No.1891

【黒風の止む日】 @x5mas☆sECYEVcUXiI ★iPhone=NvULnsoKQx

[神界/神の庭/【リプレイサー】]

「人が作り上げた歴史に意味は無い……。その言葉、最期の最期まで貫き通せばまだマシだったな。今、改めて証明された。ネフィリム、お前の言う“運命”なんざ、此処に集う意志に比べりゃちっぽけなもんだって。」

 光の幾条が暗闇を劈く。創造神を名乗ったかつての面影《ペルソナ》は、とうに打ち砕かれた。しかし、それにすら奴は気が付かない。否、見えぬ様に目蓋を閉じてしまったのだろう。
 ネフィリムは恐らく最後であろう力を振り絞り、空間すらも張り裂いていく。溢れる怒涛と神の方舟は、正しく神話の再現であろう。己が大いなる威光を示そうと、思考の限りを尽くして至った答のカタチ。

___だが。
「その大層な方舟は、ゴフェルの木で造られたのか? 人々《ノア》の信仰に基くのか? ……所詮は、“人”の模倣だ。どんな“イルミネーション”で飾り付けようと、そいつはお前を救っちゃくれないだろーよ。」

 女王が放つのは血塗れの大剣などではなく、慈愛の大盾。ジェダイの騎士が視る未来は、死を齎す星ではなく平穏の銀河。地を駆ける大風は、かつての憧憬《あこがれ》に応えてくれた。全てを灼き尽くす紅き炎で、尽き果てぬ意志が光明を放つ。仮面は外れないかも知れない、けれど“顔付き”は変わったろう? 魔法使いは不殺《ころさず》を崩さない、強固な意志が偽神を照らす。血潮の咆哮は何よりも強く、何よりも“美しい”。フォースよ、世界を照らせ、光速をも超え何処までも。かつて同胞を貫いた魔剣には、気高き魂たちが共に在ろう。迸る力は制御など効かぬ、それこそ神の剛拳にさえ。紅の奔流が意志を支える、優しく力強い“生命”を以て。魔女はその血肉すらも犠牲とし、真に“在るべき”存在を顕現させた。
そして__

「おいおい、俺の台詞を取るなって。それに……“奇術”ってもんはな、誰にも気付かれずに成し遂げるから成り立つもんさ!安心しな、既に【入れ替わってる】!!」

 今度は、俺の出番だ。

 いつも通りにポーチへ手を滑り込ませ、パチンと鉄製のスナップボタンを弾く。さて、そこからスルリと持ち出されたのは……日輪の如き光を放つ、一本のカスタムダガー。何故の力か、それは他でもない“意志の力”。
 少し話を遡らせよう。まだノヴァ達3人が“星の意志”と交信を試みていた時、即ちネフィリムが偽りの絶対防御を以て余裕の笑みを崩そうともしなかった時の話だ。偽神は希望の戦士達の意志そのものを打ち砕こうと、ロンドン対策本部に対する負の感情を凝縮して黒き光へと変化させた。それらは当然のことながら戦士を打ち砕くには到底達しないものであったが__そのときに、どういうわけか“【リプレイサー】のダガー”に“破片”__つまり、負の感情の一部分が宿ってしまっていた。
 どのような方法で集めたかはネフィリムくらいしか知りえない、理を超越した力。だがそれは、偽神にしては珍しく“真に存在した感情”であったらしかった。そう、それこそが鍵となる。
 “星の意志”が世界に希望をもたらしたその時から、何かの変化は感じていた。だからこそ、ダガーをこれまで使ってこなかった。星の意志は応えてくれた、負の感情をも解きほぐしてくれた。だから今、こうして【入れ替われる】!

 右腕にしっかりと握り締め、ダガーを天高く掲げる。すると、場にいる全ての勇士たちからダガー目掛けて真っ直ぐと光が放たれる。最後の“黒”をも塗り替えられたダガーはいよいよ輝きを増し、地平すらも照らさんとする猛烈な光輝に包まれた。そう、“負の感情”というものは言ってみれば“期待の裏返し”というものだ。莫大な人の意志の塊は、勇士の気高き志に感化され、かつての希望を取り戻した!

「俺は最初、ひとつ予言を授けた。ネフィリム、お前は覚えていたか……?忘れたというなら、思い出させてやる。受け止めて見せろ!俺のダガーは【光速も超える】!!」

 言い終わると同時に、掲げたダガーをネフィリム目掛けて真っ直ぐに投擲する。徐々に加速していくダガーは、頼れる仲間たちの攻撃の目の前で突如【消失】する。否、【入れ替わった】。ネフィリムの目前に存在した空気を押し退け、攻撃の波をすり抜けて出現してみせる。

 恐らくは、威力としてはこの場で“最弱”の一撃だ。だがそこには、膨大な【人の意志の力】が宿っている。照らされた者たちに強き“凪への希望”を伝える、意志の光達が。受け止めろ、そして知るがいい。“人の意志”の強きを、その身を以て。

>>創造神ネフィリム、クイーン・エリザベス5世、シノ・クリーク、ヴィクトーリア・ダールグリュン、足立透、ユース・ベネルド、ウィル・S・シヴァルリィ、クラウス・V・ラインヘルツ、レオニード・クロムハート、スターロード、ヴァレーリア・ニカロノワ、ファビアン、オーネット、ノヴァ・レイズアネイティヴ、神の庭ALL

5日前 No.1892

覇戒の一撃 @sable ★gJN2ImybZg_yFt

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5日前 No.1893

永遠の凪をこの手に @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Q1n

【神界/神の庭/ノヴァ・レイズアネイティヴ】

勇者達の絶え間ない連撃が、神の座に縋り付こうとするネフィリムを容赦なく叩き落とす。未来を掛けた戦いは、遂に最終局面へと突入しつつあった。
星の意志を味方に付けたロンドン対策本部は、向かう所敵なしといった勢いで偽神を攻め立てていくが……ノヴァはそんな中でも、警戒は怠らない。
あのネフィリムのことだ、一度は正真正銘の神へと上り詰めたのだから、最後の最後に形成を一発で逆転出来る切り札を隠し持っていたとしても不思議ではない。
それでも、不安は感じなかった。ここまで共に歩んできた彼らとならば、必ず永遠の凪をこの手に掴むことが出来る。彼女は確信と共に、更なる一撃を放とうとするが……
刹那、神の庭全体に迸る力の奔流。それは、これまで不自然なほどに余裕を見せ付けていたネフィリムが、隠されし最終手段を解き放った瞬間であった。
古の時代に、神に選ばれし者を乗せ、洪水から救ったと伝えられるノアの方舟。その伝説の舟が、今自分達に牙を剥く存在として、目の前に浮かんでいる。
凄まじい洪水と嵐。眼前に広がる大災厄。恐ろしい光景を目にしたノヴァの身体が、反射的に動く。この暴虐的な殺戮を、何としてでも止めなければ。
ロンドン対策本部が長い間信じ、追い求めてきた理想の未来が、その先にある。正真正銘、これが最後の試練。絶望を越えた先に平和の光を見出したノヴァが、全身全霊を懸けて方舟と対峙する。

「貴方に世界を滅ぼさせはしません。この世界、地球は……全ての人類にとっての掛け替えのない秘宝―――!」

女王の聖域、それに助太刀する足立。渾身の力で一撃を放った超存在。それでも方舟の勢いは留まることを知らず、むしろ速度を上げて周囲に災厄を撒き散らし続ける。
ノヴァが覚悟を言葉にすると同時に、柔らかな凪の風が空間全体に満ちていく。それはまるで世界そのものであるかのように、この場に存在する全ての因子を優しく包み込み、受け入れていった。
それは、偽神にとっては耐え難い苦痛の一撃となることだろう。神の統治する時代を否定する、究極の凪の力が、方舟と衝突し、激しく火花を散らす。
だが、これほどの衝撃を受けてもなお、方舟は止まらない。三重に張り巡らされた絶対防御を掻い潜り、今にも地表に着弾しようとしている。これが、神の裁きであるとでも言わんばかりに。

「未来を掴むのは、私達"人類"です―――!」

力の限り叫ぶノヴァ。その叫びに呼応するかの如く、絶対防御が僅かに方舟を押し返す。それは、人の意志が、神の裁きに抗い始めた瞬間でもあった。
絶対に、偽神の時代を到来させはしない。次なる時代は、人の手で切り拓く。彼女の変わらぬ強き意志が、場に満ちる凪の気をより確かなものへと変える。
神の庭が完全に凪に染め上げられた時、人の世のために戦った勇者達は目にすることだろう。この戦の勝敗を決定付けた、"もう一人の味方"の姿を―――

>ウィル・S・シヴァルリィ、ユース・ベネルド、シノ・クリーク、ヴァレーリア・ニカロノワ、足立透、ヴィクトーリア・ダールグリュン、クラウス・V・ラインヘルツ、スターロード、オーネット、リプレイサー
【願いは、届いた―――!】

4日前 No.1894

Knight of Light @sacredfool ★h5IrohGyCb_Q1n

【神界/神の庭/ウィル・S・シヴァルリィ】

 偽神は未だ倒れない。それは彼女の強固な意志の表れなのだろう。それが歪んでさえいなければ、彼女も真っ当な人間であっただろうに。彼女が、人間であることから逃げていなければ。少しでも諭すことができたなら。全ては叶わぬこととなってしまった。身に余る大罪は清算せねばならない。偽神の持つものが明確な悪意であることに相違はないのだ。彼女が倒れないのも、意志は石でも人間を理不尽に支配する者でありたいという傲慢な欲望からだ。
 結局、そのような欲望は己を破滅に導いてしまう。悪意によっては、己は完全な昇華を遂げる事は叶わない。偽神は、最早凪を望む者たちの攻撃を防ぐことさえ出来ない。彼らの攻撃は、清算として情状酌量の余地も無く突き刺さる。彼女は人間を辞めようとしたが、それでも人間であることに変わりはない。人間は一人では生きられず、手を取り合わねばならないのに。
 孤独となった人間は足掻く。己の欲望に従ってありとあらゆる手を講じる。神界が歪んでいる。存在が揺らぐ。偽神が自らの力を意図的に暴走させているのか。神界に開く異空間。現れる災厄と方舟。それらは迅速かつ堅固な防御でなければ……いや万全の態勢であっても防げるかどうか判らない。前線で戦う彼らでは態勢が整う前に災厄が到達してしまう。しかしこの光で護ろうにも、あれの前では容易く破られかねない。共に戦ってくれた彼らと散るというのか。ここまできて――

「……陛下! 我々が必ずや、未来を手中に収めます!」

 瞬間、後方に退いていた陛下が最前線にて聖域を展開する。恐らく、残存する力の全てを使った決死の結界。そこまでの代物であっても、この大災厄の前では役者不足だ。ならばこそ、陛下の助力を無駄にしないためにも我々が偽神を討たねばならない。陛下が直々に作ってくれたこの好機をものにするのだ。偽神が災厄に力を費やしている分、防御は手薄のはず。皆が最大の一撃を放てば――

「こんなところで世界を、皆の歴史を終わらせはしないッ!! 見届けてくれ、星よ! これが、俺達の意志…………

 凪の再来を望む全ての意志だッ!!
    ク ラ ウ ・ ソ ラ ス
――――光  の  剣 」

 凪を望む者達の、全身全霊を込めた最強最後の一撃。形を失いかけた神界に、真の光が眩く満ちる。手中に集めた光は意志の具現。適合者自身の、そしてこの世界全ての、凪を望む意志の具現。光は空を超え、天を貫き、宙をも覇する大剣となる。光の剣は蒼穹を薙ぐと凪の再来を懇願するかのような音を上げる。見上げんばかりの光は福音を齎すだろう。そこに存在する悪は悉く亡び、後には静寂だけが残る。行く手阻むもののない、凪だけが残る。天罰の大洪水も、選民の方舟も、偽りの神でさえも、極光は懼れることなく全てを断ち切って――

>>ノヴァ・レイズアネイティヴ、創造神ネフィリム、神の庭ALL

3日前 No.1895

星の意志 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Q1n

【神界/神の庭/星の意志】

偽神の力に支配されていた神の庭に、凪が満ちていく。暖かな希望の光が、全てを浄化し、邪悪であっても包容し、受け入れる。まさしくそれは、真なる神の象徴。
それは、ただそこに在るだけ。何も強要することはなく、何も語ることはなく、生きとし生ける者の生き様を見守るかのように、概念として存在し続ける。
人の時代と、神の時代の激突。もはや、勝敗は決している。意志の力というものを見くびっていたかつての創造神は、見るも無残な姿を晒していた。
しかし、彼女が最後に放った方舟は、確かに危険な代物だ。このまませめぎ合いが続けば、いずれは人の時代を目指す者達は力尽き、世界は大災厄によって洗い流されることだろう。
では、ネフィリムの勝利は決定的なものか、と問われれば、答えは否であると言わざるを得ない。人の時代を目指す者達にあって、偽神にはないものが、この物語の最後のピースを埋めることとなるだろう。

突如として、神界に光が迸る。とはいえ、それは偽神がもたらす破壊の光などではない。そのような紛い物などよりもずっと優しく、暖かさを感じる光。
無数の光はロンドン対策本部の面々の前で一点に集まったかと思うと、やがて一つの人形へと変化する。肩の辺りまですらっと伸びた金髪、青色の右目に赤色の左目、白色の右翼に黒色の左翼……
左右で対照的な容姿を持つ存在。一見すると、三柱の力を回収する前のネフィリムと瓜二つのようにも見えるが、放つオーラはあの邪悪のそれとは全く異なる、神々しいもの。
それもそのはず。今この場に降臨したのは、"真なる神"そのものであった。偉大なる星の意志が、一時的に実体となり、ロンドン対策本部に味方となる。

彼女は何もしない。何も語ることはない。ただ、その場に佇んでいるだけ。にも関わらず、それまで暴虐的な破壊を撒き散らしていた方舟が、一瞬にして勢いを失う。
あと僅かで崩壊するところまで来ていた勇者達の防壁は、いつの間にか完全な形へと復活を遂げていた。星の意志の力が、偽神に非情な宣告を突き付ける。
やがて完全に静止した方舟。次の瞬間それは進行方向を変え、攻撃を放った張本人へと牙を剥いた。神聖なる輝きを放つ方舟が、邪なる存在を洗い流す。
―――これで、"人"との約束は果たした。これ以上の介入は、必要ない。彼女は最後にゆっくりと半身だけ勇者達の方を振り返ると、直後に概念的存在へと戻り、姿を消す。
未来を掴みし者達は、真なる神の存在を目の当たりにしたことだろう。それは、この戦の勝敗を決定付けた、"もう一人の味方"の正体に他ならない―――

>ウィル・S・シヴァルリィ、ユース・ベネルド、シノ・クリーク、ヴァレーリア・ニカロノワ、足立透、ヴィクトーリア・ダールグリュン、クラウス・V・ラインヘルツ、スターロード、オーネット、リプレイサー

3日前 No.1896

偽なる神の終焉 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Q1n

【神界/神の庭/創造神ネフィリム】

「世界はわたくしの手によって浄化される! 汚らわしい虫けらの居場所など、神の時代にはどこにもないのですわ!」

神に選ばれし者のみが搭乗することを許される方舟。ネフィリムの起こした大災厄は、既に神の庭の三分の二ほどを消し飛ばし、世界にすらも牙を剥こうとする。
最初から、神に抗う者に勝利の可能性など存在していなかったのだ。今までは奴らに希望を抱かせてやるべく、敢えて不利に見えるよう立ち回っていただけ。
真の力を解放した自分に、敵う者などいない。彼女は己の呼び寄せた災厄が大破壊をもたらす様を、狂笑を浮かべながら見つめ、そしてロンドン対策本部の面々に心からの軽蔑の視線を送る。

一番早く動いたのは、手負いの英国女王だ。彼女は最後の力を振り絞って方舟を食い止めようとしているようだが、そのようなことをしても死期が早まるだけだ。
折角生かしておいてやったというのに、自ら死を選ぶとは哀れなものである。下らない意志の力などに頼ろうとするから、このような結末を迎えることとなるのだ。
勝利を確信するネフィリムであったが、ここに来て一つの誤算が生じた。それは、この場に至るまで、敵に誰一人として脱落者が現れなかったことだ。
彼女自身は所詮矮小な存在であると気にも留めなかっただろう。しかし、固い結束で結ばれた者達の強固な意志は、時として不可能すらも可能に変えてみせる。
その可能性が著しく低いことはいうまでもないが……今回ばかりは、それが現実となった。轟音と共に、どこからか現れたのは、敵が呼び寄せたであろう戦艦。
恐らく、これを激突させることで方舟の勢いを削ごうとしているのだろう。だが、ネフィリムはどうせ無意味と見下し、何の対処も下さず静観を決め込む。

しかし、予想以上に方舟の進行が遅い。女王に足立、更にはユースとノヴァが張り巡らせた四重の絶対防御に阻まれ、なかなか地面に着弾することが出来ないのだ。
明らかに異常なその光景に、ネフィリムが僅かな焦りを抱くが……その時には、もはや何もかもが遅かった。余裕を見せ付けていた彼女に、拓海の研ぎ澄まされた一閃が炸裂する。
無論、この程度で倒れるはずもないが、反撃の余地すらも与えずにロンドン対策本部の面々の連携攻撃が続く。次に襲い掛かったのは、ヴァレーリアの放った、強烈な神風。
本来、彼女には扱えるはずのない攻撃。ネフィリムはヴァレーリアの背後に、疾うの昔にこの世を去ったはずの女性の姿を見た。自らが駒として利用し、使い捨てたはずの預言者の姿を……
なおも、攻撃は止まらない。ヴァレーリアに続いて飛翔したレオニードが天に両手を掲げると同時に形成されたのは、万物を焼き払う焔の巨剣。それが振り下ろされると共に、足元が凍り付く。炎と氷の連鎖反応が、ネフィリムを絡め取って逃がさない。
レオニードの攻撃が放たれるとほぼ同時に、ヴィクトーリアの呼び寄せた青白い雷の柱が、頭上からネフィリムを押し潰す。それが致命傷となることはなかったが、強烈な痺れが彼女を襲い、身体の切れを奪う。
動きが鈍ったところに、獣のように咆哮したクラウスが、乾坤一擲の一撃を叩き込む。巨大な血十字の槍が、深々とネフィリムを突き刺し、その身体に風穴を開ける。
怒りに顔を歪ませるネフィリムに、更なる追加攻撃が襲い掛かる。デュークがサー・モルドレッドの手を握り、神の庭へと呼び寄せる。彼はその期待に応え、闇の聖域の力を攻撃に転換し、膨大な闇の奔流を解き放つ。
冥き闇は、ネフィリムの周囲から一切の光を奪う。身動きの取れない彼女に元へ、今度はスターロードが奥の手とばかりに、最大限まで溜め込まれたエネルギーを発射する。
度重なる連撃に耐え切れなくなったネフィリムの身体が、宙へと打ち上げられる。追い打ちを掛けるかの如く、ファビアンの紅の理が、勇者達の生の意志を増幅させた。
生の意志によって加速したクイーン・シバの渾身の殴打が、隕石の如き速さを以てネフィリムへ迫る。もはや、彼女に回避の術はない。何もすることが出来ないまま、強烈な一撃をまともに受ける。
何の変哲もないはずのリプレイサーのダガーは、意志の力によって加速し、必殺の一撃へと姿を変えた。凪への希望が、人の意志が、ネフィリムの心身を焼き尽くす。
捨て身の突撃から放ったシノの回転斬りは、確かに敵を捉えた。防御の余地もなく放たれた光速の連撃が、ネフィリムの身体を紙細工のように切り刻む。
力の限り咆哮したノヴァが、神の庭を凪の気で満ちさせる。同時に、僅かに押し戻される方舟。絶対防御を張り巡らせた女王、足立、ユース、ノヴァの意志が、大災厄を拒み、ネフィリムに現実を突き付ける。
全員が死力を尽くした連続攻撃の最後を飾ったのは、ウィルの光の剣。彼の強固な意志の力によって、形を失いつつある神界に眩い光が差し込む。天空をも貫く光の刃が、凪の時代の到来を阻む全ての存在を断ち切る。

これだけの連撃を喰らい続けてもなお、ネフィリムは生きていた。己が欲した神の座に留まるべく、彼女は意地とも意志の力ともいえぬ、ただの傲慢によって、この世に留まり続けている。
だが、その悪運も尽きる。ウィルの攻撃の直後、星の意志が人の姿を取り、神の庭へと姿を現した。ネフィリムはここに来て、初めて星の意志が自らを裏切っていたことを悟る。
真なる神の力は、災厄をもたらす方舟の動きを完全に静止させる。刹那、方舟は星の意志によって浄化され、神聖なる輝きと共に、世界を乱す因子であるネフィリムの元へと向かう。
己が世界を洗い流すために放った一撃が、己自身に牙を剥いた。ありとあらゆる大破壊が、ネフィリムの身体を突き刺し、斬り刻み、痛め付け、粉砕する。

「―――あぁ―――」

それは、神の座に上り詰めた者にしては、あまりにも呆気なさ過ぎる最期。ロンドン対策本部の勇者達の連撃と、星の意志の後押し。二つの"意志の力"によって、ネフィリムは断末魔を上げることすらも許されず、完全なる消滅を迎える。
全てが過ぎ去った時、彼らの眼前に広がっていたのは、平穏を取り戻した神の庭の姿。静寂が訪れると同時に、柔らかな月光が、勇者達を優しく照らし出す。先程までそこに君臨していた偽神の痕跡は、一切残されていない。
―――戦いは終わった。人の意志の力が、神の支配に打ち勝ったのだ。

>ウィル・S・シヴァルリィ、ユース・ベネルド、シノ・クリーク、ヴァレーリア・ニカロノワ、足立透、ヴィクトーリア・ダールグリュン、クラウス・V・ラインヘルツ、スターロード、オーネット、リプレイサー
【意志の力は、時として不可能を可能へと変えてみせる―――
 これにてEden of Jerusalem本編完結です! 本当に長い間お付き合い下さり、ありがとうございました―――!】

3日前 No.1897

"闇"の役割 @kyouzin ★XC6leNwSoH_Q1n

【神界/真実の門/ヴェル=コズ】

「おぉ……おぉ! この世界の、光と闇の母よ、偉大なる存在よ、異物たる我がヴォイドの闇を受け入れてくれた事、深く感謝しよう」

真実の門、そこに佇む怪物の手によって積み上げられた死体の山の中で、紫色の巨大な目玉、と言う異質な外見をした存在は一人呟いた。
そう、幾ら力を使い切ったとはいえ、彼は死んだ訳ではない、ただ、観測者としてあの戦いの行く末を見届けようと、視界のみをあの地に確保して、真実の門から戦いを見ているのだ。
そして……冷静な彼が興奮し、言葉が届かない存在と直感で分かっていても声を出した理由は簡単である。

あの地に降臨した真なる「神」まがい物である「カミ」とは一線を画した存在である。
ヴェル=コズは深く、深くその存在に対して感謝の言葉を述べた、何故ならば、あくまで自分はこの世界にとって異物であり、また、他の者たちとも違って、ヴォイドと言う異世界に属する「闇の眷属」 もしも、あのカミのように狭量な存在であるのならば、闇を介してあの地を観察する自分など、いともたやすく滅ぼされる事だろう。

だが、滅びない、何故ならば、本当にこの世界の光と闇を、どちらも見守り続けた存在であるからだ、そんな存在をヴェル=コズは「母」にたとえ、ただひたすらにその姿に見惚れていた。
そして、もうひとつヴェル=コズが見惚れる物があった、それは己の意思を武器に、あのカミに対して立ち向かう人間たちの姿である。

「素晴らしい……あれこそ、世界を救い、多数を照らす"光"に他ならぬ、ヴォイドの闇の対極に位置する存在。 ああ、記録を残す事しかできん我が身が憎い」

彼らの姿はまさに「光」と例える事ができる、ヴォイドの闇とは対極に位置する存在だ。
自分もまた、闇の眷属として、戦いに最後まで参加したかったのだが、それが出来ない我が身を呪いながらも、この戦いをただ見守っていた。

もはや、ヴェル=コズには、この戦いの結末が分かり切っていた、だが、観測者として、この戦いは最後まで見届けなければならないと確信していた。

"決着の時"がやってくる。
そのことについて、ヴェル=コズは何かを呟く事はなかった。

その理由は誰にも分からない、だが……ヴェル=コズは、一通り、数式や記録を宙に書き終えると、自らの真下に、深い、深淵なる闇を呼び出した。

「あの、眩く、力強い光の者たちが居る限り、多くの者はきっと救われる事だろう、この世界は廻り続ける。 ……深く、優しい闇の役割とは、多くに入らぬ者の傷を癒し、必要ならば、場を用意する事に他ならない。 ……ミナヅキ、彼女が戻るその時まで、私も闇の中で傷を癒し、此度の記録を纏めるとしよう」

その時、ヴェル=コズの本体とも言える紫色の目玉が、溶けるようにして深淵の闇へと還って行く。
……数秒後、闇すらも消えて、その場には何も残っていなかった。

>ALL

3日前 No.1898

永遠の凪 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Q1n

【神界/神の庭/ノヴァ・レイズアネイティヴ】

偽神の呼び寄せた方舟とのせめぎ合い。無限にも感じられるその時間の中、ノヴァは四重の絶対防御が徐々に削り取られていくのを肌で感じ取っていた。
このままでは、大災厄が味方の元へと到達してしまう。渾身の力を振り絞り、防御を再生させようと試みるも、状況は改善せず。破壊の力が、意志の力を打ち破ろうとした瞬間―――
彼女は、神を見た。光と共に現れ、ロンドン対策本部の面々の前に立つ星の意志。ただそこにいるだけだというのに、周囲が神々しい気によって満たされていく。
星の意志の偉大なる力が、勇者達を後押しする。爆進を続けていた方舟は完全に勢いを削がれ、凪の時代を導く神の舟となりて、ネフィリムの元へと向かう。
役目を果たした星の意志は、半身だけこちらを振り返ると、再び概念的存在へと戻り、消えていった。星を味方に付けたロンドン対策本部の想いが、偽神に致命的な一撃を与える。

全てが終わりを告げた時、そこに残されたのは、神の庭を照らし出す清らかな月光と、果てしなき静寂。つい先程までそこに君臨していたはずの偽神の痕跡は、どこにもない。
しばらく事態を呑み込めずにいたノヴァであったが、呼吸が落ち着いてくると同時に、この状況が意味する答えに気が付く。―――自分達は、勝ったのだ。ロンドン対策本部は創造神を打ち倒し、凪の時代を手に入れたのだ。

「……ロンドン対策本部の全人員に告げます。神の庭において、創造神ネフィリムの消滅を確認しました。我々の、勝利です―――!」

彼女がその場に集う全員と、ここまで苦楽を共にしてきた味方全員にそう告げる。通信端末の向こう側からは、割れんばかりの大歓声が響き渡ってきた。
未だに実感が湧かないが、自分達は勝ったのだ。もう、世界を混乱に陥れる創造神は、この世には存在しない。人々はリグレッシオーネの支配から解き放たれ、あるべき姿へと"回帰"する。
三度目の凪の時代。それを手に入れることが出来たのは、皆の尽力があったからに他ならない。ノヴァは後ろを振り返ると、神の庭で共に戦った者達に対し、深々と頭を下げ、感謝の意を伝える。
何度、諦めかけたか分からない。何度、もう駄目だと心が折れそうになったか分からない。しかし、今自分は、確かにここにいる。夢にまで見た凪の時代を取り戻し、その瞬間を目の当たりにしている。きっと彼らがいなければ、自分はここへ辿り着くことは出来なかっただろう。
次に顔を上げた彼女の瞳には、微笑みと共に自然と涙が浮かんでいた。それは、敗北の度に流してきた悔し涙などではない。勝利を手にしたという実感からくる、歓喜の涙であった。

「皆が、私達の帰りを待っています。胸を張って、本部へ帰りましょう」

神の庭の中心に咲いた、白く可憐な花。ほんの小さな草花の誇らしい姿が、永遠の凪の訪れを象徴していた。

>ウィル・S・シヴァルリィ、ユース・ベネルド、シノ・クリーク、ヴァレーリア・ニカロノワ、足立透、ヴィクトーリア・ダールグリュン、クラウス・V・ラインヘルツ、スターロード、オーネット、リプレイサー
【これよりエピローグとなります……いざ、ロンドンへの帰還】

2日前 No.1899

時代の騎士 @sable ★gJN2ImybZg_yFt

【神界/神の庭/緋茜拓海】

「いや、違う!神は天上より世界の生末を見守る存在、決して人の世を壊そうとなどしない!」

神の時代の到来を宣言するネフィリムに向かって叫ぶ。ここまで来れば互いの思考と信仰の違いしか無いが、拓海にとっての神とは目の前の狂人などではない。何者にも真似できぬ暖かみ、尊さ、そして包容力を兼ね備え、未熟な人類を雲の上から優しく見守る。人の死や物質の損壊といった万物の摂理に姿を見出されることこそあれど、決して人間の決めたことに口出しはしない。そういう実体の見えぬ存在だからこそ人々は信仰し、常日頃心の頼りにしてきたのだ。それに比べて目の前の創造神とやらはどうだ。口出しどころか人類を抹消し、"自分にとって都合のいい"世界を創造しようとしている。

勇者達よ、この醜い姿を瞳に刻み付けろ。力では足元にも及ばずとも、最後の最後まで意志を貫き通して死んでいった仲間達が、この悪魔に比べてどれだけ上等なものか。

「インヴィンシブル・フォートレス...まさに人々を護る盾の如き奮戦。見事だ」

上空で方舟と競り合うフォートレスを見上げ、拓海は目に涙を浮かべながら、その姿に敬意を表した。既に限界は近い。装甲板は亀裂が入っていない箇所の方が少なく、自慢の火器もほとんど機能停止に追い込まれている。両弦に4つずつ設けられたプラットフォームも漏れなく火災に見舞われている。ウィークポイントである艦橋はまだ無事だったが、この様子では数分後には他の箇所と同じ運命を辿るだろう。そんな巨大戦艦の悲壮な最期は、鉄壁のメンタルを誇るジェダイですら涙を禁じ得ない。身を粉にして人類のために戦ったその姿は、もう単なる兵器には見えない。

「ありがたい...なんと尊いことか」

勇者達の全てをかけた攻撃が炸裂、ネフィリムは一瞬にして芋虫の様な無残な姿に追い込まれる。それでも命を保っている姿は拓海の背筋を凍らせたが、意地や傲慢などとうに意味を成さなかった。世界と時代は茨の鎖から解き放たれ、我々を選んだ。星の意志が現れたのだ。そのあまりに神々しく尊い姿に思わず目を瞑り、両手を合わせる。方舟と厄災の嵐は全てネフィリム自身へと跳ね返り、それが如何に恐ろしく許されざる行いだったかを彼女に知らしめたのだ。再び目を開けたとき、ネフィリムは断末魔すら上げず、砂の城が波に飲み込まれるかのような消滅を迎えていた。終わったのだ。長きに渡る戦いは、意志の力を信じ、新たな時代を求めてやまなかった対策本部側の勝利に終わった。
大きく息をついて座り込む。ふとフォートレスがどうなったか気になって空を見上げると、装甲板が全て砕けたことで一回り小さくなったフォートレスの姿があった。剥き出しの骨格と焼けただれた内部は痛々しいが、それでも巨大戦艦は巨大戦艦。ヤツもしぶとく生き抜いたのだ。艦橋が無事なら呼び戻せると浮き足立つ拓海。早速降下させようとする...が、まるで反応がない。艦橋自体は堅牢な造りになっているが、内部のシステムまでは守り切れなかったようだ。自動操艦が解除出来ない上に方舟というストッパーを失ったフォートレスは、空の彼方を目指して飛び続ける。どんどん小さくなっていくその背中は、人類の未来を背負った勇者そのものであった。

燃料が漏れていないならいずれ成層圏へ辿り着く。そこで燃え尽きる程ヤワな造りではないから、きっと宇宙に出ることだろう。地球の軌道に乗って、星の意志と共にいつまでも人類の行く末を見守ってくれるに違いない。リグレッシオーネの時代の終わりは、アクラメーター級戦艦・インヴィンシブル・フォートレスの、新たな旅の始まりでもあったのだ。

「将軍。自分はこの戦いを終わらせることこそが贖罪だと思っていました。でも今は違います。この命の続く限り、凪の時代に尽くしましょう」

神の庭の中心に咲いた小さな花。凄惨な戦場を目の当たりにした後だからか、どんな景色より美しく見える。厳かながらも平和の訪れを感じさせる姿に、拓海は一つのある光明を授けられた。それは自分の第二の人生の始まり。やっとこの手に掴んだ凪の時代を□み締め、平和な日々が当たり前ではないということを忘れない。次の世代に戦いの記憶を語り継ぐことで、同じ過ちを繰り返させない。そうやって命の限り平和を守り続ける。それこそが拓海の新たな道だった。

対策本部とリグレッシオーネ、二つの勢力の両方を経験したジェダイ・ナイトは、長い自分との戦いの末に、真の平和の守護者としての道を見い出した。

>創造神ネフィリム、ノヴァ・レイズアネイティヴ、ウィル・S・シヴァルリィ、ユース・ベネルド、シノ・クリーク、ヴァレーリア・ニカロノワ、足立透、ヴィクトーリア・ダールグリュン、クラウス・V・ラインヘルツ、スターロード、オーネット、リプレイサー

【完結本当におめでとうございます!】

2日前 No.1900

"風"の騎士 @kyouzin ★XC6leNwSoH_Q1n

【神界/神の庭/ヴァレーリア・ニカロノワ+ランツクネヒト隊】

≪おぉ……! 神殺しは成った! 我々の勝利だ!!≫

≪ハハハハッ! こいつは良い、最高の酒のツマミだ。 隊長、先に戻って一杯やってますぜ!≫

創造神ネフィリムは倒れた、そのことに歓喜するのは、この場に多数展開した警備部隊の隊員やランツクネヒトの隊員。
警備部隊はともかく、ランツクネヒト隊のその様は、あまりにも、雇い主であり隊長であるヴァレーリアの静けさとは、あまりにもかけ離れた物であったと言えよう。

ノヴァが勝利を告げたその後、彼女はこちらに振り向いて深々と頭を下げた、それに対してヴァレーリアは、少し不器用に笑みを返し、幾つかの隊員は祝砲を持って応える。

ランツクネヒト隊員の一部がヴァレーリアに声を掛けたのは、祝砲が鳴り止んでからの事だった。
と言うのも、彼らランツクネヒトは雇い主であるヴァレーリアの意向など分かりきっており、"柄じゃない"と感じた者たちは、さっさと戦闘機のエンジンをふかしてこの空域を離脱した。
そして、一機の輸送機がヴァレーリアの近くに着陸し、一人の隊員がヴァレーリアの元へと歩み寄って来て一言。

≪隊長、あの娘たちに会いに行くのでしょう? どうぞ、操縦は私が行いますので、足にお使いください≫

「……あなたは行かなくて良いの? それに、足だけならロンドンの連中の奴を使わせてもらえば良い事なのよ?」」

≪隊長が堅苦しい式典の類を嫌うのは周知の事実ですから、対策本部の連中に預けて、嫌いな式に出席させる訳にはいきませんなあ。 それに、俺が行けば迷惑、私が行けば怖がらせる……などとやっていた結果、私に回ってきただけで、隊の者たちも皆、あの少女たちの安否は気に掛けております。 ですので、お気になさらず≫

ただ一人、ランツクネヒト隊の中で、彼らがもっとも好んでいると言える祝い……という理由を付けた酒や肉を使った宴会に参加せずに、足に使えなどと言ってくる隊員に対して、ヴァレーリアは、足に関してはロンドンの連中に頼めば事足りるし、貴方は先に宴会に混ざっていても良い、そう話しかけたのだが。
彼はこう返してきた、たまたま自分に回ってきただけで、金と食い物にしか頭になさそうな隊員たちも、皆、あの少女……クロエとセシルの事を気に掛けていたのだから、気にする必要はなく、また、ヴァレーリアが"堅苦しい式典"を嫌っているのは知っているので、それに参加させるつもりもないと。

そんな彼に対してか、あるいは、隊員全員に対してなのか、ヴァレーリアは耐え切れなくなったかのように笑い出した。

「――ふふっ、じゃあ、ありがたく使わせて貰おうかしらね。 じゃあね、対策本部の戦士たち、私、祝い事は身内でやるに限る、って思うタイプなの。 シノ・クリーク、貴方は……そうね、行く気があるなら楽しんできなさいな、私は先にあの子たちの所に行くとするわ、フライト!!」

≪了解です、隊長。 離陸後、例の二人の所へ向かいます≫

最後にヴァレーリアは、あくまで祝い事は「身内」でやるに限る、と言う考えを呟いてから、シノに対して、行く気があるなら楽しんできなさいとだけ伝えて、彼女はさっさと輸送機に乗り込み、配下に命令を下した。
すると、誰にも引き止める暇を与えず、輸送機は飛び立った。

あくまで、外部とは馴れ合わず、自らの身内を何よりも大事にする、結局、ヴァレーリアと言う人間は、あまりこの戦いで変わらなかった、のかもしれない。

>シノ・クリーク 神界ALL


【と言うことでヴァレーリアの描写は、このあとはエピローグに続きます、ラスボス戦お疲れ様でした】

2日前 No.1901

天秤の守り手たち @5121☆stkO0KxpThU ★ztEbdaugmt_81E

【神界/神の庭/クラウス・V・ラインヘルツ、スティーブン・A・スターフェイズ、ザップ・レンフロ】

「今の貴女は神にあらず、その虫ケラにあなたは今駆除されるのだ」

ごふっ、とクラウスは鼻から血を吹き出す。身体はただの一撃で限界を迎えつつある。
ロンドン対策本部の勇者たちの攻撃が次々と炸裂していく、クラウスの一撃はネフィリムの体に風穴を穿った。
今の自分にできることはもう見守ることだけだ、毅然とした表情でクラウスは時代の推移を見守る。
数々の連撃を受けてもネフィリムは生きていたが星の意志と呼ばれた彼女が現れた時に全てが決した。
方舟は浄化され、ネフィリムが放った攻撃が彼女自身を打ちのめす、皮肉にも自分の一撃で彼女は終わったのだ。
ノヴァの勝利宣言と共に一瞬緊張の糸が途切れ、左膝から崩れ落ちそうになる、だがクラウスが立て直す前に彼らが来る。

『クラァウス!』

≪旦那ァ!≫

スティーブンとザップが駆けつけ、両側からクラウスを支える、血塗れのクラウスを、自分が汚れることなど気にせずに。
クラウスは少しだけ驚いた表情をしたが、すぐに穏やかな笑みを浮かべた、スティーブンもザップも大事ないようで安心したのだ。

『勝ったな、クラウス』

≪けどよ、この怪我は何だよ旦那、これ左袖千切れてるしコレ内側からの出血だぜ?≫

「フッ、最後に少々無茶をしてね」

いつもと変わらないような会話、スティーブンの言葉で勝利をようやく実感し、ザップの言葉で自分が生きていることを実感した。
クラウスは一人にあらず、これがライブラという組織、世界の均衡の守り手たちだ。
だがこれは終わりではない、始まりなのだ、永遠の凪という時代の始まりだ。

「すまない、手を貸してくれ」

『ああ、ここまでよくやったな』

≪しゃーねーな、でもまあ旦那が生きててよかったぜ≫

スティーブンとザップに両側から抱えられてクラウスは歩き始める、未来(あす)という光に向かって。
三人の顔は笑っていた、勝利を□み締めてライブラはゆっくりと神の庭を後にする。

≪んじゃ、ロンドン戻ったらパーッと一杯やろうぜ!旦那!≫

『おいおい、クラウスが重傷だぞ、今日くらい休ませてやれよザップ』

「いや、たまには勝利の美酒に酔うのも悪くない――帰ろう、ロンドンへ!」

去り際に皆に向かって頭を下げるとクラウスたちライブラは神の庭を後にした。

>神の庭ALL

【これにてクラウス、スティーブン、ザップのレスはエピローグに続きます、物語完結本当におめでとうございます!】

2日前 No.1902

時代の騎士 @sable ★gJN2ImybZg_yFt

【神界/神の庭/シノ・クリーク】

「お願い、届いて!私達の最後の意地...!」

残る体力を全て出し尽くした一撃の後、シノはゆっくりと濁流目掛けて落ちて行った。あのひと振りが届いていれば自分は助かる。新たな時代を迎えられる。次々に炸裂する味方の攻撃は、どれもネフィリムの命を削り取る程強力なものだったが、それでもヤツは倒れない。どれだけ弱らせても倒せないことには意味がなく、異次元から呼び寄せられた方舟や、大災害の嵐もやむことはない。有利に見えて窮地を脱せずにいる勇者達だが...シノは奇跡を見た。温かく柔らかな光。包み込まれるような安堵感の正体は、シノが頑なに信じることを拒んできた神様。新たな時代を掴む戦いに加わることを選んだ、もう一人の勇者だ。彼女は特に刃を向けるわけでもネフィリムを威嚇するわけでもないが、その存在自体がヤツにとっての脅威だったらしい。方舟は向きを変え、襲い来る厄災もそれに倣う。世界の法則そのものが塗り替わったかのようだった。

(お母さん!)

落下しながらも、その温かさに必死で手を伸ばす。お母さんじゃないことはわかってるけど、あんなに温かくてホッとする人はお母さん以来なんだ。せめてこの手を握って欲しい...ずっと頑張ってきた娘を褒めて欲しい。叶わぬ願いと知りながらも、シノは母を求めていた。
やがてその身は地面に横たえられたが、波に流されることも、嵐に吹き飛ばされることもない。戦いは終わった。忌まわしい偽りの神の姿はどこにもなく、枕元には一輪の愛らしい花が一つ。神の時代の終焉と、新たな時代の到来が、このワンシーンに納まっていた。

「あっ、ヴァレーリアさん!

...行っちゃった。もう!」

お礼を言う間も無くヴァレーリアは輸送機に乗り込み、昔からの仲間達と一緒にどこかへ飛び去って行ってしまった。自分も早くセシルとクロエに会いに行きたいが、今は休みたい。共に苦難を乗り越えた仲間達と、平和を満喫したい。難しいことを考えるのはそれからで十分だ。

「帰ろ、皆!ロンドンが待ってるから!」

邪魔にならないようにポニーテールにしていた髪をおろし、皆の方に振り返る。いつ終わるとも知れない戦いの中、常に皆を引っ張ってくれたノヴァ将軍。サグメに人類を信頼してもらうための戦いを共にした、ヴィクトーリアとスターロード。そして離れていても互いを信じて戦い抜いた仲間達。掛け替えのない素晴らしい仲間に恵まれて、シノはとても幸せだった。何度も絶望の淵に立たされたり、暗黒面との戦いに苦しんだりしてきたけど、終わり良ければ総て良しっていうのはこれの事なんだろう。今の幸せがあるだけで全部帳消しになるような気がする。
心からの笑みを浮かべ、黒髪を揺らしてはしゃぐシノの姿は、これまでの彼女からは想像もつかない程に、年頃の女の子らしいものだった。

>ヴァレーリア、神の庭ALL

2日前 No.1903

Futo・Volde @nonoji2002 ★0hekQLL3eX_JdE

【神界/神の庭/スターロード】

「殺ったんだよな?」

実はいうともう何が何だかわからない。
気付けば、静寂と共に月明かりが俺たちを照らしていて、そこには“偽神”の痕跡なんて何も残っちゃいなかった。方舟も。意外と呆気ない幕引きは件のロナンの事を思い出すが、今回は“俺”や“ガーディアンズ”の力ではなく偏に“ロンドン対策本部全員”の力だ。
しかしまぁ、慣れないことはするもんじゃないな。オーブの力を奥の手として使ったわけだけど、体の負担がすごい。正直立ってるのがやっとだ。まぁここに居る対策本部のメンバーのほとんどがボロボロなわけだけど。帰ったらまずは熱いシャワーを浴びたいところだ。

「よいしょっ、と」

こちらに深々と頭を下げる司令官を見つめつつ、その辺の岩に腰かける。ミラノで帰るとしよう。ロケットたちに連絡しなくちゃな。本当に実感がわかないけど、確かに俺たちは“勝利”を、“凪の時代”を掴んだ。それを物語るのに欠かせないのは“涙”だろうな。彼女から溢れる感情を眺め、少し俺自身もその“おこぼれ”を貰いながら、ロケットに通信する。

「ああ、無事……じゃないけど、全部終わったよ。迎え寄越してくれ、疲れて動く気にもならないからな」
――“ああ? まったく仕方ねぇな、そこで待ってろ”
「悪いな」

二言三言かわして通信を切る。こういう時に仲間がいるっていうのは悪くないなって。いままで自分がチームを統率するなんて思ってもなかったから仲間の良さなんて知らなくて当たり前だったんだけど。ロケットにガモーラ、グルートにドラックス。皆かけがえのない仲間。ここでの活動が出来たのも、ガーディアンズのバックアップもあったからこそ。

「ああ、帰ろう。ロンドンに」

結わいていた髪を解いて仲間のいる方に振り向くシノ。
あの銀髪の少女と戦ったときから、ヴィクトーリアと彼女と共にここまで来た。
これまでの印象とは打って変わって、心からの笑みを浮かべ、年頃の女の子らしくはしゃぐ彼女に一言聞こえるか聞こえないか考えずに俺は呟く。まぁ、聞こえようが聞こえまいがどっちでも良いんだけどさ。とにかくこれが“凪の時代”なんだな。

――“ハッチ開けるからジェットでこっち来いよ”
「オーケー、今そっち行くよ。ロンドンに戻ってくれ。あっちのバーで祝杯と行きたいからな」

オレンジと青のミラノ号が上空に見えてきたところでロケットからの通信。
ああ、ったくめんどくさいな。でもここまで来てくれたわけだし、さっさとジェットで乗りこむとしよう。腰を上げて、いつものように上空へ。ハッチ開けてくれてるって言ってたし、どうせならドラックスがサルベージしてくれても良かったんじゃないか?まぁいいか、とりあえず戻ろう、みんなのところに。ああ、そうだその前に。

「アンタたちと一緒に戦えて誇りだ。また機会があれば今度は酒の席で会いたいね。それじゃあ俺は先にお暇させてもらうよ。最期になるけど、“ありがとう”」

皆を上から見下ろしながら軽く手を振って言いたいことだけ。既に帰還しちゃった人も多いけど仕方ないな。この戦いで彼らと共に戦ったことで学んだことも多いし、これから“宇宙を守る”うえで役立つだろう。出会った奴らはみんな強い奴ばかり。出来る事なら敵に回したくないね。

>神の庭ALL

 【完結おめでとうございます!この後、スターロードはエピローグに移ります】

2日前 No.1904

紅き獅子 @zero45 ★LmmmVQnyhu_w96

【神界/神の庭/レオニード・クロムハート】

 神々の黄昏を最後まで生き抜き、地上に焔を放って総てを焼き尽したとされる炎の巨人"スルト"。彼の巨人が振るった魔剣を再現するかの如く、天をも貫く真紅の巨剣を生成した獅子は、全身全霊を賭けて剣を振り下ろし、浄化の焔で総てを焼滅せんとする。やがて一撃を放ち終えた彼の肉体は重力に従うままに落下を開始して、下へ下へと堕ちて行く。既に身体を動かす余力すら使い果たした様で、堕ちて濁流に呑まれる以外に道は無い様だった。
 ――しかし、導き出した結論を覆す奇跡が、此処に起こる。偽わりの神の前に姿を顕した、正しき"神"が方舟を静止させ、浄化させると共に偽神へと追い返す。さながらそれは、因果応報の如し。

「――神は救世主では無いが、破壊者でも無い……ただ、人の行く末を見守り続けているだけだ」

 世界に君臨しようとした悪神は消滅を迎え、星の意志は最後に半身だけ此方に振り返っては再び姿を消した。その一連の光景を、瞬きせずに見届けた彼は誰にも聞こえない程の声量で呟く。世界を瞬く間に塗り替えるだけの力を持っては居るが、決してその力を使って世界に干渉する事は無い。人の意志が世界を変えて行く姿を、優しく見守っているだけの存在なのだと、悟る。

「……美しい物だな、この世界と言うのは」

 静寂に閉ざされた庭園を照らし出す清らかな月光を身に浴びながら、"凪の始まり"を象徴するかの様に庭の中心に咲いた可憐な白い花を見て思わず感嘆の言葉を漏らす。災厄は過ぎ去り、"永遠の凪"への第一歩を人類は踏み出した。我々人類が次に課されるであろう使命は、迫り来る災厄を打ち払い、"永遠の凪"を確固たる物にする事――決して花を枯らす事は許されない、立派な花園を創り上げなければならないのだ。

「――そうだな、帰ろう」

 共に苦境を乗り越えて来た仲間達の方を振り返るシノの言葉に応える。一先ず世界の存亡を賭けた戦いは終わりを迎えた。まだ自身の戦いは終わってはいないが、少しだけなら余韻に浸る事も許されるだろう。だから、先ずはロンドンに帰ってこの喜びを分かち合うとしよう……今だけは自身を縛る鎖の存在を、忘れて。

>神の庭ALL


【完結おめでとうございます。この後、レオニードはエピローグに続く予定です】

2日前 No.1905

black @bass3 ★m3411KbiOz_JdE

【神界/神の庭/女王付近/足立透&マガツイザナギ(同化中)】

「終わった……ね」

ネフィリムが消え去るのを確認して力緩めたらどっと疲れて思わず膝から崩れ落ちる。まぁ、かなり危なかったけど“粋な演出”もあって無事にハッピーエンドって……

(そうか……)

自分の姿が消え始めている。どうやら、この世界でエピローグってわけにはいかないらしい……やれやれ、戻れたら“やりたいこと”結構浮かんでたんだけどな

「さって……ひと足早いけどボクは自分の世界に還ることになりそうです」

ゆっくり立ち上がって近くにいる女王にlこっそり耳打ちする。勝利の余韻に浸ってる場面に水を差すのは冷める。それに、ボクは“こういうポジション”にいる様なキャラじゃない。皆に別れを惜しまれたり、見送られたりってのは柄じゃないし、正直どうしていいか分からない。いつもみたいにヘタ打ってこの場の雰囲気壊すのも今回だけはさけたい。だから、ユース君にも告げずに女王だけに伝えることにした。

「色々ありましたが……まぁ、悪くなかったです」

そして本来なら”こういう感想”を言えるキャラでもない。普段だったらハッピーエンド確定した瞬間に退場とかふざけたクソゲー、とか。“明日”にボクはいらないってわけね、とか。そういう捻くれた感情が生まれてもいいはずなんだけど。そういう気に全然ならないんだよねぇ……

「あっ……もし、よかったら伝言を。あの子……確かセシルだったかな。“キミが返したくれた答え、少しは理解できた気がする”って」

それだけ伝えて女王と、勝利に湧くロンドン陣営から離れる。まぁ、女王直々に伝えることないだろうけど、女王の遣いみたいのが伝えてくれるのを願おう。もっとも仮にセシルに伝言が届いたとしてなんのことか思い当たる保証もないんけど。なにげないやり取りだったしね。でもそれでいい。ユース君には……それこそなんて伝えたらいいか分からない。まぁもし言うなら“ありがとう”……かな。いや、やっぱ口にはできそうにないや。

(それじゃ……“明日”に還るとしますか……)

静かに。それこそ凪の様に穏やかな気持ちで勝利に湧くロンドン陣営を眺めたのがボクのこの世界での最後の記憶だった。

>女王、神の庭ALL

【足立透@ペルソナ4シリーズ。ネフィリムとの決着後に力を使い切った影響でこの世界に留まれなくなり元の世界に帰還。最後は彼らしくない穏やかさでこの世界を後にした】

【これにて足立のこの世界での出番を終了します。後は元の世界に戻った足立を1回描写してこの物語の出番も終了します。お相手頂いた方ありがとうございました。なお、ファビアンはいきなりロンドン帰還後のエピローグからはじめる予定です。最後に本編完結おめでとうございます。この場に立ち会えたことをなにより嬉しく思います】

1日前 No.1906

ヴィクトーリア・ダールグリュン @infernity☆ABoQ4DiOf0I ★PSVita=4CwMLylD2t

『神界/神の庭/ヴィクトーリア・ダールグリュン』

対策本部の戦士達が放った攻撃が偽神に次々と当たっていく。
直後に本物の神が降臨した。
そんなに長く本物の神はこの場に存在しなかったが、しかとその姿を見た。
本物の神は偽神に一撃を叩き込み、偽神は断末魔を上げる間もなく、その姿を消した。
偽神が消え去ったことにより、荒れていた周囲も徐々に静かになっていく。

「私達が勝ちましたのね」

偽神がいた場所には偽神の姿はなく、代わりに白い花が咲いていた。
偽神との戦いに勝ったという事実を認識するのに少々時間が掛かった。
勝ったことは紛れのない事実なのだが、壮大だった故かあまり実感がない。

共に行動していた仲間の一人であるシノは付き物が取れたのか、
ポニーテールにしていた髪を降ろし年相応にはしゃぐ。
そしてもう一人、スターロード。彼とも行動していた期間が短いが、一緒に頑張ることができた。
ヴィクトーリアはまだ17歳なので、酒の席で一緒に酒を飲むのは最低でも3年後だが。
(vividstreike!では18歳なので実質2年)
二人とは付き合いは短いとはいえ、ヴィクトーリアは「ありがとう」と感謝の言葉を送る。

「(心:サグメさん、運命を変えることが出来ましたわ・・・)」

以前戦った稀神サグメと名乗った少女に言われたことを思い出してそう思いながら、
ヴィクトーリアは空を見上げ、「いつかどこかでお会いしましょう」と呟く。

「ええ、帰りましょう皆のもとへ」

ロンドン対策本部にはヴィクトーリアの仲間、四人が待ってる。
四人とは何時も会っているのに、また皆に会えるという嬉しさが込み上げてくる。
また皆の声が聞きたい。皆の顔を見たいと心を踊らせながら、
ヴィクトーリアも神の庭からロンドン対策本部へと帰還していく。
その途中優しい風が吹き、ヴィクトーリアの髪と服を軽く揺らした。

>>神の庭ALL

【本編完結おめでとうございます。こちらも(たぶん長い)エピローグに入ります】

1日前 No.1907

英国女王 @infernus☆XQ6phrzcKMtR ★F7MrHN45jw_Q1n

【神界/神の庭/クイーン・エリザベス5世】

悠久にも思える方舟との拮抗。徐々に味方の絶対防御が押し負けていく感触が肌を伝う中、女王は激戦の果てに、真なる神の姿をその双眸で然と捉えていた。
彼女はただ、そこに在るだけ。存在するだけで周囲を浄化し、世界の法則すらも塗り替える星の意志の存在に、女王は深い畏敬の念を抱く。
星の意志の協力が得られなければ、自分達はここへ辿り着くことすらも出来なかっただろう。新たなる凪の時代を手に入れられたのは、彼女の助太刀があったからに他ならない。
神聖なる力によって浄化され、方向を転換する方舟。邪悪なる破滅の舟は、大いなる希望の舟となりて、世界を乱す偽神を穿つべく一直線に突き進んでいく。
結果として、ネフィリムは自分自身が呼び寄せた大災厄によって、その身を滅ぼされることとなった。静寂が訪れた神の庭には、一輪の白い花が咲き誇る。

「この結果は、全ての人員の奮闘の成果です。私は国家を代表して、この戦いに身を投じた者達全員に、感謝を述べさせて頂きます」

ノヴァに続いて、女王もイギリス軍、及びここまで共に戦ってくれた者達の奮闘に感謝の言葉を捧げる。この内の誰か一人でもが欠けていたならば、この戦いで勝利を収めることは出来なかっただろう。
王族らしく、気品ある振る舞いで礼をする女王に、足立が声を掛ける。他の皆はまだ気付いていないようだが、彼の身体は徐々に薄くなり始めていた。
足立の口から述べられたのは、一足先に帰るという言葉と、セシルという少女への伝言。エリザベスは彼女と面識を持ってはいなかったが、伝言を授かったからには、責任を持って当人に届けなければなるまい。

「貴方と共に戦えたことを、私は本当に嬉しく思います。どうか、貴方自身の世界でも、ご武運を」

女王がそう告げると同時に、彼の姿は完全に消えて見えなくなった。異世界の者にとって、本来この世界の結末など、どうでもいいことであったのに違いない。
それなのにも関わらず、自身の命を危険に晒してまで、最終決戦へ馳せ参じてくれたことには、なんと礼を述べればいいのだろう。彼もまた、勇者の一人であることに間違いはない。
エリザベスは心の中で、足立に対する最大限の賛辞をもう一度贈りつつ、先頭に立って神の庭を後にする。それはさながら、戦勝を記念するパレードの行軍であるかのようであった。

>ウィル・S・シヴァルリィ、ユース・ベネルド、シノ・クリーク、ヴァレーリア・ニカロノワ、足立透、ヴィクトーリア・ダールグリュン、クラウス・V・ラインヘルツ、スターロード、オーネット、リプレイサー
【これにて女王もエピローグへ移行します】

14時間前 No.1908
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