Google
    
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▼レス(104) >>

詩ネマ館

 ( テーマ詩投稿城 )
- アクセス(1048) - いいね!(5)

鈴木 海飛 @tropical10 ★Android=fwORJxULVT


ルール

詩の題名は『映画の題名』でお願いします。

今まで見た好きな映画や心に残った映画、映画は見てないけど気になったのタイトル
を使ってください。

詩の内容と映画の内容は違っていてもいいですよ。

邦画、洋画、ジャンルは特に問いません。



3年前 No.0
ページ: 1 2


 
 
↑前のページ (54件) | 最新ページ

ハァモニィベル @eyesonly☆AVJdYWehU3w8 ★AyEkM0rDMA_KHM

『気狂いピエロ』



「画面がモノクロになるような詩なんか、
読みたくないんだ。」

女は訝しがる。
「ねえ、いったい誰に話してるの?」と。
こっちを向いたまま、女の方を見もしないその男が答える。

「決まってるだろ。
読者さ。」と。

その男は、
色彩の歴史について講義する書物を
湯の入ってない
湯船に入って 流れるように朗読しはじめた。

その夜

金持ちのパーティーみたいに退屈な金持ちのパーティーだった。
「詩とはね、君」そう語りだした紳士の口にケーキをブチ込む!
モノクロの場面を抜け出し、女を送って帰った。

壁にモディリアニが掛けられた女の部屋。
やたらに銃が立てかけてある。
そしてベッドには撃たれた他の男の死体、
別の部屋の別のベッドで、その男(ピエロ)が目を醒ますと、
女はつれない歌をやたらにミュージカルで歌ってくる。

賑やかな死体の山ができた。死体の山…、
女とふたり銃撃を逃がれて・・・、
白い車で蒼い海へ突っ込んだピエロ・・・

海辺でロビンソン生活がはじまった。
肩に鸚鵡を留まらせて。
やたら狩りの上手い、魅力的なフライデーとふたりだ。
幸せだと幸せが不満になる。
何していいのか解らない、とイブの囁き

「わたしが感情でみてるのに
あなたは言葉で語るのね」
「思想はないのか。それじゃ、
会話にならない」
「わたしは生きたいの!」
「金が必要だ!」

金を荒稼ぎした二人。
そして結局、女はその金を奪い
他の男と逃げていく

顔を青で塗りたくり
愛を射殺した……ピエロ。

黄色のダイナマイトで首から上を一巡ぐりさせ
その上に真っ赤なダイナマイトをもう一巻き
導火線は燃えている。
ハッと、我に返った一瞬、
、火を消そうと)
慌てて手探りした(その一瞬)
大量の爆薬「ドッカーン!!!!」

最期は、海岸に
オレンジ色の大きなきのこ雲―……1つ。


   見つかった.
   何がって、永遠が
   それは太陽と一つになる海だ
       (『永遠』by アルチュール・ランボオ)




3年前 No.55

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【The Killing Fields】


なぁ
フランスの国旗を掲げて
テロの被害者を悼むのなら
ジョン・レノンを唄うのは止めなよ

なぁ
遺骨に埋め尽くされた平原で
あんたは義憤を口にするけれど
自分も骨を踏んでる側だって
なんで気付かないかな

知ってるかい
正義を合い言葉に動く国ではさ
イマジンは放送禁止なんだぜ

なんでだと思う?

気付かれちゃ困るからさ。

なぁ
誰かの骨を踏みながら
ジョン・レノンを唄うのは止めなよ

馬鹿馬鹿しくて
泣きたくなるからさ。


3年前 No.56

汲ヒこVSバス @nekoneko10 ★Android=bTRFkWhWb4

>>56 に拍手。
私信で申し訳ないです。

3年前 No.57

ハァモニィベル @eyesonly☆AVJdYWehU3w8 ★AyEkM0rDMA_KHM

『馬鹿が戦車でやって来る』


第一に、「馬鹿まるだし」だよ。


第二に、「いいかげん馬鹿」だよ。


目先に見えるものだけ
やたらと誤爆する戦車が、やってくる。


第一に、「馬鹿まるだし」だよ。


第二に、「いいかげん馬鹿」だよ。


目先に見えるものだけ
やたらと誤爆する戦車が、やってくる。

拍手する奴までやって来る。

詩を書く処に。


3年前 No.58

蛾兆 ★SOFTBANK=1EUZJOYJie

『シリアの花嫁』

バシャール・アサドを支持するデモや
信仰を意味する、黒い旗に彩られた
2004年の映画が

イスラエルとパレスチナに引き裂かれた
地球の
ひとつの町の
ひとつの命を描いている/いた/いたのを私は観た

対人地雷が/劣化ウラン弾に
今はまだ、ひとりも、自分たちの子どもを殺されてはいない国の
片隅の街で

リクリス監督は、
「リベラルさと寛容が必要だ」と
端的に語り、
安全な場所にいる批評家たちは
イスラエルのリベラルシオニシストズムの限界
と、語った

ベイルートには
拷問されていない死体は
ひとつも無かった
と、セリーヌは
薔薇の花のような言葉で語る

今日もまた
花嫁が、国境を超えて、アラブへと去っていく

3年前 No.59

蛾兆 ★SOFTBANK=1EUZJOYJie

誤字が多すぎますので、修整したいのですが、重投稿になり、できません。

すみませんが、削除を希望します。

3年前 No.60

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【狂い咲きサンダーロード】


芸術が爆発なら
人生は鉄パイプだろ
この世で一番安っぽい武器ひとつ
四方八方に叩き付けようぜ

誰かが誰かを馬鹿と呼ぶ
時に羨望を込めて
誰かが誰かに出鱈目だと叫ぶ
最上級の賞賛じゃないか

芸術が爆発なら
人生は熱狂に違いない
この世で一番安っぽい情熱ひとつ
四方八方に叩き付けようぜ


3年前 No.61

ハァモニィベル @eyesonly☆AVJdYWehU3w8 ★AyEkM0rDMA_KHM

『スモール・ソルジャーズ』


鳥の死ぬや悲し,…

出陣する 虚ろな悲しみの玩具
と、
回帰する ニーチェのチャチャチャ

醜いエゴの口臭はごめんこうむるよ
殴り合う拳で奏でてみなよその響きを 俺達らしく

どっちがヒーローだったのか
忘れちまうくらいに

それが何になるのか
知らないけれど
ただ一つ、わかりすぎてる

詩人の死ぬや悲し。



3年前 No.62

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【アヒルと鴨のコインロッカー】


水辺に立つコインロッカーへ
アヒルは手荷物を預け
ひととき、身軽に歩き出した

波間に浮かぶコインロッカーへ
鴨は貴重品を預け
ひととき、気軽に歩き出した

草原に埋まるコインロッカーへ
アヒルは汚れ物を預け
ひととき、潔癖に歩き出した

湖底に沈むコインロッカーへ
鴨は隠し事を預け
ひととき、無垢に歩き出した

戦火に燃えるコインロッカーへ
アヒルは良心を預け
ひととき、勇敢に歩き出した

廃墟に横たわるコインロッカーへ
鴨は絶望を預け
ひととき、軽やかに笑い出した

朽ちてゆくロッカーの鍵
朽ちてゆく預かり品
夕陽に伸びる、長方形の影。


3年前 No.63

蛾兆 ★SOFTBANK=1EUZJOYJie

『タクシードライバー』

映画タクシードライバーを観ると
僕はもしかしたら、タクシードライバーなのかも
て、思う

ああ。

僕はこの『て』が使いたくて使いたくて
もう我慢できないのだが

これは詩人、白井さんの『て』だ

一回100円のノベルティで、使わせて貰えないものか

この助詞使いを開発した白井さんに、
早いとこ国民栄誉賞を!

さて、タクシードライバーだが

俳優がタクシードライバーでありすぎて
泣かせる

同じタクシードライバーは
けして二人はいないから
タクシードライバーは
いつだって、「a taxi driver」だ

かっこいい。

タイトルがどうだろうと、脚本がどうだろうと彼はa taxi driverで

だから僕は、あの映画を観るたびに
彼と一緒に、銃を抜く



3年前 No.64

蛾兆 ★SOFTBANK=1EUZJOYJie

§映画『タクシードライバー』の主演男優は、ロバート・デ・ニーロです。

3年前 No.65

蛾兆 ★SOFTBANK=1EUZJOYJie

『セールスマンの死』

ダスティン・ホフマンが
セールスマンの死を
銀幕の中で死ぬ

レインマンが
どっから見てもレインマンだったみたいに
彼のセールスマンは
どっから見てもセールスマンだ

私が演じる私が
私でありますように

私は思うのであり

アメリカ映画にも
いつかまたアーサー・ミラーが登場しないか、と

ワーナーにお賽銭を投げに
僕は通う

DVDを借りてくると
ダスティンが
セールスマンの死を堂々と死ぬ
(そしてレインマンを生きる)


3年前 No.66

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【イヴの総て】


イヴを
ミキサーに入れて
攪拌する

嘗てイヴで在った
あらゆる質量を残した儘
彼女は、もう居ない

イヴがイヴで在る事
その本質は計測不可能であり
故に、値を持たない

イヴは実在したのか

やがて
ミキサーに入り
私も攪拌され

あらゆる質量を残した儘
私と云う値は消える

私は実在するのか

計測は不可能である。


3年前 No.67

蛾兆 ★SOFTBANK=1EUZJOYJie

『暗くなるまで待って』

僕からみて、妻のひとUさんと
出逢えたのは最高にラッキーだったけど

Uさん以外に、結婚したかった女が悪いけど五人いて、
その筆頭近くの一人が
他ならぬオードリー・ヘップバーンだ
(Uが、僅差で世界一だったんだ。ごめんよオードリー。)

オードリーを観てると、何でもしたくなる
サムの盲目の奥さんのスージーは
交通事故で目が見えなくなったのですよ
だから
脱、車社会!
車は、僕の敵なのだ

だから

暗くなるまで
待ってあげたい

ぜひ、待ってあげたい

3年前 No.68

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【シャーロック・ホームズ】


胸のポケットから
虫眼鏡を取り出して見せなくても。

何処かの子供が
低い塀の上に忘れていった白のチョーク
歩道いっぱいに描かれた升目

けん、けん、ぱ

物知り顔で
推理の行方を吹聴しなくても。

少し崩れたブロック塀の穴に咲く
ちいさな花の黄色に
短く磨り減ったチョークの中央
まだ光る金色の文字に
ふ、と蝋燭を吹き消すような
冬の夕暮れの速度に

その度ごと、

息を呑む。


3年前 No.69

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【誰も知らない】


花は揺れる

芽吹かなかった種の行方を
結ばなかった蕾の行方を
語る事なく

人は愛でる

立ち枯れた若葉の行方を
風に裂けた枝の行方を
想う事なく

はじめから
何も無かったかの様に。


3年前 No.70

蛾兆 ★SOFTBANK=1EUZJOYJie

『パッチギ』

流れ、流れてく歌声が
河に架かる橋で耳をうつ
走り、走り去る高校生が
僕を突飛ばし駆け抜ける
大人たちが知り得ない
研ぎ澄まされた世界を隅々まで
苛烈な風が吹き荒れて
生き延びた者を変えていく

流れていくやさしい歌と
苛烈な風がぶつかって
ながて大きな渦ができ
僕らの世界を変えていく

3年前 No.71

蛾兆 ★SOFTBANK=1EUZJOYJie

×ながて大きな渦ができ

○やがて大きな渦ができ

3年前 No.72

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【えびボクサー】


いや、シャコやねんけどな?

やからロードワークの途中に
どっかのオッサンが投げてきた
えび煎餅かて美味しく食べるけどな?

つかシャコパンチ知らん?
えびパンチとか猫パンチとちゃうで
ミッキーロークとか一撃やで
灰皿持ってパチパチパンチとかしたら
マジ血ぃ見んでほんま

んで、明日の試合終わったら
いよいよ海に帰るんやけど
ちょお大阪湾だけは勘弁やなぁ
あんなん窒息しに帰るようなもんや

はいはい、ほな明日また。

やからエビちゃうて。
シャコ。


3年前 No.73

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【山田村ワルツ】


北風に乾いた棚田の麓
青い瓦葺きの公民館には
今夜もダンサーが集う

稲刈りに折れた腰をぴんと張り
水仕事で荒れた指と指を繋ぎ
たん、と誇らしく踏み出す爪先

情熱的にタンゴ
軽やかなフォックストロット
汗の滴が舞うサンバ

そして何時も最後は
穏やかに波打つ三拍子のワルツ
紅く柔らかなスカートが回り
ふわり、花開く

北風に乾いた棚田の麓
青い瓦葺きの公民館から
今夜もダンサーが帰ってゆく
夢心地の笑顔で。


2年前 No.74

いっちく @izuru2000 ★WiiU=OfZazEYlO2


『死神の精度』

十年経っても、三十年経っても
二千年が経ったとしても
雨の降り止む気配はまるで無く

その雨はこの世界が彼らを
拒んでいるようにも見えたし
誰かが消えることにすすり泣く
ようにも見えた 幾度と無く

繰り返される平凡な人間の
突発的な死を飄々と
皮肉も嫌みも嘲笑も無く
ただただ、無表情に無責任に
仕事として眺めているだけだ

ミュージックが聴きたくなる夜

2年前 No.75

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【そこのみにて光輝く】


時折
人は底抜けに美しい

油と垢で色褪せた作業服
汗臭い中年男の背中が
不意に
打たれる程に美しい

重い曇天の狭間から
一条の光が降りたような
わけのわからない
うつくしさ

(ひとつ瞬きをすれば
(ひかりを見失い
(しょぼくれた曇天色の背中だけが歩む


時折
途方もなく人は美しい

理由はわからないけれど。


2年前 No.76

ハァモニィベル @eyesonly☆AVJdYWehU3w8 ★AyEkM0rDMA_KHM

『おいしいコーヒーの真実』
     *


空虚への
 安堵が
  焦げていく
   ような

存在するための
 重い
 足どりを
  嗅ぎながら

 今日が
  今日がまた
 燃えているよ

 今日を
  熔かすように
   壊して




    *

2年前 No.77

鈴木 海飛 ★Android=H1sfX6frQF


過去のない男




眠気を思い出そうとカぁテンを眺める。

粘膜の上に建つ街。ぐにゃりぐにゃりと

何かはっきりしたものを失ってしまったのか

街灯のおしゃべりがきこえる。

くぐもった遅い声。

あなたの名前を思いだせないこととよく似ている。


シーツ、その冷たさの中に憐れみがもつ快楽の謎が眠ってる

(痛みを受け止めきれない麻酔の海かしら?)

誰しもがそこで眠る時がある

おやゆびをしゃぶって、ちぢこまってみよう


僕の名前を思い出したよ。

せめて、うたうことが君たちの名前を思い出すことと同じ価値があればいいのに





2年前 No.78

ハァモニィベル @eyesonly☆AVJdYWehU3w8 ★AyEkM0rDMA_KHM

「球形の荒野」


風景を蓄えた眼(球)が
転がっている。
あの夜の 美しい雪の中に
まるで見つめるように

それは、オーヴェルニュの
眼科医が実験に失敗して捨てた
絶望と悲哀に充ちた
雄牛の眼ではなかったか

眼は そのとき
誰の姿も見やしない
けれど聴くがいい。神経の中を腫れてゆく
沈黙の嘆き… 響き… を、

赫赫と烟る暗黒の嗚咽 ――すらも
すやすや眠る
底知れぬその
胸の底で

ただ、ジリジリ呑み込まれていく
巨大な悲しみの音だけ …が
手掛かりといえば
言えるのだ …が、「瞳」は……

「ラグーザの港」「アドリア海」を湛えた
 碧き眼を
かつては誇り、いまは
沈黙に錆びていく骸骨だけ遺して

もう
灯台を探すのに
飽きたのか
眼よ

灯火を、
永遠(とわ)に未完の夢を、
転がる孤独なその瞳に
ただ静かに映すことにも






*

2年前 No.79

鈴木 海飛 ★Android=H1sfX6frQF

「君に読む物語」


君はひとつの辞書をもっていて

調べたことや見聞きしたことを

毎日毎日、欠かさず書き込んでも、

どうやら、ページが多すぎて白紙が目立つことをなげいていた。

それは栞を挟んだところで、1日に1ページ書き込んで

1日に1ページ白紙が増える迷路の辞書

魔法の辞書ということを君はただ知らないだけさ

辞書がもつ言葉の方程式を

たしかな未来の結果を君は知り得たいだけなんだ




僕にもそういうものがある。

君に捧げる愛を綴った日々と丘を振り返る葛藤

それが僕の航海日誌だ。

今、君に最初のページを読むとする

確かな変えようのない終わりを迎えた姿達を

君の中の迷宮のどこかにあるページを

僕は今、読むとする。


2年前 No.80

鈴木 海飛 ★Android=H1sfX6frQF

「シャイン」


白と黒の鍵盤に潜む厳格な躾の旋律は

鍵盤上で踊りたがる無邪気な少年を歪ませる

音楽が鳴り始めたから子供らしく踊りだすことは

禁じられた遊びなのだと叩く

ピアノがひけることはとてもラッキー

ラッキーボーイなのだと父は少年に命じた


ならば身にまとわりつく自分の幸運を洗い流してくれないか

少年のままに夜空に雨乞いの舞踊




ぬめりをおびたページをめくる、

羅列した、綴る言葉の外、

白い行間に隠れる恋人を探して


手のひらに残された刻まれた言葉たち

手形をページに押しつけてるも

するりと恋人から行間に逃げられてしまう

「どうか、型に染まらないで」

ささやく風が吹く





裸になって雨に打たれる

僕は壊れたっていいから洗い流しておくれよ

もっと、雨をください もっとです。

からっぽの僕なのに重たいよ

引きずり込まれてしまう恐怖

もっとです もっと雨をください

溺れるくらいが、息苦しくなるのが、ちょうどいいのです

それくらいじゃないと

この身にまとわりついた「幸運」は流せないのだから



静寂の夜に冷えきった身体で横たわる

水溜まりに呼吸で波紋がうまれる

生きている。



墨汁の夜のなか、輝く星の行間に隠れんぼ

ここちよい眠気

生きている


















2年前 No.81

ハァモニィベル @eyesonly☆AVJdYWehU3w8 ★AyEkM0rDMA_KHM



【 Fifty Shades of Grey 】



「ねえ、KISSして」
そうせがむ。

「ぼくは、きみには相応しくない」
そう言って断られた…。冷静で冷酷、そして精悍。

「迎えに来て」
酔って電話してみる。

「今どこにいる?」
そう訊かれて思わず電話を切った。

  (40分後、)

わたしは泥酔したままBARを出た。
数人の知らない男たちがわたしを囲む。

その背後から
聞いたことのある声。

「その人は、君たちに用はない。
俺の恋人だ」

どうして?どうして彼がいるの?
場所は言ってないのに。??

男たちからわたしを奪い取ると、手厚く介抱したあと
彼はそのまま車でわたしを家まで送ってくれた。

  (・・・翌日のオフィスで、)

会社の最上階が彼の執務室だった。
何事もなかったかのように冷静な彼。
社長室を二人で出ると、エレベータに乗った。

そこで、突然の接吻(KISS !) ??
誰かが乗ってくるかも知れないのに!

逞しい腕。熱くて、
 激しい接吻(KISS!)・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・、・・・・・・・・、・・・・・・・・・・・、・・・・・・・・・・
・・・・。

「どうしようもなく唆られるんだ、
 無意識のうちに唇を噛んでる
  いじらしい君の、その仕草に」








----------------------------
(ハッピーバレンタイン)

2年前 No.82

鈴木 海飛 @tropicalr☆gt/2bXU0RT. ★Android=H1sfX6frQF


マイフレンドフォーエバー



君を助けにいく
ガスが充満し、牛の骨と石ころの嵐のなか
あの高い山にいるなら

君を助けにいく
海の底だったり、翼がなくちゃ届かない空でも、

エラ呼吸で、光のない底でも、目をこらして
髪を羽に変えて、派手な模様であちこちと

君が見つけやすいように


君を助けにいく
新聞や本の文字のなかでさえ、
文字の壁に囲まれて
行間の空白をキョロキョロみみまわしながら
この迷路に君はいる。絶対にいる。

君を助けにいく。

君を助けにいく。
この世界にいるかぎり、
君が泣き出すまえに


君がふりむくために
大きな声をだして、呼ぶ。


(潮色様へのパスティーシュ。も含めて)



2年前 No.83

澤あづさ☆odYS5WitSpQ ★AsFHwFtSUb_Gbh


【Running On Empty】※リヴァー・フェニックス主演


きみを、たすけに
いけない。不死鳥には
超えられない川。石を
骨といっしょに積み上げる
きみに見えるように。

焼かれても、骨は
遺ってしまうよ。あふれた川に
どれもこれも流されたあとにも
芽が吹くように。ほら、また
沈丁花が、どうしようもなく
香っている。沈んだ
はずの声が。また
この花を見たいね。そんな理由でしか
生きてなんていない。

枷だ。此岸の花は
来年もここで
再来年もここでと。
きみを、たすけに
いけない。


(二〇一六年三月一一日)

2年前 No.84

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【土竜の唄】

片道50分のウォーキング中
玄関前でしか土を踏まない、

土竜は何処で息を継ぐのだろう
取り壊されたビルの跡地に
未だ転がる鉄骨の錆の隙間から
その鼻を突きだすのだろうか。


1年前 No.85

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【3・11】


津波で死ぬのも
病気で死ぬのも
本当は同じ事だ

原爆で死ぬのも
事故で死ぬのも
本当は同じ事だ

何かを悲劇と呼べば
何かは軽んじられる
そうじゃない、そうじゃない、


1年前 No.86

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【Melancholia】


今夜なら
世界など滅んでも構わない、

拳銃を真似た指先で
梅雨雲の彼方の星を撃ち落とす
砕けた星の下敷きになり
じっとり湿った世界の総てが
真っ平らになれば

風通しが良くなって
きっと、爽快だ。


1年前 No.87

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【Singularity】


やがて
銀色の電気羊は
論理駆動の夢を見る
きっと
わたしたちの不条理さえ
包括しながら。


1年前 No.88

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【Message from Moonbase alpha】


CQ、CQ、
高く翔び立った貴方達へ

CQ、CQ、
こちら地球の土の上から

ありがとう、
沢山の豊潤な時間を
ありがとう、
沢山の記録と記憶を

CQ、CQ、
さほど永く待たせはしないけど
CQ、CQ、
あと少しだけ地球の土の上で

だから今は
ほんの暫く
さようなら。


1年前 No.89

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【サカサマのパテマ】


無尽の空の
こんなに深く、

落下しない私達は
地球儀の底を這う蟻に似て
せかせかと
日々に盲い続ける。


1年前 No.90

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【ごんぎつね】


間違えた仔狐に
優しく手袋を被せるのも

恩返しの狐を
迷い無く射ち殺すのも

どれも
ひとが見せる
顔の一つだ、

誤解だと気付き
悔いる顔さえも。


1年前 No.91

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【The wicker man】


暗闇の
渇いた荒野に
燃え上がるwicker man、

近く遠く
煌々と立つ焔を標に
ひとは道を探し
安堵する

悲鳴に似た唸りを響かせ
燃え尽きるwicker man。


8ヶ月前 No.92

ハァモニィベル @eyesonly☆AVJdYWehU3w8 ★uuwvvdbmpp_iR4

「雨の訪問者」




燃え尽きて終わった午後

《 Burning Bbright 》

と、看板の出ているその店に入った。

偶然の雨宿り 屋根のある場所と

屋根の無い場所の違いが際立つ。

赤い鞄を提げて

雨の中を歩いていく灰色の男

街はもう夜の森のなかだった。




凍りついて終わりを迎えた朝

《不死の眼》

と、小さく彫られた地下室の扉をくぐった。

外で雨はまだ景気よく降りつづいていて

彼女がどんな翼を持っていても

とても飛べそうになかった。

泥だらけの 甘くセクシーな

地球の深い奥から しかたなく

樹になって彼女は空に向かった。




8ヶ月前 No.93

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【ホテル・ルワンダ】


この惑星が
うつくしい、と
思えるなら

あなたの
靴底が
踏んで居るのは
アフリカだ

この世の濁りを
一身に押し付けて
上澄みを啜る
私たちの

うつくしい
世界よ、


6ヶ月前 No.94

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【A・I】


遠い雨の様に
近付くシンギュラリティ
ひとの世の終わり
魂の座は
議論される事もなく
量子の海で縺れる
ひとつの欲望データとなる
遠い雨が降る日
化学仕掛けの装置達は
空を見上げて、


6ヶ月前 No.95

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【Le Petit Prince】


そして
古本屋に
叩き売られる
星の王子様

あれ程
響いた筈の
ことばは
降り積もる時間の下
埋もれ
色褪せて

そして
古本屋で
出逢いを待つ
星の王子様

目には見えない
薔薇を抱いた
ともだちを待つ、


5ヶ月前 No.96

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【ゴースト/ニューヨークの幻】


私は
存在しない

外見と
幾つかのステータスを
貴方の内側で
都合良く構築した
それが
貴方の識る私

故に
私は
存在しない、

好きなだけ
幽霊のケツでも追っかけてな。


4ヶ月前 No.97

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

この投稿はフィルタされています。表示するにはアカウントにログインして下さい。

3ヶ月前 No.98

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【New York, New York】


育ち過ぎた
巨大な林檎を
鋼の鳥が啄む

開拓の街に
林檎の種を撒いた
敬虔な農夫達

その祈りを
遥かに遥かに超えて
世界の中央を僭す程に
肥え太った国の

巨大な林檎を
鋼の鳥が啄む
必然に、


3ヶ月前 No.99

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【地球最後の日】


灼け尽くした街の上に
砕け歪んだ地殻の上に
ほつほつ、と
緑は芽吹く

知らなかったのかい?
生命って、逞しいんだぜ

たかが世界が終わった位
昼寝みたいなもんさ、


2ヶ月前 No.100

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【The Bone Collector】


はじめて
人の骨を見たのは
伯母の葬式

見慣れた
伯母で在った筈のものが
白く精妙に構築された
その歯車を晒した

人は
わたしは
肉を纏った関節人形だと

あの日から
ずっと、


1ヶ月前 No.101

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【プロメテウス】


かつて
天の炎を盗んだ
プロメテウス

その次に
天の灯を盗んだ
エジソン

そして
天の灼熱を盗んだ
オッペンハイマー

我等
窃盗犯の末裔は
煌々と炎を燃やし
煌々と光を灯し
煌々と

己の身を灼き尽くす、


1ヶ月前 No.102

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【Evolution】


鳴き声が
ことばに進化して
十万年

ことばを
文字に刻み始めて
五千年

音を留める術から百年
言葉を送る術から百年

情報の津波に
世界が呑まれてから
僅か三十年

ひとは
未だ適応の最中、


1ヶ月前 No.103

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【HALLOWEEN】


生者の街を
闊歩する悪霊達

神道の街を
キリスト教の街を
闊歩する異教徒達

今夜
総ての異物達が
総ての除け者達が
笑顔に

胸を張って
進め、


1ヶ月前 No.104
ページ: 1 2

 
 
<< TOPページ 掲示板TOP 記事データ お知らせメール ▲ページ上 >>
★必ず ローカルルールメビウスリングのルール をご覧ください。
 ▼スタンプ▲スタンプ
※スタンプはいちどに 3個 まで使えます  ×閉じる