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合作カンタータ

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ゴン ★gK6AcHPdOQ_KMC

元合作カンタービレです。
公募に際し元記事の方を削除依頼したため、一応新記事を立てました。
次回作、公募状況等の確認にお使いください。

とりあえず現状報告、この秋に出品するのは小学館文庫小説大賞のみです(二重投稿禁止なので)遅くとも結果は五月にわかるそうなので来年以降の公募も視野に入れて活動していこうと思います。
今後のことについて。
公募は公募としてやっていくんですが新規作品のことも話し合いたいです。
とりあえず続編としてリタルダンド渓谷編を想定していますが、一応コンセプトをお話しすると、これはこれで公募に出せる作品にしたいと思います。つまり、時系列的にはグリッサンド編の直後なわけですが、登場人物は一応全員初登場の形式で、この話から読んでもこの話として成立させたいというのがありますね。
その上でアンダンテさん関連の伏線を回収しつつ新規の伏線を巻きつつみたいな。というかこのシリーズは予定ではあと三作ある予定なんですが、全部公募狙いで行きたいです。

とかって大きなことを言うとあと後大変ですし、フィーネちゃんの話に関しても結果的に公募に送る形になったものですから、そのスタンスは崩さないでおきたいです。気軽に始めて大きな結果を出せたらいいなと願いながら長く続けられればいいんじゃないかな。

というわけでゴンはそんなしたたかなことを狙ってますよアピールはしつつゆるく新作を書いていきたいと思いますがこれからもよろしくお願いします。

4年前 No.0
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ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_jAc

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3ヶ月前 No.240

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_jAc

というわけで大変お待たせしました。申し訳ありません。パソコンを買い替えてデータを移植するのにずいぶん時間がかかりました。
ウィンドウズ10にするだけで一日がかりとか!

次かららくだ様に執筆をお願いしますが一応シナリオのおさらいです。
何気にベートーベン司祭の初登場と、局長とか出てきますけれども、局長の性格とかは基本的にらくだ様にお任せします。
書けるところまでで全然かまいませんので、よろしくお願いします。
このたびは大変お待たせした割にあまり上手に書けなくて申し訳ないです。
とにもかくにもよろしくお願いします。

2旅人の招待:場所は変わって、無事リタルダンドを渡り終え、次の街に向かっている道中、プレスト君の郵便局の局長から手紙の配送の依頼が届く(ちなみに局長は白い伝書鳩の姿で手紙を咥えて現れる)(プレスト君は局長と呼んでいる)。郵便馬車(クシコスポスト)でもあるプレスト君は、時折こうして届けられる手紙を受け取ったり届けたりしながら旅をしているのだが、今回届けられた手紙を見てプレスト君は露骨に顔をしかめる。それは何と旅人にとって宿敵ともいえる、教会に置いて旅人のような教理の外にある存在を断罪し、時には処刑する異端審問官あての手紙だったからだ。そしてそれは、同時に今は存在しないはずのウィーンの街の、すでに死んだはずの領主であるモデラート伯爵からの、結婚招待状であり、プレスト君は不穏な気配を感じながらも仕方なくベートーベン司祭の屋敷に向かう。ベートーベン司祭には、旅人であることを伏せて、クシコスポストだということだけ明かしてすぐに帰ろうとしたのだが、フォルテ君の不用意な発言から旅人だということがばれてしまうことに。ベートーベン司祭は今更旅人だという理由だけで異端だとみなしたりはしない、と言い、旅人であるのなら、と、自分をヴェクサシオンに連れて行ってくれと、プレスト君に頼む。仕方なくプレスト君はベートーベン司祭を連れて、一路ヴェクサシオンに向かうことになる。

3ヶ月前 No.241

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

ゴンさんへ

プレスト君は夢現にひとり、まどろんでいました。
懐かしい笑顔、それとも泣かせた顔?
水を吸った東方の和紙の様に、引き寄せようとすれば千切れてしまうのです。
夜明けの空を鳥たちが飛び交い、鳴き声が朝を知らせます。
それでも、プレスト君は起きません。
いつだって、プレスト君は起こす事はあっても、人には起こされる事はないのです。
どこか人間不信が覗き出る人でした。
よって、彼を起こしたのは無機質な金属音。
振るった左手はサイドテーブルの上を直撃し、乗せられていた哀れな目覚まし時計は生まれて三日目の命をたちました。
「――あ。あ? ちっ」
一度、起きてしまえば目覚めの早い彼は、舌打ちしてからさっさと、起き上がりました。
場は「銀の葉亭」。
名の通り、中流階級に向いた宿です。
本当はもっと安宿で良かったのですが、治安の関係で此処しかありませんでした。
否――在るにはあります。
が、夜の女遊びは気に障る彼にとって、娼館は最悪です。
ちなみに幸いな事に、時計は私物でした。
清潔な布団から何の未練もなく、すべり出てハンチングを被ります。
こんこん。
「ああ、来たか」
小窓に小石を投げたような音の正体を察して、一階の食堂へ向かい出た足をターン。
防犯を考えられた小さな窓を開ければ、美しい白い伝書鳩が、隙間からプレスト君の仕事を床へ落とし、再び青空へ飛び立ちます。
プレスト君は郵便馬車(クシコスポスト)を勤めているのです。
「最近、長雨だったからな……溜まっている」
郵便物を濡らす事は出来ないので、こうなったのでしょう。
ちなみに幸いな事に、時計は私物でした。
ざっと、あて先とあて名を確認する手が止まります。
殺伐とした眼から険が取れ、僅かに口元がほころびます。

『フォルテより』

『パセリ・セージ、ローズマリー・タイム。魔女の秘薬たち』
『エーデルワイス』
『女の子のくどきかた教エてくださ』
『アンダンテさんにはないしょでっした』
封筒の中はそんな感じです。
花の栞に、頑張った感じで書かれています。
わざわざ栞にしたのは、機嫌を取るためでしょうか。
どうやら自分はもてる男と思われ、少年には気になる子がいるようです。
苦笑した顔が、もう一通の手紙で凍りつきます。

差出人は
『ジョヴァンニ・ディ・モデラート』

あて名は
『ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベン殿』

何度、読み直しても、同じ物は同じでした。
「いたずら、か?」
そうだとしても、仕事は仕事。
確かめる前に放棄するわけにはいきません。
深い溜息を吐いて、一階の食堂へ、今度こそおりました。



「異端審問間」
底なしの黒い目が、件の手紙を見据えます。
「ふむ。面白いじゃないか。普通は自分の墓碑銘など考えないのだからね」
アンダンテさんの発言は、自身が異端者である旅人によるものです。
彼が最近に買い換えたネクタイが、手元のコーヒーに濡らしている。
彼が気づくのを最後の楽しみに、プレスト君は思いました。
「相変わらず、死人の眼は死んだ洒落ばっかだな」
異端審問間に殺される自分を思い描き、暗澹たる思いです。
「兄ちゃん。ぼひめいって何?」
フォルテ君が厚切りのベーコンを食べながら、首を傾げました。
「お前の場合は“死ぬまで生きた”じゃないか」
「それは違うとも。”逝くまで生きた”ではないかね」
三人は肉の多いスープを口に運びます。
「それ、どう違うの? 墓碑銘なんていらないや」
和やかに見えて、綱渡りの会話に、女性のウエイストレスの声がかかります。
「申し訳ありません。当店では禁煙となっております」
「ああ、失礼」
アンダンテさんはパイプに眼を落とし、懐にしまいました。
今までに見たことも無い笑顔です。
店員は調理場に戻り、あくせく仕事場に戻ります。
「お前、取り繕えるなら普段から、そうしていろよ」
アンダンテは肩をすくめました。
「私は相手を選ぶのであって、必要がなければ、そっけない男だとも」
「嫌な男だな」
「色男と呼びたまえ」
フォルテ君の食事の手が止まります。
「アンダンテさんってもてるの?」
「もし、永遠ではなく、恋が愛に変わるまでなら、もてているとも」
フォルテ君の疑問が頭いっぱいに広がります。
アンダンテさんは涼しい顔です。
ちらりと、少年のつむじを見てから続けます。
「愛を知れば、ひとりしか愛せないからね。恋慕は嫉妬へと変わる」


すみません。力尽きました。
また、頑張ります。



らくだより

3ヶ月前 No.242

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_jAc

らくだ様、なんかすごくいい感じですね。私久しぶりに文章のやり取りをするんですが、いろいろとうずくものがこみ上げてきました。
この三人が食事処にいるシーンすごくいいですね。
少しプロットを改変して、すでにここにベートーベン司祭がいる、というか、プレスト君にこの招待状が振り分けられたのも彼がベートーベン司祭の近くにすでにいたからとかで、ベートーベン司祭は毎日決まってこの銀の葉亭で朝食をとり新聞を読む日課があるとかで、三人がいるところから離れた外のテラス席でコーヒーを飲みながら新聞を読んでいるとか。
で、すでに旅人の身分であるアンダンテさんとプレスト君はベートーベン司祭の目の前に行くと非常にまずいので、まだ旅人に正式になっていないフォルテ君を使って、招待状を渡して戻ってくるだけという任務を任せるとか。
で、フォルテ君はベートーベン司祭に近寄って声をかけるんですが、耳が聞こえないベートーベン司祭は呼びかけられても反応せず、みたいな。フォルテ君はフォルテ君で文盲なので筆談もできず途方に暮れているところで、仕方なくアンダンテさんたちが仲介に入って何とかやり取りを終え帰ろうとした矢先に呼び止められた、卿ら、旅人だな、みたいな。

とにかくとにかくアンダンテさんたちのやり取りとかすごく良くて、いい感じです。
続きと推敲を少々お待ちください。

3ヶ月前 No.243

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_jAc

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3ヶ月前 No.244

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

ゴンさんへ

お久しぶりです。
しばらく空いてしまい、申し訳なかったです;
今後はどうしましょうか?
個人的にはプロットを改めて、いただきたいです。
なんだか、らくだは状況をよく分かっていないみたいなので。



らくだより

3ヶ月前 No.245

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_jAc

すみません、ろくに詰めることもなく本編を始めてくださいとか無茶ぶりすぎますよね。

自分でも粗いプロットだと思っていて、でもただでさえお待たせしている手前、一度提出した後にこうこう変えます、とは言いずらくて、うんともすんともいかないところでした。
もっと五人組の役割とか、祟りについての解除方法だとか、ちゃんと詰めていかないとですよね。
そもそもこの話は根底にあるのがヴィヴァルディの免罪譜なので、ちゃんとそれが出てこないといけませんよね。
というわけで、いったん頭を冷やします。

具体的には、そもそもなぜモデラート伯爵は祟りになってしまったのか、ということを考えていかないといけないのですが、時系列で追っていくと、
ピエタとメトロノーム伯爵(フォルテ父)が出会い、ピエタがウィーンの街を去ってしまう。

メトロノーム伯爵(フォルテ父)のキャラバンで旅をしながら、ピエタがフォルテ君を生む。

時の法皇が教会の権限を強化し旅人の弾圧を激化させ、多くの旅人が異端審問官によって処刑される機運に。

その際にメトロノーム伯爵(フォルテ父)にも懸賞金がかけられ、時同じく娘(エーデル)の病によってお金が必要だったアドルフは自分が所属していた旅人たちを裏切り、教会にメトロノーム伯爵の隠れ家を密告(その際にアドルフは懸賞金を手に入れる(銀貨30枚))。

旅人一派の離散。フォルテ君はアドルフが住んでいた山奥の家に、ピエタとエーデルとともに匿われる(忘却の子守歌編)。

エーデルが死亡、アドルフが意気消沈し、ピエタは幼いフォルテ君を連れて、自らが捨てたウィーンの街に戻り、自分の父親であるモデラート伯爵(ピエタ父)に頭を下げて、何とか暮らしていけるように取り計らってもらう。

ピエタが戻ってきたことで喜んだモデラート伯爵(ピエタ父)はもう二度と娘は外に出さないと、家の中にピエタが引きこもっても何一つ問題なく暮らしていけるように設備を整えた(この辺がモデラート伯爵邸のオルゴール仕掛けの不思議な家の感じで出そうかなと思いました)。

さらに復讐としてピエタをかどわかしたメトロノーム伯爵(フォルテ父)を最も残忍な磔刑に処して殺すように、教会に奏上し、メトロノーム伯爵が殺される処刑を観覧しに街を離れる。

メトロノーム伯爵(フォルテ父)の処刑執行。処刑の判断を下した異端審問官がベートーベン司祭。

五人組はメトロノーム伯爵(フォルテ父)が死ぬ前に残した最後の五重奏の演奏をそれぞれ託されて、それをピエタに伝えるためにモデラート伯爵邸を訪れていた。

五人はピエタにその五重奏を聞かせ、メトロノーム伯爵(フォルテ父)の惜しみない慈愛を再現する。

しかし、そこに予期しない六人目が不協和音として乗り込んでくる。

不協和音として現れたアドルフは、ピエタに自分がメトロノーム伯爵(フォルテ父)を密告した事実を告げる。

ピエタは真相を知り、五人組は最初からそれを知っていた(メトロノーム伯爵自身から聞かされていた)が、ピエタはアドルフを許す。

しかしそれを陰に隠れて聞いていたフォルテ君は自分の父親を殺した犯人がアドルフであることに激昂し、傍らにあったナイフをもって、アドルフを刺そうとする。

ピエタが立ちはだかってそれを止める。その際ピエタは胸を貫かれ致命傷を負ってしまう。

絶命を免れ得ないことを悟ったピエタはフォルテ君を柱時計に隠し、五人組に屋敷に火を放つよう命じ、息絶える。

街は全焼し、モデラート伯爵(ピエタ父)が領地に戻ってくると、跡形もない焼け跡だけが広がっているだけだった。

絶望したモデラート伯爵はすべてを元に戻すために世界中からヴィヴァルディの調和の霊感を探す旅に出る。

廃墟と化したヴェクサシオンで、フォルテ君がピエタの骨を抱えてさすらい、アドルフと会う。

アンダンテさんとの旅が始まる。

ある時、モデラート伯爵(ピエタ父)は調和の霊感の写譜を手に入れる。そしてそれをもとに巨大なオルゴールを作り、演奏を行う。

免罪譜の霊威によって街が元通りになる奇跡が起こるが、写譜であり欠落した音符があるために不完全な奇跡、祟りと化してしまう。

永遠に同じ時を繰り返し、父親と娘の結婚という近畿の夜を何度も再現する呪われた街になってしまう。

招待客は出席すると近いうちに気がふれたり、死んでしまう呪いの宴。

結婚式の旅に招待客リストが減っていくが、ついにベートーベン司祭にたどり着く(このリストが実はメトロノーム伯爵(フォルテ父)の処刑に関わった人のリストで、この結婚式は五人組にとっては復讐の場でもあったとか)。

招かれたベートーベン司祭は怪訝に思いつつも、ヴェクサシオンに赴くために旅人であるプレスト君の馬車を利用し、アンダンテさんとともに一路、呪われた街、元モデラート伯爵領、ウィーンを訪れることになる。

というのが一応この事件が起きるまでのそれぞれの動きみたいな感じになります。
モデラート伯爵が旅に出てたとか、いきなり出てきたんですけど、時系列を整理してみたらそうしてないとフォルテ君との兼ね合いが説明つかないのでそうなりました。というわけで、祟りについてはヴィヴァルディの免罪譜の写譜によるオルゴールの演奏が原因で、そこにモデラート伯爵の妄念と、メトロノーム伯爵の復讐をしたい五人組の恨みがあったりなんかして、メトロノーム伯爵の処刑に関わった人間を招待客として呪っていく結婚式が開かれる、みたいなことになっていて、アンダンテさんが異端審問官との同席になるにもかかわらず、旅に同行したのは、そこに免罪譜があるという話があったから、みたいな。

とりあえず事件が起きるまでの経緯について、粗いですけど並べてみました。
疑問点とかあればどうぞお願いします。できれば質問は一回ずつの方がありがたいです。質問しつつこういうのはどう、みたいのがあるとなおありがたいです。注文ばっかりですみません。

2ヶ月前 No.246

合作? ★Android=2RsRV1uu49

これもう合作じゃないよね。ゴンさんが1人で作っている感じ。

2ヶ月前 No.247

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

ゴンさんへ

お久しぶりです。
こちらもなんと、お答えしようか
悩んでいました。

時系列の状況を分かりやすく、
まとめて下さって、ありがとうございます。

いま混乱しているのは、どこに誰がいて、
何をしているかです。
プレスト君がひとりでいて、これから
アンダンテさんとフォルテ君に
再会するのは分かったのですが、
いわゆるプロットを理解できていないようでして(汗)
もし、質問が重複しているようでしたら、
ナンバーを教えてていただけたら、拝読いたします。
頭の悪いらくだで申し訳ありません。



らくだより

2ヶ月前 No.248

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_jAc

公募落ちました、ぐげげ!
作品としての出来不出来よりも、きちんと読者に受けて商品として成り立つものでなければ二次選考以降を通過していくのは難しいんだなぁと思いました。要するに作品としての売りですね。確かにそこの部分かなり薄いんですよね私の書くものは。なかなかにシビアです。ただ面白いだけでは商品にならないんですよね。もっと研究しなければ。

とりあえず現在のことでちょっと情報を整理します。

まず冒頭で出てくるプレスト君ですが、グリッサンド編でアンダンテさんたちと合流後、リタルダンド編でも一緒にいたわけですが、本業はクシコスポストである彼はアンダンテさんたちの旅にずっとついて回っているわけではありません。つまり、グリッサンド通過後、プレスト君はアンダンテさんたちとは一旦別れて、別の街にいます。

そこに局長から仕事としてモデラート伯爵の結婚式の招待状が届いたというわけですね。

で、アンダンテさんたちはこの時ヴェクサシオン周辺まで来ていて、ボンという街に立ち寄っているところです。で、このボンという街の郊外にベートーベン司祭が住んでいて、局長からの手紙で、ベートーベン司祭が住んでいるボンの街に折しもアンダンテさんたちがいるということをフォルテ君の手紙で把握したプレスト君は一人でベートーベン司祭に会いに行くのは恐ろしすぎるので、旅は道ずれということでアンダンテさんたちが街から出るより早くボンにたどり着き、アンダンテさんたちと接触して、旅人見習いであるフォルテ君を利用して、無難にベートーベン司祭に招待状を渡そうと思っているところです。

ボンとヴェクサシオンは隣町どうし(街から街への間に人の住んでいない街道があってやや離れているイメージ)で、ベートーベン司祭に招待状を渡した後はベートーベン司祭の依頼によってヴェクサシオンに向かうみたいな。

そこで、今回の冒頭の詩ですが、まさしくこのモデラート伯爵からの結婚式の招待状の文章にしようかなと思っています。
とりあえず取り急ぎ旅人三人組の現在の位置関係みたいなことについて。
具体的な中身は決まり次第また書きます。

2ヶ月前 No.249

合作? ★Android=2RsRV1uu49

落選との事ですが、貴方は読者の事を考えておられない。

改行はしない。
句点も読点も満足に打てない。
自分の思った事を好きなだけ、だらだらと読み手を無視した文字数で書き綴る。

仮にも小説家を目指すと言うのであれば、
この程度の配慮はできて当たり前です。

小説家という職業をなめないでいただきたい。

最悪なのは、ご自分の小説の完成度が高いと思っていらっしゃる。
ちゃんちゃらおかしい。

プロでも、駄文ばかり書く小説家など、腐るほど居ます。
アマチュアで選考に落ちている段階で完成度が高いなどと、どの口が言うのか。

小説と言うのは、一生自分には書けないかも知れないと言う絶望の中でこそ書くものです。

まずはご自分の書いている文書を客観的に読んでみて下さい。

あなたの文章は客観的に読めますか?

まずは、そこからです。

2ヶ月前 No.250

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_jAc

わー! すっごーい!
キミは句読点の打ち方がばっちりで、理路整然とした文章を書き、小説家を舐めていないフレンズなんだね!
純文学は書けたのかな? 埼玉の桜はもう散っちゃったかな。
長野の旅行は楽しかった?
人違いだったらいいんだけど、君みたいな知り合いに心当たりがあるんだ。
あと、ここは文学を語る掲示板じゃなくて、私の作品に力を貸してくれるありがたい人の意見を聞くところなんだ。
作品の感想は感想用のページがあるからそこを使ってね!
それから文章が下手な人が小説を書いてはいけないという決まりはないし、メビウスリングは小説の技術が未熟な人たちが、それでも一生懸命書いた作品を載せて、感想や意見を交換し合うところなんだ。
だってプロならこんなところにいるわけがないもんね!
だから私はここにいるし、ここにいる以上は批評以上にちゃんと作品を作りたいって思ってる!
高尚な文学観を振りかざして人格を否定するのも結構だけど、私を否定できることが、あなたの文学の正当性を保証することにはならないんだよ。
エイエイモーン! 私も頑張る! あなたも頑張って!

2ヶ月前 No.251

合作? ★Android=2RsRV1uu49

結局一切、改行、区読点の打ち方、
読み手を無視した文字数の書き込みに対する言及が無いのが残念です。

小説としてそこが出来なければ、どうにもならない。
という趣旨の発言に対するあなたの反応は上記のもの。

直す気がないという事でしょうか?
直す気が無いなら私の回答はひとつ。

「勝手にすればいい」

あなたには、これしか言える事が無いです。

2ヶ月前 No.252

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_jAc

はーい! 勝手にさせてもらいまーす!
あなたも勝手にご自分のやり方で小説家を目指してください。
それから、一つ言っておきますと、私は公募に落選しましたが、一次選考を通過するのはこれで三回目です。
それは少なくとも三作ほど、私の作品は改行や句読点の打ち方がでたらめで読めたものじゃない、というレベルではないということを(少なくとも読み物としてある程度成立していることを)、出版社が認めているという証拠ですから。どこの誰とも知れない方の否定的なコメントより、私は少なくとも一次選考通過という結果の方をよりどころにしています。
そういうわけで、あなたからの意見は最初から求めていないうえに、もともと私はここで勝手にやっていましたから、またもとのように勝手にやらせてもらいます。
貴重な人生の時間を無駄にしちゃうからもう来ちゃだめだよ!
文学は50年あっても足りないんだからね!

らくだ様へ。
お目汚し失礼しました。
これで平常運転に戻れるといいんですけれども。

2ヶ月前 No.253

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

 ボンの街は銘酒で有名です。
 まっ昼間に関わらず、飲みつぶれて路上に寝転がる者。危うくプレスト君はヴォルフガングで、轢いてしまうところでした。
 鐙をおりて、彼はくるりと視線をめぐらします。ちょっと、酔っ払いに悪態をつきながら。
 吐瀉物と馬の糞を避けながら、とりあえず手近な宿を目指します。
「消印は、この街なんだよな」
 フォルテ君の手紙です。
 プレスト君はとある打算があって、ここまで来たのです。
 宿屋のウエスタンドアを押し開き、むっと酒精の匂いに包まれます。
「いらっしゃいませ」
 いささかトウの立った看板娘が、注文を取りに来ました。
 若干、頬が紅潮しているのは、見惚れているのです。フォルテ君の狙いは間違っていませんでした。
 本人だけ気づいていません。
「歌うカエル亭のゴンド亭主に手紙だ」
 プレスト君はシワ一つつけずに、仕事を渡しました。
 受け取った看板娘は、ちらりと差出人の名に目を走らせた後、こちらが身構えるほどの怒気を放ちます。
「父さん! 桃色チェリーちゃんと、まだ文通しているの!? 占いでアタシのお見合い相手、勝手に決めないでよっ」
 気の弱そうなお父さんらしき人が、厨房から出てきました。
「だって、お前。年がもう……」
「うるさいわねっ!?」
 プレスト君がカウンターに座ってから十分後、看板娘が再度、気恥ずかしげに注文を取ります。
「ギムレットをひとつ」
 酒を楽しみながら、プレスト君は尋ねます。
「夏でもスカーフを巻いた、慇懃で、偏屈で、性格の悪い、人を食ったような、イヤなろくでなし野郎と。
 アホそうなガキを見なかったか?」
「あら。アタシ、その二人とお見合いしたいわ」
 なんとなくプレスト君は、彼女の嫁ぎ遅れの理由が分かった気がしました。


……こんな感じになりました。
相変わらず、駄文で申し訳ない。



らくだより

2ヶ月前 No.254

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_jAc

続きありがとうございます。
修正はやるとして別口のお願いなんですが、冒頭の詩ですが、結婚式の招待状にしようみたいなことも言ったんですが、この章のタイトルが禁断の経典だったりすることも考えて、教会における婚姻の誓約の誓いの言葉みたいのにしようと思うんですよ。それでちょっと考えてみたんですが。

雨の日にはあなたの傘になろう
険しき道ではあなたの杖になろう
正しき信仰のもとに私は誓う
いついかなる時もあなたとともにある

私が乾いたら涙を注いでほしい
私が折れるときには手を添えるだけでいい
過ちの道を進むときも私は誓う
あなたがいなければ私は枯れ木に過ぎない

――経典より抜粋 婚姻の誓いの言葉

こんな感じにしようと思うんですが今一つ修辞が悪いんですね。特に最後の枯れ木に過ぎないはもうちょっとこういい感じの言葉が欲しいんですけれど何かいい表現はないでしょうか。特に二節目は全体的にアンバランスで第一節で「あなた」に対する「私」の要望を伝えて、第二節で「私」の要望を訴えるのはいいんですけど、もう少し何とかならないかなと思う次第です。何かアイディアがありましたらお願いします。

2ヶ月前 No.255

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_jAc

ちょっとこの後のプロットです。
酒場でプレスト君がギムレットを頼んでいますのでそれを利用して、この看板娘ちゃんとお話をします。
このお酒はプレスト君が飲むんじゃなくて看板娘ちゃんへのおごりということで、話を聞く感じに。

で、看板娘ちゃんが言うには、もしかしてその二人っていうのはバイオリン弾きの芸人では、みたいな話が合って、看板娘ちゃんはその二人が広場で芸を披露してお金を稼ごうとしている様子だったので、それを止めたとか。

というのもこの街は芸人や旅人に厳しいベートーベン司祭がいるので、うかつによそ者が広場のような目立つところであけっぴろげに芸なんか見せていると、捕縛されかねない、芸を見せるなら西の裏町の広場の方がいい、そこは風紀は悪いけど芸人にお金をくれるような酔っ払いとかが多いし、ベートーベン司祭は耳が聞こえないから、西の広場ならバイオリンをいくら鳴らしても、その音が聞こえることはない、みたいなことを注意したとか。

それからヴェクサシオンの街のことも聞くと、看板娘ちゃんはそれも知っていて、絶対に行かない方がいい、あそこは呪われた街だと言って、以前ボンの前領主で、今の領主の父親が何か知らないけど招かれてヴェクサシオンに赴いたのだけれど、帰ってきた前領主は平衡を失っており、悪夢にうなされて、ある日自らナイフで首を掻き切って亡くなったとかって話をプレスト君にします。

その情報を看板娘ちゃんから聞いたプレスト君は看板娘ちゃんに、恋愛に効くお守りだということでフォルテ君がくれたしおりを看板娘ちゃんにあげて、手に口づけをして、手紙を出せばいつでも届けてやるよみたいなことを言って去っていきます。

で、西の広場に行ったプレスト君はそこで楽器を演奏しているアンダンテさんとフォルテ君を見つけ、その演奏に即興でギターをかき鳴らしながら加わり、場を盛り上げて、お金を稼いでから、一休みということで近くのお店によって、そこでらくだ様のアンダンテさんとプレスト君のやり取りにつながるみたいな。
で、その後プレスト君は旅人「見習い」のフォルテ君を使ってベートーベン司祭に招待状を届けようとします。

街の中央の広場が見える喫茶のテラス席で新聞を読みながらお茶をしているベートーベン司祭にフォルテ君は招待状をもって後ろから声をかけますが、耳の悪いベートーベン司祭はその声が聞こえません。
かと言ってうかつに肩を叩くわけにもいかずフォルテ君は途方に暮れ、しょうがないので司祭の肩を叩くことに。
ようやくフォルテ君に気づいたベートーベン司祭は招待状を受け取り、それを見て怪訝そうにするベートーベン司祭は、フォルテ君に学校にこんな時間に子供が何をしている、学校には行かなくていいのか、と聞くと、フォルテ君は自分は学校には通っておらず、旅人をしている、と正直に答えてしまいます。

で、フォルテ君が旅人だということを知ったベートーベン司祭は、さらに彼が見習いだということを知り、ならば師匠はどこにいる、と聞き、フォルテ君はその様子を隠れてみていたアンダンテさんとプレスト君のもとにベートーベン司祭を連れてきて、この人が師匠です、と紹介してしまいます。

さらにそこでプレスト君がクシコスポストで馬車を持っていることを知ったベートーベン司祭は、ちょうどいいから自分をヴェクサシオンまで連れて行くように、プレスト君に依頼し、かくして一行はヴェクサシオンに行くことになり、ヴェクサシオンの街の門につくと、廃墟となったはずのヴェクサシオンがかつてのウィーンの街のように元の姿を取り戻し、オルゴールの音色が溢れる街になっていたとか。

で、招待客を迎えるためにヴェクサシオンの門の前で待っていた使いのアレグロさんはベートーベン司祭と、それについてきたアンダンテさん(アドルフ)の姿を見て、一旦待っていてくださいと一行を待たせて屋敷に戻って、予想外の招かれざる客の訪問を屋敷の五人組に伝えるとか。

そんな感じで進行していこうと思います。

2ヶ月前 No.256

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

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2ヶ月前 No.257

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_jAc

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2ヶ月前 No.258

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_jAc

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2ヶ月前 No.259

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

あなたの為の傘のように
風を 雪を 雨から
まもる 日が射すまで 月が見えるまで
あなたと共にある

険しき道は 茨あれど
痛む足を支え 死が別れを告げるまで
共に歩みます

恋を愛に変え
慈しむ その心に誓います
誠実 貞淑な伴侶として
神の前にて 誓います

わたしとあなたの間に
情熱が実る時
愛の涙で花を咲かせてみせます

折れるほどの苦痛
あなたのためなら わたしに別けてください
痛みは わたしの愛ゆえ 神の前に示す証

あなたがいない それだけでわたしは
枯れ逝く木の葉を 数え 悼むでしょう

――経典より抜粋 婚姻の誓いの言葉


変な文ですみません(ぺこり)
気に入らないところは、遠慮なく変えてください。



らくだより

2ヶ月前 No.260

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_jAc

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2ヶ月前 No.261

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_jAc

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2ヶ月前 No.262

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_jAc

ようやく続きができました。
これで2パートは終わりです。
続きの3パートになります。
ここからヴェクサシオンと五人組が本格的に動き出します。
以下プロットです。

3ヴェクサシオンへ:ヴェクサシオンは何を隠そう、フォルテ君とアンダンテさんが出会った始まりの場所でもある。
 フォルテ君がアンダンテさんにヴェクサシオンを連れ出されてから2年が経過しているが、当時焼跡だったヴェクサシオンは、戻ってみれば活気あふれる街に戻っており、街全体が領主であるモデラート伯爵の婚礼に気色ばんでいた。
 広場ではパレードが行われ、お祭り騒ぎである。
 フォルテ君は街の再建が進んだのだと感心するが、それにしてはどこか妙なところがある。
 街の人々の背中にはぜんまいがついており、ところどころに動かなくなった人がいたりする。
 その人達のぜんまいを捲いてやるとまた元通りに動きだし、フォルテ君達はいよいよ街のおかしさに気付く。
 そんな中でフォルテ君の荷物が盗まれる事件が発生する。
 その中には母親の遺骨が含まれていたため、フォルテ君は大慌てで追い剥ぎを追いかけて街の中を進んでいく。
 アンダンテさんとプレスト君は止めようとするが、あっという間に人ごみに紛れてしまったフォルテ君を負うことを諦め、とりあえず当座の目的である、ベートーベン司祭をモデラート伯爵邸に連れて行くことに専念する。
 一方で追い剥ぎを追いかけて街を進むフォルテ君は曲がり角を曲がったところで街に婚礼の支度に買い物に来ていたアレグロさんとヴィヴァーチェ君とぶつかってしまう(実際にはヴィヴァーチェ君が追い剥ぎであり、しつこいフォルテ君を撒くことは諦め、ぶつかった通りすがりを装おってその視界から消えようとしていた。本来の目的はこの町の呪いを解くために、未だ帰らないピエタの痕跡を求める執念の塊となったモデラート伯爵のために、ピエタの遺骨をフォルテ君から奪おうとしている)。
 ヴィヴァーチェ君はフォルテ君にぶつかったことを謝るが、フォルテ君はようやくそこで自分が迷子になっていることに気づく。
 アレグロさんとヴィヴァーチェ君はそれとなくその場を立ち去ろうとするが、アレグロさんが身につけていたものから、モデラート伯爵家の使用人であることが判明してしまい(プレスト君が持っていた招待状と同じ紋章の刻まれた小物入れか何かを持っていたみたいな)、フォルテ君はアンダンテさんたちも伯爵邸に行ったはずだから、と二人に一緒に屋敷に連れて行ってもらえるように頼み込む。
 二人はできるならフォルテ君(アンダンテさんたちの旅人一門の長だったメトロノーム伯爵と、ピエタの実の息子)を巻き込みたくなかったと思っていたが、仕方なくフォルテ君を屋敷に案内する。

五人組としては結婚式は自分たちの師であるメトロノーム伯爵処刑の意趣返しなので、それにかかわったベートーベン司祭を呪いにかけること自体は目的ではあるんですが、フォルテ君はできれば巻き込みたくないと思っているみたいな。ピエタの遺骨事態は欲しいと思っているけどみたいな。
そういうわけで続きを書いていただけるとありがたいです。

それから詩の方ありがとうございます。ただ、やっぱり四行×二連という形式からは外れたくないので、これをもとにさらに推敲をかけたいと思います。

2ヶ月前 No.263

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

第三章 始まりの音に響く街

「なんだね。これがお前の馬車か。薄汚い」
 ボンの町の大広間。噴水が豊かなこの場に、四人は集まりました。
 老人司祭はさも嫌そうに、粗末な馬車にけちをつけます。
 プレスト君は悔しい思いはしましたが、言い返せません。
「司祭様。旅人を裁く前に、酔い潰れをどうにかしたらよろしいのでは? この汚れの大半は此処の住人による物ですがね」
 アンダンテさんがのんびりと周囲を見回します。
 ベートーベン司祭には聞こえていないようですが、プレスト君は珍しくお礼を言いかけてから止め、代わりにマッチ箱を渡しました。
「なんだね?」
「いや、別に」
 プレスト君が歯切れ悪く言い訳を考えている内に、アンダンテさんが暴挙に出ます。
「紳士たるもの煙草は知っておくべきだよ」
「おい!」
 アンダンテさんはあろう事か、フォルテ君にパイプを差し出しました。
「煙草は好かん。さっさと消すんだ!」
 ベートーベン司祭の一言で取り止めとなりましたが、プレスト君は入念にフォルテ君に「吸うな」と念を押します。
「はいがん?」
「そう、肺癌だ。俺のじいさんも、それで死んだ。喫煙家は肺を鉛へ変えられて、あまりの重さに地獄に堕ちるんだ」
 低い美声を更に細めてやると、フォルテ君の顔が強張り、アンダンテさんを見ます。
 件のアンダンテさんはと言うと、もう馬車でどうどう歌っていました。司祭には、やはり聞こえていないようです。
 フォルテ君は馬車に乗ると、しきりに「アンダンテさん、体重増えた?」「顔色悪いよ」と繰り返します。
 プレスト君はというと、心の内で「やりすぎた」と後悔しましたが、とりあえず仕事へ意識を切りかえました。



 世界最速の名は伊達ではありません。座り心地は悪いですが、フォルテ君は飽きることなく景色を楽しめます。
 やがて速度がおさまると、始まりの罪の街――ヴェクサシオンでした。
 門の前まで行くと、門番が櫓から降ります。どこか落ち着かな気な様子は、派手な騒音で印象が薄れました。
 花火です。
「祝い事?」
「どこからお越しで?」
 かたい金属音が重なり合う音色は、門番とその後ろのヴェクサシオンから賑やかでした。
「モデラート伯爵から招待された」
 司祭の怒鳴り込むような返事も物ともせず、門番の目はフォルテ君達へと向きます。
「オレたちは、アンダンテさん?」
 司祭を連れて来たのですから、帰っていいはずです。
 しかし、アンダンテさんは帰りたくないようでした。
「アドルフ。……で分かるかね?」
 再び花火。さっきより大きなそれは「歓迎します」と言っているようでした。




「楽の音、満ちる。モデラート様の領へ、ようこそ!」
 そこは美しい街でした。白い路地は花々で斑な絨毯を敷き、家屋の屋根は色鮮やかでありつつ、品性があります。
「プレスト兄ちゃん。道、間違えた?」
 青年は短く「違う」と答えます。
 そう、違うはずはありません。
 ですが、たった二年前。ここは焼け跡となった廃墟であり、フォルテ君は物を盗み、拾って生計を立てていた場所です。
 この時、少年の頭の隅で何かが鳴り響きました。呼応するように、街に散らばる楽師――旅人が追いかけるように楽器を奏でているのです。
 くらくらとした頭で突っ立ていると、とんと軽い衝撃が当たります。
「……ぜんまい?」
 ぶつかった少年の背にある、不可思議なそれを見送りながら、楽の音は静かになっていきます。
 それがかえって、不安でした。
 何かを失った、と思うと肩が軽くなっている事に気づきます。
「ぜんまい? チビ助。おい!」
 どうやら、ぜんまいはフォルテ君の目にしか映らないようです。
 しかし、そんな事には気づかず、フォルテ君は走り出します。
 ぜんまいの少年の手にあるフォルテ君のカバン。その中には母の遺骨があるのです。
 アンダンテさんもプレスト君も司祭の顔も、頭から消えています。
 人の間を縫って走る技は彼の生き残る理由でありました。
 どれも彼も皆、背にぜんまいがあります。
 踊り、歌い、騒いで浮かれる空気は不自然でなりませんでした。しかも、追えば追うほど音色は美しく浮つくのです。
 あと、少し――!
 ところが、曲がり角を曲がると壁にぶち当たります。ボールが転がるように果実が袋からこぼれて、フォルテ君ともう二人はしりもちをつきました。
 どうやら買い物帰りのところ、自分とぶつかってしまったようです。
「ごめんなさい! すみません!」
 慌ててオレンジを拾い集め、ぶつかってしまった少年と男性を目にします。
「あの、緑色のつぎはぎの、茶色い大きなカバンは、……」しどろもどに聞きかけて、自分のカバンが落ちている事に気づきました。
それから、ひとの良いフォルテ君は、少年――ヴィヴァーチェ君の仕業とは気づかずに。


ゴンさんへ

頑張りました。
ダメだしOKです。



らくだより

2ヶ月前 No.264

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_VuR

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2ヶ月前 No.265

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

ゴンさんへ

ヴィヴァーチェ君がフォルテ君と面識がないとなると
遺骨を盗むのに苦労するのかな? と、思ったのですが
読解力が足りなくてすみません(><;)



らくだより

2ヶ月前 No.266

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_VuR

そうですね。そもそもヴィヴァーチェ君がフォルテ君からピエタの遺骨を盗む理由の方が亡くなってしまいますからね。
ということで、ここはヴィヴァーチェ君はフォルテ君とは面識がない、しかしメトロノーム伯爵の方を知っていて、かつ、彼に息子がいたことも把握しており、街中でフォルテ君を見た際(というかアンダンテさんが招かれざる客として招待された際に門でやり取りをして、旅人としての名前であるフォルテ君の名前と、メトロノーム伯爵の面影、さらに息子の年齢を頭の中で勘定して、生きていれば大体このくらいの少年だ、ということを即座に見抜いて)に、フォルテ君がメトロノーム伯爵の息子であることに気づき、客として招待する際に持ち物を見させて欲しいと言って検査して、フォルテ君の持ち物にピエタの遺骨があることを確認し、その時は素通りして、フォルテ君が街を歩いているときにアレグロさんに案内させて自分はフォルテ君から遺骨を盗むとか。

で、遺骨を盗む理由の方なんですが、ヴィヴァーチェ君としては、モデラート伯爵がヴィヴァーチェ君が与えた免罪譜の写譜を使って、調和の霊感のオルゴールを作り上げることを口実に、完成しないその呪いの音楽で、メトロノーム伯爵裁判の関係者を始末していくのは結構なんですが、それはそもそもピエタの遺骨がないことによって、モデラート伯爵が永久に調和の霊感を完成させられないという打算があってこそのものだったとか。

で、そこに計算違いにもメトロノーム伯爵の息子であるフォルテ君が、本物のピエタの遺骨をもってきてしまったものだからさあ大変。このまま彼らをモデラート伯爵の結婚式に招いたらオルゴールが完成してしまう、という事態になって、それを防ぐためにヴィヴァーチェ君はフォルテ君から遺骨を盗まなければならなくなったとか。

モデラート伯爵の祟りはメトロノーム伯爵裁判関係者を始末する手段ではあっても、実際にピエタの遺骨によってオルゴールが完成することは防がなければならないとか(一応ヴィヴァルディは前回の話で書いた通り、免罪譜自体を作るべきではなかったという思想を持っていますから、それを継承しているヴィヴァーチェ君も、免罪譜の名を利用はしつつ、それが実際の形として演奏されたり、それを記録したオルゴールなどの媒体が出来上がり、外部に流出することは絶対に防がなければいけない立場とか)。

そんなわけで、流れとしてはこの入り口でのやり取りに、まずアレグロさんが門に詰めていて、ベートーベン司祭をお出迎えし、そこでベートーベン司祭の連れという旅人のアンダンテさんたちを発見し、アドルフの名を聞いて、思わず屋敷にレント爺さんの判断を仰ぎに戻って(冒頭、ここは少しいじらないといけないんですが)、ヴィヴァーチェ君を連れて再びお出迎え(ここでヴィヴァーチェはアンダンテさんたちに怪しまれるのを恐れて、頭巾を被って顔を隠した状態でアレグロさんに従う従者のような感じでいるとか)、そこで荷物の検査をして、フォルテ君の荷物に誰かの遺骨があることを発見し、そこから、フォルテ君の外見とその旅人の名前から、メトロノーム伯爵の一人息子であるフォルクローレであることに気づいて、さらにその遺骨がピエタのものだと気づいたヴィヴァーチェ君は、この遺骨がモデラート伯爵に渡るのを防ぐために、予想外の来客を迎える準備をしなければならないとか口実をつけて、その場を抜け出し、ベートーベン司祭とアンダンテさん一行をアレグロさんに街の観光を差せつつ、すきを見てフォルテ君の荷物を奪うとか。

でも、フォルテ君をなかなかまけずに、最終的にはぶつかって別人を装うことでその場を逃れようとしたんですけど、その持ち物にモデラート伯爵家の使いである印(アレグロさんとともにモデラート伯爵家の使用人が全員つけている指輪とか)を見られていて、フォルテ君にアンダンテさんたちはそのお屋敷に行ったはずなので、そこに連れて行ってくださいとか言われて、仕方なく屋敷に連れていくことになるとか。

で、ヴィヴァーチェ君は、フォルテ君と話をしているうちに、彼がピエタ死亡時の記憶をすっぽり抜け落ちていることに気づいて、おそらく死の間際にピエタが彼の記憶をオルゴールのシリンダーにして抜き出したのだろう、ということを予測して、メトロノーム伯爵の死および免罪譜に関わるものがそこに紛れていないかを確かめるために屋敷の記憶をオルゴールにする仕掛けをフォルテ君に試させて、その付近の情報を探っていたりみたいな。

とりあえず提案しながらまとめている状態なのでこれまでの話といろいろ食い違うこともあると思うんですが、基本的な方針としては、ヴィヴァーチェ君がヴィヴァルディの子孫で行こうと思っています。これはどうなってるのとかあったらどうぞ。
しばらく本編執筆は止めて、方針を固める話し合いをしていきたいと思ったり(これで納得ならそのままプロットを修正して続けちゃうわけなんですが)。

2ヶ月前 No.267

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

ゴンさんへ

すみません!!
らくだが勝手に箇条書きにするので、
間違いを訂正してください。

・ヴィヴァーチェ君とフォルテ君は面識がない。
・門のところでヴィヴァーチェ君がフォルテ君の身元を知る。

えーと、他は「こうかな?」なんですが、オルゴールの口実
あたりで、らくだの箇条書きが頓挫している次第です。

短く箇条書きにして、固有名詞は館単に説明、もしくは既に
説明したナンバーを教えていただけたら助かります。


毎度、お世話をかけて申し訳ないです。



らくだより

2ヶ月前 No.268

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_VuR

まず前提が、
・ヴィヴァーチェ君はヴィヴァルディの直系の子孫(ひ孫)であり、教会側の人物で、しかもその中でも深層のポストにいる存在。
・教会側および、ヴィヴァルディ自身の意向として、免罪譜を否定していて、なかったことにしたい(免罪譜によって罪が許されるなら、教会が必要なくなり、信仰を脅かすため)。
・そのためにヴィヴァーチェ君は暗躍して、メトロノーム伯爵裁判で、明らかになった免罪譜実在の痕跡を消そうとしている、というのがあります。

で、そのためにヴィヴァーチェ君は、当時ピエタの死と領地消失で狂気の底にいて、免罪譜を求めていたモデラート伯爵の前に現れて、ある策略を立てます。
・それがヴィヴァーチェ君が所有する『免罪譜の写譜』を用いて、モデラート伯爵に彼の技術でオルゴールを作らせ、それによって引き起こされる祟りを利用して、メトロノーム伯爵裁判によって免罪譜の存在を知りえた人間を呪い殺す結婚式を開くというもの。
・免罪譜のオルゴールは亡くなったモデラート伯爵領ウィーンの住人の遺骨で作られる必要があり、モデラート伯爵はほぼすべての遺骨をくみ上げてオルゴールを作ったが、ピエタの遺骨だけはフォルテ君によって持ち去られていたために、オルゴール自体は不完全(音が欠けている)。
・しかしヴィヴァーチェ君としては、調和の霊感が完成されると手に負えない霊威を示すために、オルゴールが不完全であることはむしろ好都合で、結婚式を開き、メトロノーム伯爵裁判関係者を次々に招待して呪い殺していく。
・自分はメトロノーム伯爵最年少の弟子のヴィヴァーチェという設定で、ピエタとともに死んだ四人に交じってモデラート伯爵の侍従を務めるふりをしつつ、実は裏で糸を引いていた。

そして、関係者があらかた死んで、ついにベートーベン司祭がリストに残り、彼を呼び寄せますが、そこでアドルフの来訪という予定外が起こります。
・アドルフと一緒についてきたフォルテ君がフォルクローレ(メトロノーム伯爵の息子)であり、その手荷物の中にある人の骨が、ピエタの骨であるということを、ヴィヴァーチェ君は門の出迎えで気づく。
・このままフォルテ君を屋敷に案内すると、ピエタの遺骨がモデラート伯爵の手に渡る可能性が出てきて、そうなると未完成のはずの調和の霊感のオルゴールが完成してしまう恐れがある(完成した場合、ヴィヴァーチェ君自身が呪いに巻き込まれる恐れがある)。
・それを危惧したヴィヴァーチェ君はフォルテ君が屋敷につく前にその荷物を奪ってピエタの遺骨を自分の手元に置いて、モデラート伯爵に渡らないようにした。

とりあえずここまででわからないことはありますでしょうか。

2ヶ月前 No.269

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

ゴンさんへ

なるほど。
了解しました。
わざわざ丁寧にありがとうございます。
あと、お返事が遅れて申し訳なかったです。


気になるところはヴィヴァーチェ君自身も
呪いに組み込まれるのでは? という点でだけでしょうか。
シリンダーでモデラート伯爵が固執しているのは、
娘のピエタとフォルテ君であり、ピエタの遺骨以外で
呪える対象といったら、どちらかと言えば使用人など
ヴィヴァーテェ君達かな、なんて。

あ。あともう一つ。
街の住人たちの遺骨もオルゴールとなると思うのですが、
墓をつくる人たちはいませんか?
親戚などでボンに血縁者がいたなど。


お返事お待ちしております。



らくだより

1ヶ月前 No.270

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_VuR

現在謎の通信障害で非常にネットの接続が遅くなって、しかも繋がらないというなかなかにいらいらする状況にいるゴンです。
そんなわけで遅れているわけなんですがご了承ください。

呪いについては呪いの主体について食い違いがあるかもしれません。
詳しく言うと、この呪いはモデラート伯爵の妄念を基軸として、モデラート伯爵が引き起こしているものですが、それによって他人を呪い殺すシステムを利用しているのはあくまでもヴィヴァーチェ君及び、教会の意思です。

モデラート伯爵としては、なんとしてもピエタをもう二度とほかの男にさらわれないように親である自分と結婚させ、それを教会の免罪譜によって認めさせることで、その束縛を確かなものにする、という目的の上に行われる結婚式ですが、招かれた招待客は呪われるという性質を持ちます。
で、その呪いの性質を利用して、かつてのメトロノーム伯爵裁判に関わって、ヴィヴァルディの免罪譜に関する情報を得てしまった人間を抹消したい、というのがヴィヴァーチェ君及び教会側の意向です。つまり招待客のリストはヴィヴァーチェ君の意思によって選定されるものだったり(そういうわけで一のパートはたぶんに書き換える必要があるわけなんですが、もうここはヴィヴァーチェ君が教会からの命を受けて呪いをもたらしにモデラート伯爵にヴィヴァルディの調和の霊感の写譜を与えるシーンとかにした方がいいと思うんですが)。

そんなわけで呪っているのは確かにモデラート伯爵なんですが、呪われる相手を選んでいるのはヴィヴァーチェ君(実際にはそのヴィヴァーチェ君によって動かされている五人組の、招待状を出す係のレント爺さん)で、ヴィヴァーチェ君自身はあくまでもピエタの遺骨さえなければ写譜とはいえ、霊力を持つヴィヴァルディの調和の霊感が再現されることもないので、呪われることもない、という立場なんですが、そこに予想外にもフォルテ君がピエタの遺骨を持って、ヴェクサシオンにやってきたからさあ大変、という感じですね。

ヴィヴァーチェ君としてはこの遺骨は何としてもモデラート伯爵の手に渡るのを阻止しなければならないんだけど、みたいな。アンダンテさんはピエタの遺体をきちんと埋葬して、自らの裁きを得るためにそれがピエタの遺骨であることをモデラート伯爵に伝えようと動いて、そこでぶつかり合いみたいな。

最終的にはアンダンテさんもヴィヴァーチェ君も、予想してない方向で事態は収束し、本来の自分を取り戻したフォルクローレはアンダンテさんと決別し、呪いのリストの整理に一旦のけりが着いたヴィヴァーチェ君も事態を撤収するみたいな。

ボン近隣の人たちが遺骨を回収するくだりについては、モデラート伯爵が呪いを実行するまでには一年近くの時間がありますから、その間に回収する人は回収して、誰も寄り付かない廃墟と化したウィーンに残された遺体を使ってモデラート伯爵が祟りを引き起こした、みたいな。ただ、遺体はほぼ完全に燃えて骨だけになってるのがほとんどで、しかもその捜索について領主が失踪したウィーンについてはお金の援助を約束してくれる地方領主もいませんから、作業をするにしても完全に、その捜索する個人負担になりますから、そういう面でも、あまりはかどらなかった、という感じですかね。

1ヶ月前 No.271

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

ゴンさんへ

お久しぶりです。
体調を崩したのかな? と心配だったので、
元気そうでよかったです。


間違えていたら、指摘してください。

ベートーベン司祭も教会に身を置く者
だったと思うのですが、教会の命で
司祭を殺すのは、本末転倒というか
やり過ぎな気がしないでもないです。

領地を没収されているのに、街が祟られている
というのも、ちょっと混乱しています。

あとは、隣町まで呪われているという噂(事実)
が広まっているのに、ベートーベン司祭が
躊躇いもなくモデラート伯爵のもとへ行く。
それから噂があるという事は巻き込まれた者
もいるわけで、行ったら帰って来れないという
設定では無理があるなど。

ヴィヴァーチェ君がモデラート伯爵の元に
働き始めた時は伯爵生前の時なのか。
伯爵の死のタイミングについても伺いたいです。


質問がいっぱいで、察するのが疎いらくだで
ごめんなさい。



らくだより

1ヶ月前 No.272

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_VuR

そうですね。
ここはせっかく記憶をオルゴールのシリンダーにできる設定があるので、呪いの内容を呪い殺される、ではなく、結婚式に出席すると、結婚式自体の記憶と、それに付随して特定の記憶(メトロノーム伯爵の裁判に関わる記憶)をシリンダーにして抜き取られてしまい、その記憶に付随する大切なことも一緒に忘れてしまうために、帰ってきた招待客の周辺の人物が異様に感じる、みたいにしておきましょうか。

で、その抜き取った記憶はすべてヴィヴァーチェ君のもとに集められているわけなんですが、そのシリンダーによって動かされるオルゴールを聞いてしまうと、メトロノーム伯爵裁判の全容がわかってしまい、これは絶対誰にも聞かれてはいけないわけですが、物語の途中でフォルテ君がこれを聞いてしまうとか(プロット部分の黒いシリンダー云々に付随してみたいな)。

こうしておけば少なくともベートーベン司祭を殺害する目的ではなくなる(あくまで記憶を抜き取ることが目的)のと、街から帰ってこられない、に関する矛盾は解消できるかなと思ったり。あと、ベートーベン司祭がヴェクサシオンに赴くのは一応彼が異端審問官であり、異端がかかわっていると思われる怪異に対してはこれに介入して事態を解決するというのが仕事かつ任務でもあるので、単に招待されたから赴くというわけではなく、かねてからおかしな風聞が立っているかの街に行く機会をうかがっていたわけなんですが、ヴェクサシオンにわざわざ行く、という人もいませんし、そういううわさが広まっている街だから、馬車とかを頼んでも誰も行こうとしてくれないところに、旅人のプレスト君達が現れたので、異端審問官の立場を利用して、ヴェクサシオンまで連れて行ってもらった、みたいな事情があったりします。

それからヴェクサシオンは領地没収になったわけではなく、土地を収める領主が不在、かつそこに住んでいた領民が死に絶え、領土も火事によって荒れ果てた結果、誰も済まないし、誰も寄り付かない場所になっているだけで、あくまでモデラート伯爵領のままではあります。で、そこに再びモデラート伯爵が帰還して、集められる遺体を集めてオルゴールを作った果てに、出来上がった夢幻の街が今のヴェクサシオンですね。

後モデラート伯爵は死んでないです。メトロノーム伯爵の裁判を見て、彼が殺されるのを見物した後に、領地に帰ってきたら、ピエタも死んでるし、領地は焼け跡になっているしで、絶望していなくなったピエタを探し回る旅の果てに、ヴィヴァーチェ君に会って、そこでヴィヴァルディの調和の霊感の写譜を渡されたことで、そのオルゴールを作って、自分が望むピエタがいる街を作り出そうとした成れの果てですね。だから一応生きてます。

時系列とすると、ちょうどフォルテ君がアンダンテさんと出会ってヴェクサシオンから旅立つ頃にヴィヴァーチェ君とモデラート伯爵が出合っている感じでしょうか(今から二年くらい前)。そんな感じではどうでしょうか。

1ヶ月前 No.273

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

ゴンさんへ

免罪譜の存在を知っているのは、
ヴィヴァーチェ君も同じだと思うのですが、
ベートーベン司祭は、あまり教会内では
信用されていないのでしょうか?

それとヴィヴァーチェ君に都合が良過ぎる
のも気になります。
集めたい記憶を選べる。
呪い殺すための結婚式なら理解できるのですけど、
大切な記憶というのは個人によって違うので、
例えば仕事に執着している者が、それをピエタへの
モデラート伯爵の妄執と結びつけるのは、不自然かと。

あとはモデラート伯爵の身の回りも、どう進めるか
悩んでいます。
このような感じの惨状ですし、食糧等さまざまな
物資の行き来が途絶えているはずなんですが、
結婚式をあげるれるほどの経済力は、どう表現するか。
オルゴールの街は呪いの効果だけど、モデラート伯爵は
生きていると伺ったので。

領地は焼け跡となって、誰が誰の死体なのか分からない
状態で、ピエタが死んだと思うより、行方を確認する
とうエピソードも、個人的に入れたいのですが
いかがでしょうか?
ついでにフォルテ君も探したいです。

あと、写譜を渡すというのは、このプロットを見ると
ちょっと最初からリスクが高かったのではと。


今回も質問が多すぎて、すみませんでした。



らくだより

1ヶ月前 No.274

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_VuR

まず、モデラート伯爵領における物資ですけど、これは一応ヴィヴァーチェ君がいるので、教会からの支援が得られる、というので説明はつくと思ったり。モデラート伯爵とヴィヴァーチェ君以外は全員オルゴールですし、結婚式のための料理等に必要な材料も、基本的には裏で教会が送っているみたいな。で、そのルートは基本的に秘密にされていて、ベートーベン司祭はヴェクサシオンに物資を届ける馬車があることを知らなかったとか。

あと、ヴィヴァーチェ君は招待客の大切な記憶を奪うわけではなく、あくまで奪うのはメトロノーム伯爵裁判に関わる記憶と、結婚式それ自体の記憶であり、ただ、それらを抜き取ろうとすると、それに付随して、別の記憶も取れてしまうだけで、その人にとって大切な記憶を奪おうとして奪っているわけではないみたいな。だから消えてしまう記憶については大事なものであることもあるし、些細なものであることもあるみたいな。ただ、記憶が抜かれて、思い出せないことだけははっきりとわかるので、帰ってきた招待客は狂ったようにオルゴールを聞くことに夢中になってしまうとか。

リスクについては写譜そのものが未完成だったというのはどうでしょう。つまり、調和の霊感の原本から、意図的にいくつか音を抜いてあって、写譜の通りにオルゴールを作っても調和の霊感にならないとか。で、それでも十分に呪い自体は発揮できる程度の霊力を持つわけなんですが、そこにその写譜から、調和の霊感を完全に再現できる音楽知識を持ったアンダンテさんが現れたことで、彼の知識とピエタの遺骨が合わさると、調和の霊感が完成してしまい、ヴィヴァーチェ君の手に負えなくなるみたいな。でも、その事態が引き起こされる確率は恐ろしく低いのでヴィヴァーチェ君自身ほとんど無視していたんですが、そこにまさかの、という感じで二人が現れたのでびっくり見たいな。

探すシーンは入れたいですね。そもそもピエタの死をモデラート伯爵が知るきっかけみたいのがいると思いますが、それはやはり、ピエタが死ぬ直前にフォルクローレの記憶を黒いシリンダーにして抜き取っていますから、それを見たことでピエタの死を知る、みたいな感じになるでしょうか。

1ヶ月前 No.275

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

ゴンさんへ

お返事が遅れてしまい、すみません。
とりあえず、気になった事をいくつか。


「教会からの支援」について
教会は民衆からのお布施から成り立っていると
思うのですが、何の用途に使われるかを公開しない、
というのは、いささか不信感が募ると思います。
それか、教会の威光が強く、強く出れないという
背景があるのでしょうか。


「調和の霊感」について
写譜そのものが未完成なら、わざわざピエタの
遺骨のみで完成するようには、作らないのでは?
と、思いました。
ピエタ以外の音も、念を入れて不完全にするなど。
それとも、ピエタひとり分の音以外、全てを
使わねば呪いとならないのでしょうか?

(間違っていたら、指摘して下さい)

メトロノーム伯爵に写譜を渡したのが、ヴィヴァーチェ君なら、
彼を単なる使用人にする。もしくは使用人に雇ってくださいと
言われて疑念を抱かないのも不思議かなと感じました。


いつも意欲的な作風に、圧倒されます。
らくだも負けていられません。
また、頑張りますので一緒に良い物を書きましょう。



らくだより

1ヶ月前 No.276

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

ゴンさんへ

すみません!
代案もなく、ゴンさんに頼りすぎだったと
……反省しております。
こんな駄目ならくだですが、また一緒に
合作したいです。



らくだより

1ヶ月前 No.277

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_VuR

いえいえ、こちらこそいつもお世話になっております。
返事が遅れているのはやる気がなくなったとかではなくてですね、単純に仕事が忙しいだけです。すみません、ブドウ農家なもので。
農作業が始まってしまうと基本週休ゼロ日で、以前はそれでも頭が回ったんですが、最近はさび付いた脳みそが悲鳴を上げるような次第でして。
そんなわけで夏から秋にかけてというのは結構遅れがちなんですけどご了承ください。ご心配をおかけしてすみません。ありがとうございます。

教会からの支援の費目については基本的に公開されてない、でいいと思うんですよね。
そこまで民主化された世界という感じでもないので、寄付によって成り立っているにせよ、この世界の人たちは基本的に教会に全面的な信用と信仰を置いているので、例え教会内部で腐敗が進んでいて聖職者の私利私欲にお金が使われていたとしても、それを糾弾する、みたいなことはないと思うんですよ(というか、そういう方向の話を書こうとは思っていないので、そういう方向に進める必要もないんですが)(加えて言うと、免罪符システムについては、高額の免罪符を教会が売りつけることで私服を肥やしている、みたいな論旨はカトリックにおいてルターやカルヴァンがプロテスタントを設立するきっかけになった部分と重なっていて、忘却編でヴィヴァルディが免罪譜など作るのではなかったみたいなこと言ってたりして、信仰を金で賄う、罪を金で贖う、みたいな部分はこの作品のいくつかのテーマではあったりします)

いずれにせよ、モデラート伯爵領において、モデラート伯爵(およびヴィヴァーチェ君)だけが、今のところ生きて生活しているだけですし、その他婚礼を開くための費用自体も、もともと教会が出資している大きな町の教会の運営費に比したら微々たるものですから、そこのところはさして問題にされないと思うんですよね。
ただ、現在は廃都と化しているはずのモデラート伯爵領において、今もなお、わずかだが、無視できないだけの金額が運用されている、みたいなことをベートーベン司祭が突き止めて、それが決め手となって今回モデラート伯爵領へ調査及び異端審問のために赴いた、という流れにするのは個人的にはいい流れかなと思ったり。
ベートーベン司祭がモデラート伯爵領に赴く具体的な理由に、不正な資金の流れというのはもっともな話ですし。妙な噂が流れているから、だけよりはよっぽど説得力がありますよね。

後は写譜のつじつまですよね。ここはらくだ様に説明しながら自分で矛盾してるよ〜と思いながら書いていたんですが、いまだにどう言い訳をつければ通じるのか解決しておりません。ヴィヴァーチェ君が自分の制御下に置くために一部音を抜いた写譜を渡したのだとすれば、それをもとにモデラート伯爵がピエタの骨を使ったところで完成した調和の霊感のオルゴールを作れるはずもないので。

あるとすれば、ピエタがメトロノーム伯爵(フォルテ父)と一緒にいた時期に、今回ヴィヴァーチェ君が参照した調和の霊感の原曲を聞かされて記憶していて、その後メトロノーム伯爵が密告されて、別れて、自分の父親であるモデラート伯爵家に戻って、暮らしている時期に、自分の夫であるメトロノーム伯爵(フォルテ父)を思い出すために、何度もその調和の霊感の旋律を歌っていた、あるいはヴァイオリンで奏でていたとかで、それをモデラート伯爵(ピエタ父)も聞いていたので、ヴィヴァーチェ君が渡した調和の霊感の楽譜が未完成であることと、その抜け落ちた音符の旋律がどういうフレーズかがピエタの思い出としてはっきりわかっていたとか。

で、今回フォルテ君の傘下によってピエタの骨がモデラート伯爵の手に渡りそうになった結果、モデラート伯爵は、ピエタの記憶を頼りに、本来不完全であるはずの調和の霊感を完成させてしまい、祟りが引き起こされる、みたいな。

すいません慌てて書いたのでいろいろ乱れていると思いますが、そんな感じです。
日々老いていくだけの毎日に昔のバイタリティが自分にないことを嘆くばかりの毎日です。

1ヶ月前 No.278

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

ゴンさんへ

こちらは楽しく制作しています。


らくだは文から読み取るのが苦手なもので、
次の課題を出してもらった方が、楽なのですが
いかがでしょう?
毎度、合わせてもらってスミマセン。



らくだより

1ヶ月前 No.279

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_VuR

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29日前 No.280

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

ゴンさんへ

呪いが先なのか、写譜が先なのか。
鶏が先か卵が先かの疑問はあります。

たぶん、らくだが何か誤解をしていると
思うので、お手数をおかけしますが、
お返事待っています。



らくだより

28日前 No.281

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_VuR

ああ、説明が転々としていてわかりにくくなっていたことだと思います。すみません。

まずヴェクサシオンことモデラート伯爵領ウィーンは、呪われた場所になる以前から、技法として、人の記憶をオルゴールにシリンダーとして抜き出す技を持った、特別な街です(一応この世界は割とそういう奇跡みたいなことは旅人以外でも使いえる世界です)。で、そこの領主であるモデラート伯爵と、その娘のピエタは、もともと人の記憶をシリンダーにする能力が使える人間です(ウィーンの街ではモデラート伯爵家の人間以外でも、名うてのオルゴール設計者になるとこの技が使えたりします)。

そんなわけで、モデラート伯爵自身はもともとそういうちょっと奇跡的な力も持っているわけなんですが、それをもってしても、ピエタが死んで、焼け落ちた後の街においてそこで呪いを発揮できるような力はまだ持っていません。

で、モデラート伯爵はフォルテ君がアンダンテさんに連れ出された後に入れ違いになるように焼け落ちた自分の領地に帰ってきて、その惨状を目の当たりにし、かつそこにピエタがいないことを知って、いなくなったピエタを探すために各地を放浪することになります。

そんなモデラート伯爵の、人の記憶を抜き出す能力に目を付けたヴィヴァーチェ君が、ヴィヴァルディの写譜をもって、モデラート伯爵に接触し、ウィーンの街の焼け跡に戻って、そこで写譜に基づいてオルゴールを作らせ始めたことによってヴィヴァーチェ君のたくらみ通りに、ウィーンの街の焼け跡は呪われた街のヴェクサシオンへと姿を変えることになります。

そんなわけでまとめると、もともとモデラート伯爵の一族には不思議な能力があって、それに目を付けたヴィヴァーチェ君が写譜をもたらしたことで呪いが始まることになります。だから先というなら写譜の方が先です。モデラート伯爵一人では呪いは起こりえず、ヴィヴァーチェ君が写譜を与えてオルゴールを作ればピエタが帰ってくるみたいなことを吹き込んだ結果、呪いの結婚式が行われて、ヴィヴァーチェ君のリストに従って、メトロノーム伯爵(フォルテ父)の裁判に参加して、ヴィヴァルディの免罪譜の実在を知ってしまった関係者の招待が行われ、裁判に関わる記憶が奪われる呪いが行われることになります。

27日前 No.282

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

ゴンさんへ

了解です。
分かりやすい説明を、ありがとうございました。

今後はどうしましょうか。
何か話し合った方がいいですか?
それとも、執筆?



らくだより

23日前 No.283

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_Vx8

できれば執筆に移りたいと思っています。
とはいえやらなくてはいけないことは修正されたヴィヴァーチェ君の設定を踏まえてプロットを書き直す必要があるわけなんですが、例のごとくこれは少々手間がかかる作業なんですよね。
で、その間らくだ様をお待たせしているのもなんですから、とりあえずできることとしては、今書いてある途中のシーンについて、馬車の中でアンダンテさんたちとベートーベン司祭が会話しているシーンがあると思うんですが、そこの修正をお願いしたいんですね。
話の流れとしてはそのままで構わないんですが、
・ベートーベン司祭がヴェクサシオンに赴く理由(かねてより流れてくる不審な噂を調べて教会の予算報告書を調べていたところ、元モデラート伯爵領ウィーンが廃都となったという話が聞こえて以降にも、資金が動いており、しかし復興のためにしてはごくわずか、かつ工夫を動員している記録もなく不審な点が多い)(しかしヴェクサシオンに行くために馬車を出してくれる御者がいなくて困っていたところにプレスト君がいたこと)
・ベートーベン司祭とモデラート伯爵の仲と、モデラート伯爵家に伝わる秘術(人の記憶をオルゴールにする技術)についてそれとなく触れたり(ベートーベン司祭とモデラート伯爵の関係についてはらくだ様に考えていただければそれを優先しようと思います)(ただ、この馬車の会話で語り終えられる関係にしていただければ幸いです)。
・ベートーベン司祭にとってウィーンのオルゴールは唯一聞こえない耳に届く音楽であること(記憶をオルゴールにする技術だったり、このオルゴールは実際の音を超えて、人の記憶を鳴らすオルゴールでもあるので耳の聞こえないベートーベン司祭にもオルゴールの音色が聞こえるとか)(そんなわけでウィーンが廃都となってモデラート伯爵も死んだと思っていたベートーベン司祭としては、実は生きていたのなら、是が非でも会っておきたい相手がモデラート伯爵とか)
・ベートーベン司祭は相手の言葉は聞こえなくても目の前でしゃべっていれば口の形から何を言っているのかわかる技術(読唇術)が使えること。

こんなことについて会話に盛り込んだ修正版を執筆していただけると助かります。
もちろんすべて入れられなくて構いません。どのみち加筆修正を行うことになるので、その一回目として、現在投稿されている、馬車中のシーンについて、上述の修正を行いつつ、プロット修正をお待ちいただければ幸いです。

22日前 No.284

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

第三章 始まりの音に響く街(ここは変えても大丈夫です)

 四の鐘が鳴り響き、雑多な賑わいに満ちる、ボンの街。昼も夜も関係ない酒の街にも、早朝は鳥の鳴き声で心地よく、日の出は美しいです。

 フォルテ君は友達の女の子に貰った思い出の万年筆で、手紙を書いていました。
「歌うカエル亭」の室内は、窓辺に備え付けの机があるのです。
「フィーネちゃん、元気かな」
 最後につづりに問題がないかをチェックして、納得するとアンダンテさんから分けてもらった□で封を押しました。
 実際には数ヶ所、書き間違いがあったのですが。
 あとはプレスとお兄ちゃんに、なけなしのお小遣いで配達を頼むだけです。
 手紙の内容は、ここ最近の近況が書かれています。本当はアルシェさんの事も書こうか悩んだのですが、上手く書けず、『お返事まっている』で結びました。

「配達? いや、今回は俺の負担でいい」
「え? なんで?」
 いつも仕事には私情を挟まないプレスト君ですが、今回は違うようです。
「けじめだからな」
 フォルテ君には分からなかったのですが、ベートーベン司祭の事で泣かせてしまった事を悔やんでいるのです。
 ちなみに『恋のお呪い』の栞の作り方は、フィーネちゃんに教えてもらった物でした。



 六の鐘が響く頃。広場には既にヴォルフガングを連れたプレスト君が待っており、司祭は先に馬車に乗り込んでいました。
 アンダンテさんはのんびりと。フォルテ君は宿屋のサンドイッチを、慌てて食べながら道を歩きます。
 けれども、一度も人とぶつかることはなく、少年が過去に追いはぎをしていた経験が見て取れました。
 これから、初めてアンダンテさんと出会い、彼のヴァイオリンを盗もうとし、代わりに弟子入りした場所へ帰るのです。

「この馬車はオンボロで小汚いが、助かった。ヴェクサシオンに行く馬車などなかったのだからな」
 誰に言うでもなく、老人は呟きます。
「壊れた耳。つまりは乱雑な走行の音(ね)が届かぬ者には幾分かマシ、というわけだね?」
「アンダンテよ。わしの耳は遠いが、口の動きは分かる。その口を縫わせて処刑する事も出来るのだぞ」
「これは失礼」
 慇懃に謝罪するアンダンテさんの隣で、フォルテ君は気が気ではありません。


また、用事が終わったら続きを書きます。
変なところは変更して平気です。では。



らくだより

22日前 No.285

らくだ @authcgi755 ★YR2cLCsfma_M0e

ゴンさんへ

何故かロウが□になってしまった……なんでかな。


「読唇術ですか? 司祭様」
 フォルテ君が躊躇いがちに尋ねた時には、司祭は窓を見ていました。
 やはり耳が遠いらしく、反応はありません。
 以前にアンダンテさんと乗った時の馬車と違い、座席は簡素と言うより粗雑で、お尻が痛くなってきました。
「昔に中耳炎をこじらせたのだ」
 はじめ、司祭が答えてくれたとは気づきませんでした。
 否、正確には返事ではないのかもしれない、とも思えます。
 窓に映ったフォルテ君の口から言葉を読み、思い出と現在の狭間を、ベートーベン司祭は彷徨っているのです。
「わしは孤児であったが故に教会に身を置きながらも、歌うのは好きだったのだ」
 楽器に触れたのは、皮肉にも旅人に貸してもらったのが最初だったのだと言います。
 アンダンテさんは窓にあたる早朝の雨を見ながら、優しげに自分のケースを抱え直しました。
「楽器は演奏者にとって、伴侶であり、生きる印だとも。さて、その旅人はどうなったのかね?」
 ベートーベン司祭は、アンダンテさんを真っ直ぐ見ます。
「その者はわしの所属を知らなかったのでな。教えてやったら、何でもすると言ったわけだ。なら音楽を教えてほしいなどと言ってやった」
 初めて司祭が笑い、すぐに落雷を秘めた顔へと戻ります。
 車輪が揺れる音以外は消え、しばらくみな黙っていました。
「毎朝、歌ってヴァイオリンを習い、友人となった恩人は死んだ」
 吐息を出して、司祭は首をふります。
「わしが音楽を習い、栄えある教会の名を汚した事は、一言も漏らさなかった。男の子の声は自分の裏声だとな」
その旅人は、別の助祭によって告発され、磔刑に遭った。
「そんな事を私に言ってしまってもよろしいのかね? 司祭様」
「異端審問間であるわしに堂々と旅人等とと名乗ったのは、どの口だ。そろそろ縫い閉じた方が身のためだぞ」
 鬼気迫る笑いは常軌を逸して、まるで幽鬼のようです。自然、フォルテ君はアンダンテさんに身を寄せます。
「モデラートは面白い男だ」
「伯爵と面識が?」
 驚いたフォルテ君が、アンダンテさんから離れます。
「死んだアバンドーネ・アレグレスはモデラートの門徒だ。謝りに行ったら、これをくれたのだ」
 司祭が取り出したのは見事な懐中時計です。一目で追いはぎに遭いそうな。
 フォルテ君は無意識にポケットの中の手を握ります。
 司祭の目が柔らかくなりました。
「時間だな」
 七の時が、懐中時計から鳴り響きます。同時に優雅な音楽も。
 曲調は愉快で、誰もが夢見るような甘美な音色でした。
 久しく会っていない、友人の声が聞こえます。
 フォルテ君が自分の涙に驚くと、司祭も一緒に涙ぐんでいました。
「彼は私の心に直接響く、特別なオルゴールをくれたのだ。
 暖かい思い出は、どんな銘酒より勝る。わしがボンで深酒をせずに済んだのは、モデラートの記憶をオルゴールのシリンダーへと変換できる、この能力だ。
 神に仕える身で、人が生み出す奇跡が信仰を上回った」
 司祭は一言切って、懐中時計を閉じました。途端に車内が暗くなった錯覚を覚えます。
「出来うる事なら、わしはモデラートと再会したいのだ」


……以上です。
頑張りました。
修正、大歓迎です。



らくだより

21日前 No.286

ゴン @gorurugonn ★Android=OXOYBAqzPp

すごくいいです。
と言うか返事が遅れに遅れていて申し訳ないんですが、この時期のぶどう農家は本当に忙しくて、アンド十五年間単身赴任だった父がこの程定年退職して、四六時中家にいる生活でどうにも調子をつかめずにいます。

でもベートーベン司祭の話すごくいいですね!
これはこのままで採用できると思います。ただ、アンダンテさんは一応教会の司祭に対しては敬語で話すのでそこの所は修正させていただきます。この土日でできるといいんですけど、もうしばらく時間がかかるかもしれません。

14日前 No.287

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_Vx8

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5日前 No.288

ゴン @gorurugonn ★ANOBAXQECN_Vx8


「昔に受けた体罰が原因でな、中耳炎をこじらせたのだ」

 はじめ、フォルテ君は司祭が答えてくれたとは気づきませんでした。
 いいえ、本当にフォルテ君への返事ではなかったのかもしれません。
 ガタゴトと揺れる馬車の中で、あけ放たれた窓から吹き込んでくるさわやかな風と日差しを受けて、思い出と現在の狭間を、ベートーベン司祭は彷徨っているのです。

「わしは孤児だった。教会の孤児院で育ち、修道院に入り、神学を修め、司祭になった。教会の孤児院は決していい場所ではなくてな。与えられる食事はつましいものばかりで、周りにいる子供たちもいつも飢えた瞳をしていた。言いつけを守らねば叩かれるのは当たり前だったし、病になっても、看病してもらえるわけでもない。そんな中で、心を支えてくれたのは音楽だった」

 耳が聞こえなくなる最後に聴いたのは、旅人がわしのために歌ってくれた音楽だった――ベートーベン司祭は言いました。
 アンダンテさんは窓にあたる早朝の雨を見ながら、優しげに自分のケースを抱え直しました。

「歌を歌うことは旅人にとって、宿命づけられた伴侶とともに道を歩くことであり、逃れられぬ罪の烙印を繰り返し押されることでもある。司祭様、その旅人はどうなったのですか?」

 ベートーベン司祭は、アンダンテさんを真っ直ぐ見ます。

「その者は教会に捕らえられた旅人だった。孤児院の懲罰房と、囚人の牢は壁一枚隔てた隣にあり、そして壁には腕が通るくらいの穴が開いていたのだ。その日、わしは教会に街のものが供えた葡萄酒を隠れて飲んだ罰で、顔を叩かれて、房に入れられていた。そこに、捕らえられた旅人はおったのだ。壁と穴を通して繋がっている、隣の牢獄に」

 初めて司祭が笑い、すぐに落雷を秘めた顔へと戻ります。
 車輪が揺れる音以外は消え、しばらくみな黙っていました。

「その旅人は言った。自分は死を免れ得ないだろう、と。まだ若い、いや、幼いと言ってもいいくらいの、声の高い少年だった。彼は死ぬのは嫌だと言っていた。だが、わしは叩かれたときに耳をずいぶん痛めていて、音がうまく聞こえなくなりつつあったのだ。そのことを伝えると、彼は歌を歌ってくれた」

「歌を――?」

 アンダンテさんは、興味深そうに髭をつまみながら司祭に尋ねます。

「わしの耳が聞こえなくなったとき、最後に聴いたものが自分の恨み言だったら嫌だとな。それが自分に課せられた最後の錘なのだ、とも」

 吐息を出して、司祭は首をふります。

「彼は審問の場に立たされても、わしに旅人の歌を聞かせ、栄えある教会の名を汚した事は、一言も漏らさなかった。自分は歌っていたが、わしには聞こえなかったはずだと。実際、彼が殺される頃には、わしの耳はもう何の音も聞き取れないほどに悪くなっていた。だからこそ、わしは旅人との関係も疑われず、その罰の後は教会の修道士として、敬虔に勤めることができた。彼は結局、別の助祭によって告発され、首括りの刑に処され、そのまま死んだ」

 死んだ、というベートーベン司祭の言葉に、馬車の中はしん、と水を打ったように沈黙で満たされました。
 ただ、馬車そのものがガタゴトと揺れ動きながら、その内部には何とも言えない重いものが沈殿していきます。

「そんな事を私たちに言ってしまってもよろしいのですか? 司祭様」

「異端審問官であるわしに堂々と旅人などとと名乗ったのはどの口だ。そろそろ縫い閉じた方が身のためだぞ。それに聞かれたことには包み隠さずに答えるのが教会の教えなのでな」

 鬼気迫る瞳でアンダンテさんの方を睨みながら、白髪交じりの老人は低い声で言いました。
 恐ろしくなって自然、フォルテ君はアンダンテさんに身を寄せます。

「これから会いに行くジョヴァンニ・ディ・モデラートとは浅からぬ縁がある」

「モデラート伯爵とご面識が?」

 アンダンテさんは興味深そうに身を乗り出したので、フォルテ君は掴んでいた腕を放しました。

「死んだ旅人はアバンドーネ・アレグレスという名前で、調べてみればもともとウィーンの街の生まれだった。彼は生まれ故郷にできるなら帰りたいと言っていてな。修道院を出て、司祭の職に就いたとき、過去の異端審問の記録を調べ、アバンドーネの遺骨をウィーンの教会に移す手続きを行い、そこで私はモデラートと出会った。そして、彼はアバンドーネの遺骨から、これを作ったのだ」

 司祭が取り出したのは見事な懐中時計でした。
 追い剥ぎが目にしたら到底見逃すわけもない格好の獲物です。
 フォルテ君はかつての血がうずきそうになるのに、無意識にポケットの中の手を握ります。
 それを見て、何を悟ったのか司祭の目が柔らかくなりました。

「時間だな」

 懐中時計の針が、三時を指し示した時、その内側から鐘の音が鳴り響きました。
 最初は単純に打ち鳴らされていた鐘は、徐々に別の鐘の音と合わさり、複雑な旋律を奏で始めます。
 繰り返し鳴り響く鐘の音は、明確に音楽になっていました。
 曲調は愉快で、誰もが夢見るような甘美な音色が転がるように流れていきます。
 ふと、鐘と鐘の音の間に、かつて出会った、もうずっと会っていない、これからも二度と会うことのないかもしれない友人の声が聞こえた気がしました。
 ポロリ、と熱いものが目から流れ落ちて、フォルテ君が自分の涙に驚くと、怒り以外の感情などないかと思っていた老いた司祭も一緒に涙ぐんでいました。

「ジョヴァンニは――モデラート伯爵はわしの心に直接響く、特別なオルゴールをくれたのだ。少年にも今聞こえた音楽は、わしのもう聞こえない耳を飛び越えて、心にそのまま音を届けてくれる。暖かい思い出は、どんな銘酒より勝る。わしがボンで深酒をせずに済んだのは、モデラート伯爵の記憶をオルゴールのシリンダーへと変換できる、神にささげる御業のおかげだ。モデラート伯爵家は代々そのオルゴールを作ることで、過去を切り取る技術を継承し、御主にささげている。神に仕える身で、人が生み出す信仰心が奇跡ともいえる傑作を作り上げた」

 司祭は一言切って、懐中時計を閉じました。途端に馬車の中が暗くなったような錯覚を覚えます。

「だが、モデラートは変わってしまった。妻に先立たれ、愛していた娘が家を出て、心をかたくなに閉ざし、人々に祝福を与えるオルゴールも、作ることをやめてしまった。そして、数年前に、死んだとも聞いていた。そんな彼から、こうして招待状が届いたのだ」

 ベートーベン司祭は懐にしまっていた、真っ白な結婚式の招待状を取り出し、それを手で一度撫でました。

「元モデラート伯爵領ウィーン――今やヴェクサシオンと呼ばれるかの地の噂はずっと気にはしていたのだ。わしは教会の歳費を調べ、その中に不審な動きがあることを見つけたのだ。報告によれば、ウィーンは4年前には正式に廃都となり、以後復興の動きもない。街の住人もおらず、領主もおらず、事実上誰も暮らしていないことになっている。だが、このボンやウィーンがある東部地域に教会から振り分けられる予算で、いまだにウィーンに対し、予算が組まれ、動いていることを突き止めたのだ。額としてはわずかに家が一軒建つほどのものだが、廃都であればありえぬことだ」

「復興計画が動いているということはあり得ないのですか?」

 アンダンテさんが問いかけると、ベートーベン司祭はあり得ぬ、と即座に答えました。

「ウィーンの廃都令はグレゴリオにおわす教皇猊下の御名をもって布告されている。これが教会の傘下にいるものの手によって覆されることはあってはならぬことだ。この不正な資金の動きが教会内部の腐敗につながっているのだとすれば、わしは異端審問官として、それを正さねばならぬ。だからヴェクサシオンに行こうと思っておったのだが、足がない。この耳だから自分で馬に乗るのは危険が大きいし、かといってすでに廃都となって久しいヴェクサシオンに立ち寄ってくれるという馬乗りもおらなんでな。そこに卿らが現れたというわけだ。渡りに船というが、まさしく主のお導きとしか言いようがない」

 そこまで聞くとアンダンテさんはため息をついて肩を竦める身振りをしました。

「まさしく、主のお導きというわけだ――フォルテ君」

 アンダンテさんが言いましたが、フォルテ君は意味が分からずきょとんとします。

「願いを聞いてくれた卿らには感謝している。もしモデラートが生きているというのなら、そして死んでいて、迷っているというのなら、わしは彼と再会したいのだ」



お待たせしております。修正第一稿が途中までできたのでこの辺で上げます。
プロットももうじきできます。しばしお待ちを。

5日前 No.289
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