Google
    
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▼ページ下 >>
ページ: 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14


 
 
不思議な能力学園 パート8No.497 だけを表示しています。

@itxmm ★iPhone=uSyqKf7JNY

>>ヒョウナ


こちらを一瞬見た豹那の姿に香月は小さく頷いた。
いつになっても本当にかっこいい人だと思う。何度も何度も香月はあの背中に憧れていた。
人を守ることのできる、あの強く広い、それなのにどこか小さい背中に、憧れていた。いつかは自分があの人を守れるようになりたいと思うほどに。
不意に豹那の前の女、疾風の姿が変わったのを見て、香月は一瞬目を細めた。
そして、放たれた「闇之豹那を無に還す」という言葉に香月は大きく目を見開いた。
凍てつく雷の姿に香陽をやはり呼ぶべきだったかと小さく舌打ちをしたが、こんな事に妹を巻き込みたくはない。
これ以上、妹が無理をする姿は見たくない。
焦り。いや、怒り、なのだろうか。分からないが。香月の額に青筋が浮かびあがってきている。

「……ヒョウナ。怪我は我が治す。遠慮なく戦うよろし」

豹那にそっと耳打ちをすると、香月は数歩後退した。
香月にできる事は限られている。無理に氷や土を使っても足を引っ張るだけだ。代償はあれど、それは呪いを解けば解決する話だ。


>>ササキ、凛


香月は、凛とみあの所に向かう途中で騒ぎになっている豹那達の方に行ってしまった。
結局、いつだって彼の心を占めるのは彼女の存在だった。冷淡だと言われてもいい。酷いと言われてもいい。嫌な奴だと言われてもいい。
香月は、あの人を守る約束をしていたから。


「ね、ねぇ」

香陽がみあと凛の姿を見つけて声をかける。なんだか雰囲気が重いので声をかけようか悩んだものの、一応声はかけておいた。
何もすることはないが。

「香に何かされたなら我が謝るよ。香の失敗は我の失敗だし……あの男は、自分の守りたいものがあるとすぐにどっか行っちゃうから……」

香陽は申し訳なさそうに眉を寄せながらみあと凛を見て言った。


>>


「なんか……すごい事になってるなぁ」

流菜はぼんやりとそんな事を呑気に呟いていた。いつだって攻撃型の能力は持っていない流菜にできることはせいぜい見ているくらいだ。
自分にできることはない。流菜はそう呟くと、紅茶を一口含んだ。
喉に暖かな甘みが広がったはずなのに、何故だか苦味に刺されるように痛かった。

2018/01/13 11:26 No.497

不思議な能力学園 パート8No.497 だけを表示しています。
ページ: 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14

 
 
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▲ページ上 >>
★必ず ローカルルールメビウスリングのルール をご覧ください。
 ▼スタンプ▲スタンプ
※スタンプはいちどに 3個 まで使えます  ×閉じる