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不思議な能力学園 パート8

 ( 学園ごっこ )
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鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI


ピカーッ
ゴロゴロ


荒れた空模様
目の前にそびえたつ大きな、不気味な学園。


「何者だ」


学園に見とれていると、気が付かぬうちに人がいた。

茶に白が混ざった髪の少年だ。
目付きはまるで猛禽類のように鋭い。


「...お前、能力者か。
...じゃあ、辿り着いたんだな、此処に。

なら、俺達は仲間も同然だ。

この書類に必要事項を記入してくれや」


名前
読み
性別
学年
クラス
性格
役割
容姿
能力
その他


「学年は中等部〜年。
高等部〜年。
言うまでもなく1〜3年。
クラスはA〜D。
能力は弱点を書け。
未記入は何一つ認めない。

俺の、これだ」


名前 闇之 鷲樹
読み ヤミノ シュウキ
性別 男
学年 中等部三年
クラス D
性格 クールと言うよりは冷めている。歯を見せて笑うことがない。サディスト。
役割 生徒会長
容姿 茶髪に白が混ざった短髪。金色の目。目付きは悪い。やせ形だが身長は高い。色白。左手の甲と胸元に闇之の刻印がある。
能力 普通より大きな鷲になれる(ただし長時間なることはできない上に普通の鷲より大きいので偵察の際は気付かれないよう注意が必要)
その他 闇之兄弟の末弟。兄たちは嫌いではないが、前会長の姉は嫌い。兄に鍛えられて剣道は達人級。



「かけたな。
これでアンタは学園の生徒だ。

...ドーゾ、宜しく」


差し出された少年の手を____。



【当スレは、パート7から十五年後の設定です。
前のスレからお越しの方、ご迷惑をお掛けしますが宜しくお願い致します】

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鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

香陽>

鷲樹「おう、頼むぜ、陽。
今度は、100パーお前の手作りで」


少し赤みを帯びる顔は、暑さなのか、照れ臭さなのか。
誤魔化すように、香陽の頭に手をおきガシガシと撫でるのだった。


鷲樹「ってあっちぃ!!?」




香月>

長くなった髪に、香月が触れる。
髪についた桜がとられて、風に運ばれていった。

嗚呼、この子は。
いつ、こんなに大きくなったのだろうか。なんて。


豹那「...っふふ。

おや、月。
あっち見てみなさい。
どデカい野獣と天才狂科学者が来たわ」




千千千>

豹羅「ァア?
んだそれ」


仮にも教員がして良い返答のしかたではない。
切れ長の目を豹羅に向けた。


豹羅「何いうつもりだよ。
妙なこといったらぶん殴られるぞ」


勿論。
恩人にも等しい千千千を、あの豹那が本気で殴るとも思えないのだが。



呪詛>

竜也「まぁ、そうはいうな。
でもわっしょいしょいで育ったら俺ァその植物千千千サンの私物って疑う」


無礼千万である。
目的のものを見つけたらしい呪詛に思わず笑みをこぼし、一番クーラーが利きすぎない快適な席に腰を落ち着けた。


竜也「ドーイタシマシテ」


伊達に図書室でサボっているわけではないようだ。
一応すんでいるわけだし、自然と覚えてしまうのだろう。


竜也「70代...?
エライ長く続いてんなオイ。

お家元の没の早さ次第じゃねぇか?
俺達闇之は五十代目だが、正規の家元は元々短命だ。
明治とかその後から名をあげたらしい。

俺の家で例えるぞ。


四十八代目は25歳で就任した。
80歳になる頃に四十九代目...俺達の父親が就任した。
その約15年後、先代会長が五十代目就任。

三代で約70年だぜ。
...つっても、紆余曲折あんだけど」

2ヶ月前 No.1275

@itxmm☆OxYUdDLLJjM ★iPhone=uSyqKf7JNY

>>鷲(ジウ)


「うん! 頑張る! 」

100パー手作りで、と言われて香陽は意気込むように大きいガッツポーズをして見せた。
不意に乗った頭上の言い方はおかしいが、自分の頭が熱で熱くなっている故に誰かの手が冷たく感じたことに嬉しくなっていると、目の前の鷲樹が声をあげたのを見て香陽は慌てたように目を見開く。

「だっ、だだだ、大丈夫、鷲(ジウ)!? あっ、我が触ったら意味ない……や、火傷とか……」

鷲樹の手に触れて火傷を確認しようとしたが、自分の手にも血液は流れている。触れようとしたのをすんでで止めて、なぜか両腕を上にあげながら何か冷やすものは無いかと慌てながら探していた。


>>ヒョウナ(ななちゃん)、ららちゃん


見なさい、と豹那に言われ、言葉に釣られてそちらの方を見ると、そこには豹羅と千薬の姿があった。
千薬の方は両手をぶんぶんと振って「ななちゃーん! 」と大きな声をあげている。
千薬の方もまた、何を言うつもりだ、と豹羅に聞かれた時は「秘密! しーくれっつ! 」と満面の笑みを浮かべて人差し指を立てた。

「ななちゃんななちゃん! ななちゃんにお願いがあるんだけど聞いてもらってもいい!? えっ、いいのー!? ななちゃんありがとー!! さんくす!! 」
「はー……相変わらず騒がしい奴あるな……」
「なんだとぅ!? レッドムーン!! 」
「れ……」

先程までの風情ある雰囲気はどうしたのか、千薬が出てきた瞬間に一気に騒がしくなる。
豹那がまだ何も返答していないにも関わらず勝手に話を進めるのも千薬らしいといえば千薬らしいか。


>>竜也先生


「あは、そうですね。千千千先生って授業中はすごく真面目なんですけど、どうして普段はあんな感じなんですかね? 」

竜也の言葉に楽しそうに流菜は笑うと、不意に授業中の千薬の様子を思い出しながら言葉を放つ。
普段の狂人っぷりは何処へやら、ごく普通の、ちょっとユーモアがある先生と大して変わらない。やはり人に物事を教えるとなると弟妹を世話しているような気分にでもなるのだろうか?

「そっか、その事もあるのか……。お義兄様から聞いた話だと、14? か15歳で新しい人に変わるらしいんです。その前の方が亡くなるのが早いともう少し早いらしいんですけど……」

中家の場合、流菜の従兄弟による正真正銘の「呪詛」の能力者が妨害をしたことによってしっかりした能力が使えない以上、未だに香陽も香月も候補でしか無いのだが、もし今の家元が亡くなればどうにかしてどちらかが就任しなければならないだろう。
能力者の代は初めてだと言っていたし、能力のレベルで高い方を就任させるという話だっただろうか。

「うーんと、70年で3代だと仮定して……700年で30代で……今が72? だから……多分1700年くらい、ですか……? 」

流菜は頭はあまり良くない方なので唸りながら首を捻った。

2ヶ月前 No.1276

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

香陽>

鷲樹「フゥー...フゥー...。
よし、大丈夫だ。
落ち着け陽」


自分の手のひらに息を吹き掛け冷ます。
今までの甘酸っぱさはどこへやら。
一気にコメディチョイスだ。


鷲樹「俺も悪かった。
脅かして悪いな」



千千千、香月>

豹那「何もこたえてないのに、いやねあのバカ」

豹羅「ホント...何お願いする気だよ...」


げっそりした顔でそう言って、豹羅は千千千の隣に立つ。
優雅な立ち姿であのバカ呼ばわりするのだから、豹那もそうとう根性曲がっている。


豹那「千千千のお願いは何言われても違和感ないから逆に怖いわ。
あとこの子は月だから。
ちゃんと呼んでやりなさい」

豹羅「お前もな」


呪詛>
竜也「地頭ってやつだろ。
一応天才なんだし」


どうすれば生徒が授業に関心を持ち成績が上がるかくらいわかっているはずだ。
て言うかそうだと思いたい。


竜也「単純計算だと、だいたいそのくらいか?
だが、さっきもいった通り紆余曲折ある。
うちの四十八代目くらい長生きなのは闇之でも稀だ」

2ヶ月前 No.1277

@itxmm☆OxYUdDLLJjM ★iPhone=uSyqKf7JNY

>>鷲(ジウ)


鷲樹が自らの手に息を吹きかけているのを見てこういう時に限って側に香月が居ないことを恨む。さすがに申し訳ない気持ちになっていると、悪いな、と言った鷲樹の姿に首を横にブンブンとふる。

「鷲(ジウ)は悪くないのよ! 」

香陽は暫し何かを考えるように腕を組んだ後に、何か思いついたのか、それとも思い出したのか、「あっ」と声を漏らす。

「そうだ、今から涼しいところ行こう! 鷲、どこか知ってる? 」


>>ヒョウナ(ななちゃん)、ららちゃん


コホン、と千薬が隣で咳払いしたのを見て、香月はろくな事じゃないんだろうなぁと思いつつ氷の如く冷めた瞳で千薬を見る。

「えー、ななちゃん。ららちゃんをオレサマちゃんにください!! ダメだったらななちゃんでもいいです!! 」
「……は? 」

まるでドラマのように頭を下げて豹那に手を伸ばす千薬の姿と、その言葉に香月からは間抜けな声が出る。

「いやいやいやいや、ヒョウナ良くねぇある、我が良くねぇある」
「れっ……月たんのけちんぼ!! 」

香月ができる限りの冷静を保ちながら千薬にツッコミを入れると、千薬はぷくぅと頬を膨らませた。


>>竜也先生


「あれで天才なのか……。世も末ですねぇ」

さりげなく教師をディスるとはなかなかに失礼である。
竜也から出てきた回答に、流菜はふむふむと頷いた後に、何かの役にたつかも知れない、とポケットの中からメモ帳を取り出して竜也の言っていた事を簡潔にまとめる。

「勉強になります! でもどっちにしろ1000年は確実にいってるって事ですよね……。1000年前の中国って一体……? 」

まだ授業でやっていないだけに流菜は首を傾げる。
(そういえば、狼華先生は世界史の先生だったっけ……? )

2ヶ月前 No.1278

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

香陽>

鷲樹「...水族館?」


答えといてこの様だ。
しかも遠い。

じつはこの水族館。
まだ仲が良かった頃姉に抱えられて連れていかれた場所なのだ。
姉の胸のなかで魚達に目を輝かせて
子供用の魚達とふれあうコーナーで驚いて。

僅かに残る、姉との思い出なのだ。


鷲樹「...ウン、水族館。
あれだぞ、ペンギンが園内散歩すんだぞ。
フグを間近で見られんだぞ」



千千千>

豹那「あ、ウン。
ドウゾドウゾ。
こんなでかいだけの売れ残り商品でよろしければ」

豹羅「待って豹那」


頼みの綱足る豹那がこれだ。

というか。
あの台詞は本来男がいうべきでは?
豹羅が貰われるのか?


豹那「嫌よね兄さん。
女にこんなこと言わせて」

豹羅「チガウから。
豹羅先生悪くないから」

豹那「うるせぇ黙っとけ。

私はやれないので、豹羅を差し上げますわ」



呪詛>

竜也「ンだべ、俺もそう思う」


ウンウンと腕を組み頷いた。
ちゃんとメモを取るのも、感心した顔で頷く。


竜也「千年前...?
あー...俺その辺あんまわかんない。
授業とか寝てましたし〜?

鷲樹もあんまその辺詳しくないと思うし...。

狼華先生か。
おっしゃ、捜しにいくぞ呪詛」

1ヶ月前 No.1279

@itxmm☆OxYUdDLLJjM ★iPhone=uSyqKf7JNY

>>鷲(ジウ)


「!! 冷たい場所!! 」

鷲樹から出てきた言葉に香陽は嬉しそうに顔を明るくさせると自らの手を合わせた。
鷲樹の言葉にさらに続くペンギンやフグなんて言葉に益々香陽は顔をパァッと明るくさせると頭を縦にブンブンと振った後に「行きたい! 」と声をあげる。

「鷲(ジウ)、連れてってくれるの? 我、水族館もうずっと行ってないから楽しみよ! 」

水族館。そもそも余り家族でどこかに出かける事すら無かった事もあるし、行きたくてもどうしても家の事情が重なることが多く最後に行った記憶なんて本当に小さい頃の話だ。


>>ヒョウナ(ななちゃん)、ららちゃん


「え? マジで? 」
「ご愁傷様ある……」

そんなにあっさりと言われると思っていなかっただけに千薬は信じられなさそうに素っ頓狂な声を上げた。
それに対して香月の方は気の毒になったのか豹羅の方へ寄っては小さな声で「ご愁傷様」という始末。

「おおおっ、オレサマちゃん、絶対ららちゃんの事幸せにします!! ロシアの青い湖連れてって突き落としたりしません!! 」
「突き落とすつもりだったあるか」

予想外すぎて千薬はらしくもなく目をかっ開いて頭をペコペコ下げながら馬鹿でかい声で言う。
どうやら香月の予想は大当たりらしく、千薬はその後すぐに「テヘッ」と言ったところから突き落とすつもりだったらしい。
これも愛故、なのだろうか?


>>竜也先生


「あは、竜也先生って結構やんちゃだったんですね」

くすくすと笑いながら寝てましたし? と言った竜也の姿に親近感を覚える。
先生はみんな堅苦しいものだと小学生の時から記憶に残っている以上、ここまで親近感の湧く先生がいるのは流菜としても嬉しい。

「了解です! まずは職員室、ですかね? 」

狼華先生を探す。それに協力してくれるつもりであろう竜也の姿に、流菜は嬉しそうに敬礼をした後に出していた資料のうち持っていくものを取り、また戻ってきたときに片付けようと図書室から出ようと足を進めた。

1ヶ月前 No.1280

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

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1ヶ月前 No.1281

@itxmm☆OxYUdDLLJjM ★iPhone=uSyqKf7JNY

>>鷲(ジウ)


どこか楽しそうな鷲樹の姿に、香陽も同じように嬉しくなり、「ふふふ」と思わず笑みをこぼす。
主人の幸せが従者の幸せ、というのは些か言い過ぎだろうか。

「鷲(ジウ)はお魚何が好き? 我はねー、水母(クラゲ)が好き! 」

そのすぐあとに香陽は「あれ、水母って魚……? 」と後から首を傾げて呟いて。


>>ななちゃん(ヒョウナ)、ららちゃん


構わない、という豹那の姿に千薬は目をパチパチとさせたり目をこすったり自らの頬を引っ張ったりしているが、普段糸目の千薬の目がこんなに正常に働いている事は殆どない事もあり香月も香月で千薬に驚いた様子で目をパチパチとさせていた。
目の前の豹那の言葉に、千薬も香月も驚いたようにしていると、豹那が喋り終えたのを見て千薬はすぐに口を開く。

「──絶対、幸せにするから。ららちゃんも、ななちゃんも、一緒に」

いつになく真剣な表情と声色で千薬は豹那の手に触れながら真っ直ぐに見つめた。
なんとも言えない慣れない雰囲気に香月はなんとなく気恥ずかしくなってしまい、どうしようかと目を泳がせているとそれにすぐさま気が付いた千薬はまたいつものヘラっとした胡散臭い笑みを浮かべた直後、お得意のガトリングトークを口から飛び出させる。

「あっはァ! オレサマちゃん告白しちった!! まーでもさ、ららちゃんの気持ちが一番だからさ! ほら、オレサマちゃんってば気が回る上に最高に優しいからららちゃんの返事待たなきゃ。ななちゃんからのオッケーもらってるしー!! 」

ゲラゲラと笑いながらガトリングトークを口から発する千薬の声はほんの少し震えていた。


>>竜也先生、狼華先生


「あは、私ももっと早くに生まれたかったなぁ」

そうすれば竜也先生の今よりやんちゃな姿見れたのに、と付け足しながらどこか羨ましそうに遠くの方は目線を投げつつ言葉を放つ。
すると、目の前の扉が勢いよく開いたかと思えば、隣にいた竜也の言葉が遮られたことに驚いて流菜は急いで前を見ると、そこには噂をすればなんとやら、狼華が居た。

「あっ、は、初めまして……? 呪詛流菜です! え、ええと、い、いつもお世話になってます……? 」

何がお世話になってるのかはわからないが、咄嗟のことに対応ができていないのかクエスチョンマークがつきながら流菜は改めて目の前の狼華に挨拶をした。

1ヶ月前 No.1282

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

香陽>

鷲樹「魚ァ?
あー...そーだなぁ...。

あれだ、サバ」


あきらかに焼き魚を思い浮かべているのであった。


鷲樹「水母はあれだろ?プランクトン?」


正直自分もよくわかっていないのである。
よく言えたものだ。



千千千>

豹那「___それでいい」


っふ、と笑う。
その顔は精悍ながらも、兄を案ずる妹。
大切な人を想う気持ちがわかる女である。


豹羅「___どこが気がまわるんだよ。
男が言うべき事を先に言いやがって」


ぽんぽん、ぐしゃ、と千千千の頭を撫でた。
というよりも乱したに近い。
豹羅の大きな手では、千千千の頭も片手にすっぽりおさまってしまう。


豹羅「千千千 千薬。
俺を想ってくれや。

俺も、お前を想うから」



呪詛>

竜也「なんじゃそりゃ」


狼華のあけたドアによって痛みを帯びた鼻をおさえつつ
呆れ気味に返答した。


狼華「お世話してます!
なんかね、竜兄に呼ばれた気がしたんだよね〜。

あたりだったかな?」

1ヶ月前 No.1283

@itxmm☆OxYUdDLLJjM ★iPhone=uSyqKf7JNY

>>鷲(ジウ)


サバ、と言った鷲樹の回答に香陽は思わずくすくすと笑ってから口を開く。

「じゃあ、帰ったら今日のご飯はそれにしてもらおう! 」

あ、なんなら我が作ろうか? とくすくすと笑ったどこか楽しそうな表情のまま首を傾げて鷲樹に尋ねる。
そして鷲樹の方はといえばクラゲが好き、と言った香陽の微妙に的外れな答えに丁寧に考えてくれた。

「プランクトンかー。ジンベエザメが食べるって聞いたことあるのよ。あんなに大きな体なのにお腹空かないのね? 」


>>ららちゃん、ななちゃん(ヒョウナ)


何を、見せられているんだろう。
香月の方は豹羅はともかく千薬に関してはあまり良い思い出どころか思い出らしい思い出もないので1人どこか冷めた感情で目の前で広げられるある意味の幸福の物語を見ていた。

「あっ、ばっ、あばばばばばばばばばっ……ぶ」

冷めた目で見られている張本人、千薬の方は驚きやら何やらで目をかっ開いては言葉にならない言葉を発していた。若干幼児退行してなくもない。

「おっおれっ、オレサマちゃんっ、ららちゃんのこと世界で1番幸せにするから!! 」

千薬は豹羅の手を掴むとまっすぐに豹羅と豹那を見据えて言い切った。


>>竜也先生、狼華先生


狼華に開けられた扉によって鼻を押さえている竜也に軽く「大丈夫ですか」と声をかけながら目の前にいる狼華のエスパー並みの「気がした」つまり、勘に「すごーい」と小さく声を漏らした後に狼華に向き直る。

「あ、そうだ! ええと、狼華先生に1600年? くらい前の中国の歴史を教えてほしいと思ってまして……今から職員室行くところだったんです」

ニコニコとした笑みを崩すことなく少し恥ずかしそうに流菜は笑いながら狼華に探していたという旨と、見つけたら聞こうとしていたことを尋ねた。

1ヶ月前 No.1284

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

香陽>

鷲樹「いいな、それ。
あとでL○NEしとくわ」


今スマホを取り出さないのは、香陽との時間が大事だから。


鷲樹「そういや疑問だな...。
あ、あれだよ。
えっと......痩せの大食いの反対」


頭脳と言うより単にポキャブラリーが酷い。


鷲樹「...カニも食いたくなってきたな。
でもたけぇんだよなー」


千千千>

っぷ、と。
思わず双子は吹き出した。
豹那は一応上品に、口許に手をあてて顔を隠しつつ笑い
豹羅は堪えきれない笑みをこぼしながら千千千の頭をガシガシと撫でた。


豹那「どもりすぎよ...いやね...!!」


笑いが込み上げて思わず肩を揺らし、傍らにいた香月との距離を詰める。
彼の服の裾を引いてそれで顔を半分隠し、また笑うのだ。


豹羅「幸せにしてもらうんだよ。
お前が、俺にさ。

そんくらいはカッコつけさせろや。
こちとらお前を追いかけてロシアに行ったこともあんだぞ」


補足しておくが妹に体育教師を任せてだ。



呪詛>

狼華「1600年前の中国?
随分昔だなー...。
そんな昔のこと知りたがるなんて歴女かな?」


勿論、余計なことは言わない。
能力で生やした蔦を伸ばし、二冊ほどの本を手元に持ってきた。


狼華「さ、座って。
課外授業だ!」

1ヶ月前 No.1285

@itxmm☆OxYUdDLLJjM ★iPhone=uSyqKf7JNY

>>鷲(ジウ)


「わーい! 我もご飯楽しみ! 」

鷲樹の好きなものは自分も好き、なんて考え方は、いくらなんでも単純すぎだろうか。
いや、香陽からすれば主人の好きなものを嫌いになる理由もないか。

「で……いや、やっぱりやめとくのよ」

鷲樹の言葉を聞いて咄嗟に思いついたのが「デブの少食」といういくらなんでもデリカシーゼロに近い香陽でも口に出すのは憚られた言葉だった。
もしかしたら香月なら言えたのかもしれないが。

「カニ! 我も好き! 水族館の近くに海とかあったら我が獲りに行ってあげるのよ! 」

香陽がガッツポーズをしてカニくらいならとってきてやるぜ! と謎にカッコつけながら言葉を付け足して子どもっぽく笑った。


>>ななちゃん(ヒョウナ)、ららちゃん


笑われている事に「でへへ」と千薬はいつも通りの回答をすると、香月が不意に聞こえてきた豹那の声に引っ張られるように豹那の方を見ると自分の渡した服の裾で顔を隠しながら笑う豹那の姿にドキドキと心臓が早鐘を打つ。

「う、お、おお……」

その場に崩れ落ちるように香月が小さく声を漏らすも、千薬はそれに突っ込みを入れられるような余裕が今手持ちにはなかった。

「あはは! ららちゃんってばオレサマちゃんのことだぁいすきだなぁ! オレサマちゃんもららちゃんのことだ、い、ちゅ、き! らぶゆー!!!! 」

千薬は心底嬉しそうにほんのりと耳を赤くさせながら恥ずかしさを隠すようにおちゃらけて見せた。

「あは、オレサマちゃんカミサマちゃんに嫉妬されちゃいそー」

不意に千薬が笑いながらそう言った。


>>狼華先生、竜也先生


「えへへ、ちょっとお勉強です」

能力の問題故に嫌でも脳筋で育ってきた流菜的には歴女かな? と狼華に言われたのは素直に嬉しく、ちょっぴり盛ってしまった。
まあこれくはいの盛り方なら中学一年生なのだし可愛い方かもしれない。

「あっ、はい! 課外授業ですね! 」

座って、という言葉に従ってひとまず一番近くの椅子に座ると、メモ帳とボールペンを取り出して狼華の方に向き合った。

1ヶ月前 No.1286

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

香陽>

鷲樹「っで...い.や、やめとこ」


こっちもこっちで、同じことを考えたようだ。
さすがに言葉にするのはためらわれて、口を紡ぐ。


鷲樹「漁師かよお前。
カニとんのかカニ。

俺かに味噌苦手なんだよなー...なんか無理」


ちなみにこの会話。
十五年前の豹那と豹羅のそれである。


豹那『生物は基本だめなのよね。
あとカニ味噌にがてなのよね。
なんか無理』



千千千>

豹那「あら、心外ね。
私を誰と心得るのかしら」


ゆらりと尾を揺らし、上品に口許を隠す。
その振る舞いたるや優雅で、服装がラフでなければ一枚の絵にもなっていた。


豹那「私は、血だの痛みだので兄を傷つけたヤツなんか絶対に認めないわ。
例えすべてを忘れた兄さんが許しても私が許さない」


すべては、兄を想うからこそ。
歪んでいると言えば、それまでなんだろう。


豹那「我が身に宿りし『神喰いの獣』を行使してもいい。
貴女と兄さんの邪魔させるか」



呪詛>

狼華「いいねー!
お勉強大事だよ!
私寝てたけど!」


こいつも所詮竜也と同じ穴の狢である


狼華「まっずはー!
その頃に中国を治めていたのが誰からか、だね!」

1ヶ月前 No.1287

@itxmm☆OxYUdDLLJjM ★iPhone=uSyqKf7JNY

>>鷲(ジウ)


鷲樹の口から「で」と出てきた瞬間に同じことを考えていたんだなぁ、と完全に失礼なことだが嬉しい気持ちになっていた。
まあ、失礼な自覚はある。

「鷲(ジウ)のためなら素潜りだってするのよ! あっ、じゃあかに味噌は我が食べてあげるのよ! 」

香陽もニコニコ笑顔でガッツポーズをしながらなかなか勇ましいことを言うものである。
かに味噌が苦手だとはどこかで聞いたことがあるような気がしたが、香陽はどこで聞いたのか覚えていなかったが為にかに味噌は食べてあげると言った。
もちろん、香月が「ヒョウナかに味噌苦手らしいある」とかなんとか言っていたのを完全に忘れているわけだが。


>>ななちゃん


「うっ、うおぉぉぉぉん!!」

豹那の言葉を素直に全て聞き終わってから、千薬は某教育番組でやっている青いネコ(?)のような声を出しながら感極まっているような声を上げた。
まさかこんな幸せが自分に来てもいいのか。少し贅沢すぎではないだろうか。千薬も珍しく若干瞳を潤ませながらそんな事を考えていた。

「ららちゃんとの結婚式呼ぶね……」

いくらなんでも気が早すぎる。


>>狼華先生


「わぁ! 狼華先生も竜也先生と同じなんですね。私もたまに寝ちゃってたり……」

少し恥ずかしそうに流菜が言いながら笑うと、その頃に誰が治めていたのか、という話になり、狼華が出してくれた資料のうちの一つを引っ張り出す。

「ええと……400年頃? だから……あ、高句麗と新羅がドンパチやってた時ですね! ちょっと覚えてます!」

小学校で少しやったので、と何故かドヤ顔気味である。
それにしても「ドンパチやってた」という言い方が明らかに脳筋という事を物語っているというかなんというか。

1ヶ月前 No.1288

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

香陽>
鷲樹「勇ましいのは結構だけどよ。
頼むから余計なことせんといて。
お前が、『鷲(ジウ)ー!カニとったある!』
とか言ってきたらもうどん引きするから」


恐らくそのあとはご丁寧に食うのだろう。


鷲樹「じゃあ、次からカニ味噌頼む」


どんどん香陽に食べてもらう品目が増えている件。


鷲樹「っと...お、くじ引きだ。
一回200円か。
一等は...おぉ、でけぇペンギン」


千千千>

豹那「泣き方が超アウトなんでちょっと黙って」


これである。
泣き方一つでアウト認定されてはたまらない。


豹那「おう、おめかししていくわ。
月も、陽と一緒にいきましょうね」



呪詛>

狼華「私、最速で世界史の先生の足音がした瞬間に寝たことあるよ」


まさかの自分が受け持つ教科である。
まさか当時、後に自分が教えることになる教科などとは露知らず惰眠を謳歌したものだ。


狼華「えっらーい!
ドンパチしてたのよ!
読み方もちゃんと覚えてて偉いね。
知らない子はこれ、そのままシンラって読むからさ」

1ヶ月前 No.1289

椿 @tubasa921 ★Android=tqJE8ihVxS

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1ヶ月前 No.1290

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

茉白>

鷲樹「...耳にいてぇや」


学園の離れに幽閉。
という単語に、鷲樹は頭を抱えた。

彼女からすれば鷲樹は悪だ。
自分が悪にみられるのは、存外胃にくる。


鷲樹「...ばあさんは、知らねぇしな...これ」

1ヶ月前 No.1291

茉白 @tubasa921 ★Android=JmB4yeg5Nl

>>鷲樹、周辺all


椿「…これはまずいですね。」

書架整理を行っていた椿。
いくつかの足りない本を補おうと離れにある旧図書室を探していたのだが、どうやら迷ったようだった。

椿「ほんとにダンジョンみたいですね…全く。」

古い地図を見ながら進むが、一向に図書室は見当たらない。
それに何故か廊下には冷気が充満している。

椿「なんでこんな寒いんだ…?」

長い廊下を闇雲に進む。
進む度に寒さが増しているようでくしゃみを1つした。

椿「流石にこっちじゃ…ってあれ?」

真っ白なドア。
地図にも描かれていない部屋。

怪訝に思った椿はドアノブに手を伸ばした。

椿「つめたッ…」

ドアノブは氷のように冷たい。
もう一度手を伸ばして捻ると、部屋の鍵は壊れているようでドアが開いた。

椿「なに…この部屋。」

真っ白な壁、真っ白な床。
灯と乏しきものはなく、天窓からの月明かりだけが部屋全体を照らしていた。

椿「凄く寒い…」

月明かりに照らされた天井にはつららがなり、部屋全体が凍り付いていた。
そんな部屋の隅に1つ、レースの天蓋が付いたお姫様のようなベッドが。

椿「なにあれ…。」

レースを静かに払って中を見ると、少女が眠っていた。
真っ白な髪を持つ綺麗な少女。
しかし彼女の腕と足には枷がつけられていた。

椿「この子は…。」

なるべく声を潜めたはずだったのに。
目の前の少女は目を開けた。

茉白「…珍しいわね、客人なんて。」

少女が起き上がると腕と足の枷がじゃらっと音を立てた。

茉白「あの会長ね…」

少女は手足の枷の鍵穴にふっと息を吹きかけた。
その瞬間手足の枷が弾き飛んだのである。

茉白「物にかけた魔術は時間が経てば弱っていくものね。
…まあそんなことどうだっていいわ。」

少女は椿の方を見て笑った。

茉白「まずは貴女からといきますか、お嬢さん?」

不敵な笑みに恐怖し、椿は走り出した、離れの出口なんかどこにあるか知った事じゃないけれどとにかく走った。
出口の間際で、椿は息が上がってしまっていた。
後ろから少女が貼り付けた笑みを崩さずにこちらに向かってきている。

椿「ま、ずい…」

焦った椿は訓練所の方に降りてしまう。

茉白「そこは…ヒョウナの…」

隅に追い詰められた椿。
息が上がって能力である気も弱っていた。

茉白「少しだけ眠っててね。」

少女は椿の心臓に向けて弾を放った。
椿の気で弾は少し逸れ、椿の左腕にあたった。
左腕が徐々に感覚を失っていく。

茉白「ヒョウナ…」

訓練所全体に雪を降らしたかと思えば、彼女は去っていった。
校舎に向かっているようだ。

椿「かい…長…」

学園の危機が迫っている、とメッセージを気に乗せて鷲樹の元へ運んだ。
左半身が麻痺して立てなくなっていた。

1ヶ月前 No.1292

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

椿、茉白>

鷲樹「____!!!!?」


バキッ、と力を込めすぎて手の中でシャーペンが悲鳴をあげた。
だがそんなのは露知らず、大きな音をたてて椅子から立ち上がる。


鷲樹「椿サンが...!?」





豹那「っげほ...ゲホッ...!!」

「五十代目!!」


そして同時刻。
学園と運命を共にする彼女が、体の奥底からの冷えに咳を漏らしていた。


豹那「なにが...起こっているんだよ...鷲樹...」

1ヶ月前 No.1293

茉白 @tubasa921 ★Android=pYtumhc766

>>鷲樹


茉白「ふふん」

鼻歌混じりに校内をぶらぶらと歩く。
茉白の通った廊下は凍り付き、白い世界に変わって行く。

茉白「何年ぶりかしら…!わくわくするわね。」

茉白は久しぶりの学校興奮していた。
最後に足を踏み入れたのは何十年前だったのだろうか。
茉白の容姿は全く変わっていない。

茉白「誰もいないわね、私が居た時はもっと人がいたような気がするんだけど…」


椿「会長…寒さに…きをつけて…」

左腕に目を落とせば、完全に凍り付いていた。
恐ろしい速度で体力が奪われる。
訓練所全体に氷は広がり、あたりは雪と氷の世界だった。

椿「豹那さんの…心臓…」

1ヶ月前 No.1294

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

茉白>

鷲樹「そこで止まれ、雪姫」


会長室のドアに背中を預けて
鷲樹が鋭い声で告げる。


鷲樹「..白羽 椿はどうした」

29日前 No.1295

茉白 @tubasa921 ★Android=N1W3nJN2e0

>>鷲樹


茉白「あら、その様子だと…。あなたが今の会長さんなのね?」

茉白はにっこりと微笑んだ。

茉白「椿…?」

鷲樹の言葉に心底不思議そうな表情を浮かべる。

椿「わたしが…白羽椿です。」

麻痺した左半身を庇いながら椿は上に上がってきた。
この女を学園の中心部に近付けてはいけない、と。

茉白「あら、さっきの…!」

罪悪感なんて欠けらも無い。
長いこと人と触れ合っていなかった茉白は善悪の判断が鈍っているようだった。

椿「会長…危険です…彼女は…」

椿の言葉に茉白は眉を顰める。

茉白「わたしは茉白ゆき。
もう小部屋に閉じ込められるのはうんざりしてるのよ。」

茉白の感情が荒ぶるにつれ、鷲樹と椿の周りを氷の棘のようなものが覆い始めた。

椿「会長…!氷に…氷に手を触れてはなりません…!」

29日前 No.1296

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

茉白>

今の、という単語に眉を寄せた。
彼女は、姉の世代を知っているのだろうか。
そんな年には見えないが。

だが、何よりも。


鷲樹「...どっかのばぁさんに、俺を重ねるな」


イラつきを表すように、首の後ろをガリガリかいた。
香陽や香月には悪いが、やはり鷲樹にとって姉はコンプレックスだ。

だが、姉に劣っているのもまた事実。
それを、認めているのも。


鷲樹「椿サン...!
くそ!!」


大きな人間の体では余計に被害を被る。
鷲に変化をして、椿の頭に爪を立てないよう乗った。

28日前 No.1297

茉白 @tubasa921 ★PSVita=WgGgapNLPb

>>鷲樹


茉白「ヒョウナ…彼女は優しく接してくれたわ。
…でも私は彼女の期待に応えられなかった。
私をあえて生かしておいたのも彼女の残酷さと受け取ってもいいわね。」

寧ろ、あの頃の私は死にたがっていた。
自らの能力に翻弄されて死ぬぐらいならよっぽど豹那に殺される方が幸せだと思っていたから。

椿「…あなたは時が立って魔力の弱り始めた枷などとうに外せたはず。
何故、この場を選んだの…?」

父親譲りの強い”気”で正気を意識を保っていた。
左半身は芯まで凍り付いたように感覚が遠くなっていく。

茉白「純粋に興味が沸いたのよ?他に理由があって?」

邪心など欠片も感じさせない。
ただ茉白の中では歪んだ正の感情が渦を巻いている。

氷の刺は蔦を絡ますように校舎へ絡み付く。
刺は毒のように校舎を、そして豹那を蝕んでいく。

28日前 No.1298

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

茉白>

鷲樹『...アァ、残酷だ、あのばあさんは』


姉が何を意図していたかなどわからないが。
きっと、彼女のまがりなりな優しさ。


鷲樹『これ以上この学園に負荷をかけるな!
アンタの行為がばぁさんを殺すことになるぞ!!』

27日前 No.1299

茉白 @tubasa921 ★Android=5yvzGv1iMe

>>鷲樹


茉白「ふふふ…私が彼女を殺す…?
それも素敵なことじゃない。きっと運命よ、それも。」

茉白は別に豹那に恨みを持っているわけではなかった。
寧ろ彼女が好きだった。茉白はどうしようもなく純粋で残酷だった。

茉白「さあ…!氷の宴をはじめましょう…?」

27日前 No.1300

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

茉白>

鷲樹『っま...!!』


鷲樹が最後まで言い切る前に、無骨な手に掴まれた。
輝く夕日の髪と、大きな体。
鷲樹を遥か後方に放り、笑う彼。


豹羅「豹那の心臓が、何だって?雪姫サマよォ?」


ある種の、心臓の番人

26日前 No.1301

天雷/桜花 @kgb☆YV/LbxVUS0Pr ★Android=0bca4o0hXK

>>イベント参加all



「誰が、誰を殺すって?」

そう言って、茉白、豹羅、翼、鷲樹の元へ現れたのは、満面の笑みを浮かべた桜花だった。
しかしその笑顔に純粋さは全くない。闘争本能に身を任せ、狂気に己を委ねている戦闘狂の笑みだった。

「人の獲物を横取りしようとは大した根性じゃねえか小娘。闇之豹那は俺の獲物だ、お前なんぞに横取りされてたまるかよ」

茉白のことなど全く知らないが、しかし現場の雰囲気とその物騒な会話により、この冷気や殺気は全て茉白が原因だというのを瞬時に理解した桜花は、その瞬間に自分のやるべきことも把握した。

「狩りの邪魔してくれようってんだ、食い殺される覚悟はちゃんとあるんだろうなァ?」

先ほどの桜花抜きの会話よりも遥かに物騒な台詞を吐き散らす桜花は、指や首の骨を鳴らし、凄まじい殺気を放ちながら、茉白へ近づいていく。
その出で立ちは奇妙なもので、なんとこの寒さにも関わらずタンクトップとランニングパンツのみであった。

26日前 No.1302

茉白 @tubasa921 ★Android=Vdg1T8pqQp

>>周辺all


茉白「私は豹那が好きだわ、だからこそなのよ?」

常人からすれば支離滅裂に聞こえるその発言も茉白の中では真っ当な生き方であり、愛し方だった。

茉白「私が愛した者は私によって死を迎えるのよ、いつも。」

そう、自分の力を制御できない不甲斐ない私のせいで。
この罪悪感や嫌悪感を振り払う為に茉白はこれが自分の力を愛情表現だと自分自身に言い聞かせていた。そうしないと精神が保てなかったから。

茉白「嘘も時が経てば誠となるの。」

茉白の身体の周りを渦巻く氷の渦が桜花が近付けば更に吹き荒れる。
地面から突如現れた氷の棘達は獲物を見つけたかのように桜花を取り囲った。

24日前 No.1303

天雷 @kgb☆YV/LbxVUS0Pr ★Android=0bca4o0hXK

>>茉白


「ほほう………」

茉白の周りを取り囲む氷の渦が激しさを増したとき、なにかを察知した桜花は、途端にその場に立ち止まって腕を組んだ。
刹那、地面から生えるように現れた氷の棘が桜花を囲み、その歩みを阻んだ。

「貴様が操るのは氷じゃなくその氷の渦らしいな………?」

眉をひしゃげて、口角を吊り上げて笑う桜花。
桜花は茉白のことなどほとんどわからないから、彼女の一挙手一投足から呼吸に至るまで、全てを観察しているがしかし彼の空間認識能力は氷の渦によってジャミングが多く今は全く使い物にならない。そのため、視覚を中心に彼女を観察する他ない。
桜花が顔を引き締めて、右手の親指を顎につける。

(こいつ………見た目はひ弱そうだが、能力が厄介だな………。差し詰、触られたら凍る、といったところか?だとしたら迂闊に接近して叩くのは危険だな………だとしたら………)

「おい、生徒会長、先生。見ていろ、これが俺の修行の成果だ!」

そう宣言すると、拳を固めて両腕を曲げ、膝も曲げて低い体勢となる。

「ハァァァァァァァッッッッッッ!!!!!!」

桜花の気合いとともに、空気が震える。最初は弱く、しかし少し経つとそれが突風となって軽く吹き荒れた。
それと同時に、桜花の身体に変化が起きた。
身体の各部がどんどん膨れていくのだ。
最初はふくらはぎが、次に太ももが、そして前腕、二の腕、肩、胸筋が、背筋が、どんどん大きく、太く、触れ上がっていく。
心なしか、少し身長も伸びたような感じもする。

「50倍だァッ!!!!」

そう叫んだ刹那、よりいっそう全身の筋肉が膨張したところで、突風は止んだ。

「待たせたなァ………。こいつは俺が修行の末に手に入れた能力の応用………そうだなストロング形態と言えば良いかな?一応、100倍まで行けるがそこまでやったらここが消し飛んじまうんでな。………まあいいさ、さっさと決めさせてもらうぜ」

自信満々の笑みを浮かべる桜花だった。

24日前 No.1304

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

茉白>

鷲樹『ならばいっそッ!
あの女を嫌えッ!
好かれた結果で、この学園を繋ぐ心臓奪われてたまるか!』


まるで、姉の心臓をものとしか思っていない発言。
だが、これは鷲樹なりの心配だ。

鷲樹だって、豹那に命を拾われ生かされている身。
ひねくれていても、大事に代わりはない。


だからこそ、姉の為に。
あの茉白という少女には少し、痛みを与えなくては。


鷲樹『まs』


ガシッと、鳥である自分の顔を掴んだ無骨ながらに華奢な手。
変化を解き人間の姿で手を振り払う。

片腕で胸元をおさえ、白く細い息を吐きながら。
茉白を見つめる、姉の手を。


豹那「ッ...ッヒュー...ゴホッ...」



七城>

鷲樹『七城サン!!!』


あんなにも、強く。
彼の、姉を殺すのは自分だ宣言にはひとまず触れず
ただ、強さに圧倒される。

いつか本当に。
この男は、殺すのか?
神すら喰らったというあの獣を飼う、姉を。

否。


ドッゴォォォンッ


轟音は、彼女の足元より5メートル先。
廊下の、その場所だけぽっかり穴が開き下の階が見渡せてしまう。
下の階の同じ場所にも風穴は広がり、地下まで筒抜けだ。

手も触れず。その威力を放つ衝撃波。
今は胸元を苦しそうに押さえ白い息を吐くか弱そうな姉であるのに。
物語る、絶対的な強さ。


それを、七城は本当に殺すかもしれない。


豹那「...ッヒュー....。
騒がしくて...仕事も捗らない...。

何をしている...童よ...」

24日前 No.1305

@itxmm☆OxYUdDLLJjM ★iPhone=uSyqKf7JNY

>>


「今ある! 香!! 」

ずっと少し離れた位置からタイミングを見計らっていた様子の香月が豹那の姿を瞳に捉えてからそう声を張り上げた瞬間、香陽は炎のような真っ青な瞳を揺らしながら勢いよく自らの親指の腹を噛みちぎった。

「学校燃えそうになったら頼んだのよ、哥」

香陽の親指の先から血液の代わりに溢れ出る高温故に白くなっている炎は、ゴオォッと激しい音を立てて茉白の氷をほぼ一瞬にして溶かしては、その場の氷を溶かして一気に蒸発した白い煙で包む。

「我の血は炎なの。丁度良かった。ここ最近暑くて暑くて、体温で周りを燃やしちゃいそうだったのよ」

ニッとシニカルな笑みを浮かべながら、人差し指で噛みちぎった親指から溢れる白い炎がこれ以上燃えないようにと押さえる。
香月も親指の腹を軽く噛んだ後、香陽の炎が学園に影響を及ぼさないようにと溶けかけ程度の冷たさを感じないぬるい温度の氷を薄く張った。

「理由は我は不知道(知らない)、だけど、鷲(ジウ)に、主人に危険が及んだ時、従者は“如何なる手を使ってでも”守るのが決まりなのよ」

そう言って香陽は茉白をジッと見据えれば、香月は白く細い息を吐く豹那の方に駆け寄る。
こういう時ばかりは自分が炎血を持っていれば良かったのに、と思いながら予め香陽から受け取っていた少し熱すぎるくらいのカイロを手にしながら豹那の体を支えるように手を伸ばした。

24日前 No.1306

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

香陽、香月>

鷲樹「陽!!?」

豹那「月...!」


各々の反応を示しつつ
鷲樹は香陽に駆け寄り、豹那はその体を香月に預けた。

胸元の苦しさや底冷えはなくなったというのに
未だに体は寒さに震えて白い息が出る。
茉白の力が、それほどまで強いというのか。
それとも、なにか違う理由なのか。


豹那「月...陽...来てくれたのね...」

23日前 No.1307

茉白 @tubasa921 ★Android=pEnAIFtUPg

>>周辺all


茉白「…豹那。」

茉白はガラス玉のような瞳を橙色の髪に向ける。
刹那、熱気が廊下中を支配した。

茉白「面白くなってきたわね。」

白い息を吐くと校舎の壁に軽く手を触れる。
そこから同心円状に壁が冷たく凍っていく。

この感覚は懐かしい。
物に触れるなんて久しぶりのことだ。

『お前はあの学園で闇野豹那を殺すんだ。』

茉白「!?」

記憶の深淵に沈めた朧気な記憶。
茉白の気持ちが吹雪となって荒ぶっていく。

23日前 No.1308

天雷 @kgb☆YV/LbxVUS0Pr ★Android=0bca4o0hXK

>>周辺all


「何をしている、だって?見りゃわかるだろ。狩りは獲物じゃなく競争相手が肝心だ。邪魔者がいては殺すものも殺せない」
豹那の問い掛けに、桜花が答えた刹那、熱気が廊下を包み、冷気を打ち払った。
見れば、香月や香陽が現れて豹那を介抱している。
息も絶え絶えの豹那は、ともすれば自分の最大パワーを以てすれば倒せるんじゃないかとすら思えるほど弱々しかった。
だが、それ以上に目の前の少女の方に、桜花は興味を惹かれた。

(好きだから殺す、どんな狂人だ?)

狂人といえば人のことなど言えるはずもない桜花。
茉白が壁を凍らせ始めたが、熱が氷を溶かすが先か、氷が熱を冷やすが先か、桜花には検討もつかない。
筋肉で膨張した、太い首を回して周囲を見渡し、氷の棘や鷲樹たちの立ち位置を確認すると、今度こそ茉白に向き直って拳を構えた。
その時だった。茉白が纏う氷の渦が、吹雪のように荒ぶったのは。同時に、桜花は茉白本人の様子がおかしいことに。

「ほほう………無意識のうちに、感情の揺らぎで能力の強弱が変化するタイプか」

茉白の動揺など気にすることもなく、桜花はその太い右腕に力を込め始めた。
構えは正拳突きのものだが、しかし二人は拳が届くような距離ではない。
そんなこともお構い無しに、桜花は右腕に力を込めていく。力を込めるごとに、少しずつ筋肉が大きくなっている。

「お前ら吹っ飛ばされないように気を付けろよ?」

低く冷たい声で、桜花がそう言うと、その瞬間に桜花はその丸太のように太い右腕を前に押し出した。
茉白に向かって振り抜いたその拳は、桜花の腕の関節が延びきったその時、なにもないところでなにかにぶつかったように静止した。
一瞬遅れて、落雷のような轟音が耳を弄し、激しい突風が吹き荒れると同時に、固体のような何かがそこから突き抜けた。
"空気の塊”。凄まじい力で空気を殴り付けた事によって衝撃波を発生させて攻撃する、桜花の得意技である『気合い砲』。だが、今回はそれを上回る更に凄まじい力で空気を殴り飛ばし、"衝撃波の塊”をそのまま飛ばす技、『超気合い砲』。落雷のような轟音が鳴り響いたのは、その圧倒的なパワーで桜花が殴り付けた空間の空気が、凄まじい勢いで他の空気と"引きちぎられた”ことによった。
通常の強化倍率では超気合い砲を出すことは不可能だが、パワーのみ強化倍率を使ったこのストロング形態なら、容易に発現可能だ。

そして、超気合い砲によって生まれた衝撃波の塊は、桜花を囲んでいた氷の棘も破壊して、茉白に向かって飛んでいった。

23日前 No.1309

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

茉白>

豹那「ッヒュ...!!」


胸元が締め付けられていくようなくるしさと
底のない寒気。
せっかく和服のまま来たのに、ちっとも寒さをしのげない。


豹那「茉白...ッ!
貴女と私がこうして争う意味はないはずなのよ...!?
私が、もしくは私の破壊じゅう」

23日前 No.1310

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

【誤送失礼しました】

茉白>

豹那「ッヒュ...!!」


胸元が締め付けられていくような苦しさと底のない寒気。
せっかく和服のまま来たのに、ちっとも寒さをしのげない。


豹那「茉白...ッ!
貴女と私がこうして争う意味はないはずなのよ...!?
私が、もしくは私の中の破壊獣が貴女の気分を害したなら謝るわ!
どうか鎮めて茉白!

まだ...死ねないんだ...!」




七城>

豹那「...ヒュー....ッ」


誰が自分を殺すかで争う姿は幾度となくみたのだが
七城程本気のものは今まで果たして何人いただろうか。
多くはないはずだ。


鷲樹「衝撃波を...さらに、押し出した...!?」


衝撃波は姉の専売特許だと思っていた。

姉はなにもない空間で衝撃波を造りだし破壊する能力の使い手ならば
七城は能力なしで空気を蹴りあげ衝撃波の塊を造り上げた。

七城という男。
本当に一瞬みないだけで、どんどん強くなっている。


豹那「クッソガキが...!」

22日前 No.1311

@itxmm☆OxYUdDLLJjM ★iPhone=uSyqKf7JNY

>>


「させるかっての……!! 」

珍しく荒い口調で香月は豹那を支えるようにしながら、目の前の茉白が校舎の壁に触れた瞬間に自分のまだ傷の塞がっていない血液の代わりに氷が滴り落ちる親指を校舎の壁に押し付ける。
目には目を、歯には歯を、そして……氷には氷を。
冷気を纏う茉白の氷を溶かすほどの一周回って熱を持つほどの冷たさになった氷を壁に張りつつも、氷に校舎に触れる部分には自らの空腹感を消耗して扱う土を間に入れて校舎が冷えないように細心の注意を払う。

「守りは“中家”の得意あるよ」

挑発的に香月が茉白に向かって笑えば、来てくれたのね、という豹那の姿に「自然(当たり前だ)」と香月は少し恥ずかしそうに目を逸らしながら言った。
香陽の方は鷲樹の側に居り、鷲樹には冷気一つ当てさせねぇぞくらいの番犬っぷりを発揮して、荒ぶる吹雪を空腹を代償に得る風の力と自らの炎の血液を利用して吹き荒ぶ雪を一気に爆発させる。
その途端、桜花は吹き飛ばされないように気をつけろよ、と言ってから空気の塊を茉白に向かわせた。

──何を思ったのかは分からないが、香陽は咄嗟に茉白の前に出ると、自分の能力で風を起こして桜花の出した空気の塊を相殺させた。……いや、多少の怪我は負ったが、呪いのおかげで痛覚を感じない以上特に気にするほどでもない。

「等一下(ちょっと待って)」

香陽がそう言いながら目の前の桜花を見ると同時に、その様子を香月は驚いたように目を見開いていた。
流石、誰かの感情に感化されやすい香陽というか。

「さっきの吹雪はこの子の今までの力とちょっと違かったのよ。このまま理由もなく戦い続けるのは我は違うと思うのよ。……つまり、ただ戦うだけならこの子はわざわざここまで来なかったと思うの。

……ヒョウナもよ。自分の命が掛かってて命乞いしたくなるのもわかるけど、少しは学園を守ろうとしてる哥を信じてあげて欲しいのよ。話を聞こうとしてない。どっちも」

あれ? 我何か変なこと言ってるかな? 我頭良くないから分かんないや、と付け足しながらも、兎にも角にも香陽は「まぁ戦う前にちゃんと話聞こうぜ」ということが言いたかったのだ。

22日前 No.1312

茉白 @tubasa921 ★PSVita=WgGgapNLPb

>>


『力が暴発しています。このままでは危険だ…!』

『政府でさえも扱えなかった"兵器"だ。』

『彼女に権利はないんですか…!?』

『あの学園に強制送還だ、あわよくば本来の目的も果たしてくれはしないか…と。』

茉白「…」

心の奥底で埃を被っていた記憶の破片。
耳を塞ぎたくなるような。

茉白の周辺は恐ろしい勢いで凍っていった。
窓ガラスが氷に圧迫されて弾け飛んだ。
吹雪は更に強くなって、視界は真っ白だった。
氷の蔓は皆の足に絡み付き、骨まで凍らせていった。

茉白「はなし…?」

22日前 No.1313

@itxmm☆OxYUdDLLJjM ★iPhone=uSyqKf7JNY

>>


氷の蔦が足元に絡まった瞬間に、香陽は親指から出て来る炎だけでは対処しきれないだろうと判断して息をすぅっ、と吸ってから思い切り自らの右腕に噛みつき、そのまま勢いで皮膚をちぎるようにして口から噛みちぎった皮膚をプッ、と吐き出した。
その途端、香陽の右腕からは炎がぼたぼたと溢れ、溢れ落ちた炎の血液は足元の氷の蔦を溶かした。

「め、妹! な、ななな、何やってるあるか白痴!」
「この状況で氷溶かせるのなんて我しか居ないじゃない! それに、鷲(ジウ)にも、ヒョウナにも手が及んでるのに何もしないなんて我には出来ないのよ!!」
「っ……」

流石に腕の表面を噛みちぎるなんて発想は香月には無かったらしく、慌てたように香陽を見ていたが、香陽が左手で炎を覆っていた皮膚の代わりに炎を抑えながら発した言葉に香月の言葉が詰まる。

「そう、話! 能力が暴走するなら我がその度に燃やしてあげる。このままなんの理由もなく鷲を、学園を凍らせるつもりなら我が黙ってないのよ。にー(貴方)を燃やしちゃうかも」

21日前 No.1314

桜花 @kgb☆YV/LbxVUS0Pr ★Android=0bca4o0hXK

>>周辺all


「香陽、貴様………!!!」

香陽が自分の衝撃波を能力で消し、なおかつ戦闘停止を求めた。
邪魔されたこともあって最初は露骨に不機嫌な顔をしたが、話し合いとやらで狩りの邪魔が消えるなら特に問題ない。
周りの様子を観察しながら一歩引き、ストロング形態を解いた。
桜花が全身から力を抜くと、すぐに膨張しきった筋肉は小さくなっていき、元に戻った。

(ちっ、やはりこの形態はパワーは最大になるが、スピードも遅けりゃ燃費も悪いな………)

腕を組み、桜花は静かにその様子を見守ることにした。
もちろん、話し合いが破綻すれば、いつでも戦闘に移れるように注意しながら、である。

21日前 No.1315

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

香陽、香月>

嗚呼、そうか。
そうだ、私は。

話、なにも聞いてないんだ。

空いていた穴にぴったりのピースを見つけた気分だった。
まさか三十過ぎて、自分が救った命に諭されるとは。


震える体に鞭をうって立ち上がる。
鷲樹は驚いたように姉を見つめるのだが、止めなかった。


豹那「...ッゴホ...」


考えるんだ、と、頭の中で繰り返す。


鷲樹「...凄いな...陽...」



茉白>

窓ガラスが割れて、また心臓が大きく脈打つ。
息苦しさを吐き出して、茉白を見つめた。


豹那「茉白...!
お前に、何があった...!
聞かせて...茉白...!」



七城>
戦闘体制を解いた七城の傍らにより
小声で耳打ちする。


鷲樹「...茉白、相当強いっすよね」

21日前 No.1316

桜花 @kgb☆YV/LbxVUS0Pr ★Android=0bca4o0hXK

>>周辺all、鷲樹



『………茉白、相当強いっすよね』

鷲樹の耳打ちに、桜花は振り向く。

「………茉白、というのか?あの女は」

桜花は茉白の名を知らなかったのだ。無理もない、途中から出てきて、ばったり遭遇したようなものなのだ。名前なんてそもそも知らなかった。
というか、裏を返せば桜花は自分の敵の名前も知らずに倒そうとしていのだ。

「………奴が強いか?それは見ての通りだ。直に攻撃すれば凍りつくんだから殴れない。残念だが俺の能力との相性は最悪だ。俺の能力は近づけないんじゃ攻撃できないんだよ。だから頑張って作った唯一の飛び道具である超気合い砲を撃ったが、あんな威力のものを何度も撃ったら俺がくたばるかもしれん。あの形態は燃費が最悪だからな」

20日前 No.1317

茉白 ★Android=dWtjK0j27n

>>


「…私は実験で生み出された、言わば"不良品"。」

吹雪がちらちらと雪となって舞った。
強気だった表情が少しばかり曇ったようにも見えた。

「従来の目的としては闇野カエンの殺害でした。」

けれど、と息を吐く。

「予定よりも幼い姿で生まれた挙句に、能力をまともに制御できなかった。」

密かに政府が管理していた『冬の監獄』と呼ばれる実験施設では違法な遺伝子実験が多々行われていた。
私の生まれ故郷はその『冬の監獄』

「私の力は増大していってとうとう政府は私を手放した。
他の軍事国家に渡らぬように学園という檻に閉じ込めた。」

____闇野豹那を殺せ。

「指示はあった。しかし、私は実行できなかった。」

体に異変はあった。
首元に埋められたよく分からない電子部品が私の中で眠っている『氷の怪物』の覚醒を促してくる。

「覚醒は豹那が沈めた。
あの時は豹那も15歳だったかしら。
その時から私はあの部屋で1人で過ごした。」

苦い。
でも私は豹那がすきだ。

20日前 No.1318

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

七城>

茉白というのか、という問いに姉ににた目をぱちくりさせた。
そういえば、ドタバタしていてろくな説明もしていなかったはずだ。
七城の問いも、もっともだろう。


鷲樹「なーる...最高に相性が悪ィのか」


自分も、所詮はワシにしかなれないし
結局刀では近距離での戦闘を避けられない。

茉白程の力があれば、刀ごとき凍らせてしまいかねないにだが。



茉白>

ピクッ、と、亡き父の名に豹那が反応する。
鷲樹も眉根をよせ茉白を見つめた。

よもや、自分が懇意にしていた少女が父を殺す使命を負っていたなど思いもしない。
当時の彼女のことはよくおぼえている。
同時に、自分が父に抱えていた憎悪も。


豹那「...茉白...お前...。


私を、殺すように命令されていたな...?

だが私にあの時覚醒を沈められてそれは叶わなかった。
そして、今。
お前は、再び起きた...。

魔力の切れた楔を、引き継ぎって...」


豹那が吐く白い吐息の中に、紅が混じりだしたのを、鷲樹は確かに見た。

20日前 No.1319

桜花 @kgb☆YV/LbxVUS0Pr ★Android=0bca4o0hXK

>>鷲樹


「だからこそ、凍らせることの出来ない衝撃波で一撃与えて、動揺させ隙を作ろうと思ったんだがな」

感情によって能力を左右される能力者は、戦闘力こそかなり高いがその分一撃を食らったときの動揺が大きく、そこが狙い目となりやすい。

猛禽類顔負けの桜花の眼光は、目の前で様々なことを言う茉白に鋭く突き刺さっていた。

15日前 No.1320

茉白 @tubasa921 ★Android=wg6lkLT2xW

>>


茉白「私は豹那が好きよ。
だからこそ貴女を私の手で…」

茉白は微笑み、豹那に向けて氷の弾を放った。
放たれた氷の弾は豹那の目の前で弾け飛んだ。
欠片が容赦なく周りの者の身体を傷付ける。

茉白「でもね…上手くいかないのよ…」

震えた声で茉白は続ける。
そう今も意識的に弾を放ったのに、意識的に弾を破壊したのだ。

ぴきぴきっと音を立てながら校舎に氷の蔦が伸びて行った。

13日前 No.1321

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

七城>

鷲樹「...すべては、雪姫様次第...か」


こればっかりは。
姉に頼るしかない。
自分は足手まといだ。


鷲樹「...好きだから殺すってのは...けして、誉められた感情じゃねぇんだがなぁ」



茉白>

豹那「ッ...茉白!!」


着物の袖で顔を守りつつ呼び掛けた。
気に掛けるべきは生徒達であろうが
鷲樹を信じて振り返らない。


豹那「どうしたら...茉白を...」

12日前 No.1322

茉白 @tubasa921 ★Android=Rtcm2oiyfl

>>鷲樹、豹那


茉白「わたしも分からないのよ…!」

声を荒らげる茉白。
視界は真っ白に染まり、あたりを冬景色に変えていった。

きっと今の力を持ってすれば豹那を殺すことなんて容易いことなのに。
_______なのに。

出来ない、また。

8日前 No.1323

鷲樹 @hyouna ★Android=1n8xLWArrI

茉白>
豹那「茉白...」


茉白自信にも、まだ迷いがある。
迷っているのなら。

まだ、希望はある。きっと。

極寒であるというのに、黒い上着を脱ぎ捨てて
重い一歩を、ゆっくり踏み出した。

茉白へ、一歩、また一歩と距離をつめる。
たった一歩近づく度肌を突き刺す寒さは増し
体が危険信号を鳴らす。


それでも。
彼女は、大事な友、だから。


豹那「茉白....ハァ...!
私の、美しい雪姫...!!」

1日前 No.1324
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