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【文字通り全ジャンル】CRPWARS【オリ対応】

 ( なりきり掲示板(フリー) )
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初心者大歓迎 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★wDk6ay47NY_EP8

クリックありがとうございます。
そして興味と関心を持っていただけた事に感謝を。

こんにちは。
始めましての方は初めまして。

このスレはなりきり掲示板(フリー)にスレ建て予定の現在、別の掲示板円板でも建てられている
2005年8月12日に始まった、アニメや漫画、ゲームのみならず映画といった
様々な映画、小説、アニメ、マンガ、ゲーム、歴史の人物、現実の兵器etc…
文字通り全ジャンル(オリジナルキャラや作品含めて)キャラクターになりきりを行ったり、個々人で勢力を作り戦争をしたり
魔法やら超能力、銃撃戦や肉弾戦やイベントなどを行ったり
かたや日常生活を行ったりなどほぼ何でもありのスレです。
本来は雑談も行えるのですが、それに関してはルールで説明します。

参加するに当って無理には勧めませんしサブ記事のルールのみ知り覚えていただけるだけでも十分です。
しかし雰囲気やキャラの作り方を掴んだり参考になる為本家のウィキを見ることを推奨します。
詳しくはCRP雑談Wikiで検索か募集板でのリンクでのホームページでご確認を。

詳しくは本スレのサブ記事にて

この世界で何をするのか、それは貴方次第です。
それではプッシュスタート!

2年前 No.0
切替: メイン記事(383) サブ記事 (9) ページ: 1 2 3 4 5


 
 
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セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_12Q

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/リコンカスターズ他】

周辺を警備している二足歩行型無人兵器はアームズテックセキュリティ社製「アーヴィング」に対抗して他社が開発した同系列の兵器「ラプター」だ。
ラプターの方が一回り程小さい反面、装甲や積載量、パワー等の点でアーヴィングに劣る反面小型で使い勝手が良いのが売りで、現地南米でも採用されている。
最もそパトロールも外縁部しか回っていない為、敷地内に入った後はアドリブとなるだろう。一応監視カメラやセンサー類の反応は見られない。
相変わらず埃や落ち葉が積もった…つまり長いこと動かしていないコンテナが並んでおり、奥に位置する建物ノヴァ・プロスペクト以外目立つ者も無い

罠と疑うのも無理はない。だがここまで来ると罠ならもう少し上手くやる筈だと思う事だろう。こんな廃屋に近い建物では実際に見れば情報が間違っていた
で済まされてしまう。だがノヴァ・プロスペクトと思わしき中央建造物を調べると新しい疑問点が浮上した。この建物「出入り口が無い」のだ。
外から遠目に見れば積み下ろされたカーゴやコンテナを中に入れる為の大きな扉や、人間が出入りする裏口等が存在するが実際それ等に触ってみると
ただの壁である事が分かる。ここまで来ると怪しさもかなりの物になってくるだろう。しかし全く出入口が無いこの箱モノの様な建造物に入るには
どこかしらを破壊して入るしかない。壁(偽装ドア含む)も固い為壊すにはそれなりの力を出さないといけないだろう。

何らかの方法で破壊して侵入した場合、ノヴァ・プロスペクト内部に入るとそこはまるで別世界の様であった。外の建造物の様な古めかしさは一切なく
セレーネ式テクノロジーで作り上げられた空間が広がっている。中央部に何やら小さいコンテナの様な物が無数に並び外に全く漏れていなかったが
機械の駆動音や何より明るさからここが「稼働している施設」と言う事が直ぐに分かる。だが之だけではまだ全容が分からない。
さてそんな時何やら話し声が聞こえてきた。ここに居る職員だろうか?少なくとも警戒した兵士と言う訳では無さそうだ。其方にモニタールームなり
コントロールルームなりもありそうだがさてどうするか。勿論破壊を諦めて撤収しても問題は無い

>>古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊

5ヶ月前 No.334

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_12Q

【地球/南米/太平洋方面→リコーンカスターズ司令部/移動中/ステラ】

レイレナードの日本列島侵攻には七月等に個人的に協力している博士以外にも、先述の様にアダム・セレーネ大統領の宣言通りセレーネ共和国事態が
日本に対して軍事的、人道的支援の用意があると公式に発表している。勿論南米にある空中空母での受け入れも問題無いそうだ。


ステラ
「私はステラでいい。何故かは分からないけれどハカセが「好きにしろって」言ったから。感情の赴くまま行動するのは正しいって。だからそうした」

吹雪の問いかけに相変わらず仏頂面(特に他意は無い)でコールドドリンクに吸いついているステラが答えた。感情の赴くまま行動するのは正しい…
と言う事はあの時助けたのは本能的と言う面もあるだろうがステラの意思と言う事なのだろう。地球のウィッチとは似ている様で違う存在な筈だが
やはり地球のウィッチをモデルにしているだけあり根っこの部分は変わらないのか。それともステラが特別なのか。
初めての戦闘で興奮したのかそれとも予想以上に放熱したのか。頭部ヘルメットを解放しっぱなしてドリンクを飲んでいるステラの姿は何となく愛嬌があり
そしてセレーネ共和国とはまた別にステラ個人を信用出来る様な気がした。

>> 七月、吹雪(ストライカーユニット装着)

5ヶ月前 No.335

NEGIUSさん @magius ★LkmbrOqVrD_8gk

長いこと空けてしまい大変恐縮ですが、漸くの再開…
【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島/南区/きらめき学園沙沃島分校/飛鳥井エルシィ】
>>255
得た知識が世間では如何に小さかろうと、それを突き詰めれば他の誰にも持てない強みとして昇華される。
エルシィはそう考えており、その点ではやはり称えられるべき在り様だと言外に伝えた。
改めてこの災也青年の人となりがまた一つ分かった所で、話題が現状に移行。恐竜の実在に目を丸くしながらも彼方此方を案内される少女。
「--この世界は美しく、そして輝いている。
けれどもその一方で、この世界は醜く、そして燻んでいる」
それが彼女が世界を旅して回り、得た結論…ではない。
「美しいと思うから、美しいと思うの。たぶんね。私は…それを知りたいから旅して回ってるのかもしれない」
この世界は素晴らしいと、災也青年の様に胸を張ることはエルシィにはまだ出来ない。
「旅を止めることはいつでも出来る。だから、私は私なりに楽しんで生きることを目指しているんだ」
通路から見渡せる窓の向こう側。架空と現実が入り乱れるこの広い世界に、想いを馳せる様にエルシィは笑った。
そうして暫く歩いた頃か。ロボ部の専用施設に差し掛かると、どうするの?という様に災也青年を見上げる。

>防森災也、ちゃっきー、他all

5ヶ月前 No.336

PEUドイツ/ベルカ連邦海軍所属W.F @izuma☆VNvX9naPtFo ★HhCfmmMzXU_LoN

【地球/ユーラシア大陸/欧州戦線/海上→移動開始(虹の霧※エイプスコンサート)/シャルンホルスト(艤装顕現)、????、ゲダツ】


奇妙で極めて怪談めいた話ながら、何処か異様で魔的ながら神秘と――儚さ、それに何故だかどうにも(懐かしさ)を覚えてしまう唄声。だがそんな怪現象に見舞われている事以前に、唖とした表情のまま涙を流し続けるヒトの姿をした艦(シャルンホルスト)は、自分と同じ様に何故か涙を流しながらこちらを見据え、何かしら掴みどころの無い、しかし確かな(違和感)に苦しみながらも思い出さんとしている深海棲艦の正規空母クラス(ヲ級)、そうこうしている内に霧は完全に周囲を覆い尽くした。

――

シャルンホルスト「…!、どうして、何故…その名を?」

意識と時間の間に奇妙な(ずれ)を感じる。――あの唄は先ほどから聴こえていた筈なのに、今し方鳴り出した様な、そんな感覚。

一方で、目の前の(敵)が放った言葉に、驚愕を覚えながらも何とか返事を返す巡洋戦艦な彼女(シャルンホルスト)は困惑と、しかし奇妙な確信を持ちはじめていた。間違いなく自分は目の前の彼女(空母ヲ級)と何処かで逢った事があるのだと…そしてそれは途切れ途切れな筈なのに、垣間見える断片は確かな鮮明さを持っている。

――





ゲダツ「knyshg#。jsl@〜ざぼふっ!ごぼぼぼぼぼぼぼ」

ドボンッ!

何やらもがく様な音と――遅れて聴こえる重量物の着水音。

割と直ぐ近くだ。

――それから溺れ掛け、というべきか何だか良く分からない誰かの手が自分の膝辺りに触れ、ずしりと重みを感じる、それから腰周りに長身な誰かの長い足がしがみ付く様に絡み付き、艤装越しの肩に腕が回り、丁度自分の頭辺りに、その何者かの胸板が位置し、上からこんな声が聴こえる。――密着した部分から熱を、人肌の熱を感じると言う事はつまり、自分(シャルンホルスト)にしがみ付いて来たコレは――ヒトだ。

ゲダツ「――不覚!このおれがまさかこんな場所まで流されて来るとは…此処に丁度良く浮遊物が在って命拾いをした。む…柔らかい――?」

シャルンホルスト「…………………この男、何処かで?」


霧で目が利かない状況とは言えども、間の悪い時にこの妙な大男はこんな場所まで流されてきたモノである…今のこの二人の状態は、恐らく彼女(ヲ級)から見ても色々と犯罪的な物に見え兼ねない(当のシャルンホルストはそれどころではないので大して気にはしていない様だが)一方で当然の事ながら、恐ろしく虚ろな視線(普段からではあるが)をしがみ付いた者(シャルンホルスト)から向けられて――一瞬何が起きて自分が何をしたのか理解出来ていなかった蜘蛛頭に大男(ゲダツ)は…その視線で一瞬動きが止まり、反射的に反対側(ヲ級)の姿を見て…

ゲダツ「…まさか…お、お前たちは『何時ぞや』の――ふなy」

慌ててしがみついていた巡洋戦艦(シャルンホルスト)から手と足を離そうとしたが、今度は逆に大男の脇腹と肩に彼女の手が回り、逃がさないと言わんばかりに微動だにさせず…

シャルンホルスト「“何時ぞや”?…貴様、何を知っている?――答えろ!」

…この男(ゲダツ)は何かを知っている。自分とあの子(ヲ級)に関しての(何か)を――


―唄声は何時の間にか止んでおり、静寂が霧の海を再び支配する。


≫空母ヲ級、欧州戦線ALL

5ヶ月前 No.337

C.M.S.C国連委託治安維持部隊/狩人と賞金稼ぎ @izuma☆VNvX9naPtFo ★HhCfmmMzXU_LoN

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東頭村道(中空〜路地裏)/周辺通り/スパイク・スピーゲル、その他多数。ランサー(殲滅)、ジャイアント・ペトラ・ガイガス(撃破)、狩り立て憑きのセドリック、C.M.S.C警邏部隊(地上部隊・航空部隊(歩兵下車・封鎖線構築・機動展開完了、AH-2ローイファルクMk3攻撃ヘリ分遣隊、C.M.S.C航空歩兵一個小隊(ゾーラ准尉、キバキ少尉、他小隊指揮官含め六名)】


ゾーラ≪あいよ!そんじゃお言葉に甘えて…全員後退、分隊集結!からの〜全周防御!≫

変わり身早し、もとい近接防御の為の魔力障壁(シールド)を引っ込めつつ宙返りする様な形での空中機動で速やかに彼(白銀)の指示に従う形でその機体の後方へ移動、彼女(ゾーラ)の部下のウィッチ達も指示に倣い散らされた蜘蛛の子の様に一斉に攻撃態勢を解除して各個に分隊長へ続いて戦術機の後方へ事実上の“止め”として(大技※控え目)を繰り出さんとする(道化)もとい彼女(サウザンド仮面)謎の怪人物風ヒーローの強力な雷霆の一撃による(考えられる色々な危険)へ備える形で身を隠し、尚且つ其々で再び魔力障壁を展開させて四方からの衝撃や破片に対する守りとする。

C.M.S.Cウィッチ7≪准尉?頭を出したら危険です!≫

ゾーラ「なに、ちょっとばかし…。よっと眩しッ――でも流石にこれならいけるでしょ!」

F-35Sペリグリー戦術機…遮蔽物役を買って出た彼(白銀)の駆る機体、その背部へ隠れ、且つ全周防御姿勢を取るC.M.S.C機械化航空歩兵第三飛行中隊、第二分隊の面々の内、分隊長のゾーラ准尉は滞空しながらも機体の肩部越しに顔を出して、彼女(サウザント仮面)が放った周辺被害を弁え配慮した(集束)されし眩い閃光の雷霆が――下方より不穏かつ不可思議な青白いナニカを塗りたくられた(狩人)の鉈鋸をそのまま深々と突き刺されたまま著しく刃から滴るナニカ(■■■)に侵食され劣化していくジャイアント・ペトラ・ガイガスのコア(核)、カボチャ大ほどのサイズの激しく赤く点滅しているソレを文字通り打ち上げ、尚且つ(打ち砕い)た。

――直撃するコンマ数秒前に(狩人)の方はするりと得物の切っ先をコア(核)から引き抜きつつ、何事も無かったかの様に上空から飛び降り着地し、成り行きを見届けるように上方を見上げる。そんな彼のノコギリ鉈の切っ先は既に折り畳まれて収納されている――どうやら決着を見越していたらしい。

セドリック「散り際は中々魅せてくれるじゃないか…異界の獣(グリム)。」

―(貫かれ)、コア(核)を砕かれた無機質巨人型グリム(ジャイアント・ペトラ・ガイガス)は打ち上げられながら、コア(核)が消失すると同時に本体を構成していた材質が、在来のモノはグリム特有の(消え方)である幻想的な赤い輝きを放つ粒子状になって跡形も無くなり、周囲から取り込んだ建物や街路の雑多な素材はそのまま瓦礫として落ちて行き、元のの何ら変哲も無い細かいガラクタへと変わって行った。ぱらぱらと残骸が申し分程度に振り、結構な規模の破壊を引き起こした存在としてはかなりあっさりとした最期だったと言えるだろう。

ゾーラ≪ひゅー!お姉さん、お見事!――よし、スチェラ(C.M.S.Cウィッチ7)は負傷してるようならあの人の手当と搬送を、ナディン(C.M.S.Cウィッチ8)、キャンディス(C.M.S.Cウィッチ6)は周辺警戒。…まー空の方も片付いたみたいだし。≫

そう言いながら、隠れていた戦術機の装甲をコンコンと小突いて、共闘者へ(お疲れさん)と一声掛けつつ…

C.M.S.Cウィッチ6.7.8≪了解≫

スチェラと呼ばれていたゾーラの部下のウィッチ、(固有魔法)の中でも貴重なモノである治癒魔法(促進タイプ)を有している(それ以前に衛生兵としての訓練は受けているので魔法以外での応急手当も出来なくは無い)三つ編み黒髪の少女は携行していた突撃銃をスリングで背に掛け直しながら(外見上は)ボロボロになっている現地協力者の一人(サウザント仮面)へと低空/低速で滞空しながら頭上から近付いて声を掛ける。――相手の様相に少々驚きながら。

C.M.S.Cウィッチ7「大丈夫ですか?動けますか?」

一方

C.M.S.Cウィッチ1≪クングル1よりクングル5、此方でも地上目標の排除を確認した―――損害と状況報告を≫

ゾーラ≪了解、小隊長。第二分隊は消耗・負傷共に0、周辺警戒を引き続き継続中――それから“現地協力者”の件なんですけどね?≫

C.M.S.Cウィッチ1≪其方も把握している、該当勢力所属と思われる人物の件だろう?…安心しろ。現状で此方で彼(白銀)をどうこうしろという命令は下りていない。現状我が社(我が国)は南米での紛争に対しては中立・非干渉の立場だ。≫

ゾーラ≪やった!それなら何も文句有りませんよ小隊長。あ、それから今日のシフトが終わったらちょっと何人か連れて外出許可取っても(ry≫

C.M.S.Cウィッチ1≪……ゾーラ、毎度言わせるが場と時間を弁えろ。――軍の“あの人”が今のお前の台詞を聞いていたらこってり油を絞られてただろうに(ため息交じり)まあ良い。許可は出しておく。だが武装は忘れずにしていけ。≫

ゾーラ≪ゲェ…アイアイマム!そりゃ(この島)で丸腰でいろなんて頼まれたってしませんよっと≫

そんな能天気なやり取りを他所に、周辺のベオウルフ(グリム)の方は封鎖していた警邏部隊が掃討を完了、周囲のブロックごとに索敵殲滅を完了していたらしい。地上のC.M.S.Cの地上オペレーターと装甲車両、それからアーウィング(無人歩行兵器)がこの辺りまで入り込んで索敵しながら元の警邏ルートへと戻ってゆく。

その頭上には空中管制と近接航空支援用に飛んでいるAH-2ローイファルクMk3攻撃ヘリが滞空している。

≪HQより作戦区域の全部隊へ、掃討完了を確認次第通常業務へ移行せよ。ご苦労だった。≫

―――



キバキ「去ったか。」

C.M.S.Cウィッチ4≪そういえばあちらさん(レイレナード)の航空母艦も東区の港湾施設に停泊してるって話、企業内紛が国際紛争になるなんて珍しくは無いけどさ。――デカい企業になると色々複雑なんだろうねぇ。此処(沙沃島)は色々と主権が曖昧だから離反勢力からすれば良い隠れ蓑になるんだと思うよ。≫

キバキ「………………」

世間話でもする様に、キバキの呟きに共有無線内で同僚のお喋り好きなウィッチがそう続ける。この御時勢では大なり小なりの紛争は珍しくも何とも無いというイメージがあるものの――勃発したと言うソレは結構な規模らしい。残存していた蜂型グリム(ランサー)を掃討し急速離脱していく機影(最初の彼女を後発の増援のウィッチが抱えて行ったらしい)

地上の怪異顕現体群(グリム)の掃討も完了したと言う通達を受けていたので、地上の件が片付き次第、ベース(拠点)への帰投する事に成るだろうが…その後は多分あの同期の(用事)に付き合わされるだろう。

偶にはそういうのも悪く無いか…と珍しく彼女は考えていた。

―――



――

セドリック「“狩り”の刻は終わり、一幕明けてまた一幕墜ちる。―心せよ…(この場所)へ居続けんとするならば、降り掛かる災厄は…こんな生優しいモノばかりでは無い。」

唐突に現れて、唐突に消える。険しく皺を歪めた(狩人)もまたその辺は徹底しているらしく。この場の面々にそんな忠告めいた言葉を残し、風に巻かれて掻き消される霧の名残の様に消え失せる。



スパイク「……ん、終わったか。」

直ぐ隣の建物が戦闘の余波で倒壊している有様を尻目に、んっ…と伸びをしつつ立ったまま寄り掛かっていた壁際から立ち上がり――漸く異界の怪物による包囲網が解除されている事を見遣りつつ――(依頼)はまた振り出しからだな。と何処かしら疲れた様な声でぼやきつつ…携帯端末を片手に周囲の様相を特に気にする事無く。当初からこの賞金稼ぎ(カウボーイ)が追い掛けていた(ターゲット)が逃げて行った方向、即ち此処から更に島の内陸部へ向かうルートを見据えて、多難の一部がこの様ならどう考えても割に合わねぇかな…とか呟きながらトボトボと歩き始めその場を後にする。


≫鈴初瀬 星奈&シュープリス01、白銀武(戦術機搭乗中)、サウザント仮面、東区ALL

4ヶ月前 No.338

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_12Q

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東頭村道路上/白銀武】


「終わったか…ふぅみんな無事でよかった。こんな事ならぐだぐだせず最初からコイツ(ペレグリー)を出しときゃよかったなぁ」

ジャイアント・ペトラ・ガイガスの最期を見届けた後、一帯の戦闘自体が終結に向かっている事。何よりここで出会った人々ゾーラ達ウィッチに
ハンターの紳士セドリック、仮面の麗人サウザント仮面…その全員が無事な事が一番嬉しかった。軍紀違反その他諸々を覚悟して機体を出して良かった
コックピットを解放してハッチの上に降り立ち、強化装備の首筋を操作しヘルメットを外す。カチャカチャと音を立てて格納されたヘルメットから素顔を晒す。
之には自分に敵意が無い事を証明する為でもあった。最初はお目こぼしをしていたかもしれないがこのペレグリーの機体性能を見せつけた後だ。
セドリックやサウザント仮面等はさほど気にはしないかもしれないが、C.M.S.C等は警戒心を強めるかあるいは捕縛しようとするかもしれない。

「ああ皆お疲れ様…で誰も何も言わないって事は目を瞑って貰えるって事か?なら有り難い。俺はいいけど流石に機体を渡す訳にはいかないからな」

ゾーラに返事をした後他のウィッチ等の行動を見ながら聞こえる様に呟いた。白銀はこれ以上戦う気等無い特に人間同士の戦いなら尚更だ。
だったら自分の首を差し出して、その隙に機体(ペレグリー)だけ逃がすつもりだったがどうやらその心配も無さそうだ。人がいいのかそれとも向こうもこれ以上
戦う気等無いのか。どちらにせよ都合が良かった。そしてこれ以上自分が出来る事も無いだろう。であればさっさと帰った方が良いだろう。

「俺は暫くこの島に居るつもりだ。またこんな事が起きて手が足りない時は今回みたいに目こぼししてくれるなら手伝うぜ。じゃ皆またな!」

別れのあいさつの後、最後はコックピットハッチに立った自分と機体の両方が手を振ると言う芸当を見せた後、白銀はコクピットに戻ってハッチを閉じ
ペレグリーの跳躍機関を静かに起動させ、ジャンプして離脱した。空に浮かぶ途中姿を消した上レーダー上からも消えたと言う事は相当高度なステルス機能を
持っているのだろう。確かに形状はペレグリー(戦術機)だがあの人間の如き柔軟な運動性と高度なステルス性はどちらかと言えばAS(アームスレイヴ)に近い
かもしれない。どちらにせよ闖入者は跡を濁さず静かに消えて行った。

>> .M.S.C サウザント仮面 東区ALL

4ヶ月前 No.339

空母ヲ級 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=SkBYWclB4P

【地球/ユーラシア大陸/欧州戦線/海上/空母ヲ級】


ーー全てを包み込むように霧へ覆い尽くされた。

正体不明の機械群も、同胞の亡骸も其処にはない。空母ヲ級とシャルンホルストの二人だけになった。まるで、世界から二人だけ取り残されたようにも映る。

「ーー頭ノ中ニ、浮カブノ……何処カ、遠イ、夏ノ海……ソコ、デ、貴女ニ……」

ーー艦娘からの問いかけに答える。

感情が溢れ出して、涙が止まらない。途切れ途切れだった記憶が色づいて、少しずつ繋がっていく。記憶のパズルピースが埋まっていく。

「ーーふぇっ!?」

ーー描かれた思い出が浮かびかけたところで、着水音。かなり大きくて重みを感じる。思考が途切れて、驚きのあまり声のエフェクトが外れた。

「ヲッ、ヲヲヲ……」

溺れかけていた人物は艤装越しに艦娘の身体へとしがみついた。色々と際どい状況であり、犯罪的である。

憲兵さんこっちですーーというノリはさておき、この光景に何故か、非常に、既視感を覚える。

「ソノ、髪型……濃ユイ覇気、何処カデ……」


何かを思い出しそうになる。忘れようが無い筈の存在感。

彼女とは別の意味で鮮烈な、例え忘れたとしても思い出せるような衝撃ーー

「フナーー今、何テ……?」

言いかけた言葉に思わず詰め寄る。反射的に彼女から撃たれておかしくない行為なのに、躊躇いなく。


>シャルンホルスト、????、ゲダツ >>337

4ヶ月前 No.340

ケース・オレンジ(”掃き溜め”にて) @izuma☆VNvX9naPtFo ★HhCfmmMzXU_LoN

【アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂外部(大聖堂前通り)/ゼノン・エデシア(交戦)、???(敵対的※多数)、???(敵対的※多数)】

<ケースナンバー29908A“幻魔”異なる異世界の超古代文明由来の高等知性体(魔族)です、基底現実(現実世界)では概ね悪魔や妖として認識されています。我々(評議会)も過去に少なくない回数、彼らと接触していますが――此方の交渉には耳を貸す様子も無く何れのケースも武力衝突に陥っています。…残念ながら今回も交戦を避ける事は出来ない様ですね。>

何処か憂いを含んだ声色で、オペレーター(アルカナ28)は早速、一先ず高みの見物と洒落込んでいるカエルムへ口頭での簡単な説明と彼の視界内へ簡易な画像資料を伴った情報を投影する。―面白い事に閲覧する者に合わせて文面の表記がリアルタイムで変わるらしく、シンダール語(主にエルフ系列の言語の一つ)やらヴェーダ文字、異世界の様々な言語体が移り変わると共に物の数秒でカエルム向けの英語表記(一瞬“天使文字”に切り替わり掛けたのは偶然かも知れない)に変わる。

非常に高度な技術が用いられた(自我)を持つ(元民生向けアンドロイド)、しかしながらソレらの幾らかは(評議会)の(錬金部門)の手により後付け(この個体の要望でも有る)されたもので、凡そ9割方は彼女(アルカナ28)が元々“存在”していた(世界)の技術基準の物だ。今は亡き大戦で滅び去ったとある世界線の地球――――しかしながら(回収時)にはボロボロの状態であった“彼女達”の量子メモリーチップには確かにその記憶が残されていた。思い出も、終わりへとひた走っていた終末の時代の記録も、そこにかつて生きていた人々の姿も…

――

駐車されている乗用車の車上から啖呵を切った挑発的な白い(紋章官)の言葉に包囲してきた異邦の異形(造魔)の群れは、構えた段平を閃かせて一息、その改造された四脚から繰り出される恐ろしい瞬発力で跳躍して瞬時に距離を取ると同時に、四方上方下方から刺突で串刺しにせんとする。優に十を超える段平の切っ先が黒色を基調としたローブを文字通り八つ裂きにしてみせた。

だが肝心の(中身)、着用していた本人(エデシア)が見当たらない…

答えは簡単である。

「頭上注意だ、四ツ目共」

闇の中でギラギラと妖しく緑色に光る四対の目。

それらの異形の兵らの頭上に――自身の身体を軸にしてとても空中で出来るような挙動ではない動き、頭から落下しながらの――深く鋭い斬り払い。

重量級の得物(クレイモア)ながらも彼女自身の人外の凄まじい膂力が小枝でも振るう様な軽快さを可能にしているらしい。迸る剣閃が異形が着込んだ軽装の胸当てや鎧ごと怪物たちの上半身と下半身を生き別れにさせる。

―バシャリと鮮血が飛沫をあげて飛び散り、最初に自身を囲んでいた4〜5体を瞬時に撃破すると舞い上がった血の細かい霧に紛れて更に接近していた数体に腰を低くして接近し、一体目を逆袈裟で斬り裂き、それを足場にその背後の一体に跳躍際の兜割り――を通り越して縦に真っ二つにせしめた。再び血潮の奔流が飛び散りソレを浴びながらも油断の無い表情と動きで跳躍して同じく斬り掛かってくる異形を迎え撃ち異形の怪力を込められた重い段平を携えた複数の腕による連続的な剣戟をクレイモアの剣身で滑らせる様に受け流し、その衝撃すら都合の良い様に利用して相手の懐へ入り込みシンプルに首を刎ねる。特に魔術の類や術式を用いている訳でもなく、純粋に一対多数を想定した実用的且つ情け容赦の無い剣戟で40以上居た異形の兵らの数を瞬く間に減らして行く。

「あの忌々しい“蟲”の大群に比べれば斬れ味は素直な分、戦り易い…良いよねぇ?真っ当な近接戦で斬り合うって」

返り血に塗れてローブの下の白肌や、彼女の白髪も魔を含む血で赤く染まっている。

<目標群の殲滅を確認、該当地域での新手の増援は確認出来ません。――通常任務に戻って下さい。Miss.エデシア>

「はいよ。」

――最後の一体を一文字に真っ二つにして、ほんの数分で殲滅を果たした彼女は見物していたカエルムに改めて地上から声を掛ける。

「肩慣らしには悪くなかったかな。――そういえば君は君でどうして此処(掃き溜め)へ来てたんだっけ?…まあ今更だけどさ。」


≫カエルム

4ヶ月前 No.341

Lumen Sage @makita ★Android=1ZJoxJicBJ

【 アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂付近屋上/カエルム(ルーメンの賢者正装) 】


 アルカナが突如現れた幻魔に関する解説を、まるで“感情を伴っている”かのような声色で始める。とはいえ外見が如何にも人工物であるわけではない彼女は、その方が自然といえば自然であり、彼女が憂いを秘めた口調になった理由が気になりつつも案外すんなりと私は受け入れていた。
 だがその気になることも、展開されたビジュアル資料と共に見たこともないような様々な文字が映し出され、最後に英語に収まった、最先端最新鋭を誇るであろう科学力で吹き飛ばされていた。いったいどういう仕組みなのか、閲覧者の通常使用言語を判断し表示できるようになっているようだ。(一瞬、天使(神)文字が映ったような気もしたが、気のせいかもしれないと言えばそうなのであろうぐらいの速さで切り替わってしまった)

 この謎のテクノロジーも興味深いものではあるが、私はアルカナの解説の「超古代文明由来の高等知性体」と述べた部分に意識が向いた。

「魔族といえども、魔界の住人とはまた別の存在か……。確かに似ているようで雰囲気が違う」

 アルカナは魔族と言ったが、カエルムが魔族や悪魔といって思い浮かべるのは、超古代文明のそれでもなく普遍的に存在し続けている魔界の住人だ。どちらかといえばアルカナがいう彼等は魔導器に似たものだろう。つまり、自分が見た子どもを介して顕現した悪魔とはまた別物であり関連性も小さいということだ。

「――――それにしても、あの容赦ない戦い方は既視感があると思っていたが、白い髪に白い肌……知り合いの魔女にそういう女がいた……教師をやっているらしいが」

 顔や胸は似ていないのは明白だが、あの戦闘能力に抜群なスタイルバランスと白い髪は、闇の左目セレッサの親友でアンブラの魔女ジャンヌを彷彿とさせる。次期魔女首長候補として挙げられていた程の実力の持ち主だとか。そんな彼女が掃き溜めで学校の教師をしているというのは、コメディーとしてならなかなかの設定だろう。
 そんなことをふと思い出しつつ、エデシアが魔物退治を終えるのを見届けると、彼女の方から私の方を見上げて掃き溜めに来た理由を訊ねてきた。

「私は何年間も掃き溜めの住人だ。裏社会の人間も多いから仕事も結構転がっている。……友達も沢山いるし離れる理由も特に無い」

 いや、こんな他愛もないことを言うより、エデシアには伝えなければならないことがある。

「それよりも、私はこの大聖堂で、人間の子どもを媒介に人間界に顕現した魔界の住人を目撃している。そして、天使も異変を察知し顕れたんだ。奴は、この世界のバランスが崩れつつあると……。実際、魔界の住人がアンブラの魔女を介さず人間界に侵入するという事態は滅多にない。しかも人間に危害を加えて……。君は何が起こっているのか、知らないか?」


>エデシア

4ヶ月前 No.342

光子王 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【地球/南米/ノヴァ・プロスペクト/古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊】

ノヴァ・プロスペクトと思しき周辺に入り、中央建造物を調べてみるが
結論から言おう、何の用途で作られたのか摩訶不思議でしかなかった。
人間が出入りすると思しき裏口も、カーゴやコンテナを中に入れる為の大きな扉も見せ掛けだけのフェイク
つまり開くはずのない壁という出入り口の無いという不自然極まりない場所―

どうなっている?その一言が最初に出てくるのが普通だが
古見敦也は沈着冷静に発想の転換を加わえながら思考を巡らせる。
一つはリコンカスターズは広義的な宇宙人に当たる、ならばあの者達は未知なる地球外生命体や異星人と関りがあってもおかしくない
それこそ理解不能な存在達もいるだろうそう言った連中に関わる施設―俗に言うUFOの秘密基地として作られた場所。

馬鹿げている、と一笑に付すのはのは簡単だが住民達も居なくなった事でさえアブダクションとしか思えないことも起きている以上
そんな簡単に否定をしていい物なのかという考えと普通の人から一般な常識や定義から逸脱したことさえ出来るのが
オカルト的な存在にしろ地球外生命体や異星人にしろ得体の知れない存在には変わりはしない。

もう一つは家に偽装した何かしらの人の要らない軍事施設か戦略兵器の類なのか…
でなければ入り口がないのに腑に落ちるし筋も通るが…
更に突拍子がないのはこの地に何かを封印する為にこの施設を作ったのではないかという疑念だった。

この南米の地で何を封印するのかは定かではないが、相当危険な存在を建物に封印するなら出入り口は必要ない。
地球を呈よく廃棄する地に見立てたとも見えるが…

(相手について知らないことが多すぎる以上普通では考えられない在り得ない事を否定すること自体が在り得ない)

考えすぎならばそれはそれで杞憂で済むのだ、相手は常識では起こせない事を起こしているのならば
常識では捕らえられないあらゆる視点で見る事が重要だと古見敦也は感じていた。

「力技で破るしかないか」

出入り口は存在しない、ならば仕方が無いので中央建造物の壁を音を余り立てない静かに行う蹴りの集中連打を瞬く間にして破壊して内部に入る。
そのまま侵入すると明らかに外とは別世界と言っていいほどになんとなく例えるなら工場に見えなくも無い。
何れにしろ稼働している施設には違いなく、何が動いているのか調べてみるかと思った矢先声らしき物が聞こえる。

(今のは声か?こんな外にも出られない場所で人がいるのか?)

先ほどの考えからこのような得体の知れない施設で普通の人が居られるものなのかという内部を見ても尚更疑念しか湧かず
そっと気配を殺しながらも話し声のする方向へと歩みを進める。


>all

【正直怪談新耳袋の山の牧場のイメージが湧いたのは自分だけでしょうか】

4ヶ月前 No.343

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_12Q

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/リコンカスターズ他】

不審な建造物内部は無機質かつ清潔な感じがまるで病院の様でもあった。中央が吹き抜けになっておりそこには地下からまるで伸びる塔の様にコンテナが
ずらりと伸びている。建造物自体も下へと広がっている様で進んでいくためには下へ下へと降りて行く必要がある。最もこれ自体は特に疑問は湧かないだろう
ここはジャブローかつて旧地球連邦軍最大の地下基地だ。地上の建物がダミーであったなら下つまり地下が本命と言う事になる。
声の方向へ進んでいくに従い少しずつ下と降りて行く。エレベーターに類する物は見当たらず階段しかないのだがその代りにここにも警備が見当たらない。
それなりに広いとはいえ地下の屋内だここで戦うとなると面倒な事になるだろう。だが警備兵どころか人一人鼠一匹いやしない。

コツ…コツ…自分の足音だけが薄暗く無機質な階段に響く。他に聞こえるのは先ほどの話し声とゴウンゴウンと時たま地下から響く何かの駆動音だけだ。
まるで夜の病院に居る様な錯覚に陥りそうだ。そうしていると漸く話し声がはっきり聞き取れる位置までたどり着いた。丁度一階下の部分に声の主はおり
何やら口論している様子。階段部分から通路に出て吹き抜けから下を覗けば姿も見れる。そして姿を見て驚く事だろう何故なら声の主は
どう見ても人間では無かった。片方はやたらテンションが高く妙な"なまり"で話し子供位の大きさだ…それはいいが妙にデカい頭部と黒一色の大きな瞳。
そして灰色の肌。「あ宇宙人だ」思わず口に出してしまいそうになる位絵に描いた様な宇宙人…所謂「リトル・グレイ」がそこにた。

それだけでも十分衝撃的なのにもう片方は背が高くアンモナイトの様な固く独特な頭部の形状をしており、顔もまるで骸骨の様でいてぎょろりと赤く光る眼が
"それ"が人間では無い事を言葉以上に雄弁に語っている。声の主…宇宙人?と骸骨の化け物は相変わらず通路を歩きながら会話を続けていた

宇宙人?
「せやからおっちゃんホンマ頼むわ〜このとーり!今回だけ取り分をちーとばかし多めにさせておくんなまし」
骸骨の化け物?
「またか宇宙ザル。今回だけというのは一体何度目だ取り分については最初に決めておいただろうが。ワシも新しい息子を作る為に数が必要なのだぞ」
宇宙人?
「いやー今月は予定外の出費が続いてもうて。このとーり!次の収穫はもうちょい気張って集めてくるんで!神様仏様幻魔様!御願いします!」
骸骨の化け物?
「全く忌々しいふざけた宇宙ザルだ。仕方ないだが借りは返してもらうぞ」

その後両名はコントロールルームかモニタールームらしき部屋に入って行ってしまう。すると突然今まで動きが無かった屋内が振動を始めた。
中央吹き抜け部分にあるコンテナが稼働した様だ。レールに沿ってそのまますごい速さで上へと進んでいくのだが…ここでまた直ぐ疑問が浮かぶだろう。
「上は天井があるのでは…?」だが吹き抜けから上を覗くと天井にはまるでそこだけくりぬいた様にぽっかりと穴が空いていた。天井をくりぬいたと言うよりも
「空間をくりぬいた」と言った方が正しいだろう。少なくとも先ほど壁を壊して入った建造物の中とは全く違う空間がそこには広がっている。
そして暫くコンテナが上へと流れていくと、その穴は一瞬で閉じてしまいレールの稼働もストップしコンテナも止まり、元の状態になった。

此処まででかなり情報を入手出来た事だろう。最後のは明らかにワームホール系転送技術だ。そしてその先に運び込まれる大量のコンテナ。
地下深くに広がる謎の施設。更には明らかに人外な存在。あの人外二人?組を追いかける事は簡単だ下に降りて二人組が入った部屋に入ればいい。
だが…本能的にもう一つの考えが浮かぶ事だろう「今ならまだ引き返せる」「もうこれ以上進んだら引き返せない」という考え。
人間の防衛本能から生まれる至極当然の考えだ。どうやら想像以上にディープな世界へと足を突っ込んでしまったらしいこれ以上進むと一体どうなるか
さて降りて進むか。それとも引き返すか…

> 古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊


【確かにちょっと怪談っぽくはしてあります】

4ヶ月前 No.344

幽玄と夢幻の島/巡り合わせの珍道中 @izuma☆VNvX9naPtFo ★HhCfmmMzXU_yO9

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東頭村道(路地裏)/建物(伽藍の堂内)/青崎橙子、ルビー・ローズ】


橙子「金目目当てに狙う者もいるといえばいるだろうな。――それでもこの島で運び屋稼業をしてる連中は少なくない。こんな土地だからな、必然的に怖い物知らずの手練れだらけになる訳だ。…そう、これが今回の“品物”さ。」

不吉な気配を感じ取ってやや引き気味且つ警戒気味のルビーと対照的に、比較的冷静な様子で柳行李を観察出来ている辺りは流石に年季が違うと言った処か、そもそも彼(嶽丸)自身も寧ろ現し世(うつしよ)の者では無いだけに、注意はすれどそれほどまで本能的な脅威は感じる必要も無いのかも知れない。

橙子「気休めかも知れないがそうそうの事じゃ開かない様に封が成されてる、少しばかし調べた分でも随分と念入りなものでね。(前の持ち主)は余程コレの“中身”に関して精通していたんだろう。」

――そんなに危険と承知しているモノを何故手放したか、管理し切れなくなったのか…もしくは管理者自身が既にこの世に居ないのか。そんな代物に態々大金を払って入手せんとした今回の(受け取り先)も余程の物好きな変人か蒐集家か、もしくはその(モノ)の“力”を利用しようとしている者なのかも知れない。そもそもこんな島で長く定住している様な手合いなのだから何らかの訳ありなのは間違い無い。

ルビー「――うぅ…なんか少し気分が…………大丈夫、ありがとタケマルさん、…落ち着いた。」

余り(柳行李)を直視しない様に少女は努力する。何処か自身の奥底から湧き上がってくる奇妙な強迫観念――(開けなきゃ)という余りにもストレートで強烈な暗示――差し出された手を握って息を整えた彼女を見て、人形師は…やはりこの(中)に在る物は意思を有しているのだろうな。と推測の一つを確信した。

橙子「数週間以内、配達先は特に期限は定めて来なかったからね。急ぎでは無い。」

そう説明する人形遣いの魔術師を他所に、改めて深呼吸をして息を整えたルビーは、どこと無くこの不気味な(柳行李)に対して対抗心を抱いたらしい。生来負けん気は強い性質なのだろう。

ルビー「うー、こんなプレッシャーなんかに負けてられない!行こうタケマルさん、ささっと済ませちゃうんだ。」

そう言ってサイズ的には結構大き目のソレ(柳行李)を見た目に似合わない腕力で持ち上げて担ぐと、早速外へ出んとする。――通りの方で起きていた怪異(グリム)騒ぎも一応既に傭兵部隊や民間協力者の手により掃討されて収束したらしいが、騒ぎが起きる前に比べるとまだ人の戻りは少ない。

つまりそれは面倒に巻き込まれる可能性も少ない。という事でもある。

≫嶽丸、(東区ALL)

4ヶ月前 No.345

光子王 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【気にしてないんで大丈夫ですよ、続くだけで儲け物なんですから】
【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島/南区/きらめき学園沙沃島分校/防森災也、ちゃっきー】

―この世界は美しく、そして輝いている。けれどもその一方で、この世界は醜く、そして燻んでいる

美しいと思うから、美しいと思うのかそれを知るために彼女は旅をしているという言葉に
そういう見方もあるのかと素直に思い関心を抱く。

「なるほど、結局世界が混沌として滅茶苦茶になってもそれを美しいと知りたいという理由で
旅をするというのもありなのか…」

ふむふむと頷くが馬鹿にする意図はない。そういう人間と出会えたこと自体が新鮮な体験だった
彼個人もいろんなバックパッカーもルンペンも旅する人達を見てきた中でそんな人は居なかったから。

「僕はそうだな、世界ナゼそこに?日本人という番組を知っているかな?」

突然とある番組の話をし始めるが、気にせず続ける

「その番組で世界で活躍する日本人を紹介するんだけど、その人たちはいろんな国に居るんだ」

それこそ発展途上国と言った貧困や治安の悪い国々も含まれている
その人達は様々な理由で異国に住んでいるが多くの人たちは

「そして殆ど無給や対価を貰わなかったりあるいは見合わなくても見知らぬ誰かを助けている」

こんな危険な世界になってもその人たちは今も変わらずそうしている
正義の味方ではなくても己の身を省みずそんなことが出来る人が居るとてもとても

「尊く、本当に素晴らしい事だと思う」

見返りを求めない心を力がない人間だとしても持てるのだと
それが一握りの人間だとしてもそれ自体は誇張ではないはずだ

「見知らぬ国で困っている誰か、苦しむ人の為に偽善ならば出来ないはずなんだ。
そんな凄いことを今でも続けているのはやはり凄いなぁって」

故に彼は人を何処までも信じている、まだまだ捨てた物ではない
そんな人達に自分は何が出来るかは分からないがもしも出会えたとして困難が立ち塞がるのなら
せめてこの拳と持てる知識で道を切り開く為に使おう。

「僕はそんな人達に会いに行くのも旅の目的の一つなのさ、だからこそ」

再度胸を張って言う何度でも何度でも

「この世界は素晴らしい、心の底からそう思えるんだ」

エルシィ氏を見つめながら

「僕もまだ半人前だから知った風な事は言えないけれど、君が知るために世界を回るという心はいつまでも忘れないで欲しい。
その世界を見続ける眼でまだそんな人達を見守ったり、嘘偽りのない姿を知ってくれている大事な証人だから」

後世界中のいろんな人に旅をしながら教えてくれると僕は更に嬉しいかな?と付け加えニコニコと笑う。
本当に赤ん坊と変わらない無垢で屈託のない笑顔で

「もちろん無理強いはしないよ。そこはエルシィさんへのあくまでもお願いだからね」

但し災也自身はこんな事を言うのは初めてで内心なぜこんな事が口に出たのか不思議だった。
でも彼女の話を聞いて自然と出てきた言葉だが、なぜだろう?

「あーごめんそっちはまた機会があれば案内するよ」

ロボ部の専用施設になると今日一日じゃ案内出来ない為今回は省くとしてそのまま体育館へと向かう。
そこは日本の学校機関の広い体育館と殆ど変わらないが、其処には明らかに怪異騒ぎに対しての準備がされていた。

「体育館はこんな感じかな?此処はこれから外じゃ収容できない人達の避難所になるから邪魔しないようにしないと」

と足早に体育館立ち去る。
そして再び一階の校舎内に戻り、最後に学生寮の方にまで案内される。
そこはアメリカの大学と同じくキャンパス内に設けられており男女共有寮であるが
災也青年とエルシィ氏は留学者専用の方を紹介されるのであった。

>飛鳥井エルシィ、all

4ヶ月前 No.346

魚面の書記官 @izuma☆VNvX9naPtFo ★HhCfmmMzXU_yO9

【地球外/別次元エリア/第五伏魔封離領域/特別独房/ラブカ・コルベウス書記、ベゼルダ・カンク、メディナ・アスタロッド 】


ラブカ「滅多な事言うモノじゃないぞい?にっこり後ろに立ってるかもしれんからな…それに現“議長”は寧ろ石橋を叩き割る様な御方じゃ、本当に危険な物ならば相応の備えはしておるさ。歴代の評議長の中でも屈指の慎重派じゃろう。――ま、そうじゃな。探求者というモノは引き際を見極める目も多少は必要じゃろう。大抵はグレーゾーンを跳び越してロクな結果にならんが…ってお前さん達が言えた話か?」

書記官は真顔でそんな風に相手(あいな)と自分の背後に気を向ける様な仕草でおどかしながら、続けて口にした言葉にも肯定しながらも突っ込みを入れる。

本来の役割たる(禁忌の封印・管理)を名目とした多数の次元世界の国々や勢力により共同設立された国家単位以上の巨大な組織(魔導諸国評議会)は、その規模と活動範囲の広まりから、単なる純粋な対応組織の枠から、所謂次元間の政治的影響力(主に軍事的な意味で)を持つ強大な共同体の様相を顕わにしつつある。――同時に“敵”もまた多くなった。

恐るべき規模の排他的・侵略的異種族や存在の侵攻――それらの相手だけでは無く、次元世界に於いてある種の先達にして商売敵な“時空管理局”及びその手により設立されたもう一つの強大な異世界間同盟機構たる“ユクロスユニオン”との遠巻き、もしくは間近での軍事力を突き合わせた睨み合い。ここ十数年の間に進められている加盟世界独自、もしくは“評議会軍(MTCDTF)”単位での大幅な軍備の増強は、大方この仮想脅威への予防法的な備えであると言えるだろう。

どの道争い事からは逃げられない訳で、――少しでも其処から遠ざかりたいが故に、この辺境世界にある巨大な収容施設に志願して仕事をしている訳である。出世やら昇進で一旗挙げようなどという野心を抱くには少々己は達観し過ぎてしまっていると言えるだろう。

何よりこういう場所でのんびり研究室に篭って古文書やら未知の言語の投影図やら被写体の山に囲まれていたりした方が幸せな性質なのだから。


ラブカ「型落ちの量産品じゃがな、最近のは視界投影型だの気晶式画像表示型だのばっかで風情が無いんじゃ、それにワシにゃあこの位アナクロなぐらいが丁度いい。」

所謂基底現実(この場合は地球)に於ける電子的、デジタル的技術に相当するモノも当然普及している(無論、多世界故にその方式は様々だが…)中でも――そもそもの彼の出身的な文化圏(西暦1890年代後半)からしてみればこの手のタイプの方が馴染み深い。

それに針が時を刻む感覚は、この時間感覚が胡乱に成りがちな施設に於いて確かな実感を思い出させてくれる。

―――

―グニャりと天上が(歪み)、白く殺風景な其処へ、何処まで続くやもしれない(穴)が現れる。

ラブカ「噂をすればじゃな。むう…“正規手順”以外でおいでなすったか。全く相変わらずじゃなあのスライムもどきめ…」

と言い終わった直後から――天上の穴から遠く響いてくるのは、絹を裂くような絶叫(悲鳴)が急速に近付いて来て――



どむっ!

丁度、書記官と少女(あいな)の眼前へ、恐らくはトンデモない高さであろう出現した(穴)を抜けてきれいに膝をついて着地したのは、紺色のローブに古風なスーツ姿の一人の青年と、彼とはやや異なる所属部署を示す様な紺と黒のローブの首根っこを猫か何か様に引っ掴まれて、床に激突するギリギリでストップし、ガタガタ震えた状態で涙目で青褪めている若い女性――多分この部屋の中で唯一の(人)であろう人物。

ラブカ「ヤレヤレ…新人いびりにしても度が過ぎるぞ?ベゼルダ」

ベゼルダ「おやおや、いびりだなんて人聞きの悪い、私は彼女の質問と疑問に応えてあげただけですよ?ラブカ書記官。」

書記官の苦言に飄々とそう返す青年(ベゼルダ)を他所に、ストンと下ろされた彼女(メディナ)…くだんの“後任者”はへたり込みながらも落ち着こうと必死に深呼吸をしている。



≫黒美あいな

4ヶ月前 No.347

混沌 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=SkBYWclB4P



【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東頭村道(中空〜路地裏)/周辺通り/サウザンド仮面】


ーー巨人が消えていく。

跡形も残らない散り際は、どこか儚くて美しいと人外の彼女は感じた。

勿体ないとか、サンプルがとか、晩酌のつまみにしたかったとか、蜂酒飲みたいとか、雑念混じりだが。

ーー尤も、この島で生きるには図太さを持っているくらいが丁度いいのかもしれない。


「ようやく、終わったーーみんな、お疲れ様」


この場の皆に対して労いの言葉をかける。全員に聞こえているかは分からないが、感謝の意を伝えた。罅割れた仮面から覗く左目を細める。疲弊していながらも、達成感に満ちた赤い瞳で空を見上げている。

「ーー意外と優しいのかな」


神父や賞金稼ぎは先に帰るようだ。忠告して去っていく神父を見て、本心か皮肉か分かりにくい感想を口にする。

先ほど使用したナニカーー恐らくは“此方側”に縁のあるものと見受けた。願わくば、彼が人で在ることを祈りつつ見送ることにした。

「ーーああ、どうにかね。流石に、死ぬかと思ったが……人間、死にものぐるいで頑張ればいけるようだ」

気合いで踏ん張って立ちながら答えた。

推定数千トンの巨人に踏まれ、パワードスーツは漏電して機能停止寸前。そんな状態で魔力と電力を集束して雷霆を放つ無茶をやらかした。

常人ならとうに現世からサヨナラしているところだ。だが、パワードスーツと、こんなこともあろうかと鍛え抜いた肉体ーー何よりも、人間離れした執念力のおかげで人体の限界を踏み抜いて立っている。少しずつだが呼吸が整ってきている。

ーーそもそも人間じゃないだろうというツッコミもあるが、それは野暮というものだ。



そんな我が身より命の恩人たる少年の処遇を気にかけたが、どうやら穏便に済ませてもらえるようだ。

「ありがとう、この恩は忘れない!必ず返すと約束するよ!」

また会おう、と声を張り上げて手を振り返す。

声が届いているかは分からないが、戦術機を駆る少年へと返答して別れの挨拶を交わす。彼は島に滞在するといった。縁があれば、また会える。

機体と同時に手を振るという、なかなか器用なことをする彼に感心しつつ見送る。

>ゾーラ、C.M.S.Cウィッチ、セドリック、スパイク >>338 、白銀武 >>339

4ヶ月前 No.348

光子王 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【地球/南米/ノヴァ・プロスペクト/古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊】

自らの足で進んだ方向に聞こえた声が大きくなっていくにつれて確信は深まっていく。
完全に聞き取れる場所まで立ち止まり静かに隠れ潜みながら様子を伺った瞬間
恐らく一般人であれば想像しえる宇宙人の姿がそこに居た。

(リトル・グレイ!!?いや、その可能性は今まで示唆されていたはずだ!)

確かそう呼ばれている有名な地球外生命体あるいは異星人を初めて見たが
古見敦也は動揺することは無い、寧ろ地球外生命体や異星人には更なる警戒心を抱く。
それは降臨者と呼ばれる存在と関わりがあるかも知れない
人類を創造したとされ後に危険性を抱き地球ごと滅ぼそうとした異星人の技術者集団。
宇宙人と呼ばれる存在に対しては彼はその真実を知ったがゆえ
自然と降臨者の尖兵かあるいは滅ぼす為の偵察と警戒心と思考を抱くようになっていた。
此処まで来て今までの出来事から行方不明者はアブダクションされていた、ということを確信するが
リトル・グレイの近くに居る存在に気づく。

(何だ…別の惑星の異星人か?)

骸骨の化け物は見た事もないが、何故か知っている気がした。
理由はわからないが別の惑星の生命体ではないおぞましい何か…
その二人の会話を聞いて取り分がどうとか言っているが
リトル・グレイが気になる言葉を口にする。

「幻…魔…そうか、だがその単語は知っているだがどっちだ?」

幻魔、確かに骸骨の化け物を聞き間違いで出なければそう呼んだ。
しかしなぜかその存在を知っている、記憶喪失だがこういうことだけは何故か覚えている。
その記憶から二つの存在が引っかかった。
一つは過去・現在・未来を通じて宇宙全域の消滅を企てる大宇宙の破壊者の名と
二つは地底に存在する魔物の名前も同じ名前だったはず。
いずれにしてもその二つの共通点は最強最悪の存在であり、人の敵ということ

(宇宙人とそのどちらかの存在かも知れない連中がなぜこんなところに居る?)

前者の存在ならばリトル・グレイはその軍門に下った存在とも言えたがそんな関係には見えない
疑問符しか浮かばず、共通点を見出す為の時間はすぐには浮かばない。
そして二人はコントロールルームかモニタールームらしき部屋に入り屋内が振動を始めた。
くりぬいた様にぽっかりと穴が空いた場所にレールに沿ってそのまますごい速さで上へと進んでコンテナが上へと流れ
その穴は一瞬で閉じて元の状態に戻る。

「消えたのか?それにあの空間は――」

ワームホール系転送技術――自身の見た物が間違いなければ地球ではまだ至っていないテクノロジー。
そんなものを持てるのは高度な知的生命体でなければ不可能、それも現人類より更に高い知性の持ち主でもなければ。
やはり此処はUFOの秘密基地だったのか、だとしても

「普通の秘密基地じゃない気がする、もっと想像を上回る何かをしている」

運び込まれる大量のコンテナ、これが何を意味しているのか?
古見敦也は此処までに至るまで起きていた出来事を合わせて幾つも思考を巡らせてある思考に至る。
しかしそれを考えるといや考えたくは無いがそれが腑に落ちてしまう。

「それを確かめなければまだ引き返せる…か」

もうこれ以上進んだら引き返せないそれも防衛本能から警告し考えとして出ている。
この場から逃げるか?手にデジタルカメラを持って今いるこの場所から装置の写真を撮りながらそれもありだろう
撮影した証拠写真を持ってその先は分からなかったと誤魔化しても咎められない、まずは生きて帰れと隊長命令がある
命令を第一優先とすれば引き際の分岐点になるには違いない。
此処で退くのは普通、とはいえ決断はするまでもなかったが

「いろんな人に協力してもらった以上、俺は最後まで知らなきゃいけない」

失踪者の遺族達は何時までも帰りを待ち続けている
そんな人達に協力してもらい此処に辿り着いたのなら、中途半端に終わるのは失礼に値する。
例えそれが目を覆いたくなる出来事でも彼は知らねばならない。
故に二人組が入った部屋に足を踏み入れた。

>all

【海外の映画で宇宙人の意味不明の行動絡めたホラーみたいな感じだなぁと思ってましたがやっぱりすか】

4ヶ月前 No.349

彩夜 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=SkBYWclB4P

【アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂外部(大聖堂前通り)/

ーー時は遡って幻魔が出現するより前、ハロウィンで賑わう町の片隅を静かに歩く人影があった。

合衆国という事もあって目立たないように気配を抑えている。人混みに紛れても人外と気づかれる可能性は低い。まして、今はハロウィン。彼女の服装なら怪しまれる事なく溶け込むのは容易だろう。


ーー決して、ハロウィンの陽気に浮かれたりはしていない。お菓子欲しい、などと下心は無い。



だが、いざ来てみれば濃厚な魔族と血の臭い、それから、見知った人物の気配がする。ある意味祭りではあるが、趣は違う。血の臭いを辿って着いた先は大聖堂の通りだった。


ーーそして時は今に至る。既に戦闘は終わっていた。


「ーーもう、終わっていたのね。遅れてしまって、ごめんなさい」

長い銀髪をなびかせながら、少女が駆け寄ってきて遅れた事を詫びる。この少女も評議会に所属する紋章官の証であるローブを羽織っており、その下には和服の意匠を取り入れたドレスを着ている。

「ーーご協力感謝……初めまして、私は魔導諸国評議会の監査官で、名前は彩夜。よろしく」

状況から彼が事態解決に協力した事を察して感謝の意を伝える。それから改めて名乗る。


「……お話の続き、どうぞ」

間が悪く話を遮ってしまった事に気付いて、彼に話を続けるように促す。



>ゼノン・エデシア >>341 、カエルム >>342

4ヶ月前 No.350

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_12Q

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/リコンカスターズ他】

古見敦也が足を踏み入れた部屋はやはりモニタールームか何からしく広めの部屋の中には多数のモニターが設置されその前には最初に見たのと同じ様な
と言うか着ている宇宙服らしき物に描かれた文字?の様な物以外全く同じ姿のリトル・グレイが座って何やら操作を行っている。
先ほどの二人組は奥にある特に大きなモニターを眺めていた。そこに映っている光景はある種想像通り。だが最も考えたくない光景。

リトル・グレイ?
「と言う訳でワイ等の取り分を今回は7にしたんで頼むで」

モニター越しに伝えた先にはやはり同じ形のリトル・グレイ。そして四つ足の化け物があくせく動いていた。そしてそこにあるのは…吊り下げられた"何か"
リトルグレイと四足の化け物のサイズから計算すると丁度人間ほどのサイズのまるで冷凍食品の様な真空パックが無数に吊り下げられていた。
そしてそのパックに詰められた物体はレールに吊り下げられて移動を始め、先ほど見たコンテナに次々と収められていき、梱包されたコンテナは仕分けされ
先ほど見たコンテナ側のレーンともう一つ地下に伸びるレーンへと運ばれていく。中身さえ見なければ冷凍食品の工場の様だ。だがその中身も直ぐに判明する。
どうやら"検品"に引っかかった真空パックは自動的に機械で弾かれる様で、乱暴に吊り下げられた状態から落され落ちた物を四足の化け物が運んでいく。
その時…真空パックが開いて出た中身は間違いなく人間の頭と手だった。生きているのか死んでいるのか…それは分からないがぐったりとして動く気配はない。
つまり先ほどから見ていたコンテナの中身は全て人間。そう考えて間違いはないだろう。まだ手段は不明だがこのリトル・グレイ型宇宙人?と骸骨の化け物は
人間の取引しているのだ。ここに見えているだけのコンテナや真空パックだけで相当な数があると言う事は之が行方不明者の成れの果てと言う事か。

宇宙人?
「なんやにーちゃん何かあったんか?こっちに"人間"が来るのは珍しいなぁ」
骸骨の化け物?
「まぁ連中が人間と言うにはワシ等の定義からすると怪しい物があるがな…でムシケラ貴様は何の様で来た」

古見敦也の入室に気づいたリトル・グレイ型宇宙人?と骸骨の化け物は振り返って問いかける。今の所即敵とみなしている訳ではなさそうだ。
恐らくここに関係者以外が入る事は想定していないのだろう。だが別を言えばこの口ぶりから"人間の関係者"が居る事は推測出来る。と言っても
古見敦也は純粋な人間だろうから余程上手く誤魔化さない限り直ぐにボロが出るだろう。


> 古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊


【確かに怪談と言うよりはホラーSFと言う感じですよね。元ネタに至っては宇宙人の方はホラーですらありませんし】

4ヶ月前 No.351

PEUドイツ/ベルカ連邦海軍所属W.F @izuma☆VNvX9naPtFo ★HhCfmmMzXU_Twa

【地球/ユーラシア大陸/欧州戦線/虹の霧※エイプスコンサート/シャルンホルスト(艤装顕現)、ゲダツ】

シャルンホルスト「――もう一度問う。何を知っている?私とあの娘(ヲ級)について」

ある意味で言えば官憲の捕縛術宜しく(“艦娘/W.F”特有の生き物離れした怪力も多々影響しているが)、自分の事を浮遊物か何かと勘違いしてしがみつき、その正体を知って慌てて放して逃げ出そうとする妙な髪形の大男を己が身を以って拘束、何やら此方の事…そして彼女(ヲ級)の事を指して言い掛けた言葉があったらしい。問い質すために再度そう質問を投げ掛けながら―半ば締め上げかけている。

と、先程の言葉に――やはり彼女(ヲ級)の方も何か引っ掛かったらしく…思わず詰め寄らんとするが

シャルンホルスト「Beweg dich nicht!(動くな!)」

DODON!!

ほぼ同時の副砲の斉射は轟音と共に精密さながら、ギリギリのライン(至近弾)で彼女(ヲ級)の周囲に猛烈な砲撃の白い飛沫を上げ――警告を示す。

警戒そのものは絶えていないらしく。射抜く様な虚ろさの中に容赦の無さを秘めている様な、死線を潜り抜けて来た(兵器/軍人)特有の底冷えする様な冷たい一瞥をヲ級へ向けて――再びそのままの表情で件の大男(ゲダツ)に向き直り海上即席尋問の続きをせんとするが

シャルンホルスト「…?」

ゲダツ「ンンンンー!ンン!ンンン!!(否、別にそういうつもりではない!――この辺の水温は低くて凍えそうで)」

どうやら大男自身は考え方を変えたらしい。あろう事か拘束されている状態から逆に彼女自身を強く鯖折りでもする様に締め上げる。実際、この(海)の水温は場所が場所なだけにかなり低めである――大男(ゲダツ)自身としては相手(シャルンホルスト)からの尋問紛いの拘束から抜け出せずに困っているのは間違い無いものの、心底冷え切った自分自身の体温調節を丁度良い体温の彼女(シャルンホルスト)を使ってやっている訳である(幽霊扱いしている割に抜け目が無いが…それに加えてあわよくば鯖折りして逆襲を掛けた上で怯ませて逃げ出す算段だったりもする)…が、そもそも頑強さから人とは色々と異なる存在(艦娘)故にその辺の小細工は通じなかったらしい。

シャルンホルスト「…唇を噛んだままで何をしている?」

ゲダツ「はっうっかり…ええい余計な御世話だ。とっとと放せ船幽霊め!――貴様ら、おれを覚えていないという訳か?―其処の青白いの(ヲ級)も、如何にもな癖に足がついてるお前(シャルンホルスト)も…何時ぞやおれを深海に引き込もうと…」

――



其処まで聞いて、靄のかかっていた奇妙な記憶の空白が色付き始める。

ドボンッ!

まんま抱きかかえる形でがっちりと拘束していた大男(ゲダツ)を不意に手放し、海面に落しながら……彼女はほんの少し、少しだけ――過去の事を思いだし始めてきていた。

シャルンホルスト「…私はあの時、この男(ゲダツ)と…それから君(ヲ級)と――此処ではない何処かで出会った。」

――向けられていた副砲の砲身が…彼女(ヲ級)から自然と逸れる。

≫空母ヲ級

4ヶ月前 No.352

嶽丸 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=25Q2sdcr0r

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東頭村道(路地裏)/建物(伽藍の堂内)/嶽丸】


「過酷だからこそ、生きる為に逞しく……これも一つの弱肉強食という事ですね」



まだ全てを見て来た訳ではないが、橙子の話を聞いて得た情報をまとめた感想を述べた。嶽丸自身、物心つく前から山暮らしだった身だ。故に過酷な土地で暮らす事について呑み込みやすいのだろう。尤も、彼が生まれた土地よりも、この島は混沌と未知に溢れているようだが。

ただ、慣れ過ぎているが故に警戒心が薄れてしまう恐れもあると嶽丸は自省している。慢心はダメ、ゼッタイ。まだ己には足らぬものが多い。


「前の持ち主の方は、危険性を理解していたのですね。それを手放すとは余程のーー失礼、詮索し過ぎました」

前の持ち主の話を聞いて深入りしそうになり、我に返って詫びる。

「ご無理なさらず……あまり柳行李には触れない方が良いかもしれません」


ルビーの様子を見た後、改めて柳行李を見やる。知識では専門家である橙子に及ばないが、それでも中に在る物には何らかの意思があると推測した。そのナニカは、箱を開けたくなるように働きかけているのだろうと。

ーー嶽丸は思った。まるで、いつぞや旅の途中で聞いたパンドラの匣のようだ、と。

あるいは、と別の箱の話が脳裏に浮かんだが振り払う。この手合いの話は良くないものが多い。鬼の身でさえ怖気を感じてしまう。


「わかりました。ありがとうございます。ではーールビー?」

期限には余裕があると聞いて安堵する。とはいえ、のんびりと構える気はない。これ以上ルビーに悪影響が出るのは望まない。彼女が落ち着いてから向かおうと考えていたーーが、それより先にルビーの方が動いた。嶽丸の感情が揺れ動いた。

どうやら、ルビーを読み誤っていた。彼女は負けん気が強い気質のようだ。記憶を失っても芯の強さを持っているのだと改めて感じた。

ーーやはり、旅はいい。別れの方が多いけれど、こうして出会いがある。永い生の中で経験を得たと思っても、また新しいことに巡り合える感動がある。あるいは、まだ己は未熟なのかもしれない。

「待ってください、ルビー!ーーでは、橙子殿。行って参ります!」

考えている間にも、ルビーは大きな柳行李を抱えて出かけようとしていた。あの体のどこに、そんな力が秘められているのかと驚きと感心を禁じえない。

挨拶を済ませてから慌ててルビーを追いかけていく。

それにしても、空から降って来たルビーを助けて以来、彼女には驚かされてばかりだ。どうも、自分は振り回されやすい気質のようだ。

ーー何故だろうか、以前にも似たような経験をした気がする。だから、なのだろうか。空から女性が降って(落ちて)来るというあり得ない事に既視感を覚えたり、奇妙な縁を感じてしまうのは。


ーー気を取り直して外へ意識を向ける。通りの方は静まり返っている。どうやら怪異騒ぎは解決したらしい。人の気配は少ないが、それは面倒に巻き込まれる可能性が少ない事を意味する。油断は出来ないが、心配事が減ったのはありがたいと感謝する。


>蒼崎橙子、ルビー・ローズ >>345, (東区ALL)

4ヶ月前 No.353

ケース・オレンジ(”掃き溜め”にて) @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

【アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂外部(大聖堂前通り)/ゼノン・エデシア「」、アルカナ28<オペレーター>、???×多数】


<A.R.M.T(Auto Recognition Machine Translation※自動認識機械化翻訳)、いわゆる魔導と科学技術の併せ業です。閲覧者の根底認識を汲み取って適切な選出言語体へ変換・出力します。“システム・パランティア”のささやかな応用例とでも――申し訳ありません、私の権限だとこれ以上は規定違反になりますので。>

物珍しそうな様子で表示・視界投影された自動翻訳資料を見遣る彼(カエルム)へ何時もの様子で分かり易く説明をしていきつつも途中で言葉を止めて置く。現状“現地協力者”であるカエルムへ必要に応じた情報提供は行うとしていたが、(喋り過ぎ)も抑制しなければならないだろう。しかしながらこうやって誰かに何かを説明するのはとても楽しい事だ。――そういう用途のアンドロイド故に職務に喜びを持つのも

と、次に彼が呟いた言葉に対しては

<ええ“魔族”と一言で言い表しても、様々なモノが存在しますからね。――我々もその総てを把握している訳では無いですが>

“魔族”に限らずとも、世界はまだまだ驚異と不可思議に満ち溢れている。

それもこの(基底現実)でさえ、その総てを網羅する事など殆ど不可能に近い程のモノであるというのだから、――その範囲を(次元世界)、そして其れにも当て嵌らない様な(異世界)に適応しようモノならば、満点の星空に浮かぶ無数の星々よりも遥かに多いと言うべきか。

“傘の厚さは心許ないのに、降り注ぐ豪雨は土砂降りを通り越して鋭い氷柱に成りつつある”

“評議会”のある高官がそんな比喩を口にしていた事をふと彼女は思い出す。――敗北を運命付けられた遅滞戦闘を足掻きながら続けているとでも現すと分かり易い。何せ解決するなり、排除するなり、収容するなり、共存するなり、遍く種族や存在が利害や立場を超え共通の理念の元で巨大な次元間国家機関のソレを立ち上げあらゆる手段を以って

いずれ訪れるであろう『その刻』に備える。

―――物思いをするアンドロイドもちゃんちゃら面白可笑しなモノだと、少し皮肉気な表情を一瞬浮かべて

<御知り合いに“そういう方(ジャンヌ)”もいらっしゃるんですか。魔女で腕っ節も御立ちになるのなら生徒の皆さんも安心ですね!>

なんだか突っ込みどころしか無い様な反応であるが、それを言い放ったオペレーターアンドロイド(アルカナ28)は屈託の無い笑みを浮かべている――と

シャンッ…

クレイモアを軽く振るい付着していた造魔(ゾルム)の血を飛ばしつつ…先ほど滅多刺しにされてボロボロになっていたが何時の間にか(自然修復)している濃紺のローブを引っさげながら、彼女(ゼノン)に斬り裂かれた異形の兵(ゾルム)の屍が自然消滅(蒸発する様な様子)していく中で、先のカエルムからの返事に成る程ね、と頷きながら

「ココ(掃き溜め)の住人って訳か、ま 後ろめたい過去なり何なりある手合いは今の世の中じゃ少なくないだろうしね。(仕事)は詮索はしないさ―――友人がいるんなら尚更気になるんだろうけど」


そうしてる内に、くだんの(増援)の件で此処へやって来た御同業――時期が時期なので誤魔化せて来たのかもしれないが…場所が場所なだけに

<最寄りの人員は貴女でしたかMiss.サヤ、御苦労様です。>

「おや?増援ってアンタだったの、サヤちゃん――コレは万人力だねぇ…ん?あー大丈夫大丈夫謝んなくても、別にオハナシの腰は折っちゃいないからさ。」

―彼女(彩夜)

実際はとんでもない実力者なのだが、この猫の手も恐らく借りたくなっていくであろう異常事態に対しては有り難い援軍だ。本人としては少々名乗り出たタイミングに気を遣っているらしい。

何というかその辺に関しては気にし過ぎてるきらいもしなくもない。


「とにかく、人は揃った訳だ…で、君(カエルム)からの質問だけど、人の子を媒介にして(こちら側)に顕現してくる(魔界の住人)ねぇ…―――わたしらが追ってる(対象)とは多分無関係だとは思うんだけど、ひょっとしたら“異界の門”って奴の影響かもしんないね。ソレ、その(天使)ってのが言う様に――この世界はハッキリ言って(異常)なのさ。陳腐な言い方をするなら(可能性の坩堝)とでも言うべきかな?起きる筈の事が起きず、起きない筈の事が起きる――バランスが崩れてるって言うのは言い得て妙だねぇ―最近は“ずれ”がかなり顕著だしさ。」

と答えつつ…


「さっきの造魔(幻魔)にしたって、縁もゆかりも無いこんなトコで出て来る時点でかなりきな臭くなって来た気がする。」

<!?…再度空間転移反応、魔力集束が複数個所で確認出来ました。座標を表示します!>

「って言った傍からかい!」

周囲に先ほどと同じ空間転移の(歪み)が発生、今度は丁度通りを挟んで二方向から囲む様な配置で出現するのは…

(バズー)と呼称される分厚い鉈を手にした小柄ながら鋭い大顎と背部のトゲが特徴的な下等幻魔、とその小規模な幻魔兵の群れを率いる大斧と段平で武装し独特の鎧を身に着けた(オオワッシャ)と呼ばれる足軽大将めいた下位ながらも上位互換の一回り大きな幻魔。

数は凡そ60

「まるでわたしらを試してるみたいだね?…良いよ。御希望に応えてあげるさ。――来て早速で悪いけどサヤちゃん、この連中の相手をやるとしようか。優男のイケメン一人と儚げ美女と可憐でいたいけな美少女二人の相手だからって嘗めてちゃ痛い目みるぞってね!」

<……人為的な可能性も否定出来ませんので此方は転移パターンの解析を行います。>

――更に空間転移が起きて、丁度カエルムの居る位置、建物上部にも6体ほどの(バズー)が現れ、内2体がアルマジロの様に体躯を丸めて高速前転でもする様に猛スピードで鋭利なトゲ付の回転タイヤと化して、彼(カエルム)を轢き裂かんと転がり体当たりを仕掛け始めた。

地上の多数のソレラも鉈や大斧を手に斬りかかり、もしくは丸まって高速で転がりながら襲い掛かってくる。


≫カエルム、彩夜

3ヶ月前 No.354

レイレナード離反部隊+星奈 @voltexfbk ★1DXVdHzeIP_M0e

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東区・空母「アストライア」/鈴初瀬 星奈、シュープリス01】

「……んっ」

星奈が目を覚ました時は、無機質、とはいえ少し生活感のある部屋のベッドの上で寝ていた。
魔法力を使いきったからか体が重く感じ、彼女は少し苦しそうに起き上がった。

横には同僚(シュープリス01)が静かに座りながら寝ていた。
寝息はあまり聞こえない。

「何が起きてるの……」

星奈は立ち上がりながらも自らが持っていた小型の端末を使い、ネットへと接続、情報を集める。
そこには、「レイレナード、日本への本格侵攻」という見出しのニュースの中身が映っていた。
初めて見る人同士の戦争。だが彼女は侵攻作戦に参加していない。何も知らされていない。

何故だろうと思った星奈は瞳を伏せ、防衛にあたっている日本の軍隊に祈りをささげた。
そして、空母「アストライア」が離反した理由も、何となくわかった。

>>(東区all)

【一旦これで切ります(?)】

3ヶ月前 No.355

Lumen Sage @makita ★Android=1ZJoxJicBJ

【 アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂付近屋上/カエルム(ルーメンの賢者正装) 】


 不思議なテクノロジーだと思ったが、部外者の私にアルカナの発言できる範囲内の情報によれば魔導と科学の融合によるものとのことであった。神文字が一瞬見えた気もしたが、あながち実際に表示された可能性もあるのだろうと想像できるような代物だ。
 システム・パランティアなるものが分からないものの、それ以上相手から聞き出そうというのも酷だろうと、適当に流す。

「教育上よろしくないことばかりやっている魔女だが、ボディーガードとしては確かに優秀だろう」

 ジャンヌという魔女が学校の教師をしているという正直どうでもいい話に反応したアルカナに、私も冗談めいた返事で返した。アルカナの立場上、相手の言動に逐次反応するようになっているのであろうが、多分彼女もふざけているのであろう。

 そして、此方にエデシアから返事が返ってくるなり一戦を終えた彼女を見下ろした。すると丁度、エデシアと同じローブを纏った髪色まで同じの少女が彼女に駆け寄って遅れてしまったことを詫びる姿が入ってくる。
 エデシアの妹だろうか? そんなことを勝手に考えていると、少女は魔導諸国評議会の監査官であることと彩夜という名であることを告げた。協力を感謝するという彼女に私は小さく笑う。

「私は高みの見物をしていただけだ。名前はカエルム・デラ・スペランツァ……まあカエルムと呼んでくれ」

 こちらも自己紹介を済ませると相手から話を続けても良いと言われたため、それに甘えて今回の異常事態に関するエデシアの考察に対して応える。

「何があろうとも、悪い子には容赦なくお仕置きをするというのが、“コッチの世界”のお決まりみたいなものだから、まあその通りに対処させて貰うけどな」

 悪魔や神々をも相手に戦ってきた自信からか、特にコレといった恐れを見せることなく眼鏡の奥を光らせた。
 なんだかんだあり人間の身で地獄にまで赴いた経験があるため肝が据わってきたことは自分自身感じていることである。

「しつこさは天使に負けていないな。……さて、ショータイムと行くか」

 そうこうしているうちに新しい幻魔が現れたようで、スペスとカリタスの二丁拳銃を召喚し戦闘に備える。彼らとは初戦闘になるが、いったいどのようなものなのか。

「……!」

 ――と突然、上方に気配を察知したと同時に高速回転して迫り来る敵。その攻撃を紙一重で回避して自身も上空へと跳躍すれば、時間が止まった状態で思い切り二体の“トゲトゲボール”を他の敵の方目掛けて蹴飛ばした。
 光陰術が解けたときには地上へと着地し、地上組に参戦する形で残りの敵を二丁拳銃で牽制する。


>エデシア、彩夜

3ヶ月前 No.356

空母ヲ級 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=25Q2sdcr0r

【地球/ユーラシア大陸/欧州戦線/虹の霧※エイプスコンサート/空母ヲ級】


「ーーーーッ!?」

近寄ろうとした次の瞬間、危険を察知して身構える。霧の海に轟音が響き渡り、周囲に白い飛沫が上がる。少しでもズレていた直撃していた。これは明らかに警告だと分かる。

突然の出来事に驚きを隠せない。冷静に考えてみれば、艦娘にとって自分達は敵対する立場。彼女の警告は当然の判断だと理解出来る。

それでも、心が受け止めきれない。まだ記憶は不確かだけど、短い間でも通じ合えた大切な人が敵意を向けた。信じられないと動揺を抑えきれない、がーーこれしきのことでは折れる訳にはいかない。ようやく出会えた、大切な人かもしれない二人。あと少しで思い出せる。

何かを決意して、杖を艤装から生えた触手に預けた。

「ーーヲッ!」

ーー自分の両頬を張って気合いを入れる。頬が赤みを帯びて、じわりと痛みが広がって涙を浮かべる。それでも構わず、真っ直ぐと二人を見る。逃げないで向き合うと心に決めた。

暫く様子を見ていると、動いたのは大男の方だった。急に彼女の体を締め上げ始めた。何を言っているか食いしばっていて分からないが、水面から離れようとしているように見えた。


「船幽霊ーー」


彼女が問い質すと、ようやく大男が口を開いた。彼が語り出したのは、遠い海での出来事だった。まるで、欠けていたパズルのピースが埋まるかのように、記憶が鮮やかに色づいていく。

「アッ……」

そこで彼女が大男を手放してしまい、海に落としてしまった。しかし、それに構わず彼女は話し始めた。遠い海での記憶を。

此方に向けられた副砲が下りた。

「ウン、此処ジャナイ、遠イ海……貴方ヤ彼ト、其処デ、出会ッタ……」

真っ直ぐに見つめながら答える。糸を辿るように、遠い日の記憶を思い出しながら。

「ーーシャル……思イ、出シタノ?」

>シャルンホルスト、ゲダツ >>352

3ヶ月前 No.357

PEUドイツ/ベルカ連邦海軍所属W.F @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

【地球/ユーラシア大陸/欧州戦線/虹の霧※エイプスコンサート/シャルンホルスト(艤装顕現)、ゲダツ、???→潜水ヨ級】


シャルンホルスト「……思い出せた。けれど――今の君と私は“敵”同士だ。」

向けられた副砲の照準は彼女(ヲ級)から逸らされているが、―僚艦内や姉妹艦の間でも機械的に任務と己が属する軍と職務への忠誠に実直なW.F(艦娘)として定評のある者故の躊躇と――何処か懐かしく、温かみのある再会の喜びとが混ざり合い。その胸中は複雑なモノになっていた。当初の驚きを秘めた表情は、再び何処か哀しみと微かな虚ろさを含めた陰鬱なモノへと戻り…俯いた顔を上げ

シャルンホルスト「思い出も、懐かしさも撃ち壊してしまえればいっそ気が楽かも知れない。…私はあの時の私のままだ、更に随分と酷く手を血で染めあげてしまっているけれど――君は(あの時)と“同じ”君なんだね?ヲキュウ」

再び見せた表情は――微かながらも微笑んでいる様にも見えた。

――

一方で、空気の読めてないのは相変わらずなもう一人の場違いな迷い人――異世界の神官たる、煩わしい頭(スパイダーヘアー)に黒装束な…もとい元神官、現番頭(だった)筈のおかしな大男は、二人の人ならざる少女が佇み向かい合うこの濃霧漂う音一つ聴こえない…異界と化したこの(虹の霧)の大海へとこっそり逃がれんと試みる。

ゲダツ「な…なんだか分からんが、幽霊は幽霊同士仲良くしているがいい。おれは生憎(生者)なのでな。お暇させて貰う!へそ。」

そうボソリと呟きながら何故か背泳ぎでスイスイと進み始めたのは良いが…


トントン


ゲダツ「む…はうっ!?」

ちょうど死角になっている箇所、自分の進攻方向…の海中から誰かに背を小突かれた感触…慌てて背泳ぎから平泳ぎに姿勢を変えた大男だったが…反転した際にその小突いた相手が海面に顔を出したのと至近距離で鉢合わせする羽目に合う。

この仄暗い霧の海と出来過ぎな位に雰囲気に合っている濡れた長い黒髪と、――彼女達(深海棲艦)共通の特徴である血の気の少ない白い肌。そして青白く輝く不気味な光を放つ片目。

ちゃぷん

潜水ヨ級「ヨッ!」

ゲダツ「がっ…!?」

ガクッぶくぶくぶくぶく

潜水ヨ級「…オット」

なにぶん間という物が悪かった。

泡を吹きながら失神した大男がそのまま沈みそうになるのを、この新たに現れた(深海棲艦)は、手際よく受け止めて取り合えず顔が海面に浸からない様に器用に固定しつつ――少々困った様な様子で首を傾げつつ

ガコンッ

シャルンホルスト「…………………」

既に察知していた艦娘(シャルンホルスト)が無言で砲を向けて来るのに対して

潜水ヨ級「チョッ…チョット待テ。ソチラト戦ウ気ハナイシ、コノ人間ヲドウコウスル気モナイ!」

と慌てて弁解しつつ

潜水ヨ級「――二人トモ“魔女ノ唄”ヲ聴イタノダロウ?…ナラ―――大丈夫ダ。此処デ立チ話モナンダカラ、落チ着イテ話セル場所ヲ知ッテル――其処ヘ行コウ、アタシガ案内スル。」

と、割と流暢にそう話しながら、駆逐系にも似たシェル状の艤装の広報へプカプカ浮いたままの大男(ゲダツ)を引っ掛けて曳航しつつ浮上したまま移動を始める。

シャルンホルスト「……着いて行くしかなさそうだ。」



≫空母ヲ級

3ヶ月前 No.358

幽玄と夢幻の島/はじめてのおつかい @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東頭村道(路地裏)→道路上/建物(伽藍の堂内)→移動開始/(蒼崎橙子)、ルビー・ローズ、C.M.S.Cオペレーター(警邏兵)】

橙子「あぁ…気を付けて―――――そして、楽しんで来ると良い。」

挨拶一つ残して、先走って行った少女(ルビー)を追いかけて行く何かと苦労の絶えなさそうな彼(嶽丸)の後姿を見届けながら、燻った赤髪の女人形師(魔術師)はその進行方向に限り無く続く無秩序な高層建築の隙間から見える青空を見据えていた。

橙子「“可能性の因子”は巡りめく、とりわけこんな界隈じゃ当然…か」

(揮発性)が高すぎるのも考え物だが…と奇妙な喩えをごちながら、その視線は随分と(遠く)を視ている様にも見える。

――



何時もの――恐らくは(本来の彼女)と同じく意気揚々と気分を盛り上げてくだんの配達物(柳行李)を担いで早速裏路地を駆け抜け通りに飛び出し掛けた矢先、慌てて道角で急ブレーキを掛けて立ち止まる彼女(ルビー)、恐らく後方から追い付く形の彼(嶽丸)から見たら彼女の挙動は不自然に見えたかもしれない。

ルビー「…あれって」

―道角から伺う彼女の視線の先には、まばらながらつい先ほどまで戦闘が行われていた通りを行き来する通行人と…遠隔操作式機銃(RWS)を積んだ軽装甲車一両と6名編成ほどのPMCのオペレーターが併設している簡単な検問があった。オプションをゴテゴテ取り付けたベクターR5アサルトライフルを手にしたいかにも柄の悪そうな市街戦装備のC.M.S.Cのオペレーター(傭兵)が簡単ながらも所持品のチェックをしている。――問題はその所持品確認のやり方だ、カバンであれ大荷物であれ、少なくとも(直接開けて)中身をチェックしているのだ。


C.M.S.CオペレーターA「全く、規則とは言え無駄な検問だよな?―抜け道なんてそこ等にあるんだぜ?」


C.M.S.CオペレーターB「文句なら俺たちの会社の契約先(国連)に言うべきだな。――騒動に乗じて(おかしな物)が大っぴらに流れるのを警戒してるんだろ。(こんな島)なら十分有り得る話だ。」


―今し方運んでいる物がモノだけに、あのやり方で(チェック)されたら一発でアウトなのは言うまでも無い。


ルビー「かと言ってこの通りを進む以外だと…悪目立ちしちゃいそうだし。――どうしよっかタケマルさん。」


自分や彼(嶽丸)の身体能力なら――建築物を足場に飛び越してしまう事も出来なくは無いのだが――それはそれで目立ちがちだ。しかもよく見ると中空にもヘンテコな無人ドローン(スライダーUCAV)が巡航している。

最初のちょっとした難関だが…果たして


≫嶽丸、(東区ALL)

3ヶ月前 No.359

混沌 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=25Q2sdcr0r

【地球外/別次元エリア/第五伏魔封離領域/特別独房/黒美あいな】

黒美あいな(以降、あいなと表記)「ご、ごめんなさい……」

おどかすような書記官の仕草に怯えて謝る。それから、恐る恐る後ろを振り向いて誰もいない事を確認してから向き直る。

議長は彼女が短い生涯で出会った中で知る限り数少ない良識な大人である。そんな彼女に懐いているが、同時に、その逆鱗に触れる事を恐れている人物でもある。その割に迂闊ではあるが。


□□□□□□「慎重派過ぎて足場を壊すなんて本末転倒ーーまあ、そんな厄介な相手を敵に回した大馬鹿の言えた台詞じゃないけどね。

ーーいやあ、チキンレースで引けなくなって奈落に真っ逆さま。 テーブルトークRPGに例えるなら、シナリオの黒幕がクライマックスのシーンでサイコロを振ってファンブルを出してしまった……その末路がKO・NO・ZA・MAさ。

あーあ、これじゃあ人間の事を笑えないねえ」

もう一人の彼女も答える。ただ、明らかに自虐的で言動にキレがない。まるで、悪戯が暴かれた幼子のように動揺している。演技のようにも見えるが、何割かは本音も含まれているようだ。

実際、愉しみを優先するあまり詰めを誤ってしまい、致命的な“うっかり”をやらかした。

ーーまるで、好奇心で冒涜的な知識に触れて破滅した探索者のように。皮肉にも、彼女が玩弄してきた人間達と同じ破滅という末路を味わったのである。


尤も、この生活に馴染んでいる辺り、彼女達も大概であるが。


あいな「僕も、おじいちゃんの時計が好きー!チクタク、チクタク、音楽みたいで楽しいの」

無邪気に笑顔を見せながら彼女は答える。両者の意識が出る場合、負の感情は中身の方が引き受けているのも大きい。

何より、憑代の彼女が生きてきた環境を考えると、書記官の持つ時計の音を心地良く感じてもおかしくはない。

□□□□□□「ああ、文明の進歩は否定しない。便利だと認めるが、いささか味気ない。本もそうだ。電子書籍も便利だけど、指でページをめくる感触、匂いは紙の本でなければ味わえない。異論は認めるよ。

ーーそれに、いざという時はアナクロの方が役に立つからね」

方向性は異なるが、書記官の言葉に同意を示す。さらりと本の購読を希望する理由も答えている。間違いなく邪悪な存在であるが、このように人間味も持ち合わせているのが彼女だ。

尤も、この書記官だからというのもあるかもしれないが。

あいな「ーーなあに?」

□□□□□□「親方、空から女の子がーーってヤツかな?」

キョトンとする憑代と、分かった上で惚けた反応をする中身。


「「ーーーーーー」」

その女性を見た彼女達の動きが一瞬だけ止まる。どちらの精神も、女性に対して驚きを示している。


あいな「……おねえさん、大丈夫?」


我に返って怯えている女性を見て気遣う。初対面ではあるが、警戒せずに女性を見上げる。


□□□□□□「全く……まるで、冒涜的な知識に触れて精神(こころ)を蝕まれた探索者みたいに怯えているじゃないか。なかなかイイ趣味してるようだね」

女性を気遣いつつ、愉しむように青年をたしなめる。とはいえ、賞賛も含んでいるようだが。


>ラブカ・コルベウス、ベゼルダ・カンク、メディナ・アスタロッド >>347

3ヶ月前 No.360

C.M.S.C 3st witch Squadron/C.M.S.C海上拠点トォウテ @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

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3ヶ月前 No.361

彩夜 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=25Q2sdcr0r

【アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂外部(大聖堂前通り)/彩夜】


「ええ。貴方もお疲れ様、ニハちゃん」

労いの言葉をかけるオペレーターアンドロイドに向き直り、微笑み返してあだ名を呼ぶ。

ーー何故、彼女をそう呼ぶのか。それは、アルカナ28という名前だけでは味気ない、と感じた彩夜なりに知恵を絞り出して考えたのである。


ネーミングセンスが独特であるが、彩夜なりに歩み寄る姿勢を示している。


「うん、私が来た。ゼノ……お姉ちゃん」

久々に会う相手に対して気分が高揚し、機嫌が良い猫のように甘えてしまう。

「邪魔じゃ、なかった……よかった」

どうやら問題はないようだと安堵した。基本マイペースな彩夜だが、彼女なりに周りの雰囲気を読もうとして失敗したようだ。


とんでもない実力者で知られる彼女も、その素顔は割と不器用なのである。


「カエルム、ね……ん、覚えた。よろしく」


反芻するように相手の名前を呼び、嬉しそうに笑顔を見せた。彼の纏う気配は清浄ではあるが、不思議と心地よく感じる。


両者に対して外見相応の反応を示す。

これでも、かつては“銀翼公”と呼ばれていた上位吸血鬼で、とんでもない実力者であるーーだいぶ、俗世に染まってはいるが。それでも、全盛の頃より上を目指そうとしている。

それでも、生きた年数と経験ではエデシアやカエルムの方が上ではあるが。


「ええ、門の影響の可能性が高い。明らかに異常、何か大きな災厄の前触れ、か……」

と簡潔に考えを述べた。実際、既に起きているような状態だが。だが、それすらも余波に過ぎないとしたらーー

「ーーフラグ、立った」

周囲の空間が歪み、幻魔の群れが姿を現した。


「戦闘データを得る為、かも……ん、綺麗な花には棘があるって思い知らせてあげる」


エデシアの言葉に頷いて答え、ローブの下から腰に帯びたブロードソードを抜いて構える。


「造魔までいるなんて……サンプルとか必要かしら?」

幻魔のうち名のある高等幻魔、特に造魔の開発者は既に滅ぼされた筈だ。まだ生き残りが居たのか、あるいはーー

調べれば何か分かるかもしれないと考え、アルカナ28に問いかける。

尤も、造魔の製法を知っている、というより気づいている為、複雑な感情を抱いているが。

「誘いに乗るのも一つの手。むしろ見せつけてあげましょう」

自分達を敵に回した事を後悔させてやる、と言わんばかりに七色に偏光する瞳を向け、口元に笑みを浮かべる。


「お見事。次は、私ーー」


先に動いたカエルムの華麗な技に感嘆し、それに続こうと地上の敵を見据える。空いた左手を翳すと、大気中の水分が集まって複数の氷塊を形成する。それらを魔力で加速させ、次々と幻魔兵の群れ目掛けて機銃掃射の如く撃ち出す。



>エデシア、アルカナ28 >>354 、カエルム >>356

3ヶ月前 No.362

光子王 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【地球/南米/ノヴァ・プロスペクト/古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊】

真空パックの中身が見て、古見敦也は驚かず寧ろ予想通りの最悪な想像が目前に写る。
そして驚愕するが無く傍から見れば、呆然と立ち尽くすように見えるが俯き、表情は読み取れない。
リトル・グレイと骸骨の化け物の答えに対して

「分からない…かつての持っていた記憶に関係する物が見つかるんじゃないかって辿って来た」

嘘とも本当取れないような言葉を吐いて答えるが何かの感情を必死で抑えている。
震えて手を震わせているが、もしかして恐怖や怯えを感じているのかもしれない
無理も無い普通の人間ならば耐える事などは出来ない、得体の知れない連中が目の前で本来人だった物を――
理解できないのが普通だろう、普通ならば

「セレーネの連中が此処に居ると!!……だが居たのはグレイ型宇宙人…よくわからん喋る化け物が居た」

セレーネ、確かにそう敦也は大声で喚く様に口にするがこの単語にグレイと幻魔と呼ばれた化け物がどう反応するのかを見ているようにも見える。

「お前等はなんだ?答えないなら国連やAFTAが黙ってないぞ」

震えながら敦也が彼らに敢えて答えないであろう相手の正体を問う。
もちろん素直に答えるとは思っていない、これを二人組がどう捉えるのか
しかし彼に付いて何も知らなければ迷い込んだか収容された者にしか見えないだろう



【ホラーSFで良いんですかね、そう言われれば確かにそうですね…元ネタって何かあるんですか?】

3ヶ月前 No.363

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_Ekb

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/リコンカスターズ他】

古見敦也の言葉を受けて両人外は大きくそしてギョロリとした両目をニィっと笑わせる。どうやら正体について感づかれたらしい。

骸骨の化け物
「ワシ等を知らんと言う事は侵入者か。やれやれ連中から取引を持ちかけた割に雑な仕事をしてくれるな」
クリプトン(リトル・グレイ)
「ワイか?ワイはクリプト星からやって来たクリプト237や。よろしゅーな…って挨拶しとる場合かー!殴り込みや!」

リトル・グレイ型の方は案外普通に答えた(上に一人で乗り突っ込みまでした)が直ぐに態度を変えて怒鳴り、
近くに居た他のクリプトン達と共に腰にぶら下げていた光線銃らしき兵器を構えている。骸骨の化け物方は自分一人で納得していると言った様子。
恐らく古見敦也等の侵入は施設全体に伝わっただろう。此処に居るのはクリプト星人を自称するリトルグレイが12匹。
手にはいかにもそれらしい光線銃の様な物を握っている。そして骸骨の化け物…

ギルデンスタン(骸骨の化け物)
「だがイキのいいムシケラは歓迎するぞ。何せここに送られるのはこの宇宙猿(クリプトン)がさらって来たデクばかりだから素材としては良いが
新鮮さと活力に欠けるふふふ…喜べムシケラよ幻魔界一の科学者であるワシ。ギルデンスタンが直々に貴様を新しい息子の素材にしてやろう」

一人納得しているかと思いきや急に芝居がかった笑い声をあげて此方も簡単に正体を明かす。古見敦也は「幻魔」と言うキーワードについて二つアタリをつけた
がどうやら正解は宇宙では無くこの星の地下に広がる空洞状の異世界…「魔界」の住人の方の幻魔だった様だ。しかもギルデンスタンとは有名な高等幻魔。
自称する通り造魔と呼ばれる人工的に製造された特殊な幻魔を数多生み出し、遥か昔から人に害をなす存在。だが2004年「パリ襲撃事件」の際にギルデンスタンは
幻魔に滅ぼされし鬼の一族の力を宿す侍。鬼武者達によって滅ぼされた筈。その後幻魔事態人間界で散見される事はあっても組織だった行動は無かったのだが

そもそも連中が言っている事自体真実かどうか確かめる術はない。自称宇宙人と自称死んだはずの幻魔。信じろと言う方が難しい。
だがそうなると目の前に居るのは何かと言う別の問題が出てくる。そして自称二名は人工的に古見敦也等を生かして帰す気はない様だ。
自分の素性を簡単に明らかにしたと言う事はすなわち侵入者を絶対に逃がさないと言う自信の表れなのだろう。両者の間に緊張感が高まる中それは突然起きた
今まで下の「工場」を移していた大型ディスプレイの映像が切り替わり、人型ロボットらしき物が写しだされた。と同時にこの第三者が語り始める。

ハイデン博士
「<<ついにここに入る者が現れたか。私はサミュエル・ハイデン博士元UAC(火星開拓を担っていた巨大企業)で今はセレーネ科学技術省に籍を置いている。
この様な姿だが人間だ。最もテレストリアル(地球生まれ地球育ちの人間を指す言葉)に受けが悪いがね…すまない話が逸れたな。まず私の説明を聞いてほしい
君は行方不明者の捜索に来た国連かそれに類する組織の諜報員なのだろう。AFTAでは無いなFIB(AFTAのCIA等を統合した中央情報局)のエージェントにしては
君はいささか不用心すぎる…また話が逸れたな。まず答えを言おう君が探している行方不明者と大量の失踪者はほぼ全てここ<ノヴァ・プロスペクト>に"いた"
過去形なのは殆ど彼等クリプトンと幻魔達に<引き渡した>からだ。ではなぜそんな事をしたか?当然知りたいだろう。少し長い話になる>>」

ディスプレイに映し出された人物…と言っていいのか。兎に角サミュエル・ハイデン博士を名乗る人物はつらつらと古見等に語り始める。話が長く脱線する辺り
学者や教授"らしい"理屈っぽさと話し好きな感じが良く現れていた。尚検索するとハイデン博士と言う人物は実在した。UAC所属と言うのも間違いはない。
最もUAC火星支部は「とある事故」で消滅し、ハイデン博士自身も行方不明者リスト入りしているのだが…

ハイデン博士
「<<我々はファスト・トラベルやポータル形成等テレポートテクノロジー…簡単に言えば瞬間移動装置を実用化している。地球では珍しい様だが之は事実だ。
そしてそれは単に<移動>するだけでなく時に<繋がる>事がある。そう我々はこの南米の地でポータルを開いた際に彼等…幻魔とクリプトンと出会ってしまった
一方は魔界の住人。もう一方は地球外知的生命体。この接触は基本的に不幸な事態しか起きえない…それは私自身経験済みだ>>」

つまりクリプトンと幻魔は、セレーネ共和国が南米紛争でテレポートテクノロジーを運用中、偶発的に遭遇してしまったというのだ。そしてハイデン博士の
不幸な事態の経験とはUAC火星基地での悲劇の事を指す。過去UACでも連邦軍と共同で極秘裏に瞬間移動装置の研究が行われていたが様々な理由で実験は失敗。
ポータルを開いた先は「魔界」であり、地獄からあふれ出た悪魔達の手によりわずか3日でUAC職員6万8千人が犠牲となった。その後UAC火星基地は当時の軍が
核攻撃を行い基地自体は消滅。表向きには基地核融合炉の暴走による自爆となっている(古見程なら真実の情報も引き出せるだろう)
尚当時のポータルテクノロジー及びUAC火星基地責任者はこのサミュエル・ハイデン博士である。

ハイデン博士
「<<私は火星で起きた不幸な事故を二度と繰り返さない様誓った。そして今回のアウトワールド…我々は魔界等外界をそう呼んでいる。と接触してしまった際
彼等と交渉する事にした。幸いにも今私が属しているセレーネ科学技術省には外界生命体と交渉する術があった。そして私達は彼等が欲する物を提供する事
それによって武力衝突を避け、更に進み交易をも可能としたのだ。之はセレーネだけでなく人類の大きな進歩と言っても過言では無い>>」

欲する物を提供…之は考える必要すら無いだろう。つまりこのハイデン博士はクリプトンと幻魔に南米の現地人を引き渡していたのだ。
とは言っても直接セレーネが直接行っていた訳では無く、実行していたのは瞬間移動やアブダクションに長けたクリプトンや幻魔達の様だ。
謎の連続失踪事件の真相は、生贄を差し出す事で異世界・星間戦争を防いでいたと言う事になる…ハイデン博士の言い分を信じるならの話ではあるが。
だが本人は気づいていない様だが「交易をも可能にした」とこぼしている。つまり単に戦争を防いでいるだけでなく、セレーネは恩恵を受けているのだろう。

ハイデン博士
「<<納得できないかね?もし君が今以上により良い解決策を持っているなら是非提示して欲しい。私は起きてしまった事態に対して現実的に対処したのだ。
物事はどこかで理想と現実の区別を着けねばならない。たとえそれが理想と違っていたもだ…さて之で私の話は終わりだ。もし君が私の話を理解してくれて
このまま引き下がると言うのであれば、私達は君に手出しはしないと約束しよう。だがもし違う結論に至ったなら…私は地球と全人類を異種族殲滅戦争の
危機から救うためにあらゆる手段を講じるつもりだ>>」

長くそして非常に衝撃的な話は漸く終わった。感情的になる点や飲みこめない点も多々あっただろう。だがハイデン博士の言う事に全く利が無い訳では無い
それもまた理解できるだろう。因みに何故見逃すのかというと

ハイデン博士
「<<暴力的解決は最終手段であり私はそれを実行する事を望まない。セレーネ共和国が南米に侵攻したというのに…という疑問を持つかもしれないが
私はあくまで科学技術省の一職員であり政治に対して口出しは出来ない…ふむもう一つ聞きたそうだな何故こんな危険な事をしたか…かね?
ポータル…転送技術自体は既に確立したと言っても過言では無い。だが同時に我々人類は新しい扉を開いた。アウトワールドの開拓…新しい世界への適応は
何時か誰かが必ずやらねばならない事だ。そして私はその分野を専門としている。それが答えだ>>」

そう言い終えると室内の全員が古見の返答を黙って見守っている。幸いクリプトンや幻魔が抜け駆けをする…と言う気配は無い。

> 古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊


【確かにジャンルの分類としては不適当かもしれません。DOOM、鬼武者、デストロイオールヒューマンズ等が元ネタです特に最後のが全くホラーで無い】

3ヶ月前 No.364

不確定な蝿/ヤギと男と男と壁と @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/????】【コーヒーにマテ茶をぶち込む様な暴挙】


<ふむ――丁寧な御説明、誠に感謝しようサミュエル・ハイデン博士…しかし“ソレ”はあくまで(其方)にとっての最善策であろう?>


唐突に聞こえ出すのは…一歩間違えれば空耳の様な―その癖“声”として認識できれば途端に良く通る朗らかなそんな低い声

――(博士)の一連の冷静且つ適切な解説と説明、澱みなく過ぎたその言葉に対する彼(古見敦也)の返答を待ち、異様な静寂がその場を支配する中…まさしく(ムシケラ)の羽音と共に、青年(古見)の右肩に小鳥か何か(サイズは相当小さいが)の様にピタリととまるは南米固有種のハネオレホソバエ。


見た限り、超小型の偵察用インセクトドローンやその類では無いらしい。見たまんま本物の(ハエ)なのは間違いない。少なくとも(外見)は


<彼(古見)の判断は彼の自由、彼の背後にいる彼が奉ずべき組織の最終的な判断もまた然り――同じ事だ。だが“我々”としては其方の“やり方”は看破出来ない――侵略者の口から出るのならば尚更の事。あの当時“火星”で起きた惨事は――起こるべくして起きたのだ。広げるべきでない領域に手を出したツケに過ぎん。そして“危機”は最早其れだけでは済まない処まで来ている。――無論、我々も同じ轍を踏んだからこそ言える事だ。貢の真似事をして顔色を伺ったところで衝突は避けられん。>


それは(屈する)という形を有耶無耶にしたに過ぎない。――そも支払われた(代価)は、紛れも無い“人間”なのだから。


と妙に流暢な(ハエ)は続ける。


<青年、判断を間違えるな。――(救う)の意味を履き違えるな。わかっているだろうが彼らが言うよりとっくの昔から“人類に逃げ場無し”なのだ。>


≫古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊、バイデン博士、リコンカスターズ他


【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/上空/SSB-4A(米情報軍 第14特殊作戦航空団所属コールサイン“リャマバス”)/????、????、????、??】

本来ならば大量の投下用航空兵器や各種誘導爆弾、もしくは輸送される拡張作戦モジュールやイントルード・ポッド(侵入鞘)やその運用要員、追加投入の無人兵器や航空機の類で満たされているであろうウェポン・ベイ兼カーゴ・ベイとも言える様なこのただっ広く、非常灯の赤に満たされた空間、その中央にポツンと一つ、何の変哲も無い木製の一般的な円形の家庭用ホームテーブル、脚がやや長めなのを除くと所謂(卓袱台)にも該当する様な逸れ――円卓と言うには余りにも庶民的な…恐ろしく場違いな事間違い無しなソレの四方から囲む――これまた奇妙な四つの影。


一人は陸軍のサービスドレスユニフォーム姿に式典にでも出るかの様にネクタイまでキリッと決めたスキンヘッドに黒のベレー帽の黒人系の偉丈夫な軍人。

一人は、一昔前の陸軍のウッドランドパターンBDUに身を包んだ白髪交じりのオールバックの黒髪をした中年のヒョロッとした背格好の白人の軍人。


一人は、情報軍標準の作戦用行動スマートスニーキングスーツに、やはり制式品のExoまで装備した何処と無く中東系の顔立ちをした特殊部隊員。


一人は四肢を持ち比較的人間に近い姿だが、赤い1つの単眼と4つの補助眼を持つ。一対の腕のほかに胸部に小さい副腕を備えているという明らかな人外――もとい…“エイリアン”―何故か白衣を羽織い、頭には何故かコック帽が乗っかっている。


余りにも統一性というモノに欠けきったこれらの面々は――テーブルを囲んで直立しながら思い思いの格好、一人は文字通り(考える人)の様な有様で、もう一人はアレなクスリでもやり過ぎたピルヘッド(薬中)めいた凄まじい顔芸的表情のまま泡を吹きつつ微動だにせず、もう一人はそんな二名を何処か諦めた様な表情で見据え、最後のエイリアンは人外ながらも、この中では一番真っ当な(瞑想)を以ってその精神をナニカに集中させていた。

――




パイロット「…真面目な話、あの連中は本当に何なんだろうな。」

コ・パイロット「さあな――ある種の電波集団ってモノだろう、しかもコレに限れば“比喩”じゃ無いから困ったもんだよ。」

危険空域を飛ぶのは酷く(慣れて)はいるものの、現状SAFが完全に航空優勢/制空権を失っている南米の奥地の空域をこの(空飛ぶ海苔)の一枚は、それこそ未確認飛行物体宜しく飛び回っている。AFTA本国軍による南米地権回復作戦。――(矛)が現状、ジャングルで足止めを食らっている以上、本来ならば平行して進められる予定であった(新しい段階)への移行を行程を成す一つの(駒)としての行動を開始する。


≫対象無し。

3ヶ月前 No.365

ケース・オレンジ(”掃き溜め”にて) @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

【アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂外部(大聖堂前通り)/ゼノン・エデシア「」、アルカナ28<オペレーター>、???×多数、????、????】


<ええ、御気遣いありがとう。Miss.サヤ、――詳細は現時点ではまだ不明ですが、有り得ない話では無いでしょう。元よりこの地域は“門”の不安定化が顕著ですからこうも容易に空間転移が行使可能な点を見ても間違いありません。>

――ガゴゴンッ

オオワッシャ「■■■■!!」

向かって回転ソー宜しく切り刻まんと彼(カエルム)へと迫った後、華麗且つ大胆に蹴り飛ばされた二体の幻魔(パズー)はそのまま片方の集団のリーダーである(オオワッシャ)へと吹きとぶ形になったが、当の(オオワッシャ)の方は無造作に平打ちで振るった大斧で飛ばされてきたそれらの部下(バズー)を更に弾き飛ばして動じもしないままに唸り声を上げ肩に大斧を担ぎつつ、わらわらと大鉈を構えながら押し寄せる部下の幻魔の集団(バズー)に、敵を指差して示し、次々とけしかけて行く。

―――

牽制で放たれる地上に降り立った“賢者”の二梃拳銃――発射機構にそぐわない恐ろしい連射速度、恐らくは尋常の代物では無いであろうそのリボルバー(スペス&カリタス)の火線で直に着弾した数体のバズーはのけぞり、弾かれ、奇妙な踊りを舞う用に右往左往して蜂の巣になって往く。

その一方で、けしかけられたバズーの集団は、先ほどの様に身を丸めて、回転ソー宜しく高速で回転して迫って行くモノ、大鉈を構えて俊敏に斬り掛かるモノと其々である。

其処へ続けて仕掛けて往くのは、大気中の水分を魔力で凝縮し、凍結させた鋭利な氷塊を機銃掃射宜しく殺到するバズーの一群に撃ち込んだ、多数が回避する間も無く被弾してそのまま貫かれて倒れるか磔になって動かなくなる…しかし、貫かれながらも回転して突破するモノ、そのまま切り掛かって行くモノ、と残存したモノもそれなりにいる様だ、何より全ての(幻魔)に共通して言えるのが、その特有の人外バイタリティ…つまり相当しぶといという点だ。

「それじゃサヤちゃん、合わせて仕掛けるとしようか!」

そして氷塊の弾幕による全体攻撃に伴い、ソレヘ呼応する様に突貫――とんっと一つ駆け出す間も無く滑空する様に路面スレスレを往く白い影、その先に腰溜めで突き出された無骨で長く太い刃は向かって来る数体をまんま串刺しにする形で貫き、その向こう側の建物の壁に諸共突き立てる。

ズシュウウ!

ブンッ――

そうして返す形でバーベキューの串抜き宜しくそれら(バズー)の骸から剣身を引き抜きつつ、――自分へ隙を見逃さずに振り下ろされた(オオワッシャ)の大斧の一撃を肩越しに翳したクレイモアで受け止め弾きながら身を翻し、大振りの一撃を弾かれ一瞬の行動のディレイが発生した足軽頭的な幻魔を逆袈裟で一閃――派手な血飛沫越しに二分割された(オオワッシャ)の宙に浮いた遺骸越しにどう考えても高速で振り回したり叩き切ったりする様な得物ではない
クレイモアを振るいぬめる血糊を振り払う。

「――やっぱし、例の“取引”に関連する動きがあるんだろう…――故意的以外の理由が見つからないし。」

<(幻魔)はあくまで副次目標(オプション)ですので今回の作戦での検体採集は除外して頂いて大丈夫です。Miss.サヤ、Miss.エデシア―― 一応残留物の調査は後続の班が行う予定ですので>

支給品の通信用ラクリマ(人工魔水晶)もとい多機能情報魔導結晶体経由で彼女(彩夜)と彼(カエルム)の視界に複数の情報表示が踊る。



(視界表示)

―主要目標・禁忌魔導品類の違法取引現場の確保・制圧―

(当局が把握している“禁忌魔導品”の目録とイメージ画像――16世紀のディオニシウス像※内容物に問題有り・規程純度以上の黄金の蜂蜜酒・etc)

対象・カンツェル・ブラックマーケットのエージェント(代理人)

―規定事項…抵抗する対象及び関係者に対する無制限の実力行使許可―



「隠密作戦も何もこうも派手にやってんだから本来の“目標”がトンズラしてても驚かないけど…さて、どうなるか。」


<空間転移反応、魔力集束が複数個所で確認出来ました。座標を表示します。>


「品切れには程遠いって訳か」

再び現れ始めるのは最初に出現していたゾルム系統の歩兵型(造魔)とバズー、それらの指揮を取るオオワッシャで構成された混成部隊、最初の戦闘で残存していた分を含めるとかなりの数になる。

骨が折れるねぇ…と溜め息を一つこぼしながらも、(俗世精霊)は両手持ちのクレイモアを利き手片腕に持ち替え――空いた左手には自身の槍(ミスティルテイン)を顕現させる。

「この連中がこの通りからバラける前に片を付けるよ。サヤちゃんは右側を、カエルムのお兄さんには抜け駆けして出て行こうとする連中を頼もうか。」

――

既に開かれた戦端、真夜中のヒトならざるモノたちの暗闘。

―そしてその顛末を監視する複数の(目)

――



≪CCC(指揮通信車)、こちら(鳥目)。OPより引き続き監視を継続中――“外野※G.O.Cに於ける評議会執行/介入部門の比喩”の要員二名と――KTE(即知脅威存在)群との交戦は尚も続く模様。――ハリウッド映画二〜三本分のチャンバラとドンパチだ。いい加減“我々”も動いた方が良いんじゃないですかい?班長≫

≪指揮通信車より(鳥目)、態々あちらから“協定”を持ち出して今回の事案の対処を買って出たんだ。――我々はそれを承諾した以上、反故にする訳にもいかん――とお偉方は考えているらしい。判ったんなら現状を維持せよ。≫

≪了解≫

単純な話、連中(魔導諸国評議会執行/介入部門の紋章官)のボロが出始めたら手ぐすね引いて待ってる自分達の出番が来る訳だ(直接的ではないが、排撃班による“後始末”を手伝う事にはなるだろう)

それに当然、既にこの状況を(マーク)しているのは自分たち(世界オカルト連合)のみではないのも確かな事になる。

―――




≫カエルム、彩夜

3ヶ月前 No.366

SAF第21戦闘探索小隊/米情報軍d-4分隊 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_m7g

【地球/南米/ネグロ川方面(上流・防衛線・旧主戦場前方40キロ地点)/SAF第21戦闘探索小隊(ハンター21※マルコ・アルバレス大尉以下12名編成)、AFTA情報軍特殊検索群d-4分隊(デルタ4※ジョンソン・ウィラード大佐以下8名編成、大佐以外の要員は周囲に潜伏→行動開始。)、情報軍無人兵器パッケージ】


ウィラード大佐(心※――少々時間を掛け過ぎた。)

TATATATATATATATATATATA!

銃撃は相変わらず集中させているが、見ている分でもあのヨウカイ(傘化け)が殆ど凌ぎ切っているのは明白であり、その受け方と挙動から見ても(見切り)を付け始めている事を射線越し、もっといえばトリガー越しに(大佐)は感じ取る――時間があればもう少し(楽しんで)いられたが、一連の白兵戦の合間に“入り込んで”来た(脳集波暗号化通信)より――この部隊の特異性…その運用形態的には珍しく直属の(作戦司令部)から作戦行動中の(指示変更)、内容は即ち当初から予定されていた“プランA”の部分的廃案及び二つ目のオプション(予備案)である“プランB”が発動段階に昇順した事を意味したモノだった。

ガゴッ

BOSYU!

DOGOOOON!

目視射撃からACRの銃身下(アンダーバレル)に装着されている擲弾筒(XM450グレネードランチャー)、戦術バイザー越しのレーザー照準で大方の相手の(間合い)を見計らった投射間隔での指向性空中炸裂(エアバースト)モードに選択したソレ(40mm多用途グレネード弾)を射出、多少被弾しながらも抜刀し、周囲を威圧させるほどの剣気を放ちつつ距離を詰めんとするヨウカイ(傘化け)のやや頭上へとこの手の火器としてはかなりの高初速で飛来した40mmグレネード弾は制御された位置で炸裂し、下方へ吹き抜ける様な爆圧と致死性の破片を浴びせ掛ける。

ウィラード大佐≪デルタ0よりオールデルタ、司令部より(コード・リオ)発動通達、――作戦行動指針を“プランB”へ変更する。≫

同時に其方へ標準射撃姿勢を維持したまま弾倉を交換しつつ――この撹拌された魔女の大鍋めいた局地戦の場で彼我の意識さえハッキリしていれば先ず、電子的な妨害を受ける事は無いEVE(Elan-Vital Energy※第六生命エネルギー波)通信での戦端を開いた各隊員及び、未だ潜伏中の隊員へと呼び掛ける。

そんな大佐の口元の表情は何処となく苦笑いを含んでいた。

ウィラード大佐「(お決まりの流れ)…か、しかし最初からそうしておくべきだったろうに」

―――



コルヴス少佐「………………」

よく喋る女だ、というのが(敵特務部隊)の“指揮官”に相対した際に■■■■■■が覚えた第一印象であった、死人に口無しを地でゆく無口な屍兵(ゴーレム兵)達とは対照的にまるでその分を補う様に舌の廻る相手だが――やる事なす事に無駄な動きは無く的確この上ない。

そして相手(ナンバー07)が口にした訳知り的な台詞…――には特に反応は示さない。(それら)は最早“過ぎてしまった”事だ。

この男を構成する(我)の比率など分かったモノでも無い。ある意味(焼き直し)の様な有様なのだから、実の処彼の電脳であれ生体の神経中枢であれど、それは当の昔に(使い物)にならなくなってしまっている。脳死も同然の状態である筈のこの男を人たらしめる意識、自我(ゴースト)が果たして何処に在るのか―――そもそも(ソレ)がまだ(在るのか)すら分かっていない。

一つ言えるのはそういう意味で、一般的な義体化兵士としての常識が通用しないという点。

身体的さらに言えば義体的な意味での電装障害――通常であれば強力なEMP兵器による攻撃を受けた時点でシステム負荷の軽減やダメージの最小化の為、強制的にリミッターが掛かる筈のソレらの保安機構を強引に無視してこの男は(動く)ことが出来る。

尤もその時点でナニカが妙だと相手も感付く筈だが

ボッ―

ルイス軍曹「…がっ!?」

マルコ大尉「――!!」

迷いなく放られたパルスグレネードが地面に着き起爆する寸前、くるりと片手をスナップして何時の間にか握っていたTAGOTナックルダスター、戦闘義体用
高振動破砕近接兵装を地面に叩き付け、フルパワーの高振動と共に――地面に沿った指向性のマイクロウェーブが放出される。衝撃と共にパルスグレネードは再び宙へと弾き飛ばされ頭上で炸裂、伝う振動は抜け目なく指揮系統を潰さんとする彼女(ナンバー07)では無く、シールドを斬り裂かれつつ放たれた散弾で肩越しに少なからず被弾して姿勢が崩れている軍曹と、更にその向こうの今にも、あの凶悪な切れ味の鉈、単純明快に投擲されたソレで真っ二つ待ったなしの大尉の二人の足元で衝撃を発生させ、少々荒っぽい形に成るが吹き飛ばす形でその間近な死神の鎌から逃れさせる。

同時に、地面に突き刺したナックルダスターを足場に、跳躍――頭上からSR-47A2 SOPMODを装填済みの弾倉一本分、叩き込む様に執拗に連射しつつ踏み潰しにでも掛かる様な勢いの無慈悲な蹴り下ろしで粉砕せんとする。

――



コッ

暁「!!ッ」

ドッ―――

ズガッ

この密林地帯で複数の屍兵(ゴーレム兵)相手に大立ち回りを演じている東洋人の傭兵―――は(つい先ほど投げ込んだ)筈のM67破砕手榴弾が、硬質な感触と共に自身の足元に返って来て転がるのを目先で認識した瞬間には、その場で跳躍して両腕を交差させ頭を庇い、身を丸めながら付近の樹木へとダイヴせんとしたが…直後の爆風で自然、その樹木に叩き付けられる形に成る。

が、衝撃で怯んでいられるような時間も無い為、そのままリングロープよろしく樹木をしならせて立ち直りつつ…

暁「…まだくたばって無かったか、タフな連中だよ。」

とごちながらも、

暁「手を変え品を変えってトコか」

掠った頬から血を滲ませつつオリハルコンナイフで火花を散らして鍔競り合い、尚且つ片方へ隙を見せれば其処へ致命的な付け込みが出来る位置を崩さない二体の連携した攻め込み――何時ぞやCOSMOSの兵員と極東の樹海でやり合った際の事を思い出す。連中も十二分に(異質)だが、今し方相手にしているこの屍兵(ゴーレム兵)の異質さはまた別のモノと言える。

早々に飽きさせやしないって訳だと口にしながら、飛来したアンカーショット、もう片方の高周波振動粒子ブレードの剣閃共々最早躱し続けて何度目になるかも億劫――射線にとうとう捉えられてしまったが

ギャリリリリリ…

寧ろ(このタイミング)を傭兵は待っていたらしい。直撃は避けて、空振りで通過し掛けたアンカーを逃さず左手で捕え、パージされる時間を与えずに5割ほどに部分的に増強ビルドアップしたAMスーツの瞬間的な怪力を以って、グイッと(引き寄せ)る。

ジャゴッ

同時に逆手で持ち替えていた得物で受け止めていたもう片方の屍兵の一撃越しに、AMスーツの手首に仕込まれた12ゲージのスラッグショットが至近距離で火を噴く。此処までずっとナイフでの近接戦で凌ぎを削り続けていた処に変調子を加え不意を打った形に成る。

DODOGON!

二連続発砲の効果を見遣る前に身を引きつつ、先刻引き寄せたもう一体(アンカーショット装備タイプ)を、フルパワーに近い筋力増強で文字通り(ブン回し)、付近の木々へ叩き付けながら――仕込み散弾銃の不意打ちを与えたもう一体へ巻き込む形で激突させる。

――――



一方のベネズエラ州陸軍の特殊部隊員の方は――

ギーレ少尉(心※へっ…そこそこやれる奴が出て来たか)

視力の回復が追い付いていない事に加え、負傷に次ぐ負傷で実質片手だけで斬り合うには到底荷の重い相手である事は紛れも無いというのは交戦中の本人が一番理解していた――が、此処は戦場だ。悪い事と言うのは畳み掛けてくるのが常なのだとこれまで思い知らされて来ていた兵士は、殆ど気配と空気の動き、振動のみで判断して、くだんの予測困難な屍兵(ゴーレム兵)特有の(痩せた男)殺法、―しかも明らかに先程まで相手して来た個体に比べるとキレも速度も更に洗練された手練れだ。

ギーレ少尉「――消耗品にしちゃあやるじゃねぇか」

尤もその点(消耗品)に関しては己も他人の事を言えたモノじゃないが――痛覚は鈍り、ただ聴覚と集中力のみが高まっていく。明らかに押され気味の交え続けた剣戟の合間、バックステップで後退して敵から距離を取り―本日何度目か、最早分からないExoスーツの(オーバードライブ)を発動させる。

―――



DOGOON!

BOOOM!

ZUGAAAN!

(中身)を巻き終えた4〜5機のT.A.R.O.Nドローンは支援砲撃で飛来したEMPブラスト弾によるカウンターで割と短時間の間に全て撃墜された。――UAV OFFLAINの表示が視界の戦術情報の傍で踊る中、二、三射ごとに別の射撃位置へと配置転換しつつ――電子戦環境下故か補正機器に余り頼らないが、その割には非常に精度の高い狙撃を以って、少なくない数の屍兵(ゴーレム兵)の上半身を吹き飛ばしつつ――

ブッシュマン「この御人形さん方の指揮官殿をさがさにゃならんが…―――しっかし“コード・リオ”ねぇ」

何処となく、意外な様子で先程伝達された(作戦行動の段階変更)に何か思う処が有る様に、情報軍の前哨狙撃兵はそんな呟きを漏らしている。

――



ロベルト伍長「リロードする!」

ハンター21小隊隊員「――カバー」

一方、背中合わせで死角を補いながら、混戦の中で残存しているハンター21の隊員達は移動と遮蔽を繰り返しながら、一度指揮官と合流すべくやや広めに散った密林内で銃弾をばら撒きつつ足早に移動していく。部隊として見ると既に全滅判定を貰ってもおかしくない程に頭数は減ってしまっている。

ロベルト伍長「兎に角、軍曹や隊長と合流しなければ…」

ハンター21小隊隊員「今はそれしか無い。」




≫リコンカスターズ機械化索敵部隊、リコンカスターズ特務部隊、コマンダー07、傘化け、ネグロ川方面ALL

2ヶ月前 No.367

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_Ekb

【地球/南米/ネグロ川方面(上流防衛線・旧主戦場前方40キロ地点)/奪還軍】

ナンバー07
「やっぱり…ただのウィンズロー・アコードのサイブリット兵じゃ無かった…ね!」

衝撃波が自分が投げた鉈を含め周辺一帯に広まり草木を伝播した瞬間、ルイス軍曹からその衝撃波に乗る様にシールドにガンブレードを喰い込ませたまま離れた
しかしそれでも尚上を取られた状態から放たれたコルヴス少佐の弾倉一本分のライフル弾は全部とはいかないが確実に女指揮官へと命中している
距離を取って相対した際、セレーネ特殊部隊の女指揮官の肩や腹部には穴が空きそこから血が流れていた。だが一番血を出しているのは口からであった。
どうも先ほどから見ていると戦闘以外で何やら負荷がかかって、口や鼻から血を出しているらしい。仮面越しなので分かり辛いがマスクの穴の開いた部分からは
血涙の如く血が流れ落ち、まるで呪いの仮面の様になっていた。その上良く見ると投げた大鉈を手に持っている。どうやら弾かれた物を退避する際回収した様だ。

ナンバー07
「ナンバー07より全部隊に通達…ハァハァ…撤退するよ。各自ランデブーポイントまで規定に従って後退。傘のお化けさん!聞こえた!逃げるよー!アハハハ!」

そして出血するセレーネ特殊部隊の女指揮官事自称ナンバー07はウィラード大佐と刃を交える傘化けにも聞こえる様大声で撤退を指示した。
先ほどからそういったそぶりは見せていたが事ここに至っては"勝てない"と判断したのだろう。態々声に出したのは傘化けの為かもしれない。
だがどうやって逃げるつもりか。ナンバー07は負傷して武器は鉈一本。情報軍と合流したハンター21の方が現状人数では圧倒的に勝っている。

暁を相手にしていた高周波ブレード装備とアンカーショット装備の二匹は勝利出来ずとも相打ち位にはなると考えていた(正確には操っている07がだが)
しかしその期待は簡単に裏切られる事になる。高周波ブレード装備のゴーレム兵に至近距離から放たれた12ゲージスラッグ弾は命中箇所に大穴を開けた
元々運動性で相手を翻弄して戦うタイプの生体兵器だ。こういった武器には弱い(特に生体兵器自体ショットガンに弱いと言うのはBSAAが実証済みである)
そのままアンカーショット装備タイプも振り回され、衝突した二匹ははじけ飛んで南米の密林の奥深くへと吹き飛んでいった。遠くからボッと火が付く音が
聞こえたので恐らく死亡した為隠滅装置が作動したのだろう。この二匹以外暁の周囲に反応は見られなかったどうやらさすがに品切れの様だ。

ギーレ少尉等ハンター21残存部隊と戦っているゴーレム兵も同じく現在戦っているのが最後だ。おまけにギーレ少尉と刃を交えていた個体は指揮官である
ナンバー07とのリンクが切れた為、急激に動きが悪くなる。之なら消耗したギーレ少尉でも他の隊員等のサポートがあれば倒す事が出来るだろう。
ここにいるゴーレム兵を始末すると漸く辺りに静寂が訪れる。

だがブッシュマン等離れた地点にいる情報軍の隊員等には之で終わりではない事が直ぐに分かる。セレーネ側の航空機が此方に高速で接近しているからだ。
恐らくゴーレム兵を降ろした時の様に回収に来たペリカン型輸送機だろう。どうやら残存部隊事空爆で焼き払うと言う選択はしなかったらしい。
だが敵が来ることには変わりはない。どうなるか油断は出来ないだろう。

> 傘化け ハンター21他

2ヶ月前 No.368

朔夜 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=25Q2sdcr0r

【返信が遅れて大変申し訳ないです。レスを分けて返します】



【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東区・青龍路/居酒屋「けいおす」/ラルア・ナートホテプ】


東区の青龍路、今は無き九龍城砦を彷彿とする街。其処にある和洋折衷めいた建物。看板に記された平仮名四文字、けいおすの名が存在感を漂わせる。


「ふう、暑い暑いーー」


店内の奥にある一室、傷痕が刻まれた褐色肌に白髪赫眼の女性ーーラルアが水に浸した布で体を拭いていた。傍らには例の怪人が身につけていた仮面が置かれている。


あの後、治療やら事情説明を行ったりとなんやかんやあったが、事態収束に貢献した民間協力者という事にして穏便に済ませてもらえた。

巨人に踏まれるような目に遭ったが、当の本人はピンピンしている。


「さて、とーー」


ーー着替えを済ませた後、カウンターに立っている。店の一角にある席を空けている。これからくるお客様の為の予約席だ。命の恩人へのささやかなお返し、楽しんでもらえると幸いだ。


年甲斐も無く心を弾ませながら準備を進めていく。

>C.M.S.C >>361 、東区ALL

2ヶ月前 No.369

光子王 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【すぐ返そうと思っていたのですが展開を幾つも思いついて悩んだのとモチベーションの浮き沈みが激しくて書けませんでした申し訳ありません】
【0号ガイバーに殖装すると周囲に衝撃波が発生するのと服分解されるんで注意してくださいね】
【地球/南米/ノヴァ・プロスペクト/古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊】

しかし予想にも相手は自ら自分達の正体をあっけなく明かした。
グレイ型宇宙人はクリプト星からやって来たクリプト237と名乗り
一人で挨拶し、一人で突っ込んだ後同じ複数のクリプト人があからさまな光線銃を持って出てくる。

そしてもう一人幻魔と呼ばれていた骸骨の化け物はどうやら宇宙の破壊者の幻魔ではなく
地下に広がる異世界、ある意味では地底世界の一つと言える魔界の存在である幻魔の一人
自らを科学者呼びギルデンスタンと名乗る。そちらは息子の素材―恐らくは新しい造魔にするつもりなのか

何れにしろこの状況は古見敦也にとっては良いと呼べるものではない。
この二人?は生かして返すつもりはないのは明白だった
しかしそんな状況でも彼は身構える様子は無く、隙だらけでただ立ち止まっている。
襲いかかれば対応できるのかそんな時に大型ディスプレイの一つが切り替わり、
人型ロボットらしき物―工場に居る作業用とは違うのが現れ、そしてその人物は彼に話しかける。
その際に自らをサミュエル・ハイデン博士、火星開拓を担っていた巨大企業にしていたセレーネの科学技術省の人間らしい。

「通信端末に更に通信端末を介している…というわけではなさそうだ」

人間を自称するハイデン博士の姿を見て最初はもう一台の通信機越しから写しているのかと思えば
そんな技術力が無い連中ではないだろうし用心深いから二台の通信機越しに喋っているとでもない限りは
する理由も無い。とすると既にこのハイデン博士は肉体を失っているのかあるいは…

「…説明か、なら聞かせて貰おうじゃない?あんた等がこんな事をしているのを」

とりあえずこうなった理由を説明して貰えるのならしてもらおうなぜこんな事が出来るのかを。
但しそれを鵜呑みにするつもりはないが、この場に置いて相手の言い分を聞くことで何かを得られるかもしれない
此処で切れて暴れることは簡単だが、敢えてそれを古見敦也はしない。
相手に付いて何も知らず否定するのは簡単だからしない此処まで来たのだって只の好奇心や興味という理由だけではないから耳を傾けた。

ハイデン博士の説明によるとセレーネ共和国は既に瞬間移動装置の類を完成させておりそれが時に別の場所に繋がる。
それは別の次元や世界あるいは惑星という意味も含まれており、それが南米にて瞬間移動装置をさせたら目の前の
クリプト人と幻魔と遭遇した。この時に口振り的にハイデン博士はかつて別の未知との遭遇に遭ったらしく
それがどんな体験かはわからない。しかし友好的な物ではないのは明らかで不幸な事態に巻き込まれたようだ。
ハイデン博士はその経験からクリプト人と幻魔と交渉した。

「…その姿になったならある意味ではその結論に至るか」

皮肉でもなんでもなく、文字通り身体に刻まれて得た教訓。
暴力には訴え出ても勝てないと判断したそしてなまじ交渉できる力を持っていたからこそ
このような悪夢のような人間屠殺場が出来てしまった。
敦也はそのままハイデン博士の話を黙して聞き続けた。
ハイデン博士は現実的に出来る手段を行使したに過ぎないと
理想と現実の区別を着けねばならない。たとえそれが理想と違っていてと付け加えて。

この言葉は古見敦也は決して否定できなかった、現実問題出来ることと出来ないことがあるのも事実
彼は単純に捉えることができない為尊敬する人物とは違い、それでその人物を助けてきたこともある。
サミュエル・ハイデン博士は筋を通している、とも取れた。
だが、突然何処からか低い声が聞こえる。

>><ふむ――丁寧な御説明、誠に感謝しようサミュエル・ハイデン博士…しかし“ソレ”はあくまで(其方)にとっての最善策であろう?>

「え?」

思わず声が出て周囲を見渡せば誰も居ないと思えば何かが右肩に付いた気配ですぐに気づくがそこにはハエが一匹。
そしてそのハエから驚くことに同じ声が聞こえるが、内心なんだこの状況はと思いつつもハエの言葉は決して無視できない所か
その身体以上の重みと信念が込められていた。その内に古見敦也にも直に向けられる。

>><青年、判断を間違えるな。――(救う)の意味を履き違えるな。わかっているだろうが彼らが言うよりとっくの昔から“人類に逃げ場無し”なのだ。>

「わーってるよ、んなこと。だけどハイデン博士も確かに間違ってないことを言ってるんだよ」

ハエに一旦視線を向けた後すぐに大型モニターに視線を向ける敦也。

「アンタがしたことはある意味では人間という豊富で増え続ける資源を有効活用し人を減らして地球の環境再生に貢献したとも言えなくも無い」

地球はどう思っているかは分からないけどね、と付け加え

「そして理想と現実の区別を着けなくちゃいけない。そりゃあ出来ることと出来ないことがあるのは当然、妥協も必要さ」

至極当たり前のことを言っているし普通の人はそうやって大人になっていく
自然と気づいていく、そんなものだ。
しかし―――

「身体張って得た経験なら尚更説得力あるさ、理解はしなくもない。でもその言葉に個人として納得は出来ないんだよ。
アンタが連中に売り渡した人達にだって家族や大切な人は居たはず、その帰りを待っている人達はその想いはどうなるんだ?
今も待ち続けているだろう…全員志願したのなら百歩譲ったとして自分の意思だ、止められしない。しかしそんな者は何人居る?
その人たちに人類の大きな進歩の為に犠牲になった、だから仕方なかったとでも言うのか?」

確実に半分以上所か一人もいないはずだ敦也はノヴァ・プロスペクトに来る前に失踪者の家族や恋人、友人にも
聞き込んだ。全員は無理でも相応の数は自らの足で尋ねて歩いて回ったがそれでも心配する者達は大勢居て
帰りを待ち続けている。そんな人たちを見た上でハイデン博士の言っている言葉は個人では絶対に納得出来るものではなかった。
話を聞けば尚更

「戦争を防いでアウトワールドの開拓―そんな題目を掲げてるが無関係の人間をましてや弱者を利用して
利益を得ている邪悪と何が変わらない!?」

自分達は手を下してないと言うがどう言おうが結局、自分達の起こした負債を他人の命で支払わせているだけ
その命で利益を得たセレーネは最早如何なることも行える危険な存在でしかない。

「俺はそんな事納得出来ない妥協出来ない、それをしてしまえば本当に大事なものすら仕方ないで犠牲にしてしまえる…
そんな人間になるのは嫌だ!!そんな事をするぐらいなら戦う道を選ぶ!!」

自分の命を削ってでも見知らぬ誰かを救った人間を知っているからこそ、なりたくない。
だからこそ古見敦也は現実を知り、その人にはなれないことを理解しながら追い求める。
その上で提示する答えとは単純明快にして一つだった。

「解決策なんてない、人類に逃げ場無し出会うべくして出会った…
ならば滅ぶか滅ぼすかしかない!!!最早これは生存競争だ!」

強大な敵に対する対抗因子が彼に言わせるのか
明らかに様子がおかしく、敦也の目には螺旋が渦巻いている。
何者かに言わされているかあるいは代弁しているのか
何れにしろ対抗因子を極限かそれ以上に高められている敦也は言わずにはいられない。

「人類とは汎用戦闘生物…闘争によって進化してきた!!
その程度の衝突で生き残れないのならばその程度でしかない!
それが俺達の摂理!!俺達に与えられた権利だ!!それを行使し生き延びるのが本能にして義務だ!
ハイデンそれをお前が放棄したに過ぎない!放棄した者には死しかない!」

人類の起源は平行宇宙・次元・世界全てにおいて当然異なる。
敦也の言っている言葉は所詮人の一面に過ぎない。
だが間違いなく今この世界の人類には必要な性。

「逃げる必要は無い!!!死ぬまで戦うだけだ!」

>クリプト237、ギルデンスタン、ハイデン博士、ハエ?、all

【いや只単に思っただけですんで不快でしたら謝罪します。鬼武者以外分からないですねはい…】

2ヶ月前 No.370

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_Ekb

【レスはお気になさらず。服が脱げる…と言うのはよく分かりませんが(強制的に周囲脱衣?)】
【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/リコンカスターズ 幻魔 クリプトン】

古見敦也と乱入者のハエの返答聞き、肩をすくめる様な仕草をするハイデン博士。完全にロボットにしか見えないがこうした仕草は確かに人間らしさがある。

ハイデン博士
「<<どうやら我々は分かり合えない様だ。実に残念な事だ。君とも恐らく君(古見)を利用して侵入してきたハエの姿の君ともね。
だが言っておこう。犠牲無くして未来はない。人類はそうして常に新大陸を開拓して来たのだ。それは歴史が証明している。
そして…私同様君達は"強者"であって弱者の側では無い。私達と君達の違いは弱者をどう振り回すかだけだ。では失礼しよう>>」

通信が切れると緊張感が戻ってくる。何時の間にか骸骨の幻魔事ギルデンスタンの姿は無く部屋には光線銃を構えたクリプトンしかいなかった。
問題はここからだろう。相手がどの程度の力いや戦力を保有しているかそしてそれに対応出来るのか。だがこの施設の性質上セレーネの正規軍が
殺到して来る様な事は無いだろう。つまり敵は基本的にこのクリプトンと幻魔だけと考えていいはずだ。そして同時に上で何か大きな物音が響く。
恐らく侵入経路を封鎖されたに違いない。連中の野望を阻止する以前に目の前の敵を何とかしなければ古見達が次の犠牲者となってしまう。

部屋に居るのはクリプトン型エイリアン12匹。だが光線銃を放つかと思いきや片腕を振わせ何か儀式的な動作を行っている。
次の瞬間古見は凄まじい頭痛を感じる事だろう。脳に直接針を刺される様な感覚…サイオニック(超能力)の一つである洗脳技術マインドコントロールだ。
今は頭痛で済んでいるが完全に決まればジョルリめいたクグツ化してしまう。そうなれば助ける者が現状居ない古見にとって致命的だ。
マインドコントロール等精神攻撃に対抗するには何より意志力が物を言う。もし古見が一般的あるいは意思が弱いタイプであれば初手で決まっていただろう。
そうでなくてもこの大蛇が頭の中でのたうちまわる様な苦痛は耐えがたいものがある。半包囲された状態でのサイオニック攻撃に対してどうするか

またハエに対しても同じようにサイオニック攻撃が飛んできた。此方は一般的なテレキネシスだ。手を触れず物体を自由自在に動かす超能力。
動きを止めて捕獲でもするつもりだろうか。ただハエなら分かるかもしれないがクリプトン型のサイオニックは決して強くはない。
レベルでいったら下の方だ。先天的に高いサイオニックや魔術能力を持っていたり、それに対する防御技能を会得している或いはPSYを防ぐ防御装置等があれば
防御する事は決して難しくはない。とはいってもまさか行き成りこんなリトル・グレイ型のクリプトンがサイオニックを放って来るとは思わなかっただろう
それ故奇襲攻撃となった利が向こうにはある。

クリプト237
「動くんや無いで〜にーちゃん(古見)は動かなかったら命だけは助けたる。ハエの方は今キンチョール持って来るから観念しいや」

余裕の笑みを浮かべるクリプト237。更に後ろの空間が歪みだし、その「ゆがみ」の中から新しく幻魔が2匹現れた。
先ほど工場に居た四つ脚の幻魔だ。データによればパリ襲撃事件以降現れた新型造魔「ゾルム」型であると分かる。ただその外見は大きく変わっており
和風の衣装は完全に現代的な軍用戦闘服に変わっており、手に持った武器もただの刀ではなさそうだ(ご丁寧に片方は本当にスプレー型の殺虫剤を持っていた)
之だけ見ても幻魔とセレーネの繋がりが深い事が分かるだろう。さてこの絶体絶命の事態にどう対処するのだろうか。

> 古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊 ハエ(???) ALL


【いや方向性をしっかり定めるのは大事ですし。後設定は原作より変わってるので設定スレの方にちくちく投下していきます】

2ヶ月前 No.371

Lumen Sage @makita ★Android=1ZJoxJicBJ

【 アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂付近地上/カエルム(ルーメンの賢者正装) 】

 サヤの嬉しそうな純粋な笑顔を見ると、時期が時期なだけに吸血鬼少女のコスチュームに見えてしまわないこともないが、その子どものような外見にはそぐわない超越的実力を鑑みれば実際に「吸血鬼」なのかもしれないとふと考える。実在していたとしても今更驚くことでもないが。

「ところで本当に吸血鬼だったりするのか? 確か太陽の光に弱いと聞いたことがあるが…」

 実際の吸血鬼の性質がどのようなものなのか不明で(幻魔たちを牽制しながら)念のためにサヤに尋ねた。
 月と太陽、闇と光を司ってきた古き二つの一族。賢者はその後者に当たる。光といっても自身を介して放出されたエネルギーは最早ただの陽光とは言えないだろう。今は能力を使用していないが味方にとって悪影響が出るなどということがあれば洒落にはならない。

「ふっ…部下への扱いが荒いといつか逃げられるんじゃないか?」

 蹴飛ばされたバスーを斧で弾き飛ばすオオワッシャに、通じているか定かではない英語で皮肉を零す。それでも手をゆるめる隙など与えないほどになかなかの生命力を持った幻魔達は不断の攻撃を受けつつも次々に此方へとけしかけてきた。
 サヤが機関銃の如く掃射する氷弾が向かってくる敵の勢いを緩め、同時に常人の目には白い影としか映らないであろうほどの速度でエデシアが地面スレスレで滑空するように敵集団へと突っ込んでいく。まるで彼女自身が一本の大きな白い矢になったかのように、気付けば直線上の敵が剣に貫かれていた。その後のエデシアの動きも隙はなく、オオワッシャを二断して葬った。
 血糊を振り払う動作で戦いが一段落したことを悟れば、気掛かりな文言に首を傾げる。

「例の取引?」

 疑問に呼応するように眼前には情報が視覚化して表示されたが、自分にはそれがいったいどの様な価値があるのか全く想像さえつかない。
 ブラックマーケットというからには表沙汰には出来ない代物を扱っていることは事実なのだろうが、禁忌魔導品などと言われてもファンタジー世界の知識は皆無なものでと自嘲気味に笑った。

「了解……。次から次へとどんどん湧いてくるな」

 抜け駆けする連中の対処を頼まれ、再び顕れた幻魔の群を見据えつつ承諾する。さて、と呟けば二丁の拳銃をおさめ、聴いたこともない、だが人間であるなら誰しも懐かしみその意味を理解することが出来る不思議な響きを持った言語で詠唱した。エノク語と呼ばれる神々の古き言語は、彼らと契約を結んだ者であれば、呼び出さんという意識を持ちさえすれば自ずとその舌は言葉を紡ぐ。
 その言葉に導かれたように宙には幾つかの円陣が現れ、その黄金に輝く光の中から鳥人を彷彿とさせる神々しき異形達が姿を表す。2、3メートルはあるであろう大きな身体は全体的に白い装甲で覆われており背中には白い鳥の翼。手には金色の錫杖や弓が握られ、彼らは顕れるなり幻魔達をカエルムの代わりに牽制する。
 まさか彼らが大天使などとその見た目から信じられないだろうが、頭上に戴くヘイロウ(光輪)と翼が、彼らをそれであると示唆している。

>エデシア、サヤ

1ヶ月前 No.372

ありふれた次元世界の一戦線 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_O5T

【とある次元世界/評議会軍第○○○加盟世界駐留方面地上軍vs異種族(アラクニドバグズ)】

――曇り空、というにも些か暗過ぎる、もうもうと上がる黒煙が限り無く大気を覆い、煙の中で渦巻く。

かつては豊かな緑の田園地帯を誇った大地は色彩を失い。灼熱の業火に焼かれた大地に点々と並ぶのは、執拗に損壊され焼かれた夥しい数の奇怪な(ナニカ)の屍骸――幾つもの阻止陣地を突破、蹂躙し一方的且つ圧倒的な物量を以って(この世界)へ雪崩れ込んで来た(脅威)の一つ。単に虫と呼ぶには大き過ぎ、何よりその兇暴性と異様なまでの攻撃性そして何より明らかに

(この世界)に存在しないモノ達

(この世界)に居てはならぬモノ達

招かれざる異邦(異星)の怪物(アラクニドバグズ)――その大群。



踏み場も無い程に足元の土を焦がし転り小山を作った金属製の空薬莢、掘られてからそれなりに時間の経った地面の乾いた匂いと、咽返る様な硝煙と篭った血の匂い。――小刻みに揺れる振動は明らかに(次の波)が押し寄せてくる前触れに違いない、それも大した間も無く。

陣地に詰める紺色の軍服姿の兵士たちの手に携えられ塹壕越しに斉射に備え並べられた制式ライフルの銃身がかたかたと微かな音を立てて揺れる。

備え付けの機関銃の射手は銃把を握り、給弾手はアモケースから弾帯を引きずり出しベルトリンクを確認して再装填の用意を済ませる。

各陣地に布陣する中隊の指揮官は手元の気晶式画像表示型の座標図と見遣りながら双眼鏡を使って“ソレら”が迫り来ているであろう方角を監視する。



陣地の兵士たちが(敵)を視認する以前から、既に漸減は始まっていた。上空を幾つかの爆撃艇や爆撃機、そしてその護衛と補助の戦闘攻撃機の編隊が十数、兵士たちの頭上を過ぎ去ってゆき姿が見えなくなる、それから十数秒ほど経ってから地平線のあちら側から爆音が連続して轟いて来る。後方から強力なプラズマを放ってくる砲兵めいたプラズマ・バグの排除も目的だろう

航空攻撃が終わり切らない内に、後方に布陣した複数の砲兵大隊が、重榴弾砲・榴弾砲・速射式ロケット弾による阻止砲火を開始、耳を弄する砲声が幾つも重なって連続で響き、そこに合いの手を入れるように風を切る大量のロケット弾の噴進音、無数の黒い軌跡を残して面での制圧を試みる様に、盛大な火花と爆炎が見えてくる。

―そして

<スネクトヤ!ヘネアルティ!ライカ!各基、各機関砲座、斉射始め!>

仕上げに開始される――陣地の兵士らの後方上方より、その巨体を浮かべた黒鋼の数基の(城)とでも形容出来そうな(V式機動要塞)――空中航行可能な兵器としては割かし過剰な火力を誇るソレら

――やはり(この世界)産ではない異邦の巨大兵器は、その全方位に備えられた大口径の回転式機関砲及び、機銃・副砲群の対地斉射を開始。

しかしこの時とうとう望遠装置を使用している地上の兵員に目視可能な距離へ――姿を現し始める“ソレら”―黒っぽい体色に黄色のストライプ―、視覚に該当する器官を外見上は確認できない、優に十万近い数で、尚且つ熾烈且つ大規模な砲爆撃を受け、数を減らしながらもまるで退くという理など無いと言わんばかりに押し寄せて――

機動要塞群からの連続、且つ集中した面制圧の火力が、最前面を消し飛ばし――恐ろしい射出速度でばら撒かれる榴弾がその後方を吹き飛ばす…

だが


(環境)を考慮し使用兵装の制限を受けているとはいえ一基で都市一つを容易く灰燼にせしめる悪名高き火力を有するカダス製の(トゥルナルシ級)その派生・改良型の機動要塞三基による集中した支援砲火でさえ、それ以前の空爆・砲撃で消耗している筈の(ウォリアー・バグ)、極めて高い生命力を有する(アラクニドバグズ)全てを消し飛ばしきれなかった。そうして、本当の意味での(掃討)は塹壕に就いている地上軍部隊の手で行われる。


評議会駐留軍地上兵「構え!…撃ち方始め!」

50近い陣地の銃火が一斉に閃く。歩兵の制式自動小銃をはじめとする各種小火器、陣地銃座、対AWF火器、それらのやや後方の祈念弾頭装填の37mm固定機関砲に迫撃砲群

号令一下 それらの熾烈な突撃破砕射撃が火を噴き、陣地の寸前は屠殺場と化す。

銃砲撃の嵐。荒れ狂う鋼鉄の突風の中で――数え切れない量の異形の屍は撃ち抜かれ、砕かれ、飛び散りながらもそれらの残骸が意図せぬ形で遮蔽物となり此方の火力を減衰させる。

殺せど殺せど(それら)は屍を超えて押し寄せ続ける。

弾薬は瞬く間に銃に呑み込まれ、接近を許すにつれて絶え間ない盲射に銃身は焼けつき、兵士達の足元を空薬莢が更に埋めてゆく。

火線の弱まった隙を見て、一群が最前列の複数の陣地を文字通り“飲み込んだ”――数の圧の前に瞬く間に血祭りに挙げられズタズタの肉片へ変わる兵士達。

其処からは悲鳴すら聞こえない。

評議会駐留軍地上兵「…総員着剣!白兵戦用意!」

陣地に乗り込んで来た(蟲)を相手に、兵士達は壮絶な近接戦闘を強いられた、――鋭利な鎌で腹を掻っ捌かれながら銃剣先を神経系に突き刺し抉るオークの兵、数人掛りでシャベルやつるはしで挑み諸共貫かれ臓物を晒す亜人や人間の兵―ライフルを捨ててエンチャントを掛けた長剣を引き抜き、数体を道連れに斬り捨てた後、組み付かれて手足を□がれ生きながらバラバラにされるエルフの指揮官、―そんな地獄絵図を見て嘔吐しながらも引き金を引き続ける機関銃手。地面から穴を掘り抜け出て浸透せんとしたタンカー・バグを爆薬諸共身を投げ込んで吹き飛ばした工兵…

やがて蟲も兵も動く者は少なくなり――夥しい量の蟲…そして戦友達の骸、骸、骸。死骸の山と言うのに相応しい惨状が広がっている。死屍累々の地獄の光景――最後の一体の殲滅が完了した時点で、無事な陣地は片手で数える程度のみ。

―死体の山の中で、生き延びた一人のエルーン族の女性士官――味方の返り血と敵の粘液で濡れて染まったブロンドの髪に、手折られた様に力なく風になびくイヌ科の様な耳――半ば屍に埋もれる様な形でもたれて、何処か死んだ魚のように濁った目を虚空に漂わせている。

「“此処”も――地獄。」

そんな彼女の力なき言葉は誰に投げ掛けたモノかは分からない。単なる呟きなのかも知れない。

―――



“異世界調停同盟”による“魔導諸国評議会”加盟世界への敵対的異種族・存在の故意的な流入・流出。――評議会及びその加盟国はそれらに対する対処で少なくない血を代価にその被害を最小限で食い止め続けていた。重ねれば重ねるほど浮き彫りになる不自然な(侵攻)、そしてその影にちらつく(調停同盟)――議会内での交渉・対話論派と強硬論派の溝は日に日に大きくなり続けつつあった。


【“次元世界編”オープニング的なモノ】

1ヶ月前 No.373

魔女達の休暇/賞金稼ぎの世間話 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_O5T


【地球/東アジア島嶼(極東エリア)/沙沃島(旧名エリア8JO経済協力特区)/東区・青龍路/居酒屋「けいおす」/ホーウェイ、あみゅれ、ノガミ、スパイク、ゾーラ准尉、キバキ少尉、分隊員、他客数名】

――忘れ時の土地、そもこの(島)の特異性から言えばまだまだ(まとも)な部類に入るであろう、例外なく此処も(何か)が澱んでいるが――不思議と不快感は無く寧ろ何処か懐古の念を行き来する者に抱かせる様な…そんな言い様の無い感慨を含んだこの島の“外周部”の一区画。

疎らな人の往来とピンからキリまで様々な(店)が立ち並ぶ、やや傾斜のある通りの一角、周りの広東語やら東南アジアくんだりの個性的で異国情緒な筆記体が並ぶ看板の中でも印象付け的な意味で負けないそこそこ年季の経った様子の平仮名表記な一箇所の店名。

“けいおす”

名とは異なり、何処かノスタルジックさとモダンさ、に加えて土地特有のエキゾチックさも多分に含んだ何ともいえない店内の雰囲気。ある意味で言えば(混沌)なのだろうが…煩わしく思うほどのモノでなく、寧ろ客によっては物珍しさや妙な居心地の良さを覚える…かも知れない。何処の文化圏にも批准せず、何処の文化圏をも取り込み――それでいて不思議と両立させている変わった店構え。

―すらっとした無駄の無い足取りで、両手の盆に載せた注文の料理や飲料を片手に仏頂面のまま客元へ届ける薄紫の髪色の青年(ノガミ)

――カウンターに佇み、とある(来客)を今か今かと待ちわびるこの店の(主人)、やっぱり何故か他人の目に一度でも映れば不思議と忘れられない様な印象を残す容姿と雰囲気の彼女(ラルア)

――

ホーウェイ「へぇ、お前さん…余所者は余所者でも(外から来た)人なんだねぇ?」

その反対側の方向、備えられたスツールに座り、老酒を一杯引っ掛けるもじゃもじゃ頭に紺色スーツな(賞金稼ぎ)と、強面の雇われバーテンの大男はちょっとした質問からの世間話に花を咲かせていた。(主に盛り上がってるのはバーテンの方で、紺色スーツのもじゃもじゃ頭の男の方は何処か気だるげだ。)

スパイク「ああ、でもこの辺じゃ珍しくも何とも無いんだろ?トカゲ顔だのトンガリ耳だのやら得体の知れない化け物に比べりゃさ」

ホーウェイ「いいや、お兄さん、寧ろお前さんの“例”の方が珍しいと思うぞ。――俺が聞いてる範囲じゃ飛ばされた“自覚”がある手合いの方がよっぽど珍しい。」

シャカシャカと片手間でマティーニを仕上げて二つ横の客に寄越しながら、顎鬚禿頭の巨漢なバーテンは(異世界転移者)のもじゃもじゃ頭にそう答えた。

スパイク「どの道一ウーロンにもなりはしない。…ま、正直元居たトコより家業には困らねぇだろうが…」

ホーウェイ「寧ろその手の業者が少な過ぎるんだとか」

スパイク「まさか、腐るほどいるだろうよ?」

ホーウェイ「“実際に腕の立つ”を付け忘れたな。――で、聞きたい事があるんだろ?」

本題に入ろうか、とバーテンはグラスを磨きながら相手(スパイク)の意向を察する。

スパイク「――生憎この島じゃ全く伝手がなくてねぇ、多少高くて構わない。良い情報屋を紹介して欲しいんだが。」

ホーウェイ「成る程…聞き及んで此処へ来たって訳か。」

スパイク「多少手荒になっちまったがね。」

――そんな会話の間に、表で軍用の四輪駆動が一台、停車する音がした。そうしてとたとたと慌しく、五人の少女達――正確には店内へ駆け込んで来た四人(ゾーラ筆頭)と、彼女らから一歩引き落ち着いた眼差しで見守るもう一人(キバキ)という取り合わせだったが…

ゾーラ「お姉さん!予約してたC.M.S.Cの5名でーす。へぇ〜話は聞いてたけど、実際来たのは初めてだ。変わり者バー兼レストラン!」

ナディン「――えーっと、准尉、そういうこと口に大きく出すのはどうかと」

スチェラ「……失礼します。」



キバキ「………………」

これだけ見れば今時の若い子、で済むだろうが――軽装とはいえ戦闘服姿に背に自動小銃だのの剣呑な装備を携えている辺りは、この島のクオリティと言ったところだろうか。

≫東区、居酒屋「けいおす」ALL

1ヶ月前 No.374

魚面の書記官/新人後任者 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_O5T

【地球外/別次元エリア/第五伏魔封離領域/特別独房/ラブカ・コルベウス書記、ベゼルダ・カンク、メディナ・アスタロッド 】

ラブカ「ま、アナクロかどうかはちょっとばかし判断に困る物もあるにはあるんじゃがな、技術基幹が地球基準とは限らないからの…――なに、“真っ当”な意味で言えばこの組織の中じゃまだまだ“あの方”は(お優しい)方じゃて、…少なくともお前さんを遊ばせて割りと(自由)を利かせてやっとる位にはな。退屈はするじゃろうが退廃はしまい?精々大逸れたな真似は止しとく様にアドバイスして置こうかの(何処か諦め半分な様子で)…ほんと、■■というのは懲りないのぉ…」

(機械)の面で言えば、確かに古臭く枯れた技術で構成されているモノの方が使い勝手も知れるし、トラブルが起きた際もリカバリーが利き易い。のは間違いないだろう。それから(もう一人)の方のいろんな意味で何故だか説得力がある台詞に、老人はため息混じりに投げ遣りな忠告をする(というのも毎度なやり取りの流れである)

――

一方

ラブカ「質問されてこんな形で応える奴がおるか。…全く」

ベゼルダ「でも良い経験にはなったと思ってるとでしょう?。――この位の事で目を白黒させてたら此処での仕事は勤まらない。」

メディナ「ッ――――へ!?…え、えぇ、大丈夫、わたしは大丈夫です…」

曰く、この施設の緊急時に於ける移動手段に関して何気なく彼女(メディナ)が彼/彼女(ベゼルダ)へ質問した結果が今際の“これ”だったらしい。――それにしたって随分と性急なモノを選んだものだと半漁人の書記官はやや呆れた様子で、一応形式的には彼女(メディナ)の“警護”要員という事になっている筈のこの捻くれ者の変幻自在な(紋章官)へ非難がましい一瞥をくれつつ、丁度(担当対象)もとい(あいな)に心配されつつも、気丈に立ち上がって深呼吸をしつつ何とか落ち着きを取り戻さんとしている(後任者)へ顔を向けつつ

ラブカ「――すまんな君、到着早々…(お目付け役)にしても人選が悪過ぎる。」

メディナ「あ…あの、ラブカ書記官…(お目付け役)って?…」

ラブカ「ん、あぁ気にしなくて大丈夫じゃ、こっちの独り言での。」



ベゼルダ「“素養”は悪くない。しかし“経験”は圧倒的に足りていない。――これから彼女(メディナ)は化けるのですよ。私は其れを手助けしているだけです。…(未知)にせよ(畏敬)にせよ(恐怖)にせよ、それらは色んな意味で人を変える。まぁ(貴女様)にこんな語りをするのは釈迦に説法でしょうがね?」

朗々と、しゃあしゃあと、評議会職員を表す紺色のローブに古風なスーツという出で立ちの青年(ベゼルダ)は舞台役者よろしく台詞語りをしながら(あいな)へと恭しく己が胸に手を当てて、これは失敬と一礼する

ベゼルダ「いけないな、私とした事が名を申し遅れましたね。評議会執行部門/神秘部門外局・遺物走査部のベゼルダ・カンク、不肖の身ですが以後お見知り置きを、貴女様は何とお呼びしたら宜しいですかな?“無貌の神”“暗黒のファラオ”“影たまり”“黒衣の者”“黒き王”…それとも■■■■■■」

メディナ「べ…ベゼルダさん、もういいから!…わっわたしも申し送れました。評議会神秘部門・共同研究機関(フォルタナ)所属の…メディナ・アスタロッドと申します。ラブカ書記官の代理でこの先暫く、貴女の尋問官をさせて頂く事になりました。……?どうしました?」



≫黒美あいな(□□□□□□)

1ヶ月前 No.375

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_QKd

【次元世界/異世界調停同盟機構/主要同盟世界管理局/ミッドチルダ】

この日ミッドチルダにおいて異世界調停同盟機構同盟締結記念式典が執り行われていた。それは同盟の"縮図"と言っても過言では無い。
大通りを装飾過多な兵士達が隊列を組み、一糸乱れぬ行進を行いその後ろにこれまた豪華な装飾が施されたAFWが続く。
そして兵士と鉄が大通りを埋め尽くす頭上には、航空隊の飛空艇が自ら飛行する航空魔導師と共に"空の行進"を行う。
道の両脇には文字通り人の垣根が形成され善良なる市民達の同盟軍への歓声が鳴り止む事は無い。そして歩兵、AFW、魔道師の順に行進が進み
この記念式典の"目玉"が現れた。それは大通りを文字通り単体で塞ぐ様な巨大な山車だった。そのあまりにも贅を隅々まで行き渡らせた様な絢爛豪華な御殿。
それは山車というよりもはや"動く屋敷"と言ってもいいだろう。だがこれほどまでに金がかかった山車ではあるが移動方法だけは酷く原始的だ。
そうこれほどまでに金がかかった豪華絢爛な山車でありながら、人力で引っ張って動かしているのだ。いや同盟世界においては"人"ではない。
獣人(ワードッグやワーキャット等)耳長(エルフ)や鉱人(ドワーフ)等、"人間に近い異種族(ゼノ)"説明するまでも無く同盟世界においては家畜や道具扱いだ。

上は絢爛豪華な装飾が施され贅を尽くした人間(貴族)が立ち、その下では異種族(ゼノ)にムチ打ち過酷な労働を全て押し付ける。
この山車は調停同盟機構の「不寛容の美徳」を体現し、かつ自らの同盟世界が之だけ豊かになったと言う事を内外にアピールする為の代物である。
逆を言えばここで異種族に対して温情を見せたり、山車が粗末な出来であったりしたらそれは同盟世界への"叛逆"と受け取られかねない。
異端審問官(インクィジター)の目は至る所に光っている。それ故同盟世界においては強者である議員達も山車には過剰過ぎる位の演出を施していたのだ。
之はパレードであると同時に、各世界の総督や貴族、豪族達が各種租税を納め、改めて同盟に忠誠を誓うと言う通過儀礼でもある。

圧倒的な数の兵士と兵器、そして贅を尽くした山車が通過するのはかつて地上本局と呼ばれた場所。
豪勢な山車等比較ならぬほど大きくそして荘厳な物々しい巨大な建造物。そのテラスの様な部分には明らかに身分が高いと思われる人物が三人居た。
正確にはその周囲に従者や衛兵等が無数に存在しているのだが、ともかくこの三名は調停同盟機構最高評議会の三世界議長。同盟のトップと言える存在。

初老の男性
「ありがとう。ありがとう皆さん。この同盟締結を祝う善き日を彩る吉報が届きました。我等がYUF(同盟軍)の活躍により異種族がまた一つ消えました」
少女
「こうしてまた次元世界は恒久平和へとまた一歩近づきました。之も全て同盟の理念があればこそです」
やや強面の男性
「ですが我等は歩みを止める事はありません。この次元世界に真の平穏が訪れるまでは」
議席一同
「「「調停同盟機構(ユクロスユニオン)に栄光あれ!!!」」」

割れんばかりの拍手と歓声。舞い散る紙吹雪。まさに祭りは一番の盛り上がりを見せていた。無論この式典は調停同盟機構の同盟世界だけでなく
次元世界ほぼすべてへと流れる様映像や音声等様々な方法で発信されている。無論同盟がその力誇示する為だ。
この内容に憤りを覚える者達も多いだろう。だが繰り返すがこの式典は同盟の"縮図"なのだ。彼等が好き勝手言えるのは大通りと空を埋め尽くすほどの
兵士と兵器。即ち強大な軍事力によって裏打ちされたものである…と言う事を嫌でも再認識させられるだろう。

尚放送では同盟軍によって異種族が一つ滅ぼしたと言っているが、正確には一つの異種族が滅ぼされ、二つの世界がオルクとスケイブンの侵略で陥落した。
その世界の総督達はただちに異端審問官の手によって処刑され、現在同盟海軍は艦隊を集結させて奪還作戦を検討中だと言う。

初老の男性
「所で…最近<壁>が露骨すぎないかね?」
やや強面の男性
「仕方ありません本来我々の領地に向かうものを押し流している訳ですから」
少女
「評議会とて馬鹿ではありません。<壁>の存在に気が付いても我々と今直接事を構えようなどとは考えないでしょう」
初老の男性
「だが民意に押された結果開戦と言う事もありえるのでは?」
少女
「ならばよいではありませんか。どちらが上に立つかはっきりします。軍需産業も潤いますし」
やや強面の男性
「グレアム殿はいささか心配性の様だ。シルヴィア殿を見習うといい。この歳でこの豪胆さ三議長の席に座れるのも頷ける」

スピーチを終えた三人は席に座りパレードを眺めつつ談笑を行う。だがその内容も延々と続く同盟万歳三唱に消えて行った。

30日前 No.376

魔導諸国評議会第2870回通常定期総会 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_O5T

【次元世界/魔導諸国評議会/通常定期総会(第2870号)/フィオーレ王国(開催国)】


――ロココ調の広大な議事堂の内に備えられた巨大な円卓、数千の様々な種族の(議員)が肩(必ずしもそうとは限らないが)を並べズラリと座り囲む光景は、ある種の圧巻であると言えるだろう。

空中に大きく映し出されるは次元間での(対立相手)がその基幹世界で執り行っている大規模な式典の模様、その中継映像を見るこの場の面々の反応は様々だ。

改めて脅威を感じる者、この対立関係自体を嘆かわしく思う者、前時代的で愚かな者達だとせせら笑う者、国家士気高揚には悪くない出し物だと評価する者。――反面、あちら(調停同盟)側が隠そうともしない(不寛容の美徳)、その体現

映し出されたソレを目にして血を流す程に拳を握りしめ歯軋りする者。



????「嗚呼、何と嘆かわしき哉――愚かな肥えた栗鼠は未だ己が(本当の敵)を知らぬ様だ、品も無く周りの餌を手当たり次第に口一杯に頬張って、溜め込んで」

ぐずりと鼻を鳴らす音を立てて、青褪めた道化(ピエロ)めいた仮面を掛けた輪郭の無い(議員)は狂言回しの様にそうのたまう。
薄暗がりに蒸気晶体立体映像装置(スチーム・ホログラム)で大きく浮かび上がる発言者の姿と付随情報の羅列、文字や数字の類は閲覧者の認識を自動照会し、最適なものへコンマの速度で移り変わる。(ちなみにこの青褪めた仮面の議員の所属は“アラガッタ王国”と出ている)

???「さながら冬支度の三つ目リスの様に…と?」

どこか気が触れた様な相手のそんな言葉に、対照的に皮肉気な落ち着いた口調で続けるのは赤い肌の筋骨隆々且つ大柄な熊鬼(オーガー)の(議員)

????「彼奴らは蛇鳥より恐ろしい天敵を知らぬだけよ。―――食わせたければ食わせて置けば良い、しかしながら…この処は特に度が過ぎるのもまた事実」

艶のある緑色の髪、まとわり付くエメラルド色の毒蛇、…何処か妖艶ながらも相対する者に本能的な畏怖を抱かせるような錯覚を覚えるラミア種を統べる蛇后(エキドナ)の(議員)がそう答える。

????「前総会で決議された(エクリプス計画)は順調に進行中だ。――如何せん配置に時間が掛かるのが難点ではあるが、発動の暁には現状の損害を更に抑えられよう。――」

神経質そうな目つきの複鏡型眼鏡を掛けた(ホブゴブリン)の(議員)がそう付け加えた。

????「兵力配置に変更は無し…か、現状は各世界の標準駐留戦力の2割と現地軍のみで対応出来ているが――この先はそれだけでは済まなくなるだろう。―今一度見直すべきだと私は提言する。待機中の常備第二線の兵力を第一線へ水増しさせ厚みを持たせれば良い」

無骨な軍人然とした(人間)の(議員)は浮き彫りになりつつある(侵攻脅威)の増強と、それを水際で抑えている議会軍の戦力配置についての提言を出す。

???「しかしオシナス殿、小兵力の次元間移動とて掛かる経費と時間は馬鹿に出来ますまい。我輩には少々性急な気がしなくもないですぞ?、それならば防衛艦隊単位での駐留期間を伸ばす形にするべきかと」

そこへまた一つ、蒼髪の(ドラフ)の偉丈夫が疑問を呈する―――

――数千のざわめき、多少の遠慮はあるものの各々の思惑や印象を隠し立てする事は無く込み合った地下鉄構内位の騒音レベル、言葉の概念すら持たぬモノすら存在するこの何とも混沌とした(円卓)で進められ議論が繰り広げられる掲題。一つはこのところ度重なって発生し百を超える加盟世界が直接戦場と化している(流れ込む脅威)への対応・対策。二つ目は明らかになりつつある(次元災害)に関しての諸々の情報開示と交換。――意図的に時間の流れに手を加えられているこの巨大な議事堂内の時間は既に8時間近く経っている。(外側では8日)

―交わされる意見と、申し立てられる山ほどの各種陳情・提案の中で…小休止が入った隙を見計らったかの様に、円卓の中枢に座す本議会の(議長)、ハーフエルフのアメア・ソクアーノの視線は、不意に浮かび上がった蒸気晶体立体映像の情報表記にピタリと合わせられる。思念伝達式の暗号文書――内容は外部機密、高度な暗示迷彩とカウンターの認識災害術式による他者の閲覧に対する防御機構が念入りに施されている。送り主は――D.C アルフィーネ(al fine)──国際連合・世界オカルト連合(G.O.C)その事務次長。

アメア議長「"The Scary Lady"とはまた珍しい送り主も居たモノね。」

――――“彼女”とお茶を飲んだのは随分と前の事だな、と(議長)は思いながらも実体化させた書簡の封を切る…



【“フロンティア編”の布石的な流れを作ってみました。G.O.Cから中継ぎで宛てられた(並行世界からの迷い子)の提案に関して議会側も乗る気になります(会合先が分かり次第、方法に従って接触を試みる形です)、南米の方も今日の午後あたりから其々進めて行きますので其方の方面はもう暫しお待ちください】

≫セレーネ本体様、絡んで下さっている皆様

28日前 No.377

Null @voltexfbk ★1DXVdHzeIP_M0e

【期間空け過ぎた俺氏……セレーネさん本当に申し訳ないです。】
【地球/南米/太平洋方面→リコーンカスターズ司令部/移動中/吹雪】

「感情の赴くまま……」
なんとなく、吹雪はステラがセレーネ側の兵器、と捉えるにはコールドドリンクを飲む姿は仏頂面ながらどこか人間のような感じを受け取っていた。

ステラが言っている博士は、一体どのようにしてステラにこのような感情(?)を仕込んだのだろうか。
ステラの使う機体といい、ステラ本人といい、不思議なところが多い。
人間とは似て非なるからこそ、このように合理的に使われることが多いのかは謎だった。

人間と似て非なる。


よく考えれば、私(艦娘)も一緒だ。普通の人間では持つことが到底できないような力を、隠し持っているのだから。




普通の人間ではありえない存在。それは、ステラにとっても、同じことなのだろうか……?


「ステラさんは、私たちのことをどう思ってますか……?」
少し戸惑いを覚えながらも、ステラに話を切り出す。

>ステラ

28日前 No.378

不確定な蝿 @izuma☆VNvX9naPtFo ★XdmdoCx531_O5T

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/????】


<良く言った青年、それでこそ“人間”だ。>

そも――逃げ場など在る物か、見える範囲の逃避の先、先送りの先、――明光は底知れぬ暗雲の合間で見え隠れし、おまけに無数の贋作まである始末、一層の事(人が人であり続ける)事が難しくなりつつある世界。博士の示した一つの考えもまた理性的且つ人類が置かれた無慈悲で過酷な生存競争の中で考え得た一つの(解)に違いない。平穏と進歩と言う物にはそれ相応の代価が必要であり、その(いつか)の為にその人間性すら捨ててでも、確実な(未来)を勝ち取りに行くと言う選択。

ある種究極の(割り切り)とでも言うべきソレ。

だが、(ハエ)の姿を借りて此処へとやって来た(男)もまた見ず知らずの無関係な他者を無碍に犠牲にした上で成り立たせるソレを許容出来るほどフラクタルな人間では無い。――そこまで利口には出来ていないし、寧ろそれで良かったと考えている。

“高位存在”の(此方側)に於ける代行者となれども、少なくとも人として譲れない(道理)を示してみせた青年(敦也)に(ハエ)の向こう側にいる(男)は偽りの無い賞賛を一つ送りながら…

明らかな戦闘状況へと移推しつつあるこの場にて、ハエは彼本来の(仕事)へ戻る事にした。

――――

――

<―――なるほど、(アルミ箔のヘルメット)でも用意して来るべきだったかな。クリプトンの君ら、ハエ相手でも隙は見せないのは良い心掛けだ。…ただ>

“私”にソレ(サイオニック)は少々悪手だ

一瞬、“捕らえられて”空中で静止した様に見えた(ハエ)の姿だったが、捕らえた筈の念動力の波はひしりっと奇怪な(間)の後に――何か別種の(力)がちっぽけなハエの生体エネルギーからは考えられない規模に膨張し溢れ、それに逆侵食される形になり、まんま十倍ほどになって数体のクリプトンへと(跳ね返って)行った。

この(ハエ)を操っている手合いが、アフリカのシャーマニズムに基づく恐ろしく古い魔術と、ある種の冒涜的な異端知識にとても長けた人物であるのが、その独特の(力)の波形から分かる者には分かるかも知れない。



<“幻魔”…それも造魔か――アーカイブである程度の把握はしていたが、(あちら)にもこの手の趣向に熱心に打ち込む手合いが居る様だな。武装も今の私相手には適切な物が用意されてるあたり、割かし地球通なのかもしれない。>

というより先ほどまで(造ったと思われる本人)はその場に居たのだが―――実のところ(ハエ)からしてみるとサイオニック攻撃で動きを封じられるより、件の殺虫噴霧の直撃を喰らう方が余程致命的だったりする。

<――起動プロトコル作動、戦術霊素間接転写開始…そろそろ“彼ら”にも仕事の開始を伝えなければ。少なくとも“私”が四つ腕の駆除業者に駆逐される前に>

現状集中的に“仕掛け”られている青年(敦也)の方は特に心配はしていない、寧ろ近くにいたら自分の体躯ではそのまま吹き消され兼ねない。


≫古見敦也、クリプト237、ゾルム、リコンカスターズ他

27日前 No.379

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_QKd

【地球/南米/太平洋方面→リコーンカスターズ司令部/移動中/ステラ】
(いえいえ筆ノリしなかったり私も色々ありますし御気になさらずに)

ステラ
「吹雪や七月は味方。味方は助ける」

飲み終わったコールドドリンクを仕舞い戸惑い気味の吹雪の質問に対してステラはあるいみ"らしく"簡潔に答えた。
敵と味方。恐らくステラにとっての大原則なのだろう単純な無人兵器にも存在するIFF(敵味方識別)。だがそれ故にアレサを助けた事は
単なる敵味方識別を越えた行動…ステラは「感情の赴くまま」行ったらしいがそれは初めて見せた自我の芽生えなのかもしれない。

因みに艦娘等について聞くと「吹雪は吹雪。七月は七月。私は私」とこれまた簡潔に答えた。一応ウィッチや艦娘がどういう物であるか
理解はしている様だが、ステラにとってはあくまでそれ等は情報の一つでしかない。姿や形、出自や能力ではなく個人個人で判断する。
ある種機械らしいと言えなくもないが、ステラが言うと何となく物事を単純化して考える子供っぽさを感じられるだろう。

このフライトも突然遭遇戦等が起きない限り、直ぐにリコンカスターズ側の勢力圏へ入り帰投出来る


>> 七月、吹雪

27日前 No.380

光子王 @ergou☆Aao/rdZJ3/w ★IZkIgWZ0cr_b5K

【服が分解されるというのは彼のみの話です、近くにいるハエさんが巻き添えになる可能性があるので書きました】
【地球/南米/ノヴァ・プロスペクト/古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊】

「犠牲が出るなんてこともあるのは否定しない、ベストを尽くしてもそうなってしまうことも。
だとしてもだそれは弱者を進んで差し出す理由にも分け隔てなく他者に慈しみや真心そして優しさを与える者達を踏み躙る理由にはならない!!」

彼の螺旋が渦巻く瞳は一瞬、何者かに言わされている言葉を遮り確かに己の意思を表す。
それは操り人形ではなく一人の個として

「俺の知る宇宙の騎士ならばこう言うだろう、『歴史など些細なことで変える事が出来る。一人では無理でも己の信念と志を
命を賭けて示していれば自然と惹かれ人は付いて来る、そんな集まった者達が歴史を変えるなんてこともな。弱者や強者なんて関係ない
見ている者は見ているものだ』とね」

この場にいたとしたら間違いなく言っているだろうその言葉に続いて己の答えを続ける。

「ならばそんな歴史など否定し示してやる。弱者を決して切り捨てない、己の命を削ってでもやってきた本当の強者を知ってるから。
俺をどう思おうと勝手だが、お前等は諦めているからこの逃れることの出来ない正念場以前に負け犬なのさ。そんな奴等には負けないぜ!
だから切り捨ててはならぬ物を切り捨てず弱者を一人残らず救いだす、それをやってのけ諦めないからこそ勝ち願いを叶える真の強者になる所
見せてやるよ、必ずな!!!」

通信が切れる前にそれは決意と己に対し掛ける啖呵と気合を含め、堂々と宣言する。
ハイデン博士が言う強者という自覚は無いが、それは自信と確信を持った目指すべき存在になったという再認識の言葉。
そう、あとはそこから己の信念と志を命を賭けて示し続ければ良い。
己が実践し続けて宇宙の騎士が遺した言葉が正しかったと

「これでも山村晋一郎教授から“人間の尊厳”を守る戦いを受け継いで居るんでね
簡単に揺らぐなんてあの人達に申し訳が無いから」

山村晋一郎教授―考古学者であり降臨者の遺跡であった魅奈神山の研究をしていたことが切っ掛けでクロノスに参加せざるを得なくなった
クロノスのブレーン。彼はクロノスへ反逆し人間の尊厳を守ろうとした。
敦也はその教えを学園で直に受けて、自身の戦いは人を守ることに繋がることを知り無駄ではないことを知ることが出来た。
そして最後のあの人というのは、尊敬する人々全員のことをハエに対して呟いた。

通信が切れて一気に臨戦態勢に入り、クリプトン型エイリアンが片腕を振わせなにやら不思議な動作を行っている。
身構えたその時、頭の中から尋常ではない頭痛が走り、全身から汗が噴出す。

(グッ!?これは…ッ)

少しでも気を抜けば意思を持っていかれる感覚が正しく襲い掛かってくる。
歯を食いしばりながらこれは恐らく獣化兵が獣神将による思念波は逆らえないようにする絶対的の服従を強いる精神攻撃の類
受けている古見敦也だからこそ分かる。これは普通の人間に逆らうのは不可能だ、確かにこんな物を当たり前に使う連中が大量に襲い掛かってくれば
どうなるか…ハイデン博士も危惧して生贄を捧げるなんてことをしてしまうのも考えるのも難しくは無い。

「な、何が命だけは助ける…だ…生体解剖やモルモットにするだけだろうが…」

しかし敦也の意思も並大抵ではない、此処で屈するのは諦めると同義という意地もあったが
それだけではなく彼には秘密が存在していた最早それも隠している余裕もないそして躊躇う理由も迷うことも話を聞いて無くなった。

「コント…ラ…クト!!」

その掛け声と共に球形の衝撃波を発生し、古見敦也を中心とする圏内の物体全てを弾き飛ばし直径30cmほどの円盤状の物体から
強殖生物が解放され直近の生物に取り付き、融合した生物の特性を読み取るとともにその体型に合わせた強殖装甲の外殻を形成する。

衝撃波が完全に晴れる頃其処に居たのは何者にも負けぬ滾ると人の尊厳を守る戦士の魂に鬼神の躯を包む
地球に降臨せし創造者に抗った反逆の規格外品が存在していた。

>クリプト237、ギルデンスタン、ハイデン博士、ハエ?、all

【了解です。】


【最後の文章の一部は石原槙一氏のガイバーの歌の歌詞に掛けた物です。】

23日前 No.381

セレーネ @sierra09 ★5aJ5lBLy87_QKd

【地球/南米/ジャブロー周囲一帯/ノヴァ・プロスペクト/リコンカスターズ 幻魔 クリプトン】

ハエ相手にかけていたサイオニックが反射され、バタバタと倒れるクリプトン達。ハエと言う姿が偽りで何か魔術的に精通した相手である事は
当たりをつけていたがそれでも自分達のサイオニック攻撃がこうも簡単に破られるとは思っていなかった様だ。
だが一方で古見の方にはマインドコントロールが効いているらしい。腕を振ってより一層PSYパワーを集中させていく。

クリプトン237
「ハエ相手に何てこずっとんねん!とまにーちゃん(古見)命あってのモノダネ言うやろ?そう嫌がらずに受け入れたら楽になるで〜」

しかし余裕をこいていたのもつかの間。マインドコントロールを受けながらもコントラクトの掛け声と共に凄まじい衝撃波が部屋を通過し
クリプトン達全員と新型ゾルムを部屋に壁に叩きつけた。漸く体勢を立て直した頃には古見は殖装体となった後だ。

クリプト237
「変身したから言うて勝てると思うな!いてまえ!」

今度は後衛6体が古見にマインドコントロールやテレキネシスをかけると同時に、前衛6体が手に持った玩具の様な光線銃の引き金を引く。
サイオニック攻撃は最初と同じだが光線銃から放たれた緑色の粘液の様な物体はどうやらプラズマの様だ。外れた弾が当たった金属製の壁や地面が
まるで飴細工の様にドロっと溶けて無くなって行き大きな穴となる。玩具の様な外見に反してかなり強力な武器だ。この光線銃…プラズマガンから見ても
やはりクリプトンはふざけた口調に反して高い科学技術を持っている事が伺える。

勿論このプラズマ弾の洗礼はハエの方にも飛来した同時に新型ゾルム一体は古見にもう一体は殺虫剤を吹きかけつつハエに向かって飛びかかってきた。
脚力を生かした飛び掛かりはそれ自体が強力な武器となり、自動車程度なら踏み潰せる。だけでなく振った刀の方もまた問題だった。
刀身が赤く暗い光に覆われているそれは、実際に放たれた斬撃より遠くの物も切り落として見せた。恐らくこの刀はプラズマブレードの類。
それも幻魔界の技術と科学技術のハイブリットなので魔術的な要素も秘めており、プラズマガン以上の脅威となるに違いない。
それは仕手の方にも理由があった。この新型ゾルムは動きに無駄が無くその剣捌きも実に見事なものであった。剣術だけでは無く戦い方自体にも無駄が無く
従来型のただ獲物に向かって武器を振うと言う造魔や下等幻魔とは一線を画す。実に侮り難い存在だった。

戦いが始まれば倒れる者も出るだろう。その中で意外なのはクリプトンの虚弱性だ。彼等は個人用バリアシールドを持つ等これまたテクノロジーの高さを
生かした装備で攻撃を防ぐ一方で、そのシールドが破られ攻撃を受けるといともあっさりと死んでしまう。あまりのあっけなさに驚くほどだ。
攻撃を受けた部位は簡単に千切れ、御自慢のサイオニック能力が詰まっているであろう大きな頭も落したスイカの様にはじけてしまう。
確かに技術力は高い。だがこの宇宙人(クリプトン)は明らかに戦闘タイプでは無い。直接戦えば恐らく普通の人間の軍隊でも対処可能だろう。

それとは反対に新型ゾルムは化け物らしいタフネスさを見せてくる。纏った戦闘服は幻魔界で採れる糸を加工して作られ
防具の部分は幻魔鉱石を科学技術で鍛造した物故地球の軍隊の一般的な歩兵用アーマーを上回る防御能力を持つ。何よりクリプトンと違い中身も頑丈だ。
手足が千切れた位では戦う事を止めず、重要器官を喪失しても体が動く限りは戦闘を続行する。武器が無くなれば己の牙や何と落ちたクリプトンの
プラズマガンを拾って撃つ等の器用さを見せる程だ。痛みも死も恐れず、命ある限り戦うまさにキリングマシーン。それでいて機械とは違い柔軟な知性を持つ
この造魔が本格的に地球に出現する事はあまり考えたく無いだろう。

> 古見敦也、UKUNUS量産素体型部隊 ハエ(???) ALL

22日前 No.382

彩夜 @firstmoon☆Iqtd6N0SMOw ★iPhone=25Q2sdcr0r

【返信が遅れて大変申し訳ないです。レスを分けて返します】



【アメリカ合衆国某州/掃き溜め/大聖堂外部(大聖堂前通り)/彩夜】


「うん、吸血鬼……確かに太陽は苦手だけど、命に関わるほどじゃない」

むしろお昼寝は好き、と付け加えてカエルムの質問に答えた。吸血鬼の血統によるものかは不明だが、少なくとも日の光の下を歩くもの(デイ・ウォーカー)に近い体質なのは確かである。

「ちなみに十字架とニンニクは平気、でも人に会う時はニンニク食べない」

特に意味はないが、吸血鬼の弱点と言われるものらしいので伝えておく。受け答え出来る冷静さがある事を暗に示す。



そもそも、真っ当な吸血鬼なのか怪しい出自だったりするが、自身でも分からないので割愛する。


「ん、最近この手の事件が多い……何かの前触れ?」

親しみ深いオペレーターの彼女に意見を求めつつ、襲いかかる幻魔の集団目がけて氷塊を撃ち出していく。いささかワンパターン気味になりつつある為、軌道を読まれる前に氷塊のサイズや角度を変える。



「流石にしぶとい……だから、潰しがいある」


氷塊や賢者の銃弾によって貫かれても尚、動きを止めず向かってくる幻魔を見据える。久々に高揚感を感じつつも、思考は凍土のように冷たく保とうと務める。

「了解、撃ち漏らした相手は任せて…」

氷塊による全体攻撃に合わせて彼女が突貫、重さを感じさせない華麗な動きで幻魔達を串刺しにする。さながらバーベキューのようだが、食指は動かないと内心思った。


「取引……つまり、時間稼ぎが目的。どうりで数が多い訳ね……ん、採集は不要ね。了解、遠慮なく殲滅する」

支給品のラクリマ越しに指示を受けながら返答をする。採集が不要ならと殲滅を決意したところで、視界に情報が表示される。


「なるほど……クロって訳ね、ブラックマーケットだけにーーこほん、トンズラしたにせよ、これから逃げるにせよ、時間を稼ぐにはうってつけね」


発言した後に暫し黙り込み、我に返って咳払いをする。何事も無かったかのように話を戻す。


「説明が必要なら、ニハちゃんがさっくり教えてくれる。ゆっくり聞きたいなら、こいつらを倒してから説明する」

ブラックマーケットの件について配慮するように、カエルムへ声をかけた。


「在庫売り尽くしセール、といった感じかしら?」

冗談を言うものの、口調に反して幻魔達を静かに見据える。その空いた左手に冷気を収束させ、氷の大斧を形成して構える。加えて背中の銀翼に冷気を纏い、氷の爪と刃を形成する。


「了解、右は任せて。真ん中と左はよろしくーーえっ、これ……光の輪、白い翼……てん、し?」


エデシアの指示に従って右側に回る。すると、カエルムが不思議な言語で詠唱を始めた。それに呼応するかのように、光の輪と白い翼を携えた神々しい異形の鳥人が顕現した。

それが幻魔と対峙する様は、まるで神話の光景のようである。

>ゼノン・エデシア >>336 、カエルム >>372

3日前 No.383
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