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Pocket Monster "ANOTHER CROSS WORLD"

 ( なりきり掲示板(フリー) )
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ツバサ ★kxhnMwovI2_kl8

Pocket Monster "ANOTHER CROSS WORLD"

この世には無限の世界がある。

世界が生まれる時、世界は消失する。
世界が消失する時、世界は生まれる。

世界は管理者によって成り立つ。
世界は管理者によって消される。

世界は常に変わりゆく。例外はない。
世界は常に変わらない。例外はない。

管理者が覚えている限り世界は存在する。
管理者が忘れている限り世界は消失する。

世界の記憶を保つには管理者の存在が必要である。
管理者の存在を保つには世界の記憶が必要である。

管理者は一人ではない。生きるものすべてが管理者である。
死するものすべてが管理者である。管理者は一人ではない。

複数の管理者が揃うとき、新たな世界が生まれる。
複数の管理者が離れると、新たな世界は消失する。

新たな世界が生まれる時、それまでの世界は崩壊する。
それまでの世界が崩壊する時、新たな世界が生まれる。

新たな世界とは管理者の所有する世界が融合した時、生まれる世界。
新たな世界の融合が解除された時、管理者の所有する世界ができる。


今、新たな世界が再び開演する。



【開始するまで、書き込まないで下さい】

4年前 No.0
メモ2014/11/15 18:49 : ツバサ★x6oODnGVv0_Kvj

Pocket Monster "ANOTHER CROSS WORLD" 本編

http://mb2.jp/_ni2/18595.html


Pocket Monster "ANOTHER CROSS WORLD" 設定や相談など

http://mb2.jp/_nrs/4018.html

ページ: 1 2 3 4 5 6


 
 
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\イヌだー!/ @chii4423☆vtiKCoMifTQx ★Android=YVGMnapvMQ

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※警告に同意して書きこまれました (性的な表現)
2年前 No.486

\イヌだー!/ @chii4423☆vtiKCoMifTQx ★Android=YVGMnapvMQ

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2年前 No.487

aki @asynchro73 ★iPhone=WAXDwGGy0d

【シルバ/オーレ地方 ウエスト・コースト/スーサイダー・ドック】

「さてと・・・・・・休憩は終いだ。おやっさん、作業再開と行こうぜ」

「だな、ちゃっちゃと終わらせるか」

 煙草も吸い終わり、一通りの休息を取ることの出来たシルバとレオンは船の元へと戻り整備作業を開始する。
 見かけによらずこういう細かな作業が得意なレオンは、テキパキと整備を進める。
 シルバは他の船員達と同様に資材の搬入をしたり、レオンに整備用の備品を持ってきたりと力仕事が主であった。

 そんな彼らの元へと迫る人影が1つ・・・・・・

――――「レーオーンちゃーん! ちょっとさぁ、ウチのキャロルも見てってよ! ホントセクシーだからさぁ」

――――「シルバちゃんも美味しそうよねぇ……特に上腕二頭筋の辺り……むしゃぶり付きたいくらいよっ」

「ちょっと待て!!おい!おやっさん!!なんなんだころカマ野郎は!」

 シルバに後ろをべたべたと付きまとうようにひっつき歩く巨漢、ニキータ。
 如何にもシルバの苦手そうな相手であるが、案の定しっしっと虫を払いのける様な扱いをする。

「おう、ニキータじゃねーか!お前さんも相変わらずだな」

 そんな彼になんの抵抗もないレオンは、普段通りの調子でニキータに対して振る舞う。

「シルバ、大丈夫だ。そいつは悪い奴じゃねえ。・・・・・まあ、見てのとおりの"カマ"ではあるが」

「……そうかい。しかしまあ、こいつもアリスガワのお仲間ってわけか・・・・・ヘンテコナな奴もいるもんだな……」

 べたべたと暑苦しく触ってくるニキータに諦めが付いたのか、一変して無抵抗になるシルバ。

 そんな中、続々とキャロルの乗組員たちが彼らの前に姿を現していき、正式に両者の顔合わせが始まる。
 くたびれたオッサンという第一印象を与えて来るウォルフガングに、喋るパッチールのパッチ。
 ……そしていつも通りシルバに対して挑発をかましてくる我らが社長、アリスガワである。

 挑発には挑発で返すかの如く、中指を突き立て鬼の様な形相でアリスガワを威嚇するシルバ。

「……大変なのはお互い様だな」

やれやれと呆れたように両船の船長を交互に見て、ウォルフガングと共に溜息を吐く。
なんとも先が思いやられる2人である。

――――「自分が有限会社ナナシ派遣の社員、アツバフキリスリ……あっと、リスリ・アツバフキっス。至らない部分もあるとは思うっスけど、何卒よろしくお願いします」

そして、アリスガワの隣に潜む巨パイ……もといリスリを見て鼻を伸ばすレオンだが、こほんと咳払いをして、気を取りなし挨拶を返す。

「お前さんは見かけない顔だと思ったら、ふむふむなるほどな……ナナシの社員だったわけか。俺はレオン。んでもって、こっちの阿呆がシルバだ、よろしく頼むぜ」

「誰が阿呆だ」

これから死線を潜る『キャロル』の船員達との無事(とは言い難いが)顔合わせを終えた砂漠の狩人一味。
お互い頼りに……なるのかどうかはわからないが、個性豊かな面々であることは間違いなさそうだ。

>>ドック一同


【世界線:本編物語 時間軸:過去】

【リュウト/カントー地方 ヤマブキシティ/ヤマブキ都市公園】

争う2人の元へと投入されたリュウトのマッスグマ。
ヒガナとレッドを取り囲むようにぐるぐると翻弄し、戦いはようやく終わりを迎えたのだった。

「ふぅ、助かったマッスグマ!……全く、やるならもうちょっと場所を考えろっての」

グリーンのゲンコツが炸裂する中、マッスグマをボールへとしまいゆったりとした足取りで3人の元へと歩み寄るリュウト。
そして、その1人は彼も見知った人物であり……。

――――「あー、リュウトじゃん。てっきり社長とラスト・フロンティアに行ったかと思いきや」

「ヒガナ!?お、お前だったんか……こんなところで一体全体なにやってんだよ」

オーレ地方アゲトビレッジ以来、実に数ヶ月振りの邂逅である。
先ほどは遠目で目視することはできなかったが、どうやらレッドの喧嘩あいては彼女で間違いなさそうである。

「ま、無事解決だな……連れが迷惑かけてすまなかったな。えっと……」

名も知らぬ少年に話を振るが、そういえば名前を聞いていなかったことを思い出す。
何やら先程の現場での一部始終を見て興奮したのか、あれやこれやと感想を述べていくワボン少年だが、彼のパートナーであるオコリザルに一瞥されようやくその名前を名乗り始める。

「なるほど、ワボンって言うのか。いやなに、こっちこそ寝床を脅かす様な真似してすまなかったな」

ワボンの隣にたたずむオコリザルを興味深そうに見つめる。
どうやらこちらはアイラと言うらしい。いい相棒に恵まれているみたいだ。

「そうか、人探しの旅を……。ここであったのも何かの縁だ、何かあったらいつでも話は聞くぜ」

グッと親指を突き立てワボンに向ける。
新たな友人との出会いにより、少々リュウトも気分が乗ってる様子であった。

>>公園一同

2年前 No.488

わんます @onemass ★Android=Os5V5CdCuC

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※警告に同意して書きこまれました (性的な表現)
2年前 No.489

ツバサ @th0md ★iPhone=4oP04sFbTa

【ゼロ/???/氷結の結界】

「なんだあの構えは…?」

「分かりません!ですが!」

ノーマークだったミライ達のマキシマムザブレイカーの念動波は彼女の下半部の氷の塊へと向かい…

バリィイイイイン!!!

「きゃあ!!」

氷は砕け散りアオイは空中へと放り出される。

「今だ!!」

ギアはいつも奇跡を起こした。ミライが道を開いたなら自分も前に進むしかない!ゼロの右手は紫色のオーラを纏う!

「これでどうだ!!」

右手から再び衝撃波をアオイにぶつける。

「あっ!」

紫色の衝撃波を受けてさらに吹き飛ばされるアオイ

「ツカサ!キャッチしてくれ!」

「はい!」

ツカサは瞬時に移動し地面に叩きつけられる前に受け止める

「アオイさん!」

少し目が虚ろになっている。が、命に別状はなかった。

「安心してください。無事です」

「ゼ……ロ…君。……ミ…ライちゃ…ん…」

アオイは震えた手でゼロとミライの手に触れる。その手はとても冷たかった。

「あり…が…」

感謝の言葉を伝えたかったが…全て言い切れずアオイは静かに目を閉じた。

「気を失っただけです。ですがこれで彼女は安定するはずです」

「そうか…ありがとうミライ。お前のおかげでアオイを助けられた」

素直に礼を言うゼロ。アオイさんの件は片付いた。あとは氷結を倒すのみ。

「問題はあの氷の壁だな。ミライ。さっきの技もう一度できるか?」

>>ミライ


【ケンタ/???/氷結の結界】

先ほどのはどうだんにブレイブバード…おそらく効いてないという事はない。ブレイブバードとはどうだんにより相手のタイプを一気に絞り込めた。かくとうタイプは攻撃側にとって相性の差が一番激しい。通常の威力であたるのは全部で7タイプある。そしてブレイブバードが当たったと仮定しても4タイプに絞られた。

ハヤトの攻撃に続きリオに技の指示を出す

「リオ!いわなだれに、みずのはどうだ!」

(わかった!)

リオは波動により作られたみずのはどうと生み出された岩を氷結にぶつける

ーはっはっは!やけになったかい?ちょっと避けてあげようかな?ー

そんなこと言いながらなにもせずただ食らう氷結。余裕をかましている様だった。ただ、ハヤトが放ったはがねのつばさとみずのはどうはかわした。

ケンタは疑問を抱いた。もし、奴がポケモンでないなら先ほどの攻撃を受けてもなんともないのはわかる。

だが二つの技だけをかわしたのか。もし、奴の正体がポケモンで今までの攻撃の相性が普通で、かわした技に相性が悪いのであれば…答えはひとつ!

「わかったぞ…氷結!一つ聞くぞ!」

ーなにかな?ー

「あんたはポケモンなのか?」

ーさぁどうかな?ー

どうやら答える気はない様だ。しかし、それは想定内だ。
そして、その慢心こそが奴の敗因でもある

「俺は一つの答えにたどり着いた。もしあんたのその人の姿が仮初めでほんとはポケモンだったとしたらあんたのタイプは…

水タイプなんだ!!!」


>>ハヤト



【サクラギ/ホウエン地方/ホロン上空】

「突破口があるってぇの?ユウ!ちょっと危ないから回避に専念してな」

「え?いきなりなにを?」

「こちらも『終わりなき攻撃』をしてやるのさ!」

サクラギも空間を開く。開いた場所は全て、断罪が開いた空間の目の前である。

お互いの威力は互角で二人のビーム攻撃は爆発により相殺される。

『ならば、これはどうだ?』

指をクイッと動かし大地からホロンの研究塔を抜き取り、サトシ達に向けて投げつける

「おやおや…」

パシッと塔を片手で受け止める

「塔を投げるなんて…ご近所迷惑でしょうが!」

身体を一回転させて断罪に投げ返す。

「ついでに俺からのサービスだ!受け取れぇ!!ヘル・バースト!!!」

投げ返された塔へと暗黒のエネルギー波を放つ!

ドガアァアアアアン!!

激しい煙の中からとてつもない力を感じる!断罪が力を溜めていたのだ!!

『馬鹿め!!直撃だぁあああああああ!!!』

「あ、ダークネスブレードか。マズイなこれ」

ダークネスブレード。サクラギが開発していた技でかつての神滅斬をめっっっちゃ強化した技であり。あのままではこの『切り離された』世界ごと真っ二つにされかねない。

「どうするんだよサクラギ!?」

「知ら管」

「ええ?!」

『消え去…!!』

ドクン…

『馬鹿な…!?体に力が入らん!?』

「久しいっすね…ユウ先輩!」

「サトシか!?」

『貴様!?消えてなかったのか!?』

「今だ行ってこい!あの時みたいに力を貸してやるぜ!遠慮なくやれ!ガイ!」

ガイの背中をパシッと叩く!ガイの力を向上させる魔法をかけたのだ。

>>ガイ

2年前 No.490

ゼロ @0xxx0jienx ★iPhone=bEdv7LuluY

【世界線:本編物語 時間軸:過去】


【ワボン/カントー地方 ヤマブキシティ/ヤマブキ都市公園→喫茶店】

ボーマンダと少女が颯爽と飛び去るのを眺め、ばいばーいとつられて返したワボン。見た目通り幼い印象を与える要因の一つといっていい、彼の素直さはこの夜でも健在だ。素直とは、疑ぐることをせずそのままを受け止めること。そして意のままに動くこと。その姿は時には天使に、そして時には悪魔にもなりうる危うさがありーーーー。

“だから、こいつは目が離せない”

そう思っているのはワボンのパートナーであるアイラだ。今も、ワボンの動作一つ一つを静かに見守る。そんな風に見られてるとは知らない本人は、リュウトに哀れみとは違う優しさからくる言葉をもらい、彼と同じくグッと親指を突き立てニコリと笑っていた。

「え、オーキドって有名なポケモン博士の?グリーンはオーキド博士と同じ名字なんだ!ジムリーダーで博士と同じ名前なんて、なんかすごいね!」

グリーンの話に驚きつつも感心して、先ほどのバトル時と同じように目をキラキラさせるワボン。そしてグリーンに3発目のゲンコツをくらい倒れ伏したままで片腕を挙げるレッドに近づいて、「レッドもよろしくねー」とその手にタッチした。そのまま流れは解散という風に思えたが、足を進めたグリーンが立ち止まり“飯を奢る発言”をしたかと思うと、いつ起き上がったのかレッドが調子のいいことを言いながら、それにグリーンがキッパリ返す掛け合いをする。

やりとりを聞きつつ、奢る発言が確実なことだとわかったワボン。もう目だけでなく、全身で喜びを表し「やったー!」とぴょんっと飛び跳ねた。低い身長故に飛び跳ねても小さいままなのだが。

「ありがとーー!グリーン……グリーンお兄ちゃん!」

名を名乗られてからは呼び捨てをしていたが、レッドのお茶目な発言を聞きそれに従うようにグリーンに“お兄ちゃん”をつけたワボン。アイラはというと、嬉しさ半分心配半分というなんともいえない顔つきでグリーンを見る。アイラは一体何を心配しているのだろうかーーそれは、この後に嫌でもグリーンが目の当たりにする現実であった。

ーーーー…………


「えとねー、メニューにあるもの全部食べたいな」

ところ場所は変わりーーグリーンの行きつけの喫茶店についた一行。席に案内をされ、メニューを開くと同時のワボンの発言にアイラは額を押さえ、申し訳なささで、あーーと項垂れた。

「いつもお金も全然なくて、少ししか食べれないからお腹すいてたんだけど、嬉しいなー!今日はグリーンお兄ちゃんの奢りだから、オレお腹いっぱい食べれる!よかったねアイラ」

奢りとは言われたが、そんな額を出すとはグリーンは言ってないぞとアイラは思ったが、このキラキラした嬉しそうな顔を見ると普段我慢させている分何もいえなくなってしまった。


≫その場All

【流れ的に喫茶店に場面転換しました。確定ロル申し訳ないです。】

2年前 No.491

ユウキ @yuuki777 ★ALBZQvbWQp_yoD

【白いフリーザー/カントー地方/マサラタウン】

マサラを守る若人たちが襲撃者たる白いフリーザーへと一斉に飛び掛かる。

正面から迫るレッドの燃え盛る灼熱の拳。
次に頭上から襲い来るグリーンのニドキングから放たれし王者の槍。
そして、リュウトのブラッキーによる素早い動きから驚異的な精度でこちらを狙い撃つ『あくのはどう』。

更にアスレイから与えられた雷の剣によって背後から斬り掛かるヴァドックも加え、四方八方から攻撃が迫り来る。
その完璧な布陣に逃げ場はなく、白いフリーザーとて直撃は免れないと思われたが――

『プットオン』

白いフリーザーは自分の周りに小規模の猛吹雪を発生させ、自らの身体を凍り付かせることによって巨大な氷の繭を作り出し、皆の攻撃を防いでしまう。

『キャストオフ』

更に殻を破るかのごとく、内部から勢いよく氷を砕くことにより、その破片を飛ばし、攻撃を仕掛けてきた若人たちにカウンターを仕掛けた。

「ちっ、味な真似をしやがるぜ!」

持ち前の素早さによって直撃は免れたものの、かすり傷を負ってしまったヴァドックが苦悶の表情を浮かべ、舌打ちをする。

『貴方たちは地上戦がお得意のようですね』

『しかし、空中戦はどうでしょう?』

一瞬のうちに空高く移動した白いフリーザーが、その大きな翼を広げるとそこから凍てつく羽を大量に撃ち出し、地上にいる皆に向かって攻撃を仕掛けた。

>>マサラ防衛メンバー

2年前 No.492

\イヌだー!/ @chii4423☆vtiKCoMifTQx ★Android=YVGMnapvMQ

【リスリ・アツバフキ/オーレ地方 ウェスト・コースト
スーサイダードック】

やっぱり挑発だった。
おっそろしい顔でこちらを睨んでくる暑そうな格好の人にやや腰を抜かすも所詮安い挑発と割り切り、毅然とした態度を崩さない。しかし背後からかちり、かちりという音が聞こえ、違和感を覚えつつ相手の……ごつい人もといレオンの挨拶に一礼する。暑そうな人はシルバという名前らしい。直後背後の音がより一層激しくなり絶え間なくガチガチと鳴り続け始めた。
今度こそ振り向くとエクリュが尋常ではない様子で鞘から剣を抜かんばかりに震えていた。……恐れ? 違う、これは明確に怒っている。

おそらく最初の挑発がすでに癪に障っていたのだろう。その音の時点で止めるべきとやや背後を向いたのだが、すぐに挨拶し返されてしまい制止には至らなかった。その、少し背後を向いたが故に気づけなかったのだ。その一瞬の間に起こったエクリュを怒らせたレオンの所業に。
ふた振りを上から押さえつけ「ステイ!! ステイっスよ!!」と必死に声がけしている間に社長はすたすたと歩いて行ってしまう。ああ、読めないその言動がクールだ。最高だ。未だ血眼(血が通っているかは分からないが)だが幾分落ち着いたエクリュと共に慌てて社長を追いかける。覚えてろ、と言わんばかりに後ろを向いて一瞥した2本をこら、とそろそろ窘めた。

子供のようなやりとりを横目に見ていささか不安は覚えるが、いずれにせよ賽は投げられたのだ。砂地なら彼らの方がずっと詳しい。黙ってついて行った方が身のためだ。というかパッチさんは何か罰当たりなことでもしたのだろうか。そっちのが気になる。
ちょうど積み込みが終わったらしいフォッグがやりきった表情でこちらに来た。咥えている鉄塊はトープの目測1.25倍ほどの大きさである。……本人が満足ならいいだろう。勝手にボールのスイッチを押して中に入るフォッグにもはやツッコミを放棄し、そういえば、と地面を見定める。

「グレイ、そろそろ浮上っス。あとは船の速度を見ながら追いかけるかどうか判断するんで、とりあえずボールに入ってて欲しいっス」

声をかければどこからともなく引きずるような音とやはり盛り上がる足元。赤い目が覗き、その長い体がゆっくりと自身を中心にとぐろを巻く。
砂の海がよほど気に入ったのだろう。窺うような眼差しはもう少しとどこか駄々をこねているようにも見える。首をゆるゆると振って否定すれば仕方なさそうに手に持ったボールに口元が近づき、それが触れるか触れないかの部分で巨体が収まる。

これでもう自分に有利なことはなくなった。溢れるくらいの期待に首をもたげた不安を隠し、劈く程の大音量と先が見えぬことを暗示するような黒い煙を、エクリュを撫でながらただただ眺めていた。

>>メンバー


【出航了解です!】

2年前 No.493

aki @asynchro73 ★SDuZ9bwcdx_76W

【ミライ/???/氷結の結界】

 ミライの放った全力の一撃"Zワザ"
 それはアオイ本人を攻撃するのではなく、彼女を捕えていた氷の破壊を目的として放たれたのだが。

 氷の割れる音と共に宙へと放りだされるアオイ。

 彼女の繋いだバトンは、確かにゼロ達へと受け継がれていた。
 ゼロのギア能力による衝撃波によってアオイは吹き飛ばされ、それをツカサが受け止める。

「アオイ……!!!」

 助ける為とはいえ、彼女に攻撃をくわえてしまったことに責任を負いながらも、アオイの元へと駆け寄る。
 途切れかけた感謝の言葉と共に、気を失うアオイに対してミライはうんうん、と頷く。

――――「そうか…ありがとうミライ。お前のおかげでアオイを助けられた」

「私だけじゃない・・・・・2人がいたから、アオイを助けられた」

 アオイの救出は完了した。しかしまだ問題は山積みだ。

「あいつを・・・・・倒そう」

 彼女をこんな目に遭わせた憎き相手、その討滅。
 それが今の3人のやることである。

――――「問題はあの氷の壁だな。ミライ。さっきの技もう一度できるか?」

「任せて・・・・・やってみる」

 再び、Zワザ特有のポーズを決める。
 そして光輝くZリングと共に繰り出されし全力技。

「"マキシマムザブレイカー"!!!!!!」

 それは彼を隔てる氷の壁を破壊せんと放たれた!!

>>ゼロ、ツカサ、アオイ


【ハヤト/???/氷結の結界】

 ピジョット達の幻影により繰り出される様々な技の数々。
 そしてケンタのリオの放つ技により氷結の執行者を追い詰めていく。

 ・・・・・と、思いきや氷結の執行者は余裕といった様子で放たれた技を交わしていく。

 そんな中で、ケンタが行きついた答え。


――――「俺は一つの答えにたどり着いた。もしあんたのその人の姿が仮初めでほんとはポケモンだったとしたらあんたのタイプは…水タイプなんだ!!!」

 「あいつが・・・・・・水タイプだってのか!?」

 今まで氷による攻撃を加えられてきたハヤト達にとっては俄かには信じがたい事実である。
 だが、相手の相性を考えると辻褄があっている。

 そして、その直後。
 彼らをわけ隔てていた氷の壁が轟音と共に砕け散る。

「・・・・・・・待ってたぜ、お前達」

 そこから現れたのは、ハヤト達のよく知った人物たち。
 ゼロとミライ、そしてアオイを抱えたツカサの姿であった――――

>>氷結の執行者



【ガイ/ホウエン地方/ホロン上空】

 上空にてビームによる一撃を耐え凌ぐガイ。
 サクラギがそれをなんとか相殺するが、それでも攻撃は止まない。

 だが、断罪の執行者は唐突にして動きを止める。

「サトシか・・・・・・いいタイミングで"現れてくれた"」

 バシっと背中を押され、ガイはその力を遺憾なく"発揮"する。

「(破界護式を使えば、恐らくアイツを仕留めるには充分すぎる程の威力だろう、だが昨日のフレアとの戦いで連発する程の力は残っていない・・・・・・)」

「ならばこそ、力を貸して貰うぞ!!"UB(ウルトラビースト)"よ!!!」


「超獣護式(ビーストスキル)」



「英雄の武具庫(アーマリオン・カロス)!!!――――」



 ガイの背後より生み出された巨大な空間の裂け目が3つ現れる。
 その空間の裂け目に繋がるウルトラスペースには、彼がイメージするありとあらゆる武器を具現化し、内包している。
 そして、その中の1つである巨大な砲身が、3つの裂け目より姿を表す。


「これで・・・・・終わりにしてやろう」


「目標捕捉――――全弾発射!!!」


 ドンッ!!!という音ともに3つの砲身より放たれた巨大なレーザーによる一撃。
 それは断罪の執行者と、彼の呼び出したゲンシカイキカイオーガへと向けて放たれた――――!!

>>断罪の執行者、サクラギ、ユウ

2年前 No.494

aki @asynchro73 ★SDuZ9bwcdx_76W

【シルバ/オーレ地方 ウエスト・コースト/スーサイダー・ドック】

 ――――かくして、命知らず・・・・もとい、個性豊かな面々との顔合わせを終え、砂漠の狩人一行は拠点となる船の元へと戻っていた。

「よう、エコウ。熱心だな」

 整備作業も一通り終わり、船内の雰囲気は後は出航を待つだけと言った感じになっている中、シルバはエコウの部屋を訪れる。
 昼寝をしていたと思われていたエコウは自室にてひたすら筋トレを繰り返しており、部屋中には彼が流した汗でムッとした空気が漂っていた。

「うん。あの砂漠の海は一筋縄じゃいかないだろうから」

 部屋に訪れたシルバに気付き、額で汗を拭う。

「後悔してないの?これから行く先で、俺達も死ぬかもしれないのに」

 そして、エコウは問う。
 シルバ達の選んだ"復讐" その先で自分達の命も尽き果てるという可能性。
 その道が正しいか間違いかなど、今の彼らに知る由もない、だが――――

「馬鹿野郎、するわけねえだろ。こいつァ俺たちが選んだ道だ、テメェで決めた事を貫かなくてどうすんだよ」


「・・・・・それを聞きたかった」

 不敵に笑うエコウ。
 自分達の行く末を再確認した2人は、拳を合わせ、向かい合う。

「頼りにしてるぜ、エコウ」

「こっちこそ」

 絶対的な信頼関係を築いているこの2人だからこそ、互いに命を預けられる。
 この剣は誰が為に、両者のその想いは果てしなく揺るぎない物であった。

 ――――さあ、今こそ船出の時だ

>>ドック一同



【世界線:本編物語 時間軸:過去】



【リュウト/カントー地方 ヤマブキシティ/喫茶店】

 ヒガナとの感動(?)の再会と別れもひとしおに、グリーンの提案で喫茶店でメシを食べる事になった一同。
 これから始まる食戦士達(フードファイター)の熱き戦いは如何に、そして彼らは果たしてグリーンにメシを奢って貰えるのか!?
 さあ、今闘いのゴングが鳴り響く!!!―――

―――「えとねー、メニューにあるもの全部食べたいな」

「は?」

 眺めていたメニュー表をすっと落とす。
 彼はいまなんと言った?メニュー全部?マジで?

「……ご愁傷さま、グリーン。俺、自分の分は自分で払うよ」

 憐れむような眼でグリーンを見るリュウト。
 というか、こいつも奢って貰う気でいたのか。

「いやしかし、随分と食うんだな・・・・・・」

 小柄な体型からは想像もできない大食らいであることが判明したワボン。
 このメニュー全てを平らげようとするとは一体どんな鋼の胃袋の持ち主なのか。

「そうだな・・・・・・俺は・・・・・・・」

「・・・・・適当にパスタでも食ってくかな」

 そして、この落差である(正常ではあるが)

>>喫茶店一同



【世界線:本編物語 時間軸:現在】


【リュウト/カントー地方/マサラタウン】

 ブラッキーによる"あくのはどう"による一撃。
 それは間違いなく正確に、白きフリーザー屠る程の威力があった。しかし―――

「厄介な氷だなっ……!!」

 フリーザーを包み隠しように発生した吹雪による厚い守りの壁。
 それにより戦士たちの攻撃を防ぎ、砕かれた氷の破片が一同を襲う。

 その鋭利な氷を避けるも、破片の1つがブラッキーの頬をかすめる。
 そのため、護式"魂の昇華"により痛覚といった諸々の感覚を共有しているリュウトの頬にも軽く切り傷ができ、血がしたたる。

「みんな、無事か!?」

 リュウトも致命傷は免れたとは言え、傷を負ってしまった。
 周りを見回すとヴァドックも深手とは言えないまでも氷の破片を食らってしまったみたいだ。

 腕で血を拭いながら、次の一手を考える。
 闇雲に攻撃を仕掛けても先程の様な反撃をされる恐れがある、慎重な選択をしなければかえって命取りになってしまう。


―――『貴方たちは地上戦がお得意のようですね』

―――『しかし、空中戦はどうでしょう?』

「上からの攻撃なんて冗談じゃねえ……!!」

 上空へと羽ばたき凍てつく羽根を地上へと振り下ろす白きフリーザー。
 こんな攻撃を避けるというのは、地に振る雨を避けろというのと同じようなものだ。

「・・・・・力が必要だ」

 この状況を打開する程の力が―――

「意識を極限まで高めろ……!!」


 ぐっと拳を握りしめると共に、緑の光がリュウトから溢れる。

―――否、その光は紛れもない極光(オーロラ)であった。


「究極護式(アルティメットスキル)」



「極光解放(アウロラ)!!!――――――」



 正常に動く方の腕を天に掲げる。
 するとどうか、凍てつく氷の羽根は地上に落ちる前にリュウトが空中に生み出した"極光の盾"により砕け散って行ったのだ。

「ハァっ・・・・・・・ハァッ・・・・・」

 バチバチと火花がリュウトの周りを巡る。

 この能力の発現は、如何にして行われたのか。この時のリュウトにはまだ知る由もないことだ。
 だがしかし、極限状態が訪れた時、人は何者にでもなれる。彼は今それを体現していた。


「今は・・・・・・俺がお前達の"盾"になる!!!」


 相手が構わず攻撃や反撃(カウンター)をくわえて来るなら、その反撃から守る盾となる。
 リュウトにとっての負担は大きくなるが、それを覚悟の上で彼の編み出した"攻略法"であった。

 さて、依然として空中で見下ろす白きフリーザーに対して、他のメンバーは一体どう攻勢を仕掛けるのか――――――

>>マサラ防衛メンバー

2年前 No.495

わんます @onemass ★Android=Os5V5CdCuC


 ――――では、まず訊こう。

 "一体何を拝んだ?"
 砂漠よりの英雄達よ。

(THEME:https://m.youtube.com/watch?v=48PJGVf4xqk)

 (シスター・スターバックの述懐)

「印象的でしたねー」

「最初は私も皆さんも、ほんの小さなつむじ風を見たんです」

「見た、というか、なんというか」

「 "なんとなく、あれから目を離せませんでした" 」

 予測したのは強い耳鳴り、そして口内の強い渇き。強く訴える六感に勝る不快感、砂煙。流砂の海は、ゆっくりと、しかし確実に「すり鉢状」に沈んでいった、と彼女は語った。



 (segue:マルコシアス・ガーランドの述懐)

「焦ったな、流石の俺もよぉ」

「焦ったっつーか、死を覚悟したっつーか」

「走馬灯が視えたね。デカパイのねーちゃんに囲まれる」

「それは単なる妄想だって? うるせぇよ!」

 地形そのものをすり鉢へと変えた後、「悪魔」は姿を顕した。地中という名の煉獄より巨体が唸り、吼え――――否。まるで我々を大勢で囲み、始めはぼそぼそと囁くかのように。

『愚かな風(イディオット・ウィンド)』。
 この惑星にて観測される、超超大規模の竜巻(ハリケーン)である。いよいよ想像が出来ないまま、我々は首を捻るがまま。

 (segue:ユキジ・アリスガワの述懐)

「そんなに "アレ" が気になるならよ」

「お前さん方も行ってみりゃいいさ。ラスト・フロンティアに」

「あっこは保険の類は全面適用外の土地だけど、まぁ上手くやれるんじゃねーか?」

 椅子に脚を掛け、不機嫌そうに腕を組んだまま。
『砂漠の国のアリス』の皮肉には、とても言い表せない生還の重みが含まれていた。



【世界線:本編物語 時間軸:???】

【ユキジ・アリスガワ/オーレ地方 ラスト・フロンティア/???】



『駄目だ駄目だ駄目だッッ!! 一歩も動けねぇっ!!』

『なん、だ……あれ……』

『 "起こり" を一切観測出来ない竜巻……それが "愚かな風(イディオット・ウィンド)" よ!!』

『前方に、いや、前方が――――景色そのものが荒れ狂ってるッッ』

『きゃっほーい!! すごい、すごいです!!』

『ウヒョオオオオオオ!! 神様仏様リーダーマツブサ、どうかお助けをををををを!!』

『サブリーダー、しっかりしてッ!! ……軌道を……風の軌道を読むよ!!』

『船長!! "船の質量を奪う" 準備完了だッ!!』



『飛ぶぞ』

『飛ぶんだよ……』

『あのイカレ竜巻が届かねぇ場所までだッッ!!』



【世界線:本編物語 時間軸:???】

【マオ/アローラ地方 メレメレ島/ポケモンスクール 屋上】

「うわ、すごいねアレ」

 定期的に巻き起こり、各地方にて観測される「それ」だが、風物詩と呼ぶにはあまりにも酔狂が過ぎる。アローラの快晴、海の向こう側を指差し、思わずスイレンへと目を剥くマオ。――――オーレ地方、「砂の大洋ラスト・フロンティア」。時代錯誤も甚だしい盗賊達の楽園、もとい地獄たる地とは訊いているが、それにしても、である。

「オーレの盗賊……の、お伽話といえば」

「例の留学生」

「早口言葉の」

「あっはっはっは」

 まるで天を穿くかの如く、不規則に立ち昇る「景色」そのもの。アローラとオーレの地方間はそれ程離れていないとはいえ、水平線の遥か彼方に在りながら景色そのものを歪めてしまう竜巻とは。つくづく想像も出来ない。

 と、此処でスイレンがふと目を細める。

「マオ、あれさ」

「ん」

「あの竜巻、よく見て」



「なんか、浮かんでる船みたいなシルエットが見えない?」



「スイレン、視力なんぼだっけ?」

「両目6.0。漁師の娘ですから」

「あたしにはなんも見えね」

 ぽむ、と彼女のアマカジが肩に乗り、主人と一緒につぶらな瞳を細めるものの、はて、船とは。パートナーと互いに顔を見合わせた後、『キズナオーラ』を展開させ、よいしょと立ち上がるマオ。

「上位護式(エクストラスキル)――――」

「千里眼(ホークアイ) "スポッター" 」

 瞳孔が針の如く収縮すると共に、彼女とアマカジの「視る能力(チカラ)」はオーラにより増幅され、その遠景を鮮明に捉える。暫くパートナーとおんなじ顔で目を細めていたマオだが、突如噴き出して尻餅をつく。

「あっはっはっはっはっは!! あぁっはっはっは、うっ嘘、嘘でっしょー!!?」

「やっぱあれ船だよね?」

「あっはっはっは、あーっはっはっはっはっは!! ひーっ!!」

2年前 No.496

わんます @onemass ★Android=Os5V5CdCuC


 ――――時は暫く巻き戻り、その爆笑の種たる当地では。

【世界線:本編物語 時間軸:現代】

【ユキジ・アリスガワ/オーレ地方 ウェスト・コースト/スーサイダードック】

 一方ではニダンギル、改めリスリのパートナーたるエクリュ女史が、『砂漠の狩人』の幹部連中と悶着を起こしかけ、もう一方では転んで流砂に飛び込んだパッチが副官のハゲ頭に自身の頭を激突させてしまったりと、砂に描いたかのように前途多難な模様がそこらで繰り返されている当ドックである。が、しかし。そのようなどたばた具合も今やなりを潜め、どうだ。だだっ広い甲板上に集い、各々談笑しながらもしっかりと持ち場へ就き、その雰囲気を「非日常の迎合」の為に染め上げた屈強な船員達。至る所に設置された冷却装置は確実に我々の命を繋ぎ、狂気の直射日光を防ぐよう設計された白い帆は、拡げられ、風を纏うその時を今か今かと待ち構えている。

 旅立ちを迎えるのは、船員達や彼らのパートナーだけではない。機帆船キャロル――――我々の航海を一身に担う彼女もまた、数十年振りの出航に歓喜しているのだ。甲板最後尾に設置された巨大な煙突が黒煙を噴き出し、船員達と共に唸り歌う。

「ははッ。なんだかよぉ、キャロルちゃんも喜んでるみたいだぜ」

「フン! チャイルドらしい科学的根拠に乏しい見解ですな! 無機物が喜ぶなど」

「兄さん、ポーズっ」

「ウヒョッ!」

 反射的にカイリキーポーズをキメるホムラをスルーし、うろうろと甲板を彷徨くマッシュ改めタロウ少年。キャロルと併設するのは、これまた立派な機帆船マチルダの姿である。乗組員は揃い、今こそ船出の刻。……と、此処で我らが「船長」が、何やら漁網に入った大量のモンスターボールを引き摺って現れる。

「ベン、 "舵輪" の準備」

「アオッ!! 俺もネズミ共も完璧だぜええええロージー!!」

「ニキータ、風は?」

「うふふっ。濡れた尻も途端に乾くくらいよ」

「ハゲ、アタシから離れンなよ」

「ふ、く、か、ん、な?」

「リスリぃー、なるべく涼しいカッコしとけよ。セクハラじゃねぇかんな」

 パッチを傍らに控えながら、船の中央に立つ船長。ぶわり、と網を宙へ投げると――――大量のボールから現れたのは、ペラップとオンバットのかしましい群である。喧しい鳴き声と共に、キャロルの至る所を飛び回り、またはゴーリキー達の肩で羽根を休める「音響係」。様々な音を記憶出来る彼らの技能は、トランシーバーの如く広大な船内にて船員達の遣り取りを補助する役割を持つのだ。

 そして、一際異彩を放つキャロルの舵輪。
 船体の制御を担うそれは、まるで我々の知る「ネズミの滑車」が、歯車の如く複数並びあっているという代物である。モンスターボールを取り出し、パートナーを展開するベン。ずしりとした重量感と共に着地する『アローラリージョン』のラッタが数匹、そして同様に重量感を以って現れたのは――――全身を軽量のはがねで包んだ、『フロンティアリージョン』のラッタである。

「ネズミ共ッ、持ち場へ就きやがれエエエエエエエ!!」

「さっきから何度もうるっせぇよテメェは!!」

「ゴメンよロージー!!」

 解決。

「さて――――諸君」

「いよいよ狂気の大海への船出となるが!」

「ゴミは流砂へ棄てんなよ。環境第一だ」

 相変わらず締まらない船長の激に、渇いた空気が漂うものの。
 ごがん、と金属音を鳴らし、遂にキャロルの巨大な外輪――――もとい、運命の輪が廻り出す。

「シルバ達ぃー!! ウチらそろそろ出航するからねぇー!!」

 隣接するマチルダへと叫ぶパッチ。彼の声を拾った一羽のペラップが、同じくマチルダへと音を増幅させて放つ。軋みを上げる外輪。一杯に拡げられた帆が砂漠の風を孕み、やがて、その船は一瞬の暗転の後――――いよいよスーサイダー・ドックを後にする。

「野郎共ッッ!! 出航だあああああああああああああああ!!」



【機帆船キャロル/オーレ地方 ラスト・フロンティア】



【航路(ルート)0 フロンティアウォールへの路】



(THEME:https://m.youtube.com/watch?v=gqK2cBWimEg)



 疎らな岩山と、塗られたような快晴の空。
 パートナーのカゲボウズと共に、冷却装置の真ん前で涼んでいたシスター・スターバックの懐から、何やら軽妙な電子音が響く。がばッ、と身を起こす彼女の剣幕にひっくり返るタロウ少年であるが――――

「うわわわーっっ!! すごい、すごーい!!」

 どぱん、と流砂より現れた異形の存在。
 海蛇の如く唸るその鋼鉄の躯体を、彼女の持つ「フィールドワーク用ポケモン図鑑」が捉えた。

『きょうあくポケモン ギャラドス』

『フロンティアのすがた』

『タイプ:はがね、どく』

『砂漠の大洋の主なスカベンジャーであり、生態系の重要なポジションを担っている。悪食故に様々な毒素を全身に溜め込んでおり、はがねのヨロイの下には猛毒の鱗というヨロイも仕込まれている』

 はがね、どくタイプのギャラドス。
 従来を知る我々にとって、予想も出来ない怪生命体である。流砂を走るキャロルの傍らから現れ、再び砂に潜ってゆく彼らの姿に、シスターも少年も瞳を輝かせっぱなしである。

「あれって食えたっけ?」

「もう何十年も昔の話だ。覚えてねぇよ」

「オメェそうやってバカだからハゲんだよ、バーカ」

「うっせーな、アンタだってもうババアだろうよ」

「おーおー言い返してきやがったぞ」

「行き遅れ」

「ウゼー」

 甲板の後方では慌ただしくマストを制御している船員を余所に、チェストに腰掛け将棋を打っている船長と副官である。二人に駆け寄るパッチ。どうやらコイツはエンジン室の主に使いっぱしりにされているらしい。

「はりゃー? ねー船長、リスリ知らない?」

「さっきまでは居た」

「参考にならない情報どうもっ」

 憤りつつ去るぬいぐるみ。ふと飛車を掴む手を止めたアリスガワが、付近を飛び回るペラップに手招きし、ごしょごしょと何やら囁く。

「何だよ、何吹き込んだ?」

 怪訝そうな副官に対し、空を指差す船長。パタパタと付近を走るマチルダに近付いたペラップは、臆する事もなくひたすらに大声で

『おいコラァ!! シルバ、テメェー馬鹿野郎が!!』

 と、叫んだのであった。

「うっしゃっしゃっしゃっ……」

「わはははは、ま、マジかよ。俺もやろ」

 ……………………。
 視点を戻そう。先程のシスターと少年だが。

「え、ちょっ、これスゴ……数百万はするフィールドワーク用の図鑑……!?」

「私物じゃありませんよ」

「ちょ、貸して。ね、ちょっとだけでいいから……。……アハぁぁ……スッゴイ……おっきい……♪♪」

「こ、この人目が怖いです……!」

「学者にゃ溜まらねぇ代物らしいな」

 シスターの図鑑を弄り、完全に夢中になっているカガリである。相変わらずギャラドス達がそこらを跳ね回る中――――未だ、死出の旅は凪の模様であった。

>>ラスト・フロンティアALL

2年前 No.497

わんます @onemass ★Android=Os5V5CdCuC


【世界線:本編物語 時間軸:過去】

【グリーン/カントー地方 ヤマブキシティ/ジャズ喫茶「シャイン」】

 地元に根付く老舗のジャズ喫茶、「シャイン」。煉瓦造りの外装に、茶褐色の古びた木目が特徴的な店内。カウンターで頬杖を付き、常連と話し込んでいる店主――――そして、ステージで「Take Five」のセッションを行っているジャズマン達。コントラバスの醸す重厚な音色が壁掛けの絵画を震わせ、ハイハットの粒が店を訪れし客達の珈琲へと溶けてゆく、夕景に彩られた一場面。小洒落た卓に介する学生達、そしてワボンとアイラという顔触れ。最中、おしぼりで顔を拭いているレッドが、ふと思い出したように口を開いた。

「そういやさグリーン、此処のオムレツが美味ェのんな?」

「それもいいが、俺のオススメは」

「此処のオムレツが美味ェのんな?」

「だからそれも美味いけどよ、俺の」

「此処のオムレツが美味ェのんな?」

「テメェ……」

 ぎりぎり、とレッドの首を絞めるグリーン。相変わらずな様子の彼らであるが、此処でグリーン「兄ちゃん」の施しに甘えるワボン少年である。

 "えとねー、メニューにあるもの全部食べたいな"

「はっはっはっ……お前、そんな腹減ってたのか」

 あくまでも、少年の冗談だと捉え笑うばかりな番長。リュウトが渋い顔をして同情してくるが、子供の冗談だろ、とばかりに笑い返す。

 "俺、自分の分は自分で払うよ"

「あぁ? なんか言ったか?」

 しかし友人には厳しい。

「ワボン、オムレツが美味ェのんな? オムレツ100個頼も?」

「お前はマジで黙ってろ」

「マジな話よォ、グリーンのオススメは?」

「だから、此処のオススメはな」

「オムレツ美味ェのんな? ちむちむ」

 ガラッと窓を開け放ち、レッドの首根っこを掴むや否や外へとブン投げて放り出すグリーン。結局此処のオススメとは何なのか。

 ところで……。

 "いつもお金も全然なくて、少ししか食べれないからお腹すいてたんだけど、嬉しいなー!今日はグリーンお兄ちゃんの奢りだから、オレお腹いっぱい食べれる!よかったねアイラ"

「はっはっはっ、マジか。まぁだったら腹いっぱ……うん……、……ウン……?」

 いや、何やら雲行きが怪しくなってきたぞ?
 笑顔のままダラダラと冷や汗を流すグリーン。ばッ、と縋るようにアイラを向くものの、彼の表情には一種の同情というか、申し訳なさが漂っており……。

「…………、マジで?」

 かの嫌な予感が、雷となり漢の脳天を突き刺す。
 成る程、成る程。そうきたか。オーライオーライ、オールライト……。

「……判った……男に二言はねぇさ」

「……アイラも……な……お前も遠慮しないで食ってけよ……ちなみに此処のオススメは」

「オムレツな」

 戻ってきたレッドに被せられ、テーブルに突っ伏し肩を震わせるグリーン。恐らく泣いてる。

「リュウト兄ちゃんは腕動かないから、俺が食べさせるから。オムレツを」

 コイツはオムレツに親でも救われたのだろうか。しかし、リュウトも散々身に沁みて判ってはいるだろうが、このマサラタウンのレッドという男。平常時では中々に「クズい」奴である。食べさせるといってもロクな事にはなるまい。イエローからも散々そう罵られている彼ではあるが、

「すいませーん。メニュー全部と、あとオムレツ100人前お願いします」

 もう情け容赦というものが欠片もない。
 嗚咽すら発し始めるグリーン、リュウトのパスタはいずこに。ともあれ、喫茶店の小さなテーブルに見合わない満漢全席が並ぶのに、意外にもそう時間は掛からないのであった。

>>ワボン、リュウト




【世界線:本編物語 時間軸:現代】

【レッド/カントー地方 マサラタウン/南海岸】

 回帰の如く、そのシルエットは冷たき鎧の球体へ。
 自身と仲間達の攻撃は本体を貫くには至らず、更に――――迎撃たる氷塊の発破。

 瞬間的に、熱(エネルギー)が燃え広がるイメージ。どひゅッ、とレッドのサマーソルトが一閃、鋭利なる氷の槍は直撃を免れ。

「護式(トレーナースキル)」

「―――― "八咫烏(ヤタガラス)" 」

 しゅぱッ、と掌で創る閃光。
 ピジョットを繰り出したグリーンが、『縮地法(ラピッドファイア)』を併せた回転と共に竜巻一陣、氷塊を粉末状と為す。

 直撃は免れた、ものの。
 両者、そしてピジョットの全身に紅い紋様として現れた創傷。

 ―――― "みんな、無事か!? "

「あァ」

「まだまだ」

 ――――まだだ。まだ、領域(レベル)を高きへと!

 "貴方たちは地上戦がお得意のようですね"

 "しかし、空中戦はどうでしょう? "

 白き羽根を疎らに残し、その躯体は瞬間的にマサラの大空へと。降り注ぐ死を孕む凶気の雹。

 最中――――彼らの友人に、異変が、否。
『領域の開花』が、今まさに起こった。



 "極光解放(アウロラ)!!!――――――"



 魔術を彷彿とさせる、極光の奇跡が降臨せり。
 ヴァドックと共に様子窺っていたアスレイが、頬の血を拭い、鼻を鳴らす。

「……へぇ」

 スパークする極光の盾、そして迸るはリュウトの強固なる意志。互いに『白き翼』を見据えたまま、友二人が応える。

「――――あァ、リュウト」

「よォ、フリーザー」

「 "面白ェモン見せてやるよ" 」

 どうッ、と熱量(エネルギー)が迸り、その頭髪は漂白を思わせる白へ。「臨界」へと達したレッドが地から空へと瞬発した瞬間――――マサラの地が大きく揺れ動く。

「合わせるぞッ、ピジョット!」

 自身が生み出した竜巻を通り、加速。流星と化したピジョットの背にて、グリーンの纏う『キズナオーラ』は更なる段階を踏み締める。

「――――究極護式(アルティメットスキル)」

「 "風林火山(ふうりんかざん)ッッ" !!」

 ちゅぴ、と指の血を舐め、その眼光は依然として鋭さを剥き出しに。ヴァドックへの目配せもなく

「行くぞ」

 小さく呟くアスレイと共に、高速で宙を駆け上がる二人の躯体。ヴァドックの持つ『ブクー・でんじふゆう』の効力はオーラにより累乗されるがまま――――ヴァドックの背後にて、ぴ、と人差し指をフリーザーへと差す。

「究極護式(アルティメットスキル)」

「 "グリーズド・ライトニング" 」

 鼓膜を劈く程のスパークと共に、ヴァドックの掌に顕現する圧倒的な雷力(らいりょく)。神槍と化したそれは、そのまま彼らが仇敵へと。

「―――― "荷炎粒子砲" ォォッッ!!」

 そして臨界の熱量により放たれし、直線上の巨大熱線。その熱線に巻き付くかの如く、ピジョットの生み出せし『風林火山』の「火」たる業火の渦がうねり。マサラ防衛軍最強たる彼らによる、一切の隙を失くした連携陣。無論、向かう先(ベクトル)は――――かの氷河を統べる帝王へと!

>>海岸ALL

2年前 No.498

ゼロ @0xxx0jienx ★iPhone=3QHXB0wgBW


【世界線:本編物語 時間軸:過去】

【ワボン/カントー地方 ヤマブキシティ/ジャズ喫茶「シャイン」】

 老舗のジャズ喫茶の落ち着いた雰囲気の中のとある一席。メンバーの男4人のうち3人もこの喫茶店の客の中では若い方だが、一際幼さが目立っているのはワボンだった。それは、外見という目に見えてわかる情報からくるもの。はたから見ればパフェでも食べそうな、そんな愛くるしい姿を見せていたが、本人はパフェなどには留まらず逞しい胃袋を装備しているので……これからのテーブルの惨状を想像するのは容易い。そのことは、共に生きてきたアイラだけが知っている。

ワボンの“全メニュー食べたい”発言への反応は三者三様で、リュウトは呆けてしまい、グリーンは冗談だと思ってるのか笑って、レッドは何にも気にせずオムレツ推しをしていた。リュウトやレッドは代金を払わないからどんな反応でもいいのだが、奢ると言った張本人のグリーンがアイラは気になって気になって仕方がなかった。笑っている場合じゃない。早く現実だと気づけ!と叫びたいが言葉は通じるはずもなく、ただただ申し訳ない視線を送るしかなかった。

その間にも繰り広げられるレッドとグリーンのコント。ワボンは「オムレツ100個!」とレッドの言葉に嬉々としてグリーンの隣で彼を見てニコニコしている。ぶん投げられたレッドのことなどお構いなし。今は食べ物のことしか頭にない。リュウトの呆れながらでた「随分と食う」発言にも何の恥ずかしげもなく、また悪いとも思わず「うん!」と元気よく頷いた。

そこでグリーンも気づいたのだろう。ワボンが冗談ではなく本気で全メニュー食べたい発言をしたことに。高らかに笑っていた余裕ある男の顔が曇り、一変して冷や汗を流す余裕のない男の顔になった。ばッ、と縋るように向けられた視線をアイラは真正面から受け止められるほど図太くもない。それでも全てを察したのだろう。「…………、マジで?」とドッキリを仕掛けられた人のようなリアクションをとっている。ドッキリならどんなによかっただろうか。だが、男に二言はないという姿勢にアイラは感心した。そしてグリーンに遠慮するなと言われたが、自分は並みの量で事足りるので“大丈夫”の意を込めて片手を上げ頷いた。まぁ復活したレッドが席に戻り、勝手に注文をしたのでメニューを決めることなどできなかったのだが。


「おおぉーー!すっごい豪華だね!」

ぼとなくして、喫茶店の小さなテーブルに見合わない量の料理が運ばれた。喫茶店で満漢全席を体験することなど二度とないだろう。それもあってかワボンは普段目にしない量の食べ物に感嘆の声を上げ、隣で未だに突っ伏してるグリーンに「ありがとうグリーンお兄ちゃん!」と感謝の言葉をかけた。かけたらーースタートである。

「いただきまーーーーす!」

アイラの教育の賜物かしっかりと手を合わせて挨拶をし、目の前にあるメニューを次々口に運ぶワボン。 サンドイッチを鷲掴み、パスタを全て一巻きで口に入れ、熱々のグラタンすらも温度を感じないのかひょいひょい舌の上へ転がし、レッドおすすめのオムレツも一口で半分食べていた。そんなペースなのだから次々皿があくのは当たり前で、ワボンは何も考えずーー否、美味しいとしか考えておらずどんどん食べ物を消費していく。その姿はさながは掃除機の様で、アイラは長年一緒にいたが久々にみたワボンの快進撃に目を丸くして止めることもできずに唖然としていた。

「ううーん!おいしいねー。オムレツも本当、ケチャップの絵がそれぞれ違って可愛いね。何個でも食べれちゃうよー」

喜びを体を震わせて表現しながら、オムレツを絶賛したが、絵など瞬間しか見ずにどんどん口に入れるのだから意味はない。そうこうしているうちに、テーブルの上の皿が空になっていく。皆の分など気にしているわけがない。そう、これは戦いーーワボンから自身の取り分を守るためのバトルなのだ。ワボンが先に腹を満たすか、食べ物が無くなるか。勝敗の行方は如何に!!


≫喫茶店メンバー

2年前 No.499

ユウキ @yuuki777 ★ALBZQvbWQp_yoD

【白いフリーザー/カントー地方/マサラタウン】

白いフリーザーによって放たれた凍てつく羽が戦士たちを撃ち抜かんと迫り来る。
そんな中、リュウトの仲間を守ろうとする強き意思が新たな力を発現させる――!!

 “究極護式(アルティメットスキル)”

 “極光解放(アウロラ)!!!――――――”

突如、空中に現れし巨大な光の盾が凍てつく羽の嵐を掻き消し、襲い来る攻撃から仲間たちを守り抜く。

“今は・・・・・・俺がお前達の"盾"になる!!!”

片腕が負傷しているにも関わらず、負担の大きい技を使い、仲間たちの“盾”となるリュウト――

(リュウト……!てめえの覚悟は無駄にしねえ!!)

そんな彼の背中を見やり、ここで全てを終わらせるべく、ヴァドックが“ボルテッカー”の体勢に入る。

 “風林火山(ふうりんかざん)ッッ!!”

 “荷炎粒子砲ォォッッ!!”

その思いはレッドとグリーンも同じなのか友の覚悟に応えるようにそれぞれの『究極』を解き放ち、上空に君臨せし“帝王”へと挑む。

 “行くぞ”

一方、目配せもなくパートナーであるヴァドックに向け、そう一言だけ呟くアスレイ。

「へっ……」

そんな彼に対し、ヴァドックは返事をするわけでもなく、こちらを見下ろす仇敵をその鋭い眼差しで捉えたまま、小さく笑みを浮かべるのだった。

 “究極護式(アルティメットスキル)”

 “グリーズド・ライトニング”

強化された“でんじふゆう”によってふわりと空中に浮かび上がった二人は音速を超え、雷速を超え、一閃の光となり、白き翼の帝王へと迫る。

「くたばれ!!フリーザァァァーーーーッ!!!!」

黄金の神槍と化したヴァドックは更に自身の最強技である“ボルテッカー”を上乗せし、白いフリーザーを貫かんと拳を繰り出す。

『フン……』

しかし、白いフリーザーも彼らの攻撃の前にただ大人しく散るはずもなく――

『はあああああーーーーっ!!!!』

こおりタイプの“ポケモン技”である“れいとうビーム”によって彼らの攻撃を迎え撃つ。
白いフリーザーの開かれた口から放たれし、通常の“れいとうビーム”とは一線を画す赤色の禍々しき一撃。
それを喰らったものは決して溶けることのない赤い氷の牢獄に閉じ込められ、生きることも死ぬこともできず、永遠に眠り続けるという。



 ズ ド ォ ォ ォ ォ ン ッ ッ ! ! ! !



轟音とともに両者の攻撃が激突し、文字通り激しく火花を散らす――!!


『「うおおおおおおーーーーっ!!!!」』


その凄まじい力と力のぶつかり合いに大気が震え、大地が崩れ、大海が荒れ狂う。
お互いのパワーは互角――いや、白いフリーザーのほうが僅かに上回っており、拮抗しているかに思えた形勢が、徐々に崩れ始める。

「くっ、これでもまだ足りねえってのか……!!?」

厳しい修行を乗り越え、新たな力も手に入れ、頼もしい仲間達とも出会い、あの頃から身も心も大きく成長したヴァドック。

――しかし、それでもまだ帝王(ヤツ)の御前には届かない。

『あははは……!この私に“技”を使わせたことは褒めてあげましょう』

『しかし、私には敵わない!!』

対する白いフリーザーは高笑いとともに自らに“技”を使わせたことに称賛を送りつつ、無駄な抵抗だと言わんばかりに圧倒的な力を見せつける。

「そいつはどうかな……!?なめんなよ!!」

それでも、ヴァドックは諦めていなかった。

彼は見抜いていたのだ。

『しぶといですね……!』

『さっさとくたばりなさい!!』

白いフリーザーが勝負を焦っていることに――!!

「くたばるのはてめえだぁぁぁぁぁーーーーーっ!!!!!」

雄叫びとともに白いフリーザーの“れいとうビーム”を押し返していくヴァドック。

『なにっ……!?』

さっきまで優勢だったハズの自分が少しずつだが確実に押され始めているという事実に白いフリーザーは驚きを隠せなかった。

『こ、こんなもの……!』

『こんな……!!』

必死に押し返そうとする白いフリーザーだったが、押し返すどころか、逆にどんどん追い込まれていく。

その原因はスタミナ切れであった。

本来は絶対零度の環境を適性とする白いフリーザーにとって外界での活動は激しくスタミナを消耗する行為である。
その強さ故にどんな相手でも一瞬で倒してしまう為、今まで問題にならなかったのだが、それ故に自らの活動限界を把握しておらず、予想よりも早く力尽きてしまったのだ。

「これで最後だーっ!!!!」

白いフリーザーにアスレイの護式を上乗せした渾身の“ボルテッカー”が炸裂する。

『――がッッッはッッ!!!?』

腹部に強烈な一撃を受け、吐血する白いフリーザー。
今まで味わったことのなかった“痛み”という感覚に思わず頭の中が真っ白になる。

『……!!!』 キッ

しかし、それでもヤツを倒すには至らず、怒りに満ちた形相でヴァドックを睨みつけると彼を“つばめがえし”の一撃によって地上に叩き落してしまった。

「――へっ」

ダメージによって“超ピカチュウ3”が解除され、地上に落ちていくヴァドックだったが、その表情はまるで勝利を確信したかのように不敵な笑みを浮かべていた。

『……?』

それに対し、怪訝な表情を浮かべる白いフリーザーだったが、その笑いの意味はすぐ思い知らされることになる。

『か、身体が…動かない……!?』

こちらに迫るレッドとグリーンの合わせ技を避けようと翼を広げる白いフリーザーだったが、身体に走る“痺れ”によってその動きを止めてしまう。

『ま、まさか……!?』

そう――ヴァドックの特性“せいでんき”である。

“せいでんき”は直接攻撃を仕掛けてきた相手をたまに“まひ”させるという効果の特性であり、物理技である白いフリーザーの使った“つばめがえし”も例外ではない。

『……おのれ、超ピカチュウ!!』

白いフリーザーが笑いの意味に気づいた時にはもう遅かった。
ふたりの攻撃は既に目の前まで迫っており――

『ち、ちくしょおおお――』

螺旋を纏いし巨大な熱光線はそのまま白いフリーザーを飲み込むとマサラの上空で大爆発を起こし、カントーの空を真っ赤に染め上げるのだった。

>>マサラ防衛メンバー

2年前 No.500

aki @asynchro73 ★SDuZ9bwcdx_76W

【シルバ/オーレ地方 ウエスト・コースト/スーサイダー・ドック】

「いよいよだな」

「あァ」

 船の操縦席に座るシルバとレオンの2人は、砂漠の地平線を眺める。
 この奥に待ち受けるのはきっと、想像を絶する地獄のような光景なのだろう。
 だが、それでも"狩人"達は進み続ける、憎き白鯨を討滅するために――――

「デギン、風向きは」

 シルバは隣の席に座る少年、デギンに話しかける。
 『マチルダ』の操縦は主に彼に任せられている。
 操縦席には他にも"砂漠の狩人"のメンバー数人が待機しており、それぞれに何かしらの役割が与えられてた。
 それに加えてなんと、整備士としてPUB「地獄の黙示録」のマスターであるジョンもこの船に同行している。

「あ、はい。良好です、これならそろそろ出せる頃合いだと思います」

 ここは不規則に砂嵐が巻き起こるような砂漠地帯だ。
 風を見誤れば、あれよあれよと言う間にお陀仏である。

「よし、それなら後はキャロルの連中の合図待ちだな」

――――「シルバ達ぃー!! ウチらそろそろ出航するからねぇー!!」

 キャロルの周りを飛びまわるペラップとオンバーン達。
 いわゆる「音響係」の様な役目で両者の意思疎通に必須となる、つまりはラストフォロンティア攻略の要となるであろう存在だ。

 パッチの叫びをその中の一羽のペラップがけたたましく反響させ、マチルダ乗組員へと伝える。

「タイミングもバッチリだった様だな」

 さて、準備は整った――――

「テメェら!!これからの船出は死を伴う物になる!!だが、そんなもんに恐れる俺達じゃねえ!!」

 シルバの叫びがスピ―カー越しに船内に響く。
 少々ざわついていた船内も、途端に静寂を見せる。

「何が起きても、どんなことがあろうと、俺達は欠けることなく生還する!!それが"砂漠の狩人"だ!!」

「いいか、これが俺からの命令だ――――絶対に、死ぬんじゃねえ!! それ以外は好きにやりやがれ!!」


 先に船を出していたキャロルの後を追うように、マチルダもゆっくりと動き始める。



「さあ、出航だ!!キャロルの後に続け!!」


【航路(ルート)0 フロンティアウォールへの路】


 ――――さて、物々しい空気が漂う操縦席とは一旦視点を移そう。

「うわ、なにあれ」

 船の甲板にて腰掛けてオボンの実を齧る少年、エコウ。
 そんな彼の役割は『船の前方に現れた障害』を叩きのめすことである。

「ギャラドスか。へぇ、随分と姿形が違うんだ」

 『リージョンフォーム』と言うのは耳にしたことはあるが、実物を見るのは初めてである。
 ポケモン達も環境に適応して姿を変えるとは、当たり前とは言え物珍しい。

「食ったら美味いかな」

 もしゃもしゃとオボンの実を頬張りながらそう呟く光景は、如何にもシュールであった。

――――『おいコラァ!! シルバ、テメェー馬鹿野郎が!!』

 そんな極致的に平和そうな空気の中、マチルダに近づいて来た一羽のペラップが叫びをあげ、船内へと轟かせる。

『んだよオメェ!!上等だ!!今からそっち乗り込んで喧嘩すっかゴラァ!!』

 そしてシルバの声を拾ったペラップがキャロルへと帰り、その声を響かせる。
 いやはや、こんなことに使われるペラップが哀れなことこの上ない話である。

「またあのおばさん、シルバにちょっかい出してるのか」

 今の発言をアリスガワ本人が聞いていたらと思うとゾッとするが、思った事をすぐ口にするのが彼の特徴とも言える。

 そんなエコウは、ひたすら前方を見つめながらいまだ何も障害が無い事に安堵するが、このまま順風満帆と行くとは到底思えない。

「このまま何も起きなければいいけど」

 狩人達を乗せた船は以前として進み続ける、彼らを待ち受ける様々な"難関"へと――――

>>ラストフロンティア一同

2年前 No.501

aki @asynchro73 ★SDuZ9bwcdx_76W

【世界線:本編物語 時間軸:過去】

【リュウト/カントー地方 ヤマブキシティ/ジャズ喫茶「シャイン」】

レッドの激しいオムレツ推しから、リュウトが食うつもりであったパスタは自然と風化してしまう。
ちょっと切なげではあるが、まあ偶にはいいかと自分に言い聞かせる。でもちょっと悲しいので、この男(レッド)は後でとっちめることに決めた。

さて、今回の1番のMVP(犠牲者)のグリーンはというと最早意気消沈と言った様子である。
いつもは堅物そうな彼も流石に今回ばかりは泣いてもいいぐらいの事態だ。

というか、なんの躊躇いなくただひたすら純粋に全メニューを頼んで行くワボンもなかなかの強者であるが。

――――「リュウト兄ちゃんは腕動かないから、俺が食べさせるから。オムレツを」

「オメェ、そんなにオムレツ好きならあとで食われたオムレツと同じ場所に連れて行ってやろうか」

意味不明なキレ方をするリュウト。
言いたい事はわからない事もないが、意味不明である。

落ち着いた雰囲気の店内もいよいよ混沌と化して来たところだが、しばらくして注文した品が出揃う。
小さなテーブルを囲むその料理は良く出来でいた、そして非常に美味しそうだ、しかし。

「………さすがにこの量は見てるだけで胸焼けしてくるなオイ」

別に少食と言ったわけでもなく、かと言って大食らいと言うわけでもないごく平均的な高校生男子の食欲を持ち合わせるリュウトにとっては、この満漢全席はなかなかに衝撃的な光景である。

そして、目の前で非常に美味しそうに料理を平らげていくワボンの姿が映る。
しかしまあ、当人が幸せならリュウトにとっても別に言う事はないが(その陰で1人が不幸に陥っているが)

「いや、にしても――――」

そんな中、随分と早いペースで食べ進めていくワボンを見て一つの不安が頭をよぎる。

「(これ、このままだと俺らの分無くなるんじゃねえのか!?)」

ワボンの驚異的な食べるスピードの早さは、杞憂なんかではない。
実際に、見る見るうちに空き皿は増えて言っている。
これは……大変よろしくない。

「レッド……さっきはオムレツと同じ場所に連れて行ってやるなんて言ってすまないな……」

「……今はちっとばかし"共同戦線"を張らないか?」

随分と大層なセリフを吐いているように見えるが、ただ単に食い物を取られたくないだけである。
このままワボンと言う名の食の獣を野放しにしていては大変な事になる。
一刻も早く自分たちの取り分は確保しておかなればなるまいて。

「ワボン、悪いがお前の思い通りにはさせねぇよ……」

「お前のその野望、俺達が打ち砕く――――」

くどいようだが、ただ食い物を取られたくないだけだ。


「食式(フードスキル)――――"神の一手"(ゴッド・ハンド)」


もはや完全にジョークというよりは悪ノリの域である。

フォークを携えたリュウトの左腕より放たれる超速の一手は確実に彼の好物を刺し穿ち、取り皿へとポイポイと置かれていく。
これなら行ける――――先程までの不安とはおさらばだと言わんばかりに、さながら勝利を確信したような様な余裕の笑みでリュウトの腕は料理へと伸び続ける――――

>>喫茶店一同


【世界線:本編物語 時間軸:現在】

【リュウト/カントー地方/マサラタウン】

 リュウトの強い意志がもたらした奇跡"極光解放(アウロラ)"
 仲間達を守る強固な盾と化したそれは、未だ空中に残火の様に残り続けていた。

「(体力的にも、今はもうこれで限界かっ・・・・)」

「すまない、あとは任せた・・・・・・!!」

 自身が守り抜いた仲間達にあとは想いを託す。
 彼らはその持てる力の全てを遺憾なく発揮し、白いフリーザーへとその矛先を向ける――――

 アスレイとヴァドックの圧倒的なコンビネーションで繰り出された"ボルテッカー"
 それはまるで雷の槍の如き鋭さとスピードで、標的の放った"れいとうビーム"を押し切ってその体を穿つ。

「届けええええええええーーーーっっ!!!!!!」

 そして、その後ろから迫るレッドとグリーンの合わせ技。
 両者の"荷炎粒子砲"と"風林火山"
 その強力な一撃が確かに白きフリーザーを


――――貫いた!!


 断末魔と共に爆散した白いフリーザー、その影響でカントーの空は赤く染め上げられる。

「祝砲にしては、ちょいと悪趣味すぎるか……」

 それを眺めながら、力を使い果たしたリュウトは大の字に倒れ込む。
 まさか数か月の内に氷を操る脅威と二度も仲間と共に立ち向かうことになるとはは思いもしなかった。

「でもまあ……俺たちの勝ちだ」

 こいつらとなら、どんな敵にだって勝てる。
 そう改めてリュウトは確信した――――

>>マサラ防衛メンバー

2年前 No.502

わんます @onemass ★Android=Os5V5CdCuC

【世界線:本編物語 時間軸:過去】

【レッド/カントー地方 ヤマブキシティ/ジャズ喫茶「シャイン」】

 オムレツ。
 洋食である。
 美味い、調理が容易、あとケチャップがかかっている。以上3点の「強み」。一般的に、良質な卵を調理に用いる事によって味わいは増すが、調理を行う者の技能にも依る。

 これは完全に余談であるが、筆者は出汁巻き卵が大変好物である。上品な甘味の中に垣間見える、決して主張は強めず、しかしながら隠に徹する事なくそこに在る、昆布出汁の芳醇なる矛盾。箸で黄色をふわりと裂けば、形を留めつつも熟し切らない卵特有の「美徳」が指先へと伝わり、次いで微かに立ち昇る湯気の香りが、果てしなく舌で踊る美味を予感させる。

 卵料理とはかくも素晴らしき、その奥深さに舌すら巻く次第であるが……その卵料理と他諸々。どうやら一人の少年により、とてつもない速度で消費されているらしい。次々と積み重なっては下げられてゆく皿の数々、凡そ人間の食欲とは掛け離れた健啖振り。思わず目を丸くするレッドではあるが、やけに真面目な顔の友人に「共同戦線」を提案され、無言で頷く。

 何やら聞いたこともない技能を展開し、器用にも左腕だけで取り皿へと移されてゆく料理。比例してテーブルの上も小気味良い勢いで片付いてゆく、が――――さっきからやけに静かなレッドは何をしているかというと。

「そうだ、行け!! その調子だリュウト!!」

 取り皿へと避難させていたリュウトの好物を、悉く喰らっているという有り様であった。お粗末さん。

>>ワボン、リュウト




【世界線:本編物語 時間軸:現代】

【レッド/カントー地方 マサラタウン/南海岸】

 究極を冠した少年達の「牙」は、遂に白き翼の首筋へと喰らいついた。どん、と地へ降り立つと共に、仰向けに倒れ込むレッド。永久機関すらも造り出す臨界の力、そしてパートナーと自身をより高みへと跳ね上げる『究極護式(アルティメットスキル)』。掴んだ勝利、しかしその負担は尚強く――――彼らもまた、限界だったのだ。

「……どうやら、 "なんとかなった" みたいだな」

 草原へと座り込み、赤く染められた天を仰ぐグリーン。実力は着実に少年達に身に付き、彼らを更なるステージへと誘う。今回もまた――――この地を護れた事に対し、安堵の溜息を吐き出した。

>>海岸ALL

2年前 No.503

\イヌだー!/ @chii4423☆vtiKCoMifTQx ★Android=YVGMnapvMQ

【リスリ・アツバフキ/機帆船キャロル オーレ地方 ラスト・フロンティア】

斯くして。
よく言えば賑やかな、悪く言えば騒がしい船出を鮮やかに彩るペラップ達の鳴き声に若干の頭痛を催しつつ、「涼しい格好をしろ」との社長のお達しに「はいっス!」と返事を返す。聞こえたかどうかはともかくとして。
耳も落ち着かぬそばから気になっていた動力源の形状の謎が解ける。と同時に膝から崩れ落ちる事となる。あれがフロンティアリージョンフォームのラッタ……。聞いていた以上に強固そうで、ごつくて、何よりかっこいい。最っ高にクールだ。ただただ立てずに呆然と膝立ちを続ける胴を紫の布が巻きついて無理やり立ち上がらせる。ついでのようにウエストポーチを漁ってカメラを取り出すエクリュに「ごめ…………ありが…………」とほとんど言葉にならない声で告げ、カメラを受け取り2、3枚撮るとまたポーチにしまい、異常があったら報告するようにとトープを甲板での監視に当たらせ、最後の理性で連絡用のペラップを1羽呼び寄せて1度荷物置き場に撤退する。

ラストフロンティア、手強い。ラッタでこれなのだから他のポケモンのリージョンフォームなど見たら気絶、最悪本当に死ぬのではないだろうか。
いや、覚悟はしてきた。今更何を怯えるというのか。何が起きても大丈夫なようにともろもろ準備したではないか。
余りの衝撃でメンタルダメージを受けつつ、涼しい格好をしようと現在は人気のない部屋で悩める乙女のように両手で顔を覆い床に転がっている。Tシャツの柄である「so cool」と書かれた字の下で呑気にアイスを咥えるデリバードでさえ、彼女の深すぎる悩みはすべて理解できないであろう。ついでに胸が気になるとちゃっかりエクリュがナベシャツを用意したので現在は胸部がB程度に落ち着いている。
ラフなTシャツとスラックスというちぐはぐな格好を誰にも咎められることなく、とにかくこうしてはいられない、起きて皆を手伝わなければと正気に戻った脳が告げた、瞬間だった。

『おいコラァ!! シルバ、テメェー馬鹿野郎が!!』

微かに甲板の方から聞こえる社長の声に肩を跳ね上がらせる。まずい。めっちゃ怒ってる。わたわたと表に出たタイミングで返ってくる返事。

『んだよオメェ!! 上等だ!! 今からそっち乗り込んで喧嘩すっかゴラァ!!』

大音量の応酬。体感5mほど吹き飛んだ気もしたが実際は若干後ずさりして片膝を着いただけで済んだ。くわくわと鳴る頭を押さえ、トープの所に寄ると甲板から身を乗り出すように表を見ており、こちらに気づくと笑顔でそちらに指をさす。
つられてそちらを見て意識が飛びかける。なんだあれは。ギャラドス……? あれが……? なだらかで艶やかな全身を覆う鱗は間違いなく鋼のそれ、そのするどい眼差しは一体何を見定めるのか。再び顔を覆うと嗚咽を漏らし、まともに動けなくなった体に浮遊感。その後少しの振動と穏やかな鳴き声。おそらくトープが社長の前まで運んでくれたのだと思うが、今は正直勘弁して欲しかった。

「ト……トープ……今、今ダメ、しゃちょ、ごめんなさ……無理……すごっ……ひっ……」

否定も報告も言葉にならず、両手が隠すのは単なる視界か恥ずかしさか。いっそ殺してほしい。

>>ラスト・フロンティアALL

2年前 No.504

ゼロ @0xxx0jienx ★iPhone=elk9WQOHwT

【世界線:本編物語 時間軸:過去】


【ワボン/カントー地方 ヤマブキシティ/ジャズ喫茶「シャイン」】

ワボンの怒涛の攻めに対し、テクニックで応戦するリュウト。その彼の必殺技『食式』は華麗に、そして瞬く間に自身の取り皿へと食べ物を避難させていく。その超速の一手はワボンの食べるスピードと互角といえるほど。彼の横で取り皿のおこぼれをちゃっかりいただいているレッドも食べ物の心配はなくなったといっていい。

ワボンはというと、そんな技を目の前で見せられて先程とは逆に自分が目をまん丸くしてピザを口に入れたまま「ふごぉーーい!(すごーーい!)」と身を乗り出した。

「なにそれ?面白いね〜。よーっし、オレもやる!」

ピザをごくんと飲み込み、リュウトが披露したのと同じような真剣な眼差しで、両手をバッと高く上げた。

「食式ーーお片付け(スイーパーイート)!」

なんだそのネーミングは。ツッコミが飛んできそうだが、本人はいたって真面目。いや、真面目なのだが……これはただの食べ物の争奪戦なのをご理解いただきたい。そして、そんな技を繰り広げる賑やかなテーブルに店内の人達の注目が集まっているのも無理はない。いつのまにか、気を利かしているのかジャズバンドもズンズンと勢いのあるメロディーを奏でて、この戦いを煽っていた。

さて、先程のワボンの食式はいったいどのような技なのだろうか?見ると、どんどん食べ物を口に入れて一瞬で消費している。察しの通り、何も変わっていない。ただ、食べているだけ。そう、真面目にふざけている。そんなことをすれば、そろそろ正気に戻った保護者からの怒りの鉄槌がーー。

ドカッ!!

「ぶふぅっ!!」

かろうじて口に入れた物を吐き出さなかったが、ワボンの頭上に落とされるゲンコツーー躾の一撃。もちろん、食らわせたのは彼のパートナーのアイラである。アイラは頭を押さえているワボンに「キーッ」と叱り、その行動を止めた。ワボンは痛みから、少し涙目である。

「もーーわかったよー。食べ過ぎだね、もっとゆっくり食べるよ」

しかし、アイラが言わんとしていることは理解したようで半ば仕方なく、先程とは打って変わって落ち着いたスピードで食べ進めた。ゆっくりだからか、早く飲み込まない代わりに両頬に食べ物を詰め込んで味わっている。まるで、ハムスターだ。


≫その場All

2年前 No.505

ツバサ @th0md ★iPhone=tfkF6m5f2O

【断罪/ホウエン地方/ホロン上空】

『ぐぅ…!カイオー』

「させない!レックウザ、はかいこうせん!」

「グラードン!お前もはかいこうせん!」

断罪が攻撃を指示する前に2人ははかいこうせんを指示して放つ!カイオーガは迎撃に間に合わず、断罪はサトシのおかげで動けず、クリーンヒットしてしまう。

『グァアアアアア!!!ガァアアアア!!!』

その後に巨大レーザーもモロに食らってしまう。人間としての原型は保っているが、彼から放たれていた力はほぼ失い、カイオーガも光と共に消滅していく。

『くそ…何故だ…こんな…』

「さぁ、断罪の時間だ」

サクラギはグラードンの召喚をやめ消滅する…そして、一つの弾を装填しすぐさま発砲する

ダァン!

すでにボロボロの断罪にそれを避ける力もなく彼の心臓部に命中する

『グッハァ!?』

命中したと同時に人の形をした霊体が断罪から飛び出す。

「あれは?」

「断罪さ。ホイっと。この身体の中にはお前達のお仲間のサトシの魂しか残ってない。純度100%のな。んで、あっちにいる純度100%の霊体は断罪の魂さ」

『くっ…』

「おっと乗りうつろうなんて考えるなよ。そんなことできないようにさっきの弾にそういう魔法を掛けておいたのさ。さて、あんたには吐いてもらわな困る。俺を巻き込んだ偽りの監視者の居場所をな」

「偽りの監視者?」

「こいつの親玉さ。さぁ、吐いてもらうぞ」

『ほう、いいのか?』

「何だ?まさか、負けてないと思っているんじゃあないだろうな?」

『いや?まさか、勝っていると思っているんじゃあないだろうな?』

「ん?なんだ?」

ゴゴゴゴ…

『この世界はもう用済みだ。この切り離された世界は消失する。』

ギィン…!

ホロンの上空から一つの魔法陣が出現するその魔法陣から現れるのは…

「あれ!…あの隕石…!!サトシが転移した隕石じゃあないか!?」

かつて、ホロンの民の大切な友達を犠牲にしてまで転移した隕石が再びユウ達の目の前に現れる

「貴様!サトシの転移場所を書き換えたな!?」

『構ってる暇があるのか?じゃあな!』

「消えた!」

「逃げやがったか…追いかけたいところだが…あの隕石を何とかせんとな。あれを放置してた俺の責任でもある。さてと、ちょいと独り言だべさ」

サクラギは二丁の拳銃の一丁を宙に浮かせ、もう一丁の銃を隕石に向ける。が、ゼロが見据えるのは隕石ではなくガイだった。

「あの隕石を消滅させる。この二丁のコンビクションでな。俺は闇の力を込めて撃つ。もう一丁には光、正義の力を込めて撃てば、光と闇の力の相乗効果によりあの隕石を消滅することができる。もうお前さんは力が出ないかもしんが、この浮いてる銃を取り、撃ってくれる友ならば、俺が知る友ならば消滅出来る!そうだろう?『ガイ』…いや…



『リュウト』!」


>>リュウト



【氷結/???/氷結の結界】

ーこのミーが水タイプだって?っはは!面白いことを言うねー

「あくまで推理さ。けど、もし正解なら。いくらでも抜け道はあるさ」

ーへー、でも君には電気や草の技はあるのかい?ー

「俺にはない。けど…」

バリィいいいいい!!!

ーん?ー

「待ってたぜ、お前達!」



ーーーーーーーーーーーーー


「ああ、待たせたな!ツカサ、アオイさんを頼む」

「分かりました。全力でお守りします」

「あいつが水タイプって事は電気技だな」

「待ってくださいゼロ。電気技は危険です。今私たちの身体は…」

「そういや、そうだったな…」

水は電気をよく通す。今この場にいるものは全て足元や身体が濡れている。ここで電気を流したらこちらもただでは済まない。

「ならば草タイプの技か。しかし、俺のポケモンは一体も…」

「いや、方法はある」

「ケンタ?」

(聞こえるか?)

(リオ!?テレパシーか?)

(そうだ。氷結以外に話してる。奴の弱点はランクルスが鍵だ)

(ランクルスが?)

(ランクルスはわざマシンでエナジーボールとくさむすびを覚える)

(わざマシンか。そんなもの…待て!)

ゼロはごそごそとポケットを調べる。そこにはわざマシンケースをゼロは持っていた。

何で自分が…と思ったと思ったが、そういえばハヤトがいたホテルに大砲で向かう際、ユウからわざマシンを託されていた。そしてそのまま借りパクしていたのだ。

(これがあれば…ミライ渡すぜ)

ゼロはミライにわざマシン一式と持ってたピーピーマックスを渡す。

「ケンタ、ハヤト。あいつは何が何でも消滅させる。俺はミライをカバーする」

「ああ。リオ!行くぞ!」

ー話は終わりかい?じゃあみんなまとめていたぶってあげるよ!ー

その言葉と同時に氷結の杖はまるで氷の鞭のように変化しハヤト達に襲いかかった!

>>ハヤト、ミライ

2年前 No.506

ユウキ @yuuki777 ★ALBZQvbWQp_yoD

【白いフリーザー/カントー地方/マサラタウン 南海岸】

ヒトとポケモンのキズナが齎した見事なチームプレーによって白き翼の帝王を打ち破った戦士たち。
二度に渡ってマサラを襲った氷の災厄は今再び4人の少年たちと1匹のピカチュウの前に敗れ去り、マサラの地はまた守られたのであった。

「へ…へへへ……!」

「ざまあみやがれ、フリーザー!」

故郷であるトキワの森を滅ぼし、仲間たちの命を奪った仇敵の最期を見届け、ボロボロのヴァドックが笑いをこぼす。

『ヴァドックー!みんなー!!』

物陰に隠れながら闘いの様子を見守っていたポッチャマがみんなの元に駆け寄ってくる。

「やったぜ、ポッチャマ」

「オレたちはついに皆の仇を討ったんだ!」

喜びのあまり抱き着いてくるポッチャマを抱き留めると感極まって泣きじゃくる彼に対し、そう笑いかけた。

「マサラタウンも酷いことになっちまったな」

「だが、これで白いフリーザーにやられたオレの仲間や他のポケモンたちも安らかに眠れるはずだ……」

辺りを見回すと闘いの影響で荒れ果てた周囲の様子にヴァドックがそう呟いた。
あれだけのパワーがぶつかり合ったのだから無理もないが、マサラタウンの人々に実害が出なかったのは不幸中の幸いだろう。

『あはは!なんだか安心したらお腹減っちゃったよ』

「へっ、そうだな……」

安心感から腹の虫が鳴るポッチャマにヴァドックも同意する。

「帰ったら飯にしようぜ」

「たくさん食ってたくさん寝てえや……!」

凍てついた砂浜の上に大の字で寝転がり、空を見上げるヴァドック。
再び平穏を取り戻したマサラの空の下で笑い合う一同。
例えどんな強敵が現れようとコイツらと力を合わせればきっと乗り越えられる――彼らはそう確信するのだった。







――――そんな中、1枚の白い羽根が舞い落ちる。







「そ、そんな……」

岩山を見上げながら戦慄した様子で声を震わせるポッチャマ。

「う、嘘だろ……」

ヴァドックもまたポッチャマの視線の先に佇む存在に対し、その表情を凍り付かせる。


見誤るな、マサラのニンゲンどもよ。


思い上がるな、下等なポケモンどもよ。


この闘いを制するのは他の誰でもない、最強のポケモンであるこの私――



『フリーザーだーーーーっ!!!!』



ポッチャマが悲鳴を上げるかのごとく“ヤツ”の名を叫ぶ。


 ドンッ!!


次の瞬間、白いフリーザーによって放たれた赤いツララがあっさりとヴァドックの胸元を貫いた。

「――ガハッ!?」

心臓を貫かれ、その場に崩れ落ちたヴァドックが吐血する。

『ヴァ、ヴァドック……!ヴァドックーーーーっ!!』

倒れ込むヴァドックに対し、彼の名を叫びながらポッチャマが駆け寄る。

『さ…さすがの私も今のは死ぬかと思った……』

『このフリーザー様が死にかけたんだぞ……』

怒りに満ち溢れた冷たい眼差しで戦士たちを睨みつけながら全身から禍々しい冷気を放出させる白いフリーザー。

「に、逃げ…ろ……おまえ…ら……!ポッチャマを…連れて……!!」

そんな中、ヴァドックは口元から血を流しながら最後の力を振り絞り、皆にポッチャマを連れて逃げるように言い放った。

『貴様らを許すと思うか?』

『一匹残らず生かしては帰さんぞ……』

しかし、白いフリーザーは彼らを逃がす気はなく、こおりタイプにおいて最強クラスの技である“ふぶき”を繰り出すべく、その白く大きな翼を広げると身体から溢れ出る冷気を一気に解き放ち、そして――









『 こ の 町 を 消 す ! ! ! ! 』









ヴァドックは

めのまえが まっくらに なった! ▼


――――――――……


〜トキワシティ〜

その頃、トキワジムではオーキド博士による避難命令を受けたマサラやトキワの住人たちが避難に集まっていた。

「これで全員か」

「ポケモンを含めたマサラの住人たちを全員トキワジムに呼び込むのはさすがに苦労したぜ」

トーガとレイジがトキワジムの前で全ての住人たちが避難し終えたことを確認するとそう言い放った。
白いフリーザーの襲来を察知したトーガはもしもの時に備え、オーキド博士に頼んでマサラの住人たちをトキワジムに避難させていたのだ。
更にレイジ達はトーガの頼みによってポケモンを含めた全ての住人をトキワジムに避難させる為に奔走しており、彼らが戦場に現れなかったのもそれが理由であった。

「しかし、なんでまたオーキドのじいさんに頼んでまでマサラの人々をこっちに避難させたんだ?」

「どうもイヤな予感がしたんでな、ただそれだけだ……」

「イヤな予感って、あいつらが負けるわけねえだろ?しかも、後ろにはこのオレも控えてるんだぜ?」

「フン、大した自信だな。このオレの予感が外れるとでも言いたいのか?」

「当たり前だろ!トーガはあいつらが負けるとでも思ってんのか!?」

「どうだかな」

共に強敵と打ち破った戦友(とも)である仲間たちに対し、絶対的な信頼を寄せるレイジが彼らが負けるはずがないと言い切る中、トーガは言葉を濁すようにそう答えた。

「レッドの“荷炎粒子砲”だ!あの野郎ども、やりやがったな!」

「……」

真っ赤に燃え上がるカントーの空を見やり、ニヤリと不敵な笑みを浮かべるとレイジは仲間たちの勝利を確信する。
しかし、それでも胸騒ぎは止まることはなく、トーガは険しい面持ちのまま、赤く染まった空を眺めていた。

「どうだ!やっぱオレのほうが正しかっただろ」

「……ヴァドックがやられた」

「え?」

“見たか!”と言わんばかりにガッツポーズをしながらトーガのほうに顔を向けるレイジだったが、彼の呟いた言葉に思わず耳を疑った。
何かの聞き間違いかとすぐに聞き返そうとするレイジだったが――

「「!」」

その直後、轟音とともにマサラ方面から凄まじい勢いで猛吹雪が押し寄せてきた。

「どけ!」

「はああああああっ!!!!」

トーガは自分を中心にトキワシティ全体を覆うほどの巨大な気のバリアを展開し、迫り来る吹雪から町の人々を守り抜いた。

「お…おい、一体どうしたってんだよ?」

「みんなは白いフリーザーに勝ったんじゃねえのか?」

あまりの急展開にさすがのレイジも唖然とした様子を見せており、仲間の安否をトーガに問いかける。

「急いでマサラに向かうぞ」

「レイジ、おまえも来い」

それに対し、あくまで冷静な態度でマサラに向かうと告げるトーガ。
しかし、レイジは彼の声色に僅かな焦りが含まれていたことに気づいており、彼のただならぬ様子から全てを察してしまうのであった。


――――――――……


〜マサラタウンだった場所〜

白いフリーザーの“ふぶき”によって変わり果てたマサラタウン。
そこに長閑だった田舎町の面影はなく、赤い氷が支配する凍てつく銀世界が広がっていた。

『ハァ…ハァ……!!』

『我ながらなんという情けない威力なのでしょう……!』

闘いのダメージによって十分な威力を発揮できなかったことに苛立ちを隠し切れない白いフリーザー。
本来ならばカントー地方がまるごと消し飛んでしまうほどの威力であったが、それでもマサラタウンを吹き飛ばすには十分すぎる威力であった。

『ヤツらの姿が見当たりませんが、もはや確認する必要もないでしょう』

周囲を見回すと少年たちの姿が見当たりないことに気づくが、満身創痍の彼らが自分の“ふぶき”に耐えられるとは考えづらく、さっきの攻撃で消し飛んだのだろうと結論付けた。

『……ん?』

そんな中、白いフリーザーは足元に蹲る一匹のポケモンを発見した。

『ポッチャマですか』

『僅かにですが、まだ息はあるようですね』

一応、ふたご島のポケモンであるポッチャマは白いフリーザーの加護を受けており、こおりタイプに強い耐性を持っている為、さっきの“ふぶき”にもギリギリ耐えられたのだろう。

『フン、このままトドメを刺してしまうのも悪くないですが……』

『彼には“餌”としてもっと私の役に立ってもらいましょうか』

こちらに近づいてくる巨大なパワーを感じ取った白いフリーザーがほくそ笑む。

『我が“太陽破壊計画”が完遂され、この星が私のモノになるその時が楽しみです』

『もし生きていたらまた会いましょう、今度はふたご島で――』

白いフリーザーはその大きな足で凍り付いたポッチャマを鷲掴みにすると白き大翼を広げ、荒れ狂う吹雪の中に身を潜めるかのように飛び去っていった。

「遅かったか……!」

「な…何なんだよ、これ……!?一体なにが起こったってんだ……!?」

一方、ようやく戦場であるマサラに辿り着いたトーガとレイジだったが、ふたりが駆けつけた時には既に白いフリーザーの姿はなく、彼らはただ目の前に広がる光景に絶句する他なかった。

>>マサラメンバー

2年前 No.507

aki @asynchro73 ★SDuZ9bwcdx_76W

ガイ/ホウエン地方/ホロン上空】

 ガイの放った"超獣護式"より顕現せし巨大レーザー砲の砲身。
 ユウやサクラギ達のサポートにより、それは強大なる"槍"となりてカイオーガと断罪の執行者を穿つ。

「私達の事を甘く見積もっていたようだな」

 直後、サクラギの放った銃弾が断罪の執行者の心臓部を貫く。
 その影響で断罪の執行者から現れた人型の零体・・・・・・それこそが、奴の本体であった。

 サクラギの詰問によって、こちらが優位に立っていると思われた、が。

――――『いや?まさか、勝っていると思っているんじゃあないだろうな?』

「・・・・なに?」

 上空から鳴り響く轟音。
 この音は、まさか……!!

「隕石だというのか……!?こんな馬鹿げた話が・・・・!!」

 ホロン上空から突如とし現れた隕石を見て、ガイは目を見開く。
 数日前のホロンでのいざこざを知らないガイにとっては信じがたい光景であった。
 しかしこのまま落下してしまえば・・・・・どうなるかは考えるまでもない。

――――「あの隕石を消滅させる。この二丁のコンビクションでな。俺は闇の力を込めて撃つ。もう一丁には光、正義の力を込めて撃てば、光と闇の力の相乗効果によりあの隕石を消滅することができる。もうお前さんは力が出ないかもしんが、この浮いてる銃を取り、撃ってくれる友ならば、俺が知る友ならば消滅出来る!そうだろう?『ガイ』…いや…
『リュウト』!」

「ふん・・・・・気づいていたなら先に言わぬか、馬鹿者め」

 口ではそう言っている物の、ガイ・・・・もとい、サクラギのよく知る友人『リュウト』の表情には自然と笑みが零れていた。

 すると彼の目の前に浮遊する銃を手に取り、自身の持つ正義の力を際限なく装填し、隕石へと向ける。

「そうだな・・・・"俺達"で必ず食い止めてみせる」



「行くぞ"サトシ"――――あの隕石を吹き飛ばすぞ」


その言葉と共に引かれたトリガー。
銃身から発射された"正義の弾丸"は――――あの巨大隕石の元へ。

>>サクラギ、ユウ



【ミライ/???/氷結の結界】

「ごめん・・・・・・ちょっと手こずってた」

 彼女らを隔てていた氷の壁を見事に打ち破り、ハヤトやケンタ達と合流を果たしたミライ達。
 その目前には、彼らが倒すべき敵・・・・氷結の執行者がその姿が彼女の瞳に映る。

 どうやらケンタ達の話によると、氷結の執行者のタイプは"水タイプ"のようである。
 とはいえ、水タイプの弱点になりそうな技は、持ち合わせているかと言うと・・・・。

「(私の・・・・・ランが?)」

 テレパシーにより、一同と思考を共有する。
 ゼロの持っていたわざマシンでミライのランクルスに弱点となる技を覚えさせる・・・・・・彼女はなるほどと、作戦を把握する。

――――「(これがあれば…ミライ渡すぜ)」

「(うん、ゼロ・・・・ありがとう。これなら・・・・)」

「へっ、そういうことならよ・・・・・」

 急ピッチでランクルスに技をおぼさせているミライ達の前に立ち塞がるように、ハヤトは氷結の執行者に向き合う。

「――――今は俺達であいつを食い止めてやるよ」

 氷結の執行者の杖より放たれた氷の鞭・・・・それは、ハヤト達へと牙を剥くが――――

「させるかよ!!!!」

 先程から依然として空中を飛び回っていたピジョットの幻影達が、その鞭を阻むように突進してくる。

「もう・・・・大丈夫」

 ランクルスに技を覚えさせることに成功したミライはハヤト達の隣に並び立ち、氷結の執行者の方を見据える。

「あとは・・・・任せて・・・・!!」

 彼女の前方で戦闘体勢に入るランクルス。
 さあ、反撃の準備は整った・・・・・!!!

「ラン・・・・・!!!"くさむすび”そして・・・・・""エナジーボール"!!!

 氷結の執行者の足元から現れた草が、その足を絡めとり身動きを封じる。
 そして間髪入れずに放たれた全力の"エナジーボール"が、憎き敵へと牙を剥く――――

>>氷結の結界一同

2年前 No.508

aki @asynchro73 ★SDuZ9bwcdx_76W


【世界線:本編物語 時間軸:過去】


【リュウト/カントー地方 ヤマブキシティ/ジャズ喫茶「シャイン」】

 リュウトの怒涛の追い上げにより、ワボンを追い詰めることに成功した。
 このままいけば、勝利は確実だと・・・そう思っていたが、現実はそんなに甘くはなかった。

――――「なにそれ?面白いね〜。よーっし、オレもやる!」

――――「食式ーーお片付け(スイーパーイート)!」

「ワボン・・・・・どこまでも小癪な・・・・・!!」

 目前に広がる料理を奪い合う熾烈な闘い・・・・・ワボンの披露するその能力(実際は何も変わらずただ食ってるだけなのだが)によって、再びリュウトは逆境へと立たされる。
 それでもお構いなしに取り皿へとあれよあれよと料理を運ぶ中、ゴツンと何かが叩かれたような音が店内に響く。

 そう……ワボンの隣にいた相棒、アイラが今の状況を見かねてゲンコツをかましたのである。
 その光景は、ポケモンとトレーナーと言うよりは親と子供の様に思わされるが、現にあのゲンコツは躾によるものなので間違ってはいなさそうだ。

 なんともまあ意外な形でワボンの猛攻は収まったわけだが、これでリュウトは一息つけると言わんばかりに取り皿の方を見る。

「・・・・・・ん?」

 異変に感づいたリュウトは、思わず隣に座るレッドと取り皿を交互に見つめる。
 彼の感じた異変……つまり、取り皿に避難させていた料理が"根こそぎ無くなっている"ということだ。

 犯人は言うまでもなく、共同戦線を張った筈の友人だ。

「てんめぇぇぇ!!!!今すぐ!!そこに料理を戻しやがれ!!!」

 そして、そこには戻せなどという無茶振りをしながらレッドの襟元を掴んで揺さぶるリュウトの姿があった。
 おあとがよろしいようで。

>>喫茶店一同



【世界線:本編物語 時間軸:現在】



【リュウト/カントー地方/マサラタウン 南海岸】

戦いで幾多の傷を負いボロボロになった戦士たちは互いにその勝利に喜び合った。
物陰に隠れていたポッチャマもその場に姿を現し、彼らは再び平和が訪れたマサラタウンへと帰る、そのつもりだった。
その円満のひと時は、ずっと続くと思われていた。


しかし――――


「冗談だろオイ……」

「アイツは、確かにあの攻撃で……!!」

大の字で寝転んでいたリュウトは急いで起き上がる。
彼らの全力の一撃で、確かに白きフリーザーは倒されていた筈だった。
しかし、あろう事かそんな彼らの目前に再びその白き脅威は再び姿を現したのだ。

それを見てリュウトの顔は恐怖と絶望に歪む。無理もない、力のほとんどを使い果たした今、あのフリーザーとまた戦闘を行うなどとてもじゃないが無理な話だ。

そう、希望は一転して絶望に変わった――――

「ヴァドック!!!!!」

赤きツララに貫かれた仲間の名を叫ぶ。
駆けよろうにも、身体に力が入らない。このままでは……。

――――「に、逃げ…ろ……おまえ…ら……!ポッチャマを…連れて……!!」

「お前だけを……残して逃げらるかよ……絶対に助けるからな……!!」

持てる力を使ってヴァドックの元へと這い寄る。
確かに、ヴァドックを置いて皆で逃げればそれで助かるかもしれない。
だが……それじゃあヴァドックだけが報われないじゃないか。

全だけではなく、救える個の命も助け出す。
それが、リュウトが瀬戸際に出した答えだが、残酷にも時はそれを待ってはくれなかった。


白きフリーザーの放った憎悪に満ちた強大なる冷気、それは一瞬にして戦士たちの周りを包み込んだ――――


【崩壊したマサラタウン】

白きフリーザーの反撃から数十分が経った。
町の住民たちは事前に街から避難して難を逃れたものの、町全域を襲った吹雪はマサラ一つの機能を停止させるには充分に値した。

赤き氷に支配され凍てついたマサラタウンだが、この町の男たちの灯した闘志は、未だ消える事なく輝いていた。

「行っただろ……」

「俺が、お前たちの盾になるって……」

冷気の渦に巻き込まれる直前、最後のリュウトが力を振り絞りマサラの戦士達を覆うように展開した極光(アウロラ)
完全な展開は出来なかった為か、吹き飛ばされた際の衝撃は消えなかった。
しかし、なんとか町の民家の一つに屋根を突き破り落下し、クッションの様に機能した極光のおかげで致命傷を受ける事なく済んだのだった。

そこには先程まで白きフリーザーと戦っていたレッド、グリーン、ヴァドック、アスレイの姿は確認できた、しかし………ポッチャマの姿だけが見当たることは無かった。


>>マサラメンバー

2年前 No.509

わんます @onemass ★Android=Os5V5CdCuC

【世界線:本編物語 時間軸:現代】

【アザレア・ドラグノフ/アローラ地方 ウラウラ島/ラナキラマウンテン】

 単なる連鎖か?
 育まれた悠久か?
 もしくは、歴史という名の堆積なのか。

 永らえ、「繋ぐ」というところの本意――――

「お嬢ちゃん」

「惜しいモンだ」

 切断され、無造作に転がる老人の肘から先。
 傷口をきつく縛る羽織りの布を、浸したように濡らす血液の赤。息は切れ、視界は歪み――――満身創痍の渦中でも尚、「島の未来(ホープ)」達を育て上げてきたナワシロは、アザレアに対し、一種の感傷を抱いていた。

「どういう環境に居れば、そうなんのかねぇ」

「アンタの眼ェ――――見た事もない程に冷たいよ」

 成人しているとて、アザレアは未だ若い。
 本来……即ち「日常」にて生きていたのならば、歳相応の彼女が在ったに違いない。戦闘中にも関わらず、ナワシロは同情せざるを得なかった。こうして交戦し、否が応にも理解したアザレア自身の有り余る「天性」。80と数年生きてきた人生の歩みに於いても、前代未聞と称しても謙遜ない程のトレーナーだろう。

 その力が、壊す事へと揮(ふる)われなければ。
 その天賦が、正しき心に在ったならば。
 仮定とはいえ――――余りにも。
 やるせなさを拭い去るが如く、ナワシロと彼のパートナーであるチャーレムが構える。主人同様、その右腕は肘から先を斬り落とされ、しかし双眸は仇敵を捉えたまま――――荒波が如く迸る『キズナオーラ』。

 対照的に、一切の傷を負う事なく佇むアザレアが、エルレイドを控えさせ嗤う。

「永らく護ってきたのでしょうね。この島を、いえ――――この島を担う者達を」

「頃合いも良いところでしょう、ご老人」

 す、と突き出され、構える掌。
 彼女の腕に添えるように、エルレイドが自身の刃をチャーレムへと向ける。

「ふざけやがれッ……手前らとは此処で刺し違えてでも止めてやらぁ、ドラグノフ!」

 瞬発と共に、音すらも切り裂く『とびひざげり』の一撃が女へと迫るものの――――ざくり、とチャーレムの膝を縦に裂く剣戟の一太刀。声にならない悲鳴を張り上げ、床に転がるナワシロ。極まった『キズナ』の力は、しかし、トレーナーにもその損傷(ダメージ)を余す事なく伝えてしまう。どしゃりと雪の中に倒れ込み、掠れた呼吸を繰り返す老人だが――――ふと、アザレアが自身の唇へと人差し指を当てる。

「このラナキラマウンテンの、 "かつて" の姿」

「紀元前まで遡れば、活火山としてアローラの地理を大きく塗り替えてきたという歴史を持つそうですわね」

「では、ご老人(ロートル)」



「あてくしがたった今から、それを "再現" してみせましょうか」



 鋸状の歯を見せ、アザレアが、凶気が嗤う。
 よろりと杖で身を起こしたナワシロが、チャーレムに肩を貸しつつ怪訝な表情を浮かべる。



「何を――――言ってやがる」



 今や氷に閉ざされた、ラナキラマウンテンのかつて。それを再現するという言葉の真意とは。どんッ、と錆色の『キズナオーラ』が天を衝く程に増幅し、アザレアとエルレイドの瞳に黒き光が宿る。

「どうぞ、護ってお見せなさい」

「有史以前の火山活動を相手取り」



「ああたを殺すのは」

「このアローラそのものよ、ご老人」



 限界まで眼を剥き、ナワシロが吼える。
 蔑むような笑みはそのままに、エルレイドの刃へと顕現する『キズナオーラの太刀』。フィギュアスケーターが如く、トレーナーとパートナーの躯体はその場で廻り、廻り、廻り――――



「護式(トレーナースキル)」

「 "赫錆斬波(クリムゾーニング)" 」



 ブレードが、虚空を捉えた瞬間。
 景色は、概念は「咲き」、ラナキラの空が一文字に花開く。「時空間」すらをも斬り拓くアザレアの異能は、エルレイドの技能(ワザ)は、

 有史以来の休火山の噴火を、実現させたのだ。



【世界線:本編物語 時間軸:現代】

【マツリカ/アローラ地方 ウラウラ島/ラナキラマウンテン】

 異常事態に次ぐ異常事態、驚愕の矢継ぎ早。
 哀れ、一人の少女の「提案」により、図らずも巨大な氷山の襲撃へと晒される事となった蒼い鳥、そして「欠けた」少年。巻き取られたベクトルがままに、超質量の岩盤はこちらへと接近するがままである。二人を余所に、相も変わらず涼しい表情のマツリカだが――――突如としてこの場を吹き抜けた強い寒風に、片眉を僅かに動かす。

 次いでの驚愕を待たずして、斬、と両断される土混じりの氷塊。巨大な質量が一太刀の下に斬り咲かれ、間髪入れずに2は4へ、4は8の破片へ。斬撃は繰り返し、依然繰り返し――――その視界を覆う程の「脅威」は、こちらへと降り頻るよりも遥か以前に、細切れの塵芥と化したのだった。

「何が、どうなってんの」

 怪訝な様子で呟くマツリカ。お前が言うか。
 しかしながら、彼女すらも呟かずにはいられない驚愕の重複。暫し固まる一同だが、

 突如、山を揺るがす轟音と共に、ラナキラの晴天が紅く染まった。

「…………ッッ、ま、マツリカ! また何かしたの!?」

「あぇ!? ちち違う、これはあたしの仕業じゃないってば」

 当然ながらモネに悪戯を疑われ、慌てて弁明するマツリカ。ごごごご、と不穏な揺れは更に強まり、思わずモネに抱きつくリーリエ。頭上のミミッキュは相変わらず呑気そうに笑っているが……先んじて「胸騒ぎ」を感じたのは、マツリカただ一人であった。

「――――、おジイ……?」

 ふと、現れた灼熱の方を振り返る。
 狂ったように鳴いては喚き、大慌てで山道を下りてゆく山のポケモン達。激動の山頂より感じ取ったのは、何よりも彼女達キャプテンの父でもある、一人の老人の姿。

「ちょ、ちょっとマツリカ!?」

 モネの呼び掛けも聞く耳持たず、アブリボンを繰り出したマツリカが駆け出す。本来ならば到底有り得ない、火山活動を彷彿とさせる灼熱が、万年雪を溶かし駆け巡る。悲鳴に轟音、立ち昇る噴煙を目印に――――胸騒ぎがまま、少女は「現地」を目指すのであった。

>>ソラ、ヨウ

2年前 No.510

わんます @onemass ★Android=Os5V5CdCuC



【世界線:本編物語 時間軸:過去】

【レッド/カントー地方 ヤマブキシティ/ジャズ喫茶「シャイン」】

 安請け合いは身を滅ぼす。自宅の床の間にでもベッタリ貼り付けておくべき日常の教訓であるが、過ぎたる時と消費され尽くした料理は既に戻らず。結局のところ、得をしたのはワボン少年とレッドという結果に終わった。が、密やかに蹂躙されたリュウトが納得する訳もなく友人に詰め寄るものの……。

「わかった。吐いて戻すから」

 言うが早く、人差し指を口の中に突っ込むレッド。コイツは果たして正気なのだろうか。狂気の二次災害の前触れ、おぇっとえづきだすバカであるが――――ごつん、とバックの底で脳天を打たれ、哀れ、彼の躯体は床へと沈む。

「やけに騒がしいと思って覗いてみたら。貴方達、何やってるのよ」

 リュウトへと呆れた目線を寄越していたのは、彼もよく知るウィンチェスター家の騒がしくない方ことエマである。彼女の背後にて、黒スーツ姿の執事2名が大量の箱を抱えている様子を見るに、どうやら当ヤマブキシティにてごく個人的なショッピングを楽しんでいたらしい。すっかりとやつれたグリーンだが、彼女の姿を視界に入れた途端、半ば飛び付くように縋る。

「え、何、どうしたのグリーン」

「え、エマ。殺される。コイツらに殺される。助けてくれ……!」

「え、ええっ!? リュウト、状況説明!」

 この堅物が此処まで憔悴している様子を見るに、穏やかではない。何やら見慣れぬ少年と彼のパートナーらしきオコリザルも居るが、はてさて。首を傾げるエマだが、アイラに捕まりながらレッドがゆっくりと起き上がる。

「オムレツだ……エマぁ……」

「此処のオススメはな……オムレツなんだよ……」

「ええっ。そうなの……?」

 それがどうしたのだ。というかコイツの執拗なオムレツ推しはなんなのか。

>>ワボン、リュウト




【世界線:本編物語 時間軸:現代】

【レッド/カントー地方】

【崩壊したマサラタウン】

 無我夢中であった。
「強き」を屠るべく、放たれし奔流の縦横。
 しかし――――白き翼の激昂、そして彼による終の一撃。

 血液を吸ったかの如く、ぬらぬらと光る赤き氷塊の群。かつての長閑な田舎町は、今や不気味な照り返しに包まれるがまま。がらり、と板状の氷を押し退け、現れるアスレイ。口元の血を拭い、傍らのリュウトを一瞥し溜息を吐く。

「……無茶をする」

 彼とパートナーの放った『極光』により我々への被害は最小限に済んだものの、問題は――――今や『キズナオーラ』の繋がらない即興の相棒の行方についてだ。自らの記憶が正しければ、あの後、……いや、まさか。

 立て、と呟きつつリュウトの腕を引き、拓かれた場所へと移動するアスレイ。嗚呼、――――あの記憶は正しかったか。視界の先には膝を着き、血に濡れたヴァドックを抱えるグリーン。彼の小さな掌を握り、その表情は翳を落したまま。

「――――ヴァドック……」

 短い間とはいえ、共に強敵へと立ち向かった間柄。そして砕かれた氷を背景に、背を向けたまま炎熱を宿して立つ一人の男。赤き氷が融解する程に、その男は、レッドは未だ燃え滾っていた。やがて、この場へと到着するレイジとトーガ。凄惨たる光景に絶句する二人だが、少年の双眸は――――熾烈な怒りを宿し、「奴」の去って行った方角を見つめていた。

>>マサラタウンALL




【ユキジ・アリスガワ/オーレ地方 ラスト・フロンティア/フロンティアウォール】

『バーカバーカ、クソアホ!!』

『テメェの腹ァ裂いて石詰めた後砂の海に沈めてやるよ!!』

『バーカ、ハゲ!! 加齢臭!!』

『それは俺の事だよな!? 俺の事だよなぁ!?』

 いや、それにしても下らない罵詈雑言がこれでもかと続くが、この船長は暇なのだろうか。暇なのである。相変わらずも船は進み、凪の砂海を進んでゆくが――――一際大きな岩山の辺りを通り掛かった際、シスターのフィールドワーク用ポケモン図鑑が反応する。

『おながポケモン、エイパム』

『フロンティアのすがた』

『タイプ:はがね、ほのお』……

「きゃーっ!! すごいすごいすごーい!!」

 岩山に集う、真っ赤に灼けた鎧を纏うエイパムの群れを目の当たりにし、狂喜するシスター。相変わらずな彼女の様子に若干引き気味なタロウ少年であるが、目下の疑問ははがねタイプの楽園、という二つ名に対する違和感である。

「はがねってさ、火によえーじゃんか。熱せられたら変型もするべし。何でコイツらはこの灼熱地獄でこんなクソ熱いモン纏ってんのかね?」

「…………ラスト・フロンティアのポケモン達のはがねは、特別性だから」

「具体的にどう特別なんだよ?」

「おちえない。足りない頭で考えたら……?」

「あっ、性悪! そういうのないわ!」

 特別性のはがねときた。ホウエンのチャンピオン辺りならば垂涎ものの土地であろうが、さて。その親戚たる彼女……リスリの様子はというと。

「あの、何で彼女はこんなにも昂ぶってんのよ?」

「言ったろ、はがねフェチだって」

「凄まじいレベルに達してねぇか、もはや」

「凄まじいレベルに達してるんだよ、もはやな」

 例えば銀細工の類なんかには、マニア特有の収集癖を見出す者も多いが……どうやら彼女の場合はもう少し根深いものらしい。煙管の煙を吐き出すアリスガワの横で、すっかりと呆れた様子のハゲ。足元に転がった将棋盤と駒を見るに、負けそうになった船長がどさくさ紛れに崩したらしい。確かにコイツの部下ならば一筋縄ではいかない人柄だろう、と一人納得し、ラムの瓶に口をつける副官。性癖ならばなんとも度し難い。勘違いかもだが。

「そういやリスリ、パッチの奴がオメェの事捜してたぞ」

「あっ、リスリいた! エンジンルームの酷い奴にこき使われてるから手伝ってよぉ!」

 件のマスコットが再びこちらへと寄ってくるが、これまたろくでもない用件である。煤けたエプロンを装備し、モンキースパナを握っている装いを見るに、是非ともコイツの雑用には参加するべきではあるまい。そんな彼女への助け舟、とばかりに現れたのは、カガリにこっ酷くあしらわれたカロス古代貴族のナントカである。

「おっ!! マブい子発見ー。ねぇねぇ姉ちゃんさ、名前なんての?」

「ンだ、このガキは」

「カロス古代貴族のボンボンだ。ガーランド家ったかオメェ、あの問題児の」

「あぁ!!? なんでバレてんの!!?」

 さらっと身の上を暴露するアリスガワに、目を剥くタロウ少年とやら。どうやら職業上、様々な「事情」に精通しているらしい船長であるが……それはどうでもいい、とばかりに緩慢に立ち上がる。

「オメェら、いつまでもボケッとしてなさんなよ」

「とうとう見えてきたぞ、あれが "フロンティアウォール" だ」

 ギャーギャーと騒ぎ立てるガキ一匹を余所に、双眼鏡で景色を眺めるパッチ。が、副官にそれを盗られ、同じくギャーギャーと騒ぎ立てる。

「昔となんも変わってねぇな」

「落差1500mを "昇る" 設備は万全だ。トータスの仕事に抜かりはねぇ」



【ラスト・フロンティア登竜門 "砂漠の大瀑布 フロンティアウォール" 】

 VS

【機帆船キャロル & 機帆船マチルダ】



 "バックドラフト・ローグ"
(https://m.youtube.com/watch?v=HrVMZph1cwM)



 景色の遥か向こうに確認出来るにも関わらず、轟々と地鳴りの如き音を立て、砂煙を巻き上がる「滝」。ラスト・フロンティアという世界一巨大な台地への第一の関門となるのが、このフロンティアウォールという大瀑布である。しかし、その。百歩譲ってこれを下りるとなれば話は判りやすいのだが、昇る、とは如何に。

「オメェら、いつでも相棒は出せるようにしとけよ。滝ン中から飛び出す化け物に喰われたくなきゃな」

「ロージー!! 制御に関しては問題ねぇからな!!」

「聞いてねぇよチビ!! 当たり前だろうが!!」

「ロージーの信頼に応えるぜ!!」

 さて、此処からは各々の役割を果たす場面である。唸りをあげる船員一同に、更に出力を高めてゆく船のエンジン。組合の巨漢航海士が、アナログ著しい海図を片手にペロッパフを連れて現れる。

「ロージぃっ。トータスちゃん曰く、 "バックドラフト機構" はゴキゲンだそうよ」

「そりゃ何よりだ」

「手前から傾斜を飛ぶって方向性でいくわね。カガリちゃーん、ちょっとこっち手伝ってぇー」

「…………りょ」

「フヒョッ!! この私の筋肉は何を担当しましょうか航海士サン!!」

「そうねぇ……ちょっと身体触らせてくれる? 胸筋の辺り」

 凄まじいスピードで逃げるホムラ。そこまで引くなら迂闊に絡むな。いよいよ以って凪は止み、地獄に相応しい時化の気配が迫る船内。開閉音を立て、船員達のパートナーが甲板上に現れ、盗賊達の喧騒は更に増す。頭上にクチートを乗せた船長も、ようやく重い腰を上げるらしい。

「パッチ、オメェはトータスを手伝え」

「えぇー! リスリも連れてくかんね!」

「うるっせぇ、リスリには別の仕事があンだよ。とっとと持ち場に就け」

「わぁーん! 社長がだんだん昔の顔に戻ってきたよー!」

「おい、シルバぁ!! 並びにマチルダの諸君!! "飛ぶ" ぞ!! 準備しとけ!!」

 船長の声を拾い、それをマチルダへと伝えるオンバット。マチルダのエンジンルーム内にて、整備士のJBが親指をグッと立てる。

「マチルダは心配要らねえさ。天国までブッ飛べる "バックドラフト" だ」

 "落差の唸りはいよいよ増し、狂気の滝へと接近する二隻の機帆船。口を開けた大怪獣が如く、大瀑布は我々を誘う……"
 (シスター・スターバックの航海日誌より)

>>ラスト・フロンティアALL

2年前 No.511

ツバサ @th0md ★iPhone=tfkF6m5f2O

【サクラギ/ホウエン地方/ホロン上空】

ー行くぞ"サトシ"――――あの隕石を吹き飛ばすぞー

「当然!」

その言葉を待っていたとばかりにガイと同じタイミングで、闇の…悪の弾丸を発射する。

二つの弾丸は目標の隕石に命中…

その刹那、二つの弾丸は混じり合い小さなブラックホールに変化する!

生み出されたブラックホールは隕石を飲み込み、ガリガリと削りとる

「一体これは…」

巨大隕石はブラックホールへと消えていく。全てを削り取り飲み込んだブラックホールは静かに消滅していった…

「ま、こんなもんでしょ」

「あのーサクラギ、ちょっといい?」

「なに?理論を知りたいの?」

「うん、なんというかメチャクチャすぎて」

「気合いとノリ」

「えぇ…」

「そう引きなさんな。あ、そうだ。ヒロシ回収しねぇと」

ヒョイと空間に手を伸ばし1人の男を取り出し、別の空間の中へ投げていく。

「え!?あれがヒロシなの!?」

「せやで、あ、通信が…はいもしもーし、なんやヒロシかいな。元気?何?怒ってんの?」

その後、サトシはなにやらヒロシと口喧嘩らしき展開に発展するがどうやら、それがただのお互いの体調確認であった。


「さて、ボロボロになったホロンを戻してっと…」

サクラギはパチンと鳴らすとホロンは時間が巻き戻るかのように姿を変え、執行者が手を加える前にまで戻る

「これでよしと…あ、そういや『ガイ』。あんた、これからどうすんの?」

断罪は逃げられたが、あの様子なら今は放置しても問題ない。サクラギはガイにこれからどうするか聞いた。


>>ガイ



【氷結/???/氷結の結界】

ーあら…!?抜け…ー

突然のくさむすびで足元が封じられ動けなくなる氷結。どうやら予想外の攻撃でエナジーボールがクリティカルヒットする

ーぐぅ…!!ー

ケンタはすぐに気がついた。奴の反応…やはり水タイプだった!

「やっぱりだ…アイツ…効いてるぞ!!」

「なら、オマケだ!喰らいな!」

ゼロは突出して跳び蹴りをする

しかし、氷結はゼロの足を手で受けとめる。

ー貴様…調子に乗らないことだ…!ー

「な!?」

足元の草が氷により砕け散る。草は氷に弱い…。しかし氷結の口調が乱暴になっていた

ー弱点ついただけで…いい気になるな!!ー

ゼロを地面に叩きつけ、氷の槍を生み出す!

「…ぐかぁ!」

ー逝ね!小娘!!ー

氷結はミライに向けて氷槍を投げつけた!


「まずい!止めるぞ!!リオ!!!」

リオは氷槍に向けてはどうだんを放つ

ー邪魔だァ!ー

両手に氷槍を構え、ハヤト達に襲いかかる!

>>ハヤト、ミライ

2年前 No.512

ゼロ @0xxx0jienx ★iPhone=A6kKYfv6GP

【世界線:本編物語 時間軸:過去】


【ワボン/カントー地方 ヤマブキシティ/ジャズ喫茶「シャイン」】


最早カオスーー。

アイラはこのテーブルの惨事をみて、ただただ呆れた。ワボンから始まった“食”という戦い。リュウトやレッドも負けじと食べ物を奪い合い、その3人に圧倒されてしまった僅かな時間を悔いるばかりに溜息をつく。ようやくパートナーにはゲンコツをお見舞いできたが、ワボンが止まったと思ったは、次はリュウトが荒ぶった。それはそうだ。せっかく守った料理を今度はレッドに取られていたのだから。食べ物の恨みは怖いというのは間違いではないが、こんなにも壊れられるのかと呆れた眼差しで眺めた。

そしてレッドもリュウトに喚かれ、気軽に吐き出そうと試みているところを見ると本当にバカなのだと思う。ワボン以外にもとんでもないアホがいたとはーーアイラは3人を交互に見て、唯一この戦いに参加する前から敗者となっている被害者のグリーンを哀れんだ。

さて、相棒はまだ食事中だがこの場はどう収拾がつくのかと頭を悩ませているとごつんという音と共に、新たな面子がやってきた。執事2人を従える女性。何者なのか?アイラも隣で食べてばかりいるワボンも知る由もない。ただ、3人は知り合いらしく“エマ”というのが彼女の名前のようだ。

「んん〜?あれ?みんなのお友達?」

パスタをすすりながら、彼女に気づいたワボンは飲み込んだあとに声をだす。口のまわりがケッチャプソースで真っ赤なのはご愛嬌ということにしておこう。料理から顔をあげたことで、ワボンもようやく今の状況に気づいた。

「なんでグリーンは泣きそうなの?なんでリュウトは怒ってるの?なんでレッドは……ゾンビみたいになってるの?」

2人までは本当に謎というように首を傾げていたが、レッドを見た瞬間ワボンは笑い、キャッキャとはしゃぐ。そんなワボンにアイラは溜息を再びついた。そして、哀れむようにグリーンに近づき、彼の肩に手をおいて黙って頷く。

『うちのアホのせいで、アホが伝染してカオスと化して申し訳ない』

そんな想いを込めていた。


≫その場All

2年前 No.513

aki @asynchro73 ★iPhone=WAXDwGGy0d

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2年前 No.514

ユウキ @yuuki777 ★ALBZQvbWQp_yoD

【レイジ/カントー地方/凍てつくマサラタウン→トキワシティ ポケモンセンター→移動】

白いフリーザーの圧倒的な強さの前に大敗を喫した戦士たち。
彼らは今トキワのポケモンセンターにて傷ついた身体を休めながら白いフリーザーに対抗する為の策を練っていた。

――ウィーン

そんな中、自動ドアが開く音とともにトーガが治療室から出てくる。
彼は先の闘いで致命傷を負ったヴァドックの容態についてジョーイさんから話を聞いていたのだ。

「……トーガ、ヴァドックの様子はどうだ?」

レイジが仲間の安否を問いかける。しかし、彼らの望みとは裏腹にトーガは静かに首を横に振った。

「……助かる見込みはゼロに近いらしい」

「むしろ、あの状態で未だに生きていることが信じられんそうだ」

当然だろう。あの致命傷を受けたのだ。普通のポケモンならば即死していてもおかしくはない。
しかし、ヴァドックは生きていた。執念とも言える驚異的な生命力で生き延びて、今もなお、身体を蝕む赤き氷の呪縛と闘っている。

「くそっ……!オレがあの場にいれば……!!」

レイジが悔しげな表情を浮かべながらその握り拳で壁を殴りつける。

「今のおまえがあの場にいたとして結果が変わったと思うか?」

そんな彼に対し、トーガが厳しい言葉を投げかける。

「……ッ」

レイジは言い返せなかった。
未だ万全とは言えない今の自分では戦力に成り得ないことを自覚していたのだ。
己の無力さに落胆した様子で拳を震わせる。


――そんな時だった。


突如、脳内に“ヤツ”の声が響き渡る。

「ごきげんよう」

「ニンゲンのみなさま」

白いフリーザーがテレパシーにより、こちらに語り掛けてきたのだ。

「……!なんだ!?」

「テレパシーか……!」

突然の出来事にレイジが驚いた様子で周囲を見回す。
一方、トーガは落ち着いた様子でこの声がテレパシーであることを看破した。

「初めましての方は初めまして」

「私はふたご島の帝王フリーザーと申します」

「以後、お見知りおきを……」

声の主である白いフリーザーが名乗りを上げる。

「てめえが噂の白いフリーザーか……!」

「まさかそっちから連絡をよこすとはな」

「一体、どういう了見だ?」

「そう身構える必要はありませんよ」

「私はただ貴方達と交渉がしたいのです」

「交渉だと……?」

白いフリーザーの言葉にレイジが怪訝の表情を浮かべる。
そんな中、彼らの脳内にふたご島と思しき場所の映像が送られてくる。
そこには赤い氷に閉じ込められたポッチャマが映し出されていた。

「今、私は貴方達の仲間であるポッチャマの身柄を預かっています」

「無論、私の条件に従って頂ければ彼に危害を加えるつもりはありません」

「……で、その条件ってのは何なんだ?」

「ポッチャマが持ち出した大切なモノを返してほしいのです」

映像が切り替わり、妖しい輝きを放つ“クリスタル”が映し出される。

「この“クリスタル”に見覚えはありませんか?」

「少し調べてみたのですが、あの超ピカチュウの言っていたようにポッチャマは何も持っていませんでした」

「大方、貴方達の誰かが隠し持っていると言ったところでしょうか……?」

白いフリーザーの推測は当たっていた。
“クリスタル”はトーガとイアースの闘いから発生した膨大なエネルギーを内に秘めており、下手に刺激を加えれば大爆発を起こし、地球ごと全てが吹っ飛んでしまう危険性があった。
その為、無暗に処分することができず、いざという時に対処ができるトーガが預かっていたのだ。

「勿論、答えは急がなくても構いませんよ」

「タイムリミットは明日の正午……」

「それまでにクリスタルを持ってふたご島に来て頂ければポッチャマは解放してあげましょう」

「しかし、それを過ぎれば分かっていますね……?」

交渉という名の脅迫。
白いフリーザーのやり方はまさにそう呼ぶに相応しいものであった。
ヤツの目的は以前ポッチャマから聞かされた通りであり、太陽破壊計画を阻止する為に“クリスタル”を持ち逃げされることを恐れ、強硬手段に出たのだろう。

「フフフ……、いい返事を期待していますよ」

不気味な笑いとともにヤツの声は消え去り、周囲は再び静まり返る。

「……」

「ふたご島に行く気か?」

「決まってんだろ!」

トーガの問いかけに対し、怒りに拳を震わせながらレイジが叫ぶ。

「フン……、分かりやすいヤツだ」

そんな彼に悪態をつくとトーガは懐から例の“クリスタル”を取り出し、それをレイジに投げ渡した。

「どうせ止めても行くんだろう?」

「オーキド博士から預かったポケモンだ」

「ふたご島に向かうならコイツを使え」

更にトーガはホエルオーの入ったモンスターボールをレイジに手渡す。
このホエルオーは移動用にチューニングされた個体であり、“なみのり”と“ダイビング”を覚えている為、魔境と化したふたご島への旅路にも十二分に耐え得ることができるだろう。
更に大型のポケモンである為、大勢を乗せることができ、まさにふたご島に攻め込むには打ってつけのポケモンだと言えた。

「戦場はヤツの本拠地だ」

「マサラの時と同じようにいくと思うなよ」

「だが、弱っているのはヤツも同じだ」

「付け入る隙は必ずある」

そういうとトーガは一同に背を向ける。

「オレはオレのやるべきことをやる」

「……レイジ、おまえには心強い相棒たちがいることを忘れるなよ」

トーガは壁に描かれたモンスターボールのロゴに視線を向け、そう言い放つとヴァドックの眠る治療室へと消えていった。

「ああ、分かってるさ……」

レイジは相棒たちの眠るモンスターボールを手に取ると静かにそう呟いた。

「さあ、いくぜ!みんな!」

「さっさと白いフリーザーの野郎をぶっ飛ばしてやろうぜ!!」

大きく深呼吸するとレイジが雄叫びを上げる。
彼らは勢いよくポケモンセンターを飛び出すと掛け替えのない友と故郷を救うべく、ふたご島で待ち構える巨悪の元へと駆けていくのだった。

>>ALL

1年前 No.515

ツバサ @th0md ★iPhone=tfkF6m5f2O

【サクラギ/ホウエン地方/ホロン上空】

「ああ、こっちも会えて嬉しかったぜ。あ、そうだ。この端末やるよ」

ゼロは空間からひとつの端末を出してガイに渡す。

端末の画面には


ーーーーーーーーーーーーーーー

あなたの必要なものを
即、お届けします。
サクラギ印の空間配達!

初回価格一万円の所を
特別に二万円にお割引!


ーーーーーーーーーーーーーーー

と写っていた。

どうみても100%お割高していた。

「その端末は俺のある拠点空間に直結している。あとでこいつらもそこへ送る。あ、電話機能もあるから便利だぜ。というわけで」

姿勢をただし一礼する

「ヒロシの武器、ユウ達の状況、俺たちの力がご必要でしたらお呼びくださいませ。すぐにあんた様に駆けつけますぜ」

軽いセールストークをし、ニヒッと笑う。

「それはさておき、次に会う時は、不意打ちせずに全力で蹴りにくるんでな!覚悟しとけ!」

「だからなんで蹴ること前提なの!?」

サクラギは次に会う時の妙な約束を取り付ける。ユウは思わず突っ込んだが、これが彼なりの心の昂りを抑える方法だった。次に会う時の行動を決める。サクラギはそれを楽しみにし、次に会う時にそれを発散させる。それがサクラギのやり方だった。

>>ガイ



【氷結/???/氷結の結界】

ーなに!?ー

ハヤトの回避不能の攻撃により、身体に傷がつき、しまいには、片腕が吹き飛ばされる。

「………!」

土煙の中から一つの姿が映し出される。紅い血を流す氷結だ

ーこんなもので私が…ー

ボコボコと氷結の姿が変化する。どうやら人型の姿は仮の姿。その正体は…

「氷結の姿が…」

「アレは…伝説のポケモン…スイクン!?…にしては色が黒ずんでいますね…」

その正体はスイクンであった。しかし、トレーナーが見たら見惚れるほどの美しさは奴にはない。身体は黒く、右前足は消失し…誰もが知るスイクンとは程遠い醜い姿であった。

ークソが…貴様から先にィ!!ー

氷結は全意識をハヤトに向ける。口に白く醜い氷のナイフを作り出しハヤトの喉元を切断する。それこそが…

「オラァ!!」

ドグシィッ!!

ーグギィア!!?ー

「ゼロ!?」

それこそが氷結の失敗だった!ゼロは先ほどのハヤトの攻撃で吹き飛ばされた腕に掴んでいた氷槍を抜き背中を刺したのだ!

ー人…間がァ!!ー

「へへ…どんな気分だぁ?ぇえ?自分の氷にやられる気分は…よぉ!!」

ズブゥ!!ッダ!!

さらに深く刺したと同時に反撃を避けるため氷結から離れる。

ー貴様なんぞにぃいいいい!!!ー

氷結は完全に周りが見えなくなっていた。ハヤトの攻撃準備など気にもせず、邪魔した者を最優先に排除しようとした。狙うはゼロ。氷結はゼロの元へ駆け出す!



「今だ、行けぇ!!!」

ゼロの声は氷結にはもう届かない。

ならば自ら囮になり、彼らの一撃に全てを託した。
ここで死ぬ気は無い。生き抜いてみせる。サトシをぶん殴って帰るために!

>>ミライ、ハヤト

1年前 No.516

aki @asynchro73 ★sYV7BQwacQ_OlE

 時間の流れというのは、非常に残酷な物である。
 数年どころか数ヶ月もあれば人は変わってしまうのだ、良い方にも悪い方にも。
 ヤンチャだった少年も、数年経てばすっかり落ち着いた雰囲気に。
 優しかった男性は、酒とギャンブルに溺れ人が変わったかのように凶暴になったり。

 ともかく、時間と言う物のは何をも変えてしまうのが世の常である。

 しかしながら、この船に佇む漢(おとこ)達はどうか?

 変わらない、否、変わる気などない。


 数年経っても変わらず彼らの瞳は"一点"を見据え―――――



【シルバ・アストレイ/オーレ地方 ラスト・フロンティア/フロンティアウォール】

 前置きはさておき、場所は砂漠の大海をひた走る船の上。
 レオンやアリスガの言う"飛ぶ"という言葉の真意とは何か、文字通りに受け取るならばこの船はこれから上空へとフライアウェイする事になるが・・・・・。
 果たして、一介の船舶にそのような事が可能なのであろうか?

 そして未だ操縦室で頭上にクエスチョンマークを浮かべるデギン。
 そもそも大前提としてこんな重要な機能を乗組員に隠してるのも如何な物かと思うが、なんかこう、こういうビックリ機能は隠してるからこそロマンがあるのだ、多分。

『こっち(マチルダ)の準備は大丈夫だゴラァ!!!あァぁん!??!?ボケ社長ども!!!!』

 整備士JBのサムズアップを確認し、声をあげるシルバ。
 その声を拾ったオンバットが、キャロルへと反響させる。
 しかしまあ、目の前に危機が差し迫っているというにも関わらず何故この男はこうも喧嘩腰なのか。

『マチルダの乗員は全員、柱でも手すりにでも何でもいいから掴まれ!!じゃねぇと振り下ろされて砂漠の海にドボンだ!!』

 シルバの声を聞き、ヒィィと嘆きながら舵輪にしがみつくデギン。
 レオンも近くにあった柱を抱くようにして掴む。
 驚くことにエコウに関しては丸腰である、何考えてんだ。

「レオンさんっっっっ、本当に大丈夫なんですかこれぇ……」

「まあ、死にはしないだろ」

 死にはしなかったら他になんなんだ。



『よっしゃァァァ!!!!!!!行くぞォォォテメェらぁァ!!!!天国への船出だ!!!!!』



 シルバの叫びと共に船からドゴンッッッと鳴り響く轟音。
 バックドラフト機構――――爆発を利用しマチルダそのものを文字通り"飛ばした"それは、急速で砂塵渦巻く大瀑布を上昇していった。

>>ラスト・フロンティアALL



【リュウト/カントー地方/凍てつくマサラタウン→トキワシティ ポケモンセンター→移動】

―――「……助かる見込みはゼロに近いらしい」

 治療室の前のソファに俯きながら腰かけ右腕で拳を強く握りしめるリュウト。
 トーガの言葉が耳に入ってこない、いや、聞こえてはいるが信じたくなかった。

 あの時リュウトはヴァドックを助けようと試みた、が結果的にそれは失敗に終わった。
 元凶はあの白きフリーザーだ、それは分かる。
 だが自分の至らなさでヴァドックを救えなかったという事実は変わらない。

 あまりにも残酷な現実は、少年の心を突き刺すのに充分過ぎる程だった。


 その最中、一同の脳内に響く声。

――――「ごきげんよう」

――――「ニンゲンのみなさま」

 先程対峙した白いフリーザーの恐らくはテレパシーであろうその声は、交渉を持ちかける。

「ふざけやがって……」

 あまりにも身勝手な要求に怒りで震えるリュウト。
 クリスタルを渡せば全て丸く収まる、しかしそれが意味する事はそれ即ち彼らの敗北――――

「俺も行くぜ」

 ソファから立ち上がり、レイジの隣に立つ。

「あの野郎をぶっ飛ばさねェと、俺の気も晴れない」

 "だろう、ヴァドック"と小さく呟きながら治療室の方を見つめる。
 白いフリーザーを倒し、そして今度はヴァドックを救う――――英雄を目指す少年の心は、再び戦いへと火が灯された。

>>マサラタウンALL



【ガイ/ホウエン地方/ホロン上空】

 渡された端末を見つめ、あまりにもそのぼったくりな値段設定に笑みを浮かべる。
 いや、まあ現時点で王様の彼にとってはした金ではあるのだろうが、それにしてもツッコまずにはいらないのは"リュウト"としての性か。

「あまりにも強気な価格だが・・・・・・ふふっ、まあいいだろう」

「お前達の力、期待している」

 端末を胸ポケットにしまい、サクラギと再び向かい合う。

「また俺を蹴ると言うのなら、サクラギ、お前"も"覚悟しておくといい」

 次もまた蹴ったら今度は斬るぞ、というちょっとした威圧というか脅迫というべきか。
 まあ勿論冗談ではあるのだが、彼なりのスキンシップでもある。不器用か!

>>サクラギ


【ハヤト/???/氷結の結界】

「ゼロぴょんテメェ、ナイスだぜェ!!!!」

 黒く染まったスイクン―――及び、氷結の攻撃に喉元を掻っ切られそうになった瞬間は、少々冷や汗が頬を伝ったが、ゼロの勇気ある行動により救われる。
 流石はガイもが見込んだ男と言うべきか、ゼロの自ら囮に買って出る覚悟に敬意を表しつつ、ボールを装填した銃を氷結の執行者へと向ける。

「悪く思うなよ、お前をぶっ倒すのが今アイツ(ゼロ)から請け負った"仕事"なんでな」


「究極護式――――」



「"紅華の弾丸(バレッジ=バレット)"」



 銃から放たれしモンスターボール、そこから現れた幻影ではない本物のピジョットが紅蓮をその身に巻きながら槍の様に一直線。
 やがてそれは氷結の執行者の胸元へと飛び込み―――突き刺さる!

>>氷結の結界一同

27日前 No.517

わんます @onemass ★Android=7T2FotI44G

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27日前 No.518

aki @asynchro73 ★sYV7BQwacQ_OlE

【シルバ・アストレイ/オーレ地方 ラスト・フロンティア/フロンティアウォール → 航路(ルート)73 キラーディンゴ諸島】

「ギィィィィィィィやぁぁぁぁああ!!!!しぬ!!!!しぬしぬ!!!しぬゥゥ!!!!」

「あんまり大声出すんじゃねぇ!!舌噛むぞ!!」

 涙を洪水の様に流しながら舵輪にしがみつくデギン。
 さながら絶叫マシンの様相ではあるが、落ちるのも怖いが急速で上に昇るのもまた違った恐怖がある。

「オイオイオイ、早速おいでなすったぜ」

 筋肉ダルマのレオンが目の前の光景を見て呟く。
 屈強な甲冑をその身に纏ったナマズンの群れ、我々が知る限りでは見た事の無い個体であるそれだが、一度ラスト・フロンティアを死に物狂いで攻略したレオンにとっては懐かしさすら感じてしまう。
 二度と戻ってこないであろう地だと思っていたが、こうして見ると改めて実感する。
 自身の命すらを散らしかねない地へとまた足を踏み入れてしまった事を。

「あ、あんなナマズン見た事無いですよォ」

「そりゃあそうだ、フロンティアリージョン・・・・・!!!あいつらがこの砂漠の海を生き抜く為に身に着けた姿なんだからよ……!!」

 操縦班の元へと迫りくるナマズンの一匹をその筋肉を携えた腕で制するレオン。
 強固な鎧故か、殴っただけでもジンジンと腕が響く。

「シルバァァ!!甲板の方は任せたぞォ!!!」

「わーってるよ!!おやっさん!!」

 コートの内側からボールを取り出し、パートナーポケモンたるハッサムを繰り出すシルバ。
 一匹、また二匹と射程に来たナマズンを鋼鉄の鋏で千切っては投げを繰り返す。
 それに加えてシルバ本人もその拳で付近のナマズンを叩き伏せていく。

「クソがッ・・・・・!!動きずれぇったらありゃしねぇな!!」

 たたでさえ重力に逆らいながら上昇していく船の上、それなりの機動性を持ち合わせているシルバではあるが、この環境下ではどうにも動きが鈍る。
 そうして手を拱いている内に、倒した数よりも襲いかかるナマズンの数の方が増えていく。
 ハッサムのフォローで何とかその体勢を保っているものの、少しでも気を抜けば瓦解しかねない綱渡り。

「ッが!!」

 刹那、シルバの脇腹を掠めて突進するナマズン。直撃は避けたが、その一撃で足元を崩し地面へ転がる。
 チャンスと言わんばかりに立ち上がろうとするシルバを目がけて降り注ぐナマズンの雨、早速訪れる逆境――――



 ゴガンッ!!!!!!!!!



 鈍く響く金属音。嗚呼、まさかやられてしまったのか、シルバ?




 ・・・・・・・・・・・・・。



 ――――否、シルバ達の間に割って入る様に現れたガブリアスと1人の少年が、迫るナマズンを一撃で叩き伏せた音!!!!!
 ガブリアスの鋭利なヒレの一振りで生じた風圧で付近を襲うナマズンを一掃させると、シルバと背中合わせで向かい合う。

「生きてる?」

「ヘッ、おせぇんだよ」


 口角を釣り上げながら笑みを浮かべ、その名を呼ぶ。


「エコウ!!!!!!!!!!!!!!」


 まさにその二人、命を共にする運命共同体。
 空を裂き揺れる帆船の上、唸る砂塵がなんのその―――!!!

>>ラスト・フロンティアALL


【世界線:本編物語 時間軸:過去】

【リュウト/カントー地方 ヤマブキシティ/ジャズ喫茶「シャイン」】

「…………………」

 エマに助け舟を出されたと思うが否や、とんだ痛いところを突かれるリュウト。
 彼女の推理は的を得ている、反論しようにも言い負かされるのは火を見るよりも明らか。

「ひゅうっ……ぴひっ……ぴょお〜……」

 故に、すっとぼける!!!
 口笛を吹きつつ(鳴らせていないが)エマから目を逸らす。
 逸らせば逸らす程に、エマのジト目が突き刺さる。

「・・・・・ハイ、エマさんの想像通りでございます・・・・・」

 そして、折れる。それなら最初からすっとぼけるな。

「しかしさ、この子・・・・・あ、ワボンって言うんだけどさ、すげえ食べるんだよ……そして俺、分かったんだ」

 エマの肩にポンっと手を置きどこか澄んだ瞳で語る。

「世界にはまだまだつええ奴がいる・・・・・だから、俺ももっと強くならないといけねえんだって……」

 何の話だ。
 そもそもコイツらは他にもまだ戦うべき相手がいるだろうに、フードファイターにでもなるつもりか。

>>付近ALL

26日前 No.519

わんます @onemass ★Android=7T2FotI44G

 ”砂漠の大瀑布に潜む神話の影”

 ”通称 冥府の番人クラーケン”

 ”照り付ける陽光さえも喰らう魔獣は、その身から常時焦熱の火焔を噴出している程のエネルギーを有した生命体と聞く”

 ”ラスト・フロンティアの台地への路、凡そ40通り。そのいずれもがフロンティアウォールという関門から派生するものであるが――――中でも最悪の時期と皆が頷くのは、密輸業者(スマグラー)の楽園たるキラーディンゴ諸島への路が拓ける悪季(チキンシーズン)の真っ只中である”

 ”何故最悪なのかって? 理由なんて明白なんだよなぁ”

 ”通り道が前述のクラーケンの住処な上に、そいつが飢えて飢えて飢えまくってるから!! キャホーーーー!! エモっ!! この神話超絶エモっ!! もはやエモエモのエモンガだわ!!”

(シスター・スターバックの航海日誌より)



【ユキジ・アリスガワ/オーレ地方 ラスト・フロンティア/フロンティアウォール → 航路(ルート)73 キラーディンゴ諸島】

「何よりアホなのはだ」

「わざわざ、この、時期に、好き好んで、この、クソ砂漠の、クソ瀑布を登らざるを得ないアタシらのこった」

「いやいや。アホなのはアンタ一人だよセンチョ。わざわざ悪季(チキンシーズン)にフロンティアウォール登るなんざ、ナナの実をちらつかされたエイパムでも首を横に振るってモンよ」

「ならそのアホに付き合ってやがる我が副官殿は何なんだ? アホと心中目的のアホ以下のクソアホか?」

「わかってねぇなぁロージー。俺もベンもニキータも、アンタがヤルっていうから付き合ってんだぜ」

「アタシね、ホントこのハゲ好き」

「はっはっはっ……思いがけずモテちまった」

 うだつの上がらない中年同士の内輪話はどうでもいい。要は「この時期、このタイミングで、この腐れ砂遊びを続ければ今に碌でもない事になる」、と。ならばスコップだのバケツだのを片付けて砂遊びはおしまいにしよう、って、そうは問屋がオーロットな訳だ。

 何故か、って。
 顧みろ、この状況。
 バックドラフトだかフューチャーだかドクだかビフだか知らないが、今現在此処――――猛スピードで台地を目指し、「飛んでいる」船の上なのであるからして!!

「ゼェーハァーゼェーハァー……も……もうギブ……わたしはよく頑張りましたとも、ええ……」

「…………サブリーダー。……………………見た目ジョック……なのに体力はナードって…………サイアク」

 所詮、過剰に搭載した筋肉など実践的なものとは程遠い。ようやく垣間見せた「いつものホムラさん」の姿に妙な安堵を覚える同僚のカガリであるが、目下の問題はバッタバッタと足元に転がりの頭上を行き交いのと忙しない怪物ナマズについてである。姿勢を低くし、「んゃ」と鳴きホムラの傍らの冷却装置付近へと退散するカガリ。しかし懸念材料はそれだけではなく、インテリジェンスな彼女の脳内には更なる不穏の影の到来が――――

「……………………ねぇ、サブリーダー。…………聞いた事がある」

「ゼェゼェ。何ですか、またリーダーマツブサのありがたき言葉の引用ですか?」

「……違う…………ッッ。ラスト・フロンティアの…………或る神話について…………」



【ユキジ・アリスガワ/オーレ地方 ラスト・フロンティア】

【→機帆船マチルダ 甲板】

「オーーーーボウズ共。どうだどうだ、よろしくやってっか」

 のそのそと、相変わらずの締まらない様子で「同業者にして協力者、またはいけ好かない若造」たるマチルダ、もとい「砂漠の狩人」の膝下へと現れた我らが船長。が、その纏った雰囲気は、というか――――そもそも「纏っているもの」が違う。先程とは。往年の伝説的盗賊団、「砂漠の国のアリス一味」の制服たる小豆色のダスターコートに、物々しくも表情を隠す防塵仕様のガスマスク。と、それをかちゃりと外し額に掛けるや否や、くんかくんかと自身の腕や首筋を嗅ぎ始めるキャロル船長。

「しかしクッせぇなこれ……。いや臭ぇってそもそもアタシん臭いかこれ? 当時のアタシ使ってたヤツだし。参ったな」

「なぁ臭くねぇかこれ? いや自分の装備と考えると案外そうでもなく思えてきたな。いや結構結構……」

「冗談抜きに不潔な奴って、自分の臭いに気付かねぇしな。セフセフ」

 一頻り船員相手に勝手にくっちゃべった後、グビグビとヘビーラムをラッパ飲みしつつ、我が家と言わんばかりにマチルダの甲板を往くアリスガワ。ギャラドスの滝登りが如く荒々しく飛び、鋼鉄を纏ったナマズンすらもが行き交う垂直の船内。そこを難の苦もなく、茶の席の敷居でも跨ぐかの如く歩み進むその姿は、かつてとはいえ砂漠を股にかけた大盗賊の貫禄か。

 ”生きてる?”

 ”ヘッ、おせぇんだよ”



 ”エコウ!!!!!!!!!!!!!!”



「で、アタシも居んのよこれが」

 背を預け合う両雄の元に現れし、「大盗賊アリス」。武者震いの三竦みの図、かつての老獪な盗賊王、若く猛りし現役たる砂漠の仔、そして白鯨打倒の「最終兵器」とも称される少年の三人が集う。

「この時期は歴代最悪とも言われる悪季(チキンシーズン)。否応なしにもキラーディンゴ諸島に向かう航路を進んでるって訳だ。アタシらもテメェらもな」

「判んだろ、シルバ兄ちゃん」



「アタシらァ、クソバケモンの ”クラーケン” に喧嘩売らないかんのさ」



 その直後である。
 袂(たもと)に大地震すらをも巻き起こし、飛沫跳ねる砂粒でさえも凶器と為す程の大瀑布の最下層が盛り上がり、隆起し、火山噴火の如く、轟音と塵煙と共にフロンティアウォールの根本を割り――――



 ”冥府の番人” が、姿を顕した。



「敵襲ッッ!! …………!!? 敵襲ゥゥゥゥ!!」

「センチョ、来たぜ……!!」

「ロージぃぃぃ!! 流石にクラーケンが出てくるなんて聞いてねぇよ!?」

「んまぁ。流石悪季(チキンシーズン)ねぇ」



『ドラゴンポケモン ヌメルゴン』

『ラスト・フロンティアのすがた』

『タイプ:ほのお ドラゴン』

『 ”特殊個体” 』

『高さ 12800m 長さ 22400m 重さ 計測不能』



 ”ドラゴンポケモン ヌメルゴン”

 ”Another 2”

『 ”冥府の番人” クラーケン』

 もしくは

『 ”千頭の魔獣”』



 ずる、ずるりと驚異的な「大股」で大瀑布を登る巨大な――――巨大過ぎるがあまり、全貌を見渡せない程の影。高速で駆ける機帆船を追い抜き、それでもお釣りがきそうな程の馬鹿げた巨体、信じ難き神話の主。うじゃうじゃと伴う火炎に包まれた触手がかろうじて見えるものの――――全貌すらも明かさない程の大きさとは一体全体。

「知っているとは思うが。モビー・ディックからすりゃコイツでさえオヤツにすらならねぇ。アイツは ”惑星(ほし)” を喰うからな」

「で。今コイツに蹴躓いているようであれば、どうであれアタシらには未来はねぇって訳さ」

 これ、とアリスガワがシルバとエコウへと掲げて見せたのは、自身の左腕に装着した「はがねポケモン」の外殻でこさえられた、彼女の腕を覆い尽くす程に大きなツメである。

「シルバ兄ちゃん、どうだ。やってみっか、アタシと組んでよ。賽の目がどうであれ――――吉日は ”決心” のその瞬間よ」

「盗賊の七ツ道具が一つ ”砂上爪(ウェイビングスター)” 。勿論テメェらも扱い慣れてんだろ」

「あのデカブツを弱らせ、コイツでふん縛る。モビー・ディックを何とかしなきゃいけねぇんだ。クラーケンを持ち帰りゃあ ”ウルフ” のジジイも ”ガルガンチュア” を用意するこったろう」

 ラスト・フロンティア最大の文明国「ウルフランド」、そこに住む長老。そして「国宝」と称される「戦列艦ガルガンチュア」。かつて、の盗賊王が識る話ではあるが、現役のシルバとてよく耳に馴染んでいるだろう。しかし、アリスガワからすれば問題はこの少年だ。

「ボウズ。シルバくんからよく見初められているみてぇだが……大丈夫か? 振り落とされて泣いたりしねぇだろうな?」

 砂漠の狩人の期待を一身に受ける、若きエコウ。侮るかのように彼を一瞥するアリスガワであるが……

 何やら、彼は「よく似ている」。

「リュウト、……に何処か似てんな、ボウズ」

「まぁ、いいや。こっちの話だ。とりあえずは諸君――――足引っ張んなよ!」

 言うが早く、マチルダの甲板から勢い良く飛び降りるアリスガワ。はためくダスターコートの裾、再びガスマスクを装備し直し――――彼女の頭上へと驚異的なバランスで座するクチート。

「悪ィな、クラーケン。今回はテメェが餌さ」



>>付近ALL




【世界線:不明 時間軸:不明】

【フレア/カントー地方】



 GAME BOY



【色を失くしたマサラタウン】



 おーい! まて! ちょっとまちなさい! ▼

 ポケモンを もたないまま くさむらに はいると…! ▼

 って うん? なんじゃ、フレアか ▼

 なんじゃ、って ごあいさつじゃねェか オーキドじいさん ▼

 おまえさんなら ポケモンをもたずとも くさむらでも うみでも どこぞへいっても よろしい からのう! ▼

 はは… どうも おじゃまさせて もらうよ! ▼

 ふむ やはり かれに あいに きたのか? ▼

 あァ また、アイツと ▼



 しょうぶ したくてさ! ▼



 よォ げんきだったか? ▼

 →はい
 いいえ

 はは… オレも げんきだった かな? ▼

 でも ソラがな まだな ▼

 でもな トーガって ともだちと リュウトって ともだちと あったんだ ▼

 たのしかったよ ▼

 ………………。 ▼

 えーっと あ、そうだ ▼

 ちょっと、いわせてもらうぜ アレ ▼

 おまえ、なまえ なんだっけ? ▼



 →じぶんできめる



 ”マサラタウンのレッド”

 ”Another 0(エトランゼ)”

『初代 マサラタウンのレッド』

 こと

 →レッド



 はは…… ▼

 だよなぁ、レッド ▼

 なんでかなぁ…… ▼

 おまえにあうと なんか いろいろ しゃべっちまって ▼

 ……………………。

 あいかわらず むくちなヤツ! ▼

 おまえさ、はい か いいえ か しか しゃべらない RPGの しゅじんこう みてーだよな? ▼

 →はい
 いいえ

 はっはっはっ いまのは おもしろかった かな…… ▼

 おまえが しゃべってるの バトルの ときしか きいたことない きが するんだが ▼

 まぁ、いいや ▼



「来いよ、 ”レッド” 」



【戦闘区間/色を失くしたマサラタウン外れ】

【 ”赤いの” フレア】

 VS

【 ”同じく赤いの” レッド】



 ”マサラは けがれなき いろ”



「引き分けが続いているけど」

「今回は勝てせてもらうよ!」

「行くぞ、ピカチュウ!!」



 はは…… ▼

 ようやく、まともにしゃべりやがった ▼



>>ALL

25日前 No.520

aki @asynchro73 ★sYV7BQwacQ_OlE


「なぁ今日も出たってよ……"路地裏の悪魔"が」

 ヒソヒソ……

「あァ……俺のツレもさっき身ぐるみ剥がされたって嘆いてたぜ」

 ヒソヒソ……ヒソヒソ……

「近づかないようにしようぜ……」

 パイラタウンに伝わる噂話。どうにも、路地裏に迷い込んだ者の金銭及び食料を狩る悪魔が潜むという話。
 とは言え、オーレ地方随一の治安の悪さを誇るこの街では日常的に起こりえそうな話であるが、この噂だけは何故か突出して街の人々に恐怖を与えている。

「……がじっ……ずるっ……」

 そして件の路地裏では、迷い込んだ者から奪ったオレンの実を齧る少年が1人。
 パイラタウンの外れに存在する所謂スラム街では行くあての無い子供たちが多く、その身を寄せ合って慎ましく暮らしているのだが……どうにもこうにもこの少年は一人である。
 そんな齢6歳程のこの子供が"悪魔"と謳われ恐れられているという、余りにも歪な光景。親の顔をも知らぬ少年が明日を生き抜くために行う略奪行為。この広い世界には、生まれながらにして幸せを享受できない者もいるのだ――――


【シルバ・アストレイ/オーレ地方 ラスト・フロンティア/フロンティアウォール → 航路(ルート)73 キラーディンゴ諸島】

―――――「で、アタシも居んのよこれが」

「ゲェッ、出やがったなテメェ」

 マチルダの甲板での激戦、その須臾の間に現れたシルバの仇敵アリスガワ社長……いや、大盗賊アリス。集う3人。
 とは言え流石にこの状況、いつもの様に喧嘩を売っていられる状況ではないのは確か。さしのシルバも彼女の言葉に耳を傾ける。

 そして、出やる怪物。
 大瀑布の根元を穿ち、流砂を焼き、現れた"冥府の番人"。
 なんだ……なんなのだ、これは?悪夢の具現化か?兎にも角にも、これがラスト・フロンティア――――多数の死者を出すのも、納得のいく話だ。

「話にゃア聞いてた"クラーケン"か……、クソでけぇとは聞いてはいたが、いやはや……笑えねェ冗談だが、モビーディックの前座にゃあ相応しい」

 巨大、巨大、巨大が過ぎるぞ!!爆炎燃え盛るヌメルゴンよ!!
 もはや一介の盗賊が真正面から挑んで勝てるなどという幻想は塵にも等しい。それ程までの巨体、火炎。

「普段ならテメェと組むなんざ真っ平御免だが……そうも言ってられない状況だわ」

「いいぜ、賭けてやろうじゃねえか。アリスガワ、アンタの放る賽によ」

 ギリッと歯を噛み締めながらクラーケンを見据える。

――――「ボウズ。シルバくんからよく見初められているみてぇだが……大丈夫か? 振り落とされて泣いたりしねぇだろうな?」

「振り落とされそうになったらシルバが拾ってくれるから」

 呑気に腰に掛けた巾着から取り出したオレンの実を齧り、そう応える。
 先程はエコウがシルバの危機を救ったが、どうやらこの2人、互いに命を預け合う程の信頼を置いているらしい。

「?―――リュウト?」

 リュウトのanotherたる少年エコウ。当然の様に頭上にハテナマークを浮かべるが、それについては深くは追及することはなかった。
 腹ごしらえのオレンの実を食べ終え、じゅるりと腕で口を拭う、さて、問題はこれからであるが……。

「オーーーーーーイ!!!!!シルバ兄ィィィ!!!!!!!」

 操縦班の方から甲高く鳴り響く少女の声。
 数日は髪を洗ってないであろうボサボサな頭にゴーグルを掛け、ダボダボのタンクトップにこげ茶色のアフガンパンツを身に着けた、年頃の女の子がするような身なりではないが――――

「なんだァ!!モーガン!!」

 モーガンと呼ばれるこの少女。砂漠の狩人では普段はメカニックを担当しており、脳筋だらけの盗賊団に咲く頭脳のような存在である。
 ちなみにだが、今回の航海では船全般の整備をする整備班の1人として仕事を任せられている。

「ワタシの作った発明品ちゃん、使いたくないッスかァァァ!?使いたいッスよねぇ!!!!」

 シルバに向かってその発明品とやらがぶん投げられる。

「キャロルの船長が着けてる"砂上爪"と同じ物っス!!あ、でも、でも!!何と特別にシルバ兄用にちょろっと改造してある"ワタシ特製"盗賊の七ツ道具の一つッス!!!!ワタシが丹精込めて作ったんスよ!!それはもう恋人みたいに愛しくて最近まで一緒にそれと添い寝したりなんかもしてたんスよォ……将来結婚しようかなんて想ったりもした仲なんスよぉ……あァァ……思い出が蘇るっス……やっぱり渡したくないッス!!シルバ兄ィィ!!やっぱそれ返してほしいッスゥ!!」

「ハァっ!?いやテメェ今更何寝ぼけたこと言ってんだ!!??とにかく借りるからなコレ!!!」

「ア゜ッ"ぁ゜〜〜〜〜ッッ!!!!ワタシの発明品ちゃんッッッ!!!!!!がえ"じでぇッッ!!!」

 変態メカニック機械フェチ女を意に介さずに投げられた砂上爪をキャッチし、がちりと利き手である右腕に覆うように装着すると、そのままアリスガワに続いてマチルダの甲板から飛び降りる。

「エコウ!!後ろは任せるぞォ!!」

「了解」

 甲板の先端に鎮座するエコウとガブリアス。



「"りゅうせいぐん"」



 エコウの一声により、繰り出されしガブリアスの大技。大気圏からギラリと覗く岩石――――
 クラーケンに目がけて天より一斉投擲される隕石の数々を的確にその巨体に降り注ぐ!!

>>ラスト・フロンティアALL


【世界線:不明 時間軸:不明】

【クリス・レッドフォード/カントー地方/色を失くしたマサラタウン】

 モノクロの人影。彩を失った町の景観。
 それなりの趣があって、こうして見る分には良いものであるが、如何せんあまりにも異質過ぎる町、世界。
 "マサラタウンのレッド"のanotherの情報を追っている内に辿り着いたこの世界だが、恐らく何かがあるという確信めいたものは感じる。

「とはいえ、ポケギアも電波が通じないと来たか。教会との連絡も取れないとなれば少々厳しいが……」

「おいお〜い ▼
そこのにいちゃ〜ん! ▼」

「?」

 町内をうろついていると小太りのおじさんに唐突に話しかける。一体、急にどうしたというのだろうか。

「そのてに もってるきかい▼
 みたことねえや! ▼
 おっさんちょっと きになっちまってな! ▼
 こえかけちまったんだ! ▼」

「あぁ……これは」

 "ポケギア3.0"……クリス達のいる世界、つまりは本編の世界において最新機種とされて絶大な人気を誇る携帯端末。
 初代のポケギアはラジオ機能が目玉であったが、こちらの機種はなんと言ってもテレビを立体映像で映し出す事が出来る。
 いやはや、科学技術と言う物は目まぐるしく進化していくものなのだ。

「かがくの ちからって すげー! ▼」

 そう言い残すと小太りのおじさんは満足げにその場を去って行く。
 もしかしなくてもそれが言いたかっただけだろうとクリスは心の中で突っ込むが、まあそれはさておきである。

「お〜い、クリスち〜ん」

「シスター・イヴ」

 一旦別行動をしていたクリスの同僚のシスター・イヴが戻ってくる。
 褐色の肌と、流れる様に綺麗なブロンドヘア、ミニスカに改造した修道着という身なりに加えて軽いノリ。シスターの風貌と言うよりかシスターのコスプレをしたギャルに近い感じもするが。

「何か"マサラタウンのレッド"について情報は掴めましたか?」

「ぜ〜んぜん。みんな定型文みたいなのしか喋らねぇし〜」

 ムムムッ……と唸るクリス、どうしたものか。

 しばらくして、町の外れからドンッッ!!と響く轟音。熱き2人が激突する音。
 何の音だ?と、気になるクリスとイヴは外れへと向かうと草むらからその身を隠し、例の2人を発見する。

「ねねねっ、あれもしかしてフレアさんじゃね〜?」

「あぁ、確かシスター・ソニアのお師匠だったはず……私は直接話した事は無いが……」

 彼も確かにレッドその人であるが、気になるのは対峙するもう一人の存在。
 あれは……あれは、もしかして……。

「シスター・イヴ……」

「どしたんクリスちん?」

「私たちは、とんでもない場面に出くわしてしまったのかもしれない……」

>>付近ALL

25日前 No.521

ツバサ @th0md ★iPhone=BKcMc69Mnp

【サクラギ/ホウエン地方/ホロン上空】

サクラギ「よし、約束だかんね!」

ユウ「いや、そんな約束取り付けていいの!?」

ユウは終始ツッコミに回っていたがサクラギは御構い無しだった。

サクラギ「さてと、ユウ」

ユウ「な、何?」

サクラギ「コイツの事は任したぜ」

気を失っているサトシをもう1人の自分とも呼べる存在をかつての友のユウに託した。

ユウ「うん、それは勿論。大切な友達だからね」

サクラギ「それじゃあ仲良しこよしで」

グワシッ!

ユウ「え?」

サクラギ「2人を我らの拠点へシューーーッ!超!オウンゴール!」

ユウ「エェェェエエエ!?」

サクラギはサトシとユウを適当に投げ飛ばし空間へ投げ入れる。その先はサクラギが管理してる拠点につながっていた。

サクラギ「これで良し、さてと、そろそろゼロ達も終わる頃合いだろうし、氷結の結界にゲート開くかねぇ、そんじゃガイ!バイビー!」

そしてサクラギは氷結の結界にゲートを開き拠点への道を示し、もう一つ作り出したゲートの中へと飛び込んで消えていった

>>ガイ



【氷結/???/氷結の結界】

ー逝ねぇっ!ー

氷結は駆け抜けて口に含んだ氷刀をゼロの心臓に突き刺す!

だが、その前に

それよりも早く、ハヤトが放った一撃が氷結の心臓に突き刺さり、そして貫かれる!

ーーーーーーーーッッ!!ー

言葉にならぬ叫びをあげる氷結は貫かれた身体から黒ずんだ赤い液体が漏れ出す。そして、いつしか叫びは止み、ドチャリと崩れ落ちた。

ケンタ「終わった…のか…?」

ツカサ「どうやら、そうみたいですね。氷結の肉体は崩壊してます。もう動くことはないでしょう」

ケンタ「そうか…あー疲れた」

ツカサ「1番疲れたのは彼でしょうけどね」

ケンタ「そうかもね」

2人が見つめるはハヤトのために囮になったゼロ。決死の覚悟で挑んだ賭けに勝利した疲れからかゼロの出すオーラはすでに消えていた。一度深呼吸をしたゼロは氷結の亡骸を少し見る。死んだふりをしているのではないかと思ったが動く気配はない。どうやらツカサの言う通りもう動くことはないようだ。そのことに安堵しゼロはアオイの様子を聞く。

ゼロ「ツカサ、アオイさんは?」

ツカサ「今は眠っています。ですが帰って治療を受けた方が良いでしょう」

ゼロ「そうか…ミライ、ハヤト。助けてくれて礼を言う。それにお前達も。此処にいるみんな誰かが1人でも欠けてたら俺たちは死んでたかもしれん。ありがとう」

ゼロは再び礼を言う。が、ケンタ達は

ケンタ「気にするなよ。俺達は苛烈組の仲間じゃん。困った時は何とやらだ」

ツカサ「そうですよ。大事なのは行動する意志です。私はあなたの意志に答えたまでです」


戦いは終わり、あとは此処を抜けだすのみ。

そんな安心をしたからか。

だからこそなのか。

魂となった氷結の存在に気がつかなかった。

ーやるじゃあないか。この私を倒すとはー

ゼロ「な!?」

ケンタ「に!?」

ツカサ「そんな…こんな事は今まで一度も…!」

突如頭に響く氷結の声。誰もが驚き周りを見渡すが何もない。あるのは凍った氷結の亡骸のみ

ー残念だが此処は退こう。その前に置き土産を二つ置いていくよ。まず一つは断罪がかつて語った第3の目的ー



かつて断罪が語った第3の目的、その目的を語る。

ー我々の真の目的は真の監視者を探す事。真の監視者は世界を変える力がある。我らの頂点。偽りの監視者はそれを求めている。イレギュラーの中に真の監視者はいるのだー

ケンタ「偽りの監視者?」

ツカサ「………」

ゼロ「それが黒幕だというのか?」

ーそうだ。そしてもう一つのお土産は…ー

ツカサ「………!皆さん逃げましょう!」

ー此処でお前らの中に監視者がいるならば此処で凍結死してゆっくりじっくり調べさせてもらおうー

そういうと、氷結の亡骸から徐々に足場が凍り始めた。

今は氷結の亡骸から離れなければならない。その最中、亡骸の反対の方向に一つのゲートが開かれた。理由は不明だが今の逃げ道はそこだ!

>>ミライ、ハヤト

24日前 No.522

わんます @onemass ★Android=nRixlpObtx

【ユキジ・アリスガワ/オーレ地方 ラスト・フロンティア/フロンティアウォール → 航路(ルート)73 キラーディンゴ諸島】

 まず、どうだ。
 この場を席巻せし、もはや物珍しくもない「伝説」の類。
 伝説の盗賊団に伝説の機帆船、伝説の魔獣にそれを育みし伝説の地。バーゲンセール、と称するのもおかしな話ではあるが、それにしても無数の「伝説」がたたき売りされているこの現状である。往年のロックバンドの復活、と「砂漠の国のアリス一味」の再結成を喩えたマチルダのエンジニアたるJBだが、その特徴的なモヒカンを櫛で整えつつ、未だ嘆くモーガンの隣へと躍り出る。

「おォ、モーガン嬢ちゃんよ。 "産み" の苦痛は俺にも判るし、切り離される子の行き先が気になンのも産んだ側の懸念としては自然なモンよ」

「しかしだ――――それ以上に。見てみたくねぇか……?」



「あの老獪な、それでいてまだくたばっちゃいねぇ "アリス" と、これからの盗賊達の明日を担っていく "シルバ" の共演が見られるンだぜっっ!!」



 盗賊の七ツ道具とも称される、「ラスト・フロンティアでの活動のパスポート」ともなり得る大掛かりな爪を携えたワイヤー機構「砂上爪(ウェイビングスター)」。この最終開拓地特有の生態系である「特殊なはがね」から造られたそれの用途とは、眼前に広がる鬱陶しい砂を掻く為のものではない。轟、と砂嵐を巻き込み、魔獣の触手へと落ちてゆくアリスガワの躯体。小指を握り、その機構を操作すれば――――怪物へと猛速を以って伸びたのは、屈強なワイヤーと連結したはがねの爪である。

「おォォいッッッッ!! 野郎共ッッ!!」

「今からこのクソデカブツを "巻く" !! 迫撃砲ブッ放して弱らせな!!」

 アリスガワの激も早く、機帆船キャロルの側砲から発せられるモンスターボールの数々。そこから現れし船員達の屈強なポケモンが幾多の触手へと掴みかかり、垂直の状態で暴れ狂う。最中、そのブランクを物ともせず、船長同様に「砂上爪」を操ってアリスガワとシルバの頭上を行き交う、ダスターコートにガスマスクを装備した二つの人影が。

「センチョ、クラーケンを持って帰んだな!? また前代未聞の試みだがよォ!!」

「オイ、テメェがシルバか!!? 若造が、未だに俺と会ったことがなかったのを感謝しとけよテメェ!!」

「ベン、やめねぇかコラ! 今はマチルダとの共同戦線の最中だぞ!」

「そうだねロージー!! シルバくんゴメンネ、これからよろしくね!!」

 機帆船キャロルの副官ことウォルフガングに操舵手のベンである。ジェットコースターを思わせる空力と猛スピードの最中、エコウの指示によって発せられた「りゅうせいぐん」に、ヒュウと口笛を鳴らすアリスガワ。

「お誂えじゃねぇか。おいシルバ、とりあえずこの隕石を足場に下ァ向かえ!! このデカブツの胴体で合流だ!!」

 じゃきん、と爪を構え、小指を曲げて機構を発射。隕石へと突き刺さるそれを足場に次々に大瀑布を落下し、怪物の袂へと目指す。全く、こんな空を覆う程の怪物を一体全体どう制し、持って帰るというのやら。

>>砂漠の狩人








 様々な弊害を巻き起こし、幾多の「アナザー・ワールド」を暗雲の渦中へと誘う弊害。その内訳とは実に様々なものがあれど……此処、「色を失くしたマサラタウン」にもたらされしそれは、どうやら特別に不可解なものであるらしい。

 長閑な風に揺れる草葉。
 ポッポやコラッタ達が草むらにて織り成す、微かだが確かに血潮の通った野生のやり取り。その、どれもが白と黒の2色に染められたモノクロの景観にて両者が躍る最中、突如として「竜巻」が、この田舎町を襲ったのであった。

 おおい! たいへんだぁ! ▼

 あの みょうなキンパツコートのもちこんだ あらしがくる! ▼

 "バグストーム" が くるぞ!! ▼



【時間軸:不明】

【世界線】

【 "クローム" がマサラの色を奪う事に成功した世界】



【カスミ/カントー地方 タマムシシティ/タマムシデパート】

「これで、これを、こう」

「ああ。こうする」

「で、こうして。こう」

「うむ……」

 ハナダシティジムリーダーたる「おてんばにんぎょ」ことカスミ、そしてニビシティジムリーダーの「かたいいしのおとこ」で知られる糸目のタケシ。トレーナー界隈では説明する必要もない程にビッグネームの両人であるが、こう。当大都会タマムシシティでのシチュエーションとしては、どうにも不可解な印象が否めない。

 デパート内にて釣り竿を握るカスミ。
 クソ真面目な表情でそれを見守るタケシ。

「あの金髪の男は、此処でこうしてミュウを釣ったって」

「国際警察の話が正しければ、その筈だな」

「――――な訳あるかぁっっ!!」



【フレア/カントー地方 色を失ったマサラタウン/町外れ】



【THEME:https://m.youtube.com/watch?v=2vhYzgJRAZk



 ざり、と一歩。対峙し、踏み締める両者。
 また一歩。そして一歩。距離が近付くにつれ、「レッド」のピカチュウの頬袋から漏れる赤き電撃が、白昼の白黒を引き裂くように迸る。

 そして、ふ、と。
 瞬間的に掻き消える両者の姿。
 そして一呼吸置いて響き、地鳴りすらも生み出すその瞬発は――――共に、超超高次元の渦中にて発生しているものなのだと「判る」人間には理解出来よう。

 しかし、脳で理解出来たとて。
 この「場」に、どう追い付く――――!?

「はは」

「痛ェな」

 びゅおッ、と風を纒い、掻き消えていたフレアの躯体が現れる。着流しのあらゆる箇所を切り裂いた「目にも止まらぬ」戟の数々、特徴的なキャップで目元を陰らせたまま、レッドが――――「我々」も見た事があるであろう特徴的な指を差すポージングで以て、パートナーであるピカチュウへと指示する。

「究極護式(アルティメットスキル)」

「―――― "荷炎粒子雷砲(ボルテックス・イグニッション)" !!」

 大気がうねり、生ある生がざわめく。
 唸りながらも構え、その「熱雷」を全身へと溜めるピカチュウに対し、しかしフレアは未だに薄く笑みを浮かべたまま。

「よォ、ところでさ」

「その辺り、危ねェぞ」

「 "バグストーム" が吹く」

 自身の背後に居た「真実の聖地教会」の二人に気付いていたのか、ふと不穏な言葉を投げ掛ける。不可解な白黒の風景。その時、風が渦巻くのにも似た予兆にて――――俄に信じ難い事に、風景が「ドット」へと還り始めたのである。

>>クリス、イヴ

21日前 No.523

わんます @onemass ★Android=nRixlpObtx

【時間軸:BNWよりも前】

【世界線:懐かしき "ここ" 】



【レッド/カントー地方 マサラタウン/自宅】

 相も変わらず、長閑を絵に描いた如しのマサラタウン。「強き」を求め、求道……もとい愚道を追求すべく、こんにちもまた修行に励んでいるこの男。別次元たるマサラ第一高校の「燃やし」の先達にして、「素手でポケモンにも挑みかかる」最高級のバカのプライマルが一人。

 異名、レッド。本名をフレアと云う。

「上手くいかねェ」

 自宅前の適当な草原で寝転ぶ兄貴の姿に、彼の弟、ファイアが呆れたような目線を向ける。

「いっつもだよな、兄ちゃんのそれ」

「なぬっ!? お前なぁ、ひっさびさに兄貴が帰ってきたんだぞ!? そーゆー冷たい対応はナシだろ!」

 もはや風物詩と化した「兄の強さについて思い悩む一連のプロセス」であるが、確かに、まぁ、随分久しぶりに帰宅したこの風来坊にして身内な訳だ。肩を竦めると、起き上がった兄へとハグするファイア。

「はは。何だよ、らしくねェ」

「兄ちゃんよー、たまには弟として聞きたい冒険話もあるんだぜ? 今日はご馳走にすっからさ」

「わかった、わかったっつの!」

「いつもなら此処ら辺で誰かしらひょこっと現れるんだよな」

「例えばソラだ! あんにゃろ、まーた俺を "ポケモンに変身する薬" で弄ぶ気なんだ!」

「弄ぶ、ってなぁ。ソラ姉ちゃんはそんな感じでもないと思うけど」

「そうかなぁ? まぁいいや」



 瞬間。
 兄と弟の久方振りの団欒に割って入るかの如く、現れた男。



「やぁ。お二方」

「俺はクロームって者だ」



>>ALL

21日前 No.524

aki @asynchro73 ★sYV7BQwacQ_OlE

【シルバ・アストレイ/オーレ地方 ラスト・フロンティア/フロンティアウォール → 航路(ルート)73 キラーディンゴ諸島】

 生まれながらにして持つ天賦の才、いわゆる天才という類の人種は少なからず存在する。
 信じられない話ではあるが、14歳という若さの少女モーガンは機械工学という分野(フィールド)に於いて、理解の範疇をも越える才を持っていた。
 物を作るという行為から得られる快感。ここまでなら並の開発者にでも解る範囲であろう。そこから発展して開発物の利用者が存在するならば、それこそ明利に尽きると言うものである……本来ならば。
 しかし、彼女の場合はどうか。
 初めて作った開発物に対して抱いた、情をも越えたロマンス。愛おしくて気が狂いそうな、忘れられないあの時の感覚。
 その瞬間から目覚めた、機械に焦がれる故の行き過ぎた対物性愛。

「う"ぅ"……ジョン先生ェ……」

 同じ船に乗り合わせる年長エンジニアJBに対して、尊敬の意を込めて"先生"付けで呼んでいるモーガン。

―――――「しかしだ――――それ以上に。見てみたくねぇか……?」

―――――「あの老獪な、それでいてまだくたばっちゃいねぇ "アリス" と、これからの盗賊達の明日を担っていく "シルバ" の共演が見られるンだぜっっ!!」

 失恋状態のモーガンを宥めるように諭すJB。
 確かに、確かにである。シルバという男は、行き場を失い呆然としていた自身の才を認め拾ってくれた言わば恩人だ。加えてオーレ出身の人間なら一度は耳にした事がある伝説的盗賊「砂漠の国のアリス一味」との共闘。
 むしろ、この大舞台で自身の発明品が使われると言う事は寧ろ喜ばしい事ではないか?渦巻く葛藤。いや、答えは決まっているか。

「ぐすん、それもそうっスねェ……!!あの大盗賊とウチの盗賊団の共演っスもん、ワタシの発明品ちゃんも喜ばないはずがないッスよね!!!」

 あくまで自分の意志というより、自分の開発品の意志を尊重しての決意。
 彼女らしいと言えばそうなのではあるが――――



 さて。共演、はたまた狂宴か。
 後に新たな伝説として名を刻むであろう戦いが、幕を開ける。



「あっちの船の奴らだったな、ヘマぁこくんじゃねェぞ!!」

 "砂上爪"を駆使しクラーケンへと向かうシルバ。
 その頭上を征くキャロルの船員、ウォルフガングとベン。かつての大盗賊の一味というだけあって、その俊敏性は衰えていない様子で一安心。

――――「お誂えじゃねぇか。おいシルバ、とりあえずこの隕石を足場に下ァ向かえ!! このデカブツの胴体で合流だ!!」

「おうよォ!!」

 短く返事をすると、砂上爪から放たれるワイヤーを隕石へと次々に突き刺し足場としながら、クラーケンの懐へ向けて忙しなく下へと降りていく。
 しかし、そう簡単に上手くはいかず――――悍ましく蠢く魔獣の触手の1つが、シルバの眼前へと肉薄する。


 次の瞬間、オンバーンに反響させた少女の大声が木霊する。


『シルバ兄ィィィ!!ワタシの発明品ちゃんの追加機能を説明し忘れたッスねぇ!!!」』

『砂上爪の掌!!そこから発生させている磁気エネルギー!!内蔵させたプラズマ機構から発する電離気体をそこにぶつけ、圧倒的な爆破力を生み出す……あのバックドラフト機構を元に考案した機能、その名も―――――』



『プラズマ式バックドラフト!!!!!』



 ドゴォォン!!!と掌から炸裂する豪快な爆破音。
 もろにその破壊力を食らった魔獣の触手は、一瞬にしてシルバの前から退く!!

「ヒュー、ご機嫌な威力だぜ」

 流石はラスト・フロンティアの"特殊なはがね"と言ったところか、砂上爪自体には傷一つ付いてはいないものの、これが並の素材だったとすれば腕ごと吹っ飛んでいたのではないかとゾッとするばかりである。

『その爆音の様子だと上手く機能したみたいッスねぇ!!補充したプラズマが尽きない限りはあと何発かは撃てるッス!!さぁ!!さぁ!!ワタシの発明品ちゃんをもっと活躍させるッス!!』

 体勢を立て直すと、シルバは再びクラーケンの胴元へと向かう。
 ワイヤーで隕石をつたい、迫る触手を掻い潜り、時には何度か爆撃を浴びせつつ辿り着いた魔獣の懐―――――

「さて、俺が一番乗りってわけだが」

 後へと続くアリスガワに向かって勝ち誇ったようにそう言い、クラーケンの躯体へと瞳を向ける。

「このデカブツとっつかまえて、今宵は祝勝会と洒落込もうじゃねェか!!!!」

 その姿、まさしく獲物を狙う"狩人"そのもの―――――!!

>>砂漠の国のアリス一同



【クリス・レッドフォード/カントー地方 色を失ったマサラタウン/町外れ】

 目前で繰り広げられる赤と赤の衝突。余りにも別次元の戦い故に、肉眼で追う事すらも許されぬ神業の如き所作。
 こういった熱き戦いと言うのは得てして男性諸君は好きなものだが、肝心の女性であるイヴはやはり――――

「おおオォォっっっ!!??な、なにこれめっちゃカッケェじゃん!!てか動き見えねぇし〜〜!!」

 以外な程に興味を示していた。

「ともかく……フレアさんと戦闘しているあの少年と接触する必要がありそうだが、どうにも近寄りがたい雰囲気ですね……」

 自分達の都合の為にあの"漢と漢"の戦いを止めるなど無粋な真似はしたくはないと考えるクリス。


 が、しかし。


 突として、マサラタウンの町外れを覆う不穏な風――――
 嵐か?台風か?旋風か?風景を撒き散らしながら突き進む、あまりにも異質な光景。

――――「その辺り、危ねェぞ」

――――「 "バグストーム" が吹く」

「一体……何がッ!?何だと言うんですか……!?」

 やはり、この世界……どこかおかしい。次々とあふれ出る、不可解な要素。
 ただでさえ白と黒だけの世界に加えて「ドット」へと回帰していく景色。
 "世界統一協会"や最近動き始めた"神の還御"の連中が一枚噛んでいる可能性すら考えられるが……とにかく、今はあの嵐を凌ぐ事を考えねば。

「クリスちん!!あれどーすんだし!!?ぶっ壊すか!?!?」

 この脳筋褐色シスターは何やら馬鹿な事を言っているが、クリスはそれを止める。

「いや、下手に手を出すべきではないのは確か……!!とにかく今は、私に任せてください!!」

 クリスのスーツの胸ポケットから取り出された、まるでタロットを模したかのように作られた数十枚の"護符"。それを辺りに散りばめ、左手で印を結ぶ。

「上位護式」


「"信じる者に救済を(プロテクション)"」


 直後、2人を襲うバグの嵐。
 もしアレをまともに浴びていれば、彼らもまた「ドット」への仲間入りを果たしてしまう訳だが。

「あ、あぶねぇし〜……クリスちんサンキュー」

 ドーム状に付近を取り囲む様に展開されていた"護符"。
 その内部にいたクリスとイヴは何とか免れたものの、彼らの周りの景色はまさしく電子の海へと還っていた。

「ハッ……フレアさん達は……!!」

 この状況下とは言え、あの二人ならこのまま何事も無く戦闘を続行していそうな雰囲気であるが――

>>フレア



【ガイ/ホウエン地方/ホロン上空】

 奇妙な友情である。王として長らく責務を果たしてきたガイではあるが、こうして腹を割って話せる友人と言うのは実際はそうはいない。
 一国を治める者となって分かった。その席を奪おうとする人間や、王家そのものを崩落させようと目論む人間、ガイに近づく者はその裏で良からぬ策謀をする輩が多いのである。
 故に、彼が真の意味で信頼するにたる者は古くからの友人や、何の野心も無く自身に接してくれる苛烈組の面々に限られるのだ。
 フレアやトーガにソラ、過去の内乱で命を失った友、そして今回再開したサクラギとの別れ―――

――――「そんじゃガイ!バイビー!」

 短い時間ではあったものの、ガイにとっては大切な友人とのかけがえのない時間。

「あぁ、またな」

 サトシとユウを蹴り上げゲートへと消えていくサクラギ、そして訪れた静寂――――

 最期に、この男にはまだやり残したことがある。


【ハヤト/???/氷結の結界】

「どんなもんよ、この俺にかかりゃあ朝飯前ってもんよな!!」

 がっはっは!!と天狗になるハヤト。調子に乗るのはいいが、依然として結界内には不穏な雰囲気は残ったままである。

「でも、これで一件落着ね、よし……よし……」

 ミライも、それに釣られるかのようにしてふんすっと鼻息を鳴らす。
 すっかり勝利ムードに浸っている2人……くどいようだがこの結界、未だ不穏である。

――――「そうか…ミライ、ハヤト。助けてくれて礼を言う」

 ハヤトが生きてきた中で初めてであろうか、心から礼を言われるというのは。
 傭兵として、数々の戦地を渡り歩いてきた。暗殺の依頼も時にはあった。自身の命を賭けて、尚且つ他者の命を奪う仕事を遂行できたとしても、得られる対価は生活に必要な報酬と依頼者の吐き気がする程の薄ら笑い。
 時には何故、こうして生きているのだろう?と思った事すらある。だが、その度に自身とパートナーの鳥ポケモンを信じて孤高にも生き抜いた。

 そんな彼が、初めて感じる生の悦び。自分にも"仲間"が出来たという充足感。

「なんでだろうな、お前にそう言われるとなんかこう……目頭が熱くなるっつぅか……いや、わりぃ気にしないでくれや」

 どんなに報酬を重ねても手に入らないと思っていた物が、彼の目の前にはあった。


 直後――――、一同の脳に直接響く氷結の執行者の声。
 何故だ?奴はつい先ほどこの手で沈めたはず………!!

「ひっ……!!」

 真の目的を語る執行者、足場からは迫り来る凍結。
 ミライは思わず、悲鳴を漏らす。
 状況を察知したハヤトは、そんな彼女を抱えるように持ち上げ逃げ道を探る。

 絶望的な最中、突如として彼らの前に開かれたゲート。
 もしかして、これはチャンスなのか?

「何だか知らねェけど……!!あそこだ!!あそこに逃げんぞ!!」

 依然として詰め寄る凍結の波。必至に走る一同。
 このままではゲートに辿り着く前に全員揃って氷漬け―――――




 束の間、ハヤト達の頭上の空間にひび割れる亀裂。その隙間から外套をはためかせ降り立つ王族装飾の男。



「待たせたな」


 "ウルトラホール"経由で結界内に現れたガイ。
 言葉と共に、ガイは左手を前方に押し出し極光を盾のように展開。迫る氷を一身に受け止める――――!!


「ガイの旦那ァ!?」

「驚ている暇があったら早く行け。でないとお前達も巻き込まれるぞ」

「あ!?巻き込まれるって何を言って……!!」

「"この結界ごと"奴の亡骸を破壊する」

「!?」

 嘘やろ!?
 いや、確かにこの男ならば可能かもしれないが……。いや、しかし……。

「案ずるな、この程度では俺は死なん。……短い間だがお前やゼロ達と共に戦えたこと、嬉しく思う」

「この短期間でお前達は随分と強くなった。その先を見る事が出来ないのは口惜しいが、またいずれ何処かで会えるさ」

 右手でヒトツキを構えると、剣先に集約する七色の彩。対フレアの際にも見せた、ガイの本気の一撃。
 全ての平行世界から力を束ね、それを放つ渾身の技。

「クソがッ……!!行くぞォお前ら!!」

 その威力は先の戦いで知っている。巻き込まれれば当然、一同の命は無い。
 そもそもガイ自身もただでは済まないのではないか?という疑問。だが、今は進まねばならない、目の前の道を。
 ミライを抱えたハヤトは、サクラギの作ったゲートの前へと辿り着くと一度ガイへと振り向くが、すぐにまた向き直りゲートを潜る。



「"破界護式(アナザースキル)"」

「――――"世界の輪から外れた光(ヘイムスクリングラ)"!!!」



 瞬間、放たれる強大な光。やがてその光は結界そのものをベキベキと破壊していき―――
 やがて起きる大爆破。己を賭して放った一撃は、友らの命を救ったのだ。

>>付近ALL

19日前 No.525

ソラ @renn723027☆MkgukgQOBCo ★2VO91HJaZj_mgE

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        ブチ、ブチブチッ

 【code:異■渡■ を データ:SORA に 使用します】




 【時間軸:BNWよりも前】 【世界線:懐かしき "****" 】

 【ソラ/カントー地方 マサラタウン/***の自宅付近】


 ――――俺は、何処に?

 雪山(ラナキラマウンテン)に居て、ある種の試練を挑まれていたはずなのに。
 気温が、空が、匂いが、何もかもが異なった場所に放り投げられたような浮遊感を感じる。
 そのことを知覚すれば、ぞわり、とポッポ肌が立ちそうになった。
 ばさり、と原型(フリーザー)の姿のまま、瞬時に場所を把握しようと、辺り一面を見渡す。


 見覚えのある草原/懐かしさを覚える草原。

 見覚えのない青年達/懐かしさを覚える青年達。

 見覚えのある存在/許してはならない存在。


 一気に飛び込んでくる情報。ずきずきずきずきと警告のように痛み出す頭。
 激しく止まぬ頭痛を無視し、無視できない存在――クローム――を見つければ――


   ぜ っ た い れ い ど
「“荒れ狂え、全てを閉ざす銀世界よ”!!」

 その存在に、銀世界を叩きつけようとした。

>>レッド(クローム)

18日前 No.526

ツバサ ★zTc8Lm4toD_keJ

【ゼロ/???/氷結の結界】


ゼロ「あのゲートは一体!?」

ツカサ「分かりませんが今はあそこへ逃げましょう!ケンタさん、アオイさんをお願いします!」

ケンタ「ラジャった!」

アオイをケンタに任せ、全員が走り続ける。しかし…

リオ(不味いぞ!このままでは間に合わない!)

ケンタ「そうかもしんないけど足止めたら確実に死ぬぞ!」

そのときだった

――――「待たせたな」


ツカサ「ガイさん!?」

ゼロ「どうやってここに…?」

ケンタ「って待った!結界ごと!?」

ガイの突然の登場に驚きを隠せなかったが更なるガイの提案に驚く3人


ケンタ「けど、あなたなら何とかなりそうだな…行くぞ2人とも!」

アオイを抱え先にゲートへと急ぐケンタ。だが、ゼロは続けて言ったガイの言葉に驚きを隠せなかった。

ゼロ「どういうことだガイ!?その先を見ることができないって!その言い方じゃまるで…!」

ツカサ「ゼロ!急ぎましょう!貴方が巻き込まれたらガイさんの行動が無駄に終わります!」

ゼロ「っく…!分かった…!」

ツカサに諭されゲートへと走り出すゼロ。

ガイを疑うことはない。彼ならやってくれるそう信じたからだ。

ケンタ「二人とも!早く!」

先にゲートを潜り抜けたケンタが手を伸ばす。ツカサはその手を掴みゲートへと入る。

ツカサが入った瞬間ゼロは後ろを振り返る。その偉大な男の背中を、最後に見るために

ツカサ「『兄さん!!』」

ツカサの叫びを聞いてツカサが手伸ばしたことを知るゼロ。その手を取りそしてゲートを潜り抜けたと同時に…

ゲートは閉ざされ、ガイの姿を見ることができなくなった。



【ツカサ/???/???】

ツカサ「無事ですか?ゼロ?」

ゼロ「ああ、助かった。それで此処は…?」

ケンタ「いやぁ…とんでもないとこみたいだぜ」

ゼロ「どういうこと…だ…?」

ゼロ達の目の前の光景は、異様な光景だった。

戦車やヘリ、武装した兵隊があちらこちらを歩いている。

戦場のど真ん中のようだがそれも違う。なぜならここには地平線はなく水平線が見える。

海の上に浮かぶ巨大な要塞。ゼロ達はその中心にいた。

ゼロ「なんだ此処は…」

ツカサ「どこかの軍隊の基地…でしょうか?」

???「ま、正解だよ。おっと、安心してくれ。此処にいるのは全員君たちの味方だ」

ケンタ「あなたは…」

シノザキ「俺の名前はシノザキ。此処の軍の管理や運営をやってる。んで、此処の総大将をしてるのが…」

そういうと突如シノザキとゼロの間にゲートが出現する。そこから現れたのが…

サクラギ「この俺、サクラギってわけさね。皆、よくあのゲートを潜り抜けてくれてうれしいよ」

しかしそんな優しそうな声もすぐに変わり…

サクラギ「それよりも、ガイの気配を急に感じなくなった…何があったか聞かせてもらえる?」

親友のガイの気配を感じなくなったことが気になるサクラギ。その答えをハヤトに求めた

>>ハヤト

18日前 No.527

わんます @onemass ★Android=nRixlpObtx



 静寂。



 暫しの、静寂。



「クローム?」

「兄ちゃんの知り合いの人か?」



 誰だっけ。
 あァ、そういえば、



 そういえば、コイツは――――



【クロ%#^ム/カ カン*@$$ ちほ】

【ぽけ##@んわ、】



【ポケモンワールド(?)】



【※所在地 不明】



「俺ごと "時を止めた" か、ソラ」

「 "極点凍結(アブソリュート・ゼロ)" ……ポケモンであるお前が護式を操る」

「随分と自然界から剥離した現象とは思わねぇか?」

「そういやあ――――赤子に還してやってお前の弟子は元気にしてたか?」



「まぁ、いいさ」

「此処に "最終兵器(ワールドオーダー)" というシロモノがある」

「あの時、お前が随分気にしていたシロモノだ」

「ご機嫌なオモチャさ。俺にとっても、お前にとっても、な」



「哀れな "あおいとり" よ」

「例えば世界の全てがお前の知らぬモノとして」

「お前は、そこで一体どのような演者となる?」



「あぁ、とにかくだ」

「最終兵器 "トラフィック・ジャム" により形作られた新しきこの "セカイ" 」

「楽しんでけよ」



「ヒャッハッハッハッハッハッ!!!!」






【致命的な変更を検出】

【Recovery:不可】



【フレア(?) ?????? ??】



【→ 選ばれし子供達 レッド】



【謎のデヴァイスを検出しました:名称、詳細不明】

【謎の生命体を検出しました:デジタルによって構成? ポケモンでも、ヒトでもない】



【 "選ばれし子供達" レッド】

 &

【 "パートナー" ソラ】



【 "選ばれし子供達" リュウト】



【戦闘区間】

【 "デジタルワールド" 】



 VS



「もう満身創痍といった様子だが」

「まだ立つのかい?」



【 "デジタルワールドの破壊者" エデン】



 "Brave Heart"
(THEME:https://m.youtube.com/watch?v=0W-O11uqrT0)



 荒涼とした山々が、しかしその自然風景とは似つかわない「デジタル」の破片を先端から覗かせるこの「場」にて。装いも破れ、血塗れで地に伏せる少年と、巨大な「モンスター」を携えてそれを見下ろす少年。

「……当たり、めェだろ」

「まだ、……ソラはもう一段階 "シンカ" を残してる」

「それに……リュウトだって此処に来るんだ」

「はッ。最期にも相変わらずの仲間頼りかい」

「あァ……そうさ」



「皆がいてくれねェと……何も出来ねェんでな!」



>>「この世界の」ソラ、「この世界の」リュウト




【ユキジ・アリスガワ/オーレ地方 ラスト・フロンティア/クラーケンの懐】

 モーガン女史の搭載した「改造」は頗る快調らしく、当「怪物の潜む滝」を下るのにも申し分ない威力を発揮している所在である。アクセルはベタ踏み、しかしクラーケンという名の対向車もまたブレーキを失くし、こちらへこちらへと襲い来る戦々恐々の状況を超え。新旧の盗賊二人は、やたらぬめつく灼熱の何かの背を踏むに至る。

「あのな、アタシにはブランクがあるし何より歳も歳だ。カワイソウな老人捕まえて俺が一番一番って大人気ねーんだよオメェー」

 誰が大人気ないだ。
 開口一番何に憤っているのかと思いきや、自身よりも先に怪物の本体に辿り着いていたシルバについてときたものだ。仮に自身が先に着いていたのならば、鬼の首でも取ったかのようにシルバを煽り倒していたに違いない。いや、話はそれどころではない。ウウ、と低い唸り声が薄暗い滝の下層にて響き渡れば、否応なしに此処が超超巨大サイズの怪物の懐なのだと理解させられる今時分。

「よし、とりあえず縛る準備だ。オメェは反時計回りのルートで行け。今日の占いではそれが吉らしい」

 ジンクスを信じないタチとは一体。
 シルバの文句を受け付けるよりも速く、両足首の機構を「がしょん」と鳴らすや否や、まるで荒波を進む水上スキーを彷彿とさせる動きで怪物の背を更に降りてゆくアリスガワ。盗賊の七ツ道具が一つ、「乱地機跳魚(バラクーダ・フープ)」。何をする気なのか未だに不明瞭ではあるが、この従来とかけ離れ、あまりにも巨大すぎる生物を囲って縛るなど一晩では済まないだろう。しかし――――老獪な船長は識っている。ガラル地方でも確認されている、この不自然な巨大生物の弱点を。

>>シルバ




【フレア/カントー地方 色を失ったマサラタウン/町外れ】

 巻き上がる旋風。小規模な竜巻ではあるが……この「バグストーム」は確かにこの場の4人全てを巻き込み、通り過ぎた。真実の聖地教会出身の2名は、その敬虔さによってなのか直撃を免れたものの……問題は他のやたら赤い2名についてである。

 いやー どうも たたかいに むちゅうに なっちまってた ▼

 ………… …………………… ▼

 普段の赤さは何処へやら、俄に信じ難い事に、直撃を受けた両名は……形容が難しいが、やたら薄っぺらく単純な白黒の板構成……つまり、全身がドット絵と化してしまっている有り様であった。

 ところでおまえら、サンダーソニアの とこの やつらだよな? なに やってんだ? ▼

>>クリス、イヴ

16日前 No.528

シャーロット・A・ウォーターロード @renn723027☆MkgukgQOBCo ★2VO91HJaZj_mgE

 【シャーロット・A・ウォーターロード/オーレ地方 ラスト・フロンティア/キャロル船内】


 <ひみつのちから>。
 それは、低確率で追加効果を与えるノーマルタイプの技である。
 追加効果は地形によって変化する。また、特定の場所で使用すると“ひみつきち”を作ることができる、不思議な技である。

 何故今、<ひみつのちから>について表記しているのかと言うと――――


『シャロ、流石に僕らが戦うのは難しいんじゃないかな…?ジャンヌだって慣れない場所で戦うのは、怖いと思うんだけど…』

『ソロは怖がってないで、力の継続をしてて!本当はボクだって行きたいけど、シャロの集中力が切れちゃうとジャンヌおねーちゃんが困るから、我慢してるんだよ!』


 ――――船内の一角に、<ひみつのちから>による力場(安置)を生成しているからである。

 その力場の中に、片膝をつき両手を祈るように組んでいる少女が一人。
 そして<ひみつのちから>を使用しているオンバーンと、少女を守るように少女の近くを歩き回っている色違いのニンフィアが居た。
 色違いのニンフィア――アルジェ――はリボン状の触手をぺしぺしと床に叩き付けながら言葉を続ける。

『ソロは<ひみつのちから>の展開をしなきゃいけないし、
 ライリはタイプ的に分が悪い。鋼タイプが飛び交う中でボクが行くのも良くない。
 そうなると戦いに行けるのはジャンヌおねーちゃんだけなんだよ!』

『そ、そうだけど。そうだけど……!』

『ソロの仕事はシャロが集中して体勢(スタイル)を使える環境を作ること!
 ボクの仕事はシャロに邪魔が入らないように戦闘態勢になっておくこと!
 だからソロ、がんばって!』

『!が、がんばる…!!』

 オンバーン――ソロ――は、応援を受ければ怯えながらも<ひみつのちから>の展開を続ける。
 そんな二匹のやりとりに反応せず、少女――シャーロット――は、祈るような体勢を続けていた。
 否、それは体勢ではなく体勢(スタイル)。

 ――――『流水輪廻(ウォータメタンプシコーズ)』。

 雨が降り、川を流れ、海へ繋がり、空へ昇り、雲が漂い、再び雨となるように。
 世界を巡る水は滞ることなく流れていくように、超遠距離だろうと自分とポケモンとを繋ぐ、シャーロット独自の体勢(スタイル)である。

 少女は少女なりに、戦うことを決めたのだ。
 たとえそれが、無謀なことだとしても。/戦力外であると分かっているとしても。
 そもそも後方支援(水の補給要員)として乗せて貰ったんだろう、というツッコミはきっと誰かがしてくれるだろう。



 シャーロットの指示を受け、狂宴が開催されているクラーケンの胴元へ向かう水流が一本。
 ――アクアジェットで触手の上を駆けるダイケンキ・ジャンヌである。

『シャーロットに頼まれたんだ。私だってやるときは、やらなければな』

 駆ける、かける、カケル。
 ラストフロンティアに似合わぬ水流は、伝説を求める者達と合流できるか否か――

>>付近ALL

14日前 No.529

aki @asynchro73 ★iPhone=YbNLcMfsRK

 此処は我々が知る世界か、否か。

 その答えは最早『この世界』で探すしかなく――――


 【ポけモnworl$%%^//.#】

……………………

 【"デジタルワールド"】


 【 "選ばれし子供達"リュウト/???/???】

 「わりぃ!!思ったより手こずっちまった!!」

 赤い恐竜型の"モンスター"を引き連れ、ゴーグルを頭にかけた白いパーカーの少年が遅れてこの場に姿を現す。
 傷だらけのレッドとソラを見るに、戦闘は佳境に入っていると考えられるのは想像に容易い。

「エデンっ……!テメェ、よくも俺の仲間達を……」

 強大な敵の前に、震える足。怯えているのか、それとも武者震いか―――
 首に掛けているデヴァイスが、敵へと立ち向かう少年の"勇気"に呼応するかのように眩く光彩を放つ。

 またたく間に、少年のパートナーに身にまとう夥しいデータの数々。やがてモンスターは、徐々にその姿を変えていき――――"進化"を果たす。

「多分、俺ら一人一人じゃお前にゃあ敵わねェ……でも」

 エデンの前に立ち塞ぐように佇む、騎士の様な姿に変貌を遂げた赤きモンスター。その威厳を放つ眼差しは「デジタルワールドの破壊者」を確かに捉え―――

「レッドやソラ……そして俺の相棒とで力を合わせりゃあ!!何だって出来んだ!!」

>>レッド、ソラ、エデン



【シルバ・アストレイ/オーレ地方 ラスト・フロンティア/クラーケンの懐】

「おっと、思わぬ伏兵ってところか」

 彗星の如く天駆ける流水。
 見慣れないダイケンキの姿。おそらくキャロルの乗組員のものであろうか、この砂漠の大海に於いて水の存在という物は見るだけでも斯くも癒されるものだ。
 とにもかくにも、今は一人(一匹)でも多く戦力がいてくれのは素直に助かる。

 そうこうしている間にも、クラーケンの懐にてアリスガワと合流。

「ケッ、言い訳並べてねェでさっさとやるぞ!」

 普段のシルバならもっと散々な言い草で返してきそうなものであるが、共同戦線を敷いている今では"比較的"マイルドな口調である。無論、当社比だ。
 しかしまあ、ここまでも巨大な生物の上に立つというのは初めてだ。尤も、最初で最後であって欲しいものだが後に控えるモビー・ディックはこれすら凌駕するというのだから世界は広い。

―――――「よし、とりあえず縛る準備だ。オメェは反時計回りのルートで行け。今日の占いではそれが吉らしい」

 シルバが言葉による返答をするよりも先に、行動を始めるアリスガワ。

「チッ」

 アリスガワと同様に、両足に装着していた盗賊の七ツ道具「乱地機跳魚(バラクーダ・フープ)」を使い滑走、彼女の指示通り時計回りを進む。
 そのうえ更に「砂上爪」を装着している右腕を身体より背後に回し、炸裂するプラズマ式バックドラフト。今回は爆破を最小限に抑え且つ爆発の炎を絶やさない事で、その勢いを推進力として加速―――
 ターボエンジンが唸りを上げる暴走車の如く、シルバは魔獣の荒野を突き進む。少なくとも、この加速ならば多少なりとも時短が可能であろう。

「テメェの作戦が通用するかは分からねぇが……今は信用しといてやるよ、大盗賊のアリスさんよ」

 今まで激しく罵り合って来た相手だが、アリスガワの盗賊時代の伝説からその力量を認めているが故の信頼。
 この男の柄では無いのは確かだが、今は仇敵である女のプランを信じるのみ―――

>>アリスガワ、ジャンヌ(シャーロット)



【クリス・レッドフォード/カントー地方 色を失ったマサラタウン/町外れ】

「ちょ、ちょっち待ち!フレアさん何その姿!!?ウケる!!」

 自体を全く深刻に感じていなさそうに、全身ドットへと姿を変え喋り方もどこかおかしくなっているフレアを指差し笑う阿呆シスター。そんなにウケる要素あったか。
 一方で次々と起こる不可解な現象に、クリスは頭を悩ます。まさか、あのバグの嵐にここまでの作用があるとは。そもそも彼らが元の姿に戻れるかどうかが分からない時点で、笑いごとではない。

―――――ところでおまえら、サンダーソニアの とこの やつらだよな? なに やってんだ? ▼

「え、ええまぁ・・・・・一応、教会の方から"マサラタウンのレッド"のAnotherの調査という名目で遣わされていまして……」

 そうしていたら、この世界に迷い込んでいたと。
 結果的に興味深い存在に出くわしたとは言え、更なる謎が増えてしまったが……。

「……あ、申し遅れましたが私は真実の聖地教会の修道士クリス。こっちの馬鹿はシスター・イヴです。フレアさんの事についてはシスター・ソニアから予てお伺いしています」

「馬鹿じゃねぇ〜〜〜〜〜!!し!!」

 とりあえずこうしてフレア達に接触出来たことは大きい。聞きたい事は山ほどあるが、ここは単刀直入に一番の疑問をぶつけるべきか。

「私が知る限りでは、この様なモノクロの世界は観測した事が無いものですが……フレアさん、貴方何か知っていますね?」

>>フレア



【ハヤト/???/???】

 見慣れない景色。
 要塞の中であろうか?付近にいる武装兵や戦車の類が、皮肉な事に少年の傭兵としての記憶を想起させるようであるが……。

 一波乱あったものの、一同はゲートを潜り命からがらながらも生還を果たした。

「ハァッ……クソッ……!!」

 ぜいぜいと息を切らし仰臥する。
 あの一瞬、ハヤトは確かに勝ちを確信していた。故に起きた慢心。トドメを刺さなかっばかりに、結果としてガイが犠牲となって皆を逃してくれた。
 自身の至らなさを責める。折角出来たと思っていた仲間と言える存在が、この様な形で目の前から消えてしまうなど―――

「ハヤト……」

 不安定な精神に陥っているハヤトの右手を、ミライはそっと握る。

「……スマン、ちょっと取り乱してたかもな」

「ううん、いいの……、いい……」

 ゆっくりと立ち上がり、しっかりと前を見据えると同時に以前フレアから譲り受けた帽子を目深に被り直す。

――――「俺の名前はシノザキ。此処の軍の管理や運営をやってる。んで、此処の総大将をしてるのが…」

――――「この俺、サクラギってわけさね。皆、よくあのゲートを潜り抜けてくれてうれしいよ」

「シノザキの旦那・・・・・と、サクラギの旦那……か。あのゲートがなけりゃあ今頃俺たち全員、どうなってたか分かったもんじゃなかった。すまねぇ」

 地面に吸い込まれるかのように、頭を下げる。
 初対面にも関わらず、その充分に感じられる強者の資質。ガイやフレアと同格の力を持つであろうその男。

――――「それよりも、ガイの気配を急に感じなくなった…何があったか聞かせてもらえる?」

 「……最期の最後で、執行者の野郎が決死の一撃をかましてきた」

 ゲートへと逃げ切る寸前に氷に追いつかれかけたが、ガイが救ってくれた事。
 結果として、ガイがそのままどこかへと消えてしまった事。あの時の状況を、一字一句話す。

「……俺ァ自分の至らなさで目の前から仲間を失うなんてのは、もう二度と御免だ」



「だから……俺は、もっと強くなる。仲間を傷つけねェ為に。それが身を挺して救ってくれたガイの旦那に対して、唯一出来ることだ」



 ハヤトは紛争地帯で子供時代を過ごした経験からか、強さばかりを求めてきた。その強さのベクトルといのは「生き残るためには強くあらねばならない」という独善的な物であった。
 が、今の彼は違う。「仲間を守るための強さ」――――それこそが彼の答えだった。

>>サクラギ

14日前 No.530

ソラ @renn723027☆MkgukgQOBCo ★2VO91HJaZj_mgE

 凍て付く世界。
 ヒトガタ/ポケモンである あおいとり は――――


【ソ**#$/カ&’(ト tiホ】


【ポケモンワールド(?)】


 ――――自然界を冒涜する。


「ッ、てめ、」

 片目の古傷がずきずきと痛む。頭の中がガンガンと警鐘が鳴っているかのように痛む。
 そんな体調の中、青い鳥はクロームと対峙していた。

 時の流れを停止させるという自然に逆らった現象と、その現象を起動させる為の“護式”。
 コトワリを冒涜するその行為は、青い鳥の身体にダメージを蓄積させていた。

 ――こえが、でない…っ!!

 喉が何かでせき止められているような、喉奥がまるで凍て付いてしまったかのような。
 自分の意思を声と言う音にする術が、阻まれる感覚。
 それでも青い鳥は、無理矢理声を出そうと足掻く。

「おま、え、、を、ぜっ、っ、た、い、ゆる、さな、い……っ!!」

 ――――お前を、絶対許さない!!

 ポケモンが護式を使って何が悪い、だとか。
 弟子(あの子)のことをお前が言うんじゃねぇ、だとか。
 思っていること/思ったことは沢山ある。その中で絞り出した言葉(こたえ)は――『怒り』。

 冷気を司る青い鳥は、今、怒りという名の焔に身を焦がしそうになりながら。
 クロームに対し再度攻撃を仕掛けようと動くが――

 ――――――「例えば世界の全てがお前の知らぬモノとして」 「お前は、そこで一体どのような演者となる?」

 ――――――「最終兵器 "トラフィック・ジャム" により形作られた新しきこの "セカイ" 」 「楽しんでけよ」

 ――――クロームの手によって、“セカイ”へと叩き落されるのだった。




【ポke)’++*?_}ノレ ド】


――――――――――――――――――――――――――――



【 "デジタルワールド" 】

【 "パートナー" ソラ/????/????】


 ――――「もう満身創痍といった様子だが」 「まだ立つのかい?」


「あたり、まえだ……っ!!」

 [デジタルワールド]を破壊しようとする相手に対し、吼えるように意志を示す「モンスター」。
 背中から青い翼を生やしたヒトガタの「モンスター」は、よろよろと起き上がりながらパートナーである少年の元へ向かう。

 ――――「まだ、……ソラはもう一段階 "シンカ" を残してる」 「それに……リュウトだって此処に来るんだ」

 ――――「わりぃ!!思ったより手こずっちまった!!」 「エデンっ……!テメェ、よくも俺の仲間達を……」


 パートナーである少年――レッド――の心は折れていない。
 仲間であるリュウトと、その相棒もこの場へ来ることができた。

 「レッドも、仲間達も、デジタルワールドも、破壊されてたまるか……っ!!」

 レッドを助け起こしながら、決意を、勇気を言葉にする。

 青い鳥は、[デジタルワールド]の中でも異質なモンスターだった。
 自分以外に同族を見つけることができなくて。モンスター達から爪弾きにされていた。
 そんな彼女に出会い、手を差し伸べてくれたのが、レッドだったのだ。
 レッドの周りには多くの人やモンスターが集まって。
 独りだった青い鳥は、一人ではなくなったのだ。


 ――――「レッドやソラ……そして俺の相棒とで力を合わせりゃあ!!何だって出来んだ!!」

 リュウトの相棒が、“進化”する。
 その姿を眩しそうに見つめた後、青い鳥は翼をばさり、と力強く羽ばたかせた。
 そして、レッドに対し手を差し伸べる。

 「さぁ、レッド。俺達も――やろう。レッドとなら、俺は何処までも羽ばたいてみせるよ……!」


>>レッド、リュウト、エデン

13日前 No.531

ツバサ @th0md ★JsnUAILULK_pzR

【サクラギ/???/???】

ハヤトの答えを聞きサクラギは少し考え

サクラギ「成る程ね…。奴め…俺が蹴る前に約束を蹴りやがったか…しかしその意気だ。さて、んじゃま君達は医務室に連れて行こうかね、お仲間も待ってることだしね」

ゼロ「お仲間…?そうだユウは!?」

サクラギ「ご安心なされ。無事さね。ついでにサトシもね」

ケンタ「そうか…よかったぁ…」

サクラギ「じゃあ、医務室に案内するついでに色々話したいことがある。構わないかね?」

ゼロ「ああ。大丈夫だ」

サクラギとシノザキはみんなを医務室に案内する。


その最中に話すべきことを話すことにした


サクラギ「まず最初に謝ることがある。執行者や偽りの監視者にお前さんらが狙われたのは俺の責任だ。すまなかった」

ゼロ「サクラギの責任?」

サクラギ「偽りの監視者は、俺の知り合いでね。ソイツが執行者の親玉だ」

ケンタ「その名前は?」

サクラギ「残念だが答えられない。もし、答えたら…執行者達がお前達を襲ってきてそしてそのままあの世に行くかもしれないからね」

ゼロ「どういうことだ?」

サクラギ「偽りの監視者は元々俺と同じ別の次元にいた存在でね。俺の知る限り、奴の存在はごく一部しか知らないんだ。そして、俺はその知り合いの1人。奴は直接この世界に来ることはできない。だから奴は俺を利用して君達を襲わせた。なぜ襲えたのかは、俺は奴の存在を知っている。その存在を知ってしまったら俺と奴との間に繋がりができてしまう。そうなると俺を再びさらって執行者を作り出し、襲うかもしれないし。なにより、奴の能力により俺たちが無残に負けるからね」

ゼロ「だが、今の話し方だと、まるで知ってるかの様な言い方じゃあないか?」

サクラギ「ああ、だからあえて意識的に俺の頭の中にある奴の顔と名前を変えて君達に話してる。でも忘れるわけにはいかない。結構苦労するんだよねこういう思考するの」

ケンタ「ところで、その奴の能力ってのは?」

サクラギ「あらゆらものを消滅させる力だ。触れるもの、圧倒的な能力、力、何もかもだ。たとえばレーザーを撃って防がれたらそのレーザーは2度と撃てない。最近流行ってる小説とかであるチート能力があるだろ?それすらも奴に発動させて奴にぶつけてしまったら無効化してしまう。少なくとも俺もかなり無効化されてな。今着ているこの服のおかげで能力はある程度カバーしているって訳」

ゼロ「そんな力があるのか…」

ケンタ「つまりギアやバーストメガシンカもぶつけたら使えなくなる」

ツカサ「ところで無効化と仰ってましたが貴方はどれだけ無効化されているんですか?」

サクラギ「正直魔力はもうないし、今まで使えていたムゲンや鬼神とかも使えない。奥の手はあるけど使うわけにはいかないからね。一応対策は昔趣味で作ってたこの服についてるこの魔石。前の世界で、俺の魔力を込めていたからそれで対策してるけどね。でも使いすぎると魔石は無くなっちゃうから気をつけないとだけど」

シノザキ「俺は特殊な能力を持ってないからまだいいけど。サクラギはそれがなくなれば只の人になるからな」

ゼロ「しかし、その偽りの監視者はそんな力を持っているなら何故俺達の前に現れないんだ?」

サクラギ「奴は監視者の力を無理やり酷使してるからだろう。その反動だからかこちらへのアクセスが出来ないんだろう」

ケンタ「ところでさっきから監視者ってなんだ?さっぱりわからないけど」

サクラギ「監視者ってのは1つの世界に必ずいる存在。その能力は監視者それぞれなんだが、確実に言えることは監視者が消えると世界は滅びる。例えばRPGの主人公が死ねばゲームオーバーになるだろう?そうなったら、死んだ後の世界は見ることはできなくなる。そして世界は滅びる。更に困った事に監視者は誰なのかは分からない事が多い。それは自分が神の如き存在だと分かればイキがって世界を滅茶苦茶のする奴もいるからね。それを防ぐためだ。一応俺は訳あって自分が監視者なのは自覚してるけどね」

ゼロ「よくある敗北条件ってやつか?」

サクラギ「そういうことさね」

ケンタ「そうなると監視者って増えたりするのか?」

サクラギ「あるよ。監視者は増えたり減ったりするからね。例えばゲームの主人公が監視者とする。そこに依頼で護衛の人を守らなきゃいけないのに護衛が死んだらゲームオーバーってのがあるだろ?それと同じことが監視者にも適用される。それと、もし俺が倒れる事で監視者の力が別の人に移行されることもある。奴はそれを狙ったんだ。ただ、適性がないのか。それとも無理やり奪ったからか此処へ介入できないのはさっき言った事だね。そして、俺の監視者としての能力は過去の記憶の具現化。執行者は氷結を除いて、俺の記憶で会ったことのある奴を偽りの監視者は生み出してたのさ」

ゼロ「なるほどな」

サクラギ「君たちの案内が終われば俺は此処を離れて偽りの監視者と念のためガイの痕跡を探す。後のことはシノザキに伝えているよ」

ツカサ「纏めると


@偽りの監視者はサクラギさんの知り合い
A監視者が消えたら世界は滅びる
B偽りの監視者の能力はあらゆるものを消滅させる
C偽りの監視者はこの世界には来れない
Dサクラギさんの監視者の能力は過去の記憶の具現化
E監視者はだれだかわからないのが基本
Fサクラギさんは今後偽りの監視者とガイさんの痕跡の捜索


って事ですかね」

サクラギ「そゆこと…さて…そろそろ到着だよ。シノザキ」

シノザキ「あいよ。これをあげよう」

そういってシノザキは何かのカードを取り出す

ゼロ「なんだ?それ」

シノザキ「簡単に言えばIDカード。今回はサクラギの指示だから兵士は何もしなかったけど此処にいるときは持ってないと不審者だと思われるからね

ケンタ「よく考えた不法侵入だもんな」

ツカサ「奪われたらまずいのでは?」

シノザキ「その点は安心。一度登録したらほかのじゃ反応しない仕組みだから。はい、そこの二人にも」

シノザキはミライとハヤトにもカードを渡す。

シノザキ「サクラギも俺も君たちを信頼している。だから、その信頼の証として受け取ってくれ」

>>ミライ、ハヤト

11日前 No.532

わんます @onemass ★Android=nRixlpObtx

"レッドやソラ……そして俺の相棒とで力を合わせりゃあ!!何だって出来んだ!! "

"さぁ、レッド。俺達も――やろう。レッドとなら、俺は何処までも羽ばたいてみせるよ……! "



「さて――――当デジタルワールドの役者、もしくは有象無象の芥(アクタ)達よ」

「ならば始めようか……! 世界の命運すらも懸けた死闘を!」

「ゴチャゴチャうるせェ!! いくぞ、ソラぁッッ!!」



【致命的な変更を検出】

【Recovery:不可】






【 "立ち向かうもの" が顕現する世界】



【暁月 烈斗】

【杜王町 "壁の目" 付近】

【スタンド名:ブルー・バード】

破壊力:A
スピード:B
射程距離:D
持続力:B
精密機動性:B
成長性:A



「――――だァらららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららァァァァッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」



 ド ギ ャ ァ ァ ァ ァ ー ー ー ー ン



 彼の「幽波紋(スタンド)」が、「ソラ」が放つ、目にも止まらぬ高速の乱打(ラッシュ)。或いは頬骨を砕かれ、或いは肋をへし折られ、「平穏を望む一会社員」の皮を被っていた悪獣、「楽園谷」の躯体が景気良く吹き飛ぶ。



「ばッッ……馬鹿なァァッッ!! キサマのスタンドは、僕の能力によって消し去られた筈……!?」

「わかってねェなぁ……。ハナッから理屈なんてカンケーなかったのさ。てめえの敗因……それはシンプルにたった一つッッッッ」



「てめえは "俺達" を怒らせた」



 ぴ、と人差し指で楽園谷を差す烈斗。
 自身のスタンドたる「ソラ」への、トドメたる指示。ざり、ざり、と息も絶え絶えに匍匐する楽園谷だが――――仁王立ちし、自身を見下ろす少年「リュウト」に対し、いよいよその化けの皮は剥がれ、激昂する。

「――――このクソカスのマヌケ共がぁぁーーーーッッ!!」



>>付近ALL




【ユキジ・アリスガワ/オーレ地方 ラスト・フロンティア/クラーケンの懐】

「センチョもシルバも、上手く降ってったみてぇだな」

「そりゃそーだろォウォルフさん!! 幾らブランクがあろうがロージーはロージーだぜぇ!!」

「昔っからオメーの言葉には何の根拠もねえが、まぁウチのセンチョならな。やるだろうな」

 ワイヤー機構で飛び回りつつ、怪物の懐を目指し降りていった2名を見守るウォルフガングとベン。このチビに限らず盗賊の醍醐味、昔から根拠のない噂話や武勇伝の類はこの地の砂粒よりも大量に行き交っているものであるが……。

「そういやベン、 "ローズ" って奴を覚えてるか?」

「あァ? ンだよ藪から棒に。だいぶ昔に "ウルフェンシュタイン" の野郎とツルンでた奴じゃねえか」

「今はガラルでリーグの主催やってるらしい。随分な出世だがよ――――」



「ラスト・フロンティアのバケモノ達をバケモノたらしめる "キョダイマックス" 現象。ちと気になってな……」



 所は変わり、件のバケモノ「クラーケン」の袂。「乱地機跳魚」を駆使し、自身と並走するシルバに目を丸くするキャロル船長。



「まぁ、……共闘してる身だ。オメェは時計の読み方もわからねえのかとか、そういう事は言わんでおこう。アレだ。何か奇策があるんだろうお前さんには。そう思わねぇとな、やってられねぇ」

 また随分な無茶振りである。
 これなら大人しく罵られていた方が楽だったに違いない。何にせよ振られた手前、此処で何かしら手を打たねば「砂漠の狩人」の沽券にすら関わりそうな現状況。その時、流星を彷彿とさせる猛速で自身らと並走するダイケンキの姿に、再び目を丸くするアリスガワ。

「オメェはあの水娘ンとこのダイケンキか? 何でまた急に手伝いに……」

「あぁーーあのシャロめ!! 全く仕方ねぇ奴だ……!」

 と、チリーンを伴って上空から降りてくるもう一人。例のタロウ少年ことガーランド家の男だが、随分賑やかなヤマとなったものである。

>>付近ALL




【フレア/カントー地方 色を失ったマサラタウン/町外れ】

 ああ なるほど ねぇ。 ちょうさ ちょうさ って、 ちょうさ されんの オレか。 ▼

 あのお騒がせシスターのところの組織ならば、「星の使徒」絡みの厄介事を抱えていても不思議ではない。そして「世界統一協会(ワールド・アソシエーション)」の暗躍……宗教家とて今は色々と忙しそうだ。

 しってる って いわれてもなぁ。 オレ、レッドと あそんでた だけだし。 とりあえず メシでもくいに いくから またな。 ▼

 まぁ、このすっかり胡散臭くなってしまった彼もまた、大人しく情報を出すつもりはないらしい。クリスの問いに対してはぐらかしつつ、妙なビープ音の足音を鳴らしつつ、やはり妙に軽快なビープ音と共に段差を飛び越えて逃げるフレア。追い掛けようと思えば追い掛けられるだろうが、そもそものこの不可解な世界における懸念すべきはフレアだけではない。

 ………… ………… ▼

 先程から無言でやり取りを聞いていた、謎大き存在であるもう一人のトレーナー、レッド。彼もまた、自分はここらでと言わんばかりに妙なビープ音を鳴らしつつ去ろうとするのであった。

>>クリス、イヴ

4日前 No.533

aki @asynchro73 ★iPhone=8a2VSZUiGr


【デジta"#463i=*??>】


【==#%$"&2……】


 移り行く"世界"

 不屈の心、黄金の精神。


―――――ダイヤモンドは砕けない


【東条 竜堵/杜王町/ "壁の目" 付近】

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……………………

 対峙する、杜王町を脅かす脅威。
 烈斗の幽波紋(スタンド)『ブルー・バード』によって繰り出される鬼神の如き連撃。それにより吹き飛ばされたドス黒い『悪』が、学ランの少年『竜堵』の前へと倒れ伏す。

「言いてェことは……それで終りか?」

 焦燥からか罵声を飛ばす楽園谷を一蹴。

「出しな・・・・・テメーのスタンドを」

 ただでさえこの激闘の中でプッツン状態の竜堵だが、邪悪な存在とは言え無抵抗の人間をぶちのめす程その心は腐ってはいなかった。
 もっとも、楽園谷がスタンドを顕現させたその瞬間に―――――



 ぶちのめすッッッッッ!!!!!!!!!!



『ザ・ジョリー・ロジャー!!』


 竜堵の背後に現れし、屈強な幽波紋(スダンド)。
 烈斗の指示による『ブルー・バード』の攻撃と挟み撃ちをする様な構図で、繰り出されるラッシュ―――――!!!


『――――ゴラゴラゴラゴラゴラゴラゴラゴラゴラゴラゴラゴラァァァーッッッッッ!!!!!!!!』


 ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!!!


『ゴラァァァァァァァァーーッッッ!!!!!』


 ド ゴ ォ ン ! !


>>烈斗&『ブルー・バード』




【シルバ・アストレイ/オーレ地方 ラスト・フロンティア/クラーケンの懐】

「る……るせぇーッッ!!!間違えただけだっつゥの!!!変な邪推すんじゃねェ!!!」

 Uターン。
 罵倒されるでもなく、変に同情される。―――プライドの高いこの男にとっては却ってグサりと刺さる一幕である。
 筆者のミスを一身に引き受けてくれるシルバに対して、私も足を向けて寝ることができない。ありがとう、シルバ。フォーエバー、シルバ。

 ・・・・・気を取り直して、今度こそ「反時計回り」のルートへとプラズマ式バックドラフトを炸裂させ、前進。

「うぉいうぉいっ、またアッチの船の奴か」

 チリーンと共に魔獣へと降り立つ更なる助っ人に、目を見開く。
 打って変わって賑やかな様相となった魔獣の上だが、状況が状況なだけにパーティー気分ではいられない。

>>付近ALL


【クリス・レッドフォード/カントー地方 色を失ったマサラタウン/町外れ】

「待っ……」

 やはりと言うかこの男、何か知ってる素振りは見せるもののただでは情報を吐くつもりはないようだ。
 現在進行形で世界を蝕む異変についての鍵を握る男だとは睨んではいるもの、どうにもままならない。

「つか、あの足音なんか好きだわ」

「……今食いつくところですか、そこ」

 ビープ音に興味を示す脳内お花畑のイヴを他所にため息をつくクリス。

 そして、件のフレア以上に多くの謎を呼ぶもう一人の男。

「あっ、ちょっ、貴方は一体……」

 去って行く背中に声を掛けるが、返事がない。そもそもだが先程から彼は一度も口を開いていないのだ。
 無口なのか、単なるシャイボーイなのか―――――、その姿はもはや伝説として扱われるトレーナーの姿に酷似していたが、果たして。

「どうすっよ、クリスちん」

「……とにかく、一度元の世界に戻る算段を立てましょう」

 目ぼしい収穫はなかったとは言え、今後の方針自体は固まった。
 今度のアローラ出張では、レッドの"Another"の1人も現地に現れると報告書には書かれていた。そうなれば、彼の動向も探りを入れた方がよさそうである。

>>付近ALL



【ハヤト/???/???】

 ハヤトの決意を聞き入れ、医務室へと向かう一同。

「なるほどな……能力を無効化する上に、無効化されたら今後使えなくなっちまうと。これから監視者共と戦っていくならそこら辺の対策も考えねェとな」

 実際のところ、ハヤトの戦闘スタイルは護式へと頼りがちな面がある。
 鳥ポケモン単体の技で戦うことも考えなければならないが、対監視者との戦いに於いては少々力不足であることは否めない。
 頼みの綱であったガイも今は不在となれば、厳しい戦いになると考えるのが妥当だろう。

「サンキュー、シノザキの旦那。よく考えりゃ、こんなデッケェ要塞に無断で入ってりゃあ始末されても文句も言えないもんな」

 怖い事を言うな。

「ID・・・・・カード・・・・・?」

 IDカードを受け取った両名だが、ミライは一体なんなのだこれはと言った風に首を傾げる。

「このカードがなけりゃあ、此処には入れないみてぇだ」

「へぇ・・・・・???」

「つってもまぁ、信頼されてるってのも悪い気はしねぇな。改めてよろしく頼むぜ」

>>付近ALL



【ゼロ達がホロンへと出向いて数十分後―――】

【マナ・ミカナギ/カロス地方 ミアレシティ/路地裏】

「は〜い、ちょっとどいてどいて」

 薄暗闇の路地裏で大量の警官が見張りをする中、入り口付近に張り巡らされた規制線を掻い潜る白いトレンチコートを身に纏う国際警察の女性、マナ・ミカナギ。
 此処は以前、苛烈組+ハヤト達がホロンへと出向く為に何度か訪れた路地裏であるが―――、一体全体なぜこんなに警察が群がっているというのだろうか。

 複数に渡ってこの路地裏に大勢が入り込んでいったという近隣の住民からの通報。 心配して覗いてみれば突如現れたパルキアが空間を切り裂き、一同は現れた空間の裂け目の中に入って行ったという。
 あまりにも不可解な要素が多く、こうして国際警察まで出向いたというのだが……。

 マナの隣に立つスーツの青年、部下のアタラシが口を開く。

「今回のヤマが当たるといいんですけどね」

「そうだね。あ、タバコちょうだい」

「どうぞ」

 差し出されたケースからタバコを1本抜き取り、口にくわえるとライターで火を灯す。

「ハンサムのところはジムリーダーの紅蓮て子と組んでるらしいね。この間イッシュのポケウッド辺りで色々あったって聞いたし、この事件も牛歩だけどちょっとずつ真実に近づいてはいそうだね。あ、もう一本ちょうだい」

「……どうぞ」

「ガラルの……かくとうタイプのジムリーダーの子、名前忘れちゃったけど。私もその子に協力要請出したんだけど、蹴られたんだよね、まぁいいけど。あ、もう一本」

「…………どうぞ」

「もう一本」

「ペース早くなってる!!だから!!ミカナギさん吸い過ぎなんですってば!!タバコは!!お預けです!!」

「この仕事結構ストレス溜まるから……」

 むぅっ、とした表情でアタラシを睨むマナ。有能な捜査官であることには間違いないのだが……あまりのヘビースモーカー故に部下達から文字通り煙たがられる事が多々。


「……私の勘だけど。今回の件、何かが裏にいると思うんだよね。……世界の異変は交錯だけじゃない―――ってこと」

2日前 No.534

ツバサ @th0md ★JsnUAILULK_pzR

【ゼロ/???/医務室】

ゼロ「IDカードか…受け取らせてもらうよ」

サクラギ「ありがとさん。では、ご一行を医務室にごあんなーい」

ガチャりとドアを開けて中には入る。

医務室にしては結構広い。医務室なだけあり、ベッドもたくさん置かれている。

兵士もおらず、その中にいるのは1人だけ。そこにベットに腰かけている男がいた。

ユウ「あ、皆!」

ゼロ「ユウ!無事だったんだな!」

ユウ「うん、ガイさんやサクラギに助けられてね。みんなも無事でよかった」

ツカサ「そうですよ、ガイさんがいたとはいえ、心配したんですから」

ユウ「あはは、ゴメンね」

サクラギ「さて、ケンタ。アオイは預かるよ。治療魔法をかけるからね」

ケンタ「あ、はい」

サクラギ「よっと、ん?ほぉー…へぇ…なるほどね…」

ケンタ「ん?」

サクラギ「いや、何でもないよ。さてと…連れてくとしますか」

サクラギはアオイを抱えてシノザキと一緒に少し離れた場所へ移動する

ツカサ「そういえばサトシさんは?」

ユウ「あぁ…サトシは…」

ユウは視線を外し、ゼロ達はその視線を追う。そこには紫色の土管があった。

ゼロ「何あれ?」

ツカサ「英語でコンテニューと書いてますね」

ケンタ「なんか、どっかの番組で見たぞ…」

ユウ「まぁ、分かってるだろうけど…サトシは…」

その直後土管から一つの影が飛び出す!

サトシ「テッテレテッテッテー!私は…不滅だぁーっ!なんやかんやあって、この苛烈組のトラブルメーカー兼トラブルメーカー兼トラブルメーカーのお祭り担当のサトシ!堂々と復っ活!え?なんやかんやってどういう事かって?なんやかんやはなんやかんやです!」

ユウ「この通り元気だよ」

ケンタ「トラブルメーカーを3回も言ったぞ」

ツカサ「や〇やだって2回しか言わないのに…そんなに大事なことなんでしょうね」

ゼロ「大事にされても困るんだが…まぁ、無事だったんだな。サトシ」

サトシ「イエスッ!俺はこの通り元気百倍!勇気凛々よ!」

その言葉を聞きサトシに優しく微笑むゼロ

ゼロ「そうか…なら…ケンタ!ユウ!」

ケンタ&ユウ「イエス!マイロード!」

サトシ「えっ何?抱擁?恥ずかしいなおいってあらら…?ケンタは右腕?ユウ先輩は左腕?何故ミーはホールドされてるの?ワーイ?」

ゼロ「なぁ、サトシ。あの時言った事覚えてるよな?」

サトシ「あの時?」

ゼロ「大砲の時だ…。後で覚えてろよ…と」

サトシ「へ?あー!あったねーそれー。って、待って(はぁと)もしかして…今!?ナウ!?ナウイング!?」

ゼロ「そうだ!オメーのためにどれだけ苦労したか!言っとくがな、俺とミライの拳は痛いぞ!」

サトシ「え?マジで!?デジマ!?マジデジマ!?やだー!やめて!私に乱暴する気でしょう?ストレートど真ん中に!ストレートど真ん中に! お兄ちゃんやめて!わたし殴られる!自由を奪った状態で殴ろうとするなんて…やめろよ卑怯者!!」

ゼロ「カウント詐欺したお前には言われたくない」

サトシ「わーん!身から出た錆とはこのことかー!?」

ゼロ「覚悟はできてんだろうなぁ!?あぁん!?」

ゼロはヤンキーモード全開で腕をポキボキ鳴らす。



ゼロとミライ、今こそ報復の時。


次回、『サトシ、飛ぶ』


サトシ「待って!今の予告待って!?飛ぶ!?飛ぶって何!?」


サトシは…飛ぶ!!


>>ミライ、ハヤト

2日前 No.535
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