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 ( ホラー小説投稿城 )
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ただの八雲 @rikonanase ★iPhone=2C8gUl14wp


枯れた木を見つめる老人がいた。
まるで私のようだと彼は考えた。人間は老いにはかなわない。彼も若かりし頃はこんなこと考えていなかっただろう。

右手に携えた杖を放り出し、一歩づつ彼は木へ近づく。よく見るとその木には沢山の爪痕があった。
「 この木がすべて始まりだ。」
そのまま老人は深く目を閉じた。

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ただの八雲 @rikonanase ★iPhone=2C8gUl14wp


「 ユキノ!」
驚きと同時に右頬に痛みを感じた。すぐに持っていたスプーンで前進してくる“ソレ”に抵抗した。スプーンはこの時の為に使うためじゃない。
記憶の混乱。
「 グルゥルルル.....。」
“ソレ”の呻き。
「 左へ飛び込め!メタトロンが来る!」
その指示に従い左へ飛び、そのまま扉を開く。
扉の先には急な階段があり、危うく滑り落ちるところだった。
「 がああぁ!」
後から誰かの叫び声。私をユキノと呼んだ人だろうか?
悠長に考えた間が仇となった。

ザクッドタドタッ.........

一瞬で何かに貫かれ階段を転がり落ちる。
おかしい。痛みも恐怖もない。

メタトロンと呼ばれた木のような何かが私の前に来た。

「 グルゥルルル.....。」

目を閉じた。静寂。


瞼を開くと目の前に枯れ木があった。
枯れ木にはたくさんの爪痕があった。少し鉄のような臭いがあり、黒く汚れた箇所がいくつか見えた。

「 この木が始まりか?」

時が止まる。

4ヶ月前 No.1
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