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【飛び入りOK】天使と悪魔と人間と……。

 ( リレー・合作小説 投稿城 )
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玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★DSi=D20ZqL2Zj9

【この小説は、 http://mb2.jp/_gss/1921.html のリメイク版です。】


 ――魔界の住人が、人間界に迷い込んだ。
 そんな知らせが、天界にある巨大な門の前に届いた。
 そこには、双子の門番が居た。銀色の髪と金色の瞳を持つ少女と、紅色の髪と黒色の瞳を持つ少年。

「全く……魔界の者共は何を考えているのか。地獄ならまだしも、天界の我々に助けを求めるとはな」

 少女が呆れた風に言い、溜め息を吐いた。

「まあまあ、きっと俺らだから依頼したんだろ?」

 少年が楽しそうに笑いながら少女に言った。

「私たちだから……とは、何とも皮肉なことだな?」
「いいじゃんいいじゃん!俺、こういうの嫌いじゃないぜ?ホラ、さっさと人間界行って仕事済ませちゃおう、ルミル!」
「はぁ……。仕方ないな、早く人間界へ降りるぞ、ノール」

 ――こうして、“ルミル”と“ノール”は、魔界の住人を探しに人間界へと降りたっていったのだった……。


☆メインキャラクター☆

◎ルミル
 ノールの双子の姉。銀髪金眼。真面目で堅物だが少々詰めが甘い部分も。天使と悪魔のハーフであり、白銀の悪魔の翼を持つ。外見年齢は15〜16歳程度。天使の血が強く、お化けやゾンビ等が大の苦手。姉らしく弟思いな一面有り。

◎ノール
 ルミルの双子の弟。赤髪黒眼。姉とは対照的にノリが軽く明るいが、よく周りを見ている。天使と悪魔のハーフであり、漆黒の天使の翼を持つ。外見年齢は15〜16歳程度。悪魔の血が強い為、怒ると瞳孔が細くなる上、十字架や教会が大の苦手(テンションがガタ落ちするらしい)。姉思いで、ルミルを泣かせる奴にはキレる。

◎森野 小竹
 人間界の高校一年生。真面目で、1年B組のクラス委員長をしている。いい子なので多少騙されやすいのが欠点か。

◎1年B組生徒
 小竹含め総勢40人前後。リーダーを仕切っている高澤 啓治が原因で半ば学級崩壊に陥っており、それぞれキャラが濃い為か小竹の影が薄い。

◎魔界からの迷い子
 何かの手違いで魔界から人間界へ迷い込んでしまった者たち。全部で5名居るらしい。半分以上が性格が悪いという。

◎エン
 火炎地獄の管理人で、ルミルとノールの恩人。中性的な顔立ちで、顔の左半分に火傷痕がある。なかなかフランクな喋り方をする。


【クリックありがとうございます。どうも初めまして、お久しぶりな方はお久しぶりです。登場人物はほぼリメイク前のものを仕様しておりますが、他に作って下さっても全然OKです!あらすじは上の文章ということでお願いします。皆様のご参加をお待ちしております!】

3年前 No.0
メモ2015/07/19 10:23 : みこし @mikoshi★Android-8RocG8wfQ6
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みこし @mikoshi ★Android=8RocG8wfQ6

◇◆◇


映画館の他にもショッピングモールにはカラオケやボウリング場、ゲームセンターなども併設されており、直人と啓治はゲームセンターで少しの間遊ぶことにした。ショッピングモールからは何本もバスが出ているため直人や啓治の家から近い駅にも直通しているのである。しかしそのバスが一時間に一本しか出ておらず今から向かっても間に合わないためにこうして時間潰しをすることにしたのだ。ゲームセンターにはクレーンゲームやリズムゲームなど、多彩なゲームが揃っている。直人や啓治が小学生の頃に、近所の商店街でいつものメンバーと遊んでいたことを思い出す。
あのときは啓治と美智子がもっぱら強くて、運が悪いのかゲームが苦手なのかいい結果を出せないでいる小竹が彼らにSOSを出していたことが印象に残っている。

「お、見ろよあのシューティングゲーム。なになに、バギーに乗ってゾンビを倒せ……?面白そうだな、やってみようぜ」
「ぞ、ゾンビものかぁ……」

啓治が目をつけたのはゾンビを射撃して進んでいくシューティングゲームだった。二人で協力プレイもできるらしい。リアルで爽快感があるからと人気らしく、現在は使用中になっていた。もうじき終わって使えるようになるのだろうが。

「まあ困ったときは俺に任せとけよ。こういうの得意だしさ」
「うーん……でも任せっきりは悪いし、僕は僕なりに頑張るよ!」
「言ったな?じゃあ得点を競えるみたいだしせっかくだから競えるモードにしようぜ。その方が絶対楽しいだろ」
「そんなぁ、それって僕不利じゃん……」

苦笑いをしながらも直人はどこか楽しげだった。近頃あまり外出していなかったからだろうか、新しいことに挑戦していて楽しくて仕方がない。
先客が終わったらしく、バギー型になっている入り口から二人の女子高生が出てきた。二人は口々に「怖かったね〜」とか、「めっちゃゾンビ出てきてヤバかったよね!」と感想を口にしている。それを聞いた啓治は嬉しそうな表情をしてさっそくバギーに乗り込んだ。

「よっしゃ、俺らもやろうか!」
「やる気満々だね……」

二人は設置されているハンドガンを手にすると、ゲームを始めたのだった。


【ゲーセン回でございます(( おっ、おおう……マロちん男前じゃないすか……。早く名誉挽回させてあげなくては……! 私はいつも欲望に忠実ですよ←ヒカエロ 竹炭でしたか!備長炭ならなぜかうちにありますよ←ナセダ 旅行のお土産だそうで……。真っ直ぐすぎて暴走するタイプの子ですよ五十鈴は……。青葉と紅葉がいなくなったら発狂する類いです^^; 私もいちばん好きなのはモフモフです!顔を埋めたい衝動に駆られます←オイ たぶん色恋沙汰大好きな青葉がからかうんでしょう……。そして被害を受けるのは恐らく朱華とか小竹ちゃんとかなんですよね……(( ハイヒール男子(恐らくもうかなりのご高齢だから舜花は男子じゃないけど)というやつですよ奥さん(( 紗輝もどっちかっていうと五十鈴と似てますね^^; 主人の悪口許さないよ系部下です((ナニソレ 一面黒焦げでした(・・;) まあ怪我人はいなかったし大丈夫でしょう! そしてまたこれから草原にはなにかが起こることでしょう……←遠い目 私も低学年の頃はいつも着替えるのがビリでした>< ベテランさんがいっぱいでしたね……。そして歴史の教科書に「CV:○○」と書きたくなる((( そう、それこそが○AS○RAクオリティ(便乗 たしかに発音はかっこいいですよね!しかし意味が……(-_-;) 鬱エンドを回避するために頑張りたくなります(( 格ゲーするんですね!ゲスいキャラに限ってボスにならないというお約束ですね><; なにげに黒幕とか悪役のキャラが好きになってたりする私←】

2年前 No.253

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

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2年前 No.254

みこし @mikoshi ★Android=8RocG8wfQ6

画面いっぱいに映し出されたのは、嫌な音を立てながらずるずるとこちらに近寄ってくる今までのゾンビが可愛らしく見えてしまうくらいのビジュアルのゾンビだった。なぜか片手に斧を持っており、他のゾンビとは違うことが見てとれる。彼(彼女かもしれないが)の姿を見るなり直人の口からひゅおひゅおと変な音の息が漏れる。

「おおっ、やっぱりボスか。……おーい、聞いてる?」
「……う、うん……大丈夫、だよ……」
「お前の顔も怖ぇよ……」

とにかくボスとなるとこれを倒せばゲームクリアなのだろう。啓治はまず斧をなんとかできないかと斧を狙って狙撃する。直人はそんな冷静な啓治とは違って、とにもかくにもこのゾンビとおさらばしたいのかひたすらに体ばかりを狙って撃っていた。
ボス戦ということでなのか、時々白いドライアイスが出てくる演出もあった。バギー型のの揺れもいっそう激しくなっていった。

「……うぷっ……」
「ちょ、どうした!?お前本当に大丈夫なのか!?」
「ゆ、揺れが激しくて……酔ったみたい……」
「嘘だろ!?――――うわっ、あぶねっ!」

余所見をしていたからか、啓治のライフゲージがいきなり大幅に下がっていた。どうやら斧で攻撃をされたようだ。見れば直人のライフゲージも赤く点滅している。
すると、啓治の服の袖が軽く引っ張られた。なにかと思って直人の方を向くと、彼は空いている方の手でゾンビを指差す。

「み……眉間!眉間に当てたとき、ダメージが大きかったよ!三分の一までゾンビの体力が減ってる!」
「マジか……!っしゃ、眉間を狙ってくぞ!」
「うん!」

二人は敵の急所を見つけたことの安心からか、落ち着いて冷静にゾンビの眉間を狙っていく。そして、あと少しでゾンビの体力ゲージがなくなりそう、というときに、直人のライフゲージも底をついてしまったらしく操作不可能になってしまった。
直人は啓治になにかを託す思いで、彼に声をかける。

「"啓治くん"!今だよ!」

啓治の放った一撃は、見事ゾンビの眉間の中央に直撃し――――画面いっぱいにThey win ! の文字がキラキラと現れた。


【短めになってしまいました、すみません>< グロテスクな表現が逆にできない私((( まあそこは流れ的なもので……←エッ やりたいことはやっておかなきゃ損ですもんね!じゃないと私はストレス溜まっておかしくなります(( はい、冷蔵庫に置くあれですよ!今でも冷蔵庫の中でなんとも言いがたい存在感を放っております備長炭^^; 五十鈴の話もそのうち出していければなーと……。たぶん五十鈴は不安定な時期なんでしょう、誰にだってありますよ←オイ アルパカさんはモフの王様ですよね……。本来ならコーヒー豆とかを運んでいたらしいのでコーヒーの香りがするのでしょうか(( 純粋枠がかわいそうなことに^^; ターゲットを見つけたらおちょくり倒す青葉なので直人君は逃げることをおすすめします(( 未代にはきっと聞いても「?」みたいに首をかしげるか朱華の妨害に遭うか……。被害者が増えないことを祈ります← 舜花は……中性的なのでしょうか……?勘づいちゃいましたか^^; きっと彼も不安定な時期n((ry うちの地域では芋煮は恒例行事なので注意がひどくなるだけで済みました……。 私の小学校は女子が少なかったので余計焦りました^^; 泳ぐのは好きなんですけどね……(-_-;) それを言ったらおしめぇy((ry もう普通のヤンデレが入っても影薄くなるくらい他の方々のキャラが濃いですからねぇ……(( アホウドリはちょっと……意味を知らない方がいいですね……(;´д`) 救済のために走り回る人です← 動画派ですか!私は攻略本買ってました……^^; 時々キャラに感情移入して叫んだりします……(エ】

2年前 No.255

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★WiiU=I39OTXnMCF

                    ◆◇◆


「「やったぁ!!」」

 小学生の頃、商店街のゲームセンターに行った時に直人と啓治は協力プレイのシューティングで見事クリアしたことがあった。
 当時はSF色の強いTPS型のもので、ハンドルとボタンを駆使して画面のジェット機で敵機を倒していくゲームだった。
 啓治と美智子程ではなかったが当時シューティングも得意だった直人は、一度啓治と一緒にそのゲームを遊び、当時も啓治に得点で負けていたものの、ボスの空母戦では見事なコンビネーションを発揮し、打破した瞬間には、二人跳び跳ねて大喜びしたものだ。

「やっるじゃん二人とも!まっ、直人はあまり雑魚倒せてなかったけどね〜」
「え〜?それ、褒めてる?でも、ありがとう!」
「二人とも、大活躍だったね……!啓治くん、やっぱり強いなぁ……」
「そうかな?小竹ちゃんももっと練習すれば、俺とみっちゃんくらい強くなれるんじゃない?」

 後ろで見ていた美智子や小竹たちにも褒め称えられ、満面の笑みでVサインをする直人と啓治。テストで100点を取った時よりも、二人にとってはこの勝利がたいそう嬉しく誇らしい気分になるものであった。
 ――そしてそれは、今も同じ。



                    ◆◇◆


「………………!!」
「…………や…………」

 ぜぇぜぇと肩で息をしながら、啓治は画面に映るゲームクリアの文字を呆然と見つめる。一方直人は気の抜けたような溜息を吐き出しながら席の背もたれからズルズルと半ばずり落ちた。

「「…………勝ったぁ…………!」」

 暫く経ち、画面がトータルの記録と名前登録画面に移った頃、ようやく二人は絞り出すようにその言葉を発し、直人はずり落ちた体勢のまま、啓治は背もたれに大きくもたれ掛かりながら疲労と安堵を顔に出し、深い溜息を同時に吐いた。余程緊迫していたのか、二人とも両手が汗ばみ、顔中汗だくになっている。
 体が火照って暑くなったからだろう、啓治は被っていたカツラを片手で剥ぎ取るように外した。その時バサリと露になり、若干乱れている茶髪を手櫛で掻き上げつつ額の汗を服の袖で拭う。直人も同じように汗を拭いながら、清々しさを含んだ声音で口を開く。

「……終わった、ね……」
「あぁ……。終わった、な……」
「……ここまで本気で熱中したの、久しぶりだなぁ……」
「俺も……。協力プレイって、こんなに熱中出来るもんだったんだなぁ……」
「…………ふふっ」
「…………ふはっ」

 絞り出すように思い思いの言葉を交わした後、二人は外に響くくらい大きく笑い声を上げた。きっと次を待っている人は、先程の悲鳴からの今の笑い声に一体何があったのだろうと困惑することだろう。
 暫く笑った後、笑い過ぎて出た涙を指で拭いつつ、「じゃあ……名前、登録しよう?次の人待ってるし……」と直人が言うと、啓治も同じことをしながら微笑み、「ああ」と返す。
 得点は、前半のこともあるのだろう、啓治が圧倒的に直人と差をつけており、競争は見事啓治の圧勝となった。だが、直人はそれを悔しいとは思わず、寧ろ彼の強さを再確認することに至った。

「へへっ…………やっぱり君は強いなぁ……。僕なんてまだまだだよ」
「いや、お前がボスの弱点に気付いてくれなければ、俺らはきっと負けてたかもしれねえだろ?お前は昔から観察力があったからな、尊敬するよ」
「そう、かな?えへへ……」
「…………ところでさ、さっき、俺のこと名前で呼ばなかった?」
「へ?」
「あれっ、名前書くのも銃でするのかよ……。めんどくせぇ……」
「…………??」

 啓治は、先程ボスを倒す直前に直人が自分のことを"啓治くん"と呼んだ気がして、彼にそう尋ねたのだが、当の彼が此方を見た時には画面に視線を戻して名前の登録に入ってしまっていた。

「……よしっ!これで出来た。ほら、蓼山も名前登録しろよ」
「え、う、うん!ええと…………『T.N.』でいいや……」

 こうして、ゲームのランキングには新たに『KG&T.N.』というタッグ名が登録された。順位はまさかのベスト8に入っており、これには二人も驚いたのだった。

「よーし、出るか」
「そうだね。あ、でも高澤くん、カツラはもういいの?」
「ああ。暑いし、もういいかなーて思って」
「そっか」

 こうして二人は入り口から出、やはり次を待っていた男女の二人組に譲った後、再び二人してゲームセンターを歩き出した。あの中では10分も経っていなかったらしく、バスが来るまではまだまだ時間がある。そこで次はどのゲームで遊ぶかを相談し始めた。

「次、どうする?音楽ゲームとかはどうかな。ドラムセット・マスターとか……」
「おっ、いいねー。あの複数のドラムとシンバルを音楽に合わせて叩くっていうパーカッション向けのシステムが人気なんだよな。でもダンスゲーとかもいいと思うぜ?」
「えぇー?それ、体力無い僕には圧倒的不利じゃん……」

 談笑しつつ歩いている二人は、この時は気付かなかった。自分らを遠くから見つめる人影があったことを……。

「……なぁ、あれ高澤じゃね?」
「あ、本当だー。ゲーセン誘おうとしたのに見つからなかったから、一体何処行ってんだと思ってたら……」
「しかも知らねー奴と一緒だよな?一度誘ってみる?」
「それ、さんせー!やっぱ高澤いねーと楽しくねーし!」


【二人に迫る謎の影……一体何者なんだ……((( 直人が言ってる『ドラムセット・マスター』は某和太鼓リズムゲーのパクりです((エ きっとパーカッションのプロがやったら完全にロックムードになるでしょう……((( やっぱり流れで分かっちゃうものですね^^;((オイ それ分かります(( 何もすることが無いと暇になっちゃいますし……。 きっと今でも冷蔵庫内の臭いを吸収してくれていることでしょう……( ところであれって液体なんですか?(オマ 幼い頃は謡家に反発してたようですがね^^; なるほど、思春期というものか……(違 牧場のはボーボーですが、アルパカ牧場なるところのはちゃんと手入れされてるので手触り抜群でしょう……(*´エ`*)← た、多分しないんじゃないかな……(( そういえば昔の外国の戦争がアルパカのせいで終結しちゃったという歴史があるそうで(エェ きっと直人は逃げる前にアゼルみたいな子どもの耳を塞いで話を聞かせないようにしそうです^^; 私も同感です(( まあ顔がそうっぽいので(( 彼も思春期か……(ダカラ違 良かった……^^; でも怪我人出たら間違いなく……(´_`;;) 細川忠興という武将は公式ヤンデレ(←公式って何だ)だそうなので、それがキャラクター化したら某正義の人にヤンデレ属性付けて正義要素抜かしたキャラになっちゃうんじゃないかと((エ そして普段常識人なのに妻に何かあったら般若通り越して蛇(般若の上級版)の形相になって相手を斬滅すると((( 主に被害に遭うのは三成さんなんじゃないかな……((( 監獄島として有名なアルカトラズ島もスペイン語で「ペリカンの島」だそうですからねぇ……。何故日本語はこうも残念なのか((( 頑張れ救済!!(何 攻略本……お金掛かるので買えないですね……><; おぉう……シンクロしてますなぁ^^;(何】

2年前 No.256

みこし @mikoshi ★Android=8RocG8wfQ6

◇◆◇


シューティングゲームを次の人に譲った二人は、自販機の近くにあるベンチに座っていた。驚いたり泣いたりでなんだかんだ言いつつ疲れたのだ。啓治は先ほどコーラを飲んでいたにも関わらず今度はジンジャーエールを自販機で買って飲んでいた。

「炭酸系、好きなの?」
「んー、まあな。昔から好きでさ」

なにげなく質問をしてみると、啓治はさらりと答えてくれた。炭酸があまり得意ではない直人にとって、短時間で何度も炭酸飲料を口にしている啓治のお腹が心配でならない。そういえば、小竹が炭酸飲料を口にしているところを見たことがないな、と直人は思った。小竹はいつも緑茶や味つきの天然水といったものばかり飲んでいた気がする。
そんなことを考えていると、へらへらとした聞き触りがいいとはお世辞にも言えないような笑い声が近くで聞こえた。直人が顔を起こしてみるとそこにはかつての――――今もではあるが――――クラスメートの男子が啓治に話しかけているところだった。

「よぉ高澤!こんなとこで会うなんて奇遇だな!」
「ちょうど誘ってやろうと思ってたんだよな。知り合い連れてるなら先に言えよー」

直人はその二人組の男子に見覚えがあった。あの日――――直人が学校に行けなくなる前の日に――――小竹にすり寄っていた男子たちの中に彼らはいた。そして、直人が散々に殴り倒してしまったときにも、彼らはいた気がした。
途端に直人の中で嫌悪感とも言えないなにかがうねりを立てて迫ってきた。気分が悪くなるのを堪えるも直人の中のその感情はおさまることを知らない。

「……悪い、俺、こいつとこれから寄るところあるんだよ。けっこう真剣な話だし、悪いんだけどお前らとはいっしょには無理だわ」
「そっかぁ、なら仕方ねーかな。あとで詳しく聞かせろよ!」
「はは、気分によるかな……」

啓治は直人の心情を知ってか知らずか、やんわりとクラスメートの誘いを断った。啓治の言葉に思ったよりも早くクラスメートの男子は納得してくれた。直人はホッとして胸を撫で下ろす。
しかし、もう一人の男子はしばらく直人のことをチラチラと見ていた。そして、指をさして疑問を口にしたのだ。


「なぁ、こいつ――――蓼山、じゃね?」


【遅くなってしまい申し訳ございません>< 宿題に追われておりました……←チャントシトケヤ あー、あのフルコンボのやつですね。直人君はリズムゲームなら得意そうなイメージがあります^^ 流れが読めるとたいていのことは読める……?かな?←ウソダロ 宿題があるのに暇といっている私はどうなんでしょう(( 備長炭様は塊というか、まんま炭です(( きっと思春期です^^; 反抗期が早かっただけよかったでしょう……。 さすがにしませんよね!しかし戦争がアルパカのおかげで終わったとは……。モフモフおそろしや← 「良い子は聞いちゃダメ! 」みたいなやつですね^^; 顔はそれっぽいですが中身は普通の引きこもりです←オイ あいつもこいつも思春期ですね……キャッ((( はい、本当に良かったです……!他校でも噂になってました……。ことあるごとに他校の友達が「焼き払え!」と言ってくるようになりましたね……(´Д`) おお、細川忠興と言えばかの明智光秀の娘のガラシャ(これは洗礼名で本名はたまだったそうですが……)の旦那様として有名ですもんね!あれ、そうしたらガラシャさんはまともな人でなくては大変なことになるのでは……?もしもそうだったら関ヶ原の戦い以前の問題になっちゃうかと^^; 日本語訳しちゃ駄目なやつですね……(--;) 残念すぎますよ……><; 大丈夫です、Ama○onで買ってますから←ホコルナ キャラによっては私が狂人に見えたり見えなかったりするそうで……(((】

2年前 No.257

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★WiiU=I39OTXnMCF

                    ◆◇◆


 ――――僕はただ、小竹ちゃんを守りたかっただけだった。
 高校へ進学して間もない頃は、僕も小竹ちゃんも、そして啓治くんも、皆と仲良く平和な高校生活を送っていた。今の高校の様子は、よく知らないけれど。
 けれどもある日、クラスメートである男子が数人、小竹ちゃんの周りに集まってナンパのようなことをするようになっていた。僕はそれが気に入らなくて、小竹ちゃんも迷惑そうだったから、毎回僕が彼女を男子たちから守っていた。

「……なぁ、直人。いっつもお前一人で大変じゃね?」
「うん?いや、大丈夫だよ?僕がちょこっと彼らと小竹ちゃんの間に割って入るだけで、彼らはすぐに諦めてくれるし」
「ふーん……。もし何かあったら、俺も呼べよ?自分で言うのも何だけど、直人よりは強いって自信あるし」
「うん……ありがと、啓治くん」

 いつも自分一人で小竹ちゃんを守っている僕を心配してか、啓治くんは時折僕と二人きりの時にそのことで話し掛けてくれた。当時は特に緊張もせずに打ち解けて話すことが出来たけれど、小竹ちゃんが彼のことをすっかり忘れてしまっていることには、お互い気付いていなかった。
 啓治くんが自分から手助けしてくれるって言ってくれていたのに…………その手助けすら、僕は借りることが出来なかった。
 毎回僕がナンパを邪魔しにくるのが気に入らなかったのだろう。入学してから一週間経った頃、男子たちは放課後、小竹ちゃんを無理矢理教室へ連れ込んで無理矢理襲おうとした。
 いつも小竹ちゃんと一緒に帰宅していた僕は、いつまでも待ち合わせ場所の正門に小竹ちゃんが現れないことに違和感を持ち、急いで教室へと戻った。そして幸か不幸かその現場を目撃してしまった僕は、思わず教室内に飛び出すように入り込んだ。

 ――――その間のことは、よく覚えていない。ただ、僕は有らん限りの怒鳴り声を上げながら男子たちを殴り付けていたという感覚だけは、記憶に残っている。証拠に、気が付いた特には男子たちが顔中痣だらけで床に倒れ伏していたし、両手の拳も酷く痛かった。
 そして、自分のしたことを自覚し、ただただぼんやりとしていたから、小竹ちゃんの様子は見ていなかった。その茫然とした気分のまま僕は教室を後にし、駆け付けた啓治くんにまで酷いことを言ってから、教科書や筆記用具が入った制鞄を教室に残していることにも気付かずに帰宅したのだった。たった独りで。


                    ◆◇◆


 気付かれた。気付かれてしまった。よりによって、一番関わりたくない相手の一人に。
 それでも完全に勘付かれてはいけないのに、直人は思わず顔を強張らせてしまう。不運なことに、直人の顔を見ていた男子の疑いは確信に変わってしまったようだ。

「やっぱり蓼山だ。お前、こんなところで何やってんだよ?今まで家に引き籠ってたんじゃなかったっけ?」
「え、マジであの蓼山!?ひっさしぶりだなぁオイ!お前みてーな真面目クンがゲーセンいるなんて珍しくね?まさか――――グレたの??」
「……ばっか、俺が誘ったの。ちょうど色々話したいこともあったし……さ」

 一体どんな罵倒が飛んでくるかと思っていると、飛んでくるどころか、直人が此処にいることにただ本気で驚いているだけのような言葉が耳に飛び込んできた。続いて、もう一人の男子ももう少しオーバーに驚きの声を上げ、後から啓治に突っ込まれた。

「………………」
「……おい、大丈夫か?」
「…………逃げたい…………」
「……そうか」

 何と言って良いのか分からず黙り込んでいる直人に、クラスメート二人とのやり取りを続けつつ、啓治が小声で話し掛けてくれた。か細い声で逃げたいと答えると、彼は少しだけクラスメートと話すスピードを早める。

「そういう訳だから、さ。俺はお前たちと一緒に遊べないんだよね、悪いんだけど。そろそろ行ってもいい?」
「何だよー、素っ気ねーなぁ。別にいーけどよ、ちょっとそいつに言いてーことあるんだわ」
「そーそー!なぁ蓼山、あの頃の“事件”――――忘れちゃいねーよなー?」
「――――!!!」

 啓治が早々に切り上げようとすると、クラスメートたちは直人に言いたいことがあるという。直後、片方の男子が直人に向かい、にやりと嫌な笑みを浮かべ、直人の目を見開かせるには十分過ぎる言葉を吐いた。
 直後――――啓治がバッと立ち上がり、二人分の荷物を持ち上げると直人の手を掴んで素早く走り出した。ぎょっとして自分を見つめる直人に、「逃げるぞ」と小声で呟くと、その整った顔にニヤリとした意地悪そうな笑みを浮かべ、そのまま通路を走り抜けた。


【宿題お疲れ様です!!(`ω´*)ゞビシッ 私も夏休みの宿題で苦労したなぁ……(遠い目) 確かにそうっぽいです^^ でも直人がドラムか太鼓をダカダカドコドコ叩いているのを想像するとなかなかシュール(エ それは凄いですね!憧れちゃいます!(ノルナ 勉強は別だぜ((( あ、ちゃんと固体なんですね、安心しました^^; CMで脱●炭の容器振ってるの見て「あれ、液体?」と思ってたので^^; あ、でもそれと備長炭は別モンだ((オイ このまま恋の季節がやって来るといいですねぇ……(エ? 因みに私は反抗期来なかったようです。何でだ……(( あ、いや、実はそんな和む終わり方ではなくて、確か高地にある国が進軍中にアルパカに積み荷を載せていたけど、アルパカは低地の気候に弱く次々に弱ったり死んだりして戦いにならなかったという情けない事情が事の真相です(´д`;) 歴史好きの友達から聞いた情報だったんですが、はっきり言って私も「何じゃそりゃ!?」て言っちゃいましたからね^^;((( 色んな意味で刺激が強すぎる光景でも両目を隠します^^; ミロ兄もファルディアにしそう……(( 舜花さんも紗輝くんも外で新しい出会い見つけようぜぇ……(何 ちょ、当事者にとっては洒落にならないぜ他校の友達><; 私だったら「一回だけ、一面大火事の光景目の前で見てみ?」と突っ込むかもです……心の中で((オイ 父親がアレなのに純粋で一途な娘だったら萌えます^^*(エ そして本名は父親と夫にだけ呼ばれてると尚良し((オマエハ 関ヶ原終盤からのシナリオとかになるのでは?関ヶ原の途中で西軍に「人質になれ」と脅迫され、それを拒否してガラシャさんは自害したそうなので……。でもあのゲームだったらガラシャさんが実は自害した振りをして逃げ延びて父親と夫を探すストーリーにしてくれると信じてる((( でも歌の歌詞の方は日本語の方が自由だったりするんですよねぇ……。 通販したことないなぁ……お金無いしなぁ……((バイトシロ い、一体どんなキャラクターに……!?((】

2年前 No.258

みこし @mikoshi ★Android=8RocG8wfQ6

◇◆◇


どのくらい二人でショッピングモールを走っただろうか。入り口近くにあるベンチの前で啓治はぴたりと停止した。直人は最近は少しだけ体力がついてきたのか、いつぞやのように燃え尽きそうになるまでにはいかなかったが肩で息をしていた。そんな直人に、いつの間に買ったのか啓治がスポーツドリンクのペットボトルを投げて寄越した。

「大丈夫?ちょっと飛ばしすぎたかな?」
「あ、ありがとう……」

ごくごくとスポーツドリンクを喉に流し込む。爽やかな味わいのスポーツドリンクが体に染み渡って、直人は思わずぷはぁと息をついた。
啓治はしばらくの間、スポーツドリンクを飲む直人を眺めていたが、彼が一息ついたのを見るとおもむろに口を開いた。非常に話しにくそうに、目線をどこか明後日の方向へと向けながら、啓治はぼそりと彼にしては珍しく小声で言う。

「……ごめん」
「いいよ……そんなに気にしなくたって。僕だってそんなに気にしていないしさ。休日だもの、仕方がないって」

半分以上は強がりだった。実のところを言うと全然大丈夫ではなかった。彼らに投げ掛けられた言葉のひとつひとつがぐわんぐわんと直人の頭の中で響き渡る。"あのとき"の光景も、直人の中で何度もフラッシュバックしていた。そんなことを考えていてもなににもならないことはわかっている。しかしどうしても忘れられなくて、直人は思わず顔をしかめた。
そんな表情を見ていたのだろうか。啓治は再び「……ごめん」と謝った。彼が気にすることではないというのに、いつになく沈んでしまった様子で。そのような啓治の姿を見たのはいつぶりのことか。思えば、啓治が落ち込んでいるようなところはあまり見たことがなかった。いつでも笑顔で、気が利いて、みんなのまとめ役の啓治。そういった印象がいつの間にか啓治に貼り付けられていて、勝手にそういう人間だと決めつけてしまっていた。

「……あのさ。こんな中、悪いんだけど……」
「なに、どうしたの?」
「……行きたいところがあるんだよ。ついてきてほしいんだ」
「ど、どこに?」

顔を上げた啓治は、どこか大きなことを決意したかのように力強く言った。少なくとも直人にはそういう風に見えた。だから思わず、反射的に聞き返してしまったのだ。啓治はにやりとなにかを企んでいるような微笑みを浮かべて答える。


「学校、だよ」



【最近、ラストを台詞で終わらせることが多いなぁと書き終えてから常々思います(( なんだか申し訳ないです……>< きっと直人君ならフルコンボ決めてるんでしょう!私はいつだかフルボッコと聞き間違えて大変なミスをしてしまいました←オイコラ 変な空気になると逃走警報が流れ始めます((ナニソレ はい、今日も今日とてどかっと居座っております^^; 存在感の半端なさは我が家1かも……。 五十鈴に恋……の季節はあるのでしょうか……?そろそろ主離れしようぜ!恋しようぜ!←オマエガイウナ 反抗期来なかったんですか!私は真っ盛りですよ^^; あっ、アルパカは日本でいう馬みたいなものだったんですね!歴史好きのご友人よく知ってましたね……。たぶんすごいマニアックなところかと……(゜ロ゜) 過保護組がオカンに^^; 舜花は「お友達なんていらないもん!(※こういう話し方ではありません)」みたいな人ですから^^; そしてそんな舜花をかっこいいと崇拝する紗輝の図(( その友達ジブ○が好きで……。でも本当に誰かが火矢を放ったみたいになってました……(-_-;) 「レッド○リフ」を思い出した私は馬鹿です← あー、萌えますねぇ萌えますねぇ(( まず父親をなんとかしなくてはならないんですけどね……^^; 細かいところでは、サビ……じゃなくてキリシタンは自害をするのはご法度だったそうなので、家臣に槍で胸を貫かせたのだとか……。それで細川忠興は彼女のために教会を造ったそうです!愛ってすごい!(オイ まああのゲームだからなんでもありでしょう!(エ 史実の武将の生没年調べてぶったまげたのは私だけじゃないはず……(--;) 日本語の特徴は自由に言葉を組み立てられるところにありますもんね! 母の力です←チョイ! 悲しい悪役と共に叫んでしまった私です……。黒幕ルートだと大体無言でプレイします←】

2年前 No.259

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★WiiU=I39OTXnMCF

「えっ…………が、学校?」
「そ、学校。俺、そこだけはお前と一緒に行こうって考えてたから、さ」

 啓治が直人についてきて欲しいと言った場所は、何と彼らの通う学校だった。直人も不登校になってから一度だけ――当時は担ぎ上げられるという無理矢理な手段であったが――校舎に入ったことがあるものの、その時はやはりまともに立っていられなかったため、その言葉を聞いた途端に半ば不安に襲われる。
 たった一人で正門すら潜れないのに、そのことで啓治に迷惑を掛けてしまうことは目に見えている。その申し訳なさと不安感等が顔に出ていたのだろう、怪訝そうな顔をした啓治から「……どうした?」と声を掛けられ、ふと我に返った直人は「う、ううん!大丈夫……」と返事をする――それでも説得力の無い言い方ではあったが――。

「そっか……。まあ、気にするなよ。俺だって、お前の気持ちくらい分かってるつもりだし……」
「う、うん……ありがとう――――ところで、最後何て言ったの?よく聞こえなかったんだけど……」
「いや、別に?特に関係の無いことだよ」

 気にするな、と言われて、若干不安が残るものの落ち着くことが出来たが、後半の言葉はボソボソとしていて何と言っているのか聞き取ることが出来なかった。しかしその内容を聞くことはやはり叶わず、啓治に「行こう」と促されるままに、直人はただついて行くことしか出来なかった。
 そんな啓治のお陰で正門を潜ることに抵抗が無くなることも、啓治にあることを打ち解けられて自分も胸の内を吐露することになることも、直人はまだ知らない――――。


                    ◆◇◆


「…………ねえねえ、マロちんいつ起きると思う?」
「分かんないよぉ……。というか、マロちんって人、まだ生きてるの?」
「人じゃないけど、生きてるよー。ボク、しっかり息があるか確認したもん!」

 マローが真っ黒な物体を食したせいで気絶してから一時間以上経った頃。居間には現在ファルディアとアゼルしかおらず――他の一同は例の物体の処分とマローの蘇生に赴いている――、暇な二人はのんびりとちゃぶ台に置いてあった最中を食しつつお喋りをしていた。
 実のところ、ファルディアはマローがいつ起きるかという答えの分からない質問をここ10回くらいの頻度で聞いている。時間の計算もマローのこともよく知らないアゼルにとっては迷惑なことだが、彼女としてはずっと一緒にいる友達のことがそれだけ大事なのだろう。
 ふと、アゼルは此処のところずっと気になっていたことを彼女に質問する。

「……ねえ、お姉さんはあのお友達と、いつから一緒にいるの?」
「んー?えーっとねぇ、確か2,3年くらい前に――――」

――――バリバリバリ!!ギャアアアアアア!!?

 ファルディアがその質問に答え始めた途端、母屋の外から突然放電のような大きな音と誰かの悲鳴、そして数人の怒鳴り声やら宥めようとする声やらが響き、思わず二人もビクリと硬直する。

――――てめえっ!何しやがる!?
――――ご、ごめんなさい!気付けにはこの方法が一番だと思ったの……。
――――だからってその導線とかいうやつを直接体に付ける奴があるか!この無礼者!!
――――おい、いくら無理なやり方に怒っているとしても、未代に向かってその口の聞き方はあんまりじゃないのか?!
――――うるせぇ!この場で見ていただけの貴様も同罪だ!そのたるんだ根性をこの俺が直々に叩き直してやる!!

「…………な、何だろう?巫女のお姉さんと片目のお兄さんの声が聞こえたけど――――」
「……………………!!」
「え、お、お姉さん??」

 呆気に取られつつアゼルが呟くと同時に、ファルディアは咄嗟に立ち上がると慌てた様子で窓の障子を引っ掴むように開け放つ。
 ――――しかし、窓の外には誰もおらず、地面にはただ、切られて二等分されたかのように分かれた家電のコードらしきものが落ちているだけであった。
 ファルディアは誰もいない外の風景をぼんやりと眺め、いつもの高いテンションを何処かに置いてきてしまったかのような、茫然とした口調で一言呟いた。

「……………………ミロにぃ…………?」


【電気ショック再び((( 今回は未代ちゃん(←案外年下だったので呼び方変えます)にやらせてみました^^; でも良い子は真似しちゃ駄目だよ!(ナゼヤラシタ 関係ないですがマローの変身(?)の持続時間は一時間程度だったりして、魔法も人一人の攻撃は簡単に防げる程度には使えます。変身してないとほぼ無力ですが(( 大丈夫です、私も台詞で終わらせたり宿題ギリギリで終わらせたりするので!(ホコルナ 直人は体力無いので後半からバテると思いますが(エ いわゆる「フルボッコだドン!」ですね((( 現実逃避ですね分かります((オイ 冷蔵庫に入る程度の大きさなのに存在感半端無い備長炭……恐るべし……(( うちだったらすぐに食品に押されて後ろに追いやられそうなのに((エッ そういえば、五十鈴ちゃんってイケメンとかには興味無さそうですね……。どちらかと言うと暗器に興味ありそう(( いいですねぇ反抗期(ウラヤムナ 反抗期と普通の反抗ってどう違うんでしょう^^; 馬というよりラクダに近いんじゃないですかね?ラマの仲間だそうですし。因みに友達の中学からのあだ名が「アルパカ」だそうで、それ繋がりで調べたんじゃないかと^^;(( ミロ兄はともかく直人は過保護じゃないぜ((ドウイウイミダ 残念な主従ですね分かります((オイコラ 「焼き払え!」はナ○シカですもんね^^; 事故って第三者目線だと遠くの出来事としか思えないのに、いざ目にしてみると唖然ものですよね……(´_`;) どうしよう、名前しか分からない((( 父親の方はゲームだと某鍋の人のお陰で穏やかさを取り戻しつつありますよ^^ ただ半ば別人扱いなんですけどね(-_-;) 彼は娘と妻にだけは優しい顔を見せてると信じてる((エ あ、それwikiで見ました!(←wiki厨)女中の鼻削いでまで改宗を迫ったのに、結局教会建てて妻を供養する鬼武将……やはり甘いぜ!((殴 性格も何でも有りですからね^^; お館さばぁと幸村ぁは史実だとほぼ関係を持たなかったそうですしね^^; そしてねねさんは夫より後に無くなってるのに○ASA○Aときたら……(( 二人称わざわざ付けなくても成立しますしね!上を向いて歩くのは別に失恋とかじゃなくてもいいんだぜぇ……(←英訳ネタ) あ、成程(ナットクスナ 私もしょっちゅう母に助けて貰ってます>< 早くバイトしなきゃ……。 熱中すると無言でプレイするしか無い私(((】

2年前 No.260

みこし @mikoshi ★Android=8RocG8wfQ6

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2年前 No.261

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

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2年前 No.262

みこし @mikoshi ★Android=8RocG8wfQ6

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2年前 No.263

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

                    ◆◇◆


 啓治と直人が文芸部の部室に入った頃とほぼ同時刻。成り行きで学校を探索することにした未代、朱華、青年一向――青年だけは乗り気ではなかったが――は、廊下を歩きまわったり階段を上がったりして4階まで来ていた。
 誰もいない廊下は物静かで、逆に何かが物陰から飛び出してくるのではないかというような不安を感じる程であったが、好奇心の強い未代と彼女の様子を苦笑しながら眺めついて行く朱華はそれさえ全く感じていないようで、何かと忙しなく周りを確認している青年を置いて行く勢いでずんずんと進んでいた。

「おい、待てよ……。そんなに早足で進んでったら転ぶだろ、てか俺が置いてかれるから」
「なら俺たちと同じ速さで歩けばいいだろう?未代のことなら俺がしっかりと見ている故、心配は無い」
「いや、そういう意味じゃ……」
「見て二人とも、見たことのない楽器がたくさん並んでいるわ!」
「お前もお前で話を聞け!ったく、ファルかよあいつは……」

 元々体力が無い方なのか、少々疲れた風に後方で声を掛ける青年に、朱華は特に気にした様子も無い表情で振り向き、返答する。一方未代は、偶然通りかかった音楽室の楽器庫の内部を扉の窓から覗き、若干興奮の色を含ませた声音で後ろの二人に呼び掛けてきた。中にある楽器たちはどれも高校の吹奏楽部が使う管楽器や打楽器ばかりで、未代の時代に存在した楽器は一つも見当たらないのだが、形状から察して楽器だと分かったのだろう。
 見知らぬ世界の見知らぬ場所を前にしても一つも怯まず、それどころか好奇心を剥き出しにしてあちこちを動き回る未代や、そんな彼女に注意を入れるでもなく彼女のやりたいようにさせているような朱華。そんな二人に対し、青年は心底呆れた溜息を心の中で深く深く吐いた。
 不用心だとか、馬鹿な奴だとは思ってはいるが、別に嫌悪している訳じゃない。ただ心配なのだ。遠い昔、自分も彼らのようなことをして酷い目に遭ったことを覚えている。それが原因で、今のような情けない境遇に陥っているのだが……。

「……あら?開かないわ。鍵が掛けられているようね……」
「鍵は用心のために掛けるものだからな。中の楽器は大切なものだから、泥棒が入らないようにしているんだろう」
「わざわざガッコーとやらの道具を盗む奴っているのか?つかお前も勝手に入ろうとしてんじゃねえよ」

 楽器をもっと近くで見たいのか、あろうことか未代は楽器庫の扉を開けようとし――当然鍵が掛かっていたため開けられなかったが――、青年はすかさず突っ込みを入れる。しかし彼女は諦めず扉を開けようとしており、鍵穴と思われる部分に自作の札を貼ろうとしだし、青年は無意識的に彼女の傍に瞬間移動をするとその腕を掴んで制止する。
 急に腕を掴まれて不満そうに此方を見てきた未代が口を開く直前、それを遮るようにして青年が一足早く声を上げた。

「札で解錠する必要は無い。それだと証拠が残る心配があるし、どうせなら“形の残らない”手段でするべきだろ」
「札はすぐに回収するわよ?でも、その方法は何なのかしら……?」

 不満そうにしつつも青年の提案に興味を示してきたため、青年は言葉ではなく行動でその答えを示した。鍵穴に手をかざし、一言「アンロック」と呟くと、一瞬かざした手から光が漏れ、直後「ガチャリ」という音が聞こえたのだった。


【またまた遅れてしまいすみません!!><; 前回の二人のターン継続かこの三人のターンに切り替えるか迷ってた&昨日新しく買ったスマホのゲームに夢中になってた(←オイコラ)せいで気が付けば次の日に……orz((( 言い訳のターンはこれ位にして(オイ ちょっとやっつけになっちゃいました……><; そして未代ちゃんが非常識に((( ごめんなさいいい((( でもね、不憫なのはマロー状態だからね((( まぁ、電撃受けても暫く痺れる訳ではないのでご安心を^^; ですよね^^; 千代紙綺麗だし貴重だしね!(ソコカヨ おぉ、だから幼い日の朱華くんと対峙した時に刀を捨てたんですね!(ソコ あ、そういえばあの刀って蓼山家の秘宝と同一のものなんでしょうか……?(イマサラカイ ブルータス、お前もか((誰 カーレースゲームやってましたもんね^^ 朱華さんは最初負け続けで笑われたりするけど、徐々にゲームのようにレベルアップして強くなっていくんでしょうね^^(エ 私は昔マジギレしたら相手の首絞めたり(←主に一つ下の弟)学校の椅子ブン回したり(←主に小学校時代のウザい男子共)してたなぁ……(コエエワ 漫画にしたら何とも言えないオーラ放ってそうだ((エェ もうナンパ以前の問題(( 逆に二人が面白がって許可したらホイホイついて行きそうな危うさも^^; 活躍できるのはゲームの世界だけなんだぜ……(オイ あのリーゼントと特攻服の方々でs(ry 乗ったことあるんですか!?(゜Д゜;)羨ますぃ……。地元にはラクダいないので乗ったことも無ければ馬にも乗ったことが無いというorz あのコブには栄養か水分が蓄えられていて、消費されるにつれて小さくなっていくそうですよ!砂漠で生きていく秘訣ですね^^ だがそのあだ名が定着し過ぎた結果本名も覚えられたことがない先輩がいるそうで……(´Д⊂ )← そもそも彼とまともにやり合える師匠がいるのか((( 青年期から今のような性格になった氷鷹を見た紗輝さんの反応も見たい(エ な、何を拝んでいるんだ……(( リアルに使って周囲から何とも言えない目で見られるみこしさんの姿が見えr((ry 焼畑農業ってやつですかね?うちのお婆ちゃん家でもたまにゴミとかを山にして燃やす光景が見られますよ^^ 小さい頃は火事だと思ってたなぁ……(←遠い目 三国志といったら三国●双と三国志演義くらいしか印象にないなぁ……。というかお父様もなかなかの歴史好きのようで^^; あれをまともに観れる人は普通じゃない(オイ 彼らにはこれからも幸せでいて欲しいです^^ 私もその色前提で妄想してました(( そして顔は綺麗だけど可愛い系で((オイ もう末永く爆発して欲しかった(ドウイウイミダ でも父は好いてないんですよねぇ……。 最初彼女は短気で怒りっぽかったそうで。それで夫の酷い仕打ちに耐えられなくなり宣教師に離婚の相談をした際に諭され、穏やかな人柄を手に入れたとか……。宣教師恐るべし(ソコカイ 実際には見たことありませんが、父親の存在自体は幸村が口にしているようで(既に亡くなっているようですが……)。 でもそれを言ったら「○双だから仕方ない」という要素も有り得る訳で……(エ 例えば半兵衛さんが童顔だとか官兵衛さんが根暗だとか((( レジ打ちとか皿洗いとか献立の盛り付けとかがあって案外大変そうですがね^^; ふふふ、私もド近眼だからサ!(ホコルナ】

2年前 No.264

みこし @mikoshi ★Android=8RocG8wfQ6

「…………わぁ……!」

扉が解錠されたことに少しの間気づけなかった未代は、その瞳をきらきらと輝かせながら青年をじぃっと見つめた。なにも道具を使うことなく鍵を開けたことに驚いているのと、感謝しているのとが入り交じっているのだろう。札をすぐにしまうと青年に向けて言葉の弾丸をぶつける。弾丸とはいってもただの称賛の言葉と質問であったが。

「すごいわ!まさかこんなことができてしまうなんて、あなたは奇術師かなにかかしら!?それにとてもかっこよかった!」
「まあこの手の簡単な術なら使えるし……お前らからしたら珍しいものかもしれないけどな」
「……おのれ……その術で未代を傷つけるのならば俺は夜叉にも修羅にも成り果てよう……!」
「いやまだなにもしてないしお前怖すぎるから」

今にも拳を握りしめてなにかを殴り付けそうになっている朱華はさておき、未代はすでに楽器庫に入っていた。そこには音楽の授業で使うCDや楽器、そして中には民族楽器や吹奏楽部の使っているのであろうトランペットやオーボエなども揃っていた。こちらはロッカーに入れてあり、さすがの未代も見るだけで触ろうとはしなかった。
西洋から渡ってきた楽器が多い中、未代はふと見覚えのあるものを見つけた。恐らく日本古来の雅楽の授業をするときの参考にするものなのだろうが、未代は朱華と青年を手招きしてそれを見せる。

「見て、二人とも!お琴に尺八よ!お琴なら私も少しだけ演奏することができるの!」
「たしかに未代は不器用ではあったが、琴を弾くのだけは上手だったな。明幸と俺によく聞かせてくれていたっけ」
「お前なにげにきついこと言ってね?」
「ふふふ、朱華がなかなか寝付けないときに弾いてあげたりしたわね。そしたら明幸が爆睡しちゃって困ってたわ。懐かしいわね」

青年の指摘を聞くこともなく未代は感傷に浸る。明幸と未代とでなかなか寝ようとしない朱華を寝付かせるために琴を弾いていたのはいい思い出だ。琴はまだ未代が本家にいたときに御付きの者に教えてもらい、そこから独学で弾けるようになった。謡神社に来てからは弾くことのないと思っていた琴だが、偶然にもいいものが謡神社にあったためもらい受けた。明幸の話によると謡神社にある楽器や友禅はすべて二代当主のものらしい。こればかりは二代当主に感謝しなくてはならない。
明幸は武芸ばかりのいわゆる戦馬鹿というやつで、あとの取り柄は家事全般くらいしかなかった。武器の管理はいつも明幸に任せて正解だった。

「……そういえば……あの刀は今、謡神社にあるのかしら……?」
「どうした?」
「ううん、なんでもないわ。独り言よ」

小さな疑問をしまいこんで、未代は朱華に薄い笑みを向けた。


【私も結局迷ってこのモノクロ三人組(頭髪的な意味で←)のターンにしました((( ゲームはなんでも熱中すると時を忘れてしまいますよね……^^; スマホ買ったんですか、いいなぁ……。私は高校生になったら買ってもらうつもりでいるのでそれまで我慢( ̄^ ̄) 未代はこれくらい世間知らずなのがちょうどいいですよ^^ あっ、そうなんですか安心しました! 千代紙みたいな綺麗なものは未代は好きなので大事にしてると思いますよ^^ そういうことです←オイコラ そして謎のフラグを建ててみる(((ヤメロ 私もなのですよ……^^; たぶん朱華はアクションゲームも得意かと……。でも未代のキャラは倒せないというね((( 私は木をプラスチックのバットで殴ったり嫌いな人の名字を遠足の山登りでヤッホーの代わりに叫んだりしてました←オソロシヤ 男子相手に椅子をジャイアントスウィングですか、すごいです!←ノルナ 私は友達に「みこしは絵の具の色全部混ぜたみたいな色のオーラしてる」と言われたことあります^^; あの色って何色っていうんですかね……? 五十鈴ホイホイですよ(( そして待たせた相手に「お許しをいただきました!」と言って不安にさせる←コワッ 隠密なので忍んでいただきたい限りです^^; 目立っちゃ駄目なんだよ五十鈴……(( 旅行で動物園に行ったときに乗りました!あのコブはそういう役割をしてたんですね……初耳です←コノバカチン! いるかもしれないしいないかもしれない((( たぶん、紗輝は変わりすぎている氷鷹さんを見て「お前誰だ」みたいになってるかと^^; 稲刈りが終わったら田んぼをよく燃やしてますよー。たまに炎上しすぎてるのもありますが(( 父は中国史が好きみたいで……。というか父は映画見てる途中で寝てました。おい親父←クチワルスギ あ、やっぱりその色になりますよね!ちょっと幼いとまたこれがもう(( 宣教師最強やん (°Д°;) そうなんですか!そんなシーンあったようなないような←チャントミロヨ それを言っちゃおしめぇy((ry 史実のと見比べて「別人じゃん!」ってなってから双方の画像を見比べて「同一人物なのか……!?」ってなります(( レジ打ちは私も職場体験でやったのですが大変でした>< 私は日々眼鏡がごつくなっていきます←】

2年前 No.265

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

                    ◆◇◆


 今は昔、それはそれは腕の立つ武士ばかりが生まれる怪異討伐の一族の中に、それはそれは風雅と芸術を愛する当主がおったそうな。
 その一族には『謡』という立派な名があり、偉大な初代当主を持つ陰陽の一族を日々守っていた故に、怪異や悪人共を見極める力とそ奴らを討伐するだけの剣術に長けている者が殆どであった。が、『謡』の二代目当主だけは違ったという。
 怪異を知覚する能力こそは備わっておったが武芸は好まず、毎日学問や管弦にふけり、刀を持つことは一度も無かったそうな。それ故、周囲の者は口々に「一族の恥晒し」「名ばかり当主」「きっと他から拾われてきたに違いない」等、心無い陰口を叩いておったそうじゃ。
 しかし当主は穏やかな気立てをしておったから、そんな評判など涼しい顔をして聞き流しとった。じゃが、一人だけ、たった一人だけは、そんな彼も周囲の陰口も嫌った者がおった。当主の双子の姉じゃ。

「お前は何故あんな冷たい言葉を吐かれても平然としてられるんだ。俺はお前の頭ん中が理解出来ない」
「あんな悪口をいちいち気にしているようじゃ、当主としての役目は果たせないよ。それに、陰口を言うということは、彼らはそれを僕に聞かれちゃ不味いと思っているからだろう?僕への恐れがあるということは、僕もそれなりの立場があるということ。そうだろう?」
「それはっ…………そうだが……」

 ――――姉はかつて、自分と弟のどちらが当主に相応しいのか、という一族の勝手な会議を自ら降り、以降は当主へと即位した弟を支える護衛として側に侍っておった。彼女は他の者と同じくらい刀の扱いに優れ、口調も性格も幼き頃より男勝りで活発な気質であった。とはいえ、物静かで思慮深い弟とは対照的に短気で思考も単純であったので、いつも悠々と琴を爪弾きながら聞いている弟との言い争いには毎回白旗を挙げる破目になった。
 姉が当主の座を降りた時、彼女と弟は僅か齢10歳の幼子であった。その幼い頭で弟に役目を譲り渡すに至ったことには、弟以外には口にできないような、一族の娘としては重大な理由があった。
 彼女には人ならざる者の姿が見えなかったのじゃ。『謡』の者たちは、遅くとも10歳になればすぐに能力が開花することが当たり前なのじゃが、彼女はその予兆がいつまで経っても現れず、遂に能力が目覚めることは無かった。これを周りに気付かれては不味い、そう考えたからこそ、人ならざる者を視る能力が既に目覚めていた弟に託したのである。
 じゃが、彼女はやはり悔しかった。一族なら誰でも持っている筈の力を自分だけ持たず、怪異も碌に討伐出来ない自身への情けなさに常々苛立ちを覚えておった。
 そこで手を差し伸べたのが、弟である。

「僕は刀が使えなくて、姉さんは怪異が視えない。その二つの欠点を、僕ら二人で補い合うのはどうだろう?僕が怪異を見つけて、姉さんが僕の傍にいてそいつらを討伐する。そうすれば二人で一人分の活躍が出来るでしょ?」
「……それで成功するとして、俺らは二人なのに、どうして一人になるんだよ?その一人は誰なんだ。怪異を倒した俺か?それとも怪異を見つけたお前か?」
「何を言っているの、姉さん?僕らは――――」

 自身の提案に納得がいっていない顔をした姉に、弟はクスリと一つ微笑むと、「二人で一つの双子じゃないか」と言ったそうな。
 それ以来、二人の姉弟はいつでも行動を共にし、互いの欠点を補い合って怪異を打ち倒し続けたそうじゃ。
 ――――めでたしめでたし。


【謎の似非昔話口調((( 琴を残した二代目さんを妄想してみました。琴を残しておいたんだから自身も音楽とかが好きな方だったに違いない!と思った結果がこれです^^;(( 特に○猫プ○ジェクトはハマります((オイゲーマー 高校入学に向かって頑張って下さい!ゲームとかに課金機能あっても安易に使っちゃ駄目ですぜ……(何 あ、そうですか?あー良かった(オイ 成程!大事なものはなかなか使いたくないですもんね^^ お、おう……(( そう言えば大藤家の本家って何代続いてるんだろう……(イキナリナニ 私はなかなか……(-_-;) 朱華さんは相変わらずの未代コンですね!((( プラスチックバットェ……。きっといい感じの音と凹みを作ったことでしょう……(エ 嗚呼、更に周囲から引かれるみこしさん像が……(殴 ジャイアントスウィングというより男子の頭スレスレで振り下ろす感じです^^; 流石に傷害事件は起こしてないですよ(アタリマエダ く、黒なんじゃないかな……(( 泥濘色とかはどうでしょう?(オイ 付加効果で悪いことは出来ない雰囲気にするんですねわかります((オイ 忍んでない忍者は流石に史実にはいない筈……。若きから老いまでレッツパーリィしてた武将はいますが((( 地元ではちびっこ限定で乗馬体験とかがあるんですがねぇ……。マニアックであまり知られてなさそうな知識(^ω^)← 幽霊師匠(存在感的な意味で)←← 弱虫から一転クールに変貌を遂げた氷鷹を前に唖然としている紗輝さんの顔を思い浮かべた(( ちょっと大き過ぎるキャンプファイアーといったところでしょうか……?(違 中国史は私も興味あります!漢文とか武将たちの活躍とかカッコイイです^^ き、きっと眠かったんですよ!つまらんとか思ってないと思いますよ!多分!(ヒッシスギ 白髪じゃなくて銀髪だと願いたい((( というか道徳心を織り交ぜた説教をしたからこそ騙s……信心深くなったんでしょう!(オイ だが●ビー教、お前は駄目だ(( 彼は「父上さま」みたいな呼び方をしていたそうで^^ まあゲームだから仕方ない((( あの某武将と兜交換したり某武将(酒豪)に槍取られたり鬼嫁に浮気がバレて殺されかけた武将さん(←イイスギ)なんてリーゼントですからね^^; あっちもあっちではっちゃけてる感が……。 この前コンビニで会計が高速の店員さんに出くわして(゚Д゚)となったことがあります(( 計算苦手……><; 私は外斜視だったので特殊加工の超薄型眼鏡掛けてます。だが裸眼だと人の顔が見えない見えない((オイ】

2年前 No.266

みこし @mikoshi ★Android=8RocG8wfQ6

◇◆◇


大藤家は初代が名を残すにふさわしい陰陽師の名門であった。初代当主、為之には一人しか子がおらず、それも彼が姿を消してしまう少し前に産まれたものだからまだ大藤家を継ぐには幼すぎた。そのため、為之は多くの捨て子を養子にして育てた。中には珍しいことに陰陽師としての才能を開花させてしまう者さえ現れた。その子の御付きはたいそう喜び、その子に大藤家を継がせようと言い出していた。
しかし、そうなってくると邪魔なのは為之の実子である一人の少年だった。彼はこのときわずか12歳であった。陰陽師としての才能を開花させた子の御付きは、為之が消えてしまったのを見計らうとその少年を追い出してしまった。大藤家に伝わる宝剣と共に。
宝剣は、為之が直接その少年に受け渡していたものである。いくら欲しくとも御付きの者たちも人間であり奪うことは躊躇われた。そしてなにもできぬ少年を追い出すことで自分たちの身分を上げ、大藤家を根絶させることとしたのだ。
少年はいつも太陽や月を見上げながら地図や書物を読んでいるようなおとなしい子であった。そんな少年は家を追い出され、路頭に迷うこととなった。彼は他人を信じられなくなっていた。自分を可愛がってくれていた人たちも、御付きに従ってしまったのだから。
その少年を偶然見つけたのが謡神社初代当主の子――――後の二代当主になるであろう双子だった。彼らは少年を謡神社に招き入れて、暮らすようにと勧めてきた。彼の両親、初代当主も許可をしたが少年には彼らが信じられなかった。

「どうせまた裏切るに決まっておる」

そう決めつけてならなかった少年にも、双子は気さくに接した。特に弟の方は少年に様々なことを聞いて回った。博識な少年のことを弟はいたく気に入り、たくさんの書物を与えた。それでも理解しようとしない少年は、弟に冷たく言い放った。

「お前もお前の姉も両親も、己が大藤家の血筋であるからこう接するのだろう?そして役に立たねばあの御付きらのようにぽいと捨ててしまうのだ。お前たちの心中など透けているかのようによく見えるわ。そのような愚者共に付き合うているくらいなら死んだ方がましよ」

しかし、弟はきょとんと小首をかしげた。

「僕は大藤家とかなんとかは知らないよ?僕も姉さんもみんなも、君のことが心配で、死んでほしくないからこうしているんだよ」
「………!」

その言葉に、少年はなにも言えなかった。その後、御付きの者たちが治めようとしていた大藤家は、とある忍の一族に一族もろとも皆殺しにされてしまったという。名前に数字のついているその忍の一族は昔から大藤家と対立していた。そのこともあってこのようなことになったのだろう。青年となった少年は、そんな大藤家を持ち前の知謀で再興させ、四人の子供をもうけた。長女には特に青年は甘く、「末の代までこの子のようにあってほしい」という願いを込めて「未代」と名付けた。


【大藤家の話を……と思ったら変な方向にいきました((( 二代の頃の大藤さんはけっこう荒れておりましたということが書きたかっただけです^^; ゲーマーなのは私もですよ……←エッ 私は万年金欠なので課金どころじゃないかと思います^^; 大切なものは丁寧に扱うタイプの未代です(( 大藤家は謡家の代+3くらいですかね……?為之がとにかく長生きしてるので……。 未代コン(大藤未代コンプレックス)ですね!なんとなくわかります←オイ かなりのコンボを出せたのではないかと思いますね←オチツケ 夏場はカブトムシやクワガタが犠牲になったかと……(--;) なるほど、安心しました!しかし男子相手にそこまでできるってすごいです……。私なら叫ぶだけかも←ナニスンネン 黒ですかね……。とにかく堕ちた感じがするのは私だけではないはずです……^^; 史実にはいないでしょう(( 五十鈴は青葉か紅葉に言われたらすごい服装で出ていきそうでもありますが(エ あっ(察し) 小さい頃に乗馬したら馬が暴走して落ちたことはあります^^; 手綱そっちのけでお婆ちゃんに手振ってた私が悪いんですけどね……。とにかくメットしてたので無事でした>< 刀をぽろっと落としていそうな紗輝(( 舜花は普通に気づきそうですがね^^; まあそんな感じです!← 漢文は苦手ですが歴史を学ぶぶんには好きです^^ 父を信じられん今日この頃……。 銀髪ですよね!そうですよね!←オチツケ ●ビー教の被害者……じゃない入信者はシリーズを重ねるごとにあれになっている気がしないでもない(( おお、そうなんですか!まあゲームですからね、仕方ないね(( ああ……あのガチでゲンコな彼ですね……^^; 店員さんはプロですからね……(゜ロ゜) 驚きの速さ←ヤメロ 薄型ですか!私も裸眼で人間違えることはよくあります><】

2年前 No.267

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★WiiU=I39OTXnMCF

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2年前 No.268

みこし @mikoshi ★Android=umDTOIDr8i

◇◆◇


文芸部の部室を出たあと、啓治は何も言わずにすたすたと歩き出した。クラスの男子生徒の中ではなかなか長身に入る啓治と、平均身長の直人では歩幅も違うのだろうか。直人は少し小走りになりながらも啓治のことを追いかけた。

「ね、ねえ……次はどこに向かうの?」

気になったのでそんな風に質問してみたものの、啓治は「ついてくるだけでいいからさ」と言うだけで答えらしい答えはくれなかった。階段を上るときも沈黙は続き、どことなく直人は息苦しさを感じる。会話が進まないのはこれほどまでに辛いのか。
すると、僅かにだが上の方からピアノの音が聞こえてきた。ちゃんとした曲を奏でているわけではなく、やみくもに鍵盤を叩いているようでもあった。ピアノ――――といったら四階の音楽室か。音楽準備室と繋がっていて、吹奏楽部の部室にもなっている。

「なんか聞こえねぇ……?」
「うん……それは僕も思った……」
「幽霊だったりしてな。ほら、この高校にも七不思議とかあるじゃん?」
「いややめてよ!僕そういう類いの話はあんまし得意じゃないんだから!」

とにもかくにも、会話を弾ませてくれたピアノの音には感謝しなくてはならない。そんなことを考えていた直人だったのだが、啓治が"そこ"でぴたりと止まったことになぜか不安を覚えた。なぜ……なぜここで彼は止まったのだろうか。

「……ここって……」
「見りゃわかるだろ。俺たちの……教室だ」

いつも賑々しい1年B組の教室は、ひどく静かだった。


【遅れてしまい申し訳ございません>< 昨日、さあ送信しようというところでなぜかインターネットが繋がらなくなり、今日見てみたら戻っていたという次第です……!いったいうちのGoogleになにがあったのでしょうか……? まあね、悪は滅びるからね((( お分かりいただけただろうか……?とりあえず忍者ハット○君じゃないことはたしかです←エッ 私も自分で言っといてこんがらがっているのですが、明幸は20〜23辺りと考えてもらえればと……^^; 私もついついゲームはやりすぎちゃいます^^;他のクラスメートはみんなお金あるのに……!と謎の苛立ちにさいなまれます(( おのれ課金……!←ノルナ きっと朱華が「そろそろ使えばいいんじゃないか?」と聞くんでしょう……^^;さっすが未代コン←オイコラ 為之が長生きしすぎただけです!他の人はみんな普通に生きてました!←必死 お婆ちゃんに「嫌いな人の名前をいっぱい言ってるとすっきりするよ」と言われていたものですから^^; セクハラ!?うちの弟は私のぬいぐるみを勝手にいじるくらいでした……。しかしそれでも私はプラスチックバットで「木っ端微塵にしてやる!」とか激怒してました←コエェヨ まあ仕方ないですよね……(( 世界はこんなに広いのね……←ナニキャラダ 五十鈴はきっと目立ってないと信じてる(( うおぅ……^^; もうさすがとしか言えません……(´Д`) エン様が選んでくれなかったら五十鈴はどっかの軍隊の人みたいになってる気がします^^; しかもそれをビデオで撮ってるお婆ちゃんというね←オイ ヘルメットには感謝してますm(__)m 古文強かったんですか!羨ましいです>< 信じて……いいのか……?←ダカラナニキャラ お、おう……まあそれも個性ということで^^; 扉開けちゃったらああなってしまうんでしょう……(( それは禁句ですぜ姉御!←コラ ついに眼鏡キャラ出ちゃいましたからね^^; プロならではのスキルですね……(゜ロ゜; よかった仲間いた! 私なんて頑張って見ようとすると目が死ぬ&悪役顔になっちゃうという……((】

2年前 No.269

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

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2年前 No.270

みこし @mikoshi ★Android=ggp85sZaUq

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2年前 No.271

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★WiiU=I39OTXnMCF

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2年前 No.272

みこし @mikoshi ★Android=ggp85sZaUq

◇◆◇


――――翌日、いつまで経っても担任は来る気配がなかった。初めこそ静かにしていたクラスメートたちも時間が過ぎるにつれて思い思いにしゃべったり移動したりし始めた。小竹だけはおろおろとした様子で注意をしていたが、そんなものは誰も耳にしていないようだった。小竹はしゅんとした面持ちで、しかし真っ直ぐに前を向いて座っている。そんな彼女を見ていると少し罪悪感が湧いた気がした。そのときの俺はそんなことを考えてはいなかったけど。
しばらくして、副担任がどこか苦虫を噛み潰したような表情で教壇へと立った。いつもの明るさはなく、そのことからなにかあったのかとクラスメートたちに疑問を持たせた。副担任はちらりと俺の方を見てから口を開いた。

「……小川先生は、今日は体調が優れないらしい。というわけで、今日のホームルームは俺が仕切ることになった。まずは健康観察から……」

――――やっぱりか。
そう思いはしたものの、不思議と小竹に抱いたような罪悪感は感じなかった。あのとき、担任の机に向かっていき、胸ぐらを掴み怒鳴り付けたことのなにが悪いのか。ああいう大人が俺は大嫌いだった。気づいたときには担任はグスグスと泣き出してしまっていた。大の大人が情けない。副担任の追求も聞かずに俺はそのあと職員室を飛び出した。それっきりだ。あの様子じゃ担任は明日は学校に来ることができないだろう。いい気味だ、と思った。


そう思ったのは、そのときだけ。


この日を境に、このクラスがまさかあんな風に変わっていってしまうなんて、このときの俺は想像もしていなかった。


【どうしよう短い!←ノッケカラドウシタ 色々とすっ飛ばしてしまい申し訳ございません>< 私にとっちゃ運動会なんてゴミよ、ゴミ←イウナ うちの中学はどしゃ降りでもやりましたねぇ……(--;) 雨に濡れてリレー走ったのはいい思い出です^^; 学校が休みになることを期待する生徒を嘲笑うかの如く避けていきますよね(( おかげで湿気ばかりが高いぜ……((( なんとか正常に戻りつつはあります!ひたすらアンテナの方に向けるという作戦ですが←オイ あー、わかりますそれ!ゲスなら貫き通そうぜ(エ 小さい頃に押し入れに隠れてたりしたなぁ……←オイコラ そしてなぜかうちにおもちゃのビッグ手裏剣があるというね^^; たしかバザーかなにかで買ったんだっけな……。ちなみに五十鈴の名前は川からきてます!近畿地方に詳しい方ならわかるかもしれないし普通にわかるかもしれない←ドウイウコトダ はっきりと言いましたなぁ←ナニサマダ 就職系の学校はなかなか私に向いてないものばかりで……><; きっと前世では色々とやらかしてたんでしょう……←遠い目 う……うおぅ……それはそれはお強い心を持たねば相手できなかったでしょうね……^^; 私は躊躇いなく殴ります←エッ 高3なら兄さんじゃないすか←ソコカヨ うちの小5の弟でよければどうぞどうぞ(( 骨折はしませんでした!しかし顔面は緋色に染められた(( これ以来なぜか祖母にことあるごとに「ブラッディエンジェル」と呼ばれるようになりました^^; エンジェルはともかくブラッディって……(´Д`) 見た瞬間に「いや折れるべ」と思った私はどうなっちまうんでしょうか((gkbr 大人になればきっと幼い頃の過ちに気づく……はず(( 双方好きな方にとっては迷惑ですもんね……>< 私もよく流されます←ホコルナ 眼鏡をはずすとさらにヤバいらしいです^^; 私の場合細い上につり目で眼光が堅気のものとは思えないらしいのでそれが目付きの悪さの原因なのではないかと((】

2年前 No.273

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

                    ◆◇◆


 俺が担任を怒鳴りつけた日の前日、いつも通りの放課後に普通に家に帰っていつも通り母親面をしているあいつの顔を拝まなければいけない破目になってから、自室でスマホを弄っていた時だった。
 画面に着信のマークが映り、同時に着信音が部屋中に響く。こんな時に誰だろう、と思いつつその電話の主の名を見て……目を見開いた。


“直人”


 本当に驚いたよ。まさかお前が自分からこっちに電話を掛けてくるなんて思わなかったし。勿論すぐに通話ボタン――スマホだからボタンなんて無いけど――を押したさ。繋がった時、俺の声ちょっと上がってなかった?…………あ、そんなに上がってなかった?ならいいけど……。

「……直人?どうしたんだよ、つか久し振りだな……」
『……久し振り。あの、さ………………ごめん』
「いきなりどうした?…………いや、本当は分かってる。あの時のことだろ?あれは俺もずっと引っ掛かってて……」
『…………うん。それは、そのこと。でも、僕は君に言いたいことがあって、ね」
「言いたいこと?」

 久し振りに聞いた直人の声は、何処か沈んでいるように感じた。俺は直人がずっとあの時のことを抱え込んでいただなんて、その頃は考えていなかったけど、代わりにあの時の罪悪感が湧き起こってきて、とにかく喋るだけでやっとだった。お前には分からなかったと思うけど。

『あのね――――――髪、染めるなんてことはしないで欲しいんだ』
「……は?」
『だって、君、中学の頃からずっと勘違いされてたんでしょ?高校に入学してからは何故か染めてるって嘘言ってたし……。それじゃあこれからもうるさく言われちゃうじゃん』
「そりゃあ…………仕方ねえだろ。本当のことを言っても信じて貰えないなら、相手が期待している答えを嘘でも出してやるだけでいいんだ。後悔なんてしてないよ」

 やっぱり心配されていた。幼い頃からお人好しの気があった直人だからか、登校拒否をしていても友達のことは放っておけなかったんだろうな。
 この時の俺は平気そうに振る舞っていたけど、本当は直人と同じように気にしていたんだ。顔立ちも体格も何もかも、殆どが父譲りだった俺には、顔も声も全く覚えていない実の母親と同じ部分は、俺の性格の一部と、この明るい茶髪だけだった。彼女は外国人だったそうだが、何処からどう見ても日本人らしい顔立ちの俺にはどうにも似付かない色で、どうしてこんな色をしているんだろうと、いつも悩んでいた。
 でも、こんな髪の色を初めて好いてくれたのは、直人だった。今までもこれを好きだって言ってくれるのは、直人だけ。だからだろうか、時々皆と同じような黒髪に染めようかとも悩んでいる俺の心を引き止めてくれる言葉を、その時に掛けてくれた。
 …………だから、俺は直人の言うことに従うことにした。

「…………でも、お前が言うなら染めねえよ。染め直せなんて言われてもしねえ」
「本当?……約束だよ。破ったら針千本ね」
「ペナルティ古すぎだろ。まぁ、そうだな。そん時にゃいくらでも呑んでやるよ」

 そんな、少しだけ暖かくなるような短い会話を終えた後、通話は終了した。


                    ◆◇◆


「――――――あーあ…………くだらない。本っ当にくだらないよ。何で俺らが大人の言うことなんか聞かなきゃなんないの?大人なんかの身勝手な束縛なんてこっちから願い下げだよ。これからは俺ら生徒の思う通りに、自由に行動させて貰う。君たちだってそうしたいでしょ?――――はい、これで決定。それじゃ、残念だけどそういうことだから――――――――自分の都合なんかで物事進めてんじゃねえぞ、クソ教師」

 入学式から何週間経っていたっけ。あの時、俺は性懲りも無く教壇に立った担任にそう言い放っていた。その時の状況はよく覚えていない。本当に無意識で言っていたんだから。
 ただ――――――――俺のことを気に掛けてくれて、ずっと暖かい気持ちを込めた言葉をかけてくれた直人のことを蔑ろにしたそいつのことが、たまらなく許せなかったんだ。


【何だこの意味不明展開は((( 書いておきながら此方こそこんがらがるような話を投稿してしまい申し訳ありません><; うちの学校は暑い時期にやってたので、暑さと運動が苦手な私にとっても運動会の練習はキツいものでしたが……^^; 本番は悪くありませんでしたよ^^ 自分のチームがいつも勝ってたので((オイコラ どしゃ降りでもやったんですか!?それは凄い……^^;(エ それな(( そして最近夏休みに入ってから台風が此方の地方に上陸し掛けたっていうね(( アンテナって偉大ー(ドウイウイミダ そのまま直ってくれるとありがたいですねー>< 私はそう思わないなぁ……(エ まあ最後までゲス突き通したキャラは見たことありますが、悲しい過去が後半で判明するキャラは救われて欲しいです(ツマリナンダ あー、私もかくれんぼで隠れたことが何度かあります!(オイ でも身長伸びた今では入らなくなったなぁ……(アタリマエダ デカいおもちゃは質がどうであれ子どもの夢ですからね!(オイ 川の名前だったんですか!うちは九州人だから知らないなぁ……(遠い目← 私も商業とかより進路が広い普通科を取りました。就職系は文系無いので……(ソレカイ お、おう……。こ、心を強く持って下さい!(何 最初抵抗しても結局言うこと聞いてる末っ子には感心します……。弟め……いつか○されても知らんぞ……((オイコラ みこしさん中学生でしたもんね(( い、いえいえ!他人の家族を勝手に貰うなんておこがましい!((オイ い、痛々しい……(´Д`) ブラッディエンジェルと聞いて某銀髪の斬滅武将さんを思い出してしまった((( というかそちらのお婆ちゃんからサブカルっぽいオーラを感じる……((エェ 確かに三本だと人によっては簡単に折r(ry 根っこから変わってる人はどうすればいいんでしょう……(コラ ああいう争いは誰にとっても迷惑ですよね……。「ゲームなんだから仕方ない」で流せばいいのに><; おぉ同士よ!(ノルナ 所謂目力半端ない人ですね((イウナアァ 眼鏡外した場合何も見えないから自然となっちゃうんでしょうね……><; ところで薄目になると目のピントが合うと聞くんですが、本当にそうなんでしょうかね?(エ 試してみたけど全然変わらなくて……((】

2年前 No.274

みこし @mikoshi ★Android=ggp85sZaUq

◇◆◇


啓治の話は一通り終わったらしく、再び沈黙が訪れた。自分の知らない間に、そんなことが起こっていたなんて。直人は驚きを隠すことができなかったのだろう、彼の顔を一瞥した啓治はどこか悲しそうな表情をしていた。それはどのような思惑を抱えてのものだったのか――――そのことがわかるのはこの場では啓治だけだろう。

「じゃあ……つまり君は……」
「お前が責任を感じるようなことじゃないぜ。これは俺が俺自身で決めてやったことだし、お前にはなんの責任もねぇんだ」

僕のために、と言おうとした直人を啓治が遮った。笑顔を浮かべてはいるが啓治のそれは乾いていて虚空に溶けてしまいそうな、そんな笑みだった。
啓治の話したことは本当のことだろう。彼の話しているときの表情には嘘がなかった。人によっては見方も変わってしまうかもしれないが、少なくとも直人にはそう見えたのだ。このまま啓治の話を聞いただけで他人事のように済ませてはいけない。"言うべきこと"を言わなくてはならない。ここで逃げてしまったら今までと同じだ――――そう、直人の心の中に声が響いていた。ここでなにかをすることで、大きなことが起こるわけではないかもしれないけれど、それでも自分の中の小さな部分を変えることはできる気がする。直人は意を決したように再度啓治に向き直った。

「……あのさ」
「どうした?なんか言いたいことでもあんの?」

先ほどまでのことを話していたにも関わらず、啓治は平静そのものといった様子で直人に視線を向けた。彼が無理をしているのか、はたまた本当に平気なのかはわからない。しかし直人はそんなことなど気にも留めなかった。それ以上に、大切なことがあるから。


「僕は――――」


【うわああ中途半端なところで切ってしまい申し訳ありません!このまま進めていたら私の想像で事が進んでしまうかと思い……><; 私もあまり運動は好きではないので早く終わってほしい限りです←オイオイ 今年は私のチーム(白軍です)は勝ち目がなさそうで……^^; みんなもう諦め状態(( 最後のリレーでどばっと降ってきたので……。ずぶ濡れで走ったのはいい思い出……←ウソダロ 直ってくれることを切に願いつつ生活をしています^^; たしかに悲しい過去を持つ悪役にはうるっときます!そして幸せエンドにしようと努力する私の図((( 私は未だにちっこいので狭い隙間とかにも入れますかねー←ジマンカ ビニール素材のものだったんですけど、サンドバッグにされて割れちゃったというね(( 九州ですか!私は東北住みなので憧れている部分があります^^ いいなあ雪降らなくて……(( 母の実家が関西なのでよく遊びに行ってます! 私も文系に進みたいので進学するしかなくて……(-_-;) マイハートイズガラスですから……←ヨワッ 末っ子強い……!うちのはそうなる前に逃げますからねぇ……。弱いぞ弟よ(( ちょっと前は「お兄ちゃんが欲しい!」ってよく言ってました^^; そのたびに母から「あんたの兄っていったらかなり不安定かもしれないよ!?」と謎のツッコミを入れられてきました(( そっちじゃないっすよ!私の場合は見た目ですよ!←必死 そのときちょうど白系統の服を着ていたものだからなおさら……>< たぶん祖母につけられたあだ名は数えきれない(( 私の友人には枝バキバキ折ってる子います^^; それはもう仕方ない←エッ そんな中でコラボ絵描いてる方を見かけたりすると嬉しくなるのは私だけでしょうか……? メンタルはプリンですもの!←コラッ 眼鏡を外すと凶悪なツラになります(( 私もやってみましたがいまいち変わりませんでした……。やっぱり眼鏡をかけてるときがいちばん見やすいです←ケッキョクソレカ】

2年前 No.275

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

「――僕は、この休日が終わったらまた学校に行こうと思う。せっかく正門も通れるようになったんだし、さ」
「………………正気か?」

 直人の、やけに真っ直ぐで何かを決意したようなその言葉に、啓治はその気持ちを確かめるかのような口調で問うた。声は冷静そのものだったが、顔は本気で驚いていた。
 対する直人の表情は、何の陰りも迷いも無い真っ直ぐそのもの、といった風な目をしたものだ。先程まであった、相手に対する戸惑いや緊張は感じられず、今啓治の目の前にいるのは、かつての聡明で皆の先頭に立っていた頃の直人だった。
 その真っ直ぐな瞳のままで、直人は答える。

「正気だし、本気だよ。元々また学校に通いたいと願っていたし、毎日そのことで神社にお参りしてたしね。君には、そんなに今の僕が意外?」
「いや、だって……休日が終わってからって、つまり明日だろ?今日学校に入れたからって、そんな早くから登校出来るのかよ?それに、小竹やあいつらにはどう言い訳するつもり――――」
「それなら大丈夫。早過ぎるかもしれないけど、もう決心は付いてる。僕でも驚くくらいにね…………それと、言い訳なんてしないよ、ちゃんと謝る。相手が言うなら土下座だってするよ」
「…………なんだ、もう“治った”んだな――――って、土下座はすんなよ?それだけは俺が許さねえ」

 既に以前の面影が綺麗さっぱり無くなってしまっている雰囲気の直人を前に、啓治はふっと眉尻を下げて微笑を浮かべ、安心した風に呟く。しかし彼の「土下座だってする」という言葉には真っ先に止めに掛かった。直人はそんな彼に若干可笑しそうに笑うと、「じゃあ、それはしないようにするよ」と言った。
 そして、笑顔を浮かべたまま少し真剣味を帯びた瞳で啓治を見据える。

「それからね――――――僕の友達……いや、親友だって誇りを以て口にしてもいいからね?」
「……え――?」

 予想だにしないことを言われ、啓治は思わず目を丸くして彼を見た。彼は続ける。

「だって、僕らは幼馴染で、特に仲がいい関係の4人のうちの2人でしょ?ずっと前に僕のことをずっと気に掛けてくれてたのも君だし……。こうして、僕が逃げない勇気を持てるようになったのも、君のお陰だもの」
「…………」
「もっと自信を持ってもいいんだよ。そうじゃなきゃ、自分に向き直ることも出来ないし。この教室も、クラスも、僕らでゆっくりにでも元に戻していこう?だから―――――また宜しくね、啓治くん」

 驚きのあまり何も言えない啓治に、直人は、啓治が心の何処かで願っていた言葉ばかりを並べて話してくれた。そして、また以前の呼び名で啓治を呼ぶと、にこりとして右手を差し出してきた。
 ――するとどうだろう、今まで平静を保っていた筈の啓治は急に俯き、小刻みに肩を震わせ始める。泣いているのだろうか、はたまた真剣過ぎる自分を笑っているのだろうか、と直人が若干困っていると、彼は顔を上げ、ますます直人を驚かせた。

「――――やっぱ、直人は直人だわ」

 満面の笑顔なのに幾筋の涙を流しながら、啓治はそう言うと、力強く直人の右手を自分の右手で握り返した――――。


                    ◆◇◆


 ――――そして、一時間が経とうとしている頃に時間は飛び、謡神社。

「…………ムニャムニャ…………スピー……スピー…………」
「…………スゥ…………」
「……おい、風邪引くぞ。起きろって」
「……グゥ……うふふ〜、もう食べられないよぉ……」
「……起きろってば、ファル。そこのガキも」

 色々あってから母屋に帰ってきた青年は、今の中心で無防備にも二人仲良く並んで爆睡し切っているファルディアとアゼルを前に呆れ顔で声を掛けていた。しかし、二人が起きる気配は無い。
 暫く彼女らを見つめた後、諦めたのか青年は面倒臭そうに顔をしかめ片手で自らの髪をガシガシと掻くと、羽織っていた黒色の多少上質そうな裾の長い上着を脱ぎ、二人の上にかけ、窓の障子を開け、裏庭に誰もいないことを確認すると、そこから外へと出て行った。
 数秒後に目が潰れそうな程眩しい閃光が外から漏れた直後、いい夢を見ているのかにやにやと顔を緩ませているファルディアが徐に寝返りを打ち、ふと目を覚ますと、先程かけられた上着に気付く。

「…………はれ?」

 いつ誰が何故これを被せたのだろう?と言いたげなきょとん顔でそれを見つめた後、それを持ち上げ、何故か匂いを嗅ぐ。

「――――これ、ミロにぃの匂いがする……」

 寝ぼけ眼のままそう呟くと、ふにゃりと幸せそうな表情を浮かべると、再び畳の上に仰向けになった。


【遅れちゃってすみませんでしたあああああ(ズザーッッ 最近父親の目が厳しくなりまして、PCとスマホを立て続けにしてたらスマホの契約切るとか言われて……><; スマホの前にリレーの続き書けって話ですよねごめんなさい((( いやいや、もう想像で書き進めちゃっても宜しかったのに……>< 私だってほぼ妄想と願望で書いてますから((オイ 最後のなんか本当に書きたかっただけっていう(( 母屋に帰る前に何があったかはご想像にお任せします……orz み、皆本気出そうぜ!運動会は総体じゃないんだよ、頑張ることに価値があるんだよ!(ヒッシカ 私だったらずぶ濡れは嫌ですね……。着替えに困るもの((ソコカイ 救われない最期を遂げた悪役はファンが大抵「○○を救い隊」を結成して救おうとするっていう(エ みこしさん背が低いんですねー(・ω・`) というか猫みたいに隙間に入らないでください死んでしまいます(( な、何故にサンドバッグ(( ビニール製と言えば、こないだの夏祭りで中三の末っ子が当ててきた某モンスター時計のビニール製ビッグバットなんて持って帰ってきたその日に穴が空いたっていうね(( いえいえ、九州でも雪降る時は降りますよー^^; 昔ほどは多く降らなくなりましたが、高校生になってからは末端冷え性の私には辛いだけの天気と気温になっちゃいましたが(( 私は逆に北国に憧れますねー。高原の牧場とか北海道のマリモとか(エ? 遠出ができるお金があって羨ましい限りです((( うちの高校は公立なのに芸術系の学科もあって飽きませんでしたねぇ……。でも偏差値が中間っていう((( でもそれが普通かもしれない((エ 某リアルチートさんはマジ○チな精神力だったので……(( 逃げられるだけマシですよ……。うちなんて逃げても何処までも追いかけてきますから……(遠い目 不安定な兄って何だ(( 私も姉しかいないので昔は兄に憧れてましたねぇ>< 分かってますよ!^^; あんな不安定なツンギレが現実にいてたまるか((( お婆ちゃんのネーミングセンスェ……。 義務教育世代だとそういう子いるわー(エ 私もコラボ絵好きですよ^^ 同じモデルの武将同士が対峙した漫画とかも面白くて好きです^^ 絹ごしよりも脆いじゃないですかーやだー((殴 最近眼鏡を作った弟は裸眼の方が見やすいって言ってましたが……やはり慣れでしょうね^^;(】

2年前 No.276

みこし @mikoshi ★Android=ggp85sZaUq

◇◆◇


――――出来損ない。


最後に両親と交わした言葉はそれだった。えらく蔑んだ目で彼らはまだ年端もゆかぬ少女を睨み付け、すぐにその場を立ち去っていってしまった。残された少女はぽつんとそこに立ち尽くしたまま泣くこともなく怒ることもなくただ黙りこくっている。手には鈍い輝きを放つクナイが握り締められており、そこには血の一滴もついてはいなかった。
少女は人を殺めることができなかった。生来殺生が嫌いで、その上すぐに止めをさすこともできずいっそう苦しませながらの殺め方になってしまっていた。この一族は完全実力主義である。力のない者は置いていかれ、実力のある者は優遇された。少女がこんな世界の中でのし上がっていくことなど難しく、いつもおいてけぼりを食らっていた。なにせこの一族は隠密だ。生き物を殺めずしてなにになる。少女の両親は彼女のことを"出来損ない"だの"一族の恥さらし"だのと罵った。同年代の隠密も少女を嘲り笑ったが、少女は怒りを見せることなくたいてい一人で家の畑を耕したり花に水をやったりしていた。滅多に軽口を叩かず、ふざけることなく、生真面目に過ごす少女はそれでよかったのだ。どうせこんな一族、時代が進めば自然と消えてしまうだろうと悟っていた。それが何年後になるかはわからなかったが。

「あんた、もうすぐ成人でしょ?儀は受けるんだよね?」

ある日、同年代の隠密の少年が少女にそう話しかけた。彼はあまり人見知りをしない性格だったからか少女に世間話をするようなノリで声をかけた。少女はその言葉を聞いた瞬間、みるみる青ざめてその場から駆け出した。
儀とは、この一族の特別な風習のようなものだ。この隠密の一族は12歳を成人の年としており、12歳になった子供は下界に行き人を殺めてこなくてはならない。証拠に殺めた者の首も持ってこなくてはならない。これは初代からの習わしだった。これが為せねば隠密として認められず、特別な事情がない限り必ず果たさねばならないことであった。この儀ができなければ一生罵られ、後ろ指をさされて生きて行かなければならなくなる。少女は家に駆け込むと両親に頼んだ。私は儀を受けるのが怖い、お願いだから長に自分は儀を受けられないと伝えてほしい……と。これを聞いた両親が許すわけもなく、少女はさんざん罵られて殴られてから、この言葉を吐き捨てられたのだ。


出来損ない、と。


少女は夜になっても家に入れてもらえなかった。雨が降っても、扉は開かれることがない。少女は泣きながら扉を叩いたが、いっこうに返事はなかった。少女は涙を拭いながら獣道をただただ歩き、気がついたら住宅街にまでたどり着いていた。この時間帯は人通りが少なく、少女を見つけられる者はいなかった。少女は近くにあった神社に目をやる。寂れてはいたが、しっかりと鳥居のある神社。奥の母屋から漏れるかすかな明かり。月明かりに照らされた鳥居にはこう記してあった。『謡神社』と。
謡、謡、謡。少女はその名に覚えがあった。その昔、陰陽師の一族を守護していたという一族。彼らの守る大藤家は少女の一族と対立していた。そしてある時代に、彼らはその一族を人里から追放したのだ。いつになく憎いと思った。少女はクナイを構える。唇を噛み締めるあまり、血が流れた。しかしそんなことは関係無い。認めてもらうために。一線を越えることだって辞してはならない。少女の目はまさに隠密のそれであった。少女は覚悟を決め、境内に足を踏み入れた――――。


◇◆◇


「うぁ?」

五十鈴は机に突っ伏して寝ていたらしくはっとして顔をあげる。ぐわんぐわんと頭痛がしたが、彼女は構わずに立ち上がると袴の裾についた埃を払った。壁にかかった時計は夕方であることを示している。五十鈴はパタパタと台所に向かう。

「……大丈夫、たかが夢。もうあの一族は滅びたもの……」

うわ言のように呟きながら、五十鈴は歩く速度を速めた。


【こちらこそ遅れてしまい申し訳ございません>< 昨日から風邪気味でなかなかインターネットをする暇がありませんでした……。 そして謎の五十鈴ターンでございます((( まさかの夢落ちっていう手抜き極まりないやつね←オイ レーリンさんの想像に合わなかったら申し訳ないなーと思い躊躇ってしまいました……><; 私って予測不能な展開にしちゃうこと多いみたいですから……(( 本番はみんなやる気出して頑張っていたのでよしとしましょう!頑張りましたよ私も!主に応援歌作り←チャントセイヤ 私はもうやけくそになります^^;濡れてなんぼでしたねぇ……←遠い目 それなー(( 私も作ります、だって救いたいもの!←オチツケ 未だに小学生に間違われます(´Д`) 狭いところに隠るのは昔からの癖です(( ストレスたまってたんです……^^; ビニール製のものは破れやすいですよね……><; 日本海側は雪降りますもんね!冷え性なんですか、なら冬は大変そうですね……(>_<) うちの近くには田んぼと畑しかありません←イナカメ! いい男も不細工もみんな都会に出るか畑耕してるかですね!田植えしてるのもたまにいますよ(( 芸術系あったんですか!いいなぁ……。 精神力強くしたい←ドウシタ 追いかけてくるんですか!?旗から見たら微笑ましく見えるかホラーになるかのどちからっすね……(( 私こう見えて小学生のとき色々とやらかしてますから←ホコルナ きっと兄がいたらもっとひどくなるんでしょう……^^; お姉さんいるんですか!羨ましいです! ああいう方が現実にいたら大変そうです^^; この前なんて私、なぜか知りませんが祖母に「トウモロコシ」って言われました←ナゼダ しかも折るときにその子いちいち罵詈雑言を吐くのですよ……(-_-;) こっちは気まずいよ!(( 外の人繋がりも好きですよ^^ 主従が入れ替わるのも……←ソコラニシトケ 脆いよ脆いよー(( 慣れると使いやすいんですがね……^^; 私はもう眼鏡なしじゃ生きてけません←】

2年前 No.277

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

 暫くして、ファルディアはアゼルと共に居間のちゃぶ台の前で何やら絵を描いていた。ファルディアは眠っている間にいつの間にか掛けられていた例の上着を肩に掛けている。

「…………よし、出来たー!はてさてアゼルくん、これは一体何でしょー?」
「う〜ん……。茶色いマロちん……さん?」
「ブッブー!これはグリフォンって言うんだよ!ほら、頭部と前足がちゃんと鷲でしょ?」
「え?あ、ほんとだぁ」

 どうやら手描きの絵で何を描いたかを当て合うクイズをしているらしく、現在ファルディアが出題側となってアゼルがそれを当てる側に回っているようだ。ファルディアの描いた絵は神話に存在する魔物・グリフォンのようだが、その画風は子どもの落書きに近い出来で、大人に見せてもそれがそうだと気付くには時間が掛かるだろう。

「ねえねえお姉さん、グリフォンって、何処かで財宝を守ってるんだよね?お兄ちゃんの部屋にあった図鑑で見たよ!それで、その財宝って、どんなのだろうねえ?」
「ん〜?そーなんだ、それは知らなかったなぁ。でも、財宝って言うくらいだから、きっと豪華なお宝なんだよ!一度見てみたいなぁ〜」
「でも……そしたら、グリフォンに怒られちゃうね」
「あっ、そっか!ちくしょ〜、残念〜」

 アゼルの純粋な指摘によりファルディアが大袈裟に悔しげな表情をしたところで、台所から何やら美味しそうな匂いがし始める。

「ところで、お姉さんはどうしてグリフォンを知ってるの?」
「グリフォン?それはねぇ、ミロにぃが――――――ムムッ!?この匂いは……台所からだっ!!」
「あっ!?お姉さん待ってよー!ミロにぃって誰〜?!」

 アゼルからの問いに答えようとしたところで、台所からの匂いを嗅ぎつけたファルディアは『ギュピーン!』といった効果音が似合いそうな勢いで台所の方を向き、瞳を輝かせながら台所へと突っ走っていってしまった。アゼルも慌ててそれに続く。
 台所で料理をしていたのは――――。


【また遅れてしまったああああΣ(○A○;;) も、もう日を空けてもいいかな……((アカン みこしさん風邪気味だったんですか><; 今は大丈夫であることを願いつつ、お大事に>< 此方こそ日を空けたり今回みたいに短めになっちゃったりして申し訳ありません!(土下座 五十鈴ちゃん……苦労したのね……(´;ω;`) 今では自分に相応しいご主人様に出会えて良かったね!常識が狂っちゃってるけど……((( 因みに未代ちゃんと朱華さんが帰って来てから何処にいるか想像も付かなかったので登場させてません(( もしかしたら五十鈴ちゃんが台所に立っている可能性も……(ガタガタ((アアア 応援歌の替え歌拝見しましたよ!原曲の歌詞に劣らない格好良い歌詞で脱帽です……!みこしさんにこんな才能があったとは……。 常に眼鏡掛けてる私にはきつい……かな(- -;) 雨って眼鏡にくっつくと視界がおかしくなるから嫌いだ……(オイ 私なんて大人に間違えられたんだぜ……(遠い目← 前世はもしかして:猫((( 八つ当たりいくない((オマエガイウナ これだから安物は……((オイコラ 私の地方は日本海じゃない……筈……あれ?((( 毎年爪が青紫色になって霜焼けで足の指が膨れて……もう冬ほど踏んだり蹴ったりな季節は無いですorz もふもふはあったかいけどね……(ン? 代わりに土地はあるんだろ?ん?((殴 すみません調子乗りました(( やはり若者は上京したりしますよねぇ……。私は遠出には憧れますけど今の環境で満足してたり^^ 田植えは実習で一度やったことがあるんですが、ものっそい大変でした……><; 農家恐るべし……(エ 芸術系のための棟もあったりして、普通科の人間は普段入る機会が無かったので悔しかったですね……。中学の頃(吹部)は一度来たことがあるので入ったことあるんですけど^^; つ、強く生きて下さい!((オマ 恐ろしくもなければ微笑ましくもなくて、皆が認めるほど鬱陶しいんですよ……。今夜も末っ子相手に騒いでて母に怒られてました。ああいうテンションの時はとてつもなく五月蠅いのが問題です……。 あ、嗚呼……(オイ 小さい頃は思い出せませんが、今じゃ殆ど話しませんからねぇ……。話すことと言ったら此方の言葉に冷たい突っ込み入れるか行動に文句言ってくるかのどちらかですから(エェ きっと社交性低いでしょう……(( そんな人にこそ温厚な人が必要だ!(何 な、何故だ^^; 髪型か何かに問題があったとか……無いか((( もしかして:ストレス発散((ウゼェ 性格が真逆でお互い困惑したり逆に意気投合したり――――微笑ましいですよねっ^^( 例えば○ASA○Aの三成と○双の太閤コンビとか^^;(エ やばいよやばいy(ry 奇遇だな、私もd(ry】

2年前 No.278

みこし @mikoshi ★Android=ggp85sZaUq

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2年前 No.279

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

「ねえねえマロちん〜」
「……何ダ。今俺は食事中なんだけどモ?」

 夕食が出来上がってから少し経った頃、一足早く食べ終わったらしいファルディアが、陶器の大皿にご飯を多く盛った上におかずが載せられているといった半ば猫まんま状態の――味噌汁は朱華が気を利かせたのか別の器に入れられているが――食事をモソモソと食している最中のマローの背中にうつ伏せに寝転がり、足を前後に揺らしながら話し掛けた。彼女が何かを喋り出すと例え食事中であろうと無視することは不可能であることをよく知っているマローは、やや不満げながらも返事をする。

「あのね、今度お兄さんとお姉さんたちが通う学校で、ガクエンサイってゆーのをするんだって!今年は一般の人間も来るみたいだし、一緒に行こーよ!」
「……ふぅン、学園祭ねェ?つかソレ、以前も言わなかったカ?」
「え?そーだっけ?」
「……まぁいいカ。お前が行くなら行くヨ、ソレ。俺をこんな姿にしやがった奴も見つかるだろうしナ」
「本当?っしゃ!――――あ、そう言えばマロちん」

 学園祭への誘いを承諾してくれたためにファルディアは小さくガッツポーズを作るが、ふと前から気になっていたことを相手に問うてみる。

「マロちんの本当の姿って…………どんなの?」
「………………内緒」
「え〜!?何で〜?」
「お前がビックリする姿をしてっからな、良い意味デ」
「何それ〜!もうっ、マロちんのケチー!」

 そんなファルディアの子どもっぽい抗議の声を聞き流しながら、マローはさっさと食事を再開したのであった……。



                    ◆◇◆


 ――――時は動き、翌朝。

 眠気やだるさも無く、ただ自然に直人は目を覚ました。
 目覚まし時計の針が指している数字は、短針が5で長針が12。どうやら昨日よりも早く起きたようだ。

「…………」

 それを確認をすると、隣で熟睡しているアゼルを起こさぬよう、ゆっくりとベッドから出ると、いつものように箪笥を開け、ごそごそと衣服を取り出し始める。そして取り出したのは、自らの私服ではなく、あの日からずっと箪笥の中で眠っていた高校の体育服とジャージだった。昨日のお詫びも込めて手っ取り早く修行を出来るよう、謡神社へはこれを着て行くつもりらしい。
 パジャマ姿から10分以内でジャージ姿に着替え終えると、制鞄に入るだけの教材を入れ、それとは別に肩掛け鞄の中へ筆記用具やその他必要なものを、部屋の壁沿いにハンガーで掛けておいたのを取り、丁寧に畳んでおいた高校の制服と共に詰め込んだ。

(……僕は、今日から学校へ行くんだ)

 昨日決心したことを改めて心の中で自分に言い聞かせるように呟きながら、直人は何処か決断の念を含ませた微笑を独り浮かべると、ベッドで未だ眠っているアゼルの髪を一撫でしてから荷物を持って部屋を出た。

 ――――その直後、リビングへ赴いたところで何故か青葉と紅葉の二人がそこにいるのを目撃し、彼にしては派手に素っ転んだのだが――――それはまた、別のお話。


【またまた日を置いての投稿……もういい加減にしろよ私orz そして意味もわからぬ時間飛ばしすみません><; 結局直人と啓治はあの後どうしたのかとか、何故早朝に青葉と紅葉が直人の家に勝手に上がり込んでるのかとかはご想像におm(ry 風邪完治してて良かったです!風邪は疲労的なストレス溜まった頃に突然発症するから注意が必要です>< 私も暗い過去持ってる子を気に入っちゃうんですよ(( 最近改めて知ったアメリカン都市伝説の某殺し屋のJさん(年齢的に君?)の過去が壮絶過ぎて妄想が止まりません((( 朱華さんまじおかん((オイ この小説で料理上手なのは男ばっかだと思ってきてるのは私だけか(( いいねして頂けると嬉しいですもんね!誰かもっといいねしてくれ……(オイ 私もそういう歌詞が作りたいぜぇ……(遠い目←  水滴を拭こうにも服とかが濡れてると無意味なので息で吹き飛ばすのが私流((ナニシテンダ これはこれで困るんですよ^^; 大人料金とか高いですし(ソッチカヨ 飴貰えるなんてラッキーじゃないっすかーやだー((( マジモンのサンドバッグを作るのはどうでしょう((コブシコワレルワ 冷え症は滅茶苦茶困りますよ(-_-;) 冷えると血行悪くなる体質なんて要らない……!(オチツケ 冬の時期はもふもふやお布団の暖かさのありがたみを実感出来る良い時期です^^(アレ? くっ……これだから田舎は……!((オチツケヤ 研修の時は裸足&雨だったので寒いわ眼鏡が濡れるわ田んぼの周りの草刈り取った跡が痛いわ爪に土が入り込むわ――――気分は最悪でした(エ その後食べた料理は美味しかったですけどね!(ケッキョクソレカイ でも芸術系は熟練あるのみなので私には向いてないです><(ガンバレヨ 楽器高いですもんね……。人少ないとお金掛かる部活は無いんでしょうか? 心が無になっちゃいますよー(オイ 特に学校帰り以降は五月蠅いです(-_-#) ゲームくらい黙ってせえや!!((黙 盛り上がる際は上げた方がいいですよ!無理して上げなくても大丈夫ですが((ドッチダ 可愛い系くっつき弟は大歓迎ですが、逆に離れられるとちょい寂しいかもです^^;(エ 漫画ではよくあるコンビ(( 高校時代の友達にもそういう人いたー(エ 私は前髪が目にかかるのが嫌いなのでしょっちゅう真ん中分けしてます^^; 最近は外出時は前髪だけアイロンかけて横分けにしますが、ちょっと慣れないです^^; 私は踏み折る派です((ドウデモイイワ きっと軍のタイプが入れ換わっちゃう気がする((オイ 慣れると何かを忘れちゃうのが困る(】

2年前 No.280

みこし @mikoshi ★Android=ggp85sZaUq

「な、なんで二人がここにいるの……!?」

なんとか体を起こしながら直人はそう疑問を口にした。自分でもけっこう早く起きたと思うのに、二人はその上を行くというのか。神社の人は朝に強いとどこかで聞いたことがあるが本当だったんだな、なんてぼんやりと直人は考えた。
青葉と紅葉は直人の姿を見つけるや否や視線をこちらに向けていたのでさっきの転倒もバッチリ確認していたらしく、二人揃って綺麗ではあるものの決して嫌なものが混じっていないとは言い切れない(というか混じりまくっている)笑顔を向けてきた。つくづく人が悪いというか、この双子の性根はまるで根本的なところから歪みきっているようであった。

「おう、朝から元気だなお前。絶好調ならよかったぜ」
「あまりに遅いからわざわざ迎えに来てあげたのよ?感謝してくれてもいいわ」
「あ……ありがとう謡君に謡さん……。けどこんなに早くて大丈夫なの?寝不足とか……」
「心配には及ばねぇよ。少なくともお前よりは全然大丈夫だ。なにかあってもうちの居候がなんとかしてくれるしな」

青葉はくすくすと台詞を除いてしまえば美形に見える表情を浮かべて見せた。彼の真っ黒な右目に戸惑った表情をした直人が映っている。どうして謡君はいつも眼帯をしているんだろうか、と直人はふと思ったが聞いたところでまともに返してくれるとは思わなかったので聞かないことにした。
さっさと直人を気にかけることなく外に出て歩き出してしまう青葉と紅葉をわたわたと直人は慌てて追いかける。二人とも決して大股なわけではないのに歩くのが速かった。自分の運動不足が恨めしくて仕方ない直人だったのだが、ぐっと顔を上げて双子に追い付こうと小走りになる。謡神社はそう遠くないのですぐについた。相変わらず雑木林が鬱蒼としげっていて暗い雰囲気をかもし出している。境内のすぐそばでは五十鈴が竹箒を握ってせっせと掃除をしていた。

「おはようございます、蓼山様。ご修行ですか?」
「あ、はい!五十鈴さん……もお疲れさまです!」
「五十鈴殿、こちらの掃除は終わったが……おや、蓼山ではないか。修行、をしに来たんだったか……頑張れよ」
「朱華、私も鍛えてもらいたいわ。地獄に戻ったら私も役に立てるようになりたいもの」

ひょこっと朱華と未代が顔を出してきて、直人は「おはようございます……!」とかしこまって挨拶をしてから青葉と紅葉の向かった方向に走っていった。そんな直人についていこうとする未代を朱華がやんわりと引き戻した。

「どうして止めるの、朱華?」
「お前は無理をしなくてもいいんだぞ、未代。怪我をされてしまっては俺が悲しい。地獄の方々は皆お強いしお前を守ってくれる。……多少難ありな方はいるが……」
「そうなの?会ってみたいわ」
「……あのお二人はいつも仲良しですね」

和気藹々と談笑する未代と朱華を眺めながら、微笑ましそうな顔つきの五十鈴は再び掃除に取りかかるのであった。


【ほのぼの謡神社(( マロちんとファルちゃん出してあげられなくてすみません>< ヤクル○毎日飲んでるからでしょうかね?健康には自信がありますよ!たまに風邪引きますが←ダメヤン いちいち過去話書くときにはけっこうダークにしちゃうのが悪い癖^^; 憎しみと愛憎渦巻いちゃうんですよね……なんでだ(( レーリンさん都市伝説お好きですもんね!海外のは詳しくないですが興味はありますよ^^ 朱華はおかんレベルがどんどん上がってきてる気がする(( 働きすぎだぜお兄さん……(-_-;) 紅葉、紅葉も料理できますよ!←必死 未代といい五十鈴といいみんな料理下手ですね←イマサラカイ 日記へのいいねにはすごい反応します^^; 国語辞典をフル活用したのは言うまでもない(( ブレスでいくんですね!私はもう面倒くさくなって眼鏡外して凶悪フェイスになっちゃうというね(( 大人料金はなにげ高いですもんね><; 関西の人たちはみんなフレンドリーで接しやすいです^^ だからって東日本の人が暗い訳じゃないですよ!関西にもたぶん暗い人いると思いますよ!←シツコイ 私の場合近くにある棒状のものでひっぱたきます←コェエヨ 決してそんなんで剣道部に入った訳じゃありませんよ(( 冬の朝はお布団から出られなくなる現象((( 雨だったんですか!私のときはそりゃもうお天道様が煌めきまくってて太陽に悪態ついてました←バチアタリ 収穫祭のお餅は美味しかったです^^ と隣の学校には吹部あるのに……!音楽室はでかいのに……! 私の心は空っぽさ←カッコツケンナ うちのはゲームしてると静かで怖い(( そして頑張ってテンション上げて炸裂する厨二台詞((( 未だにお姉ちゃんと呼んでくれない愚弟である←ヒデエ ストッパーいないと大変ですからね^^; いたんですか!?どっちかというと私はストッパーなので……←ドンナトモダチヨ 真ん中分け好きです私(( けど私はぱっつんです←オイ 踏み折っちゃうんですか!その手があったか(( 色的にも東軍と被r((ry 慣れって怖い……】

2年前 No.281

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

                    ◆◇◆


〜戸田家〜

「おはようございます」
「おっはよーございまーす!」
「ん゛〜……兄ちゃんおはよ〜……ふあぁ〜……」

 6時半頃、先頭からルミル、ノール、真一の順にリビングへと入ってきた。普段から寝坊ばかりしている所為か、真一は起床してからも――因みに平日は辛うじて自ら起きられる様子――眠そうに欠伸を溢している。
 テーブルの傍では、既に堅一が朝食を人数分並べている最中であった。いつもの割烹着姿でスクランブルエッグとソーセージの載った皿を綺麗にテーブルに置いたところで堅一は顔を上げ、目の前の三人に返事をする。

「おー、おはようお前ら。朝飯はもう出来てるぞ、早く食って着替えて学校行け」
「でもそれ、先生にも言えることですよねぇ?」
「馬鹿、俺はもう着替えてるし、飯も先に起きて食っといたぜ。何せ教員だしな」
「よく言うよ……。うぅ、まだ調子が出ない……連休が恋しい……」
「しっかりしろ真一、お前の通う学校は我々の通うところとは違って平和なのだろう?少なくともまともではないクラスに行かなくてはならない私とノール、それと森野たちの気持ちを考えろ」
「あー、だったな……ごめん……」
「ルミr……ルミが普段言わないようなこと言った……」

 お互い口々に喋り合いつつ、ルミルとノール、そしてルミルの言葉で多少立ち直ったらしい真一は朝食の並んだ席に着き、手を合わせて「いただきます」と呟いてから箸を手に取った。

「――――ところでさぁ、そっちの高校はもうすぐ文化祭なんだって?いいよなー、後期に実施する高校って」
「そちらは既に終わったのか?」
「おー。こっちじゃ『暑さも吹き飛ぶ文化祭』とか何とかで、ちょうど夏に入る頃に実施するんだよ。俺が入学する前からいる先輩たちは『入学式終わってから文化部は準備で忙しいし、当日が暑過ぎて敵わん』ってぼやいてたよ」
「前期にやるのも大変なんだなー……」

 食事中、ルミルとノールらが通う高校の情報を聞いていたのか、真一が文化祭について徐に口を開く。どうやら彼の高校は既に文化祭を終えていたらしく、それも夏に行うらしい。しかし文化祭自体は良いものらしく、「まっ、楽しかったからいーけど」と彼は続けた。
 この話を通し、そういえば、とルミルとノールはふと考えた。自分たちは生徒が一年間の後半を迎えた頃に天上からやって来たようで、ひょっとするとクラスメートたちにとっては結構遅い時期にやって来た転校生だという認識となっているかもしれない。そして紅葉の時期の後に訪れる冬を越し、桜と言う花が咲き乱れる時期には、生徒は進級もしくは卒業をし、今共に過ごしているクラスメートらと離れ離れになる。此方は既に捜索すべき魔界の住民を全て発見している。今のクラスの生徒らが2年生に上がる頃には、ひょっとするともう――――。

「?……おーい、どうした二人とも?手が止まってるぞ?」
「「!……すみません、考え事してました」」

 考え事をしている内に手が止まっていたようで、急に固まった二人を見て怪訝そうな顔で堅一が声を掛けると、二人はハッとしてほぼ同時に返事をするとすぐさま食事を再開した。
 教室に入ってから愕然となる出来事を目の当たりにすることは、まだ二人は知らない。


                    ◆◇◆


〜地獄某所〜

「…………」
「あっらぁ〜!誰が来たかと思えばエンちゃんじゃなぁい!久し振りねっ!わざわざあなたから私に会いに来てくれるなんて――――ハッ!まさかエンちゃん、私のこと………………キャーッ!それだけは勘弁よぉ?私は身も心も乙女なのだし、私には心に決めた人がもう――――」
「………………」
「――――て、エンちゃんどうしたの?目が死んでるわよぉ?おまけにノリも悪いじゃない?まぁ、前からそうだったけどねっ!」
「……………………」

 エンは今、何とも言えない感情を抱いていた。目の前には旧知の仲である某地獄の管理者がハイテンション且つ嬉しそうに喋りまくっており、時折エンの方をバシバシと叩いてくる。
 何百年経っても、こういう部類の人物は苦手だ。正直にいえば、わざわざ自分でも彼女の元へ訪ねたくはなかったのだが、やむを得ない理由で現在こうして会いに来ている次第である。そして案の定の相手の反応に閉口している訳なのだ。まさかこの相手を前にするだけで昔のテンションに戻れるとは……。

「…………喋っていいですか?」
「あら?なーんだっ、ちゃんと話せるじゃない!随分会わないうちに声を失っちゃったのかと思ったわん!……それで、今日は何の用事?」
「……一つ、頼みたい事があるんです。それ以外は特に何も。ということでさっさと引き受けちゃって下さい」
「まぁ!あなたが私に頼み事!?勿論喜んで引き受けるわ!あ、でもその内容はお茶しながら聞かせてくれないかしら?エンちゃんの大好きな水羊羹もあるわよっ!」
「!!…………頂きます」
「そーそー!こういう時には素直が一番!あ、それとね、お茶についてなんだけど――――」

 昔のようなダウナーな口調で此処に来た理由を説明すると、言葉の中に大分冷たいものが入っていたにもかかわらず、管理者はそれを気にせずすぐに引き受け、頼まれるついでにお茶を飲みながら聞かせてくれないかと頼んできた。
 大好物だという水羊羹に食い付いたらしいエンは少し間を置いて承諾した。すると相手も嬉しそうに満面の笑みを浮かべ、色々と喋りながらエンを自分の部屋へと案内したのだった……。


【短期バイトやサークルのイベント等があり…………あれから一週間と数日経ってしまいました……><; 本当に申し訳ございません!!(本気の土下座 た、多分夏季休業が終わればペースも戻ってくる……筈……(モドセヨ 久し振りの主人公&エンサイド。本当は直人の修行後の様子も書きたかったんですが、此処はみこしさんに任せることにしました^^;(エ 青葉くんと紅葉ちゃんの修行内容が想像つかないんだもん……!(( きっとその陰でファルディアとマローがそれぞれ色んな表情しながら見守っていることでしょう……((( ヤクル○ですかぁ……。あれむせるんだよなぁ……(オイ 疲れてる時がウイルスに狙われやすいのでご注意を!でも風邪引かないのも問題かもしれない(エ ダークな過去に惹かれちゃう仕組みは何なんだろう……。そしてそういう設定の子は友達や兄弟に抱擁させるという悪い癖が私にはあります((( 実際は恐ろしいのに何故か惹かれちゃうんですよ^^; お陰で這い寄るスパゲッティ(違)の登場人物が好きになっちゃったという(( 専業主夫…………嫌いじゃないぜ……(違 あ、はい、そうでしたね!(何故か必死← 誰か家事教えてやろうぜ……orz 語彙力無いと言葉の使い方間違っちゃうのが怖い(( でもそのやり方にいちいち突っ込みを入れられるという(エ いーじゃん楽なんだから!(オイ でも成人してても学生か社会人かで大分差がある料金……あれ〜?((( 関西人はテレビでもグイグイきてる方多いですしね!とくに大阪のマダム((( 関東は気心知れた仲じゃないと遠慮がちになるのが難点ですね><; 若者はどっちもありそう(( お、おぅ……^^; 部活に私情持ち込むのは駄目ですもんね!そんな人いたら怖い(オイ 分かる分かる(・ω・`) 毎朝寒過ぎてストレス溜まるっていう(( やっぱ最適なのは曇りですよね((エ うちは『田植え団子』なるお饅頭みたいなお餅を頂きました!笹に包んであって風情がありましたよ^^ でも黒糖がしっとり染み込んだ膨れ菓子は耐えられなかった……(←甘過ぎるの苦手 土地の格差((( 空っぽだったら感情も失くしちゃうぜ!(何 むしろそっちの方がありがたいですね……>< 聞えよがしに騒がれても迷惑なだけなので(-_-;) これは痛い!(殴 厨二台詞ってどうして現実では許されないのか……(( うちの二人もそうですよ>< 何故だし(( 性格にもタイプってものがあるんでしょうねー……。 あ、いえ、髪型の話ですよ!><; 昔ウザい男子を自分の長い髪で○子の真似して脅かしたら泣かれたという逸話を持つ身長170cmの女友達がいまして^^; お陰で分け目が広がってきてる希ガス(( 額に掛かるだけでも気になる私には無理かも……(エ でも地面の硬さによって足が痛くなります((オイ】

2年前 No.282

みこし @mikoshi ★Android=ggp85sZaUq

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2年前 No.283

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

                             ◆◇◆


〜某駅のプラットホームにて〜

 高校の登校時刻に間に合う最も遅い電車の到着時刻の5分前のこと、様々な人間が列になっていたり周辺で立っていたり等して電車を待っている中、少年は一人、友人の到着を待っていた。
 昨日、早朝に用事が出来るから少し遅くなるかもしれない、という話を聞いていたのと、珍しく普段の起床時間より若干遅くに目覚めてしまったことから、彼はこの時刻にホームにいる次第である――――というのは少し嘘で、実際は一つ前の電車が到着する時間から此処で待っていた。これは友人に対する彼なりの気遣いなのかもしれない。

(……そろそろだな……)

 右手首の腕時計の針を眺めながら心の中で呟いていると、ちょうど背後から覚束ない足取りで誰かが近付いてくるのに気付く。振り向けば、そこには心身ともに疲弊し切ったような姿の友人の姿が見えた。当然驚かない訳が無い。

「お、はよう……。待った……?」
「おう、おはy…………てどうした!?ヘロヘロじゃねえか、まさか誰かに絡まれたのか?」
「あはは……。別にそんなんじゃないよ……。僕、今日から修行することに……なって……ね」
「いや、修行って……。マジ大丈夫かよ?お前がそんなにまでなるとか、かなりやべーんじゃ……」
「大丈夫、大丈夫…………ぁ…………でも……少し眠い、かも…………」
「大丈夫じゃねーだろ…………っておい、直人?もうすぐ電車来るぞ?起きろって!今此処で立ったまま寝るな!おーい!?」

 隣で突っ立ったまま眠りについてしまった友人の肩を必死に揺すっている少年の耳に、電車が来る相図のアラームが鳴り響いた――――。


                              ◆◇◆


〜とある通学路にて〜

「………………」

 いつものお気に入りの少し重いリュックサックを背負い、片手には少し軽い制鞄を持ち、もう片手には一昔前に流行った冒険物語の漫画本を大事そうに抱き抱え、少年は歩道を歩いていた。
 今抱えている漫画本は、幼い頃に少年が父親から譲り受けたもので、彼が漫画家を志す切っ掛けとなった宝物である。しかし現在の保護者である祖母は漫画に否定的であり、一生懸命節約してまで自分の小遣いで買った漫画の何冊かを纏めて捨てられてしまったことがあるため、この漫画だけは自分の手で守り抜きたかった。
 そんな辛い現実から逃げる術は、漫画を読むことと、作画の練習のために始めたスケッチであったが、その趣味も危うくなってきている。同じクラスの親玉的存在に趣味と将来の夢、そして家庭事情がバレてしまい、「俺に刃向ったらお前の保護者に全部バラす」と脅されたのだ。
 以来、少年は彼に恐れを抱きながら学校生活を送って来たが、未だに夢を捨てるつもりは無い。今度の文化祭だって、本当にやりたいのは――――。

「――――絶対に、諦めるもんか…………」

 そんな少年の喉から絞り出されるように発された決意の言葉は、直前に横の道路を通り過ぎた自動車の走行音によって掻き消された――――。


                              ◆◇◆


〜あるB組生徒の家にて〜

「はい、瑠璃華(ルリカ)ちゃん。今日の分のお弁当よ」
「ありがとう、お母さん。今日もとっても美味しそうだね」

 一般家庭とはかけ離れた、豪華で上品な家の中の広いリビングで、少女は母親から布で包まれていない弁当箱を受け取っていた。少女は決まって受け取った弁当箱の中身を確認するからだ。柄も大きさも尋常ではないほど豪華な二段の弁当箱の蓋を開けると、これまた贅沢な食品ばかりが詰め込まれた一段目が顔を出す。二段目は恐らくブランド米を炊いた白ご飯が入っているだろう。
 正直に言うと、少女はこんな贅沢な弁当を毎日のように食べることにうんざりしていた。教室内でのお昼休みには、周りのクラスメートたちは自分のものよりも小さな弁当箱に、自分のものとは違う意味で色とりどりのおかずが詰まった“普通の”お弁当を美味しそうに食べている。彼女にとってそれは憧れ以外の何物でも無い。
 たまにはそんな“普通の”お弁当が食べたい。そんな小さな要求は、しかし母親を大きく傷つけてしまうことは目に見えていた。だから、少女はその願いを喉の奥に押し込み、いつも通りの作り笑いで誤魔化すのだ。例えそのストレスを教室で発散することになろうとも。

「瑠璃華ちゃんの喜ぶ顔を見ると、お母さんも幸せな気持ちになるわぁ。今日はいつもより奮発して作ったのよ?美味しいといいんだけど……」
「何言ってるの、お母さん?お母さんの作るご飯は全部美味しいよ?それは私が誰よりも知ってる」
「うふふ……。ありがとう、瑠璃華ちゃん。お母さん、とってもいい娘を持てて幸せよ」

 娘の“煽て”に気付かず、母親は本当に嬉しそうな笑顔を浮かべる。直後、「あぁ、そうそう」と何か思い出したかのように続ける。

「もしもよ?本当にもしもなんだけれど、あなたを困らせるような輩が一人でもいたら、その時は――――」
「すぐにお母さんに連絡する、でしょ?分かってるよ、私もずっと気を付けてるし……」
「本当?嗚呼良かった、それじゃあ、今はあなたの周りには困った輩も行事も無いのね?なら安心だわぁ」

 輩はともかく、行事とは。実は彼女、小学校中学年から運動会や修学旅行等を強制的に欠席させられてきたのだ。理由は様々で、「怪我をする」「変な奴に絡まれる危険がある」「そもそも可愛い娘を余所に出す訳にはいかない」等、中には理不尽なものもある。お陰で彼女は学校での楽しい思い出があまり無い。
 それ故、現在自分が通っている高校では一ヶ月後に文化祭が行われることは話していない。バレてしまえばそれまでだが、どうしても自分を欠席させるような横暴とも思える行為を少しでも母親にさせたくなかった。

「――ああ、それと、今日も学校へはメイドに車で送らせるから、早くに行かなくてもいいわよ?徒歩で行かせて不審者に誘拐されるなんてことがあったら…………私……」
「だ、大丈夫よ!私、車の方が楽だから好きだし、だから泣かないで、ね?」

 勝手に娘の不運を妄想し、勝手に涙目になりだした母親を、少女は慌てて宥めに入る。母親が尋常でないほどの心配性だということは、言うまでもなく分かるだろう。

「…………ふふっ、瑠璃華ちゃんは優しいわね」
「当然だよ。お母さんの言い付けはちゃんと守る。だからほら、約束の儀式、しよう?」

 少ししてから泣きやむと、母親は指で涙を拭いつつ微笑む。少女もにこりとしながらそう言うと、小指を差し出して促す。母親はそれを見ると、「分かったわ!」と、彼女より幾分か細い小指を少女のそれに絡ませ、指切りげんまんの歌を二人で歌った。

(…………こんな生活なんて…………)

 目の前の娘が苦々しい感情を抱いていることを、母親は知らない。


【様々な用事が重なり、そして大抵弟にPCを取られたりして暫く書けませんでした!本当に申し訳ございません!!><; そしていつもの場面&時間素っ飛ばしという悪い癖が((( 本当は従者トリオの場面の続きも書いてたのですが、キーを誤り長文全消しという悲劇に見舞われた次第で、こんな結果に……orz おのれEsc!!(( 文中の少年たちはご想像にお任せします(((  ところで思ったのですが、今までこの欄で続けてきた世間話や雑談は結構長引くので、日記に雑談所建ててそこで続きを書こうかなーと思い至りました。大抵全消し起こるのは此処書いてる時なので……><; 嫌だ!という場合は遠慮なく言って下さい!次のレスで続き書くので!今回はこの辺りで失礼しますorz】

2年前 No.284

みこし @mikoshi ★Android=tZoyAkn06p

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2年前 No.285

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

「…………」
「…………」
“……なぁ、ルミル。あいつって――――”
“あぁ……あの時、謡神社で会った少年だろう。まさか彼が森野の幼馴染だったとは……。しかし、何故彼は高澤と共にいるんだ?”

 何か数度言葉を交わしている小竹と直人を傍から見つめながら、ノールとルミルはポカンとした表情でテレパシーで会話をする。
 当時見た直人は、ボサボサ髪で伊達眼鏡を掛けていた、何処か情けない雰囲気を持った少年だった筈だ。しかし、今此処にいる彼は、聡明で何か垢抜けた表情の、若干明るい雰囲気となっている。
 一体彼に何があったのだろう?というか――――何故一番の問題児的存在の高澤 啓治と一緒に教室に入ってきたのだろう?否、これはもしかしたら偶然一緒になったとう可能性もあるが……。

「……と、ところで直人くん、もう学校は大丈夫なの?急に再会出来たものだから、ちょっと驚いちゃった」
「……ん?あぁ、そのこと?彼のお陰だよ。ね?けい…………あ、あれ?」

 会話の途中で今日登校してきた理由を小竹に尋ねられると、直人はにこりと微笑んで隣を見やる…………が、そこには隣に立っていた筈の友人の姿は無く、いつの間にか彼は自身の席に座って窓の外を頬杖付きながら眺めていた。
 彼が学級崩壊を起こす切っ掛けとなったことは聞いていたが、まるでこの輪から逃げるように移動した理由が分からず、思わず「な、何で?」という視線を彼に向けてしまった。

「…………」

 その視線に気付いたのか、彼――啓治は気まずそうに直人にのみ視線を向けると、「今はそういう気になれない」と言うように掌を横に向けて己の顔の前へ持ってくると、軽い謝罪の意を示した。

「直人くん、どうかしたの?」
「え!?い、いや、何でも無い!取り敢えず、席に着こう?もうすぐ朝礼みたいだし……」

 突然小竹に声を掛けられ、直人は慌ててそう言うと、心の中で肩を竦めつつ自身の席へと向かっていった。
 直人の席は小竹の席の前にある。ここ数カ月、何度か席替えがあった筈だが、啓治から聞いた話や副担任である堅一の性格からして、良くも悪くも二人の席の位置は離れないようになっているようだ。それに、すぐ前は啓治の席があるため、どちらにしろ嬉しいのは確かだ。
 不登校、しかもその直前にちょっとした騒動を起こしてしまったというのに、直人の机は嫌がらせの跡も無く綺麗なままだ。小竹が気を使っていつも綺麗にしてくれたと思われるが、もしかしたら直人の席に勝手なことをしないように啓治が見張っていたのかもしれない。そう思うと、自然とこそばゆい笑みが浮かんでくる。
 鞄の中のものを取り出しながらそう考えていると、突如前方から高い声が飛び込んできた。実際、それは啓治に向けて放たれた声だったのだが。

「けーいーちゃんっ!!おっはよ〜!もぅっ、るりるりったらまた遅れるとこだったよ〜!」
「……あぁ、おはよう、西園寺。連休明けでもいつも通りだね」
「も〜けいちゃんったら!私のことは苗字じゃなくて『るり』って呼んでって言ってるじゃ〜ん!そこんところ素気ないぞぉ?」
「あはは……ごめんごめん。俺、人のことは軽々しく名前で呼ばない主義だから」

 啓治に抱き付きそうな勢いで飛び付いてきたのは、エクステっぽいピンク色のメッシュが混じった髪質の良さそうな黒髪をサイドテールに纏め、両手の爪にはド派手なネイルアートが施され、制服をギャルのように――というかどう見ても彼女の格好はギャルそのものであったが――着崩した女子生徒だった。啓治に余程気があるのか、彼のことを「けいちゃん」と呼び、やけに馴れ馴れしく接している。
 流石の直人も、そして後ろの席の小竹まで若干引いているというのに、啓治は教室内での口調と雰囲気且つ涼しい顔を保ち続けている。「最近はポーカーフェイスが上手くなった」とは言っていたが、こんなにグイグイと来る相手にまで落ち着いて接せるものなのであろうか?これには若干尊敬の念が湧いてくるというものである。

「おい、もうすぐ朝礼だぞ。ギリギリに教室に入ってきて、その上遅刻しそうだったことを自覚しているのならば、さっさと席に着くがいい」
「……何よ、るりるりはこれから座ろうと思ってたの〜!学級委員でもないのに偉そうにしないでくれるぅ?ねっ、けいちゃん?」

 既に席に着いて机の整理をしていたルミルが、若干厳しめの口調で女子生徒に向かって声を掛ける。因みにノールは既に席に着いていた綾瀬と何やら会話をしている。
 彼女から注意を受けた女子生徒は、啓治に向けるそれとは正反対のキツい視線をギロリと彼女に向けると、その視線と同じような声音で言い返す。そして啓治にも同意を求めるが、彼はただ微笑みかけるだけで何も言わない。
 しかしそれを同意と受け取ったのか、女子生徒はフフンと強気な笑みをルミルに向けて浮かべ、啓治には笑顔で手を振りながら自分の席――廊下側に近い席へと向かっていった。

(…………ね、ねぇ、今のって……)
(……クラスメートの西園寺さんだよ。学級崩壊が始まってから、あんな格好と性格になってね、よく高澤くんと一緒に駄弁ってるの。ルミさんみたいに注意したいんだけど、彼女、高澤くんと友達以外にはキツいから……)

 その一部始終を見ていた直人は、一番近く且つ仲良しな小竹に――啓治とはあまり話せなさそうな雰囲気だったのもある――彼女のことを小声で尋ねる。すると小竹は若干困った風ながらちゃんと答えてくれた。西園寺、その苗字は聞き覚えがあるのだが、だとしてもあんな性格だっただろうか?入学直後はもっと大人しかった気が……。

――――キーンコーンカーンコーン♪

 直後、朝礼の予鈴が鳴り響く。それと同時に教室の扉がガラガラと開き、カジュアルな服装の見覚えのない人物が入って来た。中性的な顔立ちのその人物は、最近新しく入ってきた担任だと、小竹が教えてくれた。
 その担任は教壇に立つと、明るく男っぽい口調で喋り出した。

「おはよう皆!三連休は楽しめたかー?先生は中々いいことあったぞ!……まぁ、ちょいテンション下がることもあったが…………それはさておきだ!今日も元気に――――ん?いつも空いている席に誰か座ってんな?名前は?」
「えっ?は、はい!僕、蓼山 直人です。今まで数ヶ月間、皆に迷惑を掛けました……すみません」
「……ん、そうか!いやぁ、よくぞ戻ってきた!偉いぞ!“大多数の奴らがお前を歓迎しなくとも”、私はお前を歓迎する!これから宜しくな!」

 担任――エンに自分の存在を気付かれ、条件反射で立ち上がると、直人は短く自己紹介をし、申し訳なさそうに謝罪の言葉と共に頭を下げた。数か所から痛い視線を感じる気がするが、エンは構わず笑顔で彼を誉めてくれた。その言葉の中にはギクリとくるものもあったが……。

「――――さて、今日はこんくらいでいいかな?そんじゃあお前ら、今日もちゃんと勉強するんだぞー?以上だ!これにて朝礼を――――」
「ちょっとちょっと!何勝手に終わらせようとしてるんですか!?まだ話は終わってませんよ!!」

 話が終わりそうなるのを止めるかのごとく、突如入口から男性の声が聞こえ、直後に副担任の堅一が入って来た。
 彼はエンを押しのけるように教壇に立つと、一度咳払いをし、苦い顔をしながら一度辺りを見回し、口を開いた。

「…………今日は、お前たちにとっても重要な話がある」

 そして一度言葉を切ると、啓治をチラリと見やり、ゆっくりと、しかし後ろの席にも聞こえるようにはっきりと、重大な言葉を発した。

「――――連休の間、他のクラスの生徒と問題を起こした奴がいるらしい」

2年前 No.286

みこし @mikoshi ★Android=tZoyAkn06p

誰だよ、やべーんじゃねーの、などなど。ざわざわと騒がしくなる教室内は、エンのパンパンという手拍子で収まった。さすがの生徒たちも最近ではエンの言うことをそれなりに聞くようにはなってきたようだ。下手に反抗して痛手を負うよりも従っておいた方が身のためだとでも判断したのだろうか。ともかく、エンは静かになった教室を見渡して満足そうに口角をつり上げたあと、何事もなかったかのように一日の予定などを説明し始めた。しかし生徒たちの興味は薄れることがなく、休憩時間に入ってもまだその話題で持ちきりだった。

「誰なんだろうな、問題を起こした奴って」
「下手に詮索したところでなにになるわけでもない。気にしないのがいちばんだ」

知りたくてたまらないらしいノールと気にすることもなくさっさと教科書を取り出すルミルがとても対照的だと小竹は思った。だがそんな小竹の考え事はする暇もなく打ち消されてしまう。

「よーっす。天海ツインズいますかー」
「あ、謡くんと謡さん!」
「……直人、お前そこまであいつらと仲良かったのか?」

A組の謡の双子がひょっこりと現れたのだ。当然二人と関わりたくない生徒は無言で道を開ける。あのときのバスケ以来、謡の双子は多くの生徒に「要注意人物」としてマークされたらしく特に絡まれることもないらしい。青葉と紅葉としてはつまらなそうにしているが。二人の姿を見つけた直人が嬉しそうにしたために啓治がいぶかしげな表情を浮かべる。

「いるよー、ここ!で、なんの用?」
「まあ込み入った話だからね。廊下で話すことにするわ」

青葉と紅葉に促されてルミルとノールも廊下に出る。少し歩いて階段の下まで着いてから、近くの自動販売機に寄りかかりながら青葉が切り出した。

「あんたら、俺らを清掃ボランティアとやらに勝手に登録したらしいじゃねーか」
「ああ、そうだが。それがどうした?」
「どーせあの眼鏡ちゃんと……蓼山?とバスケのときにいっしょだった綾瀬は絶対にいるんでしょ?なら私たちがいなくてもいいじゃない」
「まあまあ、せっかくの機会だしさ。旧校舎なんて滅多に入れないんだから」
「別に俺らは愚痴を溢しに来たんじゃねぇよ。旧校舎、だろ?あそこにいるんだよ、あっちの奴が」

青葉がいう"あっち"が異界を表しているのはルミルとノールもすぐにわかった。つまりは、旧校舎から異界の者の気配がするため警戒しておけ、とのことだろう。しかも青葉と紅葉が相手にするようなものとは違って、なかなかの力を持つものだという。

「とりあえず、心づもりしておいてくれるとありがたいわ。私たちだけじゃ太刀打ちできない相手だと困るしね」
「いささか変則的すぎないか?四対一とは」
「あっちが一人とは限らねぇだろ!ともかく、伝えたいのはそれだけだ。遅れんなよ!」

時計を見ると、まもなく一時限目が始まる時間帯だった。ルミルとノールは謡の双子に礼を言うと、大急ぎで教室へと戻った。

2年前 No.287

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

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2年前 No.288

みこし @mikoshi ★Android=tZoyAkn06p

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2年前 No.289

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

                              ◆◇◆


「………………」
「ふえぇ……もうやだぁ……帰りたいよぅ……」

 例の甲高い悲鳴が響いた後のこと、紗輝は目の前でボロボロと涙を流しながら力なく泣きじゃくっている一人の少女をただただ呆然と見つめていた。
 紗輝を一瞬見た途端に悲鳴を上げた後、少女は直後に彼の姿を確認出来る程度の心の余裕が出来たのだろうか、暫し彼を見つめた後、何故か突然泣き出してしまったのである。
 恐らく彼を自分の予想していた恐ろしい存在ではないと判断してからの安堵と、自分が単身見知らぬ場所に落ちてしまった状況への再確認による不安や己への情けなさによるものだろうが、紗輝はただただ、目の前で泣き続ける少女に困惑するだけであった。

「…………おい、貴様」
「!?!?ひっひゃい!?」

 取り敢えず声を掛けてやろうと口を開いてみるものの、少女にはその声音が多少高圧的な色を含んでいるように聞こえていることに気付いていない。
 そんな彼の声にビクゥッ!と床から飛び上がらんばかりに驚く少女を見つけながら、紗輝は続ける。

「貴様の名は何と言う?…………否、先に此方が名乗るのが礼儀であるな。私は紗輝、身分は言えぬが、現在行方不明となっている我が主と同僚を探し、此処に来た次第だ」
「は、はぁ…………。そ、の、えと……わ、私のことは、ティファ、とお呼び下さい……フルネームはあまり好きではないので……。そ、その、此処は何処なのでしょうか?私が元々いた場所とは違う雰囲気なのですが……。あ、あとあなたも……」
「そうか、ティファ、か。呼び名とはいえ名が横文字のようだな……まるで天界の住民のようだ」

 紗輝が先に自分のことを説明すると、少女の方も次第に落ち着いてきたのか、徐々に口数を多くしながら自分のことを『ティファ』と名乗り、ついでに今自分がいる環境や紗輝についての疑問を呈した。
 しかし、その名前について紗輝が感想を呟くと、少女はその大きな瞳をますます大きくして聞き返した。

「ふぇ?あ、あのっ!あなたは天界を知っているのですか!?」
「む?あ、あぁ、そうだが……。では貴様は、まさか――――」
「私、いつもドジを踏んでばかりで情けないことこの上ないのですが……これでも、天界に住む天使、なんですよ?」


                              ◆◇◆


 職員室にて、啓治は堅一やエンだけでなく、その他教員や教頭までもを交えての話を聞いていた。
 エンを除いた殆どの教員はほぼ彼に対して深刻且つ何処か怒りを含んだ表情をしているにもかかわらず、啓治は相変わらず涼しい表情を崩さない。
 しかし――――スラックスのポケットに突っ込んだままの右手が怒りとは違う複雑な感情によって指が白くなる程力強く握り締められ、震えていた――――。

2年前 No.290

みこし @mikoshi ★Android=tZoyAkn06p

◇◆◇


ドゴッッ!!

放課後、ほとんどの教員が部活やら見回りやらに出払ってしまった時間帯に、その鈍い音は職員室内に響き渡った。室内にいるのは気難しそうな表情をして日誌を記入しているエンと、溜め息を吐いて伊達眼鏡を押し上げる氷鷹、そして憤怒の形相で壁に拳を付けている湯鞠だけだった。恐らくあの音は湯鞠が壁を殴り付けたときのものだろう。少し凹んだ壁が悲しそうに夕日の光を受けている。湯鞠は鬱憤をぶちまけるかのようによく通る声で愚痴る。

「っ、あの馬鹿!どこ行ったのよ!あそこまで口酸っぱく出るなって言ったのに!ってかあの服装だとあいつただの不審者にしか見えないでしょ!?捕まってたら一発殴ってやる!しかも帰ってこないし……迷子になってるんじゃないでしょうねぇ!?ああムカつく!ムカつく!!」

一定のリズムで壁を殴り続ける湯鞠を、氷鷹が呆れたように見やる。哀れな壁は声を出せたらしくしくすすり泣いていそうだ。

「八つ当たりしてもなににもならないぞ。そんなことよりもこれから旧校舎清掃があるじゃないか」
「知らないわよんなこと!ちょっとその眼鏡貸してくれない?割るから」
「遠慮する」
「……あー、そっか。旧校舎清掃があったっけ……」

エンが思い出したかのように伸びをして日誌を閉じる。いつになく疲れている様子のエンに、怒りを爆発させようとしていた湯鞠は口を閉じると自分の机からなにかを取り出してエンの机へと置いた。そして自分はお気に入りのジャージの上を羽織ると、ぶすっとした表情で「あたしは先に行ってますから」と言い残して職員室を出ていった。

「……あいつ、昔からああだよなぁ……」
「……私にはわかりかねますが、あまり心配をかけないでくださいよ。湯鞠もああ見えてあなたのことを気遣っているんでしょう。今日は早めに休むことをお薦めします」
「はいはい……っと」

エンは無造作に置かれた板チョコの銀紙を破ってぱきりと割った一欠片を口に放り込む。そして自分も旧校舎へと早足で向かったのだった。


◇◆◇


同刻、とある住宅街にて、深紅の浴衣を纏った女性がカラコロと下駄を鳴らして走っていた。女性にしては長身でスレンダーな体型、整った顔立ちからはモデルと言われてもおかしくはないだろう。しかし真っ赤な両の目と一房の白髪は少しばかり人間離れしていた。白髪と黒髪を共にサイドテールにしており、結び目に椿を型どった飾りのついた簪をつけているのが特徴的だった。その女性――――否、椿はキョロキョロと辺りを見回す。

「さて、いかがいたしたものか……。舜花殿も紗輝殿も見つかりませんね……おや」

自分より小さい上に妙に上から目線の上司の姿はいっこうに見つからない。……代わりに見つけたのは、いつか大敗した古ぼけた神社だけだった。

2年前 No.291

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

                              ◆◇◆


「さー皆!旧校舎の清掃にわざわざ参加してくれてありがとな!さて、文化祭までもう少しだ、文化祭の準備をしながらこっちも手早くピッカピカに仕上げるぞ〜!」

 エンらが清掃の集合場所――旧校舎一階のとある教室へ向かった時には、既に清掃の参加者であるルミル、ノール、小竹、直人、綾瀬、青葉、紅葉らが清掃用具を持って集合していた。清掃なので、皆学校指定のジャージ姿である。用具は本校舎から持ってきたもので、最近買い換えたもののようなので新品同様だ。
 そんな彼らを目にするとエンは、先程疲れていたのが嘘のようにパッと明るくなり、いつものように元気のよい口調と笑顔で清掃開始前の口上を述べる。そして参加者たちはしっかりとした口調でそれぞれ返事をした。
 その様子を後ろで見つめつつ、湯鞠はヒソヒソと隣で控えている氷鷹に向かって声を掛け、氷鷹彼女と同じ声量で返事をする。

「……ねぇ氷鷹、エン様って昔っからああだよねー。皆と同じように疲れたりするくせに、人前では一切そういう素振り見せないんだから」
「それはルミルさんとノール君が来てからだろう?まぁ……私が幼子であった頃は常に無表情であったから気付かなかっただけだろうが……。取り敢えず、今はあの方が無理をしないよう、我々が見守ってやるしかない」
「りょーかい……と」
「もう少し、とはいっても結構日数はあるからな、今日は一階の清掃をして終わろうと思う!埃一個でも逃すなよ?では……始めっ!!」

 そうして、エンの開始の言葉と共に、参加者らは一斉に校舎一階の清掃に取り掛かったのであった。


〜ルミル&ノール、小竹&直人の場合〜


「よし……まずは邪魔なものを廊下側に退けるか。ノール、教室にある机や箱を片付けるのを手伝ってくれ」
「オッケー!…………にしても随分埃被ってやがるな……後で雑巾で拭くか」
「あ!それでしたら私が拭いて綺麗にしておきます!旧校舎の机も綺麗にしておいた方が気持ちがいいですし!」
「なら僕も運ぶのと拭くのを手伝うよ。机はともかく、箱は重くて一人じゃ持ち上げられないけどさ……」

 ルミルとノール、そして小竹と直人は偶然にも清掃しようとしたポイントが被り、仲が良いということもあってか、そのまま4人がかりで一つの教室内を掃除することになった。
 ルミルの指示に従いノールはまず机を持ち上げて廊下側へ運ぶが、板の部分に積もった埃を見て若干顔を顰めて呟く。直後小竹が濡らした雑巾を片手に机を拭く係を名乗り出、続いて直人も自信なさげながら彼の手伝いをすると言い、それぞれの役割を果たすべく動き出した。
 一方ルミルは、机や段ボール箱が退かされた床を丁寧に箒で掃いてゆき、一点に埃や灰のようなものを集めていった。
 テキパキと作業をこなしつつ、粗方ゴミを集め終えると、それを小竹にチリトリを頼んで集めて貰い、用意しておいたゴミ袋に捨てた。
 床掃除を終えると、机や段ボール箱はそのままに、洗った雑巾や新聞紙を使って4人全員で黒板や窓を拭き始めた。隅々まで綺麗にするのであれば、こういったところにも気を遣わなければならない。

「――――何か、懐かしいね」
「ふぇ?急にどうしたの、直人くん?」

 新聞紙で汚れた窓を拭きながら、直人は唐突に小竹に話し掛けるようにそう呟いた。小竹も自分に向かって言っているのだと分かったのか、怪訝そうな顔をしながらそう呟く。
 すると直人は苦笑いを浮かべながらそう呟いた理由を話し始めた。

「いや、ほら、小学生の時、僕ら4人で教室でふざけて、うっかり棚にあった花瓶を割っちゃったことあるじゃん?それで全員先生に叱られて、罰として放課後に居残り掃除させられたことあったよね。あれ、大変だったなぁ……」
「あぁ!思い出した!確かにそんなことあったねぇ。みっちゃんはずっと先生に対して文句をブツブツ呟きつつも掃除してて、私は怒られた時は怖くて半泣きになってたけど一生懸命雑巾がけして、直人くんは『自分があの時棚にぶつかってなければ……』って一番責任感じてて、珍しく酷く落ち込みながら箒掃いてたっけ?」
「アハハ……あの時は本当に申し訳ないことしたと思ってるよ……」
「え、何なに?二人ともそんなことあったの?意外だなぁ!」
「こらノール、手が止まっているぞ」

 二人で小学生の頃のほろ苦い思い出話に花を咲かせていると、聞かれていたのかノールが声を掛けてきたが、すぐにルミルが叱ったため彼はすぐに作業に戻った。
 直人はそれに照れたように笑うと、もう一つ大事な記憶を口にしたのだった。

「――――あぁあと、啓治くんは何も言わずにひたすら花瓶の落ちた場所を重点的に掃除してたっけなぁ……」
「けーじ、くん?それって…………やっぱり、そうなのかな…………」
「ん?どうしたの、小竹ちゃん?」
「え、う、ううん!何でも無いよ!それよりさ、早く此処を終わらせて、他の教室の掃除しよう?」
「そうだね、ちょっと急ごっか」

 大切な思い出から一人だけ抜け落ちている、心当たりは生まれつつも確信の持てない、その何処かぼんやりとした“彼”の姿に複雑な感情を抱きながら、小竹は急いで窓拭きに集中し始めたのだった。


                              ◆◇◆


 同時刻。再び謡神社を訪れた椿は、カラコロと軽快に下駄を鳴らしながら参道の辺りをぐるりと見回していた。確か始めに此処を訪れた時は、他人の体を乗っ取っていた陰陽師の魂に自分の体を乗っ取られそうになり、あの奇妙な死神――基魂神の男にも軽くあしらわれた気がする。そのことを思い出すと、少しは丸くなった自分でも思わず不愉快そうに顔を顰めてしまいたくなる。
 しかし彼女がそうする前に、古い社の賽銭箱を背に座り込んでいる人物が目に留まり、思わず立ち止まりまじまじと観察してしまう。昔の癖はそう簡単に抜けてくれないことが今は半ば残念に思える。
 その人物は、膝を抱え顔も膝と胸の間の隙間に埋めるようにしており、彼が誰なのかは分からない。ただ分かるのは、彼の髪が栗の実にも似た茶色をしていることと、僅かにだが時折体を震わせ、誰かに懺悔するかのような言葉をブツブツと呟いていることのみであった。
 彼は、泣いていた。その理由など椿にはさっぱりだが、どうやら此方に気付かないほどの罪悪感があるらしい。今話し掛けたら、彼は怒るだろうか?放っといてくれ、とぶっきらぼうに突き放すだろうか?あの頃の自分なら、少なくともそうしていたかもしれない。だが。

「――――あなたに何があったのかは知りませんが、お祈りや神様にだけ聞いて欲しい相談をするなら、神様に背を向けるべきではないのではないですか?」

 この時、自分はいつからこのようなお人好しになってしまったのか、と椿はぼんやりと考えていた。

1年前 No.292

みこし @mikoshi ★Android=tZoyAkn06p

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1年前 No.293

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

「舜花さまああぁ〜!!よくぞご無事でえぇ……!!」
「わ、分かった……分かったから…………紗輝、ちょっと離れてくれないか……?ぐ、ぐるじ…………」

 藤髪の見知らぬ青年は神職らしき人物に涙目で抱き付いており、神職らしき人物は藤髪の青年に余程きつく抱き締められているのか額を青白くしながら彼の肩をポンポンと力なく叩いている――恐らくギブアップの合図のつもりなのだろう――。
 そんな謎且つ奇妙過ぎる現場を呆然と眺めながら、綾瀬は軽く絶望の心境を味わっていた。

「ちょっとちょっと綾瀬く〜ん?どうしちゃったのかな?もしかして、あの野郎二人が抱き合ってるところに混ぜて貰いたいのかな?ん?」
「目が死んだ魚みたいになってるわよ?掃除が始まってから少ししか経っていないのに、そんなに疲れちゃったのかしらぁ?」

 無論、背後でニヤつきながら此方に茶々を入れてきている双子の所為である。二人とも余程綾瀬のことを弄り甲斐のある奴だとでも思っているのか、いつになくノリノリに調子に乗っている。心なしか右頬の血管がピキリと浮き出てきた気がする。どうしよう帰りたい、と綾瀬は思った。
 一方、扉の方で教室内を覗いていた少女はというと、藤髪の青年に抱き締められている人物のことが心配になったのか、アワアワと慌てながらどうしようどうしようといった風に口を開く。

「ど、どうしましょう…………そ、その、あの方々を助けて差し上げた方が……」
「別にいーんじゃねえの?あの二人にとっては多分感動の再会なんだから、邪魔しないのが親切ってもんだよ」
「で、でも……」
「気にしなくていいのよ天使ちゃん?此処は彼らに任せて損は無いわ」
「そ、そうなのでしょうか――――って、人前で天使ちゃんだなんて呼ばないで下さい……!」
「……ちょっと、あんたらは何知ってるのか聞く気も起きないんだけど、一体何しに来たの?まさか僕をからかいたかっただけ、なんて言わないよね?」
「「当然そうさ(よ)」」
「おい!!」

 自分にとっては厄介者でしかない双子に向かって渾身の怒りと何とも言えない遣る瀬無さを込めた突っ込みを入れた後、綾瀬は一度大きく息を吸い、深々とした溜息を吐く。しかし直後に埃っぽい空気に噎せて咳き込み、そう言えばこの教室は物置同然で埃っぽかったのだということを思い出した。

「……あの二人は放置するとして、まずは此処の埃をどうにかしないとな……」
「い、いや、放置していないで早く助けてくれないか…………意識だけ地獄へ帰還しそう……だ……」
「あ、あの!私も手伝います!まずはこの本の山を移動しなきゃですね!頑張りますっ!」
「む……無視しないでくれ……」
「いや…………あんた女子だし、明らかに僕らより年下っぽいし、教科書結構重いと思うし……」
「いやいや、手抜きはいけないよ綾瀬くん?ちょっとずつでいいから運び出した方がいいっしょ。俺らも手伝うからさ?」
「ぐっ…………わ、分かったよ。じゃあ君、こっちの手前の束になってるやつ持ってくれない?」
「分かりましたっ!んしょ…………結構重いですね、これ……」

 もう少しで意識が飛びそうになっている人物の言葉を皆スルーし――綾瀬は面倒事に巻き込まれたくないためあまり気にしないように、少女は素で聞こえておらず、青葉と紅葉は勿論わざとで――、綾瀬は渋々と双子に流される形で教科書の片付けに取り掛かる。
 が、しかし、教材の束を抱えて歩き出した少女が段ボール箱に躓き――――。

――――バサバサバサ!ドサドサドサ…………

「うぉわあああ!?ちょっ、何してんの君!?」
「ひあああぁぁあ!?ご、ごめんなさいごめんなさいっ!こ、今度こそ転ばないように――――きゃあああ!?」
「どうしたらそこで後ろに転ぶの!?あーもういいからちょっと向こうで見てて!!」

 ――――前途多難になりそうである。

1年前 No.294

みこし @mikoshi ★Android=rvVdeo2GUN

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1年前 No.295

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

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1年前 No.296

みこし @mikoshi ★Android=rvVdeo2GUN

◇◆◇


「お……終わった……」

ぐいっと伸びをして、綾瀬は呟いた。それはいつも彼が諦めかけたときに呟くものではなく、この空き教室の掃除が終わったことを意味するものだった。この教室の掃除には驚いたことになぜか謡の双子が手伝ってくれたほか、聞いたところによると紗輝というらしい青年とティファというらしい少女が手を貸してくれたからだ。舜花と呼ばれていた人物は紗輝の足を思いきり踏みつけることで危機を免れ、その恨みからかひたすら近くの教材を漁っていた。なにやら気になるものがあったようで、ずっとそれらを読み続けていたのを覚えている。

「わざわざ手伝ってくれるなんて、あんたも意外にお人好しじゃない。口は悪いけどいい奴として認定しておいてやるわ」
「ふん、これは舜花様を見つけてくださったことの借りを返したまでだ。決して貴様らのためにこの手を貸したわけではない。妙な勘違いをしてくれたのなら肉塊へと還元してくれよう」
「あー、こういう奴なんていうんだっけ。……ツンドラ?」
「ツンデレじゃないの?」
「うるせーよ知ってたよ」

盛大に言い間違えた青葉に綾瀬が指摘すると、如何にも機嫌悪そうにふいっとそっぽを向いてしまった。あの生意気な双子(片割れではあるのだが)のこういう表情を見るのは初めてな気がするので、綾瀬は内心ガッツポーズしたいくらいだ。ここで調子に乗るとあとでなにをされるかわからないのでおとなしくしておくが。

「でも、みなさんのお手伝いができてよかったです!お部屋も綺麗になったし……」
「あらやだピュアねぇ天使ちゃん?どっかから来た誰かさんにも見習ってほしいわね」
「……?ピュア、というのは純粋、純朴を意味する言葉であろう?要するに紗輝のことを言っているようだが、奴は騙されやすく嘘も見抜けぬ。ピュアそのものではないか」
「舜花様……!ありがたき幸せにございます……!」

褒めていないのにも関わらず、紗輝はとても嬉しそうに目を輝かせた。青葉と紅葉、ついでに綾瀬はとりあえず紗輝の性格と弱点がわかった気がした。

「とにかく、俺らはもう行くわ。あとは三人でなんとかしろよ」
「行きましょ、綾瀬くん。いざこざに巻き込まれたくないならね」
「は?まあ、そうするつもりだけど……」

珍しいことに青葉と紅葉が綾瀬も来るように言うので、いぶかしげに思いながらも綾瀬は彼らについていくことにした。残された舜花、紗輝、ティファは静まり返った空き教室にただ佇んでいる。舜花と紗輝はたいていこういう風なのだが、ティファはこの状況が居心地悪いのかちらちらとしきりに舜花と紗輝に助けを求めるような視線を送っていた。それに気づいてかそれとも偶然なのか、舜花がティファに向けてふと問いかけた。

「ティファ、といったな」
「は、はい……!」
「貴様が天使だということはわかっているが、なぜここにいる?我らは望まずして下界に降りてきたのだが貴様もそのクチか?」
「い、いえ、私は……!」

ティファがなにかを言おうとしたとき、扉の方から視線が投げ掛けられているのに一同は気がついた。そこにはごみ捨てに行った帰りなのか、空のごみ箱を両手で持ち、空き教室の中の三人を驚いた表情で見つめている小柄な眼鏡をかけた少女――――森野小竹が立ち尽くしていた。

1年前 No.297

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

「………………」
「………………」
「………………」
「……あ、あの…………あなた方は一体……?」

 ……沈黙。当然と言えば当然だが、先程の三人の人間は人外の存在を元々知っていたり幸か不幸か此方の正体に気付かなかったりしていたために何ともなかったが、今目の前にいるのは自分たちの知る限りではごく普通の人間であり、自分たちの存在も知る由もない者なのだ。驚きと焦りで声を失うのも仕方がなかった。
 しかし、一番焦っているのはティファであった。驚きながらも此方の事情を尋ねてきている目の前の少女を目一杯に見開いた瞳に映しながら、幼さ故に必要以上に怯え、焦りでただでさえ色白の顔を青白く染めていた。

「ひっ…………ひあああああああ!?どっどどどどうしましょおぉ!?みみみ見つかっちゃいましたよおぉお!!もっもうおしまいですううう!」
「落ち着け貴様!取り乱していてもますます事をややこしくしていくだけだ!もっと冷静に考えれば、手っ取り早い打開策がだな……」
「……ふむ……」

 案の定絶叫しながら取り乱し始めたティファを、黙らせるためなのかより大きな声で怒鳴りつける紗輝。一方舜花は二人を諌めるでもなく、若干焦りの色を浮かべながらも冷静に小竹を観察している。
 小竹はそんな三人にどう反応すれば良いのか分からず、目を丸くしながら半ば引き攣った苦笑いを浮かべる。此処には確か清掃係の生徒と教員しかいない筈なのだが、彼らはどう見てもうちの生徒又は教員ではないし、何処か人間離れした姿をしている為、何をどう反応すれば良いのか分からない。実際、彼女も焦っているのだ。
 ふと、一番取り乱していた様子のティファが突然ピタリと喚き声を止め、冷静な顔となった。周りの者たちは当然驚きの表情を向けるのだが、ティファの口から出た言葉はある意味物騒な提案だった。

「――――消しましょう」
「……何?」
「私の力で、あの方の記憶から、私たちを見つけた光景を綺麗さっぱり無くすのです。そうすれば騒ぎも無かったことに出来るし、変な噂をされることもありません」
「そ……そんなことが出来るのか!?」
「はい、私の杖さえあれば、ほぼ確実に…………確実……に…………あれ?」
「???」

 小竹から自分たちの記憶を消す。そんな提案に流石の紗輝も驚きを隠せず、小竹も思わず身じろぎしてしまう。しかしその直後、ティファが自らの懐や背中等に手を伸ばし、手探りで何かを探す途中、彼女の動きは止まった。

「…………どうした?」
「あ…………あああぁぁああああぁあ!!?!つっ杖が無いいいいぃぃい!?ど、どどどどうしましょおおおおぅ!?あれが無いと!私、私……!!」
「は?…………はぁあ!?」
「…………???」
「…………はぁ」

 結局、大事な杖の紛失という大きなドジを踏んでしまったティファは再び取り乱し、紗輝は驚愕と呆れから声を上げ、小竹はますます脳内にハテナマークを浮かべ、舜花は深い深い溜息を吐いたのであった…………。

1年前 No.298

みこし @mikoshi ★Android=rvVdeo2GUN

とにもかくにもこの状況を打破しなければいけないことに変わりはない。舜花は一人持てる知恵を振り絞り目の前の少女を説得する術を考えようとした。しかし、少し考えてからはたと気づいた。説得しなくてもうまく誤魔化せればいいのだと。ここにいる三人が無事でいられるならなんでもいい、説得力のある言い訳を並べれば切り抜けられると。

「貴様は我々を何者かと問うが、そういう貴様はどうなのだ?」
「え?」
「要するにそちらの素性を聞いておるのだ」

困惑する小竹を相手に、舜花は彼女の方が小柄なのをいいことに見下ろしながら淡々と問いただす。逆に問い詰められるかたちになった小竹はどう反応していいかわからない。なにしろさっきまで消すとかなんとか言っていた連中だ。詳しいことはよくわからないもののかなりの曲者であるということはわかる。しかもこの期に及んで現代で言う逆ギレときて、歪んだ生き方をしてこなかった小竹はおろおろしてしまう。とりあえずは自分の自己紹介をすればいいのだろうか。そう思いながら、少しの疑問を残して小竹は自己紹介することにした。

「ええと、私は森野小竹、ここの高校の一年です。今はここ旧校舎の掃除をしていて……」
「嗚呼、もういい。話は大体わかった。して、貴様は我々を学校関係者でない怪しげな侵入者と見ておるようだが、それは間違いだ」
「そ、そんなこと思ってません……」
「まあ良い。我々はこの建物の中に知り合いがおる。それを探しておるのだ。しかしここらの土地はあまり詳しくなく、この旧校舎とやらに迷い込んでしまった。言うなれば我々は被害者なのだ。咎められる筋合いはひとつもない」
「さすが舜花様!冷静沈着な物腰と容赦なき刃の如き弁舌!あなた様に匹敵する者など、三千世界を探してもそうそうおりませぬ!」

ズバッと小竹を論破した舜花だったのだが、紗輝がものすごく嬉しそうに後ろで拍手したためにかなり残念な結末になってしまった。ポカーンとするティファと小竹を一瞥して、これはまずいと思ったのだろう。ごほんとひとつ咳払いをして紗輝は続ける。

「纏めてしまえば私たちは人探しをするためにここにいる。その者がいればすぐに退散するが」
「そ、そうなんですか、大変なんですね……。協力したいのは山々ですが、清掃がまだ終わっていなくって……頼むなら、先生方に……」
「いや、見ず知らずの者に迷惑をかけるのは無粋だ。清掃とやらを手伝えば良いのだな?我々であれば十分人手となろう。先ほどこの部屋の清掃を終わらせたばかりよ」
「……でもさっきは本を読まれていませんでしたか……?」
「舜花様だから許されるのだ」

ティファがさりげなく舜花の言葉の矛盾にツッコミを入れようとしたが、紗輝が理不尽極まりない理屈で抑え込んだ。小竹はしばらくどうしようか考えていたが、彼らの事情に深入りすることもないだろうと思いあえて詮索しないことにした。少なくとも一人は高校のジャージを着ているし(裾が足りていないが)、話は通じるらしい。人材が増えるのならいいではないか。

「わかりました、では私たちの班の手伝いをお願いしますね。人数が増えてしまいますけど、他の皆さんは見当たらないし……」
「よかろう。二人とも、行くぞ」
「はっ、舜花様!」
「ひぇぇ、待ってください〜!」

こうして、三人は言い訳をした代償に清掃を手伝うことになったのだった……。

1年前 No.299

玲鈴 @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

◇◆◇


「はぁ……どうして私が選ばれたのでしょう……」

 現在から言えば数時間前、真っ白な雲のようにフワフワとした天界の地面の上を、ティファは全長が己の身の丈よりもある杖を両手に握り、トボトボと歩いていた。
 人間と同じ数え方で言うと人間よりも遥かに長生きしてはいるが天使としては未だ14歳にも満たないこの少女は、数日前の天界の集会にて責任重大な任務を与えられ、それからずっと荷が重い心持ちで過ごしていた。
 「将来は二等天使になる存在」と評価され、「両親に劣らぬ実力を今から蓄えておいた方が良い」という理由で今回の任務を与えられた訳だが、少なくとも現在のティファは一対の翼しか生えていないし、幼い自分に責任の重い任務を“与えられて”も名誉あることとは思えず、むしろ自らの両親の地位のせいで“押し付けられた”仕事にしか思えなかった。自分は自分なのに。両親がそうだからといって自分もそうなるとは限らないのに。

「……こんな時、ロレンスさんならどう言ってくれるのでしょうか……?」

 トボトボと歩きながら、ティファは何処までも青い上空を見上げてそう呟く。小さい頃からよく一緒に遊んでいた、自分の幼馴染。自分はよく彼にからかわれていたが、それでも彼と遊んでいる時が一番楽しかった。しかし彼は、今ではもう天界にはいない。

「……はぁ……。私、上手くやっていけるのでしょうか?お母様から譲り受けた杖が無いと、何も出来ない程には力も弱いのに……」

 溜息を吐きながら呟くと、徐に自分が持っている杖を見上げる。純白の柄の先端に取り付けられた空色の丸い結晶の左右には純白の翼のようなものが浮かび、上にはダイヤ型の金色の光沢を持った物体が浮かんだその杖は、ただ結晶に上空の深い青を映し、真っ白な地面に反射した光を反射するばかりだ。
 両親なら何とかしてくれるかもしれない、と考えても、昔から両親と会う機会は少なく、言ったとしてもきっと諭されて送り出されるだけだろう。そう思うと、また深い深い溜息が口から漏れるばかりであった。
 その時だ。

「あっ……いけません!そこは人間界に繋がる大穴で――――!!」
「ふぇ?」

――ズルッ

「「あっ……!?」」

 突然後方から自らを制止する声が聞こえたが、時既に遅く、ティファの片足は穴の縁からずり落ち、そのまま人間界の、公立の高等学校の旧校舎の上へと真っ逆様に落ちてしまったのであった――。


◇◆◇


 時と所は変わって、現在の謡神社・境内。

「……こんなところでいいかな」

 長時間祈ること一時間前後。普通なら祈り過ぎである時間を費やした啓治は、ようやく賽銭箱の前で祈ることを止め、制鞄をいつも通りに持ち上げて参道を引き返そうと踵を返した。そして二、三歩歩いた矢先、母屋の方角から何者かの声が聞こえた。

「――それでは、私はこれで失礼致します。あなたも、早くお友達と仲直りをしてから行くべきところへ行きなさい。いいですね?」
「は、はい……。そ、その、ありがとうございました……」
「…………ん?」

 誰か複数の人の声が聞こえ、啓治は半無意識的に振り返る。もし振り返らなければ、これから何とも面倒な事態にならずに済んだかもしれないというのに……。

「……げっ」
「おや……あなたは」


【続きを書くのに時間が掛かってしまい、本当に申し訳ありませんでしたあああ(((】

1年前 No.300

みこし @mikoshi ★Android=rvVdeo2GUN

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1年前 No.301

レーリン @reirin16☆iFOiR2juBrUr ★uyAqirftNf_M0e

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1年前 No.302
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