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俺の取り巻きがオタクだらけで笑えない。

 ( ライトノベル・ファンタジー小説投稿城 )
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さぼてん、 ★Android=7cmwkVnkOm

現代においてオタクという単語を知らない人はいないのではないかと思われる今日この頃。
新年度となって、まだかすかに冬を残した寒い、しかし確かに春の訪れを感じさせる花の香をのせた風が吹くこの季節に、新たな環境、新たな出会いに胸を踊らせる一人の少年が居た。
彼の名前は一柚彦、一と書いて「にのまえ」と読む少し珍しい苗字の少年だ。

少年が変わっているのは苗字だけではない、寧ろ苗字はどうでもよいのだ。
彼はいわゆるオタク、それも、ゲームに対する熱狂的なオタク、ゲーオタだった。
彼はオタクであることを隠し、外では一般人、自室ではゲーオタというスタイルで中学時代を過ごしていた。
中学卒業と共に親の都合で遠くに引っ越しとなり、現在彼を知っている学生はこの学校には一人もいない。
それゆえに喜び半分不安半分の表情でこの高校の前で、舞い散る桜の花びらの下に立っているのだった。

高校生活うまくやって行けるだろうか、自分がオタクだという事がバレてからかわれたりしないだろうか、と、学生らしい心配事を抱えながら、彼は校舎へと歩みを進めるのだった。


この時柚彦は思いもしなかった、いや、思っていたかも知れないが、それは淡い希望であり、少しの恐怖でしかなかった。
昔の人はよく言った物だ、類は友を呼ぶ。

そう、類は友を呼ぶ、だってオタクだもの。

5年前 No.0
ページ: 1


 
 

さぼてん、 ★Android=7cmwkVnkOm

ー01/始まりはいつも笑えないー

入学式を終え、無事にこの学校の一員になれた訳だけどね。
この学校、白霜沢高校はスポーツが盛んで、毎年何組も全国大会に出場するような強豪高だ、去年は女子バレーと男子サッカーが準優勝したそうだ、勉強目的でここに来る生徒はあんまりいないのではないかと思われるこの高校、自分は決して運動が出来る訳でもなく、勉強が出来る訳でもない、じゃあ何故ここを受けたかって?それは親の都合で中学卒業と同じくして引っ越し、県を3つ4つ越した遠くに移動、そんで引っ越し先の家に一番近い高校に通う事になって、ここに入学したわけ、もちろん俺の知ってる奴は誰一人としていない、悲しからずや。
入学式が終わった後のホームルームで担任の話しを聞き、明日の予定だとかをの書かれたプリントに目を通す、入学式当日なんて得に何もあるわけでなく、プリントを鞄にしまって終わり、そこからは帰宅だ。

「...という訳だ、明日の日程について質問がある奴は終わったらこい、以上、それじゃ今日はこれでおしまいお疲れ様」

適当そうな印象の担任の杉山の言葉によって生徒達は賑やかに話し出し、それぞれ帰路につく。
皆が友達と楽しそうに会話をしている中、俺だけは沈黙をしていた、知っている人が誰もいないのだから仕方がない、はぁ、この高校で友達百人出来るかな、百人とまでいかなくても、十人以上は作らねばな。



その日の夜、親は仕事で帰って来ない。
いや、帰って来る事の方が稀である、もしも帰って来ても時間は朝方、大抵リビングのソファーでブランケットをかけて寝ている、もはやソファーがベッドだ、まったく、自分の部屋のベッドはなんの意味があるのか...。
そんなものだからいつも朝御飯も夜御飯も自分で作らなくてはいけない、最初は面倒だったけれど、今はもう習慣になっててなんとも思わないのだけれど。
ただ、その夜は食材がなかった、自転車で数十分のところにスーパーもあるが、なぜだかわからないがその日はコンビニ弁当ですませようとした。
この時、コンビニ弁当ではなくて、普通にスーパーで買い物をして、それで食事をしていれば、もしくはレストランで食事を済ませていれば、俺の高校生活は別の進路を辿っていたはずだ。

5年前 No.1

さぼてん、 ★Android=7cmwkVnkOm

家の近所にあるコンビニへ500円玉を持ち、どんなものを食べようかと考えながら店内をうろつく、鮭おにぎりと紙パック茶を持って、アメリカンドッグを注文する。
数十円のお釣りをレシートの文鎮代わりに手の平に置かれる、財布に入れにくい配置だが、ポケットに突っ込んでしまうのでまあ関係ない。
レジを終え、心にもないありがとうございましたの台詞を頂きながらコンビニを出る、そう、ここまではどこにでもある、普通の光景なのだ、いや、この後の光景が異常という訳ではないのだが、やはり普通ではないと思う。

「アァんじゃコラ!!!」

「うぇっ!?......」

コンビニを出たと同時に聞こえる蛮声、あまりにも不意だったので間抜けな声を上げてしまった。
声のした方を見ると、そこでは恐喝が起きていた。
女子一人とヤンキー的なのが3人、典型的な、そういう光景だった。

「テメェどこの学校じゃ!」

「ええと...白高......」

「白高ォ?オメェみてぇなのにスポーツなんて出来んのかァ?」

「...あ、あの!助けて下さい!」

回りを見渡す、だれもいない、ああそう。


俺に言ってんのね!?

「えっ!?」

「お願いです...助けて下さい!」

「アァ?やんのかゴルァ!!」

どうしたら良いものか、選択肢は4つだ。
たたかう:武器がない
まほう:中二病じゃない
どうぐ:おにぎりとお茶とアメリカンドッグしかない
にげる:男として最悪

俺は一つ、選択肢を選んだ。

5年前 No.2
ページ: 1

 
 
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