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3つのお題でSSバトンリレー

 ( リレー・合作小説 投稿城 )
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平沢 ★qwz3S44Jpa_g5r

3つのお題でバトンリレーをします。

例えば
「林」「かいがら」「谷底」

一回の投稿で完結するSS(ショートショート)を書いたら、
最後の行に、次の人に書いてもらいたいお題を3つ提示します。

(例:次は「海」「花束」「島」でお願いします)

次の人は、上の人が出したお題
「海」「花束」「島」

一回の投稿で完結するSSを書き、次の人に3つのお題を出します。


・お題は名詞以外でもOK。「悲しい」とか「まさかそんなに」とかでもOK。
・必ず一回の投稿で完結させること。


最初のお題は「本」「魔法陣」「アイス」です。

では、どうぞ!

1年前 No.0
メモ2016/09/05 15:17 : 金河南☆.SsexIS0/ro★q74Pb2Euej_JpT

どうも、平沢もとい金河南です。


・投稿して下さった作品には、サブ記事で感想を書きます。必ず書きます。


・毎週、月曜日の朝に自作品を投稿します。気になるワードがあれば、投稿お早めに。


・三題噺について分からない事があったら、サブ記事にて質問どうぞ。

ページ: 1


 
 

金河南☆.SsexIS0/ro ★q74Pb2Euej_JpT

 女子高校生アイコの部屋には、可愛いヌイグルミなど一切ない。
 本棚にぎっしり詰まった本。勉強机の上にも、本。窓際には申し訳程度に、また本。
 本人いわく「THE・書斎」を目指したという、実質ただの本倉庫部屋で、ミユキとアイコはアイスを食べていた。

 二階の部屋にあがる前、二人はアイコの母親に呼び止められ、
 お菓子やお茶は要るかとの問いに揃って「アイス!」と言ったのだ。

「――…で? その魔人って、どうやって呼びだすの?」
 ミユキは食べ終わったアイスの棒を噛みながら聞いた。

 勉強机の椅子に座っていたアイコは、キイ、と椅子を回転させると、
「ふっふふ〜、コレです! じゃ〜んっ」
 一枚の紙をかかげた。
 その紙には、魔法陣が描かれている。

「お供え物してさ、魔法の呪文をとなえると魔人が出てくるらしいンだよね。
 ンで、三つのお願いごとを叶えてくれるんだって! あの本に書いてた!!」

 ビシッとアイコが指をさしたのは、本棚の真ん中。
 ミユキが探すまでもなく、目立つようにスペースをたっぷり取って置かれていた。
 表紙には『世界召喚術大全〜これ一冊であなたも召喚士に〜』と書かれている。

「だからミユキも一コだけお願い考えていいよ。あたしはね、ん〜とね、今ほしい本……
 っていうか、全集でお願いすれば十冊とか一気に手に入るからぁ〜、あ、でも
 絶版になってる本もいいよね、なんか、迷っちゃってさ。
 ミユキは? どう? なんかある?」

「んー…、まぁ、ユメがあっていいんじゃない? あ、アイスは?」
「もう食べた」

 勉強机の上には、アイコが食べたイチゴ味のアイス棒。

「う、一口もらいたかった……暑い…、下行って氷水もらってきていい? 先にやってていいから」
「いいよ。お母さんキッチンに居ると思うから」

「うん」
 フラフラと部屋を出ていくミユキ。


 アイコはさっそく紙を床に置き、手を組んだ。
 立ちヒザのままうつむき、呪文をとなえ始める……なんとなく 自分に魔力があるんじゃないかという気になってきた。
 ――本当に出てきたらどうしよう……何をお願いしようかな……。などと妄想しつつ、
 暗記した呪文を全て言い終わるころ、
 部屋の外からトントンと階段をあがる音が聞こえ、ドアが開いた。

 直後、

「あっ!」
「いったっ!」

 アイコの背中にミユキのヒザがぶつかり、ミユキが転んだ。

 ガシャン、と食器が落ちる音。
 魔法陣の絵の中に、大量のオレンジシャーベットがベトリと乗った。


 それを見た瞬間、アイコは目をカッツと開いた。そのオレンジシャーベットは
 四国限定のお取り寄せ品で、

 今日の夜に食べようと……大事に…大事に……――お母さん!!


 思わず叫んだ。


「アイスううぅぅッ!! アイスっ、あたしのアイスううぅぅッッ!!」


『――承知した』

 煙とともに魔人が現れ、ポポポンッと音をたててアイスも出現した。

 アイコが食べたイチゴ味の棒アイス。
 ミユキが食べたソーダ味の棒アイス。

 そして、ミユキが落とした四国限定オレンジシャーベット。


 魔人はフッと消え、
 アイスはキンキンに冷え、
 二人は茫然とし、カラスが一声鳴いた。



 暑い、残暑の夕暮れ時であった。



***


次は「深海」「ビル」「ランドセル」でお願いします。

1年前 No.1

金河南 @kinkanan☆.SsexIS0/ro ★q74Pb2Euej_JpT

 オーシャンレジデンスは、この町でいちばん高いタワービルだ。

 最上階にはお父さんとお母さんとボクが住んでいて、部屋の窓際には乾いた石がいくつも並べてある。ボクが潜って拾ってきた、海底に落ちている石たち。

 ボクは毎朝、酸素ボンベを背負って深海にもぐる。

 簡単だよ。
 エレベータの下向き三角を押せばいいんだ。
 チン、って鳴って開いた箱に乗るのさ。
 「1」を押すと、ずうっとくだって、もぐっていく。途中、うっ、て、息が詰まるときがあるけれど、それを過ぎればなんてことはない。
 ボンベには、たくさん酸素が入っているからね。

 ゆっくり歩いて学校に行く。走ると、余計な酸素を使っちゃうから。
 学校に近付くと、どこからか魚たちが集まりだす。おはようおはようと騒いでいる。友達同士でふざけて体当たりしている奴、人ごみの中を走って泳いでいる奴。強い奴にいつもひっついてるタコ。キラキラしたスカートを自慢するクラゲ。
 ボクが集団に近付いていっても、誰も何も言わないでささっと避けて、また後ろで集まって、知らない魚語を話してる。

 魚。
 みんな魚。

 大丈夫、慣れっこだよ。
 だって、みんな魚なんだから。

 海底にもぐる人間は誰だって、孤独な観察者なのさ。


 海底から浮上する前、いつも記念に石をひとつ持っていく。
 窓辺に並べた石を見ながら、お母さんはよく「頑張ってるわね」と言う。頑張っているね、お母さんはよく知っているからね、つらかったらいつでも言ってね、愛しているわよ、大好きよ、覚えておいてね………。

 ボクは別につらくない。

 ただ、最近ちょっと困っているのが、隣の席の、ちいさな魚。
 毎朝ちいさな声で「ランドセル、横に置いたら?」って言ってくるんだ。
 深海の中で酸素ボンベ外したら死んじゃうし、息ができなくなるから無視するけど、けっこうしつこい。

 そしたら今日、先生がボクのランドセルを後ろから持ち上げて、ボクはイスから転げ落ちてしまった。

 ボクは海底で茫然と見上げて、
 酸素ボンベが背中になくて、
 先生はランドセルを廊下に出してしまって、
 息ができなくて、
 なみだが出てきた。
 口を手でおさえても、
 息はどんどん出ていって、
 このままじゃ死ぬ。
 そう予感して必死でもがく、
 魚たちがボクを囲んでいる、
 小さな魚が友達の服を掴みながらおびえている、死ぬ――あ、死んだ。


 と、
 いうのがさっきあった事。

 気付いたら家のベッドの上だった。

 窓から夕日が見える。いつも地上にいるお母さんが、どうにかして助けてくれたんだろう。
 ランドセルは先生に取り上げられちゃったし、もう海底には潜れないのかな。でも、別に楽しくもなかったしいいか……、なんて考えて部屋を見渡すと、勉強机の上にランドセルがあった。開けて中身を取り出す。教科書、ノート、ペン入れ、使わなかった箸、それから、紙に包まれた何かが出てきた。
 広げてみるとそれは小さな石で、包んでいた紙には小さな字で「ごめんなさい」と書かれている。


 ごめんなさい、だって!


 カッとなって、窓を開けて石を捨てようとしたけれど、
 みんな魚だから、魚っぽいことしかできないんだと言い聞かせて、窓際に置いた。

 静かな夕日が、遠く海に沈む町を照らしている。


***

次は「郵便配達員」「牛乳」「コンビニ」でお願いします。

1年前 No.2

結羽 ★vcZnA6wXct_rVM

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9ヶ月前 No.3

深夢 @hotaruika☆2gTQ3TToGjc ★iPad=50SF2EIKt8

まさか…
花音が屋上に駆け上がった時、すでに萌香はいなかった。
萌香、どこ行ったの…
そこらの影まで探したけど、いない。
花音の影だけが動いている。
そこに生きているものはいない。
ただ、影だけが時間の進みに合わせて伸びていく。
数分、数十分経った頃か…
花音の目から雫が落ちた。
目から、身体中から熱い物が込み上げてくる。
悲しさのあまり、声も出ない…
花音は体を折りながら、泣いた。
悲しみを超えた悲しさを味わった。
校舎に下に、横たわる萌香の影を見つける。
萌香の引き出しから置手紙が見つかったのは数日後のことだった。
私があの日、あの手紙を見ていれば…
悔やむ事も惜しまれた。

次“セーラー服”“男子”“下駄箱”

8ヶ月前 No.4
ページ: 1

 
 
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