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暗くて寒い海の底で

 ( ホラー小説投稿城 )
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astroid☆LXfGSc5T39w ★bad71S7ttz_nHx

「っはぁ〜、楽しかったぁ〜。やっぱり兄弟水入らずで旅行ってのもいいもんだねぇ、兄さん?」


立ち止まり、僕の数歩後ろを歩いていた兄を振り返る。
穏やかな顔をした兄の手が僕の頭上に伸びてきて、昔っからの猫毛をかき混ぜられた。

ちょっとちょっと、僕もう20歳なんだけどなぁ…。


「みやの髪は相変わらず触り心地いいな」


兄さんとじゃれあいながら、僕達の家がある○○行きの電車の切符を購入した。


「そういえば、兄さん知ってる?今僕達が乗る電車、ちょっとした噂があるんだよね…」
「噂?」
「そう…怖ーい噂」


「この電車に乗るとね、――――――――――。」


この時僕たちは知る由もなかった。
既に厄介なことに巻き込まれていることを。


――――――――――――――――――――――――――――――――

皆さんどうも、おはこんばんちわ!
astroidと言います。
拙い文章ですが、見てくださると嬉しいです。



1年前 No.0
ページ: 1

 
 

astroid☆LXfGSc5T39w ★bad71S7ttz_nHx

「あーぁ、折角の兄さんとの旅行なのに、もう少しゆっくりしたかったな。」
「仕方ないだろ、みや。大学で外せない講義があるんだろ?」
「そーだけどさぁ…」


僕の名前は、桔梗乃 京。兄さんからは"みや"って呼ばれてる。
そしてこっちのイケメンが僕の兄の、桔梗乃 灯。"あかり兄さん"って呼んでる。
どうすれば同じDNAからこんな男前が生まれてくるのか、全く持って謎だ。
きっとバイト先でもモテるのだろう。


「あー、もう。でも兄さんもバイトのシフト入ってるし、しょうがないか…」
「ったく、旅行なんてまた連れてってやるよ」
「ホント?やった!」


今ブラコンって思ったでしょ?
そーだよブラコンだよ悪い??



1年前 No.1

astroid☆LXfGSc5T39w ★bad71S7ttz_nHx

「あ、もうすぐ電車来るね。」


僕達2人の家がある○○行きの電車が来るホームを探す。
両親は僕が13,4歳の頃に事故で亡くなった。
それからは灯兄さんが親代わりだ。
あの時は灯兄さんもまだ大学生だったのに、僕のためにバイト漬けの毎日を送っていた。


これでブラコンにならない方がどうかしてると思う(真顔)
何なの。うちの長男は性格までイケメンなの。
ホントに自慢の兄さんだよ…。


「みや…?」
「っあぁ、ごめんごめん。ちょっとボーっとしてただけだから…!」
「そか。」


兄さんに顔を覗き込まれて我に返る。
少しだけ心配そうな顔をされて、罪悪感が募る…。


1年前 No.2

astroid☆LXfGSc5T39w ★bad71S7ttz_nHx

「そういえばさ、兄さんはこの電車の噂、知ってる?」
「噂??」
「そう、怖ーい噂。」


少し遠くで、踏切が鳴り始めた。
普段はスマホを連絡用にしか使わない兄さんは、この噂を知らないはずだ。


「今僕達が乗る電車には、ちょっとオカルトな噂があってね、」
「お前怖がりなのによく知ってるな。」
「苦手なだけだよ!!……それでね、この電車に乗ると、―――――――――――。」


丁度よくホームに電車が入ってくる。
レールと車輪のこすれる音が頭で反響して耳を塞ぎたくなった。
甲高い摩擦音で見事に僕の声は遮られ、兄さんには伝わらない。


そして、見てしまった。


入ってきた電車の車窓から、こちらを見る乗客達の姿を。
全ての車窓が、乗っている乗客達の不気味な笑顔で埋まっていた。
ニヤニヤと、耳まで裂けた真っ赤な口を隠そうともせず、こちらを見つめていた。


「――――――――っ!!!」


僕は息を飲んだ。
幸い、電車に背を向けていた兄さんは気づいてないらしく、僕の顔が一瞬で色を変えたのを不思議そうに見ていた。

1年前 No.3
ページ: 1

 
 
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