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季節ノ詩

 ( テーマ詩投稿城 )
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もか ★gJ1.udzGicg

クリックどうもです。
あなたの好きな季節はありますか?
好きな季節しか書いちゃいけなく無いですよ。
春・夏・秋・冬
いつの時期でも良いです♪
詩の長さは、自由です。
でわ、スタートです!!

2008/03/31 10:03 No.0
ページ: 1 2


 
 
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クリュ ★cURLnyQMqEg


酸味のあるレモン水蒸気がぶくぶくと
紺碧の空に立ち昇ってゆくのを
わたしは見上げた
魅惑はそういうふうに太陽になって
酸味を水蒸気に変える
あ 今年の酸味がたちのぼっていった
わたしはそれを見送った
後に残った丸いケーキを食卓の上に見て
にやりとスプーンとフォークをつかんだ
スペイン生まれじゃない、農耕民族だけども。
きっと共通するものは土のなかに突き刺さってるだろう。
そんな予感を抱きながら食卓の上のケーキを目で射る
一年のまんまるな収穫の色はつややかな白いクリームでできあがっていた。
来年はこの食卓の上にどんなものが現れていることだろう。
そんな想いがカレンダーをめくっていった。

2009/12/29 22:47 No.15

@migraine ★SOFTBANK=tySPsOir2y

春。

春の風。

春の虹。

春の雲。

春の校庭。

春の月夜。

春のプール。

春の声。

春の空。

春の夢。

春の虫。

春の心。

春の下で、

春の雲を、

春の夢を、

春を追い掛けて、

春の先に、

春をみつけた、

春とみつけた、

春の春を、

春までの春を、

春にとって、

春にとっても、

春から、

春と、

春。



 +



夏。

夏の声。

夏の夢。

夏の空。

夏まで、

夏より、

夏の手紙。

夏の机。

夏の終り、

夏の草。

夏の夜。

夏の花火。

夏の二人、

夏の休み、

夏だって、

夏にだって、

夏が夏にとって、

夏とともに、

夏いっぱいに、

夏の来ない、

夏には遠く、

夏に離れて、

夏風邪、

夏に怯えて、

夏も近い、

夏だから、

夏。



 +



秋。

秋の休み、

秋まで、

秋のとなり、

秋のとなりに、

秋は、

秋は近かった、

秋だよ。

秋くらい、

秋くらいに。

秋にとって、

秋の空、

秋まで、

秋から、

秋。



 +



冬。

冬の終り。

冬。

冬の図書館、

冬ばかり、

冬に違いない、

冬と、

冬が、

冬に、

冬だった。

冬の虹。

冬の草。

冬だから。

冬、

冬。



 +



春は始まり、夏は通って、秋は近くに、冬は終る。

夏は去って、秋に近付いて、冬は遠くに、春は来る。

秋は遠くて、冬に縮まり、春は来なくて、夏は来る。

冬の終り、春の来ない、夏の迷って、秋に居る。

春は近い、夏へ、秋は来ない、冬は遠い。

夏は近過ぎて、秋は迷って、冬は遠過ぎて、春は来る。

秋の為に、冬の来ない、春の怯える、夏は迷い。

冬にとって、春は遠くて、夏は近くて、秋は遠い。

春。春の風は遠い。夏。夏に終りは近付く。秋。秋はくたびれて。冬。冬は来ない。

夏。夏だって空。秋。秋に迷って。冬。冬は来ない。春。春は遠い。

秋。秋から始まり。冬。冬は二人に。春。春は遠くて。夏。夏は近過ぎて。

冬。冬の朝。春。春の虹。夏。夏に怯えて。秋。秋はくたびれる。

春、夏、秋、冬、
夏、秋、冬、春、
秋、冬、春、夏、
冬、春、夏、秋、

春夏秋冬、

春夏、秋冬、

夏秋、春冬、

秋春、夏冬、

春夏、秋冬、



 +



春にとって、夏は遠かった。秋は近くて、冬は怯えた。何故なら春は夏にとって秋だったから。冬は春の為に死んだ。けれども夏だって秋を待たなかった。なのに冬は春を待ってたんだ。

夏にとって秋は最適だった。何故なら冬は遠くて春は近かったから。夏くらい秋を冬に思った者は居ない。けれども春は一向に夏にとって秋だったし、冬も一向に春にとって夏だった。

秋くらいだ。冬を春と間違えたのは。けれども夏は秋に近かったんだよ」其れは冬もわかって居た。けど春もだ。夏はあんなに遠いのに、秋を待ったりして。まぁ、冬が春なくらいだから、夏も秋で良いんじゃないか。

冬ばかり。春のとなりで夏の終りを感じ、秋を思う。冬のとなりに春は居ない。夏はくたびれて秋を思い、けれども冬は待たない。春を夏とも思わない。秋が冬になって春が夏になる度、秋は冬の事を思う。



 +



春ぴたり、夏きっかり、秋つたり、冬かぶり。

夏くわり、秋とわり、冬はむり、春ふわり。

秋へにゃり、冬ぴふり、春とのり、夏たぱり。

冬しょむり、春たむり、夏てむり、秋くむり。

春ぼんやり、夏へんなり、秋つんわり、冬どんもり。

春夏秋冬、海クラゲ。

6年前 No.16

@migraine ★WILLCOM=pyBamvlXPx

僕にはかわいい妹がいて、
そのほっぺは上向き。
すぐ何でも口にいれてしまうの。
くちびるぽわんとひらくところに
花束があってね、手にとって、
食べてしまうの。でもまずそうに、
しかめた顔がかわいいの。

しかめた顔がかわいいの。
でも眼はみているの。
いま食べた花束から周りの
あらゆるものすべてを
みていて、僕にもみていて、
みてみて、みてよ。って
うったえる眼がかわいいの。

うったえる眼がかわいいの。
けれどもそらしてしまうその眼に
はいりきらないもの総て、
僕が守ってあげたい。
花が散るのはとめられない、
けれど散った花は留められる。
僕はわすれないから、
君にもわすれないでいてほしいと
さっき君にむけてねがったよ、
そう君はこたえなかった。
そう僕はねがわなかった。
君がこたえることを
願わなかった僕は、
君に忘れないことを願うから。
君を忘れないことを願うから。
だからきっと僕は
僕を忘れない。

 +

君をわすれてしまったとしても
君への僕をわすれない。
僕への君はいないから、
僕をわすれてしまわないように
僕への君をわすれない。
君への僕はいないから、
君をわすれてしまわないように。



6年前 No.17

白イモノ @kensi ★DSi=VVtE3I6wYm

白と黒 光と闇 明るい暗い

刺さる日差しが地面に描く
モノクロ調のビルの絵を

眩しい白 冷めた黒
高い太陽 低い影

明暗くっきり描かれた
空から見下ろす街の影絵

春には出来ない こんなこと
   日差しがくっきりしないから
秋には出来ない こんなこと
   雲が多くなっちゃうから
冬には出来ない こんなこと
   窓の中を照らす低い太陽だから

空高い孤高のアーティストが送る
今だけの芸術作品

ねぇ 太陽さん
空から見える街の影絵は
今日もくっきり綺麗に モノクロですか?

6年前 No.18

@migraine ★iPhone=ioS36K14w6

《ぶつぷつ》

ぼやけた瞳に照らされていた
猫のまぶたみたく散って行く空
しぎしぎとはらわれていく空
裸足は「グラウンドの地べたをひからせ
ひらかせ」ぶつぷつと真っ赤な砂利つく
足ひらも照らしていく真っ青「黄色の
声まっしろな歯(焼きそばのあおのり。
きれい、)きれいなきすあげるから
ぼくのくちもとへすりよってきて」来て!

《花火》

4年前 No.19

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=EGRcmTx5Om


【麻婆茄子】


お隣さんに貰った茄子は
まだ滴る程に艶が良かったから
ざっくり短冊に切って頂こう

汗をかいて

少し多目の豆板醤
はふはふ一口毎に火を噴き乍ら
通り抜ける風が心地良い

汗をかいて

夏の、夕暮れ。

3年前 No.20

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=EGRcmTx5Om


【秋の歌】


暑い昼間が嘘のように
夕暮れにひゅうと抜ける風は
針に似た冷たさを含んで

収穫時期を外してしまったのか
庭先でしんなり鄙びる米茄子の褪せた紫
腰の曲がった向日葵は土の色に沈み種を散らす


秋のうたは
何故か物悲しい
実りの意味に
きっと、気付いているから


庭木の根元に軽々しく横たわる蝉
吹く風に煽られて無造作に震える硬質な翅

秋が、来た。

3年前 No.21

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=EGRcmTx5Om


【秋】


鳥避けの銀色テープが
くるくると微風に揺れ、
頭を垂れ始めた稲穂は
ざわり、鳴りながら波打つ。

沈む夕陽の速さで
駆け降りてゆく秋の色は、
豊饒と死が混ざった
深い、黄金色。

3年前 No.22

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【虫】


涼風の刻が来て
遠く近く、虫の聲
懸命に

見る事の無い春へ
いのちを渡す為
懸命に

月は丸く、
陽は朱く、

尽きる生の向こう岸まで
只、懸命に。

3年前 No.23

僻猫 @migraine ★iPhone=ioS36K14w6

このほそいくきにも
みずやようぶんがつたっている
かわいたようなちひょうから
ちちゅうへしみおりてくるみずや
ようぶんをねがうけとり
きゅうしゅうして
ほそいくきへもちあげる

かたくさいたつぼみがまっている
やわらかくさいたはなびらがちるように
みずからがうけとりうけいれるものを
ときにはみずやようぶんを
ときにはちひょうや
ちちゅうを、
わかっている
たりないものではなく
つまりかけているのではなく
かつての、それは面影や匂いと呼ばれ
取り戻すべきは与え得る者と知る

たとえばこの花咲く丘へ翌年もきっと
ぼくとふたりできみはやってくる
きみの面影や、匂いは
そうすると僕が与え得る者だと知る
それでもわからないだろう、
取り戻すべきだったとは。

固く咲いたつぼみよ
きみをコスモスが待っている
摘むべきはかつての、
そう嘗ての愛と知るのだ。

3年前 No.24

莉佳 @mulu920 ★LSBHBchGE7_Qs2

「秋」


秋の空は色鮮やかでとても綺麗で
秋の風はひんやり冷たくてでもどこか温かくて
秋の虫の音は煩わしく感じるなかにもよさがあって

秋の全部が私は好きで
秋の全部が寂しくて

いつか終わると考えると、
無性に心がキュウっと締め付けられる気がして

秋が終わると共に
早く秋が来ないかな、って
子供のようにおねだりをする

3年前 No.25

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【秋果】


梨を剥く。
さくり、と差し込んだナイフの
刃を伝い零れる蜜。

梨を剥く。
ひとつの季節を
そのままに結晶させた
鮮やかな甘味。

つい、と
唇の端を伝い零れる蜜。

3年前 No.26

僻猫 @migraine ★iPhone=ioS36K14w6



この固いみにあめ降るひ、
つたつたと痺れる長ぐつの足音
木の根っこで遊んではぬれ
どろだらけの葉を集め
いろ取り取りの声を
腐ったように思う。

+



いがの空、満天のおおぞらへ
長いぼうを突っさし揺すった秋空
きりきり張り叫ぶ風にまけぬよう、
地面を踏みつぶし大粒をぬき
汗をふき、渇く声を拾う。

3年前 No.27

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【どんぐりころころ】


垂れ込めた曇り空の下
微かに肌寒い風の吹く公園で
どんぐりを拾う。

砂混じりの固い地面に挟まれて
踏み潰され散らばった幾つもの実
拾い上げたどんぐりをぎゅっと握る。


選ばれるいのち
偶然と呼ばれる何か
細く息を吐いて


コートのポケットに
そっと収めるどんぐりの
確かな、硬さ。

3年前 No.28

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

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3年前 No.29

二川湯ん太郎 @nikawateta ★Zg48RlqZUX_TaV

そろそろしもやけに成ったかと
足の親指を風呂の中で観察すると
成った様にも成らなかった様にも
思えるが
今日は柚子風呂で
冬に入る前から盛んに
晩秋では柚子風呂が繰り返され
初冬の頃までずっと続いて居たが
最近止まって居た
そろそろ冬至が近付いて来たので
また再開した様なのだ

2年前 No.30

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【清濁】


うめ、もも、さくら。
そら、うみ、ひかり。

春霞の午後に立ち止まり
彩りを持たぬ彩ばかりに焦がれて

かぜ、きり、かおり。
あめ、みず、しずく。

土に生まれ土に還る
この濁りを
いのち、と呼びながら。


2年前 No.31

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

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2年前 No.32

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【半夏生】


ざんざか降りの後は
少し冷めた土の匂いが立つ
まな板に乗せた蛸の足

ざんざか降りの後に
梅雨の終いの朱い夕暮れ
剥いた枝豆を衣に混ぜ込む

しゅわ、しゅわと油は泡立ち
ふっくらと揚がるかき揚げの香
胸元に浮く汗の小玉を拭い

ささやかな食卓で
ささやかに夏を出迎える
そんな、夜。


2年前 No.33

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【蝉】


転がる油蝉の
十七年分の柔らかさは
その躯の芯に
あかく熾火として


2年前 No.34

僻猫 @migraine ★iPhone=ioS36K14w6

ぶどう

僕はほとんどしゃべらずに抜道を歩いて行った
ゆるせないことがあるかのように歩いて
間違えたことも無いのに焦って、無いかのように
群れて、蒸れてむれてどうしようも無い日が
あったかのように「思い出'し'たかのように
みるものも、無いかのように「忘れて
無いかのように/いたかのように
」忘れていたかのように「暇になって
みたかのように。「みたか!のように。

《暇になってみたか!》

ぶどうはおいしくて嫁さんとはうまくやっています。
この報告をするために書きました。かの風に
かのふうに。
メビウスリングが恋しくなる夏がやって
昼のとけのこりかのふうに夜を過ごし過ぎました
めまいはしません頭痛もしません
歯医者も行ったし髪も切ってるし葡萄を買って
やっとメビウスリングへ来ました。
これが『スイッチ』だったかって思ったんだ。
うなぎもたべました花火もみました
扇風機もテレビもべっどだってかうし
だからってブドウまで、かうなんて。
ひるまっから食ってよ、嫁さんまってよ
休みの日だからって何して過ごしてんだか
ぶどうまで買うなんて、ひまなんだな。


甘い物はあまりたべなくなった
食べなくなっていたのに食べ始めて
なんかおかしいなと思ったら
そういうことだったんだ。

まつげがながいねなんて言われても
嬉しく無い事も無かったのに
もう嬉しくなくなっちゃうのかな
やっぱり欲しい物が欲しいよ」

これが僕の夏です
やっと夏が来たね
減らないものは無いって感じていても
(つまり時間だって減っていくっていいたい)。




2年前 No.35

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

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2年前 No.36

僻猫 @migraine ★iPhone=ioS36K14w6

マクワウリ

塩っ気のたりない朝のにおいがする。
あさの古臭い畳み色の食卓から。
ぱっくり割れたばかりの彼らが
ヤクルト一つ飲み終わらない内にかけてく
水筒をもたずに靴だけ履いてかけてく、
車の脇からツル草がはいでていて
僕はシャリシャリ言いながら手をふる。

皿洗いを手伝いながら僕は宿題に目をやる
観察すべき事柄は他にだってある癖に
手を拭き終わらない内に母に声を掛ける
返事のないテレビ一色の母のはだけた
むねがぶらんぶらんゆれているのを
ふざけた家庭はいつだってこうだと思う。

ぼくは冷蔵庫からまたマクワウリを取りだして
左手でつまんでは食べはじめる。
目はツルのからまりそびれた先の
ゆれているのを追いかけながら
宿題をてにするうちに彼らは帰宅すると
麦茶をつぎながら「お兄ちゃん、
なに食べてるの、と母を呼ぶのだ。

2年前 No.37

てたく @nikawateta ★gmKGrLQM9U_1zu

立秋を過ぎると
残暑が厳しいとは言え
日差しが和らいだように感じられる
柑橘類は実を付けて居る
いずれ冬に収穫期を迎えるのだろう

2年前 No.38

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

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2年前 No.39

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【兆】

雑貨店の棚が
桜色に染まり始めた頃
北風の意味を
私達は、ゆっくりと書き換える

今日はとても寒かった
明日はもっと冷えるらしい
それでも

これは、春だ。


1年前 No.40

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【薔薇祭】

咲き誇る奇形の薔薇群を前に
何を呟けば良いのだろう、

せめて五月の眩しい陽に灼かれ
立ち枯れる自由を願う。


1年前 No.41

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【梅雨】


この国では
滑らかに夏は訪れない

熱の炸裂に向けて
きりきりと引き絞られる弓の
細やかな震えを
通奏低音に

ひとときの小休止を
今、


1年前 No.42

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【鼻唄】


安っぽい歌を唄おう、

じりじりと暑い七月の曇天に
ペットボトルの水を飲み干しながら
安っぽいロックンロールでも
鼻唄で

安っぽい歌を唄おう、

これっぽっちの私達が
これっぽっちを笑える様に
汗まみれの

鼻唄で。


1年前 No.43

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【陽炎】


ひかりの魚を飼う、

真夏の西日を浴び続けた
朱い硝子窓で水槽を組み立て
両の掌に汲んださかなを
ゆっくりと解放すれば

ゆらゆらと陽炎を立てながら
泳ぎはじめる、太陽の末裔。


1年前 No.44

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【輪廻】


季節は
巡らない
生命が
戻らない
ように
この夏が
死んで
次の秋が
生まれ
受け渡す
ばかり
この夏が
終わる
この夏が
死ぬ、


1年前 No.45

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【雨上がり】


雨上がり
割れた石榴の先に
あかく沈む陽

おやすみ

雨上がり
膝裏を冷やす夜風に
絶えた虫の聲

おやすみ

どんな驟雨も上がる
どんな季節も過ぎる
それで良い、

おやすみ。


1年前 No.46

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【水面より】


水に座る、

苔むした石積みの井戸
揺らぎも音も無い水面に座り
蛙と並んで、空を見る

水に座る、

僅かに重心を崩せば
あっさりと沈む表面張力に
身を任せ、横たわる

冬の空は
青が過ぎて、冥い。


1年前 No.47

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【雪】


ほんの
ひととき
流転の
歯車から
外れ

静かに
立ち止まる
結晶した
天水。


11ヶ月前 No.48

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【正月は】


冥土の旅の
一里塚、
だとしても

寒風の中
少し華やいだ気分で
少し笑えるなら
充分だ

人は
しあわせに
生きるべきだから。


11ヶ月前 No.49

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【節分】


梅の蕾も
綻ばぬ内に
春が来る

早足で
生き急ぐ様に
寒風の中
桜の色を謳う

追われて居るのか
冬の鬼達よ
若草の緑は遠く

豆が芽吹く頃に
戻っておいで

春の姿に
身を包み。


10ヶ月前 No.50

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh


【麦畑】


ざくり、と
霜柱の立つ畝に
ゴム長靴の底を沈めながら
歩く

雨の多い土地に育ったから
麦畑の黄金色は知らない
乾いた土煙が足許から昇る

初夏の頃を
望んでも良いのだろうか、
この足で踏んだ麦の
未来を、

夢に見ても。


9ヶ月前 No.51

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【春一番】



 轟
  轟
春  轟
陽春  轟
熱陽春 轟風
熱熱陽春風
熱熱陽風
春陽風
春風



9ヶ月前 No.52

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【光季】


春は
光の過剰だ

眩しさに
薄目を開けて
胸の底に培ってきた
ゆるやかな夜を
隠す、

春は
光の過剰だ

溢れた粒子は
貪欲な花に与えてしまおう
くっきりと暗い木陰で
冬の残滓を
探す、


9ヶ月前 No.53

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【天気】


見上げた青空に
僅かな黄色が混じる
あれは遥か
タクラマカンの砂

菜の花を巡り
羽搏く紋白蝶の揺らぎが
明日のフィリピンに
大嵐を呼び寄せる

大胆に
精妙に
世界はひとつの
脈動する連鎖機械

明日の天気は
晴れ時々カオス。


8ヶ月前 No.54

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【さくら】


ああ
嬉しいな、

また
桜の満開に
逢える

何時
散っても不思議の無い
仮宿に棲まい

何時
外れても不思議の無い
季節を遠く見て

ああ
嬉しいな、

また
桜の満開に
逢える。


8ヶ月前 No.55

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【四月馬鹿】


万愚節に
ミッキー・マウスは解体する

その筐体に満ち充ちた
呪いにも似た憧憬が
霊力を喪う今日

はらはら、と
丸い耳を鼻を赤いズボンを
花吹雪のように散らし

あの虚飾の城から現れる
明日のミッキーに
ことばを残す、


8ヶ月前 No.56

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

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8ヶ月前 No.57

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【若葉】



この国の
若葉は
青かった

みどり、と云う
ことばを得て
初めて
ひとは
みどりの若葉を
識った

青と
緑を分かつ様に

世界に
ことばが
輪郭線を引く。


7ヶ月前 No.58

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【かき氷】


盆地の夏は
想像を越えて暑く
文庫本の頁が波打った

先輩が残していった
古いペンギン型の氷かき器
ハンドルを廻す毎に
額から流れる汗

半分溶けたかき氷
西日ばかりが射す部屋

最初の夏の、


4ヶ月前 No.59

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【魔法】


空が
真っ直ぐ青い
魔法

花が
違えず咲く
魔法

蝉の
精妙な脱皮
これも魔法

いつの間にか
巨きな歯車が回り
秋へと反転する
壮大な魔法


その呪文を
知らない
私たち、


3ヶ月前 No.60

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【熱】


熱の王が
君臨する真夏
襟元を摘み
はたはたと扇ぐ

熱の王が
暴走する真夏
腕に首筋に玉の汗
つい、と流れ

逃げ込んだ日陰の
思わぬ涼風に
見上げた雲のかたちに

遠く、秋を見る。


3ヶ月前 No.61

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【残暑】


もうすぐ
八月を
置き忘れてゆく

道端に
然、と転がった
八月の姿を
振り返る

置き忘れて
はじめて
転がり落ちて
はじめて

八月と呼ばれる
いのちの貌を
愛おしむのだろう、


3ヶ月前 No.62

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★SOFTBANK=s7vvki1cQh

【畳】


秋の
少し波立つ河に
畳を敷いて

揺られながら
流されながら
沈みながら

秋の
落ち始めた陽に
畳を敷いて

暮れながら
沈みながら
消えながら

秋に
なろう、


2ヶ月前 No.63

雨降り☆AbEaVPaDAL0x ★Android=IgaxDbUfdY

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29日前 No.64
ページ: 1 2

 
 
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