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【文字通り全ジャンル】CRPWARS【オリ対応】

 ( なりきり掲示板(フリー) )
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初心者大歓迎 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★wDk6ay47NY_EP8

クリックありがとうございます。
そして興味と関心を持っていただけた事に感謝を。

こんにちは。
始めましての方は初めまして。

このスレはなりきり掲示板(フリー)にスレ建て予定の現在、別の掲示板円板でも建てられている
2005年8月12日に始まった、アニメや漫画、ゲームのみならず映画といった
様々な映画、小説、アニメ、マンガ、ゲーム、歴史の人物、現実の兵器etc…
文字通り全ジャンル(オリジナルキャラや作品含めて)キャラクターになりきりを行ったり、個々人で勢力を作り戦争をしたり
魔法やら超能力、銃撃戦や肉弾戦やイベントなどを行ったり
かたや日常生活を行ったりなどほぼ何でもありのスレです。
本来は雑談も行えるのですが、それに関してはルールで説明します。

参加するに当って無理には勧めませんしサブ記事のルールのみ知り覚えていただけるだけでも十分です。
しかし雰囲気やキャラの作り方を掴んだり参考になる為本家のウィキを見ることを推奨します。
詳しくはCRP雑談Wikiで検索か募集板でのリンクでのホームページでご確認を。

詳しくは本スレのサブ記事にて

この世界で何をするのか、それは貴方次第です。
それではプッシュスタート!

2年前 No.0
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C.M.S.C国連委託治安維持部隊/狩人と賞金稼ぎ @izuma☆VNvX9naPtFo ★HhCfmmMzXU_YD6

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3ヶ月前 No.323

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_51i

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東頭村道路上/白銀武】


「いよっし!上手く行ったぁ!!」

コックピットの中で思わず叫ぶ白銀。巨人グリム(ジャイアント・ペトラ・ガイガス)を弱らせただけでなく、最も肝心な<核>の摘出に成功し味方の攻撃に繋げた
仮面の麗人サウザンド仮面、C.M.S.C.ウィッチ(ゾーラ達)そしてハンターの紳士(セドリック)…之だけ猛攻浴びせればあの巨人グリムも流石に倒れるだろう。
白銀はただこのまま<核>を押し出した姿勢を維持するほかない。それに余計な真似等任せればここに集まった猛者達がきっちりと仕留めてくれるだろう。


「<<わ.分かった!シールドを張ってくれたのは有り難いが最悪コクピットブロックさせ無事ならいい、ウィッチの皆は機体の後ろに隠れてくれ!>>」

C.M.S.Cウィッチ(ゾーラ)の手助け、そして助言を受けて核を押し出した姿勢から緊急離脱する様に、跳躍ユニットの推進機関を作動させ後ろに飛び退く。
確かに見ていると何やら大変そうなことになっていた。仮面の麗人サウザンド仮面の大技も確かに凄そうだが、ハンターの紳士セドリックが使用としている事も
何やら危なそうだ。ここは素直に助言に従い距離を取る。その際C.M.S.Cウィッチ達には後ろに隠れる様伝えた。このTSFには対魔戦等想定していないが
通常戦闘用のシールド機能が外部装甲に張り巡らされている。たとえば凄まじい爆発等が起きて機体がオシャカになっても自分を含め、人が助かるならそれでいい
「機体なんざ消耗品。パイロットが生きて帰れば大勝利」どこかの航空隊指揮官の言葉だが、白銀も同じ考えだ。


「た.倒してくれるのは嬉しいがちょっと抑え目で頼みたいぜ」

戦って居た時は別の冷や汗を流しながら、機体をゾーラ達の盾にしながら距離を取って推移を見守った。


>> C.M.S.C サウザント仮面 東区ALL

3ヶ月前 No.324

嶽丸 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=SkBYWclB4P

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東頭村道(路地裏)/建物(伽藍の堂内)/嶽丸】


「いえいえ、どういたしまして。……それに、ちゃんと立ち上がれているのは貴方が頑張っている証ですよ、ルビー。私は、そのお手伝いをしただけです」

ルビーの言葉に微笑みながら答えた。橙子が言うように、例え記憶が無くともルビーは自分というものを持っている。それを見失わない限り、彼女は前に進める。

そして、遂に初仕事の話だ。橙子が積み上げられた荷物やらダンボールやらの中から取り出した。

それは大きな柳行李であり、やたらと厳重に封が成されている。その雰囲気が何故か禍々しい。まるで、中に入っているものを出さないように封じ込めているかのように見える。


「ええ、中には荷物を狙う輩もいるでしょうし、配達の度に毎度命がけでは割に合わないですからね。だからこそ、それを引き受けられるなら重宝される訳ですがーーと、此方が配達する品物ですね」


差し出された柳行李を見る。厳重に封をしてあり、異様な雰囲気を醸し出している。専門家ではないが、人外の視点から見ても明らかに良くない何かだと感じる。


「うっかり開けたり、 下手に壊したりなどしたら呪われる類という事ですね。

ーーええ、……大丈夫、私が傍に居ります」

不安そうなルビーを少しでも和らげようとする。少々、甘過ぎないかとも考えた。否、真っ当な人間なら無理もない反応だと思って彼女に手を差し伸べる。こういう時、人間は手を握った方が良いらしい。不器用な嶽丸なりにルビーを気遣う。

それから、橙子から地図を受け取って、ありがとうございます、と礼を述べる。初めて見た島の地図。確かに近いようだ。新しい土地ゆえに慣れないが、この距離なら迷わず

「これが所謂、初めてのおつかいというものでございますね」


嶽丸は超常の鬼であって幻想種である。橙子はそう見立ている。生まれは不明だが、少なくとも生粋の鬼である。嶽丸の穏やかな気質ゆえに邪気が極めて薄いが、曲がりなりにも妖怪の類だ。呪いのような悪意には耐性がある。とはいえ、油断は禁物なのは言うまでもないが。


「こういった品を蒐集するのが趣味という方も居ると聞いた事はありますがーー」


ーー

「では、準備を済ませてから参りましょう。……ところで、橙子殿。この品を届ける期限は?」


ルビーが落ち着いたら出発しよう。念の為に期限を橙子に確認する。会話の流れから察するに急ぎではないようだが。


>橙子、ルビー >>312

3ヶ月前 No.325

SAF第21戦闘探索小隊/米情報軍d-4分隊 @izuma☆VNvX9naPtFo ★HhCfmmMzXU_YD6

【地球/南米/ネグロ川方面(上流・防衛線・旧主戦場前方40キロ地点)/SAF第21戦闘探索小隊(ハンター21※マルコ・アルバレス大尉以下12名編成)、AFTA情報軍特殊検索群d-4分隊(デルタ4※ジョンソン・ウィラード大佐以下8名編成、大佐以外の要員は周囲に潜伏→行動開始。)、情報軍無人兵器パッケージ】

―周囲では相変わらずの戦闘音が響き渡り、薄暗く密度の濃いジャングルを鈍く照らしては消え、照らしては消え…を繰り返している。次々と稼動しプログラムされた作戦行動を開始した情報軍側の無人兵器群は未だ戦術パターンを逐次変えながら執拗に攻撃を続けているらしく、それらの可動機が全滅するか、探索部隊が殲滅されるか撤退しない限りは当分の間は撃ち合いと突撃自爆と近接阻止の双方の応酬が繰り広げられるに違い無い。

少なくとも(現状の運用者の指示)は(積極交戦)であり、(仕上げ)のオーダーはまだ来ていないのだから。


――その一方で“主要目標”はと言うと


TATATATATATATATATATATA!

鞘で銃撃を弾きながら任意の方向へと軌道を逸らして見せるという人外ならではの離れ業を見ながらも眉一つ動かす事無く(情報軍大佐)は標準射撃姿勢のままACRの引き金を引く。銃撃自体はそのままリコンカスターズの傭兵と思われる東洋の(ヨウカイ)に集中している。着装している強化外骨格(Exo)の筋力補正があるとは言え、備え付けの自動銃座の如き精度で突撃銃をフルオート射撃で寸分の狂い無く、まるでこの人外の剣客に行動させる余裕を与えんとする様に流し込む様に撃ち続ける。

片割れ――外見と行動的に(指揮官)クラスと思われる敵(コマンダー07)による着地直後からの軽やかな跳躍回避交じりの(目眩まし)、それに伴い得物(ガンブレード)を振るい飛び散るつぶてや土も意に介さず。否、バイザー越しなので当たり前と言えば当たり前なのだが…

続けて撃ち込まれた12ゲージのダブルオーバック、この種の弾種の対人/対義体使用での有効性の高さは折り紙つきだが、それらは(大佐)の着用しているExoの側面から減り込む様に着弾する。如何に防弾でも衝撃は伝わる物だ。自然、ほんの少しだけ横から押される様に姿勢を崩し掛けて…そのまま持ち直して踏み止まる。

撃たれた本人は戦術バイザーに隠れた視線は伺えないが、その口元には薄っすらと笑みすら浮かべている。



――

ルイス軍曹「迅い――」

マルコ大尉「落ち着いて撃て軍曹。交互交換だ。」

DOGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGA!

ジャコッ!キンッ

PAN!PAPAN!

DOGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGA!


同時にどうやら狙いを絞られたらしき副官と指揮官の方は、さり気無く樹木を背後にしつつ交互での射撃で其々の得物で火線を張る。軍曹の50口径携行機銃がベルトリンクと空薬莢をばら撒き縦横無尽に場に不釣合いで不気味な笑い声を上げながら斬り掛かってくる敵の(指揮官)相手に弾幕を張る中で、SC-2010Cの弾倉を負傷時に行うエマージェンシーリロードの要領で脇に挟んだ本体に片手で器用に叩き込み、空いたもう片手でサイドアームのグロックを引き抜き、隙を見せない程度に空いた空間に向けて引き金を引き、再装填を終えた改修型FALを再び構えて単発射撃ながら確かな銃火を放つハンター21の指揮官。携行弾薬が続く限りはこれで時間を稼ぐつもりらしい。

相手(コマンダー07)は時折ガンブレードに仕込まれたショットガンでの射撃を交えて来てるが、其処はExoを着装してないマルコ大尉を庇う様にしてルイス軍曹が右腕の展開式防弾シールドを展開してギリギリのタイミングで防ぐ。

ルイス「大尉!…グッ」

とは言え、流石に限界がある――

だが、“敵”が認識していないモノも存在している。その一つが――見る限りでは定員が揃っている(ハンター21)の小隊では無く、あの情報軍の大佐が率いている(分隊)の人員が“全く姿を見せていない”と言う点。

そも姿を見せているのが(指揮官)一人だけと言う時点で怪しさ満点とも言えるが…

盛大に土埃を巻き起こしながら、今し方の二名のSAFの友軍と、彼らを徐々に追い詰めつつあったある種の(異形)の敵(コマンダー07)の間に割って入る。

“最初から其処に居た”様に

地中から姿を現したのは――黒と濃灰色を基調とした強化装甲とフルフェイスのバイザーを着用した気配の薄い独りのサイボーグ兵。――個性とは正反対な言葉にし難い空虚感を纏った(d-4分隊)の不気味な副官。


コルヴス少佐「接敵(コンタクト)」


―――



ハンター21小隊隊員「血を流すなら殺せる筈だ!怯むな、殺れ!」

阻止銃火は激しさを増すが、最初の制圧射撃から比較するとどうにも(命中率)が著しく下がっている気がする。――否、事実(下がって)いるのは間違いない。

光学サイト越しに狙撃を受けて倒れ、自己消去プログラムに依って瞬時に燃え尽きる個体を視認――再び狙いを定めて引き金を引く伍長は、スコープ越しに垣間見えた(敵影)の異常な“動き”を見て思わず自分の正気を疑い掛けるが、我に返ってもう一度捉えた(影)の動きを観察する。

ロベルト伍長「今の動き…いや、何かトリックがある筈だ。」

――――――――

――

暁巌「新手か…“其処”だな?」

身を翻して、クローに引き倒された倒れ掛けの樹木から――(クローの伸びて来た先)を見逃す事無く(別働隊)の攻撃を見据えた凄腕の傭兵は自身の強化戦闘服(トライデント製A.Mスーツ)の内蔵機構のワイヤー射出を使って、独特と言うか奇妙な幻覚めいた挙動で回避行動を取りつつ向かってくる異形の兵(ゴーレム兵)を二〜三体体程を巻き込む様に貫通し、複雑に絡まり合った樹木の繊維へ射出スピアを刺し込む。

■■■ドシュッ!!


暁巌「邪魔するぜ。」


急激なワイヤーの巻き上げ機能を以って迫り来る(別働隊)の背後へと擦れ違う、というより位置的な意味で(入れ替わる)形で恐ろしい速度で移動、尋常では無い速度での(着地時)には先に巻き込んだ敵(ゴーレム兵)数体と10本近い樹木と腐葉土を強烈な足蹴先にする形でクッション代わりにする。

BATATATATATATATATATATATAN!

ピンッ!DOGOOOOON!

ワイヤーとスピアを引き抜きゴーレム兵達が立ち直ってまた起き上がる前に油断なく念入りにAUGの掃射で巻き込んだソレラに銃弾を浴びせて止めを刺しつつ、更に保険で破砕手榴弾を放り込んで仕上げながら――攻勢真っ只中の敵(別働隊)後方より、ほぼ不意撃ちも良い様な銃撃の応酬、装填分を撃ち果たしたAUGから手を離し、大振りの精神感応金属製コンバットナイフ(オリハルコンナイフ)を引き抜き、煙幕とスタングレネード、そして次々と付近の木々を倒木させて小隊の防御陣形を確実に打ち崩しつつ白兵戦へ持ち込んでゆかんとするゴーレム兵の(後ろの後ろ)より襲い掛かってゆく。

暁巌「“本当に捻じ曲げてくる奴”を見た後でね。直接触れられるんなら殺す方法なんて幾らでもある。――後ろがお留守だ。」

この傭兵がこの手の戦闘の経験豊富だという点も有るが、ある意味で言えばそれだけ(現実を馬鹿にした様な理不尽なナニカ)とばかり相対して来ただけに感覚が麻痺している部分もある。真人間である彼はそうやってこれまで(生き残って)来た。

その挙動は強化戦闘服(A.Mスーツ)の身体能力補強を含めても縦横無尽そのものであり、木々を蹴り飛びニンジャめいた動きで精神感応金属製の厚い切っ先がゴーレムの一体のうなじを深々と抉り、或いは後頭部から西瓜でも割る様に真っ二つにしたり、振り返り様に乗用車でも蹴り飛ばす勢いの槍の様な蹴りをお見舞いして空中に打ち放る。

背後からの(単独)による襲撃に気付き応戦するゴーレム兵と火花を散らしながら鍔迫り合いをしつつそのまま樹木ごと押し倒して圧倒する東洋人の傭兵の表情は、薄暗いジャングル内にあってまさしく悪鬼その物と言えるほどの好戦的な笑顔を湛えている。――おまけにこの男は何と、(目を瞑って)絶えず放たれる閃光手榴弾の閃光を無視しながら、その隙を狙って襲い掛かるゴーレム兵をナイフを交えた肉弾戦で圧倒していた。

―――



朦々と立ち込める電子妨害効果を有するスモーク、目くらましのスタンは射撃を行っていた隊員達の視界を奪い、制圧射撃が途切れ――更なる接近を許し、尚且つ態勢を立て直そうと動き始めた矢先に、グラップルクローにより次々とメキメキと音を立てて倒れていく木々により、物理的に寸断されたり射界を封じられてしまっている。

ハンター21小隊隊員「――目の錯覚じゃない。コイツら確かに―ガハッ!」

■■■

引き抜いたマチェットやサイドアームで応戦を試みて、独特の格闘術による驚異的な腕力による打撃でウォードレスやExo越しに致命的な打撃を負う者、その閃光越しに怯んで高周波振動粒子で構成されたブレードで貫かれたり首を飛ばされる者。

ハンター21小隊隊員「Mu□rete!(くたばれ!)」

炸裂音を響かせて負傷して崩れ落ちながらも諸共手榴弾で道連れにする者。

ハンター21小隊隊員「マレッケとカリョトがKIA。――曹長もアエスタの奴も多分駄目だ。」

ロベルト伍長「…二体目、――この野郎!」

元々数の少ないハンター21小隊は襲い来る敵特務部隊の異形の兵(ゴーレム兵)と血で血を洗う大混戦に突入していた。――味方の位置も敵の位置もこのままでは把握する事すら覚束ない。



ギーレ少尉「そう何度も見せられりゃ覚えちまうぞ。化け物!」

“触れ合う距離”で件の奇怪な回避行動すら許さず、一体目を袈裟懸けに切り裂き、背後から迫ったもう一体の股下から滑り込んで胴を一文字にする。少なくとも8体ほどは仕留めていたが、如何に近接戦の猛者と言えども正面から人外の能力を有した化け物を相手にしているのだから、消耗も負傷も少なくない。

すでに片腕は先程貰った強烈な一発で感覚が無く、ヴィブロ・マチェットを握ったままの(道具)として割り切り、視界も立て続けのスタングレネードによる閃光で回復が追い付いて無く、曖昧なものだった。それでも近付いて来る化け物を相手に一歩も引かない立ち回りを、ベネズエラ州陸軍特殊部隊出向の愛想の無い不機嫌そうな少尉は続けていた。

顔は不機嫌ながら、内心は随分とまた愉悦に満ちている。これらの(獲物)が殺しがいに溢れているからだ。――脳内麻薬による高揚感と何時もの醒め切った戦術思考が混ざり合い。奇妙な感覚が兵士の支配していた。

ギーレ少尉「久し振りだよ、こんな感情の昂ぶりってヤツは――来い。もっと来い。」

負傷しているにも関わらず、火花を散らし、刃を交え、敵を斬れば斬る程…この男の剣戟や動きは更にキレのあるモノに成りつつある。未知の得体の知れない敵との交戦で少なくない恐慌と焦りが蔓延しているハンター21小隊に於いて、彼のソレは至極ピュアな(歓び)に満ち満ちている。典型的なコンバットハイと言うには落ち着き過ぎ、――しかしながら爆発しそうな程の衝動を中に秘めた非常に危なっかしいモノ。

――――





蒼い閃光を伴う恐ろしい弾速(光速)の実体弾が、隠れて戦闘の経過を観測するゴーレム兵の一体の上半身を消し飛ばす。――薄暗く、そしてスモークと閃光が絶え間なく続く密林の混戦地帯からやや数百メートル程離れた位置で、土に塗れ、環境追従迷彩で周囲の景色と一体化した(狙撃兵)が、ほぼ(裸眼)且つ別段何の変哲も無い照準器で(見抜いて)、得物の複合式電磁加速狙撃銃で撃ち抜いたのだ。


ブッシュマン「生憎この場所の覘き見野郎枠は一人で間に合ってるんでな。場所取りは“先に来た奴勝ち”だぜ御人形さんよ…さて、と」


―上げていた戦術バイザーを再び両目に装着し、視界に浮かび上がる幾何学模様やら文字列やら数値、そして何やら図形化された地形情報のデータを併せて見て取り、注視アイコンの一部を選択、ソレは例の妨害が発生する前に情報支援で飛ばしていた飛行ドローン(T.A.R.O.N)を示すモノで、電子妨害の範囲外へ一時的に離脱させていたソレら数機を再び呼び戻した。

現状も電子装備に障害を来す煙幕は継続的に使用されているが…――別に無理矢理でも情報支援用に使用するという訳では無く。それらのドローンが(搭載しているモノ)を散布させる事にしたらしい。


ブッシュマン「何分時間が押してるんだ。――“分かり易く”させて貰う。」


――



電子妨害による画像の乱れが徐々に大きくなる。――戦闘地域一帯の密林地帯上空に数機のドローンが現れて、兵装倉を開放し、上空から複数の1リットルボトルほどのディスペンサーを投下、十分な散布界を稼いだ後に、それらがマトリョーシカの様に外装がバラけてチャフか何かの様に混戦の喧騒とスモークに覆われた戦場へキラキラと発光する粒子状のモノ(タグ)が散布される。ソレらは爆風や風により舞い上がってはより浸透し地面から木々、あるいはその場の敵味方へと付着していき、(外部)から(視る)者の目に密林内の状態をイメージとして映し出し始める。


≫リコンカスターズ機械化索敵部隊、リコンカスターズ特務部隊、コマンダー07、傘化け、ネグロ川方面ALL

3ヶ月前 No.326

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_51i

【地球/南米/ネグロ川方面(上流防衛線・旧主戦場前方40キロ地点)/奪還軍】

ナンバー07
「アッハッハッハ!ついに情報軍のお出ましだね?いやその兵装はウィンズロー・アコードのサイブリッド(戦闘用サイボーグの意)かな?かな?
おんもしろいね〜!スイスには鳩時計と傭兵以外にもハイテク産業が出来た何て!」

ウィラード大佐の相手を傘化けに任せたナンバー07は攪乱戦術でマルコ大尉とルイス軍曹を絡め取り、じわりじわりと真綿で首を絞める様に締め上げていた。
が突如現れた来訪者(コルヴス少佐)に邪魔されてしまった。と言ってもセレーネ側特殊部隊の指揮官であろう女(ナンバー07)は相変わらずの高笑い。
だが同時に現れたコルヴス少佐を見ただけである程度の"アテ"をつけてきた。戦闘能力もそうだがこの女の観察眼や知識は馬鹿に出来ない。いやこの高笑い事態
相手を威圧させ自分を低く見せる為の偽装なのかもしれないが。
コルヴス少佐へ凄まじい力でハンドグレネードを投げつけると同時に大きく跳躍し、マルコ大尉とルイス軍曹にもう一度襲い掛かる。あくまで数を減らすつもり
なのだろう。投げつけられたグレネードはEMPパルスグレネードであった。効果範囲内に居た場合サイブリッドであれば一時的に行動不能に陥ってしまう代物だ

ナンバー07
「パルスグレネードを始末しないと大事な電脳が焼き切れちゃうよ(そんな事は無いのだが)ふふ指揮官さんもーらい!」

確かに高性能なサイブリッドとは言えパルスグレネードに何かしら対処せねば、敵はコルヴス少佐へターゲットを変えて攻撃をかけてくるかもしれない。
そしてそんな一瞬の隙を突いて、跳躍しルイス軍曹のEXOシールドを上段から斬りかかる。ガンブレードに形成された高周波振動粒子のブレード部分が
シールドに食い込んでいき切り裂こうとする。だがシールド事態を真っ二つにする必要はない。少しだけほんの少し盾に切り口を入れてしまえば…
スっと押し込んだ銃口から12ゲージ00バックの散弾が無数に吐き出される。対処を間違えればルイス軍曹は無数の散弾で文字通りスイスチーズになってしまう
だがこの攻撃もまた本命では無い。本命は…そう今までの戦闘でルイス軍曹が庇っていた指揮官であるマルコ大尉だ。斬りかかった硬直時片腕で思い切り
大鉈を投げつける。攻撃方法はシンプルだが何せゴーレム兵のすさまじ筋力で投げられた鉈だ通常の防具であれば簡単に着用者事真っ二つにしてしまうだろう
コルヴス少佐を足止めし、尚且つルイス軍曹へターゲットを移したと見せかけてのマルコ大尉への奇襲。流れる様な連撃は数の不利を感じさせない。

だがセレーネ特殊部隊にとって誤算があった。それはあくまで相手が通常の人間(勿論サイブリット等は想定していたが)で構成されたごく少数の部隊を
想定して一個小隊30匹強のビショップゴーレム兵2NDを引き連れ、ナンバー07と傘化けはやってきた。だが暁を中心にした"思いがけない障害"を前に
ビショップゴーレム兵は既に15匹以上撃破されてしまっている。成るべく煙幕や閃光手榴弾で分からない様にしているが圧力は徐々に弱まって行った。
また暁やギーレ少尉がそうしている様に、ゴーレム兵を相手にした場合最も効果的なのは以外にも高周波ブレードやオリハルコンファイティングナイフ等
高性能な白兵戦武器だ。無論エグゾやAMスーツのパワーアシストを使って打撃技を放てばご自慢の変則機動も出来なくなる。
最もそれはゴーレム兵の変則回避機動を見切り、あの鞭の様にしなる腕や足から繰り出される技を見切る必要があるが…

「銃弾を物ともせず突っ込み相手が適応する前に壊滅させる」と言うセレーネ特殊部隊の当初の目標は既に達成不可能になっていた。
しかしまだ負けた訳では無い。仮にここでゴーレム兵が全滅してもハンター21チームと引き換えなら悪く無い取引だ。
どうせビッグマウンテンの科学者連中が知識欲だけで突っ走ってブロックトイや粘土で遊ぶ子供の様に作り上げた怪物(ゴーレム兵)等幾らでも替えが効く。

暁の戦いは終始ゴーレム兵を圧倒していた。が破砕手榴弾を投げた時やや流れが変わる。ゴーレム兵は之を目ざとく見つけるとしならせた腕で思い切り
叩きつけ凄まじい速度で暁の元へ送り返してきたのだ。そして暁の前に立ちふさがった二体のゴーレム兵はそれぞれアンカーショットクロー装備モデルと
高周波振動粒子ブレード装備モデルの二体。外見上他に気になる点は何かパッドの様な物を両手両足に付けている位だ。
しかし何となくそれ以上の物を感じる。それは実際に刃を交えた瞬間確信へと変わるだろう。「こいつ等は強い」のだ。二匹が連携して密林をかき分け
暁にベッタリとくっ付いてくるだけでなく、それぞれがアンカーショットと高周波振動粒子ブレードを巧みに操り暁の行動を先手を取って封じ、格闘戦では
その軟体生物の如き腕を絡ませてくる。AMスーツ越しとは言えその上から絡まったゴーレム兵の腕が締め上げれば圧迫された内部で骨折や靭帯裂傷等が
起きてしまうだろう。最悪首に絡まれたら折られる危険性もある。何より「一体が攻撃を相打ち等で封じ、もう一体が隙を突いて攻撃する」
と言う二体一組徹底した連携行動を取る事で、鬼神の如くゴーレム兵を葬った暁に肉薄してくる。下手に攻撃に傾注すれば一匹を始末する間に
もう一匹に致命傷を負わせられる。だが深追いしなければ相手も此方に致命傷を与えられない。そんなお互い決定打に欠ける戦闘が続いていく。

ギーレ少尉の元にも同じタイプが現れた。バイブロ・マチェットとゴーレム兵の高周波振動粒子ナイフがぶつかり合った瞬間に"それ"と分かる。
他のハンター21チームに襲い掛かっているタイプや、今まで自分が叩き潰してきたのとは違う。純粋に技量が高い
そいつは想像通りお得意のスレンダーマン殺法で斬りかかってきた…がその攻撃の鋭さは今までの比ではない。今まで隙を見せてしまっても何とか
負傷するだけで済んだがこいつを相手に隙を見せてしまったら確実に命を奪われる。ナイフの太刀筋からそんな明確な殺意すら感じ取れる程だ。
骨のある大物が来たとギーレ少尉は感じるかもしれない。だが今の負傷した状態ではギーレ少尉の方が獲物と成り果てる可能性もある

ナンバー07
「ゴホゴホ…あぁれれ…何で監視役が死んじゃったのかな?かな?狙撃手?ドローンが何か落した?…ああちょーっとまずいかもねぇ」

ブッシュマンによって狙撃された監視役ゴーレム兵は一撃で大穴が落っこちて蒸発した。がそれを即座にナンバー07は察知し大まかな状況まで把握している。
だが仮面で見えないが彼女は鼻から血を垂れながらしていた。ここに居る全てのゴーレム兵は彼女のテレスティックリンクによって動いている。
更にそこへ暁とギーレ少尉の元へダイレクトリンクさせた三体のゴーレム兵を送って居る為、脳に凄まじい負荷がかかっているのだ。
だがそれ故に何を行っているかを即座に察知出来た。自分に張り付いた物が恐らく妨害煙幕下における敵味方識別用のダグ付けである事も。

その為情報軍の無人機部隊と戦闘している勢子部隊とは別の部隊へ、戦闘地域上空へスカイドローンを撃墜する為のEMPブラスト弾の支援砲撃
万が一の際の撤退の為のドロップシップを要請する為、背部グレネードランチャーユニットから信号弾を発射する。

ナンバー07
「もう少し遊べると思ったんだけどなぁ」

瞑った目を開くとそこからも涙の如く血が流れおちていくのを感じつつ、セレーネ特殊部隊はその最期まで戦闘に集中した。

>> 傘化け ハンター21他

3ヶ月前 No.327

傘化け @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=SkBYWclB4P

【地球/南米/ネグロ川方面(上流防衛線・旧主戦場前方40キロ地点)/傘化け】


「ーーちっ、抜く暇も与えねえってかっ……!」

絶え間なく打ち込まれる弾丸の嵐。その軌道を瞬時に見定め、手首の動きと鞘の角度を変えて受け流していく。人外の域に達した業であるが、それは同時に攻める隙が無い事を表している。

人類の生み出した武器、それを扱う彼等の技量に踏み込むには、まだ足りない。此方に勝機があるとすれば、長命の存在だからこそ成せる戦闘経験のみ。己の業で彼等を乗り越えなければならない。

だが、傘化けも弾丸の速さに慣れてきた。数々の未知に触れた事で学び、成長している。


ーーその最中、再び戦況が傾き始める。目を離せないが、音と気配で状況を把握する。ゴーレム達が押されている。



「ーーっ、引き際か!」


07の負傷と異変に気づいて笑みが消える。時間を稼ぐべく、被弾を覚悟して弾丸を受け流しながら刀を抜く。

露わになるのは異様に長い刀身。その様は、東洋に伝わる長刀使いの剣士を思わせる。一転して攻勢に入り、刀を振るう。

斬、斬、斬、斬斬斬ーー

電子妨害が行われる中、ひたすらに刀を振るう。闇雲に振るうしか見えないが、襲い来る弾丸の雨を確実に切り捨てていく。それに留まらず、生み出した剣圧が意思を持ったかのように木々や兵器を斬り飛ばさんと襲いかかった。


だが、もう一つ警戒している事が傘化けにはあった。


ーー最初に見つけた死体、プラズマ弾で狙撃された亡骸。それを生み出した見えない殺戮者の存在を。


>ハンター21、奪還軍、ALL

3ヶ月前 No.328

光子王 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【地球/南米/ノヴァ・プロスペクト付近/古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊】

ジャブロー周辺を見て回っていた最中、空に浮かぶ巨大な空中空母を見つめるが
そのまま突っ込むのは幾らなんでも無謀すぎるのでするつもりはない。
さすがに其れ位の戦力差は理解している何よりもその周辺を焼かれて否が応でも空に眼を向ければ映ってしまう。
正確にはまだ外縁部施設は残っていたかそこから入れば地下に行けるが彼は考える。
地上の施設に用があればそこも修復しているはずだし艦隊だけしか存在しないという点が引っかかる。
にも関わらず殆ど何かしらの存在や気配は感じられないと見れば

(用があるのは地下、いや最初から焼き払っている以上地上には目もくれていないのか?)

自分であれば不用意に地球の緑を焼き払うという行為自体に嫌悪を抱くが相手の立場になって考えてみた。
地上に施設を残しておけば戦略兵器の集中砲火に晒されるしならば最初からなかったことにして破壊してもされても問題ない
地下の施設は地中破壊爆弾で集中放火するか海中からの侵入対策を行うだけで当面良いと考えればそちらを優先すべき
それが終わってから地上の施設の修復から作れるのだから。

もっとも地上の戦略兵器云々はSAFではなくAFTAが使ってくるのではという想定に過ぎない。

「入るのは出来るとしても地下は絶対に譲れないなら機械や警備や防衛部隊は集中配備だったらキツイかもな」

それこそこれまでの戦いで見せてきた上で圧倒的な切り札や兵器を更に持っていたら
相手の全貌が見えてないとは言え、ありえない話ではない。

「…本当に地上に奴等の施設が無ければ覚悟を決めよう」

周囲を完全に把握していない為、地下への突入は保留にして周囲の探索を続けていると
密林の中に破壊されていない建造物が見つかる。

「まだ壊されていない建物があるか、こんな近くにか?」

簡単に立て直したという改築したように素人目で見受けられたものの
人が最近使用したという形跡は足跡がない事から見て取れる。

「にしては掃除も何もされてないし…でも無人歩行機は居ると」

貨物に触れて埃を確認すると振り払い遠くから周囲の様子を確認した上で
言われていた<ノヴァ・プロスペクト>が行われている座標と位置は間違いない。
だが胡散臭い

(兵士の一人も居なくて機械に任せきりなんてどうもおかしくないか?)

しかも立て直したとは言え人が使っている形跡はなくて
この場所だけがレジスタンスに知られているということは
レシスタンスや敵対している連中を誘き寄せる罠ではないのか、という疑念だ。

(それともさほど重要度はないのか)

この施設に人は来ている痕跡は無いため、そうとも取れるが
要らない施設丸ごと犠牲にして敵対勢力の戦力を大きく削げればそれはそれで有利には違いない。

「…念のためUKUNUS量産素体型部隊には包囲させる、合図をしたら突入してくれ」

罠である可能性は否定できないが確かめる必要はあるので念には念を歩行型無人機の足跡に合わせて
ノヴァ・プロスペクトへと入っていった。

>all

3ヶ月前 No.329

仮面の奇人 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=SkBYWclB4P

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東頭村道(中空〜路地裏)/周辺通り/サウザンド仮面】


「末恐ろしい子ーーいや、本当に成長が楽しみだよ」


狩人に賛同しながら言葉を紡ぐ。恐らく青年と呼べる若さであろう。そんな身で巧みな技を見せた彼に心が躍る。

それはさておき、再び巨人へと意識を向ける。ウィッチと狩人が核に攻撃を加えて再生を阻害していく。

ーー狩人が武器に塗りつけたアレ、此方側に近いナニカを感じる。似て異なるものかもしれないが、少なくとも真っ当な人間は、いや、真っ当でなくとも知らない方がいい類だ。




「トドメは僕かーーでは、ご期待に添えるようとしようかね!……巻き込まない程度に」


離れたほうがよさそう、ちょっと控えめに、という周りの嘆願(リクエスト)が聞こえたので反応する。妙にしまらなくなってしまったが、彼女にとっては平常運転なので問題ない。


「受けよ、神の雷霆ーー宇宙(ソラ)の果てまでブッ飛べぇぇぇっっ!!」

被害を抑える為に集束した魔力と電力の渦を絞り、更に回転を加えて螺旋を描く。貫通力を高めた雷の一撃を掛け声と共に巨人の核目掛けて放つ。


このまま行けば核ごと天高く吹き飛んで消滅するだろう。流石に宇宙の果てとまではいかないが。ついでに巨人の体を巻き込むかもしれないが、他に犠牲は出ないだろう。



撃ち終えると同時にパワードスーツが限界に達し、機能を停止する。軽量化したとはいえ、電力切れでスーツによる補助が無くなって体に重みがかかる。自慢の衣装もボロボロになり、豊かな黒髪や白い肌が見え隠れする。

ーーこんな事もあろうかと、服の下は特殊な化粧で肌や髪の色、ついでに顔も少し変えているので見えても問題ない。隠す理由もないが、いわゆる様式美という事にしよう。


>鈴初瀬 星奈&シュープリス01、白銀武、C.M.S.C、東区ALL

3ヶ月前 No.330

Lumen Sage @makita ★Android=1ZJoxJicBJ

【 アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂付近屋上/カエルム(ルーメンの賢者正装) 】 >>134


 此方からの協力の申し出を受け入れたのか、エデシアは何やら妖しげに光る小さな物体を弾き飛ばしてきた。それを受け取るなり、目に映ったのは紺色の服の若い女性。
 700歳以上は生きた私が言えたことではないのだが、外見年齢にしては大人びた雰囲気を帯びた彼女は自然な笑みを湛えながら、生身としか思えない風貌とは裏腹、成る程「最先端科学の結晶」と頷けるような最後まで正確な発音と発声で自己紹介を終えた。

 ――――と、和やかに会話でもしてみようかと思った矢先、突如異変が起こる。

「何やらよくわからない連中がおでましときたか」

 アメリカの都市部とはいえ、その中心部からやや外れたこの場所は街灯の明かりや月明かりのみ。薄暗い空間に歪みを作り顕現した東洋を思わせる(アルカナ曰わく幻魔と呼ばれる)謎の怪物達は、この季節(ハロウィンの夜)には良い雰囲気を醸し出しているものだ。
 呑気なことを考えつつも、いつもの感覚で応戦しようとした私であったが、エデシアの言葉でそれを中止した。

「確かに面倒ごとに巻き込まれるのは賢い選択ではないな。馴れているようだし君に任せよう」

 そう言って、大聖堂の屋根から地上へと飛び降りる彼女を見守って、戦いの様子を高みの見物といこうとその場に私は留まることにした。


>エデシア

3ヶ月前 No.331

エンドマークに、希望と涙を @voltexfbk ★1DXVdHzeIP_M0e

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東区上空/鈴初瀬 星奈、シュープリス01】
【THE・亀・レス・☆ そしてルーメンさんお久しぶりなのです】

気付けば戦闘に夢中になり、敵のカウントを忘れて存分に舞った二人。
残り少なくなっていた群れに対して、レイレナードの2人は容赦をしない。

『甘い!』

シュープリスは堅実な性能を持った新型のストライカーを使いつつ星奈よりは劣るものの其れに負けぬ機動力で陽動、その中でもオーバーシュートに持ち込んでMARVEやSULTANなどと言った高火力兵器を用いてランサーを殲滅していく。
その機動力は正規兵としては特別といったほうがよいのだろうか。引きつけつつも確実に数を減らす。

「そこっ!」

対して星奈は尖りきった性能で一歩誤れば死を招く可能性がある専用のストライカー。機動力と速力に特化したその機体は打撃兵器としても運用しやすいことから、事実上魔力が残弾といっても差し支えない。
陽動されて引きついていくランサーを狙い撃つようにMARVEで仕留め時折その集団の中に突撃し混乱を引き起こさせる。
その戦い方は、まるで死神にようだった。


2人の死神によって既に虫の息となったランサーの群れは本能に従うように再び2人に針を放つ。
そのコースは2人も直撃コースになるものが多かった。だが2人はまるで止まっているように全て躱した。

殺到した針は何の意味をなさないまま落ちて行き、そして虫の息となっていたランサーの群れの中に入った2人によって返り討ちに、挙句の果てには機動力に負けランサーは同士討ちを多発する。




最後の一匹を星奈が仕留めた時、確実に星奈の魔法力が尽きた。
ふらりと落ちていく彼女を、シュープリスは受け止める。

『お前というやつは……いつも無茶をしている……』

シュープリスは自らの部隊が待つ母艦へと向かうように、東区の港にしれっと泊まっていた空母「アストライア」へと着艦していった。

>>沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)東区all


【設定追加多数あり。シュープリス関連の情報はいつ明かせるかわからん……(オイ】

3ヶ月前 No.332

seventh moon and snowstorm @voltexfbk ★1DXVdHzeIP_M0e

【地球/南米/太平洋方面→リコーンカスターズ司令部/移動中/七月、吹雪(ストライカーユニット装着)、アレサ(照月?)】

アレサ「どこに……向かうの?」
七月が装甲の件をいったん諦めセレーネ側の基地へ戻ろうとしていた時、アレサはふっと問いかけた。
当然彼女は外の世界をほとんど知らないのだから、戸惑っていた。

七月「私を受け入れてくれている場所だ。ついたらまず、ストライカーから解放する」
要件をざっくりと伝えた七月は再び黙ってセレーネ軍の司令部への帰路をとる。
アレサは戸惑いながらも付いて行っているが、彼女は今何を思っているか。それを知ることは不可能に近かった。

七月(私は再び、人を殺すことになるのか……)
自分が非力だと、七月は思う。




この時ファールド社の独立傭兵部隊などが寄せ集められ日本ではレイレナードに対して反撃を開始していたが、事態は良い方向に向かわず、アレサと同型のプロトタイプ・ストライカーが放たれるなど寧ろ追いつめられていた。
しかし、日本に行くよりも欧州の本社を狙うほうがセレーネ司令部からの出撃ルートでは事実上最短であった。


――――――


一方、少し遅れながらも吹雪はステラとともに帰路に就いており――――――

吹雪「ステラさんは、何故あの子(アレサ)を助けようと思ったんですか?」
何らかの本能が働いたのか、それともステラが持つ感情なのか気になった吹雪は、一つの質問を投げる。
もし吹雪だったら、ステラと同じ行動をとってたかもしれないだろう。





それは吹雪はアレサとの面識が強くあったのだから。だが、それを認識するまでに時間は必要であったからか、帰路に就いてからアレサのことを思い出したからかは分からない。

>>ステラ、リコーンカスターズ司令部および南米戦線all

3ヶ月前 No.333

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_12Q

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/リコンカスターズ他】

周辺を警備している二足歩行型無人兵器はアームズテックセキュリティ社製「アーヴィング」に対抗して他社が開発した同系列の兵器「ラプター」だ。
ラプターの方が一回り程小さい反面、装甲や積載量、パワー等の点でアーヴィングに劣る反面小型で使い勝手が良いのが売りで、現地南米でも採用されている。
最もそパトロールも外縁部しか回っていない為、敷地内に入った後はアドリブとなるだろう。一応監視カメラやセンサー類の反応は見られない。
相変わらず埃や落ち葉が積もった…つまり長いこと動かしていないコンテナが並んでおり、奥に位置する建物ノヴァ・プロスペクト以外目立つ者も無い

罠と疑うのも無理はない。だがここまで来ると罠ならもう少し上手くやる筈だと思う事だろう。こんな廃屋に近い建物では実際に見れば情報が間違っていた
で済まされてしまう。だがノヴァ・プロスペクトと思わしき中央建造物を調べると新しい疑問点が浮上した。この建物「出入り口が無い」のだ。
外から遠目に見れば積み下ろされたカーゴやコンテナを中に入れる為の大きな扉や、人間が出入りする裏口等が存在するが実際それ等に触ってみると
ただの壁である事が分かる。ここまで来ると怪しさもかなりの物になってくるだろう。しかし全く出入口が無いこの箱モノの様な建造物に入るには
どこかしらを破壊して入るしかない。壁(偽装ドア含む)も固い為壊すにはそれなりの力を出さないといけないだろう。

何らかの方法で破壊して侵入した場合、ノヴァ・プロスペクト内部に入るとそこはまるで別世界の様であった。外の建造物の様な古めかしさは一切なく
セレーネ式テクノロジーで作り上げられた空間が広がっている。中央部に何やら小さいコンテナの様な物が無数に並び外に全く漏れていなかったが
機械の駆動音や何より明るさからここが「稼働している施設」と言う事が直ぐに分かる。だが之だけではまだ全容が分からない。
さてそんな時何やら話し声が聞こえてきた。ここに居る職員だろうか?少なくとも警戒した兵士と言う訳では無さそうだ。其方にモニタールームなり
コントロールルームなりもありそうだがさてどうするか。勿論破壊を諦めて撤収しても問題は無い

>>古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊

3ヶ月前 No.334

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_12Q

【地球/南米/太平洋方面→リコーンカスターズ司令部/移動中/ステラ】

レイレナードの日本列島侵攻には七月等に個人的に協力している博士以外にも、先述の様にアダム・セレーネ大統領の宣言通りセレーネ共和国事態が
日本に対して軍事的、人道的支援の用意があると公式に発表している。勿論南米にある空中空母での受け入れも問題無いそうだ。


ステラ
「私はステラでいい。何故かは分からないけれどハカセが「好きにしろって」言ったから。感情の赴くまま行動するのは正しいって。だからそうした」

吹雪の問いかけに相変わらず仏頂面(特に他意は無い)でコールドドリンクに吸いついているステラが答えた。感情の赴くまま行動するのは正しい…
と言う事はあの時助けたのは本能的と言う面もあるだろうがステラの意思と言う事なのだろう。地球のウィッチとは似ている様で違う存在な筈だが
やはり地球のウィッチをモデルにしているだけあり根っこの部分は変わらないのか。それともステラが特別なのか。
初めての戦闘で興奮したのかそれとも予想以上に放熱したのか。頭部ヘルメットを解放しっぱなしてドリンクを飲んでいるステラの姿は何となく愛嬌があり
そしてセレーネ共和国とはまた別にステラ個人を信用出来る様な気がした。

>> 七月、吹雪(ストライカーユニット装着)

3ヶ月前 No.335

NEGIUSさん @magius ★LkmbrOqVrD_8gk

長いこと空けてしまい大変恐縮ですが、漸くの再開…
【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島/南区/きらめき学園沙沃島分校/飛鳥井エルシィ】
>>255
得た知識が世間では如何に小さかろうと、それを突き詰めれば他の誰にも持てない強みとして昇華される。
エルシィはそう考えており、その点ではやはり称えられるべき在り様だと言外に伝えた。
改めてこの災也青年の人となりがまた一つ分かった所で、話題が現状に移行。恐竜の実在に目を丸くしながらも彼方此方を案内される少女。
「--この世界は美しく、そして輝いている。
けれどもその一方で、この世界は醜く、そして燻んでいる」
それが彼女が世界を旅して回り、得た結論…ではない。
「美しいと思うから、美しいと思うの。たぶんね。私は…それを知りたいから旅して回ってるのかもしれない」
この世界は素晴らしいと、災也青年の様に胸を張ることはエルシィにはまだ出来ない。
「旅を止めることはいつでも出来る。だから、私は私なりに楽しんで生きることを目指しているんだ」
通路から見渡せる窓の向こう側。架空と現実が入り乱れるこの広い世界に、想いを馳せる様にエルシィは笑った。
そうして暫く歩いた頃か。ロボ部の専用施設に差し掛かると、どうするの?という様に災也青年を見上げる。

>防森災也、ちゃっきー、他all

3ヶ月前 No.336

PEUドイツ/ベルカ連邦海軍所属W.F @izuma☆VNvX9naPtFo ★HhCfmmMzXU_LoN

【地球/ユーラシア大陸/欧州戦線/海上→移動開始(虹の霧※エイプスコンサート)/シャルンホルスト(艤装顕現)、????、ゲダツ】


奇妙で極めて怪談めいた話ながら、何処か異様で魔的ながら神秘と――儚さ、それに何故だかどうにも(懐かしさ)を覚えてしまう唄声。だがそんな怪現象に見舞われている事以前に、唖とした表情のまま涙を流し続けるヒトの姿をした艦(シャルンホルスト)は、自分と同じ様に何故か涙を流しながらこちらを見据え、何かしら掴みどころの無い、しかし確かな(違和感)に苦しみながらも思い出さんとしている深海棲艦の正規空母クラス(ヲ級)、そうこうしている内に霧は完全に周囲を覆い尽くした。

――

シャルンホルスト「…!、どうして、何故…その名を?」

意識と時間の間に奇妙な(ずれ)を感じる。――あの唄は先ほどから聴こえていた筈なのに、今し方鳴り出した様な、そんな感覚。

一方で、目の前の(敵)が放った言葉に、驚愕を覚えながらも何とか返事を返す巡洋戦艦な彼女(シャルンホルスト)は困惑と、しかし奇妙な確信を持ちはじめていた。間違いなく自分は目の前の彼女(空母ヲ級)と何処かで逢った事があるのだと…そしてそれは途切れ途切れな筈なのに、垣間見える断片は確かな鮮明さを持っている。

――





ゲダツ「knyshg#。jsl@〜ざぼふっ!ごぼぼぼぼぼぼぼ」

ドボンッ!

何やらもがく様な音と――遅れて聴こえる重量物の着水音。

割と直ぐ近くだ。

――それから溺れ掛け、というべきか何だか良く分からない誰かの手が自分の膝辺りに触れ、ずしりと重みを感じる、それから腰周りに長身な誰かの長い足がしがみ付く様に絡み付き、艤装越しの肩に腕が回り、丁度自分の頭辺りに、その何者かの胸板が位置し、上からこんな声が聴こえる。――密着した部分から熱を、人肌の熱を感じると言う事はつまり、自分(シャルンホルスト)にしがみ付いて来たコレは――ヒトだ。

ゲダツ「――不覚!このおれがまさかこんな場所まで流されて来るとは…此処に丁度良く浮遊物が在って命拾いをした。む…柔らかい――?」

シャルンホルスト「…………………この男、何処かで?」


霧で目が利かない状況とは言えども、間の悪い時にこの妙な大男はこんな場所まで流されてきたモノである…今のこの二人の状態は、恐らく彼女(ヲ級)から見ても色々と犯罪的な物に見え兼ねない(当のシャルンホルストはそれどころではないので大して気にはしていない様だが)一方で当然の事ながら、恐ろしく虚ろな視線(普段からではあるが)をしがみ付いた者(シャルンホルスト)から向けられて――一瞬何が起きて自分が何をしたのか理解出来ていなかった蜘蛛頭に大男(ゲダツ)は…その視線で一瞬動きが止まり、反射的に反対側(ヲ級)の姿を見て…

ゲダツ「…まさか…お、お前たちは『何時ぞや』の――ふなy」

慌ててしがみついていた巡洋戦艦(シャルンホルスト)から手と足を離そうとしたが、今度は逆に大男の脇腹と肩に彼女の手が回り、逃がさないと言わんばかりに微動だにさせず…

シャルンホルスト「“何時ぞや”?…貴様、何を知っている?――答えろ!」

…この男(ゲダツ)は何かを知っている。自分とあの子(ヲ級)に関しての(何か)を――


―唄声は何時の間にか止んでおり、静寂が霧の海を再び支配する。


≫空母ヲ級、欧州戦線ALL

3ヶ月前 No.337

C.M.S.C国連委託治安維持部隊/狩人と賞金稼ぎ @izuma☆VNvX9naPtFo ★HhCfmmMzXU_LoN

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東頭村道(中空〜路地裏)/周辺通り/スパイク・スピーゲル、その他多数。ランサー(殲滅)、ジャイアント・ペトラ・ガイガス(撃破)、狩り立て憑きのセドリック、C.M.S.C警邏部隊(地上部隊・航空部隊(歩兵下車・封鎖線構築・機動展開完了、AH-2ローイファルクMk3攻撃ヘリ分遣隊、C.M.S.C航空歩兵一個小隊(ゾーラ准尉、キバキ少尉、他小隊指揮官含め六名)】


ゾーラ≪あいよ!そんじゃお言葉に甘えて…全員後退、分隊集結!からの〜全周防御!≫

変わり身早し、もとい近接防御の為の魔力障壁(シールド)を引っ込めつつ宙返りする様な形での空中機動で速やかに彼(白銀)の指示に従う形でその機体の後方へ移動、彼女(ゾーラ)の部下のウィッチ達も指示に倣い散らされた蜘蛛の子の様に一斉に攻撃態勢を解除して各個に分隊長へ続いて戦術機の後方へ事実上の“止め”として(大技※控え目)を繰り出さんとする(道化)もとい彼女(サウザンド仮面)謎の怪人物風ヒーローの強力な雷霆の一撃による(考えられる色々な危険)へ備える形で身を隠し、尚且つ其々で再び魔力障壁を展開させて四方からの衝撃や破片に対する守りとする。

C.M.S.Cウィッチ7≪准尉?頭を出したら危険です!≫

ゾーラ「なに、ちょっとばかし…。よっと眩しッ――でも流石にこれならいけるでしょ!」

F-35Sペリグリー戦術機…遮蔽物役を買って出た彼(白銀)の駆る機体、その背部へ隠れ、且つ全周防御姿勢を取るC.M.S.C機械化航空歩兵第三飛行中隊、第二分隊の面々の内、分隊長のゾーラ准尉は滞空しながらも機体の肩部越しに顔を出して、彼女(サウザント仮面)が放った周辺被害を弁え配慮した(集束)されし眩い閃光の雷霆が――下方より不穏かつ不可思議な青白いナニカを塗りたくられた(狩人)の鉈鋸をそのまま深々と突き刺されたまま著しく刃から滴るナニカ(■■■)に侵食され劣化していくジャイアント・ペトラ・ガイガスのコア(核)、カボチャ大ほどのサイズの激しく赤く点滅しているソレを文字通り打ち上げ、尚且つ(打ち砕い)た。

――直撃するコンマ数秒前に(狩人)の方はするりと得物の切っ先をコア(核)から引き抜きつつ、何事も無かったかの様に上空から飛び降り着地し、成り行きを見届けるように上方を見上げる。そんな彼のノコギリ鉈の切っ先は既に折り畳まれて収納されている――どうやら決着を見越していたらしい。

セドリック「散り際は中々魅せてくれるじゃないか…異界の獣(グリム)。」

―(貫かれ)、コア(核)を砕かれた無機質巨人型グリム(ジャイアント・ペトラ・ガイガス)は打ち上げられながら、コア(核)が消失すると同時に本体を構成していた材質が、在来のモノはグリム特有の(消え方)である幻想的な赤い輝きを放つ粒子状になって跡形も無くなり、周囲から取り込んだ建物や街路の雑多な素材はそのまま瓦礫として落ちて行き、元のの何ら変哲も無い細かいガラクタへと変わって行った。ぱらぱらと残骸が申し分程度に振り、結構な規模の破壊を引き起こした存在としてはかなりあっさりとした最期だったと言えるだろう。

ゾーラ≪ひゅー!お姉さん、お見事!――よし、スチェラ(C.M.S.Cウィッチ7)は負傷してるようならあの人の手当と搬送を、ナディン(C.M.S.Cウィッチ8)、キャンディス(C.M.S.Cウィッチ6)は周辺警戒。…まー空の方も片付いたみたいだし。≫

そう言いながら、隠れていた戦術機の装甲をコンコンと小突いて、共闘者へ(お疲れさん)と一声掛けつつ…

C.M.S.Cウィッチ6.7.8≪了解≫

スチェラと呼ばれていたゾーラの部下のウィッチ、(固有魔法)の中でも貴重なモノである治癒魔法(促進タイプ)を有している(それ以前に衛生兵としての訓練は受けているので魔法以外での応急手当も出来なくは無い)三つ編み黒髪の少女は携行していた突撃銃をスリングで背に掛け直しながら(外見上は)ボロボロになっている現地協力者の一人(サウザント仮面)へと低空/低速で滞空しながら頭上から近付いて声を掛ける。――相手の様相に少々驚きながら。

C.M.S.Cウィッチ7「大丈夫ですか?動けますか?」

一方

C.M.S.Cウィッチ1≪クングル1よりクングル5、此方でも地上目標の排除を確認した―――損害と状況報告を≫

ゾーラ≪了解、小隊長。第二分隊は消耗・負傷共に0、周辺警戒を引き続き継続中――それから“現地協力者”の件なんですけどね?≫

C.M.S.Cウィッチ1≪其方も把握している、該当勢力所属と思われる人物の件だろう?…安心しろ。現状で此方で彼(白銀)をどうこうしろという命令は下りていない。現状我が社(我が国)は南米での紛争に対しては中立・非干渉の立場だ。≫

ゾーラ≪やった!それなら何も文句有りませんよ小隊長。あ、それから今日のシフトが終わったらちょっと何人か連れて外出許可取っても(ry≫

C.M.S.Cウィッチ1≪……ゾーラ、毎度言わせるが場と時間を弁えろ。――軍の“あの人”が今のお前の台詞を聞いていたらこってり油を絞られてただろうに(ため息交じり)まあ良い。許可は出しておく。だが武装は忘れずにしていけ。≫

ゾーラ≪ゲェ…アイアイマム!そりゃ(この島)で丸腰でいろなんて頼まれたってしませんよっと≫

そんな能天気なやり取りを他所に、周辺のベオウルフ(グリム)の方は封鎖していた警邏部隊が掃討を完了、周囲のブロックごとに索敵殲滅を完了していたらしい。地上のC.M.S.Cの地上オペレーターと装甲車両、それからアーウィング(無人歩行兵器)がこの辺りまで入り込んで索敵しながら元の警邏ルートへと戻ってゆく。

その頭上には空中管制と近接航空支援用に飛んでいるAH-2ローイファルクMk3攻撃ヘリが滞空している。

≪HQより作戦区域の全部隊へ、掃討完了を確認次第通常業務へ移行せよ。ご苦労だった。≫

―――



キバキ「去ったか。」

C.M.S.Cウィッチ4≪そういえばあちらさん(レイレナード)の航空母艦も東区の港湾施設に停泊してるって話、企業内紛が国際紛争になるなんて珍しくは無いけどさ。――デカい企業になると色々複雑なんだろうねぇ。此処(沙沃島)は色々と主権が曖昧だから離反勢力からすれば良い隠れ蓑になるんだと思うよ。≫

キバキ「………………」

世間話でもする様に、キバキの呟きに共有無線内で同僚のお喋り好きなウィッチがそう続ける。この御時勢では大なり小なりの紛争は珍しくも何とも無いというイメージがあるものの――勃発したと言うソレは結構な規模らしい。残存していた蜂型グリム(ランサー)を掃討し急速離脱していく機影(最初の彼女を後発の増援のウィッチが抱えて行ったらしい)

地上の怪異顕現体群(グリム)の掃討も完了したと言う通達を受けていたので、地上の件が片付き次第、ベース(拠点)への帰投する事に成るだろうが…その後は多分あの同期の(用事)に付き合わされるだろう。

偶にはそういうのも悪く無いか…と珍しく彼女は考えていた。

―――



――

セドリック「“狩り”の刻は終わり、一幕明けてまた一幕墜ちる。―心せよ…(この場所)へ居続けんとするならば、降り掛かる災厄は…こんな生優しいモノばかりでは無い。」

唐突に現れて、唐突に消える。険しく皺を歪めた(狩人)もまたその辺は徹底しているらしく。この場の面々にそんな忠告めいた言葉を残し、風に巻かれて掻き消される霧の名残の様に消え失せる。



スパイク「……ん、終わったか。」

直ぐ隣の建物が戦闘の余波で倒壊している有様を尻目に、んっ…と伸びをしつつ立ったまま寄り掛かっていた壁際から立ち上がり――漸く異界の怪物による包囲網が解除されている事を見遣りつつ――(依頼)はまた振り出しからだな。と何処かしら疲れた様な声でぼやきつつ…携帯端末を片手に周囲の様相を特に気にする事無く。当初からこの賞金稼ぎ(カウボーイ)が追い掛けていた(ターゲット)が逃げて行った方向、即ち此処から更に島の内陸部へ向かうルートを見据えて、多難の一部がこの様ならどう考えても割に合わねぇかな…とか呟きながらトボトボと歩き始めその場を後にする。


≫鈴初瀬 星奈&シュープリス01、白銀武(戦術機搭乗中)、サウザント仮面、東区ALL

3ヶ月前 No.338

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_12Q

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東頭村道路上/白銀武】


「終わったか…ふぅみんな無事でよかった。こんな事ならぐだぐだせず最初からコイツ(ペレグリー)を出しときゃよかったなぁ」

ジャイアント・ペトラ・ガイガスの最期を見届けた後、一帯の戦闘自体が終結に向かっている事。何よりここで出会った人々ゾーラ達ウィッチに
ハンターの紳士セドリック、仮面の麗人サウザント仮面…その全員が無事な事が一番嬉しかった。軍紀違反その他諸々を覚悟して機体を出して良かった
コックピットを解放してハッチの上に降り立ち、強化装備の首筋を操作しヘルメットを外す。カチャカチャと音を立てて格納されたヘルメットから素顔を晒す。
之には自分に敵意が無い事を証明する為でもあった。最初はお目こぼしをしていたかもしれないがこのペレグリーの機体性能を見せつけた後だ。
セドリックやサウザント仮面等はさほど気にはしないかもしれないが、C.M.S.C等は警戒心を強めるかあるいは捕縛しようとするかもしれない。

「ああ皆お疲れ様…で誰も何も言わないって事は目を瞑って貰えるって事か?なら有り難い。俺はいいけど流石に機体を渡す訳にはいかないからな」

ゾーラに返事をした後他のウィッチ等の行動を見ながら聞こえる様に呟いた。白銀はこれ以上戦う気等無い特に人間同士の戦いなら尚更だ。
だったら自分の首を差し出して、その隙に機体(ペレグリー)だけ逃がすつもりだったがどうやらその心配も無さそうだ。人がいいのかそれとも向こうもこれ以上
戦う気等無いのか。どちらにせよ都合が良かった。そしてこれ以上自分が出来る事も無いだろう。であればさっさと帰った方が良いだろう。

「俺は暫くこの島に居るつもりだ。またこんな事が起きて手が足りない時は今回みたいに目こぼししてくれるなら手伝うぜ。じゃ皆またな!」

別れのあいさつの後、最後はコックピットハッチに立った自分と機体の両方が手を振ると言う芸当を見せた後、白銀はコクピットに戻ってハッチを閉じ
ペレグリーの跳躍機関を静かに起動させ、ジャンプして離脱した。空に浮かぶ途中姿を消した上レーダー上からも消えたと言う事は相当高度なステルス機能を
持っているのだろう。確かに形状はペレグリー(戦術機)だがあの人間の如き柔軟な運動性と高度なステルス性はどちらかと言えばAS(アームスレイヴ)に近い
かもしれない。どちらにせよ闖入者は跡を濁さず静かに消えて行った。

>> .M.S.C サウザント仮面 東区ALL

2ヶ月前 No.339

空母ヲ級 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=SkBYWclB4P

【地球/ユーラシア大陸/欧州戦線/海上/空母ヲ級】


ーー全てを包み込むように霧へ覆い尽くされた。

正体不明の機械群も、同胞の亡骸も其処にはない。空母ヲ級とシャルンホルストの二人だけになった。まるで、世界から二人だけ取り残されたようにも映る。

「ーー頭ノ中ニ、浮カブノ……何処カ、遠イ、夏ノ海……ソコ、デ、貴女ニ……」

ーー艦娘からの問いかけに答える。

感情が溢れ出して、涙が止まらない。途切れ途切れだった記憶が色づいて、少しずつ繋がっていく。記憶のパズルピースが埋まっていく。

「ーーふぇっ!?」

ーー描かれた思い出が浮かびかけたところで、着水音。かなり大きくて重みを感じる。思考が途切れて、驚きのあまり声のエフェクトが外れた。

「ヲッ、ヲヲヲ……」

溺れかけていた人物は艤装越しに艦娘の身体へとしがみついた。色々と際どい状況であり、犯罪的である。

憲兵さんこっちですーーというノリはさておき、この光景に何故か、非常に、既視感を覚える。

「ソノ、髪型……濃ユイ覇気、何処カデ……」


何かを思い出しそうになる。忘れようが無い筈の存在感。

彼女とは別の意味で鮮烈な、例え忘れたとしても思い出せるような衝撃ーー

「フナーー今、何テ……?」

言いかけた言葉に思わず詰め寄る。反射的に彼女から撃たれておかしくない行為なのに、躊躇いなく。


>シャルンホルスト、????、ゲダツ >>337

2ヶ月前 No.340

ケース・オレンジ(”掃き溜め”にて) @izuma☆VNvX9naPtFo ★HhCfmmMzXU_LoN

【アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂外部(大聖堂前通り)/ゼノン・エデシア(交戦)、???(敵対的※多数)、???(敵対的※多数)】

<ケースナンバー29908A“幻魔”異なる異世界の超古代文明由来の高等知性体(魔族)です、基底現実(現実世界)では概ね悪魔や妖として認識されています。我々(評議会)も過去に少なくない回数、彼らと接触していますが――此方の交渉には耳を貸す様子も無く何れのケースも武力衝突に陥っています。…残念ながら今回も交戦を避ける事は出来ない様ですね。>

何処か憂いを含んだ声色で、オペレーター(アルカナ28)は早速、一先ず高みの見物と洒落込んでいるカエルムへ口頭での簡単な説明と彼の視界内へ簡易な画像資料を伴った情報を投影する。―面白い事に閲覧する者に合わせて文面の表記がリアルタイムで変わるらしく、シンダール語(主にエルフ系列の言語の一つ)やらヴェーダ文字、異世界の様々な言語体が移り変わると共に物の数秒でカエルム向けの英語表記(一瞬“天使文字”に切り替わり掛けたのは偶然かも知れない)に変わる。

非常に高度な技術が用いられた(自我)を持つ(元民生向けアンドロイド)、しかしながらソレらの幾らかは(評議会)の(錬金部門)の手により後付け(この個体の要望でも有る)されたもので、凡そ9割方は彼女(アルカナ28)が元々“存在”していた(世界)の技術基準の物だ。今は亡き大戦で滅び去ったとある世界線の地球――――しかしながら(回収時)にはボロボロの状態であった“彼女達”の量子メモリーチップには確かにその記憶が残されていた。思い出も、終わりへとひた走っていた終末の時代の記録も、そこにかつて生きていた人々の姿も…

――

駐車されている乗用車の車上から啖呵を切った挑発的な白い(紋章官)の言葉に包囲してきた異邦の異形(造魔)の群れは、構えた段平を閃かせて一息、その改造された四脚から繰り出される恐ろしい瞬発力で跳躍して瞬時に距離を取ると同時に、四方上方下方から刺突で串刺しにせんとする。優に十を超える段平の切っ先が黒色を基調としたローブを文字通り八つ裂きにしてみせた。

だが肝心の(中身)、着用していた本人(エデシア)が見当たらない…

答えは簡単である。

「頭上注意だ、四ツ目共」

闇の中でギラギラと妖しく緑色に光る四対の目。

それらの異形の兵らの頭上に――自身の身体を軸にしてとても空中で出来るような挙動ではない動き、頭から落下しながらの――深く鋭い斬り払い。

重量級の得物(クレイモア)ながらも彼女自身の人外の凄まじい膂力が小枝でも振るう様な軽快さを可能にしているらしい。迸る剣閃が異形が着込んだ軽装の胸当てや鎧ごと怪物たちの上半身と下半身を生き別れにさせる。

―バシャリと鮮血が飛沫をあげて飛び散り、最初に自身を囲んでいた4〜5体を瞬時に撃破すると舞い上がった血の細かい霧に紛れて更に接近していた数体に腰を低くして接近し、一体目を逆袈裟で斬り裂き、それを足場にその背後の一体に跳躍際の兜割り――を通り越して縦に真っ二つにせしめた。再び血潮の奔流が飛び散りソレを浴びながらも油断の無い表情と動きで跳躍して同じく斬り掛かってくる異形を迎え撃ち異形の怪力を込められた重い段平を携えた複数の腕による連続的な剣戟をクレイモアの剣身で滑らせる様に受け流し、その衝撃すら都合の良い様に利用して相手の懐へ入り込みシンプルに首を刎ねる。特に魔術の類や術式を用いている訳でもなく、純粋に一対多数を想定した実用的且つ情け容赦の無い剣戟で40以上居た異形の兵らの数を瞬く間に減らして行く。

「あの忌々しい“蟲”の大群に比べれば斬れ味は素直な分、戦り易い…良いよねぇ?真っ当な近接戦で斬り合うって」

返り血に塗れてローブの下の白肌や、彼女の白髪も魔を含む血で赤く染まっている。

<目標群の殲滅を確認、該当地域での新手の増援は確認出来ません。――通常任務に戻って下さい。Miss.エデシア>

「はいよ。」

――最後の一体を一文字に真っ二つにして、ほんの数分で殲滅を果たした彼女は見物していたカエルムに改めて地上から声を掛ける。

「肩慣らしには悪くなかったかな。――そういえば君は君でどうして此処(掃き溜め)へ来てたんだっけ?…まあ今更だけどさ。」


≫カエルム

2ヶ月前 No.341

Lumen Sage @makita ★Android=1ZJoxJicBJ

【 アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂付近屋上/カエルム(ルーメンの賢者正装) 】


 アルカナが突如現れた幻魔に関する解説を、まるで“感情を伴っている”かのような声色で始める。とはいえ外見が如何にも人工物であるわけではない彼女は、その方が自然といえば自然であり、彼女が憂いを秘めた口調になった理由が気になりつつも案外すんなりと私は受け入れていた。
 だがその気になることも、展開されたビジュアル資料と共に見たこともないような様々な文字が映し出され、最後に英語に収まった、最先端最新鋭を誇るであろう科学力で吹き飛ばされていた。いったいどういう仕組みなのか、閲覧者の通常使用言語を判断し表示できるようになっているようだ。(一瞬、天使(神)文字が映ったような気もしたが、気のせいかもしれないと言えばそうなのであろうぐらいの速さで切り替わってしまった)

 この謎のテクノロジーも興味深いものではあるが、私はアルカナの解説の「超古代文明由来の高等知性体」と述べた部分に意識が向いた。

「魔族といえども、魔界の住人とはまた別の存在か……。確かに似ているようで雰囲気が違う」

 アルカナは魔族と言ったが、カエルムが魔族や悪魔といって思い浮かべるのは、超古代文明のそれでもなく普遍的に存在し続けている魔界の住人だ。どちらかといえばアルカナがいう彼等は魔導器に似たものだろう。つまり、自分が見た子どもを介して顕現した悪魔とはまた別物であり関連性も小さいということだ。

「――――それにしても、あの容赦ない戦い方は既視感があると思っていたが、白い髪に白い肌……知り合いの魔女にそういう女がいた……教師をやっているらしいが」

 顔や胸は似ていないのは明白だが、あの戦闘能力に抜群なスタイルバランスと白い髪は、闇の左目セレッサの親友でアンブラの魔女ジャンヌを彷彿とさせる。次期魔女首長候補として挙げられていた程の実力の持ち主だとか。そんな彼女が掃き溜めで学校の教師をしているというのは、コメディーとしてならなかなかの設定だろう。
 そんなことをふと思い出しつつ、エデシアが魔物退治を終えるのを見届けると、彼女の方から私の方を見上げて掃き溜めに来た理由を訊ねてきた。

「私は何年間も掃き溜めの住人だ。裏社会の人間も多いから仕事も結構転がっている。……友達も沢山いるし離れる理由も特に無い」

 いや、こんな他愛もないことを言うより、エデシアには伝えなければならないことがある。

「それよりも、私はこの大聖堂で、人間の子どもを媒介に人間界に顕現した魔界の住人を目撃している。そして、天使も異変を察知し顕れたんだ。奴は、この世界のバランスが崩れつつあると……。実際、魔界の住人がアンブラの魔女を介さず人間界に侵入するという事態は滅多にない。しかも人間に危害を加えて……。君は何が起こっているのか、知らないか?」


>エデシア

2ヶ月前 No.342

光子王 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【地球/南米/ノヴァ・プロスペクト/古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊】

ノヴァ・プロスペクトと思しき周辺に入り、中央建造物を調べてみるが
結論から言おう、何の用途で作られたのか摩訶不思議でしかなかった。
人間が出入りすると思しき裏口も、カーゴやコンテナを中に入れる為の大きな扉も見せ掛けだけのフェイク
つまり開くはずのない壁という出入り口の無いという不自然極まりない場所―

どうなっている?その一言が最初に出てくるのが普通だが
古見敦也は沈着冷静に発想の転換を加わえながら思考を巡らせる。
一つはリコンカスターズは広義的な宇宙人に当たる、ならばあの者達は未知なる地球外生命体や異星人と関りがあってもおかしくない
それこそ理解不能な存在達もいるだろうそう言った連中に関わる施設―俗に言うUFOの秘密基地として作られた場所。

馬鹿げている、と一笑に付すのはのは簡単だが住民達も居なくなった事でさえアブダクションとしか思えないことも起きている以上
そんな簡単に否定をしていい物なのかという考えと普通の人から一般な常識や定義から逸脱したことさえ出来るのが
オカルト的な存在にしろ地球外生命体や異星人にしろ得体の知れない存在には変わりはしない。

もう一つは家に偽装した何かしらの人の要らない軍事施設か戦略兵器の類なのか…
でなければ入り口がないのに腑に落ちるし筋も通るが…
更に突拍子がないのはこの地に何かを封印する為にこの施設を作ったのではないかという疑念だった。

この南米の地で何を封印するのかは定かではないが、相当危険な存在を建物に封印するなら出入り口は必要ない。
地球を呈よく廃棄する地に見立てたとも見えるが…

(相手について知らないことが多すぎる以上普通では考えられない在り得ない事を否定すること自体が在り得ない)

考えすぎならばそれはそれで杞憂で済むのだ、相手は常識では起こせない事を起こしているのならば
常識では捕らえられないあらゆる視点で見る事が重要だと古見敦也は感じていた。

「力技で破るしかないか」

出入り口は存在しない、ならば仕方が無いので中央建造物の壁を音を余り立てない静かに行う蹴りの集中連打を瞬く間にして破壊して内部に入る。
そのまま侵入すると明らかに外とは別世界と言っていいほどになんとなく例えるなら工場に見えなくも無い。
何れにしろ稼働している施設には違いなく、何が動いているのか調べてみるかと思った矢先声らしき物が聞こえる。

(今のは声か?こんな外にも出られない場所で人がいるのか?)

先ほどの考えからこのような得体の知れない施設で普通の人が居られるものなのかという内部を見ても尚更疑念しか湧かず
そっと気配を殺しながらも話し声のする方向へと歩みを進める。


>all

【正直怪談新耳袋の山の牧場のイメージが湧いたのは自分だけでしょうか】

2ヶ月前 No.343

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_12Q

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/リコンカスターズ他】

不審な建造物内部は無機質かつ清潔な感じがまるで病院の様でもあった。中央が吹き抜けになっておりそこには地下からまるで伸びる塔の様にコンテナが
ずらりと伸びている。建造物自体も下へと広がっている様で進んでいくためには下へ下へと降りて行く必要がある。最もこれ自体は特に疑問は湧かないだろう
ここはジャブローかつて旧地球連邦軍最大の地下基地だ。地上の建物がダミーであったなら下つまり地下が本命と言う事になる。
声の方向へ進んでいくに従い少しずつ下と降りて行く。エレベーターに類する物は見当たらず階段しかないのだがその代りにここにも警備が見当たらない。
それなりに広いとはいえ地下の屋内だここで戦うとなると面倒な事になるだろう。だが警備兵どころか人一人鼠一匹いやしない。

コツ…コツ…自分の足音だけが薄暗く無機質な階段に響く。他に聞こえるのは先ほどの話し声とゴウンゴウンと時たま地下から響く何かの駆動音だけだ。
まるで夜の病院に居る様な錯覚に陥りそうだ。そうしていると漸く話し声がはっきり聞き取れる位置までたどり着いた。丁度一階下の部分に声の主はおり
何やら口論している様子。階段部分から通路に出て吹き抜けから下を覗けば姿も見れる。そして姿を見て驚く事だろう何故なら声の主は
どう見ても人間では無かった。片方はやたらテンションが高く妙な"なまり"で話し子供位の大きさだ…それはいいが妙にデカい頭部と黒一色の大きな瞳。
そして灰色の肌。「あ宇宙人だ」思わず口に出してしまいそうになる位絵に描いた様な宇宙人…所謂「リトル・グレイ」がそこにた。

それだけでも十分衝撃的なのにもう片方は背が高くアンモナイトの様な固く独特な頭部の形状をしており、顔もまるで骸骨の様でいてぎょろりと赤く光る眼が
"それ"が人間では無い事を言葉以上に雄弁に語っている。声の主…宇宙人?と骸骨の化け物は相変わらず通路を歩きながら会話を続けていた

宇宙人?
「せやからおっちゃんホンマ頼むわ〜このとーり!今回だけ取り分をちーとばかし多めにさせておくんなまし」
骸骨の化け物?
「またか宇宙ザル。今回だけというのは一体何度目だ取り分については最初に決めておいただろうが。ワシも新しい息子を作る為に数が必要なのだぞ」
宇宙人?
「いやー今月は予定外の出費が続いてもうて。このとーり!次の収穫はもうちょい気張って集めてくるんで!神様仏様幻魔様!御願いします!」
骸骨の化け物?
「全く忌々しいふざけた宇宙ザルだ。仕方ないだが借りは返してもらうぞ」

その後両名はコントロールルームかモニタールームらしき部屋に入って行ってしまう。すると突然今まで動きが無かった屋内が振動を始めた。
中央吹き抜け部分にあるコンテナが稼働した様だ。レールに沿ってそのまますごい速さで上へと進んでいくのだが…ここでまた直ぐ疑問が浮かぶだろう。
「上は天井があるのでは…?」だが吹き抜けから上を覗くと天井にはまるでそこだけくりぬいた様にぽっかりと穴が空いていた。天井をくりぬいたと言うよりも
「空間をくりぬいた」と言った方が正しいだろう。少なくとも先ほど壁を壊して入った建造物の中とは全く違う空間がそこには広がっている。
そして暫くコンテナが上へと流れていくと、その穴は一瞬で閉じてしまいレールの稼働もストップしコンテナも止まり、元の状態になった。

此処まででかなり情報を入手出来た事だろう。最後のは明らかにワームホール系転送技術だ。そしてその先に運び込まれる大量のコンテナ。
地下深くに広がる謎の施設。更には明らかに人外な存在。あの人外二人?組を追いかける事は簡単だ下に降りて二人組が入った部屋に入ればいい。
だが…本能的にもう一つの考えが浮かぶ事だろう「今ならまだ引き返せる」「もうこれ以上進んだら引き返せない」という考え。
人間の防衛本能から生まれる至極当然の考えだ。どうやら想像以上にディープな世界へと足を突っ込んでしまったらしいこれ以上進むと一体どうなるか
さて降りて進むか。それとも引き返すか…

> 古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊


【確かにちょっと怪談っぽくはしてあります】

2ヶ月前 No.344

幽玄と夢幻の島/巡り合わせの珍道中 @izuma☆VNvX9naPtFo ★HhCfmmMzXU_yO9

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東頭村道(路地裏)/建物(伽藍の堂内)/青崎橙子、ルビー・ローズ】


橙子「金目目当てに狙う者もいるといえばいるだろうな。――それでもこの島で運び屋稼業をしてる連中は少なくない。こんな土地だからな、必然的に怖い物知らずの手練れだらけになる訳だ。…そう、これが今回の“品物”さ。」

不吉な気配を感じ取ってやや引き気味且つ警戒気味のルビーと対照的に、比較的冷静な様子で柳行李を観察出来ている辺りは流石に年季が違うと言った処か、そもそも彼(嶽丸)自身も寧ろ現し世(うつしよ)の者では無いだけに、注意はすれどそれほどまで本能的な脅威は感じる必要も無いのかも知れない。

橙子「気休めかも知れないがそうそうの事じゃ開かない様に封が成されてる、少しばかし調べた分でも随分と念入りなものでね。(前の持ち主)は余程コレの“中身”に関して精通していたんだろう。」

――そんなに危険と承知しているモノを何故手放したか、管理し切れなくなったのか…もしくは管理者自身が既にこの世に居ないのか。そんな代物に態々大金を払って入手せんとした今回の(受け取り先)も余程の物好きな変人か蒐集家か、もしくはその(モノ)の“力”を利用しようとしている者なのかも知れない。そもそもこんな島で長く定住している様な手合いなのだから何らかの訳ありなのは間違い無い。

ルビー「――うぅ…なんか少し気分が…………大丈夫、ありがとタケマルさん、…落ち着いた。」

余り(柳行李)を直視しない様に少女は努力する。何処か自身の奥底から湧き上がってくる奇妙な強迫観念――(開けなきゃ)という余りにもストレートで強烈な暗示――差し出された手を握って息を整えた彼女を見て、人形師は…やはりこの(中)に在る物は意思を有しているのだろうな。と推測の一つを確信した。

橙子「数週間以内、配達先は特に期限は定めて来なかったからね。急ぎでは無い。」

そう説明する人形遣いの魔術師を他所に、改めて深呼吸をして息を整えたルビーは、どこと無くこの不気味な(柳行李)に対して対抗心を抱いたらしい。生来負けん気は強い性質なのだろう。

ルビー「うー、こんなプレッシャーなんかに負けてられない!行こうタケマルさん、ささっと済ませちゃうんだ。」

そう言ってサイズ的には結構大き目のソレ(柳行李)を見た目に似合わない腕力で持ち上げて担ぐと、早速外へ出んとする。――通りの方で起きていた怪異(グリム)騒ぎも一応既に傭兵部隊や民間協力者の手により掃討されて収束したらしいが、騒ぎが起きる前に比べるとまだ人の戻りは少ない。

つまりそれは面倒に巻き込まれる可能性も少ない。という事でもある。

≫嶽丸、(東区ALL)

2ヶ月前 No.345

光子王 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【気にしてないんで大丈夫ですよ、続くだけで儲け物なんですから】
【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島/南区/きらめき学園沙沃島分校/防森災也、ちゃっきー】

―この世界は美しく、そして輝いている。けれどもその一方で、この世界は醜く、そして燻んでいる

美しいと思うから、美しいと思うのかそれを知るために彼女は旅をしているという言葉に
そういう見方もあるのかと素直に思い関心を抱く。

「なるほど、結局世界が混沌として滅茶苦茶になってもそれを美しいと知りたいという理由で
旅をするというのもありなのか…」

ふむふむと頷くが馬鹿にする意図はない。そういう人間と出会えたこと自体が新鮮な体験だった
彼個人もいろんなバックパッカーもルンペンも旅する人達を見てきた中でそんな人は居なかったから。

「僕はそうだな、世界ナゼそこに?日本人という番組を知っているかな?」

突然とある番組の話をし始めるが、気にせず続ける

「その番組で世界で活躍する日本人を紹介するんだけど、その人たちはいろんな国に居るんだ」

それこそ発展途上国と言った貧困や治安の悪い国々も含まれている
その人達は様々な理由で異国に住んでいるが多くの人たちは

「そして殆ど無給や対価を貰わなかったりあるいは見合わなくても見知らぬ誰かを助けている」

こんな危険な世界になってもその人たちは今も変わらずそうしている
正義の味方ではなくても己の身を省みずそんなことが出来る人が居るとてもとても

「尊く、本当に素晴らしい事だと思う」

見返りを求めない心を力がない人間だとしても持てるのだと
それが一握りの人間だとしてもそれ自体は誇張ではないはずだ

「見知らぬ国で困っている誰か、苦しむ人の為に偽善ならば出来ないはずなんだ。
そんな凄いことを今でも続けているのはやはり凄いなぁって」

故に彼は人を何処までも信じている、まだまだ捨てた物ではない
そんな人達に自分は何が出来るかは分からないがもしも出会えたとして困難が立ち塞がるのなら
せめてこの拳と持てる知識で道を切り開く為に使おう。

「僕はそんな人達に会いに行くのも旅の目的の一つなのさ、だからこそ」

再度胸を張って言う何度でも何度でも

「この世界は素晴らしい、心の底からそう思えるんだ」

エルシィ氏を見つめながら

「僕もまだ半人前だから知った風な事は言えないけれど、君が知るために世界を回るという心はいつまでも忘れないで欲しい。
その世界を見続ける眼でまだそんな人達を見守ったり、嘘偽りのない姿を知ってくれている大事な証人だから」

後世界中のいろんな人に旅をしながら教えてくれると僕は更に嬉しいかな?と付け加えニコニコと笑う。
本当に赤ん坊と変わらない無垢で屈託のない笑顔で

「もちろん無理強いはしないよ。そこはエルシィさんへのあくまでもお願いだからね」

但し災也自身はこんな事を言うのは初めてで内心なぜこんな事が口に出たのか不思議だった。
でも彼女の話を聞いて自然と出てきた言葉だが、なぜだろう?

「あーごめんそっちはまた機会があれば案内するよ」

ロボ部の専用施設になると今日一日じゃ案内出来ない為今回は省くとしてそのまま体育館へと向かう。
そこは日本の学校機関の広い体育館と殆ど変わらないが、其処には明らかに怪異騒ぎに対しての準備がされていた。

「体育館はこんな感じかな?此処はこれから外じゃ収容できない人達の避難所になるから邪魔しないようにしないと」

と足早に体育館立ち去る。
そして再び一階の校舎内に戻り、最後に学生寮の方にまで案内される。
そこはアメリカの大学と同じくキャンパス内に設けられており男女共有寮であるが
災也青年とエルシィ氏は留学者専用の方を紹介されるのであった。

>飛鳥井エルシィ、all

2ヶ月前 No.346

魚面の書記官 @izuma☆VNvX9naPtFo ★HhCfmmMzXU_yO9

【地球外/別次元エリア/第五伏魔封離領域/特別独房/ラブカ・コルベウス書記、ベゼルダ・カンク、メディナ・アスタロッド 】


ラブカ「滅多な事言うモノじゃないぞい?にっこり後ろに立ってるかもしれんからな…それに現“議長”は寧ろ石橋を叩き割る様な御方じゃ、本当に危険な物ならば相応の備えはしておるさ。歴代の評議長の中でも屈指の慎重派じゃろう。――ま、そうじゃな。探求者というモノは引き際を見極める目も多少は必要じゃろう。大抵はグレーゾーンを跳び越してロクな結果にならんが…ってお前さん達が言えた話か?」

書記官は真顔でそんな風に相手(あいな)と自分の背後に気を向ける様な仕草でおどかしながら、続けて口にした言葉にも肯定しながらも突っ込みを入れる。

本来の役割たる(禁忌の封印・管理)を名目とした多数の次元世界の国々や勢力により共同設立された国家単位以上の巨大な組織(魔導諸国評議会)は、その規模と活動範囲の広まりから、単なる純粋な対応組織の枠から、所謂次元間の政治的影響力(主に軍事的な意味で)を持つ強大な共同体の様相を顕わにしつつある。――同時に“敵”もまた多くなった。

恐るべき規模の排他的・侵略的異種族や存在の侵攻――それらの相手だけでは無く、次元世界に於いてある種の先達にして商売敵な“時空管理局”及びその手により設立されたもう一つの強大な異世界間同盟機構たる“ユクロスユニオン”との遠巻き、もしくは間近での軍事力を突き合わせた睨み合い。ここ十数年の間に進められている加盟世界独自、もしくは“評議会軍(MTCDTF)”単位での大幅な軍備の増強は、大方この仮想脅威への予防法的な備えであると言えるだろう。

どの道争い事からは逃げられない訳で、――少しでも其処から遠ざかりたいが故に、この辺境世界にある巨大な収容施設に志願して仕事をしている訳である。出世やら昇進で一旗挙げようなどという野心を抱くには少々己は達観し過ぎてしまっていると言えるだろう。

何よりこういう場所でのんびり研究室に篭って古文書やら未知の言語の投影図やら被写体の山に囲まれていたりした方が幸せな性質なのだから。


ラブカ「型落ちの量産品じゃがな、最近のは視界投影型だの気晶式画像表示型だのばっかで風情が無いんじゃ、それにワシにゃあこの位アナクロなぐらいが丁度いい。」

所謂基底現実(この場合は地球)に於ける電子的、デジタル的技術に相当するモノも当然普及している(無論、多世界故にその方式は様々だが…)中でも――そもそもの彼の出身的な文化圏(西暦1890年代後半)からしてみればこの手のタイプの方が馴染み深い。

それに針が時を刻む感覚は、この時間感覚が胡乱に成りがちな施設に於いて確かな実感を思い出させてくれる。

―――

―グニャりと天上が(歪み)、白く殺風景な其処へ、何処まで続くやもしれない(穴)が現れる。

ラブカ「噂をすればじゃな。むう…“正規手順”以外でおいでなすったか。全く相変わらずじゃなあのスライムもどきめ…」

と言い終わった直後から――天上の穴から遠く響いてくるのは、絹を裂くような絶叫(悲鳴)が急速に近付いて来て――



どむっ!

丁度、書記官と少女(あいな)の眼前へ、恐らくはトンデモない高さであろう出現した(穴)を抜けてきれいに膝をついて着地したのは、紺色のローブに古風なスーツ姿の一人の青年と、彼とはやや異なる所属部署を示す様な紺と黒のローブの首根っこを猫か何か様に引っ掴まれて、床に激突するギリギリでストップし、ガタガタ震えた状態で涙目で青褪めている若い女性――多分この部屋の中で唯一の(人)であろう人物。

ラブカ「ヤレヤレ…新人いびりにしても度が過ぎるぞ?ベゼルダ」

ベゼルダ「おやおや、いびりだなんて人聞きの悪い、私は彼女の質問と疑問に応えてあげただけですよ?ラブカ書記官。」

書記官の苦言に飄々とそう返す青年(ベゼルダ)を他所に、ストンと下ろされた彼女(メディナ)…くだんの“後任者”はへたり込みながらも落ち着こうと必死に深呼吸をしている。



≫黒美あいな

2ヶ月前 No.347

混沌 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=SkBYWclB4P



【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東頭村道(中空〜路地裏)/周辺通り/サウザンド仮面】


ーー巨人が消えていく。

跡形も残らない散り際は、どこか儚くて美しいと人外の彼女は感じた。

勿体ないとか、サンプルがとか、晩酌のつまみにしたかったとか、蜂酒飲みたいとか、雑念混じりだが。

ーー尤も、この島で生きるには図太さを持っているくらいが丁度いいのかもしれない。


「ようやく、終わったーーみんな、お疲れ様」


この場の皆に対して労いの言葉をかける。全員に聞こえているかは分からないが、感謝の意を伝えた。罅割れた仮面から覗く左目を細める。疲弊していながらも、達成感に満ちた赤い瞳で空を見上げている。

「ーー意外と優しいのかな」


神父や賞金稼ぎは先に帰るようだ。忠告して去っていく神父を見て、本心か皮肉か分かりにくい感想を口にする。

先ほど使用したナニカーー恐らくは“此方側”に縁のあるものと見受けた。願わくば、彼が人で在ることを祈りつつ見送ることにした。

「ーーああ、どうにかね。流石に、死ぬかと思ったが……人間、死にものぐるいで頑張ればいけるようだ」

気合いで踏ん張って立ちながら答えた。

推定数千トンの巨人に踏まれ、パワードスーツは漏電して機能停止寸前。そんな状態で魔力と電力を集束して雷霆を放つ無茶をやらかした。

常人ならとうに現世からサヨナラしているところだ。だが、パワードスーツと、こんなこともあろうかと鍛え抜いた肉体ーー何よりも、人間離れした執念力のおかげで人体の限界を踏み抜いて立っている。少しずつだが呼吸が整ってきている。

ーーそもそも人間じゃないだろうというツッコミもあるが、それは野暮というものだ。



そんな我が身より命の恩人たる少年の処遇を気にかけたが、どうやら穏便に済ませてもらえるようだ。

「ありがとう、この恩は忘れない!必ず返すと約束するよ!」

また会おう、と声を張り上げて手を振り返す。

声が届いているかは分からないが、戦術機を駆る少年へと返答して別れの挨拶を交わす。彼は島に滞在するといった。縁があれば、また会える。

機体と同時に手を振るという、なかなか器用なことをする彼に感心しつつ見送る。

>ゾーラ、C.M.S.Cウィッチ、セドリック、スパイク >>338 、白銀武 >>339

2ヶ月前 No.348

光子王 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【地球/南米/ノヴァ・プロスペクト/古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊】

自らの足で進んだ方向に聞こえた声が大きくなっていくにつれて確信は深まっていく。
完全に聞き取れる場所まで立ち止まり静かに隠れ潜みながら様子を伺った瞬間
恐らく一般人であれば想像しえる宇宙人の姿がそこに居た。

(リトル・グレイ!!?いや、その可能性は今まで示唆されていたはずだ!)

確かそう呼ばれている有名な地球外生命体あるいは異星人を初めて見たが
古見敦也は動揺することは無い、寧ろ地球外生命体や異星人には更なる警戒心を抱く。
それは降臨者と呼ばれる存在と関わりがあるかも知れない
人類を創造したとされ後に危険性を抱き地球ごと滅ぼそうとした異星人の技術者集団。
宇宙人と呼ばれる存在に対しては彼はその真実を知ったがゆえ
自然と降臨者の尖兵かあるいは滅ぼす為の偵察と警戒心と思考を抱くようになっていた。
此処まで来て今までの出来事から行方不明者はアブダクションされていた、ということを確信するが
リトル・グレイの近くに居る存在に気づく。

(何だ…別の惑星の異星人か?)

骸骨の化け物は見た事もないが、何故か知っている気がした。
理由はわからないが別の惑星の生命体ではないおぞましい何か…
その二人の会話を聞いて取り分がどうとか言っているが
リトル・グレイが気になる言葉を口にする。

「幻…魔…そうか、だがその単語は知っているだがどっちだ?」

幻魔、確かに骸骨の化け物を聞き間違いで出なければそう呼んだ。
しかしなぜかその存在を知っている、記憶喪失だがこういうことだけは何故か覚えている。
その記憶から二つの存在が引っかかった。
一つは過去・現在・未来を通じて宇宙全域の消滅を企てる大宇宙の破壊者の名と
二つは地底に存在する魔物の名前も同じ名前だったはず。
いずれにしてもその二つの共通点は最強最悪の存在であり、人の敵ということ

(宇宙人とそのどちらかの存在かも知れない連中がなぜこんなところに居る?)

前者の存在ならばリトル・グレイはその軍門に下った存在とも言えたがそんな関係には見えない
疑問符しか浮かばず、共通点を見出す為の時間はすぐには浮かばない。
そして二人はコントロールルームかモニタールームらしき部屋に入り屋内が振動を始めた。
くりぬいた様にぽっかりと穴が空いた場所にレールに沿ってそのまますごい速さで上へと進んでコンテナが上へと流れ
その穴は一瞬で閉じて元の状態に戻る。

「消えたのか?それにあの空間は――」

ワームホール系転送技術――自身の見た物が間違いなければ地球ではまだ至っていないテクノロジー。
そんなものを持てるのは高度な知的生命体でなければ不可能、それも現人類より更に高い知性の持ち主でもなければ。
やはり此処はUFOの秘密基地だったのか、だとしても

「普通の秘密基地じゃない気がする、もっと想像を上回る何かをしている」

運び込まれる大量のコンテナ、これが何を意味しているのか?
古見敦也は此処までに至るまで起きていた出来事を合わせて幾つも思考を巡らせてある思考に至る。
しかしそれを考えるといや考えたくは無いがそれが腑に落ちてしまう。

「それを確かめなければまだ引き返せる…か」

もうこれ以上進んだら引き返せないそれも防衛本能から警告し考えとして出ている。
この場から逃げるか?手にデジタルカメラを持って今いるこの場所から装置の写真を撮りながらそれもありだろう
撮影した証拠写真を持ってその先は分からなかったと誤魔化しても咎められない、まずは生きて帰れと隊長命令がある
命令を第一優先とすれば引き際の分岐点になるには違いない。
此処で退くのは普通、とはいえ決断はするまでもなかったが

「いろんな人に協力してもらった以上、俺は最後まで知らなきゃいけない」

失踪者の遺族達は何時までも帰りを待ち続けている
そんな人達に協力してもらい此処に辿り着いたのなら、中途半端に終わるのは失礼に値する。
例えそれが目を覆いたくなる出来事でも彼は知らねばならない。
故に二人組が入った部屋に足を踏み入れた。

>all

【海外の映画で宇宙人の意味不明の行動絡めたホラーみたいな感じだなぁと思ってましたがやっぱりすか】

2ヶ月前 No.349

彩夜 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=SkBYWclB4P

【アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂外部(大聖堂前通り)/

ーー時は遡って幻魔が出現するより前、ハロウィンで賑わう町の片隅を静かに歩く人影があった。

合衆国という事もあって目立たないように気配を抑えている。人混みに紛れても人外と気づかれる可能性は低い。まして、今はハロウィン。彼女の服装なら怪しまれる事なく溶け込むのは容易だろう。


ーー決して、ハロウィンの陽気に浮かれたりはしていない。お菓子欲しい、などと下心は無い。



だが、いざ来てみれば濃厚な魔族と血の臭い、それから、見知った人物の気配がする。ある意味祭りではあるが、趣は違う。血の臭いを辿って着いた先は大聖堂の通りだった。


ーーそして時は今に至る。既に戦闘は終わっていた。


「ーーもう、終わっていたのね。遅れてしまって、ごめんなさい」

長い銀髪をなびかせながら、少女が駆け寄ってきて遅れた事を詫びる。この少女も評議会に所属する紋章官の証であるローブを羽織っており、その下には和服の意匠を取り入れたドレスを着ている。

「ーーご協力感謝……初めまして、私は魔導諸国評議会の監査官で、名前は彩夜。よろしく」

状況から彼が事態解決に協力した事を察して感謝の意を伝える。それから改めて名乗る。


「……お話の続き、どうぞ」

間が悪く話を遮ってしまった事に気付いて、彼に話を続けるように促す。



>ゼノン・エデシア >>341 、カエルム >>342

2ヶ月前 No.350

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_12Q

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/リコンカスターズ他】

古見敦也が足を踏み入れた部屋はやはりモニタールームか何からしく広めの部屋の中には多数のモニターが設置されその前には最初に見たのと同じ様な
と言うか着ている宇宙服らしき物に描かれた文字?の様な物以外全く同じ姿のリトル・グレイが座って何やら操作を行っている。
先ほどの二人組は奥にある特に大きなモニターを眺めていた。そこに映っている光景はある種想像通り。だが最も考えたくない光景。

リトル・グレイ?
「と言う訳でワイ等の取り分を今回は7にしたんで頼むで」

モニター越しに伝えた先にはやはり同じ形のリトル・グレイ。そして四つ足の化け物があくせく動いていた。そしてそこにあるのは…吊り下げられた"何か"
リトルグレイと四足の化け物のサイズから計算すると丁度人間ほどのサイズのまるで冷凍食品の様な真空パックが無数に吊り下げられていた。
そしてそのパックに詰められた物体はレールに吊り下げられて移動を始め、先ほど見たコンテナに次々と収められていき、梱包されたコンテナは仕分けされ
先ほど見たコンテナ側のレーンともう一つ地下に伸びるレーンへと運ばれていく。中身さえ見なければ冷凍食品の工場の様だ。だがその中身も直ぐに判明する。
どうやら"検品"に引っかかった真空パックは自動的に機械で弾かれる様で、乱暴に吊り下げられた状態から落され落ちた物を四足の化け物が運んでいく。
その時…真空パックが開いて出た中身は間違いなく人間の頭と手だった。生きているのか死んでいるのか…それは分からないがぐったりとして動く気配はない。
つまり先ほどから見ていたコンテナの中身は全て人間。そう考えて間違いはないだろう。まだ手段は不明だがこのリトル・グレイ型宇宙人?と骸骨の化け物は
人間の取引しているのだ。ここに見えているだけのコンテナや真空パックだけで相当な数があると言う事は之が行方不明者の成れの果てと言う事か。

宇宙人?
「なんやにーちゃん何かあったんか?こっちに"人間"が来るのは珍しいなぁ」
骸骨の化け物?
「まぁ連中が人間と言うにはワシ等の定義からすると怪しい物があるがな…でムシケラ貴様は何の様で来た」

古見敦也の入室に気づいたリトル・グレイ型宇宙人?と骸骨の化け物は振り返って問いかける。今の所即敵とみなしている訳ではなさそうだ。
恐らくここに関係者以外が入る事は想定していないのだろう。だが別を言えばこの口ぶりから"人間の関係者"が居る事は推測出来る。と言っても
古見敦也は純粋な人間だろうから余程上手く誤魔化さない限り直ぐにボロが出るだろう。


> 古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊


【確かに怪談と言うよりはホラーSFと言う感じですよね。元ネタに至っては宇宙人の方はホラーですらありませんし】

2ヶ月前 No.351

PEUドイツ/ベルカ連邦海軍所属W.F @izuma☆VNvX9naPtFo ★HhCfmmMzXU_Twa

【地球/ユーラシア大陸/欧州戦線/虹の霧※エイプスコンサート/シャルンホルスト(艤装顕現)、ゲダツ】

シャルンホルスト「――もう一度問う。何を知っている?私とあの娘(ヲ級)について」

ある意味で言えば官憲の捕縛術宜しく(“艦娘/W.F”特有の生き物離れした怪力も多々影響しているが)、自分の事を浮遊物か何かと勘違いしてしがみつき、その正体を知って慌てて放して逃げ出そうとする妙な髪形の大男を己が身を以って拘束、何やら此方の事…そして彼女(ヲ級)の事を指して言い掛けた言葉があったらしい。問い質すために再度そう質問を投げ掛けながら―半ば締め上げかけている。

と、先程の言葉に――やはり彼女(ヲ級)の方も何か引っ掛かったらしく…思わず詰め寄らんとするが

シャルンホルスト「Beweg dich nicht!(動くな!)」

DODON!!

ほぼ同時の副砲の斉射は轟音と共に精密さながら、ギリギリのライン(至近弾)で彼女(ヲ級)の周囲に猛烈な砲撃の白い飛沫を上げ――警告を示す。

警戒そのものは絶えていないらしく。射抜く様な虚ろさの中に容赦の無さを秘めている様な、死線を潜り抜けて来た(兵器/軍人)特有の底冷えする様な冷たい一瞥をヲ級へ向けて――再びそのままの表情で件の大男(ゲダツ)に向き直り海上即席尋問の続きをせんとするが

シャルンホルスト「…?」

ゲダツ「ンンンンー!ンン!ンンン!!(否、別にそういうつもりではない!――この辺の水温は低くて凍えそうで)」

どうやら大男自身は考え方を変えたらしい。あろう事か拘束されている状態から逆に彼女自身を強く鯖折りでもする様に締め上げる。実際、この(海)の水温は場所が場所なだけにかなり低めである――大男(ゲダツ)自身としては相手(シャルンホルスト)からの尋問紛いの拘束から抜け出せずに困っているのは間違い無いものの、心底冷え切った自分自身の体温調節を丁度良い体温の彼女(シャルンホルスト)を使ってやっている訳である(幽霊扱いしている割に抜け目が無いが…それに加えてあわよくば鯖折りして逆襲を掛けた上で怯ませて逃げ出す算段だったりもする)…が、そもそも頑強さから人とは色々と異なる存在(艦娘)故にその辺の小細工は通じなかったらしい。

シャルンホルスト「…唇を噛んだままで何をしている?」

ゲダツ「はっうっかり…ええい余計な御世話だ。とっとと放せ船幽霊め!――貴様ら、おれを覚えていないという訳か?―其処の青白いの(ヲ級)も、如何にもな癖に足がついてるお前(シャルンホルスト)も…何時ぞやおれを深海に引き込もうと…」

――



其処まで聞いて、靄のかかっていた奇妙な記憶の空白が色付き始める。

ドボンッ!

まんま抱きかかえる形でがっちりと拘束していた大男(ゲダツ)を不意に手放し、海面に落しながら……彼女はほんの少し、少しだけ――過去の事を思いだし始めてきていた。

シャルンホルスト「…私はあの時、この男(ゲダツ)と…それから君(ヲ級)と――此処ではない何処かで出会った。」

――向けられていた副砲の砲身が…彼女(ヲ級)から自然と逸れる。

≫空母ヲ級

2ヶ月前 No.352

嶽丸 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=25Q2sdcr0r

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東頭村道(路地裏)/建物(伽藍の堂内)/嶽丸】


「過酷だからこそ、生きる為に逞しく……これも一つの弱肉強食という事ですね」



まだ全てを見て来た訳ではないが、橙子の話を聞いて得た情報をまとめた感想を述べた。嶽丸自身、物心つく前から山暮らしだった身だ。故に過酷な土地で暮らす事について呑み込みやすいのだろう。尤も、彼が生まれた土地よりも、この島は混沌と未知に溢れているようだが。

ただ、慣れ過ぎているが故に警戒心が薄れてしまう恐れもあると嶽丸は自省している。慢心はダメ、ゼッタイ。まだ己には足らぬものが多い。


「前の持ち主の方は、危険性を理解していたのですね。それを手放すとは余程のーー失礼、詮索し過ぎました」

前の持ち主の話を聞いて深入りしそうになり、我に返って詫びる。

「ご無理なさらず……あまり柳行李には触れない方が良いかもしれません」


ルビーの様子を見た後、改めて柳行李を見やる。知識では専門家である橙子に及ばないが、それでも中に在る物には何らかの意思があると推測した。そのナニカは、箱を開けたくなるように働きかけているのだろうと。

ーー嶽丸は思った。まるで、いつぞや旅の途中で聞いたパンドラの匣のようだ、と。

あるいは、と別の箱の話が脳裏に浮かんだが振り払う。この手合いの話は良くないものが多い。鬼の身でさえ怖気を感じてしまう。


「わかりました。ありがとうございます。ではーールビー?」

期限には余裕があると聞いて安堵する。とはいえ、のんびりと構える気はない。これ以上ルビーに悪影響が出るのは望まない。彼女が落ち着いてから向かおうと考えていたーーが、それより先にルビーの方が動いた。嶽丸の感情が揺れ動いた。

どうやら、ルビーを読み誤っていた。彼女は負けん気が強い気質のようだ。記憶を失っても芯の強さを持っているのだと改めて感じた。

ーーやはり、旅はいい。別れの方が多いけれど、こうして出会いがある。永い生の中で経験を得たと思っても、また新しいことに巡り合える感動がある。あるいは、まだ己は未熟なのかもしれない。

「待ってください、ルビー!ーーでは、橙子殿。行って参ります!」

考えている間にも、ルビーは大きな柳行李を抱えて出かけようとしていた。あの体のどこに、そんな力が秘められているのかと驚きと感心を禁じえない。

挨拶を済ませてから慌ててルビーを追いかけていく。

それにしても、空から降って来たルビーを助けて以来、彼女には驚かされてばかりだ。どうも、自分は振り回されやすい気質のようだ。

ーー何故だろうか、以前にも似たような経験をした気がする。だから、なのだろうか。空から女性が降って(落ちて)来るというあり得ない事に既視感を覚えたり、奇妙な縁を感じてしまうのは。


ーー気を取り直して外へ意識を向ける。通りの方は静まり返っている。どうやら怪異騒ぎは解決したらしい。人の気配は少ないが、それは面倒に巻き込まれる可能性が少ない事を意味する。油断は出来ないが、心配事が減ったのはありがたいと感謝する。


>蒼崎橙子、ルビー・ローズ >>345, (東区ALL)

2ヶ月前 No.353

ケース・オレンジ(”掃き溜め”にて) @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

【アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂外部(大聖堂前通り)/ゼノン・エデシア「」、アルカナ28<オペレーター>、???×多数】


<A.R.M.T(Auto Recognition Machine Translation※自動認識機械化翻訳)、いわゆる魔導と科学技術の併せ業です。閲覧者の根底認識を汲み取って適切な選出言語体へ変換・出力します。“システム・パランティア”のささやかな応用例とでも――申し訳ありません、私の権限だとこれ以上は規定違反になりますので。>

物珍しそうな様子で表示・視界投影された自動翻訳資料を見遣る彼(カエルム)へ何時もの様子で分かり易く説明をしていきつつも途中で言葉を止めて置く。現状“現地協力者”であるカエルムへ必要に応じた情報提供は行うとしていたが、(喋り過ぎ)も抑制しなければならないだろう。しかしながらこうやって誰かに何かを説明するのはとても楽しい事だ。――そういう用途のアンドロイド故に職務に喜びを持つのも

と、次に彼が呟いた言葉に対しては

<ええ“魔族”と一言で言い表しても、様々なモノが存在しますからね。――我々もその総てを把握している訳では無いですが>

“魔族”に限らずとも、世界はまだまだ驚異と不可思議に満ち溢れている。

それもこの(基底現実)でさえ、その総てを網羅する事など殆ど不可能に近い程のモノであるというのだから、――その範囲を(次元世界)、そして其れにも当て嵌らない様な(異世界)に適応しようモノならば、満点の星空に浮かぶ無数の星々よりも遥かに多いと言うべきか。

“傘の厚さは心許ないのに、降り注ぐ豪雨は土砂降りを通り越して鋭い氷柱に成りつつある”

“評議会”のある高官がそんな比喩を口にしていた事をふと彼女は思い出す。――敗北を運命付けられた遅滞戦闘を足掻きながら続けているとでも現すと分かり易い。何せ解決するなり、排除するなり、収容するなり、共存するなり、遍く種族や存在が利害や立場を超え共通の理念の元で巨大な次元間国家機関のソレを立ち上げあらゆる手段を以って

いずれ訪れるであろう『その刻』に備える。

―――物思いをするアンドロイドもちゃんちゃら面白可笑しなモノだと、少し皮肉気な表情を一瞬浮かべて

<御知り合いに“そういう方(ジャンヌ)”もいらっしゃるんですか。魔女で腕っ節も御立ちになるのなら生徒の皆さんも安心ですね!>

なんだか突っ込みどころしか無い様な反応であるが、それを言い放ったオペレーターアンドロイド(アルカナ28)は屈託の無い笑みを浮かべている――と

シャンッ…

クレイモアを軽く振るい付着していた造魔(ゾルム)の血を飛ばしつつ…先ほど滅多刺しにされてボロボロになっていたが何時の間にか(自然修復)している濃紺のローブを引っさげながら、彼女(ゼノン)に斬り裂かれた異形の兵(ゾルム)の屍が自然消滅(蒸発する様な様子)していく中で、先のカエルムからの返事に成る程ね、と頷きながら

「ココ(掃き溜め)の住人って訳か、ま 後ろめたい過去なり何なりある手合いは今の世の中じゃ少なくないだろうしね。(仕事)は詮索はしないさ―――友人がいるんなら尚更気になるんだろうけど」


そうしてる内に、くだんの(増援)の件で此処へやって来た御同業――時期が時期なので誤魔化せて来たのかもしれないが…場所が場所なだけに

<最寄りの人員は貴女でしたかMiss.サヤ、御苦労様です。>

「おや?増援ってアンタだったの、サヤちゃん――コレは万人力だねぇ…ん?あー大丈夫大丈夫謝んなくても、別にオハナシの腰は折っちゃいないからさ。」

―彼女(彩夜)

実際はとんでもない実力者なのだが、この猫の手も恐らく借りたくなっていくであろう異常事態に対しては有り難い援軍だ。本人としては少々名乗り出たタイミングに気を遣っているらしい。

何というかその辺に関しては気にし過ぎてるきらいもしなくもない。


「とにかく、人は揃った訳だ…で、君(カエルム)からの質問だけど、人の子を媒介にして(こちら側)に顕現してくる(魔界の住人)ねぇ…―――わたしらが追ってる(対象)とは多分無関係だとは思うんだけど、ひょっとしたら“異界の門”って奴の影響かもしんないね。ソレ、その(天使)ってのが言う様に――この世界はハッキリ言って(異常)なのさ。陳腐な言い方をするなら(可能性の坩堝)とでも言うべきかな?起きる筈の事が起きず、起きない筈の事が起きる――バランスが崩れてるって言うのは言い得て妙だねぇ―最近は“ずれ”がかなり顕著だしさ。」

と答えつつ…


「さっきの造魔(幻魔)にしたって、縁もゆかりも無いこんなトコで出て来る時点でかなりきな臭くなって来た気がする。」

<!?…再度空間転移反応、魔力集束が複数個所で確認出来ました。座標を表示します!>

「って言った傍からかい!」

周囲に先ほどと同じ空間転移の(歪み)が発生、今度は丁度通りを挟んで二方向から囲む様な配置で出現するのは…

(バズー)と呼称される分厚い鉈を手にした小柄ながら鋭い大顎と背部のトゲが特徴的な下等幻魔、とその小規模な幻魔兵の群れを率いる大斧と段平で武装し独特の鎧を身に着けた(オオワッシャ)と呼ばれる足軽大将めいた下位ながらも上位互換の一回り大きな幻魔。

数は凡そ60

「まるでわたしらを試してるみたいだね?…良いよ。御希望に応えてあげるさ。――来て早速で悪いけどサヤちゃん、この連中の相手をやるとしようか。優男のイケメン一人と儚げ美女と可憐でいたいけな美少女二人の相手だからって嘗めてちゃ痛い目みるぞってね!」

<……人為的な可能性も否定出来ませんので此方は転移パターンの解析を行います。>

――更に空間転移が起きて、丁度カエルムの居る位置、建物上部にも6体ほどの(バズー)が現れ、内2体がアルマジロの様に体躯を丸めて高速前転でもする様に猛スピードで鋭利なトゲ付の回転タイヤと化して、彼(カエルム)を轢き裂かんと転がり体当たりを仕掛け始めた。

地上の多数のソレラも鉈や大斧を手に斬りかかり、もしくは丸まって高速で転がりながら襲い掛かってくる。


≫カエルム、彩夜

2ヶ月前 No.354

レイレナード離反部隊+星奈 @voltexfbk ★1DXVdHzeIP_M0e

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東区・空母「アストライア」/鈴初瀬 星奈、シュープリス01】

「……んっ」

星奈が目を覚ました時は、無機質、とはいえ少し生活感のある部屋のベッドの上で寝ていた。
魔法力を使いきったからか体が重く感じ、彼女は少し苦しそうに起き上がった。

横には同僚(シュープリス01)が静かに座りながら寝ていた。
寝息はあまり聞こえない。

「何が起きてるの……」

星奈は立ち上がりながらも自らが持っていた小型の端末を使い、ネットへと接続、情報を集める。
そこには、「レイレナード、日本への本格侵攻」という見出しのニュースの中身が映っていた。
初めて見る人同士の戦争。だが彼女は侵攻作戦に参加していない。何も知らされていない。

何故だろうと思った星奈は瞳を伏せ、防衛にあたっている日本の軍隊に祈りをささげた。
そして、空母「アストライア」が離反した理由も、何となくわかった。

>>(東区all)

【一旦これで切ります(?)】

2ヶ月前 No.355

Lumen Sage @makita ★Android=1ZJoxJicBJ

【 アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂付近屋上/カエルム(ルーメンの賢者正装) 】


 不思議なテクノロジーだと思ったが、部外者の私にアルカナの発言できる範囲内の情報によれば魔導と科学の融合によるものとのことであった。神文字が一瞬見えた気もしたが、あながち実際に表示された可能性もあるのだろうと想像できるような代物だ。
 システム・パランティアなるものが分からないものの、それ以上相手から聞き出そうというのも酷だろうと、適当に流す。

「教育上よろしくないことばかりやっている魔女だが、ボディーガードとしては確かに優秀だろう」

 ジャンヌという魔女が学校の教師をしているという正直どうでもいい話に反応したアルカナに、私も冗談めいた返事で返した。アルカナの立場上、相手の言動に逐次反応するようになっているのであろうが、多分彼女もふざけているのであろう。

 そして、此方にエデシアから返事が返ってくるなり一戦を終えた彼女を見下ろした。すると丁度、エデシアと同じローブを纏った髪色まで同じの少女が彼女に駆け寄って遅れてしまったことを詫びる姿が入ってくる。
 エデシアの妹だろうか? そんなことを勝手に考えていると、少女は魔導諸国評議会の監査官であることと彩夜という名であることを告げた。協力を感謝するという彼女に私は小さく笑う。

「私は高みの見物をしていただけだ。名前はカエルム・デラ・スペランツァ……まあカエルムと呼んでくれ」

 こちらも自己紹介を済ませると相手から話を続けても良いと言われたため、それに甘えて今回の異常事態に関するエデシアの考察に対して応える。

「何があろうとも、悪い子には容赦なくお仕置きをするというのが、“コッチの世界”のお決まりみたいなものだから、まあその通りに対処させて貰うけどな」

 悪魔や神々をも相手に戦ってきた自信からか、特にコレといった恐れを見せることなく眼鏡の奥を光らせた。
 なんだかんだあり人間の身で地獄にまで赴いた経験があるため肝が据わってきたことは自分自身感じていることである。

「しつこさは天使に負けていないな。……さて、ショータイムと行くか」

 そうこうしているうちに新しい幻魔が現れたようで、スペスとカリタスの二丁拳銃を召喚し戦闘に備える。彼らとは初戦闘になるが、いったいどのようなものなのか。

「……!」

 ――と突然、上方に気配を察知したと同時に高速回転して迫り来る敵。その攻撃を紙一重で回避して自身も上空へと跳躍すれば、時間が止まった状態で思い切り二体の“トゲトゲボール”を他の敵の方目掛けて蹴飛ばした。
 光陰術が解けたときには地上へと着地し、地上組に参戦する形で残りの敵を二丁拳銃で牽制する。


>エデシア、彩夜

1ヶ月前 No.356

空母ヲ級 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=25Q2sdcr0r

【地球/ユーラシア大陸/欧州戦線/虹の霧※エイプスコンサート/空母ヲ級】


「ーーーーッ!?」

近寄ろうとした次の瞬間、危険を察知して身構える。霧の海に轟音が響き渡り、周囲に白い飛沫が上がる。少しでもズレていた直撃していた。これは明らかに警告だと分かる。

突然の出来事に驚きを隠せない。冷静に考えてみれば、艦娘にとって自分達は敵対する立場。彼女の警告は当然の判断だと理解出来る。

それでも、心が受け止めきれない。まだ記憶は不確かだけど、短い間でも通じ合えた大切な人が敵意を向けた。信じられないと動揺を抑えきれない、がーーこれしきのことでは折れる訳にはいかない。ようやく出会えた、大切な人かもしれない二人。あと少しで思い出せる。

何かを決意して、杖を艤装から生えた触手に預けた。

「ーーヲッ!」

ーー自分の両頬を張って気合いを入れる。頬が赤みを帯びて、じわりと痛みが広がって涙を浮かべる。それでも構わず、真っ直ぐと二人を見る。逃げないで向き合うと心に決めた。

暫く様子を見ていると、動いたのは大男の方だった。急に彼女の体を締め上げ始めた。何を言っているか食いしばっていて分からないが、水面から離れようとしているように見えた。


「船幽霊ーー」


彼女が問い質すと、ようやく大男が口を開いた。彼が語り出したのは、遠い海での出来事だった。まるで、欠けていたパズルのピースが埋まるかのように、記憶が鮮やかに色づいていく。

「アッ……」

そこで彼女が大男を手放してしまい、海に落としてしまった。しかし、それに構わず彼女は話し始めた。遠い海での記憶を。

此方に向けられた副砲が下りた。

「ウン、此処ジャナイ、遠イ海……貴方ヤ彼ト、其処デ、出会ッタ……」

真っ直ぐに見つめながら答える。糸を辿るように、遠い日の記憶を思い出しながら。

「ーーシャル……思イ、出シタノ?」

>シャルンホルスト、ゲダツ >>352

1ヶ月前 No.357

PEUドイツ/ベルカ連邦海軍所属W.F @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

【地球/ユーラシア大陸/欧州戦線/虹の霧※エイプスコンサート/シャルンホルスト(艤装顕現)、ゲダツ、???→潜水ヨ級】


シャルンホルスト「……思い出せた。けれど――今の君と私は“敵”同士だ。」

向けられた副砲の照準は彼女(ヲ級)から逸らされているが、―僚艦内や姉妹艦の間でも機械的に任務と己が属する軍と職務への忠誠に実直なW.F(艦娘)として定評のある者故の躊躇と――何処か懐かしく、温かみのある再会の喜びとが混ざり合い。その胸中は複雑なモノになっていた。当初の驚きを秘めた表情は、再び何処か哀しみと微かな虚ろさを含めた陰鬱なモノへと戻り…俯いた顔を上げ

シャルンホルスト「思い出も、懐かしさも撃ち壊してしまえればいっそ気が楽かも知れない。…私はあの時の私のままだ、更に随分と酷く手を血で染めあげてしまっているけれど――君は(あの時)と“同じ”君なんだね?ヲキュウ」

再び見せた表情は――微かながらも微笑んでいる様にも見えた。

――

一方で、空気の読めてないのは相変わらずなもう一人の場違いな迷い人――異世界の神官たる、煩わしい頭(スパイダーヘアー)に黒装束な…もとい元神官、現番頭(だった)筈のおかしな大男は、二人の人ならざる少女が佇み向かい合うこの濃霧漂う音一つ聴こえない…異界と化したこの(虹の霧)の大海へとこっそり逃がれんと試みる。

ゲダツ「な…なんだか分からんが、幽霊は幽霊同士仲良くしているがいい。おれは生憎(生者)なのでな。お暇させて貰う!へそ。」

そうボソリと呟きながら何故か背泳ぎでスイスイと進み始めたのは良いが…


トントン


ゲダツ「む…はうっ!?」

ちょうど死角になっている箇所、自分の進攻方向…の海中から誰かに背を小突かれた感触…慌てて背泳ぎから平泳ぎに姿勢を変えた大男だったが…反転した際にその小突いた相手が海面に顔を出したのと至近距離で鉢合わせする羽目に合う。

この仄暗い霧の海と出来過ぎな位に雰囲気に合っている濡れた長い黒髪と、――彼女達(深海棲艦)共通の特徴である血の気の少ない白い肌。そして青白く輝く不気味な光を放つ片目。

ちゃぷん

潜水ヨ級「ヨッ!」

ゲダツ「がっ…!?」

ガクッぶくぶくぶくぶく

潜水ヨ級「…オット」

なにぶん間という物が悪かった。

泡を吹きながら失神した大男がそのまま沈みそうになるのを、この新たに現れた(深海棲艦)は、手際よく受け止めて取り合えず顔が海面に浸からない様に器用に固定しつつ――少々困った様な様子で首を傾げつつ

ガコンッ

シャルンホルスト「…………………」

既に察知していた艦娘(シャルンホルスト)が無言で砲を向けて来るのに対して

潜水ヨ級「チョッ…チョット待テ。ソチラト戦ウ気ハナイシ、コノ人間ヲドウコウスル気モナイ!」

と慌てて弁解しつつ

潜水ヨ級「――二人トモ“魔女ノ唄”ヲ聴イタノダロウ?…ナラ―――大丈夫ダ。此処デ立チ話モナンダカラ、落チ着イテ話セル場所ヲ知ッテル――其処ヘ行コウ、アタシガ案内スル。」

と、割と流暢にそう話しながら、駆逐系にも似たシェル状の艤装の広報へプカプカ浮いたままの大男(ゲダツ)を引っ掛けて曳航しつつ浮上したまま移動を始める。

シャルンホルスト「……着いて行くしかなさそうだ。」



≫空母ヲ級

1ヶ月前 No.358

幽玄と夢幻の島/はじめてのおつかい @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東頭村道(路地裏)→道路上/建物(伽藍の堂内)→移動開始/(蒼崎橙子)、ルビー・ローズ、C.M.S.Cオペレーター(警邏兵)】

橙子「あぁ…気を付けて―――――そして、楽しんで来ると良い。」

挨拶一つ残して、先走って行った少女(ルビー)を追いかけて行く何かと苦労の絶えなさそうな彼(嶽丸)の後姿を見届けながら、燻った赤髪の女人形師(魔術師)はその進行方向に限り無く続く無秩序な高層建築の隙間から見える青空を見据えていた。

橙子「“可能性の因子”は巡りめく、とりわけこんな界隈じゃ当然…か」

(揮発性)が高すぎるのも考え物だが…と奇妙な喩えをごちながら、その視線は随分と(遠く)を視ている様にも見える。

――



何時もの――恐らくは(本来の彼女)と同じく意気揚々と気分を盛り上げてくだんの配達物(柳行李)を担いで早速裏路地を駆け抜け通りに飛び出し掛けた矢先、慌てて道角で急ブレーキを掛けて立ち止まる彼女(ルビー)、恐らく後方から追い付く形の彼(嶽丸)から見たら彼女の挙動は不自然に見えたかもしれない。

ルビー「…あれって」

―道角から伺う彼女の視線の先には、まばらながらつい先ほどまで戦闘が行われていた通りを行き来する通行人と…遠隔操作式機銃(RWS)を積んだ軽装甲車一両と6名編成ほどのPMCのオペレーターが併設している簡単な検問があった。オプションをゴテゴテ取り付けたベクターR5アサルトライフルを手にしたいかにも柄の悪そうな市街戦装備のC.M.S.Cのオペレーター(傭兵)が簡単ながらも所持品のチェックをしている。――問題はその所持品確認のやり方だ、カバンであれ大荷物であれ、少なくとも(直接開けて)中身をチェックしているのだ。


C.M.S.CオペレーターA「全く、規則とは言え無駄な検問だよな?―抜け道なんてそこ等にあるんだぜ?」


C.M.S.CオペレーターB「文句なら俺たちの会社の契約先(国連)に言うべきだな。――騒動に乗じて(おかしな物)が大っぴらに流れるのを警戒してるんだろ。(こんな島)なら十分有り得る話だ。」


―今し方運んでいる物がモノだけに、あのやり方で(チェック)されたら一発でアウトなのは言うまでも無い。


ルビー「かと言ってこの通りを進む以外だと…悪目立ちしちゃいそうだし。――どうしよっかタケマルさん。」


自分や彼(嶽丸)の身体能力なら――建築物を足場に飛び越してしまう事も出来なくは無いのだが――それはそれで目立ちがちだ。しかもよく見ると中空にもヘンテコな無人ドローン(スライダーUCAV)が巡航している。

最初のちょっとした難関だが…果たして


≫嶽丸、(東区ALL)

1ヶ月前 No.359

混沌 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=25Q2sdcr0r

【地球外/別次元エリア/第五伏魔封離領域/特別独房/黒美あいな】

黒美あいな(以降、あいなと表記)「ご、ごめんなさい……」

おどかすような書記官の仕草に怯えて謝る。それから、恐る恐る後ろを振り向いて誰もいない事を確認してから向き直る。

議長は彼女が短い生涯で出会った中で知る限り数少ない良識な大人である。そんな彼女に懐いているが、同時に、その逆鱗に触れる事を恐れている人物でもある。その割に迂闊ではあるが。


□□□□□□「慎重派過ぎて足場を壊すなんて本末転倒ーーまあ、そんな厄介な相手を敵に回した大馬鹿の言えた台詞じゃないけどね。

ーーいやあ、チキンレースで引けなくなって奈落に真っ逆さま。 テーブルトークRPGに例えるなら、シナリオの黒幕がクライマックスのシーンでサイコロを振ってファンブルを出してしまった……その末路がKO・NO・ZA・MAさ。

あーあ、これじゃあ人間の事を笑えないねえ」

もう一人の彼女も答える。ただ、明らかに自虐的で言動にキレがない。まるで、悪戯が暴かれた幼子のように動揺している。演技のようにも見えるが、何割かは本音も含まれているようだ。

実際、愉しみを優先するあまり詰めを誤ってしまい、致命的な“うっかり”をやらかした。

ーーまるで、好奇心で冒涜的な知識に触れて破滅した探索者のように。皮肉にも、彼女が玩弄してきた人間達と同じ破滅という末路を味わったのである。


尤も、この生活に馴染んでいる辺り、彼女達も大概であるが。


あいな「僕も、おじいちゃんの時計が好きー!チクタク、チクタク、音楽みたいで楽しいの」

無邪気に笑顔を見せながら彼女は答える。両者の意識が出る場合、負の感情は中身の方が引き受けているのも大きい。

何より、憑代の彼女が生きてきた環境を考えると、書記官の持つ時計の音を心地良く感じてもおかしくはない。

□□□□□□「ああ、文明の進歩は否定しない。便利だと認めるが、いささか味気ない。本もそうだ。電子書籍も便利だけど、指でページをめくる感触、匂いは紙の本でなければ味わえない。異論は認めるよ。

ーーそれに、いざという時はアナクロの方が役に立つからね」

方向性は異なるが、書記官の言葉に同意を示す。さらりと本の購読を希望する理由も答えている。間違いなく邪悪な存在であるが、このように人間味も持ち合わせているのが彼女だ。

尤も、この書記官だからというのもあるかもしれないが。

あいな「ーーなあに?」

□□□□□□「親方、空から女の子がーーってヤツかな?」

キョトンとする憑代と、分かった上で惚けた反応をする中身。


「「ーーーーーー」」

その女性を見た彼女達の動きが一瞬だけ止まる。どちらの精神も、女性に対して驚きを示している。


あいな「……おねえさん、大丈夫?」


我に返って怯えている女性を見て気遣う。初対面ではあるが、警戒せずに女性を見上げる。


□□□□□□「全く……まるで、冒涜的な知識に触れて精神(こころ)を蝕まれた探索者みたいに怯えているじゃないか。なかなかイイ趣味してるようだね」

女性を気遣いつつ、愉しむように青年をたしなめる。とはいえ、賞賛も含んでいるようだが。


>ラブカ・コルベウス、ベゼルダ・カンク、メディナ・アスタロッド >>347

1ヶ月前 No.360

C.M.S.C 3st witch Squadron/C.M.S.C海上拠点トォウテ @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

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1ヶ月前 No.361

彩夜 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=25Q2sdcr0r

【アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂外部(大聖堂前通り)/彩夜】


「ええ。貴方もお疲れ様、ニハちゃん」

労いの言葉をかけるオペレーターアンドロイドに向き直り、微笑み返してあだ名を呼ぶ。

ーー何故、彼女をそう呼ぶのか。それは、アルカナ28という名前だけでは味気ない、と感じた彩夜なりに知恵を絞り出して考えたのである。


ネーミングセンスが独特であるが、彩夜なりに歩み寄る姿勢を示している。


「うん、私が来た。ゼノ……お姉ちゃん」

久々に会う相手に対して気分が高揚し、機嫌が良い猫のように甘えてしまう。

「邪魔じゃ、なかった……よかった」

どうやら問題はないようだと安堵した。基本マイペースな彩夜だが、彼女なりに周りの雰囲気を読もうとして失敗したようだ。


とんでもない実力者で知られる彼女も、その素顔は割と不器用なのである。


「カエルム、ね……ん、覚えた。よろしく」


反芻するように相手の名前を呼び、嬉しそうに笑顔を見せた。彼の纏う気配は清浄ではあるが、不思議と心地よく感じる。


両者に対して外見相応の反応を示す。

これでも、かつては“銀翼公”と呼ばれていた上位吸血鬼で、とんでもない実力者であるーーだいぶ、俗世に染まってはいるが。それでも、全盛の頃より上を目指そうとしている。

それでも、生きた年数と経験ではエデシアやカエルムの方が上ではあるが。


「ええ、門の影響の可能性が高い。明らかに異常、何か大きな災厄の前触れ、か……」

と簡潔に考えを述べた。実際、既に起きているような状態だが。だが、それすらも余波に過ぎないとしたらーー

「ーーフラグ、立った」

周囲の空間が歪み、幻魔の群れが姿を現した。


「戦闘データを得る為、かも……ん、綺麗な花には棘があるって思い知らせてあげる」


エデシアの言葉に頷いて答え、ローブの下から腰に帯びたブロードソードを抜いて構える。


「造魔までいるなんて……サンプルとか必要かしら?」

幻魔のうち名のある高等幻魔、特に造魔の開発者は既に滅ぼされた筈だ。まだ生き残りが居たのか、あるいはーー

調べれば何か分かるかもしれないと考え、アルカナ28に問いかける。

尤も、造魔の製法を知っている、というより気づいている為、複雑な感情を抱いているが。

「誘いに乗るのも一つの手。むしろ見せつけてあげましょう」

自分達を敵に回した事を後悔させてやる、と言わんばかりに七色に偏光する瞳を向け、口元に笑みを浮かべる。


「お見事。次は、私ーー」


先に動いたカエルムの華麗な技に感嘆し、それに続こうと地上の敵を見据える。空いた左手を翳すと、大気中の水分が集まって複数の氷塊を形成する。それらを魔力で加速させ、次々と幻魔兵の群れ目掛けて機銃掃射の如く撃ち出す。



>エデシア、アルカナ28 >>354 、カエルム >>356

1ヶ月前 No.362

光子王 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【地球/南米/ノヴァ・プロスペクト/古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊】

真空パックの中身が見て、古見敦也は驚かず寧ろ予想通りの最悪な想像が目前に写る。
そして驚愕するが無く傍から見れば、呆然と立ち尽くすように見えるが俯き、表情は読み取れない。
リトル・グレイと骸骨の化け物の答えに対して

「分からない…かつての持っていた記憶に関係する物が見つかるんじゃないかって辿って来た」

嘘とも本当取れないような言葉を吐いて答えるが何かの感情を必死で抑えている。
震えて手を震わせているが、もしかして恐怖や怯えを感じているのかもしれない
無理も無い普通の人間ならば耐える事などは出来ない、得体の知れない連中が目の前で本来人だった物を――
理解できないのが普通だろう、普通ならば

「セレーネの連中が此処に居ると!!……だが居たのはグレイ型宇宙人…よくわからん喋る化け物が居た」

セレーネ、確かにそう敦也は大声で喚く様に口にするがこの単語にグレイと幻魔と呼ばれた化け物がどう反応するのかを見ているようにも見える。

「お前等はなんだ?答えないなら国連やAFTAが黙ってないぞ」

震えながら敦也が彼らに敢えて答えないであろう相手の正体を問う。
もちろん素直に答えるとは思っていない、これを二人組がどう捉えるのか
しかし彼に付いて何も知らなければ迷い込んだか収容された者にしか見えないだろう



【ホラーSFで良いんですかね、そう言われれば確かにそうですね…元ネタって何かあるんですか?】

1ヶ月前 No.363

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_Ekb

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/リコンカスターズ他】

古見敦也の言葉を受けて両人外は大きくそしてギョロリとした両目をニィっと笑わせる。どうやら正体について感づかれたらしい。

骸骨の化け物
「ワシ等を知らんと言う事は侵入者か。やれやれ連中から取引を持ちかけた割に雑な仕事をしてくれるな」
クリプトン(リトル・グレイ)
「ワイか?ワイはクリプト星からやって来たクリプト237や。よろしゅーな…って挨拶しとる場合かー!殴り込みや!」

リトル・グレイ型の方は案外普通に答えた(上に一人で乗り突っ込みまでした)が直ぐに態度を変えて怒鳴り、
近くに居た他のクリプトン達と共に腰にぶら下げていた光線銃らしき兵器を構えている。骸骨の化け物方は自分一人で納得していると言った様子。
恐らく古見敦也等の侵入は施設全体に伝わっただろう。此処に居るのはクリプト星人を自称するリトルグレイが12匹。
手にはいかにもそれらしい光線銃の様な物を握っている。そして骸骨の化け物…

ギルデンスタン(骸骨の化け物)
「だがイキのいいムシケラは歓迎するぞ。何せここに送られるのはこの宇宙猿(クリプトン)がさらって来たデクばかりだから素材としては良いが
新鮮さと活力に欠けるふふふ…喜べムシケラよ幻魔界一の科学者であるワシ。ギルデンスタンが直々に貴様を新しい息子の素材にしてやろう」

一人納得しているかと思いきや急に芝居がかった笑い声をあげて此方も簡単に正体を明かす。古見敦也は「幻魔」と言うキーワードについて二つアタリをつけた
がどうやら正解は宇宙では無くこの星の地下に広がる空洞状の異世界…「魔界」の住人の方の幻魔だった様だ。しかもギルデンスタンとは有名な高等幻魔。
自称する通り造魔と呼ばれる人工的に製造された特殊な幻魔を数多生み出し、遥か昔から人に害をなす存在。だが2004年「パリ襲撃事件」の際にギルデンスタンは
幻魔に滅ぼされし鬼の一族の力を宿す侍。鬼武者達によって滅ぼされた筈。その後幻魔事態人間界で散見される事はあっても組織だった行動は無かったのだが

そもそも連中が言っている事自体真実かどうか確かめる術はない。自称宇宙人と自称死んだはずの幻魔。信じろと言う方が難しい。
だがそうなると目の前に居るのは何かと言う別の問題が出てくる。そして自称二名は人工的に古見敦也等を生かして帰す気はない様だ。
自分の素性を簡単に明らかにしたと言う事はすなわち侵入者を絶対に逃がさないと言う自信の表れなのだろう。両者の間に緊張感が高まる中それは突然起きた
今まで下の「工場」を移していた大型ディスプレイの映像が切り替わり、人型ロボットらしき物が写しだされた。と同時にこの第三者が語り始める。

ハイデン博士
「<<ついにここに入る者が現れたか。私はサミュエル・ハイデン博士元UAC(火星開拓を担っていた巨大企業)で今はセレーネ科学技術省に籍を置いている。
この様な姿だが人間だ。最もテレストリアル(地球生まれ地球育ちの人間を指す言葉)に受けが悪いがね…すまない話が逸れたな。まず私の説明を聞いてほしい
君は行方不明者の捜索に来た国連かそれに類する組織の諜報員なのだろう。AFTAでは無いなFIB(AFTAのCIA等を統合した中央情報局)のエージェントにしては
君はいささか不用心すぎる…また話が逸れたな。まず答えを言おう君が探している行方不明者と大量の失踪者はほぼ全てここ<ノヴァ・プロスペクト>に"いた"
過去形なのは殆ど彼等クリプトンと幻魔達に<引き渡した>からだ。ではなぜそんな事をしたか?当然知りたいだろう。少し長い話になる>>」

ディスプレイに映し出された人物…と言っていいのか。兎に角サミュエル・ハイデン博士を名乗る人物はつらつらと古見等に語り始める。話が長く脱線する辺り
学者や教授"らしい"理屈っぽさと話し好きな感じが良く現れていた。尚検索するとハイデン博士と言う人物は実在した。UAC所属と言うのも間違いはない。
最もUAC火星支部は「とある事故」で消滅し、ハイデン博士自身も行方不明者リスト入りしているのだが…

ハイデン博士
「<<我々はファスト・トラベルやポータル形成等テレポートテクノロジー…簡単に言えば瞬間移動装置を実用化している。地球では珍しい様だが之は事実だ。
そしてそれは単に<移動>するだけでなく時に<繋がる>事がある。そう我々はこの南米の地でポータルを開いた際に彼等…幻魔とクリプトンと出会ってしまった
一方は魔界の住人。もう一方は地球外知的生命体。この接触は基本的に不幸な事態しか起きえない…それは私自身経験済みだ>>」

つまりクリプトンと幻魔は、セレーネ共和国が南米紛争でテレポートテクノロジーを運用中、偶発的に遭遇してしまったというのだ。そしてハイデン博士の
不幸な事態の経験とはUAC火星基地での悲劇の事を指す。過去UACでも連邦軍と共同で極秘裏に瞬間移動装置の研究が行われていたが様々な理由で実験は失敗。
ポータルを開いた先は「魔界」であり、地獄からあふれ出た悪魔達の手によりわずか3日でUAC職員6万8千人が犠牲となった。その後UAC火星基地は当時の軍が
核攻撃を行い基地自体は消滅。表向きには基地核融合炉の暴走による自爆となっている(古見程なら真実の情報も引き出せるだろう)
尚当時のポータルテクノロジー及びUAC火星基地責任者はこのサミュエル・ハイデン博士である。

ハイデン博士
「<<私は火星で起きた不幸な事故を二度と繰り返さない様誓った。そして今回のアウトワールド…我々は魔界等外界をそう呼んでいる。と接触してしまった際
彼等と交渉する事にした。幸いにも今私が属しているセレーネ科学技術省には外界生命体と交渉する術があった。そして私達は彼等が欲する物を提供する事
それによって武力衝突を避け、更に進み交易をも可能としたのだ。之はセレーネだけでなく人類の大きな進歩と言っても過言では無い>>」

欲する物を提供…之は考える必要すら無いだろう。つまりこのハイデン博士はクリプトンと幻魔に南米の現地人を引き渡していたのだ。
とは言っても直接セレーネが直接行っていた訳では無く、実行していたのは瞬間移動やアブダクションに長けたクリプトンや幻魔達の様だ。
謎の連続失踪事件の真相は、生贄を差し出す事で異世界・星間戦争を防いでいたと言う事になる…ハイデン博士の言い分を信じるならの話ではあるが。
だが本人は気づいていない様だが「交易をも可能にした」とこぼしている。つまり単に戦争を防いでいるだけでなく、セレーネは恩恵を受けているのだろう。

ハイデン博士
「<<納得できないかね?もし君が今以上により良い解決策を持っているなら是非提示して欲しい。私は起きてしまった事態に対して現実的に対処したのだ。
物事はどこかで理想と現実の区別を着けねばならない。たとえそれが理想と違っていたもだ…さて之で私の話は終わりだ。もし君が私の話を理解してくれて
このまま引き下がると言うのであれば、私達は君に手出しはしないと約束しよう。だがもし違う結論に至ったなら…私は地球と全人類を異種族殲滅戦争の
危機から救うためにあらゆる手段を講じるつもりだ>>」

長くそして非常に衝撃的な話は漸く終わった。感情的になる点や飲みこめない点も多々あっただろう。だがハイデン博士の言う事に全く利が無い訳では無い
それもまた理解できるだろう。因みに何故見逃すのかというと

ハイデン博士
「<<暴力的解決は最終手段であり私はそれを実行する事を望まない。セレーネ共和国が南米に侵攻したというのに…という疑問を持つかもしれないが
私はあくまで科学技術省の一職員であり政治に対して口出しは出来ない…ふむもう一つ聞きたそうだな何故こんな危険な事をしたか…かね?
ポータル…転送技術自体は既に確立したと言っても過言では無い。だが同時に我々人類は新しい扉を開いた。アウトワールドの開拓…新しい世界への適応は
何時か誰かが必ずやらねばならない事だ。そして私はその分野を専門としている。それが答えだ>>」

そう言い終えると室内の全員が古見の返答を黙って見守っている。幸いクリプトンや幻魔が抜け駆けをする…と言う気配は無い。

> 古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊


【確かにジャンルの分類としては不適当かもしれません。DOOM、鬼武者、デストロイオールヒューマンズ等が元ネタです特に最後のが全くホラーで無い】

1ヶ月前 No.364

不確定な蝿/ヤギと男と男と壁と @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/????】【コーヒーにマテ茶をぶち込む様な暴挙】


<ふむ――丁寧な御説明、誠に感謝しようサミュエル・ハイデン博士…しかし“ソレ”はあくまで(其方)にとっての最善策であろう?>


唐突に聞こえ出すのは…一歩間違えれば空耳の様な―その癖“声”として認識できれば途端に良く通る朗らかなそんな低い声

――(博士)の一連の冷静且つ適切な解説と説明、澱みなく過ぎたその言葉に対する彼(古見敦也)の返答を待ち、異様な静寂がその場を支配する中…まさしく(ムシケラ)の羽音と共に、青年(古見)の右肩に小鳥か何か(サイズは相当小さいが)の様にピタリととまるは南米固有種のハネオレホソバエ。


見た限り、超小型の偵察用インセクトドローンやその類では無いらしい。見たまんま本物の(ハエ)なのは間違いない。少なくとも(外見)は


<彼(古見)の判断は彼の自由、彼の背後にいる彼が奉ずべき組織の最終的な判断もまた然り――同じ事だ。だが“我々”としては其方の“やり方”は看破出来ない――侵略者の口から出るのならば尚更の事。あの当時“火星”で起きた惨事は――起こるべくして起きたのだ。広げるべきでない領域に手を出したツケに過ぎん。そして“危機”は最早其れだけでは済まない処まで来ている。――無論、我々も同じ轍を踏んだからこそ言える事だ。貢の真似事をして顔色を伺ったところで衝突は避けられん。>


それは(屈する)という形を有耶無耶にしたに過ぎない。――そも支払われた(代価)は、紛れも無い“人間”なのだから。


と妙に流暢な(ハエ)は続ける。


<青年、判断を間違えるな。――(救う)の意味を履き違えるな。わかっているだろうが彼らが言うよりとっくの昔から“人類に逃げ場無し”なのだ。>


≫古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊、バイデン博士、リコンカスターズ他


【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/上空/SSB-4A(米情報軍 第14特殊作戦航空団所属コールサイン“リャマバス”)/????、????、????、??】

本来ならば大量の投下用航空兵器や各種誘導爆弾、もしくは輸送される拡張作戦モジュールやイントルード・ポッド(侵入鞘)やその運用要員、追加投入の無人兵器や航空機の類で満たされているであろうウェポン・ベイ兼カーゴ・ベイとも言える様なこのただっ広く、非常灯の赤に満たされた空間、その中央にポツンと一つ、何の変哲も無い木製の一般的な円形の家庭用ホームテーブル、脚がやや長めなのを除くと所謂(卓袱台)にも該当する様な逸れ――円卓と言うには余りにも庶民的な…恐ろしく場違いな事間違い無しなソレの四方から囲む――これまた奇妙な四つの影。


一人は陸軍のサービスドレスユニフォーム姿に式典にでも出るかの様にネクタイまでキリッと決めたスキンヘッドに黒のベレー帽の黒人系の偉丈夫な軍人。

一人は、一昔前の陸軍のウッドランドパターンBDUに身を包んだ白髪交じりのオールバックの黒髪をした中年のヒョロッとした背格好の白人の軍人。


一人は、情報軍標準の作戦用行動スマートスニーキングスーツに、やはり制式品のExoまで装備した何処と無く中東系の顔立ちをした特殊部隊員。


一人は四肢を持ち比較的人間に近い姿だが、赤い1つの単眼と4つの補助眼を持つ。一対の腕のほかに胸部に小さい副腕を備えているという明らかな人外――もとい…“エイリアン”―何故か白衣を羽織い、頭には何故かコック帽が乗っかっている。


余りにも統一性というモノに欠けきったこれらの面々は――テーブルを囲んで直立しながら思い思いの格好、一人は文字通り(考える人)の様な有様で、もう一人はアレなクスリでもやり過ぎたピルヘッド(薬中)めいた凄まじい顔芸的表情のまま泡を吹きつつ微動だにせず、もう一人はそんな二名を何処か諦めた様な表情で見据え、最後のエイリアンは人外ながらも、この中では一番真っ当な(瞑想)を以ってその精神をナニカに集中させていた。

――




パイロット「…真面目な話、あの連中は本当に何なんだろうな。」

コ・パイロット「さあな――ある種の電波集団ってモノだろう、しかもコレに限れば“比喩”じゃ無いから困ったもんだよ。」

危険空域を飛ぶのは酷く(慣れて)はいるものの、現状SAFが完全に航空優勢/制空権を失っている南米の奥地の空域をこの(空飛ぶ海苔)の一枚は、それこそ未確認飛行物体宜しく飛び回っている。AFTA本国軍による南米地権回復作戦。――(矛)が現状、ジャングルで足止めを食らっている以上、本来ならば平行して進められる予定であった(新しい段階)への移行を行程を成す一つの(駒)としての行動を開始する。


≫対象無し。

1ヶ月前 No.365

ケース・オレンジ(”掃き溜め”にて) @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

【アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂外部(大聖堂前通り)/ゼノン・エデシア「」、アルカナ28<オペレーター>、???×多数、????、????】


<ええ、御気遣いありがとう。Miss.サヤ、――詳細は現時点ではまだ不明ですが、有り得ない話では無いでしょう。元よりこの地域は“門”の不安定化が顕著ですからこうも容易に空間転移が行使可能な点を見ても間違いありません。>

――ガゴゴンッ

オオワッシャ「■■■■!!」

向かって回転ソー宜しく切り刻まんと彼(カエルム)へと迫った後、華麗且つ大胆に蹴り飛ばされた二体の幻魔(パズー)はそのまま片方の集団のリーダーである(オオワッシャ)へと吹きとぶ形になったが、当の(オオワッシャ)の方は無造作に平打ちで振るった大斧で飛ばされてきたそれらの部下(バズー)を更に弾き飛ばして動じもしないままに唸り声を上げ肩に大斧を担ぎつつ、わらわらと大鉈を構えながら押し寄せる部下の幻魔の集団(バズー)に、敵を指差して示し、次々とけしかけて行く。

―――

牽制で放たれる地上に降り立った“賢者”の二梃拳銃――発射機構にそぐわない恐ろしい連射速度、恐らくは尋常の代物では無いであろうそのリボルバー(スペス&カリタス)の火線で直に着弾した数体のバズーはのけぞり、弾かれ、奇妙な踊りを舞う用に右往左往して蜂の巣になって往く。

その一方で、けしかけられたバズーの集団は、先ほどの様に身を丸めて、回転ソー宜しく高速で回転して迫って行くモノ、大鉈を構えて俊敏に斬り掛かるモノと其々である。

其処へ続けて仕掛けて往くのは、大気中の水分を魔力で凝縮し、凍結させた鋭利な氷塊を機銃掃射宜しく殺到するバズーの一群に撃ち込んだ、多数が回避する間も無く被弾してそのまま貫かれて倒れるか磔になって動かなくなる…しかし、貫かれながらも回転して突破するモノ、そのまま切り掛かって行くモノ、と残存したモノもそれなりにいる様だ、何より全ての(幻魔)に共通して言えるのが、その特有の人外バイタリティ…つまり相当しぶといという点だ。

「それじゃサヤちゃん、合わせて仕掛けるとしようか!」

そして氷塊の弾幕による全体攻撃に伴い、ソレヘ呼応する様に突貫――とんっと一つ駆け出す間も無く滑空する様に路面スレスレを往く白い影、その先に腰溜めで突き出された無骨で長く太い刃は向かって来る数体をまんま串刺しにする形で貫き、その向こう側の建物の壁に諸共突き立てる。

ズシュウウ!

ブンッ――

そうして返す形でバーベキューの串抜き宜しくそれら(バズー)の骸から剣身を引き抜きつつ、――自分へ隙を見逃さずに振り下ろされた(オオワッシャ)の大斧の一撃を肩越しに翳したクレイモアで受け止め弾きながら身を翻し、大振りの一撃を弾かれ一瞬の行動のディレイが発生した足軽頭的な幻魔を逆袈裟で一閃――派手な血飛沫越しに二分割された(オオワッシャ)の宙に浮いた遺骸越しにどう考えても高速で振り回したり叩き切ったりする様な得物ではない
クレイモアを振るいぬめる血糊を振り払う。

「――やっぱし、例の“取引”に関連する動きがあるんだろう…――故意的以外の理由が見つからないし。」

<(幻魔)はあくまで副次目標(オプション)ですので今回の作戦での検体採集は除外して頂いて大丈夫です。Miss.サヤ、Miss.エデシア―― 一応残留物の調査は後続の班が行う予定ですので>

支給品の通信用ラクリマ(人工魔水晶)もとい多機能情報魔導結晶体経由で彼女(彩夜)と彼(カエルム)の視界に複数の情報表示が踊る。



(視界表示)

―主要目標・禁忌魔導品類の違法取引現場の確保・制圧―

(当局が把握している“禁忌魔導品”の目録とイメージ画像――16世紀のディオニシウス像※内容物に問題有り・規程純度以上の黄金の蜂蜜酒・etc)

対象・カンツェル・ブラックマーケットのエージェント(代理人)

―規定事項…抵抗する対象及び関係者に対する無制限の実力行使許可―



「隠密作戦も何もこうも派手にやってんだから本来の“目標”がトンズラしてても驚かないけど…さて、どうなるか。」


<空間転移反応、魔力集束が複数個所で確認出来ました。座標を表示します。>


「品切れには程遠いって訳か」

再び現れ始めるのは最初に出現していたゾルム系統の歩兵型(造魔)とバズー、それらの指揮を取るオオワッシャで構成された混成部隊、最初の戦闘で残存していた分を含めるとかなりの数になる。

骨が折れるねぇ…と溜め息を一つこぼしながらも、(俗世精霊)は両手持ちのクレイモアを利き手片腕に持ち替え――空いた左手には自身の槍(ミスティルテイン)を顕現させる。

「この連中がこの通りからバラける前に片を付けるよ。サヤちゃんは右側を、カエルムのお兄さんには抜け駆けして出て行こうとする連中を頼もうか。」

――

既に開かれた戦端、真夜中のヒトならざるモノたちの暗闘。

―そしてその顛末を監視する複数の(目)

――



≪CCC(指揮通信車)、こちら(鳥目)。OPより引き続き監視を継続中――“外野※G.O.Cに於ける評議会執行/介入部門の比喩”の要員二名と――KTE(即知脅威存在)群との交戦は尚も続く模様。――ハリウッド映画二〜三本分のチャンバラとドンパチだ。いい加減“我々”も動いた方が良いんじゃないですかい?班長≫

≪指揮通信車より(鳥目)、態々あちらから“協定”を持ち出して今回の事案の対処を買って出たんだ。――我々はそれを承諾した以上、反故にする訳にもいかん――とお偉方は考えているらしい。判ったんなら現状を維持せよ。≫

≪了解≫

単純な話、連中(魔導諸国評議会執行/介入部門の紋章官)のボロが出始めたら手ぐすね引いて待ってる自分達の出番が来る訳だ(直接的ではないが、排撃班による“後始末”を手伝う事にはなるだろう)

それに当然、既にこの状況を(マーク)しているのは自分たち(世界オカルト連合)のみではないのも確かな事になる。

―――




≫カエルム、彩夜

1ヶ月前 No.366

SAF第21戦闘探索小隊/米情報軍d-4分隊 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

【地球/南米/ネグロ川方面(上流・防衛線・旧主戦場前方40キロ地点)/SAF第21戦闘探索小隊(ハンター21※マルコ・アルバレス大尉以下12名編成)、AFTA情報軍特殊検索群d-4分隊(デルタ4※ジョンソン・ウィラード大佐以下8名編成、大佐以外の要員は周囲に潜伏→行動開始。)、情報軍無人兵器パッケージ】


ウィラード大佐(心※――少々時間を掛け過ぎた。)

TATATATATATATATATATATA!

銃撃は相変わらず集中させているが、見ている分でもあのヨウカイ(傘化け)が殆ど凌ぎ切っているのは明白であり、その受け方と挙動から見ても(見切り)を付け始めている事を射線越し、もっといえばトリガー越しに(大佐)は感じ取る――時間があればもう少し(楽しんで)いられたが、一連の白兵戦の合間に“入り込んで”来た(脳集波暗号化通信)より――この部隊の特異性…その運用形態的には珍しく直属の(作戦司令部)から作戦行動中の(指示変更)、内容は即ち当初から予定されていた“プランA”の部分的廃案及び二つ目のオプション(予備案)である“プランB”が発動段階に昇順した事を意味したモノだった。

ガゴッ

BOSYU!

DOGOOOON!

目視射撃からACRの銃身下(アンダーバレル)に装着されている擲弾筒(XM450グレネードランチャー)、戦術バイザー越しのレーザー照準で大方の相手の(間合い)を見計らった投射間隔での指向性空中炸裂(エアバースト)モードに選択したソレ(40mm多用途グレネード弾)を射出、多少被弾しながらも抜刀し、周囲を威圧させるほどの剣気を放ちつつ距離を詰めんとするヨウカイ(傘化け)のやや頭上へとこの手の火器としてはかなりの高初速で飛来した40mmグレネード弾は制御された位置で炸裂し、下方へ吹き抜ける様な爆圧と致死性の破片を浴びせ掛ける。

ウィラード大佐≪デルタ0よりオールデルタ、司令部より(コード・リオ)発動通達、――作戦行動指針を“プランB”へ変更する。≫

同時に其方へ標準射撃姿勢を維持したまま弾倉を交換しつつ――この撹拌された魔女の大鍋めいた局地戦の場で彼我の意識さえハッキリしていれば先ず、電子的な妨害を受ける事は無いEVE(Elan-Vital Energy※第六生命エネルギー波)通信での戦端を開いた各隊員及び、未だ潜伏中の隊員へと呼び掛ける。

そんな大佐の口元の表情は何処となく苦笑いを含んでいた。

ウィラード大佐「(お決まりの流れ)…か、しかし最初からそうしておくべきだったろうに」

―――



コルヴス少佐「………………」

よく喋る女だ、というのが(敵特務部隊)の“指揮官”に相対した際に■■■■■■が覚えた第一印象であった、死人に口無しを地でゆく無口な屍兵(ゴーレム兵)達とは対照的にまるでその分を補う様に舌の廻る相手だが――やる事なす事に無駄な動きは無く的確この上ない。

そして相手(ナンバー07)が口にした訳知り的な台詞…――には特に反応は示さない。(それら)は最早“過ぎてしまった”事だ。

この男を構成する(我)の比率など分かったモノでも無い。ある意味(焼き直し)の様な有様なのだから、実の処彼の電脳であれ生体の神経中枢であれど、それは当の昔に(使い物)にならなくなってしまっている。脳死も同然の状態である筈のこの男を人たらしめる意識、自我(ゴースト)が果たして何処に在るのか―――そもそも(ソレ)がまだ(在るのか)すら分かっていない。

一つ言えるのはそういう意味で、一般的な義体化兵士としての常識が通用しないという点。

身体的さらに言えば義体的な意味での電装障害――通常であれば強力なEMP兵器による攻撃を受けた時点でシステム負荷の軽減やダメージの最小化の為、強制的にリミッターが掛かる筈のソレらの保安機構を強引に無視してこの男は(動く)ことが出来る。

尤もその時点でナニカが妙だと相手も感付く筈だが

ボッ―

ルイス軍曹「…がっ!?」

マルコ大尉「――!!」

迷いなく放られたパルスグレネードが地面に着き起爆する寸前、くるりと片手をスナップして何時の間にか握っていたTAGOTナックルダスター、戦闘義体用
高振動破砕近接兵装を地面に叩き付け、フルパワーの高振動と共に――地面に沿った指向性のマイクロウェーブが放出される。衝撃と共にパルスグレネードは再び宙へと弾き飛ばされ頭上で炸裂、伝う振動は抜け目なく指揮系統を潰さんとする彼女(ナンバー07)では無く、シールドを斬り裂かれつつ放たれた散弾で肩越しに少なからず被弾して姿勢が崩れている軍曹と、更にその向こうの今にも、あの凶悪な切れ味の鉈、単純明快に投擲されたソレで真っ二つ待ったなしの大尉の二人の足元で衝撃を発生させ、少々荒っぽい形に成るが吹き飛ばす形でその間近な死神の鎌から逃れさせる。

同時に、地面に突き刺したナックルダスターを足場に、跳躍――頭上からSR-47A2 SOPMODを装填済みの弾倉一本分、叩き込む様に執拗に連射しつつ踏み潰しにでも掛かる様な勢いの無慈悲な蹴り下ろしで粉砕せんとする。

――



コッ

暁「!!ッ」

ドッ―――

ズガッ

この密林地帯で複数の屍兵(ゴーレム兵)相手に大立ち回りを演じている東洋人の傭兵―――は(つい先ほど投げ込んだ)筈のM67破砕手榴弾が、硬質な感触と共に自身の足元に返って来て転がるのを目先で認識した瞬間には、その場で跳躍して両腕を交差させ頭を庇い、身を丸めながら付近の樹木へとダイヴせんとしたが…直後の爆風で自然、その樹木に叩き付けられる形に成る。

が、衝撃で怯んでいられるような時間も無い為、そのままリングロープよろしく樹木をしならせて立ち直りつつ…

暁「…まだくたばって無かったか、タフな連中だよ。」

とごちながらも、

暁「手を変え品を変えってトコか」

掠った頬から血を滲ませつつオリハルコンナイフで火花を散らして鍔競り合い、尚且つ片方へ隙を見せれば其処へ致命的な付け込みが出来る位置を崩さない二体の連携した攻め込み――何時ぞやCOSMOSの兵員と極東の樹海でやり合った際の事を思い出す。連中も十二分に(異質)だが、今し方相手にしているこの屍兵(ゴーレム兵)の異質さはまた別のモノと言える。

早々に飽きさせやしないって訳だと口にしながら、飛来したアンカーショット、もう片方の高周波振動粒子ブレードの剣閃共々最早躱し続けて何度目になるかも億劫――射線にとうとう捉えられてしまったが

ギャリリリリリ…

寧ろ(このタイミング)を傭兵は待っていたらしい。直撃は避けて、空振りで通過し掛けたアンカーを逃さず左手で捕え、パージされる時間を与えずに5割ほどに部分的に増強ビルドアップしたAMスーツの瞬間的な怪力を以って、グイッと(引き寄せ)る。

ジャゴッ

同時に逆手で持ち替えていた得物で受け止めていたもう片方の屍兵の一撃越しに、AMスーツの手首に仕込まれた12ゲージのスラッグショットが至近距離で火を噴く。此処までずっとナイフでの近接戦で凌ぎを削り続けていた処に変調子を加え不意を打った形に成る。

DODOGON!

二連続発砲の効果を見遣る前に身を引きつつ、先刻引き寄せたもう一体(アンカーショット装備タイプ)を、フルパワーに近い筋力増強で文字通り(ブン回し)、付近の木々へ叩き付けながら――仕込み散弾銃の不意打ちを与えたもう一体へ巻き込む形で激突させる。

――――



一方のベネズエラ州陸軍の特殊部隊員の方は――

ギーレ少尉(心※へっ…そこそこやれる奴が出て来たか)

視力の回復が追い付いていない事に加え、負傷に次ぐ負傷で実質片手だけで斬り合うには到底荷の重い相手である事は紛れも無いというのは交戦中の本人が一番理解していた――が、此処は戦場だ。悪い事と言うのは畳み掛けてくるのが常なのだとこれまで思い知らされて来ていた兵士は、殆ど気配と空気の動き、振動のみで判断して、くだんの予測困難な屍兵(ゴーレム兵)特有の(痩せた男)殺法、―しかも明らかに先程まで相手して来た個体に比べるとキレも速度も更に洗練された手練れだ。

ギーレ少尉「――消耗品にしちゃあやるじゃねぇか」

尤もその点(消耗品)に関しては己も他人の事を言えたモノじゃないが――痛覚は鈍り、ただ聴覚と集中力のみが高まっていく。明らかに押され気味の交え続けた剣戟の合間、バックステップで後退して敵から距離を取り―本日何度目か、最早分からないExoスーツの(オーバードライブ)を発動させる。

―――



DOGOON!

BOOOM!

ZUGAAAN!

(中身)を巻き終えた4〜5機のT.A.R.O.Nドローンは支援砲撃で飛来したEMPブラスト弾によるカウンターで割と短時間の間に全て撃墜された。――UAV OFFLAINの表示が視界の戦術情報の傍で踊る中、二、三射ごとに別の射撃位置へと配置転換しつつ――電子戦環境下故か補正機器に余り頼らないが、その割には非常に精度の高い狙撃を以って、少なくない数の屍兵(ゴーレム兵)の上半身を吹き飛ばしつつ――

ブッシュマン「この御人形さん方の指揮官殿をさがさにゃならんが…―――しっかし“コード・リオ”ねぇ」

何処となく、意外な様子で先程伝達された(作戦行動の段階変更)に何か思う処が有る様に、情報軍の前哨狙撃兵はそんな呟きを漏らしている。

――



ロベルト伍長「リロードする!」

ハンター21小隊隊員「――カバー」

一方、背中合わせで死角を補いながら、混戦の中で残存しているハンター21の隊員達は移動と遮蔽を繰り返しながら、一度指揮官と合流すべくやや広めに散った密林内で銃弾をばら撒きつつ足早に移動していく。部隊として見ると既に全滅判定を貰ってもおかしくない程に頭数は減ってしまっている。

ロベルト伍長「兎に角、軍曹や隊長と合流しなければ…」

ハンター21小隊隊員「今はそれしか無い。」




≫リコンカスターズ機械化索敵部隊、リコンカスターズ特務部隊、コマンダー07、傘化け、ネグロ川方面ALL

28日前 No.367

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_Ekb

【地球/南米/ネグロ川方面(上流防衛線・旧主戦場前方40キロ地点)/奪還軍】

ナンバー07
「やっぱり…ただのウィンズロー・アコードのサイブリット兵じゃ無かった…ね!」

衝撃波が自分が投げた鉈を含め周辺一帯に広まり草木を伝播した瞬間、ルイス軍曹からその衝撃波に乗る様にシールドにガンブレードを喰い込ませたまま離れた
しかしそれでも尚上を取られた状態から放たれたコルヴス少佐の弾倉一本分のライフル弾は全部とはいかないが確実に女指揮官へと命中している
距離を取って相対した際、セレーネ特殊部隊の女指揮官の肩や腹部には穴が空きそこから血が流れていた。だが一番血を出しているのは口からであった。
どうも先ほどから見ていると戦闘以外で何やら負荷がかかって、口や鼻から血を出しているらしい。仮面越しなので分かり辛いがマスクの穴の開いた部分からは
血涙の如く血が流れ落ち、まるで呪いの仮面の様になっていた。その上良く見ると投げた大鉈を手に持っている。どうやら弾かれた物を退避する際回収した様だ。

ナンバー07
「ナンバー07より全部隊に通達…ハァハァ…撤退するよ。各自ランデブーポイントまで規定に従って後退。傘のお化けさん!聞こえた!逃げるよー!アハハハ!」

そして出血するセレーネ特殊部隊の女指揮官事自称ナンバー07はウィラード大佐と刃を交える傘化けにも聞こえる様大声で撤退を指示した。
先ほどからそういったそぶりは見せていたが事ここに至っては"勝てない"と判断したのだろう。態々声に出したのは傘化けの為かもしれない。
だがどうやって逃げるつもりか。ナンバー07は負傷して武器は鉈一本。情報軍と合流したハンター21の方が現状人数では圧倒的に勝っている。

暁を相手にしていた高周波ブレード装備とアンカーショット装備の二匹は勝利出来ずとも相打ち位にはなると考えていた(正確には操っている07がだが)
しかしその期待は簡単に裏切られる事になる。高周波ブレード装備のゴーレム兵に至近距離から放たれた12ゲージスラッグ弾は命中箇所に大穴を開けた
元々運動性で相手を翻弄して戦うタイプの生体兵器だ。こういった武器には弱い(特に生体兵器自体ショットガンに弱いと言うのはBSAAが実証済みである)
そのままアンカーショット装備タイプも振り回され、衝突した二匹ははじけ飛んで南米の密林の奥深くへと吹き飛んでいった。遠くからボッと火が付く音が
聞こえたので恐らく死亡した為隠滅装置が作動したのだろう。この二匹以外暁の周囲に反応は見られなかったどうやらさすがに品切れの様だ。

ギーレ少尉等ハンター21残存部隊と戦っているゴーレム兵も同じく現在戦っているのが最後だ。おまけにギーレ少尉と刃を交えていた個体は指揮官である
ナンバー07とのリンクが切れた為、急激に動きが悪くなる。之なら消耗したギーレ少尉でも他の隊員等のサポートがあれば倒す事が出来るだろう。
ここにいるゴーレム兵を始末すると漸く辺りに静寂が訪れる。

だがブッシュマン等離れた地点にいる情報軍の隊員等には之で終わりではない事が直ぐに分かる。セレーネ側の航空機が此方に高速で接近しているからだ。
恐らくゴーレム兵を降ろした時の様に回収に来たペリカン型輸送機だろう。どうやら残存部隊事空爆で焼き払うと言う選択はしなかったらしい。
だが敵が来ることには変わりはない。どうなるか油断は出来ないだろう。

> 傘化け ハンター21他

28日前 No.368

朔夜 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=25Q2sdcr0r

【返信が遅れて大変申し訳ないです。レスを分けて返します】



【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東区・青龍路/居酒屋「けいおす」/ラルア・ナートホテプ】


東区の青龍路、今は無き九龍城砦を彷彿とする街。其処にある和洋折衷めいた建物。看板に記された平仮名四文字、けいおすの名が存在感を漂わせる。


「ふう、暑い暑いーー」


店内の奥にある一室、傷痕が刻まれた褐色肌に白髪赫眼の女性ーーラルアが水に浸した布で体を拭いていた。傍らには例の怪人が身につけていた仮面が置かれている。


あの後、治療やら事情説明を行ったりとなんやかんやあったが、事態収束に貢献した民間協力者という事にして穏便に済ませてもらえた。

巨人に踏まれるような目に遭ったが、当の本人はピンピンしている。


「さて、とーー」


ーー着替えを済ませた後、カウンターに立っている。店の一角にある席を空けている。これからくるお客様の為の予約席だ。命の恩人へのささやかなお返し、楽しんでもらえると幸いだ。


年甲斐も無く心を弾ませながら準備を進めていく。

>C.M.S.C >>361 、東区ALL

17日前 No.369

光子王 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【すぐ返そうと思っていたのですが展開を幾つも思いついて悩んだのとモチベーションの浮き沈みが激しくて書けませんでした申し訳ありません】
【0号ガイバーに殖装すると周囲に衝撃波が発生するのと服分解されるんで注意してくださいね】
【地球/南米/ノヴァ・プロスペクト/古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊】

しかし予想にも相手は自ら自分達の正体をあっけなく明かした。
グレイ型宇宙人はクリプト星からやって来たクリプト237と名乗り
一人で挨拶し、一人で突っ込んだ後同じ複数のクリプト人があからさまな光線銃を持って出てくる。

そしてもう一人幻魔と呼ばれていた骸骨の化け物はどうやら宇宙の破壊者の幻魔ではなく
地下に広がる異世界、ある意味では地底世界の一つと言える魔界の存在である幻魔の一人
自らを科学者呼びギルデンスタンと名乗る。そちらは息子の素材―恐らくは新しい造魔にするつもりなのか

何れにしろこの状況は古見敦也にとっては良いと呼べるものではない。
この二人?は生かして返すつもりはないのは明白だった
しかしそんな状況でも彼は身構える様子は無く、隙だらけでただ立ち止まっている。
襲いかかれば対応できるのかそんな時に大型ディスプレイの一つが切り替わり、
人型ロボットらしき物―工場に居る作業用とは違うのが現れ、そしてその人物は彼に話しかける。
その際に自らをサミュエル・ハイデン博士、火星開拓を担っていた巨大企業にしていたセレーネの科学技術省の人間らしい。

「通信端末に更に通信端末を介している…というわけではなさそうだ」

人間を自称するハイデン博士の姿を見て最初はもう一台の通信機越しから写しているのかと思えば
そんな技術力が無い連中ではないだろうし用心深いから二台の通信機越しに喋っているとでもない限りは
する理由も無い。とすると既にこのハイデン博士は肉体を失っているのかあるいは…

「…説明か、なら聞かせて貰おうじゃない?あんた等がこんな事をしているのを」

とりあえずこうなった理由を説明して貰えるのならしてもらおうなぜこんな事が出来るのかを。
但しそれを鵜呑みにするつもりはないが、この場に置いて相手の言い分を聞くことで何かを得られるかもしれない
此処で切れて暴れることは簡単だが、敢えてそれを古見敦也はしない。
相手に付いて何も知らず否定するのは簡単だからしない此処まで来たのだって只の好奇心や興味という理由だけではないから耳を傾けた。

ハイデン博士の説明によるとセレーネ共和国は既に瞬間移動装置の類を完成させておりそれが時に別の場所に繋がる。
それは別の次元や世界あるいは惑星という意味も含まれており、それが南米にて瞬間移動装置をさせたら目の前の
クリプト人と幻魔と遭遇した。この時に口振り的にハイデン博士はかつて別の未知との遭遇に遭ったらしく
それがどんな体験かはわからない。しかし友好的な物ではないのは明らかで不幸な事態に巻き込まれたようだ。
ハイデン博士はその経験からクリプト人と幻魔と交渉した。

「…その姿になったならある意味ではその結論に至るか」

皮肉でもなんでもなく、文字通り身体に刻まれて得た教訓。
暴力には訴え出ても勝てないと判断したそしてなまじ交渉できる力を持っていたからこそ
このような悪夢のような人間屠殺場が出来てしまった。
敦也はそのままハイデン博士の話を黙して聞き続けた。
ハイデン博士は現実的に出来る手段を行使したに過ぎないと
理想と現実の区別を着けねばならない。たとえそれが理想と違っていてと付け加えて。

この言葉は古見敦也は決して否定できなかった、現実問題出来ることと出来ないことがあるのも事実
彼は単純に捉えることができない為尊敬する人物とは違い、それでその人物を助けてきたこともある。
サミュエル・ハイデン博士は筋を通している、とも取れた。
だが、突然何処からか低い声が聞こえる。

>><ふむ――丁寧な御説明、誠に感謝しようサミュエル・ハイデン博士…しかし“ソレ”はあくまで(其方)にとっての最善策であろう?>

「え?」

思わず声が出て周囲を見渡せば誰も居ないと思えば何かが右肩に付いた気配ですぐに気づくがそこにはハエが一匹。
そしてそのハエから驚くことに同じ声が聞こえるが、内心なんだこの状況はと思いつつもハエの言葉は決して無視できない所か
その身体以上の重みと信念が込められていた。その内に古見敦也にも直に向けられる。

>><青年、判断を間違えるな。――(救う)の意味を履き違えるな。わかっているだろうが彼らが言うよりとっくの昔から“人類に逃げ場無し”なのだ。>

「わーってるよ、んなこと。だけどハイデン博士も確かに間違ってないことを言ってるんだよ」

ハエに一旦視線を向けた後すぐに大型モニターに視線を向ける敦也。

「アンタがしたことはある意味では人間という豊富で増え続ける資源を有効活用し人を減らして地球の環境再生に貢献したとも言えなくも無い」

地球はどう思っているかは分からないけどね、と付け加え

「そして理想と現実の区別を着けなくちゃいけない。そりゃあ出来ることと出来ないことがあるのは当然、妥協も必要さ」

至極当たり前のことを言っているし普通の人はそうやって大人になっていく
自然と気づいていく、そんなものだ。
しかし―――

「身体張って得た経験なら尚更説得力あるさ、理解はしなくもない。でもその言葉に個人として納得は出来ないんだよ。
アンタが連中に売り渡した人達にだって家族や大切な人は居たはず、その帰りを待っている人達はその想いはどうなるんだ?
今も待ち続けているだろう…全員志願したのなら百歩譲ったとして自分の意思だ、止められしない。しかしそんな者は何人居る?
その人たちに人類の大きな進歩の為に犠牲になった、だから仕方なかったとでも言うのか?」

確実に半分以上所か一人もいないはずだ敦也はノヴァ・プロスペクトに来る前に失踪者の家族や恋人、友人にも
聞き込んだ。全員は無理でも相応の数は自らの足で尋ねて歩いて回ったがそれでも心配する者達は大勢居て
帰りを待ち続けている。そんな人たちを見た上でハイデン博士の言っている言葉は個人では絶対に納得出来るものではなかった。
話を聞けば尚更

「戦争を防いでアウトワールドの開拓―そんな題目を掲げてるが無関係の人間をましてや弱者を利用して
利益を得ている邪悪と何が変わらない!?」

自分達は手を下してないと言うがどう言おうが結局、自分達の起こした負債を他人の命で支払わせているだけ
その命で利益を得たセレーネは最早如何なることも行える危険な存在でしかない。

「俺はそんな事納得出来ない妥協出来ない、それをしてしまえば本当に大事なものすら仕方ないで犠牲にしてしまえる…
そんな人間になるのは嫌だ!!そんな事をするぐらいなら戦う道を選ぶ!!」

自分の命を削ってでも見知らぬ誰かを救った人間を知っているからこそ、なりたくない。
だからこそ古見敦也は現実を知り、その人にはなれないことを理解しながら追い求める。
その上で提示する答えとは単純明快にして一つだった。

「解決策なんてない、人類に逃げ場無し出会うべくして出会った…
ならば滅ぶか滅ぼすかしかない!!!最早これは生存競争だ!」

強大な敵に対する対抗因子が彼に言わせるのか
明らかに様子がおかしく、敦也の目には螺旋が渦巻いている。
何者かに言わされているかあるいは代弁しているのか
何れにしろ対抗因子を極限かそれ以上に高められている敦也は言わずにはいられない。

「人類とは汎用戦闘生物…闘争によって進化してきた!!
その程度の衝突で生き残れないのならばその程度でしかない!
それが俺達の摂理!!俺達に与えられた権利だ!!それを行使し生き延びるのが本能にして義務だ!
ハイデンそれをお前が放棄したに過ぎない!放棄した者には死しかない!」

人類の起源は平行宇宙・次元・世界全てにおいて当然異なる。
敦也の言っている言葉は所詮人の一面に過ぎない。
だが間違いなく今この世界の人類には必要な性。

「逃げる必要は無い!!!死ぬまで戦うだけだ!」

>クリプト237、ギルデンスタン、ハイデン博士、ハエ?、all

【いや只単に思っただけですんで不快でしたら謝罪します。鬼武者以外分からないですねはい…】

13日前 No.370

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_Ekb

【レスはお気になさらず。服が脱げる…と言うのはよく分かりませんが(強制的に周囲脱衣?)】
【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/リコンカスターズ 幻魔 クリプトン】

古見敦也と乱入者のハエの返答聞き、肩をすくめる様な仕草をするハイデン博士。完全にロボットにしか見えないがこうした仕草は確かに人間らしさがある。

ハイデン博士
「<<どうやら我々は分かり合えない様だ。実に残念な事だ。君とも恐らく君(古見)を利用して侵入してきたハエの姿の君ともね。
だが言っておこう。犠牲無くして未来はない。人類はそうして常に新大陸を開拓して来たのだ。それは歴史が証明している。
そして…私同様君達は"強者"であって弱者の側では無い。私達と君達の違いは弱者をどう振り回すかだけだ。では失礼しよう>>」

通信が切れると緊張感が戻ってくる。何時の間にか骸骨の幻魔事ギルデンスタンの姿は無く部屋には光線銃を構えたクリプトンしかいなかった。
問題はここからだろう。相手がどの程度の力いや戦力を保有しているかそしてそれに対応出来るのか。だがこの施設の性質上セレーネの正規軍が
殺到して来る様な事は無いだろう。つまり敵は基本的にこのクリプトンと幻魔だけと考えていいはずだ。そして同時に上で何か大きな物音が響く。
恐らく侵入経路を封鎖されたに違いない。連中の野望を阻止する以前に目の前の敵を何とかしなければ古見達が次の犠牲者となってしまう。

部屋に居るのはクリプトン型エイリアン12匹。だが光線銃を放つかと思いきや片腕を振わせ何か儀式的な動作を行っている。
次の瞬間古見は凄まじい頭痛を感じる事だろう。脳に直接針を刺される様な感覚…サイオニック(超能力)の一つである洗脳技術マインドコントロールだ。
今は頭痛で済んでいるが完全に決まればジョルリめいたクグツ化してしまう。そうなれば助ける者が現状居ない古見にとって致命的だ。
マインドコントロール等精神攻撃に対抗するには何より意志力が物を言う。もし古見が一般的あるいは意思が弱いタイプであれば初手で決まっていただろう。
そうでなくてもこの大蛇が頭の中でのたうちまわる様な苦痛は耐えがたいものがある。半包囲された状態でのサイオニック攻撃に対してどうするか

またハエに対しても同じようにサイオニック攻撃が飛んできた。此方は一般的なテレキネシスだ。手を触れず物体を自由自在に動かす超能力。
動きを止めて捕獲でもするつもりだろうか。ただハエなら分かるかもしれないがクリプトン型のサイオニックは決して強くはない。
レベルでいったら下の方だ。先天的に高いサイオニックや魔術能力を持っていたり、それに対する防御技能を会得している或いはPSYを防ぐ防御装置等があれば
防御する事は決して難しくはない。とはいってもまさか行き成りこんなリトル・グレイ型のクリプトンがサイオニックを放って来るとは思わなかっただろう
それ故奇襲攻撃となった利が向こうにはある。

クリプト237
「動くんや無いで〜にーちゃん(古見)は動かなかったら命だけは助けたる。ハエの方は今キンチョール持って来るから観念しいや」

余裕の笑みを浮かべるクリプト237。更に後ろの空間が歪みだし、その「ゆがみ」の中から新しく幻魔が2匹現れた。
先ほど工場に居た四つ脚の幻魔だ。データによればパリ襲撃事件以降現れた新型造魔「ゾルム」型であると分かる。ただその外見は大きく変わっており
和風の衣装は完全に現代的な軍用戦闘服に変わっており、手に持った武器もただの刀ではなさそうだ(ご丁寧に片方は本当にスプレー型の殺虫剤を持っていた)
之だけ見ても幻魔とセレーネの繋がりが深い事が分かるだろう。さてこの絶体絶命の事態にどう対処するのだろうか。

> 古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊 ハエ(???) ALL


【いや方向性をしっかり定めるのは大事ですし。後設定は原作より変わってるので設定スレの方にちくちく投下していきます】

12日前 No.371

Lumen Sage @makita ★Android=1ZJoxJicBJ

【 アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂付近地上/カエルム(ルーメンの賢者正装) 】

 サヤの嬉しそうな純粋な笑顔を見ると、時期が時期なだけに吸血鬼少女のコスチュームに見えてしまわないこともないが、その子どものような外見にはそぐわない超越的実力を鑑みれば実際に「吸血鬼」なのかもしれないとふと考える。実在していたとしても今更驚くことでもないが。

「ところで本当に吸血鬼だったりするのか? 確か太陽の光に弱いと聞いたことがあるが…」

 実際の吸血鬼の性質がどのようなものなのか不明で(幻魔たちを牽制しながら)念のためにサヤに尋ねた。
 月と太陽、闇と光を司ってきた古き二つの一族。賢者はその後者に当たる。光といっても自身を介して放出されたエネルギーは最早ただの陽光とは言えないだろう。今は能力を使用していないが味方にとって悪影響が出るなどということがあれば洒落にはならない。

「ふっ…部下への扱いが荒いといつか逃げられるんじゃないか?」

 蹴飛ばされたバスーを斧で弾き飛ばすオオワッシャに、通じているか定かではない英語で皮肉を零す。それでも手をゆるめる隙など与えないほどになかなかの生命力を持った幻魔達は不断の攻撃を受けつつも次々に此方へとけしかけてきた。
 サヤが機関銃の如く掃射する氷弾が向かってくる敵の勢いを緩め、同時に常人の目には白い影としか映らないであろうほどの速度でエデシアが地面スレスレで滑空するように敵集団へと突っ込んでいく。まるで彼女自身が一本の大きな白い矢になったかのように、気付けば直線上の敵が剣に貫かれていた。その後のエデシアの動きも隙はなく、オオワッシャを二断して葬った。
 血糊を振り払う動作で戦いが一段落したことを悟れば、気掛かりな文言に首を傾げる。

「例の取引?」

 疑問に呼応するように眼前には情報が視覚化して表示されたが、自分にはそれがいったいどの様な価値があるのか全く想像さえつかない。
 ブラックマーケットというからには表沙汰には出来ない代物を扱っていることは事実なのだろうが、禁忌魔導品などと言われてもファンタジー世界の知識は皆無なものでと自嘲気味に笑った。

「了解……。次から次へとどんどん湧いてくるな」

 抜け駆けする連中の対処を頼まれ、再び顕れた幻魔の群を見据えつつ承諾する。さて、と呟けば二丁の拳銃をおさめ、聴いたこともない、だが人間であるなら誰しも懐かしみその意味を理解することが出来る不思議な響きを持った言語で詠唱した。エノク語と呼ばれる神々の古き言語は、彼らと契約を結んだ者であれば、呼び出さんという意識を持ちさえすれば自ずとその舌は言葉を紡ぐ。
 その言葉に導かれたように宙には幾つかの円陣が現れ、その黄金に輝く光の中から鳥人を彷彿とさせる神々しき異形達が姿を表す。2、3メートルはあるであろう大きな身体は全体的に白い装甲で覆われており背中には白い鳥の翼。手には金色の錫杖や弓が握られ、彼らは顕れるなり幻魔達をカエルムの代わりに牽制する。
 まさか彼らが大天使などとその見た目から信じられないだろうが、頭上に戴くヘイロウ(光輪)と翼が、彼らをそれであると示唆している。

>エデシア、サヤ

1日前 No.372
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