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 ( なりきり掲示板(フリー) )
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初心者大歓迎 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★wDk6ay47NY_EP8

クリックありがとうございます。
そして興味と関心を持っていただけた事に感謝を。

こんにちは。
始めましての方は初めまして。

このスレはなりきり掲示板(フリー)にスレ建て予定の現在、別の掲示板円板でも建てられている
2005年8月12日に始まった、アニメや漫画、ゲームのみならず映画といった
様々な映画、小説、アニメ、マンガ、ゲーム、歴史の人物、現実の兵器etc…
文字通り全ジャンル(オリジナルキャラや作品含めて)キャラクターになりきりを行ったり、個々人で勢力を作り戦争をしたり
魔法やら超能力、銃撃戦や肉弾戦やイベントなどを行ったり
かたや日常生活を行ったりなどほぼ何でもありのスレです。
本来は雑談も行えるのですが、それに関してはルールで説明します。

参加するに当って無理には勧めませんしサブ記事のルールのみ知り覚えていただけるだけでも十分です。
しかし雰囲気やキャラの作り方を掴んだり参考になる為本家のウィキを見ることを推奨します。
詳しくはCRP雑談Wikiで検索か募集板でのリンクでのホームページでご確認を。

詳しくは本スレのサブ記事にて

この世界で何をするのか、それは貴方次第です。
それではプッシュスタート!

3年前 No.0
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C.M.S.C 3st witch Squadron/C.M.S.C海上拠点トォウテ @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

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8ヶ月前 No.361

彩夜 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=25Q2sdcr0r

【アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂外部(大聖堂前通り)/彩夜】


「ええ。貴方もお疲れ様、ニハちゃん」

労いの言葉をかけるオペレーターアンドロイドに向き直り、微笑み返してあだ名を呼ぶ。

ーー何故、彼女をそう呼ぶのか。それは、アルカナ28という名前だけでは味気ない、と感じた彩夜なりに知恵を絞り出して考えたのである。


ネーミングセンスが独特であるが、彩夜なりに歩み寄る姿勢を示している。


「うん、私が来た。ゼノ……お姉ちゃん」

久々に会う相手に対して気分が高揚し、機嫌が良い猫のように甘えてしまう。

「邪魔じゃ、なかった……よかった」

どうやら問題はないようだと安堵した。基本マイペースな彩夜だが、彼女なりに周りの雰囲気を読もうとして失敗したようだ。


とんでもない実力者で知られる彼女も、その素顔は割と不器用なのである。


「カエルム、ね……ん、覚えた。よろしく」


反芻するように相手の名前を呼び、嬉しそうに笑顔を見せた。彼の纏う気配は清浄ではあるが、不思議と心地よく感じる。


両者に対して外見相応の反応を示す。

これでも、かつては“銀翼公”と呼ばれていた上位吸血鬼で、とんでもない実力者であるーーだいぶ、俗世に染まってはいるが。それでも、全盛の頃より上を目指そうとしている。

それでも、生きた年数と経験ではエデシアやカエルムの方が上ではあるが。


「ええ、門の影響の可能性が高い。明らかに異常、何か大きな災厄の前触れ、か……」

と簡潔に考えを述べた。実際、既に起きているような状態だが。だが、それすらも余波に過ぎないとしたらーー

「ーーフラグ、立った」

周囲の空間が歪み、幻魔の群れが姿を現した。


「戦闘データを得る為、かも……ん、綺麗な花には棘があるって思い知らせてあげる」


エデシアの言葉に頷いて答え、ローブの下から腰に帯びたブロードソードを抜いて構える。


「造魔までいるなんて……サンプルとか必要かしら?」

幻魔のうち名のある高等幻魔、特に造魔の開発者は既に滅ぼされた筈だ。まだ生き残りが居たのか、あるいはーー

調べれば何か分かるかもしれないと考え、アルカナ28に問いかける。

尤も、造魔の製法を知っている、というより気づいている為、複雑な感情を抱いているが。

「誘いに乗るのも一つの手。むしろ見せつけてあげましょう」

自分達を敵に回した事を後悔させてやる、と言わんばかりに七色に偏光する瞳を向け、口元に笑みを浮かべる。


「お見事。次は、私ーー」


先に動いたカエルムの華麗な技に感嘆し、それに続こうと地上の敵を見据える。空いた左手を翳すと、大気中の水分が集まって複数の氷塊を形成する。それらを魔力で加速させ、次々と幻魔兵の群れ目掛けて機銃掃射の如く撃ち出す。



>エデシア、アルカナ28 >>354 、カエルム >>356

8ヶ月前 No.362

光子王 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【地球/南米/ノヴァ・プロスペクト/古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊】

真空パックの中身が見て、古見敦也は驚かず寧ろ予想通りの最悪な想像が目前に写る。
そして驚愕するが無く傍から見れば、呆然と立ち尽くすように見えるが俯き、表情は読み取れない。
リトル・グレイと骸骨の化け物の答えに対して

「分からない…かつての持っていた記憶に関係する物が見つかるんじゃないかって辿って来た」

嘘とも本当取れないような言葉を吐いて答えるが何かの感情を必死で抑えている。
震えて手を震わせているが、もしかして恐怖や怯えを感じているのかもしれない
無理も無い普通の人間ならば耐える事などは出来ない、得体の知れない連中が目の前で本来人だった物を――
理解できないのが普通だろう、普通ならば

「セレーネの連中が此処に居ると!!……だが居たのはグレイ型宇宙人…よくわからん喋る化け物が居た」

セレーネ、確かにそう敦也は大声で喚く様に口にするがこの単語にグレイと幻魔と呼ばれた化け物がどう反応するのかを見ているようにも見える。

「お前等はなんだ?答えないなら国連やAFTAが黙ってないぞ」

震えながら敦也が彼らに敢えて答えないであろう相手の正体を問う。
もちろん素直に答えるとは思っていない、これを二人組がどう捉えるのか
しかし彼に付いて何も知らなければ迷い込んだか収容された者にしか見えないだろう



【ホラーSFで良いんですかね、そう言われれば確かにそうですね…元ネタって何かあるんですか?】

8ヶ月前 No.363

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_Ekb

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/リコンカスターズ他】

古見敦也の言葉を受けて両人外は大きくそしてギョロリとした両目をニィっと笑わせる。どうやら正体について感づかれたらしい。

骸骨の化け物
「ワシ等を知らんと言う事は侵入者か。やれやれ連中から取引を持ちかけた割に雑な仕事をしてくれるな」
クリプトン(リトル・グレイ)
「ワイか?ワイはクリプト星からやって来たクリプト237や。よろしゅーな…って挨拶しとる場合かー!殴り込みや!」

リトル・グレイ型の方は案外普通に答えた(上に一人で乗り突っ込みまでした)が直ぐに態度を変えて怒鳴り、
近くに居た他のクリプトン達と共に腰にぶら下げていた光線銃らしき兵器を構えている。骸骨の化け物方は自分一人で納得していると言った様子。
恐らく古見敦也等の侵入は施設全体に伝わっただろう。此処に居るのはクリプト星人を自称するリトルグレイが12匹。
手にはいかにもそれらしい光線銃の様な物を握っている。そして骸骨の化け物…

ギルデンスタン(骸骨の化け物)
「だがイキのいいムシケラは歓迎するぞ。何せここに送られるのはこの宇宙猿(クリプトン)がさらって来たデクばかりだから素材としては良いが
新鮮さと活力に欠けるふふふ…喜べムシケラよ幻魔界一の科学者であるワシ。ギルデンスタンが直々に貴様を新しい息子の素材にしてやろう」

一人納得しているかと思いきや急に芝居がかった笑い声をあげて此方も簡単に正体を明かす。古見敦也は「幻魔」と言うキーワードについて二つアタリをつけた
がどうやら正解は宇宙では無くこの星の地下に広がる空洞状の異世界…「魔界」の住人の方の幻魔だった様だ。しかもギルデンスタンとは有名な高等幻魔。
自称する通り造魔と呼ばれる人工的に製造された特殊な幻魔を数多生み出し、遥か昔から人に害をなす存在。だが2004年「パリ襲撃事件」の際にギルデンスタンは
幻魔に滅ぼされし鬼の一族の力を宿す侍。鬼武者達によって滅ぼされた筈。その後幻魔事態人間界で散見される事はあっても組織だった行動は無かったのだが

そもそも連中が言っている事自体真実かどうか確かめる術はない。自称宇宙人と自称死んだはずの幻魔。信じろと言う方が難しい。
だがそうなると目の前に居るのは何かと言う別の問題が出てくる。そして自称二名は人工的に古見敦也等を生かして帰す気はない様だ。
自分の素性を簡単に明らかにしたと言う事はすなわち侵入者を絶対に逃がさないと言う自信の表れなのだろう。両者の間に緊張感が高まる中それは突然起きた
今まで下の「工場」を移していた大型ディスプレイの映像が切り替わり、人型ロボットらしき物が写しだされた。と同時にこの第三者が語り始める。

ハイデン博士
「<<ついにここに入る者が現れたか。私はサミュエル・ハイデン博士元UAC(火星開拓を担っていた巨大企業)で今はセレーネ科学技術省に籍を置いている。
この様な姿だが人間だ。最もテレストリアル(地球生まれ地球育ちの人間を指す言葉)に受けが悪いがね…すまない話が逸れたな。まず私の説明を聞いてほしい
君は行方不明者の捜索に来た国連かそれに類する組織の諜報員なのだろう。AFTAでは無いなFIB(AFTAのCIA等を統合した中央情報局)のエージェントにしては
君はいささか不用心すぎる…また話が逸れたな。まず答えを言おう君が探している行方不明者と大量の失踪者はほぼ全てここ<ノヴァ・プロスペクト>に"いた"
過去形なのは殆ど彼等クリプトンと幻魔達に<引き渡した>からだ。ではなぜそんな事をしたか?当然知りたいだろう。少し長い話になる>>」

ディスプレイに映し出された人物…と言っていいのか。兎に角サミュエル・ハイデン博士を名乗る人物はつらつらと古見等に語り始める。話が長く脱線する辺り
学者や教授"らしい"理屈っぽさと話し好きな感じが良く現れていた。尚検索するとハイデン博士と言う人物は実在した。UAC所属と言うのも間違いはない。
最もUAC火星支部は「とある事故」で消滅し、ハイデン博士自身も行方不明者リスト入りしているのだが…

ハイデン博士
「<<我々はファスト・トラベルやポータル形成等テレポートテクノロジー…簡単に言えば瞬間移動装置を実用化している。地球では珍しい様だが之は事実だ。
そしてそれは単に<移動>するだけでなく時に<繋がる>事がある。そう我々はこの南米の地でポータルを開いた際に彼等…幻魔とクリプトンと出会ってしまった
一方は魔界の住人。もう一方は地球外知的生命体。この接触は基本的に不幸な事態しか起きえない…それは私自身経験済みだ>>」

つまりクリプトンと幻魔は、セレーネ共和国が南米紛争でテレポートテクノロジーを運用中、偶発的に遭遇してしまったというのだ。そしてハイデン博士の
不幸な事態の経験とはUAC火星基地での悲劇の事を指す。過去UACでも連邦軍と共同で極秘裏に瞬間移動装置の研究が行われていたが様々な理由で実験は失敗。
ポータルを開いた先は「魔界」であり、地獄からあふれ出た悪魔達の手によりわずか3日でUAC職員6万8千人が犠牲となった。その後UAC火星基地は当時の軍が
核攻撃を行い基地自体は消滅。表向きには基地核融合炉の暴走による自爆となっている(古見程なら真実の情報も引き出せるだろう)
尚当時のポータルテクノロジー及びUAC火星基地責任者はこのサミュエル・ハイデン博士である。

ハイデン博士
「<<私は火星で起きた不幸な事故を二度と繰り返さない様誓った。そして今回のアウトワールド…我々は魔界等外界をそう呼んでいる。と接触してしまった際
彼等と交渉する事にした。幸いにも今私が属しているセレーネ科学技術省には外界生命体と交渉する術があった。そして私達は彼等が欲する物を提供する事
それによって武力衝突を避け、更に進み交易をも可能としたのだ。之はセレーネだけでなく人類の大きな進歩と言っても過言では無い>>」

欲する物を提供…之は考える必要すら無いだろう。つまりこのハイデン博士はクリプトンと幻魔に南米の現地人を引き渡していたのだ。
とは言っても直接セレーネが直接行っていた訳では無く、実行していたのは瞬間移動やアブダクションに長けたクリプトンや幻魔達の様だ。
謎の連続失踪事件の真相は、生贄を差し出す事で異世界・星間戦争を防いでいたと言う事になる…ハイデン博士の言い分を信じるならの話ではあるが。
だが本人は気づいていない様だが「交易をも可能にした」とこぼしている。つまり単に戦争を防いでいるだけでなく、セレーネは恩恵を受けているのだろう。

ハイデン博士
「<<納得できないかね?もし君が今以上により良い解決策を持っているなら是非提示して欲しい。私は起きてしまった事態に対して現実的に対処したのだ。
物事はどこかで理想と現実の区別を着けねばならない。たとえそれが理想と違っていたもだ…さて之で私の話は終わりだ。もし君が私の話を理解してくれて
このまま引き下がると言うのであれば、私達は君に手出しはしないと約束しよう。だがもし違う結論に至ったなら…私は地球と全人類を異種族殲滅戦争の
危機から救うためにあらゆる手段を講じるつもりだ>>」

長くそして非常に衝撃的な話は漸く終わった。感情的になる点や飲みこめない点も多々あっただろう。だがハイデン博士の言う事に全く利が無い訳では無い
それもまた理解できるだろう。因みに何故見逃すのかというと

ハイデン博士
「<<暴力的解決は最終手段であり私はそれを実行する事を望まない。セレーネ共和国が南米に侵攻したというのに…という疑問を持つかもしれないが
私はあくまで科学技術省の一職員であり政治に対して口出しは出来ない…ふむもう一つ聞きたそうだな何故こんな危険な事をしたか…かね?
ポータル…転送技術自体は既に確立したと言っても過言では無い。だが同時に我々人類は新しい扉を開いた。アウトワールドの開拓…新しい世界への適応は
何時か誰かが必ずやらねばならない事だ。そして私はその分野を専門としている。それが答えだ>>」

そう言い終えると室内の全員が古見の返答を黙って見守っている。幸いクリプトンや幻魔が抜け駆けをする…と言う気配は無い。

> 古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊


【確かにジャンルの分類としては不適当かもしれません。DOOM、鬼武者、デストロイオールヒューマンズ等が元ネタです特に最後のが全くホラーで無い】

8ヶ月前 No.364

不確定な蝿/ヤギと男と男と壁と @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/????】【コーヒーにマテ茶をぶち込む様な暴挙】


<ふむ――丁寧な御説明、誠に感謝しようサミュエル・ハイデン博士…しかし“ソレ”はあくまで(其方)にとっての最善策であろう?>


唐突に聞こえ出すのは…一歩間違えれば空耳の様な―その癖“声”として認識できれば途端に良く通る朗らかなそんな低い声

――(博士)の一連の冷静且つ適切な解説と説明、澱みなく過ぎたその言葉に対する彼(古見敦也)の返答を待ち、異様な静寂がその場を支配する中…まさしく(ムシケラ)の羽音と共に、青年(古見)の右肩に小鳥か何か(サイズは相当小さいが)の様にピタリととまるは南米固有種のハネオレホソバエ。


見た限り、超小型の偵察用インセクトドローンやその類では無いらしい。見たまんま本物の(ハエ)なのは間違いない。少なくとも(外見)は


<彼(古見)の判断は彼の自由、彼の背後にいる彼が奉ずべき組織の最終的な判断もまた然り――同じ事だ。だが“我々”としては其方の“やり方”は看破出来ない――侵略者の口から出るのならば尚更の事。あの当時“火星”で起きた惨事は――起こるべくして起きたのだ。広げるべきでない領域に手を出したツケに過ぎん。そして“危機”は最早其れだけでは済まない処まで来ている。――無論、我々も同じ轍を踏んだからこそ言える事だ。貢の真似事をして顔色を伺ったところで衝突は避けられん。>


それは(屈する)という形を有耶無耶にしたに過ぎない。――そも支払われた(代価)は、紛れも無い“人間”なのだから。


と妙に流暢な(ハエ)は続ける。


<青年、判断を間違えるな。――(救う)の意味を履き違えるな。わかっているだろうが彼らが言うよりとっくの昔から“人類に逃げ場無し”なのだ。>


≫古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊、バイデン博士、リコンカスターズ他


【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/上空/SSB-4A(米情報軍 第14特殊作戦航空団所属コールサイン“リャマバス”)/????、????、????、??】

本来ならば大量の投下用航空兵器や各種誘導爆弾、もしくは輸送される拡張作戦モジュールやイントルード・ポッド(侵入鞘)やその運用要員、追加投入の無人兵器や航空機の類で満たされているであろうウェポン・ベイ兼カーゴ・ベイとも言える様なこのただっ広く、非常灯の赤に満たされた空間、その中央にポツンと一つ、何の変哲も無い木製の一般的な円形の家庭用ホームテーブル、脚がやや長めなのを除くと所謂(卓袱台)にも該当する様な逸れ――円卓と言うには余りにも庶民的な…恐ろしく場違いな事間違い無しなソレの四方から囲む――これまた奇妙な四つの影。


一人は陸軍のサービスドレスユニフォーム姿に式典にでも出るかの様にネクタイまでキリッと決めたスキンヘッドに黒のベレー帽の黒人系の偉丈夫な軍人。

一人は、一昔前の陸軍のウッドランドパターンBDUに身を包んだ白髪交じりのオールバックの黒髪をした中年のヒョロッとした背格好の白人の軍人。


一人は、情報軍標準の作戦用行動スマートスニーキングスーツに、やはり制式品のExoまで装備した何処と無く中東系の顔立ちをした特殊部隊員。


一人は四肢を持ち比較的人間に近い姿だが、赤い1つの単眼と4つの補助眼を持つ。一対の腕のほかに胸部に小さい副腕を備えているという明らかな人外――もとい…“エイリアン”―何故か白衣を羽織い、頭には何故かコック帽が乗っかっている。


余りにも統一性というモノに欠けきったこれらの面々は――テーブルを囲んで直立しながら思い思いの格好、一人は文字通り(考える人)の様な有様で、もう一人はアレなクスリでもやり過ぎたピルヘッド(薬中)めいた凄まじい顔芸的表情のまま泡を吹きつつ微動だにせず、もう一人はそんな二名を何処か諦めた様な表情で見据え、最後のエイリアンは人外ながらも、この中では一番真っ当な(瞑想)を以ってその精神をナニカに集中させていた。

――




パイロット「…真面目な話、あの連中は本当に何なんだろうな。」

コ・パイロット「さあな――ある種の電波集団ってモノだろう、しかもコレに限れば“比喩”じゃ無いから困ったもんだよ。」

危険空域を飛ぶのは酷く(慣れて)はいるものの、現状SAFが完全に航空優勢/制空権を失っている南米の奥地の空域をこの(空飛ぶ海苔)の一枚は、それこそ未確認飛行物体宜しく飛び回っている。AFTA本国軍による南米地権回復作戦。――(矛)が現状、ジャングルで足止めを食らっている以上、本来ならば平行して進められる予定であった(新しい段階)への移行を行程を成す一つの(駒)としての行動を開始する。


≫対象無し。

8ヶ月前 No.365

ケース・オレンジ(”掃き溜め”にて) @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

【アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂外部(大聖堂前通り)/ゼノン・エデシア「」、アルカナ28<オペレーター>、???×多数、????、????】


<ええ、御気遣いありがとう。Miss.サヤ、――詳細は現時点ではまだ不明ですが、有り得ない話では無いでしょう。元よりこの地域は“門”の不安定化が顕著ですからこうも容易に空間転移が行使可能な点を見ても間違いありません。>

――ガゴゴンッ

オオワッシャ「■■■■!!」

向かって回転ソー宜しく切り刻まんと彼(カエルム)へと迫った後、華麗且つ大胆に蹴り飛ばされた二体の幻魔(パズー)はそのまま片方の集団のリーダーである(オオワッシャ)へと吹きとぶ形になったが、当の(オオワッシャ)の方は無造作に平打ちで振るった大斧で飛ばされてきたそれらの部下(バズー)を更に弾き飛ばして動じもしないままに唸り声を上げ肩に大斧を担ぎつつ、わらわらと大鉈を構えながら押し寄せる部下の幻魔の集団(バズー)に、敵を指差して示し、次々とけしかけて行く。

―――

牽制で放たれる地上に降り立った“賢者”の二梃拳銃――発射機構にそぐわない恐ろしい連射速度、恐らくは尋常の代物では無いであろうそのリボルバー(スペス&カリタス)の火線で直に着弾した数体のバズーはのけぞり、弾かれ、奇妙な踊りを舞う用に右往左往して蜂の巣になって往く。

その一方で、けしかけられたバズーの集団は、先ほどの様に身を丸めて、回転ソー宜しく高速で回転して迫って行くモノ、大鉈を構えて俊敏に斬り掛かるモノと其々である。

其処へ続けて仕掛けて往くのは、大気中の水分を魔力で凝縮し、凍結させた鋭利な氷塊を機銃掃射宜しく殺到するバズーの一群に撃ち込んだ、多数が回避する間も無く被弾してそのまま貫かれて倒れるか磔になって動かなくなる…しかし、貫かれながらも回転して突破するモノ、そのまま切り掛かって行くモノ、と残存したモノもそれなりにいる様だ、何より全ての(幻魔)に共通して言えるのが、その特有の人外バイタリティ…つまり相当しぶといという点だ。

「それじゃサヤちゃん、合わせて仕掛けるとしようか!」

そして氷塊の弾幕による全体攻撃に伴い、ソレヘ呼応する様に突貫――とんっと一つ駆け出す間も無く滑空する様に路面スレスレを往く白い影、その先に腰溜めで突き出された無骨で長く太い刃は向かって来る数体をまんま串刺しにする形で貫き、その向こう側の建物の壁に諸共突き立てる。

ズシュウウ!

ブンッ――

そうして返す形でバーベキューの串抜き宜しくそれら(バズー)の骸から剣身を引き抜きつつ、――自分へ隙を見逃さずに振り下ろされた(オオワッシャ)の大斧の一撃を肩越しに翳したクレイモアで受け止め弾きながら身を翻し、大振りの一撃を弾かれ一瞬の行動のディレイが発生した足軽頭的な幻魔を逆袈裟で一閃――派手な血飛沫越しに二分割された(オオワッシャ)の宙に浮いた遺骸越しにどう考えても高速で振り回したり叩き切ったりする様な得物ではない
クレイモアを振るいぬめる血糊を振り払う。

「――やっぱし、例の“取引”に関連する動きがあるんだろう…――故意的以外の理由が見つからないし。」

<(幻魔)はあくまで副次目標(オプション)ですので今回の作戦での検体採集は除外して頂いて大丈夫です。Miss.サヤ、Miss.エデシア―― 一応残留物の調査は後続の班が行う予定ですので>

支給品の通信用ラクリマ(人工魔水晶)もとい多機能情報魔導結晶体経由で彼女(彩夜)と彼(カエルム)の視界に複数の情報表示が踊る。



(視界表示)

―主要目標・禁忌魔導品類の違法取引現場の確保・制圧―

(当局が把握している“禁忌魔導品”の目録とイメージ画像――16世紀のディオニシウス像※内容物に問題有り・規程純度以上の黄金の蜂蜜酒・etc)

対象・カンツェル・ブラックマーケットのエージェント(代理人)

―規定事項…抵抗する対象及び関係者に対する無制限の実力行使許可―



「隠密作戦も何もこうも派手にやってんだから本来の“目標”がトンズラしてても驚かないけど…さて、どうなるか。」


<空間転移反応、魔力集束が複数個所で確認出来ました。座標を表示します。>


「品切れには程遠いって訳か」

再び現れ始めるのは最初に出現していたゾルム系統の歩兵型(造魔)とバズー、それらの指揮を取るオオワッシャで構成された混成部隊、最初の戦闘で残存していた分を含めるとかなりの数になる。

骨が折れるねぇ…と溜め息を一つこぼしながらも、(俗世精霊)は両手持ちのクレイモアを利き手片腕に持ち替え――空いた左手には自身の槍(ミスティルテイン)を顕現させる。

「この連中がこの通りからバラける前に片を付けるよ。サヤちゃんは右側を、カエルムのお兄さんには抜け駆けして出て行こうとする連中を頼もうか。」

――

既に開かれた戦端、真夜中のヒトならざるモノたちの暗闘。

―そしてその顛末を監視する複数の(目)

――



≪CCC(指揮通信車)、こちら(鳥目)。OPより引き続き監視を継続中――“外野※G.O.Cに於ける評議会執行/介入部門の比喩”の要員二名と――KTE(即知脅威存在)群との交戦は尚も続く模様。――ハリウッド映画二〜三本分のチャンバラとドンパチだ。いい加減“我々”も動いた方が良いんじゃないですかい?班長≫

≪指揮通信車より(鳥目)、態々あちらから“協定”を持ち出して今回の事案の対処を買って出たんだ。――我々はそれを承諾した以上、反故にする訳にもいかん――とお偉方は考えているらしい。判ったんなら現状を維持せよ。≫

≪了解≫

単純な話、連中(魔導諸国評議会執行/介入部門の紋章官)のボロが出始めたら手ぐすね引いて待ってる自分達の出番が来る訳だ(直接的ではないが、排撃班による“後始末”を手伝う事にはなるだろう)

それに当然、既にこの状況を(マーク)しているのは自分たち(世界オカルト連合)のみではないのも確かな事になる。

―――




≫カエルム、彩夜

8ヶ月前 No.366

SAF第21戦闘探索小隊/米情報軍d-4分隊 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

【地球/南米/ネグロ川方面(上流・防衛線・旧主戦場前方40キロ地点)/SAF第21戦闘探索小隊(ハンター21※マルコ・アルバレス大尉以下12名編成)、AFTA情報軍特殊検索群d-4分隊(デルタ4※ジョンソン・ウィラード大佐以下8名編成、大佐以外の要員は周囲に潜伏→行動開始。)、情報軍無人兵器パッケージ】


ウィラード大佐(心※――少々時間を掛け過ぎた。)

TATATATATATATATATATATA!

銃撃は相変わらず集中させているが、見ている分でもあのヨウカイ(傘化け)が殆ど凌ぎ切っているのは明白であり、その受け方と挙動から見ても(見切り)を付け始めている事を射線越し、もっといえばトリガー越しに(大佐)は感じ取る――時間があればもう少し(楽しんで)いられたが、一連の白兵戦の合間に“入り込んで”来た(脳集波暗号化通信)より――この部隊の特異性…その運用形態的には珍しく直属の(作戦司令部)から作戦行動中の(指示変更)、内容は即ち当初から予定されていた“プランA”の部分的廃案及び二つ目のオプション(予備案)である“プランB”が発動段階に昇順した事を意味したモノだった。

ガゴッ

BOSYU!

DOGOOOON!

目視射撃からACRの銃身下(アンダーバレル)に装着されている擲弾筒(XM450グレネードランチャー)、戦術バイザー越しのレーザー照準で大方の相手の(間合い)を見計らった投射間隔での指向性空中炸裂(エアバースト)モードに選択したソレ(40mm多用途グレネード弾)を射出、多少被弾しながらも抜刀し、周囲を威圧させるほどの剣気を放ちつつ距離を詰めんとするヨウカイ(傘化け)のやや頭上へとこの手の火器としてはかなりの高初速で飛来した40mmグレネード弾は制御された位置で炸裂し、下方へ吹き抜ける様な爆圧と致死性の破片を浴びせ掛ける。

ウィラード大佐≪デルタ0よりオールデルタ、司令部より(コード・リオ)発動通達、――作戦行動指針を“プランB”へ変更する。≫

同時に其方へ標準射撃姿勢を維持したまま弾倉を交換しつつ――この撹拌された魔女の大鍋めいた局地戦の場で彼我の意識さえハッキリしていれば先ず、電子的な妨害を受ける事は無いEVE(Elan-Vital Energy※第六生命エネルギー波)通信での戦端を開いた各隊員及び、未だ潜伏中の隊員へと呼び掛ける。

そんな大佐の口元の表情は何処となく苦笑いを含んでいた。

ウィラード大佐「(お決まりの流れ)…か、しかし最初からそうしておくべきだったろうに」

―――



コルヴス少佐「………………」

よく喋る女だ、というのが(敵特務部隊)の“指揮官”に相対した際に■■■■■■が覚えた第一印象であった、死人に口無しを地でゆく無口な屍兵(ゴーレム兵)達とは対照的にまるでその分を補う様に舌の廻る相手だが――やる事なす事に無駄な動きは無く的確この上ない。

そして相手(ナンバー07)が口にした訳知り的な台詞…――には特に反応は示さない。(それら)は最早“過ぎてしまった”事だ。

この男を構成する(我)の比率など分かったモノでも無い。ある意味(焼き直し)の様な有様なのだから、実の処彼の電脳であれ生体の神経中枢であれど、それは当の昔に(使い物)にならなくなってしまっている。脳死も同然の状態である筈のこの男を人たらしめる意識、自我(ゴースト)が果たして何処に在るのか―――そもそも(ソレ)がまだ(在るのか)すら分かっていない。

一つ言えるのはそういう意味で、一般的な義体化兵士としての常識が通用しないという点。

身体的さらに言えば義体的な意味での電装障害――通常であれば強力なEMP兵器による攻撃を受けた時点でシステム負荷の軽減やダメージの最小化の為、強制的にリミッターが掛かる筈のソレらの保安機構を強引に無視してこの男は(動く)ことが出来る。

尤もその時点でナニカが妙だと相手も感付く筈だが

ボッ―

ルイス軍曹「…がっ!?」

マルコ大尉「――!!」

迷いなく放られたパルスグレネードが地面に着き起爆する寸前、くるりと片手をスナップして何時の間にか握っていたTAGOTナックルダスター、戦闘義体用
高振動破砕近接兵装を地面に叩き付け、フルパワーの高振動と共に――地面に沿った指向性のマイクロウェーブが放出される。衝撃と共にパルスグレネードは再び宙へと弾き飛ばされ頭上で炸裂、伝う振動は抜け目なく指揮系統を潰さんとする彼女(ナンバー07)では無く、シールドを斬り裂かれつつ放たれた散弾で肩越しに少なからず被弾して姿勢が崩れている軍曹と、更にその向こうの今にも、あの凶悪な切れ味の鉈、単純明快に投擲されたソレで真っ二つ待ったなしの大尉の二人の足元で衝撃を発生させ、少々荒っぽい形に成るが吹き飛ばす形でその間近な死神の鎌から逃れさせる。

同時に、地面に突き刺したナックルダスターを足場に、跳躍――頭上からSR-47A2 SOPMODを装填済みの弾倉一本分、叩き込む様に執拗に連射しつつ踏み潰しにでも掛かる様な勢いの無慈悲な蹴り下ろしで粉砕せんとする。

――



コッ

暁「!!ッ」

ドッ―――

ズガッ

この密林地帯で複数の屍兵(ゴーレム兵)相手に大立ち回りを演じている東洋人の傭兵―――は(つい先ほど投げ込んだ)筈のM67破砕手榴弾が、硬質な感触と共に自身の足元に返って来て転がるのを目先で認識した瞬間には、その場で跳躍して両腕を交差させ頭を庇い、身を丸めながら付近の樹木へとダイヴせんとしたが…直後の爆風で自然、その樹木に叩き付けられる形に成る。

が、衝撃で怯んでいられるような時間も無い為、そのままリングロープよろしく樹木をしならせて立ち直りつつ…

暁「…まだくたばって無かったか、タフな連中だよ。」

とごちながらも、

暁「手を変え品を変えってトコか」

掠った頬から血を滲ませつつオリハルコンナイフで火花を散らして鍔競り合い、尚且つ片方へ隙を見せれば其処へ致命的な付け込みが出来る位置を崩さない二体の連携した攻め込み――何時ぞやCOSMOSの兵員と極東の樹海でやり合った際の事を思い出す。連中も十二分に(異質)だが、今し方相手にしているこの屍兵(ゴーレム兵)の異質さはまた別のモノと言える。

早々に飽きさせやしないって訳だと口にしながら、飛来したアンカーショット、もう片方の高周波振動粒子ブレードの剣閃共々最早躱し続けて何度目になるかも億劫――射線にとうとう捉えられてしまったが

ギャリリリリリ…

寧ろ(このタイミング)を傭兵は待っていたらしい。直撃は避けて、空振りで通過し掛けたアンカーを逃さず左手で捕え、パージされる時間を与えずに5割ほどに部分的に増強ビルドアップしたAMスーツの瞬間的な怪力を以って、グイッと(引き寄せ)る。

ジャゴッ

同時に逆手で持ち替えていた得物で受け止めていたもう片方の屍兵の一撃越しに、AMスーツの手首に仕込まれた12ゲージのスラッグショットが至近距離で火を噴く。此処までずっとナイフでの近接戦で凌ぎを削り続けていた処に変調子を加え不意を打った形に成る。

DODOGON!

二連続発砲の効果を見遣る前に身を引きつつ、先刻引き寄せたもう一体(アンカーショット装備タイプ)を、フルパワーに近い筋力増強で文字通り(ブン回し)、付近の木々へ叩き付けながら――仕込み散弾銃の不意打ちを与えたもう一体へ巻き込む形で激突させる。

――――



一方のベネズエラ州陸軍の特殊部隊員の方は――

ギーレ少尉(心※へっ…そこそこやれる奴が出て来たか)

視力の回復が追い付いていない事に加え、負傷に次ぐ負傷で実質片手だけで斬り合うには到底荷の重い相手である事は紛れも無いというのは交戦中の本人が一番理解していた――が、此処は戦場だ。悪い事と言うのは畳み掛けてくるのが常なのだとこれまで思い知らされて来ていた兵士は、殆ど気配と空気の動き、振動のみで判断して、くだんの予測困難な屍兵(ゴーレム兵)特有の(痩せた男)殺法、―しかも明らかに先程まで相手して来た個体に比べるとキレも速度も更に洗練された手練れだ。

ギーレ少尉「――消耗品にしちゃあやるじゃねぇか」

尤もその点(消耗品)に関しては己も他人の事を言えたモノじゃないが――痛覚は鈍り、ただ聴覚と集中力のみが高まっていく。明らかに押され気味の交え続けた剣戟の合間、バックステップで後退して敵から距離を取り―本日何度目か、最早分からないExoスーツの(オーバードライブ)を発動させる。

―――



DOGOON!

BOOOM!

ZUGAAAN!

(中身)を巻き終えた4〜5機のT.A.R.O.Nドローンは支援砲撃で飛来したEMPブラスト弾によるカウンターで割と短時間の間に全て撃墜された。――UAV OFFLAINの表示が視界の戦術情報の傍で踊る中、二、三射ごとに別の射撃位置へと配置転換しつつ――電子戦環境下故か補正機器に余り頼らないが、その割には非常に精度の高い狙撃を以って、少なくない数の屍兵(ゴーレム兵)の上半身を吹き飛ばしつつ――

ブッシュマン「この御人形さん方の指揮官殿をさがさにゃならんが…―――しっかし“コード・リオ”ねぇ」

何処となく、意外な様子で先程伝達された(作戦行動の段階変更)に何か思う処が有る様に、情報軍の前哨狙撃兵はそんな呟きを漏らしている。

――



ロベルト伍長「リロードする!」

ハンター21小隊隊員「――カバー」

一方、背中合わせで死角を補いながら、混戦の中で残存しているハンター21の隊員達は移動と遮蔽を繰り返しながら、一度指揮官と合流すべくやや広めに散った密林内で銃弾をばら撒きつつ足早に移動していく。部隊として見ると既に全滅判定を貰ってもおかしくない程に頭数は減ってしまっている。

ロベルト伍長「兎に角、軍曹や隊長と合流しなければ…」

ハンター21小隊隊員「今はそれしか無い。」




≫リコンカスターズ機械化索敵部隊、リコンカスターズ特務部隊、コマンダー07、傘化け、ネグロ川方面ALL

7ヶ月前 No.367

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_Ekb

【地球/南米/ネグロ川方面(上流防衛線・旧主戦場前方40キロ地点)/奪還軍】

ナンバー07
「やっぱり…ただのウィンズロー・アコードのサイブリット兵じゃ無かった…ね!」

衝撃波が自分が投げた鉈を含め周辺一帯に広まり草木を伝播した瞬間、ルイス軍曹からその衝撃波に乗る様にシールドにガンブレードを喰い込ませたまま離れた
しかしそれでも尚上を取られた状態から放たれたコルヴス少佐の弾倉一本分のライフル弾は全部とはいかないが確実に女指揮官へと命中している
距離を取って相対した際、セレーネ特殊部隊の女指揮官の肩や腹部には穴が空きそこから血が流れていた。だが一番血を出しているのは口からであった。
どうも先ほどから見ていると戦闘以外で何やら負荷がかかって、口や鼻から血を出しているらしい。仮面越しなので分かり辛いがマスクの穴の開いた部分からは
血涙の如く血が流れ落ち、まるで呪いの仮面の様になっていた。その上良く見ると投げた大鉈を手に持っている。どうやら弾かれた物を退避する際回収した様だ。

ナンバー07
「ナンバー07より全部隊に通達…ハァハァ…撤退するよ。各自ランデブーポイントまで規定に従って後退。傘のお化けさん!聞こえた!逃げるよー!アハハハ!」

そして出血するセレーネ特殊部隊の女指揮官事自称ナンバー07はウィラード大佐と刃を交える傘化けにも聞こえる様大声で撤退を指示した。
先ほどからそういったそぶりは見せていたが事ここに至っては"勝てない"と判断したのだろう。態々声に出したのは傘化けの為かもしれない。
だがどうやって逃げるつもりか。ナンバー07は負傷して武器は鉈一本。情報軍と合流したハンター21の方が現状人数では圧倒的に勝っている。

暁を相手にしていた高周波ブレード装備とアンカーショット装備の二匹は勝利出来ずとも相打ち位にはなると考えていた(正確には操っている07がだが)
しかしその期待は簡単に裏切られる事になる。高周波ブレード装備のゴーレム兵に至近距離から放たれた12ゲージスラッグ弾は命中箇所に大穴を開けた
元々運動性で相手を翻弄して戦うタイプの生体兵器だ。こういった武器には弱い(特に生体兵器自体ショットガンに弱いと言うのはBSAAが実証済みである)
そのままアンカーショット装備タイプも振り回され、衝突した二匹ははじけ飛んで南米の密林の奥深くへと吹き飛んでいった。遠くからボッと火が付く音が
聞こえたので恐らく死亡した為隠滅装置が作動したのだろう。この二匹以外暁の周囲に反応は見られなかったどうやらさすがに品切れの様だ。

ギーレ少尉等ハンター21残存部隊と戦っているゴーレム兵も同じく現在戦っているのが最後だ。おまけにギーレ少尉と刃を交えていた個体は指揮官である
ナンバー07とのリンクが切れた為、急激に動きが悪くなる。之なら消耗したギーレ少尉でも他の隊員等のサポートがあれば倒す事が出来るだろう。
ここにいるゴーレム兵を始末すると漸く辺りに静寂が訪れる。

だがブッシュマン等離れた地点にいる情報軍の隊員等には之で終わりではない事が直ぐに分かる。セレーネ側の航空機が此方に高速で接近しているからだ。
恐らくゴーレム兵を降ろした時の様に回収に来たペリカン型輸送機だろう。どうやら残存部隊事空爆で焼き払うと言う選択はしなかったらしい。
だが敵が来ることには変わりはない。どうなるか油断は出来ないだろう。

> 傘化け ハンター21他

7ヶ月前 No.368

朔夜 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=25Q2sdcr0r

【返信が遅れて大変申し訳ないです。レスを分けて返します】



【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東区・青龍路/居酒屋「けいおす」/ラルア・ナートホテプ】


東区の青龍路、今は無き九龍城砦を彷彿とする街。其処にある和洋折衷めいた建物。看板に記された平仮名四文字、けいおすの名が存在感を漂わせる。


「ふう、暑い暑いーー」


店内の奥にある一室、傷痕が刻まれた褐色肌に白髪赫眼の女性ーーラルアが水に浸した布で体を拭いていた。傍らには例の怪人が身につけていた仮面が置かれている。


あの後、治療やら事情説明を行ったりとなんやかんやあったが、事態収束に貢献した民間協力者という事にして穏便に済ませてもらえた。

巨人に踏まれるような目に遭ったが、当の本人はピンピンしている。


「さて、とーー」


ーー着替えを済ませた後、カウンターに立っている。店の一角にある席を空けている。これからくるお客様の為の予約席だ。命の恩人へのささやかなお返し、楽しんでもらえると幸いだ。


年甲斐も無く心を弾ませながら準備を進めていく。

>C.M.S.C >>361 、東区ALL

7ヶ月前 No.369

光子王 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【すぐ返そうと思っていたのですが展開を幾つも思いついて悩んだのとモチベーションの浮き沈みが激しくて書けませんでした申し訳ありません】
【0号ガイバーに殖装すると周囲に衝撃波が発生するのと服分解されるんで注意してくださいね】
【地球/南米/ノヴァ・プロスペクト/古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊】

しかし予想にも相手は自ら自分達の正体をあっけなく明かした。
グレイ型宇宙人はクリプト星からやって来たクリプト237と名乗り
一人で挨拶し、一人で突っ込んだ後同じ複数のクリプト人があからさまな光線銃を持って出てくる。

そしてもう一人幻魔と呼ばれていた骸骨の化け物はどうやら宇宙の破壊者の幻魔ではなく
地下に広がる異世界、ある意味では地底世界の一つと言える魔界の存在である幻魔の一人
自らを科学者呼びギルデンスタンと名乗る。そちらは息子の素材―恐らくは新しい造魔にするつもりなのか

何れにしろこの状況は古見敦也にとっては良いと呼べるものではない。
この二人?は生かして返すつもりはないのは明白だった
しかしそんな状況でも彼は身構える様子は無く、隙だらけでただ立ち止まっている。
襲いかかれば対応できるのかそんな時に大型ディスプレイの一つが切り替わり、
人型ロボットらしき物―工場に居る作業用とは違うのが現れ、そしてその人物は彼に話しかける。
その際に自らをサミュエル・ハイデン博士、火星開拓を担っていた巨大企業にしていたセレーネの科学技術省の人間らしい。

「通信端末に更に通信端末を介している…というわけではなさそうだ」

人間を自称するハイデン博士の姿を見て最初はもう一台の通信機越しから写しているのかと思えば
そんな技術力が無い連中ではないだろうし用心深いから二台の通信機越しに喋っているとでもない限りは
する理由も無い。とすると既にこのハイデン博士は肉体を失っているのかあるいは…

「…説明か、なら聞かせて貰おうじゃない?あんた等がこんな事をしているのを」

とりあえずこうなった理由を説明して貰えるのならしてもらおうなぜこんな事が出来るのかを。
但しそれを鵜呑みにするつもりはないが、この場に置いて相手の言い分を聞くことで何かを得られるかもしれない
此処で切れて暴れることは簡単だが、敢えてそれを古見敦也はしない。
相手に付いて何も知らず否定するのは簡単だからしない此処まで来たのだって只の好奇心や興味という理由だけではないから耳を傾けた。

ハイデン博士の説明によるとセレーネ共和国は既に瞬間移動装置の類を完成させておりそれが時に別の場所に繋がる。
それは別の次元や世界あるいは惑星という意味も含まれており、それが南米にて瞬間移動装置をさせたら目の前の
クリプト人と幻魔と遭遇した。この時に口振り的にハイデン博士はかつて別の未知との遭遇に遭ったらしく
それがどんな体験かはわからない。しかし友好的な物ではないのは明らかで不幸な事態に巻き込まれたようだ。
ハイデン博士はその経験からクリプト人と幻魔と交渉した。

「…その姿になったならある意味ではその結論に至るか」

皮肉でもなんでもなく、文字通り身体に刻まれて得た教訓。
暴力には訴え出ても勝てないと判断したそしてなまじ交渉できる力を持っていたからこそ
このような悪夢のような人間屠殺場が出来てしまった。
敦也はそのままハイデン博士の話を黙して聞き続けた。
ハイデン博士は現実的に出来る手段を行使したに過ぎないと
理想と現実の区別を着けねばならない。たとえそれが理想と違っていてと付け加えて。

この言葉は古見敦也は決して否定できなかった、現実問題出来ることと出来ないことがあるのも事実
彼は単純に捉えることができない為尊敬する人物とは違い、それでその人物を助けてきたこともある。
サミュエル・ハイデン博士は筋を通している、とも取れた。
だが、突然何処からか低い声が聞こえる。

>><ふむ――丁寧な御説明、誠に感謝しようサミュエル・ハイデン博士…しかし“ソレ”はあくまで(其方)にとっての最善策であろう?>

「え?」

思わず声が出て周囲を見渡せば誰も居ないと思えば何かが右肩に付いた気配ですぐに気づくがそこにはハエが一匹。
そしてそのハエから驚くことに同じ声が聞こえるが、内心なんだこの状況はと思いつつもハエの言葉は決して無視できない所か
その身体以上の重みと信念が込められていた。その内に古見敦也にも直に向けられる。

>><青年、判断を間違えるな。――(救う)の意味を履き違えるな。わかっているだろうが彼らが言うよりとっくの昔から“人類に逃げ場無し”なのだ。>

「わーってるよ、んなこと。だけどハイデン博士も確かに間違ってないことを言ってるんだよ」

ハエに一旦視線を向けた後すぐに大型モニターに視線を向ける敦也。

「アンタがしたことはある意味では人間という豊富で増え続ける資源を有効活用し人を減らして地球の環境再生に貢献したとも言えなくも無い」

地球はどう思っているかは分からないけどね、と付け加え

「そして理想と現実の区別を着けなくちゃいけない。そりゃあ出来ることと出来ないことがあるのは当然、妥協も必要さ」

至極当たり前のことを言っているし普通の人はそうやって大人になっていく
自然と気づいていく、そんなものだ。
しかし―――

「身体張って得た経験なら尚更説得力あるさ、理解はしなくもない。でもその言葉に個人として納得は出来ないんだよ。
アンタが連中に売り渡した人達にだって家族や大切な人は居たはず、その帰りを待っている人達はその想いはどうなるんだ?
今も待ち続けているだろう…全員志願したのなら百歩譲ったとして自分の意思だ、止められしない。しかしそんな者は何人居る?
その人たちに人類の大きな進歩の為に犠牲になった、だから仕方なかったとでも言うのか?」

確実に半分以上所か一人もいないはずだ敦也はノヴァ・プロスペクトに来る前に失踪者の家族や恋人、友人にも
聞き込んだ。全員は無理でも相応の数は自らの足で尋ねて歩いて回ったがそれでも心配する者達は大勢居て
帰りを待ち続けている。そんな人たちを見た上でハイデン博士の言っている言葉は個人では絶対に納得出来るものではなかった。
話を聞けば尚更

「戦争を防いでアウトワールドの開拓―そんな題目を掲げてるが無関係の人間をましてや弱者を利用して
利益を得ている邪悪と何が変わらない!?」

自分達は手を下してないと言うがどう言おうが結局、自分達の起こした負債を他人の命で支払わせているだけ
その命で利益を得たセレーネは最早如何なることも行える危険な存在でしかない。

「俺はそんな事納得出来ない妥協出来ない、それをしてしまえば本当に大事なものすら仕方ないで犠牲にしてしまえる…
そんな人間になるのは嫌だ!!そんな事をするぐらいなら戦う道を選ぶ!!」

自分の命を削ってでも見知らぬ誰かを救った人間を知っているからこそ、なりたくない。
だからこそ古見敦也は現実を知り、その人にはなれないことを理解しながら追い求める。
その上で提示する答えとは単純明快にして一つだった。

「解決策なんてない、人類に逃げ場無し出会うべくして出会った…
ならば滅ぶか滅ぼすかしかない!!!最早これは生存競争だ!」

強大な敵に対する対抗因子が彼に言わせるのか
明らかに様子がおかしく、敦也の目には螺旋が渦巻いている。
何者かに言わされているかあるいは代弁しているのか
何れにしろ対抗因子を極限かそれ以上に高められている敦也は言わずにはいられない。

「人類とは汎用戦闘生物…闘争によって進化してきた!!
その程度の衝突で生き残れないのならばその程度でしかない!
それが俺達の摂理!!俺達に与えられた権利だ!!それを行使し生き延びるのが本能にして義務だ!
ハイデンそれをお前が放棄したに過ぎない!放棄した者には死しかない!」

人類の起源は平行宇宙・次元・世界全てにおいて当然異なる。
敦也の言っている言葉は所詮人の一面に過ぎない。
だが間違いなく今この世界の人類には必要な性。

「逃げる必要は無い!!!死ぬまで戦うだけだ!」

>クリプト237、ギルデンスタン、ハイデン博士、ハエ?、all

【いや只単に思っただけですんで不快でしたら謝罪します。鬼武者以外分からないですねはい…】

7ヶ月前 No.370

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_Ekb

【レスはお気になさらず。服が脱げる…と言うのはよく分かりませんが(強制的に周囲脱衣?)】
【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/リコンカスターズ 幻魔 クリプトン】

古見敦也と乱入者のハエの返答聞き、肩をすくめる様な仕草をするハイデン博士。完全にロボットにしか見えないがこうした仕草は確かに人間らしさがある。

ハイデン博士
「<<どうやら我々は分かり合えない様だ。実に残念な事だ。君とも恐らく君(古見)を利用して侵入してきたハエの姿の君ともね。
だが言っておこう。犠牲無くして未来はない。人類はそうして常に新大陸を開拓して来たのだ。それは歴史が証明している。
そして…私同様君達は"強者"であって弱者の側では無い。私達と君達の違いは弱者をどう振り回すかだけだ。では失礼しよう>>」

通信が切れると緊張感が戻ってくる。何時の間にか骸骨の幻魔事ギルデンスタンの姿は無く部屋には光線銃を構えたクリプトンしかいなかった。
問題はここからだろう。相手がどの程度の力いや戦力を保有しているかそしてそれに対応出来るのか。だがこの施設の性質上セレーネの正規軍が
殺到して来る様な事は無いだろう。つまり敵は基本的にこのクリプトンと幻魔だけと考えていいはずだ。そして同時に上で何か大きな物音が響く。
恐らく侵入経路を封鎖されたに違いない。連中の野望を阻止する以前に目の前の敵を何とかしなければ古見達が次の犠牲者となってしまう。

部屋に居るのはクリプトン型エイリアン12匹。だが光線銃を放つかと思いきや片腕を振わせ何か儀式的な動作を行っている。
次の瞬間古見は凄まじい頭痛を感じる事だろう。脳に直接針を刺される様な感覚…サイオニック(超能力)の一つである洗脳技術マインドコントロールだ。
今は頭痛で済んでいるが完全に決まればジョルリめいたクグツ化してしまう。そうなれば助ける者が現状居ない古見にとって致命的だ。
マインドコントロール等精神攻撃に対抗するには何より意志力が物を言う。もし古見が一般的あるいは意思が弱いタイプであれば初手で決まっていただろう。
そうでなくてもこの大蛇が頭の中でのたうちまわる様な苦痛は耐えがたいものがある。半包囲された状態でのサイオニック攻撃に対してどうするか

またハエに対しても同じようにサイオニック攻撃が飛んできた。此方は一般的なテレキネシスだ。手を触れず物体を自由自在に動かす超能力。
動きを止めて捕獲でもするつもりだろうか。ただハエなら分かるかもしれないがクリプトン型のサイオニックは決して強くはない。
レベルでいったら下の方だ。先天的に高いサイオニックや魔術能力を持っていたり、それに対する防御技能を会得している或いはPSYを防ぐ防御装置等があれば
防御する事は決して難しくはない。とはいってもまさか行き成りこんなリトル・グレイ型のクリプトンがサイオニックを放って来るとは思わなかっただろう
それ故奇襲攻撃となった利が向こうにはある。

クリプト237
「動くんや無いで〜にーちゃん(古見)は動かなかったら命だけは助けたる。ハエの方は今キンチョール持って来るから観念しいや」

余裕の笑みを浮かべるクリプト237。更に後ろの空間が歪みだし、その「ゆがみ」の中から新しく幻魔が2匹現れた。
先ほど工場に居た四つ脚の幻魔だ。データによればパリ襲撃事件以降現れた新型造魔「ゾルム」型であると分かる。ただその外見は大きく変わっており
和風の衣装は完全に現代的な軍用戦闘服に変わっており、手に持った武器もただの刀ではなさそうだ(ご丁寧に片方は本当にスプレー型の殺虫剤を持っていた)
之だけ見ても幻魔とセレーネの繋がりが深い事が分かるだろう。さてこの絶体絶命の事態にどう対処するのだろうか。

> 古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊 ハエ(???) ALL


【いや方向性をしっかり定めるのは大事ですし。後設定は原作より変わってるので設定スレの方にちくちく投下していきます】

7ヶ月前 No.371

Lumen Sage @makita ★Android=1ZJoxJicBJ

【 アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂付近地上/カエルム(ルーメンの賢者正装) 】

 サヤの嬉しそうな純粋な笑顔を見ると、時期が時期なだけに吸血鬼少女のコスチュームに見えてしまわないこともないが、その子どものような外見にはそぐわない超越的実力を鑑みれば実際に「吸血鬼」なのかもしれないとふと考える。実在していたとしても今更驚くことでもないが。

「ところで本当に吸血鬼だったりするのか? 確か太陽の光に弱いと聞いたことがあるが…」

 実際の吸血鬼の性質がどのようなものなのか不明で(幻魔たちを牽制しながら)念のためにサヤに尋ねた。
 月と太陽、闇と光を司ってきた古き二つの一族。賢者はその後者に当たる。光といっても自身を介して放出されたエネルギーは最早ただの陽光とは言えないだろう。今は能力を使用していないが味方にとって悪影響が出るなどということがあれば洒落にはならない。

「ふっ…部下への扱いが荒いといつか逃げられるんじゃないか?」

 蹴飛ばされたバスーを斧で弾き飛ばすオオワッシャに、通じているか定かではない英語で皮肉を零す。それでも手をゆるめる隙など与えないほどになかなかの生命力を持った幻魔達は不断の攻撃を受けつつも次々に此方へとけしかけてきた。
 サヤが機関銃の如く掃射する氷弾が向かってくる敵の勢いを緩め、同時に常人の目には白い影としか映らないであろうほどの速度でエデシアが地面スレスレで滑空するように敵集団へと突っ込んでいく。まるで彼女自身が一本の大きな白い矢になったかのように、気付けば直線上の敵が剣に貫かれていた。その後のエデシアの動きも隙はなく、オオワッシャを二断して葬った。
 血糊を振り払う動作で戦いが一段落したことを悟れば、気掛かりな文言に首を傾げる。

「例の取引?」

 疑問に呼応するように眼前には情報が視覚化して表示されたが、自分にはそれがいったいどの様な価値があるのか全く想像さえつかない。
 ブラックマーケットというからには表沙汰には出来ない代物を扱っていることは事実なのだろうが、禁忌魔導品などと言われてもファンタジー世界の知識は皆無なものでと自嘲気味に笑った。

「了解……。次から次へとどんどん湧いてくるな」

 抜け駆けする連中の対処を頼まれ、再び顕れた幻魔の群を見据えつつ承諾する。さて、と呟けば二丁の拳銃をおさめ、聴いたこともない、だが人間であるなら誰しも懐かしみその意味を理解することが出来る不思議な響きを持った言語で詠唱した。エノク語と呼ばれる神々の古き言語は、彼らと契約を結んだ者であれば、呼び出さんという意識を持ちさえすれば自ずとその舌は言葉を紡ぐ。
 その言葉に導かれたように宙には幾つかの円陣が現れ、その黄金に輝く光の中から鳥人を彷彿とさせる神々しき異形達が姿を表す。2、3メートルはあるであろう大きな身体は全体的に白い装甲で覆われており背中には白い鳥の翼。手には金色の錫杖や弓が握られ、彼らは顕れるなり幻魔達をカエルムの代わりに牽制する。
 まさか彼らが大天使などとその見た目から信じられないだろうが、頭上に戴くヘイロウ(光輪)と翼が、彼らをそれであると示唆している。

>エデシア、サヤ

7ヶ月前 No.372

ありふれた次元世界の一戦線 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_O5T

【とある次元世界/評議会軍第○○○加盟世界駐留方面地上軍vs異種族(アラクニドバグズ)】

――曇り空、というにも些か暗過ぎる、もうもうと上がる黒煙が限り無く大気を覆い、煙の中で渦巻く。

かつては豊かな緑の田園地帯を誇った大地は色彩を失い。灼熱の業火に焼かれた大地に点々と並ぶのは、執拗に損壊され焼かれた夥しい数の奇怪な(ナニカ)の屍骸――幾つもの阻止陣地を突破、蹂躙し一方的且つ圧倒的な物量を以って(この世界)へ雪崩れ込んで来た(脅威)の一つ。単に虫と呼ぶには大き過ぎ、何よりその兇暴性と異様なまでの攻撃性そして何より明らかに

(この世界)に存在しないモノ達

(この世界)に居てはならぬモノ達

招かれざる異邦(異星)の怪物(アラクニドバグズ)――その大群。



踏み場も無い程に足元の土を焦がし転り小山を作った金属製の空薬莢、掘られてからそれなりに時間の経った地面の乾いた匂いと、咽返る様な硝煙と篭った血の匂い。――小刻みに揺れる振動は明らかに(次の波)が押し寄せてくる前触れに違いない、それも大した間も無く。

陣地に詰める紺色の軍服姿の兵士たちの手に携えられ塹壕越しに斉射に備え並べられた制式ライフルの銃身がかたかたと微かな音を立てて揺れる。

備え付けの機関銃の射手は銃把を握り、給弾手はアモケースから弾帯を引きずり出しベルトリンクを確認して再装填の用意を済ませる。

各陣地に布陣する中隊の指揮官は手元の気晶式画像表示型の座標図と見遣りながら双眼鏡を使って“ソレら”が迫り来ているであろう方角を監視する。



陣地の兵士たちが(敵)を視認する以前から、既に漸減は始まっていた。上空を幾つかの爆撃艇や爆撃機、そしてその護衛と補助の戦闘攻撃機の編隊が十数、兵士たちの頭上を過ぎ去ってゆき姿が見えなくなる、それから十数秒ほど経ってから地平線のあちら側から爆音が連続して轟いて来る。後方から強力なプラズマを放ってくる砲兵めいたプラズマ・バグの排除も目的だろう

航空攻撃が終わり切らない内に、後方に布陣した複数の砲兵大隊が、重榴弾砲・榴弾砲・速射式ロケット弾による阻止砲火を開始、耳を弄する砲声が幾つも重なって連続で響き、そこに合いの手を入れるように風を切る大量のロケット弾の噴進音、無数の黒い軌跡を残して面での制圧を試みる様に、盛大な火花と爆炎が見えてくる。

―そして

<スネクトヤ!ヘネアルティ!ライカ!各基、各機関砲座、斉射始め!>

仕上げに開始される――陣地の兵士らの後方上方より、その巨体を浮かべた黒鋼の数基の(城)とでも形容出来そうな(V式機動要塞)――空中航行可能な兵器としては割かし過剰な火力を誇るソレら

――やはり(この世界)産ではない異邦の巨大兵器は、その全方位に備えられた大口径の回転式機関砲及び、機銃・副砲群の対地斉射を開始。

しかしこの時とうとう望遠装置を使用している地上の兵員に目視可能な距離へ――姿を現し始める“ソレら”―黒っぽい体色に黄色のストライプ―、視覚に該当する器官を外見上は確認できない、優に十万近い数で、尚且つ熾烈且つ大規模な砲爆撃を受け、数を減らしながらもまるで退くという理など無いと言わんばかりに押し寄せて――

機動要塞群からの連続、且つ集中した面制圧の火力が、最前面を消し飛ばし――恐ろしい射出速度でばら撒かれる榴弾がその後方を吹き飛ばす…

だが


(環境)を考慮し使用兵装の制限を受けているとはいえ一基で都市一つを容易く灰燼にせしめる悪名高き火力を有するカダス製の(トゥルナルシ級)その派生・改良型の機動要塞三基による集中した支援砲火でさえ、それ以前の空爆・砲撃で消耗している筈の(ウォリアー・バグ)、極めて高い生命力を有する(アラクニドバグズ)全てを消し飛ばしきれなかった。そうして、本当の意味での(掃討)は塹壕に就いている地上軍部隊の手で行われる。


評議会駐留軍地上兵「構え!…撃ち方始め!」

50近い陣地の銃火が一斉に閃く。歩兵の制式自動小銃をはじめとする各種小火器、陣地銃座、対AWF火器、それらのやや後方の祈念弾頭装填の37mm固定機関砲に迫撃砲群

号令一下 それらの熾烈な突撃破砕射撃が火を噴き、陣地の寸前は屠殺場と化す。

銃砲撃の嵐。荒れ狂う鋼鉄の突風の中で――数え切れない量の異形の屍は撃ち抜かれ、砕かれ、飛び散りながらもそれらの残骸が意図せぬ形で遮蔽物となり此方の火力を減衰させる。

殺せど殺せど(それら)は屍を超えて押し寄せ続ける。

弾薬は瞬く間に銃に呑み込まれ、接近を許すにつれて絶え間ない盲射に銃身は焼けつき、兵士達の足元を空薬莢が更に埋めてゆく。

火線の弱まった隙を見て、一群が最前列の複数の陣地を文字通り“飲み込んだ”――数の圧の前に瞬く間に血祭りに挙げられズタズタの肉片へ変わる兵士達。

其処からは悲鳴すら聞こえない。

評議会駐留軍地上兵「…総員着剣!白兵戦用意!」

陣地に乗り込んで来た(蟲)を相手に、兵士達は壮絶な近接戦闘を強いられた、――鋭利な鎌で腹を掻っ捌かれながら銃剣先を神経系に突き刺し抉るオークの兵、数人掛りでシャベルやつるはしで挑み諸共貫かれ臓物を晒す亜人や人間の兵―ライフルを捨ててエンチャントを掛けた長剣を引き抜き、数体を道連れに斬り捨てた後、組み付かれて手足を□がれ生きながらバラバラにされるエルフの指揮官、―そんな地獄絵図を見て嘔吐しながらも引き金を引き続ける機関銃手。地面から穴を掘り抜け出て浸透せんとしたタンカー・バグを爆薬諸共身を投げ込んで吹き飛ばした工兵…

やがて蟲も兵も動く者は少なくなり――夥しい量の蟲…そして戦友達の骸、骸、骸。死骸の山と言うのに相応しい惨状が広がっている。死屍累々の地獄の光景――最後の一体の殲滅が完了した時点で、無事な陣地は片手で数える程度のみ。

―死体の山の中で、生き延びた一人のエルーン族の女性士官――味方の返り血と敵の粘液で濡れて染まったブロンドの髪に、手折られた様に力なく風になびくイヌ科の様な耳――半ば屍に埋もれる様な形でもたれて、何処か死んだ魚のように濁った目を虚空に漂わせている。

「“此処”も――地獄。」

そんな彼女の力なき言葉は誰に投げ掛けたモノかは分からない。単なる呟きなのかも知れない。

―――



“異世界調停同盟”による“魔導諸国評議会”加盟世界への敵対的異種族・存在の故意的な流入・流出。――評議会及びその加盟国はそれらに対する対処で少なくない血を代価にその被害を最小限で食い止め続けていた。重ねれば重ねるほど浮き彫りになる不自然な(侵攻)、そしてその影にちらつく(調停同盟)――議会内での交渉・対話論派と強硬論派の溝は日に日に大きくなり続けつつあった。


【“次元世界編”オープニング的なモノ】

6ヶ月前 No.373

魔女達の休暇/賞金稼ぎの世間話 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_O5T


【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東区・青龍路/居酒屋「けいおす」/ホーウェイ、あみゅれ、ノガミ、スパイク、ゾーラ准尉、キバキ少尉、分隊員、他客数名】

――忘れ時の土地、そもこの(島)の特異性から言えばまだまだ(まとも)な部類に入るであろう、例外なく此処も(何か)が澱んでいるが――不思議と不快感は無く寧ろ何処か懐古の念を行き来する者に抱かせる様な…そんな言い様の無い感慨を含んだこの島の“外周部”の一区画。

疎らな人の往来とピンからキリまで様々な(店)が立ち並ぶ、やや傾斜のある通りの一角、周りの広東語やら東南アジアくんだりの個性的で異国情緒な筆記体が並ぶ看板の中でも印象付け的な意味で負けないそこそこ年季の経った様子の平仮名表記な一箇所の店名。

“けいおす”

名とは異なり、何処かノスタルジックさとモダンさ、に加えて土地特有のエキゾチックさも多分に含んだ何ともいえない店内の雰囲気。ある意味で言えば(混沌)なのだろうが…煩わしく思うほどのモノでなく、寧ろ客によっては物珍しさや妙な居心地の良さを覚える…かも知れない。何処の文化圏にも批准せず、何処の文化圏をも取り込み――それでいて不思議と両立させている変わった店構え。

―すらっとした無駄の無い足取りで、両手の盆に載せた注文の料理や飲料を片手に仏頂面のまま客元へ届ける薄紫の髪色の青年(ノガミ)

――カウンターに佇み、とある(来客)を今か今かと待ちわびるこの店の(主人)、やっぱり何故か他人の目に一度でも映れば不思議と忘れられない様な印象を残す容姿と雰囲気の彼女(ラルア)

――

ホーウェイ「へぇ、お前さん…余所者は余所者でも(外から来た)人なんだねぇ?」

その反対側の方向、備えられたスツールに座り、老酒を一杯引っ掛けるもじゃもじゃ頭に紺色スーツな(賞金稼ぎ)と、強面の雇われバーテンの大男はちょっとした質問からの世間話に花を咲かせていた。(主に盛り上がってるのはバーテンの方で、紺色スーツのもじゃもじゃ頭の男の方は何処か気だるげだ。)

スパイク「ああ、でもこの辺じゃ珍しくも何とも無いんだろ?トカゲ顔だのトンガリ耳だのやら得体の知れない化け物に比べりゃさ」

ホーウェイ「いいや、お兄さん、寧ろお前さんの“例”の方が珍しいと思うぞ。――俺が聞いてる範囲じゃ飛ばされた“自覚”がある手合いの方がよっぽど珍しい。」

シャカシャカと片手間でマティーニを仕上げて二つ横の客に寄越しながら、顎鬚禿頭の巨漢なバーテンは(異世界転移者)のもじゃもじゃ頭にそう答えた。

スパイク「どの道一ウーロンにもなりはしない。…ま、正直元居たトコより家業には困らねぇだろうが…」

ホーウェイ「寧ろその手の業者が少な過ぎるんだとか」

スパイク「まさか、腐るほどいるだろうよ?」

ホーウェイ「“実際に腕の立つ”を付け忘れたな。――で、聞きたい事があるんだろ?」

本題に入ろうか、とバーテンはグラスを磨きながら相手(スパイク)の意向を察する。

スパイク「――生憎この島じゃ全く伝手がなくてねぇ、多少高くて構わない。良い情報屋を紹介して欲しいんだが。」

ホーウェイ「成る程…聞き及んで此処へ来たって訳か。」

スパイク「多少手荒になっちまったがね。」

――そんな会話の間に、表で軍用の四輪駆動が一台、停車する音がした。そうしてとたとたと慌しく、五人の少女達――正確には店内へ駆け込んで来た四人(ゾーラ筆頭)と、彼女らから一歩引き落ち着いた眼差しで見守るもう一人(キバキ)という取り合わせだったが…

ゾーラ「お姉さん!予約してたC.M.S.Cの5名でーす。へぇ〜話は聞いてたけど、実際来たのは初めてだ。変わり者バー兼レストラン!」

ナディン「――えーっと、准尉、そういうこと口に大きく出すのはどうかと」

スチェラ「……失礼します。」



キバキ「………………」

これだけ見れば今時の若い子、で済むだろうが――軽装とはいえ戦闘服姿に背に自動小銃だのの剣呑な装備を携えている辺りは、この島のクオリティと言ったところだろうか。

≫東区、居酒屋「けいおす」ALL

6ヶ月前 No.374

魚面の書記官/新人後任者 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_O5T

【地球外/別次元エリア/第五伏魔封離領域/特別独房/ラブカ・コルベウス書記、ベゼルダ・カンク、メディナ・アスタロッド 】

ラブカ「ま、アナクロかどうかはちょっとばかし判断に困る物もあるにはあるんじゃがな、技術基幹が地球基準とは限らないからの…――なに、“真っ当”な意味で言えばこの組織の中じゃまだまだ“あの方”は(お優しい)方じゃて、…少なくともお前さんを遊ばせて割りと(自由)を利かせてやっとる位にはな。退屈はするじゃろうが退廃はしまい?精々大逸れたな真似は止しとく様にアドバイスして置こうかの(何処か諦め半分な様子で)…ほんと、■■というのは懲りないのぉ…」

(機械)の面で言えば、確かに古臭く枯れた技術で構成されているモノの方が使い勝手も知れるし、トラブルが起きた際もリカバリーが利き易い。のは間違いないだろう。それから(もう一人)の方のいろんな意味で何故だか説得力がある台詞に、老人はため息混じりに投げ遣りな忠告をする(というのも毎度なやり取りの流れである)

――

一方

ラブカ「質問されてこんな形で応える奴がおるか。…全く」

ベゼルダ「でも良い経験にはなったと思ってるとでしょう?。――この位の事で目を白黒させてたら此処での仕事は勤まらない。」

メディナ「ッ――――へ!?…え、えぇ、大丈夫、わたしは大丈夫です…」

曰く、この施設の緊急時に於ける移動手段に関して何気なく彼女(メディナ)が彼/彼女(ベゼルダ)へ質問した結果が今際の“これ”だったらしい。――それにしたって随分と性急なモノを選んだものだと半漁人の書記官はやや呆れた様子で、一応形式的には彼女(メディナ)の“警護”要員という事になっている筈のこの捻くれ者の変幻自在な(紋章官)へ非難がましい一瞥をくれつつ、丁度(担当対象)もとい(あいな)に心配されつつも、気丈に立ち上がって深呼吸をしつつ何とか落ち着きを取り戻さんとしている(後任者)へ顔を向けつつ

ラブカ「――すまんな君、到着早々…(お目付け役)にしても人選が悪過ぎる。」

メディナ「あ…あの、ラブカ書記官…(お目付け役)って?…」

ラブカ「ん、あぁ気にしなくて大丈夫じゃ、こっちの独り言での。」



ベゼルダ「“素養”は悪くない。しかし“経験”は圧倒的に足りていない。――これから彼女(メディナ)は化けるのですよ。私は其れを手助けしているだけです。…(未知)にせよ(畏敬)にせよ(恐怖)にせよ、それらは色んな意味で人を変える。まぁ(貴女様)にこんな語りをするのは釈迦に説法でしょうがね?」

朗々と、しゃあしゃあと、評議会職員を表す紺色のローブに古風なスーツという出で立ちの青年(ベゼルダ)は舞台役者よろしく台詞語りをしながら(あいな)へと恭しく己が胸に手を当てて、これは失敬と一礼する

ベゼルダ「いけないな、私とした事が名を申し遅れましたね。評議会執行部門/神秘部門外局・遺物走査部のベゼルダ・カンク、不肖の身ですが以後お見知り置きを、貴女様は何とお呼びしたら宜しいですかな?“無貌の神”“暗黒のファラオ”“影たまり”“黒衣の者”“黒き王”…それとも■■■■■■」

メディナ「べ…ベゼルダさん、もういいから!…わっわたしも申し送れました。評議会神秘部門・共同研究機関(フォルタナ)所属の…メディナ・アスタロッドと申します。ラブカ書記官の代理でこの先暫く、貴女の尋問官をさせて頂く事になりました。……?どうしました?」



≫黒美あいな(□□□□□□)

6ヶ月前 No.375

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_QKd

【次元世界/異世界調停同盟機構/主要同盟世界管理局/ミッドチルダ】

この日ミッドチルダにおいて異世界調停同盟機構同盟締結記念式典が執り行われていた。それは同盟の"縮図"と言っても過言では無い。
大通りを装飾過多な兵士達が隊列を組み、一糸乱れぬ行進を行いその後ろにこれまた豪華な装飾が施されたAFWが続く。
そして兵士と鉄が大通りを埋め尽くす頭上には、航空隊の飛空艇が自ら飛行する航空魔導師と共に"空の行進"を行う。
道の両脇には文字通り人の垣根が形成され善良なる市民達の同盟軍への歓声が鳴り止む事は無い。そして歩兵、AFW、魔道師の順に行進が進み
この記念式典の"目玉"が現れた。それは大通りを文字通り単体で塞ぐ様な巨大な山車だった。そのあまりにも贅を隅々まで行き渡らせた様な絢爛豪華な御殿。
それは山車というよりもはや"動く屋敷"と言ってもいいだろう。だがこれほどまでに金がかかった山車ではあるが移動方法だけは酷く原始的だ。
そうこれほどまでに金がかかった豪華絢爛な山車でありながら、人力で引っ張って動かしているのだ。いや同盟世界においては"人"ではない。
獣人(ワードッグやワーキャット等)耳長(エルフ)や鉱人(ドワーフ)等、"人間に近い異種族(ゼノ)"説明するまでも無く同盟世界においては家畜や道具扱いだ。

上は絢爛豪華な装飾が施され贅を尽くした人間(貴族)が立ち、その下では異種族(ゼノ)にムチ打ち過酷な労働を全て押し付ける。
この山車は調停同盟機構の「不寛容の美徳」を体現し、かつ自らの同盟世界が之だけ豊かになったと言う事を内外にアピールする為の代物である。
逆を言えばここで異種族に対して温情を見せたり、山車が粗末な出来であったりしたらそれは同盟世界への"叛逆"と受け取られかねない。
異端審問官(インクィジター)の目は至る所に光っている。それ故同盟世界においては強者である議員達も山車には過剰過ぎる位の演出を施していたのだ。
之はパレードであると同時に、各世界の総督や貴族、豪族達が各種租税を納め、改めて同盟に忠誠を誓うと言う通過儀礼でもある。

圧倒的な数の兵士と兵器、そして贅を尽くした山車が通過するのはかつて地上本局と呼ばれた場所。
豪勢な山車等比較ならぬほど大きくそして荘厳な物々しい巨大な建造物。そのテラスの様な部分には明らかに身分が高いと思われる人物が三人居た。
正確にはその周囲に従者や衛兵等が無数に存在しているのだが、ともかくこの三名は調停同盟機構最高評議会の三世界議長。同盟のトップと言える存在。

初老の男性
「ありがとう。ありがとう皆さん。この同盟締結を祝う善き日を彩る吉報が届きました。我等がYUF(同盟軍)の活躍により異種族がまた一つ消えました」
少女
「こうしてまた次元世界は恒久平和へとまた一歩近づきました。之も全て同盟の理念があればこそです」
やや強面の男性
「ですが我等は歩みを止める事はありません。この次元世界に真の平穏が訪れるまでは」
議席一同
「「「調停同盟機構(ユクロスユニオン)に栄光あれ!!!」」」

割れんばかりの拍手と歓声。舞い散る紙吹雪。まさに祭りは一番の盛り上がりを見せていた。無論この式典は調停同盟機構の同盟世界だけでなく
次元世界ほぼすべてへと流れる様映像や音声等様々な方法で発信されている。無論同盟がその力誇示する為だ。
この内容に憤りを覚える者達も多いだろう。だが繰り返すがこの式典は同盟の"縮図"なのだ。彼等が好き勝手言えるのは大通りと空を埋め尽くすほどの
兵士と兵器。即ち強大な軍事力によって裏打ちされたものである…と言う事を嫌でも再認識させられるだろう。

尚放送では同盟軍によって異種族が一つ滅ぼしたと言っているが、正確には一つの異種族が滅ぼされ、二つの世界がオルクとスケイブンの侵略で陥落した。
その世界の総督達はただちに異端審問官の手によって処刑され、現在同盟海軍は艦隊を集結させて奪還作戦を検討中だと言う。

初老の男性
「所で…最近<壁>が露骨すぎないかね?」
やや強面の男性
「仕方ありません本来我々の領地に向かうものを押し流している訳ですから」
少女
「評議会とて馬鹿ではありません。<壁>の存在に気が付いても我々と今直接事を構えようなどとは考えないでしょう」
初老の男性
「だが民意に押された結果開戦と言う事もありえるのでは?」
少女
「ならばよいではありませんか。どちらが上に立つかはっきりします。軍需産業も潤いますし」
やや強面の男性
「グレアム殿はいささか心配性の様だ。シルヴィア殿を見習うといい。この歳でこの豪胆さ三議長の席に座れるのも頷ける」

スピーチを終えた三人は席に座りパレードを眺めつつ談笑を行う。だがその内容も延々と続く同盟万歳三唱に消えて行った。

6ヶ月前 No.376

魔導諸国評議会第2870回通常定期総会 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_O5T

【次元世界/魔導諸国評議会/通常定期総会(第2870号)/フィオーレ王国(開催国)】


――ロココ調の広大な議事堂の内に備えられた巨大な円卓、数千の様々な種族の(議員)が肩(必ずしもそうとは限らないが)を並べズラリと座り囲む光景は、ある種の圧巻であると言えるだろう。

空中に大きく映し出されるは次元間での(対立相手)がその基幹世界で執り行っている大規模な式典の模様、その中継映像を見るこの場の面々の反応は様々だ。

改めて脅威を感じる者、この対立関係自体を嘆かわしく思う者、前時代的で愚かな者達だとせせら笑う者、国家士気高揚には悪くない出し物だと評価する者。――反面、あちら(調停同盟)側が隠そうともしない(不寛容の美徳)、その体現

映し出されたソレを目にして血を流す程に拳を握りしめ歯軋りする者。



????「嗚呼、何と嘆かわしき哉――愚かな肥えた栗鼠は未だ己が(本当の敵)を知らぬ様だ、品も無く周りの餌を手当たり次第に口一杯に頬張って、溜め込んで」

ぐずりと鼻を鳴らす音を立てて、青褪めた道化(ピエロ)めいた仮面を掛けた輪郭の無い(議員)は狂言回しの様にそうのたまう。
薄暗がりに蒸気晶体立体映像装置(スチーム・ホログラム)で大きく浮かび上がる発言者の姿と付随情報の羅列、文字や数字の類は閲覧者の認識を自動照会し、最適なものへコンマの速度で移り変わる。(ちなみにこの青褪めた仮面の議員の所属は“アラガッタ王国”と出ている)

???「さながら冬支度の三つ目リスの様に…と?」

どこか気が触れた様な相手のそんな言葉に、対照的に皮肉気な落ち着いた口調で続けるのは赤い肌の筋骨隆々且つ大柄な熊鬼(オーガー)の(議員)

????「彼奴らは蛇鳥より恐ろしい天敵を知らぬだけよ。―――食わせたければ食わせて置けば良い、しかしながら…この処は特に度が過ぎるのもまた事実」

艶のある緑色の髪、まとわり付くエメラルド色の毒蛇、…何処か妖艶ながらも相対する者に本能的な畏怖を抱かせるような錯覚を覚えるラミア種を統べる蛇后(エキドナ)の(議員)がそう答える。

????「前総会で決議された(エクリプス計画)は順調に進行中だ。――如何せん配置に時間が掛かるのが難点ではあるが、発動の暁には現状の損害を更に抑えられよう。――」

神経質そうな目つきの複鏡型眼鏡を掛けた(ホブゴブリン)の(議員)がそう付け加えた。

????「兵力配置に変更は無し…か、現状は各世界の標準駐留戦力の2割と現地軍のみで対応出来ているが――この先はそれだけでは済まなくなるだろう。―今一度見直すべきだと私は提言する。待機中の常備第二線の兵力を第一線へ水増しさせ厚みを持たせれば良い」

無骨な軍人然とした(人間)の(議員)は浮き彫りになりつつある(侵攻脅威)の増強と、それを水際で抑えている議会軍の戦力配置についての提言を出す。

???「しかしオシナス殿、小兵力の次元間移動とて掛かる経費と時間は馬鹿に出来ますまい。我輩には少々性急な気がしなくもないですぞ?、それならば防衛艦隊単位での駐留期間を伸ばす形にするべきかと」

そこへまた一つ、蒼髪の(ドラフ)の偉丈夫が疑問を呈する―――

――数千のざわめき、多少の遠慮はあるものの各々の思惑や印象を隠し立てする事は無く込み合った地下鉄構内位の騒音レベル、言葉の概念すら持たぬモノすら存在するこの何とも混沌とした(円卓)で進められ議論が繰り広げられる掲題。一つはこのところ度重なって発生し百を超える加盟世界が直接戦場と化している(流れ込む脅威)への対応・対策。二つ目は明らかになりつつある(次元災害)に関しての諸々の情報開示と交換。――意図的に時間の流れに手を加えられているこの巨大な議事堂内の時間は既に8時間近く経っている。(外側では8日)

―交わされる意見と、申し立てられる山ほどの各種陳情・提案の中で…小休止が入った隙を見計らったかの様に、円卓の中枢に座す本議会の(議長)、ハーフエルフのアメア・ソクアーノの視線は、不意に浮かび上がった蒸気晶体立体映像の情報表記にピタリと合わせられる。思念伝達式の暗号文書――内容は外部機密、高度な暗示迷彩とカウンターの認識災害術式による他者の閲覧に対する防御機構が念入りに施されている。送り主は――D.C アルフィーネ(al fine)──国際連合・世界オカルト連合(G.O.C)その事務次長。

アメア議長「"The Scary Lady"とはまた珍しい送り主も居たモノね。」

――――“彼女”とお茶を飲んだのは随分と前の事だな、と(議長)は思いながらも実体化させた書簡の封を切る…



【“フロンティア編”の布石的な流れを作ってみました。G.O.Cから中継ぎで宛てられた(並行世界からの迷い子)の提案に関して議会側も乗る気になります(会合先が分かり次第、方法に従って接触を試みる形です)、南米の方も今日の午後あたりから其々進めて行きますので其方の方面はもう暫しお待ちください】

≫セレーネ本体様、絡んで下さっている皆様

5ヶ月前 No.377

Null @voltexfbk ★1DXVdHzeIP_M0e

【期間空け過ぎた俺氏……セレーネさん本当に申し訳ないです。】
【地球/南米/太平洋方面→リコーンカスターズ司令部/移動中/吹雪】

「感情の赴くまま……」
なんとなく、吹雪はステラがセレーネ側の兵器、と捉えるにはコールドドリンクを飲む姿は仏頂面ながらどこか人間のような感じを受け取っていた。

ステラが言っている博士は、一体どのようにしてステラにこのような感情(?)を仕込んだのだろうか。
ステラの使う機体といい、ステラ本人といい、不思議なところが多い。
人間とは似て非なるからこそ、このように合理的に使われることが多いのかは謎だった。

人間と似て非なる。


よく考えれば、私(艦娘)も一緒だ。普通の人間では持つことが到底できないような力を、隠し持っているのだから。




普通の人間ではありえない存在。それは、ステラにとっても、同じことなのだろうか……?


「ステラさんは、私たちのことをどう思ってますか……?」
少し戸惑いを覚えながらも、ステラに話を切り出す。

>ステラ

5ヶ月前 No.378

不確定な蝿 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_O5T

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/????】


<良く言った青年、それでこそ“人間”だ。>

そも――逃げ場など在る物か、見える範囲の逃避の先、先送りの先、――明光は底知れぬ暗雲の合間で見え隠れし、おまけに無数の贋作まである始末、一層の事(人が人であり続ける)事が難しくなりつつある世界。博士の示した一つの考えもまた理性的且つ人類が置かれた無慈悲で過酷な生存競争の中で考え得た一つの(解)に違いない。平穏と進歩と言う物にはそれ相応の代価が必要であり、その(いつか)の為にその人間性すら捨ててでも、確実な(未来)を勝ち取りに行くと言う選択。

ある種究極の(割り切り)とでも言うべきソレ。

だが、(ハエ)の姿を借りて此処へとやって来た(男)もまた見ず知らずの無関係な他者を無碍に犠牲にした上で成り立たせるソレを許容出来るほどフラクタルな人間では無い。――そこまで利口には出来ていないし、寧ろそれで良かったと考えている。

“高位存在”の(此方側)に於ける代行者となれども、少なくとも人として譲れない(道理)を示してみせた青年(敦也)に(ハエ)の向こう側にいる(男)は偽りの無い賞賛を一つ送りながら…

明らかな戦闘状況へと移推しつつあるこの場にて、ハエは彼本来の(仕事)へ戻る事にした。

――――

――

<―――なるほど、(アルミ箔のヘルメット)でも用意して来るべきだったかな。クリプトンの君ら、ハエ相手でも隙は見せないのは良い心掛けだ。…ただ>

“私”にソレ(サイオニック)は少々悪手だ

一瞬、“捕らえられて”空中で静止した様に見えた(ハエ)の姿だったが、捕らえた筈の念動力の波はひしりっと奇怪な(間)の後に――何か別種の(力)がちっぽけなハエの生体エネルギーからは考えられない規模に膨張し溢れ、それに逆侵食される形になり、まんま十倍ほどになって数体のクリプトンへと(跳ね返って)行った。

この(ハエ)を操っている手合いが、アフリカのシャーマニズムに基づく恐ろしく古い魔術と、ある種の冒涜的な異端知識にとても長けた人物であるのが、その独特の(力)の波形から分かる者には分かるかも知れない。



<“幻魔”…それも造魔か――アーカイブである程度の把握はしていたが、(あちら)にもこの手の趣向に熱心に打ち込む手合いが居る様だな。武装も今の私相手には適切な物が用意されてるあたり、割かし地球通なのかもしれない。>

というより先ほどまで(造ったと思われる本人)はその場に居たのだが―――実のところ(ハエ)からしてみるとサイオニック攻撃で動きを封じられるより、件の殺虫噴霧の直撃を喰らう方が余程致命的だったりする。

<――起動プロトコル作動、戦術霊素間接転写開始…そろそろ“彼ら”にも仕事の開始を伝えなければ。少なくとも“私”が四つ腕の駆除業者に駆逐される前に>

現状集中的に“仕掛け”られている青年(敦也)の方は特に心配はしていない、寧ろ近くにいたら自分の体躯ではそのまま吹き消され兼ねない。


≫古見敦也、クリプト237、ゾルム、リコンカスターズ他

5ヶ月前 No.379

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_QKd

【地球/南米/太平洋方面→リコーンカスターズ司令部/移動中/ステラ】
(いえいえ筆ノリしなかったり私も色々ありますし御気になさらずに)

ステラ
「吹雪や七月は味方。味方は助ける」

飲み終わったコールドドリンクを仕舞い戸惑い気味の吹雪の質問に対してステラはあるいみ"らしく"簡潔に答えた。
敵と味方。恐らくステラにとっての大原則なのだろう単純な無人兵器にも存在するIFF(敵味方識別)。だがそれ故にアレサを助けた事は
単なる敵味方識別を越えた行動…ステラは「感情の赴くまま」行ったらしいがそれは初めて見せた自我の芽生えなのかもしれない。

因みに艦娘等について聞くと「吹雪は吹雪。七月は七月。私は私」とこれまた簡潔に答えた。一応ウィッチや艦娘がどういう物であるか
理解はしている様だが、ステラにとってはあくまでそれ等は情報の一つでしかない。姿や形、出自や能力ではなく個人個人で判断する。
ある種機械らしいと言えなくもないが、ステラが言うと何となく物事を単純化して考える子供っぽさを感じられるだろう。

このフライトも突然遭遇戦等が起きない限り、直ぐにリコンカスターズ側の勢力圏へ入り帰投出来る


>> 七月、吹雪

5ヶ月前 No.380

光子王 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【服が分解されるというのは彼のみの話です、近くにいるハエさんが巻き添えになる可能性があるので書きました】
【地球/南米/ノヴァ・プロスペクト/古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊】

「犠牲が出るなんてこともあるのは否定しない、ベストを尽くしてもそうなってしまうことも。
だとしてもだそれは弱者を進んで差し出す理由にも分け隔てなく他者に慈しみや真心そして優しさを与える者達を踏み躙る理由にはならない!!」

彼の螺旋が渦巻く瞳は一瞬、何者かに言わされている言葉を遮り確かに己の意思を表す。
それは操り人形ではなく一人の個として

「俺の知る宇宙の騎士ならばこう言うだろう、『歴史など些細なことで変える事が出来る。一人では無理でも己の信念と志を
命を賭けて示していれば自然と惹かれ人は付いて来る、そんな集まった者達が歴史を変えるなんてこともな。弱者や強者なんて関係ない
見ている者は見ているものだ』とね」

この場にいたとしたら間違いなく言っているだろうその言葉に続いて己の答えを続ける。

「ならばそんな歴史など否定し示してやる。弱者を決して切り捨てない、己の命を削ってでもやってきた本当の強者を知ってるから。
俺をどう思おうと勝手だが、お前等は諦めているからこの逃れることの出来ない正念場以前に負け犬なのさ。そんな奴等には負けないぜ!
だから切り捨ててはならぬ物を切り捨てず弱者を一人残らず救いだす、それをやってのけ諦めないからこそ勝ち願いを叶える真の強者になる所
見せてやるよ、必ずな!!!」

通信が切れる前にそれは決意と己に対し掛ける啖呵と気合を含め、堂々と宣言する。
ハイデン博士が言う強者という自覚は無いが、それは自信と確信を持った目指すべき存在になったという再認識の言葉。
そう、あとはそこから己の信念と志を命を賭けて示し続ければ良い。
己が実践し続けて宇宙の騎士が遺した言葉が正しかったと

「これでも山村晋一郎教授から“人間の尊厳”を守る戦いを受け継いで居るんでね
簡単に揺らぐなんてあの人達に申し訳が無いから」

山村晋一郎教授―考古学者であり降臨者の遺跡であった魅奈神山の研究をしていたことが切っ掛けでクロノスに参加せざるを得なくなった
クロノスのブレーン。彼はクロノスへ反逆し人間の尊厳を守ろうとした。
敦也はその教えを学園で直に受けて、自身の戦いは人を守ることに繋がることを知り無駄ではないことを知ることが出来た。
そして最後のあの人というのは、尊敬する人々全員のことをハエに対して呟いた。

通信が切れて一気に臨戦態勢に入り、クリプトン型エイリアンが片腕を振わせなにやら不思議な動作を行っている。
身構えたその時、頭の中から尋常ではない頭痛が走り、全身から汗が噴出す。

(グッ!?これは…ッ)

少しでも気を抜けば意思を持っていかれる感覚が正しく襲い掛かってくる。
歯を食いしばりながらこれは恐らく獣化兵が獣神将による思念波は逆らえないようにする絶対的の服従を強いる精神攻撃の類
受けている古見敦也だからこそ分かる。これは普通の人間に逆らうのは不可能だ、確かにこんな物を当たり前に使う連中が大量に襲い掛かってくれば
どうなるか…ハイデン博士も危惧して生贄を捧げるなんてことをしてしまうのも考えるのも難しくは無い。

「な、何が命だけは助ける…だ…生体解剖やモルモットにするだけだろうが…」

しかし敦也の意思も並大抵ではない、此処で屈するのは諦めると同義という意地もあったが
それだけではなく彼には秘密が存在していた最早それも隠している余裕もないそして躊躇う理由も迷うことも話を聞いて無くなった。

「コント…ラ…クト!!」

その掛け声と共に球形の衝撃波を発生し、古見敦也を中心とする圏内の物体全てを弾き飛ばし直径30cmほどの円盤状の物体から
強殖生物が解放され直近の生物に取り付き、融合した生物の特性を読み取るとともにその体型に合わせた強殖装甲の外殻を形成する。

衝撃波が完全に晴れる頃其処に居たのは何者にも負けぬ滾ると人の尊厳を守る戦士の魂に鬼神の躯を包む
地球に降臨せし創造者に抗った反逆の規格外品が存在していた。

>クリプト237、ギルデンスタン、ハイデン博士、ハエ?、all

【了解です。】


【最後の文章の一部は石原槙一氏のガイバーの歌の歌詞に掛けた物です。】

5ヶ月前 No.381

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_QKd

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/リコンカスターズ 幻魔 クリプトン】

ハエ相手にかけていたサイオニックが反射され、バタバタと倒れるクリプトン達。ハエと言う姿が偽りで何か魔術的に精通した相手である事は
当たりをつけていたがそれでも自分達のサイオニック攻撃がこうも簡単に破られるとは思っていなかった様だ。
だが一方で古見の方にはマインドコントロールが効いているらしい。腕を振ってより一層PSYパワーを集中させていく。

クリプトン237
「ハエ相手に何てこずっとんねん!とまにーちゃん(古見)命あってのモノダネ言うやろ?そう嫌がらずに受け入れたら楽になるで〜」

しかし余裕をこいていたのもつかの間。マインドコントロールを受けながらもコントラクトの掛け声と共に凄まじい衝撃波が部屋を通過し
クリプトン達全員と新型ゾルムを部屋に壁に叩きつけた。漸く体勢を立て直した頃には古見は殖装体となった後だ。

クリプト237
「変身したから言うて勝てると思うな!いてまえ!」

今度は後衛6体が古見にマインドコントロールやテレキネシスをかけると同時に、前衛6体が手に持った玩具の様な光線銃の引き金を引く。
サイオニック攻撃は最初と同じだが光線銃から放たれた緑色の粘液の様な物体はどうやらプラズマの様だ。外れた弾が当たった金属製の壁や地面が
まるで飴細工の様にドロっと溶けて無くなって行き大きな穴となる。玩具の様な外見に反してかなり強力な武器だ。この光線銃…プラズマガンから見ても
やはりクリプトンはふざけた口調に反して高い科学技術を持っている事が伺える。

勿論このプラズマ弾の洗礼はハエの方にも飛来した同時に新型ゾルム一体は古見にもう一体は殺虫剤を吹きかけつつハエに向かって飛びかかってきた。
脚力を生かした飛び掛かりはそれ自体が強力な武器となり、自動車程度なら踏み潰せる。だけでなく振った刀の方もまた問題だった。
刀身が赤く暗い光に覆われているそれは、実際に放たれた斬撃より遠くの物も切り落として見せた。恐らくこの刀はプラズマブレードの類。
それも幻魔界の技術と科学技術のハイブリットなので魔術的な要素も秘めており、プラズマガン以上の脅威となるに違いない。
それは仕手の方にも理由があった。この新型ゾルムは動きに無駄が無くその剣捌きも実に見事なものであった。剣術だけでは無く戦い方自体にも無駄が無く
従来型のただ獲物に向かって武器を振うと言う造魔や下等幻魔とは一線を画す。実に侮り難い存在だった。

戦いが始まれば倒れる者も出るだろう。その中で意外なのはクリプトンの虚弱性だ。彼等は個人用バリアシールドを持つ等これまたテクノロジーの高さを
生かした装備で攻撃を防ぐ一方で、そのシールドが破られ攻撃を受けるといともあっさりと死んでしまう。あまりのあっけなさに驚くほどだ。
攻撃を受けた部位は簡単に千切れ、御自慢のサイオニック能力が詰まっているであろう大きな頭も落したスイカの様にはじけてしまう。
確かに技術力は高い。だがこの宇宙人(クリプトン)は明らかに戦闘タイプでは無い。直接戦えば恐らく普通の人間の軍隊でも対処可能だろう。

それとは反対に新型ゾルムは化け物らしいタフネスさを見せてくる。纏った戦闘服は幻魔界で採れる糸を加工して作られ
防具の部分は幻魔鉱石を科学技術で鍛造した物故地球の軍隊の一般的な歩兵用アーマーを上回る防御能力を持つ。何よりクリプトンと違い中身も頑丈だ。
手足が千切れた位では戦う事を止めず、重要器官を喪失しても体が動く限りは戦闘を続行する。武器が無くなれば己の牙や何と落ちたクリプトンの
プラズマガンを拾って撃つ等の器用さを見せる程だ。痛みも死も恐れず、命ある限り戦うまさにキリングマシーン。それでいて機械とは違い柔軟な知性を持つ
この造魔が本格的に地球に出現する事はあまり考えたく無いだろう。

> 古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊 ハエ(???) ALL

5ヶ月前 No.382

彩夜 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=25Q2sdcr0r

【返信が遅れて大変申し訳ないです。レスを分けて返します】



【アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂外部(大聖堂前通り)/彩夜】


「うん、吸血鬼……確かに太陽は苦手だけど、命に関わるほどじゃない」

むしろお昼寝は好き、と付け加えてカエルムの質問に答えた。吸血鬼の血統によるものかは不明だが、少なくとも日の光の下を歩くもの(デイ・ウォーカー)に近い体質なのは確かである。

「ちなみに十字架とニンニクは平気、でも人に会う時はニンニク食べない」

特に意味はないが、吸血鬼の弱点と言われるものらしいので伝えておく。受け答え出来る冷静さがある事を暗に示す。



そもそも、真っ当な吸血鬼なのか怪しい出自だったりするが、自身でも分からないので割愛する。


「ん、最近この手の事件が多い……何かの前触れ?」

親しみ深いオペレーターの彼女に意見を求めつつ、襲いかかる幻魔の集団目がけて氷塊を撃ち出していく。いささかワンパターン気味になりつつある為、軌道を読まれる前に氷塊のサイズや角度を変える。



「流石にしぶとい……だから、潰しがいある」


氷塊や賢者の銃弾によって貫かれても尚、動きを止めず向かってくる幻魔を見据える。久々に高揚感を感じつつも、思考は凍土のように冷たく保とうと務める。

「了解、撃ち漏らした相手は任せて…」

氷塊による全体攻撃に合わせて彼女が突貫、重さを感じさせない華麗な動きで幻魔達を串刺しにする。さながらバーベキューのようだが、食指は動かないと内心思った。


「取引……つまり、時間稼ぎが目的。どうりで数が多い訳ね……ん、採集は不要ね。了解、遠慮なく殲滅する」

支給品のラクリマ越しに指示を受けながら返答をする。採集が不要ならと殲滅を決意したところで、視界に情報が表示される。


「なるほど……クロって訳ね、ブラックマーケットだけにーーこほん、トンズラしたにせよ、これから逃げるにせよ、時間を稼ぐにはうってつけね」


発言した後に暫し黙り込み、我に返って咳払いをする。何事も無かったかのように話を戻す。


「説明が必要なら、ニハちゃんがさっくり教えてくれる。ゆっくり聞きたいなら、こいつらを倒してから説明する」

ブラックマーケットの件について配慮するように、カエルムへ声をかけた。


「在庫売り尽くしセール、といった感じかしら?」

冗談を言うものの、口調に反して幻魔達を静かに見据える。その空いた左手に冷気を収束させ、氷の大斧を形成して構える。加えて背中の銀翼に冷気を纏い、氷の爪と刃を形成する。


「了解、右は任せて。真ん中と左はよろしくーーえっ、これ……光の輪、白い翼……てん、し?」


エデシアの指示に従って右側に回る。すると、カエルムが不思議な言語で詠唱を始めた。それに呼応するかのように、光の輪と白い翼を携えた神々しい異形の鳥人が顕現した。

それが幻魔と対峙する様は、まるで神話の光景のようである。

>ゼノン・エデシア >>336 、カエルム >>372

5ヶ月前 No.383

不確定な蝿/米情報軍隷下偽装屍兵部隊 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_q5k

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/????、ルアーズ(疑似餌部隊)×16(潜伏更に複数)】


<ふむ、言った傍からこれか――>

くだんの(四つ脚四つ腕の物騒な駆除業者※ゾルム)から――間の抜けた羽音の割には巧みな空中機動で逃げ回り、殺虫噴霧の中をしぶとく飛び回る地元南米産の(ハエ)は――

<“一寸の虫にも五分の魂”という東洋の諺がある通り、たかが“ハエ”だからと言って甘く見るのは余り宜しくないぞ?クリプトンの君ら>

無論、この(ハエ)を空間的な意味でも隔絶されていると言っても過言では無いであろう距離から(使役)し確約されし(中継役)をさせているという酷くほつれた糸を遠くにある小さな針の穴に通す様な離れ業と言っていいだろう。単純に魔力の量が多ければだとかそういう簡単な話でも無いと言える。容易な探知を防ぐ為に必要最小限の(リンク)を微弱な魔力のみで維持してここまで来るという真似は…

とは言え、強力且つ更なる改良を施され、尚且つ今の(敵)に対して完璧な装備(キンチョール)で固めた(造魔)を相手にするには、やはり単純に(大きさ)の段階から先ず(ハエ)に勝ち目は無いのだ。おまけに手の空いたクリプトンの数体から浴びせかけられる異星の高度な科学技術の賜物たる水鉄砲めいたプラズマガンの火線すら迫ってくる中、ガスかプラズマに捉えられるのも時間の問題であった。そういう意味では少々強力なアンチサイキックと魔術の片鱗を有する唯のハエ程度の脅威にしか映らないだろう。ハエはあくまでハエなのだ。

―――何の為にそんな(ハエ)がこんな処まで侵り込んで来たのかを除けば…だが



始まりは(検品)に引っ掛かり、四つ足に運ばれ掛けていて――この騒動で結果的に放って置かれていた(人体)の一つ、…常人では先ずパックにされている時点で身動き自体出来る筈も無い有様なのだが…

(それ)は内側から無造作にパックを、しかし音を立てる事無く破り、自らその拘束から抜け出し始めていた。

(検品)に引っ掛かる要素も恐らく様々だろう、無節操に色んな人間を(収集)した訳なのだから、病気持ちだったり、虚弱な体質だったり、そもそも異星人や魔の求める(条件)を満たしていなかったり、体躯を機械化していたり―――と言った具合だろうか。

結論から言うと運用者(情報軍)は意図的に(失踪者)の中へ(彼ら)を紛れ込ませたのだ。

―――明らかにこの場に於ける宇宙人や警備の(造魔)からしてみて優先すべき脅威であるのは、その“力”と“意思”を示し決然と戦闘態勢を整えた彼(古見敦也)と、其れと比べるには大き過ぎる溝のある何というかちんけな奇妙な(ハエ)の二者であり、尚且つ前者が大っぴらな戦意を見せ、自然と注目が集まっている間に、ほんの数分の(隙)に、その他の(検品引っ掛かり)の袋や、何故か(引っ掛かって)無かった吊り下げられた状態のパックが独りでにもぞもぞと動き出して中からゾロゾロと…中身(屍兵)が活動を開始し始めていた。

人種や背格好はまちまちながら、それらに共通しているのは全員が男性であるという点と…不気味に固定された無感情な視線の其れだ。

ホラー映画のワンシーン宜しく、戦闘の喧騒の背後からヒタヒタと造魔とクリプトン星人達の背後へと近付いて往く(屍兵)たち―――丁度、造魔とクリプトン星人達と対峙している彼(古見敦也)から見ると、宇宙人、怪物たちの背後からこれまた全裸の無機質な面々が現れて音も無くそれらへ近付いて来ていると言う不安の種めいた奇妙な光景が目に映っているに違いない。

<まさに“死者の道”、土地柄から考えてもこれ以上の皮肉は無いだろう。>

相変わらずガス噴射やらプラズマ銃の放射線状の火線に晒されながらも、ハエは一匹でそうごちる。…無論ハエ自身がこの状態の仕掛け人だが、彼はただ待機状態(仮死状態)になっていた兵器(ユニソル)に行動命令の切っ掛けを与えただけである。


≫古見敦也、クリプト237、ゾルム、リコンカスターズ他

5ヶ月前 No.384

嶽丸 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=25Q2sdcr0r

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東頭村道(路地裏)/建物(伽藍の堂内)→移動開始/嶽丸】


楽しんで来るといいーー橙子の言葉を胸中に刻みつつ、はじめてのおつかいへと赴く。


ーー




「どうしました?いきなり立ち止まってーー」


ルビーが急に立ち止まった事を不思議に思い、警戒しつつ彼女に歩み寄る。彼女の視線の先を追うように道角から伺った。

その先には、戦闘が行われていた場所を行き来する通行人と、検問を行う柄の悪そうな武装した傭兵らしき人間達が見えた。

「ーーあれは、関所……ではなく、確か検問というものですね。……恐らく、先程の戦闘が要因でしょう」


長く生きている為か、記憶が混濁してしまったらしい。言い直してから検問に対する推測を述べた。

ルビーに対する説明というよりは、確認の為に言葉に表したようなものだ。確かに彼女は記憶喪失であるが、あくまで出自に関する記憶に限られていると思われる。今のところは、だが。

検問に対する説明は不要だったかもしれない。

「はい。飛び越えるのは容易いですが、見張りがありますね。隠れて通り抜けるとしたら……あの空に浮かぶ絡繰、仮に熱を感知する機能があれば気づかれてしまうでしょう」

見張りと空に浮かぶ無人機を交互に眺めてからルビーに返答する。さりげなく、変化の応用で牙と爪を短くして人間のそれに擬態している。あまり意味が無いかもしれないが、念には念を入れてと思案した上での行為だ。この島は亜人種も見受けられる為、問題はないかもしれないが。

しかし、ここは異なる世界、全く未知の土地だ。あらゆる可能性を想定しなくてはいけない。それは楽しみでもあるのだが、今は警戒せざるを得ない状況だ。


とはいえ、この島で生活していく事を考えると、乗り越えるべき事である。まさに洗礼と言えるだろう。まして、はじめてのおつかいーーであるなら、障害は付き物だ。

「手荷物の中身を直接開けて確認……完全に不味いですね」

なにせ中身は曰く付きの代物である。最悪の事態が容易に想像出来る。その上、どれほどの規模になるかは想像出来ないだけに恐ろしい。それは何がなんでも避けたい。

「手荷物しか見ないのであれば、隠しーーいえ、服の中に隠すには大きいですね」

配達物と自分を交互に見た後に思い浮かんだ案を即座に取り止めた。正直、この配達物を下手に密着させるのは危険だろう。人外の自分ならまだしも、彼女は人間だ。より悪影響を受ける恐れがあるのは、先程の反応を見て明らかだ。


そもそも、この方法は身体を調べられたら気付かれてしまう。


「抜け道ーー物理的なものか、それ以外か……」


聞こえてきた見張りの会話を思い返して、気になっていた抜け道という単語に注目する。

そう、何か抜け道があるはずーーと、思案を巡らせる。

隠れて動かないままでは、いずれ気付かれてしまうかもしれない。

出来る限り穏便に済ませた上で通行する、というのが理想的だ。

ーー何より、配達物は勿論のことだが、彼女が無事であることが大事だ。


「手荒な方法を避けるなら……配達物を見つからないように検問を抜けるか、あるいは隠れて通るか……」



>ルビー・ローズ >>359 、東区ALL

4ヶ月前 No.385

幽玄と夢幻の島/はじめてのおつかい @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_z6W

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東頭村道(路地裏)→道路上/建物(伽藍の堂内)→移動開始/(蒼崎橙子)、ルビー・ローズ、C.M.S.Cオペレーター(警邏兵)、????】

ルビー「うーん、そうだよね。――何かいい手は…」

まさに初っ端からの厄介ごと、それも彼女なりに想像していた(怪異)だの(怪物騒ぎ)だのとは異なるこの土地の情勢的な意味での難問だ。しかも御誂え向きに自分達の最初の(おつかい)と言う名の頼まれ事にピンポイントで直結する様な状態なのだから何とも都合の悪い状況だ。

ルビー「建物沿いに壁を登るのもバレちゃうんなら――あのマシンをどうにかする必要がありそう。――いや、荒っぽいのは駄目だし…」

と、改めて吟味する様に口元に手を当てつつ、典型的な悩んでいるポージングで黒赤髪の少女は依頼品の荷物(柳行李)を抱えた状態から背負う様に持ち方を変える――鬼な彼(嶽丸)が気掛かりにしている通り、この手の(呪物)めいた品の齎す悪影響に関してはその性質(たち)にも寄るものの総じてロクでも無い結果を
齎すモノだ。

ただ先程までに比べると多少は(鳴り)が止んでいるらしく、運び手(ルビー)自身も特に体調や精神衛生面での悪影響は最初に比べると無いに等しくなっている様だ。―(中身)に“意志”があるのならば、…(様子見)をしているとでも形容出来そうな状態である。

そうして、彼(嶽丸)が、警邏にて検問を実施しているC.M.S.Cオペレーター(傭兵)のぼやきから(抜け道)の発想を得始めた時に

ポンッ

ルビー「ひっ!?」

????「お困り事かの?」

形的に丁度横並びで、通りの方を伺っていたルビーと嶽丸の背後から、至極気安く、というよりやたらと(気配の無い)“誰か”が不意に二人の肩に手を置いて間近に話し掛けて来た。

ジャゴッ!

ルビー「だっ…誰!?」

反射的にルビーは飛び上がりそうになったが、そのまま身を翻してワンアクションでライフルモードのクレセントローズ(大口径狙撃鎌)を腰だめに構えて、その背後の“誰か”に銃口を向ける。

????「おーおー銃弾はノーセンキューよノーセンキュー。まあ落ち着かんかお嬢ちゃん、そんな物騒なモノを向けられたんじゃ出来る話も出来んじゃろ?」

軽く手を上げてさり気無く後ずさりしつつも、言う程銃口に対して警戒している様子も無い謎の老人…背丈はルビーと同じ位で、季節外れのマフラーによれよれのジャンパーに厚手の上下(開いたシャツの胸元にはLOVEの字が入っている)に草履という出で立ち――に、色黒に焼けた肌に何というか伸び放題でライオンの鬣めいた有様の白髪に口髭、一歩間違えば仙人の類にも見える。無論実態はどう考えても浮浪者(ホームレス)だが


この島(沙沃島)に於いて、あの人形師(魔術師)から本日二人目の遭遇者――この謎の老人はニンマリとしたにやけ顔でこんな提案を持ち掛けてきた。

????「大方お前さんら“運び屋”か何かじゃろ?オマケにド素人の…でなきゃこんなところで通りを伺ってあの軍隊もどき(PMCS※この場合はC.M.S.C)の検問を伺うなんて真似しないモンさな。…そ こ で じゃ、――“抜け道”の一つに案内してやろうか?って訳じゃよ。」


―恐ろしく胡散臭く、それでいて誤魔化す様な気もしない。一体何が目的なのかは分からないが…普通ならばこんな唐突な、それもこんな(島)でこの手の誘いに乗るのは非常に大博打を打つ様な真似とも言える。


ルビー「…タケマルさん」


やや困り顔のルビーは、一先ずこの手の状況に対して…少なくとも自分よりは(大人)な彼(嶽丸)にどうしようか、という様な目配せをする。一応得物(クレセントローズ)の銃口は下げているが…」


一方


≪キャスパー01より、カウンター1-5へ――D1-8臨時検問付近にて何やら動き有り。…UCAVからの映像を送る。其方の動向を嗅ぎ回ってる二人組がいるぞ。≫


停車している装甲車内にて、備え付けの戦術情報端末にリンクした無人機(スライダーUCAV)からの熱源画像が表示され、オペレーターの一人がその様子をチェックしつつ…インカムで外の要員にこの情報を通達する。

C.M.S.CオペレーターA「…了解」

立ち話をしていた傭兵の一人が、吸い掛けの煙草を指で弾き飛ばしつつ…付近の二人にハンドサインで素早く何かを知らせ――他の検問に当たっている要員に頷き掛けつつ、もち手のアサルトライフルを構えて壁沿いにゆっくりと移動し始める。合図を受けた二名も自然、その後ろにカバーの構えで付いていく。

ついで、装甲車の後部貨物扉が開かれ、内部にてスタンバイしてるインヅク(人型攻撃ロボット)を速やかに起動――感付いて二人の方向へ調査に向かった数名の傭兵をバックアップする為に活動を開始する。

まるで計らったかのように動き始めた事態…其処からどう流れるかはまだ誰にも分からない。


≫嶽丸、(東区ALL)

3ヶ月前 No.386

SAFブラジル州海軍機械化航空歩兵中隊 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_z6W

【地球/南米/大西洋上〜海岸線・SAF海兵隊上陸地点上空→ジャブローエリア内/コスタ姉妹、ブラジル州海軍機械化航空歩兵第一飛行中隊、他友軍多数。】【漸くまとまったので動かして行きます。】


収束した(魔力の渦)、どちらかと言えば(空域の“風当たり”や“風流”)を自身や友軍の航空歩兵達の飛行環境へ最適化する形で“操作/調整”するという戦術的な用途で用いていたライサ大尉の固有魔法だったが、転用は先祖返りを起こすがごとく、繊細で包み込み、飛行そのものをスムーズに導いてくれる(とび心地の良い風)は一変してその猛烈かつ暴力的な災害じみたベクトルを内封し、尚且つ指向性を有した風量に比して異常な力場を秘めた(暴風)へと姿を変え、魔法の行使者(ライサ)の後方にて維持され続ける。

ブラジル州海軍ネイビーウィッチ5≪ブルー5、配置に就きました。――いつでも、あの艦にフェジョアーダの壷よろしく大穴を空けて見せますよ。≫

ガジャゴ

ガリア/フランス製のミラージュタイプのジェットストライカーを駆る古参のネイビーウィッチは得物の汎用機関銃をスリングで吊るして一度手を離しつつ、ストライカーの脇に備えられたメカメカしい馬上槍めいた大振りのランス型パイルバンカーを手にして構える。大型ネウロイ相手に使用する事を想定されて開発国――ガリアや幾つかの諸国の航空歩兵(ミラージュシリーズやラファールモデルのジェットストライカーを採用している軍の航空歩兵が主である)が使用している特殊合金製、尚且つその芯まで貫徹効果を高める術式が仕込まれた代物だ。

おまけにこの(馬上槍)には幾らか更なる(仕掛け)がある…

アレッサンドラ少佐≪ジェネレーターや動力源は避けるように、まだ中尉達が艦内に居る。≫

そしてそんな彼女(ネイビーウィッチ5)の背後に、ライサ大尉が創り出し・維持している暴力的な規模の圧縮された(風)の魔力の渦がポジションに就く。言うなれば火砲の装薬(嵐の魔力の渦)と弾体兼弾頭(ネイビーウィッチ5)の関係に近い。

即ち砲身のない人間大砲

それも頗る馬鹿げた破壊力の相互協力型の魔法と個人技術の合わせ技と言ったところだろうか?

ブラジル州海軍ネイビーウィッチ3≪周辺警戒≫

アレッサンドラ少佐≪維持せよ…平行して突撃準備≫

―――口にしながら突入後に関する予測を複数、態々戦力差で叩き潰す事もせずに引いていっただけに、当然もっと自分達(ウィッチ)に対して有効な攻撃手段を用意して来るだろう。こちらとしても空中機動で遅れを取るつもりは更々無いが…


―不意に流れ出す広域全周波数帯への放送、その内容を聞いた双子星の片割れ――指揮官の少佐の顔は少々訝しげな表情を浮かべる。

ライサ大尉「…このタイミングで」

ブラジル州海軍ネイビーウィッチ4≪少佐…我々は?…我々はどうすれば≫

いざ振り上げた拳を叩き付けんとしたタイミングで流れ出したそのオープンチャンネルの放送、内容はどうにも情緒という物が、何故だか欠け切ってしまっている様にすら思えてしまう。――ここにきて彼女らの指揮官は、今し方相対している(敵勢力)が――少なくとも感情的な意味での常識に関してはまるで伺えない相手であると改めて思い知った。

SAF主力空母サンパウロUCP≪第一中隊残存各員へ通達、交戦を一時中止し帰投せよ、繰り返す、帰投せよ≫

アレッサンドラ少佐≪ブルーリーダー、アレッサンドラ少佐よりサンパウロ、――些かその指示には疑問が在ります。―我が隊は損害甚大なれど継戦能力に支障無し、士気旺盛であります。―刺し違えてでも敵旗艦の撃破を行う所存ですが…ここで引き下がれと?≫

SAF主力空母サンパウロUCP≪少佐、君や部下の気持ちは十二分に理解出来ている。しかし今や我が軍の損害は甚大だ。――上陸部隊も現状ではそう長く持たないだろう。何より少佐、君らの替えはそうそう無い貴重な戦力である事を自覚したまえ。――これ以上の損耗は………何?≫

通信先の上官の声が途切れ、尚且つ不意に察した悪寒…そこで彼女は理解した。

アレッサンドラ≪?……ッ!――なるほど、今になって…≫


――――



主戦場であるジャブロー及びその周辺海域・空域――――環境追従迷彩により、複数の高度差にて(投射)されていた多数の飛翔体、速度こそ亜音速程度ではあるが、…問題はその数だ。

四方八方――凡そ数千発のトマホーク巡航ミサイル、まるで在庫の一斉処分とすら言わんばかりの物量で、一斉に飛来してくる。見え見えの飽和攻撃、確認が出来ている時点で大方これらが何故(この状況)で(誰が)放ったのか位は最早確信犯的に理解できるだろう。

もっと早期に(介入)を出来た筈の彼の国は―こと此処に至り漸くセレーネ側に対して(ジャブ)を放って来た事になる。

≫南米戦線ALL

3ヶ月前 No.387

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_QCk

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3ヶ月前 No.388

オリンポスの頂にて @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_z6W

【アメリカ合衆国/首都ワシントンD.C/ホワイトハウス/オーバルオフィス(大統領執務室)/大統領、????】


「この“事態”が想定の範囲内だったかって?勿論そんな事は無い。」

背後の窓から木漏れ日が差し込み、ほぼほぼ自然光で満たされているこの古き良き時代の名残と歴代のこの部屋の主達が残していき、積み重なって混ざり合った微かな気配――はそれこそ慣れている者や、そんなモノ端から歯牙にも掛けない様な者以外からしてみると、無条件の緊張感に満たされかねない独特の空気が流れている。

そして現在の(この部屋の主)――は、腰に手を遣りながら窓際から空を眺め、レゾリュート・デスク(執務机)越しに客人用のソファに腰掛けている(誰か)との会話を続ける。

「何度も上院議会やJCS(統合参謀本部)の将軍達に急かされた物だよ。…同盟(AFTA)に於ける盟主としての合衆国の沽券に関わると言ってね。彼らの言う事にも当然一理在る。だが、――この機会だ。一度はっきりさせて置くべきだと私は言った」

向き直った大統領はそう言いながら執務机に腰掛けた。

「過去の南米事変を始めとする内紛や外的脅威による直接侵攻、世界的な経済危機と、世界規模の統治機構のシステム的な崩壊に伴う各国の反グローバル化と其々の道を歩み始めた各同盟、絶え間ない軍拡と増え続ける厄介ごと、国連でさえてんてこ舞いと来た。――我らが兄弟、南米諸国もまたその体質としての熟した果実のような腐敗とは裏腹に、時代の荒波に飲まれる事を断固として拒否し対抗して来た。」

そして、と彼は続ける。

「――強大な力を有したリーダーのみが、後に続く者の面倒を見続けるベビーシッターでは意味が無いのだ、…現時点に於いて、彼ら(SAF)が何処までやれるのか、この目で確かめて置きたかったのさ。―無論、補填もするし、失われた人命以外の損失も穴埋めし、更に増強する。同時に平時は動きを見せなかった(薬売り共)を清算する機会としても、この紛争は我が国としても実に都合が良かったのだよ。」

結果は満足の行く物だったと大統領は言う。

その双眸には憂い気な暗い光が宿っていた。

「彼らは奮戦して見せた。同盟の一員として、故郷を護る者として血を流す事も躊躇わず。我々に示して見せた。―事が始まればすぐさま尻尾を巻いて逃げる様な臆病者でない事を見事に示して見せた。――無論これは一セントにもならない、物質的な価値の概念の無いモノだが――(この先)では必ず必要になって来る要素だ。日和見が当たり前の様に横行するこの世界では特に」

――



「それにしても、月の彼ら(セレーネ)も随分とタイミングの悪い時期に来た物だ。――私は彼らとその同盟者が気の毒に思えるよ。この星が抱える無数の厄介事に彼らも関わり始める羽目になるのだからな。――最早この星は、彼らが考えている様な(聖地)とは掛け離れた――文字通りの(混沌の地)だと言うのに…」

それこそこの地球は無数の信管を突き刺した巨大な爆薬のようなものだ。

故に世界(基底現実)はたやすく壊れてしまう。――おまけにそう成り得る不安要素は無数にあるのだからたまった物ではない。

3ヶ月前 No.389

SAF主力空母サン・パウロU/US.JSTF @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_z6W

【地球/南米/ジャブローエリア内→大西洋上/大西洋SAF艦隊(サン・パウロU、22型フリゲート“トロヴァン”、他随伴艦艇)、海兵警備(臨検)部隊、コスタ姉妹、ブラジル州海軍機械化航空歩兵第一飛行中隊】


≪エリア防空網が突破された、敵は軽歩兵相当と思われる、甲板要員は退避後白兵戦用意!各警備小隊は全てフライトデッキへ!繰り返す≫

バラバラと頗るコンバットブーツの駆け音を立てて、突然の襲撃者に困惑気味ながらも早々に退避していく甲板要員の面々と入れ替わる形で青と水色の配色をした独特なリザード迷彩の戦闘服・ヘルメットor略帽にプレートキャリア+タクティカルベストにインベルIA2アサルトライフルやSC-2010バトルライフルと言った小火器を装備したブラジル州海軍の艦艇配置の臨検・警備を担当している30名編成の二個警備小隊が、満足とは言えないながらもジェットパックで径空侵入してくる歩兵相手には火力的な意味で過剰とも言える各艦の防空火力の迎撃により損害を受けながらも次々とフライトデッキに降り立って行く小勢力のセレーネ兵の部隊を緩く包囲する形で銃口を向ける。

同時に甲板より上部に当たる位置の20mmCIWS数基も、水上射撃モードで其方へその砲口を無機質に向けて照準している。

SAF海軍警備水兵A「あの人数でこの艦を?…舐められた物だ。」

SAF海軍警備水兵B「何の真似を――隊長!妙な真似をされる前に発砲許可を!」

SAF海軍警備水兵指揮官「待て、――なんだ…?アレは」

恐らくはその小部隊の指揮官クラスであろう者が、徐にジェットパックとヘルメットを外し――その異形の姿を晒した事に対峙する水兵たちは絶句する。と同時にほぼほぼ身の危険を感じて、指示される刹那には一斉にその引き金のトリガーを引き絞って行く。

SAF海軍警備水兵指揮官「!ッ…fogo(撃て)!!」

――



一方、帰投命令を受けて、頭数の少なくなったブラジル州海軍のウィッチーズは一先ず態勢を立て直すべく母艦への帰艦を急いでいた。途中、物凄い物量の亜音速の巡航ミサイルの群れと擦れ違いになり――この紛争の流れがまた新たな段階に至った事を知りながら……再び最前線へ戻る事を念頭に更に速度を速めて移動していたが…

アレッサンドラ少佐「…この(感じ)は、急ぐわよ。各自交戦準備。」

ライサ大尉「今の内に各自残弾確認を――まさかとは思うけど…その“まさか”?」

(嫌な予感)を真っ先に感じていた指揮官に副官もまた疑う以前の様子で、残存している隊員へ装備の残弾を確認し備える様に伝える。

…それこそ、(帰る母艦)さえ無くなってしまう様な悪夢は御免故に

≫南米戦線ALL



【地球//南米/大西洋上/米海軍第47統合打撃任務群(タクスフォース47)/????、?????】


≪敵空中艦隊の移動開始を確認、――欧州方面及び軌道上からの他方面展開部隊及び増援との合流を目指している模様です。≫

≪立て直して、再度奪還地点の確保を仕掛ける気か…監視の目を絶やすな――思いの外あっさりと動きましたな。≫

空軍の一個戦略爆撃航空軍及び、海軍の各水上艦艇・大西洋潜水艦隊からの改良型トマホーク巡航ミサイル(通常弾頭)群を用いたアウトレンジ攻撃の第一波は此方の想定以上の効果を発揮したらしく、あのまま持ち場の維持に固執することなく移動を開始した敵空中機動艦隊―無論、そのセレーネ側の動き自体は大正解であった。何せ最初の第一波は第一波であり、うかうかしていたら第二、第三波と極音速ミサイルや特殊弾頭の代物を用いた同規模の馬鹿げた飽和攻撃が仕掛けられ兼ねなかったからである。

≪第一波攻撃によるジャブロー各エリアの敵砲火地点をマーク。座標情報を第11、13、16、18SAGへ通達、海兵隊上陸時の露払いを行います。≫

≪陸軍第十一機動旅団及びベネズエラ陸軍の第二主力機甲軍の国境侵攻開始。≫

≪デュアルクレイター級の(転移)展開を開始。―――ETAは≫

――ベネズエラ側より地上軍を中心とした兵力と米軍のストライカー旅団が展開し侵攻を開始。既にセレーネ側の地上兵力が展開している各州の主要地域に対しては空挺軍団及びO.D.R.Bの強襲降下が行われる予定で、本命のジャブロー制圧には、猛将マイルズ・クオリッチ大佐率いる海兵隊遠征軍の大部隊が(転移)により投入される。

―太平洋上へ移動した敵主力に対する追撃に関しては、太平洋軍及び航空宇宙軍が現在対策を検討中である。

≫南米戦線ALL

3ヶ月前 No.390

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_QCk

【地球/南米/大西洋SAF艦隊〜南米各戦線/旗艦サン・パウロU艦上他/奪還軍・SAF】

- SAF艦隊旗艦「サン・パウロU」艦上 -

無謀な特攻作戦にひとしい空母への空挺強襲作戦。そして案の定降り立ったのは運よく迎撃をすり抜けられた極わずかな人間…
だった筈だが警備部隊が目にした"それ"は人の形をしてはいるが何故か人とは感じられない。このご時世生体兵器やサイボーグ技術等普遍的な物であり
翼が生えていたり頭が渦模様だったりしたとしても、決して不可能では無い。だが何故か頭からそうした理性的な、合理的な判断が決定事項として下されない
ただの人間では無い皆厳しい訓練を耐え抜いた歴戦の海軍水兵それもフネで荒れくれ者の水兵を抑える警備部隊。
なのになぜ…足はこんなにも震えてしまうのだろう?何故歯の根が合わずガチガチと音を立ててしまうのだろう?
「根本的に理解出来ないモノへの恐怖」を植え付けられる。指揮官の発砲命令が下された後は大半の兵が恐怖から引き金を引いた。

小銃と突撃銃の銃声が響き渡り、必要と感じたら甲板への被害を無視してもCIWSで攻撃を仕掛けるかもしれない。
だがこの特攻部隊と思われた少数の兵は銃撃が始まると瞬時に散開し、正面に残ったのは最初にヘルメットを脱いだ渦巻き頭
そしてフード付きのローブを纏った狙撃兵、もう一人は白いカラーリングの一般的な強化戦闘服を纏った兵士の三人。
発射された銃弾の大半は何時の間にやら渦巻き頭が展開させた光り輝くシールドの様な物で大半が弾かれていた。

ミゴナント(渦巻き頭)
「(渦巻き状の楕円形の頭を発光させブザー音の様な物を出した後)フフフ我等は<選ばれし者>そしてその中からさらに選ばれた真なる選ばれし者
それこそ私ミゴナントだ。光栄に思うがいい貴様達が最期に見るのは我がムーンライトソードの輝きなのだからな!」

そう"人間の言葉"で話すと自称選ばれし者のミゴナントは明らかに人間の物では無い鉤爪のついた両腕を振い
ガントレットから蒼く輝くエナジーソード(恐らく之がミゴナントの言うムーンライトソードなのだろう)を展開すると猛烈な勢いで斬りかかってきた。
このやたら自己顕示欲の強い甲殻類系は言うだけあり強い。だが問題はそれだけでは無かった。
何故か警備兵達が次々と恐怖に駆られ正気を失い、パニック状態に陥り始めているのだ。
警備兵だけでなくデッキクルーや遠くの艦橋から見ていた士官の中にも正気を失いだし始めたものまで居る始末だ。之では相手が何であろうと
撃退どころか満足に反撃も出来ない。ならばいっそCIWSで…と考え始めた時CIWSの内一基が行き成り爆発した。
だがミサイルや重火器の類を使われた様子は無い。そして周囲で応戦していたSAF水兵達も次々と体が膨張して膨れ上がり破裂する。
やっているのは恐らくフードを被った狙撃兵の仕業だ。だが攻撃の正体が掴めない。そして狙撃兵なだけあり的確に脅威となる物を排除してくる。

SAF水兵
「クッ何だ一体…人間や砲塔が水風船みたいに破裂したぞ」
SAF水兵2
「水分が急速に加熱されて水蒸気になり皮膚を突き破る…電磁波兵器か?あのスナイパー何て物を…うげっ!」

急に吐き気を催したのは何も破裂した仲間を見たからではない。敵の狙撃兵がマグチェンジを行い、くるりと振り向いて遥か彼方上空に狙いを定める。
恐らくは帰投中のネイビーウィッチを狙っているのだろう。だがその瞬間風にあおられてフードが飛び素顔が露わになったのだ。
"それ"は人間の頭では無かった。たとえるならば人間の頭だけを切り落としてイソギンチャクを植え付けた様な
ポリプ状の触手に包まれた大きな口のみが存在する異形。ミゴナントの様にはならないがそれでもゾっとする光景には違いない。
そして銃口から放たれる光弾。先ほどまでとは性質が違う様だがそれは真っ直ぐそして正確に帰投中のネイビーウィッチに飛来する。
突然の長距離狙撃それもかなりの精度。奇襲もあって回避は難しいだろうならばウィッチの盾であるシールドの出番か
だがこの光弾は展開されたシールドをまるで"無かった様"に素通りし運の悪いウィッチの一人を貫く。そのウィッチは死んでしまうのだろうか?
不思議な事に痛みすら殆ど無かった。何か一瞬体に電気が流れた様な違和感しかない。だが直ぐに次の猛烈な違和感に襲われる。
それは重力。つまり自分が落下しているのだ。何故かストライカーシステムが全く応答しない上今まで軽々持っていた銃火器も急に重く感じる。
このまま本人の意思ではどうにもならなずただ墜落するしかないだろう。その場合コンクリートの如き固さの水面に叩きつけられ
悲惨な最期を迎えてしまう。仲間のウィッチの助けが必須だが敵は狙撃手勿論負傷兵を餌に救助しに来た仲間を撃つ事等躊躇ないは無い。
幸いな事にこの魔弾は後二回…合計三発で止まった。防御が不能な精密狙撃しかも当たると理屈は分からないが魔力が使えなくなる。
それが一時的な物なのかそれとも永久的な物なのかは分からないが…少なくとも今の戦闘で復帰する事は難しいだろう。

ブラインドスナイパー
「ブラインドスナイパー…<選ばれし者>盲目のものは見えぬ。されど判る。逃れる事は出来ぬと知れ」

漸く話した言葉は人間の物だったが、言葉は少なくても冷徹さを嫌でも感じとれ、ただの自己紹介がまるで死刑執行の合図に聞こえた。

そして最後の一人白い戦闘服姿の者は散開した部下を何名か連れて走り、空母の防御兵装であるRAM21連装発射機の一つに向かっていた。
ブルパップ式のアサルトライフル…恐らく発射音と貫徹力からして磁力銃(ガウスライフル)の一種でSAF海軍警備隊と最低限の交戦をしつつ
グラップリングでデッキの離れた箇所を一瞬で距離を詰め、RAM21連装発射機の上に乗るとガントレットのフックらしきものを突き刺す。

SAF水兵コントローラ
「くっハッキングされてコントロールを奪われた!電子戦用のサイボーグ兵か!」
SAF水兵CIC要員
「<<CICよりデッキ警備隊へ。敵のサイボーグ兵に防空兵装を一基乗っ取られた。至急排除してくれ!>>」
SAF警備水兵
「<<了解直ぐに…オイ!ウソだろ!何だよありゃ!!>>」

通信機越しに聞こえる警備兵達の驚愕の声。そして警備兵達の視線の先には先ほどの白いサイボーグ兵の姿があった。ただそれが問題なのではない。
乗っ取られたRAM21連装発射機が見る見る内に色を変え、無骨なカラーリングから一瞬で白を基調とした所々に紅い斑点を持つ模様に変わったのだ。
この模様には覚えがあるだろう。特にウィッチを運用する艦ならなおの事…そう基調カラーこそ違えどそれは明らかに「ネウロイ」の色だった。
そして白サイボーグ兵が突き刺したフックを引き抜いて飛び降りると、「ネウロイRAM21」となったRAM21連装発射機は人類に向け容赦なく牙をむく。

イレブンスカーミッシャー
「私はイレブンスカーミッシャー<選ばれし者>ネウロイとして生まれネウロイに反旗を翻した反逆者。人類と戦う事は不本意なれどこれも任務」

ヘルメットを取った姿はまるでウィッチの様であったが確かに無機質でマネキンの様な顔をしている。最も報告にある「ウィッチもどき」とは
のっぺらぼうだった顔に目や口がある等随分と違っているが。そして何より人間の言葉をしゃべっている。

<選ばれし者>三人共にそう名乗った。情報によれば選ばれし者とはどうやらセレーネ…スペシャルズの誇る上級エージェントらしい。
セレーネはSAFへの報復として最高の刺客とプラスアルファを送って来たと言う訳だ。とはいっても艦隊戦力に対してどこまで有効かは疑問が残る。

- SAF海軍艦隊旗艦「サン・パウロU」ブリッジ -
SAF海軍士官
「之は明らかに陽動です!現にあの化け物どもを送って以降敵に動きは無い。あの化け物どもも本気には見えない!忌々しいですがね!」
SAF海軍士官2
「だがどうする!?ほっとけば連中この艦のクルー全員を永久的狂気に落して扶桑の赤城クラスの様に艦自体をネウロイ化するかもしれんぞ!」
SAF海軍士官
「サン・パウロUをデミトリ号にする位ならいっそ自沈させる方が…それが狙いか?…ってええいそこでふんぐる言ってるアホの口も縛れ!」

今やサン・パウロUの艦上は地獄の如き様相を呈していた。ミゴナントの手によって警備兵だけでなく多くのクルーに恐怖が伝播し狂気と混乱が渦巻き
パニックがパニックを誘発する。しかもミゴナントは狂気を侵食させながら抵抗を試みる者にマインドコントロールまでかけている。
之によって「洗脳されたから暴れ出したのかそれとも一時的にパニックになっているだけなのか」と言う判断が難しくなり警備の瓦解を加速させる。
そして外からの脅威に対してはブラインドスナイパーが対応する。巧みに身を隠したこの盲目の狙撃手は随伴艦の単装砲等武装を的確に破壊したり
援護に来たウィッチや兵員を乗せたヘリに対してもその能力を如何なく発揮し寄せ付けない。
イレブンスカーミッシャーは防御兵装や艦載機のネウロイ化を進め、少しずつ防御を削ぎ落し逆に自分の兵力を増強する。

だがそれでも尚サン・パウロUは健在であり他の艦の損害も軽微である。そして態々名乗りを上げた<選ばれし者>達の様子からしてやはり之は
報復攻撃と言うよりも陽動なのだろう。派手に騒いで少なくともSAFを釘付けに…欲を言えばAFTA本隊から増援を送らせて部隊を割かせる。
AFTA反攻作戦を少しでも遅らせたいと言うセレーネの思惑がうかがえる。
さりとてSAF海軍士官の言う通り化け物達をこのまま跋扈させる訳にはいかないだろう。思わぬところで思わぬ難題が現れてしまった。

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【地球〜衛星軌道上/南米及び衛星軌道上/南米各戦線/奪還軍・トワサンガ】

- 衛星軌道上リコンカスターズ・トワサンガ連合軍艦隊旗艦ブリッジ -
スカリエッティ博士
「<<それでヒュペリオンは何と?>>」
セレーネ上級士官
「<<撤退戦・包囲戦・市街戦そして負け戦…それ等を経験する良い機会だと>>」
スカリエッティ博士
「<<驚きだ。ヒュペリオンは勝つ気は無いのですか?>>」
セレーネ上級士官
「<<大陸を焼き払って勝つ事に何の意味がある。我々にとっての勝利とは知る事に他ならない>>」
スカリエッティ博士
「<<まぁ実地試験の大切さというのも分かりますが…>>」
セレーネ上級士官
「<<心配せずとも良いドクター貴方と貴方の貴重な研究資材一式は必ず本国に持ち帰らせる。
トワサンガのドレッド将軍は未だに南米の地に固執しておられる様だしな…>>」

こうして大まかな方針は決定した。撤退したジャブロー駐留空中艦隊は太平洋上でコルシカ基地から出たスペシャルズ部隊との合流を目指す。
以後可能なら宇宙へ脱出不可能ならコルシカ基地へ曳航される。
そして第二艦隊はジャブロー地下残存兵力撤収の為南米の地に降下する。
ただしトワサンガ軍は恐らく同時期に行われるであろうAFTA空挺部隊と軌道降下兵団による主要都市奪還作戦に合わせて
直接ぶつける形で降下する事となった。MS主体で実戦経験の無いトワサンガ軍は真面に戦えないだろうと言う判断から
軌道降下兵団を降ろすAFTA宇宙軍と輸送艦隊を強襲し空挺部隊との合流を阻止
逆に自分達が降下する事で軽装備の空挺部隊を火力で圧倒し制圧。というのが大まかな(希望的観測による)流れだ。

セレーネ第二艦隊はジャブロー西部に降下地下友軍部隊の撤収作業を支援しつつ上陸してくるAFTA海兵隊及びAFTA海軍に対する防波堤となる。
また先に行われた様な巡航ミサイル飽和攻撃等の対策の為、ヒュペリオンはSOL(軌道上衛星ビーム砲)ミノフスキー粒子等各種妨害粒子散布機
ニュートロンスタンピーダーの使用を限定的に許可。飽和攻撃に対して質で対抗する作戦に出た。
SOLの直接的な攻撃は勿論の事ザフトが開発したニュートロンスタンピーダーは名前の通り
中性子の運動を暴走させ強制的に核分裂を起こし、有効半径内に存在する核弾頭をその場で起爆させる対核兵器用防御装備だが
原子炉を暴走させる事も可能な為原子力駆動艦や原子力施設自体に対しても切り札となる。

同時に第二連合艦隊とは別に本国から新しい増援として戦術戦斗機・戦術攻撃機からなる航空団を送り
先の戦いで損耗した航空戦力を補充し殺到するであろうAFTA空軍に航空優勢を取らせない様迎撃戦を行う。
ジャブロー地下に残されたリコンカスターズ第一陣残存部隊は戦力の再編及び防御陣地構築を行い
敵の地下襲撃に備えつつ第二艦隊と連携が取れ次第即座に占領区域を放棄して撤退。
この時点で外交的にも南米紛争は双方痛み分けの「白紙撤回」で決着とする事。以上 セレーネ全二軍総司令官ヒュペリオン

セレーネ上級士官
「北部ベネズエラから侵攻するAFTA陸軍は実質空軍のみで応戦する事になるか…厳しいな」
セレーネ上級士官2
「本来であればリンシャン島で使った例の装置を起動させる予定でしたが現地部隊から応答が未だ無く、敵の奇襲を受けた可能性も」
セレーネ上級士官
「シミュレーションと違い実戦は上手く行かないものだな。生きる事とは戦う事か…そういう意味では我々は生きていなかったのかもしれない」

こうしてトワサンガ軍をオトリに使い、第二艦隊も直接南米に降下させる事で敵に未だ戦力に余裕があり十分巻き返せる事をアピールする
セレーネ防衛軍の戦力までも抽出し投入可能なすべての戦力を使った「攻勢に見せかけた撤退」事
「第二次聖地奪還作戦(南米撤退作戦)」が公式に発動された。
尚対外的には「第二次聖地奪還作戦(******)」と修正入りで発表される。

>> 南米戦線ALL

3ヶ月前 No.391

創世の反逆規格外品 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【地球/南米/ノヴァ・プロスペクト/0号ガイバー、UKUNUS量産素体型部隊】

「確かに勝てないな、この戦いいやこれから先の戦いを今の俺一人のままなら」

制御装置(コントロールメタル)が淡く緑色の光を放ちながらプラズマ弾の洗礼を掻い潜りながらゆっくりと歩く。
だが少し様子がおかしい。もちろんマインドコントロールやテレキネシスも受けているがダメージを受けている素振りは無い
マインドコントロールに苦しむ素振りもなければテレキネス攻撃は届いていない。

それは理由は二つある一つは規格外と呼ばれたガイバーの殖装体は人を作った創造主とも言える降臨者が
自分達に逆らえぬように遺伝子レベルでの服従因子を人間に仕込みながら完全に無効化する性質を持ち合わせている。
よって本能レベルで刷り込まれた絶対服従の証ですら効かないのでガイバーには洗脳など出来るはずがない。
そして二つ目は彼の傍にいる人達―この南米で生贄として差し出された者達の霊達がテレキネシスを遮り
0号ガイバーの元に届かないように周囲で盾と壁として立ち塞がっている。
その姿は霊能者や霊感がある者が見れば分かるが、見えない者には訳も分からずなぜか届いていないように見える。

(そう力を貸してくれる人たちが居る…こんなに心強いことは無い)

0号ガイバーは未だ能力が未熟ゆえ身の回りに集った犠牲者の霊たちは見えていないしかし気配は感じている。
額の制御装置は古見敦也の脳に直に教えてくれる、この戦いは決して一人ではないと
それが彼をこの状況でもいやクリプトンと幻魔そしてセレーネに挑むことを恐れさせない勇気を奮い立たせる。
力強く上手く当たらないように軌道を読みながら歩くがプラズマ弾の直撃が避けられない場合が存在する。
それでもバリヤーを張らず針鼠の如く高周波ソードを全身に展開させてダメージを軽減させ、引き裂こうとするように見えるが
高周波ソードにプラズマ弾が当たると高周波ソードが溶けて肉体に穴が空く。
しかしそれは一瞬、穴が開いた場所を除いて全身に展開した高周波ソードはプラズマを吸収する黒色の甲殻部プラズマ・アブゾーバーに変化、
わざと立ち止まり集中砲火を浴びるようにプラズマ弾の吸収し始め、浴びるプラズマ弾のエネルギーに比例して
あっという間に穴が塞がりその部分も黒色の甲殻部と化し、強殖装甲は活性化してプラズマ弾の耐性・無効化を瞬く間に進化及び学習を行い
蓄積されていくエネルギーは両腕と両足の高周波ソードに余剰エネルギーとして意図的に回し伸縮させると
見る見るうち高周波+プラズマエネルギーソードとして刀身にエネルギーが駆け回り、その周りには高周波を纏っていた。
そう、彼は驚異的な速度で進化したのだこの絶望的な状況下を糧に負けるわけには行かないと一瞬で

「俺一人の戦いではない―ならば怖がることも恐れることはない」

飛びかかってきた新型ゾルムに対し片腕に展開した高周波余剰熱プラズマソードで鍔迫り合いに持ち込むのと同時に
尻尾を地面に突き刺して相手の衝撃を地面に受け流した。
確かに幻魔も強い、対峙するこの尖兵も戦い方も無駄な動きも無いしかし

「取り戻す“人間の尊厳”を!!」

対峙する近くの新型ゾルムにクリプトンのプラズマ弾のエネルギーを効率変換した
同程度の高出力レーザーをヘッドビーマーから視覚に向けて乱射する。

この時、周辺から突如目覚めた無機質な印象を感じる者達には気づいている。
しかし相手も相手で油断できない相手ゆえ余裕がない為一瞥もせず

(普通の人間じゃない…何だ?)

ヘッド・センサーが自律的に視界外の敵に対する警戒察知に行い突然現れた気配は
普通の人間ではないのは明白だが、このタイミングで現れるとしたら敵かあのハエの関係者と思うのが想像には難しくないが
今は目の前の敵に集中することにした。

>クリプト237、ギルデンスタン、ハエ?、ルアーズ、all

3ヶ月前 No.392

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_QCk

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/リコンカスターズ 幻魔 クリプトン】

クリプトン
「なんやあのにーちゃんワイの知らん武器でも内臓してるんのか…!何の光ィ!」

暴力的かつ圧倒的な進化能力を見せる0号ガイバー事古見。自身のプラズマ兵器が効かない事やオカルト現象(霊による守護)に驚きを隠せない
しかし四つ脚の新型ゾルムタイプをも圧倒し始める力を見せ、その新型ゾルムを貫く光ヘッドビーマーの中へとクリプトンも消えて行った。
後に残ったのも2体の新型ゾルムと4匹のクリプトンだが明らかに0号ガイバーに対してうろたえている様だ。ハエを追いかけるのも止めていた。

- 加工エリア -
マヌバズー
「アーア仕事キツイノニ給料ヤスイヨーコノ人間タベヨウカ」
マヌバズー2
「マタオコラレルゾー」

この施設は主に「格納庫エリア」「収容エリア」「加工エリア」の三つに分かれている。格納庫エリアはアブダクションの実行部隊であるクリプトン達の輸送機
つまりUFOが駐機してある場所だ。ここでUFOの整備をしつつ帰投後は誘拐した人間を収容エリアに運搬していく。
そして収容エリアには誘拐された多くの南米市民やSAFの捕虜等大勢の人間が詰め込まれていた。何かしらの薬らしきものを使われているらしく
意識が殆ど無い様で問いかけたりしても応答は無い。それどころか自走する事は現状認識も難しい。そんな人間が千人以上も鮨詰めになっている。
そして最後の加工エリアは収容エリアから選ばれた(選考基準は不明だが)人間から次々にレーンへと乗せられていき
まるで冷凍食品でも作る様に吊るされテキパキとパック詰めにされ、最終的にコンテナに収められて「出荷」される。

そんな中加工エリアで「検品」に弾かれた「ダメ人間」達は造魔や下等幻魔達の手によって廃棄処分される。今もマヌバズーと呼ばれる下等幻魔達が
ダメ人間達が入ったパックを担いでぼやきながらダストシュート的な物へそれを入れようとしていた。だがその時だった
突然パックが暴れだし、驚いたマヌバズーがそれを落すと中から現れた「動く屍」に驚きを隠せず尻もちをついて逃げ出した。
主に「加工エリア」を中心に表れたユニバーサルソルジャーだが、最初こそノヴァ・プロスペクト側も驚いたものの直ぐに増援部隊が送られる。
新型ゾルム事ヌーベルゾルムの他に、改造を施されたと思われる巨体のガッチャタイプも複数現れる。このガッチャタイプが持つ棍棒の如き
自動散弾砲はかなりの威力で加工エリアのレーンや周囲の物を吹き飛ばし、大穴を開けて破壊する。当たれば通常の人間なら木端微塵だろう。
そしてこの自動散弾砲はガッチャ本来の戦い方である白兵戦でも使い勝手の良い棍棒として機能する。

更に三つ目系の高機動型造魔の新型ザクーカスもちらほら姿を見せだす。壁を這い回る立体的な機動と敏捷性の高さで相手を翻弄し
体術で相手を絡め取って身動きを取れ無くし、短刀で仕留める。または中距離からテーザーガンらしきもので昏睡させてくる等厄介な相手だ。
ユニバーサルソルジャー達も次々と現れるギルデンスタン派の新型造魔達に手を焼く事になるだろう。

- 格納庫エリア -
クリプトン
「ここはもう駄目やケツまくって早う逃げるで!」
クリプトン2
「アカンわ!地上はごっつうミサイル飛んどる!今出たら流石に落されるヤバいヤバい!」

さて今古見が応対しているコントロールルームの新型ゾルムとクリプトンの残党を一掃する事は難しくないだろう。
だが「その後」の事も考えねばならない筈だ。先述の通りこの施設は上層部を除いて主に三つのエリアに分かれている。
どこから手を付けるかあるいは各所を回って対応するか。どうも動きを見るとクリプトン達は戦意を喪失し始めて格納庫エリアに集結し
逃げ支度を始めている様だ。だが地表からくる定期的な振動と爆音はクリプトンですら外に出れないらしく手古摺っている。
逆に幻魔は主に加工エリアに現れたユニバーサルソルジャーを相手に次々と周辺に「ゆらぎ」を作って増援を派遣。応戦の構えを見せる。
セレーネは…何を考えているか分からない。或いは殆ど様子が分からない収容エリアで何かしているのかもしれない。

古見にせよハエ達にせよ優先順位を考えて戦う事が求められるだろう。さもなければ「二兎を追う者は一兎をも得ず」となりかねない。

> 古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊 ハエ(???) ALL

3ヶ月前 No.393

”不穏” @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_z6W

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/南区沿岸/20番埠頭(積荷降ろし場)/SILA民兵(密輸品の武器・兵器搬入中)】


嘗ての繁栄が忘れ去られた人工島(メガフロート)の各区沿岸部に存在する埠頭――此処は貧困と混沌が支配する南区の埠頭の一角、半ば湾口から見えぬ位置にあるように隠された場所にて人工灯がささやかに照らす荷降ろし場へボロ付いた一隻の大型貨物船が停泊し…夜通しでその(積荷)を降ろしていく。

下ろし場には十台以上の貨物トラックと運搬用の型落ちした数台のトランスポーター、に物騒な重機関銃が積まれたテクニカルが数台と、やはり型落ち品のコマンドウ軽装甲車が停車していて、作業用なのか数機の非武装のAS(中国製17式)が運搬作業に従事している。その周囲でクレーンで下ろされて来るコンテナ群に取り付き、忙しく動き回る雑多な民兵(ほぼ私服の者もいれば戦闘服姿も混ざっている典型的な民兵然とした様相)達の姿が闇の中で映し出されていた。

SILA民兵A「見ろよこれ、俺たちの使ってるお古とは大違いだ。」

木箱の中に整然と入っていた突撃銃――旧KPA製の軍制式モデル(FY71)の一丁を手に取り、民兵の一人がやや呆れ顔で自分の肩に吊ってるノリンコ81式と見比べながらそう呟く。

SILA民兵B「新品同然だな――だが、こいつは…」

SILA民兵C「ああ、俺の祖国の軍で使われてた奴だ――しかしただのコピー品じゃ無い。ほぼほぼあの銃そのままだ。」

元KPA軍出身の民兵は、何処か出来過ぎなほどに使用感(中古感)の無い(新品)のこの昔の相棒とも言える銃に感慨深さを覚えると同時に、ほんの僅かながら奇妙な(違和感)を抱く…が、次々と下ろされて来る装備類の運搬作業に再び手を奪われてその違和感は霧散していた。

SILA民兵D「…一体上はどこの太っ腹と取引したんだろうな。」

充実した装備と高品質な機材にアフターパーツまで揃っているRk-92MIサベージが、少なくとも小隊規模の再装備が可能な機数で貨物ベイから降り立って来るのを眺めながら民兵の一人は思わずそう呟いた。

SILA民兵E「その辺は余り考えない方が良さそうだぜ、細かい事は気にすんな…少なくとも直決で直ぐ“使える”戦力がこんな直ぐに揃うなんて――まるで夢みたいだ。」

――



SILA(沙沃島解放軍)、難民の寄せ集めと称される武装勢力は、この奇妙な(協力者)による一方的とも、当事者からして見ても(過剰)と言えるような兵器や装備供給を受け着々と戦力を整えていた。


≫対象無し

3ヶ月前 No.394

Null @voltexfbk ★1DXVdHzeIP_M0e

【地球/南米/太平洋方面→リコーンカスターズ司令部/移動中/吹雪、七月&アレサ?(通信)】
【何カ月放置するんでしょうかこの人は←】

吹雪「……なるほど」

意外とストレートな答えを出したステラに若干戸惑う吹雪。「人間」に近い、というよりかは「人間」である彼女においては無理もない話であろう。
ステラは彼女とは違った存在。そもそも造りが違うといったほうが正しいだろう。
おそらく、ステラのような巨大な試作ストライカーを使うことは彼女たちには難しい話だ。アレサという人体を一部改造して可能にした例外を除けば――――――だが。
レイレナードは一体、何のためにアレサを作ったのだろう。
考えに耽りながらも、吹雪は飛んでいた。


七月<<聞こえるか?アレサのストライカーを半分吹っ飛ばした。後は基地で残りの分を分析してぶっ壊す>>

突然七月からの通信が飛ぶ。内容からしてアレサを操る本人を確認するためにストライカーを破壊しているのだろう。
吹雪は報告を聞きつつ、再び考えに耽った。



なお、七月は通信を入れた後先にアレサとともにリコーンカスターズ司令部の母艦に着艦している。

>>ステラ

(ごめんなさいちょっと強引です)

2ヶ月前 No.395

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_kqq

【地球/南米近海太平洋上/旧司令部ツインバンシー級汎用戦斗空母/ステラ・奪還軍】

吹雪の質問に答えるとその後は自分から話しかける事は無くステラは黙って追従し、旧リコンカスターズ司令部である
ツインバンシー級汎用戦斗空母に到着出来た。最も当初は南米ジャブロー上空に展開していたツインバンシー級も現在はAFTA軍の本格的な
反攻作戦の開始によって追い出される形となり現在は南米近海の太平洋上に移動していた。素人が見ても分かる位に随伴艦二隻も含めて損傷しており
始めてみた時の威容は無くなっている様に見える事だろう。だが幸いにも内部施設は復旧済みで使用出来、七月の要望は叶える事に問題は無さそうだ。

アレサを連れた七月を迎え入れたツインバンシー級の機械化歩兵用ハンガー内では既に受け入れ準備が整っており
機械化歩兵用の医療施設の使用許可も下りており、ストライカーユニット系メカニクス(技術者)や医療チームも待機している徹底ぶり
例の博士から「七月の指示に従い最大限支援せよ」と命令されているらしく之だけのバックアップ体制が整っていれば七月もやりたい事が出来るだろう。

吹雪とステラが到着する頃着艦したハンガー内には機械化歩兵やメカニクス以外に恐らく初めて見るであろう「普通の人間」らしき人物が立っている。
白衣姿の如何にも研究者と言った風貌の男は二人に近づくと気軽に話しかけてきた。

博士
「やぁ吹雪さん03…ステラの面倒を見てくれて有難う。私がステラや機械化歩兵部隊の技術顧問兼開発者のスカリエッティだ。皆大抵博士と呼ぶ」
「七月さんは先に来ているよ。安心して欲しい之でもこう言った分野に関しては自信があってね…アレサさんだったかな?彼女も助けられるさ」

スカリエッティと名乗った博士はどうやら通信を送ってきた「博士」の様だ。吹雪や七月に対しても紳士的かつ真摯に応対してくれる。
最もそれは彼の研究心を満たす為でもあるのだが…現状は受ける恩恵の方が大きいし害は無いので問題にはならないだろう
博士はステラとも短い会話を交わし、吹雪には七月の元へ赴くなら案内すると提案してきた。ストライカーユニットや艦装の補給や整備も
受け持ってくれるらしい。紛争で被害を出したと言ってもどうやらこの機械化歩兵を受け持つ分野は別枠扱いの様だ

スカリエッティ博士
「当初の契約と私自身の研究の為にも君達に協力は惜しまない。ただここもそろそろ危うくなってきた。もしかしたら今後は別の場所を
拠点として使った方が良いかもしれない。いくつか候補を挙げておくから移動する場合は私かステラに言ってくれたまえ」

レイレナード社は兎も角南米紛争事態は吹雪と七月には殆ど関係無い事だ。それに巻き込まれてしまうのは確かに問題だ
だが既に別の拠点候補を見繕っていてくれているらしい。アレサの治療等が終わったら移動するのも手かもしれない。

>>吹雪 七月他

(時間等は御気になさらずそれから要望がありましたら成るべくお答えするので遠慮なくどうぞ)

2ヶ月前 No.396

”追撃” @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_Tik

【地球/南米近海太平洋上/UA-47C(UCAV)×45、UA-47D(UCAV)×?、巡航ミサイル×36、大型巡航ミサイル(HRGM-01HRGMM、HRIM-046HERMM)×6】【ちょっとした迎撃ミッションをば】

????「アルファ及びブラボー、チャーリー各CMG(巡航ミサイル群)及び無人攻撃群、目標敵旗艦及び随伴艦艇の位置を捕捉。予定通り90秒後に同目標艦隊の推定警戒範囲へ突入開始」

オペレーターの澱みの無い経過報告、薄暗闇の中で浮かびあがる複数の大画面CCDディスプレイと中央のホログラフィック形式の大型戦術表示がデスク上に抽象化された多数の青色のブリップ群、――はその大多数が其々無人戦闘攻撃機(UCAV)と発展型トマホーク巡航ミサイルである事を示す表示が付随しているが、その中に一際大型の飛翔体も複数混ざっている事も確認出来る。時間差で複数の海域に展開中のBB(戦艦)を中心としたSAG(Surface Action Group※水上戦闘群)から射出された波状攻撃の第二波が一時戦線を離脱したツインバンシー級を中心としたセレーネ機動部隊残余をターゲットとして太平洋上に接近しつつあった。

AFTA本国海軍(米海軍)の各機動部隊は南米に於ける反攻作戦発動に備えその大半を振り向けた状態ながら、厄介な事にそれらに関してはあくまで(現在稼働中)の常設部隊であり、本格的な戦時体制へ移行しつつある現状では時間と共に注文し過ぎた出前料理宜しく兵力の増強が行われていくだろう。恐ろしい事に“別働”で同規模の戦力を差し向ける事もやろうと思えばさほど時間を掛けずに行える。



 ̄ ̄ ̄

巡航ミサイルの一群は更に複数のグループに分かれて低空と高高度へと突入軌道を再設定、同時に護衛兼対艦攻撃任務を帯びたUCAV群は不規則にそれらのミサイル群に紛れ込み、来るであろう迎撃に備える。

セレーネ側からしてみれば第一波攻撃の大雑把で数にモノを言わせた様な無節操さからは想像も出来ない程小規模で拍子抜けするかもしれないが―これらの弾頭には第一波とは異なり数が少ない分、通常弾頭では無く少々特殊な仕様に換装された(スペシャル)なモノも含まれている。その証拠に第一波攻撃には存在しなかった大型の艦載型巡航ミサイルも複数含まれている。

そして、この攻撃その物は実は本来の正規作戦計画内に存在していた物とは異なり、(とある人物)の要請により行われた物であった。


≫ツインバンシー級汎用戦斗空母及び随伴艦艇。(吹雪 七月)

2ヶ月前 No.397

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_kqq

【地球/南米近海太平洋上/旧司令部ツインバンシー級汎用戦斗空母/奪還軍】

- ツインバンシー級ブリッジ-
セレーネ通信兵
「ヒュペリオンより警告。新たに表れた敵水上艦隊より多数の巡航ミサイル発射を確認。また之に随伴して敵機も多数飛来」
セレーネ上級士官
「全防空システムオンライン。ダミーバルーンを展開しミノフスキー粒子戦闘濃度散布。ヒュペリオンにSOLの使用許可を申請」
セレーネ通信兵2
「DEADシステム連動開始。ショック音弾内蔵の空中機雷射出」
スカリエッティ博士
「<<艦長レプリカウィッチを野戦重武装形態で出撃させ迎撃に当てよう>>」

当然ながらツインバンシー級空母のブリッジは慌ただしくなっていた。応急修理を終えたとはいえ傷が完全に癒えた訳では無く更に
随伴艦も既に二隻しか残っておらずしかもどちらも満身創痍だ。艦載機もレプリカウィッチ部隊を除けば殆ど残っていない。
しかし一度同じ手で徹底的に痛めつけられた為、既に対抗策は講じある。艦長等は手早く指示を飛ばし艦隊周辺にダミーバルーンが多数展開。
レーダー上では一気に数が増えた様に見え、更にミノフスキー粒子も戦闘濃度で散布される。之こそ超長距離攻撃が衰退した「第一の要因」だ。
電磁波を減衰させレーダーそして電子機器の性能を著しく低下させる。之によって電波を用いた誘導方式の大半は意味を無くし
それだけでなく通過した際付着したミノフスキー粒子の干渉によって電子機器の性能が低下し、精密機械としての機能を果たせなくなる。
赤外線探知や光学認識に関してもミノフスキー粒子の濃度が高ければ之により影響を受け正常に動作しない可能性があり確実性は無い。
ドローン兵器も之によって性能低下を引き起こす事は免れないだろう。

セレーネ通信兵
「使用許可が下りました。本艦のTLS(極超長波レーザーとシューマン共鳴の干渉によってあらゆる目標を検知する新型衛星監視システム。
場合によってはミノフスキー干渉さえ突破することも可能)と重力センサーにより飛翔体を捕捉。SOLによる迎撃開始」

そしてもう一つはラウル・メネンデスが引き起こしたロサンゼルスドローン襲撃事件によって結成された国際組織
ウィンズロー・アコードによって開発された指向性防空エネルギー兵器群D.E.A.D.システム。
衛星軌道上に浮かぶ軍事衛星(セレーネが使ったSOLは発電衛星の改造品だが)と地上の防空兵器が連動
従来の迎撃ミサイル等とは違いエネルギー兵器を照射する事で"点"でなく"面"で防ぐ為遥かに迎撃効率が良く核戦争による最終戦争を未然に防いだ
「平和維持の兵器」とも呼ばれDEADシステムの登場で長距離誘導飛翔体のみならず航空戦力もまたその価値を低下させた。

それは正に"神の力"とも呼べる光景だった。接近する巡航ミサイル群に向けて空から眩い光が降り注ぎ光の柱が形成される。
発電衛星を改造した衛星ビーム砲と言えど出力はそれなりにあり、またSOL事態複数ある為(南米戦線に支障が出ない程度の数三基程が回された)
更に広範囲に渡って桁違いの熱量と電磁パルスが広がり巡航ミサイル群を包み込んでいく。そしてこれらを回避出来たとしてもツインバンシー級を含め
合計三隻の艦艇からの凄まじい砲撃が飛来。特に損傷していると言えど護衛役を担う二隻のムーンベセル級汎用機動戦艦の主砲
重力波衝撃砲の威力は健在である。ミノフスキー粒子により性能低下した状態でこれ等熾烈な砲撃を掻い潜ったとしても次に待っているのは
空中機雷群だ。之は単なる機雷で無く範囲内の火薬を固有振動によって誘爆させるショック音弾と呼ばれる兵器であり、範囲内に飛び込めば
ミサイルやロケットの炸薬は誘爆させられてしまう。しかもそれを見越してセレーネ側はダミーバルーンの周辺に空中機雷を敷設していた。

ダミーバルーンは元々CG補正がかかるMS光学カメラ用のデコイだが、セレーネ製はそれにホログラムによって更に高い画像識別欺瞞効果を持ち
ミノフスキー粒子による妨害を最も受けにくい画像識別式誘導に対してのデコイとして活用しており、慣性誘導に対しても
バルーンの展開と共に艦隊を移動させ「元居た位置とすり替える」事によって更にデコイとしての機能を高めていた。
そして艦隊に近づけば強烈なECMやジャマーの影響下に入り、ただでさえ苦しい状況の巡航ミサイル群や無人攻撃機に追い打ちをかける。

最終防衛線には野戦用重武装のレプリカウィッチ一個中隊が配備され更に艦の近接防御兵装も稼働している為
「運よく突破出来た」巡航ミサイルや無人攻撃機に対して一発たりとも漏らさぬ熾烈な弾幕が形成された。

- ツインバンシー級レプリカウィッチハンガー -
スカリエッティ博士
「やはり攻撃を仕掛けて来たか。予定通りお客さん達には移動して貰った方が良さそうだな…撤収準備を急ぎたまえ!」

熾烈な迎撃戦が展開され艦内に衝撃が響く中スカリエッティ博士は部下達に撤収準備を指示していた。無論吹雪や七月達「お客様」も含めてだ。
もはや殆ど価値の無い敗残艦隊であるこのツインバンシー級等に之だけのリソースが割かれているのは、ひとえに数少ない同盟者達の保護
そしてスカリエッティ博士及び運用中のレプリカウィッチを無事連れ帰る事を優先している為である。

>> 巡航ミサイル及びUCAV群 吹雪 七月

2ヶ月前 No.398

セレーネ @sierra09 ★6iTM2Pmb53_Qi5

【地球/南米/ジャブロー及び南米各戦線/奪還軍・スペシャルズ】

- 地球衛星軌道上 -

セレーネ上級士官
「之より我が艦隊は地球の南米地区に降下する。目標はジャブロー第一次聖地奪還軍の支配区域だ。降下後部隊を展開し残存部隊を回収後帰投する」
セレーネ士官
「しかし既にAFTA軍によって猛攻撃が加えられており第一次聖地奪還軍残存部隊の回収は困難が予想される。その為回収作業中の防衛は勿論反撃に転ずる必要もあるだろう」
セレーネ上級士官
「その為我々第二艦隊が降下後ジャブローエリアに防空システムを起動させる。クルーは勿論の事地上並びに航空隊は高度制限に留意せよ」

この日ついにジャブローに降下した第一次聖地奪還軍の撤退支援の為、セレーネ第二艦隊が地球(正確には南米)に降下を開始した。
ツインバンシー級空母二隻、ムーンベセル級機動戦艦四隻、トランファルガー級巡洋艦6隻を中心に多数の駆逐艦、輸送艦の補助艦艇からなる第一次聖地奪還軍とは比べ物にならない本格的な物だ。
AFTA軍海兵隊がジャブロー東部から海軍の支援の元上陸作戦を行い、陸軍が北部から侵攻している為主に北と東に防衛線を構築する予定だ。勿論第一陣と合流する事を第一とする。
無論この艦隊降下にはAFTA軍の迎撃が予想されるが、たとえ損害を出しても強行突破で強引にジャブローに布陣する予定である。宇宙にはトワサンガ軍のドレッド艦隊並びにその支援部隊がおり
AFTA宇宙軍がたとえ迎撃に出ても戦力的には上回るだろうと判断された。またAFTA宇宙軍の軌道降下作戦には当初の予定通りドレッド艦隊をぶつける計画だ。
之に合わせ戦術戦斗機及び戦術攻撃機一個航空団も別途地球へ降下する。第二艦隊の艦載機と連携して制空権を確保し迫りくるであろうAFTA空軍の迎撃、そして支援砲撃を続けるAFTA海軍に差し向けられる。

また第二艦隊降下をスムーズに行うべくセレーネ防衛軍から抽出されたニュートロン・スタンピード装備の特殊艦艇と衛星ビーム砲SOLがAFTA海軍及び陸上の巡航ミサイルランチャーへけん制攻撃を開始。
単なる衛星ビーム砲撃というだけに留まらず、先述の通りニュートロン・スタンピードは強制的に核分裂を起こし核兵器並びに原子炉を暴走させる為、原子力駆動の多い空母や潜水艦にとって脅威に他ならない。

同時にAFTA宇宙軍並びに宇宙に存在するAFTAの衛星に対して多数の隕石が飛来し始める。セレーネ共和国本土のマス・ドライバーを含む各種兵器による遠距離攻撃だ。
何せセレーネ側からしたらその辺にそれこそ無数に存在する大小の隕石(月本土から掘り出してもいい)を磁力あるいはビーム砲等で加速をつけ目標に向けて「投げる」だけでいい。
現状宇宙での使用のみに留まり、隕石が地球に降り注いでこないのは幸いと言えるだろう。最も戦略兵器及び地球環境破壊をヒュペリオンは禁止している為戦況がどうなろうと
これ以上の攻撃は無いのだが…巡航ミサイル攻撃の報復と思われるこの「隕石落とし」がテレストリアル(地球人)に与える心理的影響は計り知れないだろう。
一年戦争や第一次・第二次ネオジオン紛争等それこそ幾度も隕石落としの被害を蒙っているのだから。最も北米大陸はウィンズロー・アコード加盟国でありDEADシステムが存在する。
その為ある程度は安心出来るが問題は南米だ。南米は非加盟国なのでDEADシステムは存在せず最も防空能力のある基地は現在セレーネ側の手中にある。故にその不安は計り知れない。

- ジャブローセレーネ軍掌握エリア司令部 -

セレーネメカニスト
「司令官防空システム網が完成しました。旧式です故リアクターに若干の不安が残りますが」
セレーネ通信兵
「通信網確立!現在降下した第二艦隊はストリブリング級汎用輸送艦から兵力を展開中。更に宇宙と海上にて戦闘が始まりました」
セレーネ上級士官
「<エクスキャリバー><カラディーン><クレメント>起動開始。全防空システムを地上へ」

セレーネ軍リコンカスターズ第二艦隊が降下しジャブローの残存部隊と合流を開始し始めた頃、ジャブロー側にいる残存部隊にも動きがあった。先の巡航ミサイル群によってジャングルの中
荒れ地と化した周囲の地面が突如割れ始め中から巨大な建造物が出現し始める。高さ1kmもあろうかと言う巨大な塔が三つも。更にその周囲を囲む様に小型の物も生えてきた。
確かにジャブローにはついにジオン公国すら攻略出来なかった防空設備があり、その中には旧世紀の「高射砲塔」を思わせる高出力ビーム砲塔が存在したが、高さが1kmもある物等は記録にない。
恐らく既存のビーム砲塔を突貫工事で改造したものだろうが之ほどの短期間で、これほど巨大な物を作り上げてしまう辺り流石はテクノロジー至上主義国家セレーネといった所か。

そして之は存在を確認したあらゆる勢力が想像する通りの物だった。高き塔は光り輝くと先端から凄まじい出力の蒼きプラズマレーザーを放ち、ジャブローに向け飛来するあらゆる飛翔物体を瞬時に灰に帰した。
超高層レーザー兵器。ドイツ・ベルカ公国で開発された物をセレーネ共和国が独自改良を加えた物と推測される。それ故新兵器ながらある程度性能を把握出来るだろう。
だがこの「三本の剣」には四本ずつ随伴のビーム高射砲塔が存在し、他にも各種防空兵器が地上に展開されている。大火力によって一掃される危険性が無くなったと判断したのだろう
地下の残存兵力を挙げてDEADシステム…すなわち防空システムの完成を優先させたという訳だ。

更に太平洋側からはキャリアーと呼ばれるフロート艦(空中戦艦程高い性能は無く利便性の高い色のついた輸送機程度の物)そしてタンカー改造型らしき小型空母二隻と水上輸送艦で構成される
スペシャルズ部隊も到達した。既に「選ばれし者」を送られたSAFなら分かるだろうがスペシャルズはセレーネであってセレーネでない精鋭部隊であり数は少なくとも油断は出来ない。

セレーネ共和国は「攻勢に見せかけた撤退戦」を行う事を基本方針としていた。確かに之だけの物を見せつけられれば誰しも撤退する等と考えないだろう

>南米戦線ALL

2ヶ月前 No.399

”追撃” /AFTAフォース・リーコン @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_Tik

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2ヶ月前 No.400

深海組 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=25Q2sdcr0r

【返信をお待たせして大変申し訳ないです。レスを分けて返します】


【地球/ユーラシア大陸/欧州戦線/虹の霧※エイプスコンサート/空母ヲ級、????→戦艦レ級】


空母ヲ級「ーーソウ、ダネ。……ソレデモ、今ハ思イ出セタ。アノ夏ノ海デ出会ッタノハ、嘘ジャナイ」


向けられた照準は下げられた。このまま再会の喜びを分かち合いたいが、艦娘と深海棲艦という立場の違いがソレを阻む。

しかし、それでもとヲ級は一歩踏み出す。


ヲ級「ーーウン、アノ時ノ私モ、今ノ私モ同ジ……貴方ノ知ッテル、ヲ級ダヨ、シャル。夏ハ終ワッテシマッタケレド、貴方モ、私モ、アノ時モ変ワラナイヨ」

涙に濡れた瞳を隠さず、微笑み返しながら真っ直ぐな想いを言葉を紡ぐ。



ヲ級「アレ、今ノ悲鳴ーーヲッ!?」


いきなり聞こえた短い悲鳴、そして何かが沈むあぶくの音に振り向く。ゲダツが居なくなった事に気付いて見回すと、同胞である潜水艦ーー潜水ヨ級と呼称される個体が居た。シャルンホルストが彼女へと砲を向ける。

ヲ級「………」

砲を向けたシャルンホルストとヨ級の間に立つ形で、両者の動きを見守る。


ヲ級「待ッテ、シャル……アノ子、負ノ感情ガ薄イ。
ーーワカッタ、ソノ人ノ事、オ願イ」


シャルンホルストに、ヨ級が深海棲艦特有の強い負の感情に囚われてない事を伝える。

意外にも流暢な口調で弁解するヨ級を見て、意思疎通が出来ると判断した。魔女の唄と口にした事から、現状について知っているようだ。

ヲ級「ウン、行コウ。シャル。彼女、魔女ノ唄ト言ッテイタ。キット、何カ知ッテイル」




????→戦艦レ級「ーーン、誰カ来タミタイダ。丁度、退屈シテタンダ」


一方その頃、船の墓場でイシガニと戯れていた人影が来客に気付いて笑みを浮かべる。その姿は深海棲艦の特徴である白い肌に青い瞳、フード付きのコートを羽織り、首にアフガンストールを巻いた少女ーー戦艦レ級と呼称される個体である。

シャルンホルスト達が来るより以前に、彼女は此処へと迷い込んでいたのだ。所謂、迷子の先輩ということになる。つまるところ、彼女も魔女の唄に誘われたのだ。

>シャルンホルスト、潜水ヨ級 >>358

1ヶ月前 No.401

PEUドイツ/ベルカ連邦海軍所属W.F @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_vqN

【地球/ユーラシア大陸/欧州戦線/虹の霧※エイプスコンサート/シャルンホルスト(艤装顕現)、ゲダツ(気絶→最覚醒)、潜水ヨ級、????】【尚、某スレに於けるヲっさん(とレ級)とシャルの関係や経験もひょっとしたらリンクしてくるかもです。】

穏やかな水面と優しい日差し、…“此処ではない何処か(世界)で”嘗て出会い、砲火を交える事無く交わした言葉――それが夢幻でも、嘘でも無い事は確かに理解していた。それが(有り得ない)事であったとしても。

“変わらない”と優しい笑顔で話す彼女(ヲ級)の言葉と…その姿。

忘れ去られた筈の自身の中の億劫な(記憶)、所々ノイズ混じりのソレがまるでタールの様な暗闇から着実に腕をのばしているかのようにはっきりとした形を再び形成して行く。


シャルンホルスト「――私は」


言い掛けて、しかしそのまま口の中から飛び出してくれない(言葉)――ソレが何なのかは理解出来ている筈なのに。己と彼女(ヲ級)と彼(ゲダツ)…それから――まだ思い出せない。鳴りを潜めていたノイズが再び強くなって……

――――

――



潜水ヨ級「フゥ…話ガ分カル(艦娘)ト同胞(ヲ級)デ助カッタ。―――コノトコロノ(マケイクサ)続キデミナ気ガ立ッテルカラネ。」

“深海棲艦”に理性ありきか否か…無論その大多数はヲ級が言う様に(存在)としての段階で(負の感情)そのままに人類やそれに属するモノへと本能的な敵愾心を掻き立たせるものだが――ここ最近の従来からは考えられない様な人類側(つまりセレーネ共和国の参戦と、それに伴う各戦線に於ける大攻勢)の反攻により劣勢に立たされつつある状況でよりエスカレートしつつある。そんな中で“深海棲艦”側の少数の(異端)…いつの間にか明確な個性が芽生えた者、終わらない憎悪の連鎖に疲弊した者、何かしらの出来事が切っ掛けで戦いを放棄した者――理由は様々ながらとにかく積極的な戦闘をやめた少数派の“深海棲艦”の集団。の立ち位置はより悪化しつつあった。

その大概の者達は皆、圧倒的多数である(主戦派)により疎外されるか裏切り者や異分子として粛清という形で同胞の手で撃沈される…一部では大規模な“深海棲艦”同士の戦闘にまで発展した例すらあるらしい。

そして何を隠そうこのヨ級もまた、そういった(少数派)の“深海棲艦”の一隻。

シャルンホルスト「思っていたより理性的だな。要は敗残兵の集まりと言ったところか。」

潜水ヨ級「否定ハシナイ“敗残兵”トハ聞コエハ悪イケレド…良ク言エバ誰カヲ沈メズニ済ム。」

霧の立ち込める静かな波一つ立たない(霧の海)をそんな会話をしながら進んで行く面子、…その中でもヨ級に曳航されている白目を剥いたままの変な髪形の大男は割りとこの場の雰囲気的に浮きまくってるとも言える(プカプカ海面に浮遊してるだけに)

潜水ヨ級「アンタモ、戦イガイヤニナッタノカイ?――熟練ノ航空戦力ハドコノ海域ノ艦隊デモ重宝サレルト思ウカラ居場所ニハ困ラナイト思ウケレド。」

不意にそんな問いかけを、ヨ級は彼女(ヲ級)にする。

彼女(ヨ級)の見立てからかなりの戦火をくぐって来たと見える歴戦の空母ヲ級(少なくともelite以上)がこんな処に居る事を不思議に思ったらしい。

――



そんな話をしながらひたすら霧の海を進んで行くと――ようやくまっ平らな水平線以外のモノが見えてくる。最初に見えたのは古い100000tクラスの大型多用途タンカーの船影、…其処からまるでこの世の船の墓場とも言わんばかりの有様で…優に千を超える数の時代を問わない様々な艦船が密集して浮き沈みし、それらが堆積した水上構造物めいた物になっている。――まるでスクラップ置き場の如く、そんな風景が気の遠くなるような広さで続き…唐突に何やら無数の白い丸石で構成された砂地がその向こう側に広がっている。

シャルンホルスト「…Friedhof des Schiffes(船の墓場)?」

潜水ヨ級「ソノ通リ――アタシタチ“深海棲艦”モコノ景色ニハ何時モゾットサセラレル。…不思議ト落チ着クケドネ。」



ゲダツ「隙在り!ふっ愚か者共め!いつまでもこのおれが気絶している訳が無かろう!――ふん!」

ボシュウウウウウ!

別段誰も気にはしていなかっただろうが、本人(ゲダツ)的には不意をついたつもりだったらしい。引っ掛ける形でヨ級に曳航されている状態をするりと抜け出し、カチリと音を立ててその足(正確には靴に仕込んでいるジェットダイアル)から噴風を吹かして、宙高く飛んだのはいいが…

ゲダツ「…うっかり!しまった角度が深過ぎただと!?があああああああああああああ」

潜水ヨ級「ア…アブナイ!ソッチハカニ地獄」

シャルンホルスト「相変わらず良くわからない男だな。」

何処か情けない悲鳴を残して、一行に先んじる形で蜘蛛頭の大男は不可思議な白い丸石(イシガニ)で構成された真っ白な砂地…もっと言えば其処に一足先にやって来ていて暇を持て余していた先行者(戦艦レ級)の頭上へと落っこちる形になった。

ゲダツ「ぬおっ!何で貴様(レ級)が此処に!?」

―――――



その一方、船の墓場からそんな一部始終を望遠鏡で眺める一つの人影…


????「あの(ババア)め、まーた妙な連中を連れ込んだもんだな。」


≫空母ヲ級。戦艦レ級

1ヶ月前 No.402

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_kqq

【地球/南米近海太平洋上/旧司令部ツインバンシー級汎用戦斗空母/奪還軍】

セレーネオペレーター
「迎撃した巡航ミサイルに対消滅反応。新型反応弾(純粋水爆型等の反応弾に幾つか種類が存在し、反物質弾の反応弾をセレーネは新型と定義している)
と思われます。防御網を抜けたミサイル二発及び無人攻撃機数機が飛来」

セレーネ上級士官
「近接対空防御システムで応戦。フォールド通信でゆりかごに連絡はついたか?」

セレーネ通信兵
「ハッ現在向こうはFT準備中との事です」

セレーネ上級士官
「そう長くは持たないぞ博士達には第一波攻撃が収まり次第直ぐに移る様伝えろ」

此処まで接近されると当然ながら衛星ビーム砲は使えない。艦砲射撃も同様だその為ムーンベセル級戦艦の対空パルスレーザータレットと
ツインバンシー級のトゥルム38対空防御システム(30mmガトリングや105mmショットガンに即時換装可能なMGS)によって迎撃するしかない。
無論その前にはデルタセイバーを着用したレプリカウィッチ部隊が立ちふさがり、猛烈な攻撃を仕掛けてくるUCAVに対して
携行したガウスアサルト(チェーンソウが付いたランサーモデルは実用性が無いと通常の物に変更された)とプリントアウトされたばかりの
マーズセットデフ主力装備である歩兵用携行型光学兵器ヴォルクアサルトライフルを二丁持ち弾幕を形成する。
ヴォルクアサルトライフルはカラシニコフ突撃銃の如き古めかしいクラシックな外見をしているが、帯電させたエーテルの弾丸を連続発射する
対マシーン・シールドウェポンであり、この場合UCAVや巡航ミサイルには特攻武器となるだろう。敵機の放つレーザーの迎撃にもヴォルクが用いられる。

レプリカウィッチ
「空間機雷射出」

レプリカウィッチ2
「スプレッダー発射」

腕部に携行した射撃武器以外では肩部などに装備された空間機雷とスプレッダーがあり、空間機雷は文字通り無数の非常に小さな機雷が発射され
それが一定時間立つと風船の如く大きく膨らむ。元々は高機動性を誇る空中機動兵器に対しその機動性を封じる為に開発された兵器であり
直接の攻撃力は低いが、「面の防御」と言う現状を考えれば最適な武装の一つと言えよう。スプレッダーはSマインやケイオス爆雷と同じFSS(自己鍛造弾)で
射出後上空から無数の散弾を叩き付ける。いわばレプリカウィッチによるトロフィーシステムの様な物だろう。
だがこうした決死の抵抗でも何発か抜けて行ってしまうだろう。原因は度重なる戦闘による艦隊の損傷だ。

- ムーンベセル級戦艦ブリッジ -

セレーネ兵
「第五ブロックのパルスレーザーが稼働停止。迎撃効率がさらに低下」

セレーネオペレーター
「フィールドシステムにトラブル発生。反応炉出力低下中」

防空システムやフィールドがトラブルが続出し完全な防御とならない。特に反応弾の近距離爆発の余波を受けたムーンベセル級戦艦はフィールド機能すら
まともに動かず更に戦闘でかかる負荷によって艦の制御すらおぼつかなくなっていた。そうしたマイナス補正によって迎撃しきれないUCAVが特攻する形で
突っ込み放った対艦ミサイルが、ツインバンシー級空母に命中して大爆発を起こす。

- ツインバンシー級ブリッジ -

セレーネオペレーター
「右翼反重力ユニットウィング部破損。艦の制御が不安定に」

セレーネ操舵手
「これ以上の飛行は不可能です。着水します」

セレーネ上級士官
「クッ総員衝撃に備えろ!」

ツインバンシー級空母の丁度右翼となるウィングが対艦ミサイルによる攻撃を受け大破。そのままもげ落ちる様に残骸が海に落下しいき艦自体もまた
姿勢制御がしきれず徐々の高度を下げついには巨大な水柱を上げて着水(墜落)した。ただ未だ艦体は保っており完全に機能停止した訳では無い様だ。
だがそれにトドメの一撃を加えるべく残った多弾頭誘導弾のマイクロミサイル等が接近していく。がその時誰もが予想しえない事が起きた。
何と損傷したムーンベセル級二番艦が着水したツインバンシー級空母に覆いかぶさる様にして、残った全弾を引き受けた。
之にはマイクロミサイルだけでなくUCAV本体や対艦ミサイル等も含まれていただろう。それ等を自らを盾にして防ぐまさににおうだち。
当然ながらボロボロの状態でやった為、マルチフィールドアンテナが折れ、艦体から幾つも出火し小さな爆発を起こしてムーンベセル級戦艦が沈んでいく。

セレーネオペレーター
「二番艦が盾に…敵の攻撃は恐らく之で終了したと思われます。我が艦の被害も甚大で修理には相当の時間を要するかと」

セレーネ通信手
「艦長スペシャルズ航空隊から連絡。此方の救援用のキャリアーとエアリオン部隊を急行させるとの事です」

セレーネ上級士官
「次に攻撃を受けたら撃沈確実だ。救援を急がせろ」

- ツインバンシー級空母レプリカウィッチハンガー -

スカリエッティ博士
「何とかしのいだ様だな。よしゆりかごが来たら直ぐに転移するぞ君達(吹雪・七月)も付いて来てくれ。すまないがこの艦はもう持たない。
お客さんと貴重なデータを海の藻屑にするわけにはいかないのでね」

残存するレプリカウィッチ達も帰投し、吹雪達の元に居るスカリエッティ博士は彼女達お客様を連れてどこかへ行くつもりの様だ。
確かに現状を鑑みればすぐに移動した方が良いだろう。幸い飛行等せずともFT(ワープ)でそちらに瞬時に移れるらしい。
この"現象"はAFTA側も即座に察知するだろう。何せ太平洋上に超巨大物体のデフォールド反応が現れるのだから。つまり何かとてつもなく
大きな物体が転移してくるのだ。

>> 迎撃ミッション 吹雪・七月 他

(箸休めしていましたが、次の艦に移って貰った方が良いかなと思い少し話を進めさせて頂きました)

1ヶ月前 No.403

セレーネ @sierra09 ★2SRBEIPciD_Lru

【地球/南米/ジャブロー及び南米各戦線/奪還軍・スペシャルズ】

- アプリコーン級キャリアー艦橋 -

???
「温いわね…」

南米戦線へセレーネリコンカスターズの増援としてやってきた特務教導団「スペシャルズ」その現地司令部といえる大型キャリアーの艦橋の椅子に座った女性が呟く。
実用一点張りかつ機械的なセレーネ本国と違い、きらびやかな装飾が施された軍服はルネッサンス期をまたはかつてのOZを彷彿とさせる。その中でも特に目立つ軍服を纏い
そして何よりその衣装に負けぬ漆黒の黒髪を靡かせた美しい女性。明らかに他のスペシャルズ兵士達とは違う彼女は、これまた豪華な調度品のティーカップを置いて言葉を続けた

???
「この紅茶もそうだけど本隊(リコンカスターズ)のやり方もよ。幾ら勝つ事が目的で無いといっても非効率的すぎるわSAF残党の始末に一体いくら時間をかけているのか」

???2
「お言葉ですが閣下SAF海兵隊はAFTAが本格的に始動した事で正式に"AFTA軍"に代わり、失った戦力もある程度取り戻しています。それに地の利は敵にあり密林に潜むゲリラ部隊を掃討するには…」

横に立つ恐らく副官と思われる小柄な女性兵士が答える。彼女の言うことはある意味至極もっともな事だったが黒髪の女性はルビーの如き輝きを放つ目を細め、ふっくらとした唇を尖らせる。

???
「些末な問題よ。その意思があればすぐに片付くわ」

???
「ま.待ってください戦術兵器を使うおつもりですか?!幾ら我らスペリャルズが独立権限を持つとはいえ最高司令官ヒュペリオンの決定に背くのは…」

???
「そんな無粋なものを使わないわよ。それに敵はもう反応弾を投入してきている。現に本隊だってバルムンク対艦ミサイルの換装をしているでしょう?…準備は?」

ちなみにバルムンク対艦ミサイルはセレーネにおいて標準的な対艦ミサイルであるが本来は核融合弾である。当初これに制限をかけていたが現在はAFTAの反応弾使用を受け制限が解除された。
そして黒髪の女性は副官でなくモニターに目をやるとKMFのコックピットが映し出される。

スペシャルズ兵
「<<ハ閣下!準備は完了しております!御命令とあれば何時でも>>」

???
「やりなさい」

短くそして確固たる意志を持って命ずるとKMFのパイロット達は敬礼で答えた。彼らが駆る現代の騎馬。KMFグロースターLSは予め指定されたジャブローの各地及び"上流"にECS等を用いて隠匿し待機していた
MVSを抜刀し構えたのち、可変攻勢盾に接続しグレートソード形態にすると、指定された地点にそれを突き刺し、マイクロ波誘導加熱ハイブリッドシステムを起動する。
一気に過熱された水流は文字通り"爆発"しジャブローの上部だけでなく内部構造を粉砕していく。"これ"に気付いた当初は誰もが地震だと思うだろう。何せ突如身動きが取れぬぐらい地面が揺れ動いたのだから。
だが次の瞬間突如地面が割れ、砕かれ、熱せられた水流が地下から噴出していく。マイクロ波誘導加熱ハイブリッドシステムと連動したリサイクラーの起動によってジャブローの地下構造物を完全に破壊したのだ。
地下空洞が破壊されたら?無論地上もただではすまない"地盤"を失ったのだから上にあるものはただ落ちるしかないのだ。それはまさに荒れ狂う大蛇がのたくりまわり
全てを飲み干していく様なまさに地獄の光景だった。残存する旧SAF海兵隊の展開するジャブローの一区画が丸ごと崩壊し、歩兵も車両も機動兵器も、敵も味方も全てが土石流に飲み込まれていく。
後に残ったのはまるでクッキーシェイクの様に全てがかき混ぜられた土砂だけだった。かつてそこに何があったのかを、誰が居たのかを思い浮かべるのすら難しくなるほど。

SAFパイロット
「<<エドワード隊長!み.味方が…」
エドワード・ハレルソン
「<<ここまでやるのかよ…ハッ!全機散会しろ!撤退だ!敵機が来るぞ>>」

わずかなそして幸運な生き残りであるMS部隊のエドワード・ハレルソン大尉等はこの惨状に言葉もなかった。だが嘆いている暇などない。エクスキャリバーの出現によって現状南米の制空権はセレーネ側にある。
わずかな生き残りも逃すまいとスペシャルズのEOT機エアリオンとアストライアー攻撃機が爆装して飛来し、焼夷榴散弾を中心とした爆弾を次々と投下。水攻めの次は火攻め。運よく生き残った部隊も
熾烈な爆撃の前に灰と消えていく。そして更に航空隊が帰投するとアトラス・コーポレーション製ハヴォックやPAC(アジア連合)のネコマタ等をベースとしたホバータンク部隊が次々と空から投下されていく。
そしてAPC型ハヴォックの中からはスペクターや一回り大きい人型戦闘ロボットバトルフレーム、ラプター無人二足歩行兵器等の無人兵器群を次々と展開していく。
無論空には上空警戒及び索敵等を兼ねた偵察ドローンや攻撃ドローンも随伴する完全無人機械化部隊。許容も慈悲もない鉄の軍勢はまるで「まだまだ生き残りは居るはずだ」とばかりに捜索を行い
そして発見したSAF側の生存者を"掃除"していく。ただ一言そう黒髪の女が放った命令一つで大勢という言葉ではきかない程の惨状が生まれ、南米の密林の一角が地獄に変貌した。

無論単にジャブローの一区画を爆破陥没させただけとはいかない。これに連動した所謂"地形攻撃"はSAF潜伏部隊が居ると思われる地点に連動して行われた。そしてその"余波"は当然市街地にも及ぶ。
皮肉にもかつて米軍の侵攻を阻止する為、南米軍が行ったダム決壊作戦と同じ様なことが自分達にも降りかかったのだ。濁った濁流で満たされた"川"になり果てた市街地には
SAF海兵隊掃討部隊同様に航空部隊の支援のもとホバータンクを中心に構成されるセレーネ新生無人兵器部隊が投入され、市街地でAFTA軍到着まで徹底抗戦を決めたSAF残存部隊並びにレジスタンスを
マシーンが容赦なく駆り立てていく。人間は人間に対して幾らでも残酷になれる。この光景を目にした人間は軍民問わず皆そう思い知らされるだろう。

セレーネ側のDEADシステム構築後大きく飛行制限をかけられている為、スペシャルズ及びリコンカスターズは即座に次の手を打った。すなわち洋上に展開するAFTA海軍艦隊への総攻撃である。
同時に空中に展開するリコンカスターズ艦隊からも熾烈な砲撃が始まり、「空と海」の艦隊決戦という異例の戦闘が始まった。
"地ならし"が終わり地上の目立った脅威が無い今セレーネ空中艦隊はエクスキャリバーの庇護のもと活発に活動し、AFTA海軍だけでなく陸軍が集結するベネズエラにも攻撃を始める。
特にセレーネ航空隊は「ミノフスキー粒子下での有視界戦闘」を逆手に、AFTA艦隊へ"水中"から接近しギリギリまで近づき浮上、バルムンク対艦ミサイルを主軸とした攻撃「トビウオ戦法」によって
イージスの盾を掻い潜り懐から突き刺すという戦術をとってきた。同時にこれは海中の潜水艦にも迎撃を行わせ、位置を把握したのち対潜攻撃を行うための布石でもある。

占領地域では更に新無人兵器部隊だけでなく「プリースト」や「ピュリファイアー」「シールドベアラー」と呼ばれる兵士の出現も確認された。ピュリファイアーはパーディションヘビーインシネレーターと
フレイムグレネードで障害を"焼却"する戦闘工兵で、シールドベアラーはいわゆる電磁シールドを張って分隊の防御能力を底上げするという単純なものだが(それでもただ突っ立ってレーザーライフルを撃つだけの
トルーパーしかいなかった初期のリコンカスターズ歩兵に比べたら格段の進歩である)問題は「プリースト」だこの白いスーツを身に纏ったトルーパーはサイオニック能力を持ち、かつての連邦軍の
「サイキッカー将校」の様に透視能力で隠れた敵を発見することができる。更にマインドコントロールやステイシス等各種サイオニック能力を駆使して来るためかなり厄介な存在だ。
無論それにとどまらず捜索、パトロール部隊は心音や呼吸等を感知する音響センサー、人間の熱量のみに限定したサーマルセンサー、呼吸によって排出される二酸化炭素や人間特有の"臭い"を嗅ぎ分ける
臭気センサー等複合型探知機によって、文字通り根も葉も掘り起こす勢いで警戒を厳にしている。

こうした相乗効果によってSAF…南米連邦軍は文字通り戦力を全滅させた。軍として機能するだけの部隊も指揮系統も存在せず、かつてはセレーネ側を脅かした地の利を生かすゲリラ戦術部隊も
今ではローラー作戦によってしらみつぶしの捜索を絶対制空権下で行うリコンカスターズ・スペシャルズ部隊に発見されないよう、隠れて震えながらただ神に祈る羊となり果てた。
脱走兵も多く"なぜか"まったく手を付けられていないシカリオ等麻薬カルテルや左翼ゲリラ等、反政府組織に類する犯罪組織やテロリスト、そして暴徒達が跋扈する無政府・無秩序状態の地区も多い。
尚全くこれが起きず被害のない地区も存在する。ブラジル州の州都等がそれにあたる。無論地形攻撃の範囲外ということもあるのだろうが、それ以上に戦時下でありながら他人事で生活しているのだ。
恐らくAFTAを待てずセレーネ側と手打ちをした手合いだろう。今でこそ少ないがこれからは現状が改善されなければ加速度的に増えていく可能性が極めて高い。

- アプリコーン級キャリアー艦橋 -

???
「まさに滅びの笛ね」

モニターに映し出される南米の惨状を眺め、黒髪の女性は改めて入れなおさせた紅茶に口をつける。

>南米ALL

1ヶ月前 No.404

Null @voltexfbk ★1DXVdHzeIP_M0e

【地球/南米/リコーンカスターズ司令部/吹雪、七月、アレサ】
【来たか……(気力の問題)】

博士の話を聞いた七月は即座に決断した。

七月「やはり移るべき、か……仕方ない。行くぞ」

七月は自らのストライカーと武器を持ち、ハンガーに降り立つ。

吹雪「あの子は……?」
七月「連れて行くに決まっている。博士、アレサを運んでくれ!吹雪は自分のストライカーと武器を持って来い!」

完全に豹変した七月を見ながら、吹雪は「は、はい!」と言って自分のストライカーと武器を探し出し、持ってくるしかなかった。

アレサについては七月が情報を握っていることは確かだ。
それを失うことは、レイレナードを抑えるための貴重なものを失うことになる。


>スカリエッティ博士

【頻度の問題がありますな……申し訳ない】

1ヶ月前 No.405

Lumen Sage @makita ★Android=1ZJoxJicBJ

【 アメリカ合衆国某州/掃き溜め/ゲイツ・オブ・ヘル/カエルム(スーツ) 】


 落ち着いたジャズのBGMが流れる店内。カウンター席の照明が暗い天井に描かれる三位一体世界を象徴する壁画を浮かび上がらせている。
 此処は、掃き溜めの一画にあるバー“ゲイツ・オブ・ヘル(地獄の門)”。マスターはロダンという男。がっしりとした体格に、スキンヘッドにサングラス、何を考えているかわからないその表情――彼の如何様な特徴がそうさせるのか判断はつかないが、少なくとも彼からは異様なほどの威圧感を覚えさせるオーラが漂う。いや、彼が魔界の住人故だろうか――――。

「……悪魔が人間界でバーを経営しているというのは、考えてみればシュールな話だな」

 カウンター席の一つに腰掛け、グラスを拭くロダンの手元をぼんやり眺めながら私は甘酸っぱい香りのする黄金のカクテルを口に含んだ。ジンジャーや青リンゴ、柑橘系の味わいが口いっぱいに僅かな苦味と共に広がっていく。この苦味は青梅だろう。カクテルの名前は“パラディソ(天界)”というらしい。

 カタン

「ごちそうさま。……それじゃあ私はこれで。情報感謝する」

 飲み終わるなりグラスを置いて、私は席を立った。どうやら、あまりモタモタもしていられない状況だということはロダンからの情報で明らかになったのだ。まさか、あの事件が“今回の件”とも関係していたとはな。


>all

【お久しぶりです。かなり開いてしまったので一旦レスを蹴って改めて場面を変えて絡み文投下です】

1ヶ月前 No.406

不確定な蝿/米情報軍隷下偽装屍兵部隊 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_vqN

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/ルアーズ(疑似餌部隊)×30(潜伏更に複数)】

情報軍(ルアーズユニット)ユニソルリーダー「一次起動個体の作動不良は確認できず、初期配置異常も無し、作戦行動を開始します。」

其々バラバラに起動した情報軍仕様の第四世代型屍兵(ユニバーサルソルジャー)は起動後に体内(口内)に仕込まれたインテリジェンス・ナノマシンの集合気体を擬似呼吸と共に放出(流石に目視は難しい)、付近、及び各エリアのマッピングと、作戦参加個体間との再同期を速やかに行うと同時に瞬時に戦闘行動へ移行していく。

と言っても丸腰どころか丸裸で筋骨隆々と言っても、続々と増援として現れ始める強化された“幻魔”や改良型の“造魔”相手ではとても敵いそうに無い様にも見える。はっきり言って何も知らない他人がこの光景を見れば明らかに自殺行為に見えてしまうだろう。

直ぐにプラズマその他の応酬が始まり火器類の応射が開始されると同時に近接装備の造魔もまたその俊敏な動きで距離をつめて仕掛けていく、応戦の構えを見せたユニソルの一体の腹部に刀身が突き刺さり組織レベルでプラズマに分解され始めたが――まるでそれを待っていた様に刺されたユニソルは四つ腕を無造作に重機染みた容赦のない怪力の両腕で掴み自身へ引き寄せ始め――……灼熱化したマグマ染みた人型の熱量へ変わり文字通り相手(ヌーベルゾルム)の一体を文字通り(溶断)した。

その他の戦闘でも(エクストリミス)特有の超高温を伴う徒手格闘と(ユニソル)としての度外な(打たれ強さ)で攻撃力と数で勝る幻魔の警備戦力と互角に渡り合い始める。――おまけに良く見るとこれらの屍兵(ユニバーサルソルジャー)達の動きは無機質さを持ちながらもプログラム等で機械的に動いているというよりは、確かな(自我)を持ち、尚且つ生者と同様の自由意志から柔軟な戦術を駆使している様に見える。(敵の武装を奪う、避けられる被弾はなるべく避けて遮蔽物を活用する、人間の兵士の様に相互援助する様にして高度な連携で交戦を行う、等、何よりその動きが“実戦慣れ”したベテランの兵士のソレなのだ。)

おまけに頭を完全に叩き潰されるなり砲撃の直撃で木っ端微塵にされたりして行動不能・撃破された個体は瞬時に超高温で灼熱化し周りを巻き込む形で自爆していく。

―(生)と(死)の間には未だ(曖昧)な領域が多く広がっている。其処から先の問題は科学や医学の出る幕ではなく、哲学の領域だとある人物は言う。

(加工所)を中心に、時間差で(起き上がってくる)屍兵(ユニバーサルソルジャー)達、入り込んで攻撃させるにしても非武装の裸の屍体の兵隊をただ大勢送り込んだ所で制圧可能かと言えば疑問が多い。それならば直接(専門の部隊)を投入するべきだと言える、決して安価では無く、尚且つ素体も貴重なユニソルを大量投入した理由は――端的に言えば至極(シンプル)な任務であるからとも言える。

――



周囲で奇妙な戦闘が繰り広げられる中、慌てた様子で引き下がっていくクリプトン星人達を尻目に、0号ガイバーへと指揮官格のユニソルの一体がツカツカ(別にコンバットブーツを履いている訳ではないのでこの場合はペタペタ)と無機質な足取りで近付き、軽く敬礼しつつ耳打ちする。(あいかわらず視線が不自然に固定している)

情報軍(ルアーズユニット)ユニソルリーダー「レジスタンスの方ですね?(我々)の運用元の将校が是非其方に通達したい事が在るそうです。」

そう言いながら、自身の脇腹に手を突っ込み何かを体内から取り出して、黒っぽい人工血液に塗れたボタン電池サイズの(通信機)を彼(0号ガイバーもとい古見敦也)へ無遠慮に差し出した。

なお、先程まで付近に居た“ハエ”は何時の間にか居なくなっている。


≫古見敦也、クリプト237、ゾルム、リコンカスターズ他


【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/上空/SSB-4A(米情報軍 第14特殊作戦航空団所属コールサイン“リャマバス”)/エミール・ファースト、リン・キャシディ軍曹、????、??】


エミール「……中々見所のある青年だった。」

リン軍曹「“君のトコ”にも若手を入れていくべきだね。過度な若気は毒だが、組織には新しい風も必要なもんさ。」

“飛躍意識”の一つを(戻した)、陸軍のサービス・ドレスユニフォーム姿の黒人の将校は何処か感慨を覚えた様にそ言いながら、懐から古い羊皮紙を取り出して自身の血文字でスラスラと何かを書き込んでいる。その横で先程まで薬中(ピルヘッド)めいた様相だった、やや古めのウッドランド迷彩のBDU姿の白人の将校がそんな何の気も無さそうな台詞を言う。

エミール「ふむ、出来れば最後まで私が指揮を執るべきだが――“召集”だ。―位置座標は丁度南米沖…」

リン軍曹「気にせず向かえ、それが“君のトコ”の仕事だろ、それに此処から先の作戦行程はわたし向きだ。」

エミール「正直言うと不安しかないが…上手くやってくれ。」

リン軍曹「piece of cake(お茶の子さいさい)」

??「ホントウニソウカ?」

ぱちん、と軽くハイタッチをした所で、黒人の将校の足元に蛍光塗料めいた光を放つドルイドとルキシャ式の混成タイプの(術式)が展開され、緑色の閃光と共に彼を(転移)させた。


リン軍曹「さて、そろそろ連絡が来る筈だ。―――しかし人体の捌き場があんな場所にあるとは。」


(外)では巡航ミサイルによる絶え間ない攻撃が実施された後、友軍、敵軍ともに大きな動きを見せている。特に(相互作用)により森林内の残存SAFに対して用いられた大量破壊兵器による攻撃はこの男の感覚を刺激する。


リン軍曹「洋上でぶち込むのと陸地に直接ぶち込むのじゃ結構道理が違うのさ――月の連中、うっかり“厄介なの”を呼び寄せなきゃ良いんだがね。戦争どころじゃなくなるぞ。」

≫対象無し。

29日前 No.407

星空に舞う「少女」 @voltexfbk ★1DXVdHzeIP_M0e

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東区・空母「アストライア」ブリーフィングルーム/鈴初瀬 星奈、シュープリス01】
【区切りつけたとか言いましたがちょっと動かします。ただ単にネタが思いついただけ()】

シュープリス01「……考えはついたか?」

シュープリスから今の状況について説明を受けた星奈。
今の戦闘状況からしてみれば、心が半ば軍人ではない彼女にとっては「同胞を殺せ」というものだ。
元より人対人の戦闘には完全に反対していたが、もはや止めることはできなかった。

星奈「……奴らは何を考えてるの?」

シュープリス01「わからん。ただ一つ、最近レイレナードが衛星空間で何かせわしなく動いているという情報をつかんだ」

そう言ってシュープリスは机に資料を載せる。
星奈はそれを読み、愕然した。

星奈「もしかして……」

最悪の可能性。衛星兵器である。
それと同時に資料には「アレサ」に関する資料もあった。

シュープリス01「我々はこのあとここを出て、レイレナード本社を襲撃する。その際にアレサとの戦闘も考えられるから、それも潰す」

シュープリスにとっては本気だった。
奈何せん彼女たちは互いの穴を埋めあうように訓練された精鋭中の精鋭。実際にも「アレサ」との模擬戦闘も、実戦でも勝利しているのだ。襲撃を企てても、成功する。
しかし、星奈は違った。

星奈「駄目……衛星兵器を破壊しなきゃ」

シュープリス01「……ちょっと情報収集メンバーから話を聞いてくる。しばらく待機してくれ」

そう言ってシュープリスはブリーフィングルームを出た。


星奈「……」

星奈は資料を覗きながら、ただ黙々と考えるしかなかった。

レイレナードを、潰す方法を。

>>対象なし

28日前 No.408

双子星の慟哭/空母サン・パウロUの死闘 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_vqN

【地球/南米/大西洋上/大西洋SAF艦隊残余(旗艦サン・パウロU、22型フリゲート“トロヴァン”、他随伴艦艇)、海兵警備(臨検)部隊(交戦中/壊滅)、コスタ姉妹(交戦開始)、ブラジル州海軍機械化航空歩兵第一飛行中隊(壊滅)、エミール・ファースト“中佐”(転移・交戦開始)】


ブラジル州海軍ネイビーウィッチ3≪…ヴぁっ!?≫

目に見える形での被弾した形跡も、反射防御のシールド(魔力障壁)が発動した形跡はあれど(ソレ)を防いだ形跡も無し――見えない何かに(撃たれ)たネイビーウィッチの一人は射すくめられた様にがくりと構えていた汎用機関銃から手を離し力なくうな垂れる様にして、そのまま姿勢を崩し落下。

ライサ大尉≪ブルー3!≫

――ユニットの緊急用ドラッグシュート(本来の目的の他、不時着時や緊急時に着装者の意識が無い状態でも着地させる緊急機能。航空機の緊急射出装置と同様、オラーシャ製の性能が高い事で知られる)が低高度の時点で二つ開き海面に海面に着水する。

アレッサンドラ少佐≪ブルー4、3をカバー、回収後付近の艦に離脱して!――ブルー2、ブルー5、ブルー6はこのまま後に続け!“わたしの軌道”から外れずに…出来る?≫

ブラジル州海軍ネイビーウィッチ4≪了解!≫

ブラジル州海軍ネイビーウィッチ6&5≪≪ウィルコ!!≫≫

ライサ大尉≪ウィルコ!――恐らく超長距離狙撃――シールド(魔力障壁)が通じない…何が飛んで来たんだろう。≫

アレッサンドラ少佐≪手を変え品を変え、やってくれるわ。――でも“見えない”し“防げない”としてもそれなりのやり様がある。≫

(事象)の認識さえ出来てしまえば――最悪後出しジャンケンの要領でその(軌道)を“読め”ば良い。だが単独でも困難なソレを編隊でやるとなれば難易度は跳ね上がる。

アレッサンドラ少佐≪ブルー2“大気制御”を皆に掛けられる?≫

ライサ大尉≪了解、――可能性を1%でも上げろって事ね。≫

―――



一人でも多く母艦に辿り着ければ――飛来した不可視かつ(防御不可)の“魔弾”は更にもう一名のネイビーウィッチ(ネイビーウィッチ6)を捉え、無力化。一人離脱するごとにもう一人(ネイビーウィッチ5)が救助で抜ける。狙撃兵の常套句な戦術だが、奇妙な事に其処から更なる追い討ちは無かった。―弾数で言えば三発分。

だが、既に此方へ向かう時点で壊滅状態、部隊としての機能が虫の息であったブラジル州海軍機械化航空歩兵第一飛行中隊の実働戦力がほぼ消滅したのは言うまでもない。

複雑且つ急激な機動で母艦(サン・パウロU)の直上へ至ったのは、結局イステリオス・ジュミナス(双子星)こと第一中隊のエース二名のみ。その片割れ(ライサ大尉)の固有魔法である(大気制御)で、自身の周囲の気流を操作する形の凄まじい運動性を駆使して回避行動を取りつつ、母艦艦上の悪夢めいた惨状を目の当たりにし、尚且つ状況を把握する。

ライサ大尉≪――艦からの応答無し。残ったのは私達だけ、敵は少数、だけど“本物”の(ウィッチもどき)…(ネウロイ)までいる。おまけに“侵食”されつつもある。≫

ははは…と乾いた笑いを洩らしながら、(妹)は汎用機関銃に最後の弾帯を装填し、腰のLAWを手元へ持っていく。

アレッサンドラ少佐≪“敵”が何であれ、やる事は変わらない。――母艦を取り戻す。ソレだけよ。≫

片手にMAGを構え、空いた手で(姉)は(妹)の手を握ると同時に、空力作用の(旋風)が二人を取り囲む様に複数現れ――渦を巻いて先導する様に(風の通り道)を形成。

その中へ錐揉み飛行をする形で、(双子星)は飛び込み艦上への突貫を開始、半ば(侵食)を受けてネウロイ化しつつある自分達の“家”、先ずは目に見えて障害と化している、艦上へお構いなくミサイルを連射している(ネウロイ化RAM21連装発射機)へすれ違いざまに(妹)の方がLAW(M72E11W)を撃ち込み爆散させる。

バシュッ!…ZUGAAAAAAAAAAAAAN!

ライサ大尉「よくも人の“家”で好き勝手してくれたもんだね!」

と(姉)の方は同時に目に映る位置に居た――資料上の情報とはまた異なる姿の(ウィッチもどき)“イレブンスカーミッシャー”へユニットのガンポッドとFN MAG W汎用機関銃での制圧射撃を実施。

アレッサンドラ少佐「連中(セレーネ)が(ネウロイ)を配下に置いてるなんて…いや、連中(セレーネ)なら寧ろ有り得る話かしら」

空対空モードでユニットの残存誘導弾を射出し(予測)で見当を付けていたくだんの(狙撃手)の潜伏予想箇所にAAMを撃ち込みつつ、ぐるぐるとメリーゴーラウンド宜しく背中合わせに回転しながら、文字通り嵐の様な(双子星)の強襲劇が幕を上げる。

―――

その一方

SAF海軍警備水兵E「ちくしょう!何故当たらない!ちくしょう!」

本能的な恐怖から半ば発狂して弾切れになったインベルIA2をカチカチと空撃ちの音を鳴らして振り回している水兵の一人、狙いは勿論、あの(月光)を携えた異形(ミゴナント)の“選ばれし者”だ。既に直接交戦している大半の警備水兵達は斬り伏せられているか発狂して戦闘不能に陥っている。

ぽんっ

そんな水兵の肩に、ひどく落ち着いた様子のゴツい掌が置かれて――思わず飛び上がった水兵は反射的に銃床で殴りそうになるが奇声を上げて振り被ったところで憑き物が落ちた様に我に返る。

其処には黒のトリプルコートを着て黒眼鏡を掛けた黒人の偉丈夫が一人立っていた。


SAF海軍警備水兵E「…あ、アンタは?」


エミール「――成る程これは酷いな、―なに、ただの“援軍”だよ水兵。それは兎も角」


狂騒の中で何故か(正気)に戻った水兵へ、(黒コートの男)は何処からか取り出した羊皮紙の札の束を握らせる。―札にはルキシャ式の術式と中央で五本に分岐した線状の星が描かれた魔術的な効果のある代物だった。


エミール「“それ”を狂気に苦しんでる戦友に貼り付けろ、水兵。その枚数なら全員に行き渡る筈だ。―さぁ急げ」


SAF海軍警備水兵E「アンタはどうするんだ!?…あ…(アレ)と戦う気か?」


エミール「その為に私は“呼ばれた”さあ行け水兵。時間はそんなに無いぞ!」


そう急かして、正気に戻った水兵を送り出し――(黒コートの男)は、死屍累々の中で、くだんの(ミゴナント)と対峙する。


エミール「私が(識っているの)とはやや違うな、些細な事か」

ギャリリッ…

そう言いながら、コートの懐より一振りの(得物)を引き抜く。両刃の刀身が大きく彎曲した独特のエキゾチックな刀剣(ショテル)、引き抜かれた時点で静かな乱れ無き闘気が沸々とこの男から漂い始める。

そしてその得物の刀身は発光し―奇妙な紋様が浮かび上がる。


エミール「“我等は魔を断つ剣を執る”という柄では無いが、――久し振りに血が騒ぐ。」


≫ミゴナント(選ばれし者)、ブラインドスナイパー(選ばれし者)、イレブンスカーミッシャー(選ばれし者)、南米戦線ALL

24日前 No.409

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_z8B

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24日前 No.410
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