Google
    
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▼レス(16) >>

は す み 駅 

 ( ホラー小説投稿城 )
- アクセス(243) - ●メイン記事(16) / サブ記事 (12) - いいね!(8)

紅蓮@ぐれれん @ansatu1121☆V7aNUNRHqr6 ★Tablet=FMCNTT4EMW

帰るのが夜遅くになってしまった。

電車に乗ろうとしたが、この時間帯だともう歩くしかないだろう。

そう思っていたとき、終点電車にどうやら間に合った。

でも、先程から、様子のおかしい車内。

周りの人たちは、みんな寝ており、顔が見えない状況。

「次は、はすみ駅。はすみ駅。」

はすみ駅という聞いたことのない駅名……。

はすみ駅_____辿り着いては行けないところに辿り着いた。

2年前 No.0
メモ2015/06/06 20:40 : 茜咲ぐれれん@鏡音族の長*正臣は嫁←☆V7aNUNRHqr6 @ansatu1121★Tablet-FMCNTT4EMW

初音 あぐり 

・はすみ駅に迷い混んだ女性。

・霊感が強い。

・出掛ける際も、電車を利用する。


紀田 優馬

・あぐりの前に現れた謎の少年。

・ショタ

・はすみ駅に居た幽霊(?)

関連リンク: ぽけー 
切替: メイン記事(16) サブ記事 (12) ページ: 1


 
 

紅蓮@ぐれれん @ansatu1121☆V7aNUNRHqr6 ★Tablet=FMCNTT4EMW

「はすみ駅…?」

辿り着いてしまった。
ところで、はすみ駅とは聞いたことのない
駅名。
何処かで乗り間違えたのか。

「取り合えず、降りよう。」
車内の空気は恐ろしいと言ってもおかしくないほどだった。
降りて、近くの人が居たら、帰り道を教えてもらおう。

と、思った私が馬鹿だった。
駅を降りると、静まり返っており、路線に蛍光灯1つの灯。
風や鈴虫の声、音が聞こえており、ひんやりした空気。

「ん?」
耳をすますと、先程から、太鼓や提灯が見え、
だんだんと自分の方に近付いてくるのが見えた。

「な、なに…あれ?」
灯や音が聞こえる方には、人が居ない。
なのに近付いてくる。
一体ここは何なんだろう……。

チャリーン、ドンドン…。聞こえてくる。

「逃げよう…!」
全力で走ろうとしたけど、何でか前へ進まない。
走ろうとしても、後ろへ体が動く。
その瞬間、

「"お嬢ちゃん、走っちゃダメだよ"」
消え入りそうな声が聞こえ、後ろを振り向くと

「ギャー…!」
10メートル先に、左足がなく、左半分がない
お爺さんらしき人が立ってた。そして、

「"焦らんでも…じゃ"」
何を言っているのか分からないが、そうかすかに聞こえた。

2年前 No.1

紅蓮@ぐれれん @ansatu1121☆V7aNUNRHqr6 ★Tablet=FMCNTT4EMW

逃げてから、約、3分。

ここは、一体何処なのだろう…。

「そうだ!親に電話しよう!」

携帯のバッテリーには余裕があった。
今から、電話すればきっと間に合う…!

"こちらの番号は現在使われておりません。番号をよくお確かめ下さい。"

「え!?嘘でしょ…。」

怖いよ…。
ねぇ、ここは何処?
何で、私は、ここに居るの?

そう思っていた瞬間、あることを思い出した____。
この駅にも似た駅、"きさらぎ駅"があることを。

「Yahoo使えるのなら、いける…!!」

ここから出れる。きさらぎ駅を調べれば。

2年前 No.2

紅蓮@ぐれれん @ansatu1121☆V7aNUNRHqr6 ★Tablet=FMCNTT4EMW

「あれ?」

ここは、電波環境も悪いらしい。
先程から、Wi-Fiが狂っている。
ここも、きさらぎ駅に似ていた。

「あれ?トンネル…さっきまで無かったのに。」

「このトンネル、くぐれば出れるかな?」

トンネルに足を入れてみた。
けど、やはり怖かった。
ブーツの音がなる。コツコツコツコツ…

「こら、お嬢さん。」

後ろを振り向くと、見知らずの女性が立っていた。
顔は、美形で車の中に居た。

「そのトンネルに入っても行き止まりよ。わたしが連れて行ってあげる。だから、車、乗らない?」

知らない人に言われたんだけど…乗ったら危ないよね…?

2年前 No.3

紅蓮@ぐれれん @ansatu1121☆V7aNUNRHqr6 ★Tablet=FMCNTT4EMW

「どこへ連れていくんですか?」

私が訪ねると、

「火縄りってとこ、知らない?」

「火縄り?」

「そこへ乗せていくつもりなんだけど。聞き覚えない顔ね。」

女の人が車の外から出た。
さっきより顔が老化してる気がするのは気のせいかな…?
だんだんと近付いてくる。

「ねぇ?行かないの?」

「い、行きません!」
そう、言うととっさに逃げた。

「待ちなさぁい!」
走って追いかけてくる女の人は、女性ではなくなっていた。

2年前 No.4

茜咲ぐれれん@紅蓮だよ。 @ansatu1121☆V7aNUNRHqr6 ★Tablet=FMCNTT4EMW

「待て!待ちなさぁぁぁぁい!!」

どんどん迫ってくる女性。
いや、女性でなく、山姥と見られる。
山姥と、言うより、鬼?

「こ、来ないでください…!」

何度叫んで言っても追いかけてくるばかり。
誰か…助けて…!
そう思った、瞬間、目の前に
柊の木があった。もしも、この人が
鬼ならば…!

「隠れれる!」

私は、柊の木に飛びついた。
そして、隠れた。

「くっうぁぁぁぁ。辞めてくれぇえぇぇ!」

と、叫び白く光、消えていった。

「た、た、助かった……。」

2年前 No.5

茜咲ぐれれん@紅蓮だよ。 @ansatu1121☆V7aNUNRHqr6 ★Tablet=FMCNTT4EMW

「た、助かった……。」

思わず呟いてしまった。
そう、思ったとき涙が溢れだした。
ここは、何処なの?
何で、私は、ここに来てしまったんだろう。
身知らずの駅になんて誰も来たくない。
どうして私だけ、ここに来て、女の人に襲われないといけないの?

「この駅は一体何なの…?」

「トンネル抜けたら、帰れるかな…?」

そう思い、私は、トンネルへ行く覚悟を決めた。
もう、いっそのこと命を放り投げようってね。

コツコツコツ…
ハイヒールの音が鳴り響く。
進んで行く度に自分が誰か分からなくなってきた。

2年前 No.6

茜咲ぐれれん@紅蓮だよ。 @ansatu1121☆V7aNUNRHqr6 ★Tablet=FMCNTT4EMW

『…××は?』

後ろから声が聞こえた。
よく聞こえなかった。

「気のせいか…。」

気のせいだと思い、進み始める。
でも、やっぱり気になってしまう。

『…名×は?』

「え?」

気になり、後ろを振り向くと、

『見ぃつけた…!!』

ニヤリと笑う、黒のパーカを着た男性が立っていた。

2年前 No.7

削除済み @kougi ★iPad=GVhVD1KmYH

【記事主より削除】 ( 2015/05/30 13:26 )

2年前 No.8

削除済み @kougi ★iPad=GVhVD1KmYH

【記事主より削除】 ( 2015/05/30 13:27 )

2年前 No.9

削除済み @kougi ★iPad=GVhVD1KmYH

【記事主より削除】 ( 2015/05/30 13:27 )

2年前 No.10

茜咲ぐれれん@鏡音族の長。 @ansatu1121☆V7aNUNRHqr6 ★Tablet=FMCNTT4EMW

「こ、こっちへ来るな!」

私は怖くなり、とうとう叫んだ。
逃げて逃げて逃げまくった。
そして、

「痛ッ…!!」

膝小僧が血で滲む。
木の根っ子に躓いてしまった。

『あと、あとちょっと……!!』

「いやぁ……!!来るな!」

そう思ったとき、

<プルルルル>

携帯の着信音が鳴った。

「携帯?誰から…。」

出ようとした瞬間、

【お姉ちゃん!立ち上がって!】

声のする方を見ると、1人の少年が居た。

2年前 No.11

茜咲ぐれれん@鏡音族の長*正臣は嫁← @ansatu1121☆V7aNUNRHqr6 ★Tablet=FMCNTT4EMW

「え?……き、君は!?」

【僕は、紀田優馬。お姉ちゃんの名前は?】

「初音あぐり…?……あ!」

何だか、自分を思い出せた気がする。
でも、この子だけ他の幽霊とは違うな〜。

【お姉ちゃん、笑ってるね。お姉ちゃんは、そっちの方が良いよ!
大丈夫。必ず助けるから。】

「ありがとう。優馬くん。」

何だか、優馬くんと居ると安心できるな〜。
見た目がショタっぽいのに大人だし。

【あ、ヤバイ。お姉ちゃん。そろそろ立ち上がれるよね?
立って!】

「うん!」

【僕の手を握ってて。離したらダメだよ。】

そう言うと、全力で走り出した優馬くん。
後ろを振り向くと追いかけてくる黒いパーカーの人が
のろく見える。

【安心して。追いつかれないから。お姉ちゃんは、必ず元の世界へ帰れるから。だから、泣いたって叫んだって良いんだよ。】

優馬くんがそう言うと何だか、今までの気持ちと心が軽くなった。
素敵だなー…。優馬くんって。

2年前 No.12

茜咲紅蓮@鏡音族の長*正臣は嫁← @ansatu1121☆V7aNUNRHqr6 ★Tablet=FMCNTT4EMW

「優馬くん、1つ良い?」

私は、聞いた。
ここって何処なのか。

【ん?なぁに?】

「ここは、何処?」

【ここは、はすみ駅。夜遅くに電車に乗ったものを巻き込むんだよ。
死者たちが。】

「え!?優馬くん…?」

優馬くんが言ったことが本当なら、
私は、死者たちに恨まれてる…。

【まあ、普通の人間は、巻き込まれないけどね。
巻き込まれるにはね、条件があるんだ…。】

「じ、条件?」

【うん。……死者が向こうのお姉ちゃんたちの世界に……。】

「世界に?」

【とりあえず、伝えたいことがあるんだよ。幽霊たちは。
死者が罪もないお姉ちゃんを巻き込むなんておかしい。】

「そんな……。」

【僕は、死んだんだ。この駅に3年生の夏の日に迷い混んで逃げ切れなくなった。それで、餌食となった。】

「優馬くん……。」

【だから、お姉ちゃんには生きてほしいんだ。僕は、凄く後悔した。夏の日に家族と喧嘩したことを。家出したことを。】

「え……!?優馬くん、言わないで……!!」

離れたくない。優馬くんと一緒にいたい。

【だから、お願い。お姉ちゃん。僕の代わりに、地球と言う名の世界に帰って。お姉ちゃんなら、上手くやれるから。】

優馬くんが涙を溢しながらそう言った。
突然、立ち止まった優馬くんは、何処か悲しそうだった。

2年前 No.13

茜咲紅蓮@鏡音族の長*正臣は嫁← @ansatu1121☆V7aNUNRHqr6 ★Tablet=FMCNTT4EMW

「優馬くん、貴方って…。」

【僕は、3年生だよ?今、生きてたら5年生…だったかな?】

「そうなんだ…。けど、優馬くん。やっぱり貴方が
家族の元へ帰って!行方不明なんて嫌でしょ?」

【違う。お姉さんを嫌な気持ちにさせる方が嫌だ。】

優馬くんが力強く言った。
目付きが真剣になってた。
優馬くんは、永遠の3年生。
子供っぽく見えて実は考えが大人だった。

【お姉さん。向こうの世界へ帰って。】

【お姉さんとの別れは辛いけど、ここに居ても僕が悲しいだけ。
やっぱり、お姉さんに後悔してもらいたくない。】

優馬くん…。
私は、思った。

「優馬くん、お願いします。私を向こうの世界へ返して。」

優馬くんの分まで生きる、と____。

2年前 No.14

茜咲紅蓮@鏡音族の長*正臣は嫁← @ansatu1121☆V7aNUNRHqr6 ★Tablet=FMCNTT4EMW

【お姉さんならそういうと思ったよ。】

「優馬くんの分まで生きるから。」

【うん。向こうの橋見える?】

優馬くんの指差した先には白と赤の混ざりあった橋が
あった。

「見えるよ。」

【そこを抜ければ、お姉さんは、元の世界へ帰れるよ。】

「優馬くん……!!」

【大丈夫。お姉さんなら、前を向ける。ほら、前向いてよ?】

優馬くんが優しく微笑んだ。
けど、どこか寂しそうにも見えた。

「ありがとう。……ねぇ、いつか会える?優馬くんと。」

【必ず会えるよ。僕たちは、繋がってる。心のどこかにお姉さんは、居る。だから、平気だよ。怖いものがあったって。】

優馬くんは、また微笑んだ。
さっきとは違い、明るく。

「またいつか会おうね。必ずだよ?」

【必ず会える。だから、先へ進んで。お姉さんが助けを求めたとき、僕が必ず駆けつけるから。】

【あ、あと、これ。お守り。お姉さんが全力になれますように。これ、お姉さんにあげる。僕からの最後のプレゼントかな?】

「ありがとう。優馬くん。私、先へ進めるんだ。」

さあ、と言って背中をおす優馬くん。
ありがとう。

少し、短い時間、私は、優馬くんに教えられた___。

"生き抜く大切さを"

優馬くんが教えてくれたのかもしれない。


2年前 No.15

茜咲紅蓮@鏡音族の長*正臣は嫁← @ansatu1121☆V7aNUNRHqr6 ★Tablet=FMCNTT4EMW

プルルルルル

「ん、んんぅ。……変な夢見たな〜。」

私は、変な夢を見た。
見知らぬの駅に迷い混み、心優しい少年と出会う。
そして、大切さを学ぶ夢を。

「ありがとう。優馬くん。やっぱり、本当に優馬くんに
会えたんだね。」

あれは、夢じゃなかったんだ。






だって、私の手には、"お守り"が握られてあったから____。


【終】

2年前 No.16
切替: メイン記事(16) サブ記事 (12) ページ: 1

 
 
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▲ページ上 >>
★必ず ローカルルールメビウスリングのルール をご覧ください。
 ▼スタンプ▲スタンプ
※スタンプはいちどに 3個 まで使えます  ×閉じる
注…感想・コメントはこの記事ではなく、サブ記事に書き込んでください。(小説カテゴリでは必須です)